JPH10210596A - 圧電発音器及びその製造方法 - Google Patents
圧電発音器及びその製造方法Info
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- JPH10210596A JPH10210596A JP1103497A JP1103497A JPH10210596A JP H10210596 A JPH10210596 A JP H10210596A JP 1103497 A JP1103497 A JP 1103497A JP 1103497 A JP1103497 A JP 1103497A JP H10210596 A JPH10210596 A JP H10210596A
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- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; ELECTRIC HEARING AIDS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R17/00—Piezoelectric transducers; Electrostrictive transducers
- H04R17/005—Piezoelectric transducers; Electrostrictive transducers using a piezoelectric polymer
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- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; ELECTRIC HEARING AIDS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
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- H04R1/00—Details of transducers, loudspeakers or microphones
- H04R1/02—Casings; Cabinets ; Supports therefor; Mountings therein
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- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; ELECTRIC HEARING AIDS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
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- H04R2499/10—General applications
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属製振動板の実質直径が小さくなるのを抑
制することができて、小形化を図ることができる圧電発
音器を得る。 【解決手段】 裏側ケース7の第2のテーパ部7iから
対向壁部7aの漏洩孔7cに亘って粘着剤を塗布する。
第2のテーパ部7iは、環状の接合用傾斜面を形成して
いる。粘着剤の溶媒を揮発させて粘着剤層Nを形成す
る。粘着剤層Nの粘着性を利用して制動布9を対向壁部
7aに貼り付ける。第2のテーパ部7iの上に形成した
粘着剤層Nの上に圧電振動子8の金属製振動板8aを押
し付ける。裏側ケース7の周壁部7bと表側ケース6の
周壁部6bとを嵌合する。
制することができて、小形化を図ることができる圧電発
音器を得る。 【解決手段】 裏側ケース7の第2のテーパ部7iから
対向壁部7aの漏洩孔7cに亘って粘着剤を塗布する。
第2のテーパ部7iは、環状の接合用傾斜面を形成して
いる。粘着剤の溶媒を揮発させて粘着剤層Nを形成す
る。粘着剤層Nの粘着性を利用して制動布9を対向壁部
7aに貼り付ける。第2のテーパ部7iの上に形成した
粘着剤層Nの上に圧電振動子8の金属製振動板8aを押
し付ける。裏側ケース7の周壁部7bと表側ケース6の
周壁部6bとを嵌合する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電発音器及びそ
の製造方法に関するものである。
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近は、電話の受話器,携帯電話,無線
器,ラジオ,テープレコーダ等の発音電子機器の小形化
が進み、これに伴って発音電子機器の発音素子として用
いられている圧電発音器の小形化がさらに要求されるよ
うになってきている。一般に、圧電発音器は、圧電振動
子が前気室と後気室とを区分けするように、絶縁樹脂製
の収納ケースの内部に収納されて構成されている。圧電
振動子は、板状の金属製振動板に圧電セラミック素子が
接合された構成を有している。そして、金属製振動板の
外周部が収納ケースの周壁部の内壁に全周にわたって接
着剤を用いて接着されて圧電振動子は収納ケースに対し
て固定されると共に前気室と後気室との気密性を保持し
ている。
器,ラジオ,テープレコーダ等の発音電子機器の小形化
が進み、これに伴って発音電子機器の発音素子として用
いられている圧電発音器の小形化がさらに要求されるよ
うになってきている。一般に、圧電発音器は、圧電振動
子が前気室と後気室とを区分けするように、絶縁樹脂製
の収納ケースの内部に収納されて構成されている。圧電
振動子は、板状の金属製振動板に圧電セラミック素子が
接合された構成を有している。そして、金属製振動板の
外周部が収納ケースの周壁部の内壁に全周にわたって接
着剤を用いて接着されて圧電振動子は収納ケースに対し
て固定されると共に前気室と後気室との気密性を保持し
ている。
【0003】一般に、圧電振動子は次のようにして収納
ケースに固定する。まず収納ケースの周壁部の内壁の金
属製振動板固定部にシリコンゴム等の硬化型の接着剤を
塗布してから、接着剤が硬化する前に外周部が金属製振
動板固定部上に位置するように圧電振動子を収納ケース
の内壁部上に載置する。または、収納ケースの周壁部の
内壁の金属製振動板固定部に圧電振動子を配置してか
ら、金属製振動板固定部から金属製振動板の外周部に亘
って接着剤を塗布する。そして、圧電振動子の金属製振
動板を内壁部側に押し付け、自然に接着剤を硬化させ
る。このようにして金属製振動板の外周部を収納ケース
の内壁部の金属製振動板固定部に接合すると、前気室と
後気室との気密性を保持した上で圧電振動子を収納ケー
スに固定することができる。
ケースに固定する。まず収納ケースの周壁部の内壁の金
属製振動板固定部にシリコンゴム等の硬化型の接着剤を
塗布してから、接着剤が硬化する前に外周部が金属製振
動板固定部上に位置するように圧電振動子を収納ケース
の内壁部上に載置する。または、収納ケースの周壁部の
内壁の金属製振動板固定部に圧電振動子を配置してか
ら、金属製振動板固定部から金属製振動板の外周部に亘
って接着剤を塗布する。そして、圧電振動子の金属製振
動板を内壁部側に押し付け、自然に接着剤を硬化させ
る。このようにして金属製振動板の外周部を収納ケース
の内壁部の金属製振動板固定部に接合すると、前気室と
後気室との気密性を保持した上で圧電振動子を収納ケー
スに固定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の圧電発音器で
は、金属製振動板の金属製振動板固定部に接着剤を介し
て接合される金属製振動板の外周部は、実質的に振動し
ないため、その部分を除いた部分の直径が、金属製振動
板の固有共振周波数を実質的に決定する実質直径にな
る。従来用いるシリコンゴム等の接着剤は、ペースト状
の接着剤が硬化することによって接合を行う。そのた
め、従来の圧電発音器では、硬化前のペースト状の接着
剤がその流動性によって金属製振動板上を径方向内側に
広がって延びる。その結果、接着剤が硬化した後には、
硬化の上昇した接着剤により、金属製振動板の外周部の
振動が阻害されて、金属製振動板の実質直径が小さくな
るという問題がある。例えば、通常の圧電発音器では、
接着剤が金属製振動板上を約0.5mm程径方向内側に
広がるため、実質直径が約1.0mm小さくなる。
は、金属製振動板の金属製振動板固定部に接着剤を介し
て接合される金属製振動板の外周部は、実質的に振動し
ないため、その部分を除いた部分の直径が、金属製振動
板の固有共振周波数を実質的に決定する実質直径にな
る。従来用いるシリコンゴム等の接着剤は、ペースト状
の接着剤が硬化することによって接合を行う。そのた
め、従来の圧電発音器では、硬化前のペースト状の接着
剤がその流動性によって金属製振動板上を径方向内側に
広がって延びる。その結果、接着剤が硬化した後には、
硬化の上昇した接着剤により、金属製振動板の外周部の
振動が阻害されて、金属製振動板の実質直径が小さくな
るという問題がある。例えば、通常の圧電発音器では、
接着剤が金属製振動板上を約0.5mm程径方向内側に
広がるため、実質直径が約1.0mm小さくなる。
【0005】本発明の目的は、金属製振動板の実質直径
が小さくなるのを抑制することができて、小形化を図る
ことができる圧電発音器を提供することにある。
が小さくなるのを抑制することができて、小形化を図る
ことができる圧電発音器を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、金属製振動板の実質
直径が小さくなるのを抑制することができて、小形化を
図ることができる圧電発音器を容易に製造する方法を提
供することにある。
直径が小さくなるのを抑制することができて、小形化を
図ることができる圧電発音器を容易に製造する方法を提
供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、制動布の目詰まりを
防ぐことができる圧電発音器及びその製造方法を提供す
ることにある。
防ぐことができる圧電発音器及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属製振動板
に圧電セラミックス素子が接合されてなる圧電振動子
と、圧電振動子を収納し且つ金属製振動板の外周部が周
壁部の内壁に全周にわたって接着剤層を介して接合され
る収納ケースとを具備する圧電発音器を対象にする。本
発明では、収納ケースの内壁部に金属製振動板の外周を
囲むように環状の接合用傾斜面を形成し、接着剤層は接
合用傾斜面に粘着剤が塗布されて形成された粘着剤層か
ら構成する。ここでいう、粘着剤とは、粘着物質を溶媒
に溶かしたものまたは粘着物質からなるものであり、い
わゆる粘着接着剤と呼ばれるものもこれに相当する。ま
た、粘着剤層とは、塗布した粘着剤から溶媒を揮発させ
て形成した層または粘着物質からなる層である。粘着剤
層は、溶媒を有していなくても(いわゆる乾燥した状態
でも)粘性を有しており、その粘性によって接合を行
う。即ち、粘着剤を用いる接合では、通常、溶媒を揮発
した後に接合物と被接合物とを当接させて接合を行う。
したがって、硬化により接合を行う接着剤のように、接
着剤の乾燥(硬化)前に接合物と被接合物とを当接させ
るものとは異なっている。粘着剤としては、アクリル樹
脂または合成ゴム等を主成分とする粘着物質をトルエ
ン,酢酸エチル等の溶媒に溶かしたものがある。接合用
傾斜面に形成した粘着剤層は、ペースト状の硬化型接着
剤のように、その流動性により金属製振動板上を径方向
内側に広がって延びることがない。しかも、収納ケース
の接合用傾斜面に所定の角度を有して配置された金属製
振動板の外周部の角部を粘着剤層に食い込ませて金属製
振動板を収納ケースに接合できるので、金属製振動板の
外周部と粘着剤との接合面積を小さくできる。また、粘
着剤層は、硬化した接着剤層と異なり、柔軟性を有して
いるので、金属製振動板の振動を阻害し難い。以上によ
り、金属製振動板の実質直径が小さくなるのを抑制でき
る。
に圧電セラミックス素子が接合されてなる圧電振動子
と、圧電振動子を収納し且つ金属製振動板の外周部が周
壁部の内壁に全周にわたって接着剤層を介して接合され
る収納ケースとを具備する圧電発音器を対象にする。本
発明では、収納ケースの内壁部に金属製振動板の外周を
囲むように環状の接合用傾斜面を形成し、接着剤層は接
合用傾斜面に粘着剤が塗布されて形成された粘着剤層か
ら構成する。ここでいう、粘着剤とは、粘着物質を溶媒
に溶かしたものまたは粘着物質からなるものであり、い
わゆる粘着接着剤と呼ばれるものもこれに相当する。ま
た、粘着剤層とは、塗布した粘着剤から溶媒を揮発させ
て形成した層または粘着物質からなる層である。粘着剤
層は、溶媒を有していなくても(いわゆる乾燥した状態
でも)粘性を有しており、その粘性によって接合を行
う。即ち、粘着剤を用いる接合では、通常、溶媒を揮発
した後に接合物と被接合物とを当接させて接合を行う。
したがって、硬化により接合を行う接着剤のように、接
着剤の乾燥(硬化)前に接合物と被接合物とを当接させ
るものとは異なっている。粘着剤としては、アクリル樹
脂または合成ゴム等を主成分とする粘着物質をトルエ
ン,酢酸エチル等の溶媒に溶かしたものがある。接合用
傾斜面に形成した粘着剤層は、ペースト状の硬化型接着
剤のように、その流動性により金属製振動板上を径方向
内側に広がって延びることがない。しかも、収納ケース
の接合用傾斜面に所定の角度を有して配置された金属製
振動板の外周部の角部を粘着剤層に食い込ませて金属製
振動板を収納ケースに接合できるので、金属製振動板の
外周部と粘着剤との接合面積を小さくできる。また、粘
着剤層は、硬化した接着剤層と異なり、柔軟性を有して
いるので、金属製振動板の振動を阻害し難い。以上によ
り、金属製振動板の実質直径が小さくなるのを抑制でき
る。
【0009】収納ケースは、絶縁樹脂製の第1のケース
半部と第2のケース半部が組合わされてなる二つ割りの
収納ケースから構成し、第1のケース半部は、圧電振動
子を露出させる開口部を備え且つ圧電振動子の一方の面
と対向する対向壁部と対向壁部の外周部から延びる周壁
部とを有し、第2のケース半部は、漏洩孔を有し且つ圧
電振動子の他方の面と対向する対向壁部と対向壁部の外
周部から延びる周壁部とを有しているのが好ましい。こ
の場合、第1のケース半部の周壁部と第2のケース半部
の周壁部とを嵌合して収納ケースを構成するようにす
る。そして、第1のケース半部及び第2のケース半部の
一方のケース半部の周壁部の内壁部に接合用傾斜面を形
成し、第1のケース半部及び第2のケース半部の他方の
ケース半部の周壁部は、外部から加わる衝撃または振動
で金属製振動板が粘着剤層から剥離するのを阻止するよ
うに構成する。
半部と第2のケース半部が組合わされてなる二つ割りの
収納ケースから構成し、第1のケース半部は、圧電振動
子を露出させる開口部を備え且つ圧電振動子の一方の面
と対向する対向壁部と対向壁部の外周部から延びる周壁
部とを有し、第2のケース半部は、漏洩孔を有し且つ圧
電振動子の他方の面と対向する対向壁部と対向壁部の外
周部から延びる周壁部とを有しているのが好ましい。こ
の場合、第1のケース半部の周壁部と第2のケース半部
の周壁部とを嵌合して収納ケースを構成するようにす
る。そして、第1のケース半部及び第2のケース半部の
一方のケース半部の周壁部の内壁部に接合用傾斜面を形
成し、第1のケース半部及び第2のケース半部の他方の
ケース半部の周壁部は、外部から加わる衝撃または振動
で金属製振動板が粘着剤層から剥離するのを阻止するよ
うに構成する。
【0010】このような他方のケース半部が無い場合に
は、圧電発音器を輸送する場合や機器に組み込む際に、
圧電発音器に大きな衝撃が加わらないように相当の注意
を払う必要がある。例えば、他方のケース半部を設けな
いタイプの圧電発音器を落としたりすると、その際の衝
撃で金属振動板が粘着剤層から剥離してしまう問題が発
生する。そこで他方のケース半部の周壁部にストッパ部
等のように外部から加わる衝撃等で金属振動板が粘着剤
層から剥離するのを阻止する構造を設けると、金属振動
板が粘着剤層から剥離してしまう問題が発生することが
なくなる。なおこの他方のケース半部の周壁部の構造
は、理想的には金属振動板が粘着剤層から剥離するのを
防止するが金属振動板を粘着剤層に強い力で押し付けな
い構造が好ましい。これは金属振動板を粘着剤層に強い
力で押し付けると、金属振動板の外周部の変位が拘束さ
れ、その分だけ金属振動板の実質直径が小さくなってし
まうためである。
は、圧電発音器を輸送する場合や機器に組み込む際に、
圧電発音器に大きな衝撃が加わらないように相当の注意
を払う必要がある。例えば、他方のケース半部を設けな
いタイプの圧電発音器を落としたりすると、その際の衝
撃で金属振動板が粘着剤層から剥離してしまう問題が発
生する。そこで他方のケース半部の周壁部にストッパ部
等のように外部から加わる衝撃等で金属振動板が粘着剤
層から剥離するのを阻止する構造を設けると、金属振動
板が粘着剤層から剥離してしまう問題が発生することが
なくなる。なおこの他方のケース半部の周壁部の構造
は、理想的には金属振動板が粘着剤層から剥離するのを
防止するが金属振動板を粘着剤層に強い力で押し付けな
い構造が好ましい。これは金属振動板を粘着剤層に強い
力で押し付けると、金属振動板の外周部の変位が拘束さ
れ、その分だけ金属振動板の実質直径が小さくなってし
まうためである。
【0011】具体的には、他方のケース半部の周壁部の
内壁部に、接合用傾斜面から離れる方向に傾斜し且つ金
属製振動板との間に僅かな間隔をあけるように形成され
た環状の傾斜面を形成すればよい。このようにすると、
この僅かな間隔の存在により金属製振動板の実質直径が
小さくなるのをより一層抑制できる。
内壁部に、接合用傾斜面から離れる方向に傾斜し且つ金
属製振動板との間に僅かな間隔をあけるように形成され
た環状の傾斜面を形成すればよい。このようにすると、
この僅かな間隔の存在により金属製振動板の実質直径が
小さくなるのをより一層抑制できる。
【0012】このような圧電発音器の構成を別の言い方
で表せば、第1のケース半部及び第2のケース半部のそ
れぞれの周壁部の内壁部の形状は、第1のケース半部及
び第2のケース半部のそれぞれの周壁部が互いに嵌合さ
れた状態で、収納ケースの内側に開口し且つ収納ケース
の周壁に沿って延びて金属製振動板の外周部を受け入れ
る溝部を形成する。そして、粘着剤層により圧電振動子
の一方の面側に位置する空間と他方の面側に位置する空
間との連通を阻止する気密シール部を形成する。
で表せば、第1のケース半部及び第2のケース半部のそ
れぞれの周壁部の内壁部の形状は、第1のケース半部及
び第2のケース半部のそれぞれの周壁部が互いに嵌合さ
れた状態で、収納ケースの内側に開口し且つ収納ケース
の周壁に沿って延びて金属製振動板の外周部を受け入れ
る溝部を形成する。そして、粘着剤層により圧電振動子
の一方の面側に位置する空間と他方の面側に位置する空
間との連通を阻止する気密シール部を形成する。
【0013】また、第1のケース半部及び第2のケース
半部のそれぞれの周壁部の内壁部には、第1のケース半
部及び第2のケース半部のそれぞれの周壁部が互いに嵌
合された状態で、金属製振動板の外周部を受け入れる溝
部を形成する環状の傾斜面を有する第1及び第2のテー
パ部をそれぞれ内壁部に形成し、第1及び第2のテーパ
部は、溝部が収納ケースの中心部に向かって開口し且つ
中心部に向かうに従って広がるように傾斜しており、第
1及び第2のテーパ部の一方の傾斜面上に粘着剤層を形
成する。
半部のそれぞれの周壁部の内壁部には、第1のケース半
部及び第2のケース半部のそれぞれの周壁部が互いに嵌
合された状態で、金属製振動板の外周部を受け入れる溝
部を形成する環状の傾斜面を有する第1及び第2のテー
パ部をそれぞれ内壁部に形成し、第1及び第2のテーパ
部は、溝部が収納ケースの中心部に向かって開口し且つ
中心部に向かうに従って広がるように傾斜しており、第
1及び第2のテーパ部の一方の傾斜面上に粘着剤層を形
成する。
【0014】接合用傾斜面は、第1のケース半部及び第
2のケース半部の一方のケース半部の周壁部に形成し、
金属製振動板の剥離を阻止する傾斜面(剥離阻止傾斜
面)は、第1のケース半部及び第2のケース半部の他方
のケース半部の周壁部に形成すればよいが、第2のケー
ス半部の周壁部の内壁部に環状の接合用傾斜面を形成
し、第1のケース半部の周壁部に、環状の剥離阻止傾斜
面を形成するのが好ましい。この場合、第2のケース半
部に形成される粘着剤層を漏洩孔の近くまで延長し、延
長された粘着剤層を介して制動布を漏洩孔を覆うように
第2のケース半部の対向壁部に接合すればよい。このよ
うにすれば、1つの粘着剤層で、金属製振動板及び制動
布を収納ケースの第2のケース半部に接合できる。ま
た、このように、粘着剤層により制動布を収納ケースの
第2のケース半部に接合すれば、制動布の繊維の網目内
に粘着剤が入ることがないので、目詰まりを防ぐことが
できる。従来の溶剤タイプの接着剤を用いた場合では、
繊維の網目内に接着剤が浸入して目詰まりを起こした場
合、低音域の音圧が低下するという問題があった。
2のケース半部の一方のケース半部の周壁部に形成し、
金属製振動板の剥離を阻止する傾斜面(剥離阻止傾斜
面)は、第1のケース半部及び第2のケース半部の他方
のケース半部の周壁部に形成すればよいが、第2のケー
ス半部の周壁部の内壁部に環状の接合用傾斜面を形成
し、第1のケース半部の周壁部に、環状の剥離阻止傾斜
面を形成するのが好ましい。この場合、第2のケース半
部に形成される粘着剤層を漏洩孔の近くまで延長し、延
長された粘着剤層を介して制動布を漏洩孔を覆うように
第2のケース半部の対向壁部に接合すればよい。このよ
うにすれば、1つの粘着剤層で、金属製振動板及び制動
布を収納ケースの第2のケース半部に接合できる。ま
た、このように、粘着剤層により制動布を収納ケースの
第2のケース半部に接合すれば、制動布の繊維の網目内
に粘着剤が入ることがないので、目詰まりを防ぐことが
できる。従来の溶剤タイプの接着剤を用いた場合では、
繊維の網目内に接着剤が浸入して目詰まりを起こした場
合、低音域の音圧が低下するという問題があった。
【0015】粘着剤層は100μm以下で金属振動板が
接合用傾斜面に直接接触しない厚みを有しているのが好
ましい。このような厚みであれば、金属製振動板の実質
直径が小さくなるのを確実に抑制できる。
接合用傾斜面に直接接触しない厚みを有しているのが好
ましい。このような厚みであれば、金属製振動板の実質
直径が小さくなるのを確実に抑制できる。
【0016】本発明の圧電発音器を製造するには、金属
製振動板に圧電セラミックス素子が接合されてなる圧電
振動子と、圧電振動子を露出させる開口部を備え且つ圧
電振動子の一方の面と対向する対向壁部と該対向壁部の
外周部から延びる周壁部とを有する第1のケース半部及
び制動布によって覆われた漏洩孔を有し且つ圧電振動子
の他方の面と対向する対向壁部と対向壁部の外周部から
延びる周壁部とを有する第2のケース半部のそれぞれの
周壁部が嵌合されて構成された収納ケースとを具備し、
第2のケース半部の周壁部の内壁部には金属製振動板の
外周を囲むように環状の接合用傾斜面を形成し、接合用
傾斜面に粘着剤層を介して金属製振動板を接合する圧電
発音器の製造方法を対象にする。まず、第1のケース半
部の周壁部には、外部から加わる衝撃または振動で金属
製振動板が粘着剤層から剥離するのを阻止するストッパ
部を設ける。そして、第2のケース半部の接合用傾斜面
及び対向壁部の漏洩孔の周囲に粘着剤を塗布して粘着剤
層を形成し、粘着剤層の粘着性を利用して制動布を対向
壁部に貼り付け、その後接合用傾斜面の上に形成した粘
着剤層の上に圧電振動子の金属製振動板を押し付ける。
その後第2のケース半部の周壁部と第1のケース半部の
周壁部とを嵌合する。このようにすれば、一回の工程で
第2のケース半部の接合用傾斜面及び対向壁部の漏洩孔
の周囲に粘着剤を塗布できるので、金属製振動板の実質
直径が小さくなるのを抑制することができて、小形化を
図ることができる圧電発音器を容易に製造できる。
製振動板に圧電セラミックス素子が接合されてなる圧電
振動子と、圧電振動子を露出させる開口部を備え且つ圧
電振動子の一方の面と対向する対向壁部と該対向壁部の
外周部から延びる周壁部とを有する第1のケース半部及
び制動布によって覆われた漏洩孔を有し且つ圧電振動子
の他方の面と対向する対向壁部と対向壁部の外周部から
延びる周壁部とを有する第2のケース半部のそれぞれの
周壁部が嵌合されて構成された収納ケースとを具備し、
第2のケース半部の周壁部の内壁部には金属製振動板の
外周を囲むように環状の接合用傾斜面を形成し、接合用
傾斜面に粘着剤層を介して金属製振動板を接合する圧電
発音器の製造方法を対象にする。まず、第1のケース半
部の周壁部には、外部から加わる衝撃または振動で金属
製振動板が粘着剤層から剥離するのを阻止するストッパ
部を設ける。そして、第2のケース半部の接合用傾斜面
及び対向壁部の漏洩孔の周囲に粘着剤を塗布して粘着剤
層を形成し、粘着剤層の粘着性を利用して制動布を対向
壁部に貼り付け、その後接合用傾斜面の上に形成した粘
着剤層の上に圧電振動子の金属製振動板を押し付ける。
その後第2のケース半部の周壁部と第1のケース半部の
周壁部とを嵌合する。このようにすれば、一回の工程で
第2のケース半部の接合用傾斜面及び対向壁部の漏洩孔
の周囲に粘着剤を塗布できるので、金属製振動板の実質
直径が小さくなるのを抑制することができて、小形化を
図ることができる圧電発音器を容易に製造できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施
の形態の一例の圧電発音器(または圧電スピーカ)を内
部に配置した携帯電話の受話器の概略部分断面図であ
り、図2は図1で用いる本発明の実施の形態の一例の圧
電変換器の概略断面図である。なお図2においては、理
解を容易にするため、各部の厚みを誇張して描いてい
る。
を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施
の形態の一例の圧電発音器(または圧電スピーカ)を内
部に配置した携帯電話の受話器の概略部分断面図であ
り、図2は図1で用いる本発明の実施の形態の一例の圧
電変換器の概略断面図である。なお図2においては、理
解を容易にするため、各部の厚みを誇張して描いてい
る。
【0018】この電話の受話器は、図1に示すようにハ
ウジング1に該ハウジング1と組合わされて圧電発音器
を構成する圧電変換器2が取付けられた構造を有してい
る。ハウジング1はハウジング本体3の内壁部に圧電変
換器取付用の嵌合部(突出部)4を一体に有している。
この突出部4は円筒状をなしており、圧電変換器2の位
置決め用突起半部7fが嵌合される切欠凹部4aを有し
ている。また、ハウジング本体3には、突出部4によっ
て囲まれた内側部分に1ヶ以上の放音孔3a…が形成さ
れている。突出部4の内周にはリング状スペーサ5が配
置されている。突出部4には、位置決め用突起半部7f
と切欠凹部4aとが嵌合された状態でリング状スペーサ
5を介して圧電変換器2の端部が嵌合されている。具体
的には、表側ケース6の開口部6cがハウジング本体3
に形成した放音孔3a…と対向するように、即ち開口部
6cがハウジング本体3の壁部によって覆われるよう
に、圧電変換器2は突出部4に嵌合されている。この状
態でハウジング本体3の壁部と圧電変換器2の圧電振動
子8との間に前気室R1 が構成される。
ウジング1に該ハウジング1と組合わされて圧電発音器
を構成する圧電変換器2が取付けられた構造を有してい
る。ハウジング1はハウジング本体3の内壁部に圧電変
換器取付用の嵌合部(突出部)4を一体に有している。
この突出部4は円筒状をなしており、圧電変換器2の位
置決め用突起半部7fが嵌合される切欠凹部4aを有し
ている。また、ハウジング本体3には、突出部4によっ
て囲まれた内側部分に1ヶ以上の放音孔3a…が形成さ
れている。突出部4の内周にはリング状スペーサ5が配
置されている。突出部4には、位置決め用突起半部7f
と切欠凹部4aとが嵌合された状態でリング状スペーサ
5を介して圧電変換器2の端部が嵌合されている。具体
的には、表側ケース6の開口部6cがハウジング本体3
に形成した放音孔3a…と対向するように、即ち開口部
6cがハウジング本体3の壁部によって覆われるよう
に、圧電変換器2は突出部4に嵌合されている。この状
態でハウジング本体3の壁部と圧電変換器2の圧電振動
子8との間に前気室R1 が構成される。
【0019】圧電変換器2は、図2に詳細に示すよう
に、第1のケース半部を構成する表側ケース6に第2の
ケース半部を構成する裏側ケース7が嵌合されて構成さ
れる二つ割りの絶縁性の収納ケースを有しており、この
収納ケースの内部には、電気信号に応じて振動する圧電
振動子8が収納されている。表側ケース6は、圧電振動
子8の一方の面と対向する環状の対向壁部6aと該対向
壁部6aの外周部から縁部6a1 を残すように延びる環
状の周壁部6bとを有しており、ガラス入りのPPO樹
脂からなる絶縁樹脂材料により一体成形されている。対
向壁部6aには、圧電振動子8の金属製振動板8aを露
出させる円形の開口部6cが形成されている。また対向
壁部6aの外周部には、直方体の形状を有する位置決め
用突起半部6dが一体に設けられている。周壁部6bの
内壁部の外面には傾斜面即ち第1のテーパー部6gが形
成されている。この第1のテーパ部6gは開口部6cか
ら離れるに従って径方向外側に向かって広がる(即ち拡
径する)向きに形成されている。
に、第1のケース半部を構成する表側ケース6に第2の
ケース半部を構成する裏側ケース7が嵌合されて構成さ
れる二つ割りの絶縁性の収納ケースを有しており、この
収納ケースの内部には、電気信号に応じて振動する圧電
振動子8が収納されている。表側ケース6は、圧電振動
子8の一方の面と対向する環状の対向壁部6aと該対向
壁部6aの外周部から縁部6a1 を残すように延びる環
状の周壁部6bとを有しており、ガラス入りのPPO樹
脂からなる絶縁樹脂材料により一体成形されている。対
向壁部6aには、圧電振動子8の金属製振動板8aを露
出させる円形の開口部6cが形成されている。また対向
壁部6aの外周部には、直方体の形状を有する位置決め
用突起半部6dが一体に設けられている。周壁部6bの
内壁部の外面には傾斜面即ち第1のテーパー部6gが形
成されている。この第1のテーパ部6gは開口部6cか
ら離れるに従って径方向外側に向かって広がる(即ち拡
径する)向きに形成されている。
【0020】第2のケース半部を構成する裏側ケース7
は、円板状の対向壁部7aと該対向壁部7aの外周部か
ら延びる周壁部7bとを有しており、表側ケース6と同
様にガラス入りのPPO樹脂からなる絶縁樹脂によって
一体成形されている。対向壁部7aには、漏洩孔7cが
形成されている。この漏洩孔7cは対向壁部7aの中心
部に形成されており、漏洩孔7cの裏側ケース7の内側
に位置する一端の開口部には、漏洩孔7cを覆うように
制動布9が接合または貼り付けられている。制動布9が
接合または貼り付けられている態様については、後に詳
しく説明する。また対向壁部7aの表側ケース6に対向
する内面には、補強用リブ7dが形成されている。この
補強用リブ7dは格子状に形成されており、裏側ケース
7の強度を高められるような形状及び寸法を有してい
る。周壁部7bは、切欠部7gを有する環状に近い形状
を有しており、切欠部7gからは、リード線10a,1
0bが導出されると共にシリコンゴム系の接着剤からな
る封止剤11が充填されている。周壁部7bの内壁に
は、対向壁部7a寄りの位置に周方向に連続して延びる
環状のリブ7hが一体に形成されている。このリブ7h
の内壁部の外面には傾斜面即ち第2のテーパ部7iが形
成されている。この第2のテーパ部7iは、表側ケース
6の第1のテーパ部6gと同様に、対向壁部7aから離
れるに従って径方向外側に向かって広がる(即ち拡径す
る)向きに形成されている。
は、円板状の対向壁部7aと該対向壁部7aの外周部か
ら延びる周壁部7bとを有しており、表側ケース6と同
様にガラス入りのPPO樹脂からなる絶縁樹脂によって
一体成形されている。対向壁部7aには、漏洩孔7cが
形成されている。この漏洩孔7cは対向壁部7aの中心
部に形成されており、漏洩孔7cの裏側ケース7の内側
に位置する一端の開口部には、漏洩孔7cを覆うように
制動布9が接合または貼り付けられている。制動布9が
接合または貼り付けられている態様については、後に詳
しく説明する。また対向壁部7aの表側ケース6に対向
する内面には、補強用リブ7dが形成されている。この
補強用リブ7dは格子状に形成されており、裏側ケース
7の強度を高められるような形状及び寸法を有してい
る。周壁部7bは、切欠部7gを有する環状に近い形状
を有しており、切欠部7gからは、リード線10a,1
0bが導出されると共にシリコンゴム系の接着剤からな
る封止剤11が充填されている。周壁部7bの内壁に
は、対向壁部7a寄りの位置に周方向に連続して延びる
環状のリブ7hが一体に形成されている。このリブ7h
の内壁部の外面には傾斜面即ち第2のテーパ部7iが形
成されている。この第2のテーパ部7iは、表側ケース
6の第1のテーパ部6gと同様に、対向壁部7aから離
れるに従って径方向外側に向かって広がる(即ち拡径す
る)向きに形成されている。
【0021】収納ケースは、裏側ケース7の周壁部7b
の端面7b1 が表側ケース6の縁部6a1 と接触するよ
うに表側ケース6及び裏側ケース7のそれぞれの周壁部
6b,7bが嵌合されて構成されている。そして、端面
7b1 と縁部6a1 とは、表側ケース6と裏側ケース7
の嵌め合わせ部からの空気漏れを防ぐために、溶着等に
より接合されている。周壁部6b,7bが互いに嵌合さ
れた状態で、収納ケースの周壁の内壁部には溝Gが形成
される。この溝Gは、収納ケースの内側に(中心部に向
かって)開口し、即ち中心部に向かうに従って広がり且
つ収納ケースの周壁に沿って延びて圧電振動子8の金属
製振動板8aの外周部を受け入れる横断面形状がほぼV
字形の溝部である。周壁部6b,7bの内壁部の形状
(または第1及び第2のテーパ部の形状)は、このよう
な溝部Gを形成するようそれぞれ構成されている。
の端面7b1 が表側ケース6の縁部6a1 と接触するよ
うに表側ケース6及び裏側ケース7のそれぞれの周壁部
6b,7bが嵌合されて構成されている。そして、端面
7b1 と縁部6a1 とは、表側ケース6と裏側ケース7
の嵌め合わせ部からの空気漏れを防ぐために、溶着等に
より接合されている。周壁部6b,7bが互いに嵌合さ
れた状態で、収納ケースの周壁の内壁部には溝Gが形成
される。この溝Gは、収納ケースの内側に(中心部に向
かって)開口し、即ち中心部に向かうに従って広がり且
つ収納ケースの周壁に沿って延びて圧電振動子8の金属
製振動板8aの外周部を受け入れる横断面形状がほぼV
字形の溝部である。周壁部6b,7bの内壁部の形状
(または第1及び第2のテーパ部の形状)は、このよう
な溝部Gを形成するようそれぞれ構成されている。
【0022】圧電振動子8は、板状の金属製振動板8a
とこの金属製振動板8aの外周部に第1の電極部8a1
を残すように金属製振動板8aの上に設けられた圧電セ
ラミック素子8bとから構成されている。金属製振動板
8aは鉄・ニッケル合金からなる円形の金属板により構
成されており、この例では50μmの厚みを有してい
る。圧電セラミック素子8bは、圧電セラミック8b1
と該圧電セラミック8b1 の両面にそれぞれ設けられた
接合電極層8b2 及び非接合電極層8b3 とから構成さ
れている。接合電極層8b2 は金属製振動板8aと電気
的に接続されるように接合している。第1の電極部8a
1 及び非接合電極層8b3 には、それぞれリード線10
a,10bが半田付けにより接続されており、圧電振動
子8は第1の電極部8a1 及び非接合電極層8b3 間に
与えられる電気信号に応じて振動する。
とこの金属製振動板8aの外周部に第1の電極部8a1
を残すように金属製振動板8aの上に設けられた圧電セ
ラミック素子8bとから構成されている。金属製振動板
8aは鉄・ニッケル合金からなる円形の金属板により構
成されており、この例では50μmの厚みを有してい
る。圧電セラミック素子8bは、圧電セラミック8b1
と該圧電セラミック8b1 の両面にそれぞれ設けられた
接合電極層8b2 及び非接合電極層8b3 とから構成さ
れている。接合電極層8b2 は金属製振動板8aと電気
的に接続されるように接合している。第1の電極部8a
1 及び非接合電極層8b3 には、それぞれリード線10
a,10bが半田付けにより接続されており、圧電振動
子8は第1の電極部8a1 及び非接合電極層8b3 間に
与えられる電気信号に応じて振動する。
【0023】図3は、金属製振動板8aの外周部と第1
及び第2のテーパ部6g,7iとの接合部分の拡大図で
ある。本図に示すように、金属製振動板8aの外周部
は、厚み方向両側から挟まれるように溝部Gに受入れら
れている。また、金属製振動板8aの外周部は、周壁部
7bの内壁面に全周にわたって形成された接着剤層を構
成する粘着剤層Nを介して第2のテーパ部7iに接合さ
れている。粘着剤層Nは、アクリル樹脂を主成分とする
粘着物質を40〜50重量%のトルエン等からなる溶剤
で溶かした粘着剤からトルエンを揮発して形成したもの
である。この例では、セメダイン株式会社からCT−1
300の商品名で販売されている溶剤揮散型粘着剤を粘
着剤として用い、100μm以下の厚みの粘着剤層Nを
形成した。この粘着剤層Nは、裏側ケース7の内側面上
にほぼ全体に亘って形成されている。具体的には、周壁
部6b及び周壁部7bの相互に対向する対向面6b1 及
び対向面7b2 との間から対向面7b2 に連続する第2
のテーパ部7i上を通して漏洩孔7cの近くまで延長さ
れている(図2)。金属製振動板8aの外周部は、該外
周部の角部8a3 及び8a2 が第1及び第2のテーパ部
6g,7iと当接することなく粘着剤層Nに埋まった状
態で粘着剤層Nを介して収納ケースに接合されている。
なお、この例では、粘着剤層Nに圧電振動子8を接合し
てから、裏側ケース7の周壁部7bと表側ケース6の周
壁部6bとを嵌合したので、金属製振動板8aと第1の
テーパ部6gとの間には、周壁部6bに押し出された粘
着剤層の一部が移動している。また、この例では、第2
のテーパ部7iが金属製振動板8aを接合する環状の接
合用傾斜面を構成し、第1のテーパ部6gが外部から加
わる衝撃または振動で金属製振動板8aが粘着剤層Nか
ら剥離するのを阻止する剥離阻止傾斜面(ストッパ部)
を構成している。粘着剤層Nは溶媒が揮発して流動性を
持たない状態になっていて、しかも高い柔軟性を有して
いる。そのため、金属製振動板の外周部の変位を阻害し
難い。また、金属製振動板8aの外周部は、硬い第1及
び第2のテーパ部6g,7iに当接することなく、柔軟
性を有する粘着剤層Nに食い込んでいるので、金属製振
動板8aは、動き易い状態にある。そのため、金属製振
動板8aの実質直径が小さくなるのを抑制できる。また
金属製振動板8aの外周部が粘着剤層Nを介して第2の
テーパ部7iに接合されることにより、金属製振動板8
aの裏側ケース7側には、前気室R1 との連通が阻止さ
れた後気室R2 が形成される。言い換えるならば、粘着
剤層Nにより圧電振動子8の一方の面側に位置する空間
(前気室R1 )と他方の面側に位置する空間(後気室R
2 )との連通を阻止する気密シール部が形成される。
及び第2のテーパ部6g,7iとの接合部分の拡大図で
ある。本図に示すように、金属製振動板8aの外周部
は、厚み方向両側から挟まれるように溝部Gに受入れら
れている。また、金属製振動板8aの外周部は、周壁部
7bの内壁面に全周にわたって形成された接着剤層を構
成する粘着剤層Nを介して第2のテーパ部7iに接合さ
れている。粘着剤層Nは、アクリル樹脂を主成分とする
粘着物質を40〜50重量%のトルエン等からなる溶剤
で溶かした粘着剤からトルエンを揮発して形成したもの
である。この例では、セメダイン株式会社からCT−1
300の商品名で販売されている溶剤揮散型粘着剤を粘
着剤として用い、100μm以下の厚みの粘着剤層Nを
形成した。この粘着剤層Nは、裏側ケース7の内側面上
にほぼ全体に亘って形成されている。具体的には、周壁
部6b及び周壁部7bの相互に対向する対向面6b1 及
び対向面7b2 との間から対向面7b2 に連続する第2
のテーパ部7i上を通して漏洩孔7cの近くまで延長さ
れている(図2)。金属製振動板8aの外周部は、該外
周部の角部8a3 及び8a2 が第1及び第2のテーパ部
6g,7iと当接することなく粘着剤層Nに埋まった状
態で粘着剤層Nを介して収納ケースに接合されている。
なお、この例では、粘着剤層Nに圧電振動子8を接合し
てから、裏側ケース7の周壁部7bと表側ケース6の周
壁部6bとを嵌合したので、金属製振動板8aと第1の
テーパ部6gとの間には、周壁部6bに押し出された粘
着剤層の一部が移動している。また、この例では、第2
のテーパ部7iが金属製振動板8aを接合する環状の接
合用傾斜面を構成し、第1のテーパ部6gが外部から加
わる衝撃または振動で金属製振動板8aが粘着剤層Nか
ら剥離するのを阻止する剥離阻止傾斜面(ストッパ部)
を構成している。粘着剤層Nは溶媒が揮発して流動性を
持たない状態になっていて、しかも高い柔軟性を有して
いる。そのため、金属製振動板の外周部の変位を阻害し
難い。また、金属製振動板8aの外周部は、硬い第1及
び第2のテーパ部6g,7iに当接することなく、柔軟
性を有する粘着剤層Nに食い込んでいるので、金属製振
動板8aは、動き易い状態にある。そのため、金属製振
動板8aの実質直径が小さくなるのを抑制できる。また
金属製振動板8aの外周部が粘着剤層Nを介して第2の
テーパ部7iに接合されることにより、金属製振動板8
aの裏側ケース7側には、前気室R1 との連通が阻止さ
れた後気室R2 が形成される。言い換えるならば、粘着
剤層Nにより圧電振動子8の一方の面側に位置する空間
(前気室R1 )と他方の面側に位置する空間(後気室R
2 )との連通を阻止する気密シール部が形成される。
【0024】この例では、第1のテーパ部6gと金属振
動板8aとの間に形成される僅かな間隔の中に、粘着剤
層Nの一部N1が移動して存在している。しかしなが
ら、この粘着剤層Nの一部N1がこの僅かな間隔の間に
存在すると、粘着剤層Nが高い柔軟性を有しているとし
ても、金属振動板8aの外周部の変位を抑制することに
なる。したがって、この僅かな間隙の間に粘着剤層Nの
一部が入り込まない程度に粘着剤層Nの厚み及び第1及
び第2のテーパ部6g及び7iの傾斜角度を定めるのが
好ましい。なお第1のテーパ部6gと金属振動板8aと
の間に形成される僅かな間隔の寸法は、外部から衝撃や
振動が加わった場合に、振動する金属振動体8の外周部
が粘着剤層Nから剥離するのを阻止できる寸法の範囲内
にするのは勿論である。
動板8aとの間に形成される僅かな間隔の中に、粘着剤
層Nの一部N1が移動して存在している。しかしなが
ら、この粘着剤層Nの一部N1がこの僅かな間隔の間に
存在すると、粘着剤層Nが高い柔軟性を有しているとし
ても、金属振動板8aの外周部の変位を抑制することに
なる。したがって、この僅かな間隙の間に粘着剤層Nの
一部が入り込まない程度に粘着剤層Nの厚み及び第1及
び第2のテーパ部6g及び7iの傾斜角度を定めるのが
好ましい。なお第1のテーパ部6gと金属振動板8aと
の間に形成される僅かな間隔の寸法は、外部から衝撃や
振動が加わった場合に、振動する金属振動体8の外周部
が粘着剤層Nから剥離するのを阻止できる寸法の範囲内
にするのは勿論である。
【0025】図4に示すように、粘着剤層Nは、漏洩孔
7c近傍においては、漏洩孔7cの内周壁から少し離れ
た位置まで粘着剤を塗布することにより形成されてい
る。このようにすれば、粘着剤が漏洩孔7c内に入るの
を防ぐことができる。そして、粘着剤層Nを介してポリ
エステル等の織布からなる制動布9が漏洩孔7cを覆う
ように裏側ケース7の対向壁部7aに接合されている。
7c近傍においては、漏洩孔7cの内周壁から少し離れ
た位置まで粘着剤を塗布することにより形成されてい
る。このようにすれば、粘着剤が漏洩孔7c内に入るの
を防ぐことができる。そして、粘着剤層Nを介してポリ
エステル等の織布からなる制動布9が漏洩孔7cを覆う
ように裏側ケース7の対向壁部7aに接合されている。
【0026】この例の圧電発音器は次のようにして製造
した。まず、裏側ケース7の対向面7b2 から第2のテ
ーパ部7iを通って対向壁部7aの漏洩孔7cの近傍に
至るまで裏側ケース7の内側面上にほぼ全体に亘って自
動スタンプ機により粘着剤を塗布した。そして、粘着剤
を100℃前後で5〜10分間加熱して乾燥してトルエ
ンを揮発して粘着剤層Nを形成した。このように加熱し
て乾燥すると、トルエンを揮発すると共に架橋も同時に
行える。次に粘着剤層Nの粘着性を利用して制動布9を
対向壁部7aに貼り付けた。その後、第2のテーパ部7
iの上に形成した粘着剤層Nの上に圧電振動子8の金属
製振動板8aを押し付けた。そして、裏側ケース7の周
壁部7bと表側ケース6の周壁部6bとを嵌合してから
裏側ケース7の端面7b1 と表側ケース6の縁部6a1
とを溶着により接合して完成した。
した。まず、裏側ケース7の対向面7b2 から第2のテ
ーパ部7iを通って対向壁部7aの漏洩孔7cの近傍に
至るまで裏側ケース7の内側面上にほぼ全体に亘って自
動スタンプ機により粘着剤を塗布した。そして、粘着剤
を100℃前後で5〜10分間加熱して乾燥してトルエ
ンを揮発して粘着剤層Nを形成した。このように加熱し
て乾燥すると、トルエンを揮発すると共に架橋も同時に
行える。次に粘着剤層Nの粘着性を利用して制動布9を
対向壁部7aに貼り付けた。その後、第2のテーパ部7
iの上に形成した粘着剤層Nの上に圧電振動子8の金属
製振動板8aを押し付けた。そして、裏側ケース7の周
壁部7bと表側ケース6の周壁部6bとを嵌合してから
裏側ケース7の端面7b1 と表側ケース6の縁部6a1
とを溶着により接合して完成した。
【0027】なお、本例では、周壁部6b及び周壁部7
bの相互に対向する対向面6b1 及び7b2 との間から
対向面7b2 に連続する第2のテーパ部7i上を通して
漏洩孔7cの近くまで延長して粘着剤層Nを形成した
が、粘着剤層Nは、接合用傾斜面(この例では第2のテ
ーパ部7i)に形成するものであればよく、その寸法、
形状は任意である。
bの相互に対向する対向面6b1 及び7b2 との間から
対向面7b2 に連続する第2のテーパ部7i上を通して
漏洩孔7cの近くまで延長して粘着剤層Nを形成した
が、粘着剤層Nは、接合用傾斜面(この例では第2のテ
ーパ部7i)に形成するものであればよく、その寸法、
形状は任意である。
【0028】また、本例では、裏側ケース7の周壁部7
bに粘着剤層Nを形成した接合用傾斜面(第2のテーパ
部7i)を形成し、表側ケース6の周壁部6bに剥離阻
止傾斜面(第1のテーパ部6g)を形成したが、裏側ケ
ース7の周壁部7bに剥離阻止傾斜面を形成し、表側ケ
ース6の周壁部6bに接合用傾斜面を形成してもよい。
bに粘着剤層Nを形成した接合用傾斜面(第2のテーパ
部7i)を形成し、表側ケース6の周壁部6bに剥離阻
止傾斜面(第1のテーパ部6g)を形成したが、裏側ケ
ース7の周壁部7bに剥離阻止傾斜面を形成し、表側ケ
ース6の周壁部6bに接合用傾斜面を形成してもよい。
【0029】以下、本明細書中の発明のいくつかについ
て記載する。
て記載する。
【0030】(1)圧電振動子を収納する絶縁樹脂製の
収納ケースに形成された漏洩孔が制動布によって覆われ
ている圧電発音器であって、前記収納ケースの前記漏洩
孔が形成された内壁部の上には前記漏洩孔を囲むように
粘着剤が塗布されて形成された粘着剤層が形成されてお
り、前記制動布は前記粘着剤層の粘着力を利用して前記
内壁部に接合されている圧電発音器。
収納ケースに形成された漏洩孔が制動布によって覆われ
ている圧電発音器であって、前記収納ケースの前記漏洩
孔が形成された内壁部の上には前記漏洩孔を囲むように
粘着剤が塗布されて形成された粘着剤層が形成されてお
り、前記制動布は前記粘着剤層の粘着力を利用して前記
内壁部に接合されている圧電発音器。
【0031】(2)圧電振動子を収納する絶縁樹脂製の
収納ケースに形成された漏洩孔が制動布によって覆われ
ている圧電発音器の製造方法であって、前記収納ケース
の前記漏洩孔が形成された内壁部に上に前記漏洩孔を囲
むように粘着剤を塗布して粘着剤層を形成し、前記粘着
剤層の上に前記制動布を押し付けて前記粘着剤層の粘着
力を利用して前記内壁部に前記制動布を接合することを
特徴とする圧電発音器の製造方法。
収納ケースに形成された漏洩孔が制動布によって覆われ
ている圧電発音器の製造方法であって、前記収納ケース
の前記漏洩孔が形成された内壁部に上に前記漏洩孔を囲
むように粘着剤を塗布して粘着剤層を形成し、前記粘着
剤層の上に前記制動布を押し付けて前記粘着剤層の粘着
力を利用して前記内壁部に前記制動布を接合することを
特徴とする圧電発音器の製造方法。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、接合用傾斜面に形成し
た大きな流動性を有しない粘着剤層によって金属製振動
板を収納ケースに接合するので、粘着剤層が金属製振動
板上を径方向内側に大きく広がって延びることがなく、
金属製振動板の外周部と粘着剤層との接合部分を小さく
できて、金属製振動板の実質直径が小さくなるのを抑制
できる利点がある。
た大きな流動性を有しない粘着剤層によって金属製振動
板を収納ケースに接合するので、粘着剤層が金属製振動
板上を径方向内側に大きく広がって延びることがなく、
金属製振動板の外周部と粘着剤層との接合部分を小さく
できて、金属製振動板の実質直径が小さくなるのを抑制
できる利点がある。
【図1】 本発明の実施の形態の一例の圧電発音器を内
部に配置した携帯電話の受話器の概略部分断面図であ
る。
部に配置した携帯電話の受話器の概略部分断面図であ
る。
【図2】 本発明の実施の形態で用いる圧電変換器の一
例の概略断面図である。
例の概略断面図である。
【図3】 圧電振動子と第1及び第2のテーパ部との固
定部分の拡大図である。
定部分の拡大図である。
【図4】 制動布と裏側ケースとの接合部分の拡大図で
ある。
ある。
2 圧電変換器 6 表側ケース(第1のケース半部) 6a 対向壁部 6b 周壁部 6c 開口部 6g 第1のテーパー部(剥離阻止傾斜面) 7 裏側ケース(第2のケース半部) 7a 対向壁部 7b 周壁部 7i 第2のテーパ部(接合用傾斜面) 8 圧電振動子 8a 金属製振動板 8b 圧電セラミック素子 G 溝部 N 粘着剤層
Claims (9)
- 【請求項1】 金属製振動板に圧電セラミックス素子が
接合されてなる圧電振動子と、前記圧電振動子を収納し
且つ前記金属製振動板の外周部が周壁部の内壁に全周に
わたって接着剤層を介して接合される収納ケースとを具
備する圧電発音器であって、 前記収納ケースの前記内壁部には前記金属製振動板の外
周を囲むように環状の接合用傾斜面が形成され、 前記接着剤層は前記接合用傾斜面に粘着剤が塗布されて
形成された粘着剤層からなることを特徴とする圧電発音
器。 - 【請求項2】 前記収納ケースは、絶縁樹脂製の第1の
ケース半部と第2のケース半部が組合わされてなる二つ
割りの収納ケースからなり、 前記第1のケース半部は、前記圧電振動子を露出させる
開口部を備え且つ前記圧電振動子の一方の面と対向する
対向壁部と該対向壁部の外周部から延びる周壁部とを有
しており、 前記第2のケース半部は、漏洩孔を有し且つ前記圧電振
動子の他方の面と対向する対向壁部と該対向壁部の外周
部から延びる周壁部とを有しており、 前記第1のケース半部の前記周壁部と前記第2のケース
半部の前記周壁部とが嵌合されて前記収納ケースが構成
され、 前記第1のケース半部及び前記第2のケース半部の一方
のケース半部の前記周壁部の内壁部に前記接合用傾斜面
が形成され、 前記第1のケース半部及び前記第2のケース半部の他方
のケース半部の前記周壁部は、外部から加わる衝撃また
は振動で前記金属製振動板が前記粘着剤層から剥離する
のを阻止するように構成されている請求項1に記載の圧
電発音器。 - 【請求項3】 前記他方のケース半部の前記周壁部の内
壁部には、前記接合用傾斜面から離れる方向に傾斜し且
つ前記金属製振動板との間に僅かな間隔をあけるように
形成された環状の傾斜面が形成されている請求項2に記
載の圧電発音器。 - 【請求項4】 金属製振動板に圧電セラミックス素子が
接合されてなる圧電振動子と、前記圧電振動子を収納し
且つ前記金属製振動板の外周部が周壁部の内壁に全周に
わたって接着剤層を介して接合される収納ケースとを具
備する圧電発音器であって、 前記収納ケースは、絶縁樹脂製の第1のケース半部と第
2のケース半部が組合わされてなる二つ割りの収納ケー
スからなり、 前記第1のケース半部は、前記圧電振動子を露出させる
開口部を備え且つ前記圧電振動子の一方の面と対向する
対向壁部と該対向壁部の外周部から延びる周壁部とを有
しており、 前記第2のケース半部は、漏洩孔を有し且つ前記圧電振
動子の他方の面と対向する対向壁部と該対向壁部の外周
部から延びる周壁部とを有しており、 前記第1のケース半部の前記周壁部と前記第2のケース
半部の前記周壁部とが嵌合されて前記収納ケースが構成
され、 前記第2のケース半部の前記周壁部の内壁部には前記金
属製振動板の外周部を囲むように環状の接合用傾斜面が
形成され、 前記接着剤層は前記接合用傾斜面に粘着剤が塗布されて
形成された粘着剤層からなり、 前記第1のケース半部の前記周壁部は、外部から加わる
衝撃または振動で前記金属製振動板が前記粘着剤層から
剥離するのを阻止するように構成されていることを特徴
とする圧電発音器。 - 【請求項5】 前記第2のケース半部に形成される粘着
剤層が前記漏洩孔の近くまで延長され、 延長された前記粘着剤層を介して制動布が前記漏洩孔を
覆うように前記第2のケース半部の前記対向壁部に接合
されている請求項4に記載の圧電発音器。 - 【請求項6】 絶縁樹脂製の第1のケース半部及び第2
のケース半部が組合わされてなる二つ割りの収納ケース
の内部に、板状の金属製振動板に圧電セラミック素子が
接合されてなる圧電振動子が収納されている圧電変換器
であって、 前記収納ケースは、絶縁樹脂製の第1のケース半部と第
2のケース半部が組合わされてなる二つ割りの収納ケー
スからなり、 前記第1のケース半部は、前記圧電振動子を露出させる
開口部を備え且つ前記圧電振動子の一方の面と対向する
対向壁部と該対向壁部の外周部から延びる周壁部とを有
しており、 前記第2のケース半部は、漏洩孔を有し且つ前記圧電振
動子の他方の面と対向する対向壁部と該対向壁部の外周
部から延びる周壁部とを有しており、 前記第1のケース半部の前記周壁部と前記第2のケース
半部の前記周壁部とが嵌合されて前記収納ケースが構成
され、 前記第1のケース半部及び前記第2のケース半部のそれ
ぞれの前記周壁部の内壁部の形状は、前記第1のケース
半部及び前記第2のケース半部のそれぞれの前記周壁部
が互いに嵌合された状態で、前記収納ケースの内側に開
口し且つ前記収納ケースの周壁に沿って延びて前記金属
製振動板の前記外周部を受け入れる溝部を形成するよう
に構成され、 前記第1のケース半部及び前記第2のケース半部の一方
の前記周壁部の内壁面には全周に亘って粘着剤が塗布さ
れて粘着剤層が形成され、 前記粘着剤層により前記圧電振動子の前記一方の面側に
位置する空間と前記他の面側に位置する空間との連通を
阻止する気密シール部が形成され、前記第1のケース半
部及び前記第2のケース半部の他方のケース半部の前記
周 壁部は、外部から加わる衝撃または振動で前記金属製振
動板が前記粘着剤層から剥離するのを阻止するように構
成されていることを特徴とする圧電発音器。 - 【請求項7】 前記第1のケース半部及び前記第2のケ
ース半部のそれぞれの前記周壁部の前記内壁部には、前
記第1のケース半部及び前記第2のケース半部のそれぞ
れの前記周壁部が互いに嵌合された状態で、前記金属製
振動板の外周部を受け入れる前記溝部を形成する環状の
傾斜面を有する第1及び第2のテーパ部がそれぞれ前記
内壁部に形成され、 前記第1及び第2のテーパ部は、前記溝部が前記収納ケ
ースの中心部に向かって開口し且つ前記中心部に向かう
に従って広がるように傾斜しており、 前記第1及び第2のテーパ部の一方の前記傾斜面上に前
記粘着剤層が形成されている請求項6に記載の圧電発音
器。 - 【請求項8】 前記粘着剤層は100μm以下で前記金
属振動板が前記接合用傾斜面に直接接触しない厚みを有
している請求項1,4または6に記載の圧電発音器。 - 【請求項9】 金属製振動板に圧電セラミックス素子が
接合されてなる圧電振動子と、 前記圧電振動子を露出させる開口部を備え且つ前記圧電
振動子の一方の面と対向する対向壁部と該対向壁部の外
周部から延びる周壁部とを有する第1のケース半部及び
制動布によって覆われた漏洩孔を有し且つ前記圧電振動
子の他方の面と対向する対向壁部と該対向壁部の外周部
から延びる周壁部とを有する前記第2のケース半部のそ
れぞれの前記周壁部が嵌合されて構成された収納ケース
とを具備し、 前記第2のケース半部の前記周壁部の内壁部には前記金
属製振動板の外周を囲むように環状の接合用傾斜面が形
成され、 前記接合用傾斜面に粘着剤層を介して前記金属製振動板
が接合されている圧電発音器の製造方法であって、 前記第1のケース半部の前記周壁部には、外部から加わ
る衝撃または振動で前記金属製振動板が粘着剤層から剥
離するのを阻止するストッパ部を設け、 前記第2のケース半部の前記接合用傾斜面及び前記対向
壁部の漏洩孔の周囲に粘着剤を塗布して前記粘着剤層を
形成し、 前記粘着剤層の粘着性を利用して前記制動布を前記対向
壁部に貼り付け、 その後前記接合用傾斜面の上に形成した前記粘着剤層の
上に前記圧電振動子の前記金属製振動板を押し付け、 その後前記第2のケース半部の前記周壁部と前記第1の
ケース半部の前記周壁部とを嵌合することを特徴とする
圧電発音器の製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1103497A JPH10210596A (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | 圧電発音器及びその製造方法 |
| TW086114203A TW344935B (en) | 1997-01-24 | 1997-09-30 | Piezoelectric sounder and its manufacture |
| KR1019970064500A KR19980070121A (ko) | 1997-01-24 | 1997-11-29 | 압전 발음기 및 그 제조방법 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1103497A JPH10210596A (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | 圧電発音器及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10210596A true JPH10210596A (ja) | 1998-08-07 |
Family
ID=11766791
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1103497A Withdrawn JPH10210596A (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | 圧電発音器及びその製造方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10210596A (ja) |
| KR (1) | KR19980070121A (ja) |
| TW (1) | TW344935B (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2088801A4 (en) * | 2006-11-09 | 2013-05-01 | Nec Corp | PIEZOELECTRIC SPEAKER AND ELECTRONIC APPARATUS WITH PIEZOELECTRIC SPEAKER |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000350293A (ja) * | 1999-03-29 | 2000-12-15 | Taiyo Yuden Co Ltd | 圧電振動体、圧電音響装置及びその製造方法 |
| WO2014045645A1 (ja) * | 2012-09-21 | 2014-03-27 | 京セラ株式会社 | 音響発生器、音響発生装置及び電子機器 |
-
1997
- 1997-01-24 JP JP1103497A patent/JPH10210596A/ja not_active Withdrawn
- 1997-09-30 TW TW086114203A patent/TW344935B/zh active
- 1997-11-29 KR KR1019970064500A patent/KR19980070121A/ko not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2088801A4 (en) * | 2006-11-09 | 2013-05-01 | Nec Corp | PIEZOELECTRIC SPEAKER AND ELECTRONIC APPARATUS WITH PIEZOELECTRIC SPEAKER |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR19980070121A (ko) | 1998-10-26 |
| TW344935B (en) | 1998-11-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040406 |