JPH1020852A - 電子弦楽器 - Google Patents

電子弦楽器

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JPH1020852A
JPH1020852A JP8189935A JP18993596A JPH1020852A JP H1020852 A JPH1020852 A JP H1020852A JP 8189935 A JP8189935 A JP 8189935A JP 18993596 A JP18993596 A JP 18993596A JP H1020852 A JPH1020852 A JP H1020852A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指板部に実際の弦をもたず、音高スイッチに
よって音高を決定して発音を行う場合でも、ハーモニク
ス奏法のような特殊演奏ができるようにする。 【解決手段】 弦システム13は、弾弦部に設けられた
弦が弾弦されたことを検出する。指板システム12は、
指板部の各フレットに弦に対応して設けられた音高スイ
ッチを走査して、所定の押圧変位量に応じてオンとなる
第1の接点及び所定の押圧変位量より大きい押圧変位量
に応じてオンとなる第2の接点のオン・オフを検出す
る。CPU11は、弦システム13及び指板システム1
2から入力される検出データをRAM15に記憶し、そ
の検出データを参照して第1の接点のみがオンであると
判定したときは、ROM14からハーモニクス奏法のプ
ログラムを読み出して、音源16に対してハーモニクス
奏法の発音処理を指令する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は電子ギター等の電
子弦楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子ギターの中には、指板部に各
弦及び各フレット位置に対応して音高スイッチが設けら
れており、指の押圧によってフレット位置を検出して、
そのフレット位置に対応する音高データをメモリに記憶
するものがある。このような電子ギターにおいては、任
意の弦の弾弦に応じてメモリからその弦に対応する音高
データを読み出し、音源に供給して発音させることによ
り演奏を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子弦楽器においては、指板部には音高を決定する
ための実際の弦が張られておらず、音高スイッチのオン
又はオフにより指の押圧の有無の情報しか得られないた
め、弾弦と同時に指板部から指を離すことによって、倍
音のみを発音させるハーモニクス奏法のような特殊演奏
ができないという問題があった。この発明の課題は、指
板部に音高を決定するための実際の弦をもたず、音高ス
イッチによって音高を決定して発音を行う場合でも、ハ
ーモニクス奏法のような特殊演奏ができるようにするこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、弾弦部及び
複数のフレットからなる指板部を有する本体の少なくと
も弾弦部に設けられた複数の弦と、この弦が弾弦された
ことを検出する弾弦検出手段と、音高を指定するために
指板部の各フレットに複数の弦に対応して設けられ、所
定の押圧変位量に応じてオンとなる第1の接点及び所定
の押圧変位量より大きい押圧変位量に応じてオンとなる
第2の接点を有する音高スイッチと、第1及び第2の接
点のオン・オフの状態に応じて異なる演奏処理の指令を
発する制御手段と、を備えた構成になっている。このよ
うな構成により、指板部における指の押圧操作による第
1及び第2の接点のオン・オフの状態に応じて、通常奏
法又は特殊奏法の演奏処理を行う。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照してこの
発明の電子弦楽器の第1及び第2実施形態を電子ギター
を例に採り説明する。各実施形態における電子ギターに
は、図1(A)に示すように、本体1に指板部2が取り
付けられ、指板部2の本体1側の端部3と本体1の中央
部に設けられたテールピース4との間に6本の弦5が張
られている。そして、本体1の内部にはスピーカ6が取
り付けられている。また、指板部2の表面にはフレット
番号FRET(0)〜FRET(14)によって識別さ
れる15個(ただし、FRET(0)は開放弦)のフレ
ット7が形成されている。指板部2には、6本の弦5に
対応して実際の弦に似せた6本の線状部材8が弾性材に
よって形成され、実際の弦と同じように押圧によって撓
む構造になっている。さらに、この線状部材8の下側の
指板部2内部には、各フレット7ごとに各弦5に対応し
て音高スイッチ9が設けられている。
【0006】各音高スイッチ9は、図1(B)に示すよ
うに、指板部2の上面を形成する弾性板2aと内部に埋
設されたプリント基板2bとの間に、接点1(第1の接
点)及び接点2(第2の接点)からなる2つの接点で構
成されている。各接点は、プリント基板2b側に形成さ
れた導電ゴム9a及び弾性板2a側に形成された導電ゴ
ム9bとでスイッチを構成する。ただし、一方の接点1
は導電ゴム9a及び9bの間隔が小さく、他方の接点2
は導電ゴム9a及び9bの間隔が大きく形成されてい
る。したがって、任意のフレット7の任意の線状部材8
を所定の変位量で押圧すると弾性板2aが撓み、まず接
点1の導電ゴム9a及び9bが先に接触して接点1がオ
ンとなる。線状部材8をさらに大きな変位量で押圧する
と弾性板2aがさらに撓み、接点2の導電ゴム9a及び
9bが接触して接点2がオンとなる。
【0007】この電子ギターの内部には、図2に示すよ
うに、制御手段であるCPU11を中核とする回路ブロ
ックが設けられている。すなわち、CPU11には指板
システム12、弦システム13、ROM14、RAM1
5、音源16が接続されている。さらに、音源16には
サウンドシステム17が接続されている。指板システム
12は、CPU11からの指令に応じて指板部2の音高
スイッチ9を走査して、接点1及び接点2のオン・オフ
状態を検出してCPU11に入力する。弦システム13
は、CPU11からの指令に応じて弦5の弾弦状態を検
出してCPU11に入力する弾弦検出手段を構成する。
ROM14は、CPU11の動作を制御するプログラム
やプログラムの実行中に参照するデータを記憶している
記憶手段である。RAM15は、CPU11が処理する
データを一時的に記憶する。音源16は、CPU11か
ら与えられる音高データ等からなる楽音データ及び発音
処理の指令に基づいて音響信号を出力する。サウンドシ
ステム17は、D/Aコンバータ、アンプ、スピーカ等
(図示せず)で構成され、音源16からの音響信号に応
じて発音を行う。
【0008】次に、図3に示すCPU11のフローチャ
ートを参照して第1実施形態の動作について説明する。
なお、この第1実施形態において、ROM14には通常
奏法のプログラムA及びハーモニクス奏法のプログラム
Bが格納されている。そして、初期状態においてはCP
U11によりプログラムAが読み出される。
【00】CPU11は、弦システム13を介して弾弦が
あるか否かを判別し(ステップS11)、弾弦がない場
合にはこのフローを終了し、弾弦があったときは指板シ
ステム12を介して指板部2を走査する(ステップS1
2)。そして、各音高スイッチ9の接点2がオンか否か
を判別する(ステップS13)。接点2がオフのとき
は、その音高スイッチ9の接点1がオンか否かを判別す
る(ステップS14)。接点1がオンのときは、プログ
ラムAからプログラムBにチェンジして(ステップS1
5)、プログラムBに基づく倍音の音色データにより、
音源16に対してハーモニクス奏法の発音処理を指令す
る(ステップS16)。この後、プログラムBからプロ
グラムAにチェンジして(ステップS17)、このフロ
ーを終了する。
【0009】一方、ステップS13において、接点2が
オンのときは、その音高スイッチ9の接点1も当然にオ
ンになっているので、プログラムAに基づく音色データ
により、そのフレット番号の音高データで音源16に対
して通常奏法の発音処理を指令して(ステップS1
8)、このフローを終了する。また、ステップS14に
おいて接点1がオフのときは、同じくプログラムAに基
づく音色データにより、開放弦の音高データで音源16
に対して通常奏法の発音処理を指令して(ステップS1
8)、このフローを終了する。
【0010】このように、上記第1実施形態によれば、
音高スイッチ9の接点1及び接点2のオン・オフの状態
に応じて異なる演奏処理の指令を発し、接点1のみがオ
ンであるときはROM14から読み出すプログラムを変
更して、ハーモニック奏法の演奏処理の指令を発する。
したがって、指板部2に音高を決定するための実際の弦
をもたず、音高スイッチ9によって音高を決定して発音
を行う場合でも、ハーモニクス奏法のような特殊演奏が
できる。
【0011】なお、上記第1実施形態では、ハーモニッ
ク奏法の音色データはROM14にあらかじめ記憶され
ている構成にしたが、ハーモニック奏法の音色データ
は、ユーザの操作によって設定される構成にしてもよ
い。
【0012】次に、図4に示すCPU11のフローチャ
ートを参照して第2実施形態の動作について説明する。
なお、この第2実施形態においては、音源16内にデジ
タルイコライザ等のエフェクタ(図示せず)を備えてお
り、このエフェクタの設定データ、例えばデジタルイコ
ライザのカットオフ周波数の設定データに応じて通常奏
法又はハーモニクス奏法の発音処理を行うことができ
る。通常奏法及びハーモニクス奏法の設定データは、R
OM14にあらかじめ記憶されており、初期状態におい
ては通常奏法の設定データになっている。
【0013】CPU11は、弦システム13を介して弾
弦があるか否かを判別し(ステップS21)、弾弦がな
い場合にはこのフローを終了し、弾弦があったときは指
板システム12を介して指板部2を走査する(ステップ
S22)。そして、各音高スイッチ9の接点2がオンか
否かを判別する(ステップS23)。接点2がオフのと
きは、その音高スイッチ9の接点1がオンか否かを判別
する(ステップS24)。接点1がオンのときは、エフ
ェクタの設定データをハーモニクス奏法の設定データに
変更して(ステップS25)、エフェクタの設定データ
に基づくハーモニクス奏法の倍音の音色データにより、
音源16に対して発音処理を指令する(ステップS2
6)。この後、ハーモニクス奏法の設定データから通常
奏法の設定データに変更して(ステップS27)、この
フローを終了する。
【0014】一方、ステップS23において、接点2が
オンのときは、その音高スイッチ9の接点1も当然にオ
ンになっているので、エフェクタの通常奏法の設定デー
タに基づく音色データにより、そのフレット番号の音高
データで音源16に対して発音処理を指令して(ステッ
プS28)、このフローを終了する。また、ステップS
24において接点1がオフのときは、同じくエフェクタ
の通常奏法の設定データに基づく音色データにより、開
放弦の音高データで音源16に対して発音処理を指令し
て(ステップS28)、このフローを終了する。
【0015】このように、上記第2実施形態によれば、
音高スイッチ9の接点1及び接点2のオン・オフの状態
に応じて異なる演奏処理の指令を発し、接点1のみがオ
ンであるときはエフェクトの設定データを変更して、ハ
ーモニック奏法の演奏処理の指令を発する。したがっ
て、指板部2に音高を決定するための実際の弦をもた
ず、音高スイッチ9によって音高を決定して発音を行う
場合でも、ハーモニクス奏法のような特殊演奏ができ
る。
【0016】なお、上記第2実施形態では、ハーモニッ
ク奏法のエフェクタの設定データはROM14にあらか
じめ記憶されている構成にしたが、ユーザの操作によっ
て設定される構成にしてもよい。
【0017】また、上記各実施形態では、電子ギターの
本体1の弾弦部に弦5を設け、指板部2には実際の弦を
設けず、弦に似た線状部材8を設けたが、弾弦部及び指
板部2に亘って弦を張ってもよい。ただし、この場合で
もその弦の振動によっては音高は決定されず、指板部2
内部に設けられた音高スイッチ9によって音高が決定す
る。
【0018】また、上記各実施形態では、特殊奏法とし
てハーモニクス奏法を例に採ったが、トレモロ奏法やエ
コー付加奏法等の特殊奏法であってもよい。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、指板部における指の
押圧操作による第1及び第2の接点のオン・オフの状態
に応じて、通常奏法又は特殊奏法の演奏処理を行う。し
たがって、指板部に音高を決定するための実際の弦をも
たず、音高スイッチによって音高を決定して発音を行う
場合でも、ハーモニクス奏法のような特殊演奏ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の各実施形態における電子ギターの図
で、(A)はその平面図、(B)は指板部の音高スイッ
チの構造を示す断面図。
【図2】図1における電子ギターの内部のシステム構成
を示すブロック図。
【図3】第1実施形態におけるCPUの動作を示すフロ
ーチャート。
【図4】第2実施形態におけるCPUの動作を示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
11 CPU 12 指板システム 13 弦システム 14 ROM 15 RAM 16 音源 17 サウンドシステム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾弦部及び複数のフレットからなる指板
    部を有する本体の少なくとも前記弾弦部に設けられた複
    数の弦と、 この弦が弾弦されたことを検出する弾弦検出手段と、 音高を指定するために前記指板部の各フレットに前記複
    数の弦に対応して設けられ、所定の押圧変位量に応じて
    オンとなる第1の接点及び前記所定の押圧変位量より大
    きい押圧変位量に応じてオンとなる第2の接点を有する
    音高スイッチと、 前記第1及び第2の接点のオン・オフの状態に応じて異
    なる演奏処理の指令を発する制御手段と、 を備えたことを特徴とする電子弦楽器。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記第1の接点のみが
    オンであるときはハーモニック奏法の演奏処理の指令を
    発することを特徴とする請求項1記載の電子弦楽器。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記第1及び第2の接
    点のオン・オフの状態に応じて、通常奏法及びハーモニ
    ック奏法の演奏処理プログラムを記憶している記憶手段
    からいずれか1つの演奏処理プログラムを読み出して発
    音処理を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の電
    子弦楽器。
  4. 【請求項4】 前記通常奏法及びハーモニック奏法の音
    色データは、前記記憶手段にあらかじめ記憶されている
    ことを特徴とする請求項3記載の電子弦楽器。
  5. 【請求項5】 前記ハーモニック奏法の音色データは、
    操作手段によって設定されることを特徴とする請求項3
    記載の電子弦楽器。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記第1及び第2の接
    点のオン・オフの状態に応じて、通常奏法又はハーモニ
    ック奏法の演奏を決定するエフェクタ手段の設定データ
    を変更することを特徴とする請求項1又は2記載の電子
    弦楽器。
  7. 【請求項7】 前記エフェクタ手段の設定データは、前
    記記憶手段にあらかじめ記憶されていることを特徴とす
    る請求項6記載の電子弦楽器。
  8. 【請求項8】 前記エフェクタ手段の設定データは、操
    作手段によって設定されることを特徴とする請求項6記
    載の電子弦楽器。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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