JPH10206457A - 静電容量式加速度センサ及びその製造方法 - Google Patents

静電容量式加速度センサ及びその製造方法

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JPH10206457A
JPH10206457A JP963397A JP963397A JPH10206457A JP H10206457 A JPH10206457 A JP H10206457A JP 963397 A JP963397 A JP 963397A JP 963397 A JP963397 A JP 963397A JP H10206457 A JPH10206457 A JP H10206457A
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film
electrode
substrate
forming
movable electrode
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JP963397A
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English (en)
Inventor
Keiji Hanzawa
恵二 半沢
Satoshi Shimada
嶋田  智
Kiyomitsu Suzuki
清光 鈴木
Masahiro Matsumoto
昌大 松本
Akihiko Saito
明彦 斉藤
Norio Ichikawa
範男 市川
Junichi Horie
潤一 堀江
Terumi Nakazawa
照美 仲沢
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Hitachi Ltd
Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 検出回路が比較的簡単でサーボ制御しなくて
も検出精度がよいセンサ構造を提供する。 【解決手段】 基板表面に固定された両持ち梁102
a,102b;102c,102dと、両持ち梁によっ
て基板に対して空隙を持って支持され基板表面と平行な
方向に変位可能な可動電極101と、可動電極に対向し
て基板に設けられた固定電極104,105と、可動電
極の側方に位置し基板表面から突出して設けられたサイ
ド電極106〜111とを備える。可動電極101と固
定電極104,105との対向面積の変化を静電容量の
変化として検出する。両持ち梁の半分の長さL2と、可
動電極が両持ち梁に固定されている長さL1の比L2/
L1を0.8〜2.2とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加速度を検出する
加速度センサに関し、特に自動車エアバッグやシートベ
ルトの制御を行う安全装置等に組み込んで使用するのに
好適な静電容量式加速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエアバッグシステムやシートベ
ルトベルトシステム等の安全装置には自動車の衝突を検
知するための加速度センサが組み込まれている。この安
全装置は、自動車の衝突時以外の時に作動すると運転者
の自由が安全装置によって奪われるため非常に危険であ
る。一方、衝突時には確実に作動しないと運転者や同乗
者の生命を保護するという安全装置本来の目的を達成す
ることができない。したがって、自動車の安全装置に組
み込まれて自動車の衝突検知を行う加速度センサには極
めて高い信頼性が要求される。
【0003】この加速度センサとして、ビームで支持さ
れ且つ可動電極の機能を有する可動マス及び可動マスに
対向して配置された固定電極よりなる加速度検出部と、
加速度に応じて変位する可動マスの動きを加速度信号に
変換する信号処理回路部とをシリコン基板上に一体に集
積化した構造のものが"ELECTRONIC DESIGN"1991年
8月号、45〜56ページに記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の加速度
センサは、加速度検出精度を高めるために、また可動マ
ス(可動電極)が変位してセンサの加速度検出部が破壊
されるのを防止するために、可動マスが固定電極に対し
て所定の位置関係となるように加速度検出部をサーボ制
御し、その制御出力から加速度信号を得るようにしてい
る。このため、信号処理回路が複雑化している。また、
加速度検出部の構造は、加工のために用いるマスクのパ
ターン精度等、製造プロセスの影響を受けやすく、セン
サ特性のバラツキが大きい。
【0005】更に、自動車のエアバッグシステム等に使
用される加速度センサは、検出方向以外から印加される
加速度成分に対する所定の弁別比(他軸感度)特性や、
所定の周波数特性、エンジンスイッチ投入時等に実行さ
れる自己診断機能等を備えていなければならない。
【0006】本発明は、このような加速度センサの現状
に鑑みてなされたもので、比較的簡単な検出回路を用
い、加速度検出部をサーボ制御しなくても高精度な加速
度検出が可能な加速度センサを提供することを目的とす
る。また、本発明は、センサ間の特性のバラツキが少な
く、他軸感度特性や自己診断機能に対する要求を満足
し、且つ最も小さな構造で最大の検出精度の得られる加
速度センサを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、基板に設け
られた固定電極と、基板に梁で支持されて固定電極に対
向配置された電極機能を有する可動マスとを用い、加速
度によって固定電極と可動マスの間の対向面積が変化す
るセンサ構造を採用することによって前記目的を達成す
る。固定電極と可動マス(可動電極)の対向面積が変化
すると、その間の静電容量が変化するため、この静電容
量の変化を検知することにより加速度を検出することが
できる。
【0008】図1は、本発明による静電容量式加速度セ
ンサの一例の基本構成を示す略図である。図1(a)は
固定電極と可動マス(可動電極)の位置関係を示す略平
面図、図1(b)はそのA−A断面図である。固定電極
14はシリコン等の基板16に形成されており、電極機
能を有する可動マス(可動電極)11は固定電極14と
一部重なり合うようにして固定電極14の上方に配置さ
れている。可動マス11は、アンカー部13a,13b
で基板16に固定された梁12a,12bによって、固
定電極14の上方に所定の間隙を有して支持されてい
る。
【0009】加速度が基板16と平行に図1の左右方向
から加わると、可動電極11は慣性力によって固定電極
14に対して相対的に変位する。この可動電極11と固
定電極14との相対変位によって、2つの電極11,1
4の対向面積が変化する。したがって、これを一対の電
極11,14によって構成されるコンデンサの静電容量
の変化として捉えることにより、加速度を検出すること
ができる。
【0010】図2は、本発明による静電容量式加速度セ
ンサの他の例の基本構成を示す略図である。図2(a)
は固定電極と可動マスの位置関係を示す略平面図、図2
(b)はそのA−A断面図である。図2の例は、基板1
6上に固定電極14に加えて他の固定電極15を追加
し、2つの固定電極14,15に各々一部が重なるよう
にして可動マス(可動電極)11を設けたものである。
可動マス11は、アンカー部13a,13bで基板16
に固定された梁12a,12bによって、固定電極14
の上方に所定の間隙を有して支持されている。
【0011】加速度が基板16と平行に図2の左右方向
から加わると、可動電極11は慣性力によって固定電極
14,15に対して相対的に変位する。この可動電極1
1と固定電極14との相対変位によって、可動電極11
と固定電極14の対向面積、及び可動電極11と固定電
極15bの対向面積が各々変化する。したがって、これ
を可動電極11と固定電極14によって構成される第1
のコンデンサの静電容量変化、及び可動電極11と固定
電極15によって構成される第2のコンデンサの静電容
量変化として捉えることにより、加速度を検出すること
ができる。具体的には、2つのコンデンサの静電容量は
一方が増加すれば他方は減少する関係で変化するので、
2つのコンデンサの静電容量の差の変化から加速度を検
出することができる。このとき、加速度がゼロの平衡状
態において、2つのコンデンサの静電容量が等しいよう
に電極形状を定めておくのが好ましい。
【0012】本発明による静電容量式加速度センサは、
基板表面に固定された両持ち梁と、両持ち梁によって基
板に対して空隙を持って支持され基板表面と平行な方向
に変位可能な可動電極と、可動電極に対向して基板に設
けられた固定電極と、可動電極の側方に位置し基板表面
から突出して設けられたサイド電極とを備え、可動電極
と固定電極との対向面積の変化を静電容量の変化として
検出することを特徴とする。
【0013】両持ち梁の半分の長さL2と、可動電極が
両持ち梁に固定されている長さL1の比L2/L1は、
0.8〜2.2であることが好ましい。また、可動電極
の厚みhと空隙dの比h/dは1.2〜3.4であるこ
とが好ましい。
【0014】前記固定電極は第1の電極と第2の電極と
からなり、可動電極と第1の電極との対向面積と、可動
電極と第2の電極との対向面積とは、可動電極の変位に
よって一方が増加するとき他方が減少する関係を有する
ように構成し、可動電極と第1電極間の静電容量と、可
動電極と第2の電極間の静電容量の差を検出することで
加速度検出を行うことができる。
【0015】可動電極は変位方向と略直交する方向に延
び互いに接続された複数の電極から構成することができ
る。サイド電極は可動電極と同一の材料で形成されてい
るものとすることができる。固定電極は単結晶シリコン
基板表面に不純物を拡散して形成された電極とすること
ができる。固定電極は、また、単結晶シリコン基板表面
に積層され、且つ不純物が含まれる多結晶シリコン電極
で構成することができる。
【0016】本発明の静電容量式加速度センサには、可
動電極と固定電極との対向面積を調整するための調整機
構を設けることができる。この調整機構は基板表面に設
けられた面積調整用の電極パターンと電極パターンを固
定電極に選択的に接続するためのスイッチング手段とを
備えることができる。面積調整用の電極パターンは、可
動電極の変位にかかわらず常に可動電極と対向する位置
に配置される。
【0017】また、前記調整機構は可動電極とサイド電
極との間に所定の電圧を印加する電圧印可手段を備え、
サイド電極への電圧印可により可動電極を強制的に変位
させるものとすることができる。前記調整機構は、ま
た、可動電極とサイド電極との間に電圧を印加する電圧
印可手段と、電圧印可手段にサイド電極を選択的に接続
するためのスイッチング手段とを備え、サイド電極への
電圧印可により可動電極を強制的に変位させるものとす
ることができる。
【0018】調整機構が備えるスイッチング手段は、ツ
ェナーザップトリミング、多結晶シリコンヒューズ又は
EEPROMからなるデジタル調整手段とすることがで
きる。また、本発明による静電容量式加速度センサは、
基板表面を彫り込んで形成された凹部底面に固定された
両持ち梁と、両持ち梁によって基板に対して空隙を持っ
て支持され基板表面と平行な方向に変位可能な可動電極
と、可動電極の側方に空隙をもって基板に設けられた固
定電極とを備え、可動電極と固定電極の空隙距離の変化
を静電容量の変化として検出することを特徴とする。
【0019】可動電極は導電化された多結晶シリコンに
より構成し、固定電極は導電化された単結晶シリコン、
導電化された多結晶シリコン又は金属によって構成する
ことができる。両持ち梁の半分の長さL2と、可動電極
が両持ち梁に固定される長さL1の比L2/L1は0.
8〜2.2であることが好ましい。
【0020】また、本発明による静電容量式加速度セン
サは、基板表面に固定された両持ち梁と、両持ち梁によ
って基板に対して空隙を持って支持され基板表面と平行
な方向に変位可能な可動電極と、可動電極の側方に空隙
をもって基板表面から突出して設けられた固定電極とを
備え、可動電極と固定電極の空隙距離の変化を静電容量
の変化として検出することを特徴とする。
【0021】可動電極は導電化された多結晶シリコンに
より構成し、固定電極は導電化された多結晶シリコン又
は金属により構成することができる。あるいは、可動電
極及び固定電極は導電化された単結晶シリコンにより構
成することができる。前記可動電極は固定電極を囲むよ
うな形状とすることができる。あるいは、可動電極の外
周を包囲する枠を基板から突出して設けることができ
る。
【0022】このセンサにおいても、両持ち梁の半分の
長さL2と、可動電極が両持ち梁に固定される長さL1
の比は0.8〜2.2であることが好ましい。前記し
た、基板表面に固定された両持ち梁と、両持ち梁によっ
て基板に対して空隙を持って支持され基板表面と平行な
方向に変位可能な可動電極と、可動電極に対向して基板
に設けられた固定電極と、可動電極の側方に位置し基板
表面から突出して設けられたサイド電極とを備え、可動
電極と固定電極との対向面積の変化を静電容量の変化と
して検出する静電容量式加速度センサは、(a)単結晶
シリコン基板にマスク用の第1の膜を形成する工程と、
(b)第1の膜にパターンを形成し、パターンが形成さ
れた膜をマスクとして基板に不純物をドープし、基板に
固定電極を形成する工程と、(c)第1の膜を除去し、
そののちマスク用の第2の膜を形成する工程と、(d)
第2の膜に両持ち梁のアンカー部となる孔及びサイド電
極が結合される孔を形成する工程と、(e)その上に多
結晶シリコン膜を形成し、多結晶シリコン膜を導電化処
理したのち、その上にマスク用の第3の膜を形成する工
程と、(f)第3の膜に多結晶シリコン膜を加工するた
めのパターンを形成する工程と、(g)パターンが形成
された膜をマスクとして多結晶シリコン膜をエッチング
加工し、両持ち梁、両持ち梁に結合された可動電極及び
サイド電極を形成する工程と、(h)多結晶シリコン膜
の下方に位置する第2の膜を除去する工程とを含む製造
方法によって製造すすることができる。マスク用の膜に
は、酸化膜や窒化膜を用いることができる。
【0023】また、前記静電容量式加速度センサは、
(a)基板上に多結晶シリコン膜を形成し、多結晶シリ
コン膜を導電化処理したのち、その上にマスク用の第1
の膜を形成する工程と、(b)第1の膜にパターンを形
成し、パターンが形成された膜をマスクとして多結晶シ
リコン膜をエッチング加工し、固定電極を形成する工程
と、(c)第1の膜を除去し、そののちマスク用の第2
の膜を形成する工程と、(d)第2の膜に両持ち梁のア
ンカー部となる孔及びサイド電極が結合される孔を形成
する工程と、(e)その上に多結晶シリコン膜を形成
し、多結晶シリコン膜を導電化処理したのち、その上に
マスク用の第3の膜を形成する工程と、(f)第3の膜
に多結晶シリコン膜を加工するためのパターンを形成す
る工程と、(g)パターンが形成された膜をマスクとし
て多結晶シリコン膜をエッチング加工し、両持ち梁、両
持ち梁に結合された可動電極及びサイド電極を形成する
工程と、(h)多結晶シリコン膜の下方に位置する第2
の膜を除去する工程とを含む製造方法によって製造する
ことができる。
【0024】また、前記した、基板表面を彫り込んで形
成された凹部底面に固定された両持ち梁と、両持ち梁に
よって基板に対して空隙を持って支持され基板表面と平
行な方向に変位可能な可動電極と、可動電極の側方に空
隙をもって基板に設けられた固定電極とを備え、可動電
極と固定電極の空隙距離の変化を静電容量の変化として
検出する静電容量式加速度センサは、(a)単結晶シリ
コン基板にマスク用の第1の膜を形成する工程と、
(b)第1の膜にパターンを形成し、パターンが形成さ
れた膜をマスクとして基板に不純物をドープし、基板に
固定電極を形成する工程と、(c)第1の膜を除去し、
そののちマスク用の第2の膜を形成する工程と、(d)
第2の膜にパターンを形成し、それをマスクとして基板
及び固定電極をエッチング加工し、基板に形成された溝
の側面に固定電極を露出させる工程と、(e)基板上に
電気絶縁膜及びマスク用の第3の膜を積層する工程と、
(f)第3の膜に両持ち梁のアンカー部となる孔を形成
する工程と、(g)その上に多結晶シリコン膜を形成
し、多結晶シリコン膜を導電化処理したのち、その上に
マスク用の第4の膜を形成する工程と、(h)第4の膜
に多結晶シリコン膜を加工するためのパターンを形成す
る工程と、(i)パターンが形成された膜をマスクとし
て多結晶シリコン膜をエッチング加工する工程と、
(j)多結晶シリコン膜と電気絶縁膜の間に位置する第
3の膜を除去する工程とを含む製造方法によって製造す
ることができる。
【0025】また、前記した、基板表面に固定された両
持ち梁と、両持ち梁によって基板に対して空隙を持って
支持され基板表面と平行な方向に変位可能な可動電極
と、可動電極の側方に空隙をもって基板表面から突出し
て設けられた固定電極とを備え、可動電極と固定電極の
空隙距離の変化を静電容量の変化として検出する静電容
量式加速度センサは、(a)基板に固定電極用の配線を
形成する工程と、(b)基板上に酸化膜を堆積する工程
と、(c)酸化膜の垂直壁が配線上に位置するようにし
て酸化膜をエッチング加工する工程と、(d)酸化膜の
垂直壁に配線に接続されるようにして固定電極を形成す
る工程と、(e)基板上に電気絶縁膜及びマスク用の第
1の膜を積層する工程と、(f)電気絶縁膜上の第1の
膜に両持ち梁のアンカー部となる孔を形成する工程と、
(g)その上に多結晶シリコン膜を形成し、多結晶シリ
コン膜を導電化処理したのち、その上にマスク用の第2
の膜を形成する工程と、(h)第2の膜に多結晶シリコ
ン膜を加工するためのパターンを形成する工程と、
(i)パターンが形成された膜をマスクとして多結晶シ
リコン膜をエッチング加工する工程と、(j)多結晶シ
リコン膜と電気電気絶縁膜の間に位置する第1の膜を除
去する工程とを含む製造方法によって製造することがで
きる。
【0026】本発明によると、製造プロセスを増加させ
ることなく、簡単な構成で、所望の周波数特性、自己診
断特性等を満足させることのできる比較的高精度な加速
度センサを得ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図3は本発明による静電容量式加
速度センサの一例を示す平面図、図4はその断面図であ
る。図4(a),(b),(c)は、各々図3中に指示
されたA−A,B−B,C−Cラインでの断面図であ
る。
【0028】この静電容量式加速度センサは、単結晶シ
リコン基板114上に設けられた一対の固定電極10
4,105、基板114から突出して設けられたサイド
電極106,107,108,109,110,11
1、面積調整用パターン121a〜121c、ギャップ
120を介して基板114上に設けられた可動マス(可
動電極)101、可動マス101を支持する4本の梁1
02a〜102d、梁102a〜102dを基板114
に固定するアンカー部103a〜103dを備える。梁
102a,102b;102c,102dは長さ2×L
2の両持ち梁を構成し、可動マス101は長さL1にわ
たってその両側部を両持ち梁に支持されている。一対の
固定電極104,105は相互に入り組んだ櫛形電極で
ある。
【0029】可動マス101は、図示の例では4本のス
リットによって分離された6本の細長い電極部、サイド
電極108,109と110,111が入り込む窓部、
中央部に設けられた貫通溝112,113を有し、アン
カー部103a〜103dを支点として基板114の表
面に平行に変位可能な可動電極として機能する。スリッ
トで区切られた可動マス101の細長い電極部は各々固
定電極104,105の一方又は双方と重なり、可動マ
ス101が図3の左右方向に変位したとき、それぞれ固
定電極104,105との重なり程度が変化する。
【0030】基板面に対し水平方向(図3の左右方向)
の加速度が加わった場合に、可動マス101が固定電極
104,105に対して相対的に変位し、可動マス10
1と固定電極104,105との対向電極面積が変化す
る。ここで、可動マス(可動電極)101と固定電極1
04によって構成される第1のコンデンサの静電容量
と、可動マス(可動電極)101と固定電極105によ
って構成される第2のコンデンサの静電容量との差を考
える。可動マス101と固定電極104の対向面積をS
1、可動マス101と固定電極105との対向面積をS
2、可動マス101と固定電極104,105の間に形
成されたギャップ120の距離をd、誘電率をεとする
と、加速度が加わった時の2つのコンデンサの静電容量
の差の変化ΔCは次の〔数1〕で表される。
【0031】
【数1】ΔC=ε(S1−S2)/d
【0032】したがって、この加速度センサに加速度が
加わると、可動マス101と固定電極104によって構
成される第1のコンデンサの静電容量と、可動マス10
1と固定電極105によって構成される第2のコンデン
サの静電容量が変化し、その差を検出することで加速度
の大きさを検出することができる。この方法により加速
度検出を行うと、可動マス101と可動電極104,1
05間のギャップ120が変わることがないため、容量
検出特性は入力加速度に対してほぼ直線となる。したが
って、この加速度センサは、加速度によってギャップが
変化することを検出する従来のタイプの加速度センサと
比較して良好な特性を有する。
【0033】また、過大な加速度が加わった場合に梁1
02a〜102cに過大な応力が印加されるのを防止の
ため、ストッパーとして機能するサイド電極106〜1
11が設けられている。このサイド電極106〜111
は、可動マス101との空隙間隔を狭く(例えば1μ
m)することによって、スクイズフィルム効果によるエ
アダンピングにより可動マス101の共振を抑える機能
も有する。更に、可動マス101とサイド電極106〜
111との間に電圧を印加することによって両電極間に
静電力が働き、可動マス101を強制変位させることが
できる。このことにより、検出部の自己診断を行うこと
が可能となる。
【0034】また、基板114上には、可動マス101
が移動したとしても可動マス101の電極パターンから
はみ出ることなく確実に覆われるようにして、固定電極
104,105の面積調整用のパターン121a〜12
1cが設けられている。この面積調整用パターン121
a〜121cを固定電極104又は固定電極105に接
続するかしないかを切り替えることにより、可動マス1
01と固定電極104,105の位置ズレに原因する2
つのコンデンサの静電容量のアンバランスを補償するこ
とが可能である。すなわち、この面積調整用パターン1
21a〜121cの一つあるいは複数のものを固定電極
104又は105に電気的に接続することによって可動
マス101と対向する固定電極104又は105の面積
を実効的に増大させ、可動マス101と固定電極104
によって構成される第1のコンデンサの静電容量と、可
動マス101と固定電極105によって構成される第2
のコンデンサの静電容量とが略等しくなるようにされ
る。
【0035】このような構成により、印可加速度に対し
てほぼ直線的に変化する検出出力が得られるため、高精
度な加速度センサを得ることができる。また、可動マス
(可動電極)101の側方に基板114から突出して設
けられたサイド電極106〜111により、梁102a
〜102dに過大な応力が印可されるのが防止されると
ともに、共振防止と自己診断機能を同時に実現すること
ができる。更に、基板114に面積調整用パターン12
1a〜121cを設けることにより、可動電極101と
固定電極104,105によって構成される2つのコン
デンサの静電容量のバラツキを検出素子内部で補償でき
るため、後段に接続される検出回路の構成を簡略化する
ことができる。
【0036】図5は本発明による静電容量式加速度セン
サの他の例を示す平面図、図6はその断面図である。図
6(a),(b),(c)は、各々図5中に指示された
A−A,B−B,C−Cラインでの断面図である。
【0037】この例の静電容量式加速度センサは、単結
晶シリコン基板214上に設けられた一対の固定電極2
04,205、基板214から突出して設けられたサイ
ド電極206,207,208,209,210,21
1、面積調整用パターン221a〜221c、ギャップ
220を介して基板214上に設けられた可動マス(可
動電極)201、可動マス201を支持する4本の梁2
02a〜202d、梁202a〜202dを基板214
に固定するアンカー部203a〜203dを備える。梁
202a,202b;202c,202dは長さ2×L
2の両持ち梁を構成し、可動マス201は長さL1にわ
たってその両側部を両持ち梁に支持されている。一対の
固定電極204,205は相互に入り組んだ櫛形電極で
ある。
【0038】この例の可動マス201は、先の例と同様
に6本の細長い電極部を有する。ただし、6本の細長い
電極部を連結する固定用の筋交い梁215,216が、
可動マス201の端部に配置されている図3の場合と異
なり、内部に配置されている点で先の例と異なる。この
ためサイド電極208〜211が可動マス201によっ
て完全に囲われていない構造となっている。このような
構造を採用することによって、サイド電極208,20
9,210,211の配線が取り出しやすくなる。可動
マスの中央部には貫通溝212,213が設けられてい
る。
【0039】可動マス201は、基板214に固定され
たアンカー部203a〜203dを支点として基板21
4の表面に平行に変位可能な可動電極として機能する。
可動マス201の細長い電極部は各々固定電極204,
205の一方又は双方と重なり、可動マス201が図5
の左右方向に変位したとき、それぞれ固定電極204,
205との重なり程度が変化する。
【0040】加速度の検出原理等は、図3、図4で説明
した先の例のものと同様である。図5に示すような構造
を採用することによって、サイド電極208,209,
210,211の配線が取り出しやすくなる。
【0041】図7は、本発明による静電容量式加速度セ
ンサの全体的な回路構成の一例を示す概略図である。こ
の回路は、信号印加部231、加速度検出部232、容
量検出部233、出力調整部234からなる。信号印加
部231は、電源VDD、アナログスイッチSW1,S
W2よりなる。加速度検出部232は、静電容量CS
1,CS2を有する2つの可変容量コンデンサからなっ
ており、これらの可変容量コンデンサは図3〜図6で説
明した可動マス(可動電極)101;201と1組の固
定電極104,105;204,205によって構成さ
れる。容量検出部233はアナログスイッチSW3,S
W4,SW5、演算増幅器OP1、コンデンサCT,C
Fによって構成される。出力調整部234は電源VD
D、演算増幅器OP2、抵抗R4,R5,6,R7,V
R、コンデンサC4、ツェナーロムZRによって構成さ
れる。
【0042】信号印加部231と加速度検出部232、
容量検出部233はスイッチドキャパシタ回路構成にな
っており、各スイッチのON−OFF動作によって容量
値に比例した出力が得られる。容量検出部233の出力
電圧(OP1の出力)をVoとすると、本回路の動作は
次の〔数2〕で表される。〔数2〕において、nはデジ
タル処理における計測タイミングを表し、Vo(n−1)
は計測タイミングnの1タイミング前の出力電圧を表
す。
【0043】
【数2】CF・Vo(n)=CF・Vo(n−1)−CT・
Vo(n−1)−CS1・VDD+CS2・VDD
【0044】上記〔数2〕は、最終的には次の〔数3〕
で表される関係になる。
【0045】
【数3】Vo=(CS2−CS1)・VDD/CT
【0046】従って、加速度が検出素子に印加されると
き、可動マス(可動電極)と2つの固定電極によって構
成される2つのコンデンサの静電容量の差(CS2−C
S1)の値が電圧出力Voに変換される。この出力電圧
Voは、出力調整回路234によって所定のオフセット
電圧(通常は加速度が加わらない状態で2.5V)と感
度〔通常は40mV/G程度(1Gは9.8m/
2 )〕に調整される。このような回路構成によって、
加速度信号を比較的容易に電圧信号に比較することがで
きる。
【0047】本発明による静電容量式加速度センサの特
性例を図8に示す。図3及び図5に図示したように、両
持ち梁と可動マスの固定長をL1、両持ち梁の半分の長
さをL2とし、その比L2/L1をλとする。更に、加
速度が加わった場合の2つのコンデンサの静電容量の差
(CS2−CS1)の値をΔCとすると、図8に示され
ているように、λが1.33のところで容量変化ΔCが
最大になる。容量変化ΔCは大きければ大きいほど加速
度の検出分解能が高くなる。容量変化ΔCの大きさは検
出精度に影響を与えるため、検出精度から考えてピーク
値の95%以上の感度があればよいとすると、そのとき
の可動電極と梁の固定長の長さL1に対する両持ち梁の
半分の長さL2の比λは0.8〜2.2となる。従っ
て、λ(=L2/L1)が0.8〜2.2の範囲で可動
マスの寸法を決定すると、最小の面積で最も効率よく大
きな感度(ΔC)を得ることが可能となる。
【0048】本発明による静電容量式加速度センサの断
面図を図9に示す。図9は図4(a)あるいは図6
(a)に相当する断面図である。可動マス(可動電極)
101;201とサイド電極106〜109;206〜
209のパターンと固定電極104,105;204,
205のパターンがバラツキなく適正にパターンニング
できた場合には、図9(a)に示すように、可動マス1
01;201と2つの固定電極104,105;20
4,205の対向部の長さW1,W2がそれぞれ等しく
なる。しかし、これらの電極のパターンニングにズレが
生じると、図9(b)に図示するように、対向部の長さ
W1とW2とは等しくならない。このため、基板11
4;124と垂直方向に加速度が加わり、可動マス10
1;201に基板114;124と垂直方向の変位Δy
が生じた場合、次の〔数4〕で表される容量変化が生じ
てしまう。
【0049】
【数4】ΔCax=ε(S2−S1)/(d+Δy) 加速度が検出方向に加わった時の容量変化ΔCに対する
ΔCaxの比が他軸感度となり、検出誤差の一要因とな
る。
【0050】可動マス101,201の厚みをhとし、
基板114;214と可動マス101;201間のギャ
ップをdとし、hとdの比h/dをβとするとき、βと
ΔCax/ΔCの関係を図10に示す。図10に示されて
いるように、βが2のとき他軸感度(ΔCax/ΔC)が
最小となり、検出誤差が最小になる。加速度センサに要
求される他軸感度特性は一般に±4〜5%以下となって
いる。本発明の静電容量式加速度センサの他軸感度が±
5%以下になるβの値は図10から1.2〜3.4であ
り、この範囲でβの値を設定すればよいことが分かる。
【0051】次に、基板に形成された面積調整用パター
ンの利用方法について説明する。図3及び図5に示した
平面図において、面積調整用パターンが形成された部分
の拡大図を図11(a)に、調整方法を説明する断面模
式図を図11(b)、(c)に示す。なお、図11
(b)、(c)は、それぞれ図11(a)のB−B断面
図及びB’−B’断面図である。
【0052】製造プロセスに原因して、可動マス10
1;201の部分が基板に対して紙面の右方向にずれて
形成された場合の様子を図示したものが図11(b)で
ある。この場合、可動マス(可動電極)101;201
と固定電極104;204の間の静電容量よりも、可動
マス(可動電極)101;201と固定電極105;2
05間の静電容量が大きくなる。これを補償するため、
スイッチSWa1,SWa2,SWa3を切り替えて、
固定電極104;204に面積調整用のパターン12
1;221を接続する。この操作により固定電極10
4;204の面積が実効的に増大され、可動マス10
1;201と固定電極104;204の間の静電容量
を、可動マス101;201と固定電極105;205
間の静電容量と等しくすることができる。
【0053】同様に、可動マス101;201の部分が
基板に対して紙面の左方向にずれた場合の様子を図示し
たものが図11(c)である。この場合、可動マス(可
動電極)101;201と固定電極105;205の間
の静電容量よりも、可動マス(可動電極)101;20
1と固定電極104;204間の静電容量が大きくな
る。これを補償するため、スイッチSWb1,SWb
2,SWb3を切り替えて、今度は固定電極105;2
05に面積調整用のパターン121;221を接続す
る。この操作により固定電極105;205の面積が実
効的に増大され、可動マス101;201と固定電極1
05;205間の静電容量を、可動マス101;201
と固定電極104;204間の静電容量と等しくなるよ
うに調整することができる。
【0054】このように、スイッチによって固定電極と
選択的に接続可能な面積調整用のパターンを基板上に設
けておくことにより、製造プロセスでのパターンずれに
起因して2つのコンデンサ間に生ずる静電容量のアンバ
ランスを容易に補償することができる。また、加速度セ
ンサ全体としての回路構成の点からしても、面積調整用
のパターンを利用して前段で静電容量のバラツキを補償
することができるため、後段の容量検出回路の構成が簡
素化される。
【0055】図12に、スイッチを切り替えるための調
整回路の一例を示す。この調整方法はツェナーザッピン
グを用いたものである。この調整回路は入力端子IN、
電源Vcc、トランジスタMN1、ツェナーダイオード
ZR1、インバータINV、スイッチSwab(図11
に示した調整用スイッチ)で構成される。入力端子IN
に所定の電圧、電流波形を印加するとツェナーザップZ
R1が短絡して破壊され、アノード−カソード間がショ
ートされ、入力端子INはグラウンドにショートされ
る。このことによってインバータINVが反転され、ス
イッチSWabのON−OFFが制御される。このよう
なスイッチング切り替え方法を用いることにより、デジ
タル的にかつ容易に対向する電極の面積調整を行うこと
が可能となる。
【0056】図13は、調整回路の他の例を示す図であ
る。この調整回路は入力端子IN、電源電圧Vcc、ト
ランジスタMN1、抵抗PR1、インバータINV、ス
イッチSwab(図11に示した調整用スイッチ)で構
成される。抵抗PR1は多結晶シリコンでできており、
入力端子INに所定の電圧、電流波形を印加すると抵抗
PR1が短絡して破壊され、アノード−カソード間がシ
ョートされ、入力端子INはグラウンドにショートされ
る。このことによってインバータINVが反転され、同
様にスイッチSWabのON−OFFが制御される。こ
の方法を用いることによっても、デジタル的にかつ容易
に対向する電極の面積調整を行うことが可能となる。
【0057】この他、EEPROM等の回路を用いても
同様に電極面積調整回路を構成することができる。図1
4は、可動マスと(可動電極)と2つの固定電極によっ
て構成される2つのコンデンサの静電容量を調整する他
の方法を示す説明図である。
【0058】図14(a)に示した例では、調整用電圧
241を可動マス101;201とサイド電極106;
206間に印加する。この方法は、可動マス101;2
01とサイド電極106;206の間に作用する静電気
力によって、可動マス101;201を固定電極10
4,105;204,205との対向部の長さW1,W
2が等しくなる位置まで変位させ、パターンずれを強制
的に補償する方法である。静電気力の大きさは、調整用
電圧241の電圧値を変えることによって調整する。こ
の方法によると、基板上に前述の面積調整用パターンの
ような特別なパターンを付加することなく、2つのコン
デンサの静電容量を調整することが可能となる。
【0059】図14(b)は、図14(a)の方法と同
様に、調整用電圧242を可動マス101、;01とサ
イド電極106;206間に印加することによって可動
マス101;201をW1とW2が等しくなる位置まで
変位させ、パターンずれを強制的に補償する方法であ
る。静電気力の調整は、調整用電圧242につながるサ
イド電極の一部(図示の例では108;208)との接
続をスイッチ243を介して切り換えてサイド電極の面
積を変化させることによって行う。すなわち、サイド電
極の面積制御によって、可動マス101;201とサイ
ド電極間の静電気力を調整する。この方法によっても、
前述の面積調整用パターンのような特別なパターンを付
加することなく、2つのコンデンサの静電容量を調整す
ることができる。
【0060】次に、本発明による静電容量式加速度セン
サの製造方法について説明する。なお、図3及び図4を
用いて説明した加速度センサと、図5及び図6を用いて
説明した加速度センサは同一の製造プロセスで製造でき
るため、以下では図3及び図4に示した加速度センサの
例で説明をおこなう。
【0061】図15,図16は、本発明による静電容量
式加速度センサの製造方法の一例を説明する工程図であ
る。図15及び図16は、図3のA−A断面に相当する
図である。まず、単結晶シリコンからなる基板114に
熱酸化膜(SiO2 膜)301をデポジションし、さら
にその上に窒化膜(Si34膜)302をデポジション
する(a)。
【0062】次に、Si34膜302に塗布したホトレ
ジストに形成されたパターンを介してSi34膜302
をドライエッチングし、Si34膜302にホトレジス
トのパターンを転写する。続いて、Si34膜302を
マスクとしてボロンやリン等の不純物をイオン打ち込み
によりドープし、熱拡散して固定電極104,105を
形成する(b)。
【0063】その後、SiO2膜301、Si34膜3
02をエッチング除去し、その後酸化膜(SiO2膜)
303をCVDによりデポジションする(c)。SiO
2膜303をホトレジスト加工により、ドライエッチン
グをおこない、梁のアンカー部やサイド電極になる孔3
04を形成する(d)。
【0064】その上に多結晶シリコン膜305をLPC
VDによりデポジションし、リン処理による導電化処理
の後、SiO2酸化膜306をCVDによりデポジショ
ンする(e)。続いて、SiO2膜306をホトレジス
ト加工により、ドライエッチングをおこない、SiO2
膜306に多結晶シリコン膜305を加工するためのパ
ターンを転写する(f)。
【0065】次に、SiO2膜306をマスクとして、
多結晶シリコン膜305をドライエッチングで加工を行
う(g)。最後に、多結晶シリコン膜305の下方のS
iO2膜303をフッ酸処理によって除去し、アンカー
部分を除いて基板114と可動マスの間に空隙を形成
し、完成する。このとき、図3に示した貫通溝112,
113はフッ酸をSiO2膜303に効率的に導くため
の通路として作用する(h)。
【0066】このような製造プロセスを採用することに
よって、一般的なIC製造プロセスを用いて製造できる
ため、回路部との1チップ化が可能となり、小型化、低
価格化が可能となる。また、可動マス101とサイド電
極106〜109を同一部材、同一プロセスで製造でき
るため、サイド電極を形成するための特別なプロセスが
必要なく、コストアップ要因が生じない。更に、基板上
の固定電極と可動マスの間のギャップはCVDによって
形成されるSiO2膜による膜厚制御が可能であり、高
精度に制御できる。一方、従来例では、可動マスと固定
電極間のギャップはホトリソグラフィーとドライエッチ
ングの精度によるため、バラツキが大きい。
【0067】図17,図18,図19は、本発明による
静電容量式加速度センサの製造方法の他の例を説明する
工程図である。まず、単結晶シリコンからなる基板11
4に熱酸化膜(SiO2膜)311をデポジションし、
さらにその上に窒化膜(Si34膜)312をデポジシ
ョンする(a)。
【0068】更に、多結晶シリコン膜313、SiO2
膜314をデポジションし、リン処理により、導電化す
る(b)。SiO2膜314をホトレジストに形成され
たパターンを介してドライエッチングし、SiO2膜3
14にホトレジストのパターンを転写する(c)。
【0069】次に、SiO2膜314をマスクとして多
結晶シリコン313をドライエッチングし、固定電極1
04,105、サイド電極用配線315を形成する。そ
の後、SiO2膜314を除去する(d)。次に、Si
2膜316をCVDによりデポジションする(e)。
【0070】次に、SiO2膜316をホトレジスト加
工によりドライエッチングし、梁のアンカー部やサイド
電極になる孔317を形成する(f)。その上に多結晶
シリコン膜318をLPCVDによりデポジションし、
リン処理による導電化処理の後、SiO2膜319をC
VDによりデポジションする(g)。
【0071】SiO2膜319をホトレジスト加工によ
りドライエッチングし、SiO2膜319に多結晶シリ
コン膜318を加工するためのパターンを転写する
(h)。次に、SiO2膜319をマスクとして、多結
晶シリコン膜318をドライエッチングで加工を行った
後、SiO2膜319を除去する(i)。
【0072】最後に、多結晶シリコン膜318の下方の
SiO2膜316をフッ酸処理によって除去し、基板1
14と可動マスの間に空隙を形成し完成する。このと
き、図3に示した貫通溝112,113はフッ酸を除去
すべきSiO2膜316に効率的に導くための通路とし
て作用する。
【0073】このような製造プロセスを採用することに
よって、一般的なIC製造プロセスを用いて製造できる
ため、回路部との1チップ化が可能となり、小型化、低
価格化が可能となる。また、可動マスとサイド電極を同
一部材、同一プロセスで製造できるため、サイド電極を
形成するための特別なプロセスが必要なく、コストアッ
プ要因が生じない。更に、基板上の固定電極と可動マス
の間のギャップはCVDSiO2膜による膜厚制御が可
能であり、高精度に制御できる。更に、固定電極の配線
を不純物によるpn分離で形成するのではなく、酸化膜
によって完全分離された多結晶シリコンを用いて形成し
ているため、浮遊容量が少なく、高精度な容量検出を行
うことができる。固定電極は金属を用いても良い。
【0074】図20は、本発明による静電容量式加速度
センサの他の例の平面図である。図21はその断面図で
あり、(a)、(b)は図20中に指示されたA−A,
B−Bラインでの断面形状を示す。
【0075】この例の静電容量式加速度センサは、単結
晶シリコン基板407に対向して配置された一対の固定
電極404,405、アンカー部403a〜403dで
基板407に固定された4個の梁402a〜402dに
よって基板407上に支持された可動マス401を備え
る。梁402a,402b;402c,402dは長さ
2×L2の両持ち梁を構成し、可動マス401は長さL
1にわたってその両側部を両持ち梁に支持されている。
単結晶シリコン基板407の表面には保護膜となるSi
2膜411とSi34膜412が積層されている。可
動マス401には、この図の例では3個のスリット40
6が設けられ、電極機能を有する。図21(a)に示さ
れているように、固定電極404,405は可動マス4
01に設けられたスリット406内に入り込んで可動マ
ス(可動電極)401の側方に位置している。
【0076】基板面に対し水平方向(図20、図21の
左右方向)に加速度が加わると、可動マス401が固定
電極404,405に対して変位し、可動マス401の
スリット406の端面と固定電極404,405との間
のギャップがそれぞれ変化する。
【0077】可動マス401と固定電極404,405
との対向面積をS、加速度ゼロの平衡状態における可動
マス401と固定電極404,405とのギャップを
d、誘電率をεとし、加速度が加わった時のギャップの
変化量をΔdとすると、可動マス401と固定電極40
4によって構成される第1のコンデンサの静電容量と、
可動マス401と固定電極405によって構成される第
2のコンデンサの静電容量の差ΔCは次の〔数5〕で表
される。このように、加速度が作用することによって加
速度センサ内に形成されている2組のコンデンサの静電
容量の差が変化し、それを検出することで加速度を検出
することができる。
【0078】
【数5】ΔC=2ε・S・Δd/{d2−(Δd)2
【0079】この例の加速度センサでは、可動マス40
1は固定電極404,405を完全に囲う構造となって
いる。このような構造の採用によって、加速度センサに
いずれの方向から過大な衝撃が印加されても、ストッパ
ーの役目を兼用する固定電極404,405によって可
動マス401の変位が制限され保護されるため、センサ
検出部が破壊することはない。
【0080】図22は、図20,図21に示した加速度
センサの特性を示す図である。図20に図示したよう
に、梁402a〜402dと可動マス401の固定長を
L1、両持ち梁402a,402b;402c,402
dの半分の長さをL2とし、その比L2/L1をλとす
る。横軸にλをとり、縦軸に前記〔数5〕のΔCをとっ
て、λとΔCの関係を求めると、図22に示したように
λが1.33のところでΔCが最大となる。容量変化Δ
Cは大きければ大きいほど加速度の検出分解能が高くな
る。容量変化ΔCの大きさは検出精度に影響を与えるた
め、検出精度から考えてピーク値の95%以上の感度が
あればよいとすると、そのときの可動電極と梁の固定長
の長さL1に対する梁の半分の長さL2の比λは0.8
〜2.2となる。従って、λ(=L2/L1)が0.8
〜2.2の範囲で可動マスの寸法を決定すると、最小の
面積で最も効率よく大きな感度(ΔC)を得ることが可
能となる。
【0081】図23〜図25は、図20,図21に示し
た静電容量式加速度センサの製造方法の一例を説明する
工程図である。この工程図は、図20のA−Aに沿った
断面に相当する図である。
【0082】まず、単結晶シリコンからなる基板407
に熱酸化膜(SiO2 膜)501をデポジションし、さ
らにその上に窒化膜(Si34膜)502をデポジショ
ンする(a)。
【0083】次に、ホトレジストに形成されたパターン
を介してSi34膜502をドライエッチングし、Si
34膜502にホトレジストのパターンを転写する。続
いて、Si34膜502をマスクとしてボロンやリン等
の不純物をイオン打ち込みによりドープし、熱拡散して
固定電極404,405を形成する(b)。
【0084】その後、SiO2膜501、Si34膜5
02を除去し、酸化膜(SiO2膜)503をCVDに
よりデポジションする(c)。SiO2膜503をホト
レジスト加工により、ドライエッチングする(d)。
【0085】SiO2膜503をマスクとして、単結晶
シリコン基板407をエッチング加工し、その後SiO
2膜503を除去する。この工程によって基板407の
表面が彫り込まれて凹部504が形成され、固定電極4
04,405はその凹部504の垂直壁として出現する
(e)。次に、その上にSiO2膜411とSi34
412をCVDによりデポジションし、更にSiO2
505をCVDによりデポジションする(f)。
【0086】SiO2膜505をホトレジスト加工によ
りドライエッチングし、アンカー部となる部分506を
加工する(g)。その後、多結晶シリコン膜507をL
PCVDによりデポジションし、リン処理による導電化
処理の後、SiO2膜508をCVDによりデポジショ
ンする(h)。
【0087】次に、SiO2膜508をホトレジスト加
工によりドライエッチングし、多結晶シリコン膜507
を加工するためのパターンを転写する(i)。続いて、
パターンが転写されたSiO2膜508をマスクとして
多結晶シリコン膜507をドライエッチングで加工し、
加工後、SiO2膜508を除去する(j)。最後に、
一部が多結晶質シリコン膜507とSi34膜412の
間に存在するSiO2膜505をフッ酸処理によって除
去し、センサ検知部を完成する(k)。
【0088】このような製造プロセスを採用することに
より、一般的なIC製造プロセスを用いてセンサの検知
部を製造することができるため、回路部との1チップ化
が可能となり、小型化、低価格化が可能となる。基板上
の固定電極404,405と可動マス401のギャップ
はSiO2膜505によるCVD膜厚制御が可能であ
り、高精度に制御することができる。
【0089】図26は本発明による静電容量式加速度セ
ンサの他の例の平面図、図27はその断面図である。図
27(a)、(b)は、各々図26中に指示されたA−
A,B−Bラインでの断面形状を示している。
【0090】この例の加速度センサは、単結晶シリコン
基板607上に突出して設けられた一対の固定電極60
9,610と、可動マス(可動電極)601と、可動マ
スの周囲を包囲するようにして基板607の表面に設け
られた枠608とを備える。固定電極609,610は
配線604,605により接続されている。単結晶シリ
コン基板607の表面には保護膜となるSiO2膜61
1とSi34膜612が積層されている。電極機能を有
する可動マス611にはスリット606が設けられ、こ
のスリット606内に一対の固定電極609,610が
各々スリット606の端面に面して配置されている。可
動マス611は、アンカー部603a〜603dで基板
607に固定された4本の梁602a〜602dによっ
て、基板607上にギャップ613を介して支持されて
いる。梁602a,602b;602c,602dは長
さ2×L2の両持ち梁を構成し、可動マス601は長さ
L1にわたってその両側部を両持ち梁に支持されてい
る。
【0091】基板面に対し水平方向(図26の左右方
向)に加速度が加わると、可動マス601が固定電極6
09,610に対して変位し、可動マス601と固定電
極609,610とのギャップがそれぞれ変化する。し
たがって、可動マス601と固定電極609によって構
成される第1のコンデンサの静電容量と、可動マス60
1と固定電極610によって構成される第2のコンデン
サの静電容量との差が変化し、それを検知することによ
り加速度を検出することができる。
【0092】この例ような構造を採用すると、単結晶シ
リコン基板607を彫り込むことがないため、配線が取
り出しやすくなる。また、可動マス601の周囲に枠6
08を設けたため、センサ検出部にいずれの方向から過
大な衝撃が印加されても、枠608によって可動マス6
01の変位が制限されるため、センサが破壊することは
ない。
【0093】図28〜図30は、図26及び図27に示
した加速度センサの製造方法の一例を示す工程図であ
る。まず、単結晶シリコンからなる基板607に熱酸化
膜(SiO2)701をデポジションし、さらにその上
に窒化膜(Si34膜)702をデポジションする
(a)。
【0094】次に、ホトレジストに形成されたパターン
を介してSi34膜702をドライエッチンし、Si3
4膜702にホトレジストのパターンを転写する。続
いて、Si34膜702をマスクとしてボロンやリン等
の不純物をイオン打ち込みによりドープし、熱拡散して
固定電極の配線604,605を形成する(b)。
【0095】その後、SiO2膜701、Si34膜7
02を除去し、酸化膜(SiO2膜)703をCVDに
よりデポジションする(c)。SiO2膜703をホト
レジスト加工によりドライエッチングする。この加工に
より、配線604,605に一部重なった壁部が基板上
に突出して形成される(d)。
【0096】その上に多結晶シリコン膜704をLPC
VDによりデポジションし、導電化のためのリン処理を
行う(e)。次に、多結晶シリコン膜704をエッチン
グ加工して、前記壁部の側部に固定電極609,610
を形成する。固定電極609,610は配線604,6
05に接続されている(f)。
【0097】その上に、SiO2膜611とSi34
612とSiO2膜705をCVDによりデポジション
する(g)。SiO2膜705をホトレジスト加工によ
りドライエッチングし、アンカー部となる部分706を
加工する(h)。
【0098】その後、多結晶シリコン膜707をLPC
VDによりデポジションし、リン処理による導電化処理
の後、SiO2膜708をCVDによりデポジションす
る(i)。SiO2膜708をホトレジスト加工によ
り、ドライエッチングをおこない、多結晶シリコン膜7
07を加工するためのパターンを転写する(j)。
【0099】多結晶シリコン膜707をドライエッチン
グで加工し、可動マス701や梁及び梁のアンカー部6
03を形成し、その後SiO2膜708を除去する
(k)。
【0100】最後に、一部が多結晶シリコン膜707と
Si34膜612の間に位置するSiO2膜705をフ
ッ酸処理によって除去し、固定電極609.610と可
動マス601の間のギャップ606を形成し、センサ検
出部を完成する(l)。
【0101】このような製造プロセスを採用することに
より、センサの検出部を一般的なIC製造プロセスを用
いて製造できるため、回路部との1チップ化が可能とな
り、小型化、低価格化が可能となる。また、基板上の固
定電極609,610と可動マス601のギャップはS
iO2膜によるCVD膜厚制御が可能となっており、高
精度に制御することができる。更に、基板表面に積層で
きるため配線が容易である。また、固定電極は金属を用
いても良い。
【0102】
【発明の効果】本発明によると、検出加速度に対して出
力が直線的に変化し、極めて高精度の加速度センサを得
ることができる。また、過大応力による損傷防止のため
のサイド電極を用いて共振防止と自己診断機能を同時に
実現可能となる。更に、面積調整用パターンを設けるこ
とにより、静電容量のバラツキを検出素子内部で補償で
きるため、後段につながる検出回路の構成が簡単にな
る。更に、最小の面積で最も効率よく大きな感度(Δ
C)を得ることが可能となり、他軸感度による検出誤差
を最小に抑えることができる。
【0103】本発明の加速度センサは、一般的なIC製
造プロセスを用いて製造できるため、回路部との1チッ
プ化が可能となり、小型化、低価格化が可能となる。ま
た、可動マスとサイド電極を同一部材、同一プロセスで
製造できるため、サイド電極を形成するための特別なコ
ストアップ要因が生じない。更に、基板上の固定電極と
可動マスのギャップはSiO2膜によるCVD膜厚制御
で高精度に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による静電容量式加速度センサの一例の
基本構成を示す略図。
【図2】本発明による静電容量式加速度センサの他の例
の基本構成を示す略図。
【図3】本発明による静電容量式加速度センサの一例を
示す平面図。
【図4】図3中に指示されたA−A,B−B,C−Cラ
インでの断面図。
【図5】本発明による静電容量式加速度センサの他の例
を示す平面図。
【図6】図5中に指示されたA−A,B−B,C−Cラ
インでの断面図。
【図7】本発明による静電容量式加速度センサの全体的
な回路構成の一例を示す概略図。
【図8】本発明による静電容量式加速度センサの特性例
を示す図。
【図9】本発明による静電容量式加速度センサの断面
図。
【図10】本発明による静電容量式加速度センサの他軸
感度特性を示す図。
【図11】面積調整用パターンが形成された部分の拡大
図、及び調整方法を説明する断面模式図。
【図12】スイッチを切り替えるための調整回路の一例
を示す図。
【図13】調整回路の他の例を示す図。
【図14】可動マスと(可動電極)と2つの固定電極に
よって構成される2つのコンデンサの静電容量を調整す
る他の方法を示す説明図。
【図15】本発明による静電容量式加速度センサの製造
方法の一例を説明する工程図。
【図16】本発明による静電容量式加速度センサの製造
方法の一例を説明する工程図。
【図17】本発明による静電容量式加速度センサの製造
方法の他の例を説明する工程図。
【図18】本発明による静電容量式加速度センサの製造
方法の他の例を説明する工程図。
【図19】本発明による静電容量式加速度センサの製造
方法の他の例を説明する工程図。
【図20】本発明による静電容量式加速度センサの他の
例の平面図。
【図21】図20中に指示されたA−A,B−Bライン
での断面形状を示す図。
【図22】図20,図21に示した加速度センサの特性
を示す図。
【図23】図20,図21に示した静電容量式加速度セ
ンサの製造方法の一例を説明する工程図。
【図24】図20,図21に示した静電容量式加速度セ
ンサの製造方法の一例を説明する工程図。
【図25】図20,図21に示した静電容量式加速度セ
ンサの製造方法の一例を説明する工程図。
【図26】本発明による静電容量式加速度センサの他の
例の平面図。
【図27】図26中に指示されたA−A,B−Bライン
での断面形状を示す図。
【図28】図26及び図27に示した加速度センサの製
造方法の一例を示す工程図。
【図29】図26及び図27に示した加速度センサの製
造方法の一例を示す工程図。
【図30】図26及び図27に示した加速度センサの製
造方法の一例を示す工程図。
【符号の説明】
101…可動マス(可動電極)、102a〜102d…
梁、103a〜103d…アンカー部、104,105
…固定電極、106〜110…サイド電極、112,1
13…貫通溝、114…基板、120…ギャップ、12
1a〜121c…面積調整用パターン、201…可動マ
ス(可動電極)、202a〜202d…梁、203a〜
203d…アンカー部、204,205…固定電極、2
06〜211…サイド電極、212,213…貫通溝、
214…基板、220…ギャップ、221a〜221c
…面積調整用パターン、231…信号印加部、232…
加速度検出部、233…容量検出部、234…出力調整
部、241,242調整用電圧、243…スイッチ、3
01…SiO2熱酸化膜、302…Si34膜、303
…SiO2膜、304…孔、305…多結晶シリコン
膜、306…SiO2膜、311…SiO2熱酸化膜、3
12…Si34膜、313…多結晶シリコン膜、314
…SiO2膜、315…サイド電極用配線、316…S
iO2膜、317…孔、318…多結晶シリコン膜、3
19…SiO2膜、401…可動マス(可動電極)、4
02a〜402d…梁、403a〜403d…アンカー
部、404,405…固定電極、406…貫通溝、40
7…基板、411…SiO2膜、412…Si34膜、
501…SiO2熱酸化膜、502…Si34膜、50
3…酸化膜、505…SiO2膜、506…アンカー部
となる部分、507…多結晶シリコン膜、508…Si
2膜、601…可動マス(可動電極)、602a〜6
02d…梁、603a〜603d…アンカー部、60
4,605,609,610…固定電極、606…貫通
溝、607…基板、608…枠、611…SiO2膜、
612…Si34膜、701…SiO2熱酸化膜、70
2…Si34膜、703…酸化膜、704…多結晶シリ
コン膜、705…SiO2膜、706…アンカー部、7
07…多結晶シリコン膜、708…SiO2膜、SW1
〜SW5…アナログスイッチ、CS1,CS2…静電容
量、OP1,OP2…オペアンプ、CT,CF…コンデ
ンサ、VDD…電源、R4〜R7,VR…抵抗、C4…
コンデンサ、ZR…ツェナーロム、SWa1〜Swa
3,SWb1〜SWb3…スイッチ、IN…入力端子、
Vcc…電源、MN1…トランジスタ、ZR1…ツェナ
ーダイオード、INV…インバータ、PR1…多結晶シ
リコン抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 清光 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 松本 昌大 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 斉藤 明彦 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 市川 範男 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 (72)発明者 堀江 潤一 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 仲沢 照美 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板表面に固定された両持ち梁と、前記
    両持ち梁によって前記基板に対して空隙を持って支持さ
    れ前記基板表面と平行な方向に変位可能な可動電極と、
    前記可動電極に対向して前記基板に設けられた固定電極
    と、前記可動電極の側方に位置し前記基板表面から突出
    して設けられたサイド電極とを備え、前記可動電極と前
    記固定電極との対向面積の変化を静電容量の変化として
    検出することを特徴とする静電容量式加速度センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の静電容量式加速度センサ
    において、前記両持ち梁の半分の長さL2と、前記可動
    電極が前記両持ち梁に固定されている長さL1の比L2
    /L1が0.8〜2.2であることを特徴とする静電容
    量式加速度センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の静電容量式加速度
    センサにおいて、前記可動電極の厚みhと前記空隙dの
    比h/dが1.2〜3.4であることを特徴とする静電
    容量式加速度センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載の静電
    容量式加速度センサにおいて、 前記固定電極は第1の電極と第2の電極とからなり、 前記可動電極と前記第1の電極との対向面積と、前記可
    動電極と前記第2の電極との対向面積とは、前記可動電
    極の変位によって一方が増加するとき他方が減少する関
    係を有し、 前記可動電極と前記第1電極間の静電容量と、前記可動
    電極と前記第2の電極間の静電容量の差を検出すること
    を特徴とする静電容量式加速度センサ。
  5. 【請求項5】 基板表面を彫り込んで形成された凹部底
    面に固定された両持ち梁と、前記両持ち梁によって前記
    基板に対して空隙を持って支持され前記基板表面と平行
    な方向に変位可能な可動電極と、前記可動電極の側方に
    空隙をもって前記基板に設けられた固定電極とを備え、
    前記可動電極と固定電極の空隙距離の変化を静電容量の
    変化として検出することを特徴とする静電容量式加速度
    センサ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の静電容量式加速度センサ
    において、前記両持ち梁の半分の長さL2と、前記可動
    電極が前記両持ち梁に固定される長さL1の比L2/L
    1が0.8〜2.2であることを特徴とする静電容量式
    加速度センサ。
  7. 【請求項7】 基板表面に固定された両持ち梁と、前記
    両持ち梁によって前記基板に対して空隙を持って支持さ
    れ前記基板表面と平行な方向に変位可能な可動電極と、
    前記可動電極の側方に空隙をもって前記基板表面から突
    出して設けられた固定電極とを備え、前記可動電極と固
    定電極の空隙距離の変化を静電容量の変化として検出す
    ることを特徴とする静電容量式加速度センサ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の静電容量式加速度センサ
    において、前記両持ち梁の半分の長さL2と、前記可動
    電極が前記両持ち梁に固定される長さL1の比が0.8
    〜2.2であることを特徴とする静電容量式加速度セン
    サ。
  9. 【請求項9】 基板表面に固定された両持ち梁と、前記
    両持ち梁によって前記基板に対して空隙を持って支持さ
    れ前記基板表面と平行な方向に変位可能な可動電極と、
    前記可動電極に対向して前記基板に設けられた固定電極
    と、前記可動電極の側方に位置し前記基板表面から突出
    して設けられたサイド電極とを備え、前記可動電極と前
    記固定電極との対向面積の変化を静電容量の変化として
    検出する静電容量式加速度センサの製造方法であって、
    (a)単結晶シリコン基板にマスク用の第1の膜を形成
    する工程と、(b)前記第1の膜にパターンを形成し、
    前記パターンが形成された膜をマスクとして前記基板に
    不純物をドープし、前記基板に前記固定電極を形成する
    工程と、(c)前記第1の膜を除去し、そののちマスク
    用の第2の膜を形成する工程と、(d)前記第2の膜に
    前記両持ち梁のアンカー部となる孔及び前記サイド電極
    が結合される孔を形成する工程と、(e)その上に多結
    晶シリコン膜を形成し、前記多結晶シリコン膜を導電化
    処理したのち、その上にマスク用の第3の膜を形成する
    工程と、(f)前記第3の膜に前記多結晶シリコン膜を
    加工するためのパターンを形成する工程と、(g)前記
    パターンが形成された膜をマスクとして前記多結晶シリ
    コン膜をエッチング加工し、前記両持ち梁、前記両持ち
    梁に結合された前記可動電極及び前記サイド電極を形成
    する工程と、(h)前記多結晶シリコン膜の下方に位置
    する前記第2の膜を除去する工程と、を含むことを特徴
    とする静電容量式加速度センサの製造方法。
  10. 【請求項10】 基板表面に固定された両持ち梁と、前
    記両持ち梁によって前記基板に対して空隙を持って支持
    され前記基板表面と平行な方向に変位可能な可動電極
    と、前記可動電極に対向して前記基板に設けられた固定
    電極と、前記可動電極の側方に位置し前記基板表面から
    突出して設けられたサイド電極とを備え、前記可動電極
    と前記固定電極との対向面積の変化を静電容量の変化と
    して検出する静電容量式加速度センサの製造方法であっ
    て、(a)基板上に多結晶シリコン膜を形成し、前記多
    結晶シリコン膜を導電化処理したのち、その上にマスク
    用の第1の膜を形成する工程と、(b)前記第1の膜に
    パターンを形成し、前記パターンが形成された膜をマス
    クとして前記多結晶シリコン膜をエッチング加工し、前
    記固定電極を形成する工程と、(c)前記第1の膜を除
    去し、そののちマスク用の第2の膜を形成する工程と、
    (d)前記第2の膜に前記両持ち梁のアンカー部となる
    孔及び前記サイド電極が結合される孔を形成する工程
    と、(e)その上に多結晶シリコン膜を形成し、前記多
    結晶シリコン膜を導電化処理したのち、その上にマスク
    用の第3の膜を形成する工程と、(f)前記第3の膜に
    前記多結晶シリコン膜を加工するためのパターンを形成
    する工程と、(g)前記パターンが形成された膜をマス
    クとして前記多結晶シリコン膜をエッチング加工し、前
    記両持ち梁、前記両持ち梁に結合された前記可動電極及
    び前記サイド電極を形成する工程と、(h)前記多結晶
    シリコン膜の下方に位置する前記第2の膜を除去する工
    程と、を含むことを特徴とする静電容量式加速度センサ
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 基板表面を彫り込んで形成された凹部
    底面に固定された両持ち梁と、前記両持ち梁によって前
    記基板に対して空隙を持って支持され前記基板表面と平
    行な方向に変位可能な可動電極と、前記可動電極の側方
    に空隙をもって前記基板に設けられた固定電極とを備
    え、前記可動電極と固定電極の空隙距離の変化を静電容
    量の変化として検出する静電容量式加速度センサの製造
    方法であって、(a)単結晶シリコン基板にマスク用の
    第1の膜を形成する工程と、(b)前記第1の膜にパタ
    ーンを形成し、前記パターンが形成された膜をマスクと
    して前記基板に不純物をドープし、前記基板に前記固定
    電極を形成する工程と、(c)前記第1の膜を除去し、
    そののちマスク用の第2の膜を形成する工程と、(d)
    前記第2の膜にパターンを形成し、それをマスクとして
    前記基板及び前記固定電極をエッチング加工し、前記基
    板に形成された溝の側面に前記固定電極を露出させる工
    程と、(e)前記基板上に電気絶縁膜及びマスク用の第
    3の膜を積層する工程と、(f)前記第3の膜に前記両
    持ち梁のアンカー部となる孔を形成する工程と、(g)
    その上に多結晶シリコン膜を形成し、前記多結晶シリコ
    ン膜を導電化処理したのち、その上にマスク用の第4の
    膜を形成する工程と、(h)前記第4の膜に前記多結晶
    シリコン膜を加工するためのパターンを形成する工程
    と、(i)前記パターンが形成された膜をマスクとして
    前記多結晶シリコン膜をエッチング加工する工程と、
    (j)前記多結晶シリコン膜と前記電気絶縁膜の間に位
    置する前記第3の膜を除去する工程と、を含むことを特
    徴とする静電容量式加速度センサの製造方法。
  12. 【請求項12】 基板表面に固定された両持ち梁と、前
    記両持ち梁によって前記基板に対して空隙を持って支持
    され前記基板表面と平行な方向に変位可能な可動電極
    と、前記可動電極の側方に空隙をもって前記基板表面か
    ら突出して設けられた固定電極とを備え、前記可動電極
    と固定電極の空隙距離の変化を静電容量の変化として検
    出する静電容量式加速度センサの製造方法であって、
    (a)基板に前記固定電極用の配線を形成する工程と、
    (b)基板上に酸化膜を堆積する工程と、(c)前記酸
    化膜の垂直壁が前記配線上に位置するようにして前記酸
    化膜をエッチング加工する工程と、(d)前記酸化膜の
    垂直壁に前記配線に接続されるようにして前記固定電極
    を形成する工程と、(e)前記基板上に電気絶縁膜及び
    マスク用の第1の膜を積層する工程と、(f)前記前記
    電気絶縁膜上の第1の膜に前記両持ち梁のアンカー部と
    なる孔を形成する工程と、(g)その上に多結晶シリコ
    ン膜を形成し、前記多結晶シリコン膜を導電化処理した
    のち、その上にマスク用の第2の膜を形成する工程と、
    (h)前記第2の膜に前記多結晶シリコン膜を加工する
    ためのパターンを形成する工程と、(i)前記パターン
    が形成された膜をマスクとして前記多結晶シリコン膜を
    エッチング加工する工程と、(j)前記多結晶シリコン
    膜と前記電気電気絶縁膜の間に位置する前記第1の膜を
    除去する工程と、 を含むことを特徴とする静電容量式加速度センサの製造
    方法。
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