JPH10203962A - 薬物徐放性乳化製剤及びその製造方法 - Google Patents
薬物徐放性乳化製剤及びその製造方法Info
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- JPH10203962A JPH10203962A JP1234897A JP1234897A JPH10203962A JP H10203962 A JPH10203962 A JP H10203962A JP 1234897 A JP1234897 A JP 1234897A JP 1234897 A JP1234897 A JP 1234897A JP H10203962 A JPH10203962 A JP H10203962A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】特に、徐放制御されたW/O/W型乳化製剤を
提供することを主な目的とする。 【解決手段】1.W/O/W型エマルション製剤であっ
て、油相中にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリ
グリセリン縮合リシノレイン酸エステルを含有すること
を特徴とする薬物徐放性乳化製剤。 2.油相中にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリ
グリセリン縮合リシノレイン酸エステルを含有するW/
O型エマルションを多孔質ガラス膜を介して外水相中に
圧入分散することを特徴とする薬物徐放性乳化製剤の製
造方法。
提供することを主な目的とする。 【解決手段】1.W/O/W型エマルション製剤であっ
て、油相中にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリ
グリセリン縮合リシノレイン酸エステルを含有すること
を特徴とする薬物徐放性乳化製剤。 2.油相中にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリ
グリセリン縮合リシノレイン酸エステルを含有するW/
O型エマルションを多孔質ガラス膜を介して外水相中に
圧入分散することを特徴とする薬物徐放性乳化製剤の製
造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学療法における
ドラッグデリバリーシステム(薬物送達システム;以下
「DDS」という)において使用される薬物徐放性乳化
製剤及びその製造方法に関する。
ドラッグデリバリーシステム(薬物送達システム;以下
「DDS」という)において使用される薬物徐放性乳化
製剤及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】例えば、癌の化学療法としては静脈投与、
粘膜下に注入する局所投与、動注投与等の種々の薬剤投
与方法があり、これらは癌の種類と部位に応じて適宜使
い分けされている。
粘膜下に注入する局所投与、動注投与等の種々の薬剤投
与方法があり、これらは癌の種類と部位に応じて適宜使
い分けされている。
【0003】とりわけ、動注投与による治療は、癌組織
に向かう動脈に薬剤を注入するため、薬剤の大部分を的
確に癌組織に到達させることができる。例えば、油性X
線造影剤であるヨウ素化けし油脂肪酸エチルエステル
(「Lipiodol Ultra-Fluide」ラボラトワール・ゲルベ
社製;以下「リピオドール」という)に油性高分子抗癌
剤を懸濁させた製剤(「スマンクス(SMANCS)」山之内
製薬(株))、或いは上記リピオドール、水溶性X線造
影剤及び水溶性抗癌剤を乳化させた製剤(Kanematsu T.
et al, J. Surg. Oncol., 25, 218-226(1984))等が開
発され、動注療法等に使用されている。
に向かう動脈に薬剤を注入するため、薬剤の大部分を的
確に癌組織に到達させることができる。例えば、油性X
線造影剤であるヨウ素化けし油脂肪酸エチルエステル
(「Lipiodol Ultra-Fluide」ラボラトワール・ゲルベ
社製;以下「リピオドール」という)に油性高分子抗癌
剤を懸濁させた製剤(「スマンクス(SMANCS)」山之内
製薬(株))、或いは上記リピオドール、水溶性X線造
影剤及び水溶性抗癌剤を乳化させた製剤(Kanematsu T.
et al, J. Surg. Oncol., 25, 218-226(1984))等が開
発され、動注療法等に使用されている。
【0004】一方、粒径が均一な単分散エマルションを
得る方法として、多孔質ガラス膜を用いる乳化方法(膜
乳化方法)が提案されている。この方法によれば、例え
ば0.3〜4μmの範囲において単分散のW/O/W型
エマルションを製造することができる。そして、最近で
はこの膜乳化方法を利用して、動注療法において使用で
きる粒径30μmの単分散W/O/W型エマルション製
剤を臨床的に用いることが報告されている。
得る方法として、多孔質ガラス膜を用いる乳化方法(膜
乳化方法)が提案されている。この方法によれば、例え
ば0.3〜4μmの範囲において単分散のW/O/W型
エマルションを製造することができる。そして、最近で
はこの膜乳化方法を利用して、動注療法において使用で
きる粒径30μmの単分散W/O/W型エマルション製
剤を臨床的に用いることが報告されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のいずれの技術によっても、W/O/W型エマルション
製剤における薬剤成分の徐放状態の制御(徐放制御)が
容易ではない。ここに、徐放制御とは、製剤の製造及
び保存中において薬剤が外水相へ漏洩せず、体内に投与
された後にはじめて徐放を開始させること、及び体内
での徐放速度を変えることをいう。ドラッグデリバリー
システムにおける、製剤の薬効をより効果的に発現させ
るという目的から、徐放制御に関する技術の早急な確立
が要請されている。
のいずれの技術によっても、W/O/W型エマルション
製剤における薬剤成分の徐放状態の制御(徐放制御)が
容易ではない。ここに、徐放制御とは、製剤の製造及
び保存中において薬剤が外水相へ漏洩せず、体内に投与
された後にはじめて徐放を開始させること、及び体内
での徐放速度を変えることをいう。ドラッグデリバリー
システムにおける、製剤の薬効をより効果的に発現させ
るという目的から、徐放制御に関する技術の早急な確立
が要請されている。
【0006】従って、本発明は、特に、徐放制御された
W/O/W型乳化製剤を提供することを主な目的とす
る。
W/O/W型乳化製剤を提供することを主な目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記従来技
術の問題に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、特定の組成を
もつW/O/W型エマルション製剤では、特に人間の体
温(約37℃)付近での徐放制御を確実に行えることを
見出し、本発明を完成するに至った。
術の問題に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、特定の組成を
もつW/O/W型エマルション製剤では、特に人間の体
温(約37℃)付近での徐放制御を確実に行えることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、薬物徐放性乳化製剤及び
その製造方法に係るものである。
その製造方法に係るものである。
【0009】1.W/O/W型エマルション製剤であっ
て、油相中にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリ
グリセリン縮合リシノレイン酸エステルを含有すること
を特徴とする薬物徐放性乳化製剤。
て、油相中にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリ
グリセリン縮合リシノレイン酸エステルを含有すること
を特徴とする薬物徐放性乳化製剤。
【0010】2.油相中にポリオキシエチレン硬化ヒマ
シ油及びポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを
含有するW/O型エマルションを多孔質ガラス膜を介し
て外水相中に圧入分散することを特徴とする薬物徐放性
乳化製剤の製造方法。
シ油及びポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを
含有するW/O型エマルションを多孔質ガラス膜を介し
て外水相中に圧入分散することを特徴とする薬物徐放性
乳化製剤の製造方法。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態と
ともに説明する。
ともに説明する。
【0012】なお、本明細書中では、特にことわりのな
い限り、下記の各用語は次のような意味を示す。
い限り、下記の各用語は次のような意味を示す。
【0013】 W/O/W型エマルション製剤におい
て、薬物を含む水相粒子を「内水相粒子」、これを油相
で包含している油滴を「W/O/W型エマルション粒
子」、分散媒を「外水相」という。
て、薬物を含む水相粒子を「内水相粒子」、これを油相
で包含している油滴を「W/O/W型エマルション粒
子」、分散媒を「外水相」という。
【0014】 平均粒径の75%から150%の粒径
を有する粒子が全粒子の50容積%以上であるものを
「単分散」といい、それ以外のものを「多分散」とい
う。
を有する粒子が全粒子の50容積%以上であるものを
「単分散」といい、それ以外のものを「多分散」とい
う。
【0015】本発明の薬物徐放性乳化製剤は、W/O/
W型エマルション製剤であって、油相中にポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油及びポリグリセリン縮合リシノレイ
ン酸エステルを含有することを特徴とする。
W型エマルション製剤であって、油相中にポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油及びポリグリセリン縮合リシノレイ
ン酸エステルを含有することを特徴とする。
【0016】ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(Polyoxy
ethylene Hydrogenated Castor Oil(以下「PHCO」
と略記する))としては、特に制限されず、市販のもの
も使用することができる。PHCOは下記一般式(1)
に示すように酸化エチレンの付加モル数によって種別さ
れ、例えば上記モル数が5〜100(5、10、20、
30、40、50、60、80、100等)のものが良
く知られており、いずれも本発明で使用できる。この中
でも油相に容易に溶解する5〜50(例えば5、10、
20、30、40、50)モルのものが好ましい。特に
40〜50(例えば40、50)モルのものは、少ない
濃度で安定性に優れた乳化製剤を調製できる点でより好
ましい。このようなPHCOとしては、例えば「HCO
−40」、「HCO−50」日光ケミカルズ(株)製の
市販品が挙げられる。本発明において、これらPHCO
は、単独で使用し又は2種以上を併用することができ
る。
ethylene Hydrogenated Castor Oil(以下「PHCO」
と略記する))としては、特に制限されず、市販のもの
も使用することができる。PHCOは下記一般式(1)
に示すように酸化エチレンの付加モル数によって種別さ
れ、例えば上記モル数が5〜100(5、10、20、
30、40、50、60、80、100等)のものが良
く知られており、いずれも本発明で使用できる。この中
でも油相に容易に溶解する5〜50(例えば5、10、
20、30、40、50)モルのものが好ましい。特に
40〜50(例えば40、50)モルのものは、少ない
濃度で安定性に優れた乳化製剤を調製できる点でより好
ましい。このようなPHCOとしては、例えば「HCO
−40」、「HCO−50」日光ケミカルズ(株)製の
市販品が挙げられる。本発明において、これらPHCO
は、単独で使用し又は2種以上を併用することができ
る。
【0017】
【化1】
【0018】ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステ
ル(Polyglycerin Condensated Ricinolate(以下「PG
CR」と略記する))としては、特に制限されず、市販
のものも使用することができる。PGCRは下記一般式
(2)に示すようにグリセリンの重合度により種別され
るが、いずれも本発明で使用することができる。例え
ば、テトラグリセリン縮合リシノレイン酸エステル(例
えば「CR−310」阪本薬品工業(株)製)、デカグ
リセリン縮合リシノレイン酸エステル(例えば「CR−
500」阪本薬品工業(株)製)、ポリグリセリン縮合
リシノレイン酸エステル(例えば「サンソフト」太陽化
学(株)製)等の市販品が使用できる。これらPGCR
は、単独で使用し又は2種以上を併用できる。
ル(Polyglycerin Condensated Ricinolate(以下「PG
CR」と略記する))としては、特に制限されず、市販
のものも使用することができる。PGCRは下記一般式
(2)に示すようにグリセリンの重合度により種別され
るが、いずれも本発明で使用することができる。例え
ば、テトラグリセリン縮合リシノレイン酸エステル(例
えば「CR−310」阪本薬品工業(株)製)、デカグ
リセリン縮合リシノレイン酸エステル(例えば「CR−
500」阪本薬品工業(株)製)、ポリグリセリン縮合
リシノレイン酸エステル(例えば「サンソフト」太陽化
学(株)製)等の市販品が使用できる。これらPGCR
は、単独で使用し又は2種以上を併用できる。
【0019】
【化2】
【0020】上記PHCOとPGCRの添加量は、使用
する油相等に応じて適宜変更することができるが、いず
れも通常0.1〜20重量%程度、好ましくは0.5〜
10重量%とすれば良い。
する油相等に応じて適宜変更することができるが、いず
れも通常0.1〜20重量%程度、好ましくは0.5〜
10重量%とすれば良い。
【0021】上記PHCOとPGCRの含有比(重量
比)は、薬物の種類、用途等に応じて適宜設定でき、通
常0.01:1〜1:0.01程度、好ましくは0.
1:1〜1:0.1とする。上記配合比は、特に、体温
付近における薬物の徐放速度を調整する上でも重要であ
る。
比)は、薬物の種類、用途等に応じて適宜設定でき、通
常0.01:1〜1:0.01程度、好ましくは0.
1:1〜1:0.1とする。上記配合比は、特に、体温
付近における薬物の徐放速度を調整する上でも重要であ
る。
【0022】本発明のW/O/W型エマルション製剤に
おける内水相は、主として薬物を含有する水溶液から構
成される。薬物としては、水溶性である限り特に制限さ
れず、実質的にあらゆる水溶性の薬物を使用できる。例
えば、薬物として抗癌剤を使用する場合は、白金錯化合
物系、アントラキノン系、アントラサイクリン系等の各
種抗癌剤が使用でき、その他の市販ものも使用できる。
薬物の使用量は、癌組織の部位、大きさ等に応じて適宜
設定すれば良い。
おける内水相は、主として薬物を含有する水溶液から構
成される。薬物としては、水溶性である限り特に制限さ
れず、実質的にあらゆる水溶性の薬物を使用できる。例
えば、薬物として抗癌剤を使用する場合は、白金錯化合
物系、アントラキノン系、アントラサイクリン系等の各
種抗癌剤が使用でき、その他の市販ものも使用できる。
薬物の使用量は、癌組織の部位、大きさ等に応じて適宜
設定すれば良い。
【0023】また、内水相には、本発明の効果を妨げな
い範囲内で、例えばナトリウム塩(例えば、食塩、クエ
ン酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、炭酸水素ナト
リウム、デキストラン硫酸ナトリウム等)、カルシウム
塩(例えば塩化カルシウム、グルコン酸カルシウム等)
の各種塩類、ブドウ糖、乳糖等の各種糖類を添加するこ
ともできる。さらに、グリセリン、D−マンニトール、
アミノ酸等も使用することができる。これらの濃度によ
り、浸透圧等を調整することができる。
い範囲内で、例えばナトリウム塩(例えば、食塩、クエ
ン酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、炭酸水素ナト
リウム、デキストラン硫酸ナトリウム等)、カルシウム
塩(例えば塩化カルシウム、グルコン酸カルシウム等)
の各種塩類、ブドウ糖、乳糖等の各種糖類を添加するこ
ともできる。さらに、グリセリン、D−マンニトール、
アミノ酸等も使用することができる。これらの濃度によ
り、浸透圧等を調整することができる。
【0024】油相中には、上記2種の油性界面活性剤が
含まれている。油相を構成する主成分としては、薬理的
に許容されるものであれば特に制限されず、例えば大豆
油、オリーブ油、ゴマ油、ツバキ油、ナタネ油、トウモ
ロコシ油、ラッカセイ油、メンジツ油、ヨード油、強ヨ
ード油等の油脂類を使用することができる。また、公知
の油性造影剤を含んでいても良い。
含まれている。油相を構成する主成分としては、薬理的
に許容されるものであれば特に制限されず、例えば大豆
油、オリーブ油、ゴマ油、ツバキ油、ナタネ油、トウモ
ロコシ油、ラッカセイ油、メンジツ油、ヨード油、強ヨ
ード油等の油脂類を使用することができる。また、公知
の油性造影剤を含んでいても良い。
【0025】油相中にはさらに他の添加成分が含まれて
いても良い。例えば、各種の薬物、レシチン、コレステ
ロール、ビタミンE等が挙げられる。薬物としては、油
溶性のものであれば特に制限されず、市販のものも使用
することができる。例えば、抗癌剤ジノスタチンスチラ
マーを含有する上記スマンクス等を使用することができ
る。これらの含有量は、用いる油脂類、油性界面活性剤
等に応じて適宜定めることができる。
いても良い。例えば、各種の薬物、レシチン、コレステ
ロール、ビタミンE等が挙げられる。薬物としては、油
溶性のものであれば特に制限されず、市販のものも使用
することができる。例えば、抗癌剤ジノスタチンスチラ
マーを含有する上記スマンクス等を使用することができ
る。これらの含有量は、用いる油脂類、油性界面活性剤
等に応じて適宜定めることができる。
【0026】外水相としては、薬理的に許容されるもの
であれば特に制限はなく、例えば塩類、糖類等の水溶液
を主として用いることができる。塩類、糖類等として
は、前記内水相で用いるものと同様のものを使用でき
る。これらの塩類、糖類等の濃度により、浸透圧等を調
整することができる。
であれば特に制限はなく、例えば塩類、糖類等の水溶液
を主として用いることができる。塩類、糖類等として
は、前記内水相で用いるものと同様のものを使用でき
る。これらの塩類、糖類等の濃度により、浸透圧等を調
整することができる。
【0027】また、外水相には、他の成分が含まれてい
ても良い。例えば、必要に応じて水性界面活性剤を含有
させることができる。水性界面活性剤は、人体に実質的
に無害なものである限り特に制限されず、例えばポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油、ブロックポリマー型非イオ
ン界面活性剤プルローニックF68(「ポロクサマー1
88」ミドリ十字(株)製)のほか、リゾレシチン、胆
汁酸等の市販のものも使用できる。この中ではポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油が好ましく、特に酸化エチレン
付加60モルのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(例え
ば、「HCO−60」日光ケミカルズ(株)製など)は
少ない濃度で安定性に優れたW/O/W型エマルション
を調製できる点でより好ましい。
ても良い。例えば、必要に応じて水性界面活性剤を含有
させることができる。水性界面活性剤は、人体に実質的
に無害なものである限り特に制限されず、例えばポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油、ブロックポリマー型非イオ
ン界面活性剤プルローニックF68(「ポロクサマー1
88」ミドリ十字(株)製)のほか、リゾレシチン、胆
汁酸等の市販のものも使用できる。この中ではポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油が好ましく、特に酸化エチレン
付加60モルのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(例え
ば、「HCO−60」日光ケミカルズ(株)製など)は
少ない濃度で安定性に優れたW/O/W型エマルション
を調製できる点でより好ましい。
【0028】内水相と外水相の体積比は、通常1:10
〜1:0.1程度、好ましくは1:5〜1:1の範囲で
ある。また、内水相と油相の体積比は、通常1:9〜
1:0.1程度、好ましくは1:9〜1:0.5の範囲
である。これら体積比は、水相・油相の種類等に応じて
適宜変更することができる。
〜1:0.1程度、好ましくは1:5〜1:1の範囲で
ある。また、内水相と油相の体積比は、通常1:9〜
1:0.1程度、好ましくは1:9〜1:0.5の範囲
である。これら体積比は、水相・油相の種類等に応じて
適宜変更することができる。
【0029】本発明のW/O/W型エマルション粒子の
平均粒径は、通常40〜500μm程度、好ましくは6
0〜200μmである。
平均粒径は、通常40〜500μm程度、好ましくは6
0〜200μmである。
【0030】また、W/O/W型エマルション粒子の粒
径分布は、上記の粒径範囲内にあれば特に制限されない
が、上記平均粒径の75%から150%の粒径をもつW
/O/W型エマルション粒子が全粒子の50容積%以上
であることが好ましい。すなわち、単分散であることが
好ましい。
径分布は、上記の粒径範囲内にあれば特に制限されない
が、上記平均粒径の75%から150%の粒径をもつW
/O/W型エマルション粒子が全粒子の50容積%以上
であることが好ましい。すなわち、単分散であることが
好ましい。
【0031】特に、上記平均粒径の50%以下の粒径を
もつW/O/W型エマルション粒子及び平均粒径の20
0%以上の粒径をもつW/O/W型エマルション粒子が
実質的に含まれず、かつ、上記平均粒径の75%から1
50%の粒径をもつW/O/W型エマルション粒子が全
粒子の80容積%以上であることが好ましい。この場
合、上記平均粒径の50%以下の粒径をもつW/O/W
型エマルション粒子及び上記平均粒径の200%以上の
粒径をもつW/O/W型エマルション粒子は、本発明の
効果を損なわない範囲内において含まれていても差し支
えない。
もつW/O/W型エマルション粒子及び平均粒径の20
0%以上の粒径をもつW/O/W型エマルション粒子が
実質的に含まれず、かつ、上記平均粒径の75%から1
50%の粒径をもつW/O/W型エマルション粒子が全
粒子の80容積%以上であることが好ましい。この場
合、上記平均粒径の50%以下の粒径をもつW/O/W
型エマルション粒子及び上記平均粒径の200%以上の
粒径をもつW/O/W型エマルション粒子は、本発明の
効果を損なわない範囲内において含まれていても差し支
えない。
【0032】本発明の乳化製剤は、例えばPHCO及び
PGCRを溶解した油相に対し、薬物を含有した水溶液
からなる水相を分散させることによりW/O型エマルシ
ョンを調製し、このW/O型エマルションを多孔質ガラ
ス膜を介して外水相に圧入することによりW/O/W型
エマルション製剤を得ることができる。
PGCRを溶解した油相に対し、薬物を含有した水溶液
からなる水相を分散させることによりW/O型エマルシ
ョンを調製し、このW/O型エマルションを多孔質ガラ
ス膜を介して外水相に圧入することによりW/O/W型
エマルション製剤を得ることができる。
【0033】上記W/O型エマルションは、薬物含有水
溶液からなる水相を、油性界面活性剤0.1〜20重量
%を含む油相に分散させることにより得ることができ
る。水相の浸透圧は、特に制限されないが通常0.01
〜7.0MPa程度の範囲に調整すれば良い。
溶液からなる水相を、油性界面活性剤0.1〜20重量
%を含む油相に分散させることにより得ることができ
る。水相の浸透圧は、特に制限されないが通常0.01
〜7.0MPa程度の範囲に調整すれば良い。
【0034】油相に分散させる方法は、特に制限され
ず、例えば攪拌、ホモジナイザー、超音乳化機等による
公知の乳化方法に従えば良い。特に、上記水相を多孔質
ガラスを介して上記油相に圧入分散させる膜乳化方法で
は、単分散W/O型エマルションが確実に得られるとい
う点で好ましい。
ず、例えば攪拌、ホモジナイザー、超音乳化機等による
公知の乳化方法に従えば良い。特に、上記水相を多孔質
ガラスを介して上記油相に圧入分散させる膜乳化方法で
は、単分散W/O型エマルションが確実に得られるとい
う点で好ましい。
【0035】PHCOは、通常40〜120℃程度で加
熱して溶解させる。40℃以下の温度では溶解を行うこ
とが困難となり、未溶解物が残留するため、引き続くW
/O/W型エマルションの調製段階で多孔質ガラス膜の
細孔が未溶解物による閉塞等を起こし、所望の製剤が得
られないおそれがある。PHCOを溶解するための温度
は、一般にPHCOの含有量が少ない場合は低く、その
含有量が多い場合には高くなる。100℃以上に加熱す
る場合は、公知のオートクレーブを利用することもでき
る。一方、PGCRを溶解する温度は特に制限されな
い。
熱して溶解させる。40℃以下の温度では溶解を行うこ
とが困難となり、未溶解物が残留するため、引き続くW
/O/W型エマルションの調製段階で多孔質ガラス膜の
細孔が未溶解物による閉塞等を起こし、所望の製剤が得
られないおそれがある。PHCOを溶解するための温度
は、一般にPHCOの含有量が少ない場合は低く、その
含有量が多い場合には高くなる。100℃以上に加熱す
る場合は、公知のオートクレーブを利用することもでき
る。一方、PGCRを溶解する温度は特に制限されな
い。
【0036】PHCO及びPGCRの添加順序は、特に
制限されず、いずれの順序であっても良い。例えば、P
HCOを加熱して溶解した後にPGCRを添加しても良
く、或いは両者を同時に添加した後に加熱しても良い。
制限されず、いずれの順序であっても良い。例えば、P
HCOを加熱して溶解した後にPGCRを添加しても良
く、或いは両者を同時に添加した後に加熱しても良い。
【0037】これら油性界面活性剤の濃度は、その種
類、水相/油相の体積比等に応じて上記範囲内で適宜設
定することができる。また、添加方法も用途等に応じて
適宜決定することができる。例えば、予め0.1〜10
重量%の範囲に調整して安定なW/O型エマルションを
得た後、さらに得られたW/O型エマルションに油性界
面活性剤を全量が20重量%以下となる範囲内で追加す
れば、得られたW/O型エマルション粒子(水性粒子)
を効果的に膨張させることができる。また、膨張させな
い場合は、W/O型エマルションを得た時点における油
性界面活性剤の濃度をそのまま維持すれば良い。このよ
うに、油性界面活性剤を段階的に添加することによって
エマルション粒子の大きさ等を任意にコントロールする
ことができる。
類、水相/油相の体積比等に応じて上記範囲内で適宜設
定することができる。また、添加方法も用途等に応じて
適宜決定することができる。例えば、予め0.1〜10
重量%の範囲に調整して安定なW/O型エマルションを
得た後、さらに得られたW/O型エマルションに油性界
面活性剤を全量が20重量%以下となる範囲内で追加す
れば、得られたW/O型エマルション粒子(水性粒子)
を効果的に膨張させることができる。また、膨張させな
い場合は、W/O型エマルションを得た時点における油
性界面活性剤の濃度をそのまま維持すれば良い。このよ
うに、油性界面活性剤を段階的に添加することによって
エマルション粒子の大きさ等を任意にコントロールする
ことができる。
【0038】本発明では、特に、W/O型エマルション
の調製は多孔質ガラス膜を介する膜乳化法で行うことが
望ましい。この方法では、エマルションの安定性を維持
しつつ油性界面活性剤の追加量を減らすこともでき、こ
の点において機械的乳化法に比べて有利である。また、
膜乳化法によれば、0.5〜10μm程度の小さな水相
粒子が確実に得られ、しかもこの範囲で粒径を自由にコ
ントロールすることができる。また、機械的方法による
場合と異なり乳化する際に熱が発生することもないた
め、熱に敏感な薬物にも適用することができる。
の調製は多孔質ガラス膜を介する膜乳化法で行うことが
望ましい。この方法では、エマルションの安定性を維持
しつつ油性界面活性剤の追加量を減らすこともでき、こ
の点において機械的乳化法に比べて有利である。また、
膜乳化法によれば、0.5〜10μm程度の小さな水相
粒子が確実に得られ、しかもこの範囲で粒径を自由にコ
ントロールすることができる。また、機械的方法による
場合と異なり乳化する際に熱が発生することもないた
め、熱に敏感な薬物にも適用することができる。
【0039】上記多孔質ガラス膜としては、公知のもの
が使用でき、例えばガラスのミクロ相分離を利用して製
造されたものを好適に使用できる。具体的には、特許第
1504002号に開示されたCaO−B2O3−SiO
2−Al2O3系多孔質ガラス、特許第1518989号
及び米国特許第4657875号に開示されたCaO−
B2O3−SiO2−Al2O3−NaO2系多孔質ガラス、
CaO−B2O3−SiO2−Al2O3−NaO2−MgO
系多孔質ガラス、CaO−B2O3−SiO2−ZrO2系
多孔質ガラス等が挙げられる。
が使用でき、例えばガラスのミクロ相分離を利用して製
造されたものを好適に使用できる。具体的には、特許第
1504002号に開示されたCaO−B2O3−SiO
2−Al2O3系多孔質ガラス、特許第1518989号
及び米国特許第4657875号に開示されたCaO−
B2O3−SiO2−Al2O3−NaO2系多孔質ガラス、
CaO−B2O3−SiO2−Al2O3−NaO2−MgO
系多孔質ガラス、CaO−B2O3−SiO2−ZrO2系
多孔質ガラス等が挙げられる。
【0040】これらの多孔質ガラスの中でも、特に、相
対累積細孔分布曲線において、細孔容積が全体の10%
を占める時の細孔径を細孔容積が全体の90%を占める
時の細孔径で除した値が実質的に1から1.5までの範
囲内にあるミクロ多孔膜体を用いることが望ましい。こ
のような膜は、特に細孔が均一であり、膜乳化に適して
いる。
対累積細孔分布曲線において、細孔容積が全体の10%
を占める時の細孔径を細孔容積が全体の90%を占める
時の細孔径で除した値が実質的に1から1.5までの範
囲内にあるミクロ多孔膜体を用いることが望ましい。こ
のような膜は、特に細孔が均一であり、膜乳化に適して
いる。
【0041】また、圧入する際の圧力は、水相又は油相
の組成等に応じて適宜定めることができるが、通常Pc
>2γcosθ/r(但し、Pcは圧力、γは界面張
力、θは接触角、rは多孔膜体細孔半径を示す。)なる
圧力とすれば良い。
の組成等に応じて適宜定めることができるが、通常Pc
>2γcosθ/r(但し、Pcは圧力、γは界面張
力、θは接触角、rは多孔膜体細孔半径を示す。)なる
圧力とすれば良い。
【0042】膜乳化における温度は、特に制限されず、
通常は0〜37℃程度とすれば良い。この場合、多孔質
ガラス膜の細孔がPHCOの析出物による閉塞等を起こ
さない間に膜乳化を完了することが望ましい。温度調節
の方法も特に制限されず、例えばエマルション容器、多
孔質ガラス膜モジュール、分散相容器等で構成される膜
乳化装置の全体を恒温状態に保持するか、或いはジャケ
ット式の装置等を用いて上記温度範囲にコントロールす
れば良い。
通常は0〜37℃程度とすれば良い。この場合、多孔質
ガラス膜の細孔がPHCOの析出物による閉塞等を起こ
さない間に膜乳化を完了することが望ましい。温度調節
の方法も特に制限されず、例えばエマルション容器、多
孔質ガラス膜モジュール、分散相容器等で構成される膜
乳化装置の全体を恒温状態に保持するか、或いはジャケ
ット式の装置等を用いて上記温度範囲にコントロールす
れば良い。
【0043】続いて、上記W/O型エマルション製剤
を、多孔質ガラス膜を介して、浸透圧0.1〜0.7M
Paの外水相に圧入分散させることにより本発明のW/
O/W型エマルション製剤が得られる。
を、多孔質ガラス膜を介して、浸透圧0.1〜0.7M
Paの外水相に圧入分散させることにより本発明のW/
O/W型エマルション製剤が得られる。
【0044】本発明製剤を動注療法等に用いる場合は、
W/O型エマルションにおける水相の浸透圧を、外水相
となる水相の浸透圧以上の値とし、かつ、得られたW/
O/W型エマルションにおける内水相及び外水相の浸透
圧を、生理食塩水の浸透圧を超える値とすることが望ま
しい。これにより、沈着性等により優れたW/O/W型
エマルション製剤を得ることができる。上記の場合にお
いて、得られたW/O/W型エマルションの内水相及び
外水相の浸透圧は、生理食塩水の浸透圧の通常1.1〜
5倍(0.75〜3.5MPa)とすることがより好ま
しい。
W/O型エマルションにおける水相の浸透圧を、外水相
となる水相の浸透圧以上の値とし、かつ、得られたW/
O/W型エマルションにおける内水相及び外水相の浸透
圧を、生理食塩水の浸透圧を超える値とすることが望ま
しい。これにより、沈着性等により優れたW/O/W型
エマルション製剤を得ることができる。上記の場合にお
いて、得られたW/O/W型エマルションの内水相及び
外水相の浸透圧は、生理食塩水の浸透圧の通常1.1〜
5倍(0.75〜3.5MPa)とすることがより好ま
しい。
【0045】本発明において、外水相の浸透圧は、エマ
ルション製剤の機能、体積比等に影響を与えるものであ
り、内水相との関係において次の3つの場合に分けるこ
とができる。
ルション製剤の機能、体積比等に影響を与えるものであ
り、内水相との関係において次の3つの場合に分けるこ
とができる。
【0046】(a)内水相と外水相の浸透圧が等しい場
合 動注後も内水相及びW/O/W型エマルションの粒径は
実質的に変化しない。内水相と油相の体積比は通常1:
9〜1:0.5程度、内水相と外水相の体積比は通常
1:10〜1:2程度の範囲となり、充填率は通常60
容積%以下である。
合 動注後も内水相及びW/O/W型エマルションの粒径は
実質的に変化しない。内水相と油相の体積比は通常1:
9〜1:0.5程度、内水相と外水相の体積比は通常
1:10〜1:2程度の範囲となり、充填率は通常60
容積%以下である。
【0047】(b)内水相と外水相の浸透圧が等しく、
かつ、その浸透圧が生理食塩水の浸透圧を超える値であ
る場合 動注後に外水相は血液で置換され、内水相との間に浸透
圧差が生じる。その結果、浸透圧が等しくなるように血
液中の水が内水相に移動し、血管の中でエマルション粒
子は膨張する。
かつ、その浸透圧が生理食塩水の浸透圧を超える値であ
る場合 動注後に外水相は血液で置換され、内水相との間に浸透
圧差が生じる。その結果、浸透圧が等しくなるように血
液中の水が内水相に移動し、血管の中でエマルション粒
子は膨張する。
【0048】(c)外水相に対して内水相の浸透圧が高
い条件下で膜乳化が行われた場合 浸透圧差により、外水相から内水相に水が移動するた
め、油相及び外水相に対する内水相の体積比が増加し、
充填率の高い単分散W/O/W型エマルション製剤を製
造できる。この場合、水の移動が停止した時点で内水相
と外水相の浸透圧が生理食塩水のそれと等しくなるよう
に設計した場合には、動注後もW/O/W型エマルショ
ン粒子の粒径は変化しない。一方、水の移動が停止した
時に内水相と外水相の浸透圧が生理食塩水のそれよりも
高くなるように設計した場合には、動注後に血管の中で
W/O/W型エマルション粒子が膨張する。
い条件下で膜乳化が行われた場合 浸透圧差により、外水相から内水相に水が移動するた
め、油相及び外水相に対する内水相の体積比が増加し、
充填率の高い単分散W/O/W型エマルション製剤を製
造できる。この場合、水の移動が停止した時点で内水相
と外水相の浸透圧が生理食塩水のそれと等しくなるよう
に設計した場合には、動注後もW/O/W型エマルショ
ン粒子の粒径は変化しない。一方、水の移動が停止した
時に内水相と外水相の浸透圧が生理食塩水のそれよりも
高くなるように設計した場合には、動注後に血管の中で
W/O/W型エマルション粒子が膨張する。
【0049】特に、本発明において、上記(c)の場合
は重要である。通常は、膜乳化法で単分散W/O/W型
エマルション製剤を製造するためには、外水相を十分循
環させて生成したW/O/W型エマルション粒子を多孔
質ガラスの膜面から離脱させる操作が不可欠である。し
かし、充填率が高く、エマルションの粘度が上昇した場
合には、循環による剪断力が低下して粒子の離脱が困難
になり、エマルションは多分散化する。従って、一般に
単分散W/O/W型エマルションの調製においては、充
填率60容積%程度が限界である。一方、癌治療におい
ては、臨床試験の結果から、充填率60容積%を超える
エマルション製剤を動注投与した場合には、癌組織に対
する沈着性が顕著となり、優れた薬効を得ることが可能
となる。
は重要である。通常は、膜乳化法で単分散W/O/W型
エマルション製剤を製造するためには、外水相を十分循
環させて生成したW/O/W型エマルション粒子を多孔
質ガラスの膜面から離脱させる操作が不可欠である。し
かし、充填率が高く、エマルションの粘度が上昇した場
合には、循環による剪断力が低下して粒子の離脱が困難
になり、エマルションは多分散化する。従って、一般に
単分散W/O/W型エマルションの調製においては、充
填率60容積%程度が限界である。一方、癌治療におい
ては、臨床試験の結果から、充填率60容積%を超える
エマルション製剤を動注投与した場合には、癌組織に対
する沈着性が顕著となり、優れた薬効を得ることが可能
となる。
【0050】このため、本発明方法では、調製が比較的
容易な充填率60容積%以下の単分散W/O/W型エマ
ルションを予め製造し、次いで浸透圧差を利用して外水
相の水を内水相に移動させ、W/O/W型エマルション
粒子を膨張させることにより充填率を60容積%以上に
することが望ましい。これによって、癌組織に対する沈
着性にも優れたエマルション製剤を得ることができる。
容易な充填率60容積%以下の単分散W/O/W型エマ
ルションを予め製造し、次いで浸透圧差を利用して外水
相の水を内水相に移動させ、W/O/W型エマルション
粒子を膨張させることにより充填率を60容積%以上に
することが望ましい。これによって、癌組織に対する沈
着性にも優れたエマルション製剤を得ることができる。
【0051】本発明の乳化製剤の投与方法は、患部に確
実に到達させることができる限り特に制限はなく、例え
ば注射剤としてそのまま又は必要に応じて他の補液(ブ
ドウ糖、アミノ酸等)とともに粘膜下の局所投与又は動
脈内に投与することができる。例えば、動注療法では、
肝臓癌の治療においては右大腿動脈から分岐した肝動脈
の中に挿入するカテーテルを通じて注射器等で投与する
ことができる。また、投与する量は、製剤の性状(内容
物)、患者の年齢、性別又は症状等に応じて適宜決定す
れば良い。
実に到達させることができる限り特に制限はなく、例え
ば注射剤としてそのまま又は必要に応じて他の補液(ブ
ドウ糖、アミノ酸等)とともに粘膜下の局所投与又は動
脈内に投与することができる。例えば、動注療法では、
肝臓癌の治療においては右大腿動脈から分岐した肝動脈
の中に挿入するカテーテルを通じて注射器等で投与する
ことができる。また、投与する量は、製剤の性状(内容
物)、患者の年齢、性別又は症状等に応じて適宜決定す
れば良い。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果が得
られる。
られる。
【0053】(1)本発明W/O/W型エマルション製
剤は、その保存中(調製からその投与までの間)には薬
物の漏洩が抑制乃至防止され、投与後にはじめて徐放を
開始するという機能を発揮できる。
剤は、その保存中(調製からその投与までの間)には薬
物の漏洩が抑制乃至防止され、投与後にはじめて徐放を
開始するという機能を発揮できる。
【0054】(2)本発明W/O/W型エマルション製
剤では、投与後における徐放速度をコントロールするこ
とができる。例えば、薬物量、エマルション粒子の粒径
等が同じであっても、徐放速度の異なる乳化製剤を調製
できる。このため、例えば抗癌剤を含有する乳化製剤の
場合には、癌組織の種類、大きさ、分布、患者の状態等
に応じて最適な治療方法を選択できる。
剤では、投与後における徐放速度をコントロールするこ
とができる。例えば、薬物量、エマルション粒子の粒径
等が同じであっても、徐放速度の異なる乳化製剤を調製
できる。このため、例えば抗癌剤を含有する乳化製剤の
場合には、癌組織の種類、大きさ、分布、患者の状態等
に応じて最適な治療方法を選択できる。
【0055】(3)抗癌剤を含有する薬物徐放性乳化製
剤の場合、これを動注療法に用いることによって多発性
肝臓癌、すなわち進行性末期癌の治療に特に効果がある
ものと期待される。さらに、この製剤は、卵巣癌、乳
癌、腎臓癌等の他の癌治療にも応用できる可能性が高
い。
剤の場合、これを動注療法に用いることによって多発性
肝臓癌、すなわち進行性末期癌の治療に特に効果がある
ものと期待される。さらに、この製剤は、卵巣癌、乳
癌、腎臓癌等の他の癌治療にも応用できる可能性が高
い。
【0056】(4)本発明製剤によって、危険を伴う外
科的手術による切除等を必要とすることなく癌治療等が
可能となる結果、QOL(Quality of Life, 生活の
質)の向上を図ることもできる。
科的手術による切除等を必要とすることなく癌治療等が
可能となる結果、QOL(Quality of Life, 生活の
質)の向上を図ることもできる。
【0057】
【実施例】次に、実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより詳細に説明する。
ころをより詳細に説明する。
【0058】実施例1 蒸留水0.9mlにアントラサイクリン系抗癌剤(抗腫
瘍抗生物質)である塩酸エピルビシン(「Farmorubici
n」ファルマシア社製)1.5mgを溶解し、これを内
水相とした。一方、表1に示す油性界面活性剤を前記リ
ピオドール1.8gに分散混合したものを油相とし、こ
の油相に上記内水相を少しずつホモジナイザーで激しく
攪拌しながら加え、内水相が均一に油相に分散した抗癌
剤含有W/O型エマルションを得た。なお、表1中「T
GCR」はテトラグリセリン縮合リシノレイン酸エステ
ル(「CR−310」阪本薬品工業(株)製)、「HC
O−40」はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油「HCO
−40」(日光ケミカルズ(株)製)をそれぞれ示す。
瘍抗生物質)である塩酸エピルビシン(「Farmorubici
n」ファルマシア社製)1.5mgを溶解し、これを内
水相とした。一方、表1に示す油性界面活性剤を前記リ
ピオドール1.8gに分散混合したものを油相とし、こ
の油相に上記内水相を少しずつホモジナイザーで激しく
攪拌しながら加え、内水相が均一に油相に分散した抗癌
剤含有W/O型エマルションを得た。なお、表1中「T
GCR」はテトラグリセリン縮合リシノレイン酸エステ
ル(「CR−310」阪本薬品工業(株)製)、「HC
O−40」はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油「HCO
−40」(日光ケミカルズ(株)製)をそれぞれ示す。
【0059】
【表1】
【0060】次いで、油性界面活性剤「HCO−60」
(日光ケミカルズ(株)製)0.7g及びNaCl0.
32gを含む外水相7mlに対し、平均細孔径14.7
μmの多孔質ガラス膜を介して上記W/O型エマルショ
ンを圧入分散し、25℃において膜乳化を行った。その
結果、油性界面活性剤の配合比が異なる4種類のW/O
/W型エマルションは、すべて図1の粒径分布を有する
平均粒径70μmの単分散乳化製剤となった。
(日光ケミカルズ(株)製)0.7g及びNaCl0.
32gを含む外水相7mlに対し、平均細孔径14.7
μmの多孔質ガラス膜を介して上記W/O型エマルショ
ンを圧入分散し、25℃において膜乳化を行った。その
結果、油性界面活性剤の配合比が異なる4種類のW/O
/W型エマルションは、すべて図1の粒径分布を有する
平均粒径70μmの単分散乳化製剤となった。
【0061】粒径分布は、レーザー回折/散乱式粒度分
布計(「SALD−2000」型、島津製作所製)で測
定し、粒子体積Vpを粒径Dpの対数で微分したΔVp
/ΔlogDpで表した。
布計(「SALD−2000」型、島津製作所製)で測
定し、粒子体積Vpを粒径Dpの対数で微分したΔVp
/ΔlogDpで表した。
【0062】また、乳化直後の外水相中に含まれる塩酸
エピルビシン濃度を測定した。表2に示すように、上記
「HCO−40」の割合が多い乳化製剤ほど外水相への
漏洩が少なかった。なお、塩酸エピルビシン濃度は、4
80nmの吸光度によって測定した。
エピルビシン濃度を測定した。表2に示すように、上記
「HCO−40」の割合が多い乳化製剤ほど外水相への
漏洩が少なかった。なお、塩酸エピルビシン濃度は、4
80nmの吸光度によって測定した。
【0063】
【表2】
【0064】実施例2 実施例1で調製した4種類の乳化製剤に対し、抗癌剤の
徐放性を調べた。
徐放性を調べた。
【0065】まず、上記乳化製剤を5℃で静置し、その
外水相に徐放される塩酸エピルビシン濃度をそれぞれ測
定したところ、図2に示すように48時間までの徐放は
ほとんど認められなかった。
外水相に徐放される塩酸エピルビシン濃度をそれぞれ測
定したところ、図2に示すように48時間までの徐放は
ほとんど認められなかった。
【0066】次に、37℃での徐放性を調べた。乳化直
後に漏洩している濃度を差し引いてプロットすると、
「HCO−40」(日光ケミカルズ(株)製)が多いほ
ど徐放速度が小さくなった。
後に漏洩している濃度を差し引いてプロットすると、
「HCO−40」(日光ケミカルズ(株)製)が多いほ
ど徐放速度が小さくなった。
【0067】このことから、PGCRとPHCOの配合
比によって抗癌剤の徐放性をコントロールできることが
わかる。また、これらの乳化製剤は、5℃程度の低い温
度で保存しておけば抗癌剤は徐放せず、体内に投与した
後にはじめて徐放を開始するようにコントロールできる
ことがわかる。
比によって抗癌剤の徐放性をコントロールできることが
わかる。また、これらの乳化製剤は、5℃程度の低い温
度で保存しておけば抗癌剤は徐放せず、体内に投与した
後にはじめて徐放を開始するようにコントロールできる
ことがわかる。
【図1】W/O/W型エマルション製剤の粒径分布を示
す図である。
す図である。
【図2】抗癌剤含有W/O/W型エマルション製剤の徐
放性(5℃)を示す図である。
放性(5℃)を示す図である。
【図3】抗癌剤含有W/O/W型エマルション製剤の徐
放性(37℃)を示す図である。
放性(37℃)を示す図である。
1 番号配合エマルションの5℃における抗癌剤徐放
量 2 番号配合エマルションの5℃における抗癌剤徐放
量 3 番号配合エマルションの5℃における抗癌剤徐放
量 4 番号配合エマルションの5℃における抗癌剤徐放
量 5 番号配合エマルションの37℃における抗癌剤徐
放量 6 番号配合エマルションの37℃における抗癌剤徐
放量 7 番号配合エマルションの37℃における抗癌剤徐
放量 8 番号配合エマルションの37℃における抗癌剤徐
放量
量 2 番号配合エマルションの5℃における抗癌剤徐放
量 3 番号配合エマルションの5℃における抗癌剤徐放
量 4 番号配合エマルションの5℃における抗癌剤徐放
量 5 番号配合エマルションの37℃における抗癌剤徐
放量 6 番号配合エマルションの37℃における抗癌剤徐
放量 7 番号配合エマルションの37℃における抗癌剤徐
放量 8 番号配合エマルションの37℃における抗癌剤徐
放量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 正高 宮崎県宮崎市大字島之内11074 (72)発明者 小松 恵徳 宮崎県宮崎市神宮東3丁目10−29−1 エ クセレント神宮201 (72)発明者 加藤 直樹 神奈川県小田原市久野852の9
Claims (6)
- 【請求項1】W/O/W型エマルション製剤であって、
油相中にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリグリ
セリン縮合リシノレイン酸エステルを含有することを特
徴とする薬物徐放性乳化製剤。 - 【請求項2】ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリ
グリセリン縮合リシノレイン酸エステルの含有比が、
0.01:1〜1:0.01である請求項1記載の薬物
徐放性乳化製剤。 - 【請求項3】ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の濃度
が、0.1〜20重量%である請求項2記載の薬物徐放
性乳化製剤。 - 【請求項4】ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステ
ルの濃度が、0.1〜20重量%である請求項2記載の
薬物徐放性乳化製剤。 - 【請求項5】平均粒径の75%から150%の粒径を有
するW/O/W型エマルション粒子が、全粒子の50容
積%以上である請求項1乃至4のいずれかに記載の薬物
徐放性乳化製剤。 - 【請求項6】油相中にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
及びポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを含有
するW/O型エマルションを多孔質ガラス膜を介して外
水相中に圧入分散することを特徴とする薬物徐放性乳化
製剤の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1234897A JPH10203962A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 薬物徐放性乳化製剤及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1234897A JPH10203962A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 薬物徐放性乳化製剤及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10203962A true JPH10203962A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=11802788
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1234897A Pending JPH10203962A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 薬物徐放性乳化製剤及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10203962A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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