JPH10206834A - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents
液晶表示装置及びその製造方法Info
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- JPH10206834A JPH10206834A JP976897A JP976897A JPH10206834A JP H10206834 A JPH10206834 A JP H10206834A JP 976897 A JP976897 A JP 976897A JP 976897 A JP976897 A JP 976897A JP H10206834 A JPH10206834 A JP H10206834A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 視野角が広く、高速応答であり、さらに焼き
付きやフリッカー等の表示不良を防止することが可能な
液晶表示装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 それぞれの対向面が液晶分子に垂直配向
を与える第1の領域18と液晶分子17に水平配向を与
える第2の領域19とに区画され、それぞれの第1の領
域18と第2の領域19とが互いに対向するように配置
された第1の基板1及び第2の基板2と、第1の基板1
及び第2の基板2の間に挟持された液晶層3とを有す
る。
付きやフリッカー等の表示不良を防止することが可能な
液晶表示装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 それぞれの対向面が液晶分子に垂直配向
を与える第1の領域18と液晶分子17に水平配向を与
える第2の領域19とに区画され、それぞれの第1の領
域18と第2の領域19とが互いに対向するように配置
された第1の基板1及び第2の基板2と、第1の基板1
及び第2の基板2の間に挟持された液晶層3とを有す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置及び
その製造方法に関する。
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、薄型化や低電圧駆動が
可能なので、腕時計や電卓等の表示装置として広く使用
されている。特に、各画素にTFT(薄膜トランジス
タ)等のアクティブスイッチ素子を組み込んだTN型液
晶表示装置は、CRT並みの表示性能を発揮し、パーソ
ナルコンピュータのディスプレイやテレビ等に用いられ
ている。しかしながら、TN型液晶表示装置は応答速度
が遅く、視野角が狭いという欠点をもつ。
可能なので、腕時計や電卓等の表示装置として広く使用
されている。特に、各画素にTFT(薄膜トランジス
タ)等のアクティブスイッチ素子を組み込んだTN型液
晶表示装置は、CRT並みの表示性能を発揮し、パーソ
ナルコンピュータのディスプレイやテレビ等に用いられ
ている。しかしながら、TN型液晶表示装置は応答速度
が遅く、視野角が狭いという欠点をもつ。
【0003】応答速度が速い表示方式として、HAN
(Hybrid Aligned Nematic)型液晶表示装置がある。こ
の方式は、垂直配向処理した基板と水平配向処理した基
板を対向させ、基板間の液晶をハイブリッド配向させた
ものである。HAN型はTN型より速い応答速度を示す
が、分子の立ち上がり方向に強い視野角依存性を有し、
TN型より視野角が狭くなる。上記問題を解決するため
に、D−HAN型の表示方式が提唱されている(「小林
他、信学技報(Technical Report of IEICE )、199
6年3月、P.1」)。
(Hybrid Aligned Nematic)型液晶表示装置がある。こ
の方式は、垂直配向処理した基板と水平配向処理した基
板を対向させ、基板間の液晶をハイブリッド配向させた
ものである。HAN型はTN型より速い応答速度を示す
が、分子の立ち上がり方向に強い視野角依存性を有し、
TN型より視野角が狭くなる。上記問題を解決するため
に、D−HAN型の表示方式が提唱されている(「小林
他、信学技報(Technical Report of IEICE )、199
6年3月、P.1」)。
【0004】図9は、D−HAN型の液晶表示装置の1
画素分の構成を模式的に示した図である。1は第1の支
持基板11、画素電極13及び配向膜15からなる第1
の基板、2は第2の支持基板12、対向電極14及び配
向膜16からなる第2の基板、3は第1の基板1と第2
の基板2との間に挟持された液晶層である。このD−H
AN型の液晶表示装置では、一方の基板の画素を二つの
領域に分割し、液晶分子17の立ち上がりの回転方向が
互いに逆方向となるようにしている。この二つの領域が
互いに視角を補償するため広視野角化される。
画素分の構成を模式的に示した図である。1は第1の支
持基板11、画素電極13及び配向膜15からなる第1
の基板、2は第2の支持基板12、対向電極14及び配
向膜16からなる第2の基板、3は第1の基板1と第2
の基板2との間に挟持された液晶層である。このD−H
AN型の液晶表示装置では、一方の基板の画素を二つの
領域に分割し、液晶分子17の立ち上がりの回転方向が
互いに逆方向となるようにしている。この二つの領域が
互いに視角を補償するため広視野角化される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者らが、上記
D−HAN型のセルを作製して特性を検討した結果、数
秒から数分間同じ画像を表示させておくと、次の画像に
移行した後も前の画像が薄く残ってしまう“焼き付き”
と言われる現象が顕著に起こることがわかった。このた
め、パソコンモニターなど同じ表示が数分間以上持続す
るものでは、表示品位が著しく低下してしまい、モニタ
ーとしての機能を十分に果たさないことがわかった。
D−HAN型のセルを作製して特性を検討した結果、数
秒から数分間同じ画像を表示させておくと、次の画像に
移行した後も前の画像が薄く残ってしまう“焼き付き”
と言われる現象が顕著に起こることがわかった。このた
め、パソコンモニターなど同じ表示が数分間以上持続す
るものでは、表示品位が著しく低下してしまい、モニタ
ーとしての機能を十分に果たさないことがわかった。
【0006】この原因を調べたところ、第1及び第2の
基板に形成された配向膜の性質(極性、親水性、表面エ
ネルギー、吸水率等)が互いに異なっているため、焼き
付きが生じることがわかった。
基板に形成された配向膜の性質(極性、親水性、表面エ
ネルギー、吸水率等)が互いに異なっているため、焼き
付きが生じることがわかった。
【0007】以下、この現象について、第2の基板2の
対向電極14の電位を一定(=0V)とし、第1の基板
1の画素電極13に印加する電圧をフレーム毎に反転し
た場合(フレーム反転駆動)を例にとって詳しく述べ
る。
対向電極14の電位を一定(=0V)とし、第1の基板
1の画素電極13に印加する電圧をフレーム毎に反転し
た場合(フレーム反転駆動)を例にとって詳しく述べ
る。
【0008】液晶表示装置がオフ状態のときには、対向
電極14と画素電極13との間に電位差はなく、液晶中
に含まれるイオン性不純物は液晶層3内に分散してい
る。液晶表示装置をオン状態にすると、イオン性不純物
は対向電極14及び画素電極13間の電場の影響を受け
る。つまり、画素電極13に正電圧が印加された場合、
陽イオンは対向電極14に向かって、陰イオンは画素電
極13に向かって移動する。次のフレームでは極性が反
転して画素電極13に負電圧が印加されるため、陰イオ
ンは対向電極14に向かつて、陽イオンは画素電極13
に向かって移動する。このようにして、イオンはフレー
ム反転毎に、逆の電極方向への移動を繰り返す。
電極14と画素電極13との間に電位差はなく、液晶中
に含まれるイオン性不純物は液晶層3内に分散してい
る。液晶表示装置をオン状態にすると、イオン性不純物
は対向電極14及び画素電極13間の電場の影響を受け
る。つまり、画素電極13に正電圧が印加された場合、
陽イオンは対向電極14に向かって、陰イオンは画素電
極13に向かって移動する。次のフレームでは極性が反
転して画素電極13に負電圧が印加されるため、陰イオ
ンは対向電極14に向かつて、陽イオンは画素電極13
に向かって移動する。このようにして、イオンはフレー
ム反転毎に、逆の電極方向への移動を繰り返す。
【0009】ところが、D−HANのように第1の基板
1の配向膜15と第2の基板2の配向膜16の性質が異
なる場合、第1の基板1の配向膜15と第2の基板2の
配向膜16とでは、これら配向膜とイオン性不純物との
相互作用が互いに異なる。そのため、陰イオン(或いは
陽イオン)が第1の基板1近傍から第2の基板2近傍へ
移動する速度と、第2の基板2近傍から第1の基板1近
傍へ移動する速度が異なる。その結果、液晶表示装置を
駆動し続けるうちに、第1の基板1付近と第2の基板2
付近において電荷の片寄りが生じる。
1の配向膜15と第2の基板2の配向膜16の性質が異
なる場合、第1の基板1の配向膜15と第2の基板2の
配向膜16とでは、これら配向膜とイオン性不純物との
相互作用が互いに異なる。そのため、陰イオン(或いは
陽イオン)が第1の基板1近傍から第2の基板2近傍へ
移動する速度と、第2の基板2近傍から第1の基板1近
傍へ移動する速度が異なる。その結果、液晶表示装置を
駆動し続けるうちに、第1の基板1付近と第2の基板2
付近において電荷の片寄りが生じる。
【0010】図10は、上記電荷の片寄りについて示し
た説明図である。ここでは、その一例として、第1の基
板をカルボン酸クロム錯体を使用して垂直配向させ、第
2の基板をポリイミド配向膜を使用して水平配向させた
場合について説明する。
た説明図である。ここでは、その一例として、第1の基
板をカルボン酸クロム錯体を使用して垂直配向させ、第
2の基板をポリイミド配向膜を使用して水平配向させた
場合について説明する。
【0011】電極13及び14間に電場を印加すると、
図10(a)及び(b)に示すように、イオン性不純物
(陽イオン21および陰イオン22)は逆極性の電極方
向に移動する。第1及び第2の基板の対向面近傍には、
これらのイオンによって電気二重層(図示せず)が形成
される。
図10(a)及び(b)に示すように、イオン性不純物
(陽イオン21および陰イオン22)は逆極性の電極方
向に移動する。第1及び第2の基板の対向面近傍には、
これらのイオンによって電気二重層(図示せず)が形成
される。
【0012】垂直配向を与える配向膜15に比べて、水
平配向を与えるポリイミド配向膜16は陰イオンが吸着
しやすい性質を有している。そのため、陰イオンが第2
の基板2近傍から第1の基板1近傍へ移動する速度は、
第1の基板1近傍から第2の基板2近傍へ移動する速度
より遅い。したがって、数分間駆動すると、図10
(c)及び(d)に示すように、第2の基板2の配向膜
16上に陰イオンが吸着して、電荷の片寄りが生じてし
まう。
平配向を与えるポリイミド配向膜16は陰イオンが吸着
しやすい性質を有している。そのため、陰イオンが第2
の基板2近傍から第1の基板1近傍へ移動する速度は、
第1の基板1近傍から第2の基板2近傍へ移動する速度
より遅い。したがって、数分間駆動すると、図10
(c)及び(d)に示すように、第2の基板2の配向膜
16上に陰イオンが吸着して、電荷の片寄りが生じてし
まう。
【0013】上記液晶表示装置によって以下のような像
を表示する。すなわち、図11(a)に示すように、表
示領域Aを数分間オフ状態(画素電圧=0V)、表示領
域Bを数分間オン状態(画素電圧=±5V)とした後、
表示領域A、Bともに中間調状態(画素電圧=±3V)
にする。この場合、表示領域Bではオン状態の時に電荷
に片寄りが生じているため、中間調状態で液晶に印加さ
れる実効電圧が表示領域Aとは異なる。例えば、電荷の
片寄りによる電界強度を0.5Vとすると、表示領域A
の液晶には+3V及び−3Vが印加されるのに対し、表
示領域Bの液晶には+3.5V及び−2.5Vが印加さ
れる。そのため、図11(b)に示すように、表示領域
Bの像が薄く残って見える。これが“焼き付き”現象で
ある。また、表示領域Bでは、電荷の片寄りのために、
液晶に加わる実効電圧の絶対値が正極性時と負極性時と
で異なる。このため、正極性時と負極性時とで表示画面
の輝度が変化し、フリッカー(ちらつき)が生じる。
を表示する。すなわち、図11(a)に示すように、表
示領域Aを数分間オフ状態(画素電圧=0V)、表示領
域Bを数分間オン状態(画素電圧=±5V)とした後、
表示領域A、Bともに中間調状態(画素電圧=±3V)
にする。この場合、表示領域Bではオン状態の時に電荷
に片寄りが生じているため、中間調状態で液晶に印加さ
れる実効電圧が表示領域Aとは異なる。例えば、電荷の
片寄りによる電界強度を0.5Vとすると、表示領域A
の液晶には+3V及び−3Vが印加されるのに対し、表
示領域Bの液晶には+3.5V及び−2.5Vが印加さ
れる。そのため、図11(b)に示すように、表示領域
Bの像が薄く残って見える。これが“焼き付き”現象で
ある。また、表示領域Bでは、電荷の片寄りのために、
液晶に加わる実効電圧の絶対値が正極性時と負極性時と
で異なる。このため、正極性時と負極性時とで表示画面
の輝度が変化し、フリッカー(ちらつき)が生じる。
【0014】また、図9に示すように、D−HANで
は、一つの画素は液晶の立上がり方向が互いに異なる二
つの領域に分割されている(第2の基板2上の領域91
と領域92)。第2の基板2上の領域91の液晶分子の
主軸と領域92の液晶分子の主軸がなす角β´は、16
0〜175度と大きい。このため、電圧印加(特に中間
調)時に領域91と92との境界部では液晶配向が不連
続となり、ディスクリネーションラインが生じる。この
ディスクリネーションラインが光抜けの原因となって表
示品位を著しく低下させる。
は、一つの画素は液晶の立上がり方向が互いに異なる二
つの領域に分割されている(第2の基板2上の領域91
と領域92)。第2の基板2上の領域91の液晶分子の
主軸と領域92の液晶分子の主軸がなす角β´は、16
0〜175度と大きい。このため、電圧印加(特に中間
調)時に領域91と92との境界部では液晶配向が不連
続となり、ディスクリネーションラインが生じる。この
ディスクリネーションラインが光抜けの原因となって表
示品位を著しく低下させる。
【0015】本発明は、上記問題点に対してなされたも
のであり、視野角が広く、高速応答であり、さらに焼き
付きやフリッカー等の表示不良を防止することが可能な
液晶表示装置及びその製造方法を提供することを目的と
する。
のであり、視野角が広く、高速応答であり、さらに焼き
付きやフリッカー等の表示不良を防止することが可能な
液晶表示装置及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明における液晶表示
装置は、それぞれの対向面が液晶分子に垂直配向を与え
る第1の領域と液晶分子に水平配向を与える第2の領域
とに区画され、それぞれの第1の領域と第2の領域とが
互いに対向するように配置された第1及び第2の基板
と、前記第1及び第2の基板間に挟持された液晶層とを
有することを特徴とする。
装置は、それぞれの対向面が液晶分子に垂直配向を与え
る第1の領域と液晶分子に水平配向を与える第2の領域
とに区画され、それぞれの第1の領域と第2の領域とが
互いに対向するように配置された第1及び第2の基板
と、前記第1及び第2の基板間に挟持された液晶層とを
有することを特徴とする。
【0017】前記液晶表示装置において、前記第1の基
板の第2の領域と前記第2の基板の第1の領域との間に
挟持された前記液晶層の液晶分子の立上がりの回転方向
と、前記第2の基板の第2の領域と前記第1の基板の第
1の領域との間に挟持された前記液晶層の液晶分子の立
上がりの回転方向とが互いに逆であることが好ましい。
板の第2の領域と前記第2の基板の第1の領域との間に
挟持された前記液晶層の液晶分子の立上がりの回転方向
と、前記第2の基板の第2の領域と前記第1の基板の第
1の領域との間に挟持された前記液晶層の液晶分子の立
上がりの回転方向とが互いに逆であることが好ましい。
【0018】また、前記液晶表示装置において、前記第
1の領域におけるプレチルト角α01が60度から90度
(より好ましくは75度から90度)の範囲であり、前
記第2の領域におけるプレチルト角α02が0度から30
度(より好ましくは0度から15度)の範囲であり、両
プレチルト角α01及びα02の差が60度以上(より好ま
しくは75度以上)であることが好ましい。
1の領域におけるプレチルト角α01が60度から90度
(より好ましくは75度から90度)の範囲であり、前
記第2の領域におけるプレチルト角α02が0度から30
度(より好ましくは0度から15度)の範囲であり、両
プレチルト角α01及びα02の差が60度以上(より好ま
しくは75度以上)であることが好ましい。
【0019】なお、プレチルト角とは、基板対向面近傍
(配向膜近傍)の液晶分子の長軸と基板対向面とがなす
角をいう。なお、前記液晶表示装置において、前記第1
の領域と前記第2の領域とが1画素内においてほぼ等し
い面積で設けられていることが好ましい。
(配向膜近傍)の液晶分子の長軸と基板対向面とがなす
角をいう。なお、前記液晶表示装置において、前記第1
の領域と前記第2の領域とが1画素内においてほぼ等し
い面積で設けられていることが好ましい。
【0020】前記液晶表示装置を製造する場合、ハロゲ
ン元素を構成要素とする荷電又は中性子粒子束を照射す
ることにより、前記第1の領域を垂直配向処理すること
ができる。
ン元素を構成要素とする荷電又は中性子粒子束を照射す
ることにより、前記第1の領域を垂直配向処理すること
ができる。
【0021】また、前記液晶表示装置を製造する場合、
前記第2の領域を水平配向処理するためのラビング配向
処理の方向は、前記第1及び第2の基板で互いに平行で
あることが好ましい。
前記第2の領域を水平配向処理するためのラビング配向
処理の方向は、前記第1及び第2の基板で互いに平行で
あることが好ましい。
【0022】本発明における液晶表示装置は、液晶分子
に垂直配向を与える第1の領域と液晶分子に水平配向を
与える第2の領域とが対向したHAN型の液晶表示装置
であるため、高速応答が可能である。
に垂直配向を与える第1の領域と液晶分子に水平配向を
与える第2の領域とが対向したHAN型の液晶表示装置
であるため、高速応答が可能である。
【0023】また、第1の基板の第2の領域と第2の基
板の第1の領域との間に挟持された液晶層の液晶分子の
立上がりの回転方向と、第2の基板の第2の領域と第1
の基板の第1の領域との間に挟持された液晶層の液晶分
子の立上がりの回転方向とを互いに逆にすることによ
り、互いの視角特性を相互補償して、広視野角化を達成
することができる。
板の第1の領域との間に挟持された液晶層の液晶分子の
立上がりの回転方向と、第2の基板の第2の領域と第1
の基板の第1の領域との間に挟持された液晶層の液晶分
子の立上がりの回転方向とを互いに逆にすることによ
り、互いの視角特性を相互補償して、広視野角化を達成
することができる。
【0024】また、第1及び第2の基板は、一方の第1
の領域と他方の第2の領域とが互いに対向するように配
置されている。したがって、液晶分子の立上がりの回転
方向が互いに逆方向となる領域を例えば1画素内におい
てほぼ等しい面積とすることにより、焼き付きやフリッ
カー等の表示不良を防止することが可能となる。
の領域と他方の第2の領域とが互いに対向するように配
置されている。したがって、液晶分子の立上がりの回転
方向が互いに逆方向となる領域を例えば1画素内におい
てほぼ等しい面積とすることにより、焼き付きやフリッ
カー等の表示不良を防止することが可能となる。
【0025】さらに、ハロゲン元素を構成要素とする荷
電又は中性子粒子束を照射することにより第1の領域の
垂直配向処理を行えば、ラビングにより水平配向処理し
た配向膜を部分的に容易に垂直配向させることができ
る。
電又は中性子粒子束を照射することにより第1の領域の
垂直配向処理を行えば、ラビングにより水平配向処理し
た配向膜を部分的に容易に垂直配向させることができ
る。
【0026】なお、第1の領域におけるプレチルト角α
01が60度から90度の範囲、第2の領域におけるプレ
チルト角α02が0度から30度の範囲で、両プレチルト
角α01及びα02の差が60度以上であれば、境界部にお
けるディスクリネーションラインが見えず、より一層の
表示品質の向上をはかることができる。
01が60度から90度の範囲、第2の領域におけるプレ
チルト角α02が0度から30度の範囲で、両プレチルト
角α01及びα02の差が60度以上であれば、境界部にお
けるディスクリネーションラインが見えず、より一層の
表示品質の向上をはかることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照
して、本発明における基本的な実施形態について説明す
る。
実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照
して、本発明における基本的な実施形態について説明す
る。
【0028】図1は、本実施形態に係る液晶表示装置の
1画素分の構成を模式的に示した図である。1は第1の
支持基板11、画素電極13及び配向膜15からなる第
1の基板、2は第2の支持基板12、対向電極14及び
配向膜16からなる第2の基板、3は第1の基板1と第
2の基板2との間に挟持された液晶層である。第1の基
板1及び第2の基板2それぞれの対向面は、液晶分子1
7に垂直配向を与える第1の領域18と液晶分子17に
水平配向を与える第2の領域19とに区画されており、
第1の領域18と第2の領域19とが互いに対向するよ
うに配置されている。なお、図1(a)は液晶表示装置
がオフ状態の場合を示したもの、図1(b)は液晶表示
装置がオン状態の場合を示したものであり、図1(c)
は図1(a)及び(b)において丸で囲んだ液晶分子1
7が、オフからオンに遷移する際に立上がる状態を示し
たものである。
1画素分の構成を模式的に示した図である。1は第1の
支持基板11、画素電極13及び配向膜15からなる第
1の基板、2は第2の支持基板12、対向電極14及び
配向膜16からなる第2の基板、3は第1の基板1と第
2の基板2との間に挟持された液晶層である。第1の基
板1及び第2の基板2それぞれの対向面は、液晶分子1
7に垂直配向を与える第1の領域18と液晶分子17に
水平配向を与える第2の領域19とに区画されており、
第1の領域18と第2の領域19とが互いに対向するよ
うに配置されている。なお、図1(a)は液晶表示装置
がオフ状態の場合を示したもの、図1(b)は液晶表示
装置がオン状態の場合を示したものであり、図1(c)
は図1(a)及び(b)において丸で囲んだ液晶分子1
7が、オフからオンに遷移する際に立上がる状態を示し
たものである。
【0029】本例では、第2の基板2の対向電極14の
電位を一定(=0V)とし、第1の基板1の画素電極1
3に印加する電圧をフレーム毎に反転した(フレーム反
転駆動)場合を例にとって詳しく述べる。
電位を一定(=0V)とし、第1の基板1の画素電極1
3に印加する電圧をフレーム毎に反転した(フレーム反
転駆動)場合を例にとって詳しく述べる。
【0030】液晶表示装置がオフ状態のときには、対向
電極14と画素電極13との間に電位差はなく、液晶層
3中に含まれるイオン性不純物は液晶層3内で分散して
いる。液晶表示装置をオン状態にすると、イオン性不純
物は対向電極14及び画素電極13間の電場の影響を受
ける。つまり、画素電極13に正電圧が印加された場
合、陽イオンは対向電極14に向かって、陰イオンは画
素電極13に向かって移動する。次のフレームでは極性
が反転して画素電極13に負電圧が印加されるため、陰
イオンは対向電極14に向かって、陽イオンは画素電極
13に向かって移動する。このように、イオンはフレー
ム反転毎に逆の電極方向への移動を繰り返すことにな
る。
電極14と画素電極13との間に電位差はなく、液晶層
3中に含まれるイオン性不純物は液晶層3内で分散して
いる。液晶表示装置をオン状態にすると、イオン性不純
物は対向電極14及び画素電極13間の電場の影響を受
ける。つまり、画素電極13に正電圧が印加された場
合、陽イオンは対向電極14に向かって、陰イオンは画
素電極13に向かって移動する。次のフレームでは極性
が反転して画素電極13に負電圧が印加されるため、陰
イオンは対向電極14に向かって、陽イオンは画素電極
13に向かって移動する。このように、イオンはフレー
ム反転毎に逆の電極方向への移動を繰り返すことにな
る。
【0031】本例における液晶表示装置は、第1の領域
18と第2の領域19とで配向膜の性質が異なっている
ため、これら配向膜とイオン性不純物との相互作用が異
なっている。そのため、陰イオン(或いは陽イオン)
が、一方の基板の第1の領域18近傍から他方の基板の
第2の領域19近傍へ移動する速度と、一方の基板の第
2の領域19近傍から他方の基板の第1の領域18近傍
へ移動する速度が異なる。
18と第2の領域19とで配向膜の性質が異なっている
ため、これら配向膜とイオン性不純物との相互作用が異
なっている。そのため、陰イオン(或いは陽イオン)
が、一方の基板の第1の領域18近傍から他方の基板の
第2の領域19近傍へ移動する速度と、一方の基板の第
2の領域19近傍から他方の基板の第1の領域18近傍
へ移動する速度が異なる。
【0032】一例として、第1の領域18上をフッ素プ
ラズマ処理して垂直配向させ、第2の領域19上をポリ
イミド配向膜を使用して水平配向させた場合について、
図2を参照して説明する。
ラズマ処理して垂直配向させ、第2の領域19上をポリ
イミド配向膜を使用して水平配向させた場合について、
図2を参照して説明する。
【0033】電極13及び14間に電場を印加すると、
図2(a)及び(b)に示すように、イオン性不純物
(陽イオン21及び陰イオン22)は逆極性の電極方向
に移動する。その結果、第1の基板1及び第2の基板の
対向面近傍には、これらのイオンによって電気二重層
(図示せず)が形成される。
図2(a)及び(b)に示すように、イオン性不純物
(陽イオン21及び陰イオン22)は逆極性の電極方向
に移動する。その結果、第1の基板1及び第2の基板の
対向面近傍には、これらのイオンによって電気二重層
(図示せず)が形成される。
【0034】垂直配向を与える第1の領域18と比べ
て、水平配向を与える第2の領域19は極性が高いため
に陰イオン22が吸着しやすい。そのため、陰イオン2
2が第2の領域19近傍から第1の領域18近傍へ移動
する速度は、第1の領域18近傍から第2の領域19近
傍へ移動する速度よりも遅くなる。したがって、数分間
駆動すると、図2(c)及び(d)に示すように、第2
の領域19上に陰イオン22が吸着して、電荷の片寄り
が生じる。しかし、第1の領域18と第2の領域19と
の面積がほぼ等しいため、1画素全体として見た場合に
は電荷の片寄りは生じない。
て、水平配向を与える第2の領域19は極性が高いため
に陰イオン22が吸着しやすい。そのため、陰イオン2
2が第2の領域19近傍から第1の領域18近傍へ移動
する速度は、第1の領域18近傍から第2の領域19近
傍へ移動する速度よりも遅くなる。したがって、数分間
駆動すると、図2(c)及び(d)に示すように、第2
の領域19上に陰イオン22が吸着して、電荷の片寄り
が生じる。しかし、第1の領域18と第2の領域19と
の面積がほぼ等しいため、1画素全体として見た場合に
は電荷の片寄りは生じない。
【0035】このような液晶表示装置に対して以下のよ
うな像を表示する。すなわち、図3(a)に示すよう
に、数分間表示領域Aをオフ状態(画素電圧=0V)か
つ表示領域Bをオン状態(画素電圧=±5V)とした
後、表示領域A、Bともに中間調状態(画素電圧=±3
V)にする。この場合、表示領域Bにおいては、1画素
の右半分と左半分とでは液晶に印加される実効電圧が違
うため、これら二つの領域の光透過率は異なる。しかし
ながら、これら二つの領域は1画素中にほぼ等しい面積
で存在する。そして、人間の目は1画素の2分の1の領
域を区別するほど分解能が高くないため、これら二つの
領域(図1では、第1の領域18及び第2の領域19)
の表示色は混合して見える。すなわち、1画素トータル
としては電荷の片寄りがないことになり、オフ状態にお
いて表示領域Bの画素の光透過率は表示領域Aの画素の
光透過率と等しくなる。よって、図3(B)に示すよう
に、焼き付きおよびフリッカが見えなくなる。
うな像を表示する。すなわち、図3(a)に示すよう
に、数分間表示領域Aをオフ状態(画素電圧=0V)か
つ表示領域Bをオン状態(画素電圧=±5V)とした
後、表示領域A、Bともに中間調状態(画素電圧=±3
V)にする。この場合、表示領域Bにおいては、1画素
の右半分と左半分とでは液晶に印加される実効電圧が違
うため、これら二つの領域の光透過率は異なる。しかし
ながら、これら二つの領域は1画素中にほぼ等しい面積
で存在する。そして、人間の目は1画素の2分の1の領
域を区別するほど分解能が高くないため、これら二つの
領域(図1では、第1の領域18及び第2の領域19)
の表示色は混合して見える。すなわち、1画素トータル
としては電荷の片寄りがないことになり、オフ状態にお
いて表示領域Bの画素の光透過率は表示領域Aの画素の
光透過率と等しくなる。よって、図3(B)に示すよう
に、焼き付きおよびフリッカが見えなくなる。
【0036】また、先に説明した図9に示すようなD−
HAN型の液晶表示装置の場合、一方の基板の画素を二
つの領域に分割し、液晶分子17の立ち上がりの回転方
向が互いに逆方向となるようにしている。この二つの領
域を安定して形成するためには、プレチルト角(α0 )
を8度以上与える必要がある。プレチルト角が8度未満
の場合には、駆動中に液晶分子の配向秩序が低下して、
二つの領域のどちらか一方が支配的となる。その結果、
視角特性が補償されなくなり、視野角の低下や表示不良
を生じてしまう。配向膜として一般的に用いられている
ポリイミドでは、プレチルト角を安定して7度以上与え
ることは技術的に難しい。なぜなら、プレチルト角の値
が0度或いは90度から離れるにつれ、液晶分子配列の
自由エネルギーが大きくなり、不安定となるからであ
る。
HAN型の液晶表示装置の場合、一方の基板の画素を二
つの領域に分割し、液晶分子17の立ち上がりの回転方
向が互いに逆方向となるようにしている。この二つの領
域を安定して形成するためには、プレチルト角(α0 )
を8度以上与える必要がある。プレチルト角が8度未満
の場合には、駆動中に液晶分子の配向秩序が低下して、
二つの領域のどちらか一方が支配的となる。その結果、
視角特性が補償されなくなり、視野角の低下や表示不良
を生じてしまう。配向膜として一般的に用いられている
ポリイミドでは、プレチルト角を安定して7度以上与え
ることは技術的に難しい。なぜなら、プレチルト角の値
が0度或いは90度から離れるにつれ、液晶分子配列の
自由エネルギーが大きくなり、不安定となるからであ
る。
【0037】これに対して、本発明の液晶表示装置で
は、第1及び第2の領域はそれぞれ垂直配向及び水平配
向であり、第1の領域と第2の領域の配向状態、言い換
えるプレチルト角が大きく異なっている。そのため、上
記のような問題が生じることを防止することができる。
は、第1及び第2の領域はそれぞれ垂直配向及び水平配
向であり、第1の領域と第2の領域の配向状態、言い換
えるプレチルト角が大きく異なっている。そのため、上
記のような問題が生じることを防止することができる。
【0038】また、本発明の液晶表示装置は、第1の領
域の液晶分子の主軸と第2の領域の液晶分子の主軸がな
す角βが120度以下である。本願発明者らが鋭意研究
した結果、β(図9に示したD−HANのβ´も含む)
が125度以上の場合には、電圧印加(特に中間調)時
にディスクリネーションラインが発生することがわかっ
た。すなわち、βが120度以下のときには、印加電圧
の大きさにかかわらず、第1の領域と第2の領域との境
界部では、第1の領域と第2の領域の中間の液晶配列を
とることがエネルギー的に安定となる。一方、βが12
5度以上では、第1の領域と第2の領域との境界部で不
連続面(ディスクリネーション)を形成した方がエネル
ギー的に安定になる。
域の液晶分子の主軸と第2の領域の液晶分子の主軸がな
す角βが120度以下である。本願発明者らが鋭意研究
した結果、β(図9に示したD−HANのβ´も含む)
が125度以上の場合には、電圧印加(特に中間調)時
にディスクリネーションラインが発生することがわかっ
た。すなわち、βが120度以下のときには、印加電圧
の大きさにかかわらず、第1の領域と第2の領域との境
界部では、第1の領域と第2の領域の中間の液晶配列を
とることがエネルギー的に安定となる。一方、βが12
5度以上では、第1の領域と第2の領域との境界部で不
連続面(ディスクリネーション)を形成した方がエネル
ギー的に安定になる。
【0039】このように、本発明の液晶表示装置では、
βが120度以下であるため、ディスクリネーションラ
インが発生せず、高コントラストで優れた表示品位の液
晶表示装置を得ることができる。
βが120度以下であるため、ディスクリネーションラ
インが発生せず、高コントラストで優れた表示品位の液
晶表示装置を得ることができる。
【0040】なお、第1の基板1及び第2の基板2の配
向膜15、16に、ハロゲン元素を構成要素とする荷電
又は中性粒子束を照射することにより、配向膜15、1
6に対して垂直配向処理が行われるが、これについて以
下詳しく述べる。
向膜15、16に、ハロゲン元素を構成要素とする荷電
又は中性粒子束を照射することにより、配向膜15、1
6に対して垂直配向処理が行われるが、これについて以
下詳しく述べる。
【0041】ハロゲン元素としては、F、Cl、Br等
がある。荷電又は中性粒子束には、イオンビームやプラ
ズマなどが含まれる。また、本願では、荷電又は中性粒
子束を照射することを、簡単のためにプラズマ処理ある
いはイオンビーム照射と言っているが、これらに限定さ
れるものではない。荷電又は中性粒子には、ハロゲン元
素をXとすると、X+ イオン、X- イオン、励起X原
子、Xを構成要素とする励起分子、Xを構成要素とする
陽イオン、Xを構成要素とする陰イオン等が含まれる。
がある。荷電又は中性粒子束には、イオンビームやプラ
ズマなどが含まれる。また、本願では、荷電又は中性粒
子束を照射することを、簡単のためにプラズマ処理ある
いはイオンビーム照射と言っているが、これらに限定さ
れるものではない。荷電又は中性粒子には、ハロゲン元
素をXとすると、X+ イオン、X- イオン、励起X原
子、Xを構成要素とする励起分子、Xを構成要素とする
陽イオン、Xを構成要素とする陰イオン等が含まれる。
【0042】荷電又は中性粒子束を作るために用いるガ
スとしては、NF3 、CF4 、C3F8 、XeF2 、N
HF2 、NH2 F、NCl3 、NHCl2 、NH2 C
l、CHF3 、CH2 F2 、CH3 F、CCl4 、CH
Cl3 、CH2 Cl2 、CHCl3 等が挙げられる。特
に、NF3 、CF4 、XeF2 等、フッ素を含む分子か
らなるガスが好ましい。
スとしては、NF3 、CF4 、C3F8 、XeF2 、N
HF2 、NH2 F、NCl3 、NHCl2 、NH2 C
l、CHF3 、CH2 F2 、CH3 F、CCl4 、CH
Cl3 、CH2 Cl2 、CHCl3 等が挙げられる。特
に、NF3 、CF4 、XeF2 等、フッ素を含む分子か
らなるガスが好ましい。
【0043】プラズマなど荷電又は中性粒子束中では、
フッ素原子や塩素原子などのラジカル、励起した原子や
イオン等が生成され、これらが配向膜表面に衝突する。
衝突により、配向膜表面の配向膜分子中のC−C、C−
H、C−O−C、C=O、C−Nといった結合が切れ、
その後、フッ素原子や塩素原子と再結合(C−F等)す
る。このようにして導入されたフッ素原子や塩素分子の
作用により、配向膜表面が疎水化され、垂直配向を液晶
分子に与えることができる。
フッ素原子や塩素原子などのラジカル、励起した原子や
イオン等が生成され、これらが配向膜表面に衝突する。
衝突により、配向膜表面の配向膜分子中のC−C、C−
H、C−O−C、C=O、C−Nといった結合が切れ、
その後、フッ素原子や塩素原子と再結合(C−F等)す
る。このようにして導入されたフッ素原子や塩素分子の
作用により、配向膜表面が疎水化され、垂直配向を液晶
分子に与えることができる。
【0044】プラズマの方式としては、平行平板型、有
磁界型、電子サイクロトロン共鳴型等が適用できる。プ
ラズマを磁場で閉じこめることにより、疎水化の処理時
間を短縮することができる。
磁界型、電子サイクロトロン共鳴型等が適用できる。プ
ラズマを磁場で閉じこめることにより、疎水化の処理時
間を短縮することができる。
【0045】反応ガスの圧力は0.1〜10Torrが
好ましく、高周波(13.56MHz)電力は3W〜3
00W(特に10〜100W)が好ましい。配向膜とし
ては、ポリイミド、ポリアミド、BCB(ベンゾシクロ
ブテンポリマー)、ポリビニルアルコールなどの透明性
有機薄膜が好ましい。特に、以下のジアミン及び酸無水
物から合成されるポリアミック酸をイミド化することで
得られるポリイミド膜が好ましい。上記酸無水物として
は、ブタンテトラカルボン酸二無水物や2,3,5−ト
リカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物などの脂肪族
及び脂環式テトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸
二無水物などの芳香族テトラカルボン酸二無水物があげ
られる。また、上記ジアミンとしては、p−フェニレン
ジアミン、4,4′−ジアミノジフェニルメタンなどの
脂肪族または脂環族ジアミンがあげられる。
好ましく、高周波(13.56MHz)電力は3W〜3
00W(特に10〜100W)が好ましい。配向膜とし
ては、ポリイミド、ポリアミド、BCB(ベンゾシクロ
ブテンポリマー)、ポリビニルアルコールなどの透明性
有機薄膜が好ましい。特に、以下のジアミン及び酸無水
物から合成されるポリアミック酸をイミド化することで
得られるポリイミド膜が好ましい。上記酸無水物として
は、ブタンテトラカルボン酸二無水物や2,3,5−ト
リカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物などの脂肪族
及び脂環式テトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸
二無水物などの芳香族テトラカルボン酸二無水物があげ
られる。また、上記ジアミンとしては、p−フェニレン
ジアミン、4,4′−ジアミノジフェニルメタンなどの
脂肪族または脂環族ジアミンがあげられる。
【0046】つぎに、本発明のより具体的な実施形態に
ついて説明する。まず、第1の具体的実施形態につい
て、図4及び図5を参照して説明する。なお、図1及び
図2に示した構成要素と対応する構成要素には、図1及
び図2と同一の番号を付している。
ついて説明する。まず、第1の具体的実施形態につい
て、図4及び図5を参照して説明する。なお、図1及び
図2に示した構成要素と対応する構成要素には、図1及
び図2と同一の番号を付している。
【0047】図4は本実施形態に係る液晶表示装置の1
画素分の構成を模式的に示した図であり、図5(a)は
TFT(図示せず)等が形成された第1の基板1の主要
部の構成を模式的に示した図、図5(b)はカラーフィ
ルタ(図示せず)等が形成された第2の基板2の主要部
の構成を模式的に示した図である。31は補助容量線、
31aは第2の基板において第1の基板に形成された補
助容量線31と対向する領域、32は信号線、33はゲ
ート線である。
画素分の構成を模式的に示した図であり、図5(a)は
TFT(図示せず)等が形成された第1の基板1の主要
部の構成を模式的に示した図、図5(b)はカラーフィ
ルタ(図示せず)等が形成された第2の基板2の主要部
の構成を模式的に示した図である。31は補助容量線、
31aは第2の基板において第1の基板に形成された補
助容量線31と対向する領域、32は信号線、33はゲ
ート線である。
【0048】以下、製造工程その他について詳細に説明
する。第1の支持基板11上にMoTa合金からなるゲ
ート金属をマグネトロンスパッタ法を用いて形成した。
次に、酸化シリコンと窒化シリコンからなるゲート絶縁
膜を形成した。その上にa−Si膜、窒化シリコンから
なるチャネル保護膜をCVD法によって形成した。続い
て、エッチングによりa−Siの島を形成した後、オー
ミック層を形成した。その後、画素電極を形成し、さら
にMo/Alからなるソース及びドレイン電極を形成し
た。このようにして、TFT部を形成した。最後に、厚
さ2500オングストロームの酸化シリコンを用いたパ
ッシベーション膜をTFT部の上に形成した。
する。第1の支持基板11上にMoTa合金からなるゲ
ート金属をマグネトロンスパッタ法を用いて形成した。
次に、酸化シリコンと窒化シリコンからなるゲート絶縁
膜を形成した。その上にa−Si膜、窒化シリコンから
なるチャネル保護膜をCVD法によって形成した。続い
て、エッチングによりa−Siの島を形成した後、オー
ミック層を形成した。その後、画素電極を形成し、さら
にMo/Alからなるソース及びドレイン電極を形成し
た。このようにして、TFT部を形成した。最後に、厚
さ2500オングストロームの酸化シリコンを用いたパ
ッシベーション膜をTFT部の上に形成した。
【0049】感光性BCBワニスに赤の顔料を分散させ
て作製した溶液を第2の支持基板12上に塗布し、赤色
のカラーフィルタを形成する領域に露光を行った。その
後、非露光部を現像液を用いて除去し、赤色のカラーフ
ィルタを形成した。同様にして、青色、緑色のカラーフ
ィルタも第2の支持基板12上に形成した。このカラー
フィルタを形成した第2の支持基板12上に、インジウ
ムスズオキサイド(ITO)を用いた透明電極を形成し
た。感光性BCBを用いたカラーフィルタは耐薬品性・
耐熱性に優れている。
て作製した溶液を第2の支持基板12上に塗布し、赤色
のカラーフィルタを形成する領域に露光を行った。その
後、非露光部を現像液を用いて除去し、赤色のカラーフ
ィルタを形成した。同様にして、青色、緑色のカラーフ
ィルタも第2の支持基板12上に形成した。このカラー
フィルタを形成した第2の支持基板12上に、インジウ
ムスズオキサイド(ITO)を用いた透明電極を形成し
た。感光性BCBを用いたカラーフィルタは耐薬品性・
耐熱性に優れている。
【0050】TFTが形成された第1の支持基板11及
びカラーフィルタが形成された第2の支持基板12に、
配向膜15及び16として用いる可溶性ポリイミド(日
本合成ゴム社製AL−3046)を印刷した後、ホット
プレートを用いて80℃で1分間、さらにN2 オーブン
中において180℃で30分間焼成し、溶剤を揮発させ
た。ポリイミドの厚さは500オングストロームであっ
た。
びカラーフィルタが形成された第2の支持基板12に、
配向膜15及び16として用いる可溶性ポリイミド(日
本合成ゴム社製AL−3046)を印刷した後、ホット
プレートを用いて80℃で1分間、さらにN2 オーブン
中において180℃で30分間焼成し、溶剤を揮発させ
た。ポリイミドの厚さは500オングストロームであっ
た。
【0051】第1及び第2の支持基板11及び12上に
形成したポリイミド配向膜15及び16をラビング処理
した。ラビング布にはレーヨン製で毛先の直径が0.1
〜10ミクロンのものを使用した。ラビング条件はロー
ラ回転数500rpm、基板移動速度50mm/s、押
し込み量0.5mmとし、ラビング回数は1回とした。
このような処理をした基板を中性の界面活性剤を主成分
とする水溶液で洗浄し、ラビング布から付着した汚れ
(ラビング布の毛など)を取り除いた。
形成したポリイミド配向膜15及び16をラビング処理
した。ラビング布にはレーヨン製で毛先の直径が0.1
〜10ミクロンのものを使用した。ラビング条件はロー
ラ回転数500rpm、基板移動速度50mm/s、押
し込み量0.5mmとし、ラビング回数は1回とした。
このような処理をした基板を中性の界面活性剤を主成分
とする水溶液で洗浄し、ラビング布から付着した汚れ
(ラビング布の毛など)を取り除いた。
【0052】ラビング処理した基板をプラズマチャンバ
ー内に入れ、第1の領域18を開口部とするステンレス
製のマスクを基板上に置いた。そして、チャンバー内を
真空にしてプラズマを発生させ、配向膜15及び16表
面の第1の領域18を疎水化処理した。詳しく言えば、
チャンバー内の圧力を10-6Torrとした後、チャン
バー内にNF3 ガスを導入して0.2Torrとし、2
分間のプラズマ処理を行った。平行平板電極の面積は9
00cm2 、電極間距離は3.5cm、高周波電力は1
3.56MHz、15Wとした。なお、電場で加速され
たイオンにより配向膜がエッチングされないように、配
向膜を形成した基板が搭載される電極を接地し、これと
対向する電極に高周波電圧を与えた。この基板をN2 オ
ーブン中で180℃で30分間焼成し、さらに中性の界
面活性剤を主成分とする水溶液で洗浄することにより、
配向膜表面に物理吸着したNF3 ガスを取り除いた。
ー内に入れ、第1の領域18を開口部とするステンレス
製のマスクを基板上に置いた。そして、チャンバー内を
真空にしてプラズマを発生させ、配向膜15及び16表
面の第1の領域18を疎水化処理した。詳しく言えば、
チャンバー内の圧力を10-6Torrとした後、チャン
バー内にNF3 ガスを導入して0.2Torrとし、2
分間のプラズマ処理を行った。平行平板電極の面積は9
00cm2 、電極間距離は3.5cm、高周波電力は1
3.56MHz、15Wとした。なお、電場で加速され
たイオンにより配向膜がエッチングされないように、配
向膜を形成した基板が搭載される電極を接地し、これと
対向する電極に高周波電圧を与えた。この基板をN2 オ
ーブン中で180℃で30分間焼成し、さらに中性の界
面活性剤を主成分とする水溶液で洗浄することにより、
配向膜表面に物理吸着したNF3 ガスを取り除いた。
【0053】次に、第1の基板1上に直径5μmスペー
サ粒子を散布し、第2の基板2の周辺部に直径5μmの
フアイバーを混ぜたエポキシ系シール材を塗布した。そ
して、第1の基板1と第2の基板2とを対向させ、両基
板の位置を正確に合わせ、両基板を加圧をしながらオー
ブンに入れ、160℃で3時間加熱処理した。この加熱
処理によりシール材を完全に硬化させ、第1の基板1と
第2の基板2とを接着させてセルを形成した。このセル
に、ネマティック液晶材料を注入した後、注入口をエポ
キシ系接着剤で硬化させた。これに駆動回路を実装し
て、対角9インチの液晶表示装置を作製した。
サ粒子を散布し、第2の基板2の周辺部に直径5μmの
フアイバーを混ぜたエポキシ系シール材を塗布した。そ
して、第1の基板1と第2の基板2とを対向させ、両基
板の位置を正確に合わせ、両基板を加圧をしながらオー
ブンに入れ、160℃で3時間加熱処理した。この加熱
処理によりシール材を完全に硬化させ、第1の基板1と
第2の基板2とを接着させてセルを形成した。このセル
に、ネマティック液晶材料を注入した後、注入口をエポ
キシ系接着剤で硬化させた。これに駆動回路を実装し
て、対角9インチの液晶表示装置を作製した。
【0054】このようにして作製した液晶パネルは、デ
ィスクリネーションラインは生じず、コントラスト15
0:1が得られた。また、本液晶表示装置の液晶はハイ
ブリッド配向されているため、高速応答が達成できた。
すなわち、2値間の応答時間(白から黒或いは黒から白
に表示を切り替えるのに要する時間)は2ミリ秒(TN
型では30ミリ秒)、階調間の応答時間は最も遅いもの
で4ミリ秒(TN型では180ミリ秒)であった。
ィスクリネーションラインは生じず、コントラスト15
0:1が得られた。また、本液晶表示装置の液晶はハイ
ブリッド配向されているため、高速応答が達成できた。
すなわち、2値間の応答時間(白から黒或いは黒から白
に表示を切り替えるのに要する時間)は2ミリ秒(TN
型では30ミリ秒)、階調間の応答時間は最も遅いもの
で4ミリ秒(TN型では180ミリ秒)であった。
【0055】また、1画素内にほぼ同面積で、液晶分子
の立ち上がりの回転方向が互いに逆方向となる二つの領
域が存在する。したがって、互いの視角特性を相互補償
して視野角を広くすることができ、コントラス10:1
以上が得られる角度は上下左右とも極角50度であり、
極角70度方向から見ても階調反転は生じなかった。ま
た、1画素トータルとしては電荷の片寄りは生じないた
め、焼き付きやフリッカーは起こらず、良好な表示品位
を得ることができた。
の立ち上がりの回転方向が互いに逆方向となる二つの領
域が存在する。したがって、互いの視角特性を相互補償
して視野角を広くすることができ、コントラス10:1
以上が得られる角度は上下左右とも極角50度であり、
極角70度方向から見ても階調反転は生じなかった。ま
た、1画素トータルとしては電荷の片寄りは生じないた
め、焼き付きやフリッカーは起こらず、良好な表示品位
を得ることができた。
【0056】また、第1の領域の垂直配向が、フッ素を
含む分子からなるガスを用いたプラズマ処理によってな
されるため、ラビング処理により水平配向させた配向膜
を部分的に容易に垂直配向させることができた。
含む分子からなるガスを用いたプラズマ処理によってな
されるため、ラビング処理により水平配向させた配向膜
を部分的に容易に垂直配向させることができた。
【0057】また、本例と同様の方法で配向膜を処理
し、第1の領域同士及び第2の領域同士を対向させて反
平行セルを作製し、クリスタルローテイション法でプレ
チルト角を測定した。その結果、第1の領域のプレチル
ト角は85度、第2の領域のプレチルト角は5度であっ
た。
し、第1の領域同士及び第2の領域同士を対向させて反
平行セルを作製し、クリスタルローテイション法でプレ
チルト角を測定した。その結果、第1の領域のプレチル
ト角は85度、第2の領域のプレチルト角は5度であっ
た。
【0058】さらに、本例の液晶表示装置は、液晶配
向、電圧保持率及びコントラストが良好であり、500
0時間駆動後でも表示品位は良好であった。また、抵抗
率が10-12 Ω・cmという比較的不純物イオンの多く
含まれた液晶材料を使用しても、焼き付き不良は発生し
なかった。
向、電圧保持率及びコントラストが良好であり、500
0時間駆動後でも表示品位は良好であった。また、抵抗
率が10-12 Ω・cmという比較的不純物イオンの多く
含まれた液晶材料を使用しても、焼き付き不良は発生し
なかった。
【0059】つぎに、第2の具体例実施形態について、
図6及び図7を参照して説明する。なお、図1及び図2
並びに図4及び図5に示した構成要素と対応する構成要
素には、図1及び図2並びに図4及び図5と同一の番号
を付している。
図6及び図7を参照して説明する。なお、図1及び図2
並びに図4及び図5に示した構成要素と対応する構成要
素には、図1及び図2並びに図4及び図5と同一の番号
を付している。
【0060】先に説明した第1の具体的実施形態では、
一つの画素に同面積で、液晶分子の立ち上がりの回転方
向が互いに逆方向となる二つの領域を設けた。これに対
して、本実施形態では、隣り合う4画素内にほぼ同面積
で、液晶分子の立ち上がりの回転方向が互いに逆方向と
なる二つの領域を設け、これらの領域を市松模様状に配
置した。
一つの画素に同面積で、液晶分子の立ち上がりの回転方
向が互いに逆方向となる二つの領域を設けた。これに対
して、本実施形態では、隣り合う4画素内にほぼ同面積
で、液晶分子の立ち上がりの回転方向が互いに逆方向と
なる二つの領域を設け、これらの領域を市松模様状に配
置した。
【0061】以下、製造工程その他について詳細に説明
する。第1の基板1におけるTFT等の作製及び第2の
基板におけるカラーフィルターの作製については、先に
説明した第1の具体的実施形態と同様である。ただし、
本実施形態では、カラーフィルターの作製の際に、感光
性BCBワニスの代わりに感光性アクリルワニスを用い
た。
する。第1の基板1におけるTFT等の作製及び第2の
基板におけるカラーフィルターの作製については、先に
説明した第1の具体的実施形態と同様である。ただし、
本実施形態では、カラーフィルターの作製の際に、感光
性BCBワニスの代わりに感光性アクリルワニスを用い
た。
【0062】TFTが形成された第1の支持基板11上
及びカラーフィルタが形成された第2の支持基板12上
に、垂直配向膜として側鎖に多数のフッ素原子を有する
ポリイミドを印刷した後、ホットプレートを用いて80
℃で1分間、さらにN2 オーブン中において180℃で
30分間焼成してイミド化させた。ポリイミドの厚さは
500オングストロームであった。
及びカラーフィルタが形成された第2の支持基板12上
に、垂直配向膜として側鎖に多数のフッ素原子を有する
ポリイミドを印刷した後、ホットプレートを用いて80
℃で1分間、さらにN2 オーブン中において180℃で
30分間焼成してイミド化させた。ポリイミドの厚さは
500オングストロームであった。
【0063】次に、第1及び第2の基板の水平配向処理
を施す以外の領域を、フオトリソグラフィープロセスに
よってネガ型レジスト(東京応化製OMR−83)でマ
スクし、ラビング処理した。ラビング布にはレーヨン製
で毛先の直径が0.1〜10ミクロンのものを使用し
た。ラビング条件はローラ回転数500rpm、基板移
動速度20mm/s、押し込み量0.7mmとし、ラビ
ング回数は1回とした。ラビング後、ネガ型レジストを
剥離液に漬けて剥離し、リンス液で洗浄した。さらに、
中性の界面活性剤を主成分とする水溶液で洗浄し、ラビ
ング布から付着した汚れ(ラビング布の毛など)を取り
除いた。このように、第2の領域のみを選択的にラビン
グ処理することによって、第2の領域のみが水平配向を
与えるようになる。
を施す以外の領域を、フオトリソグラフィープロセスに
よってネガ型レジスト(東京応化製OMR−83)でマ
スクし、ラビング処理した。ラビング布にはレーヨン製
で毛先の直径が0.1〜10ミクロンのものを使用し
た。ラビング条件はローラ回転数500rpm、基板移
動速度20mm/s、押し込み量0.7mmとし、ラビ
ング回数は1回とした。ラビング後、ネガ型レジストを
剥離液に漬けて剥離し、リンス液で洗浄した。さらに、
中性の界面活性剤を主成分とする水溶液で洗浄し、ラビ
ング布から付着した汚れ(ラビング布の毛など)を取り
除いた。このように、第2の領域のみを選択的にラビン
グ処理することによって、第2の領域のみが水平配向を
与えるようになる。
【0064】次に、第1の基板1上に直径10μmスペ
ーサ粒子を散布し、第2の基板2の周辺部に直径10μ
mのフアイバーを混ぜたエポキシ系シール材を塗布し
た。そして、第1の基板1と第2の基板2とを対向さ
せ、両基板の位置を正確に合わせ、両基板を加圧をしな
がらオーブンに入れ、160℃で3時間加熱処理した。
この加熱処理によりシール材を完全に硬化させ、第1の
基板1と第2の基板2とを接着させてセルを形成した。
このセルに、ネマティック液晶材料を注入した後、注入
口をエポキシ系接着剤で硬化させた。これに駆動回路を
実装して、対角15インチの液晶表示装置を作製した。
ーサ粒子を散布し、第2の基板2の周辺部に直径10μ
mのフアイバーを混ぜたエポキシ系シール材を塗布し
た。そして、第1の基板1と第2の基板2とを対向さ
せ、両基板の位置を正確に合わせ、両基板を加圧をしな
がらオーブンに入れ、160℃で3時間加熱処理した。
この加熱処理によりシール材を完全に硬化させ、第1の
基板1と第2の基板2とを接着させてセルを形成した。
このセルに、ネマティック液晶材料を注入した後、注入
口をエポキシ系接着剤で硬化させた。これに駆動回路を
実装して、対角15インチの液晶表示装置を作製した。
【0065】このようにして作製した液晶パネルは、図
6及び図7に示すように、第1の領域18と第2の領域
19の境界部分が信号線32及びゲート線33の下に位
置しており、コントラストは150:1であった。
6及び図7に示すように、第1の領域18と第2の領域
19の境界部分が信号線32及びゲート線33の下に位
置しており、コントラストは150:1であった。
【0066】また、本液晶表示装置の液晶はハイブリッ
ド配向されているため、高速応答が達成できた。すなわ
ち、2値間の応答時間(白から黒或いは黒から白に表示
を切り替えるのに要する時間)は2ミリ秒(TN型では
30ミリ秒)、階調間の応答時間は最も遅いもので4ミ
リ秒(TN型では180ミリ秒)であった。
ド配向されているため、高速応答が達成できた。すなわ
ち、2値間の応答時間(白から黒或いは黒から白に表示
を切り替えるのに要する時間)は2ミリ秒(TN型では
30ミリ秒)、階調間の応答時間は最も遅いもので4ミ
リ秒(TN型では180ミリ秒)であった。
【0067】また、隣り合う4画素内にほぼ同面積で、
液晶分子の立ち上がりの回転方向が互いに逆方向となる
二つの領域が存在する。したがって、互いの視角特性を
相互補償して視野角を広くすることができ、コントラス
10:1以上が得られる角度は上下左右とも極角50度
であり、極角70度方向から見ても階調反転は生じなか
った。また、これらの4画素内では電荷の片寄りは生じ
ないため、焼き付きやフリッカーは起こらず、良好な表
示品位を得ることができた。
液晶分子の立ち上がりの回転方向が互いに逆方向となる
二つの領域が存在する。したがって、互いの視角特性を
相互補償して視野角を広くすることができ、コントラス
10:1以上が得られる角度は上下左右とも極角50度
であり、極角70度方向から見ても階調反転は生じなか
った。また、これらの4画素内では電荷の片寄りは生じ
ないため、焼き付きやフリッカーは起こらず、良好な表
示品位を得ることができた。
【0068】また、本例と同様の方法で配向膜を処理
し、第1の領域同士及び第2の領域同士を対向させて反
平行セルを作製し、クリスタルローテイション法でプレ
チルト角を測定した。その結果、第1の領域のプレチル
ト角は90度、第2の領域のプレチルト角は10度であ
った。
し、第1の領域同士及び第2の領域同士を対向させて反
平行セルを作製し、クリスタルローテイション法でプレ
チルト角を測定した。その結果、第1の領域のプレチル
ト角は90度、第2の領域のプレチルト角は10度であ
った。
【0069】さらに、本例の液晶表示装置は、液晶配
向、電圧保持率及びコントラストが良好であり、500
0時間駆動後でも表示品位は良好であった。また、抵抗
率が10-12 Ω・cmという比較的不純物イオンの多く
含まれた液晶材料を使用しても、焼き付き不良は発生し
なかった。
向、電圧保持率及びコントラストが良好であり、500
0時間駆動後でも表示品位は良好であった。また、抵抗
率が10-12 Ω・cmという比較的不純物イオンの多く
含まれた液晶材料を使用しても、焼き付き不良は発生し
なかった。
【0070】つぎに、第3の具体例実施形態について、
図8を参照して説明する。なお、平面構成については、
図5と同様であるため、図5を参照する。また、図1及
び図2並びに図4及び図5に示した構成要素と対応する
構成要素には、図1及び図2並びに図4及び図5と同一
の番号を付している。
図8を参照して説明する。なお、平面構成については、
図5と同様であるため、図5を参照する。また、図1及
び図2並びに図4及び図5に示した構成要素と対応する
構成要素には、図1及び図2並びに図4及び図5と同一
の番号を付している。
【0071】先に説明した第1の具体的実施形態とは、
配向処理方法などの点が異なる。以下、製造工程その他
について詳細に説明する。第1の基板1におけるTFT
等の作製及び第2の基板におけるカラーフィルターの作
製については、先に説明した第1の具体的実施形態と同
様であるため、説明は省略する。
配向処理方法などの点が異なる。以下、製造工程その他
について詳細に説明する。第1の基板1におけるTFT
等の作製及び第2の基板におけるカラーフィルターの作
製については、先に説明した第1の具体的実施形態と同
様であるため、説明は省略する。
【0072】TFTが形成された第1の支持基板11上
及びカラーフィルタが形成された第2の支持基板12上
に、配向膜15及び16として用いる可溶性ポリイミド
(日本合成ゴム社製AL−1051)を印刷した後、ホ
ットプレートを用いて80℃で1分間、さらにN2 オー
ブン中において180℃で30分間焼成し、溶剤を揮発
させた。ポリイミドの厚さは500オングストロームで
あった。
及びカラーフィルタが形成された第2の支持基板12上
に、配向膜15及び16として用いる可溶性ポリイミド
(日本合成ゴム社製AL−1051)を印刷した後、ホ
ットプレートを用いて80℃で1分間、さらにN2 オー
ブン中において180℃で30分間焼成し、溶剤を揮発
させた。ポリイミドの厚さは500オングストロームで
あった。
【0073】この第1及び第2の基板をプラズマチャン
バー内に入れ、第1の領域18を開口部とするステンレ
ス製のマスクを基板上に置いた。このとき、平行平板電
極間に、電極平面に対して第1の基板を5度、第2の基
板を−5度傾けて固定した。そして、チャンバー内を真
空にしてプラズマを発生させ、配向膜15及び16表面
の第1の領域18を疎水化処理した。詳しく言えば、チ
ャンバー内の圧力を10-6Torrとした後、チャンバ
ー内にCF4 ガスを導入して0.2Torrとし、2分
間のプラズマ処理を行った。平行平板電極の面積は90
0cm2 、電極間距離は3.5cm、高周波電力は1
3.56MHz、15Wとした。なお、基板を固定した
電極に対して高周波電圧を与えた。その後、中性の界面
活性剤を主成分とする水溶液で洗浄した。基板を傾けて
置いたことより、ラビング処理した配向膜をプラズマ処
理するのと同様な効果を得ることができた。
バー内に入れ、第1の領域18を開口部とするステンレ
ス製のマスクを基板上に置いた。このとき、平行平板電
極間に、電極平面に対して第1の基板を5度、第2の基
板を−5度傾けて固定した。そして、チャンバー内を真
空にしてプラズマを発生させ、配向膜15及び16表面
の第1の領域18を疎水化処理した。詳しく言えば、チ
ャンバー内の圧力を10-6Torrとした後、チャンバ
ー内にCF4 ガスを導入して0.2Torrとし、2分
間のプラズマ処理を行った。平行平板電極の面積は90
0cm2 、電極間距離は3.5cm、高周波電力は1
3.56MHz、15Wとした。なお、基板を固定した
電極に対して高周波電圧を与えた。その後、中性の界面
活性剤を主成分とする水溶液で洗浄した。基板を傾けて
置いたことより、ラビング処理した配向膜をプラズマ処
理するのと同様な効果を得ることができた。
【0074】次に、第1の基板1上に直径5μmスペー
サ粒子を散布し、第2の基板2の周辺部に直径5μmの
フアイバーを混ぜたエポキシ系シール材を塗布した。そ
して、第1の基板1と第2の基板2とを対向させ、両基
板の位置を正確に合わせ、両基板を加圧をしながらオー
ブンに入れ、160℃で3時間加熱処理した。この加熱
処理によりシール材を完全に硬化させ、第1の基板1と
第2の基板2とを接着させてセルを形成した。このセル
に、ネマティック液晶材料を注入した後、注入口をエポ
キシ系接着剤で硬化させた。これに駆動回路を実装し
て、対角9インチの液晶表示装置を作製した。
サ粒子を散布し、第2の基板2の周辺部に直径5μmの
フアイバーを混ぜたエポキシ系シール材を塗布した。そ
して、第1の基板1と第2の基板2とを対向させ、両基
板の位置を正確に合わせ、両基板を加圧をしながらオー
ブンに入れ、160℃で3時間加熱処理した。この加熱
処理によりシール材を完全に硬化させ、第1の基板1と
第2の基板2とを接着させてセルを形成した。このセル
に、ネマティック液晶材料を注入した後、注入口をエポ
キシ系接着剤で硬化させた。これに駆動回路を実装し
て、対角9インチの液晶表示装置を作製した。
【0075】このようにして作製した液晶パネルは、デ
ィスクリネーションラインは生じず、コントラスト15
0:1が得られた。また、本液晶表示装置の液晶はハイ
ブリッド配向されているため、高速応答が達成できた。
すなわち、2値間の応答時間(白から黒或いは黒から白
に表示を切り替えるのに要する時間)は2ミリ秒(TN
型では30ミリ秒)、階調間の応答時間は最も遅いもの
で4ミリ秒(TN型では180ミリ秒)であった。
ィスクリネーションラインは生じず、コントラスト15
0:1が得られた。また、本液晶表示装置の液晶はハイ
ブリッド配向されているため、高速応答が達成できた。
すなわち、2値間の応答時間(白から黒或いは黒から白
に表示を切り替えるのに要する時間)は2ミリ秒(TN
型では30ミリ秒)、階調間の応答時間は最も遅いもの
で4ミリ秒(TN型では180ミリ秒)であった。
【0076】また、1画素内にほぼ同面積で、液晶分子
の立ち上がりの回転方向が互いに逆方向となる二つの領
域が存在する。したがって、互いの視角特性を相互補償
して視野角を広くすることができ、コントラス10:1
以上が得られる角度は上下左右とも極角50度であり、
極角70度方向から見ても階調反転は生じなかった。ま
た、1画素トータルとしては電荷の片寄りは生じないた
め、焼き付きやフリッカーは起こらず、良好な表示品位
を得ることができた。
の立ち上がりの回転方向が互いに逆方向となる二つの領
域が存在する。したがって、互いの視角特性を相互補償
して視野角を広くすることができ、コントラス10:1
以上が得られる角度は上下左右とも極角50度であり、
極角70度方向から見ても階調反転は生じなかった。ま
た、1画素トータルとしては電荷の片寄りは生じないた
め、焼き付きやフリッカーは起こらず、良好な表示品位
を得ることができた。
【0077】また、本例と同様の方法で配向膜を処理
し、第1の領域同士及び第2の領域同士を対向させて反
平行セルを作製し、クリスタルローテイション法でプレ
チルト角を測定した。その結果、第1の領域のプレチル
ト角は85度、第2の領域のプレチルト角は0度であっ
た。
し、第1の領域同士及び第2の領域同士を対向させて反
平行セルを作製し、クリスタルローテイション法でプレ
チルト角を測定した。その結果、第1の領域のプレチル
ト角は85度、第2の領域のプレチルト角は0度であっ
た。
【0078】さらに、本例の液晶表示装置は、液晶配
向、電圧保持率及びコントラストが良好であり、500
0時間駆動後でも表示品位は良好であった。また、抵抗
率が10-12 Ω・cmという比較的不純物イオンの多く
含まれた液晶材料を使用しても、焼き付き不良は発生し
なかった。なお、本発明は上記各実施形態に限定される
ものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種
々変形して実施可能である。
向、電圧保持率及びコントラストが良好であり、500
0時間駆動後でも表示品位は良好であった。また、抵抗
率が10-12 Ω・cmという比較的不純物イオンの多く
含まれた液晶材料を使用しても、焼き付き不良は発生し
なかった。なお、本発明は上記各実施形態に限定される
ものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種
々変形して実施可能である。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、液晶表示装置の広視野
角化及び高速応答を達成できるとともに、焼き付きやフ
リッカー等の表示不良を防止することが可能となる。
角化及び高速応答を達成できるとともに、焼き付きやフ
リッカー等の表示不良を防止することが可能となる。
【図1】本発明の基本的実施形態についてその断面構成
を模式的に示した図。
を模式的に示した図。
【図2】図1の動作を説明するための図。
【図3】図1の構成によって得られる表示状態を示した
図。
図。
【図4】本発明の第1の具体的実施形態についてその断
面構成を模式的に示した図。
面構成を模式的に示した図。
【図5】本発明の第1及び第3の具体的実施形態につい
てその平面構成を模式的に示した図。
てその平面構成を模式的に示した図。
【図6】本発明の第2の具体的実施形態についてその断
面構成を模式的に示した図。
面構成を模式的に示した図。
【図7】本発明の第2の具体的実施形態についてその平
面構成を模式的に示した図。
面構成を模式的に示した図。
【図8】本発明の第3の具体的実施形態についてその断
面構成を模式的に示した図。
面構成を模式的に示した図。
【図9】従来技術の構成を示した図。
【図10】図9の動作を説明するための図。
【図11】図9の構成によって得られる表示状態を示し
た図。
た図。
1…第1の基板 2…第2の基板 3…液晶層 18…第1の領域 19…第2の領域
Claims (4)
- 【請求項1】 それぞれの対向面が液晶分子に垂直配向
を与える第1の領域と液晶分子に水平配向を与える第2
の領域とに区画され、それぞれの第1の領域と第2の領
域とが互いに対向するように配置された第1及び第2の
基板と、前記第1及び第2の基板間に挟持された液晶層
とを有することを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】 前記第1の基板の第2の領域と前記第2
の基板の第1の領域との間に挟持された前記液晶層の液
晶分子の立上がりの回転方向と、前記第2の基板の第2
の領域と前記第1の基板の第1の領域との間に挟持され
た前記液晶層の液晶分子の立上がりの回転方向とが互い
に逆であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示
装置。 - 【請求項3】 前記第1の領域におけるプレチルト角α
01が60度から90度の範囲であり、前記第2の領域に
おけるプレチルト角α02が0度から30度の範囲であ
り、両プレチルト角α01及びα02の差が60度以上であ
ることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。 - 【請求項4】 それぞれの対向面が液晶分子に垂直配向
を与える第1の領域と液晶分子に水平配向を与える第2
の領域とに区画され、それぞれの第1の領域と第2の領
域とが互いに対向するように配置された第1及び第2の
基板と、前記第1及び第2の基板間に挟持された液晶層
とを有し、ハロゲン元素を構成要素とする荷電又は中性
子粒子束を照射することにより前記第1の領域を垂直配
向処理することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP976897A JPH10206834A (ja) | 1997-01-22 | 1997-01-22 | 液晶表示装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP976897A JPH10206834A (ja) | 1997-01-22 | 1997-01-22 | 液晶表示装置及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10206834A true JPH10206834A (ja) | 1998-08-07 |
Family
ID=11729454
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP976897A Pending JPH10206834A (ja) | 1997-01-22 | 1997-01-22 | 液晶表示装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10206834A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100308511B1 (ko) * | 1998-06-18 | 2001-11-01 | 미다라이 후지오 | 액정 장치 및 그 구동 방법 |
| WO2003069400A1 (fr) * | 2002-02-15 | 2003-08-21 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Couche d'alignement, procede de production de couche d'alignement, substrat comportant une couche d'alignement et affichage a cristaux liquides |
| KR100605329B1 (ko) * | 2001-01-05 | 2006-07-28 | 에이유 오프트로닉스 코퍼레이션 | 표시 패널 장치, 표시 패널 유닛, 표시 장치 |
| WO2007026535A1 (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-08 | Japan Science And Technology Agency | ネマチック液晶を用いた液晶表示装置 |
| JP2007086511A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Fujifilm Corp | 光学機能材料並びにその製造方法、光学補償シート、偏光板、および液晶表示装置 |
| WO2010004991A1 (ja) * | 2008-07-08 | 2010-01-14 | 日本電気株式会社 | 液晶表示装置 |
| JP2012113049A (ja) * | 2010-11-22 | 2012-06-14 | Stanley Electric Co Ltd | 液晶用の配向膜製造方法、液晶素子の製造方法、液晶用の配向膜製造装置、液晶素子 |
| WO2021125327A1 (ja) * | 2019-12-18 | 2021-06-24 | 日産化学株式会社 | パターン化された液晶表示素子の製造方法 |
-
1997
- 1997-01-22 JP JP976897A patent/JPH10206834A/ja active Pending
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