JPH10209808A - 弾性表面波フィルタ - Google Patents
弾性表面波フィルタInfo
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- JPH10209808A JPH10209808A JP2587897A JP2587897A JPH10209808A JP H10209808 A JPH10209808 A JP H10209808A JP 2587897 A JP2587897 A JP 2587897A JP 2587897 A JP2587897 A JP 2587897A JP H10209808 A JPH10209808 A JP H10209808A
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- Japan
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- filter
- resonance
- mode
- saw filter
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来の共振合成型SAWフィルタおいては、群
遅延時間特性が通過帯域の両端で大きく湾曲し、群遅延
偏差がデジタル通信方式の第1IFの要求を満たさない
という欠点があった。本発明は上記欠点を解決した共振
合成型SAWフィルタを提供することを目的とする。 【解決手段】圧電基板上に縦結合三重モードSAWフィ
ルタを2個併置し電気的に並列接続して構成した共振合
成型SAWフィルタにおいて、該フィルタの終端インピ
ーダンスをミスマッチさせて生じる4つの共振ピークの
周波数を高い周波数からF1、F2、F3及びF4とし
たとき、(F3−F4)≒(F1−F2)で2.0≦
(F2−F3)/(F1−F2)であることを特徴とす
る共振合成型SAWフィルタである。
遅延時間特性が通過帯域の両端で大きく湾曲し、群遅延
偏差がデジタル通信方式の第1IFの要求を満たさない
という欠点があった。本発明は上記欠点を解決した共振
合成型SAWフィルタを提供することを目的とする。 【解決手段】圧電基板上に縦結合三重モードSAWフィ
ルタを2個併置し電気的に並列接続して構成した共振合
成型SAWフィルタにおいて、該フィルタの終端インピ
ーダンスをミスマッチさせて生じる4つの共振ピークの
周波数を高い周波数からF1、F2、F3及びF4とし
たとき、(F3−F4)≒(F1−F2)で2.0≦
(F2−F3)/(F1−F2)であることを特徴とす
る共振合成型SAWフィルタである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弾性表面波フィルタ
に関し、特に縦結合多重モードフィルタを電気的に並列
接続して構成した共振合成型表面波フィルタの群遅延時
間を平坦化したフィルタに関する。
に関し、特に縦結合多重モードフィルタを電気的に並列
接続して構成した共振合成型表面波フィルタの群遅延時
間を平坦化したフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、弾性表面波フィルタ(以下、SA
Wフィルタと称す)は小型化、高周波化、量産性等に優
れているため、携帯電話をはじめとする無線機のRF及
びIF段のフィルタとして多く利用されている。特に最
近のGSM、CDMA等のデジタル通信方式の無線機の
第一IFフィルタ用には広帯域フィルタの条件に加え、
群遅延時間の平坦なSAWフィルタが要求されている。
Wフィルタと称す)は小型化、高周波化、量産性等に優
れているため、携帯電話をはじめとする無線機のRF及
びIF段のフィルタとして多く利用されている。特に最
近のGSM、CDMA等のデジタル通信方式の無線機の
第一IFフィルタ用には広帯域フィルタの条件に加え、
群遅延時間の平坦なSAWフィルタが要求されている。
【0003】広帯域SAWフィルタを構成する手段とし
て2つの結合型多重モードSAWフィルタを電気的に並
列接続する所謂共振合成型SAWフィルタが提案されて
いる。図4(a)はこのような従来の共振合成型SAW
フィルタの模式的電極パターンを示す平面図であって、
圧電基板20の主面上に表面波の伝搬方向に沿って2個
のIDT21a、21cとその両側に反射器22a、2
2bを配置し、更に、前記入出力IDT21aと21c
の間にミドルグレーティング21bを配置する。前記反
射器22aと22bとの間で表面波の音響結合の結果生
ずる3個のモードを利用して縦結合三重モードフィルタ
A(フィルタA)を構成する。IDT21aと21cは
それぞれ互いに間挿し合う複数本の電極指を有する一対
のくし形電極により構成されており、IDT21a、2
1cを構成する一方のくし型電極はアース電位端子に接
続され、他方のくし形電極は入力または出力端子に電気
的に接続されている。また、ミドルグレーティング21
bは接地する。周知のように、音響結合の結果生ずる3
個の縦モードを低次モードからA1(1次)、A2(2
次)及びA3(3次)とし、それぞれの共振周波数をF
a1、Fa2及びFa3とすると、 Fa3<Fa2<
Fa1という大小関係になる。即ち、縦結合多重モード
フィルタにおいては高次モードになるに従いその共振点
は低い周波数に現れることとなる。
て2つの結合型多重モードSAWフィルタを電気的に並
列接続する所謂共振合成型SAWフィルタが提案されて
いる。図4(a)はこのような従来の共振合成型SAW
フィルタの模式的電極パターンを示す平面図であって、
圧電基板20の主面上に表面波の伝搬方向に沿って2個
のIDT21a、21cとその両側に反射器22a、2
2bを配置し、更に、前記入出力IDT21aと21c
の間にミドルグレーティング21bを配置する。前記反
射器22aと22bとの間で表面波の音響結合の結果生
ずる3個のモードを利用して縦結合三重モードフィルタ
A(フィルタA)を構成する。IDT21aと21cは
それぞれ互いに間挿し合う複数本の電極指を有する一対
のくし形電極により構成されており、IDT21a、2
1cを構成する一方のくし型電極はアース電位端子に接
続され、他方のくし形電極は入力または出力端子に電気
的に接続されている。また、ミドルグレーティング21
bは接地する。周知のように、音響結合の結果生ずる3
個の縦モードを低次モードからA1(1次)、A2(2
次)及びA3(3次)とし、それぞれの共振周波数をF
a1、Fa2及びFa3とすると、 Fa3<Fa2<
Fa1という大小関係になる。即ち、縦結合多重モード
フィルタにおいては高次モードになるに従いその共振点
は低い周波数に現れることとなる。
【0004】更に、圧電基板20の主面上に表面波の伝
搬方向に沿って2個のIDT23a、23cとその両側
に配置した反射器24a、24bと前記入出力IDT2
4aと24cの間に配置したミドルグレーティング23
bとからなる。縦結合三重モードフィルタB(フィルタ
B)をフィルタAと並列に配置する。このとき該フィル
タBの3個のモードを低次モードからB1(1次)、B
2(2次)及びB3(3次)とし、それぞれの共振周波
数をFb1、Fb2及びFb3とする。尚、その大小関
係はFb3<Fb2<Fb1である。そしてこのフィル
タAのIDT21a、21cのフィルタBよりのくし形
電極とフィルタBのIDT23a、23cのフィルタA
よりのくし形電極とをそれぞれ接続し、一方を入力端子
(IN)、他方を出力端子(OUT)とすると共に各I
DTの外側のくし形電極を接地する。
搬方向に沿って2個のIDT23a、23cとその両側
に配置した反射器24a、24bと前記入出力IDT2
4aと24cの間に配置したミドルグレーティング23
bとからなる。縦結合三重モードフィルタB(フィルタ
B)をフィルタAと並列に配置する。このとき該フィル
タBの3個のモードを低次モードからB1(1次)、B
2(2次)及びB3(3次)とし、それぞれの共振周波
数をFb1、Fb2及びFb3とする。尚、その大小関
係はFb3<Fb2<Fb1である。そしてこのフィル
タAのIDT21a、21cのフィルタBよりのくし形
電極とフィルタBのIDT23a、23cのフィルタA
よりのくし形電極とをそれぞれ接続し、一方を入力端子
(IN)、他方を出力端子(OUT)とすると共に各I
DTの外側のくし形電極を接地する。
【0005】上記フィルタAとBとの位相関係が逆相、
即ち対応するモード同士、例えば前記モードA1とB1
の位相が互いに逆位相になるようにフィルタAのIDT
21cに対し、フィルタBのIDT23cの電極をλ/
2だけ反射器24b方向へずらして構成する。図4
(b)はフィルタAのみを取りだし終端条件をフィルタ
Aの適正終端インピーダンスから極めて小さいインピー
ダンス(一般に終端をミスマッチさせると称す)にした
伝送特性α(周波数−Loss)と位相特性β(周波数
−Phase)であり、このようにミスマッチさせるこ
とによって伝送特性のグラフには縦モードのA1(1
次)、A2(2次)及びA3(3次)モードの共振周波
数に相当する3個の共振ピークが現れることが観察でき
る。上記モードの位相関係は、A1(1次)モードの位
相を0度とすると、A2(2次)モードは180度、A
3(3次)モードは0度となっている。
即ち対応するモード同士、例えば前記モードA1とB1
の位相が互いに逆位相になるようにフィルタAのIDT
21cに対し、フィルタBのIDT23cの電極をλ/
2だけ反射器24b方向へずらして構成する。図4
(b)はフィルタAのみを取りだし終端条件をフィルタ
Aの適正終端インピーダンスから極めて小さいインピー
ダンス(一般に終端をミスマッチさせると称す)にした
伝送特性α(周波数−Loss)と位相特性β(周波数
−Phase)であり、このようにミスマッチさせるこ
とによって伝送特性のグラフには縦モードのA1(1
次)、A2(2次)及びA3(3次)モードの共振周波
数に相当する3個の共振ピークが現れることが観察でき
る。上記モードの位相関係は、A1(1次)モードの位
相を0度とすると、A2(2次)モードは180度、A
3(3次)モードは0度となっている。
【0006】図4(c)はフィルタBのみを取りだし、
その終端インピーダンスをミスマッチさせた伝送特性と
位相特性であり、同(b)と同様に伝送特性のグラフに
は縦モードのB1(1次)、B2(2次)及びB3(3
次)モードの共振周波数に相当する3個の共振ピークが
現れることが観察できる。これらのモードの位相は、B
1(1次)モードの位相は180度となり、B2(2
次)は0度、B3(3次)は180度の位相となる。更
に、フィルタAとBの共振周波数の配列関係を図2
(b)、(c)に示すようにFa2=Fb3、Fa1=
Fb2となるようにIDTの電極指の周期を設定し、フ
ィルタAとBとを電気的に並列接続して構成したものが
所謂共振合成型SAWフィルタCである。
その終端インピーダンスをミスマッチさせた伝送特性と
位相特性であり、同(b)と同様に伝送特性のグラフに
は縦モードのB1(1次)、B2(2次)及びB3(3
次)モードの共振周波数に相当する3個の共振ピークが
現れることが観察できる。これらのモードの位相は、B
1(1次)モードの位相は180度となり、B2(2
次)は0度、B3(3次)は180度の位相となる。更
に、フィルタAとBの共振周波数の配列関係を図2
(b)、(c)に示すようにFa2=Fb3、Fa1=
Fb2となるようにIDTの電極指の周期を設定し、フ
ィルタAとBとを電気的に並列接続して構成したものが
所謂共振合成型SAWフィルタCである。
【0007】図4(d)は共振合成型SAWフィルタC
の終端インピーダンスをミスマッチさせた場合の伝送特
性と位相特性であり、伝送特性には4つの共振ピークが
現れ、4次のフィルタであることがわかる。該フィルタ
に適切な終端を施すことにより上記4つの共振ピークを
包含する広い通過帯域幅を有するバンドパス・フィルタ
が得られる。図5は米国のディジタル携帯電話PCSの
第1IFフィルタ用に、中心周波数250MHz、帯域
幅260kHz以上、群遅延偏差1μs以下を満たすべ
く試作した共振合成型SAWフィルタの通過帯域特性D
と群遅延時間特性Eである。このときの試作条件は圧電
基板に水晶を用い、フィルタAのIDT対数を411
対、ミドルグレーティングピッチを1.006、フィル
タBのIDT対数を333対、ミドルグレーティングピ
ッチを1.006、ミドルグレーティング本数を20
本、反射器本数60本としたものである。ここで、ミド
ルグレーティングピッチとはミドルグレーティングのピ
ッチに対するIDTのピッチの比を云う。
の終端インピーダンスをミスマッチさせた場合の伝送特
性と位相特性であり、伝送特性には4つの共振ピークが
現れ、4次のフィルタであることがわかる。該フィルタ
に適切な終端を施すことにより上記4つの共振ピークを
包含する広い通過帯域幅を有するバンドパス・フィルタ
が得られる。図5は米国のディジタル携帯電話PCSの
第1IFフィルタ用に、中心周波数250MHz、帯域
幅260kHz以上、群遅延偏差1μs以下を満たすべ
く試作した共振合成型SAWフィルタの通過帯域特性D
と群遅延時間特性Eである。このときの試作条件は圧電
基板に水晶を用い、フィルタAのIDT対数を411
対、ミドルグレーティングピッチを1.006、フィル
タBのIDT対数を333対、ミドルグレーティングピ
ッチを1.006、ミドルグレーティング本数を20
本、反射器本数60本としたものである。ここで、ミド
ルグレーティングピッチとはミドルグレーティングのピ
ッチに対するIDTのピッチの比を云う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の共振合成型SAWフィルタおいては、図5の曲線E
に示すように通過帯域の群遅延時間特性が通過帯域の両
端で大きく湾曲し、群遅延偏差が1μsを越えデジタル
通信方式の第1IFの要求を満たさないという欠点があ
った。本発明は上記欠点を解決するためになされたもの
であって、通過帯域の群遅延時間を改善した共振合成型
SAWフィルタを提供することを目的とする。
来の共振合成型SAWフィルタおいては、図5の曲線E
に示すように通過帯域の群遅延時間特性が通過帯域の両
端で大きく湾曲し、群遅延偏差が1μsを越えデジタル
通信方式の第1IFの要求を満たさないという欠点があ
った。本発明は上記欠点を解決するためになされたもの
であって、通過帯域の群遅延時間を改善した共振合成型
SAWフィルタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る共振合成型SAWフィルタの請求項1記
載の発明は、圧電基板上に表面波の伝搬方向に沿って2
個のIDTとその両側に反射器を配置し更に前記IDT
の間にミドルグレーティングを配置して構成した縦結合
三重モードSAWフィルタを2個併置し電気的に並列接
続して構成した共振合成型SAWフィルタにおいて、該
フィルタの4つの共振点の周波数を高い方からF1、F
2、F3及びF4としたとき、(F3−F4)と(F1
−F2)とをほぼ等しく、且つ2.0≦(F2−F3)
/(F1−F2)としたことを特徴とする弾性表面波フ
ィルタである。
に本発明に係る共振合成型SAWフィルタの請求項1記
載の発明は、圧電基板上に表面波の伝搬方向に沿って2
個のIDTとその両側に反射器を配置し更に前記IDT
の間にミドルグレーティングを配置して構成した縦結合
三重モードSAWフィルタを2個併置し電気的に並列接
続して構成した共振合成型SAWフィルタにおいて、該
フィルタの4つの共振点の周波数を高い方からF1、F
2、F3及びF4としたとき、(F3−F4)と(F1
−F2)とをほぼ等しく、且つ2.0≦(F2−F3)
/(F1−F2)としたことを特徴とする弾性表面波フ
ィルタである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示した実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1(a)は本発明に
係る共振合成型SAWフィルタの第1の実施例を示す模
式的平面図であって、圧電基板1の主面上に表面波の伝
搬方向に沿って2個のIDT2a、2cとその両側に反
射器3a、3bを配置し、更に前記入出力IDT2a、
2bの間にミドルグレーティング2bを配置して縦結合
三重モードSAWフィルタ(フィルタA)を構成する。
IDT2aと2cはそれぞれ互いに間挿し合う複数本の
電極指を有する一対のくし形電極により構成されてお
り、IDT2a、2cを構成する一方のくし型電極はア
ース電位端子に接続され、他方のくし形電極は入力また
は出力端子に電気的に接続されている。また、ミドルグ
レーティング2bは接地する。
形態に基づいて詳細に説明する。図1(a)は本発明に
係る共振合成型SAWフィルタの第1の実施例を示す模
式的平面図であって、圧電基板1の主面上に表面波の伝
搬方向に沿って2個のIDT2a、2cとその両側に反
射器3a、3bを配置し、更に前記入出力IDT2a、
2bの間にミドルグレーティング2bを配置して縦結合
三重モードSAWフィルタ(フィルタA)を構成する。
IDT2aと2cはそれぞれ互いに間挿し合う複数本の
電極指を有する一対のくし形電極により構成されてお
り、IDT2a、2cを構成する一方のくし型電極はア
ース電位端子に接続され、他方のくし形電極は入力また
は出力端子に電気的に接続されている。また、ミドルグ
レーティング2bは接地する。
【0011】フィルタAと同様に、圧電基板1上に表面
波の伝搬方向に沿って3個のIDT4a、4cとその両
側に反射器5a、5bを配置し、更に前記入出力IDT
4a、4cの間にミドルグレーティング4bを配置して
縦結合三重モードSAWフィルタ(フィルタB)を構成
する。
波の伝搬方向に沿って3個のIDT4a、4cとその両
側に反射器5a、5bを配置し、更に前記入出力IDT
4a、4cの間にミドルグレーティング4bを配置して
縦結合三重モードSAWフィルタ(フィルタB)を構成
する。
【0012】上記フィルタAとBとの位相関係が逆相に
なるようにフィルタAのIDTに対し、フィルタBのI
DTの電極指を配慮して配置する。図1(b)はフィル
タAの終端インピーダンスをミスマッチさせた伝送特性
α(周波数−Loss)と位相特性β(周波数−Pha
se)であり、縦モードのA1(1次)、A2(2次)
及びA3(3次)モードの共振周波数に相当する3個の
共振ピークが現れている。上記モードの位相関係は、A
1(1次)モードの位相を0度とすると、A2(2次)
モードは180度、A3(3次)モードは0度となって
いる。図2(c)はフィルタBの終端インピーダンスを
ミスマッチさせた伝送特性αと位相特性βであり、同
(b)と同様に縦モードのB1(1次)、B2(2次)
及びB3(3次)モードの共振周波数に相当する3個の
共振ピークが現れる。これらのモードの位相は、前記フ
ィルタAの対応するモードの位相と逆相になるように電
極指の極性を考慮して配置してあるため、B1(1次)
モードの位相は180度となり、B2(2次)は0度、
B3(3次)は180度の位相となる。更に、フィルタ
AとBの共振周波数の配列関係を図2(b)、(c)に
示すようにほぼFa2=Fb3、Fa1=Fb2となる
ようにIDTの電極指の周期を設定し、フィルタAとB
とを電気的に並列接続して共振合成型SAWフィルタを
構成する。
なるようにフィルタAのIDTに対し、フィルタBのI
DTの電極指を配慮して配置する。図1(b)はフィル
タAの終端インピーダンスをミスマッチさせた伝送特性
α(周波数−Loss)と位相特性β(周波数−Pha
se)であり、縦モードのA1(1次)、A2(2次)
及びA3(3次)モードの共振周波数に相当する3個の
共振ピークが現れている。上記モードの位相関係は、A
1(1次)モードの位相を0度とすると、A2(2次)
モードは180度、A3(3次)モードは0度となって
いる。図2(c)はフィルタBの終端インピーダンスを
ミスマッチさせた伝送特性αと位相特性βであり、同
(b)と同様に縦モードのB1(1次)、B2(2次)
及びB3(3次)モードの共振周波数に相当する3個の
共振ピークが現れる。これらのモードの位相は、前記フ
ィルタAの対応するモードの位相と逆相になるように電
極指の極性を考慮して配置してあるため、B1(1次)
モードの位相は180度となり、B2(2次)は0度、
B3(3次)は180度の位相となる。更に、フィルタ
AとBの共振周波数の配列関係を図2(b)、(c)に
示すようにほぼFa2=Fb3、Fa1=Fb2となる
ようにIDTの電極指の周期を設定し、フィルタAとB
とを電気的に並列接続して共振合成型SAWフィルタを
構成する。
【0013】図1(d)は共振合成型SAWフィルタの
終端インピーダンスをミスマッチさせた場合の伝送特性
αと位相特性βであり、伝送特性には4つの共振ピーク
Fa3、Fa2(=Fb3)、Fa1(=Fb2)及び
Fb1が出現する。各共振ピークの間隔(Fa2−Fa
3)、(Fa1−Fa2)及び(Fb1−Fa2)を図
1(d)に示すようにそれぞれa、b及びcとした場
合、aとcをほぼ等しくしてb/aの値を変化させて伝
送特性と群遅延時間特性、特に後者に重点をおいてをシ
ミュレーションした。縦結合三重モードフィルタの3つ
の共振周波数を制御する要素としては、IDTのピッチ
はもとより、IDTの電極指対数、ミドルグレーティン
グのピッチ等がある。本発明ではこれらの要素を種々変
えて、膨大な計算の結果、上記の共振合成型SAWフィ
ルタにおいてはaとcの値をほぼ等しくした上で、共振
間隔比b/aの値を変化させると群遅延偏差が変動する
ことが見出した。図2(a)、(b)、(c)は上記シ
ュミレーションで得られた通過域特性と群遅延時間特性
である。前記図5に示した試作例に対し変化させたパラ
メータだけを記すと、図2(a)ではフィルタBのID
T対数を387対、ミドルグレーティングピッチを0.
998としたもので、共振間隔比b/a が1.7の場
合あり、図2(b)ではフィルタAのミドルグレーティ
ングピッチを1.0075、フィルタBのIDT対数を
361対、ミドルグレーティングピッチを0.997と
したもので共振間隔比b/a が2.1の場合であり、
図2(c)ではフィルタAのミドルグレーティングピッ
チを1.008、フィルタBのIDT対数を333対、
ミドルグレーティングピッチを0.993としたもの
で、共振間隔比b/aが2.3の場合である。図2から
明らかなようにb/aの値が大きくなるにつれて、群遅
延偏差が小さくなることがわかる。
終端インピーダンスをミスマッチさせた場合の伝送特性
αと位相特性βであり、伝送特性には4つの共振ピーク
Fa3、Fa2(=Fb3)、Fa1(=Fb2)及び
Fb1が出現する。各共振ピークの間隔(Fa2−Fa
3)、(Fa1−Fa2)及び(Fb1−Fa2)を図
1(d)に示すようにそれぞれa、b及びcとした場
合、aとcをほぼ等しくしてb/aの値を変化させて伝
送特性と群遅延時間特性、特に後者に重点をおいてをシ
ミュレーションした。縦結合三重モードフィルタの3つ
の共振周波数を制御する要素としては、IDTのピッチ
はもとより、IDTの電極指対数、ミドルグレーティン
グのピッチ等がある。本発明ではこれらの要素を種々変
えて、膨大な計算の結果、上記の共振合成型SAWフィ
ルタにおいてはaとcの値をほぼ等しくした上で、共振
間隔比b/aの値を変化させると群遅延偏差が変動する
ことが見出した。図2(a)、(b)、(c)は上記シ
ュミレーションで得られた通過域特性と群遅延時間特性
である。前記図5に示した試作例に対し変化させたパラ
メータだけを記すと、図2(a)ではフィルタBのID
T対数を387対、ミドルグレーティングピッチを0.
998としたもので、共振間隔比b/a が1.7の場
合あり、図2(b)ではフィルタAのミドルグレーティ
ングピッチを1.0075、フィルタBのIDT対数を
361対、ミドルグレーティングピッチを0.997と
したもので共振間隔比b/a が2.1の場合であり、
図2(c)ではフィルタAのミドルグレーティングピッ
チを1.008、フィルタBのIDT対数を333対、
ミドルグレーティングピッチを0.993としたもの
で、共振間隔比b/aが2.3の場合である。図2から
明らかなようにb/aの値が大きくなるにつれて、群遅
延偏差が小さくなることがわかる。
【0014】図3は上記シュミレーションの結果から共
振間隔比b/aと群遅延時間(μs)との関係をまとめ
たものである。同図からもaとcをほぼ等しくした場
合、共振間隔比b/aが大きくなるに従い通過帯域内の
群遅延時間も小さくなる様子が分かる。b/aの値がほ
ぼ2の時に群遅延時間が1μsを下回る。以上の説明で
圧電基板として水晶基板を用いた場合を説明してきた
が、水晶のみに限らずLiTaO3、LiNbO3、L
BOその他表面波を励振できる圧電材料であるなら、本
発明が適用できることは言うまでもない。
振間隔比b/aと群遅延時間(μs)との関係をまとめ
たものである。同図からもaとcをほぼ等しくした場
合、共振間隔比b/aが大きくなるに従い通過帯域内の
群遅延時間も小さくなる様子が分かる。b/aの値がほ
ぼ2の時に群遅延時間が1μsを下回る。以上の説明で
圧電基板として水晶基板を用いた場合を説明してきた
が、水晶のみに限らずLiTaO3、LiNbO3、L
BOその他表面波を励振できる圧電材料であるなら、本
発明が適用できることは言うまでもない。
【0015】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成した
ので、従来の共振合成型SAWフィルタに比べ、本発明
に係る共振間隔を特定することにより群値遅延時間を設
計の中に取り込むことが可能となり、群遅延時間の優れ
たSAWフィルタを実現することができる。本発明にな
る共振合成型SAWフィルタは最近のデジタル通信方式
のフィルタの要求を十分に満たすことができるため、デ
ィジタル通信方式を採用した無線機に本発明になるフィ
ルタを用いればその効果は極めて顕著である。
ので、従来の共振合成型SAWフィルタに比べ、本発明
に係る共振間隔を特定することにより群値遅延時間を設
計の中に取り込むことが可能となり、群遅延時間の優れ
たSAWフィルタを実現することができる。本発明にな
る共振合成型SAWフィルタは最近のデジタル通信方式
のフィルタの要求を十分に満たすことができるため、デ
ィジタル通信方式を採用した無線機に本発明になるフィ
ルタを用いればその効果は極めて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る共振合成型SAWフィルタの実施
の一形態例で、(a)は電極パターンの模式的平面図、
(b)、(c)はフィルタA、Bのそれぞれの共振周波
数配列と位相関係を示す図、(d)は共振合成型SAW
フィルタの伝送特性と位相特性図である。
の一形態例で、(a)は電極パターンの模式的平面図、
(b)、(c)はフィルタA、Bのそれぞれの共振周波
数配列と位相関係を示す図、(d)は共振合成型SAW
フィルタの伝送特性と位相特性図である。
【図2】(a)、(b)、(c)は共振合成型SAWフ
ィルタの共振周波数間隔比b/aと濾波特性及び群遅延
時間特性を示す図である。
ィルタの共振周波数間隔比b/aと濾波特性及び群遅延
時間特性を示す図である。
【図3】共振周波数間隔比b/aと群遅延時間特性との
関係を示す図である。
関係を示す図である。
【図4】従来の共振合成型SAWフィルタで、(a)は
電極パターンの模式的平面図、(b)、(c)はフィル
タA、Bのそれぞれの共振周波数配列と位相関係を示す
図、(d)は共振合成型SAWフィルタの伝送特性と位
相特性図である。
電極パターンの模式的平面図、(b)、(c)はフィル
タA、Bのそれぞれの共振周波数配列と位相関係を示す
図、(d)は共振合成型SAWフィルタの伝送特性と位
相特性図である。
【図5】従来の共振合成型SAWフィルタの通過域特性
と群遅延時間特性を示す図である。
と群遅延時間特性を示す図である。
1・・・圧電基板 2a、2c、4a、4c・・・IDT 2b、4b・・・ミドルグレーティング 3a、3b、5a、5b・・・反射器 Fa1・・・フィルタAの1次モードの共振周波数 Fa2・・・フィルタAの2次モードの共振周波数 Fa3・・・フィルタAの3次モードの共振周波数 Fb1・・・フィルタBの1次モードの共振周波数 Fb2・・・フィルタBの2次モードの共振周波数 Fb3・・・フィルタBの3次モードの共振周波数 0°、180°・・・モードの位相 C・・・共振合成型SAWフィルタ a、b、c・・・共振周波数間隔
Claims (1)
- 【請求項1】 圧電基板上に表面波の伝搬方向に沿って
2個のIDTとその両側に反射器を配置し更に前記ID
Tの間にミドルグレーティングを配置して構成した縦結
合三重モードSAWフィルタを2個併置し電気的に並列
接続して構成した共振合成型SAWフィルタにおいて、
該フィルタの4つの共振点の周波数を高い方からF1、
F2、F3及びF4としたとき、(F3−F4)と(F
1−F2)とをほぼ等しく、且つ2.0≦(F2−F
3)/(F1−F2)としたことを特徴とする弾性表面
波フィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2587897A JPH10209808A (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 弾性表面波フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2587897A JPH10209808A (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 弾性表面波フィルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10209808A true JPH10209808A (ja) | 1998-08-07 |
Family
ID=12178051
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2587897A Pending JPH10209808A (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 弾性表面波フィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10209808A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20120001727A1 (en) * | 2009-02-19 | 2012-01-05 | Epcos Ag | Saw filter |
| JP2012199673A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-18 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 弾性波フィルタ |
| US9325046B2 (en) | 2012-10-25 | 2016-04-26 | Mesaplexx Pty Ltd | Multi-mode filter |
| US9401537B2 (en) | 2011-08-23 | 2016-07-26 | Mesaplexx Pty Ltd. | Multi-mode filter |
| US9406988B2 (en) | 2011-08-23 | 2016-08-02 | Mesaplexx Pty Ltd | Multi-mode filter |
| US9614264B2 (en) | 2013-12-19 | 2017-04-04 | Mesaplexxpty Ltd | Filter |
| US9843083B2 (en) | 2012-10-09 | 2017-12-12 | Mesaplexx Pty Ltd | Multi-mode filter having a dielectric resonator mounted on a carrier and surrounded by a trench |
-
1997
- 1997-01-23 JP JP2587897A patent/JPH10209808A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20120001727A1 (en) * | 2009-02-19 | 2012-01-05 | Epcos Ag | Saw filter |
| US8823469B2 (en) * | 2009-02-19 | 2014-09-02 | Epcos Ag | Saw filter and a receiver for remote keyless entry and tire pressure monitoring systems using same |
| JP2012199673A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-18 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 弾性波フィルタ |
| US9559398B2 (en) | 2011-08-23 | 2017-01-31 | Mesaplex Pty Ltd. | Multi-mode filter |
| US9401537B2 (en) | 2011-08-23 | 2016-07-26 | Mesaplexx Pty Ltd. | Multi-mode filter |
| US9406988B2 (en) | 2011-08-23 | 2016-08-02 | Mesaplexx Pty Ltd | Multi-mode filter |
| US9406993B2 (en) | 2011-08-23 | 2016-08-02 | Mesaplexx Pty Ltd | Filter |
| US9437916B2 (en) | 2011-08-23 | 2016-09-06 | Mesaplexx Pty Ltd | Filter |
| US9437910B2 (en) | 2011-08-23 | 2016-09-06 | Mesaplexx Pty Ltd | Multi-mode filter |
| US9698455B2 (en) | 2011-08-23 | 2017-07-04 | Mesaplex Pty Ltd. | Multi-mode filter having at least one feed line and a phase array of coupling elements |
| US9843083B2 (en) | 2012-10-09 | 2017-12-12 | Mesaplexx Pty Ltd | Multi-mode filter having a dielectric resonator mounted on a carrier and surrounded by a trench |
| US9325046B2 (en) | 2012-10-25 | 2016-04-26 | Mesaplexx Pty Ltd | Multi-mode filter |
| US9614264B2 (en) | 2013-12-19 | 2017-04-04 | Mesaplexxpty Ltd | Filter |
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