JPH10209792A - Saw共振子 - Google Patents

Saw共振子

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JPH10209792A
JPH10209792A JP689197A JP689197A JPH10209792A JP H10209792 A JPH10209792 A JP H10209792A JP 689197 A JP689197 A JP 689197A JP 689197 A JP689197 A JP 689197A JP H10209792 A JPH10209792 A JP H10209792A
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JP
Japan
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saw resonator
mode
electrode
frequency
difference
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Withdrawn
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JP689197A
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English (en)
Inventor
勝己 ▲高▼山
Katsumi Takayama
Yuji Mitsui
雄治 三井
Michiaki Takagi
道明 高木
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、横モードに起因するスプリアス抑
圧して、周波数ジャンプのない安定で信頼性の高いSA
W共振子を提供する。 【解決手段】 1ポートおよび2ポート型SAW共振子
のすだれ状電極において、正負電極指の交差幅の中心に
対して左右の電極指の質量差を5%以下として、主共振
である基本波対称横モードの共振周波数と反共振周波数
間に存在する基本波斜対称横モードの発生を抑圧したこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弾性表面波を利用し
て構成される、1ポート及び2ポート型のSAW共振子
において、通常弾性表面波を励振するのに用いられるす
だれ状電極の寸法精度によって発生する不要共振(スプ
リアス)である基本波斜体称横モードを防止したSAW
共振子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のSAW共振子の中で、周波数の安
定化と周波数制御に使われるものとして、1ポート型及
び2ポート型のSAW共振子がよく知られている(米国
特許4,144,507)。中でも基板に水晶を用い約
30度から45度の回転YカットであるSTカットを用
いたものは、常温に零温度係数を有しており精度の良い
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし前述のSAW共
振子の従来技術においては、前記櫛型電極、すなわちす
だれ状電極の電極指交差幅を弾性表面波のおよそ30波
長以上とした場合において、前記SAW共振子の反共振
周波数と共振周波数の間に基本波斜対称横モードの周波
数が位置して、製造条件によっては前記基本波斜体称横
モードが励振されてスプリアスとして発振周波数に影響
を与え、周波数ジャンプとなって通信状態に悪影響を与
えていた。
【0004】そこで本発明はこのような問題点を解決す
るもので、その目的は、スプリアスの無いSAW共振子
を歩留まり良く生産しコストダウンを図ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明のSAW共振子は、圧電体平板上に、少な
くとも1個のすだれ状電極と、その両側に少なくとも1
対の反射器とからなるSAW共振子において、前記すだ
れ状電極は、使用する弾性表面波の伝搬方向に対してほ
ぼ直交して正極と負極の電極指が特定の交差幅もって平
行に配列し、前記交差幅の中央に対して左右の電極指導
体の質量差の平均を5%以下としたことを特徴とする。
【0006】(2)前記(1)において、前記すだれ状
電極が有する正極性と負極性の電極指において、前記交
差幅の中央に対して左右の電極指の幅の平均値の差を5
%以下としたことを特徴とする。
【0007】(3)前記(1)において、前記すだれ状
電極が有する正極性と負極性の電極指において、前記交
差幅の中央に対して左右の電極指の膜厚の平均値の差を
5%以下としたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明のSAW共振子における技術課題を解決
するに当たっては以下に述べる理論を根拠としているの
でこの内容を順に説明する。
【0009】まず、最初にスプリアスとなる基本波斜対
称横モード(以下省略してA0モードと呼ぶ)につき説
明する。前記のA0モードは、いわゆる1ポート型およ
び2ポート型共振子、さらには一般的にはトランスバー
サル型フィルタにおいて、これらの素子に使われる弾性
表面波の伝搬方向に対してほぼ直交する幅方向に振幅が
変化する振動モードであり、前記素子に使われるすだれ
状電極の電極指の交差幅の中央に振動の節をもつモード
である。一方、前記の素子に使われて主振動モードと呼
ばれる基本波対称横モードS0は、前記電極指の交差幅
中央において最大の振幅をもち、両側において指数関数
の形で減衰する変位を有する。説明を補足すると、本発
明が対象とするSAW共振子とは、水晶とかタンタル酸
リチウム、ニオブ酸リチウム、四ホウ酸リチウム等の圧
電体材料から特定方位で切り出された通称ウェハーと呼
ばれる圧電体平板の表面に、アルミニウム等の金属導体
薄膜を形成した後、フォトリソグラフィー技術により特
定の機能を果たす微細パターンを形成して構成される。
SAW共振子には、大別して1ポート型と2ポート型が
あるが、1ポート型は、1個のすだれ状電極とその両側
に位置して弾性表面波の反射機能を有する一対の反射器
をもつものであり、2ポート型としては、入力と出力端
子となる複数のすだれ状電極とその両側に位置して一対
の反射器を有するものである。すでにこれらについて
は、多数の公知資料があるので詳細な説明を行わないこ
とことを付け加える。また、すだれ状電極の電極指の交
差幅とは、正極性と負極性の電極指が相互に重なる配置
となるSAW共振子の幅方向の寸法である。図3には前
記のA0モードとS0モードの振動変位の形態を示した
(計算結果) 。図中の300がA0モード、301はS0モードであ
る。この場合の圧電体平板は水晶ST−CUTであり、
中央に配置したIDTは前記すだれ状電極の電極指の交
差幅であり、弾性表面波の30波長に相当する。前記S
0モードは偶関数、A0モードは奇関数であることがわか
る。
【0010】常識的な考察によれば、前記のA0モード
は交差幅中央に対して左右での発生電荷が正負となるた
めにちょうど打ち消しあって、SAW共振子への共振電
流は流れないはずである。ところが、本発明の対象とな
るSAW共振子の場合においては、かなりの振副強度で
前記のA0モードが励振され、A0モードは主共振S0
ードの共振周波数frと反共振周波数faの中間の周波
数となっていることが観測された。図4は前述のSAW
共振子がもつインピーダンスZ(ω)の周波数特性であ
る。図中の401が前記S0モードの共振周波数、40
2がS0モードの反共振周波数であり、403が問題の
スプリアスとなる前記A0モードである。従って、従来
の説明に無い原因により前記A0モードが励振されてい
ると推測される。 この解析に当たり基本となる式を以
下のよう導入する。
【0011】前記の横モードと呼ばれるS0及びA0モー
ドについては、筆者等はすでにこれらを支配する微分方
程式を導いて公開している(高木,桃崎,他:”常温に
動的及び静的零温度係数をもつKカット水晶SAW共振
子”,電気学会 電子回路技術委員会 第25回EMシ
ンポジウム,pp79−80,(1996))。新ため
て、この方程式を記述すると式(1)となる。
【0012】
【数1】
【0013】ここで、ωは角周波数、ω0(Y)は該当
する領域の素子角周波数、aは幅方向の実効的せん断剛
性定数、V(Y)は幅方向の弾性表面波変位の振幅、Y
は弾性表面波の波長で規格化したY座標である。また、
ω0(Y)は座標Yにおける弾性表面波の速度を角周波
数に換算した量であり、周波数ポテンシャル関数と呼ぶ
ことにする。この周波数ポテンシャル関数はSAW共振
子の動作点近傍においては、弾性表面波の伝搬路に存在
するアルミニウム金属導体膜の厚みH(Y)の関数によ
り変化する。もっと一般的には、アルミニウム金属の質
量m(Y)の関数で変化することが確認されている。従
って、SAW共振子の主要部を構成するすだれ状電極部
においては、すだれ状電極のもつ質量m(Y)によりω
0(Y)は決定される。すなはち、ω0(m(Y))であ
る。前記の水晶ST−カットの場合には、膜厚みが薄い
ために、前記のω0(Y)はmに対してほぼ直線的に降
下する。ここで計算を簡単にするために式(1)におい
て、基準となる周波数ω00 2で割ると、
【0014】
【数2】
【0015】ここで、Ω=ω/ω00は規格化周波数、Q
(m(Y))は規格化ポテンシャル関数となる。
【0016】変位振幅V(Y)求める方法は、たとえ
ば、次の様に逐次積分にて計算することができる。
【0017】
【数3】
【0018】式(3)のV(Y,Ω)は規格化周波数の
関数であるが、現実に起きる変位振幅は、エネルギーの
最小原理である次式により与えられるΩにおいて得られ
る。
【0019】
【数4】
【0020】以上の式(2)から(4)が基本式であ
る。
【0021】次に、これらの基本式を用いて前記斜対称
横モードA0の発生原理を説明する。まず、式(2)を
用いて理論的な説明を行う。
【0022】今、SAW共振子のすだれ状電極の幅方向
Yの中心(Y=0)に関して左右に質量差が存在すると
仮定する。このとき、前記のポテンシャル関数の二乗で
あるQ2はY=0の原点に関して奇関数成分を持つこと
になる。即ちeを偶関数、oを奇関数として、Q2=e
(Y)+o(Y)。そこで、この状態での変位振幅関数
V(Y)を求めるために、V(Y)も偶関数Ψsと奇関
数Ψaの和と考える。Ψsとしては、前記の基本波対称
横モードS0に、Ψaとしては前記の基本波斜対称横モ
ードA0に対応させることができる。即ち、V(Y)=
Ψs+Ψa。これらのQ2とV(Y)を式(2)に代入
し、両辺をYに関して積分して整理すると、偶関数と奇
関数の積は零となるから、下式(5)となる。
【0023】
【数5】
【0024】式(5)から、下式(6)を満足するΨs
とΨaが解となり、Ψa(Y)の前記のA0モードが存在
することになる。
【0025】
【数6】
【0026】図5に式(3)と(4)によって計算した
変位振幅V(Y)と規格化ポテンシャルQ(Y)の関係
を示す。図中の直線500と501が前記Q(Y)の形
を、502と503がV(Y)の形を各々示した。50
0のQ(Y)は自由表面に対して7300ppmの周波
数降下がある場合について、中央位置に対して10%の
周波数降下が端部(15波長)にある場合であり、逆に
501は10%の周波数上昇が端部に発生している場合
である。直線500に対して502が、501に対して
503が対応している。規格化ポテンシャル関数501
とその変位振幅は、わかり易くするために、それぞれ座
標Yの正の領域に折り返して表示して比較した。図5か
ら明らかなように、振幅変位502と503には差が発
生しており、前記変位振幅502と503の差の半分
が、前記の基本波斜対称横モード変位であり、一方50
2と503の和の半分が前記の基本波対称横モード変位
となる。
【0027】以上説明した通り、SAW共振子のすだれ
状電極において、幅方向に関して質量差が存在すれば、
周波数ポテンシャル関数に奇関数成分を発生する結果、
基本波斜対称横モードA0を励振することになる。前記
の電極の質量差は、膜厚みの差でも良く、電極の幅の差
から生じるものでも良いことを付け加える。従って、こ
のような差が存在しないように製造することが、前記の
スプリアスとなるAモードの抑圧に不可欠である。
【0028】この現象の具体的例を数値をまじえて次の
実施例で説明する。
【0029】
【発明の実施の形態】(実施例1)以下、本発明の実施
の形態を図1から順を追って説明する。図1は本発明の
SAW共振子に使用されるすだれ状電極の実施の一形態
であって、その拡大図である。図1中の各部位の名称
は、100は圧電体平板、実線の枠内101はすだれ状
電極、102は正極性の電極指、103は負極性の電極
指である。100の圧電体平板は、水晶、タンタル酸リ
チウム等の圧電性を有する単結晶およびZnO等の圧電
性薄膜を形成した基板等からなる。前記の100上に形
成された101からなるすだれ状電極は、アルミニウム
および金等の導電性を有する金属膜を蒸着、スパッタ等
の手段により薄膜形成した後、フォトリソグラフィ技術
によりパターン形成して作られる。前記すだれ状電極は
利用する弾性表面波(レーリー波及びリーキー波等)の
位相進行方向(長手方向X)に対して直交して、平行か
つ周期的に多数配置される。本発明において特筆すべき
点は、前記のすだれ状電極の正負電極指が、幅方向Yに
ついてかみ合わさる幅寸法である交差幅Wc(104)
の中央(Y=0)に対して、左右で合計5%以下の質量
差で加工していることである。この質量の加工精度を維
持するためには、質量が前記電極指の幅Bと長さWcと
厚みHの積であることから、少なくとも、B,Hのいず
れも5%以下の差で等しく加工されなくてはならないこ
とが条件となる。
【0030】現行品(水晶ST−X CUTの200M
Hz1ポートSAW共振子)の加工精度の現状をみる
に、約5000Åの膜厚Hに関しては、0.1から0.
2%以内であるのに対して、約3.9μmのBに関して
は、最大20%の差が1個のSAW共振子内において存
在するものが見られた(電極指の左右端部間の差,B
1,B2)。そこで、Bの差と前記A0モードの共振振
幅の関係を測定してみたのが、図2である。電極指の幅
寸法は、1個の電極指で連続的に変化しているから、平
均の幅寸法はその最小と最大値の和の半分とみなせる。
横軸のBとして幅寸法の平均をとった。また、A0モー
ドの振幅を前記S0モードの振幅で割った規格化振幅比
を縦軸とした(図2中のD1/D0)。ここで言う振幅と
は、SAW共振子のインピーダンス特性Z(ω)の対数
値である20xLOG10Zとして、共振と反共振振幅の差(D
1とD2)とした。図に見られるとおり、Bが5%以下に
おいては、A0モードは顕著に発生せず、前記規格化振
幅比は数%以下であり、通常の動作に支障を来さない程
度であった。それ以上となると、A0モードは顕著に発
生しており、Bの差が10%にいたっては、前記の規格
化振幅比は約30%になっていた(図4参照)。この現
象は、図2の1ポート型SAW共振子の場合のみでな
く、2ポート型の場合についても観測されるを付け加え
る。質量差の低減方法については、レジストの均質な塗
布などが一対策としてあげられる。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、1ポ
ート型のSAW共振子が有するすだれ状電極の正負電極
指の幅方向中心に対して、左右の電極指質量差を5%以
下とすることにより、基本波斜対称横モードA0を抑圧
して、発生を防止できるために、スプリアスにおいて品
質に優れたSAW共振子を市場に提供できる。また、1
ポート型および2ポート型SAW共振子において、著し
い歩留まりの向上によりコストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のSAW共振子が有するすだれ状電極
の一実施例を示す平面図。
【図2】 本発明の実施例が示す特性図。
【図3】 横モード変位図。
【図4】 従来のSAW共振子が有する特性図。
【図5】 本発明の原理説明図。
【符号の説明】
100 圧電体平板 101 すだれ状電極 102 正電極指 103 負電極指 104 交差幅

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体平板上に、少なくとも1個のすだ
    れ状電極と、その両側に少なくとも1対の反射器とから
    なるSAW共振子において、 前記すだれ状電極は、使用する弾性表面波の伝搬方向に
    対してほぼ直交して正極と負極の電極指が特定の交差幅
    もって平行に配列し、前記交差幅の中央に対して左右の
    電極指導体の質量差の平均を5%以下としたことを特徴
    とするSAW共振子。
  2. 【請求項2】 前記すだれ状電極が有する正極性と負
    極性の電極指において、前記交差幅の中央に対して左右
    の電極指の幅の平均値の差を5%以下としたことを特徴
    とする請求項1記載のSAW共振子。
  3. 【請求項3】 前記すだれ状電極が有する正極性と負
    極性の電極指において、前記交差幅の中央に対して左右
    の電極指の膜厚の平均値の差を5%以下としたことを特
    徴とする請求項1記載のSAW共振子。
JP689197A 1997-01-17 1997-01-17 Saw共振子 Withdrawn JPH10209792A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009081089A1 (en) * 2007-12-20 2009-07-02 Dhiraj Sinha A micro antenna device
CN102897704A (zh) * 2012-10-17 2013-01-30 东南大学 一种静电力调变齿间隙的微机电梳齿机构
CN102951593A (zh) * 2012-10-17 2013-03-06 东南大学 一种电热驱动调变齿间隙的微机电梳齿机构

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Effective date: 20040406