JPH10212284A - テトロン酸−3−カルボン酸誘導体、その製造方法、製造中間体、抗がん剤、及び蛋白脱リン酸化酵素阻害剤 - Google Patents

テトロン酸−3−カルボン酸誘導体、その製造方法、製造中間体、抗がん剤、及び蛋白脱リン酸化酵素阻害剤

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JPH10212284A
JPH10212284A JP3218997A JP3218997A JPH10212284A JP H10212284 A JPH10212284 A JP H10212284A JP 3218997 A JP3218997 A JP 3218997A JP 3218997 A JP3218997 A JP 3218997A JP H10212284 A JPH10212284 A JP H10212284A
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JP
Japan
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group
substituent
acid
hydrogen atom
atom
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Application number
JP3218997A
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English (en)
Inventor
Mikiko Sodeoka
幹子 袖岡
Ruriko Sanpei
るり子 三瓶
Kaoru Yamada
薫 山田
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Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗がん活性を有する新しいタイプの5−ヒド
ロキシメチルテトロン酸誘導体、新規な抗がん剤および
蛋白脱リン酸化酵素阻害剤を提供する。 【解決手段】 下記一般式[I] 【化1】 (式中、R1は置換基を有していてもよいアルキル基、
置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有し
ていてもよいアルキニル基、または置換基を有していて
もよいアリール基、R2は水素原子、ヒドロキシル基の
保護基、または置換基を有していてもよいアシル基、R
3は水素原子もしくは置換基を有していてもよいアルキ
ル基、Xは酸素原子、硫黄原子、または置換基を有して
いてもよいアルキル基もしくは水素原子を伴う窒素原子
である)で表される5−ヒドロキシメチルテトロン酸−
3−カルボン酸誘導体およびその製造方法、ならびに新
規な抗がん剤及び蛋白脱リン酸化酵素阻害剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、5−ヒドロキシメ
チルテトロン酸−3−カルボン酸誘導体、その製造方
法、その製造中間体及び5−ヒドロキシメチルテトロン
酸−3−カルボン酸誘導体またはその医薬として許容さ
れうる塩を有効成分とする抗がん剤、ならびに蛋白脱リ
ン酸化酵素阻害剤に関する。
【0002】
【従来の技術】現在用いられている抗がん剤は、重篤な
副作用を伴うものが多く、また既知の抗がん剤が全く治
療効果を示さない腫瘍も数多く報告されている。したが
ってよりよい新たな抗がん剤の開発が望まれている。ス
トレプトミセ ス属の微生物より単離された(R)-3-ヘキ
サデカノイル-5-ヒドロキシメチルテトロン酸のVHR蛋白
脱リン酸化酵素阻害活性が報告され抗がん剤としての可
能性が示唆されていた(特開平7-242545、FEBS L
etters 372, p54 (1995))。しかしながら、3位にカル
ボキシル基の類縁基を有する 5-ヒドロキシメチルテト
ロン酸誘導体はこれまでに知られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、抗が
ん活性を有する新しいタイプの5-ヒドロキシメチルテト
ロン酸誘導体およびその製造方法、ならびに新規な抗が
ん剤および蛋白脱リン酸化酵素阻害剤を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、グリセリン酸エステルの閉環反応を鍵工程と
する5−ヒドロキシメチルテトロン酸−3−カルボン酸
誘導体の汎用性に富みかつ効率のよい合成法を確立し、
また5−ヒドロキシメチルテトロン酸−3−カルボン酸
誘導体が蛋白脱リン酸化酵素阻害作用および癌細胞に対
する増殖抑制作用があることを見いだし、本発明を完成
させた。
【0005】すなわち本発明は、下記一般式[I]
【0006】
【化7】
【0007】(式中、R1は置換基を有していてもよい
アルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、
置換基を有していてもよいアルキニル基、または置換基
を有していてもよいアリール基、R2は水素原子、ヒド
ロキシル基の保護基、または置換基を有していてもよい
アシル基、R3は水素原子もしくは置換基を有していて
もよいアルキル基、Xは酸素原子、硫黄原子、または置
換基を有していてもよいアルキル基もしくは水素原子を
伴う窒素原子である)で表される5−ヒドロキシメチル
テトロン酸−3−カルボン酸誘導体を提供する。
【0008】また本発明は、下記一般式[II]
【0009】
【化8】
【0010】(式中、R1は置換基を有していてもよい
アルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、
置換基を有していてもよいアルキニル基、または置換基
を有していてもよいアリール基、R2は水素原子、ヒド
ロキシル基の保護基、または置換基を有していてもよい
アシル基、R4は置換基を有していてもよいアルキル
基、または置換基を有していてもよいアリール基、Xは
酸素原子、硫黄原子、または置換基を有していてもよい
アルキル基もしくは水素原子を伴う窒素原子である)で
表されるグリセリン酸エステルをフッ素イオン源または
塩基と反応させ、所望により保護基を除去することから
なる、下記一般式[Ia]
【0011】
【化9】
【0012】(式中、R1は置換基を有していてもよい
アルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、
置換基を有していてもよいアルキニル基、または置換基
を有していてもよいアリール基、R2は水素原子、ヒド
ロキシル基の保護基、または置換基を有していてもよい
アシル基、Xは酸素原子、硫黄原子、または置換基を有
していてもよいアルキル基もしくは水素原子を伴う窒素
原子である)で表される5−ヒドロキシメチルテトロン
酸−3−カルボン酸誘導体の製造方法を提供する。
【0013】また本発明は、上記製造方法において原料
として用いる、下記一般式[II]
【0014】
【化10】
【0015】(式中、R1は置換基を有していてもよい
アルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、
置換基を有していてもよいアルキニル基、または置換基
を有していてもよいアリール基、R2は水素原子または
ヒドロキシル基の保護基もしくは置換基を有していても
よいアシル基、R4は置換基を有していてもよいアルキ
ル基、または置換基を有していてもよいアリール基、X
は酸素原子、硫黄原子、または置換基を有していてもよ
いアルキル基もしくは水素原子を伴う窒素原子である)
で表されるグリセリン酸エステルを提供する。
【0016】さらに本発明は、下記一般式[I]
【0017】
【化11】
【0018】(式中、R1は置換基を有していてもよい
アルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、
置換基を有していてもよいアルキニル基、または置換基
を有していてもよいアリール基、R2は水素原子、ヒド
ロキシル基の保護基、または置換基を有していてもよい
アシル基、R3は水素原子もしくは置換基を有していて
もよいアルキル基、Xは酸素原子、硫黄原子、または置
換基を有していてもよいアルキル基もしくは水素原子を
伴う窒素原子である)で表される5−ヒドロキシメチル
テトロン酸−3−カルボン酸誘導体、またはそれらの塩
を有効成分とする抗がん剤および蛋白脱リン酸化酵素阻
害剤を提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】本明細書中、「置換基を有してい
てもよいアルキル基」におけるアルキル基とは、直鎖
状、分岐状、環状いずれでもよく、例えば炭素数1〜3
0のアルキル基、具体的にはメチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s-
ブチル基、t-ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、
ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、シクロプロピル基、シクロブ
チル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロ
ヘプチル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル
基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル
基、14-メチルペンタデシル基、6-メチルペ ンタデシル
基、オクタデシル基、イコシル基、テトラコシル基など
があげられる。
【0020】本明細書中、「置換基を有していてもよい
アルケニル基」におけるアルケニル基とは、直鎖状、分
岐状、環状いずれでもよく、例えば炭素数2〜30のア
ルケニル基、具体的にはアリル基、ビニル基、クロチル
基、1-ペンテン-1-イル基、2-ペンテン-1-イル基、
3-ペンテン-1-イル基、1-ヘキセン-1-イル基、2-
ヘキセン-1-イル基、3-ヘキセン-1-イル基、 2-シ
クロヘキセニル基、2-シクロペンテニル基、8-ヘプタ
デセン-1-イル基、8,11-ヘプタデカジエン-1-イル
基、8,11,14-ヘプタデカトリエン-1-イル基、4,
7,10,13-ノナデカテトラエン-1-イル基、9-オク
タデセン-1-イル基、9,12-オクタデカジエン-1-イ
ル基、9,12,15-オクタデカトリエン-1-イル基、
6,9,12-オクタデカトリエン-1-イル基、5,8,1
1,14-イコサテトラエン-1-イル基、5,8,11,1
4,17-イコサペンタエン-1-イル基、4,7,10,1
3,16,19-ドコサヘキサエン-1-イル基などがあげ
られる。
【0021】本明細書中、「置換基を有していてもよい
アルキニル基」におけるアルキニル基とは、直鎖状、分
岐状、環状いずれでもよく、例えば炭素数2〜30のア
ルキニル基、具体的にはエチニル基、プロパルギル基、
1-ペンチン-1-イル基、2-ペンチン-1-イル基、3-
ペンチン-1-イル基、1-オクチン-1-イル基、8-ヘプ
タデシン-1-イル基などがあげられる。
【0022】本明細書中、「置換基を有していてもよい
アリール基」におけるアリール基とは、ヘテロアリール
基をも包含し、例えばフェニル基、ナフチル基、アンス
ラニル基、ピレニル基、ビフェニル基、4-ピリジル
基、2-ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、
ピリダニジル基、ピペラジニル基、ピラゾリル基、イミ
ダゾリル基、キニリル基、ピロリル基、インドリル基、
フリル基などがあげられる。
【0023】本明細書中、「置換基を有していてもよい
アシル基」におけるアシル基とは、直鎖状、分岐状、環
状、飽和、不飽和の脂肪族、あるいは芳香族いずれでも
よく、例えば炭素数2〜30のアシル基、具体的にはア
セチル基、プロピオニル基、イソプロピオニル基、ピバ
ロイル基、オレオイル基、シクロヘキシルカルボニル
基、アクロイル基、クロトノイル基、ベンゾイル基、ナ
フトイル基、ニコチノイル基などがあげられる。
【0024】上記アルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アシル基が有していてもよい置換基としては、例
えばハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基(アシル基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
カルバモイル基、アルキル基、シクロアルキル基を置換
基として有していてもよい)、シアノ基、ヒドロキシル
基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニル基、カルバモイル基、アリール基、
アルコキシ基、アラルキル基などがあげられる。
【0025】上記アリール基が有していてもよい置換基
としては、例えばアルキル基、ハロゲン原子、ニトロ
基、アミノ基(アシル基、アルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキル
基、シクロアルキル基を置換基として有していてもよ
い)、シアノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
カルバモイル基、アリール基、アルコキシ基、アラルキ
ル基などがあげられる。
【0026】本明細書中、「ヒドロキシル基の保護基」
とは、トリフェ ニルメチル基、トリ-p-メトキシフェニ
ルメチル基、p-メトキシフェニルジフェ ニルメチル
基、t-ブチル基等の3級アルキル基、t-ブチルジメチル
シリル基、t-ブチルジフェニルシリル基等のシリル基な
どがあげられる。
【0027】上記一般式[II]で表されるグリセリン酸エ
ステルの合成、および本発明の化合物の製造方法は下記
のスキームで示される。なお、本発明の方法において
は、原料として光学活性グリセリン酸誘導体[III]
((R)-体もしくは(S)-体) を用いた場合、対応する光
学活性体が生成物として得られる。
【0028】
【化12】
【0029】(式中、R1は置換基を有していてもよい
アルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、
置換基を有していてもよいアルキニル基、または置換基
を有していてもよいアリール基、R2は水素原子、ヒド
ロキシル基の保護基、または置換基を有していてもよい
アシル基、R2'は水素原子またはヒドロキシル基の保護
基、R2"は置換基を有していてもよいアシル基、R3
水素原子もしくは置換基を有していてもよいアルキル
基、R3'は置換基を有していてもよいアルキル基、R4
は置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有し
ていてもよいアリール基、R5は置換基を有していても
よいアルキル基、または置換基を有していてもよいアリ
ール基、Xは酸素原子、硫黄原子、または置換基を有し
ていてもよいアルキル基もしくは水素原子を伴う窒素原
子である)
【0030】第1工程 本工程は、式[III]で表されるグリセリン酸誘導体を、
一般式[IV]で表されるヒドロキシエステルに変換するも
のである。すなわちまず、式[III]で表されるグリセリ
ン酸誘導体を溶媒中、ジアゾアルカンと0℃から溶媒の
沸点までの適当な温度で反応させるか、または適当な塩
基存在下ハロゲン化アルキル、硫酸ジアルキルなどのア
ルキル化剤と0℃から溶媒の沸点までの適当な温度で反
応させてエステル化し、対応するアルキルエステルを得
ることができる。原料となるグリセリン酸誘導体は、安
価なD-マンニトール及びL-アスコルビン酸より容易に合
成される (Tetrahedron: Asymmetry, 2, p359 (199
1))。反応に用いられる溶媒としてはペンタン、ヘキサ
ン、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素系溶媒、または
ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホル
ム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチ
ルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、1,4-ジオキサン等のエーテル系溶媒、酢酸エチ
ル等のエステル系溶媒、ジメチルホルムアミドなどのア
ミド系溶媒が用いられる。反応に用いられる塩基として
は、炭酸水素ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸カリウム
などの無機塩基、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-
7-エンなどの有機塩基が用いられる。
【0031】次に得られたアルキルエステルを含水溶媒
中、0℃から溶媒の沸点までの適当な温度で酸処理して
アセトニドをはずしてジオールとする。反応に用いられ
る溶媒としては水、あるいはメタノール、エタノールな
どのアルコール系溶媒、ジエチルエーテル、ジイソプロ
ピルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン
等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミドなどのアミ
ド系溶媒が用いられ、対応するジオールを得る事ができ
る。反応に用いられる酸としては、塩酸、硫酸などの無
機酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、p-トルエンスルホン酸
などの有機酸が用いられる。
【0032】さらに得られたジオールの1級のヒドロキ
シル基を溶媒中、塩基存在下、0℃から溶媒の沸点まで
の適当な温度で無置換またはメトキシ基で置換された塩
化トリフェニルメタンあるいは塩化トリアルキルシラン
等と反応させるか、あるいは酸触媒存在下イソブテンと
反応させて選択的に保護する。反応に用いられる酸触媒
としては、塩酸、硫酸、リン酸、三フッ化ホウ素酸など
の無機酸、アンバーリスト H-15 などの酸性イオン交換
樹脂などが用いられる。反応に用いられる塩基として
は、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
ピリジン、ジメチルアミノピリジン、イミダゾールなど
が用いられる。反応に用いられる溶媒としてはジクロロ
メタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化
炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、
1,4-ジオキサン等のエーテル系溶媒、酢酸エチル等の
エステル系溶媒、ジメチルホルムアミドなどのアミド系
溶媒、あるいはアセトニトリルなどのニトリル系溶媒が
用いられ、一般式[IV]で表される対応する1級選択的保
護体を得ることができる。
【0033】一般式[IV]で表されるヒドロキシエステル
としては、2-ヒドロキシ-3-トリフェニルメチルオキ
シプロピオン酸メチル、2-ヒドロキシ-3-トリフェニ
ルメチルオキシプロピオン酸エチル、2-ヒドロキシ-3
-トリフェニルメチルオキシプロピオン酸プロピル、2-
ヒドロキシ-3-トリフェニルメチルオキシプロピオン酸
ベンジル、2-ヒドロキシ-3-t-ブチルオキシプロピオ
ン酸メチル、2-ヒドロキシ-3-t-ブチルジメチルシリ
ルオキシプロピオン酸メチル、2-ヒドロキシ-3-t-ブ
チルジフェニルシリルオキシプロピオン酸メチルなど、
さまざまな置換基R2'と保護基R4の組み合わせが例示
される。
【0034】第2工程 本工程は、一般式[IV]で表されるヒドロキシエステル
を、一般式[V]または[VI]で表されるマロン酸誘導体と
縮合し、一般式[II]で表されるグリセリン酸エステル
に変換するものである。
【0035】すなわち、式[IV]で表されるヒドロキシエ
ステルとマロン酸誘導体[V]とを溶媒中、重金属塩と0
℃から溶媒の沸点までの適当な温度で反応させてエステ
ル化し、一般式[II]で表されるグリセリン酸エステルを
得る事ができ る。反応に用いられる溶媒としてはペン
タン、ヘキサン、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素系
溶媒、またはジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、
クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化水素系溶媒、
ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル系溶媒、酢
酸エチル等のエステル系溶媒、ジメチルホルムアミドな
どのアミド系溶媒、あるいはアセトニトリルなどのニト
リル系溶媒が用いられ、重金属塩としてはトリフルオロ
酢酸銀、トリフルオロメタンスルホン酸銀、テトラフル
オロホウ酸銀、トリフルオロ酢酸水銀、トリフルオロ酢
酸銅、トリフルオロメタンスルホン酸銅などが用いられ
る。
【0036】あるいは一般式[IV]で表されるヒドロキシ
エステルと一般式[VI]で表されるマロン酸モノチオエス
テルとを溶媒中、適当な縮合剤の存在下、0℃から溶媒
の沸点までの適当な温度で反応させてエステル化し、一
般式[IIa]で表されるグリセリン酸エステルを得る事が
できる (式[IIa]で表される化合物は式[II]で表される
化合物に含まれ、Xが硫黄原子、R1 = R5 に相当す
る)。この反応に用いられる溶媒としてはペンタン、ヘ
キサン、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素系溶媒、ま
たはジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホ
ルム、四塩化炭素等のハロゲン化水素系溶媒、ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、1,4-ジオキサン等のエーテル系溶媒、酢酸エチル
等のエステル系溶媒、ジメチルホルムアミドなどのアミ
ド系溶媒、あるいはアセトニトリルなどのニトリル系溶
媒が用いられ、縮合剤としてはジシクロヘキシルカルボ
ジイミド (DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド (DIP
C)、N-エチル-N'-3-ジメチルアミノプロピルカルボジイ
ミド (EDC) 及びその塩酸塩などのカルボジイミド系縮
合剤、テトラエチルメタホスフェート (PPE)、ジフェニ
ルホスホリルアジド (DPPA) などのリン酸系縮合剤など
が用いられる。また、カルボン酸をカルボニルジイミダ
ゾール (CDI) などと反応させてイミダゾリドなどの活
性誘導体に変換後、ヒドロキシエステルと反応させても
よい。 一般式[IIa]で表されるグリセリン酸エステルは
さらに対応するアルコールまたはアミンと、上記[V]と
の反応と同様の条件で重金属塩と反応させて一般式[II]
で表されるグリセリン酸エステルを得る事ができる。
【0037】なお、マロン酸モノチオエステル[VI]は公
知の方法 (Bull. Chem. Soc. Jpn.,55, p2303 (1982))
により容易に入手しうる化合物であり、マロン酸誘導体
[V]は、上記と同様の縮合条件を用いて式[VI]の化合物
と対応するアルコールまたはアミンを縮合する事により
容易に合成が可能である。
【0038】また、さらに所望により以下の第3工程に
述べるのと同様の脱保護反応により保護基の除去を行
い、ヒドロキシ体 [II] (R2は水素原子) を得る事がで
きる。また、さらに所望により得られたヒドロキシ体
[II] (R2は水素原子) を適当な酸クロリド、酸無水物
などを用いて塩基存在下アシル化するか、あるいは上記
の縮合反応と同様な条件を用いてカルボン酸と縮合する
ことによりエステル体[II](R2はアシル基) を得る事も
できる。反応に用いられる塩基としては、トリエチルア
ミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ジメチ
ルアミノピリジン、イミダゾールなどがあげられる。
【0039】第3工程 本工程は、一般式[II]で表されるグリセリン酸エステル
の閉環反応を行い、テトロン酸誘導体[Ia]に変換するも
のである。
【0040】すなわち、一般式[II]で表されるエステル
を溶媒中、フッ素イオン源または塩基と0℃から溶媒の
沸点までの適当な温度で反応させて閉環し、一般式[Ia]
で表されるテトロン酸誘導体を得ることができる。3級
アルキル基を保護基として用いた場合には保護体[Ia]
(R2はヒドロキシル基の保護基) が得られ、ヒドロキシ
体[Ia] (R2は水素原子)を得るためには以下に述べる脱
保護反応を行う必要がある。一方、原料としてヒドロキ
シ体 [II] (R2は水素原子) を用いて反応させることに
より、あるいはシリル基を保護基として用いた場合には
シリル基の脱保護反応も同時に進行するため、直接ヒド
ロキシ体[Ia] (R2は水素原子) が得られる。また、原
料としてアシル体 [II] (R2はアシル基) を用いた場合
にはアシル体[Ia] (R2はアシル基) が得られる。反応
に用いられる溶媒としては、ジクロロメタン、1,2-ジ
クロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン
化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等の
エーテル系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、ジメ
チルホルムアミドなどのアミド系溶媒、あるいはアセト
ニトリルなどのニトリル系溶媒が用いられ、フッ素イオ
ン源としてはフッ化テトラブチルアンモニウム、フッ化
テトラメチルアンモニウム、フッ化テトラエチルアンモ
ニウム、フッ化テトラオクチルアンモニウム等のフッ化
テトラアルキルアンモニウム、フッ化ナトリウム、フッ
化セシウムなどの金属塩が用いられる。塩基としては、
炭酸水素ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸カリウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウムな
どの無機塩基、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエト
キシド、カリウム t-ブトキシド、リチウムジイソプロ
ピルアミド、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エ
ンなどの有機塩基が用いられる。なお、光学活性化合物
合成の際には、ラセミ化を起こさないフッ素イオン源の
使用が好ましい。また、チオエステル[IIa] (式[II]に
おいてXが硫黄原子、R1 = R5 に相当) を用いて同様
に閉環反応を行えば、チオエステル誘導体[Ia] (Xは硫
黄原子) が得られる。
【0041】さらに保護体[Ia] (R2はヒドロキシル基
の保護基) の脱保護反応は、含水溶媒中、0℃から溶媒
の沸点までの適当な温度で酸処理して保護基をはずして
5−ヒドロキシメチルテトロン酸−3−カルボン酸誘導
体[Ia] (R2は水素原子) を得る事ができる。反応に用
いられる溶媒としては水、あるいはメタノール、エタノ
ールなどのアルコール系溶媒、ジエチルエーテル、ジイ
ソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオ
キサン等のエーテル系溶媒、酢酸エチル等のエステル系
溶媒、ジメチルホルムアミドなどのアミド系溶媒が用い
られ、酸としては、塩酸、硫酸などの無機酸、酢酸、ト
リフルオロ酢酸、p-トルエンスルホン酸などの有機酸が
用いられる。
【0042】第4工程 本工程は、一般式[Ia]で表される5-ヒドロキシテトロン
酸誘導体 (R2は水素原子) を一般式[Ib]で表される5-
アシロキシテトロン酸誘導体変換するものである。
【0043】すなわち、得られたヒドロキシ体 [Ia]
(R2は水素原子) を第2工程で述べたのと同様の縮合反
応によりアシル化し、飽和重曹水などで後処理すること
によりアシル体[Ib] (R2"は置換基を有していてもよい
アシル基) が得られる。
【0044】第5工程 本工程は、一般式[Ia]または[Ib]で表されるテトロン酸
誘導体を一般式[Ic]で表されるアルキルテトロン酸誘導
体に変換するものである。
【0045】すなわち、式[Ia]または[Ib]で表されるテ
トロン酸誘導体を溶媒中、ジアゾアルカンと0℃から溶
媒の沸点までの適当な温度で反応させるか、または適当
な塩基存在下ハロゲン化アルキル、硫酸ジアルキルなど
のアルキル化剤と0℃から溶媒の沸点までの適当な温度
で反応させてアルキル化し、対応するアルキル体[Ic]を
得ることができる。反応に用いられる溶媒としてはペン
タン、ヘキサン、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素系
溶媒、またはジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、
クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶
媒、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル系溶
媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、ジメチルホルムア
ミドなどのアミド系溶媒が用いられる。反応に用いられ
る塩基としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸セシウム、
炭酸カリウムなどの無機塩基、1,8-ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデカ-7-エンなどの有機塩基が用いられる。
【0046】本発明はさらに、5−ヒドロキシメチルテ
トロン酸−3−カルボン酸誘導体[I]、またはそれらの
医薬として許容されうる塩を有効成分とする抗がん剤お
よび蛋白脱リン酸化酵素阻害剤を提供する。
【0047】医薬として許容されうる塩としては、無機
塩基または有機塩基、例えばナトリウム塩、カリウム塩
等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等
のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエチルア
ミン塩、エタノールアミン塩、リジン塩、アルギニン
塩、キノリン塩、ピリジン塩等の脂肪族または複素環芳
香族アミン塩、テトラメチルアンモニウム塩等の四級ア
ンモニウム塩、などが挙げられる。
【0048】本発明に係る化合物を抗がん剤として使用
する際の投与形態としては各種の形態を選択でき、例え
ば錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤もしくは液剤等の経
口剤、注射剤、直腸投与剤、皮膚外用剤、吸入剤などの
非経口投与剤等が挙げられる。
【0049】固体の製剤は、そのまま錠剤、カプセル
剤、顆粒剤または粉末の形態として製造することもでき
るが、適当な添加物を使用して製造することもできる。
そのような添加物としては、例えば乳糖もしくはブドウ
糖等の糖類、澱粉類、例えばステアリン酸等の脂肪酸、
例えばメタケイ酸アルミン酸マグネシウムもしくは無水
リン酸カルシウム等の無機塩、例えばポリビニルピロリ
ドンもしくはポリアルキレングリコールなどの合成高分
子、例えばステアリン酸カルシウムもしくはステアリン
酸マグネシウム等の脂肪酸塩、例えばステアリルアルコ
ールもしくはベンジルアルコール等のアルコール類、例
えばメチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースもしくはヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース等の合成セルロース誘導体、その他、水、ゼラ
チン、タルク、植物油、アラビアゴム等通常用いられる
添加物が挙げられる。
【0050】液状製剤は、水、アルコール類または例え
ば大豆油、ピーナッツ油もしくはゴマ油等の植物由来の
油等液状製剤において通常用いられる適当な添加物を使
用し、懸濁液、シロップ剤もしくは注射剤等の形態とし
て製造される。
【0051】特に、注射剤として投与する場合の適当な
溶剤としては、例えば注射用蒸留水、塩酸リドカイン水
溶液、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、エタノール、静脈
内注射用液体(例えばクエン酸及びクエン酸ナトリウム
等の水溶液)、電解質溶液等、またはこれらの混合溶液
が挙げられる。これらの注射剤は予め溶解したものの
他、粉末のまま或いは適当な添加物を加えたものを用時
溶解する形態もとりうる。
【0052】直腸投与剤を製造するには、活性成分及び
カカオ脂、脂肪酸のトリ、ジおよびモノグリセリド、ポ
リエチレングリコールなどの坐剤用基剤とを加温して溶
融し型に流し込んで冷却するか、活性成分をポリエチレ
ングリコール、大豆油などに溶解した後ゼラチン膜で被
覆すればよい。
【0053】皮膚外用剤を製造するには、活性成分をワ
セリン、ミツロウ、流動パラフィン、ポリエチレングリ
コールなどに加えて、必要ならば加温して練合し軟膏剤
とするか、ロジン、アクリル酸アルキルエステル重合体
などの粘着剤と練合した後、ポリエチレンなどの不織布
に展延してテープ剤とする。
【0054】吸入剤を製造するには、活性成分をフロン
ガスなどの噴射剤に溶解または分散して耐圧容器に充填
しエアロゾール剤とする。
【0055】本発明の化合物の実際に好ましい投与量
は、配合された組成物の種類、適用頻度及び治療すべき
特定部位、腫瘍、さらに患者の年齢、体重、病態によっ
て異なるが、通常1日約1〜500mg であり、1回ないし
数回にわけて投与することが望ましい。
【0056】以下、参考例、実施例、試験例により本発
明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではないことはいうまでもない。
【0057】
【実施例】
参考例1
【0058】
【化13】
【0059】市販の(R)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラ
ン-4-カルボン酸メチル (407mg, 2.5mmol) のメタノー
ル溶液 (10ml) に、1N塩酸 (5ml) を加え室温にて6時間
攪拌した。反応溶液のメタノールが半量になるまで減圧
濃縮後、少量の食塩を加え酢酸エチル、続いてジクロロ
メタンで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧留去し、(R)-2,3-ジヒドロキシプロピオン酸メチル
が無色油状物質として得られた。得られた (R)-2,3-ジ
ヒドロキシプロピオン酸メチルは精製せずに次の反応に
用いた。1 H-NMR (200 MHz)(CDCl3) : δ2.67 (2H, broad s), 3.
86 (3H, s), 3.87 (2H,m), 4.29 (1H, t, 3.5Hz).
【0060】上記反応により得られた(R)-2,3-ジヒド
ロキシプロピオン酸メチル (269mg,2.24mmol) のジクロ
ロメタン溶液 (15ml) に、トリフェニルクロロメタン
(0.81g, 2.9mmol)、トリエチルアミン (0.44ml, 3.1mmo
l)、N,N-ジメチルアミノピリジン (19.1mg, 0.16mmol)
を加え、室温で一晩攪拌した。反応溶液を氷水に注ぎ、
ジエチルエーテルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄
後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残
留物をシリカゲルクロマトグラフィー (ジクロロメタ
ン) で精製する事により、(R)-2-ヒドロキシ-3-トリフ
ェニルメチルオキシプロピオン酸メ チル (557mg, 60%)
が淡黄色アモルファスとして得られた。 IR (neat, cm-1) : 3520, 1745, 1450, 1230, 1125.1 H-NMR (200 MHz) (CDCl3) : δ3.10 (1H, d, J=7.7H
z), 3.35 (1H, dd, J=3.4,9.5Hz), 3.48 (1H, dd, J=
3.0, 9.5Hz), 3.77 (3H, s), 4.25 (1H, ddd, J=3.0,
3.4, 7.7Hz), 7.10-7.50 (15H, m). MS (m/z) : 362 (M+), 285 (M+- COOCH3, OH), 259 (M+
- CH2CH(OH)CO2CH3), 243 (Ph3C+). [α]D 20 -6.9°(c 1.36, CH3OH-CHCl3=1:4)
【0061】参考例2
【0062】
【化14】
【0063】マロン酸 モノt-ブチルチオエステル (102
mg, 0.58 mmol)、 1-テトラデシルアミ ン (136 mg,
0.63 mmol) のジクロロメタン溶液 (1.2 ml) に、0 ℃
で N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド (131 mg, 0.
63 mmol) のジクロロメタン溶液 (0.6 ml) を加え、そ
のままの温度で 2 時間攪拌し、さらに室温で 16 時間
攪拌した。析出したジシクロヘキシル尿素を濾別し、濾
液を分液漏斗に移し、酢酸エチルで希釈した後、5% 炭
酸水素ナトリウム水溶液、水 、1 M 塩酸 、水 の順で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し
た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー (ヘキサン
: 酢酸エチル = 6 : 1) で精製する事により、3-オキ
ソ-3-テトラデシルアミノプロパンチオ酸 S-t-ブチル
(187 mg, 87%)が無色結晶として得られた。 IR (KBr, cm-1) : 3300, 2925, 2850, 1685, 1560, 147
0, 1160, 1060.1 H-NMR (400 MHz ) (CDCl3) : δ0.88 (3H, t, J=6.9H
z), 1.25 (22H, m), 1.48(9H, s), 1.62 (2H, m), 3.25
(2H, t, J=7.1Hz), 3.43 (2H, s), 6.69 (1H, broad
s). MS (m/z) : 371 (M+), 314 (M+-tBu), 282 (M+- StB
u), 255 (M+- COStBu + H); CI (イソブタン) 372 (M++
H). mp 48.5 - 50.5 ℃
【0064】実施例1
【0065】
【化15】
【0066】3-オキソ-3-テトラデシルアミノプロパン
チオ酸 S-t-ブチル (135 mg, 0.36 mmol)、(R)-2-ヒド
ロキシ-3-トリフェニルメチルオキシプロピオン酸メチ
ル (131 mg, 0.36 mmol) のテトラヒドロフラン溶液
(3.0 ml) に、室温でトリフルオロ酢酸銀 (160 mg, 0.7
2 mmol) を加え、17 時間攪拌した。この反応液をシリ
カゲルを通して濾過し、酢酸エチルで洗浄し、溶媒を減
圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー
(ヘキサン : 酢酸エチル = 5 : 1) で精製する事によ
り、 (R)-2-(3-オキソ-3-テトラデシルアミノ)プロパ
ノイルオキシ-3-トリフェニルメチルオキシプロピオン
酸メチル (266 mg, 100%) が無色油状物質として得られ
た。 IR (neat, cm-1) : 3325, 3075, 2935, 2855, 1750, 16
55, 1560, 1450, 1220,1160, 1105, 1040, 765, 710.1 H-NMR (400 MHz ) (CDCl3) : δ0.88 (3H, t, J=6.8H
z), 1.24 (22H, m), 1.53(2H, m), 3.28 (2H, dt, J=7.
2, 6.7Hz), 3.42 (1H, d, J=17.1Hz), 3.53 (1H,d, J=1
7.1Hz), 3.54 (2H, d, J=3.7Hz), 3.76 (3H, s), 5.24
(1H, t, J=3.7Hz), 7.22-7.43 (15H, m), 7.28 (1H, br
oad s). MS(m/z) : 385 (M+- OCPh3 + H), 362 (M+-COCH2CONH(C
H2)13CH3), 285 (M+- COCH2CONH(CH2)13CH3, COOCH3, O
H), 259 (Ph3CO+), 243 (Ph3C+); CI (イソブタン) 643
(M+).
【0067】実施例2
【0068】
【化16】
【0069】(R)-2-(3-オキソ-3-テトラデシルアミノ
プロパノイルオキシ)-3-トリフェニルメチルオキシプロ
ピオン酸メチル (237 mg, 0.37 mmol) のテトラヒドロ
フラン溶液 (1.2 ml) に、室温でフッ化テトラブチルア
ンモニウム (1M テトラヒドロフラン溶液)(0.48 ml, 0.
48mmol) を加え、2 時間攪拌した。この反応液に4 N塩
酸水溶液 (27.8 μl, 0.11 mmol) を加えて酸性とした
後、反応溶液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸 ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマト
グラフィー (クロロホルム〜クロロホルム : メタノー
ル = 20 : 1) により精製した後、酢酸エチル (50 ml)
に溶解し、0.5 N 塩酸及び水で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を減圧留去すると、(R)-3-テトラデシ
ルアミノカルボニル-5-トリフェニルメチルオキシメチ
ルテトロン酸 (186 mg, 83%) が淡黄色アモルファ スと
して得られた。 IR (neat, cm-1) : 3360, 2925, 2850, 1750, 1660, 14
50, 710.1 H-NMR (400 MHz ) (DMSO-d6) : δ0.84 (3H, t, J=6.8
Hz), 1.22 (22H, m), 1.50 (2H, m), 3.19 (1H, dd, J=
10.5, 3.9Hz), 3.28 (2H, m), 3.37 (1H, dd, J=10.5,
2.3Hz), 4.90 (1H, m), 7.22-7.38 (15H, m ), 8.36
(1H, broad s). MS (m/z): 369 (M+- Ph3C + H), 244 (Ph3CH+). [α]D 20 + 16.2 °(c 1.22, CHCl3)
【0070】次いで得られた(R)-3-テトラデシルアミ
ノカルボニル-5-トリフェニルメチルオキシメチルテト
ロン酸 (175 mg, 0.29 mmol) をメタノール (117 ml)
に溶解し、1N 塩酸 (2.0 ml) を加え、室温で 43 時間
攪拌した。反応溶液を濃縮し、残留物をシリカゲルクロ
マトグラフィー (クロロホルム〜クロロホルム : メタ
ノール = 20 : 1〜10 : 1) により精製した後、酢酸エ
チル (50 ml) に溶解し、0.5 N 塩酸及び水で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去すると、(R)
-5-ヒドロキシメチル-3-テトラデシルアミノカルボニル
テトロン酸 (79 mg, 74 %) が橙色結晶として得られ
た。 IR (KBr, cm-1) : 3330, 3250, 2925, 2855, 1740, 164
0, 1190.1 H-NMR (400 MHz ) (DMSO-d6) : δ0.85 (3H, t, J=6.8
Hz), 1.24 (22H, m), 1.47 (2H, m), 3.22 (2H,t, J=6.
9Hz), 3.64 (1H, dd, J=12.4, 3.6Hz), 3.78 (1H, dd,
J=12.4, 2.6Hz), 4.80 (1H, m), 8.12 (1H, broad s). MS (m/z) : 369 (M+), 351(M+- H2O), 212 (CH3(CH2)
13NH+), 157 (M+- NH(CH2)13CH3). [α]D 20 + 39.4 °(c 0.34, CHCl3) mp 100 - 105 ゜C
【0071】参考例3
【0072】
【化17】
【0073】マロン酸 モノt-ブチルチオエステル (473
mg, 2.68 mmol)、テトラエチルメタリン酸 (1.2 g) を
クロロホルム (6.6 ml)とテトラヒドロフラン (1.3 ml)
の混合溶媒に溶解し、さらに 1-テトラデカノール (1.
2 g, 5.37 mmol) を加え、室温で 89 時間攪拌した。こ
の反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸
エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィー (ヘキサン : 酢酸エチル =
50 : 1) で精製する事により、3-オキソ-3-テトラデシ
ルオキシプロピオン酸 S-t-ブチル (619 mg, 62%) が無
色油状物質として得られた。 IR (neat, cm-1) : 2925, 2950, 1745, 1690, 1460, 13
10, 1260, 1155, 1050.1 H-NMR (400 MHz ) (CDCl3) : δ0.89 (3H, t, J=6.9H
z), 1.26 (22H, m), 1.48(9H, s), 1.63 (2H, m), 3.48
(2H, s), 4.13 (2H, t, J=6.7Hz). MS (m/z) : 316 (M+-tBu + H), 283 (M+- StBu), 254
(M+-tBuSCO, H), 196 (M+-tBuSCOCH2CO OH); CI (イソ
ブタン) 373 (M++ H).
【0074】実施例 3
【0075】
【化18】
【0076】3-オキソ-3-テトラデシルオキシプロピオ
ン酸 S-t-ブチル (336 mg, 0.90 mmol)、及び(R)-2-ヒ
ドロキシ-3-トリフェニルメチルオキシプロピオン酸メ
チル(327 mg, 0.90 mmol) のテトラヒドロフラン溶液
(8.0 ml) に、室温でトリフルオロ酢酸銀 (400 mg, 1.8
mmol)を加え、24 時間攪拌した。この反応液をシリカ
ゲルを通して濾過し、酢酸エチルで洗浄し、溶媒を減圧
留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー (ヘ
キサン : 酢酸エチル = 10 : 1) で精製する事により、
(R)-2-(3-オキソ-3-テトラデシルオキシプロパノイル
オキシ)-3-トリフェニルメチルオキシプロピオン酸メチ
ル (403 mg, 70%) が淡黄色油状物質として得られた。 IR (neat, cm-1) : 2925, 2855, 1760, 1740, 1450, 12
10, 1150, 1100, 710.1 H-NMR (400 MHz) (DMSO-d6) : δ0.88 (3H, t, J=6.8H
z), 1.25 (22H, m), 1.62 (2H, m), 3.49 (2H,d, J=4.1
Hz), 3.52 (1H, d, J=16.3Hz), 3.56 (1H, d, J=16.3H
z), 3.74 (3H, S), 4.13 (2H, t, J=7.1Hz), 5.27 (1H,
t, J=4.1Hz), 7.21-7.44 (15H, m). MS (m/z) : 259 (Ph3CO+), 243 (Ph3C+); CI (イソブ
タン) 644 (M+).
【0077】実施例 4
【0078】
【化19】
【0079】(R)-2-(3-オキソ-3-テトラデシルオキシ
プロパノイルオキシ)-3-トリフェニルメチルオキシプロ
ピオン酸メチル (58.3 mg, 0.09 mmol) のテトラヒドロ
フラン溶液 (0.3 ml) に、室温でフッ化テトラブチルア
ンモニウム (1M テトラヒドロフラン溶液) (0.12 ml,
0.12 mmol) を加え、2 時間攪拌し、さらに同試薬 (0.0
2 ml, 0.02 mmol) を加え、17 時間攪拌した。この反応
液に4 N 塩酸溶液 (11.3 μl, 0.045 mmol) を加えて酸
性とした後、反応溶液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルクロマ
トグラフィー (クロロホルム〜クロロホルム : メタノ
ール = 20 : 1) により精製した後、酢酸エチル (25 m
l) に溶解し、0.5 N 塩酸及び水で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、溶媒を減圧留去すると、(R)-3-テトラ
デシルオキシカルボニル-5-トリフェニルメチルオキシ
メチルテトロン酸 (53 mg, 95%) が淡黄色アモルファス
として得られた。 IR (neat, cm-1) : 3470, 2925, 2850, 1670, 1635, 14
50, 1210, 1050.1 H-NMR (400 MHz) (DMSO-d6) : δ0.85 (3H, t, J=6.8H
z), 1.22 (22H, m), 1.56 (2H, m), 3.12 (1H, dd, J=1
0.2, 4.9Hz), 3.22 (1H, dd, J=10.2, 2.2Hz), 4.03 (2
H, t, J=6.6Hz), 4.66 (1H, m), 7.18-7.40 (15H, m). MS (m/z) : 456 (M+ - (CH2)10CH3, H), 243 (Ph3C+). [α]D 20 + 5.7 °(c 1.69, CHCl3)
【0080】次いで得られた (R)-3-テトラデシルオキ
シカルボニル-5-トリフェニルメチルオキシメチルテト
ロン酸 (296 mg, 0.48 mmol) をメタノール (30 ml) に
溶解し、1N 塩酸 (0.48 ml) を加え、室温で 62.5 時間
攪拌した。反応溶液を濃縮し、残留物をシリカゲルクロ
マトグラフィー (クロロホルム〜クロロホルム : メタ
ノール = 20 : 1〜10 : 1) により精製した後、酢酸エ
チル (50 ml) に溶解し、0.5 N 塩酸及び水で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去すると、(R)
-5-ヒドロキシメチル-3-テトラデシルオキシカルボニル
テトロン酸 (99 mg, 55%) が無色結晶として得られた。 IR (KBr, cm-1) : 3380, 2925, 2850, 1760, 1615, 147
0, 1300, 1080, 1050.1 H-NMR (400 MHz) (DMSO-d6) : δ0.85 (3H, t, J=6.8H
z), 1.24 (22H, m), 1.57 (2H, m), 3.66 (1H, dd, J=1
2.3, 3.7Hz), 3.75 (1H, dd, J=12.3, 2.5Hz), 4.04 (2
H, t, J=6.6Hz), 4.66 (1H, m). MS (m/z) : 370 (M+), 196 (M+- (CH2)8CH3, OH, CH2O
H + H); CI (イソブタン) 371 (M++ H). [α]D 20 + 15.9 °(c 0.32, CHCl3) mp 110 - 112.5 ℃
【0081】実施例5
【0082】
【化20】
【0083】マロン酸 モノt-ブチルチオエステル(119
mg, 0.67 mmol)、(R)-2-ヒドロキシ-3-トリフェニルメ
チルオキシプロピオン酸メチル(188 mg, 0.52 mmol)の
ジクロロメタン溶液 (1.3 ml) に、0 ℃で N,N'-ジシク
ロヘキシルカルボジイミド(139 mg, 0.67 mmol)のジク
ロロメタン溶液(0.5 ml)を加え、そのままの温度で2時
間攪拌した。析出したジシクロヘキシル尿素を濾別し、
濾液を分液漏斗に移した。酢酸エチル (60 ml) を加え
て希釈した後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液 、水、0.5
N塩酸 、水の順で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥
後、 溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製する事に
より、(R)-2-(3-t-ブチルチオ-3-オキソプロパノイル
オキシ)-3-トリフェニルメチルオキシプロピオン酸メチ
ル(262 mg, 97%)が無色油状物質として得られた。 IR (neat, cm-1) : 2970, 1750, 1680, 1495, 1450, 12
15, 1155, 1100, 1040,705.1 H-NMR (400 MHz) (CDCl3) : δ1.47 (9H, S), 3.48 (1
H, dd, J=10.3, 4.7Hz),3.51 (1H, dd, J=10.3, 3.5H
z), 3.62 (1H, d, J=15.2Hz), 3.68 (1H, d, J=15.2H
z), 3.73 (3H, s), 5.26 (1H, dd, J=4.7, 3.5Hz), 7.2
1-7.46 (15H, m). MS (m/z) : 463 (M+-tBu), 362 (M+- COCH2COStBu), 28
5 (M+- COCH2COStBu, CO 2Me, OH), 259 (Ph3CO+), 243
(Ph3C+); CI (イソブタン) 521 (M+ + H).
【0084】実施例6
【0085】
【化21】
【0086】(R)-2-(3-t-ブチルチオ-3-オキソプロパ
ノイルオキシ)-3-トリフェニルメチルオキシプロピオン
酸メチル (233 mg, 0.45 mmol)、1-テトラデカノール
(96 mg, 0.45 mmol) のテトラヒドロフラン溶液 (4.0 m
l) に、室温でトリフルオロ酢酸銀 (198 mg, 0.45 mmo
l) を加え、5 時間攪拌した。この反応液をシリカゲル
を通して濾過し、酢酸エチルで洗浄し、溶媒を減圧留去
する事により、実施例3で得られたのと同じ(R)-2-(3-
オキソ-3-テトラデシルオキシプロパノイルオキシ)-3-
トリフェニルメチルオキシプロピオン酸メチルが淡黄色
油状物質として得られ、精製することなく次の反応に用
いた。
【0087】(R)-2-(3-オキソ-3-テトラデシルオキシ
プロパノイルオキシ)-3-トリフェニルメチルオキシプロ
ピオン酸メチル(280 mg, 0.43 mmol) のテトラヒドロフ
ラン溶液 (1.4 ml) に、室温でフッ化テトラブチルアン
モニウム (1M テトラヒドロフラン溶液) (0.56 ml, 0.5
6 mmol) を加え、2 時間攪拌し、さらに同試薬 (0.09 m
l, 0.09 mmol) を加え、6.5 時間攪拌した。反応液を酢
酸エチルで希釈し、溶媒を減圧留去する事により、(R)
-3-テトラデシルオキシカルボニル-5-トリフェニルメチ
ルオキシメチルテトロン酸とそのテトラブチルアンモニ
ウム塩が淡黄色油状物質として得られ、精製することな
く次の反応に用いた。
【0088】次いで得られた (R)-3-テトラデシルオキ
シカルボニル-5-トリフェニルメチルオキシメチルテト
ロン酸(475 mg, 0.77 mmol) をメタノール (45 ml) に
溶解し、1N 塩酸 (0.77 ml)を加え、室温で 111 時間攪
拌した。反応溶液を濃縮し、残留物をシリカゲルクロマ
トグラフィー ( クロロホルム 〜 クロロホルム : メタ
ノール = 20 : 1〜10 : 1) により精製した後、酢酸エ
チル (50 ml)に溶解し、0.5 N 塩酸及び水で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去すると、実施例
4で得られたのと同じ(R)-5-ヒドロキシメチル-3-テト
ラデシルオキシカルボニルテトロン酸 (105 mg, 63%)
が無色結晶として得られた。
【0089】参考例4
【0090】
【化22】
【0091】1,16-ヘキサデカンジオール (1g, 3.9 mmo
l) のジメチルホルムアミド溶液 (12 ml) に、室温でイ
ミダゾール (0.5 g, 7.4 mmol)、t-ブチルジメチルシリ
ルクロリド (0.7 g, 4.6 mmol) を加え、5 時間攪拌し
た。この反応液をエチルエーテルで希釈し、水で洗浄す
る事によりジメチルホルムアミドを除いた。有機層を硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物を
シリカゲルクロマトグラフィー (ヘキサン : 酢酸エチ
ル = 10 : 1) で精製する事により、16-(t-ブチルジメ
チルシリルオキシ)ヘキサデカン-1-オール (614 mg, 43
%) が無色油状物質として得られた。 IR (neat, cm-1) : 3350, 2930, 2855, 1470, 1105, 84
0.1 H-NMR (400 MHz) (CDCl3): δ0.05 (6H, s), 0.89 (9
H, s), 1.27 (24H, m), 1.46-1.62 (4H, m), 3.60 (2H,
t, J=6.7Hz), 3.64 (2H, t, J=6.6Hz). MS (m/z) : 315 (M+-tBu), 297 (M+-tBu, H2O); CI (イ
ソブタン) 373 (M++ H).
【0092】上記反応により得られた16-(t-ブチルジメ
チルシリルオキシ)ヘキサデカン-1-オール (562 mg, 1.
5 mmol) のジクロロメタン溶液 (20 ml) に、室温でト
リエチルアミン (0.50 ml, 3.6 mmol)、塩化 p-トルエ
ンスルホニル (0.57 g, 3.0 mmol) 、ジメチルアミノピ
リジン (92.1 mg, 0.75 mmol) を加え、16 時間攪拌し
た後、溶媒を減圧留去し、16-(t-ブチルジメチルシリル
オキシ)ヘキサデシル p−トルエンスルホネートが無色
油状物質として得られ、精製することなく次の反応に用
いた。1 H-NMR (200 MHz ) (CDCl3) : δ0.05 (6H, s), 0.89
(9H, s), 1.24 (24H, m),1.40-1.70 (4H, m), 2.45 (3
H, s), 3.56 (2H, t, J=6.6Hz), 4.02 (2H, t, J=6.6H
z), 7.30 (2H, t, J=8.3Hz), 7.80 (2H, t, J=8.3Hz).
【0093】上記反応により得られた 16-(t-ブチルジ
メチルシリルオキシ)ヘキサデシルp−トルエンスルホ
ネートのジメチルホルムアミド溶液 (24 ml) に、室温
でアジ化ナトリウム (0.49 g, 7.5 mmol)を加え、6 時
間攪拌した。この反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗
浄する事によりジメチルホルムアミドを除いた。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ
ー (ヘキサン) で精製する事により、16-(t-ブチルジメ
チルシリルオキシ)ヘキサデシルアジド (400 mg, 67% )
が無色油状物質として得られた。 IR (neat, cm-1) : 3450, 2940, 2855, 2100, 1470, 11
00, 840.1 H-NMR (400 MHz) (CDCl3) : δ0.05 (6H, s), 0.89 (9
H, s), 1.27 (24H, m),1.51 (2H, m), 1.60 (2H, m),
3.26 (2H, t, J=7.0Hz), 3.60 (2H, t, J=6.7Hz). MS (m/z) : 368 (M+- N2, H), 340 (M+-tBu), 312 (M+-
N2, H, tBu); CI (イソブタン) 373 (M++ H).
【0094】さらに上記反応により得られた16-(t-ブチ
ルジメチルシリルオキシ)ヘキサデシルアジド (400 mg,
1.0 mmol) のメタノール溶液 (20 ml) に、 10% パラ
ジウム/炭素 (60 mg) を加え、水素雰囲気下、室温で 2
時間攪拌した。反応液をセライトを通して濾過し、メ
タノールで洗浄し、溶媒を減圧留去する事により、16-
(t-ブチルジメチルシリルオキシ)ヘキサデシルアミンが
無色油状物質として得られた。本化合物は精製する事な
く次の反応に用いた。1 H-NMR (200 MHz ) (CDCl3) : δ0.05 (6H, s), 0.90
(9H, s), 1.26 (24H, m,), 1.35-1.75 (4H, m), 2.70
(2H, t, J=6.9Hz), 3.60 (2H, t, J=6.6Hz), 8.20(2H,
broad).
【0095】上記反応により得られた 16-(t-ブチルジ
メチルシリルオキシ)ヘキサデシルアミン(292 mg, 0.8
mmol)、ピリジン (99 mg, 1.26 mmol) のテトラヒドロ
フラン溶液 (3.8 ml) に、0 ℃でクロロギ酸アリル (15
2 mg, 1.26 mmol) のテトラヒドロフラン溶液 (0.5 ml)
を滴下し、室温まで昇温し、そのまま14 時間攪拌し
た。反応液を濾過し、溶媒を減圧留去した後、酢酸エチ
ル (50 ml) を加え、再び濾過した。このろ液を水、飽
和食塩水で順次洗 浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィー (ヘキサン :酢酸エチル = 10 : 1) で精製する事
により、N−アリルオキシカルボニル-16-(t-ブチルジ
メチルシリルオキシ)ヘキサデシルアミン (223 mg, 49
%) が無色油状物質として得られた。 IR (neat, cm-1) : 3475, 3350, 2940, 2860, 1710, 15
40, 1470, 1105, 840.1 H-NMR (400 MHz) (CDCl3) : δ0.05 (6H, s), 0.89 (9
H, s), 1.27 (24H, m),1.43-1.55 (4H, m), 3.17 (2H,
dt, J=6.7, 6.6Hz), 3.60 (2H, t, J=6.7Hz), 4.56 (2
H, d, J=5.4Hz), 4.68 (1H, broad s), 5.21 (1H, dd,
J=10.4, 1.3Hz),5.30 (1H, dd, J=17.2, 1.3Hz), 5.92
(1H, m). MS (m/z) : 398 (M+-tBu), 340 (M+- Si(CH3)2 tBu); SI
MS (3-ニトロベンジルアルコール) 456 (M++ H).
【0096】N-アリルオキシカルボニル-16-(t-ブチル
ジメチルシリルオキシ)ヘキサデシルアミン (187 mg,
0.32 mmol) のテトラヒドロフラン溶液 (9.0 ml) に、0
℃でフッ化テトラブチルアンモニウム (1M テトラヒド
ロフラン溶液) (0.61 ml, 0.61 mmol) を加え、室温で
14.5 時間攪拌した。反応液に酢酸エチル (20 ml) を加
え、この有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィー (ヘキサン : 酢酸エチル =
5 : 1) で精製する事により、N-アリルオキシカルボニ
ル-16-ヒドロキシヘキサデシルアミン (116 mg, 81%)
が無色結晶として得られた。 IR (KBr, cm-1) : 3420, 3350, 2930, 2850, 1695, 153
5, 1470, 1250, 1150, 1060, 1035, 995, 920, 720, 62
0.1 H-NMR (400 MHz) (CDCl3) : δ1.25 (24H, m), 1.43-
1.60 (4H, m), 3.17 (2H,dt, J=6.7, 6.6Hz), 3.64 (2
H, t, J=6.5Hz), 4.55 (2H, d, J=5.4Hz), 4.69(1H, br
oad s), 5.21 (1H, dd, J=10.4, 1.4Hz), 5.30 (1H, d
d, J=17.2, 1.4Hz), 5.92 (1H, m). MS (m/z) : 283 (M+- OCH2CH=CH2, H), 256 (M+- COOCH
2CH=CH2), 238 (M+- COOCH2CH=CH2, H2O); CI (イソブ
タン) 342 (M++ H).
【0097】実施例 7
【0098】
【化23】
【0099】実施例6と同様にして、1-テトラデカノー
ルの代りに参考例5で得られた化合物を用いて (R)-3-
[16-(N-アリルオキシカルボニルアミノ) ヘキサデシル
オキシ]-5-ヒドロキシメチルテトロン酸を合成した (通
算収率 57%, 無色結晶)。 IR (KBr, cm-1) : 3325, 2920, 2850, 1765, 1690, 161
5, 1540, 1470, 1300, 1250, 1080, 1045, 930, 800.1 H-NMR (400 MHz) (DMSO-d6) : δ1.16-1.46 (24H, m),
1.55 (4H, m), 2.94 (2H, dt, J=6.0, 6.3Hz), 3.59
(2H, dd, J=12.2, 4.3Hz), 3.72 (2H, dt, J=12.2, 2.6
Hz), 4.00 (2H, t, J=6.6Hz), 4.44 (2H, dd, J=5.3,
1.6Hz), 4.51 (1H,dd, J=4.3, 2.6Hz), 5.16 (1H, dd,
J=10.5, 1.6Hz), 5.25 (1H, ddt, J=17.3,1.6, 1.6Hz),
5.90 (1H, ddt, J=17.3, 10.5, 5.3Hz ), 7.16 (1H, b
road t, J=6.0Hz). MS (m/z) : 342 (M+ - (CH2)6NHCOOCH2CH=CH2+H), 256
(M+ - (CH2)10NHCOOCH2CH=CH2+H), 238 (M+ - (CH2)10N
HCOOCH2CH=CH2, H2O + H), 156 (M+ - HO(CH2)16NHCOOC
H2CH=CH2), 114 (CH2=CHCH2OCONHCH2 +), 99 (NHCOOCH2C
H=CH2 +- H). [α]D 20 + 10.7 °(c 0.28, CHCl3) mp 113 - 116 ℃
【0100】実施例8
【0101】
【化24】
【0102】実施例6と同様にして、1-テトラデカノー
ルの代りにベンジルアルコールを用いて、(R)-3-ベン
ジルオキシカルボニル-5-ヒドロキシメチルテトロン酸
(収率38%, 無色結晶) を合成した。 IR (KBr, cm-1) : 3355, 3260, 1760, 1690, 1640, 145
5, 1330, 1170, 1080, 1040, 1010, 800, 735.1 H-NMR (400 MHz) (DMSO-d6) : δ1.21 (1H, broad s),
3.68 (1H, dd, J=12.4,3.7 Hz), 3.77 (1H, dd, J=12.
4, 2.6 Hz), 4.71 (1H, dd, J=3.7, 2.6Hz), 5.17 (2H,
s), 6.30 (1H, broad s), 7.26-7.46 (5H, m). MS (m/z) : 264 (M+ ), 140 (M+- OCH2Ph, OH), 91 (Ph
CH2 +), 77 (Ph+). [α]D 20 + 21.8 °(c 0.37, CHCl3) mp 127 - 130 ℃
【0103】参考例5
【0104】
【化25】
【0105】水素化リチウムアルミニウム (32.4 mg,
0.86 mmol) のテトラヒドロフラン懸濁液 (1.8 mmol)
に、0 ℃でリノール酸 (200 mg, 0.71 mmol) のテトラ
ヒドロフラン溶液 (1.2 ml) を滴下し、そのままの温度
で 30 分、さらに室温で 3.5時間攪拌した。この反応液
に水 (0.36 ml) 、15% 水酸化ナトリウム水溶液 (1.8m
l) を加え、酢酸エチルで希釈した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン
: 酢酸エチル = 5 : 1) で精製する事により、cis-9,
cis-12-オクタデカジエン-1-オール (164 mg, 86%) が
無色油状物質として得られた。 IR (neat, cm-1) : 3345, 2940, 1465, 1060, 725.1 H-NMR (400 MHz) (CDCl3) : δ0.89 (3H, t, J=6.9H
z), 1.21 (1H, broad s),1.24-1.42 (16H, m), 1.56 (2
H, m), 2.05 (4H, dt, J=6.9, 6.7Hz), 2.78 (2H,t, J=
6.5Hz), 3.62 (2H, m), 5.28-5.43 (4H, m). MS (m/z) : 264 (M+ ).
【0106】実施例9
【0107】
【化26】
【0108】実施例6と同様にして、1-テトラデカノー
ルの代りに参考例6で得られた化合物を用いて (R)-5-
ヒドロキシメチル-3-(cis-9,cis-12-オクタデカジエニ
ルオキシカルボニル)テトロン酸を合成した (通算収率,
71%, 黄色結晶)。 IR (KBr, cm-1) : 3385, 2925, 1765, 1615, 1470, 130
0, 1255, 1205, 1170, 1085, 1040, 800.1 H-NMR (400 MHz) (DMSO-d6) : δ0.85 (3H, t, J=6.9
Hz), 1.20-1.38 (16H, m), 1.58 (2H, m), 2.01 (4H, d
t, J=6.8, 6.7Hz), 2.74 (2H, t, J=6.3Hz), 3.66 (1H,
dd, J=12.4, 3.6 Hz), 3.76 (1H, dd, J=12.4, 2.6 H
z), 4.45 (2H, t,J=6.7Hz), 4.70 (1H, dd, J=3.6, 2.6
Hz), 5.25-5.40 (4H, m), 5.70 (1H, broad s). MS (m/z) : 266 (CH3(CH2)4(CH=CHCH2)2(CH2)7OH+); SI
MS (3-ニトロベンジルアルコール) 445 (M++ Na), 4675
(M++ 2Na - H). [α]D 20 + 17.9° ( c 0.48, CHCl3 ) mp 73 - 76 ℃
【0109】実施例10
【0110】
【化27】
【0111】実施例6と同様にして、1-テトラデカノー
ルの代りにシクロヘキサノールを用いて (R)-3-シクロ
ヘキシルオキシカルボニル-5-ヒドロキシメチルテトロ
ン酸を合成した (通算収率 51%, 黄色アモルファス)。 IR (KBr, cm-1) : 3395, 2925, 2855, 1730, 1635, 156
0, 1470, 1020.1 H-NMR (400 MHz) (DMSO-d6) : δ1.18-1.52 (10H, m),
3.69 (1H, dd, J=12.4,3.4 Hz), 3.77 (1H, dd, J=12.
4, 2.6 Hz), 4.76 (1H, dd, J=3.4, 2.6Hz), 4.78 (1H,
m,), 6.20 (1H, broad, s). MS (m/z) : 225 (M+- CH2OH), 157 (M+- OC6H11); CI
(イソブタン) 257 (M+ +H). [α]D 20 + 22.1 °(c 0.39, CHCl3)
【0112】実施例11
【0113】
【化28】
【0114】(R)-5-ヒドロキシメチル-3-テトラデシル
オキシカルボニルテトロン酸 (20 mg, 0.05 mmol) のテ
トラヒドロフラン溶液 (0.5 ml) に、0 ℃で ジアゾメ
タンのエーテル溶液を黄色が消失するまで加え、 30 分
間攪拌した。この反応溶液に酢酸を加え、酢酸エチルで
希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水
で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留
去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー (クロ
ロホルム : メタノール = 50 : 1) で精製する事によ
り、(R)-5-ヒドロキシメチル-4-メチルオキシ-3-テト
ラデシルオキシカルボニルフラン-2-(5H)-オン(19 mg,
93%) が無色結晶として得られた。 IR (neat, cm-1) : 3400, 2925, 2855, 1730, 1635, 15
60, 1470, 1040.1 H-NMR (400 MHz) (CDCl3) : δ0.88 (3H, t, J=6.8H
z), 1.26 (22H, m), 1.57(2H, m), 2.52 (1H, broad
s), 3.86 (1H, dd, J=12.3, 3.6Hz), 3.96 (1H, dd,J=1
2.3, 2.9Hz), 4.20 (3H, s), 4.26 (2H, t, J=6.9Hz),
4.78 (1H, dd, J=3.6, 2.9Hz). MS (m/z) : 384 (M+), 366 (M+- H2O) [α]D 20 + 0.4 °(c 0.57, CHCl3)
【0115】実施例12
【0116】
【化29】
【0117】(R)-5-ヒドロキシメチル-3-テトラデシル
オキシカルボニルテトロン酸 (24 mg, 0.06 mmol) をピ
リジン (17 μl, 0.12 mmol) に溶解し、0 ℃で 無水酢
酸 (16.9 μl, 0.18 mmol) を加え、室温で 28 時間攪
拌した。反応溶液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、
有機層を 0.5 N 塩酸、水 、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、水 の順で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィー ( クロロホルム : メタノール =10 : 1)で精製す
る事により、(R)-5-アセトキシメチル-3-テトラデシル
オキシカルボニルテトロン酸 (26 mg, 99%) が無色結
晶として得られた。 IR (neat, cm-1) : 3400, 2925, 2850, 1730, 1630, 15
60, 1470, 1040.1 H-NMR (400 MHz) (DMSO) : δ0.85 (3H, t, J=6.8Hz),
1.24 (22H, m), 1.99 (3H, s), 4.08 (1H, dd, J=12.
2, 5.4Hz), 4.39 (1H, dd, J=12.2, 2.5Hz), 4.60(1H,
broad s), 4.64 (1H, dd, J=5.4, 2.5Hz). MS (m/z) : CI (イソブタン) 413 (M++ H), 353 (M+- C
OOCH3). [α]D 20 + 7.4 °(c 0.33, CHCl3)
【0118】参考例6
【0119】
【化30】
【0120】トリフェニルホスフィン (2.4 g, 9.3 mmo
l) のテトラヒドロフラン溶液 (23ml) に、0 ℃ でアゾ
ジカルボン酸ジイソプロピル (1.8 ml, 9.3 mmol) を加
え、そのままの温度で 30 分間攪拌した。この反応溶液
に 1-テトラデカノール (1g, 4.7 mmol)、チオ酢酸 (0.
7 ml, 9.3 mmol) のテトラヒドロフラン溶液 (12ml) を
0 ℃ で 10 分間かけて滴下し、そのままの温度で 1
時間、さらに室温で 1 時間攪拌した。反応液を濃縮
し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン
: 酢酸エチル = 1 : 1) で精製する事により、チオ酢
酸S−テトラデシル(1.2 g, 95%) が淡黄色油状物質と
して得られた。 IR (neat, cm-1): 3400, 2925, 2850, 1725, 1700, 163
0, 1560, 1465.1 H-NMR (400 MHz ) (CDCl3): δ0.88 (3H, t, J=6.8H
z), 1.25 (22H, m), 1.55(2H, m), 2.32 (3H, s), 2.86
(2H, t, J=7.4Hz). MS (m/z): 272 (M+), 229 (M+- COCH3), 196 (M+- CH3C
OSH).
【0121】水素化リチウムアルミニウム (0.2 g, 5.3
mmol) のジエチルエーテル懸濁液(11 ml) に、0 ℃で
チオ酢酸S−テトラデシル(1.2 g, 4.4 mmol) のジエチ
ルエーテル溶液 (7.3 ml) を滴下し、そのままの温度か
ら室温まで昇温しながら 2時間攪拌した。この反応溶液
に水 (2.2 ml) 、15% 水酸化ナトリウム水溶液 (4.5 m
l) を加え、酢酸エチルで希釈した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサ
ン) で精製する事により、テトラデカンチオール (1.0
g, 98%) が無色油状物質として得られた。 IR (neat, cm-1): 3400, 2925, 2850, 1730, 1630, 156
0, 1530, 1470.1 H-NMR (400 MHz ) (CDCl3): δ0.88 (3H, t, J=6.8H
z), 1.26 (22H, m), 1.32(1H, t, J=7.7Hz), 1.61(2H,
m), 2.51(2H, dt, J=7.7, 7.1Hz). MS (m/z): 230 (M+), 197 (M+- SH).
【0122】マロン酸 (1.8 g, 17.4 mmol)、テトラエ
チルメタリン酸 (2.6 g) をクロロホルム (10 ml)とテ
トラヒドロフラン (1.7 ml) の混合溶媒に溶解し、さら
にテトラデカンチオール (1.0 g, 4.4 mmol) を加え、
室温で 41 時間攪拌した。この反応液にジエチルエーテ
ル (30 ml) を加えて希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液で抽出した。この水層を 4 N 塩酸により pH 1−
2 とし、クロロホルムで抽出した後、有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー (ヘキサ
ン : 酢酸エチル = 2 : 1) で精製する事により、マロ
ン酸 モノテトラデシルチオエステル (0.7 g, 51%) が
無色油状物質として得られた。 IR (neat, cm-1): 2925, 2850, 1715, 1670.1 H-NMR (400 MHz ) (CDCl3): δ0.88 (3H, t, J=6.8H
z), 1.26 (22H, m), 1.60(2H, m), 2.95 (2H, t, J=7.4
Hz), 3.65 (2H, s). MS (m/z): 272 (M+- (CH2)2CH3, H), 229 (M+- COCH2CO
2H); CI (イソブタン) 317 (M++ H). mp 59 - 61 ℃
【0123】実施例13
【0124】
【化31】
【0125】マロン酸 モノテトラデシルチオエステル
(234 mg, 0.74 mmol)、 (R)-2-ヒドロキシ-3-トリフ
ェニルメチルオキシプロピオン酸メチル (206 mg, 0.57
mmol) のジクロロメタン溶液 (1.5 ml) に、0 ℃で N,
N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド (152 mg, 0.74 mm
ol) のジクロロメタン溶液 (1.5 ml) を加え、そのまま
の温度で 1.5 時間攪拌した。析出したジシクロヘキシ
ル尿素を濾別し、濾液を分液漏斗に移し、酢酸エチルで
希釈した後、5% 炭酸水素ナトリウム水溶液、水 、1 M
塩酸 、水 の順で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィー (ヘキサン : 酢酸エチル = 10: 1) で精製する事
により、 (R)-2-(3-テトラデシルチオ-3-オキソプロパ
ノイルオキシ)-3-トリフェニルメチルオキシプロピオン
酸メチル (326 mg, 67%) が無色油状物質として得られ
た。 IR (neat, cm-1): 3400, 2925, 2855, 1730, 1630, 147
0, 1080, 1040.1 H-NMR (400 MHz) (CDCl3): δ0.88 (3H, t, J=6.8Hz),
1.25 (22H, m), 1.55 (2H, m), 2.92 (2H, t, J=7.4H
z), 3.48 (1H, dd, J=10.3, 4.8Hz), 3.51 (1H, dd, J=
10.3, 3.4Hz), 3.72 (3H, s), 3.71 (1H, d, J=15.3H
z), 3.76 (1H, d, J=15.3Hz), 5.27 (1H, dd, J=4.8,
3.4Hz), 7.21-7.46 (15H, m). MS (m/z): 362 (M+- COCH2COS(CH2)13CH3 + H), 285 (M
+- COCH2COS(CH2)13CH3,CO2CH3, OH), 259 (Ph3CO+), 2
43 (Ph3C+); CI (イソブタン) 661 (M++ H).
【0126】実施例14
【0127】
【化32】
【0128】(R)-2-(3-テトラデシルチオ-3-オキソプ
ロパノイルオキシ)-3-トリフェニルメチルオキシプロピ
オン酸メチル (326 mg, 0.49 mmol) のテトラヒドロフ
ラン溶液 (1.6 ml) に、室温でフッ化テトラブチルアン
モニウム (1M テトラヒドロフラン溶液) (0.64 ml, 0.6
4 mmol) を加え、64時間撹拌した。この際、途中 2時間
後 (0.1 ml, 0.1 mmol) 、16 時間後 (0.15 ml, 0.15 m
mol)、23 時間後 (0.1 ml, 0.1 mmol) にさらに同試薬
を追加した。反応液を酢酸エチルで希釈し、溶媒を減圧
留去する事により、(R)-3-テトラデシルチオカルボニ
ル-5-トリフェニルメチルオキシメチルテトロン酸とそ
のテトラブチルアンモニウム塩、及びフッ化テトラブチ
ルアンモニウムの混合物が黄色アモルファスとして得ら
れ、精製することなく次の反応に用いた。
【0129】次いで得られた (R)-3-テトラデシルチオ
カルボニル-5-トリフェニルメチルオキシメチルテトロ
ン酸 (274 mg, 0.44 mmol) をメタノール (26 ml) に溶
解し、1N 塩酸 (0.44 ml)を加え、室温で 90 時間攪拌
した。反応溶液を濃縮し、残留物をシリカゲルクロマト
グラフィー (クロロホルム 〜 クロロホルム : メタノ
ール = 20 : 1〜10 : 1) により精製した後、酢酸エチ
ル (50 ml) に溶解し、0.5 N 塩酸及び水で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去すると、(R)-5
-ヒドロキシメチル-3-テトラデシルチオカルボニルテト
ロン酸(95 mg, 50%) が無色結晶として得られた。 IR (KBr, cm-1): 3420, 2920, 2850, 1730, 1635, 158
5, 1465, 1420, 1330, 1060, 960.1 H-NMR (400 MHz) (DMSO-d6): δ0.85 (3H, t, J=6.8H
z), 1.24 (22H, m), 1.44(2H, m), 2.69 (3H, t, J=7.2
Hz), 3.52 (1H, dd, J=12.1, 5.0Hz), 3.68 (1H,dd, J=
12.1, 2.6Hz), 4.28 (1H, dd, J=5.0, 2.6Hz), 5.50 (1
H, broad s). MS (m/z): 256 (M+- (CH2)7CH3, OH), 230 (M+- CH3(CH
2)13SH); SIMS (グリセリン) 431 (MNa ++ Na). [α]D 20 + 28.3 °(c 0.21, CHCl3) mp 110 - 114 ℃
【0130】実施例15
【0131】
【化33】
【0132】実施例6と同様にして、1-テトラデカノー
ルの代りに 1-ドデカノールを用いて (R)-3-ドデシル
オキシカルボニル-5-ヒドロキシメチルテトロン酸を合
成した (通算収率 28%, 無色結晶)。 IR (KBr, cm-1) : 3390, 2920, 2850, 1760, 1740, 161
0, 1470, 1080, 1045.1 H-NMR (400MHz) (DMSO-d6) : δ0.85 (3H, t, J=6.8H
z), 1.11-1.42 (18H, m),1.50-1.55 (2H, m), 3.51 (1
H, dd, J=12.1Hz, 5.1Hz), 3.67 (1H, dd, J=12.1Hz,
2.7Hz), 3.95 (2H, t, J=6.7Hz), 4.30 (1H, broad s). MS ( m/z ) : 342 (M+), 311 (M+- CH2OH), 293, 157,
111, 87, 83, 68, 55 (bp), 43; CI (イソブタン) 343
(M++ H), 325 (M++ H - H2O) [α]20 D +12.0 °(c 0.15, CHCl3). mp 105-108 ℃
【0133】実施例16
【0134】
【化34】
【0135】実施例6と同様にして、1-テトラデカノー
ルの代りに 1-デカノールを用いて(R)-3-デシルオキシ
カルボニル-5-ヒドロキシメチルテトロン酸を合成した
(通算収率 58%, 無色結晶)。 IR (KBr, cm-1) : 3390, 2920, 2850, 1765, 1740, 170
0, 1610, 1470, 1300,1080, 1045.1 H-NMR (400MHz) (DMSO-d6) : δ0.85 (3H, t, J=6.8H
z), 1.10-1.45 (14H, m),1.48-1.68 (2H, m), 3.56 (1
H, dd, J=12.2Hz, 4.5Hz), 3.70 (1H, dd, J=12.2Hz,
2.6Hz), 3.94 (2H, t, J=6.6Hz), 4.43 (1H, broad s). MS (m/z) : 314 (M+), 283 (M+- CH2OH), 175, 157, 12
6, 112, 97, 84, 70, 56, 42; CI (イソブタン) 315 (M
++ H). [α]20 D +13.3 °(c 0.15, CHCl3). mp 103-107 ℃
【0136】実施例17
【0137】
【化35】
【0138】実施例6と同様にして、1-テトラデカノー
ルの代りに 1-オクタノールを用いて (R)-3-オクチル
オキシカルボニル-5-ヒドロキシメチルテトロン酸を合
成した (通算収率 58%, 無色結晶)。 IR (KBr, cm-1) : 3350, 2930, 2850, 1765, 1615, 147
0, 1085, 1045.1 H-NMR (400MHz) (DMSO-d6) : δ 0.86 (3H, t, J=6.8H
z), 1.18-1.33 (10H, m), 1.54-1.61 (2H, m), 3.64 (1
H, dd, J=12.3Hz, 3.7Hz), 3.75 (1H, dd, J=12.3Hz,
2.5Hz), 4.04 (2H, t, J=6.6Hz), 4.64 (1H, broad
s). MS (m/z) : 255 (M+- CH2OH) 175, 157, 126, 84, 70,
56 (bp), 41; CI (イソブタン) 287 (M++ H). [α]20 D +14.2 °(c 0.16, CHCl3). mp 102-105 ℃
【0139】実施例18
【0140】
【化36】
【0141】実施例6と同様にして、1-テトラデカノー
ルの代りに 1-ヘキサノールを用いて (R)-3-ヘキシル
オキシカルボニル-5-ヒドロキシメチルテトロン酸を合
成した (通算収率 45%, 無色結晶)。 IR (KBr, cm-1) : 3390, 3250, 2950, 2925, 1765, 173
8, 1700, 1610, 1465, 1300, 1200, 1165, 1080, 1038.1 H-NMR (400MHz) (DMSO-d6) : δ0.87 (3H, t, J=6.9H
z), 1.23-1.37 (6H, m),1.52-1.59 (2H, m), 3.60 (1H,
dd, J=12.3Hz, 4.3Hz), 3.72 (1H, dd, J=12.3Hz, 2.5
Hz), 4.01 (2H, t, J=6.6Hz), 4.52 (1H, broad s). MS (m/z) : CI (イソブタン) 259 (M++ H), 241 (M++
H - CH2OH). [α]20 D +19.3 °(c 0.14, CHCl3). mp 97-100 ℃
【0142】実施例19
【0143】
【化37】
【0144】実施例6と同様にして、1-テトラデカノー
ルの代りに 1-ブタノールを用いて(R)-3-ブチルオキシ
カルボニル-5-ヒドロキシメチルテトロン酸を合成した
(通算収率 33%, 無色結晶)。 IR (KBr, cm-1) : 3420, 2970, 2940, 1740, 1690, 161
0, 1460, 1338, 1165, 1060.1 H-NMR (400MHz) (DMSO-d6) : d 0.89 (3H, t, J=7.4H
z), 1.36 (2H, dq, J=7.5Hz, 7.4Hz), 1.56 (2H, tt, J
= 7.5Hz, 6.6Hz), 3.64 (1H, dd, J=12.3Hz, 3.9Hz),
3.74 (1H, dd, J=12.3Hz, 2.5Hz), 4.05 (2H, t, J=6.6
Hz), 4.63 (1H, broad s). MS (m/z) : 230 (M+), 199 (M+- CH2OH) 157, 143, 12
6, 69, 56 (bp), 41; CI(イソブタン) 231 (M++ H). [α]20 D +20.0 °(c 0.16, CHCl3). mp 93-97 ℃
【0145】実施例20
【0146】
【化38】
【0147】実施例6と同様にして、1-テトラデカノー
ルの代りに 1H,1H,2H,2H-ヘプタデカフルオロ-1-デカノ
ールを用いて (R)-3-(1H,1H,2H,2H-ヘプタデカフルオ
ロデシルオキシカルボニル)-5-ヒドロキシメチルテトロ
ン酸を合成した (通算収率 40%, 無色アモルファス)。 IR (KBr, cm-1) : 3400, 2925, 1765, 1618, 1475, 120
0, 1145.1 H-NMR (400MHz) (CD3OD) : δ2.71 (2H, tt, J=18.8H
z, 6.6Hz), 3.86 (1H, J=12.6Hz, 3.3Hz), 3.98 (1H, d
d, J=12.6Hz, 2.6Hz), 4.54 (2H, t, J=6.6Hz), 4.86
(1H + solvent). MS (m/z) : 620 (M+), 589 (M+- CH2OH), 463 (M+- O(C
H2)2(CF2)7CF3), 444, 405, 131, 95, 69, 31 (bp); CI
(イソブタン) 621 (M++ H), 590 (M++ H - CH2OH). [α]20 D +13.7 °(c 0.18, CHCl3). mp 174-178 ℃
【0148】実施例21
【0149】
【化39】
【0150】実施例6と同様にして、1-テトラデカノー
ルの代りに (S)-シトロネロールを用いて (R)-3-[(S)-
3,7-ジメチルオクト-6-エン-1-イルオキシカルボニル]-
5-ヒドロキシメチルテトロン酸を合成した (通算収率 7
8%, 無色結晶)。 IR (KBr, cm-1) : 3400, 2960, 1740, 1700, 1615, 146
5, 1338, 1160, 1065.1 H-NMR (400MHz) (DMSO-d6) : δ0.88 (3H, d, J=6.5H
z), 1.15 (1H, m), 1.24-1.44 (2H, m ), 1.50-1.70 (2
H, m), 1.56 (3H, s), 1.64 (3H, s), 1.87-2.02(2H,
m), 3.62 (1H, dd, J=12.3Hz, 4.0Hz), 3.74 (1H, d
d, J=12.3Hz, 2.6Hz), 4.08 (2H, t, J=6.9Hz), 4.60
(1H, broad s), 5.09 (1H, broad t, J=7.1Hz). MS (m/z) : CI (イソブタン) 313 (M++ H), 282 (M++ H
- CH2OH). [α]20 D +12.1 °(c 0.17, CHCl3). mp 79-82 ℃
【0151】参考例7
【0152】
【化40】
【0153】参考例5と同様な方法でα-リノレン酸を
水素化リチウムアルミニウムで還元し、cis-9,cis-12,c
is-15-オクタデカトリエン-1-オール (100%) が無色油
状物質として得られた。 IR (neat, cm-1): 3395, 2925, 2850, 1730, 1630, 156
0, 1525, 1470, 1040.1 H-NMR (400 MHz ) (CDCl3): δ0.98 (3H, t, J=7.5H
z), 1.20 (1H, broad s),1.27-1.40 (10H, m), 1.56 (2
H, m), 2.06 (4H, m), 2.81 (4H, t, J=6.0Hz), 3.64
(2H, m), 5.36 (6H, m). MS (m/z): 264 (M+), 235 (M+- CH2CH3), 208 (M+- CH=
CHCH2CH3, H).
【0154】実施例22
【0155】
【化41】
【0156】実施例6と同様にして、1-テトラデカノー
ルの代りに参考例7で得られた化合物を用いて (R)-5-
ヒドロキシメチル-3-(cis-9,cis-12,cis-15-オクタデカ
トリエン-1-イルオキシカルボニル)テトロン酸を合成し
た (通算収率, 64%, 黄色結晶)。 IR (neat, cm-1): 3370, 3015, 2920, 2850, 1760, 161
0, 1470, 1300, 1250, 1205, 1080, 1015, 800.1 H-NMR (400 MHz ) (DMSO-d6): δ0.92 (3H, t, J=7.5H
z), 1.27 (10H, m), 1.58 (2H, m), 2.02 (4H, m), 2.7
7 (4H, t, J=5.9Hz), 3.66 (1H, dd, J=12.3, 3.6Hz),
3.76 (1H, dd, J=12.3, 2.6Hz), 4.06 (2H, t, J=6.6H
z), 4.70 (1H, dd,J=3.6, 2.6Hz), 5.32 (6H, m), 6.50
(1H, broad s). MS (m/z): 264 (CH3(CH2CH=CH)3(CH2)8OH+); SIMS (3-
ニトロベンジルアルコール) 465 (MNa ++ Na). [α]D 20 + 12.3 °(c 0.39, CHCl3) mp 69 - 72 ℃
【0157】参考例8
【0158】
【化42】
【0159】参考例5と同様な方法でγ-リノレン酸を
水素化リチウムアルミニウムで還元し、cis-6,cis-9,ci
s-12-オクタデカトリエン-1-オール(100%)が無色油状物
質として得られた。 IR (neat, cm-1): 3395, 2925, 2850, 1725, 1630, 155
5, 1525, 1470, 1040.1 H-NMR (400 MHz ) (CDCl3): δ0.89 (3H, t, J=6.9H
z), 1.20 (1H, t, J=5.3Hz), 1.24-1.44 (10H, m), 1.5
8 (2H, m), 2.06 (4H, m), 2.81 (4H, t, J=6.8Hz), 3.
64 (2H, dt, J=5.3, 6.3Hz), 5.36 (6H, m). MS (m/z): 219 (M+- (CH2)2OH).
【0160】実施例23
【0161】
【化43】
【0162】実施例6と同様にして、1-テトラデカノー
ルの代りに参考例8で得られた化合物を用いて (R)-5-
ヒドロキシメチル-3-(cis-6,cis-9,cis-12-オクタデカ
トリエン-1-イルオキシカルボニル)テトロン酸を合成し
た (通算収率, 52%, 無色結晶)。 IR (neat, cm-1): 3350, 3250, 2925, 2850, 1760, 161
5, 1465, 1300, 1245, 1200, 1165, 1080, 1050, 800.1 H-NMR (400 MHz) (DMSO-d6): δ0.85 (3H, t, J=6.8H
z), 1.30 (10H, m), 1.60(2H, m), 2.04 (4H, m), 2.78
(4H, t, J=5.4Hz), 3.68 (1H, dd, J=12.4, 3.4Hz),
3.78 (1H, dd, J=12.4, 2.5Hz), 4.07 (2H, t, J=6.6H
z), 4.75 (1H, dd,J=3.4, 2.5Hz), 5.32 (6H, m), 7.50
(1H, broad s). MS (m/z): 264 (CH3(CH2)3(CH2CH=CH)3(CH2)5OH+); SIM
S (3-ニトロベンジルアルコール) 465 (MNa ++ Na). [α]D 20 + 14.9 °(c 0.47, CHCl3) mp 55 - 58 ℃
【0163】参考例9
【0164】
【化44】
【0165】参考例5と同様な方法でアラキドン酸を水
素化リチウムアルミニウムで還元し、cis-5,cis-8,cis-
11,cis-14-イコサトリエン-1-オール (98%) が無色油状
物質として得られた。 IR (neat, cm-1): 3395, 2925, 2850, 1725, 1630, 155
5, 1465, 1040.1 H-NMR (400 MHz ) (CDCl3): δ0.89 (3H, t, J=6.9H
z), 1.22 (1H, broad s),1.24-1.50 (8H, m), 1.58 (2
H,m), 2.08 (4H, m), 2.82 (6H, m), 3.65 (2H, t,J=6.
4Hz), 5.38 (8H, m). MS (m/z): 290 (M+), 217 (M+- (CH2)4OH), 192 (M+- C
H=CH(CH2)4CH3+H).
【0166】実施例24
【0167】
【化45】
【0168】実施例6と同様にして、1-テトラデカノー
ルの代りに参考例9で得られた化合物を用いて (R)-5-
ヒドロキシメチル-3-(cis-5,cis-8,cis-11,cis-14-イコ
サトリエン-1-イルオキシカルボニル)テトロン酸を合成
した (通算収率, 52%, 橙色結晶)。 IR (neat, cm-1): 3400, 2925, 2850, 1725, 1630, 155
5, 1465, 1335, 1040, 720.1 H-NMR (400 MHz ) (DMSO-d6): δ0.78 (3H, t, J=6.7H
z), 1.10 - 1.40 (8H, m), 1.53 (2H, m), 1.97 (4H,
m), 2.72 (6H, m), 3.62 (1H, dd, J=12.4, 3.2Hz), 3.
71 (1H, dd, J=12.4, 2.4Hz), 4.02 (2H, t, J=6.5Hz),
4.71 (1H, dd, J=3.2, 2.4Hz), 5.26 (8H, m), 7.80
(1H, broad s). MS (m/z): 290 (CH3(CH2)4(CH2CH=CH)4(CH2)3OH+); SIM
S (3-ニトロベンジルアルコール) 491 (MNa ++ Na). [α]D 20 + 14.7 °(c 1.28, CHCl3)
【0169】試験例1
【0170】上記化合物の癌細胞に対する増殖抑制作用
を決定するため、マウスP388白血病細胞を用いる in
vitro 試験を行った。細胞培養培地には、牛胎児血清1
0%、カナマイシン 0.1mg/ml、及び2-ジヒドロキシエチ
ルジスルフィド10μMを含有するRPMI-1640培地を用い
た。増殖抑制作用の検定は、1×104 個/ml の癌細胞を
含む培地に試験化合物を加えて37℃で96時間、5%CO2
下で培養した後、MTT法(Cancer Res., 48, p589 (198
8))により細胞数を測定し、対照群と比較した。その結
果、実施例4で得られた化合物は 61μg/ml、実施例9
で得られた化合物は 34μg/ml、実施例11で得られた
化合物は 33μg/ml、実施例12で得られた化合物は 33
μg/ml、実施例14で得られた化合物は 29μg/ml、実
施例22で得られた化合物は 31μg/ml、実施例23で
得られた化合物は 2.5μg/ml、 実施例24で得られた
化合物は 25μg/ml、のIC50値を示した。
【0171】試験例2
【0172】上記化合物の蛋白脱リン酸化酵素に対する
阻害活性は、文献記載の方法(Tetrahedron Lett., 37,
p8775 (1996))に従って測定した。すなわち、それぞ
れ適当な反応用緩衝液中、試験化合物の存在下、基質で
あるパラニトロフェニルホスフェートと反応させた。反
応を停止後、反応液の吸光度を測定し、生成したパラニ
トロフェノールの定量を行った。その結果、両特異性蛋
白脱リン酸化酵素VHRに対するIC50値は実施例2で得ら
れた化合物は 0.5μM、実施例4で得られた化合物は 0.
5μM、実施例7で得られた化合物は 0.5μM、実施例9
で得られた化合物は 0.1μM、実施例10で得られた化
合物は 50μM、実施例11で得られた化合物は 100μ
M、実施例12で得られた化合物は 0.5μM、実施例16
で得られた化合物は 100μM であった。また、細胞周期
調節の鍵酵素である両特異性蛋白脱リン酸化酵素Cdc25A
に対するIC50値は実施例2で得られた化合物は 50μM、
実施例4で得られた化合物は 50μM、実施例9で得られ
た化合物は 50μM、実施例11で得られた化合物は 100
μM、実施例12で得られた化合物は 10μM、実施例1
6で得られた化合物は 100μM であった。さらに同じく
細胞周期調節の鍵酵素である両特異性蛋白脱リン酸化酵
素Cdc25BのIC50値は実施例2で得られた化合物は 100μ
M、実施例9で得られた化合物は 25μM、実施例11で
得られた化合物は 100μM、実施例12で得られた化合
物は 25μMであった。
【0173】以上の結果から、本発明に係る化合物が癌
細胞増殖抑制作用、ならびに蛋白脱リン酸化酵素阻害活
性を示すことが判明した。
【0174】
【発明の効果】本発明の製造方法及び中間体により、テ
トロン酸-3-カルボン酸誘導体、とくにその光学活性体
を効率良く製造しうる。また、本発明に係る化合物は、
蛋白脱リン酸化酵素を阻害することから生化学的研究用
試薬としての用途の他、実際に癌細胞の増殖を抑制する
ことから、抗がん剤として有用である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[I] 【化1】 (式中、R1は置換基を有していてもよいアルキル基、
    置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有し
    ていてもよいアルキニル基、または置換基を有していて
    もよいアリール基、R2は水素原子、ヒドロキシル基の
    保護基、または置換基を有していてもよいアシル基、R
    3は水素原子もしくは置換基を有していてもよいアルキ
    ル基、Xは酸素原子、硫黄原子、または置換基を有して
    いてもよいアルキル基もしくは水素原子を伴う窒素原子
    である)で表される5−ヒドロキシメチルテトロン酸−
    3−カルボン酸誘導体。
  2. 【請求項2】 下記一般式[II] 【化2】 (式中、R1は置換基を有していてもよいアルキル基、
    置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有し
    ていてもよいアルキニル基、または置換基を有していて
    もよいアリール基、R2は水素原子、ヒドロキシル基の
    保護基、または置換基を有していてもよいアシル基、R
    4は置換基を有していてもよいアルキル基、または置換
    基を有していてもよいアリール基、Xは酸素原子、硫黄
    原子、または置換基を有していてもよいアルキル基もし
    くは水素原子を伴う窒素原子である)で表されるグリセ
    リン酸エステルをフッ素イオン源または塩基と反応さ
    せ、所望により保護基を除去することからなる、下記一
    般式[Ia] 【化3】 (式中、R1は置換基を有していてもよいアルキル基、
    置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有し
    ていてもよいアルキニル基、または置換基を有していて
    もよいアリール基、R2は水素原子、ヒドロキシル基の
    保護基、または置換基を有していてもよいアシル基、X
    は酸素原子、硫黄原子、または置換基を有していてもよ
    いアルキル基もしくは水素原子を伴う窒素原子である)
    で表される5−ヒドロキシメチルテトロン酸−3−カル
    ボン酸誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 下記一般式[II] 【化4】 (式中、R1は置換基を有していてもよいアルキル基、
    置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有し
    ていてもよいアルキニル基、または置換基を有していて
    もよいアリール基、R2は水素原子またはヒドロキシル
    基の保護基もしくは置換基を有していてもよいアシル
    基、R4は置換基を有していてもよいアルキル基、また
    は置換基を有していてもよいアリール基、Xは酸素原
    子、硫黄原子、または置換基を有していてもよいアルキ
    ル基もしくは水素原子を伴う窒素原子である)で表され
    るグリセリン酸エステル。
  4. 【請求項4】 下記一般式[I] 【化5】 (式中、R1は置換基を有していてもよいアルキル基、
    置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有し
    ていてもよいアルキニル基、または置換基を有していて
    もよいアリール基、R2は水素原子、ヒドロキシル基の
    保護基、または置換基を有していてもよいアシル基、R
    3は水素原子もしくは置換基を有していてもよいアルキ
    ル基、Xは酸素原子、硫黄原子、または置換基を有して
    いてもよいアルキル基もしくは水素原子を伴う窒素原子
    である)で表される5−ヒドロキシメチルテトロン酸−
    3−カルボン酸誘導体、またはそれらの医薬として許容
    されうる塩を有効成分とする抗がん剤。
  5. 【請求項5】 下記一般式[I] 【化6】 (式中、R1は置換基を有していてもよいアルキル基、
    置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有し
    ていてもよいアルキニル基、または置換基を有していて
    もよいアリール基、R2は水素原子、ヒドロキシル基の
    保護基、または置換基を有していてもよいアシル基、R
    3は水素原子もしくは置換基を有していてもよいアルキ
    ル基、Xは酸素原子、硫黄原子、または置換基を有して
    いてもよいアルキル基もしくは水素原子を伴う窒素原子
    である)で表される5−ヒドロキシメチルテトロン酸−
    3−カルボン酸誘導体、またはそれらの塩を有効成分と
    する蛋白脱リン酸化酵素阻害剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007102368A1 (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Riken 新規3-(1-アミノアルキリデン)フラン-2,4 (3h, 5h)-ジオン誘導体、その製造方法、および、これを有効成分とする医薬組成物
JP2013189464A (ja) * 2002-07-09 2013-09-26 Fasgen Inc 新規の化合物、それを含有する医薬組成物、およびその使用方法
CN106565645A (zh) * 2016-11-09 2017-04-19 湖北中烟工业有限责任公司 薄荷甲酸葫芦巴酯的制备方法及其应用

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