JPH10204591A - 耐熱性および溶接部のマフラー耐食性に優れるエンジン排気部材用フェライト系ステンレス鋼 - Google Patents

耐熱性および溶接部のマフラー耐食性に優れるエンジン排気部材用フェライト系ステンレス鋼

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JPH10204591A
JPH10204591A JP1131897A JP1131897A JPH10204591A JP H10204591 A JPH10204591 A JP H10204591A JP 1131897 A JP1131897 A JP 1131897A JP 1131897 A JP1131897 A JP 1131897A JP H10204591 A JPH10204591 A JP H10204591A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経済性に優れ、耐熱性、加工性および溶接部
のマフラー耐食性に優れるエンジン排気系の高温側なら
びに低温側の部材に適用可能なフェライト系ステンレス
鋼を得る。 【解決手段】 C:0.02%未満、Si:0.5 〜1.5 %未
満、Mn:0.2 %未満、Cr:10〜14%未満、Ni:0.05〜1.
0 %未満、Ti:0.05〜0.3 %未満、Nb:0.3 〜0.6%未
満、P:0.06%未満、S:0.01%未満およびN:0.020
%未満を含有し、残部は実質的にFeの成分組成になり、
全温度域でフェライト単相組織であるフェライト系ステ
ンレス鋼。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の排気部
材の用途に適したフェライト系ステンレス鋼に関するも
ので、とくに、高耐熱性が要求されるエンジンに近い部
位からマフラーのような耐食性が要求される部位までに
適用することを想定した耐熱性および溶接部のマフラー
耐食性に優れ、かつ経済性にも優れるエンジン排気部材
用フェライト系ステンレス鋼を提案するものである。
【0002】
【従来の技術】フェライト系ステンレス鋼は、オーステ
ナイト系ステンレス鋼に比し安価であることから、自動
車の排気系部材に多用されている。
【0003】自動車の排気系環境のうち、排気マニホー
ルドのように温度が900 ℃を超える程度にまで上昇する
部位では優れた耐熱性が必要であり、このためSUS430J1
L(19Cr-0.4Si-0.4Nb-0.5Cu) がおもに使用されてきた。
一方、マフラーに代表されるように、排気温度が比較的
低い部位では、排ガスの凝縮液がたまりやすく、この凝
縮液によるマフラー腐食が問題になっており、18Cr材(1
8Cr-0.1Si-0.2Ti)が主として使用されはじめている。
【0004】このように、自動車の排気系に使用される
材料は、高温側と低温側とにおいて、全く異なる特性が
要求され、材料を区別して使用しなければならないとい
う問題とともに、いずれの材料も、高Cr鋼のためコスト
高となるという問題があった。
【0005】さらに近年、 燃費向上のため、排気温度が上昇する。 静粛性向上のため、サブマフラーを採用しており、
その位置は従来よりも排気系の上流部に位置するので、
これらのマフラー等の部材は600 ℃程度の温度まで上昇
する。このような温度は、ステンレス鋼の鋭敏化(Cr炭
窒化物の析出によるCr欠乏層の出現) を促進させ、その
ため、従来(400℃程度の温度) よりもさらにマフラー腐
食環境が過酷になり(冷却時に排気ガスの凝縮液が溜ま
り腐食する) 、18Cr材でも耐食性が不十分な場合が生
じ、特に、溶接部での腐食が著しいことがわかってき
た。そこで、高温部から低温部まで適用可能で、かつ安
価で、さらに特性が従来より優れた材料の開発が強く望
まれていた。
【0006】また、材料供給側にとっても材料統一は管
理および生産効率の点で大きなメリットであり、材料の
供給者、使用者いずれにも統一材料の開発の必要性があ
ったにもかかわらず、現状では、そのような材料は存在
していなかった。
【0007】なお、排気部材は鋼板を成形加工して製作
されることから、加工を容易にするために加工性に優れ
ていることも要求特性の一つである。
【0008】つぎに、従来技術のうち、高温側部材を想
定した開示例について以下に述べる。
【0009】たとえば、特開平8−60306 号公報(自動
車排気系部材用フェライトステンレス鋼)には、排気系
部材を一つの鋼種に一体化することを目的としたフェラ
イト系ステンレス鋼が開示されている。しかしながら、
その記載内容(第3頁、〔0017〕)によれば、排気マニ
ホールド、フロントパイプおよびセンターパイプに兼用
可能であることが明記されていて、これは排気系高温部
位の材料統一を想定しているものであって、低温部位の
マフラーまでを想定したものでないことは明らかであ
る。
【0010】したがって、この開示例は、Si:0.6 〜1.
5mass %(以下単に%であらわす)、Cr:16〜22%のよ
うに比較的高いSiおよびCrレベルであっても、マフラー
材のような腐食環境には耐え得ないことを示唆している
と考えられるものであり、実際に発明者ら実験によって
も、高Cr化した場合ではマフラー材への適用は不適であ
ることが確かめられている。
【0011】特開昭57-85960号公報(改良された靱性お
よび溶接性を有するフェライト系ステンレス鋼)には、
Cb(Nb)とAlとの複合添加鋼が開示されている。しかし、
この鋼は、Tiを不可避的残留レベルに維持しており、マ
フラー用を想定していないためマフラー腐食に対するTi
の効果の認識がない。そのため、発明例、比較例いずれ
の鋼も溶接部のマフラー耐食性は劣り、排気系の高温側
から低温側にわたって適用する材料としては特性不足で
ある。
【0012】特開平6-248394号公報 (耐高温塩害腐食性
に優れた自動車排気系機器用フェライトステンレス鋼)
には、フロントパイプおよびセンターパイプでの使用を
考慮した耐高温塩害特性に優れたフェライト系ステンレ
ス鋼が開示されている。
【0013】しかし、その明細書にも明記されている
(第3頁、 0020 ) とおり、溶接部の耐食性向上のため
Ti、Nbを添加するとしており、それらの効果はそれぞれ
等価なものとの認識であり、溶接部のマフラー耐食性に
大きく影響するTi−Nbの複合添加の効果が認識されてい
ない。そのため、実施例における発明鋼、比較鋼のいず
れもNb単独添加の例があるだけである。加えて、溶接部
のマフラー耐食性に及ぼすMnの影響も認識されていない
ため、実施例における発明鋼、比較鋼いずれもが0.28%
以上の高いMnレベルである。したがって、Nbの単独添加
でこのような高いMnレベルでは、十分な溶接部のマフラ
ー耐食性が得られることはなく、低温側部材用は不適で
ある。
【0014】なお、発明者らの実験によれば、Si量が比
較的低レベル(0.4%以下) の場合、Mn量が比較的高いレ
ベルの場合、TiまたはNbの単独添加の場合などでは十分
な溶接部のマフラー耐食性を得ることは難しいとの知見
を得ている。
【0015】米国特許第4417921 号明細書(Welded feri
tic stainless steel article)にはCb(Nb)とTiとの効果
を等価とする溶接フェライト系ステンレス鋼材が開示さ
れているが、その実施例および比較例の鋼の成分組成を
見ると、Si量の記載がなく、Tiの単独添加であり、さら
にMn量は0.29%以上の高いレベルであることから、この
ような成分組成のフェライト系ステンレス鋼では、十分
な溶接部のマフラー耐食性を得ることができなく、低温
側部材用は向かない。なお、発明者らの実験によれば、
TiあるいはNbの単独添加鋼では溶接部のマフラー耐食性
の向上が困難であることが確かめられている。
【0016】一方、低温側部材を想定した技術として、
1%以上のMoを含有させた特開平5-112848号公報(耐全
面腐食性と耐局部腐食性の優れた自動車排気系ステンレ
ス鋼) が提案開示されている。これは、特にマフラー腐
食を念頭におき、母材部の耐食性を向上させるものであ
る。
【0017】ここで、マフラー腐食で問題となる部位
は、その成形加工上必然的に生じる溶接部である。すな
わち、溶接部での著しい腐食を起点とし、外部応力によ
って亀裂が伝播し、溶接部が破断に至ることが最大の問
題点であり、母材の腐食レベルは溶接部に比し軽微であ
るため、母材の耐食性はマフラーの寿命に大きく影響し
ない。
【0018】このように、溶接部が最も腐食が激しいた
め、この溶接部での腐食ピットの発生を低減することに
よって破断の起点の発生を防止すればよいのであるが、
特開平5-112848号公報で開示されているようなMoの添加
では、溶接部の腐食にはほとんど効果がないと同時にコ
スト面でも不利となる。
【0019】また、溶接部の耐食性を向上させるのに、
TiやNb等の安定化成分を添加することは公知であり、上
記の特開平5-112848号公報においてもTi、Nbの添加理由
が溶接部の耐粒界腐食性の向上の点から記述されてい
る。しかしながら、近年になっても依然として発生する
マフラー腐食の問題は、溶接部の著しい腐食を起点とす
る溶接部の破断であることがあきらかとなっており、単
にMo、TiおよびNbの添加のみでは、溶接部のマフラー耐
食性が十分でないことも判明している。
【0020】この理由は、特開平5-112848号公報にも記
載されているように、排ガス凝縮液はpHがおよそ9から
1程度まで極端に変化するため、このような環境下では
単にMo、TiおよびNbを添加するのみでは、溶接部のマフ
ラー耐食性に対して十分でなかったものと考えられる。
【0021】また、排ガス凝縮液には亜硝酸、蟻酸が含
有されており、このようなイオンに対して考慮した材料
開発がなされていなかったため、現時点でも溶接部のマ
フラー耐食性に優れた安価な材料がなかったのである。
なお、このような腐食環境下では、高Cr化、TiまたはNb
の単独添加は驚くことにその効果は小さいのである。
【0022】加えて、上記の特開平5-112848号公報で
は、1%以上のMo添加によるコスト上昇も問題になって
いるのが現状である。
【0023】このように、これまで溶接部のマフラー耐
食性を考慮した材料開発がなされていなかったため、現
時点でも、マフラー耐食性に優れた安価な材料の出現が
ないことから、溶接部のマフラー耐食性の向上と低Cr化
等によるコスト低減が強く求められているのである。
【0024】ついで、特開平4-228547号公報 (耐粒界腐
食性、造管性および高温強度に優れたフェライト系ステ
ンレス鋼) には、NbやTiを添加してC、Nを固定するこ
とによる耐粒界腐食性の向上と高温強度等の向上などを
目的としたフェライト系ステンレス鋼が提案開示されて
いる。
【0025】これは耐粒界腐食性の向上をはかっている
ものの、その耐粒界腐食性は単にシュトラウス試験で評
価しているだけであり、この試験法では、従来の知見と
同様に、TiやNbのようなC、Nを固定する成分を添加す
れば耐粒界腐食性が向上するとの評価がでるだけであ
り、このような試験法ではマフラー耐食性を評価するこ
とは困難である。なぜならば、マフラー腐食は、上記し
たように排ガス凝縮液のpHが9から1まで極端に変化
し、加えてその凝縮液には亜硝酸や蟻酸が含まれるなど
特有の腐食環境にあり、シュトラウス試験での評価では
マフラー耐食性をシミュレートしてないためである。
【0026】したがって、特開平4-228547号公報では、
低SiのTi−Nb複合添加材がシュトラウス試験で優れた特
性を示しているが、このような低Si材で実際のマフラー
耐食性の向上をはかることは困難である。
【0027】以上、耐熱性および加工性に優れ、かつ溶
接部のマフラー耐食性にも優れる安価な材料の強い開発
要請があったにもかかわらず、これまで、その要請に適
応できる材料の出現は全くなかったのである。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記した
問題点を有利に解決しようとするものであり、エンジン
排気系の高温側部材と低温側部材との材料統一をねらい
とし、優れた耐熱性、加工性を有し、かつ従来マフラー
に使用されていた18Cr-0.2Tiのフェライト系ステンレス
鋼よりも優れた溶接部の耐食性を有し、省Mo、低Cr鋼を
ベースとする安価で高温側にも低温側にも使用できるエ
ンジン排気部材用フェライト系ステンレス鋼を提案する
ことを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】エンジン排気部材用に必
要とされる耐熱性 (高温強度) は、Nb添加で向上するこ
とが知られており、また加工性も適量のNb添加によって
向上することから、含有量が0.3 %以上のNb材をベース
として、おもに溶接部のマフラー耐食の向上について詳
細に実験・検討を行い、この発明を達成した。すなわ
ち、この発明の要旨は以下の通りである。
【0030】C:0.02mass%未満、 Si:0.5 mass%以上、1.5mass %未満、 Mn:0.2mass %未満、 Cr:10 mass %以上、14mass%未満、 Ni:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Ti:0.05mass%以上、0.3mass %未満、 Nb:0.3 mass%以上、0.6mass %未満、 P:0.06mass%未満、 S:0.01mass%未満および N:0.020mass %未満 を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の成分組成に
なり、全温度域でフェライト単相組織である耐熱性およ
び溶接部のマフラー耐食性に優れるエンジン排気部材用
フェライト系ステンレス鋼(第1発明)。
【0031】C:0.02mass%未満、 Si:0.5 mass%以上、1.5mass %未満、 Mn:0.2mass %未満、 Cr:10 mass %以上、14mass%未満、 Ni:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Ti:0.05mass%以上、0.3mass %未満、 Nb:0.3 mass%以上、0.6mass %未満、 P:0.06mass%未満、 S:0.01mass%未満および N:0.020mass %未満 を含み、さらに V:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Cu:0.02mass%以上、1.0mass %未満、 Zr:0.05mass%以上、0.5mass %未満および Al:0.01mass%以上、0.5mass %未満 のうちから選んだ1種または2種以上を含有し、残部は
Feおよび不可避的不純物の成分組成になり、全温度域で
フェライト単相組織である耐熱性および溶接部のマフラ
ー耐食性に優れるエンジン排気部材用フェライト系ステ
ンレス鋼(第2発明)。
【0032】C:0.02mass%未満、 Si:0.5 mass%以上、1.5mass %未満、 Mn:0.2mass %未満、 Cr:10 mass %以上、14mass%未満、 Ni:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Ti:0.05mass%以上、0.3mass %未満、 Nb:0.3 mass%以上、0.6mass %未満、 P:0.06mass%未満、 S:0.01mass%未満および N:0.020mass %未満 を含み、さらに Mo:0.01mass%以上、0.8mass %未満 を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の成分組成に
なり、全温度域でフェライト単相組織である耐熱性およ
び溶接部のマフラー耐食性に優れるエンジン排気部材用
フェライト系ステンレス鋼(第3発明)。
【0033】C:0.02mass%未満、 Si:0.5 mass%以上、1.5mass %未満、 Mn:0.2mass %未満、 Cr:10 mass %以上、14mass%未満、 Ni:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Ti:0.05mass%以上、0.3mass %未満、 Nb:0.3 mass%以上、0.6mass %未満、 P:0.06mass%未満、 S:0.01mass%未満および N:0.020mass %未満 を含み、さらに V:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Cu:0.02mass%以上、1.0mass %未満、 Zr:0.05mass%以上、0.5mass %未満および Al:0.01mass%以上、0.5mass %未満 のうちから選んだ1種または2種以上と Mo:0.01mass%以上、0.8mass %未満 とを含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の成分組成
になり、全温度域でフェライト単相組織である耐熱性お
よび溶接部のマフラー耐食性に優れるエンジン排気部材
用フェライト系ステンレス鋼(第4発明)。
【0034】C:0.02mass%未満、 Si:0.5 mass%以上、1.5mass %未満、 Mn:0.2mass %未満、 Cr:10 mass %以上、14mass%未満、 Ni:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Ti:0.05mass%以上、0.3mass %未満、 Nb:0.3 mass%以上、0.6mass %未満、 P:0.06mass%未満、 S:0.01mass%未満および N:0.020mass %未満 を含み、さらに B:0.0002mass%以上、0.005mass %未満および Ca:0.001mass %以上、0.03mass%未満 を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の成分組成に
なり、全温度域でフェライト単相組織である耐熱性およ
び溶接部のマフラー耐食性に優れるエンジン排気部材用
フェライト系ステンレス鋼(第5発明)
【0035】C:0.02mass%未満、 Si:0.5 mass%以上、1.5mass %未満、 Mn:0.2mass %未満、 Cr:10 mass %以上、14mass%未満、 Ni:0.05mass%以上、1.0mass %未満 Ti:0.05mass%以上、0.3mass %未満 Nb:0.3 mass%以上、0.6mass %未満 P:0.06mass%未満、 S:0.01mass%未満および N:0.020mass %未満 を含み、さらに V:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Cu:0.02mass%以上、1.0mass %未満、 Zr:0.05mass%以上、0.5mass %未満および Al:0.01mass%以上、0.5mass %未満 のうちから選んだ1種または2種以上と B:0.0002mass%以上、0.005mass %未満および Ca:0.001mass %以上、0.03mass%未満 とを含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の成分組成
になり、全温度域でフェライト単相組織である耐熱性お
よび溶接部のマフラー耐食性に優れるエンジン排気部材
用フェライト系ステンレス鋼(第6発明)。
【0036】C:0.02mass%未満、 Si:0.5 mass%以上、1.5mass %未満、 Mn:0.2mass %未満、 Cr:10 mass %以上、14mass%未満、 Ni:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Ti:0.05mass%以上、0.3mass %未満、 Nb:0.3 mass%以上、0.6mass %未満、 P:0.06mass%未満、 S:0.01mass%未満および N:0.020mass %未満 を含み、さらに Mo:0.01mass%以上、0.8mass %未満 と B:0.0002mass%以上、0.005mass %未満および Ca:0.001mass %以上、0.03mass%未満 とを含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の成分組成
になり、全温度域でフェライト単相組織である耐熱性お
よび溶接部のマフラー耐食性に優れるエンジン排気部材
用フェライト系ステンレス鋼(第7発明)。
【0037】C:0.02mass%未満、 Si:0.5 mass%以上、1.5mass %未満、 Mn:0.2mass %未満、 Cr:10 mass %以上、14mass%未満、 Ni:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Ti:0.05mass%以上、0.3mass %未満、 Nb:0.3 mass%以上、0.6mass %未満、 P:0.06mass%未満、 S:0.01mass%未満および N:0.020mass %未満 を含み、さらに V:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Cu:0.02mass%以上、1.0mass %未満 Zr:0.05mass%以上、0.5mass %未満および Al:0.01mass%以上、0.5mass %未満 のうちから選んだ1種または2種以上を含有し、かつ Mo:0.01mass%以上、0.8mass %未満 と B:0.0002mass%以上、0.005mass %未満および Ca:0.001mass %以上、0.03mass%未満 とを含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の成分組成
になり、全温度域でフェライト単相組織である耐熱性お
よび溶接部のマフラー耐食性に優れるエンジン排気部材
用フェライト系ステンレス鋼(第8発明)。
【0038】
【発明の実施の形態】この発明を達成するに至った実験
・検討結果について記述する。
【0039】まず、マフラーの寿命を支配する因子につ
いて述べる。マフラーの耐久性で問題となるのは、おも
に溶接部の破断である。溶接部が母材部より耐食性に劣
るのは公知であり、さらに溶接部に応力が最も集中する
ことも明らかである。したがって、母材のみが優れた耐
食性を示しても、最も腐食されやすい部分は溶接部であ
り、かつ溶接部が最も集中応力を受けるため、腐食ピッ
ト部分での大きな応力が破断を誘発する。
【0040】特に近年、排気温度が上昇し、溶接部の温
度が600 ℃程度まで上昇するケースもあることから、溶
接部のこのような再加熱による耐食性の劣化を考慮し
て、マフラー耐食性の向上をはかる必要がある。
【0041】そこで、実車での調査結果を交えて腐食試
験条件について種々検討した結果、腐食試験前の試験片
に600 ℃・5時間の熱処理を行うことと、合成した排ガ
ス凝縮液を採用することとで、現実の腐食によくシミュ
レートできることが明らかとなった。
【0042】このような実車での調査を交えた検討結果
をもとに、溶接部のマフラー耐食性の向上を詳細に実験
・検討した結果、以下に述べるように極めて重要な知見
を得た。
【0043】(1) 母材部は溶接部より耐食性が良好なこ
とは明らかであるが、母材部の耐食性が良好な材料は、
溶接部との耐食性の差が大きく溶接部に腐食が集中し、
そのため溶接部の耐食性の向上が困難であることがわか
った。そして図1に示すように、高Cr材に比し母材の耐
食性が劣る低Cr材(10 〜14%Cr) が溶接部のマフラー耐
食性の向上に有利であることが明らかとなった。
【0044】(2) また、低Cr(11 %Cr) のTi-Nb 複合添
加鋼において、図2に示すようにSiを0.5 %以上含有さ
せて低Mn化することで、溶接部のマフラー耐食性は著し
く向上し、驚くことにその耐食性は18Cr-0.2Ti鋼よりも
優れている。
【0045】なお、上記において、母材部の耐食性は18
Cr-0.2Ti鋼の方が優れているが、溶接部の浸食深さは母
材部に比し著しく深く劣っている。そこでマフラーの耐
久性は、最も腐食の激しい部分が問題となるのであるか
ら、溶接部の浸食深さで評価すべきである。したがっ
て、上記低CrのTi-Nb 複合添加鋼は18Cr-0.2Ti鋼よりも
優れる耐食性を有しているといえる。
【0046】これは、上記低CrのTi-Nb 複合添加鋼の溶
接部のスケールが適量のSi、TiとNbとの複合添加および
低Mn化により強化された結果、その溶接部の耐食性が母
材部に近づき、溶接部に腐食が集中しなかったためと推
定される。一方、18Cr-0.2Ti鋼の場合は、母材部が著し
く優れる耐食性を有するため、腐食が溶接部に集中し、
結果として溶接部のマフラー耐食性が劣ったものと推定
できる。
【0047】(3) さらに、V、Cu、ZrまたはAlのうちの
1種以上を比較的少量含有させることにより、溶接部の
マフラー耐食性がより向上することがわかった。
【0048】ここで、図1および図2は、TiおよびNbの
複合添加を含む種々の成分組成に調製した鋼素材を、そ
れぞれ、熱間圧延- 冷間圧延-1000 ℃の温度での仕上げ
焼鈍の工程により板厚:2mmの冷延焼鈍板とし、その
後、これらの冷延焼鈍板にビードオン方式のTIG 溶接を
施したのち600 ℃・5時間加熱したそれぞれのサンプル
について、マフラー腐食環境をシミュレートして合成し
た排ガス凝縮液を用いて腐食試験を行った溶接部のマフ
ラー耐食性(浸食深さ)の調査結果をもとにしたもので
あり、図1はCr含有量と溶接部浸食深さとの関係のグラ
フ、図 2はSi含有量およびMn含有量と溶接部浸食深さと
の関係のグラフである。
【0049】以上、この発明は上記新規知見により、優
れる耐熱性、加工性および溶接部のマフラー耐食性を有
するエンジン排気部材用フェライト系ステンレス鋼を開
発するに至ったものである。
【0050】つぎに、この発明の成分組成の限定理由に
ついて述べる。
【0051】C:0.02%未満 Cは、靱性および加工性を劣化させる成分であり、含有
量が0.02%以上になると靱性および加工性の劣化が顕著
となるため、その含有量は0.02%未満とする。また、靱
性および加工性をより向上させるためにはその含有量は
低ければ低いほどよく、望ましくは0.01%以下がよい。
【0052】Si:0.5 〜1.5 %未満 Siは、この発明にとって重要な成分の一つである。耐熱
性の向上に有効なほか、前掲図2に示したように、0.5
%以上含有させると、溶接部のマフラー耐食性は著しく
向上し、その耐食性は従来鋼(18Cr-0.2Ti)レベル以上に
達する。これは、溶接部に生成するスケールがこのよう
なSi量とTi-Nb の複合添加ならびに低Mn化とあいまって
強固なものとなり、また、母材と溶接部との耐食性レベ
ルとの差が比較的小さい成分系であるため溶接部に腐食
が集中しなくなることなどから、良好なマフラー耐食性
を示すものと考えられるが、詳細は不明である。一方、
含有量が1.5 %以上になると加工性の劣化が激しくな
る。したがって、その含有量は0.5 %以上、1.5 %未満
とするが、好ましくは0.6 %以上、1.3 %以下であり、
さらに好ましく0.8 %以上、1.0 %以下である。
【0053】Mn:0.2 %未満 Mnは、特にその含有量がこの発明にとって重要な成分で
ある。一般に、鋼の脱酸剤として知られているが、過剰
な添加はMnS を形成し、加工性を低下させる。前掲図2
に示したように、特に溶接部のマフラー耐食性への影響
が大きく、含有量が0.2 %未満でその耐食性は向上す
る。したがって、その含有量は低いほど好ましく0.2 %
未満とするが、好ましくは0.15%未満である。
【0054】Cr:10〜14%未満 Crは、ステンレス鋼の基本特性である耐食性を向上させ
る成分であるが、前掲図1に示したように、溶接部のマ
フラー耐食性には多すぎると有害となり、かつ、コスト
高となるため含有量を14%未満に制限する。一方、含有
量が10%未満では溶接部のマフラー耐食性が著しく劣化
する。したがって、その含有量は10%以上、14%未満と
するが、特に溶接部のマフラー耐食性の観点から、10%
以上、12%以下とすることが好ましい。
【0055】Ni:0.05〜1.0 %未満 Niは、溶接部のマフラー耐食性を向上させる効果があ
り、その効果の発現のため0.05%以上含有させる。一
方、1.0 %以上含有させると、フェライト組織を不安定
にし、また耐食性に対する効果も飽和する。したがっ
て、その含有量は0.05%以上、1.0 %以下とするが、好
ましくは0.1 %以上、0.8 %以下、より好ましくは0.5
%以上、0.8 %以下である。
【0056】Ti:0.05〜0.3 %未満 Tiは、この発明にとって重要な成分の一つでる。Nb添加
鋼に0.05%以上含有させることによって溶接部のマフラ
ー耐食性は著しく向上する。この理由はあきらかではな
いが、溶接時に発生するスケールの組成をNbと複合添加
したときの微量Tiが変化させているのではないかと考え
ている。しかしながら、0.3 %以上含有させると溶接部
のマフラー耐食性は劣化する。この理由としては、Tiは
NbやAlよりもNと結合しやすく、大気中のNを吸収しや
すく、過剰なTiは、溶接時に大気からNやさらにはCを
吸収し、溶接部のマフラー耐食性を低下させるのではな
いかと考えられる。さらに、含有量が0.3 %以上では、
TiN による表面性状の劣化も著しくなる。したがって、
その含有量は0.05%以上、0.3 %未満とする。
【0057】Nb:0.3 〜0.6 %未満 Nbは、高温強度、加工性および溶接部のマフラー耐食性
を高める効果を有する重要な成分であり、その効果を発
現するためには0.3 %以上含有させることが必要であ
る。しかしながら、0.6 %以上含有させると多量のラー
ベス相が析出し、室温での強度を著しく高め、成形性、
加工性および溶接部のマフラー耐食性を劣化させる。し
たがって、その含有量は0.3 %以上、0.6 %未満とする
が、好ましくは0.45%超え、0.6 %未満であり、さらに
好ましくは0.5 %以上、0.6 %未満である。
【0058】P:0.06%未満 Pは、不可避的不純物として鋼中に含有される成分であ
り、少なければ少ないほど好ましいが、脱りん処理をす
るとコスト高となり、この意味からは低P化しない方が
有利である。この発明の場合含有量が0.06%未満であれ
ば許容できる。したがって、その含有量は0.06%未満と
する。
【0059】S:0.01%未満 Sは、Pと同様に不可避的不純物として鋼中に含有され
る成分であり、脱硫処理するとその分コスト高となる。
このコスト面からは低S化しない方が有利である。この
発明の場合含有量が0.01%未満であれば許容できる。し
たがって、その含有量は0.01%未満とする。
【0060】N:0.020 %未満 Nは、鋼の靱性および加工性を劣化させる成分であり、
その含有量は少なければ少ないほどよく、含有量が0.02
0 %以上になると靱性および加工性の劣化が顕著とな
る。したがって、その含有量は0.020 %未満とする。
【0061】V:0.05〜1.0 %未満 Vは、任意添加成分であり0.05%以上含有させると溶接
部のマフラー耐食性が向上する。しかし、1.0 %以上含
有させると加工性が劣化する、したがって、その含有量
は0.05%以上、1.0 %未満がよく、望ましくは0.05%以
上、0.2 %未満がよい。
【0062】Cu:0.02〜1.0 %未満 Cuは、Vと同効の任意添加成分であり、0.02%以上含有
させると溶接部のマフラー耐食性が向上する。しかし、
1.0 %以上含有させると加工性が劣化する。したがっ
て、その含有量は0.02%以上、1.0 %未満とすることが
よく、好ましくは0.15%超え、1.0 %未満である。さら
に好ましくは0.3 %を超え、1.0 %未満がよい。
【0063】Zr:0.05〜0.5 %未満 Zrは、V、Cuと同効の任意添加成分であり、0.05%以上
含有させると、溶接部のマフラー耐食性が向上するが、
含有量が0.5 %以上になると加工性が劣化する。したが
って、その含有量は0.05%以上、0.5 %未満がよい。
【0064】Al:0.01〜0.5 %未満 Alは、V、Cu、Zrと同効の任意添加成分であり、0.01%
以上含有させると溶接部のマフラー耐食性はさらに向上
する。この理由は明確ではないが、Alは酸化されやすい
成分であるため、十分にAlを含有させることは、溶接時
のアルミナ被膜が大気中からのN、Cの吸収を防止する
効果を有するためと考えられる。しかし、0.5 %以上含
有させると加工性の劣化が著しくなる。したがって、そ
の含有量は0.01%以上、0.5 %未満がよい。なお、一般
に鋼の脱酸剤として用いられ、不可避的に含有されてし
まう場合があるが、この場合特に悪影響はなく、上記し
たように適量含有させることにより溶接部のマフラー耐
食性を向上できる。また、この発明では、脱酸剤として
Siを含有しているので、Al脱酸は任意である。
【0065】Mo:0.01〜0.8 %未満 Moは、固溶強化成分で、高温強度の向上に有効であり、
特に高温強度を高めたい場合に添加するとよい。その効
果は含有量が0.01%以上で発現するが、0.8 %以上と過
剰に含有させることはMoが高価な成分であるのでコスト
高を招く。したがって、その含有量は0.01%以上、0.8
%未満がよい。
【0066】B:0.0002〜0.005 未満 Bは、加工性の向上に有効であり、特に高度な加工性が
要求される場合添加するとよい。その効果は含有量が0.
0002%以上で現れるが、0.005 %以上になると多量のBN
の生成により逆に靱性が劣化する。したがって、その含
有量は0.0002%以上、0.005 %未満がよい。
【0067】Ca:0.001 〜0.03%未満 Caは、スラブ鋳造時において、Ti系介在物によるノズル
詰まりを抑制する成分で、その効果は含有量として0.00
1 %以上から現れるので0.001 %以上含有させることは
一向に差し支えない。しかしながら、0.03%以上含有さ
せてもその効果が飽和するばかりでなく、Caを含む介在
物が孔食の起点となり耐食性を劣化させるので、その含
有量上限は0.03%未満がよい。
【0068】さらに、上記の成分組成に調製されたこの
発明の対象とする鋼は、溶接部のマフラー耐食性を高め
るため、溶接部もフェライト単相組織でなければならな
い。このため、鋼の金属組成は全温度域でフェライト単
相組織であることを必要とする。なお、溶接部にフェラ
イト- マルテンサイトの混相組織が生じた場合耐食性は
劣化する。
【0069】
【実施例】表1および2に示す種々の成分組成になる鋼
を溶製したのちスラブとなし、1250℃の温度に加熱後、
熱間圧延によりそれぞれ板厚:5mmの熱延板とした。そ
の後これらの熱延板に酸洗−冷間圧延−1000℃の温度で
の仕上げ焼鈍−酸洗を順次施し、それぞれ板厚:2mmの
冷延焼鈍板とした。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】かくして得られた各冷延焼鈍板について、
以下に示す方法により高温強度、室温での加工性および
溶接部のマフラー耐食性をそれぞれ評価した。
【0073】・高温強度 板状(板厚:2mm) 試験片を用いて、0.3 %/分の歪み
速度で引張り、900 ℃の温度での0.2 %耐力を測定し
た。なお、下記する表3には 18MPa 以上をAA 15MPa 以上、18MPa 未満をA 10MPa 以上、15MPa 未満をB 10MPa 未満をC として示した。
【0074】・室温での加工性 加工性の指標として伸び(El)を選択し、圧延方向に対し
て、0°、45°および90°方向のJIS 13号B形状の引張
試験片でそれぞれEl0 , El45およびEl90を測定し El=(El0 +2×El45+El90)/4 の式によりElを算出した。なお、下記する表3には 35%以上をA 35%未満をB として示した。
【0075】・溶接部のマフラー耐食性 溶接は、板面(板厚:2mm) にビードオン方式で下記条
件のTIG 溶接を行った。 溶接速度:600 mm/min 溶接電流:200 A 雰囲気:溶接面にAr:15 l/minで吹き付け この溶接後は、大気中で600 ℃の温度で5時間加熱し
た。
【0076】このようにして得られた500mm ×100mm の
溶接サンプルを図3の腐食試験方法を示す説明図のよう
に、ビーカー内に吊り下げて腐食溶液に浸漬−蒸発を繰
り返す繰り返し蒸発試験を行い、これらの腐食試験片に
ついて、それぞれ浸食深さを測定し、浸食深さの深い5
点の平均値で耐食性を評価した。
【0077】なお、腐食溶液の液組成は、マフラー腐食
環境をシミュレートするため、Cl- : 250, NO2 - :100,
NO3 - :20, CO3 2-:2000, SO3 2-:1250, SO4 2-:1250,CH3C
OO- :400, HCHO:250およびHCOO- :100( 単位はPPm)と
し、PH:8.5とした。
【0078】かくして得られた評価結果を表3にまとめ
て示す。
【0079】
【表3】
【0080】表3から明らかなように、各比較例につい
ては、以下に列記するように、高温強度、加工性または
溶接部のマフラー耐食性のいずれかがそれぞれ劣ってい
る。
【0081】・鋼記号Aは、Siが少なすぎて溶接部のマ
フラー腐食性が従来例の鋼記号J(SUH409L) なみに悪
い。
【0082】・鋼記号Bは、Siが多すぎるため加工性が
悪い。 ・鋼記号Cは、Tiが過剰に含有されているため、鋼記号
Dは、Mnが過剰に含有されているため、ともに溶接部の
マフラー耐食性が従来例の鋼記号K(18Cr-0.2Ti)より悪
い。 ・鋼記号Eは、Nbが過剰なため加工性が悪く、かつコス
ト高ともなる。 ・鋼記号Fは、Niが過剰なため加工性が悪い。 ・鋼記号Gは、SiとNbが過小であり高温強度および溶接
部のマフラー耐食性のいずれもが悪い。 ・鋼記号H は、Tiを積極的に添加していなくその含有量
が微量であるため溶接部のマフラー耐食性が悪い。 ・鋼記号Iは、Ti単独添加鋼で、Nbとの複合添加でない
ため、高温強度および溶接部のマフラー耐食性が著しく
悪い。
【0083】一方、従来例において、鋼記号J(SUH409
L) は、高温強度および溶接部のマフラー耐食性ならび
に母材でのマフラー耐食性に劣り、鋼記号K(18Cr-0.2T
i)は、加工性および溶接部のマフラー耐食性のいずれも
が悪く、鋼記号L(SUS430J1L)は、溶接部のマフラー耐
食性に劣っている。
【0084】これらの比較例および従来例に対し、この
発明の適合例の鋼符号1〜18は、いずれも、高温強度は
従来材(SUS 430 J1L) 以上の値を示し、かつ溶接部のマ
フラー耐食性も従来例(18Cr-0.2Ti)以上の優れた特性を
示し、さらに加工性も従来材(SUS 430 J1L、18Cr-0.2T
i) 以上の特性を示している。加えて、この発明の適合
例は、従来例のSUS 430 J1L や18Cr-0.2Tiに比し低Crで
あるので、より安価である。
【0085】なお、母材のマフラー耐食性において、こ
れら鋼記号1〜18の適合例は従来例の18Cr-0.2Tiより劣
っていた。しかし、実用上問題となるのは最も腐食の激
しい部分すなわち溶接部である。したがって、これらの
適合例は18Cr-0.2Tiの溶接部のマフラー耐食性より優れ
ていることから、適合例で製作されたマフラーは18Cr-
0.2Ti製マフラーより優れた耐久性を有しているといえ
る。
【0086】以上のように、この発明の適合例は、自動
車排気系のうち、従来の高温用部材(SUS 430 J1L) と同
等以上の耐熱性と、従来の低温用部材(18Cr-0.2Ti)以上
の溶接部のマフラー耐食性とを有し、さらに上記の各従
来材以上の加工性を兼ね備えており、加えてこれら従来
例より低Cr化されているので経済的にも有利であること
は明らかである。
【0087】
【発明の効果】この発明は、エンジン排気部材用とし
て、高温側にも低温側にも適用できる低Cr化したTi−Nb
の複合添加のフェライト系ステンレス鋼であって、この
発明によれば、従来材以上の耐熱性、加工性および溶接
部のマフラー耐食性に優れる鋼材を安価に提供すること
が可能となり、特に、高温強度や酸化性、加工性および
特種な腐食環境での耐食性が要求され自動車エンジン排
気系のエキゾ−ストマニホールド、フロントパイプ、コ
ンバーターの外筒、センターパイプおよびマフラー等の
いずれの部材にも有利に適用でき、従来材以上の優れる
特性を発揮できる。
【0088】また、火力発電システムの排気経路部材も
自動車エンジン排気部材と同様な特性が要求されるの
で、この用途にも極めて有利に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】Cr含有量と溶接部浸食深さとの関係のグラフで
ある。
【図2】Si含有量およびMn含有量と溶接部浸食深さとの
関係のグラフである。
【図3】腐食試験方法を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 和秀 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 佐藤 進 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】C:0.02mass%未満、 Si:0.5 mass%以上、1.5mass %未満、 Mn:0.2mass %未満、 Cr:10 mass %以上、14mass%未満、 Ni:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Ti:0.05mass%以上、0.3mass %未満、 Nb:0.3 mass%以上、0.6mass %未満、 P:0.06mass%未満、 S:0.01mass%未満および N:0.020mass %未満 を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の成分組成に
    なり、全温度域でフェライト単相組織である耐熱性およ
    び溶接部のマフラー耐食性に優れるエンジン排気部材用
    フェライト系ステンレス鋼。
  2. 【請求項2】C:0.02mass%未満、 Si:0.5 mass%以上、1.5mass %未満、 Mn:0.2mass %未満、 Cr:10 mass %以上、14mass%未満、 Ni:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Ti:0.05mass%以上、0.3mass %未満、 Nb:0.3 mass%以上、0.6mass %未満、 P:0.06mass%未満、 S:0.01mass%未満および N:0.020mass %未満 を含み、さらに V:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Cu:0.02mass%以上、1.0mass %未満、 Zr:0.05mass%以上、0.5mass %未満および Al:0.01mass%以上、0.5mass %未満 のうちから選んだ1種または2種以上を含有し、残部は
    Feおよび不可避的不純物の成分組成になり、全温度域で
    フェライト単相組織である耐熱性および溶接部のマフラ
    ー耐食性に優れるエンジン排気部材用フェライト系ステ
    ンレス鋼。
  3. 【請求項3】C:0.02mass%未満、 Si:0.5 mass%以上、1.5mass %未満、 Mn:0.2mass %未満、 Cr:10 mass %以上、14mass%未満、 Ni:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Ti:0.05mass%以上、0.3mass %未満、 Nb:0.3 mass%以上、0.6mass %未満、 P:0.06mass%未満、 S:0.01mass%未満および N:0.020mass %未満 を含み、さらに Mo:0.01mass%以上、0.8mass %未満 を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の成分組成に
    なり、全温度域でフェライト単相組織である耐熱性およ
    び溶接部のマフラー耐食性に優れるエンジン排気部材用
    フェライト系ステンレス鋼。
  4. 【請求項4】C:0.02mass%未満、 Si:0.5 mass%以上、1.5mass %未満、 Mn:0.2mass %未満、 Cr:10 mass %以上、14mass%未満、 Ni:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Ti:0.05mass%以上、0.3mass %未満、 Nb:0.3 mass%以上、0.6mass %未満、 P:0.06mass%未満、 S:0.01mass%未満および N:0.020mass %未満 を含み、さらに V:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Cu:0.02mass%以上、1.0mass %未満、 Zr:0.05mass%以上、0.5mass %未満および Al:0.01mass%以上、0.5mass %未満 のうちから選んだ1種または2種以上と Mo:0.01mass%以上、0.8mass %未満 とを含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の成分組成
    になり、全温度域でフェライト単相組織である耐熱性お
    よび溶接部のマフラー耐食性に優れるエンジン排気部材
    用フェライト系ステンレス鋼。
  5. 【請求項5】C:0.02mass%未満、 Si:0.5 mass%以上、1.5mass %未満、 Mn:0.2mass %未満、 Cr:10 mass %以上、14mass%未満、 Ni:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Ti:0.05mass%以上、0.3mass %未満、 Nb:0.3 mass%以上、0.6mass %未満、 P:0.06mass%未満、 S:0.01mass%未満および N:0.020mass %未満 を含み、さらに B:0.0002mass%以上、0.005mass %未満および Ca:0.001mass %以上、0.03mass%未満 を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の成分組成に
    なり、全温度域でフェライト単相組織である耐熱性およ
    び溶接部のマフラー耐食性に優れるエンジン排気部材用
    フェライト系ステンレス鋼。
  6. 【請求項6】C:0.02mass%未満、 Si:0.5 mass%以上、1.5mass %未満、 Mn:0.2mass %未満、 Cr:10 mass %以上、14mass%未満、 Ni:0.05mass%以上、1.0mass %未満 Ti:0.05mass%以上、0.3mass %未満 Nb:0.3 mass%以上、0.6mass %未満 P:0.06mass%未満、 S:0.01mass%未満および N:0.020mass %未満 を含み、さらに V:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Cu:0.02mass%以上、1.0mass %未満、 Zr:0.05mass%以上、0.5mass %未満および Al:0.01mass%以上、0.5mass %未満 のうちから選んだ1種または2種以上と B:0.0002mass%以上、0.005mass %未満および Ca:0.001mass %以上、0.03mass%未満 とを含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の成分組成
    になり、全温度域でフェライト単相組織である耐熱性お
    よび溶接部のマフラー耐食性に優れるエンジン排気部材
    用フェライト系ステンレス鋼。
  7. 【請求項7】C:0.02mass%未満、 Si:0.5 mass%以上、1.5mass %未満、 Mn:0.2mass %未満、 Cr:10 mass %以上、14mass%未満、 Ni:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Ti:0.05mass%以上、0.3mass %未満、 Nb:0.3 mass%以上、0.6mass %未満、 P:0.06mass%未満、 S:0.01mass%未満および N:0.020mass %未満 を含み、さらに Mo:0.01mass%以上、0.8mass %未満 と B:0.0002mass%以上、0.005mass %未満および Ca:0.001mass %以上、0.03mass%未満 とを含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の成分組成
    になり、全温度域でフェライト単相組織である耐熱性お
    よび溶接部のマフラー耐食性に優れるエンジン排気部材
    用フェライト系ステンレス鋼。
  8. 【請求項8】C:0.02mass%未満、 Si:0.5 mass%以上、1.5mass %未満、 Mn:0.2mass %未満、 Cr:10 mass %以上、14mass%未満、 Ni:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Ti:0.05mass%以上、0.3mass %未満、 Nb:0.3 mass%以上、0.6mass %未満、 P:0.06mass%未満、 S:0.01mass%未満および N:0.020mass %未満 を含み、さらに V:0.05mass%以上、1.0mass %未満、 Cu:0.02mass%以上、1.0mass %未満 Zr:0.05mass%以上、0.5mass %未満および Al:0.01mass%以上、0.5mass %未満 のうちから選んだ1種または2種以上を含有し、かつ Mo:0.01mass%以上、0.8mass %未満 と B:0.0002mass%以上、0.005mass %未満および Ca:0.001mass %以上、0.03mass%未満 とを含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の成分組成
    になり、全温度域でフェライト単相組織である耐熱性お
    よび溶接部のマフラー耐食性に優れるエンジン排気部材
    用フェライト系ステンレス鋼。
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