JPH10213057A - イオン電流検出装置 - Google Patents
イオン電流検出装置Info
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- JPH10213057A JPH10213057A JP1661197A JP1661197A JPH10213057A JP H10213057 A JPH10213057 A JP H10213057A JP 1661197 A JP1661197 A JP 1661197A JP 1661197 A JP1661197 A JP 1661197A JP H10213057 A JPH10213057 A JP H10213057A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】イオン電流検出器に燻りが生じた場合にも常に
正確にイオン電流を検出し、ひいては燃料燃焼状態を正
確に把握することに貢献する。 【解決手段】イオン電流検出器1は燃料燃焼時に発生す
るイオン電流を検出し、電流検出回路10に出力する。
第1及び第2のオフセット調整回路21は、燃料着火前
の所定時期のリーク電流に相当するサンプルホールド電
圧Hに、ゲインとオフセットを与えることによりしきい
値電圧C,Dを補正する。第1及び第2のコンパレータ
22,24は、イオン電流に対応する電圧Aと、しきい
値電圧C,Dとを比較し、その比較結果に応じてイオン
電流立ち上がりパルスE及びイオン電流立ち下がりパル
スFを出力する。期間信号生成回路25は、イオン電流
立ち上がりパルスEとイオン電流立ち下がりパルスFに
同期してこれらパルスE,Fの立ち上がりから立ち下が
りまでの時期に、着火期間パルスJを出力する。
正確にイオン電流を検出し、ひいては燃料燃焼状態を正
確に把握することに貢献する。 【解決手段】イオン電流検出器1は燃料燃焼時に発生す
るイオン電流を検出し、電流検出回路10に出力する。
第1及び第2のオフセット調整回路21は、燃料着火前
の所定時期のリーク電流に相当するサンプルホールド電
圧Hに、ゲインとオフセットを与えることによりしきい
値電圧C,Dを補正する。第1及び第2のコンパレータ
22,24は、イオン電流に対応する電圧Aと、しきい
値電圧C,Dとを比較し、その比較結果に応じてイオン
電流立ち上がりパルスE及びイオン電流立ち下がりパル
スFを出力する。期間信号生成回路25は、イオン電流
立ち上がりパルスEとイオン電流立ち下がりパルスFに
同期してこれらパルスE,Fの立ち上がりから立ち下が
りまでの時期に、着火期間パルスJを出力する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばディーゼル
機関等の燃焼室内に配設されたイオン電流検出器を用い
て燃料の燃焼時に発生するイオン電流を検出するための
イオン電流検出装置に関するものである。
機関等の燃焼室内に配設されたイオン電流検出器を用い
て燃料の燃焼時に発生するイオン電流を検出するための
イオン電流検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ガソリンエンジンのみならずディ
ーゼルエンジンにおいても環境保護の面から、機関から
排出される排気ガスや排気煙をより一層低減させること
が要望されている。そして、こうした要望に応えるべ
く、各種のエンジン改良や後処理(触媒等)による排出
ガス低減、燃料・潤滑油性状の改善、各種のエンジン燃
焼制御システムの改善などが検討されている。
ーゼルエンジンにおいても環境保護の面から、機関から
排出される排気ガスや排気煙をより一層低減させること
が要望されている。そして、こうした要望に応えるべ
く、各種のエンジン改良や後処理(触媒等)による排出
ガス低減、燃料・潤滑油性状の改善、各種のエンジン燃
焼制御システムの改善などが検討されている。
【0003】また、上記検討事項に関連して、最近のエ
ンジン燃焼制御システムにおいてはエンジン運転中の燃
焼状態を検出することが要請されており、筒内圧、燃焼
光、イオン電流等を検出することによってエンジン燃焼
状態を検出することが検討されている。特に、イオン電
流によりエンジン燃焼状態を検出することは、燃焼に伴
う化学反応を直接的に観察できることから極めて有用と
考えられており、種々のイオン電流検出装置が提案され
ている。
ンジン燃焼制御システムにおいてはエンジン運転中の燃
焼状態を検出することが要請されており、筒内圧、燃焼
光、イオン電流等を検出することによってエンジン燃焼
状態を検出することが検討されている。特に、イオン電
流によりエンジン燃焼状態を検出することは、燃焼に伴
う化学反応を直接的に観察できることから極めて有用と
考えられており、種々のイオン電流検出装置が提案され
ている。
【0004】そのイオン電流検出装置の一例として、デ
ィーゼルエンジンに適用されるものでは、一対の対向電
極(接地電極及びバッテリ電極)を備えるイオン電流検
出器をエンジン燃焼室内に配設する。そして、前記対向
電極間に所定電圧を印加して燃料燃焼時に発生する燃焼
イオンを捕獲し、この捕獲されたイオンの流れをイオン
電流として検出するようにしていた。また、前記検出さ
れたイオン電流は、所定のしきい値と比較判定され、そ
の判定結果に応じてエンジンの燃焼状態等が認識される
ようになっていた。
ィーゼルエンジンに適用されるものでは、一対の対向電
極(接地電極及びバッテリ電極)を備えるイオン電流検
出器をエンジン燃焼室内に配設する。そして、前記対向
電極間に所定電圧を印加して燃料燃焼時に発生する燃焼
イオンを捕獲し、この捕獲されたイオンの流れをイオン
電流として検出するようにしていた。また、前記検出さ
れたイオン電流は、所定のしきい値と比較判定され、そ
の判定結果に応じてエンジンの燃焼状態等が認識される
ようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来既存の
イオン電流検出装置では、その使用に伴いイオン電流検
出器の電極にカーボン等が付着して対向電極間の絶縁抵
抗が低下すると、すなわち当該検出器が燻った状態にな
ると、イオン電流の正確な数値が検出できなくなり、そ
れに起因して各種の不具合が発生する。つまり、こうし
てイオン電流検出器が燻った状態になると、対向する電
極間にリーク電流(漏洩電流)が流れ、このリーク電流
分が燃料燃焼時に発生するイオン電流分に重畳して検出
されることになる。その結果、特定のしきい値にて判定
されるエンジン燃焼状態の判定結果にも悪影響が及ぶと
いう問題が生じる。
イオン電流検出装置では、その使用に伴いイオン電流検
出器の電極にカーボン等が付着して対向電極間の絶縁抵
抗が低下すると、すなわち当該検出器が燻った状態にな
ると、イオン電流の正確な数値が検出できなくなり、そ
れに起因して各種の不具合が発生する。つまり、こうし
てイオン電流検出器が燻った状態になると、対向する電
極間にリーク電流(漏洩電流)が流れ、このリーク電流
分が燃料燃焼時に発生するイオン電流分に重畳して検出
されることになる。その結果、特定のしきい値にて判定
されるエンジン燃焼状態の判定結果にも悪影響が及ぶと
いう問題が生じる。
【0006】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、イオン電流検出
器に燻りが生じた場合にも常に正確にイオン電流を検出
し、ひいては燃料燃焼状態を正確に把握することに貢献
できるイオン電流検出装置を提供することである。
のであって、その目的とするところは、イオン電流検出
器に燻りが生じた場合にも常に正確にイオン電流を検出
し、ひいては燃料燃焼状態を正確に把握することに貢献
できるイオン電流検出装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のイオン電流検出
装置ではその前提として、燃焼室内に配設されたイオン
電流検出器を用い、前記燃焼室内での燃料の燃焼時に発
生するイオン電流を検出すると共に、該検出したイオン
電流値を所定のしきい値と比較し、その比較結果に基づ
いて燃料の燃焼状態を表す燃焼信号を生成する。ここ
で、燃料の燃焼状態を表す燃焼信号とは、例えばエンジ
ンの燃焼時期(着火時期)のクランク角に対する位相信
号であって、この燃焼時期位相はディーゼル機関等にお
いてNOX、スモーク等の排気特性や、出力、燃費、騒
音等の機関性能に影響を及ぼす要因である。従って、排
気規制に適合すると共に、機関性能をできるだけ良好に
保つには、燃焼時期位相から燃焼状態を適性に把握する
ことが必要になる。そこで、本発明では、燃焼状態を把
握するための一手法として、燃料燃焼時に生じるイオン
電流を検出する。
装置ではその前提として、燃焼室内に配設されたイオン
電流検出器を用い、前記燃焼室内での燃料の燃焼時に発
生するイオン電流を検出すると共に、該検出したイオン
電流値を所定のしきい値と比較し、その比較結果に基づ
いて燃料の燃焼状態を表す燃焼信号を生成する。ここ
で、燃料の燃焼状態を表す燃焼信号とは、例えばエンジ
ンの燃焼時期(着火時期)のクランク角に対する位相信
号であって、この燃焼時期位相はディーゼル機関等にお
いてNOX、スモーク等の排気特性や、出力、燃費、騒
音等の機関性能に影響を及ぼす要因である。従って、排
気規制に適合すると共に、機関性能をできるだけ良好に
保つには、燃焼時期位相から燃焼状態を適性に把握する
ことが必要になる。そこで、本発明では、燃焼状態を把
握するための一手法として、燃料燃焼時に生じるイオン
電流を検出する。
【0008】請求項1に記載の発明ではその特徴とし
て、燃料着火前の所定時期に前記イオン電流検出器に流
れるリーク電流値を検出するリーク電流検出手段と、前
記検出したリーク電流値に応じて、前記イオン電流値を
比較するためのしきい値を補正するしきい値補正手段
と、前記補正後のしきい値を用い、該しきい値とその時
のイオン電流値との比較結果から前記燃焼信号を生成す
る燃焼信号生成手段とを備える。
て、燃料着火前の所定時期に前記イオン電流検出器に流
れるリーク電流値を検出するリーク電流検出手段と、前
記検出したリーク電流値に応じて、前記イオン電流値を
比較するためのしきい値を補正するしきい値補正手段
と、前記補正後のしきい値を用い、該しきい値とその時
のイオン電流値との比較結果から前記燃焼信号を生成す
る燃焼信号生成手段とを備える。
【0009】上記構成によれば、イオン電流検出器の電
極にカーボン等が付着して当該検出器が燻り、イオン電
流の検出値にリーク電流(漏洩電流)が重畳するような
場合にも、そのリーク電流分を見込んだ補正後のしきい
値にてイオン電流の検出値を比較判定することで、所望
の前記燃焼信号を得ることができる。その結果、イオン
電流検出器に燻りが生じた場合にも常に正確にイオン電
流を検出し、ひいては燃料燃焼状態を正確に把握するこ
とに貢献できる。
極にカーボン等が付着して当該検出器が燻り、イオン電
流の検出値にリーク電流(漏洩電流)が重畳するような
場合にも、そのリーク電流分を見込んだ補正後のしきい
値にてイオン電流の検出値を比較判定することで、所望
の前記燃焼信号を得ることができる。その結果、イオン
電流検出器に燻りが生じた場合にも常に正確にイオン電
流を検出し、ひいては燃料燃焼状態を正確に把握するこ
とに貢献できる。
【0010】また、イオン電流検出器が燻った場合、そ
の際に流れるリーク電流の波形はエンジン筒内圧に依存
し、圧力上昇時にリーク電流が流れ易くなる(増大す
る)。そこで、請求項2に記載した発明では、燃焼室内
の圧力上昇時にリーク電流を検出するようにしている。
この場合、リーク電流の有無が確実に検出できる。この
圧力上昇時とは、例えばディーゼルエンジンにおける圧
縮行程時に相当する。
の際に流れるリーク電流の波形はエンジン筒内圧に依存
し、圧力上昇時にリーク電流が流れ易くなる(増大す
る)。そこで、請求項2に記載した発明では、燃焼室内
の圧力上昇時にリーク電流を検出するようにしている。
この場合、リーク電流の有無が確実に検出できる。この
圧力上昇時とは、例えばディーゼルエンジンにおける圧
縮行程時に相当する。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、イオン電
流上昇時に当該イオン電流値を第1のしきい値と比較す
る第1の比較手段と、イオン電流下降時に当該イオン電
流値を第2のしきい値と比較する第2の比較手段とを備
え、前記しきい値補正手段は、前記検出したリーク電流
値に応じて前記第1及び第2のしきい値を補正し、前記
燃焼信号生成手段は、前記第1のしきい値とその時のイ
オン電流値との比較結果から燃焼開始時期信号を生成す
ると共に、前記第2のしきい値とその時のイオン電流値
との比較結果から燃焼終了時期信号を生成する。
流上昇時に当該イオン電流値を第1のしきい値と比較す
る第1の比較手段と、イオン電流下降時に当該イオン電
流値を第2のしきい値と比較する第2の比較手段とを備
え、前記しきい値補正手段は、前記検出したリーク電流
値に応じて前記第1及び第2のしきい値を補正し、前記
燃焼信号生成手段は、前記第1のしきい値とその時のイ
オン電流値との比較結果から燃焼開始時期信号を生成す
ると共に、前記第2のしきい値とその時のイオン電流値
との比較結果から燃焼終了時期信号を生成する。
【0012】本請求項の構成では、燃焼信号として燃焼
開始時期信号と燃焼終了時期信号とが設定され、これら
信号はリーク電流分を見込んだ補正後の第1及び第2の
しきい値に応じて生成される。従って、燃焼状態情報と
しての燃焼信号がより適正に且つ実際の燃焼状態に則し
たものとして得ることができるようになる。
開始時期信号と燃焼終了時期信号とが設定され、これら
信号はリーク電流分を見込んだ補正後の第1及び第2の
しきい値に応じて生成される。従って、燃焼状態情報と
しての燃焼信号がより適正に且つ実際の燃焼状態に則し
たものとして得ることができるようになる。
【0013】請求項4に記載の発明では、前記しきい値
補正手段は、前記検出したリーク電流値から推測される
当該電流波形に相当するゲイン量を付与すると共に、リ
ーク電流の余裕分に相当するオフセット量を付与する。
この場合、上記ゲイン量及びオフセット量によりしきい
値が補正されることで、より一層正確なしきい値補正が
可能となる。またこうした補正は、公知の演算増幅器を
用いることで簡易に実現できる。
補正手段は、前記検出したリーク電流値から推測される
当該電流波形に相当するゲイン量を付与すると共に、リ
ーク電流の余裕分に相当するオフセット量を付与する。
この場合、上記ゲイン量及びオフセット量によりしきい
値が補正されることで、より一層正確なしきい値補正が
可能となる。またこうした補正は、公知の演算増幅器を
用いることで簡易に実現できる。
【0014】請求項5に記載の発明では、内燃機関の運
転状態に応じた機関補正信号を生成する補正信号生成手
段を備え、前記しきい値補正手段は、前記生成された機
関補正信号を用いてイオン電流値を比較するためのしき
い値を補正する。ここで、上記の機関運転状態とは、例
えば大気圧、吸気温、機関の暖機の程度(エンジン水
温)、燃料の性状な微粒化の程度等に相当する。かかる
場合、例えばディーゼルエンジン機関のように燃料を自
然着火させるような機関では、上述の機関運転状態に起
因して燃料の着火が不確定な着火遅れという時間を経過
した後開始されることがある。そのため、従来装置で
は、良好な燃焼時期の実現は困難なものとなりがちであ
った。しかし、上記請求項の構成によれば、前記機関補
正信号を用いて前記しきい値を補正することとしたた
め、着火遅れという不確定な要因にも対応した適正な燃
焼信号(着火信号)を得ることができる。その結果、こ
の燃焼信号を燃焼時期の指令に直接的に反映させ、最適
な燃焼時期により良好な機関性能を実現することが可能
となる。
転状態に応じた機関補正信号を生成する補正信号生成手
段を備え、前記しきい値補正手段は、前記生成された機
関補正信号を用いてイオン電流値を比較するためのしき
い値を補正する。ここで、上記の機関運転状態とは、例
えば大気圧、吸気温、機関の暖機の程度(エンジン水
温)、燃料の性状な微粒化の程度等に相当する。かかる
場合、例えばディーゼルエンジン機関のように燃料を自
然着火させるような機関では、上述の機関運転状態に起
因して燃料の着火が不確定な着火遅れという時間を経過
した後開始されることがある。そのため、従来装置で
は、良好な燃焼時期の実現は困難なものとなりがちであ
った。しかし、上記請求項の構成によれば、前記機関補
正信号を用いて前記しきい値を補正することとしたた
め、着火遅れという不確定な要因にも対応した適正な燃
焼信号(着火信号)を得ることができる。その結果、こ
の燃焼信号を燃焼時期の指令に直接的に反映させ、最適
な燃焼時期により良好な機関性能を実現することが可能
となる。
【0015】
(第1の実施の形態)以下、この発明のイオン電流検出
装置を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明
する。本実施の形態の装置は、多気筒ディーゼルエンジ
ンの各気筒の燃焼室内で発生する燃焼イオンをイオン電
流検出器を用いて捕獲するものであり、そのイオン電流
検出器(イオン電流センサ)としてディーゼルエンジン
の燃料の着火及び燃焼を促進するためのセラミックグロ
ープラグを使用している。また、イオン電流検出器によ
り検出した所定のしきい値と比較判定し、その判定結果
に基づいてエンジン燃焼状態を検知するようにしてい
る。特に、本装置では、イオン電流レベルを判定するた
めのしきい値を前記イオン電流検出器の燻りの程度に応
じて補正することとしており、燃焼状態(着火時期)が
適正に検出できることを要旨としている。
装置を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明
する。本実施の形態の装置は、多気筒ディーゼルエンジ
ンの各気筒の燃焼室内で発生する燃焼イオンをイオン電
流検出器を用いて捕獲するものであり、そのイオン電流
検出器(イオン電流センサ)としてディーゼルエンジン
の燃料の着火及び燃焼を促進するためのセラミックグロ
ープラグを使用している。また、イオン電流検出器によ
り検出した所定のしきい値と比較判定し、その判定結果
に基づいてエンジン燃焼状態を検知するようにしてい
る。特に、本装置では、イオン電流レベルを判定するた
めのしきい値を前記イオン電流検出器の燻りの程度に応
じて補正することとしており、燃焼状態(着火時期)が
適正に検出できることを要旨としている。
【0016】図1は、本実施の形態におけるイオン電流
検出装置の概要を示す構成図である。同図において、イ
オン電流検出器1は、上述したようにエンジン燃焼室に
配設されたグロープラグを兼用するものであり、その詳
細を図2に示す。図2において、グロープラグ2は、略
円柱状をなす耐熱性絶縁体3と、この絶縁体3に埋設さ
れたU字状の発熱体4とを有する。発熱体4の両端部に
は各々リード線5a,5bが接続され、このうちリード
線5aはバッテリ6に接続され、リード線5bはスイッ
チ7を介して接地されている。従って、スイッチ7がオ
ンされれば、バッテリ7からの電力供給により発熱体4
が発熱し、グロープラグ2はエンジンの低温始動時にお
ける燃料の着火及び燃焼を促進させる役割をなす。
検出装置の概要を示す構成図である。同図において、イ
オン電流検出器1は、上述したようにエンジン燃焼室に
配設されたグロープラグを兼用するものであり、その詳
細を図2に示す。図2において、グロープラグ2は、略
円柱状をなす耐熱性絶縁体3と、この絶縁体3に埋設さ
れたU字状の発熱体4とを有する。発熱体4の両端部に
は各々リード線5a,5bが接続され、このうちリード
線5aはバッテリ6に接続され、リード線5bはスイッ
チ7を介して接地されている。従って、スイッチ7がオ
ンされれば、バッテリ7からの電力供給により発熱体4
が発熱し、グロープラグ2はエンジンの低温始動時にお
ける燃料の着火及び燃焼を促進させる役割をなす。
【0017】また、グロープラグ2の先端には、導電性
のキャップ電極8が取り付けられており、このキャップ
電極8には発熱体4のリード部4aを介して発熱体4が
電気的に接続されている。かかる場合、キャップ電極8
とディーゼルエンジンのシリンダヘッドに形成された燃
焼室(渦流室)9の内壁とがイオン電流を検出するため
の対向電極をなす。つまり、前記のスイッチ7がオフさ
れた状態で燃料が燃焼されると、その際に発生する燃焼
イオンがキャップ電極8と燃焼室9の内壁との間で捕集
されるようになっている。
のキャップ電極8が取り付けられており、このキャップ
電極8には発熱体4のリード部4aを介して発熱体4が
電気的に接続されている。かかる場合、キャップ電極8
とディーゼルエンジンのシリンダヘッドに形成された燃
焼室(渦流室)9の内壁とがイオン電流を検出するため
の対向電極をなす。つまり、前記のスイッチ7がオフさ
れた状態で燃料が燃焼されると、その際に発生する燃焼
イオンがキャップ電極8と燃焼室9の内壁との間で捕集
されるようになっている。
【0018】一方、図1において、電流検出回路10
は、イオン電流検出器1で検出されたマイクロアンペア
レベルの微小なイオン電流を例えば演算増幅器によって
増幅し、そのイオン電流に応じた電圧信号Aを出力す
る。
は、イオン電流検出器1で検出されたマイクロアンペア
レベルの微小なイオン電流を例えば演算増幅器によって
増幅し、そのイオン電流に応じた電圧信号Aを出力す
る。
【0019】タイミングパルス発生回路11は、エンジ
ンの各気筒の圧縮上死点前θs(例えば、BTDC5°
CA)毎に回転パルスNeを出力する第1のパルサ12
と、気筒判別のために例えば第1気筒について前記Ne
パルスよりも前の圧縮上死点前θs’(例えば、BTD
C10°CA)で基準信号パルスGを出力する第2のパ
ルサ13とを有し、これらパルサによるパルス信号N
e,Gはカウンタ動作並びにワンショット信号の出力を
行うためのワンショット回路14に入力される。かかる
場合、例えば4サイクルエンジンではエンジン回転当り
に出力される回転パルスNeの数に等しいビット数のカ
ウンタが計数されると共に、基準信号パルスGに同期し
てカウンタがリセットされる。これにより、エンジンの
各気筒の上死点前θs毎に同期パルスが得られることに
なる。こうしてワンショット回路14を経てタイミング
パルスBが生成され、そのタイミングパルスBはサンプ
ルホールド回路15に入力される。
ンの各気筒の圧縮上死点前θs(例えば、BTDC5°
CA)毎に回転パルスNeを出力する第1のパルサ12
と、気筒判別のために例えば第1気筒について前記Ne
パルスよりも前の圧縮上死点前θs’(例えば、BTD
C10°CA)で基準信号パルスGを出力する第2のパ
ルサ13とを有し、これらパルサによるパルス信号N
e,Gはカウンタ動作並びにワンショット信号の出力を
行うためのワンショット回路14に入力される。かかる
場合、例えば4サイクルエンジンではエンジン回転当り
に出力される回転パルスNeの数に等しいビット数のカ
ウンタが計数されると共に、基準信号パルスGに同期し
てカウンタがリセットされる。これにより、エンジンの
各気筒の上死点前θs毎に同期パルスが得られることに
なる。こうしてワンショット回路14を経てタイミング
パルスBが生成され、そのタイミングパルスBはサンプ
ルホールド回路15に入力される。
【0020】サンプルホールド回路15は、タイミング
パルスBが立ち上がった時点をサンプリングタイムとし
て電流検出回路10のイオン電流に対応する電圧を検出
し、この値を次のタイミングパルスBが立ち上がるまで
の期間、サンプルホールド電圧Hとして保持する。タイ
ミングパルスBの出力時に電流検出回路10により検出
されるイオン電流値は、イオン電流検出器1の燻りの状
態に応じたリーク電流値に相当する。サンプルホールド
回路15はその一例として、図4に示される如く2つの
演算増幅器16及び17、チャージコンデンサ18、サ
ンプリングタイムを決めるためのタイミングスイッチ1
9等により構成されている。
パルスBが立ち上がった時点をサンプリングタイムとし
て電流検出回路10のイオン電流に対応する電圧を検出
し、この値を次のタイミングパルスBが立ち上がるまで
の期間、サンプルホールド電圧Hとして保持する。タイ
ミングパルスBの出力時に電流検出回路10により検出
されるイオン電流値は、イオン電流検出器1の燻りの状
態に応じたリーク電流値に相当する。サンプルホールド
回路15はその一例として、図4に示される如く2つの
演算増幅器16及び17、チャージコンデンサ18、サ
ンプリングタイムを決めるためのタイミングスイッチ1
9等により構成されている。
【0021】第1のオフセット調整回路21は例えば演
算増幅器により構成され、サンプルホールド電圧Hにゲ
インとオフセットを与えることにより、イオン電流の立
ち上がりに対して第1のしきい値電圧Cを出力する。こ
の場合、オフセット調整回路21の演算増幅器のゲイン
を「a1 」,オフセット電圧を「Vb1」とすれば、第1
のしきい値電圧Cは、 C=a1 ・H+Vb1 ・・・(1) として与えられる。上記の基本式により予め設定されて
いるしきい値の初期値が補正されることになる。また、
このオフセット調整回路21には、後述するマイクロコ
ンピュータ(以下、マイコンという)26からエンジ運
転状態に応じた補正信号Kが入力され、前記(1)式に
より求められる第1のしきい値電圧Cは、例えば、 C=K・(a1 ・H+Vb1) ・・・(2) といった形態でさらに補正されるようになっている。
算増幅器により構成され、サンプルホールド電圧Hにゲ
インとオフセットを与えることにより、イオン電流の立
ち上がりに対して第1のしきい値電圧Cを出力する。こ
の場合、オフセット調整回路21の演算増幅器のゲイン
を「a1 」,オフセット電圧を「Vb1」とすれば、第1
のしきい値電圧Cは、 C=a1 ・H+Vb1 ・・・(1) として与えられる。上記の基本式により予め設定されて
いるしきい値の初期値が補正されることになる。また、
このオフセット調整回路21には、後述するマイクロコ
ンピュータ(以下、マイコンという)26からエンジ運
転状態に応じた補正信号Kが入力され、前記(1)式に
より求められる第1のしきい値電圧Cは、例えば、 C=K・(a1 ・H+Vb1) ・・・(2) といった形態でさらに補正されるようになっている。
【0022】第1のコンパレータ22の反転入力には、
第1のオフセット調整回路21が接続され、非反転入力
には電流検出回路10が接続されている。この場合、第
1のコンパレータ22は、電流検出回路10のイオン電
流に対応する電圧Aと、第1のオフセット調整回路21
のしきい値電圧Cとを比較し、その比較結果に応じてイ
オン電流の立ち上がり時期を検出するためのイオン電流
立ち上がりパルスEを出力する。
第1のオフセット調整回路21が接続され、非反転入力
には電流検出回路10が接続されている。この場合、第
1のコンパレータ22は、電流検出回路10のイオン電
流に対応する電圧Aと、第1のオフセット調整回路21
のしきい値電圧Cとを比較し、その比較結果に応じてイ
オン電流の立ち上がり時期を検出するためのイオン電流
立ち上がりパルスEを出力する。
【0023】他方、第2のオフセット調整回路23も例
えば演算増幅器により構成され、サンプルホールド電圧
Hにゲインとオフセットを与えることにより、イオン電
流の立ち下がりに対して第2のしきい値電圧Dを出力す
る。この場合、オフセット調整回路23の演算増幅器の
ゲインを「a2 」,オフセット電圧を「Vb2」とすれ
ば、第2のしきい値電圧Dは、 D=a2 ・H+Vb2 ・・・(3) として与えられる。上記の基本式により予め設定されて
いるしきい値の初期値が補正されることになる。また、
このオフセット調整回路23には、マイコン26からエ
ンジ運転状態に応じた補正信号Kが入力され、前記
(3)式により求められる第2のしきい値電圧Dは、例
えば、 D=K・(a2 ・H+Vb2) ・・・(4) といった形態でさらに補正されるようになっている。
えば演算増幅器により構成され、サンプルホールド電圧
Hにゲインとオフセットを与えることにより、イオン電
流の立ち下がりに対して第2のしきい値電圧Dを出力す
る。この場合、オフセット調整回路23の演算増幅器の
ゲインを「a2 」,オフセット電圧を「Vb2」とすれ
ば、第2のしきい値電圧Dは、 D=a2 ・H+Vb2 ・・・(3) として与えられる。上記の基本式により予め設定されて
いるしきい値の初期値が補正されることになる。また、
このオフセット調整回路23には、マイコン26からエ
ンジ運転状態に応じた補正信号Kが入力され、前記
(3)式により求められる第2のしきい値電圧Dは、例
えば、 D=K・(a2 ・H+Vb2) ・・・(4) といった形態でさらに補正されるようになっている。
【0024】第2のコンパレータ24の反転入力には、
第2のオフセット調整回路23が接続され、非反転入力
には電流検出回路10が接続されている。この場合、第
2のコンパレータ24は、電流検出回路10のイオン電
流に対応する電圧Aと、第2のオフセット調整回路23
のしきい値電圧Dとを比較し、その比較結果に応じてイ
オン電流の立ち下がり時期を検出するためのイオン電流
立ち下がりパルスFを出力する。
第2のオフセット調整回路23が接続され、非反転入力
には電流検出回路10が接続されている。この場合、第
2のコンパレータ24は、電流検出回路10のイオン電
流に対応する電圧Aと、第2のオフセット調整回路23
のしきい値電圧Dとを比較し、その比較結果に応じてイ
オン電流の立ち下がり時期を検出するためのイオン電流
立ち下がりパルスFを出力する。
【0025】期間信号生成回路25は、例えばRSフリ
ップフロップにより構成され、イオン電流立ち上がりパ
ルスEとイオン電流立ち下がりパルスFに同期してこれ
らパルスE,Fの立ち上がりから立ち下がりまでの期間
に、着火期間パルスJを出力する。
ップフロップにより構成され、イオン電流立ち上がりパ
ルスEとイオン電流立ち下がりパルスFに同期してこれ
らパルスE,Fの立ち上がりから立ち下がりまでの期間
に、着火期間パルスJを出力する。
【0026】マイコン26は、周知のCPU,ROM,
RAM,I/Oポート等からなる論理演算回路からな
り、機関運転状態情報として、大気圧信号、水温信号、
回転数信号、スロットル開度信号等を入力する(燃料の
微粒化の程度を表す信号を入力することも可)。そし
て、マイコン26は、これら各信号に基づいて、例えば
燃料の着火遅れのような不特定要素によるイオン電流の
誤差を補正するための補正信号Kを生成し出力する。
RAM,I/Oポート等からなる論理演算回路からな
り、機関運転状態情報として、大気圧信号、水温信号、
回転数信号、スロットル開度信号等を入力する(燃料の
微粒化の程度を表す信号を入力することも可)。そし
て、マイコン26は、これら各信号に基づいて、例えば
燃料の着火遅れのような不特定要素によるイオン電流の
誤差を補正するための補正信号Kを生成し出力する。
【0027】以上の構成の動作を図5に示す動作波形に
従って説明する。ここで、図5に示すイオン電流波形
(波形1及び波形2)は、カーボン等が付着して燻り状
態にあるイオン電流検出器1(図2のグロープラグ2)
を用いて得られたものであり、波形2は燻りの状態が波
形1よりも進行した際のイオン電流波形を表している。
また、波形1において、破線で示す略半円状の波形は、
燻りに起因するリーク電流であって、そのリーク電流波
形は圧縮上死点(TDC)をピーク値としている(図6
参照)。より詳細には、燻りによって発生するリーク電
流の波形は基本的にはエンジンの筒内圧にも依存する。
つまり、エンジン上死点をクランク角の起点としてエン
ジンをモータリングさせたとき、リーク電流は圧縮行程
による筒内圧の上昇に伴って増加して上死点で最大値に
達すると共に、ピストンの下降に伴う筒内圧の低下によ
り低下し、下死点で最低となる。
従って説明する。ここで、図5に示すイオン電流波形
(波形1及び波形2)は、カーボン等が付着して燻り状
態にあるイオン電流検出器1(図2のグロープラグ2)
を用いて得られたものであり、波形2は燻りの状態が波
形1よりも進行した際のイオン電流波形を表している。
また、波形1において、破線で示す略半円状の波形は、
燻りに起因するリーク電流であって、そのリーク電流波
形は圧縮上死点(TDC)をピーク値としている(図6
参照)。より詳細には、燻りによって発生するリーク電
流の波形は基本的にはエンジンの筒内圧にも依存する。
つまり、エンジン上死点をクランク角の起点としてエン
ジンをモータリングさせたとき、リーク電流は圧縮行程
による筒内圧の上昇に伴って増加して上死点で最大値に
達すると共に、ピストンの下降に伴う筒内圧の低下によ
り低下し、下死点で最低となる。
【0028】そして、このリーク電流波形(破線部)よ
りも高電流側の凸状波形が燃焼によるイオン電流波形に
相当する。図3は、イオン電流検出器1の等価回路を示
す概略回路図であり、同図において、V0 はバッテリ電
圧、Rは外付抵抗、rはイオン電流が流れる際の等価抵
抗、r’は燻りによるリーク電流が流れる際の等価抵抗
である。かかる場合、イオン電流検出器1の絶縁抵抗が
十分に高いとき、すなわち燻りのないときは、r’≫r
であるため、イオン電流信号にリーク電流が重畳するこ
とはなく、その際のイオン電流I1 は、 I1=V0 /(R+r) となる。
りも高電流側の凸状波形が燃焼によるイオン電流波形に
相当する。図3は、イオン電流検出器1の等価回路を示
す概略回路図であり、同図において、V0 はバッテリ電
圧、Rは外付抵抗、rはイオン電流が流れる際の等価抵
抗、r’は燻りによるリーク電流が流れる際の等価抵抗
である。かかる場合、イオン電流検出器1の絶縁抵抗が
十分に高いとき、すなわち燻りのないときは、r’≫r
であるため、イオン電流信号にリーク電流が重畳するこ
とはなく、その際のイオン電流I1 は、 I1=V0 /(R+r) となる。
【0029】また、燻りによってリーク電流が流れると
き、燻りによる等価抵抗r’が低下し、リーク電流を含
むイオン電流I2 は、 I2 =V0 /{R+r(1/(1+r/r’))} となる。このとき、1/(1+r/r’)<1が常に成
立するため、 I2 >I1 が常に成立することになる。すなわち、燻りが生じると
リーク電流が流れ、見かけ上のイオン電流も増加する。
従って、燻りの程度が進行するほど、検出されるイオン
電流値が大きくなる。
き、燻りによる等価抵抗r’が低下し、リーク電流を含
むイオン電流I2 は、 I2 =V0 /{R+r(1/(1+r/r’))} となる。このとき、1/(1+r/r’)<1が常に成
立するため、 I2 >I1 が常に成立することになる。すなわち、燻りが生じると
リーク電流が流れ、見かけ上のイオン電流も増加する。
従って、燻りの程度が進行するほど、検出されるイオン
電流値が大きくなる。
【0030】なお図示は省略するが、イオンで流検出器
1が全く燻っていない場合には、図示のようなリーク電
流波形は無く、燃焼に伴うイオン電流波形のみが得られ
るようになっている。
1が全く燻っていない場合には、図示のようなリーク電
流波形は無く、燃焼に伴うイオン電流波形のみが得られ
るようになっている。
【0031】以下には先ず、「波形1」で示すイオン電
流波形が得られる際の動作について説明する。さて、エ
ンジン燃焼室9内で燃料が燃焼されると、その燃焼に伴
うイオン電流はイオン電流検出器1により検出され、そ
の検出電流が電流検出回路10に入力される。電流検出
回路10は、前記検出された微小なイオン電流を増幅し
て図5の波形1(又は波形2)の如き電流波形を電圧値
として出力する(図1の出力電圧A)。
流波形が得られる際の動作について説明する。さて、エ
ンジン燃焼室9内で燃料が燃焼されると、その燃焼に伴
うイオン電流はイオン電流検出器1により検出され、そ
の検出電流が電流検出回路10に入力される。電流検出
回路10は、前記検出された微小なイオン電流を増幅し
て図5の波形1(又は波形2)の如き電流波形を電圧値
として出力する(図1の出力電圧A)。
【0032】また、タイミングパルス発生回路11のワ
ンショット回路14は、回転パルスNe及び基準信号パ
ルスGを基に、クランク角=θsでタイミングパルスB
を出力する。サンプルホールド回路15は、タイミング
パルスBが立ち上がる毎に、電流検出回路10のイオン
電流に対応するた出力電圧Aをサンプリング及びホール
ドし、サンプルホールド電圧Hを出力する(図のAh
点)。このクランク角=θsでの電圧レベルがイオン電
流検出器1の燻り状態に応じたリーク電流値に相当す
る。
ンショット回路14は、回転パルスNe及び基準信号パ
ルスGを基に、クランク角=θsでタイミングパルスB
を出力する。サンプルホールド回路15は、タイミング
パルスBが立ち上がる毎に、電流検出回路10のイオン
電流に対応するた出力電圧Aをサンプリング及びホール
ドし、サンプルホールド電圧Hを出力する(図のAh
点)。このクランク角=θsでの電圧レベルがイオン電
流検出器1の燻り状態に応じたリーク電流値に相当す
る。
【0033】第1及び第2のオフセット調整回路21,
23では、前記の如く得られたその時々のサンプルホー
ルド電圧Hをゲイン・オフセット調整し、イオン電流の
立ち上がりを検出するための第1のしきい値電圧C、並
びにイオン電流の立ち下がりを検出するための第2のし
きい値電圧Dを設定する。なお図5において、波形1に
対応するしきい値電圧C,Dは、同図中にて「C1」,
「D1」として示している。要するに、第1及び第2の
しきい値電圧C,Dは、前記クランク角=θsのタイミ
ングでその時のリーク電流値に応じて補正されることに
なる。
23では、前記の如く得られたその時々のサンプルホー
ルド電圧Hをゲイン・オフセット調整し、イオン電流の
立ち上がりを検出するための第1のしきい値電圧C、並
びにイオン電流の立ち下がりを検出するための第2のし
きい値電圧Dを設定する。なお図5において、波形1に
対応するしきい値電圧C,Dは、同図中にて「C1」,
「D1」として示している。要するに、第1及び第2の
しきい値電圧C,Dは、前記クランク角=θsのタイミ
ングでその時のリーク電流値に応じて補正されることに
なる。
【0034】またここで、第1及び第2のオフセット調
整回路21,23によりしきい値電圧C,Dが補正され
る際においてその背後にある理論的根拠を説明する。す
なわち、図6に示すように、圧縮行程途中のクランク角
=θs(本実施の形態では、BTDC5°CA)でその
時のリーク電流に相当する電圧Hが検出された場合、そ
のリーク電流は圧縮上死点(TDC)でピーク値に達す
ると推測でき、そのピーク値までの差分を立ち上がりの
ゲイン調整分として付与すると共に、そこから幾らかの
余裕分を立ち上がりのオフセット調整分として付与す
る。こうしてゲイン調整分とオフセット調整分とを加算
して第1のしきい値電圧Cが設定される。また、第2の
しきい値電圧Dは、クランク角=θsでその時のリーク
電流に相当する電圧Hを基準にして、減少側へ所定のゲ
イン調整分を付与すると共に、そこから幾らかの余裕分
をオフセット調整分として付与するようにしている。但
し、かかる説明では、マイコン26から付与される補正
信号Kによる補正分は無視するが、実際には、上記のゲ
イン調整分とオフセット調整分とに所定の補正係数が乗
算されてしきい値電圧C,Dが決定されるようになって
いる。
整回路21,23によりしきい値電圧C,Dが補正され
る際においてその背後にある理論的根拠を説明する。す
なわち、図6に示すように、圧縮行程途中のクランク角
=θs(本実施の形態では、BTDC5°CA)でその
時のリーク電流に相当する電圧Hが検出された場合、そ
のリーク電流は圧縮上死点(TDC)でピーク値に達す
ると推測でき、そのピーク値までの差分を立ち上がりの
ゲイン調整分として付与すると共に、そこから幾らかの
余裕分を立ち上がりのオフセット調整分として付与す
る。こうしてゲイン調整分とオフセット調整分とを加算
して第1のしきい値電圧Cが設定される。また、第2の
しきい値電圧Dは、クランク角=θsでその時のリーク
電流に相当する電圧Hを基準にして、減少側へ所定のゲ
イン調整分を付与すると共に、そこから幾らかの余裕分
をオフセット調整分として付与するようにしている。但
し、かかる説明では、マイコン26から付与される補正
信号Kによる補正分は無視するが、実際には、上記のゲ
イン調整分とオフセット調整分とに所定の補正係数が乗
算されてしきい値電圧C,Dが決定されるようになって
いる。
【0035】そして、第1のコンパレータ22では、リ
ーク電流分を含むイオン電流に応じた電圧Aを第1のし
きい値電圧Cと比較して、イオン電流立ち上がりパルス
Eを出力し、他方、第2のコンパレータ24では、同じ
くイオン電流に応じた電圧Aを第2のしきい値電圧Dと
比較して、イオン電流立ち下がりパルスFを出力する。
さらに、期間信号生成回路25では、イオン電流立ち上
がりパルスEの立ち上がりと、イオン電流立ち下がりパ
ルスFの立ち下がりとを用いて着火期間パルスJを生成
する。
ーク電流分を含むイオン電流に応じた電圧Aを第1のし
きい値電圧Cと比較して、イオン電流立ち上がりパルス
Eを出力し、他方、第2のコンパレータ24では、同じ
くイオン電流に応じた電圧Aを第2のしきい値電圧Dと
比較して、イオン電流立ち下がりパルスFを出力する。
さらに、期間信号生成回路25では、イオン電流立ち上
がりパルスEの立ち上がりと、イオン電流立ち下がりパ
ルスFの立ち下がりとを用いて着火期間パルスJを生成
する。
【0036】一方、イオン電流検出器1の燻りの状態が
進行し、バッテリ側電極であるキャップ電極8と接地電
極である燃焼室9内壁(図2参照)との間の絶縁抵抗が
さらに低下するとリーク電流が増加する。つまり、イオ
ン電流波形は、図5の「波形1」から「波形2」のよう
に推移し、クランク角=θsのタイミングで検出される
リーク電流値が増大する。この場合、クランク角=θs
のタイミングでサンプルホールドした電圧Hも波形1の
場合よりもΔH分だけ大きくなる(但し、実際には図示
のように一度に増加するのではなく、徐々に少しずつ増
加する)。
進行し、バッテリ側電極であるキャップ電極8と接地電
極である燃焼室9内壁(図2参照)との間の絶縁抵抗が
さらに低下するとリーク電流が増加する。つまり、イオ
ン電流波形は、図5の「波形1」から「波形2」のよう
に推移し、クランク角=θsのタイミングで検出される
リーク電流値が増大する。この場合、クランク角=θs
のタイミングでサンプルホールドした電圧Hも波形1の
場合よりもΔH分だけ大きくなる(但し、実際には図示
のように一度に増加するのではなく、徐々に少しずつ増
加する)。
【0037】従って、第1及び第2のオフセット調整回
路21,23のしきい値電圧C,Dは、図5中にて「C
2」,「D2」として示すレベルとなる。要するに、第
1及び第2のしきい値電圧C,Dが前記クランク角=θ
sでその時のリーク電流値に応じて更新されることにな
る。このしきい値電圧C2,D2は、燻りの程度が比較
的少ない前記C1,D1より大きい値となっている。
路21,23のしきい値電圧C,Dは、図5中にて「C
2」,「D2」として示すレベルとなる。要するに、第
1及び第2のしきい値電圧C,Dが前記クランク角=θ
sでその時のリーク電流値に応じて更新されることにな
る。このしきい値電圧C2,D2は、燻りの程度が比較
的少ない前記C1,D1より大きい値となっている。
【0038】かかる場合、波形1と波形2とを比較する
と、既述の通りイオン電流レベル(リーク電流レベル)
が相違するものの、リーク電流に対応させてしきい値
C,Dが補正されている。そのため、電流レベルが相違
したとしても同一時期に着火期間パルスJが得られる。
すなわち、燃料の燃焼時期が同一であれば、常に同一時
期に同様の着火期間パルスJが得られることになる。
と、既述の通りイオン電流レベル(リーク電流レベル)
が相違するものの、リーク電流に対応させてしきい値
C,Dが補正されている。そのため、電流レベルが相違
したとしても同一時期に着火期間パルスJが得られる。
すなわち、燃料の燃焼時期が同一であれば、常に同一時
期に同様の着火期間パルスJが得られることになる。
【0039】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。 (a)本実施の形態では、燃料着火前の所定時期にイオ
ン電流検出器1に流れるリーク電流値を検出すると共
に、そのリーク電流値に応じてイオン電流値を比較する
ためのしきい値(しきい値電圧C,D)を補正するよう
にした。また、補正後のしきい値を用い、該しきい値と
その時のイオン電流値との比較結果から燃焼信号(イオ
ン電流立ち上がりパルスE,イオン電流立ち下がりパル
スF,着火期間パルスJ)を生成するようにした。上記
構成によれば、イオン電流検出器1の電極にカーボン等
が付着して当該検出器1が燻り、イオン電流の検出値に
リーク電流(漏洩電流)が重畳するような場合にも、そ
のリーク電流分を見込んだ補正後のしきい値を用いるこ
とで、所望の前記燃焼信号が得られる。そのため、イオ
ン電流検出器1の燻りによる検出誤差を補正することが
できる。その結果、イオン電流検出器1に燻りが生じた
場合にも常に正確にイオン電流を検出し、ひいては燃料
燃焼状態を正確に把握することができる。
に示す効果が得られる。 (a)本実施の形態では、燃料着火前の所定時期にイオ
ン電流検出器1に流れるリーク電流値を検出すると共
に、そのリーク電流値に応じてイオン電流値を比較する
ためのしきい値(しきい値電圧C,D)を補正するよう
にした。また、補正後のしきい値を用い、該しきい値と
その時のイオン電流値との比較結果から燃焼信号(イオ
ン電流立ち上がりパルスE,イオン電流立ち下がりパル
スF,着火期間パルスJ)を生成するようにした。上記
構成によれば、イオン電流検出器1の電極にカーボン等
が付着して当該検出器1が燻り、イオン電流の検出値に
リーク電流(漏洩電流)が重畳するような場合にも、そ
のリーク電流分を見込んだ補正後のしきい値を用いるこ
とで、所望の前記燃焼信号が得られる。そのため、イオ
ン電流検出器1の燻りによる検出誤差を補正することが
できる。その結果、イオン電流検出器1に燻りが生じた
場合にも常に正確にイオン電流を検出し、ひいては燃料
燃焼状態を正確に把握することができる。
【0040】(b)また、本実施の形態では、エンジン
の圧縮行程途中のクランク角=θs(BTDC5°C
A)のタイミングでリーク電流を検出するようにした。
この場合、イオン電流検出器1が燻りの状態にあれば、
リーク電流の有無が確実に検出できるようになる。
の圧縮行程途中のクランク角=θs(BTDC5°C
A)のタイミングでリーク電流を検出するようにした。
この場合、イオン電流検出器1が燻りの状態にあれば、
リーク電流の有無が確実に検出できるようになる。
【0041】(c)また、第1及び第2のしきい値電圧
C,Dを比較電圧とする2つのコンパレータ22,24
を用い、これらコンパレータ22,24の出力であるイ
オン電流立ち上がりパルスE及びイオン電流立ち下がり
パルスFから着火期間パルスJを生成するようにした。
本構成では、燃焼状態情報としての燃焼信号(着火期間
パルスJ)がより適正に且つ実際の燃焼状態に則したも
のとして得ることができるようになる。
C,Dを比較電圧とする2つのコンパレータ22,24
を用い、これらコンパレータ22,24の出力であるイ
オン電流立ち上がりパルスE及びイオン電流立ち下がり
パルスFから着火期間パルスJを生成するようにした。
本構成では、燃焼状態情報としての燃焼信号(着火期間
パルスJ)がより適正に且つ実際の燃焼状態に則したも
のとして得ることができるようになる。
【0042】(d)本実施の形態では、しきい値電圧
C,Dを補正する手法として、リーク電流値から推測さ
れる当該電流波形に相当するゲイン量を付与すると共
に、リーク電流の余裕分に相当するオフセット量を付与
するようにした。この場合、前記図6を用いて詳述した
ように、正確なしきい値補正が可能となる。またこうし
た補正は、公知の演算増幅器を用いることで簡易に実現
できる。
C,Dを補正する手法として、リーク電流値から推測さ
れる当該電流波形に相当するゲイン量を付与すると共
に、リーク電流の余裕分に相当するオフセット量を付与
するようにした。この場合、前記図6を用いて詳述した
ように、正確なしきい値補正が可能となる。またこうし
た補正は、公知の演算増幅器を用いることで簡易に実現
できる。
【0043】(e)例えば大気圧、吸気温、エンジン水
温等の機関運転情報をマイコン26に入力し、この情報
に対応した機関補正信号Kをしきい値電圧C,Dの補正
に反映させるようにした。そのため、着火遅れという不
確定な要因にも対応可能な適正な燃焼信号(着火期間パ
ルスJ)を得ることができるようになる。その結果、こ
の燃焼信号を燃焼時期の指令に直接的に反映させ、最適
な燃焼時期により良好な機関性能を実現することが可能
となる。
温等の機関運転情報をマイコン26に入力し、この情報
に対応した機関補正信号Kをしきい値電圧C,Dの補正
に反映させるようにした。そのため、着火遅れという不
確定な要因にも対応可能な適正な燃焼信号(着火期間パ
ルスJ)を得ることができるようになる。その結果、こ
の燃焼信号を燃焼時期の指令に直接的に反映させ、最適
な燃焼時期により良好な機関性能を実現することが可能
となる。
【0044】(f)イオン電流検出器1としてディーゼ
ルエンジンの燃料の着火及び燃焼を促進させるためのグ
ロープラグ2を適用した。そのため、イオン電流検出用
の新たなセンサ等を付加することがなく、構成の簡素化
を図ることができる。
ルエンジンの燃料の着火及び燃焼を促進させるためのグ
ロープラグ2を適用した。そのため、イオン電流検出用
の新たなセンサ等を付加することがなく、構成の簡素化
を図ることができる。
【0045】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について、図7を参照しながら説明する。
但し、本実施の形態において、上述した第1の実施の形
態と同様であるものについてはその説明を省略し、以下
の実施の形態では第1の実施の形態との相違点を中心に
説明する。つまり、上記第1の実施の形態では、演算増
幅器やコンパレータ等の回路構成を主体としてイオン電
流検出装置を構成していたが、本実施の形態ではマイコ
ン26を主体として同マイコン26による制御プログラ
ムに従ってイオン電流を検出することとしている。以下
にその詳細を説明する。
の実施の形態について、図7を参照しながら説明する。
但し、本実施の形態において、上述した第1の実施の形
態と同様であるものについてはその説明を省略し、以下
の実施の形態では第1の実施の形態との相違点を中心に
説明する。つまり、上記第1の実施の形態では、演算増
幅器やコンパレータ等の回路構成を主体としてイオン電
流検出装置を構成していたが、本実施の形態ではマイコ
ン26を主体として同マイコン26による制御プログラ
ムに従ってイオン電流を検出することとしている。以下
にその詳細を説明する。
【0046】図7は、イオン電流の立ち上がりパルス及
び立ち下がりパルスをセットするための制御手順を示す
フローチャートであり、同フローチャートは、マイコン
26により所定クランク角割り込みにて実行される。
び立ち下がりパルスをセットするための制御手順を示す
フローチャートであり、同フローチャートは、マイコン
26により所定クランク角割り込みにて実行される。
【0047】さて、図7において、マイコン26は、先
ずステップ100でイオン電流検出器1により検出され
たイオン電流値Ipを読み込む。また、マイコン26
は、続くステップ120で今現在のクランク角が圧縮行
程途中の所定角度θs(例えば、BTDC5°CA)で
あるか否かを判別する。そして、クランク角=θsであ
ることを条件に、マイコン26はステップ120で、し
きい値電流Ith1,Ith2(第1のしきい値,第2
のしきい値)を設定する。このクランク角=θs成立時
には、その際に検出されたイオン電流値Ipがリーク電
流値に相当し、マイコン26は、リーク電流値に対応さ
せつつしきい値電流Ith1,Ith2の初期設定値を
補正する。
ずステップ100でイオン電流検出器1により検出され
たイオン電流値Ipを読み込む。また、マイコン26
は、続くステップ120で今現在のクランク角が圧縮行
程途中の所定角度θs(例えば、BTDC5°CA)で
あるか否かを判別する。そして、クランク角=θsであ
ることを条件に、マイコン26はステップ120で、し
きい値電流Ith1,Ith2(第1のしきい値,第2
のしきい値)を設定する。このクランク角=θs成立時
には、その際に検出されたイオン電流値Ipがリーク電
流値に相当し、マイコン26は、リーク電流値に対応さ
せつつしきい値電流Ith1,Ith2の初期設定値を
補正する。
【0048】また、マイコン26は、続くステップ13
0において今現在のクランク角がθs後の所定期間(例
えば、θs後の60°CAの期間)であり、且つその時
のイオン電流値Ipがしきい値電流Ith1よりも大き
いか否かを判別する。そして、ステップ130が成立す
ることを条件に、マイコン26はステップ140に進
み、イオン電流立ち上がりパルスをセットする。
0において今現在のクランク角がθs後の所定期間(例
えば、θs後の60°CAの期間)であり、且つその時
のイオン電流値Ipがしきい値電流Ith1よりも大き
いか否かを判別する。そして、ステップ130が成立す
ることを条件に、マイコン26はステップ140に進
み、イオン電流立ち上がりパルスをセットする。
【0049】さらに、マイコン26は、ステップ150
において立ち上がりパルスのセット後で、且つその時の
イオン電流値Ipがしきい値電流Ith2よりも小さい
か否かを判別する。そして、ステップ150が成立する
ことを条件に、マイコン26はステップ160に進み、
イオン電流立ち下がりパルスをセットする。上記ステッ
プ140,160でセットされたイオン電流の立ち上が
りパルス及び立ち下がりパルスは燃料の着火時期パルス
として図示しない燃料噴射時期制御に反映される。
において立ち上がりパルスのセット後で、且つその時の
イオン電流値Ipがしきい値電流Ith2よりも小さい
か否かを判別する。そして、ステップ150が成立する
ことを条件に、マイコン26はステップ160に進み、
イオン電流立ち下がりパルスをセットする。上記ステッ
プ140,160でセットされたイオン電流の立ち上が
りパルス及び立ち下がりパルスは燃料の着火時期パルス
として図示しない燃料噴射時期制御に反映される。
【0050】なお、本実施の形態では、図7のステップ
100〜120が請求項記載のリーク電流検出手段及び
しきい値補正手段に相当し、ステップ140,160が
燃焼信号生成手段に相当する。また、ステップ130が
第1の比較手段に相当し、ステップ150が第2の比較
手段に相当する。
100〜120が請求項記載のリーク電流検出手段及び
しきい値補正手段に相当し、ステップ140,160が
燃焼信号生成手段に相当する。また、ステップ130が
第1の比較手段に相当し、ステップ150が第2の比較
手段に相当する。
【0051】以上第2の実施の形態によれば、上記第1
の実施の形態と同様に、イオン電流検出器1に燻りが生
じた場合にも常に正確にイオン電流を検出し、ひいては
燃料燃焼状態を正確に把握することができるようにな
る。また、本実施の形態では、マイコン26による制御
プログラムによりイオン電流検出処理を具体化したた
め、細部の仕様変更等が容易となり、他のマイコン等の
信号の相互通信も簡便となる。
の実施の形態と同様に、イオン電流検出器1に燻りが生
じた場合にも常に正確にイオン電流を検出し、ひいては
燃料燃焼状態を正確に把握することができるようにな
る。また、本実施の形態では、マイコン26による制御
プログラムによりイオン電流検出処理を具体化したた
め、細部の仕様変更等が容易となり、他のマイコン等の
信号の相互通信も簡便となる。
【0052】本発明の実施の形態は、上記各実施の形態
の他に次の形態にて実現できる。上記各実施の形態で
は、燃焼信号として着火開始時期と着火終了時期との両
時期に相当する信号(イオン電流立ち上がりパルス,イ
オン電流立ち下がりパルス)を生成したが、着火開始時
期のみを検出する構成としてもよい。
の他に次の形態にて実現できる。上記各実施の形態で
は、燃焼信号として着火開始時期と着火終了時期との両
時期に相当する信号(イオン電流立ち上がりパルス,イ
オン電流立ち下がりパルス)を生成したが、着火開始時
期のみを検出する構成としてもよい。
【0053】また、上記第1の実施の形態において、マ
イコン26による補正信号Kを排除し、リーク電流値に
よってのみしきい値電圧C,Dを補正するようにしても
よい。他方、第2の実施の形態において、機関運転情報
(大気圧、吸気温、機関の暖機の程度、燃料の性状な微
粒化の程度等)に応じてしきい値電流Ith1,Ith
2を補正するようにしてもよい。
イコン26による補正信号Kを排除し、リーク電流値に
よってのみしきい値電圧C,Dを補正するようにしても
よい。他方、第2の実施の形態において、機関運転情報
(大気圧、吸気温、機関の暖機の程度、燃料の性状な微
粒化の程度等)に応じてしきい値電流Ith1,Ith
2を補正するようにしてもよい。
【0054】さらに、上記実施の形態では、リーク電流
を検出するタイミングをクランク角=θs(BTDC5
°CA)としたが、これを変更してもよく、例えば燃料
噴射時期に同期させてもよい。この燃料噴射時期も燃焼
室の圧縮期間に当たるため、精度良くリーク電流が検出
できる。要は、燃焼室内の圧力上昇時にリーク電流を検
出できるタイミングであればよい。
を検出するタイミングをクランク角=θs(BTDC5
°CA)としたが、これを変更してもよく、例えば燃料
噴射時期に同期させてもよい。この燃料噴射時期も燃焼
室の圧縮期間に当たるため、精度良くリーク電流が検出
できる。要は、燃焼室内の圧力上昇時にリーク電流を検
出できるタイミングであればよい。
【0055】上記実施の形態では、イオン電流検出器と
してディーゼルエンジンのグロープラグを採用したが、
これを変更してもよい。例えば、エンジン燃焼室内に各
々バッテリ側及び接地側に接続された対向電極を配設
し、この対向電極間にて燃焼イオンを捕集するようにす
ることも可能である。また、ガソリンエンジンに適用
し、イオン電流検出器として点火プラグを採用する構成
としてもよい。
してディーゼルエンジンのグロープラグを採用したが、
これを変更してもよい。例えば、エンジン燃焼室内に各
々バッテリ側及び接地側に接続された対向電極を配設
し、この対向電極間にて燃焼イオンを捕集するようにす
ることも可能である。また、ガソリンエンジンに適用
し、イオン電流検出器として点火プラグを採用する構成
としてもよい。
【図1】発明の実施の形態におけるイオン電流検出装置
の概要を示す構成図。
の概要を示す構成図。
【図2】イオン電流検出器の概要を示す構成図。
【図3】イオン電流検出器の等価回路図。
【図4】サンプルホールド回路の構成を示す回路図。
【図5】実施の形態における作用を説明するためのタイ
ムチャート。
ムチャート。
【図6】第1及び第2のオフセット調整回路によるしき
い値電圧の設定理論を説明するためのタイムチャート。
い値電圧の設定理論を説明するためのタイムチャート。
【図7】第2の実施の形態において、イオン電流の立ち
上がりパルス及び立ち下がりパルスをセットするための
制御手順を示すフローチャート。
上がりパルス及び立ち下がりパルスをセットするための
制御手順を示すフローチャート。
1…イオン電流検出器、9…燃焼室、10…リーク電流
検出手段を構成する電流検出回路、15…サンプルホー
ルド回路、21…しきい値補正手段を構成する第1のオ
フセット調整回路、22…第1の比較手段を構成する第
1のコンパレータ、23…しきい値補正手段を構成する
第2のオフセット調整回路、24…第2の比較手段を構
成する第2のコンパレータ、25…燃焼信号生成手段を
構成する期間信号生成回路、26…リーク電流検出手
段,しきい値補正手段,燃焼信号生成手段,第1の比較
手段,第2の比較手段を構成するマイクロコンピュータ
(マイコン)。
検出手段を構成する電流検出回路、15…サンプルホー
ルド回路、21…しきい値補正手段を構成する第1のオ
フセット調整回路、22…第1の比較手段を構成する第
1のコンパレータ、23…しきい値補正手段を構成する
第2のオフセット調整回路、24…第2の比較手段を構
成する第2のコンパレータ、25…燃焼信号生成手段を
構成する期間信号生成回路、26…リーク電流検出手
段,しきい値補正手段,燃焼信号生成手段,第1の比較
手段,第2の比較手段を構成するマイクロコンピュータ
(マイコン)。
Claims (5)
- 【請求項1】燃焼室内に配設されたイオン電流検出器を
用い、前記燃焼室内での燃料の燃焼時に発生するイオン
電流を検出すると共に、該検出したイオン電流値を所定
のしきい値と比較し、その比較結果に基づいて燃料の燃
焼状態を表す燃焼信号を生成するイオン電流検出装置に
おいて、 燃料着火前の所定時期に前記イオン電流検出器に流れる
リーク電流値を検出するリーク電流検出手段と、 前記検出したリーク電流値に応じて、前記イオン電流値
を比較するためのしきい値を補正するしきい値補正手段
と、 前記補正後のしきい値を用い、該しきい値とその時のイ
オン電流値との比較結果から前記燃焼信号を生成する燃
焼信号生成手段とを備えることを特徴とするイオン電流
検出装置。 - 【請求項2】前記リーク電流検出手段は、燃焼室内の圧
力上昇時にリーク電流値を検出するものである請求項1
に記載のイオン電流検出装置。 - 【請求項3】イオン電流上昇時に当該イオン電流値を第
1のしきい値と比較する第1の比較手段と、イオン電流
下降時に当該イオン電流値を第2のしきい値と比較する
第2の比較手段とを備え、 前記しきい値補正手段は、前記検出したリーク電流値に
応じて前記第1及び第2のしきい値を補正し、 前記燃焼信号生成手段は、前記第1のしきい値とその時
のイオン電流値との比較結果から燃焼開始時期信号を生
成すると共に、前記第2のしきい値とその時のイオン電
流値との比較結果から燃焼終了時期信号を生成すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のイオン電流
検出装置。 - 【請求項4】前記しきい値補正手段は、前記検出したリ
ーク電流値から推測される当該電流波形に相当するゲイ
ン量を付与すると共に、リーク電流の余裕分に相当する
オフセット量を付与するものである請求項1〜請求項3
のいずれかに記載のイオン電流検出装置。 - 【請求項5】内燃機関の運転状態に応じた機関補正信号
を生成する補正信号生成手段を備え、 前記しきい値補正手段は、前記生成された機関補正信号
を用いてイオン電流値を比較するためのしきい値を補正
する請求項1〜請求項4のいずれかに記載のイオン電流
検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1661197A JPH10213057A (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | イオン電流検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1661197A JPH10213057A (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | イオン電流検出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10213057A true JPH10213057A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=11921125
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1661197A Pending JPH10213057A (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | イオン電流検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10213057A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2839115A1 (fr) * | 2002-04-26 | 2003-10-31 | Mitsubishi Electric Corp | Dispositif de detection de rate d'allumage pour moteur a combustion interne |
| JP2010501053A (ja) * | 2006-08-14 | 2010-01-14 | ナイム・エー・ヘネイン | ディーゼルエンジンのシリンダ内NOxを検知するためのイオン電流の使用 |
| CN112305055A (zh) * | 2020-09-29 | 2021-02-02 | 华帝股份有限公司 | 一种燃气具的燃烧工况控制装置及控制方法 |
-
1997
- 1997-01-30 JP JP1661197A patent/JPH10213057A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2839115A1 (fr) * | 2002-04-26 | 2003-10-31 | Mitsubishi Electric Corp | Dispositif de detection de rate d'allumage pour moteur a combustion interne |
| JP2010501053A (ja) * | 2006-08-14 | 2010-01-14 | ナイム・エー・ヘネイン | ディーゼルエンジンのシリンダ内NOxを検知するためのイオン電流の使用 |
| CN112305055A (zh) * | 2020-09-29 | 2021-02-02 | 华帝股份有限公司 | 一种燃气具的燃烧工况控制装置及控制方法 |
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