JPH10208909A - Ptc素子を用いた限流器およびこの限流器を備えた遮断器 - Google Patents
Ptc素子を用いた限流器およびこの限流器を備えた遮断器Info
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- JPH10208909A JPH10208909A JP7625697A JP7625697A JPH10208909A JP H10208909 A JPH10208909 A JP H10208909A JP 7625697 A JP7625697 A JP 7625697A JP 7625697 A JP7625697 A JP 7625697A JP H10208909 A JPH10208909 A JP H10208909A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 定常時の電力損失を少なくした小型で保守性
に優れた限流器を得るとともに遮断容量が増大した小型
で保守性に優れた遮断器を得る。 【解決手段】 限流器10は薄板状に形成したPTC素
子板11の上下面に上部端子板12と下部端子板13と
を接続し、上部端子板12の上部にPTC素子板11が
発熱した際の熱を吸収する蓄熱器14を端子板12に密
着して接続するとともに、この蓄熱器14の上部に絶縁
板15を介して多数の放熱フィン16aを備えた放熱体
16を配設する構造を採用している。
に優れた限流器を得るとともに遮断容量が増大した小型
で保守性に優れた遮断器を得る。 【解決手段】 限流器10は薄板状に形成したPTC素
子板11の上下面に上部端子板12と下部端子板13と
を接続し、上部端子板12の上部にPTC素子板11が
発熱した際の熱を吸収する蓄熱器14を端子板12に密
着して接続するとともに、この蓄熱器14の上部に絶縁
板15を介して多数の放熱フィン16aを備えた放熱体
16を配設する構造を採用している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配電系統等の電路
に流れる短絡電流等の過大な電流から配電系統あるいは
配電系統等の電路に配設した電力機器を保護するための
限流器およびこの限流器を備えた遮断器に係わり、特に
PTC素子を用いた限流器およびこの限流器を備えた遮
断器に関する。
に流れる短絡電流等の過大な電流から配電系統あるいは
配電系統等の電路に配設した電力機器を保護するための
限流器およびこの限流器を備えた遮断器に係わり、特に
PTC素子を用いた限流器およびこの限流器を備えた遮
断器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、配電用電路を短絡電流あるい
は過負荷電流等の過電流から保護するために配電用電路
に開閉機構、引き外し装置、過電流検出装置等を備えた
配線用遮断器(Molded Case Circuit Breakers(MCC
B)、以下、MCCBという)を配設し、この配電用電
路に短絡電流あるいは過負荷電流が流れた場合に自動的
に配電用電路を遮断するようにしている。このMCCB
は、図14に示すような動作特性曲線となるように引く
外し動作をさせるものである。
は過負荷電流等の過電流から保護するために配電用電路
に開閉機構、引き外し装置、過電流検出装置等を備えた
配線用遮断器(Molded Case Circuit Breakers(MCC
B)、以下、MCCBという)を配設し、この配電用電
路に短絡電流あるいは過負荷電流が流れた場合に自動的
に配電用電路を遮断するようにしている。このMCCB
は、図14に示すような動作特性曲線となるように引く
外し動作をさせるものである。
【0003】図14(なお、図14の縦軸は対数目盛を
表す)において、定格電流Inの100%(1.0I
n)が流れる定常領域においてはこのMCCBは引く
外し動作を行わず、定格電流Inの125%(1.25
In)〜1000%(10In)の過電流領域におい
ては、120分〜10秒以内にMCCBは引く外し動作
を行い、それ以上の短絡領域において、約0.02秒
(50Hzにおいて1サイクル)以内にMCCBは引く
外し動作を行うことを示している。なお、MCCBに通
電できる最大電流は接点、電極構造などによって決まっ
ており、MCCBの遮断容量として決められている。
表す)において、定格電流Inの100%(1.0I
n)が流れる定常領域においてはこのMCCBは引く
外し動作を行わず、定格電流Inの125%(1.25
In)〜1000%(10In)の過電流領域におい
ては、120分〜10秒以内にMCCBは引く外し動作
を行い、それ以上の短絡領域において、約0.02秒
(50Hzにおいて1サイクル)以内にMCCBは引く
外し動作を行うことを示している。なお、MCCBに通
電できる最大電流は接点、電極構造などによって決まっ
ており、MCCBの遮断容量として決められている。
【0004】この遮断器の遮断容量の増大を図るため
に、電磁反発機構、限流ヒューズ、限流素子等の何らか
の限流装置を備えた配線用遮断器が実用化されるように
なった。電磁反発機構を備えた配線用遮断器は、例え
ば、特開平3−102724号公報において提案されて
いる。図15は上記特開平3−102724号公報にお
いて提案された電磁反発機構の構成を示している。
に、電磁反発機構、限流ヒューズ、限流素子等の何らか
の限流装置を備えた配線用遮断器が実用化されるように
なった。電磁反発機構を備えた配線用遮断器は、例え
ば、特開平3−102724号公報において提案されて
いる。図15は上記特開平3−102724号公報にお
いて提案された電磁反発機構の構成を示している。
【0005】図15において、固定導体1の一端に固着
された固定接点2を備えるとともにこの固定接点2を有
する導体部1bは端子7と接続導体6とを結ぶ導体部1
aに対してほぼ直角に立てられている。接続導体6は図
示しない回路遮断器の端子8に重ねられて固定できるよ
うになっている。可動接触子3の一端には固定接点2に
相対する可動接点4を備えており、可動接触子3の他端
にはシャント5が固着されて端子7に接続されている。
可動接触子3の下部には可動接触子3を軸支するピン3
aが貫挿されており、このピン3aに圧接ばね3bが装
着されて、可動接触子3を固定導体1側へ付勢してい
る。これらの両接点2,4の上部にはアークを消弧する
消弧グリッド9が配設されている。
された固定接点2を備えるとともにこの固定接点2を有
する導体部1bは端子7と接続導体6とを結ぶ導体部1
aに対してほぼ直角に立てられている。接続導体6は図
示しない回路遮断器の端子8に重ねられて固定できるよ
うになっている。可動接触子3の一端には固定接点2に
相対する可動接点4を備えており、可動接触子3の他端
にはシャント5が固着されて端子7に接続されている。
可動接触子3の下部には可動接触子3を軸支するピン3
aが貫挿されており、このピン3aに圧接ばね3bが装
着されて、可動接触子3を固定導体1側へ付勢してい
る。これらの両接点2,4の上部にはアークを消弧する
消弧グリッド9が配設されている。
【0006】このように構成された電磁反発機構に短絡
事故などにより過電流が流れると、可動接点4と固定接
点2との間もしくは可動接触子3と固定導体1との間に
働く電磁反発力が圧接ばね3bの付勢力に抗して反発
し、可動接点4と固定接点2とが開離し、両接点4,2
間にアークAが発生する。このとき、固定導体1の底面
導体部1aに流れる電流I1とアークAとは互いに異方
向電流のため、アークAは消弧グリッド9側に駆動され
る。このように、アークAを消弧グリッド9側へ駆動さ
せると、アーク長は長くなり、また、消弧グリッド9に
よりアークAは冷却されるのでアーク電圧も高くなる。
この結果、得られた高いアーク電圧は電路において高抵
抗を挿入したのと同じ効果となり、過電流は制限されて
抑制、即ち、限流される。
事故などにより過電流が流れると、可動接点4と固定接
点2との間もしくは可動接触子3と固定導体1との間に
働く電磁反発力が圧接ばね3bの付勢力に抗して反発
し、可動接点4と固定接点2とが開離し、両接点4,2
間にアークAが発生する。このとき、固定導体1の底面
導体部1aに流れる電流I1とアークAとは互いに異方
向電流のため、アークAは消弧グリッド9側に駆動され
る。このように、アークAを消弧グリッド9側へ駆動さ
せると、アーク長は長くなり、また、消弧グリッド9に
よりアークAは冷却されるのでアーク電圧も高くなる。
この結果、得られた高いアーク電圧は電路において高抵
抗を挿入したのと同じ効果となり、過電流は制限されて
抑制、即ち、限流される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た電磁反発機構を備えた配線用遮断器においては、両接
点4,2間に発生したアークAを消弧グリッド9側に駆
動してアーク長を長くするとともに、消弧グリッド9に
よりアークを冷却してアーク電圧を高くするため、消弧
グリッド9を大きく形成しなければならく、消弧グリッ
ド9が大型になって、この種の配線用遮断器が大型にな
るという問題が生じる。
た電磁反発機構を備えた配線用遮断器においては、両接
点4,2間に発生したアークAを消弧グリッド9側に駆
動してアーク長を長くするとともに、消弧グリッド9に
よりアークを冷却してアーク電圧を高くするため、消弧
グリッド9を大きく形成しなければならく、消弧グリッ
ド9が大型になって、この種の配線用遮断器が大型にな
るという問題が生じる。
【0008】一方、限流ヒューズを備えた配線用遮断器
においては、一旦、限流動作を行うと限流ヒューズが溶
断するので、この溶断した限流ヒューズを取り替えなけ
ればならなく、保守性が悪いという問題を生じる。ま
た、抵抗素子等の限流素子を備えた配線用遮断器は、定
格電流が流れる定常領域においては、抵抗電圧降下に起
因して電力損失が大きくなるという問題を生じるととも
に、過負荷電流が流れる過電流領域においては、図14
より明らかなように過負荷電流が小さくなることに起因
して遮断時間が長くなるという問題を生じる。
においては、一旦、限流動作を行うと限流ヒューズが溶
断するので、この溶断した限流ヒューズを取り替えなけ
ればならなく、保守性が悪いという問題を生じる。ま
た、抵抗素子等の限流素子を備えた配線用遮断器は、定
格電流が流れる定常領域においては、抵抗電圧降下に起
因して電力損失が大きくなるという問題を生じるととも
に、過負荷電流が流れる過電流領域においては、図14
より明らかなように過負荷電流が小さくなることに起因
して遮断時間が長くなるという問題を生じる。
【0009】ここで、抵抗素子の1つとして、この素子
の温度が上昇してその温度が所定の温度(抵抗転移温度
あるいは相転移温度、以下抵抗転移温度という)になる
とその抵抗値が急激に増大する正の抵抗温度係数を有す
る素子(PTC(Positive Temperature Coefficient)
サーミスタ、以下PTC素子という)が知られている。
そこで、本発明は、定格電流が流れる定常領域および過
負荷電流が流れる過電流領域においては低抵抗状態であ
り、かつ短絡電流が流れる短絡領域においては抵抗転移
温度に達してその抵抗値が急激にその抵抗値が増大する
PTC素子を限流素子として用いれば、定常領域におい
ては電力損失が小さく、過電流領域においては遮断器の
動作特性に影響を与えない特性を備え、かつ短絡領域に
おいてはその急激な抵抗上昇に起因して限流効果が生じ
るであろうという知見に基づいてなされたものであっ
て、定常時の電力損失を少なくした小型で保守性に優れ
た限流器を得るとともにこの限流器を備えて遮断容量が
増大した小型で保守性に優れた遮断器を得ることにあ
る。
の温度が上昇してその温度が所定の温度(抵抗転移温度
あるいは相転移温度、以下抵抗転移温度という)になる
とその抵抗値が急激に増大する正の抵抗温度係数を有す
る素子(PTC(Positive Temperature Coefficient)
サーミスタ、以下PTC素子という)が知られている。
そこで、本発明は、定格電流が流れる定常領域および過
負荷電流が流れる過電流領域においては低抵抗状態であ
り、かつ短絡電流が流れる短絡領域においては抵抗転移
温度に達してその抵抗値が急激にその抵抗値が増大する
PTC素子を限流素子として用いれば、定常領域におい
ては電力損失が小さく、過電流領域においては遮断器の
動作特性に影響を与えない特性を備え、かつ短絡領域に
おいてはその急激な抵抗上昇に起因して限流効果が生じ
るであろうという知見に基づいてなされたものであっ
て、定常時の電力損失を少なくした小型で保守性に優れ
た限流器を得るとともにこの限流器を備えて遮断容量が
増大した小型で保守性に優れた遮断器を得ることにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明は、所定の抵抗転移温度になると急激にその抵抗値
が増大する正の抵抗温度係数を有するPTC素子を電路
に備えて同電路に短絡電流のような過電流が流れること
により同PTC素子の温度が上昇してその温度が所定の
抵抗転移温度になると急激にその抵抗値が増大して過電
流を抑制するPTC素子を用いた限流器であって、上記
課題を解決するために、請求項1に記載の発明において
は、上述のPTC素子は薄板状に形成されて、その薄板
状平面の一端が電路の電源側に接続され、その薄板状平
面の他端が電路の負荷側に接続される薄板状PTC素子
板と、この薄板状PTC素子板に接触して配設されて同
薄板状PTC素子板に発生した熱を吸収して蓄熱する蓄
熱材からなる蓄熱器と、この蓄熱器に接触して配設され
て同蓄熱器に蓄熱された熱を放熱する良熱伝導材からな
る放熱体とを備えたことにある。
発明は、所定の抵抗転移温度になると急激にその抵抗値
が増大する正の抵抗温度係数を有するPTC素子を電路
に備えて同電路に短絡電流のような過電流が流れること
により同PTC素子の温度が上昇してその温度が所定の
抵抗転移温度になると急激にその抵抗値が増大して過電
流を抑制するPTC素子を用いた限流器であって、上記
課題を解決するために、請求項1に記載の発明において
は、上述のPTC素子は薄板状に形成されて、その薄板
状平面の一端が電路の電源側に接続され、その薄板状平
面の他端が電路の負荷側に接続される薄板状PTC素子
板と、この薄板状PTC素子板に接触して配設されて同
薄板状PTC素子板に発生した熱を吸収して蓄熱する蓄
熱材からなる蓄熱器と、この蓄熱器に接触して配設され
て同蓄熱器に蓄熱された熱を放熱する良熱伝導材からな
る放熱体とを備えたことにある。
【0011】このようにPTC素子を薄板状に形成し、
この薄板状平面の一端を電路の電源側に接続するととも
にこの薄板状平面の他端を電路の負荷側に接続すること
により、薄板状のPTC素子板の通電方向はその厚み方
向になるため、定常時の定格電流が流れる状態において
は、通電抵抗が減少して電力損失が減少する。また、定
格電流以上の過負荷電流が流れる過電流領域において、
そのジュール熱によりPTC素子板が発熱すると、この
発熱した熱が蓄熱器に熱伝導する。
この薄板状平面の一端を電路の電源側に接続するととも
にこの薄板状平面の他端を電路の負荷側に接続すること
により、薄板状のPTC素子板の通電方向はその厚み方
向になるため、定常時の定格電流が流れる状態において
は、通電抵抗が減少して電力損失が減少する。また、定
格電流以上の過負荷電流が流れる過電流領域において、
そのジュール熱によりPTC素子板が発熱すると、この
発熱した熱が蓄熱器に熱伝導する。
【0012】これにより、PTC素子板に長時間にわた
って過負荷電流が流れてPTC素子板が発熱しても、こ
の熱は逐次、蓄熱器に吸収されるとともに蓄熱器に吸収
された熱は放熱体より放出されるめ、PTC素子板が抵
抗転移温度に達することが防止できるようになる。
って過負荷電流が流れてPTC素子板が発熱しても、こ
の熱は逐次、蓄熱器に吸収されるとともに蓄熱器に吸収
された熱は放熱体より放出されるめ、PTC素子板が抵
抗転移温度に達することが防止できるようになる。
【0013】一方、電路に短絡電流が流れる場合は、最
大で0.02秒以内という短い時間において過大な電流
が流れるため、PTC素子板に加わる電気的エネルギー
はジュール熱となり、PTC素子板の温度は急激に上昇
する。すると、PTC素子板は抵抗転移温度に達してそ
の抵抗値が急激に増大して短絡電流を抑制(限流)する
ようになり、短絡電流が減少する。
大で0.02秒以内という短い時間において過大な電流
が流れるため、PTC素子板に加わる電気的エネルギー
はジュール熱となり、PTC素子板の温度は急激に上昇
する。すると、PTC素子板は抵抗転移温度に達してそ
の抵抗値が急激に増大して短絡電流を抑制(限流)する
ようになり、短絡電流が減少する。
【0014】請求項2に記載の発明においては、上述の
薄板状PTC素子板の一方の面にその一端が電路の電源
側に接続される端子板を備えるとともに、薄板状PTC
素子板の他方の面にその一端が電路の負荷側に接続され
る端子板を備えるようにしたことにある。このように薄
板状PTC素子板を各端子板に接続することにより、薄
板状PTC素子板の通電方向はその厚み方向になって定
常時の通電抵抗が減少して電力損失が減少する。
薄板状PTC素子板の一方の面にその一端が電路の電源
側に接続される端子板を備えるとともに、薄板状PTC
素子板の他方の面にその一端が電路の負荷側に接続され
る端子板を備えるようにしたことにある。このように薄
板状PTC素子板を各端子板に接続することにより、薄
板状PTC素子板の通電方向はその厚み方向になって定
常時の通電抵抗が減少して電力損失が減少する。
【0015】請求項3に記載の発明においては、上述の
蓄熱器は金属製の容器内に充填される低融点金属を密閉
して構成されるとともに、上述の放熱体は多数の放熱フ
ィンを備えるようにしたことにある。このように蓄熱器
を構成すると薄板状PTC素子板が発熱するとこの蓄熱
器に充填された低融点金属が溶融するようになってその
融解熱によりPTC素子板が発熱した熱を蓄熱するよう
になる。融解熱を利用することにより、蓄熱器の容積は
単一金属(例えば、銅)で製作したものより小さくする
ことが可能となり、限流器を小型化することが可能にな
る。また、放熱体は多数の放熱フィンを備えているので
蓄熱器に吸収された熱は放熱フィンより効率よく放出さ
れるようになる。
蓄熱器は金属製の容器内に充填される低融点金属を密閉
して構成されるとともに、上述の放熱体は多数の放熱フ
ィンを備えるようにしたことにある。このように蓄熱器
を構成すると薄板状PTC素子板が発熱するとこの蓄熱
器に充填された低融点金属が溶融するようになってその
融解熱によりPTC素子板が発熱した熱を蓄熱するよう
になる。融解熱を利用することにより、蓄熱器の容積は
単一金属(例えば、銅)で製作したものより小さくする
ことが可能となり、限流器を小型化することが可能にな
る。また、放熱体は多数の放熱フィンを備えているので
蓄熱器に吸収された熱は放熱フィンより効率よく放出さ
れるようになる。
【0016】請求項4に記載の発明においては、上述の
端子板と蓄熱器とを一体的に形成して蓄熱器兼用の端子
板とするとともに、この一体的に形成された蓄熱器兼用
の端子板を薄板状PTC素子板の両面にそれぞれ接続し
たことことにある。このように端子板と蓄熱器とを一体
的に形成することにより、端子板と蓄熱器をそれぞれ別
体に形成したものと同容積であっても全体の厚みを薄く
することが可能となるため、この種の限流器を小型にす
ることが可能となる。
端子板と蓄熱器とを一体的に形成して蓄熱器兼用の端子
板とするとともに、この一体的に形成された蓄熱器兼用
の端子板を薄板状PTC素子板の両面にそれぞれ接続し
たことことにある。このように端子板と蓄熱器とを一体
的に形成することにより、端子板と蓄熱器をそれぞれ別
体に形成したものと同容積であっても全体の厚みを薄く
することが可能となるため、この種の限流器を小型にす
ることが可能となる。
【0017】請求項5に記載の発明においては、上述の
端子板と蓄熱器と放熱体とを一体的に形成して蓄熱器お
よび放熱体兼用の端子板とするとともに、この一体的に
形成された蓄熱器および放熱体兼用の端子板を薄板状P
TC素子板の少なくとも一方の面に接続したことことに
ある。このように端子板と蓄熱器と放熱体とを一体的に
形成することにより、端子板と蓄熱器と放熱体をそれぞ
れ別体に形成したものと同容積であっても全体の厚みを
さらに薄くすることが可能となるため、この種の限流器
をさらに小型にすることが可能になる。
端子板と蓄熱器と放熱体とを一体的に形成して蓄熱器お
よび放熱体兼用の端子板とするとともに、この一体的に
形成された蓄熱器および放熱体兼用の端子板を薄板状P
TC素子板の少なくとも一方の面に接続したことことに
ある。このように端子板と蓄熱器と放熱体とを一体的に
形成することにより、端子板と蓄熱器と放熱体をそれぞ
れ別体に形成したものと同容積であっても全体の厚みを
さらに薄くすることが可能となるため、この種の限流器
をさらに小型にすることが可能になる。
【0018】請求項6に記載の発明においては、上述の
薄板状PTC素子板、端子板、蓄熱器および放熱体のそ
れぞれの平面形状がそれぞれ同形の四角形状になるよう
に形成して限流器全体として略角柱状に形成したことこ
とにある。このように限流器を全体として略角柱状に形
成すると、この限流器を3相分並べてMCCB(遮断
器)の接続端子に接続する場合に省スペース化が図れる
ようになる。
薄板状PTC素子板、端子板、蓄熱器および放熱体のそ
れぞれの平面形状がそれぞれ同形の四角形状になるよう
に形成して限流器全体として略角柱状に形成したことこ
とにある。このように限流器を全体として略角柱状に形
成すると、この限流器を3相分並べてMCCB(遮断
器)の接続端子に接続する場合に省スペース化が図れる
ようになる。
【0019】請求項7に記載の発明においては、上述の
薄板状PTC素子板、端子板、蓄熱器および放熱体のそ
れぞれの平面形状がそれぞれ同径の円形状になるように
形成して限流器全体として略円柱状に形成したことにあ
る。一般に、PTC素子板は円形状に製造されるため、
この種の限流器を略円柱状に形成するようにすると、こ
の種の限流器を安価に製造できるようになるとともに容
易に製造できるようになる。
薄板状PTC素子板、端子板、蓄熱器および放熱体のそ
れぞれの平面形状がそれぞれ同径の円形状になるように
形成して限流器全体として略円柱状に形成したことにあ
る。一般に、PTC素子板は円形状に製造されるため、
この種の限流器を略円柱状に形成するようにすると、こ
の種の限流器を安価に製造できるようになるとともに容
易に製造できるようになる。
【0020】請求項8に記載の発明においては、上述の
PTC素子を断面コ字状の半角筒状に形成して半角筒状
PTC素子体とし、この半角筒状PTC素子体の外表面
に緊密に固着されて同半角筒状PTC素子体に電気的に
接続されるとともにその長手方向に突出部を備えた断面
コ字状で半角筒状の外側端子体と、半角筒状PTC素子
体の内表面に緊密に固着されて同半角筒状PTC素子体
に電気的に接続されて同半角筒状PTC素子体に発生し
た熱を吸収して蓄熱するとともにその長手方向に突出部
を備えた蓄熱材からなる蓄熱器兼用の内側端子体と、こ
の蓄熱器兼用の内側端子体に緊密に固着されて同蓄熱器
兼用の内側端子体に蓄熱された熱を放熱する良熱伝導材
からなる放熱体とを備えたことにある。
PTC素子を断面コ字状の半角筒状に形成して半角筒状
PTC素子体とし、この半角筒状PTC素子体の外表面
に緊密に固着されて同半角筒状PTC素子体に電気的に
接続されるとともにその長手方向に突出部を備えた断面
コ字状で半角筒状の外側端子体と、半角筒状PTC素子
体の内表面に緊密に固着されて同半角筒状PTC素子体
に電気的に接続されて同半角筒状PTC素子体に発生し
た熱を吸収して蓄熱するとともにその長手方向に突出部
を備えた蓄熱材からなる蓄熱器兼用の内側端子体と、こ
の蓄熱器兼用の内側端子体に緊密に固着されて同蓄熱器
兼用の内側端子体に蓄熱された熱を放熱する良熱伝導材
からなる放熱体とを備えたことにある。
【0021】このようにPTC素子を断面コ字状の半角
筒状に形成して半角筒状PTC素子体とし、この半角筒
状PTC素子体の外表面に断面コ字状で半角筒状の外側
端子体を固着するとともに半角筒状PTC素子体の内表
面に蓄熱材からなる蓄熱器兼用の内側端子体を固着する
と、半角筒状PTC素子体のコ字状の断面に対して垂直
方向に通電されるため、定常時の定格電流が流れる状態
においては通電抵抗が減少して電力損失が減少する。
筒状に形成して半角筒状PTC素子体とし、この半角筒
状PTC素子体の外表面に断面コ字状で半角筒状の外側
端子体を固着するとともに半角筒状PTC素子体の内表
面に蓄熱材からなる蓄熱器兼用の内側端子体を固着する
と、半角筒状PTC素子体のコ字状の断面に対して垂直
方向に通電されるため、定常時の定格電流が流れる状態
においては通電抵抗が減少して電力損失が減少する。
【0022】また、PTC素子体が発熱した熱は蓄熱器
兼用の内側端子体の3面から伝導するようになるため、
発熱したPTC素子体の熱を効率よく吸収することが可
能となる。このため、PTC素子体に長時間にわたって
過負荷電流が流れてPTC素子体が発熱しても、この熱
は逐次、蓄熱器兼用の内側端子体に吸収されるとともに
蓄熱器兼用の内側端子体に吸収された熱は放熱体より放
出されるので、PTC素子体に過電流領域における過負
荷電流が流れてもPTC素子体が抵抗転移温度に達する
ことが防止できるようになる。
兼用の内側端子体の3面から伝導するようになるため、
発熱したPTC素子体の熱を効率よく吸収することが可
能となる。このため、PTC素子体に長時間にわたって
過負荷電流が流れてPTC素子体が発熱しても、この熱
は逐次、蓄熱器兼用の内側端子体に吸収されるとともに
蓄熱器兼用の内側端子体に吸収された熱は放熱体より放
出されるので、PTC素子体に過電流領域における過負
荷電流が流れてもPTC素子体が抵抗転移温度に達する
ことが防止できるようになる。
【0023】請求項9に記載の発明においては、上述の
外側端子体または蓄熱器兼内側端子の突出部のどちらか
一方は電路の電源側に接続され、その他方は電路の負荷
側に接続されるとともに、蓄熱器兼用の内側端子体は金
属製の容器内に充填される低融点金属を密閉して構成さ
れ、放熱体は多数の放熱フィンを備えるようにしたこと
ことにある。
外側端子体または蓄熱器兼内側端子の突出部のどちらか
一方は電路の電源側に接続され、その他方は電路の負荷
側に接続されるとともに、蓄熱器兼用の内側端子体は金
属製の容器内に充填される低融点金属を密閉して構成さ
れ、放熱体は多数の放熱フィンを備えるようにしたこと
ことにある。
【0024】このようにPTC素子体を外側端子体およ
び蓄熱器兼内側端子に接続することにより、PTC素子
体の通電方向がコ字状の断面に対して垂直方向になって
通電抵抗を減少させることが可能となる。また、低融点
金属を密閉して蓄熱器兼用の内側端子体を構成すれば、
PTC素子体が発熱するとこの蓄熱器兼用の内側端子体
に充填された低融点金属が溶融するようになってその融
解熱によりPTC素子体が発熱した熱を蓄熱するように
なる。融解熱を利用することにより、蓄熱器の容積は単
一金属(例えば、銅)で製作したものより小さくするこ
とが可能となり、限流器を小型化することが可能にな
る。また、放熱体は多数の放熱フィンを備えているので
蓄熱器に吸収された熱は放熱フィンより効率よく放出さ
れるようになる。
び蓄熱器兼内側端子に接続することにより、PTC素子
体の通電方向がコ字状の断面に対して垂直方向になって
通電抵抗を減少させることが可能となる。また、低融点
金属を密閉して蓄熱器兼用の内側端子体を構成すれば、
PTC素子体が発熱するとこの蓄熱器兼用の内側端子体
に充填された低融点金属が溶融するようになってその融
解熱によりPTC素子体が発熱した熱を蓄熱するように
なる。融解熱を利用することにより、蓄熱器の容積は単
一金属(例えば、銅)で製作したものより小さくするこ
とが可能となり、限流器を小型化することが可能にな
る。また、放熱体は多数の放熱フィンを備えているので
蓄熱器に吸収された熱は放熱フィンより効率よく放出さ
れるようになる。
【0025】請求項10に記載の発明においては、上述
のPTC素子を円筒状に形成して円筒状PTC素子体と
し、この円筒状PTC素子体の内表面に緊密に固着され
て同円筒状PTC素子体に電気的に接続されるとともに
その長手方向に突出部を備えた円柱状内側端子体と、円
筒状PTC素子体の外表面に緊密に固着されて同円筒状
PTC素子体に電気的に接続されて同円筒状PTC素子
体に発生した熱を吸収して蓄熱する蓄熱材からなる円筒
状蓄熱器と、この円筒状蓄熱器に緊密に固着されて同円
筒状蓄熱器に電気的に接続されて同円筒状蓄熱器に蓄熱
された熱を放熱するとともにその長手方向に突出部を備
えた良熱伝導材からなる円筒状放熱体兼用の外側端子体
とを備えたことにある。
のPTC素子を円筒状に形成して円筒状PTC素子体と
し、この円筒状PTC素子体の内表面に緊密に固着され
て同円筒状PTC素子体に電気的に接続されるとともに
その長手方向に突出部を備えた円柱状内側端子体と、円
筒状PTC素子体の外表面に緊密に固着されて同円筒状
PTC素子体に電気的に接続されて同円筒状PTC素子
体に発生した熱を吸収して蓄熱する蓄熱材からなる円筒
状蓄熱器と、この円筒状蓄熱器に緊密に固着されて同円
筒状蓄熱器に電気的に接続されて同円筒状蓄熱器に蓄熱
された熱を放熱するとともにその長手方向に突出部を備
えた良熱伝導材からなる円筒状放熱体兼用の外側端子体
とを備えたことにある。
【0026】このようにPTC素子を円筒状に形成して
円筒状PTC素子体とし、この円筒状PTC素子体の内
表面に円柱状内側端子体を固着するとともに円筒状PT
C素子体の外表面に円筒状蓄熱器と円筒状放熱体兼用の
外側端子体とを固着すると、円筒状PTC素子体の断面
に対して径方向に通電されるため、定常時の定格電流が
流れる状態においては通電抵抗が減少して電力損失が減
少する。
円筒状PTC素子体とし、この円筒状PTC素子体の内
表面に円柱状内側端子体を固着するとともに円筒状PT
C素子体の外表面に円筒状蓄熱器と円筒状放熱体兼用の
外側端子体とを固着すると、円筒状PTC素子体の断面
に対して径方向に通電されるため、定常時の定格電流が
流れる状態においては通電抵抗が減少して電力損失が減
少する。
【0027】また、PTC素子体が発熱した熱はその外
側の円筒状蓄熱器に円周面全体から伝導するようになる
ため、発熱したPTC素子体の熱を効率よく吸収するこ
とが可能となる。このため、PTC素子体に長時間にわ
たって過負荷電流が流れてPTC素子体が発熱しても、
この熱は逐次、円筒状蓄熱器に吸収されるとともに円筒
状蓄熱器に吸収された熱は円筒状放熱体兼用の外側端子
体より放出されるので、PTC素子体に過電流領域にお
ける過負荷電流が流れてもPTC素子体が抵抗転移温度
に達することが防止できるようになる。
側の円筒状蓄熱器に円周面全体から伝導するようになる
ため、発熱したPTC素子体の熱を効率よく吸収するこ
とが可能となる。このため、PTC素子体に長時間にわ
たって過負荷電流が流れてPTC素子体が発熱しても、
この熱は逐次、円筒状蓄熱器に吸収されるとともに円筒
状蓄熱器に吸収された熱は円筒状放熱体兼用の外側端子
体より放出されるので、PTC素子体に過電流領域にお
ける過負荷電流が流れてもPTC素子体が抵抗転移温度
に達することが防止できるようになる。
【0028】請求項11に記載の発明においては、上述
の円筒状放熱体兼用の外側端子体または円柱状内側端子
体の突出部のどちらか一方は電路の電源側に接続され、
その他方は電路の負荷側に接続されるとともに、円筒状
蓄熱器は金属製の容器内に充填される低融点金属を密閉
して構成され、円筒状放熱体兼用の外側端子体の外表面
に多数の放熱フィンを備えるようにしたことにある。
の円筒状放熱体兼用の外側端子体または円柱状内側端子
体の突出部のどちらか一方は電路の電源側に接続され、
その他方は電路の負荷側に接続されるとともに、円筒状
蓄熱器は金属製の容器内に充填される低融点金属を密閉
して構成され、円筒状放熱体兼用の外側端子体の外表面
に多数の放熱フィンを備えるようにしたことにある。
【0029】このように円筒状PTC素子体を外側端子
体および蓄熱器兼内側端子に接続することにより、円筒
状PTC素子体の断面に対して径方向に通電されるた
め、定常時の定格電流が流れる状態においては通電抵抗
が減少して電力損失が減少する。また、低融点金属を密
閉して円筒状蓄熱器を構成すれば、PTC素子体が発熱
するとこの蓄熱器に充填された低融点金属が溶融するよ
うになってその融解熱によりPTC素子体が発熱した熱
を蓄熱するようになる。融解熱を利用することにより、
蓄熱器の容積は単一金属(例えば、銅)で製作したもの
より小さくすることが可能となり、限流器を小型化する
ことが可能になる。また、円筒状放熱体兼用の外側端子
体はその外表面に多数の放熱フィンを備えているので蓄
熱器に吸収された熱は放熱フィンより効率よく放出され
るようになる。
体および蓄熱器兼内側端子に接続することにより、円筒
状PTC素子体の断面に対して径方向に通電されるた
め、定常時の定格電流が流れる状態においては通電抵抗
が減少して電力損失が減少する。また、低融点金属を密
閉して円筒状蓄熱器を構成すれば、PTC素子体が発熱
するとこの蓄熱器に充填された低融点金属が溶融するよ
うになってその融解熱によりPTC素子体が発熱した熱
を蓄熱するようになる。融解熱を利用することにより、
蓄熱器の容積は単一金属(例えば、銅)で製作したもの
より小さくすることが可能となり、限流器を小型化する
ことが可能になる。また、円筒状放熱体兼用の外側端子
体はその外表面に多数の放熱フィンを備えているので蓄
熱器に吸収された熱は放熱フィンより効率よく放出され
るようになる。
【0030】請求項12に記載の発明においては、上述
のPTC素子を板状に形成して複数枚のPTC素子板と
し、その長手方向に突出部を備えるとともに高さ方向に
断面三角形状に突起した突起部を少なくとも1つ備え、
PTC素子板に発生した熱を吸収して蓄熱する蓄熱材か
らなる下側端子体と、その長手方向に突出部を備えると
ともに下側端子体の突起部に嵌合する断面三角形状の溝
部をその高さ方向に少なくとも1つ備え、PTC素子板
に発生した熱を吸収して蓄熱する蓄熱材からなる上側端
子体と、上側端子体の上部に配設されて同上側端子体に
蓄熱された熱を放熱する良熱伝導材からなる放熱体とを
備え、下側端子体の断面三角形状の突起部の傾斜面と同
断面三角形状の突起部に嵌合する上側端子体の断面三角
形状の溝部の傾斜面との間にPTC素子板を狭着してい
る。
のPTC素子を板状に形成して複数枚のPTC素子板と
し、その長手方向に突出部を備えるとともに高さ方向に
断面三角形状に突起した突起部を少なくとも1つ備え、
PTC素子板に発生した熱を吸収して蓄熱する蓄熱材か
らなる下側端子体と、その長手方向に突出部を備えると
ともに下側端子体の突起部に嵌合する断面三角形状の溝
部をその高さ方向に少なくとも1つ備え、PTC素子板
に発生した熱を吸収して蓄熱する蓄熱材からなる上側端
子体と、上側端子体の上部に配設されて同上側端子体に
蓄熱された熱を放熱する良熱伝導材からなる放熱体とを
備え、下側端子体の断面三角形状の突起部の傾斜面と同
断面三角形状の突起部に嵌合する上側端子体の断面三角
形状の溝部の傾斜面との間にPTC素子板を狭着してい
る。
【0031】このようにPTC素子を板状に形成してP
TC素子板とし、このPTC素子板を下側端子体の断面
三角形状の突起部の傾斜面と同断面三角形状の溝部に嵌
合する上側端子体の断面三角形状の溝部の傾斜面との間
に狭着すると、PTC素子板の断面の厚み方向に通電さ
れるため、定常時の定格電流が流れる状態においては通
電抵抗が減少して電力損失が減少する。
TC素子板とし、このPTC素子板を下側端子体の断面
三角形状の突起部の傾斜面と同断面三角形状の溝部に嵌
合する上側端子体の断面三角形状の溝部の傾斜面との間
に狭着すると、PTC素子板の断面の厚み方向に通電さ
れるため、定常時の定格電流が流れる状態においては通
電抵抗が減少して電力損失が減少する。
【0032】また、PTC素子板が発熱した熱はその両
側の蓄熱材からなる上、下側両端子体にPTC素子板の
両面から伝導するようになるため、発熱したPTC素子
板の熱を効率よく吸収することが可能となる。このた
め、PTC素子板に長時間にわたって過負荷電流が流れ
てPTC素子板が発熱しても、この熱は逐次、上、下側
両端子体に吸収されるとともに上側両端子体に吸収され
た熱は放熱体より放出されるので、PTC素子板に過電
流領域における過負荷電流が流れてもPTC素子板が抵
抗転移温度に達することが防止できるようになる。
側の蓄熱材からなる上、下側両端子体にPTC素子板の
両面から伝導するようになるため、発熱したPTC素子
板の熱を効率よく吸収することが可能となる。このた
め、PTC素子板に長時間にわたって過負荷電流が流れ
てPTC素子板が発熱しても、この熱は逐次、上、下側
両端子体に吸収されるとともに上側両端子体に吸収され
た熱は放熱体より放出されるので、PTC素子板に過電
流領域における過負荷電流が流れてもPTC素子板が抵
抗転移温度に達することが防止できるようになる。
【0033】請求項13に記載の発明においては、上側
端子体または下側端子体の突出部のどちらか一方は電路
の電源側に接続され、その他方は電路の負荷側に接続さ
れるとともに、上側端子体および下側端子体は金属製の
容器内に充填される低融点金属を密閉して構成され、放
熱体の外表面に多数の放熱フィンを備えるようにしてい
る。
端子体または下側端子体の突出部のどちらか一方は電路
の電源側に接続され、その他方は電路の負荷側に接続さ
れるとともに、上側端子体および下側端子体は金属製の
容器内に充填される低融点金属を密閉して構成され、放
熱体の外表面に多数の放熱フィンを備えるようにしてい
る。
【0034】このように、上、下両端子体を低融点金属
を密閉して形成すれば、PTC素子板が発熱すると両端
子体に充填された低融点金属が溶融するようになってそ
の融解熱によりPTC素子板が発熱した熱を蓄熱するよ
うになる。融解熱を利用することにより、両端子体の容
積は単一金属(例えば、銅)で製作したものより小さく
することが可能となり、限流器を小型化することが可能
になる。また、上側端子体の上側外表面に多数の放熱フ
ィンを備えているので上側端子体に吸収された熱は放熱
フィンより効率よく放出されるようになる。
を密閉して形成すれば、PTC素子板が発熱すると両端
子体に充填された低融点金属が溶融するようになってそ
の融解熱によりPTC素子板が発熱した熱を蓄熱するよ
うになる。融解熱を利用することにより、両端子体の容
積は単一金属(例えば、銅)で製作したものより小さく
することが可能となり、限流器を小型化することが可能
になる。また、上側端子体の上側外表面に多数の放熱フ
ィンを備えているので上側端子体に吸収された熱は放熱
フィンより効率よく放出されるようになる。
【0035】請求項14に記載の発明においては、上述
のPTC素子は常温抵抗率が小さくかつ常温抵抗率に対
する抵抗上昇率が大きいクリストバライト系セラミック
スを用いるようにしている。このクリストバライト系セ
ラミックスは常温抵抗率が小さいため、正常時には電路
に給電される電流は電力損失を伴うことなくPTC素子
を通して流れるようになる。また、クリストバライト系
セラミックスは常温抵抗率に対する抵抗上昇が大きいの
で、この素子に短絡電流のような過電流が流れる異常時
には、急激にその抵抗値が増大するようになるため、こ
の電路に流れる過電流を確実に限流することができるよ
うになる。
のPTC素子は常温抵抗率が小さくかつ常温抵抗率に対
する抵抗上昇率が大きいクリストバライト系セラミック
スを用いるようにしている。このクリストバライト系セ
ラミックスは常温抵抗率が小さいため、正常時には電路
に給電される電流は電力損失を伴うことなくPTC素子
を通して流れるようになる。また、クリストバライト系
セラミックスは常温抵抗率に対する抵抗上昇が大きいの
で、この素子に短絡電流のような過電流が流れる異常時
には、急激にその抵抗値が増大するようになるため、こ
の電路に流れる過電流を確実に限流することができるよ
うになる。
【0036】また、本発明は、電路に短絡電流のような
過電流が流れると温度上昇してその温度が所定の抵抗転
移温度になると急激にその抵抗値が増大してこの過電流
を抑制するPTC素子を用いた限流器をその電源側に接
続したPTC素子を用いた限流器を備えた遮断器であっ
て、請求項15に記載の発明においては、電路に定格電
流以上の過電流領域での過負荷電流が流れる場合はPT
C素子は抵抗転移温度にならないようにするとともに、
電路に短絡電流が流れる場合はPTC素子は抵抗転移温
度になってその短絡電流を抑制するようにしたことにあ
る。このように構成することにより、電路が短絡状態に
なってこの遮断器に短絡電流が流れるようらなると、限
流器は短絡電流を抑制(限流)するため、この種の遮断
器の遮断容量を大幅に向上させることが可能となる。
過電流が流れると温度上昇してその温度が所定の抵抗転
移温度になると急激にその抵抗値が増大してこの過電流
を抑制するPTC素子を用いた限流器をその電源側に接
続したPTC素子を用いた限流器を備えた遮断器であっ
て、請求項15に記載の発明においては、電路に定格電
流以上の過電流領域での過負荷電流が流れる場合はPT
C素子は抵抗転移温度にならないようにするとともに、
電路に短絡電流が流れる場合はPTC素子は抵抗転移温
度になってその短絡電流を抑制するようにしたことにあ
る。このように構成することにより、電路が短絡状態に
なってこの遮断器に短絡電流が流れるようらなると、限
流器は短絡電流を抑制(限流)するため、この種の遮断
器の遮断容量を大幅に向上させることが可能となる。
【0037】請求項16に記載の発明においては、請求
項15に記載の限流器は請求項1から請求項14のいず
れかに記載の限流器であることにある。この遮断器に請
求項1から請求項14に記載の限流器を接続して用いる
と限流効果が大きいので、遮断容量に優れた遮断器が得
られるようになる。
項15に記載の限流器は請求項1から請求項14のいず
れかに記載の限流器であることにある。この遮断器に請
求項1から請求項14に記載の限流器を接続して用いる
と限流効果が大きいので、遮断容量に優れた遮断器が得
られるようになる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に、図に基づいて本発明の実
施形態を説明する。 実施形態1 図1は本発明の第1実施形態のPTC素子を用いた限流
器の概略を示す斜視図である。一般に、抵抗素子の抵抗
値はその断面積に比例して小さくなり、その長さに反比
例して小さくなるので、抵抗率を有する材料を低抵抗で
使用しようとする場合は表面積を広くするとともにその
長さを短くする必要がある。
施形態を説明する。 実施形態1 図1は本発明の第1実施形態のPTC素子を用いた限流
器の概略を示す斜視図である。一般に、抵抗素子の抵抗
値はその断面積に比例して小さくなり、その長さに反比
例して小さくなるので、抵抗率を有する材料を低抵抗で
使用しようとする場合は表面積を広くするとともにその
長さを短くする必要がある。
【0039】そこで、図1に示すように、本第1実施形
態の限流器10は薄板状に形成したPTC素子板11の
上下面に上部端子板12と下部端子板13とを接続し、
上部端子板12の上部にPTC素子板11が発熱した際
の熱を吸収する蓄熱器14を端子板12に密着して接続
するとともに、この蓄熱器14の上部に絶縁板15を介
して放熱体16を配設する構造を採用している。
態の限流器10は薄板状に形成したPTC素子板11の
上下面に上部端子板12と下部端子板13とを接続し、
上部端子板12の上部にPTC素子板11が発熱した際
の熱を吸収する蓄熱器14を端子板12に密着して接続
するとともに、この蓄熱器14の上部に絶縁板15を介
して放熱体16を配設する構造を採用している。
【0040】ここで、PTC素子板11を形成するPT
C素子としては、常温抵抗率ρ(例えば、ρ=0.1Ω
・cm)が小さいとともに、常温抵抗率に対する抵抗上
昇率(例えば、常温抵抗率ρの4000倍)が大きく、
かつその抵抗転移温度(Tc)が200〜240℃程度
のクリストバライト系セラミックスを用いることが好ま
しい。このクリストバライト系セラミックスからなるP
TC素子は、図3に示すような温度(℃)−抵抗率
(ρ)特性を有しており、素子温度が200〜240℃
の抵抗転移温度(Tc)になるとその抵抗率(ρ)が最
大(ρmax)になる。そして、本実施形態1において
は、このクリストバライト系セラミックスからなるPT
C素子を薄板状に形成してPTC素子板11としてい
る。なお、後述する本発明の他の実施形態においてもク
リストバライト系セラミックスからなるPTC素子を用
いる。
C素子としては、常温抵抗率ρ(例えば、ρ=0.1Ω
・cm)が小さいとともに、常温抵抗率に対する抵抗上
昇率(例えば、常温抵抗率ρの4000倍)が大きく、
かつその抵抗転移温度(Tc)が200〜240℃程度
のクリストバライト系セラミックスを用いることが好ま
しい。このクリストバライト系セラミックスからなるP
TC素子は、図3に示すような温度(℃)−抵抗率
(ρ)特性を有しており、素子温度が200〜240℃
の抵抗転移温度(Tc)になるとその抵抗率(ρ)が最
大(ρmax)になる。そして、本実施形態1において
は、このクリストバライト系セラミックスからなるPT
C素子を薄板状に形成してPTC素子板11としてい
る。なお、後述する本発明の他の実施形態においてもク
リストバライト系セラミックスからなるPTC素子を用
いる。
【0041】なお、PTC素子としては、クリストバラ
イト系セラミックス以外に、Cr2O3あるいはAl2O3
を固溶したV2O3系セラミックス、チタン酸鉛(PbT
iO3)セラミックス、チタン酸ビスマス(BiTi
O3)セラミックスあるいはこれらの固溶体を用いても
よい。また、ポリエチレン−カーボン系複合材料あるい
はポリオレフィン−カーボン系複合材料等からなる合成
樹脂により形成することも可能である。
イト系セラミックス以外に、Cr2O3あるいはAl2O3
を固溶したV2O3系セラミックス、チタン酸鉛(PbT
iO3)セラミックス、チタン酸ビスマス(BiTi
O3)セラミックスあるいはこれらの固溶体を用いても
よい。また、ポリエチレン−カーボン系複合材料あるい
はポリオレフィン−カーボン系複合材料等からなる合成
樹脂により形成することも可能である。
【0042】両端子板12,13は、例えば銅、アルミ
ニウム、ステンレス等の導電性が良好でかつ熱伝導性が
良好な金属を帯状に形成している。そして、PTC素子
板11の厚み方向に電流が流れるように、これらの両端
子板12,13をPTC素子板11の厚み方向にサンド
イッチ状に挟み込んで、導電性接着剤による接着、ロウ
付けあるいは溶接等により固着してPTC素子板11と
一体化している。このように両端子板12,13をPT
C素子板11に接続すると、薄板状のPTC素子板11
の通電方向はその厚み方向になるため、このPTC素子
板11内に電流が流れても通電抵抗が減少してその電力
損失は小さくなる。なお、これらの両端子板12,13
の各端部には取り付け穴12aおよび13aが配設され
ている。
ニウム、ステンレス等の導電性が良好でかつ熱伝導性が
良好な金属を帯状に形成している。そして、PTC素子
板11の厚み方向に電流が流れるように、これらの両端
子板12,13をPTC素子板11の厚み方向にサンド
イッチ状に挟み込んで、導電性接着剤による接着、ロウ
付けあるいは溶接等により固着してPTC素子板11と
一体化している。このように両端子板12,13をPT
C素子板11に接続すると、薄板状のPTC素子板11
の通電方向はその厚み方向になるため、このPTC素子
板11内に電流が流れても通電抵抗が減少してその電力
損失は小さくなる。なお、これらの両端子板12,13
の各端部には取り付け穴12aおよび13aが配設され
ている。
【0043】蓄熱器14は、図2に示すように、銅、ア
ルミニウム、ステンレス等の熱伝導性が良好な金属から
なる金属容器14aと、この金属容器14a内に密封し
て充填される低融点金属(例えば、鉛−錫合金、はんだ
等の低融点(例えば130〜150℃)の金属)14b
から構成している。そして、この蓄熱器14は両端子板
12,13の少なくとも一方に接着剤による接着、ロウ
付けあるいは溶接等により固着(なお、図1において
は、端子板12側に配設した例を示している)して両端
子板12,13と一体化している。したがって、PTC
素子板11と両端子板12,13と蓄熱器14とが一体
化される。
ルミニウム、ステンレス等の熱伝導性が良好な金属から
なる金属容器14aと、この金属容器14a内に密封し
て充填される低融点金属(例えば、鉛−錫合金、はんだ
等の低融点(例えば130〜150℃)の金属)14b
から構成している。そして、この蓄熱器14は両端子板
12,13の少なくとも一方に接着剤による接着、ロウ
付けあるいは溶接等により固着(なお、図1において
は、端子板12側に配設した例を示している)して両端
子板12,13と一体化している。したがって、PTC
素子板11と両端子板12,13と蓄熱器14とが一体
化される。
【0044】これにより、PTC素子板11に過電流領
域における過負荷電流が流れ、そのジュール熱によりP
TC素子板11が発熱すると、この発熱した熱が蓄熱器
14に熱伝導する。すると、金属容器14a内に密封、
充填された低融点金属14bがこの熱を吸収してその融
点に達すると融解する。これにより、PTC素子板11
に長時間の間にわたって過負荷電流が流れてPTC素子
板11が発熱しても、この熱は逐次、低融点金属14b
の融解熱に変換されるため、PTC素子板11が抵抗転
移温度(Tc=200〜240℃)に達することが防止
でき、後述するMCCB(遮断器)の動作に影響を与え
ない。
域における過負荷電流が流れ、そのジュール熱によりP
TC素子板11が発熱すると、この発熱した熱が蓄熱器
14に熱伝導する。すると、金属容器14a内に密封、
充填された低融点金属14bがこの熱を吸収してその融
点に達すると融解する。これにより、PTC素子板11
に長時間の間にわたって過負荷電流が流れてPTC素子
板11が発熱しても、この熱は逐次、低融点金属14b
の融解熱に変換されるため、PTC素子板11が抵抗転
移温度(Tc=200〜240℃)に達することが防止
でき、後述するMCCB(遮断器)の動作に影響を与え
ない。
【0045】放熱体16は、熱伝導性が良好なアルミニ
ウム合金製の板状体に複数のフィン16aを一体に形成
した放熱フィンより構成している。この放熱体16を蓄
熱器14より電気的に絶縁するために、耐熱性が良好な
絶縁板15を介して蓄熱器14の上部に一体的に固着し
ている。これにより、蓄熱器14に蓄熱されたPTC素
子板11より発生した熱は放熱体16より外気中に放出
されるようになる。
ウム合金製の板状体に複数のフィン16aを一体に形成
した放熱フィンより構成している。この放熱体16を蓄
熱器14より電気的に絶縁するために、耐熱性が良好な
絶縁板15を介して蓄熱器14の上部に一体的に固着し
ている。これにより、蓄熱器14に蓄熱されたPTC素
子板11より発生した熱は放熱体16より外気中に放出
されるようになる。
【0046】図4は、MCCB(遮断器)100の外形
を示す正面図であり、このMCCB(遮断器)100
は、図示しない電路に接続される主接点、主接点を開閉
する開閉機構、主接点の開極時に発生するアークを消弧
するための消弧室、過負荷電流または短絡電流に対して
開閉機構を釈放して主接点を引き外す引き外し装置等
と、開閉機構を動作させて主接点を電路に投入する操作
スイッチ101と、このMCCB(遮断器)100を電
源側の電路に接続する電源側端子102X,102Y,
102Zと、図示しないMCCB(遮断器)100を負
荷側の電路に接続する負荷側端子とを備えている。
を示す正面図であり、このMCCB(遮断器)100
は、図示しない電路に接続される主接点、主接点を開閉
する開閉機構、主接点の開極時に発生するアークを消弧
するための消弧室、過負荷電流または短絡電流に対して
開閉機構を釈放して主接点を引き外す引き外し装置等
と、開閉機構を動作させて主接点を電路に投入する操作
スイッチ101と、このMCCB(遮断器)100を電
源側の電路に接続する電源側端子102X,102Y,
102Zと、図示しないMCCB(遮断器)100を負
荷側の電路に接続する負荷側端子とを備えている。
【0047】そして、上記限流器10,10,10の各
端子13,13,13の取り付け孔13a,13a,1
3aをMCCB100の電源側端子102X,102
Y,102Zにそれぞれ取り付けてねじ止めし、各限流
器10,10,10の各端子12,12,12の取り付
け孔12a,12a,12aを電源側の電線X,Y,Z
にそれぞれ取り付けてねじ止めすることにより、電源側
の電線X,Y,ZとMCCB100とが各限流器10,
10,10を介して接続される。一方、図示しない負荷
側端子に負荷側の電線各を相毎に接続する。これによ
り、各相毎に限流器10を備えたMCCB(遮断器)1
00が電路に接続されることになる。
端子13,13,13の取り付け孔13a,13a,1
3aをMCCB100の電源側端子102X,102
Y,102Zにそれぞれ取り付けてねじ止めし、各限流
器10,10,10の各端子12,12,12の取り付
け孔12a,12a,12aを電源側の電線X,Y,Z
にそれぞれ取り付けてねじ止めすることにより、電源側
の電線X,Y,ZとMCCB100とが各限流器10,
10,10を介して接続される。一方、図示しない負荷
側端子に負荷側の電線各を相毎に接続する。これによ
り、各相毎に限流器10を備えたMCCB(遮断器)1
00が電路に接続されることになる。
【0048】ついで、上記のように接続した各相毎に限
流器10を備えたMCCB(遮断器)100の動作を説
明する。まず、正常時(図14の定常領域)の動作に
ついて説明すると、操作スイッチ101を操作して開閉
機構を動作させて主接点を電路に投入すると、図示しな
い電源の電力が限流器10およびMCCB100を通し
て図示しない負荷に供給され、この電路に定格電流(図
14のIn)が流れるようになる。このとき、限流器1
0のPTC素子板11の抵抗値は小さいため、電力損失
を伴うことなく負荷に電力が供給される。
流器10を備えたMCCB(遮断器)100の動作を説
明する。まず、正常時(図14の定常領域)の動作に
ついて説明すると、操作スイッチ101を操作して開閉
機構を動作させて主接点を電路に投入すると、図示しな
い電源の電力が限流器10およびMCCB100を通し
て図示しない負荷に供給され、この電路に定格電流(図
14のIn)が流れるようになる。このとき、限流器1
0のPTC素子板11の抵抗値は小さいため、電力損失
を伴うことなく負荷に電力が供給される。
【0049】ここで、何らかの理由により電路の負荷側
に過負荷電流(図14の1.25〜10In)が流れる
異常時(図14の過電流領域)になると、限流器10
のPTC素子板11には定格電流(In)の1.25〜
10倍の過負荷電流が流れ、そのジュール熱によりPT
C素子板11は発熱する。すると、この発熱した熱が蓄
熱器14に熱伝導して蓄熱される。そして、図2に示す
ように、金属容器14a内に密封、充填された低融点金
属14bがこの熱を吸収してその融点に達すると融解す
る。また、蓄熱器14に蓄熱された熱は放熱体16に熱
伝導してそのフィン16aより外部に放出されるように
なる。
に過負荷電流(図14の1.25〜10In)が流れる
異常時(図14の過電流領域)になると、限流器10
のPTC素子板11には定格電流(In)の1.25〜
10倍の過負荷電流が流れ、そのジュール熱によりPT
C素子板11は発熱する。すると、この発熱した熱が蓄
熱器14に熱伝導して蓄熱される。そして、図2に示す
ように、金属容器14a内に密封、充填された低融点金
属14bがこの熱を吸収してその融点に達すると融解す
る。また、蓄熱器14に蓄熱された熱は放熱体16に熱
伝導してそのフィン16aより外部に放出されるように
なる。
【0050】これにより、PTC素子板11に長時間に
わたって過負荷電流が流れてPTC素子板11が発熱し
ても、この熱は逐次、低融点金属14bの融解熱に変換
されるため、PTC素子板11が抵抗転移温度(Tc=
200〜240℃)に達することはない。このとき、M
CCB100に長時間にわたって定格電流(In)の
1.25〜10倍の過負荷電流が継続して流れると、図
14に示すように、その過負荷電流に対応して予め設定
された時間(10秒〜120分)が経過すると、MCC
B100の引き外し装置は動作して開閉機構を釈放して
主接点を引き外し、負荷側は電源より遮断されて電路に
過負荷電流が流れなくなる。
わたって過負荷電流が流れてPTC素子板11が発熱し
ても、この熱は逐次、低融点金属14bの融解熱に変換
されるため、PTC素子板11が抵抗転移温度(Tc=
200〜240℃)に達することはない。このとき、M
CCB100に長時間にわたって定格電流(In)の
1.25〜10倍の過負荷電流が継続して流れると、図
14に示すように、その過負荷電流に対応して予め設定
された時間(10秒〜120分)が経過すると、MCC
B100の引き外し装置は動作して開閉機構を釈放して
主接点を引き外し、負荷側は電源より遮断されて電路に
過負荷電流が流れなくなる。
【0051】一方、電路の負荷側に短絡事故が生じて短
絡電流が流れる異常時(図14の短絡領域)になる
と、限流器10のPTC素子板11には過大な短絡電流
が流れるため、そのジュール熱によりPTC素子板11
は発熱する。すると、この発熱によりPTC素子板11
が抵抗転移温度(Tc=200〜240℃)に達する
と、PTC素子板11の抵抗率(ρ)は最大値(ρma
x)となり、PTC素子板11は短絡電流を抑制(限
流)する動作を開始する。そして、0.02秒(50H
zの場合の1サイクル)以内にはMCCB100の主接
点の開極動作が終了し、負荷側は電源より遮断されて電
路に短絡電流が流れなくなる。
絡電流が流れる異常時(図14の短絡領域)になる
と、限流器10のPTC素子板11には過大な短絡電流
が流れるため、そのジュール熱によりPTC素子板11
は発熱する。すると、この発熱によりPTC素子板11
が抵抗転移温度(Tc=200〜240℃)に達する
と、PTC素子板11の抵抗率(ρ)は最大値(ρma
x)となり、PTC素子板11は短絡電流を抑制(限
流)する動作を開始する。そして、0.02秒(50H
zの場合の1サイクル)以内にはMCCB100の主接
点の開極動作が終了し、負荷側は電源より遮断されて電
路に短絡電流が流れなくなる。
【0052】上述したように、本実施形態1において
は、PTC素子板11を薄板状に形成し、この薄板状の
PTC素子板11の一方の面に電源側の電路に接続され
る取り付け孔12aを備えた端子板12を固着し、PT
C素子板11の他方の面に負荷側の電路に接続される取
り付け孔13aを備えた端子板13を固着しているの
で、薄板状のPTC素子板11の通電方向はその厚み方
向になるため、定常時の定格電流が流れる状態において
は、通電抵抗が減少して電力損失が減少する。
は、PTC素子板11を薄板状に形成し、この薄板状の
PTC素子板11の一方の面に電源側の電路に接続され
る取り付け孔12aを備えた端子板12を固着し、PT
C素子板11の他方の面に負荷側の電路に接続される取
り付け孔13aを備えた端子板13を固着しているの
で、薄板状のPTC素子板11の通電方向はその厚み方
向になるため、定常時の定格電流が流れる状態において
は、通電抵抗が減少して電力損失が減少する。
【0053】また、定格電流以上の過負荷電流が流れる
と、そのジュール熱によりPTC素子板11が発熱する
と、この発熱した熱が蓄熱器14に熱伝導する。これに
より、PTC素子板11に長時間にわたって過負荷電流
が流れてPTC素子板11が発熱しても、この熱は逐
次、蓄熱器14に吸収されるとともに蓄熱器14に吸収
された熱は放熱体16より放出されるめ、PTC素子板
11が抵抗転移温度(Tc)に達することが防止できる
ようになる。
と、そのジュール熱によりPTC素子板11が発熱する
と、この発熱した熱が蓄熱器14に熱伝導する。これに
より、PTC素子板11に長時間にわたって過負荷電流
が流れてPTC素子板11が発熱しても、この熱は逐
次、蓄熱器14に吸収されるとともに蓄熱器14に吸収
された熱は放熱体16より放出されるめ、PTC素子板
11が抵抗転移温度(Tc)に達することが防止できる
ようになる。
【0054】一方、電路に短絡電流が流れる場合は、P
TC素子板11はその短絡電流に起因したジュール熱に
より発熱する。すると、PTC素子板11は抵抗転移温
度に達してその抵抗値が急激に増大して短絡電流を抑制
(限流)するようになり、短絡電流が減少する。このた
め、このPTC素子板11をMCCB100(図4参
照)に接続することによりMCCB100の遮断容量が
増大するため、小容量のMCCB100を用いても大容
量のMCCB100を用いた場合と同様な遮断効果を達
成することが可能となり、遮断器の設置コストを大幅に
減少させることが可能となる。
TC素子板11はその短絡電流に起因したジュール熱に
より発熱する。すると、PTC素子板11は抵抗転移温
度に達してその抵抗値が急激に増大して短絡電流を抑制
(限流)するようになり、短絡電流が減少する。このた
め、このPTC素子板11をMCCB100(図4参
照)に接続することによりMCCB100の遮断容量が
増大するため、小容量のMCCB100を用いても大容
量のMCCB100を用いた場合と同様な遮断効果を達
成することが可能となり、遮断器の設置コストを大幅に
減少させることが可能となる。
【0055】なお、蓄熱器14は銅、錫、鉛などのよう
な熱容量の大きな金属体で構成してもよい。この場合、
蓄熱器14の構成が容易になって、安価に製造できるよ
うになる。
な熱容量の大きな金属体で構成してもよい。この場合、
蓄熱器14の構成が容易になって、安価に製造できるよ
うになる。
【0056】なお、上述した実施形態1においては、P
TC素子板11の上下面に両端子板12,13を接続
し、上部端子板12の上部にPTC素子板11が発熱し
た際の熱を吸収する蓄熱器14を上部端子板12に密着
して接続するとともに、この蓄熱器14の上部に絶縁板
15を介して放熱体16を配設する構造を採用した例に
ついて説明したが、本発明の限流器は上述した実施形態
1の構造に以外にも種々の構造を採用することができ
る。以下に、本第1実施形態の限流器の種々の変形例に
ついて説明する。
TC素子板11の上下面に両端子板12,13を接続
し、上部端子板12の上部にPTC素子板11が発熱し
た際の熱を吸収する蓄熱器14を上部端子板12に密着
して接続するとともに、この蓄熱器14の上部に絶縁板
15を介して放熱体16を配設する構造を採用した例に
ついて説明したが、本発明の限流器は上述した実施形態
1の構造に以外にも種々の構造を採用することができ
る。以下に、本第1実施形態の限流器の種々の変形例に
ついて説明する。
【0057】変形例1 図5は本発明のPTC素子を用いた限流器の第1変形例
の概略を示す斜視図である。図5の第1変形例のPTC
素子を用いた限流器20は、蓄熱材からなる蓄熱器兼用
の上部端子板22をPTC素子板21の上部に導電性接
着剤による接着、ロウ付けあるいは溶接により固着する
とともに、この上部端子板22と同様の構成とした蓄熱
器兼用の下部端子板23をPTC素子板21の下部に導
電性接着剤による接着、ロウ付けあるいは溶接により固
着している。
の概略を示す斜視図である。図5の第1変形例のPTC
素子を用いた限流器20は、蓄熱材からなる蓄熱器兼用
の上部端子板22をPTC素子板21の上部に導電性接
着剤による接着、ロウ付けあるいは溶接により固着する
とともに、この上部端子板22と同様の構成とした蓄熱
器兼用の下部端子板23をPTC素子板21の下部に導
電性接着剤による接着、ロウ付けあるいは溶接により固
着している。
【0058】各蓄熱器兼用の端子板22,23は導電性
が良好で熱伝導性が良好な銅、アルミニウム、ステンレ
ス等の金属容器内に低融点金属(例えば、上述の実施形
態1と同様に、鉛ー錫合金あるいははんだ等よりなる)
を充填して密閉形成している。また、各蓄熱器兼用の端
子板22,23はそれぞれPTC素子板21より延出し
て形成しているとともに、各蓄熱器兼用の端子板22,
23のそれぞれ端部には取り付け穴22a,23aを設
けている。
が良好で熱伝導性が良好な銅、アルミニウム、ステンレ
ス等の金属容器内に低融点金属(例えば、上述の実施形
態1と同様に、鉛ー錫合金あるいははんだ等よりなる)
を充填して密閉形成している。また、各蓄熱器兼用の端
子板22,23はそれぞれPTC素子板21より延出し
て形成しているとともに、各蓄熱器兼用の端子板22,
23のそれぞれ端部には取り付け穴22a,23aを設
けている。
【0059】蓄熱器兼用の上部端子板22の上部には多
数の放熱フィン25aを備えた放熱体25を耐熱性が良
好な絶縁板24を介して固着している。なお、放熱体2
5は熱伝導性が良好なアルミニウム合金からなる形成し
ており、蓄熱器兼用の上部端子板22と絶縁板24およ
び絶縁板24と放熱体25はそれぞれ接着剤により一体
的に固着している。
数の放熱フィン25aを備えた放熱体25を耐熱性が良
好な絶縁板24を介して固着している。なお、放熱体2
5は熱伝導性が良好なアルミニウム合金からなる形成し
ており、蓄熱器兼用の上部端子板22と絶縁板24およ
び絶縁板24と放熱体25はそれぞれ接着剤により一体
的に固着している。
【0060】上述したように本変形例1においては、低
融点金属を充填して密閉形成した蓄熱器兼用の上部端子
板22あるいは下部端子板23とすることにより、上述
した実施形態1のように端子板12と蓄熱器14をそれ
ぞれ別体に形成したものと同容積であっても、各蓄熱器
兼用の端子板22,23をそれぞれPTC素子板21よ
り延出して形成することにより、限流器20の全体の厚
みを薄くすることが可能となるため、この種の限流器2
0を小型に形成することが可能になる。また、PTC素
子板21の両面に各蓄熱器兼用の端子板22,23を固
着しているので、発熱したPTC素子板21から放出さ
れる熱を効率よく吸収できるようになる。 なお、蓄熱
材からなる蓄熱器兼用の端子板22,23は銅、錫、鉛
等よりなる熱容量の大きな金属体により構成してもよ
い。この場合、蓄熱器兼用の端子板22,23の製造が
容易になって、安価に製造できるようになる。
融点金属を充填して密閉形成した蓄熱器兼用の上部端子
板22あるいは下部端子板23とすることにより、上述
した実施形態1のように端子板12と蓄熱器14をそれ
ぞれ別体に形成したものと同容積であっても、各蓄熱器
兼用の端子板22,23をそれぞれPTC素子板21よ
り延出して形成することにより、限流器20の全体の厚
みを薄くすることが可能となるため、この種の限流器2
0を小型に形成することが可能になる。また、PTC素
子板21の両面に各蓄熱器兼用の端子板22,23を固
着しているので、発熱したPTC素子板21から放出さ
れる熱を効率よく吸収できるようになる。 なお、蓄熱
材からなる蓄熱器兼用の端子板22,23は銅、錫、鉛
等よりなる熱容量の大きな金属体により構成してもよ
い。この場合、蓄熱器兼用の端子板22,23の製造が
容易になって、安価に製造できるようになる。
【0061】変形例2 図6は本発明のPTC素子を用いた限流器の第2変形例
の概略を示す斜視図である。図6の第2変形例のPTC
素子を用いた限流器30は、上部に多数の放熱フィン3
2bを備えた蓄熱材からなる蓄熱器および放熱体兼用の
上部端子板32をPTC素子板31の上部に導電性接着
剤による接着、ロウ付けあるいは溶接により固着すると
ともに、PTC素子板31の下部に下部端子板33を導
電性接着剤による接着、ロウ付けあるいは溶接により固
着している。そして、蓄熱器および放熱体兼用の上部端
子板32の外表面は放熱性が良好な材料からなる絶縁膜
を被着している。
の概略を示す斜視図である。図6の第2変形例のPTC
素子を用いた限流器30は、上部に多数の放熱フィン3
2bを備えた蓄熱材からなる蓄熱器および放熱体兼用の
上部端子板32をPTC素子板31の上部に導電性接着
剤による接着、ロウ付けあるいは溶接により固着すると
ともに、PTC素子板31の下部に下部端子板33を導
電性接着剤による接着、ロウ付けあるいは溶接により固
着している。そして、蓄熱器および放熱体兼用の上部端
子板32の外表面は放熱性が良好な材料からなる絶縁膜
を被着している。
【0062】蓄熱材からなる蓄熱器および放熱体兼用の
上部端子板32は熱伝導性が良好で導電性が良好なアル
ミニウム合金から形成しておりその内部に低融点金属
(例えば、上述の実施形態1と同様に、鉛ー錫合金ある
いははんだ等よりなる)を充填して密閉形成している。
また、下部端子板33は導電性が良好で熱伝導性が良好
な銅、アルミニウム、ステンレス等の金属から形成して
いる。また、各端子板32,33のそれぞれ端部には取
り付け穴32a,33aを設けている。
上部端子板32は熱伝導性が良好で導電性が良好なアル
ミニウム合金から形成しておりその内部に低融点金属
(例えば、上述の実施形態1と同様に、鉛ー錫合金ある
いははんだ等よりなる)を充填して密閉形成している。
また、下部端子板33は導電性が良好で熱伝導性が良好
な銅、アルミニウム、ステンレス等の金属から形成して
いる。また、各端子板32,33のそれぞれ端部には取
り付け穴32a,33aを設けている。
【0063】上述したように本変形例2においては、上
部に多数の放熱フィン32bを備え、その内部に低融点
金属を充填して密閉形成した蓄熱器および放熱体兼用の
上部端子板32とすることにより、上述した変形例1よ
りさらに小型の限流器30を得ることが可能になる。な
お、蓄熱材からなる蓄熱器および放熱体兼用の端子板3
2は銅、錫、鉛等よりなる熱容量の大きな金属体により
構成してもよい。この場合、蓄熱器兼用の端子板22,
23の製造が容易になって、安価に製造できるようにな
る。
部に多数の放熱フィン32bを備え、その内部に低融点
金属を充填して密閉形成した蓄熱器および放熱体兼用の
上部端子板32とすることにより、上述した変形例1よ
りさらに小型の限流器30を得ることが可能になる。な
お、蓄熱材からなる蓄熱器および放熱体兼用の端子板3
2は銅、錫、鉛等よりなる熱容量の大きな金属体により
構成してもよい。この場合、蓄熱器兼用の端子板22,
23の製造が容易になって、安価に製造できるようにな
る。
【0064】変形例3 図7は本発明のPTC素子を用いた限流器の第3変形例
の概略を示す斜視図である。図7の第3変形例のPTC
素子を用いた限流器40は、蓄熱材からなる蓄熱器兼用
の上部端子板42をPTC素子板41の上部に導電性接
着剤による接着、ロウ付けあるいは溶接により固着する
とともに、この蓄熱器兼用の上部端子板42と同様の構
成とした蓄熱器兼用の下部端子板43をPTC素子板4
1の下部に導電性接着剤による接着、ロウ付けあるいは
溶接により固着している。
の概略を示す斜視図である。図7の第3変形例のPTC
素子を用いた限流器40は、蓄熱材からなる蓄熱器兼用
の上部端子板42をPTC素子板41の上部に導電性接
着剤による接着、ロウ付けあるいは溶接により固着する
とともに、この蓄熱器兼用の上部端子板42と同様の構
成とした蓄熱器兼用の下部端子板43をPTC素子板4
1の下部に導電性接着剤による接着、ロウ付けあるいは
溶接により固着している。
【0065】蓄熱器兼用の上部端子板42および蓄熱器
兼用の下部端子板43は導電性が良好で熱伝導性が良好
な銅、アルミニウム、ステンレス等の金属からなる容器
に低融点金属(例えば、上述の実施形態1と同様に、鉛
ー錫合金あるいははんだ等よりなる)を充填して密閉形
成している。また、各端子板42,43のそれぞれ端部
には取り付け穴42a,43aを設けている。
兼用の下部端子板43は導電性が良好で熱伝導性が良好
な銅、アルミニウム、ステンレス等の金属からなる容器
に低融点金属(例えば、上述の実施形態1と同様に、鉛
ー錫合金あるいははんだ等よりなる)を充填して密閉形
成している。また、各端子板42,43のそれぞれ端部
には取り付け穴42a,43aを設けている。
【0066】蓄熱器兼用の上部端子板42の上部には多
数の放熱フィン46aを備えた放熱体46を耐熱性が良
好な絶縁板44を介して固着するとともに、蓄熱器兼用
の下部端子板43の上部には多数の放熱フィン47aを
備えた放熱体47を耐熱性が良好な絶縁板45を介して
固着している。なお、放熱体46,47は熱伝導性が良
好なアルミニウム合金によって形成しており、上部端子
板42と絶縁板44、下部端子板43と絶縁板45およ
び絶縁板44と放熱体46、絶縁板45と放熱体47は
それぞれ接着剤により一体的に固着している。
数の放熱フィン46aを備えた放熱体46を耐熱性が良
好な絶縁板44を介して固着するとともに、蓄熱器兼用
の下部端子板43の上部には多数の放熱フィン47aを
備えた放熱体47を耐熱性が良好な絶縁板45を介して
固着している。なお、放熱体46,47は熱伝導性が良
好なアルミニウム合金によって形成しており、上部端子
板42と絶縁板44、下部端子板43と絶縁板45およ
び絶縁板44と放熱体46、絶縁板45と放熱体47は
それぞれ接着剤により一体的に固着している。
【0067】上述したように、本変形例3においては、
PTC素子板41の両面に蓄熱器兼用の各端子板42,
43を固着するとともに、これらの各端子板42,43
の上部および下部に放熱体46および47を固着してい
るので、発熱したPTC素子板41から放出される熱を
効率よく吸収できるようになるとともに、吸収した熱を
放熱体46,47から効率よく放出できるようになる。
PTC素子板41の両面に蓄熱器兼用の各端子板42,
43を固着するとともに、これらの各端子板42,43
の上部および下部に放熱体46および47を固着してい
るので、発熱したPTC素子板41から放出される熱を
効率よく吸収できるようになるとともに、吸収した熱を
放熱体46,47から効率よく放出できるようになる。
【0068】なお、蓄熱材からなる蓄熱器兼用の上部端
子板42および下部端子板43は銅、錫、鉛等よりなる
熱容量の大きな金属体により構成してもよい。この場
合、蓄熱器兼用の各端子板42,43の製造が容易にな
って、安価に製造できるようになる。
子板42および下部端子板43は銅、錫、鉛等よりなる
熱容量の大きな金属体により構成してもよい。この場
合、蓄熱器兼用の各端子板42,43の製造が容易にな
って、安価に製造できるようになる。
【0069】変形例4 上述した実施形態1および各変形例1,2,3において
は、例えば実施形態1においてはPTC素子板11、各
端子板12,13、蓄熱器14、絶縁板15および放熱
体16をそれぞれPTC素子板11と略同形の四角形状
として、限流器10全体として略角柱状体(なお、各端
子板12,13のみは略角柱状体から突出するようにな
る)に形成した例について説明したが、一般に、PTC
素子板は円形状に製造されるため、限流器全体を略円柱
状に形成するようにすると、この種の限流器を安価に製
造できるようになるとともに容易に製造できるようにな
る。
は、例えば実施形態1においてはPTC素子板11、各
端子板12,13、蓄熱器14、絶縁板15および放熱
体16をそれぞれPTC素子板11と略同形の四角形状
として、限流器10全体として略角柱状体(なお、各端
子板12,13のみは略角柱状体から突出するようにな
る)に形成した例について説明したが、一般に、PTC
素子板は円形状に製造されるため、限流器全体を略円柱
状に形成するようにすると、この種の限流器を安価に製
造できるようになるとともに容易に製造できるようにな
る。
【0070】そこで、本第4変形例においては、円形状
に製造されたPTC素子板を用いて限流器全体を略円柱
状に形成することにある。図8は本発明のPTC素子を
用いた限流器の第4変形例の概略を示す斜視図である。
図8の第4変形例のPTC素子を用いた限流器50は、
平面形状が円形状に形成された薄板状PTC素子板51
の上部に円形状に形成された蓄熱材からなる蓄熱器兼用
の上部端子板52を導電性接着剤による接着、ロウ付け
あるいは溶接により固着している。また、平面形状が円
形状に形成された薄板状PTC素子板51の下部に平面
形状が円形状に形成された下部端子板53を導電性接着
剤による接着、ロウ付けあるいは溶接により固着してい
る。
に製造されたPTC素子板を用いて限流器全体を略円柱
状に形成することにある。図8は本発明のPTC素子を
用いた限流器の第4変形例の概略を示す斜視図である。
図8の第4変形例のPTC素子を用いた限流器50は、
平面形状が円形状に形成された薄板状PTC素子板51
の上部に円形状に形成された蓄熱材からなる蓄熱器兼用
の上部端子板52を導電性接着剤による接着、ロウ付け
あるいは溶接により固着している。また、平面形状が円
形状に形成された薄板状PTC素子板51の下部に平面
形状が円形状に形成された下部端子板53を導電性接着
剤による接着、ロウ付けあるいは溶接により固着してい
る。
【0071】蓄熱材からなる蓄熱器兼用の上部端子板5
2は導電性が良好で熱伝導性が良好な銅、アルミニウ
ム、ステンレス等の金属からなる容器内に低融点金属
(例えば、上述の実施形態1と同様に、鉛ー錫合金ある
いははんだ等よりなる)を充填して密閉形成している。
また、下部端子板53は導電性が良好で熱伝導性が良好
な銅、アルミニウム、ステンレス等の金属から形成して
いる。また、各端子板52,53のそれぞれ端部には図
示しない接続部が設けられている。
2は導電性が良好で熱伝導性が良好な銅、アルミニウ
ム、ステンレス等の金属からなる容器内に低融点金属
(例えば、上述の実施形態1と同様に、鉛ー錫合金ある
いははんだ等よりなる)を充填して密閉形成している。
また、下部端子板53は導電性が良好で熱伝導性が良好
な銅、アルミニウム、ステンレス等の金属から形成して
いる。また、各端子板52,53のそれぞれ端部には図
示しない接続部が設けられている。
【0072】蓄熱器兼用の上部端子板52の上部には多
数の放熱フィン55aを備えた平面形状が円形状に形成
された放熱体55を耐熱性が良好な円形状に形成された
絶縁板54を介して固着している。放熱体55は熱伝導
性が良好なアルミニウム合金から形成しており、上部端
子板52と絶縁板54および絶縁板54と放熱体55は
それぞれ接着剤により一体的に固着している。このよう
に構成すると、限流器50全体として略円柱状体に形成
される。
数の放熱フィン55aを備えた平面形状が円形状に形成
された放熱体55を耐熱性が良好な円形状に形成された
絶縁板54を介して固着している。放熱体55は熱伝導
性が良好なアルミニウム合金から形成しており、上部端
子板52と絶縁板54および絶縁板54と放熱体55は
それぞれ接着剤により一体的に固着している。このよう
に構成すると、限流器50全体として略円柱状体に形成
される。
【0073】上述したように、限流器50全体を略円柱
状体に形成すると、平面形状が円形状に製造されたPT
C素子板を加工することなく用いることが可能になるた
め、この種の限流器を安価に製造できるようになるとと
もに容易に製造できるようになる。
状体に形成すると、平面形状が円形状に製造されたPT
C素子板を加工することなく用いることが可能になるた
め、この種の限流器を安価に製造できるようになるとと
もに容易に製造できるようになる。
【0074】なお、蓄熱材からなる蓄熱器兼用の上部端
子板52は銅、錫、鉛等よりなる熱容量の大きな金属体
により構成してもよい。この場合、蓄熱器兼用の上部端
子板52の製造が容易になって、安価に製造できるよう
になる。
子板52は銅、錫、鉛等よりなる熱容量の大きな金属体
により構成してもよい。この場合、蓄熱器兼用の上部端
子板52の製造が容易になって、安価に製造できるよう
になる。
【0075】なお、平面形状が四角形状あるいは円形状
に製造されたPTC素子板を用いて限流器とする場合、
図9に示すように各部品の配置構成を種々に変形させる
ことが可能である。図9(a)は図1および図8の配置
構成例を示し、図1および図8の配置構成の限流器から
絶縁板15あるいは54を省略すると図9(b)に示す
配置構成の限流器となる。また、図9(a)の配置構成
の限流器の下部にさらにもう1つの放熱体16あるいは
55を付加すると図9(c)に示す配置構成の限流器と
なる。さらに、図9(c)の配置構成の限流器から絶縁
板15あるいは54を省略すると図9(d)に示す配置
構成の限流器となる。
に製造されたPTC素子板を用いて限流器とする場合、
図9に示すように各部品の配置構成を種々に変形させる
ことが可能である。図9(a)は図1および図8の配置
構成例を示し、図1および図8の配置構成の限流器から
絶縁板15あるいは54を省略すると図9(b)に示す
配置構成の限流器となる。また、図9(a)の配置構成
の限流器の下部にさらにもう1つの放熱体16あるいは
55を付加すると図9(c)に示す配置構成の限流器と
なる。さらに、図9(c)の配置構成の限流器から絶縁
板15あるいは54を省略すると図9(d)に示す配置
構成の限流器となる。
【0076】実施形態2 図10は本発明のPTC素子を用いた限流器の第2実施
形態の概略を示す斜視図である。図10の第2実施形態
のPTC素子を用いた限流器60は、PTC素子を断面
コ字状の半角筒状に形成して半角筒状PTC素子体61
としたものを使用している。PTC素子としては上述し
た第1実施形態と同様にクリストバライト系セラックス
が好ましい。
形態の概略を示す斜視図である。図10の第2実施形態
のPTC素子を用いた限流器60は、PTC素子を断面
コ字状の半角筒状に形成して半角筒状PTC素子体61
としたものを使用している。PTC素子としては上述し
た第1実施形態と同様にクリストバライト系セラックス
が好ましい。
【0077】半角筒状PTC素子体61の外表面には長
手方向に突出部63aを備えた断面コ字状で半角筒状の
外側端子体63を接着剤による接着、ロウ付けあるいは
溶接して固着し、PTC素子体61と外側端子体63と
を電気的に接続している。なお、外側端子体63は銅、
アルミニウム、ステンレス等の導電性が良好で熱伝導性
が良好な金属から形成している。また、突出部63aに
は取り付け穴63bを設けている。
手方向に突出部63aを備えた断面コ字状で半角筒状の
外側端子体63を接着剤による接着、ロウ付けあるいは
溶接して固着し、PTC素子体61と外側端子体63と
を電気的に接続している。なお、外側端子体63は銅、
アルミニウム、ステンレス等の導電性が良好で熱伝導性
が良好な金属から形成している。また、突出部63aに
は取り付け穴63bを設けている。
【0078】半角筒状PTC素子体61の内表面には長
手方向に突出部62aを備えた蓄熱材からなる蓄熱器兼
用の内側端子体62を接着剤による接着、ロウ付けある
いは溶接して固着し、PTC素子体61と蓄熱器兼用の
内側端子体62とを電気的および熱的に接続している。
この蓄熱材からなる蓄熱器兼用の内側端子体62は、導
電性が良好で熱伝導性が良好な銅、アルミニウム、ステ
ンレス等の金属からなる容器内に低融点金属(例えば、
上述の実施形態1と同様に、鉛ー錫合金あるいははんだ
等よりなる)を充填して角柱状に密閉形成している。ま
た、突出部62aには取り付け穴62bを設けている。
手方向に突出部62aを備えた蓄熱材からなる蓄熱器兼
用の内側端子体62を接着剤による接着、ロウ付けある
いは溶接して固着し、PTC素子体61と蓄熱器兼用の
内側端子体62とを電気的および熱的に接続している。
この蓄熱材からなる蓄熱器兼用の内側端子体62は、導
電性が良好で熱伝導性が良好な銅、アルミニウム、ステ
ンレス等の金属からなる容器内に低融点金属(例えば、
上述の実施形態1と同様に、鉛ー錫合金あるいははんだ
等よりなる)を充填して角柱状に密閉形成している。ま
た、突出部62aには取り付け穴62bを設けている。
【0079】この蓄熱器兼用の内側端子体62の上部に
は複数の放熱フィン65aを備えた放熱体65を耐熱性
良好な絶縁板64を介して固着している。この場合、蓄
熱器兼用の内側端子体62と絶縁板64とは接着剤によ
り固着するとともに絶縁板64と放熱体65も接着剤に
より固着している。なお、放熱体65は熱伝導性が良好
なアルミニウム合金より形成している。
は複数の放熱フィン65aを備えた放熱体65を耐熱性
良好な絶縁板64を介して固着している。この場合、蓄
熱器兼用の内側端子体62と絶縁板64とは接着剤によ
り固着するとともに絶縁板64と放熱体65も接着剤に
より固着している。なお、放熱体65は熱伝導性が良好
なアルミニウム合金より形成している。
【0080】本第2実施形態の限流器60は半角筒状の
PTC素子体61を半角筒状の外側端子体63および角
柱状の蓄熱器兼用の内側端子62にそれぞれ接続してい
るので、PTC素子体61の通電方向がPTC素子体6
1の断面に対してそれぞれ垂直方向になる。そのため、
PTC素子体61の通電抵抗を減少させることが可能に
なる。また、蓄熱器兼用の内側端子体62はその内部に
低融点金属を密閉して充填しているので、PTC素子体
61が発熱するとこの蓄熱器兼用の内側端子体62に充
填された低融点金属が溶融するようになってその融解熱
によりPTC素子体62が発熱した熱を蓄熱するように
なる。また、放熱体65は多数の放熱フィン65aを備
えているので蓄熱器兼用の内側端子体62に吸収された
熱は放熱フィン65aより効率よく放出されるようにな
る。
PTC素子体61を半角筒状の外側端子体63および角
柱状の蓄熱器兼用の内側端子62にそれぞれ接続してい
るので、PTC素子体61の通電方向がPTC素子体6
1の断面に対してそれぞれ垂直方向になる。そのため、
PTC素子体61の通電抵抗を減少させることが可能に
なる。また、蓄熱器兼用の内側端子体62はその内部に
低融点金属を密閉して充填しているので、PTC素子体
61が発熱するとこの蓄熱器兼用の内側端子体62に充
填された低融点金属が溶融するようになってその融解熱
によりPTC素子体62が発熱した熱を蓄熱するように
なる。また、放熱体65は多数の放熱フィン65aを備
えているので蓄熱器兼用の内側端子体62に吸収された
熱は放熱フィン65aより効率よく放出されるようにな
る。
【0081】このように構成した本第2実施形態の3個
の限流器60,60,60の取り付け穴63b,63
b,63bを上述の第1実施形態において説明したMC
CB(遮断器)100(図4参照)の電源側端子102
X,102Y,102Zにそれぞれ取り付けてねじ止め
し、3個の限流器60,60,60の取り付け穴62
b,62b,62bを電源側の電線X,Y,Zにそれぞ
れ取り付けてねじ止めすることにより、電源側の電線
X,Y,ZとMCCB(遮断器)100とが各限流器6
0,60,60を介して接続される。これにより、各相
毎に限流器60を備えたMCCB(遮断器)100が電
路に接続される。なお、このMCCB(遮断器)100
の動作は上述した第1実施形態と同様であるのでその説
明は省略する。
の限流器60,60,60の取り付け穴63b,63
b,63bを上述の第1実施形態において説明したMC
CB(遮断器)100(図4参照)の電源側端子102
X,102Y,102Zにそれぞれ取り付けてねじ止め
し、3個の限流器60,60,60の取り付け穴62
b,62b,62bを電源側の電線X,Y,Zにそれぞ
れ取り付けてねじ止めすることにより、電源側の電線
X,Y,ZとMCCB(遮断器)100とが各限流器6
0,60,60を介して接続される。これにより、各相
毎に限流器60を備えたMCCB(遮断器)100が電
路に接続される。なお、このMCCB(遮断器)100
の動作は上述した第1実施形態と同様であるのでその説
明は省略する。
【0082】以上で述べたように、本実施形態2におい
てはPTC素子を断面コ字状の半角筒状に形成して半角
筒状PTC素子体61とし、この半角筒状PTC素子体
61の外表面に断面コ字状で半角筒状の外側端子体63
を固着するとともに半角筒状PTC素子体61の内表面
に蓄熱材からなる蓄熱器兼用の内側端子体62を固着す
ると、半角筒状PTC素子体61のコ字状の断面に対し
て垂直方向に通電されるため、定常時の定格電流が流れ
る状態においては通電抵抗が減少して電力損失が減少す
る。
てはPTC素子を断面コ字状の半角筒状に形成して半角
筒状PTC素子体61とし、この半角筒状PTC素子体
61の外表面に断面コ字状で半角筒状の外側端子体63
を固着するとともに半角筒状PTC素子体61の内表面
に蓄熱材からなる蓄熱器兼用の内側端子体62を固着す
ると、半角筒状PTC素子体61のコ字状の断面に対し
て垂直方向に通電されるため、定常時の定格電流が流れ
る状態においては通電抵抗が減少して電力損失が減少す
る。
【0083】また、PTC素子体61が発熱した熱は蓄
熱器兼用の内側端子体62の3面から熱伝導するように
なるため、発熱したPTC素子体61の熱を効率よく吸
収することが可能となる。このため、PTC素子体61
に長時間にわたって過電流領域における過負荷電流が流
れてPTC素子体61が発熱しても、この熱は逐次、蓄
熱器兼用の内側端子体62に吸収されるとともに蓄熱器
兼用の内側端子体62に吸収された熱は放熱体65より
放出されるので、PTC素子体61に過電流領域におけ
る過負荷電流が流れてもPTC素子体61が抵抗転移温
度に達することが防止できるようになる。
熱器兼用の内側端子体62の3面から熱伝導するように
なるため、発熱したPTC素子体61の熱を効率よく吸
収することが可能となる。このため、PTC素子体61
に長時間にわたって過電流領域における過負荷電流が流
れてPTC素子体61が発熱しても、この熱は逐次、蓄
熱器兼用の内側端子体62に吸収されるとともに蓄熱器
兼用の内側端子体62に吸収された熱は放熱体65より
放出されるので、PTC素子体61に過電流領域におけ
る過負荷電流が流れてもPTC素子体61が抵抗転移温
度に達することが防止できるようになる。
【0084】一方、限流器60のPTC素子体61に短
絡電流が流れると、そのジュール熱によりPTC素子体
61は発熱する。すると、この発熱によりPTC素子体
61が抵抗転移温度(Tc=200〜240℃)に達す
ると、PTC素子体61の抵抗率(ρ)は最大値(ρm
ax)となり、PTC素子体61は短絡電流を抑制(限
流)するようになる。
絡電流が流れると、そのジュール熱によりPTC素子体
61は発熱する。すると、この発熱によりPTC素子体
61が抵抗転移温度(Tc=200〜240℃)に達す
ると、PTC素子体61の抵抗率(ρ)は最大値(ρm
ax)となり、PTC素子体61は短絡電流を抑制(限
流)するようになる。
【0085】なお、蓄熱材からなる蓄熱器兼用の内側端
子体62は銅、錫、鉛等よりなる熱容量の大きな金属体
により構成してもよい。この場合、蓄熱器兼用の内側端
子体62の製造が容易になって、安価に製造できるよう
になる。
子体62は銅、錫、鉛等よりなる熱容量の大きな金属体
により構成してもよい。この場合、蓄熱器兼用の内側端
子体62の製造が容易になって、安価に製造できるよう
になる。
【0086】実施形態3 図11は本発明のPTC素子を用いた限流器の第3実施
形態の概略を示す斜視図である。図11の第3実施形態
のPTC素子を用いた限流器70は、PTC素子を円筒
状に形成して円筒状PTC素子体71としたものを使用
している。PTC素子として上述した第1実施形態およ
び第2実施形態と同様にクリストバライト系セラミック
スが好ましい。
形態の概略を示す斜視図である。図11の第3実施形態
のPTC素子を用いた限流器70は、PTC素子を円筒
状に形成して円筒状PTC素子体71としたものを使用
している。PTC素子として上述した第1実施形態およ
び第2実施形態と同様にクリストバライト系セラミック
スが好ましい。
【0087】この円筒状PTC素子体71の内表面には
長手方向に突出部73aを備えた円柱状内側端子体73
を接着剤による接着、ロウ付けあるいは溶接して固着
し、円筒状PTC素子体71と円柱状内側端子体73と
を電気的に接続している。なお、内側端子体73は銅、
アルミニウム、ステンレス等の導電性が良好な金属を円
柱状に形成している。また、突出部73aには取り付け
孔73bを設けている。
長手方向に突出部73aを備えた円柱状内側端子体73
を接着剤による接着、ロウ付けあるいは溶接して固着
し、円筒状PTC素子体71と円柱状内側端子体73と
を電気的に接続している。なお、内側端子体73は銅、
アルミニウム、ステンレス等の導電性が良好な金属を円
柱状に形成している。また、突出部73aには取り付け
孔73bを設けている。
【0088】円筒状PTC素子体71の外表面には蓄熱
材からなる円筒状蓄熱器72を接着剤による接着、ロウ
付けあるいは溶接して固着している。この蓄熱材からな
る円筒状蓄熱器72は上述した第1実施形態と同様の低
融点合金を用い、この低融点合金を銅、アルミニウム、
ステンレス等の熱伝導性が良好で導電性が良好な金属か
らなる容器内に充填して密閉形成している。
材からなる円筒状蓄熱器72を接着剤による接着、ロウ
付けあるいは溶接して固着している。この蓄熱材からな
る円筒状蓄熱器72は上述した第1実施形態と同様の低
融点合金を用い、この低融点合金を銅、アルミニウム、
ステンレス等の熱伝導性が良好で導電性が良好な金属か
らなる容器内に充填して密閉形成している。
【0089】円筒状蓄熱器72の外表面にはその長手方
向に突出部74bを備えた熱伝導性が良好な材料からな
る円筒状放熱体兼用の外側端子体74を接着剤による接
着、ロウ付けあるいは溶接して固着している。なお、円
筒状放熱体兼用の外側端子体74の外表面には多数の放
熱フィン74aを形成している。また、突出部74bに
は取り付け穴74cを設けている。この円筒状放熱体兼
用の外側端子体74は熱伝導性が良好なアルミニウム合
金から形成しており、この外表面は絶縁体が被着されて
いる。
向に突出部74bを備えた熱伝導性が良好な材料からな
る円筒状放熱体兼用の外側端子体74を接着剤による接
着、ロウ付けあるいは溶接して固着している。なお、円
筒状放熱体兼用の外側端子体74の外表面には多数の放
熱フィン74aを形成している。また、突出部74bに
は取り付け穴74cを設けている。この円筒状放熱体兼
用の外側端子体74は熱伝導性が良好なアルミニウム合
金から形成しており、この外表面は絶縁体が被着されて
いる。
【0090】このように構成した本第3実施形態の3個
の限流器70,70,70の取り付け穴73b,73
b,73bを上述の第1実施形態において説明したMC
CB(遮断器)100(図4参照)の電源側端子102
X,102Y,102Zにそれぞれ取り付けてねじ止め
し、3個の限流器70,70,70の取り付け穴74
c,74c,74cを電源側の電線X,Y,Zにそれぞ
れ取り付けてねじ止めすることにより、電源側の電線
X,Y,ZとMCCB(遮断器)100とが各限流器7
0,70,70を介して接続される。これにより、各相
毎に限流器70を備えたMCCB(遮断器)100が電
路に接続される。なお、このMCCB(遮断器)100
の動作は上述した第1実施形態と同様であるのでその説
明は省略する。
の限流器70,70,70の取り付け穴73b,73
b,73bを上述の第1実施形態において説明したMC
CB(遮断器)100(図4参照)の電源側端子102
X,102Y,102Zにそれぞれ取り付けてねじ止め
し、3個の限流器70,70,70の取り付け穴74
c,74c,74cを電源側の電線X,Y,Zにそれぞ
れ取り付けてねじ止めすることにより、電源側の電線
X,Y,ZとMCCB(遮断器)100とが各限流器7
0,70,70を介して接続される。これにより、各相
毎に限流器70を備えたMCCB(遮断器)100が電
路に接続される。なお、このMCCB(遮断器)100
の動作は上述した第1実施形態と同様であるのでその説
明は省略する。
【0091】このように構成した本第3実施形態の限流
器70は、PTC素子を円筒状に形成して円筒状PTC
素子体71とし、この円筒状PTC素子体71の内表面
に円柱状内側端子体73を固着するとともに円筒状PT
C素子体71の外表面に円筒状蓄熱器72と円筒状放熱
体兼用の外側端子体73とを固着しているので、円筒状
PTC素子体71の断面に対して径方向に通電される。
そのため、定常時の定格電流が流れる状態においては通
電抵抗が減少して電力損失が減少する。
器70は、PTC素子を円筒状に形成して円筒状PTC
素子体71とし、この円筒状PTC素子体71の内表面
に円柱状内側端子体73を固着するとともに円筒状PT
C素子体71の外表面に円筒状蓄熱器72と円筒状放熱
体兼用の外側端子体73とを固着しているので、円筒状
PTC素子体71の断面に対して径方向に通電される。
そのため、定常時の定格電流が流れる状態においては通
電抵抗が減少して電力損失が減少する。
【0092】また、PTC素子体71が発熱した熱はそ
の外側の円筒状蓄熱器72に円周面全体から伝導するよ
うになるため、発熱したPTC素子体71の熱を効率よ
く吸収することが可能となる。このため、PTC素子体
71に長時間にわたって過電流領域における過負荷電流
が流れてPTC素子体71が発熱しても、この熱は逐
次、円筒状蓄熱器72に吸収されるとともに円筒状蓄熱
器72に吸収された熱はその外表面に多数の放熱フィン
74aを備えた円筒状放熱体兼用の外側端子体74より
放出されるので、PTC素子体71に過負荷電流が流れ
てもPTC素子体71が抵抗転移温度に達することが防
止できるようになる。
の外側の円筒状蓄熱器72に円周面全体から伝導するよ
うになるため、発熱したPTC素子体71の熱を効率よ
く吸収することが可能となる。このため、PTC素子体
71に長時間にわたって過電流領域における過負荷電流
が流れてPTC素子体71が発熱しても、この熱は逐
次、円筒状蓄熱器72に吸収されるとともに円筒状蓄熱
器72に吸収された熱はその外表面に多数の放熱フィン
74aを備えた円筒状放熱体兼用の外側端子体74より
放出されるので、PTC素子体71に過負荷電流が流れ
てもPTC素子体71が抵抗転移温度に達することが防
止できるようになる。
【0093】一方、限流器70のPTC素子体71に短
絡電流が流れると、そのジュール熱によりPTC素子体
71は発熱する。すると、この発熱によりPTC素子体
71が抵抗転移温度(Tc=200〜240℃)に達す
ると、PTC素子体71の抵抗率(ρ)は最大値(ρm
ax)となり、PTC素子体71は短絡電流を抑制(限
流)するようになる。
絡電流が流れると、そのジュール熱によりPTC素子体
71は発熱する。すると、この発熱によりPTC素子体
71が抵抗転移温度(Tc=200〜240℃)に達す
ると、PTC素子体71の抵抗率(ρ)は最大値(ρm
ax)となり、PTC素子体71は短絡電流を抑制(限
流)するようになる。
【0094】なお、蓄熱材からなる円筒状蓄熱器72は
銅、錫、鉛等よりなる熱容量の大きな金属体により構成
してもよい。この場合、円筒状蓄熱器72の製造が容易
になって、安価に製造できるようになる。
銅、錫、鉛等よりなる熱容量の大きな金属体により構成
してもよい。この場合、円筒状蓄熱器72の製造が容易
になって、安価に製造できるようになる。
【0095】実施形態4 図12は本発明のPTC素子を用いた限流器の第4実施
形態の概略を示す斜視図である。図12の第2実施形態
のPTC素子を用いた限流器80は、板状に成形したP
TC素子板81,82を2枚使用している。PTC素子
としては上述した第1実施形態と同様にクリストバライ
ト系セラックスが好ましい。
形態の概略を示す斜視図である。図12の第2実施形態
のPTC素子を用いた限流器80は、板状に成形したP
TC素子板81,82を2枚使用している。PTC素子
としては上述した第1実施形態と同様にクリストバライ
ト系セラックスが好ましい。
【0096】このPTC素子板81,82は、長手方向
に突出部83aを備え、中央部に高さ方向に断面三角形
状に突起した突起部83bを形成した蓄熱材からなる蓄
熱器兼用の下側端子体83の突出部83bの両傾斜面に
接着剤による接着、ロウ付けあるいは溶接して固着し、
PTC素子体81,82と下側端子体83とを電気的お
よび熱的に接続している。この蓄熱器兼用の下側端子体
83は銅、アルミニウム、ステンレス等の金属からなる
容器内に低融点金属(例えば、上述の実施形態1と同様
に、鉛ー錫合金あるいははんだ等よりなる)を充填して
密閉形成している。なお、突出部83aには取り付け穴
83cを設けている。
に突出部83aを備え、中央部に高さ方向に断面三角形
状に突起した突起部83bを形成した蓄熱材からなる蓄
熱器兼用の下側端子体83の突出部83bの両傾斜面に
接着剤による接着、ロウ付けあるいは溶接して固着し、
PTC素子体81,82と下側端子体83とを電気的お
よび熱的に接続している。この蓄熱器兼用の下側端子体
83は銅、アルミニウム、ステンレス等の金属からなる
容器内に低融点金属(例えば、上述の実施形態1と同様
に、鉛ー錫合金あるいははんだ等よりなる)を充填して
密閉形成している。なお、突出部83aには取り付け穴
83cを設けている。
【0097】このPTC素子板81,82を固着した下
側端子体83の上部には、長手方向に突出部84aを備
え、中央部に高さ方向に断面三角形状の溝部84bを形
成した蓄熱材からなる蓄熱器兼用の上側端子体84が配
設されている。この上側端子体84の断面三角形状の溝
部84bの両傾斜面にPTC素子板81,82を間にし
て、これらの下側端子体83と上側端子体84を接着剤
による接着、ロウ付けあるいは溶接して固着し、上側端
子体84と下側端子体83は電気的および熱的に接続し
ている。この蓄熱材からなる蓄熱器兼用の上側端子体8
4は、導電性が良好で熱伝導性が良好な銅、アルミニウ
ム、ステンレス等の金属からなる容器内に低融点金属
(例えば、上述の実施形態1と同様に、鉛ー錫合金ある
いははんだ等よりなる)を充填して密閉形成している。
また、突出部84aには取り付け穴84cを設けてい
る。
側端子体83の上部には、長手方向に突出部84aを備
え、中央部に高さ方向に断面三角形状の溝部84bを形
成した蓄熱材からなる蓄熱器兼用の上側端子体84が配
設されている。この上側端子体84の断面三角形状の溝
部84bの両傾斜面にPTC素子板81,82を間にし
て、これらの下側端子体83と上側端子体84を接着剤
による接着、ロウ付けあるいは溶接して固着し、上側端
子体84と下側端子体83は電気的および熱的に接続し
ている。この蓄熱材からなる蓄熱器兼用の上側端子体8
4は、導電性が良好で熱伝導性が良好な銅、アルミニウ
ム、ステンレス等の金属からなる容器内に低融点金属
(例えば、上述の実施形態1と同様に、鉛ー錫合金ある
いははんだ等よりなる)を充填して密閉形成している。
また、突出部84aには取り付け穴84cを設けてい
る。
【0098】下側端子体83と上側端子体84を固着し
た後、これらの周囲は耐熱性良好な絶縁シート(図示せ
ず)が接着剤により被覆される。絶縁シートにより被覆
された蓄熱器兼用の上側端子体84の上部には複数の放
熱フィン85aを備えた放熱体85を接着剤により固着
している。なお、放熱体85は熱伝導性が良好なアルミ
ニウム合金より形成している。
た後、これらの周囲は耐熱性良好な絶縁シート(図示せ
ず)が接着剤により被覆される。絶縁シートにより被覆
された蓄熱器兼用の上側端子体84の上部には複数の放
熱フィン85aを備えた放熱体85を接着剤により固着
している。なお、放熱体85は熱伝導性が良好なアルミ
ニウム合金より形成している。
【0099】本第4実施形態の限流器80は、板状に成
形したPTC素子板81,82を中央部に高さ方向に断
面三角形状の突起部82bを形成した蓄熱材からなる蓄
熱器兼用の下側端子体83の突起部83bの傾斜面の両
面に固着し、これらの上に中央部に高さ方向に断面三角
形状の溝部84bを形成した蓄熱材からなる蓄熱器兼用
の上側端子体84が配設されて、これらの両端子体8
3,84が一体的に固着されるので、PTC素子板8
1,82の通電方向がその厚み方向となる。
形したPTC素子板81,82を中央部に高さ方向に断
面三角形状の突起部82bを形成した蓄熱材からなる蓄
熱器兼用の下側端子体83の突起部83bの傾斜面の両
面に固着し、これらの上に中央部に高さ方向に断面三角
形状の溝部84bを形成した蓄熱材からなる蓄熱器兼用
の上側端子体84が配設されて、これらの両端子体8
3,84が一体的に固着されるので、PTC素子板8
1,82の通電方向がその厚み方向となる。
【0100】このため、この限流器80の平面の面積を
一定した場合のPTC素子板81,82の通電抵抗を減
少させることが可能になる。また、蓄熱器兼用の両端子
体83,84はその内部に低融点金属を密閉して充填し
ているので、PTC素子板81,82 が発熱すると、こ
の蓄熱器兼用の両端子体83,84に充填された低融点
金属が溶融するようになって、その融解熱によりPTC
素子板81,82が発熱した熱を蓄熱するようになる。
また、放熱体85は多数の放熱フィン85aを備えてい
るので蓄熱器兼用の上側端子体84に吸収された熱は放
熱フィン85aより効率よく放出されるようになる。
一定した場合のPTC素子板81,82の通電抵抗を減
少させることが可能になる。また、蓄熱器兼用の両端子
体83,84はその内部に低融点金属を密閉して充填し
ているので、PTC素子板81,82 が発熱すると、こ
の蓄熱器兼用の両端子体83,84に充填された低融点
金属が溶融するようになって、その融解熱によりPTC
素子板81,82が発熱した熱を蓄熱するようになる。
また、放熱体85は多数の放熱フィン85aを備えてい
るので蓄熱器兼用の上側端子体84に吸収された熱は放
熱フィン85aより効率よく放出されるようになる。
【0101】このように構成した本第4実施形態の3個
の限流器80,80,80の取り付け穴84c,84
c,84cを上述の第1実施形態において説明したMC
CB(遮断器)100(図4参照)の電源側端子102
X,102Y,102Zにそれぞれ取り付けてねじ止め
し、3個の限流器80,80,80の取り付け穴83
c,83c,83cを電源側の電線X,Y,Zにそれぞ
れ取り付けてねじ止めすることにより、電源側の電線
X,Y,ZとMCCB(遮断器)100とが各限流器8
0,80,80を介して接続される。これにより、各相
毎に限流器80を備えたMCCB(遮断器)100が電
路に接続される。なお、このMCCB(遮断器)100
の動作は上述した第1実施形態と同様であるのでその説
明は省略する。
の限流器80,80,80の取り付け穴84c,84
c,84cを上述の第1実施形態において説明したMC
CB(遮断器)100(図4参照)の電源側端子102
X,102Y,102Zにそれぞれ取り付けてねじ止め
し、3個の限流器80,80,80の取り付け穴83
c,83c,83cを電源側の電線X,Y,Zにそれぞ
れ取り付けてねじ止めすることにより、電源側の電線
X,Y,ZとMCCB(遮断器)100とが各限流器8
0,80,80を介して接続される。これにより、各相
毎に限流器80を備えたMCCB(遮断器)100が電
路に接続される。なお、このMCCB(遮断器)100
の動作は上述した第1実施形態と同様であるのでその説
明は省略する。
【0102】変形例 上述の実施形態4においては、下側端子体83に1つの
突起部83bを設け、この突起部83bに嵌合する溝部
84bを上側端子体84に1つ設ける例について説明し
たが、突起部および溝部を複数個設けるようにしても良
い。本変形例においては、図13に示すように2つの突
起部と2つの溝部を設けるようにしたことに特徴があ
る。
突起部83bを設け、この突起部83bに嵌合する溝部
84bを上側端子体84に1つ設ける例について説明し
たが、突起部および溝部を複数個設けるようにしても良
い。本変形例においては、図13に示すように2つの突
起部と2つの溝部を設けるようにしたことに特徴があ
る。
【0103】図13は実施形態4の変形例の概略を示す
斜視図である。図13の変形例のPTC素子を用いた限
流器90は、板状に成形したPTC素子板91,92,
93,94を4枚使用している。PTC素子としては上
述した第1実施形態と同様にクリストバライト系セラッ
クスが好ましい。
斜視図である。図13の変形例のPTC素子を用いた限
流器90は、板状に成形したPTC素子板91,92,
93,94を4枚使用している。PTC素子としては上
述した第1実施形態と同様にクリストバライト系セラッ
クスが好ましい。
【0104】このPTC素子板91,92,93,94
は、長手方向に突出部95aを備え、高さ方向に断面三
角形状に突起した2つの突起部95b,95cを形成し
た蓄熱材からなる蓄熱器兼用の下側端子体95の突起部
95b,95cのそれぞれの両傾斜面に接着剤による接
着、ロウ付けあるいは溶接して固着し、各PTC素子板
91,92,93,94と下側端子体95とを電気的お
よび熱的に接続している。この蓄熱器兼用の下側端子体
95は銅、アルミニウム、ステンレス等の金属からなる
容器内に低融点金属(例えば、上述の実施形態1と同様
に、鉛ー錫合金あるいははんだ等よりなる)を充填して
密閉形成している。なお、突出部95aには取り付け穴
95dを設けている。
は、長手方向に突出部95aを備え、高さ方向に断面三
角形状に突起した2つの突起部95b,95cを形成し
た蓄熱材からなる蓄熱器兼用の下側端子体95の突起部
95b,95cのそれぞれの両傾斜面に接着剤による接
着、ロウ付けあるいは溶接して固着し、各PTC素子板
91,92,93,94と下側端子体95とを電気的お
よび熱的に接続している。この蓄熱器兼用の下側端子体
95は銅、アルミニウム、ステンレス等の金属からなる
容器内に低融点金属(例えば、上述の実施形態1と同様
に、鉛ー錫合金あるいははんだ等よりなる)を充填して
密閉形成している。なお、突出部95aには取り付け穴
95dを設けている。
【0105】このPTC素子板91,92,93,94
を固着した下側端子体95の上部には、長手方向に突出
部96aを備え、高さ方向に断面三角形状の2つの溝部
96b,96cを形成した蓄熱材からなる蓄熱器兼用の
上側端子体96が配設されている。この上側端子体96
の断面三角形状の2つの溝部96b,96cのそれぞれ
の両傾斜面にPTC素子板91,92,93,94を間
にして、これらの下側端子体95と上側端子体96を接
着剤による接着、ロウ付けあるいは溶接して固着し、上
側端子体95と下側端子体96は電気的および熱的に接
続している。この蓄熱材からなる蓄熱器兼用の上側端子
体96は、導電性が良好で熱伝導性が良好な銅、アルミ
ニウム、ステンレス等の金属からなる容器内に低融点金
属(例えば、上述の実施形態1と同様に、鉛ー錫合金あ
るいははんだ等よりなる)を充填して密閉形成してい
る。また、突出部96aには取り付け穴96dを設けて
いる。
を固着した下側端子体95の上部には、長手方向に突出
部96aを備え、高さ方向に断面三角形状の2つの溝部
96b,96cを形成した蓄熱材からなる蓄熱器兼用の
上側端子体96が配設されている。この上側端子体96
の断面三角形状の2つの溝部96b,96cのそれぞれ
の両傾斜面にPTC素子板91,92,93,94を間
にして、これらの下側端子体95と上側端子体96を接
着剤による接着、ロウ付けあるいは溶接して固着し、上
側端子体95と下側端子体96は電気的および熱的に接
続している。この蓄熱材からなる蓄熱器兼用の上側端子
体96は、導電性が良好で熱伝導性が良好な銅、アルミ
ニウム、ステンレス等の金属からなる容器内に低融点金
属(例えば、上述の実施形態1と同様に、鉛ー錫合金あ
るいははんだ等よりなる)を充填して密閉形成してい
る。また、突出部96aには取り付け穴96dを設けて
いる。
【0106】下側端子体95と上側端子体96を固着し
た後、これらの周囲は耐熱性良好な絶縁シート(図示せ
ず)が接着剤により被覆される。絶縁シートにより被覆
された蓄熱器兼用の上側端子体96の上部には複数の放
熱フィン97aを備えた放熱体97を接着剤により固着
している。なお、放熱体97は熱伝導性が良好なアルミ
ニウム合金より形成している。
た後、これらの周囲は耐熱性良好な絶縁シート(図示せ
ず)が接着剤により被覆される。絶縁シートにより被覆
された蓄熱器兼用の上側端子体96の上部には複数の放
熱フィン97aを備えた放熱体97を接着剤により固着
している。なお、放熱体97は熱伝導性が良好なアルミ
ニウム合金より形成している。
【0107】本変形例の限流器90は、実施形態4と同
様に、PTC素子板91,92,93,94の通電方向
がその厚み方向となる。このため、この限流器90の平
面の面積を一定した場合に、PTC素子板91,92,
93,94に生じる通電抵抗をさらに減少させることが
可能になる。
様に、PTC素子板91,92,93,94の通電方向
がその厚み方向となる。このため、この限流器90の平
面の面積を一定した場合に、PTC素子板91,92,
93,94に生じる通電抵抗をさらに減少させることが
可能になる。
【0108】このように構成した本変形例の3個の限流
器90,90,90の取り付け穴96d,96d,96
dを上述の第1実施形態において説明したMCCB(遮
断器)100(図4参照)の電源側端子102X,10
2Y,102Zにそれぞれ取り付けてねじ止めし、3個
の限流器90,90,90の取り付け穴95d,95
d,95dを電源側の電線X,Y,Zにそれぞれ取り付
けてねじ止めすることにより、電源側の電線X,Y,Z
とMCCB(遮断器)100とが各限流器90,90,
90を介して接続される。これにより、各相毎に限流器
90を備えたMCCB(遮断器)100が電路に接続さ
れる。なお、このMCCB(遮断器)100の動作は上
述した第1実施形態と同様であるのでその説明は省略す
る。
器90,90,90の取り付け穴96d,96d,96
dを上述の第1実施形態において説明したMCCB(遮
断器)100(図4参照)の電源側端子102X,10
2Y,102Zにそれぞれ取り付けてねじ止めし、3個
の限流器90,90,90の取り付け穴95d,95
d,95dを電源側の電線X,Y,Zにそれぞれ取り付
けてねじ止めすることにより、電源側の電線X,Y,Z
とMCCB(遮断器)100とが各限流器90,90,
90を介して接続される。これにより、各相毎に限流器
90を備えたMCCB(遮断器)100が電路に接続さ
れる。なお、このMCCB(遮断器)100の動作は上
述した第1実施形態と同様であるのでその説明は省略す
る。
【0109】以上で述べたように、本実施形態およびそ
の変形例においては、板状に成形したPTC素子板8
1,82(または91,92,93,94)を複数枚用
いているので、これらのPTC素子板81,82(また
は91,92,93,94)を両端子板83,84(ま
たは95,96)の間に固着しているので、各PTC素
子板の厚み方向に通電され、定常時の定格電流が流れる
状態においては通電抵抗が減少して電力損失が減少す
る。
の変形例においては、板状に成形したPTC素子板8
1,82(または91,92,93,94)を複数枚用
いているので、これらのPTC素子板81,82(また
は91,92,93,94)を両端子板83,84(ま
たは95,96)の間に固着しているので、各PTC素
子板の厚み方向に通電され、定常時の定格電流が流れる
状態においては通電抵抗が減少して電力損失が減少す
る。
【0110】一方、限流器80(または90)に短絡電
流が流れると、そのジュール熱によりPTC素子板8
1,82(または91,92,93,94)は発熱す
る。すると、この発熱によりPTC素子板81,82
(または91,92,93,94)が抵抗転移温度(T
c=200〜240℃)に達すると、PTC素子体81
の抵抗率(ρ)は最大値(ρmax)となり、PTC素
子板81,82(または91,92,93,94)は短
絡電流を抑制(限流)するようになる。
流が流れると、そのジュール熱によりPTC素子板8
1,82(または91,92,93,94)は発熱す
る。すると、この発熱によりPTC素子板81,82
(または91,92,93,94)が抵抗転移温度(T
c=200〜240℃)に達すると、PTC素子体81
の抵抗率(ρ)は最大値(ρmax)となり、PTC素
子板81,82(または91,92,93,94)は短
絡電流を抑制(限流)するようになる。
【0111】また、PTC素子板81,82(または9
1,92,93,94)が発熱した熱は蓄熱器兼用の両
端子体83,84(または95,96)から熱伝導する
ようになるため、発熱したPTC素子体81の熱を効率
よく吸収することが可能となる。このため、PTC素子
板81,82(または91,92,93,94)に長時
間にわたって過電流領域における過負荷電流が流れてP
TC素子板81,82(または91,92,93,9
4)が発熱しても、この熱は逐次、蓄熱器兼用の両端子
体83,84(または95,96)に吸収されるととも
に蓄熱器兼用の上側端子体84(または96)に吸収さ
れた熱は放熱体85(または97)より放出されるの
で、PTC素子板81,82(または91,92,9
3,94)に過電流領域における過負荷電流が流れても
PTC素子板81,82(または91,92,93,9
4)が抵抗転移温度に達することが防止できるようにな
る。
1,92,93,94)が発熱した熱は蓄熱器兼用の両
端子体83,84(または95,96)から熱伝導する
ようになるため、発熱したPTC素子体81の熱を効率
よく吸収することが可能となる。このため、PTC素子
板81,82(または91,92,93,94)に長時
間にわたって過電流領域における過負荷電流が流れてP
TC素子板81,82(または91,92,93,9
4)が発熱しても、この熱は逐次、蓄熱器兼用の両端子
体83,84(または95,96)に吸収されるととも
に蓄熱器兼用の上側端子体84(または96)に吸収さ
れた熱は放熱体85(または97)より放出されるの
で、PTC素子板81,82(または91,92,9
3,94)に過電流領域における過負荷電流が流れても
PTC素子板81,82(または91,92,93,9
4)が抵抗転移温度に達することが防止できるようにな
る。
【0112】なお、蓄熱材からなる蓄熱器兼用の両端子
体83,84(または95,96)は銅、錫、鉛等より
なる熱容量の大きな金属体により構成してもよい。この
場合、蓄熱器兼用の両端子体83,84(または95,
96)の製造が容易になって、安価に製造できるように
なる。
体83,84(または95,96)は銅、錫、鉛等より
なる熱容量の大きな金属体により構成してもよい。この
場合、蓄熱器兼用の両端子体83,84(または95,
96)の製造が容易になって、安価に製造できるように
なる。
【図1】 本発明の第1実施形態のPTC素子を用いた
限流器の概略を示す斜視図である。
限流器の概略を示す斜視図である。
【図2】 図1の蓄熱器の一例を示す図である。
【図3】 本発明に用いるPTC素子の温度−抵抗率特
性の一例を示す図である。
性の一例を示す図である。
【図4】 本発明の遮断器の外形を示す正面図である。
【図5】 本発明の第1実施形態のPTC素子を用いた
限流器の第1変形例の概略を示す斜視図である。
限流器の第1変形例の概略を示す斜視図である。
【図6】 本発明の第1実施形態のPTC素子を用いた
限流器の第2変形例の概略を示す斜視図である。
限流器の第2変形例の概略を示す斜視図である。
【図7】 本発明の第1実施形態のPTC素子を用いた
限流器の第3変形例の概略を示す斜視図である。
限流器の第3変形例の概略を示す斜視図である。
【図8】 本発明の第1実施形態のPTC素子を用いた
限流器の第4変形例の概略を示す斜視図である。
限流器の第4変形例の概略を示す斜視図である。
【図9】 図1および図8の各部品の配置構成の変形例
を示す図である。
を示す図である。
【図10】 本発明の第2実施形態のPTC素子を用い
た限流器の概略を示す斜視図である。
た限流器の概略を示す斜視図である。
【図11】 本発明の第3実施形態のPTC素子を用い
た限流器の概略を示す斜視図である。
た限流器の概略を示す斜視図である。
【図12】 本発明の第4実施形態のPTC素子を用い
た限流器の概略を示す斜視図である。
た限流器の概略を示す斜視図である。
【図13】 本発明の第4実施形態のPTC素子を用い
た限流器の変形例の概略を示す斜視図である。
た限流器の変形例の概略を示す斜視図である。
【図14】 MCCB(遮断器)の動作特性を示す図で
ある。
ある。
【図15】 従来例の限流器の一例を示す図である。
10…限流器、11…PTC素子板、12…上部端子
板、13…下部端子板、14…蓄熱器、16…放熱体、
20…限流器、21…PTC素子板、22…蓄熱器兼用
の上部端子板、23…下部端子板、25…放熱体、30
…限流器、31…PTC素子板、32…蓄熱器および放
熱体兼用の上部端子板、33…下部端子板、40…限流
器、41…PTC素子板、42…蓄熱器兼用の上部端子
板、43…蓄熱器兼用の下部端子板、46,47…放熱
体、50…限流器、51…PTC素子板、52…蓄熱器
兼用の上部端子板、53…下部端子板、55…放熱体、
60…限流器、61…半角筒状のPTC素子体、62…
蓄熱器兼用の内側端子体、63…半角筒状の外側端子
体、65…放熱体、70…限流器、71…円筒状PTC
素子体、72…円筒状蓄熱器、73…円柱状内側端子
体、74…円筒状放熱体兼用の外側端子体、80…限流
器、81,82…PTC素子板、83…蓄熱器兼用の下
側端子体、84…蓄熱器兼用の上側端子体、85…放熱
体、90…限流器、91,92,93,94…PTC素
子板、95…蓄熱器兼用の下側端子体、96…蓄熱器兼
用の上側端子体、97…放熱体、100…MCCB(遮
断器)、101…操作スイッチ、102X,102Y,
102Z…電源側端子
板、13…下部端子板、14…蓄熱器、16…放熱体、
20…限流器、21…PTC素子板、22…蓄熱器兼用
の上部端子板、23…下部端子板、25…放熱体、30
…限流器、31…PTC素子板、32…蓄熱器および放
熱体兼用の上部端子板、33…下部端子板、40…限流
器、41…PTC素子板、42…蓄熱器兼用の上部端子
板、43…蓄熱器兼用の下部端子板、46,47…放熱
体、50…限流器、51…PTC素子板、52…蓄熱器
兼用の上部端子板、53…下部端子板、55…放熱体、
60…限流器、61…半角筒状のPTC素子体、62…
蓄熱器兼用の内側端子体、63…半角筒状の外側端子
体、65…放熱体、70…限流器、71…円筒状PTC
素子体、72…円筒状蓄熱器、73…円柱状内側端子
体、74…円筒状放熱体兼用の外側端子体、80…限流
器、81,82…PTC素子板、83…蓄熱器兼用の下
側端子体、84…蓄熱器兼用の上側端子体、85…放熱
体、90…限流器、91,92,93,94…PTC素
子板、95…蓄熱器兼用の下側端子体、96…蓄熱器兼
用の上側端子体、97…放熱体、100…MCCB(遮
断器)、101…操作スイッチ、102X,102Y,
102Z…電源側端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02H 9/02 H02H 9/02 B
Claims (16)
- 【請求項1】 所定の抵抗転移温度になると急激にその
抵抗値が増大する正の抵抗温度係数を有するPTC素子
を電路に備えて同電路に短絡電流のような過電流が流れ
ることにより同PTC素子の温度が上昇してその温度が
前記所定の抵抗転移温度になると急激にその抵抗値が増
大して過電流を抑制するPTC素子を用いた限流器であ
って、 前記PTC素子は薄板状に形成されて、その薄板状平面
の一端が前記電路の電源側に接続され、その薄板状平面
の他端が前記電路の負荷側に接続される薄板状PTC素
子板と、 前記薄板状PTC素子板に接触して配設されて同薄板状
PTC素子板に発生した熱を吸収して蓄熱する蓄熱材か
らなる蓄熱器と、 前記蓄熱器に接触して配設されて同蓄熱器に蓄熱された
熱を放熱する良熱伝導材からなる放熱体とを備えたこと
を特徴とするPTC素子を用いた限流器。 - 【請求項2】 前記薄板状PTC素子板の一方の面にそ
の一端が前記電路の電源側に接続される端子板を備える
とともに、前記薄板状PTC素子板の他方の面にその一
端が前記電路の負荷側に接続される端子板を備えるよう
にしたことを特徴とする請求項1に記載のPTC素子を
用いた限流器。 - 【請求項3】 前記蓄熱器は金属製の容器内に充填され
る低融点金属を密閉して構成されるとともに、前記放熱
体は多数の放熱フィンを備えるようにしたことを特徴と
する請求項1または請求項2に記載のPTC素子を用い
た限流器。 - 【請求項4】 前記端子板と前記蓄熱器とを一体的に形
成して蓄熱器兼用の端子板とするとともに、この一体的
に形成された蓄熱器兼用の端子板を前記薄板状PTC素
子板の両面にそれぞれ接続したことを特徴とする請求項
2または請求項3に記載のPTC素子を用いた限流器。 - 【請求項5】 前記端子板と前記蓄熱器と前記放熱体と
を一体的に形成して蓄熱器および放熱体兼用の端子板と
するとともに、この一体的に形成された蓄熱器および放
熱体兼用の端子板を前記薄板状PTC素子板の少なくと
も一方の面に接続したことを特徴とする請求項2または
請求項3に記載のPTC素子を用いた限流器。 - 【請求項6】 前記薄板状PTC素子板、前記端子板、
前記蓄熱器および前記放熱体のそれぞれの平面形状がそ
れぞれ同形の四角形状になるように形成して前記限流器
全体として略角柱状に形成したことを特徴とする請求項
2から請求項5のいずれかに記載のPTC素子を用いた
限流器。 - 【請求項7】 前記薄板状PTC素子板、前記端子板、
前記蓄熱器および前記放熱体のそれぞれの平面形状がそ
れぞれ同径の円形状になるように形成して前記限流器全
体として略円柱状に形成したことを特徴とする請求項2
から請求項5のいずれかに記載のPTC素子を用いた限
流器。 - 【請求項8】 所定の抵抗転移温度になると急激にその
抵抗値が増大する正の抵抗温度係数を有するPTC素子
を電路に備えて同電路に短絡電流のような過電流が流れ
ることにより同PTC素子の温度が上昇してその温度が
前記所定の抵抗転移温度になると急激にその抵抗値が増
大して過電流を抑制するPTC素子を用いた限流器であ
って、 前記PTC素子を断面コ字状の半角筒状に形成して半角
筒状PTC素子体とし、 前記半角筒状PTC素子体の外表面に緊密に固着されて
同半角筒状PTC素子体に電気的に接続されるとともに
その長手方向に突出部を備えた断面コ字状で半角筒状の
外側端子体と、 前記半角筒状PTC素子体の内表面に緊密に固着されて
同半角筒状PTC素子体に電気的に接続されて同半角筒
状PTC素子体に発生した熱を吸収して蓄熱するととも
にその長手方向に突出部を備えた蓄熱材からなる蓄熱器
兼用の内側端子体と、 前記蓄熱器兼用の内側端子体に緊密に固着されて同蓄熱
器兼用の内側端子体に蓄熱された熱を放熱する良熱伝導
材からなる放熱体とを備えたことを特徴とするPTC素
子を用いた限流器。 - 【請求項9】 前記外側端子体または前記蓄熱器兼内側
端子の前記突出部のどちらか一方は前記電路の電源側に
接続され、その他方は前記電路の負荷側に接続されると
ともに、 前記蓄熱器兼用の内側端子体は金属製の容器内に充填さ
れる低融点金属を密閉して構成され、 前記放熱体は多数の放熱フィンを備えるようにしたこと
を特徴とする請求項8に記載のPTC素子を用いた限流
器。 - 【請求項10】 所定の抵抗転移温度になると急激にそ
の抵抗値が増大する正の抵抗温度係数を有するPTC素
子を電路に備えて同電路に短絡電流のような過電流が流
れることにより同PTC素子の温度が上昇してその温度
が前記所定の抵抗転移温度になると急激にその抵抗値が
増大して過電流を抑制するPTC素子を用いた限流器で
あって、 前記PTC素子を円筒状に形成して円筒状PTC素子体
とし、 前記円筒状PTC素子体の内表面に緊密に固着されて同
円筒状PTC素子体に電気的に接続されるとともにその
長手方向に突出部を備えた円柱状内側端子体と、 前記円筒状PTC素子体の外表面に緊密に固着されて同
円筒状PTC素子体に電気的に接続されて同円筒状PT
C素子体に発生した熱を吸収して蓄熱する蓄熱材からな
る円筒状蓄熱器と、 前記円筒状蓄熱器に緊密に固着されて同円筒状蓄熱器に
電気的に接続されて同円筒状蓄熱器に蓄熱された熱を放
熱するとともにその長手方向に突出部を備えた良熱伝導
材からなる円筒状放熱体兼用の外側端子体とを備えたこ
とを特徴とするPTC素子を用いた限流器。 - 【請求項11】 前記円筒状放熱体兼用の外側端子体ま
たは前記円柱状内側端子体の前記突出部のどちらか一方
は前記電路の電源側に接続され、その他方は前記電路の
負荷側に接続されるとともに、 前記円筒状蓄熱器は金属製の容器内に充填される低融点
金属を密閉して構成され、 前記円筒状放熱体兼用の外側端子体の外表面に多数の放
熱フィンを備えるようにしたことを特徴とする請求項1
0に記載のPTC素子を用いた限流器。 - 【請求項12】 所定の抵抗転移温度になると急激にそ
の抵抗値が増大する正の抵抗温度係数を有するPTC素
子を電路に備えて同電路に短絡電流のような過電流が流
れることにより同PTC素子の温度が上昇してその温度
が前記所定の抵抗転移温度になると急激にその抵抗値が
増大して過電流を抑制するPTC素子を用いた限流器で
あって、 前記PTC素子を板状に形成して複数枚のPTC素子板
とし、 その長手方向に突出部を備えるとともに高さ方向に断面
三角形状に突起した突起部を少なくとも1つ備え、前記
PTC素子板に発生した熱を吸収して蓄熱する蓄熱材か
らなる下側端子体と、 その長手方向に突出部を備えるとともに前記下側端子体
の突起部に嵌合する断面三角形状の溝部をその高さ方向
に少なくとも1つ備え、前記PTC素子板に発生した熱
を吸収して蓄熱する蓄熱材からなる上側端子体と、 前記上側端子体の上部に配設されて同上側端子体に蓄熱
された熱を放熱する良熱伝導材からなる放熱体とを備
え、 前記下側端子体の断面三角形状の突起部の傾斜面と同断
面三角形状の突起部に嵌合する前記上側端子体の断面三
角形状の溝部の傾斜面との間に前記PTC素子板を狭着
したことを特徴とするPTC素子を用いた限流器。 - 【請求項13】 前記上側端子体または前記下側端子体
の前記突出部のどちらか一方は前記電路の電源側に接続
され、その他方は前記電路の負荷側に接続されるととも
に、 前記上側端子体および前記下側端子体は金属製の容器内
に充填される低融点金属を密閉して構成され、 前記放熱体の外表面に多数の放熱フィンを備えるように
したことを特徴とする請求項12に記載のPTC素子を
用いた限流器。 - 【請求項14】 前記PTC素子は常温抵抗率が小さく
かつ常温抵抗率に対する抵抗上昇率が大きいクリストバ
ライト系セラミックスであることを特徴とする請求項1
から請求項13のいずれかに記載のPTC素子を用いた
限流器。 - 【請求項15】 電路に短絡電流のような過電流が流れ
ると温度上昇してその温度が所定の抵抗転移温度になる
と急激にその抵抗値が増大してこの過電流を抑制するP
TC素子を用いた限流器をその電源側に接続したPTC
素子を用いた限流器を備えた遮断器であって、 前記電路に定格電流以上の過負荷電流が流れる場合は前
記PTC素子は前記抵抗転移温度にならないようにする
とともに 前記電路に短絡電流のような過電流が流れる場合は前記
PTC素子は前記抵抗転移温度になってその過電流を抑
制するようにし、 前記電路に前記過電流あるいは前記過負荷電流が予め設
定された時間だけ継続して流れるとこれらの過電流ある
いは過負荷電流を遮断するようにしたことを特徴とする
PTC素子を用いた限流器を備えた遮断器。 - 【請求項16】 請求項15に記載の限流器は請求項1
から請求項14のいずれかに記載の限流器であることを
特徴とするPTC素子を用いた限流器を備えた遮断器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7625697A JPH10208909A (ja) | 1996-11-21 | 1997-03-27 | Ptc素子を用いた限流器およびこの限流器を備えた遮断器 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8-310923 | 1996-11-21 | ||
| JP31092396 | 1996-11-21 | ||
| JP7625697A JPH10208909A (ja) | 1996-11-21 | 1997-03-27 | Ptc素子を用いた限流器およびこの限流器を備えた遮断器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10208909A true JPH10208909A (ja) | 1998-08-07 |
Family
ID=26417413
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7625697A Pending JPH10208909A (ja) | 1996-11-21 | 1997-03-27 | Ptc素子を用いた限流器およびこの限流器を備えた遮断器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10208909A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0984552A3 (de) * | 1998-08-31 | 2002-07-24 | Alstom | Kraftwerk mit einer von einer Turbine angetriebenen Generator sowie Verfahren zum Betrieb eines solchen Kraftwerkes |
| FR2891958A1 (fr) * | 2005-10-11 | 2007-04-13 | Schneider Electric Ind Sas | Dispositif limiteur de courant, disjoncteur comportant un tel dispositif, et procede limiteur de courant |
| EP1898475A1 (en) * | 2006-09-05 | 2008-03-12 | Nexans | Resistive high temperature superconductor fault current limiter |
| JP2009290945A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Panasonic Electric Works Denro Co Ltd | 分電盤 |
| JP2010110052A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Panasonic Electric Works Denro Co Ltd | 分電盤 |
-
1997
- 1997-03-27 JP JP7625697A patent/JPH10208909A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0984552A3 (de) * | 1998-08-31 | 2002-07-24 | Alstom | Kraftwerk mit einer von einer Turbine angetriebenen Generator sowie Verfahren zum Betrieb eines solchen Kraftwerkes |
| FR2891958A1 (fr) * | 2005-10-11 | 2007-04-13 | Schneider Electric Ind Sas | Dispositif limiteur de courant, disjoncteur comportant un tel dispositif, et procede limiteur de courant |
| EP1898475A1 (en) * | 2006-09-05 | 2008-03-12 | Nexans | Resistive high temperature superconductor fault current limiter |
| US7800871B2 (en) | 2006-09-05 | 2010-09-21 | Nexans | Resistive high temperature superconductor fault current limiter |
| JP2009290945A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Panasonic Electric Works Denro Co Ltd | 分電盤 |
| JP2010110052A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Panasonic Electric Works Denro Co Ltd | 分電盤 |
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