JPH10205014A - ガスケットとそれを用いた建築物外装パネルの目地工法 - Google Patents

ガスケットとそれを用いた建築物外装パネルの目地工法

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JPH10205014A
JPH10205014A JP2213597A JP2213597A JPH10205014A JP H10205014 A JPH10205014 A JP H10205014A JP 2213597 A JP2213597 A JP 2213597A JP 2213597 A JP2213597 A JP 2213597A JP H10205014 A JPH10205014 A JP H10205014A
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joint
gasket
vertical
ribs
horizontal
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Toshio Tamakoshi
敏男 玉越
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物における外装パネルの目地の止水を行
うにあたり、不定形弾性シール材を使用する場合に比し
て容易かつ均一に施工できるだけでなく、目地から室内
への雨水浸入に対して、止水性能が非常に高く、しか
も、その止水性能を長年月にわたって維持できるように
する。 【解決手段】 縦目地の内部に粘着性成型シールを押し
込んで段部に接着した後、蛇腹状の縦板部9と、左右一
対の側板部10a,10bと、両側板部の前端近傍部か
ら内側へ突設され、互いに重なり合い且つ弾性的に密着
するように構成された左右一対のヒレ部11a,11b
とを備え、両側板部の幅方向中間部には凹溝状に屈曲し
たリブ12a,12bが形成され、両リブの凹溝底面部
には貫通孔13が形成されたガスケット8Aを押し込ん
で縦目地の両側面に接着し、縦板部と両側板部と両ヒレ
部とで囲まれた空間S1 、縦板部の背後に形成された空
間S2 、両リブと縦目地両側面との間に形成された空間
3 を夫々外気と等圧にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物外装パネル
の目地工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図19は、従来の建築物外装パネルの目
地工法の一例を示す。図において、1は金属表層材1a
と金属補強材1bとで構成された金属製の外装パネル。
2Aは外装パネル1,1の縦目地、40は縦目地2Aを
シールする不定形の弾性シール材(例えば、ポリサルフ
ァイド系弾性シール材)であり、左右二面が縦目地2A
の両側面(金属表層材1a,1aの縦目地側端縁)に接
着している。50はバックアップ材であり、例えば、発
泡ポリエチレンの成型品が使用される。
【0003】施工の手順は、次の通りである。先ず、外
壁コンクリート60に固定用金物3をヒルティー等の固
定用ピン70にて固定し、固定用金物3に前記外装パネ
ル1を溶接5にて取り付ける。この溶接作業は、金属表
層材1aの縦目地側端縁の一部に切欠き部4を設け、こ
の切欠き部4を通して行われる。しかる後、縦目地2A
に前記バックアップ材50を押し込み、その外側から前
記弾性シール材40を充填するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例において
は、次のような問題点があった。 目地は、日照等に起因する外装パネル1の温度変化
による伸縮の影響を受けるから、縦目地2Aに充填され
た弾性シール材40は、日光に曝される条件下で、相当
量の伸縮を毎日繰り返すことになる。このような条件下
では、弾性シール材40の老化がかなり早い。弾性シー
ル材40が老化すると、金属表層材1aの界面で剥がれ
たり、破断したりして、漏水の原因となる。 不定形の弾性シール材40を現場施工するため、シ
ール厚さが不均一になりやすく、しかも、外装パネル1
との接着面や弾性シール材40の打継部にピンホールが
できやすい。シール厚さの薄い部位では、外装パネル1
の伸縮により、弾性シール材40が破断して漏水の原因
となり、ピンホールがあると、そこから雨水が浸入し、
漏水原因となる。 弾性シール材40の老化による破断や剥がれが生じ
た時、必ずシールの打ち替えを行わねばならない(通常
は、10〜15年ピッチで行われる)。この作業には、
外部足場が必要となり、莫大な費用がかかる。
【0005】尚、外壁の構造には、図19で示しよう
に、外壁コンクリート60に外装パネル1を取り付けた
ものの他、鉄骨柱や胴縁等で構成される骨組みに、コン
クリートや金属のパネル(このパネルは、壁を構成する
外壁パネルでもあり、壁の仕上げ層を構成する外装パネ
ルでもある。)を取り付けた所謂カーテンウォールもあ
る。この場合には、目地からの浸水が即、室内への漏水
となり、上記の弊害がより顕著である。
【0006】本発明は、上記の問題点を踏まえてなされ
たものであって、その目的とするところは、不定形の弾
性シール材を使用する場合に比して容易かつ均一に施工
できるだけでなく、目地から室内への雨水浸入に対し
て、止水性能が非常に高く、しかも、その止水性能を長
年月にわたって維持できるようにしたガスケットとそれ
を用いた建築物外装パネルの目地工法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明が講じた技術的手段は、次のとおりであ
る。即ち、請求項1の発明では、建築物外装パネルの縦
目地をシールするためのガスケットが提供される。この
ガスケットは、蛇腹状に形成された幅方向へ伸縮可能な
縦板部と、その左右両側辺から前方へ折曲連設された左
右一対の側板部と、両側板部の前端近傍部から内側へ突
設され、互いに重なり合い且つ弾性的に密着するように
構成された左右一対のヒレ部とを備え、両側板部の幅方
向中間部には内側へ凹溝状に屈曲したリブが形成され、
両リブの凹溝底面部には貫通孔が長手方向適当間隔おき
に形成されている。
【0008】請求項2の発明では、建築物外装パネルの
横目地をシールするためのガスケットが提供される。こ
のガスケットは、蛇腹状に形成された幅方向へ伸縮可能
な横板部と、その上下両側辺から前方へ折曲連設された
上下一対の側板部と、両側板部の前端近傍部から内側へ
突設され、互いに重なり合い且つ弾性的に密着するよう
に構成された上下一対のヒレ部とを備え、下方のヒレ部
には切欠き部が長手方向適当間隔おきに形成され、上方
の側板部の幅方向中間部には内側へ凹溝状に屈曲したリ
ブが形成され、当該リブの凹溝底面部には貫通孔が長手
方向適当間隔おきに形成されている。
【0009】上記の縦目地シール用ガスケットは、建物
外方から縦目地の内部に押し込み、左右の両側板部を縦
目地の相対向する両側面に接着することによって取り付
けられ、横目地シール用ガスケットは、建物外方から横
目地の内部に押し込み、上下の両側板部を横目地の相対
向する上下両面に接着することによって取り付けられ
る。
【0010】この場合、上記のガスケットでは、何れ
も、断面形状が閉ループになっていないので、つまり、
両側板部の前端近傍部から内側へ一対のヒレ部を突設
し、両ヒレ部が単に互いに重なり合い且つ弾性的に密着
するように構成してあるので、両ヒレ部が雨水の浸入を
防止する一次的なバリヤとして機能し、それでいて、1
枚の連続したバリヤではなく、2枚のヒレ部に分かれて
いるので、ガスケットの幅調節の自由度が大きく、目地
内部へのガスケットの押し込みが容易である。
【0011】即ち、ガスケットは、弾性変形前の初期状
態において、目地幅よりも幅広に形成されており、弾性
復元力に抗して幅を縮小した状態で、目地内部に押し込
まれるものであるが、ガスケットの断面形状が閉ループ
であれば、ガスケットの両側板部に接着剤や粘着剤を塗
布した状態で、当該ガスケットを目地の内部に押し込む
際、ガスケットを目地幅よりも幅狭に縮小した状態に維
持することができないので、目地内部へのガスケットの
押し込みが困難である。
【0012】この点、請求項1,2の発明のガスケット
では、前面側が2枚のヒレ部に分かれており、断面形状
が閉ループになっていないので、ガスケットの幅を人為
的に縮小し、ヒレ部どうしの重なり代を大きくした状態
で、ヒレ部どうしを粘着テープで仮止めするか、あるい
は、前面に来る一方のヒレ部と、他方のヒレ部(後側に
重なるヒレ部)が突設された側板部とを粘着テープで仮
止めすることによって、ガスケットを目地幅よりも幅狭
に縮小した状態に維持することができるのである。
【0013】また、請求項1,2の発明のガスケットで
は、断面形状が閉ループになっておらず、両側板部の前
端近傍部から内側へ一対のヒレ部を突設し、両ヒレ部が
単に互いに重なり合い且つ弾性的に密着するように構成
してあるので、両ヒレ部の間に適当な治具を押し込ん
で、ガスケット長手方向に移動させることができ、目地
内面に対するガスケットの接着を確実に行うことができ
る。即ち、ガスケットの両側板部に接着剤や粘着剤を塗
布した状態で、当該ガスケットを目地の内部に押し込ん
だ後、建物外方から両ヒレ部間に適当な治具を差し込ん
で、両側板部の接着面を内側から押圧しつつガスケット
長手方向に移動させることにより、両側板部の弾性復元
力のみによって接着面を押圧する場合に比して、接着に
よる目地内面への取付けを確実に行うことができるので
ある。
【0014】尚、請求項1,2の発明による縦目地シー
ル用ガスケット及び横目地シール用ガスケットは、現場
作業により目地内面やそれに接着すべき面に接着剤や粘
着剤を塗布してもよいが、請求項3の発明のように、工
場加工等により、予め、前記両側板部の外面に粘着剤を
塗布しておき、その表面に貼着した離型紙を剥がして目
地内面に接着するように構成することが、現場作業を簡
略化する上で、望ましい。また、請求項4の発明のよう
に、前記両ヒレ部の重なり合う部分には、互いに噛み合
う凹凸を形成し、当該凹凸は、前記両側板部の間隔が拡
がる方向へは滑りやすく、逆方向へは滑りにくい形状に
形成しておくことが、接着面の剥離を防止する上で望ま
しい。
【0015】また、請求項1,2の発明による縦目地シ
ール用ガスケット及び横目地シール用ガスケットでは、
縦板部及び横板部が蛇腹状で幅方向への伸縮が可能であ
るから、温度変化による外装パネルの伸縮等に起因する
目地幅の変化に容易に追随することになり、伸縮による
ガスケットの劣化が抑制され、耐用年数が長くなる。即
ち、ガスケットの材料であるゴムやプラスチックは、一
般に、伸びた状態でオゾン等に曝されると、早期に劣化
が進行するものであるが、伸縮しやすい蛇腹状の断面に
しておけば、伸縮量の割に縦板部や横板部の各部位での
伸びが少なくて済むので、劣化の進行が抑制されるので
ある。尚、蛇腹状の縦板部及び横板部は、伸縮動作に伴
う応力集中を避けるために、凹凸が曲線を描いて連続す
るような蛇腹状とすることが望ましい。
【0016】請求項5の発明では、請求項1の発明に係
るガスケットを用いて縦目地をシールする建築物外装パ
ネルの目地工法が提供される。この目地工法は、建築物
における外装パネルの縦目地の内部に、外方から粘着性
成型シールを押し込んで、当該粘着性成型シールを縦目
地内の段部に接着し、その外方から、蛇腹状に形成され
た幅方向へ伸縮可能な縦板部と、その左右両側辺から前
方へ折曲連設された左右一対の側板部と、両側板部の前
端近傍部から内側へ突設され、互いに重なり合い且つ弾
性的に密着するように構成された左右一対のヒレ部とを
備え、両側板部の幅方向中間部には内側へ凹溝状に屈曲
したリブが形成され、両リブの凹溝底面部には貫通孔が
長手方向適当間隔おきに形成されているガスケットを押
し込んで、両側板部を縦目地の相対向する両側面に接着
し、縦板部と両側板部と両ヒレ部とで囲まれた空間と、
縦板部の背後に形成された空間と、両リブと縦目地両側
面との間に形成された空間を、夫々、外気と等圧にする
ことを特徴としている。
【0017】尚、縦板部と両側板部と両ヒレ部とで囲ま
れた空間や縦板部の背後に形成された空間を外気と等圧
にするための具体的な手段としては、任意の手段を採用
できる。例えば、縦目地の下端に排水口を形成して前記
空間を大気に開放するだけでもよい。更には、これに加
えて、縦目地の上端に、通気孔金物を設けて、空気の流
通は妨げないが、雨水の浸入は阻止できるように雨仕舞
いされた通気孔を形成してもよい。後者のように、前記
空間の上下両端を大気に開放すれば、気温の高い季節に
おいて、ガスケットの温度上昇により暖められて軽くな
ったガスケット内部の空気が縦目地上端の通気孔から屋
外に排出され、それにつれて縦目地下端の排水口から外
気が流入するので、空気の流通によりガスケットが内部
から冷却作用を受けることになり、気温の上昇に起因す
るガスケットの材質劣化を長期間にわたって抑制できる
と言う付随的な利点が得られる。
【0018】上記の目地工法によれば、ガスケットの両
ヒレ部が雨水の浸入を防止する一次的なバリヤとして機
能し、ガスケットの縦板部が二次的なバリヤとして機能
し、粘着性成型シールが最終的なバリヤとして機能す
る。縦板部と両側板部と両ヒレ部とで囲まれた空間は、
外気と等圧になっているので、当該空間に浸入した雨水
は、自然流下により速やかに排水される。
【0019】ガスケットの両側板部と縦目地内側面との
接着作業が不完全なために、あるいは、施工後の粘着剤
の経年劣化等により接着面の一部が剥がれたために、こ
れらの接着不良部位から雨水が浸入しても、リブと縦目
地両側面との間に形成された空間が外気と等圧であるた
め、圧力差に起因する雨水の吸い込みがなく、浸入量が
微小な範囲に抑制されると共に、自然流下により速やか
に排水されることになる。リブの凹溝を越えて更に縦板
部の後方まで雨水が浸入することがあっても、縦板部の
背後に形成された空間が外気と等圧であるため、圧力差
に起因する雨水の吸い込みがなく、浸入量が微小な範囲
に抑制され、浸入雨水は、自然流下により速やかに排水
されることになる。このように、接着不良部位から雨水
が浸入しても等圧空間が二重に形成されているので、室
内への浸水に対する安全率が高まり、非常に高い止水性
能が得られるのである。
【0020】請求項6の発明では、請求項2の発明に係
るガスケットを用いて横目地をシールする建築物外装パ
ネルの目地工法が提供される。この目地工法は、建築物
における外装パネルの横目地の内部に、蛇腹状に形成さ
れた幅方向へ伸縮可能な横板部と、その上下両側辺から
前方へ折曲連設された上下一対の側板部と、両側板部の
前端近傍部から内側へ突設され、互いに重なり合い且つ
弾性的に密着するように構成された上下一対のヒレ部と
を備え、下方のヒレ部には切欠き部が長手方向適当間隔
おきに形成され、上方の側板部の幅方向中間部には内側
へ凹溝状に屈曲したリブが形成され、当該リブの凹溝底
面部には貫通孔が長手方向適当間隔おきに形成されてい
るガスケットを押し込んで、両側板部を横目地の相対向
する上下両面に接着し、横板部と両側板部と両ヒレ部と
で囲まれた空間と、横板部の背後に形成された空間と、
リブと横目地上面との間に形成された空間を、夫々、外
気と等圧にすることを特徴としている。
【0021】尚、横板部と両側板部と両ヒレ部とで囲ま
れた空間は、下方のヒレ部に形成された切欠き部を介し
て大気に開放されているので、等圧空間(外気と等圧の
空間)になる。リブと横目地上面との間に形成された空
間は、リブの凹溝底面部に形成された貫通孔を介して前
記等圧空間に連通することにより外気と等圧になる。横
板部の背後に形成された空間を外気と等圧にするための
具体的な手段としては、任意の手段を採用できる。例え
ば、横板部の背後に形成される空間を縦目地シール用ガ
スケットにおける縦板部の背後に形成された等圧空間に
連通させることによって、外気と等圧にすることができ
る。
【0022】上記の目地工法によれば、ガスケットの両
ヒレ部が雨水の浸入を防止する一次的なバリヤとして機
能し、ガスケットの横板部が二次的なバリヤとして機能
する。横目地の下面には、一般に、排水勾配が付けられ
ており、且つ、下面から立ち上がった段部が形成されて
いるので、この立ち上がり段部が、雨水の浸入に対する
最終的なバリヤとして機能する。従って、横目地におい
ては、縦目地のような粘着性成型シールは、必ずしも必
要ではないが、立ち上がり段部に粘着性成型シールを貼
着して、最終的なバリヤとしての機能を高めることもで
きる。
【0023】ガスケットの両ヒレ部による一次的バリヤ
を越えて浸入した雨水は、横板部と両側板部と両ヒレ部
とで囲まれた空間が等圧空間となっているので、自然流
下により、下方のヒレ部に形成された切欠き部から外部
へと速やかに排水されることになる。
【0024】ガスケットの両側板部と横目地の上下両面
との接着作業が不完全なために、あるいは、施工後の粘
着剤の経年劣化等により接着面の一部が剥がれたため
に、これらの接着不良部位から雨水が浸入することがあ
っても、リブと横目地上面との間に形成された空間や横
板部の背後に形成された空間が何れも外気と等圧の空間
になっているので、圧力差に起因する雨水の吸い込みが
なく、浸入量は微小な範囲に抑制される。
【0025】そして、リブの凹溝に浸入した雨水は、自
然流下により凹溝底面部の貫通孔から横板部前方の等圧
空間へと排水され、前記切欠き部を経て外部へと速やか
に排水されることになる。横板部背後の等圧空間に浸入
した雨水は、自然流下により速やかに外部に排水され
る。横板部背後の空間を縦目地シール用ガスケット縦板
部背後の等圧空間に連通させてあるので、横板部背後の
空間に浸入した雨水が縦板部背後の等圧空間へと自然流
下により排水されることになる。
【0026】請求項7の発明では、請求項1の発明に係
るガスケットを用いて縦目地をシールし、請求項2の発
明に係るガスケットを用いて横目地をシールし、縦,横
目地のクロス部分には、これらのガスケットとは別体に
形成された十字状成型品を用いて、クロス部分をシール
する建築物外装パネルの目地工法が提供される。この目
地工法は、建築物における外装パネルの縦目地の内部
に、外方から粘着性成型シールを押し込んで、当該粘着
性成型シールを縦目地内の段部に接着し、その外方か
ら、蛇腹状に形成された幅方向へ伸縮可能な縦板部と、
その左右両側辺から前方へ折曲連設された左右一対の側
板部と、両側板部の前端近傍部から内側へ突設され、互
いに重なり合い且つ弾性的に密着するように構成された
左右一対のヒレ部とを備え、両側板部の幅方向中間部に
は内側へ凹溝状に屈曲したリブが形成され、両リブの凹
溝底面部には貫通孔が長手方向適当間隔おきに形成され
ているガスケットを押し込んで、両側板部を縦目地の相
対向する両側面に接着し、縦板部と両側板部と両ヒレ部
とで囲まれた空間と、縦板部の背後に形成された空間
と、両リブと縦目地両側面との間に形成された空間を、
夫々、外気と等圧にする一方、外装パネルの横目地に
は、その内部に、蛇腹状に形成された幅方向へ伸縮可能
な横板部と、その上下両側辺から前方へ折曲連設された
上下一対の側板部と、両側板部の前端近傍部から内側へ
突設され、互いに重なり合い且つ弾性的に密着するよう
に構成された上下一対のヒレ部とを備え、下方のヒレ部
には切欠き部が長手方向適当間隔おきに形成され、上方
の側板部の幅方向中間部には内側へ凹溝状に屈曲したリ
ブが形成され、当該リブの凹溝底面部には貫通孔が長手
方向適当間隔おきに形成されているガスケットを押し込
んで、両側板部を横目地の相対向する上下両面に接着
し、縦,横目地のクロス部分には、縦目地内の段部に接
着した粘着性成型シールの外方から、縦目地のガスケッ
トと同様な断面形状の垂直部材と当該垂直部材から左右
両側方へ突出した水平部材とを備え、背面には、縦目地
のガスケットにおける縦板部の背後に形成された空間を
上下に連通させ且つ当該空間に横目地のガスケットにお
ける横板部の背後に形成された空間を連通させるための
通気路が形成されて成る十字状成型品を押し込んで、
縦,横目地のクロス部分の内面に接着し、縦目地のガス
ケットを十字状成型品の垂直部材に連通状態に接続し、
横目地のガスケットの端末を十字状成型品の水平部材に
嵌入してあることを特徴としている。
【0027】上記の目地工法によれば、横目地の上下に
位置する2本の縦目地シール用ガスケットが十字状成型
品の垂直部材を介して連通状態に接続される。即ち、縦
目地シール用ガスケットにおける縦板部と両側板部と両
ヒレ部とで囲まれた空間は、それに対応する十字状成型
品の内部空間に連通し、縦板部の背後に形成された空間
は、十字状成型品の背面の通気路に連通し、両リブと縦
目地両側面との間に形成された空間は、それに対応する
十字状成型品の凹溝状空間に連通し、横目地の上下に位
置する縦目地シール用ガスケットが1本物の長尺ガスケ
ットと同じように機能することになり、上段の縦目地シ
ール用ガスケットの等圧空間(縦板部と両側板部と両ヒ
レ部とで囲まれた空間、縦板部の背後に形成された空
間、リブと縦目地両側面との間に形成された空間)に浸
入した雨水は、十字状成型品の垂直部材を経て、下段の
縦目地シール用ガスケットの等圧空間へと、自然流下に
より速やかに排水されることになる。
【0028】縦目地の左右両側に位置する2本の横目地
シール用ガスケットは、横板部と両側板部と両ヒレ部と
で囲まれた空間、及び、リブと横目地上面との間に形成
された空間の夫々が、十字状成型品によって実質的に分
断されるが、当該ガスケットにおける横板部の背後に形
成された空間のみが十字状成型品の背面の通気路を介し
て、縦目地シール用ガスケットにおける縦板部背後の等
圧空間に連通状態に接続される。従って、横板部の背後
にも等圧空間が形成されることになり、横板部背後の等
圧空間に浸入した雨水は、縦目地シール用ガスケットに
おける縦板部背後の等圧空間へと自然流下により排水さ
れることになる。
【0029】尚、横目地シール用ガスケットの横板部と
両側板部と両ヒレ部とで囲まれた空間に浸入した雨水
は、当該空間が等圧空間となっているので、自然流下に
より、下方のヒレ部に形成された切欠き部から外部へと
速やかに排水され、リブの凹溝に浸入した雨水は、自然
流下により凹溝底面部の貫通孔から横板部前方の等圧空
間へと排水され、前記切欠き部を経て外部へと速やかに
排水されることになる。
【0030】上記の目地工法では、縦、横目地のクロス
部分に、縦目地シール用ガスケットや横目地シール用ガ
スケットとは別個に作製された十字状成型品を使用し、
当該十字状成型品を介して上下の縦目地シール用ガスケ
ットを連通状態に接続するので、外装パネルを下から上
へと一段ずつ施工していく際、縦目地シール用ガスケッ
トとして、各段の外装パネルの長さに対応する短尺物を
使用して、継ぎ足していくことができ、全段の外装パネ
ルに相当する長尺物を使用する場合よりも、施工が容易
であり、部分的な補修も可能である。
【0031】尚、請求項1〜8の発明において、外装パ
ネルとしては、外壁コンクリートの仕上げ層を構成する
金属等のパネルや、鉄骨柱や胴縁等で構成される骨組み
に取り付けられるコンクリート、金属、ガラス等のパネ
ル(このパネルは、壁を構成する外壁パネルと、壁の仕
上げ層を構成する外装パネルとを兼ねている。)の何れ
であってもよい。
【0032】
【発明の実施の形態】図1〜図18は、本発明に係るガ
スケットとそれを用いた建築物外装パネルの目地工法の
実施の形態を示す。図において、1は、金属表層材1a
と金属補強材1bとで構成された縦約1500mm、横約
1200mmの金属製の外装パネルである。2Aは隣接す
る外装パネル1,1の縦目地、2Bは横目地である。縦
目地2Aや横目地2Bの内端には、前記金属表層材1a
を折曲加工して段部2a,2bを形成してある。また、
横目地2Bの下面は、水返しの効果が得られるように、
外下がりの傾斜面に形成してある。
【0033】外装パネル1は、図19で示した従来例と
同じ施工手段によって外壁コンクリート(図示せず)に
取り付けられている。3はヒルティー等の固定用ピン
(図示せず)によって外壁コンクリートに固定された固
定用金物、4は、溶接5を行うために金属表層材1aの
縦目地側端縁(前記段部2a)の一部に形成された切欠
き部である。
【0034】縦目地2Aの内部には、外方からブチルゴ
ム等の粘着性成型シール7を押し込んで、当該粘着性成
型シール7を縦目地2A内端の段部2aに接着してあ
る。そして、更に、その外方から、縦目地シール用ガス
ケット8Aを押し込んで、縦目地2Aの相対向する両側
面に接着してある。
【0035】横目地2Bの内部には、縦目地2Aと同様
に、外方からブチルゴム等の粘着性成型シール7を押し
込んで、当該粘着性成型シール7を横目地2B内端の立
ち上がり段部2bに接着した後、更に、その外方から、
横目地シール用ガスッケト8Bを押し込んで、横目地2
Bの相対向する上下両面に接着してある。
【0036】縦,横目地2A,2Bのクロス部分には、
縦目地2A内の段部2aに接着した粘着性成型シール7
の外方から、十字状成型品8Cを押し込んで、縦目地2
Aの相対向する両側面に接着してある。
【0037】前記縦目地シール用ガスケット8Aは、ネ
オプレンゴム、シリコンゴム、軟質プラスチック等の押
出成型により製造されたもので、図2、図3に示すよう
に、蛇腹状に形成された幅方向へ伸縮可能な縦板部9
と、その左右両側辺から前方へ折曲連設された左右一対
の側板部10a,10bと、両側板部10a,10bの
前端近傍部から内側へ突設され、互いに重なり合うよう
に構成された左右一対のヒレ部11a,11bとを備え
ている。両側板部10a,10bの幅方向中間部には内
側へ凹溝状に屈曲したリブ12a,12bが形成され、
両リブ12a,12bの凹溝底面部には直径7mm程度の
貫通孔13が長手方向適当間隔おきに(例えば、100
0mmおきに)形成されている。
【0038】左右一対のヒレ部11a,11bは、製造
直後の状態(弾性変形させる前の初期状態)において
は、図3に示すように、互いに隙間aを隔てて重なり合
っている。そして、図3に示す状態において、前方に位
置するヒレ部11aを弾性変形させて他方のヒレ部11
bの後方に押し込むことにより、両ヒレ部11a,11
bが、両者の前後方向への弾性復元力によって、互いに
弾性的に密着するようになっている。また、両ヒレ部1
1a,11bの重なり合う部分には、互いに弾性的に密
着させた状態において、互いに噛み合う凹凸bが形成さ
れている。これらの凹凸bは、前記両側板部10a,1
0bの間隔が拡がる方向へは滑りやすく、逆方向へは滑
りにくい形状に形成されている。
【0039】縦目地シール用ガスケット8Aの両側板部
10a,10bの外面には、施工前の適当な時点(例え
ば、工場出荷の時点)で、図10に示すように、粘着剤
14が塗布され、離型紙15が貼着される。そして、ガ
スケット8Aの幅を人為的に縮小し、ヒレ部11a,1
1bどうしの重なり代を大きくした状態で、前面に来る
一方のヒレ部11bと、他方のヒレ部(後側に重なるヒ
レ部)11aが突設された側板部10bとを粘着テープ
16で仮止めすることによって、ガスケットを目地幅よ
りも幅狭に縮小した状態に維持してある。図示の実施形
態では、図9に示すように、短寸の粘着テープ16を適
当間隔おきに貼着しているが、離型紙15と同様に、ガ
スケットの全長にわたって連続する長さに設定して実施
してもよい。
【0040】前記縦目地シール用ガスケット8Aは、こ
の状態で建築現場に搬入され、図10、図11に示すよ
うに、粘着性成型シール7の接着後、離型紙15を剥が
して縦目地2Aの内部に粘着性成型シール7に突き当た
る位置まで押し込まれる。この場合、粘着テープ16で
仮止めしてガスケット幅を目地幅よりも縮小した状態に
維持してあるので、縦目地2A内部へのガスケット8A
の押し込みが容易である。そして、縦目地2A内部への
押し込み後、粘着テープ16を剥がして、両側板部10
a,10bの間隔を拡げ、両側板部10a,10bを縦
目地両側面に粘着剤14にて接着することになる。
【0041】この場合、両側板部10a,10bを、弾
性復元力だけでなく、図11に示すように、積極的に内
側から適当な治具17で押圧することにより、接着を確
実に行うことができる。即ち、ガスケット8Aの断面形
状が閉ループになっておらず、両側板部10a,10b
の前端近傍部から内側へ一対のヒレ部11a,11bを
突設し、両ヒレ部11a,11bが単に互いに重なり合
い且つ弾性的に密着するように構成してあるので、両ヒ
レ部11a,11bの間に、ガスケット8Aの断面形状
に対応した形状の治具17を押し込んで、ガスケット長
手方向に移動させることができ、目地内面に対するガス
ケット8Aの接着を確実に行うことができるのである。
【0042】縦目地部分の施工が完了した状態(図12
に示す。)において、縦板部9と両側板部10a,10
bと両ヒレ部11a,11bとで囲まれた空間S1 と、
縦板部9の背後に形成された空間S2 は、上下両端を大
気に開放して、外気と等圧(等圧空間)にしてある。具
体的には、図13に示すように、縦目地2Aの下端にス
テンレス製の排水金物18を設けて、前記空間S1 ,S
2 と連通する排水口19を形成する一方、縦目地2Aの
上端には、通気孔金物20を設けて、空気の流通は妨げ
ないが、雨水の浸入は阻止できるように雨仕舞いされた
通気孔21を形成してある。両リブ12a,12bと縦
目地2A両側面との間に形成された空間S3 は、リブ1
2a,12bの凹溝底面部に形成された貫通孔13を介
して、縦板部9前方の前記空間S1 と連通することによ
り、外気と等圧になっている。
【0043】上記の目地工法によれば、ガスケット8A
の両ヒレ部11a,11bが雨水の浸入を防止する一次
的なバリヤとして機能し、ガスケット8Aの縦板部9が
二次的なバリヤとして機能し、粘着性成型シール7が最
終的なバリヤとして機能する。縦板部9と両側板部10
a,10bと両ヒレ部11a,11bとで囲まれた空間
1 は、外気と等圧になっているので、当該空間S1
浸入した雨水は、自然流下により速やかに排水される。
【0044】ガスケット8Aの両側板部10a,10b
と縦目地内側面との接着作業が不完全なために、あるい
は、施工後の粘着剤の経年劣化等により接着面の一部が
剥がれたために、これらの接着不良部位から雨水が浸入
しても、リブ12a,12bと縦目地両側面との間に形
成された空間S3 が外気と等圧であるため、圧力差に起
因する雨水の吸い込みがなく、浸入量が微小な範囲に抑
制されると共に、自然流下により速やかに排水されるこ
とになる。リブ12a,12bの凹溝を越えて更に縦板
部9の後方まで雨水が浸入することがあっても、縦板部
9の背後に形成された空間S2 が外気と等圧であるた
め、圧力差に起因する雨水の吸い込みがなく、浸入量が
微小な範囲に抑制され、浸入雨水は、自然流下により速
やかに排水されることになる。このように、接着不良部
位から雨水が浸入しても等圧空間が二重に形成されてい
るので、室内への浸水に対する安全率が高まり、非常に
高い止水性能が得られるのである。
【0045】また、両ヒレ部11a,11bの重なり合
う部分には、互いに弾性的に密着させた状態において、
互いに噛み合う凹凸bが形成されており、これらの凹凸
bは、前記両側板部10a,10bの間隔が拡がる方向
へは滑りやすく、逆方向へは滑りにくい形状に形成され
ているので、両側板部10a,10bが縦目地内側面に
向けて押圧される傾向にあり、接着面の剥離が効果的に
防止される。しかも、ガスケット8Aは、縦板部9が蛇
腹状で幅方向への伸縮が可能であるから、温度変化によ
る外装パネルの伸縮等に起因する目地幅の変化に容易に
追随することになり、伸縮によるガスケット8Aの劣化
が抑制され、耐用年数が長くなると利点がある。
【0046】前記横目地シール用ガスケット8Bは、前
記ガスケット8Aと同じ材料を押出成型して製造された
もので、図4、図5に示すように、蛇腹状に形成された
幅方向へ伸縮可能な横板部22と、その上下両側辺から
前方へ折曲連設された上下一対の側板部23a,23b
と、両側板部23a,23bの前端近傍部から内側へ突
設された上下一対のヒレ部24a,24bを備えてお
り、下方のヒレ部24bには切欠き部25が長手方向適
当間隔おきに(例えば、1000mmおきに)形成されて
いる。上方の側板部23aの幅方向中間部には内側へ凹
溝状に屈曲したリブ26が形成され、当該リブ26の凹
溝底面部には直径7mm程度の貫通孔27が長手方向適当
間隔おきに(例えば、1000mmおきに)形成されてい
る。
【0047】上下一対のヒレ部24a,24bは、製造
直後の状態(弾性変形させる前の初期状態)において
は、図5に示すように、互いに隙間aを隔てて重なり合
っている。そして、図5に示す状態において、下方に位
置するヒレ部24bを弾性変形させて他方のヒレ部24
aの後方に押し込むことにより、両ヒレ部24a,24
bが、両者の前後方向への弾性復元力によって、互いに
弾性的に密着するようになっている。また、両ヒレ部2
4a,24bの重なり合う部分には、縦目地シール用ガ
スケット8Aと同じように、互いに弾性的に密着させた
状態において、互いに噛み合う凹凸bが形成されてい
る。これらの凹凸bは、前記両側板部23a,23bの
間隔が拡がる方向へは滑りやすく、逆方向へは滑りにく
い形状に形成されている。従って、横目地においても、
縦目地シール用ガスケット8Aと同じように、施工完了
後の状態において、両側板部23a,23bが横目地の
上下両面に向けて押圧される傾向にあり、接着面の剥離
が効果的に防止されることになる。
【0048】横目地シール用ガスケット8Bの両側板部
23a,23bの外面には、施工前の適当な時点(例え
ば、工場出荷の時点)で、図14に示すように、粘着剤
14が塗布され、離型紙15が貼着される。そして、ガ
スケット8Bの幅を人為的に縮小し、ヒレ部24a,2
4bどうしの重なり代を大きくした状態で、前面に来る
一方のヒレ部24aと、他方のヒレ部(後側に重なるヒ
レ部)24bが突設された側板部23bとを粘着テープ
16で仮止めすることによって、ガスケットを目地幅よ
りも幅狭に縮小した状態に維持してある。図示の実施形
態では、図9に示すように、短寸の粘着テープ16を適
当間隔おきに貼着しているが、離型紙15と同様に、ガ
スケットの全長にわたって連続する長さに設定して実施
してもよい。
【0049】横目地シール用ガスケット8Bは、この状
態で建築現場に搬入され、図14〜図16に示すよう
に、縦目地シール用ガスケット8Aと同じ手順により施
工される。施工完了状態において、横板部22と両側板
部23a,23bと両ヒレ部24a,24bとで囲まれ
た空間S4 は、図16、図17に示すように、下方のヒ
レ部24bに形成された切欠き部25を介して大気に開
放され、外気と等圧になっている。横板部22の背後に
形成された空間S5 は、横板部22の一部に排水口を形
成して前記空間S4 と連通させることとにより外気と等
圧にしてもよいが、この実施形態では、後述する十字状
成型品8Cの背面の通気路を介して縦目地シール用ガス
ケット8Aの縦板部9背後の空間S2 に連通させること
により、外気と等圧にしてある。リブ26と横目地2B
上面との間に形成された空間S6 は、リブ26の凹溝底
面部に形成された貫通孔27を介して、横板部22前方
の前記空間S4 と連通することにより、外気と等圧にな
っている。
【0050】前記十字状成型品8Cは、前記ガスケット
8A,8Bと同じ材料により成型されたもので、図6〜
図8に示すように、縦目地シール用ガスケット8Aと同
様な断面形状の垂直部材28と、当該垂直部材28から
左右両側方へ突出した横目地シール用ガスッケト8Bと
同様な断面形状の水平部材29とを備え、背面には、垂
直部材28及び水平部材29における縦板部及び横板部
の蛇腹状部分の一部を平坦状に形成することによって、
縦目地シール用ガスケット8Aにおける縦板部9の背後
に形成された空間S2 を上下に連通させ且つ当該空間S
2 に横目地シール用ガスケット8Bにおける横板部22
の背後に形成された空間S5 を連通させるための通気路
30が形成されている。具体的には、図7に示すよう
に、垂直部材28の蛇腹状縦板部における左右両側の凸
条c…が水平部材29の蛇腹状横板部における上下両側
の凸条d…とL字状に連続し、垂直部材28の蛇腹状縦
板部における中央の凸条eが上下方向へ直線状に連続
し、水平部材29の蛇腹状横板部における中央の凸条f
が前記凸条eと切り離された状態(凸条fの末端と縦方
向の凸条eとの間に凸条の無い平坦部分が形成される状
態)に成型して、凸条eに沿った縦溝状空間と当該空間
に連通する凸条fに沿った横溝状空間とにより、前記通
気路30を形成してある。
【0051】十字状成型品8Cも、ガスケット8A,8
Bと同じように、左右側板部の外面及び上下両側板部の
外面に夫々粘着剤を塗布し、図9に示すように、離型紙
15を貼着すると共に、粘着テープ16で幅を縮小した
状態に維持して、建築現場に搬入される。そして、離型
紙15を剥がして、十字状成型品8Cを縦,横目地2
A,2Bのクロス部に粘着性成型シール7の外方から後
端が粘着性成型シール7に当接するまで押し込んで、
縦,横目地2A,2Bのクロス部の内面に接着すること
より取り付けられる。
【0052】ガスケット8A,8Bと十字状成型品8C
の挿入順を、図1に基づいて説明すると、先ず、下段の
外装パネル1に対応する縦目地2Aにガスケット8Aを
挿入した後、当該ガスケット8Aの上端側に位置する
縦,横目地のクロス部分に、十字状成型品8Cを、その
垂直部分28の下端側が前記ガスケット8Aの上端側に
嵌入して、上下の内部空間どうしが互いに連通した状態
に挿入し、しかる後、左右の十字状成型品8C間に位置
する横目地2Bにガスケット8Bを、その両端が十字状
成型品8Cの水平部分29の両端側に嵌入された状態に
挿入し、しかる後、上段の外装パネル1に対応する縦目
地2Aにガスケット8Aを、その下端側が十字状成型品
8Cの垂直部分28の上端側に嵌入して、上下の内部空
間どうしが互いに連通した状態に挿入するのである。
【0053】尚、十字状成型品8Cにおけるヒレ部は、
図6に示すように、垂直部材28の上端側と、水平部材
29の両端側において、部分的に切除されている。図示
しないが、縦目地シール用ガスット8Aのヒレ部は、ガ
スット8Aの上端側において、部分的に切除されてい
る。これは、ヒレ部がガスケット8A,8Bと十字状成
型品8Cとの嵌入の邪魔にならないように配慮したもの
である。ガスケット8A,8Bにおける蛇腹状の縦板部
9及び横板部22、十字状成型品8Cにおける蛇腹状の
縦板部横板部は、何れも、凹凸が曲線を描いて連続する
ような蛇腹状としてある。これは伸縮動作に伴う応力集
中を避けるためである。
【0054】上記の目地工法によれば、横目地2Bの上
下に位置する2本の縦目地シール用ガスケット8A,8
Aが十字状成型品8Cの垂直部材28を介して連通状態
に接続される。即ち、縦目地シール用ガスケット8Aに
おける縦板部9と両側板部10a,10bと両ヒレ部1
1a,11bとで囲まれた空間S1 は、それに対応する
十字状成型品8Cの内部空間に連通し、縦板部9の背後
に形成された空間S2は、十字状成型品8Cの背面の通
気路30に連通し、両リブ12a,12bと縦目地2A
両側面との間に形成された空間S3 、それに対応する十
字状成型品8Cの凹溝状空間に連通し、横目地2Bの上
下に位置する縦目地シール用ガスケット8A,8Aが1
本物の長尺ガスケットと同じように機能することにな
り、上段の縦目地シール用ガスケット8Aの等圧空間
(前記の空間S1 ,S2 ,S3 )に浸入した雨水は、十
字状成型品8Cの垂直部材28を経て、下段の縦目地シ
ール用ガスケット8Aの等圧空間(前記の空間S1 ,S
2 ,S3 )へと、自然流下により速やかに排水されるこ
とになる。
【0055】縦目地2Aの左右両側に位置する2本の横
目地シール用ガスケット8B,8Bは、横板部22と両
側板部23a,23bと両ヒレ部24a,24bとで囲
まれた空間S4 、及び、リブ26と横目地2B上面との
間に形成された空間S6 の夫々が、十字状成型品8Cに
よって実質的に分断されており、当該空間S4 ,S6
浸入した雨水は、前記切欠き部25から外部へと排水さ
れることになる。
【0056】縦目地2Aの左右両側に位置する2本の横
目地シール用ガスケット8B,8Bにおける横板部22
の背後に形成された空間S5 ,S5 は、十字状成型品8
Cの背面の通気路30を介して、縦目地シール用ガスケ
ット8Aにおける縦板部背後の等圧空間に連通状態に接
続されているので、横板部22の背後にも等圧空間が形
成されることになり、横板部背後の等圧空間に浸入した
雨水は、縦目地シール用ガスケット8Aにおける縦板部
背後の等圧空間へと自然流下により排水されることにな
る。
【0057】以上のように、特殊な断面形状のガスケッ
ト8A,8Bを使用するため、不定形の弾性シール材を
使用する場合に比して容易かつ均一に施工できるばかり
でなく、縦目地、横目地のいずれにおいても、目地から
室内への雨水浸入に対して、二重の等圧空間による非常
に高い止水性能が発揮されるのである。
【0058】また、ガスケット8A及び8Bは、夫々、
縦板部9及び横板部22を蛇腹状にして幅方向へ伸縮可
能に構成してあるので、温度変化による外装パネルの伸
縮等に起因する目地幅の変化に容易に追随し、しかも、
曲線的な蛇腹状で応力集中も回避されるところから、伸
縮による劣化が殆どなく、上記の高い止水性能を長年月
にわたって維持できるのである。
【0059】そして、これらの総合効果として、目地部
分のシールの耐用年数が飛躍的に長くなり、メンテナン
ス費用が著しく低減されるのである。
【0060】尚、縦,横目地2A,2B、ガスケット8
A,8B等の寸法は適宜設定し得るものであるが、この
実施形態では、縦目地2Aの幅が20mmで奥行きが40
mm、横目地2Bの幅が25mmで奥行きが40mmに設定さ
れ、ガスケット8A,8Bは、それらに対応する寸法に
設定されている。
【0061】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、不定形の
弾性シール材を使用する場合に比して容易かつ均一に施
工できるだけでなく、目地から室内への雨水浸入に対し
て、二重の等圧空間により非常に高い止水性能が得ら
れ、しかも、その止水性能を長年月にわたって維持でき
る等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスケットとそれを用いた建築物
外装パネルの目地工法を説明するための一部を拡大して
示した概略正面図である。
【図2】縦目地シール用ガスケットの斜視図である。
【図3】縦目地シール用ガスケットの断面図である。
【図4】横目地シール用ガスケットの斜視図である。
【図5】横目地シール用ガスケットの断面図である。
【図6】十字状成型品を前面側から見た斜視図である。
【図7】十字状成型品を背面側から見た斜視図である。
【図8】十字状成型品の断面図である。
【図9】構成部材を説明するための分解斜視図である。
【図10】縦目地部分の施工手順を説明するた横断平面
図である。
【図11】縦目地部分の施工手順を説明するた横断平面
図である。
【図12】縦目地部分の施工完了状態を示す横断平面図
である。
【図13】縦目地部分の施工完了状態を示す縦断側面図
である。
【図14】横目地部分の施工手順を説明するた縦断側面
図である。
【図15】横目地部分の施工手順を説明するた縦断側面
図である。
【図16】横目地部分の施工完了状態を示す縦断側面図
である。
【図17】横目地部分の施工完了状態を示す要部の正面
図である。
【図18】縦,横目地のクロス部分の施工完了状態を示
す要部の横断図平面図である。
【図19】従来例を説明する横断平面図である。
【符号の説明】
1…外装パネル、2A…縦目地、2B…横目地、7…粘
着性成型シール、8A,8B…ガスケット、8C…十字
状成型品、9…縦板部、10a,10b…側板部、11
a,11b…ヒレ部、12a,12b…リブ、13…貫
通孔、22…横板部、23a,23b…側板部、24
a,24b…ヒレ部、25…切欠き部、26…リブ、2
7…貫通孔、S1 ,S2 ,S3 ,S4 ,S5 ,S6 …空
間。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物外装パネルの縦目地をシールする
    ためのガスケットであって、蛇腹状に形成された幅方向
    へ伸縮可能な縦板部と、その左右両側辺から前方へ折曲
    連設された左右一対の側板部と、両側板部の前端近傍部
    から内側へ突設され、互いに重なり合い且つ弾性的に密
    着するように構成された左右一対のヒレ部とを備え、両
    側板部の幅方向中間部には内側へ凹溝状に屈曲したリブ
    が形成され、両リブの凹溝底面部には貫通孔が長手方向
    適当間隔おきに形成されていることを特徴とするガスケ
    ット。
  2. 【請求項2】 建築物外装パネルの横目地をシールする
    ためのガスケットであって、蛇腹状に形成された幅方向
    へ伸縮可能な横板部と、その上下両側辺から前方へ折曲
    連設された上下一対の側板部と、両側板部の前端近傍部
    から内側へ突設され、互いに重なり合い且つ弾性的に密
    着するように構成された上下一対のヒレ部とを備え、下
    方のヒレ部には切欠き部が長手方向適当間隔おきに形成
    され、上方の側板部の幅方向中間部には内側へ凹溝状に
    屈曲したリブが形成され、当該リブの凹溝底面部には貫
    通孔が長手方向適当間隔おきに形成されていることを特
    徴とするガスケット。
  3. 【請求項3】 前記両側板部の外面に粘着剤が塗布さ
    れ、離型紙が貼着されていることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のガスケット。
  4. 【請求項4】 前記両ヒレ部の重なり合う部分には、互
    いに噛み合う凹凸が形成され、当該凹凸は、前記両側板
    部の間隔が拡がる方向へは滑りやすく、逆方向へは滑り
    にくい形状に形成されていることを特徴とする請求項1
    〜3の何れかに記載のガスケット。
  5. 【請求項5】 建築物における外装パネルの縦目地の内
    部に、外方から粘着性成型シールを押し込んで、当該粘
    着性成型シールを縦目地内の段部に接着し、その外方か
    ら、蛇腹状に形成された幅方向へ伸縮可能な縦板部と、
    その左右両側辺から前方へ折曲連設された左右一対の側
    板部と、両側板部の前端近傍部から内側へ突設され、互
    いに重なり合い且つ弾性的に密着するように構成された
    左右一対のヒレ部とを備え、両側板部の幅方向中間部に
    は内側へ凹溝状に屈曲したリブが形成され、両リブの凹
    溝底面部には貫通孔が長手方向適当間隔おきに形成され
    ているガスケットを押し込んで、両側板部を縦目地の相
    対向する両側面に接着し、縦板部と両側板部と両ヒレ部
    とで囲まれた空間と、縦板部の背後に形成された空間
    と、両リブと縦目地両側面との間に形成された空間を、
    夫々、外気と等圧にすることを特徴とする建築物外装パ
    ネルの目地工法。
  6. 【請求項6】 建築物における外装パネルの横目地の内
    部に、蛇腹状に形成された幅方向へ伸縮可能な横板部
    と、その上下両側辺から前方へ折曲連設された上下一対
    の側板部と、両側板部の前端近傍部から内側へ突設さ
    れ、互いに重なり合い且つ弾性的に密着するように構成
    された上下一対のヒレ部とを備え、下方のヒレ部には切
    欠き部が長手方向適当間隔おきに形成され、上方の側板
    部の幅方向中間部には内側へ凹溝状に屈曲したリブが形
    成され、当該リブの凹溝底面部には貫通孔が長手方向適
    当間隔おきに形成されているガスケットを押し込んで、
    両側板部を横目地の相対向する上下両面に接着し、横板
    部と両側板部と両ヒレ部とで囲まれた空間と、横板部の
    背後に形成された空間と、リブと横目地上面との間に形
    成された空間を、夫々、外気と等圧にすることを特徴と
    することを特徴とする建築物外装パネルの目地工法。
  7. 【請求項7】 建築物における外装パネルの縦目地の内
    部に、外方から粘着性成型シールを押し込んで、当該粘
    着性成型シールを縦目地内の段部に接着し、その外方か
    ら、蛇腹状に形成された幅方向へ伸縮可能な縦板部と、
    その左右両側辺から前方へ折曲連設された左右一対の側
    板部と、両側板部の前端近傍部から内側へ突設され、互
    いに重なり合い且つ弾性的に密着するように構成された
    左右一対のヒレ部とを備え、両側板部の幅方向中間部に
    は内側へ凹溝状に屈曲したリブが形成され、両リブの凹
    溝底面部には貫通孔が長手方向適当間隔おきに形成され
    ているガスケットを押し込んで、両側板部を縦目地の相
    対向する両側面に接着し、縦板部と両側板部と両ヒレ部
    とで囲まれた空間と、縦板部の背後に形成された空間
    と、両リブと縦目地両側面との間に形成された空間を、
    夫々、外気と等圧にする一方、外装パネルの横目地に
    は、その内部に、蛇腹状に形成された幅方向へ伸縮可能
    な横板部と、その上下両側辺から前方へ折曲連設された
    上下一対の側板部と、両側板部の前端近傍部から内側へ
    突設され、互いに重なり合い且つ弾性的に密着するよう
    に構成された上下一対のヒレ部とを備え、下方のヒレ部
    には切欠き部が長手方向適当間隔おきに形成され、上方
    の側板部の幅方向中間部には内側へ凹溝状に屈曲したリ
    ブが形成され、当該リブの凹溝底面部には貫通孔が長手
    方向適当間隔おきに形成されているガスケットを押し込
    んで、両側板部を横目地の相対向する上下両面に接着
    し、縦,横目地のクロス部分には、縦目地内の段部に接
    着した粘着性成型シールの外方から、縦目地のガスケッ
    トと同様な断面形状の垂直部材と当該垂直部材から左右
    両側方へ突出した水平部材とを備え、背面には縦目地の
    ガスケットにおける縦板部の背後に形成された空間を上
    下に連通させ且つ当該空間に横目地のガスケットにおけ
    る横板部の背後に形成された空間を連通させるための通
    気路が形成されて成る十字状成型品を押し込んで、縦,
    横目地のクロス部分の内面に接着し、縦目地のガスケッ
    トを十字状成型品の垂直部材に連通状態に接続し、横目
    地のガスケットの端末を十字状成型品の水平部材に嵌入
    してあることを特徴とする建築物外装パネルの目地工
    法。
  8. 【請求項8】 横目地内の立ち上がり段部に粘着性成型
    シールを接着してあることを特徴とする請求項6又は7
    に記載の建築物外装パネルの目地工法。
JP2213597A 1997-01-20 1997-01-20 ガスケットとそれを用いた建築物外装パネルの目地工法 Pending JPH10205014A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106638997A (zh) * 2017-01-17 2017-05-10 广州赛拓棚业有限公司 型材对接防水结构及阳光房
KR20240051461A (ko) * 2022-10-13 2024-04-22 이진희 외장패널간 틈새방수용 탄성 십자관체 및 방수방법

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