JPH10214593A - 低圧水銀蒸気放電ランプおよび照明装置 - Google Patents

低圧水銀蒸気放電ランプおよび照明装置

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JPH10214593A
JPH10214593A JP1872197A JP1872197A JPH10214593A JP H10214593 A JPH10214593 A JP H10214593A JP 1872197 A JP1872197 A JP 1872197A JP 1872197 A JP1872197 A JP 1872197A JP H10214593 A JPH10214593 A JP H10214593A
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stem
exhaust pipe
metal ring
discharge lamp
bulb
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JP1872197A
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Takeshi Ikeda
武 池田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステムの排気管開口部から放出される不活性
ガスや水銀によってバルブ面に形成した蛍光体被膜の剥
離を防止できる低圧水銀蒸気放電ランプおよびこの放電
ランプを備えた照明装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ガラスバルブ1と、このバルブ1の端部
に封着された排気管5を有するステム2と、このステム
2に植設したリード線41,41間に継線されたコイル
状のフィラメント電極6と、このフィラメント電極6お
よびステム2の排気管開口部51に対向してこの開口部
51を囲むよう配設された金属リング7とを備えた低圧
水銀蒸気放電ランプLおよびこの放電ランプLを備えた
照明装置8である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラスバルブ内のコ
イル状のフィラメント電極の回りに金属リングを配設し
た低圧水銀蒸気放電ランプおよびこの放電ランプを装着
した照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】低圧水銀蒸気放電ランプたとえば蛍光ラ
ンプは、蛍光体被膜を形成した管形ガラスバルブの端部
にフレアステムを封着し、このステムに植設したリード
線間にコイル状のフィラメント電極を配設するとともに
内部に放電媒体として水銀およびアルゴンなどの易放電
ガスを封入している。そして、放電による水銀原子の励
起スペクトルの内、主に254nmなどの紫外線を蛍光
体被膜の励起源として利用し発光させている。
【0003】また、この蛍光ランプのコイル状のフィラ
メント電極には、ランプの放電を容易にするためバリウ
ム、ストロンチウムやカルシウムの酸化物などからなる
電子放射性物質が形成してある。この電子放射性物質
は、ランプの点灯経過とともに蒸発飛散して消耗してい
き、電子放射性物質がなくなると放電維持電圧が上昇し
て放電が困難となり、ランプが不点となって寿命とな
る。
【0004】一方、電子放射性物質や電極物質の蒸発物
と水銀との化合物は、フィラメント電極と対向するバル
ブ端部近傍のバルブ面上の蛍光体被膜に被着して黒化を
起こす。そこで、フィラメント電極からの蒸発物や化合
物を遮断する手段として、フィラメント電極の周囲に長
円状の金属リングを配設することが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】蛍光ランプの製造工程
において、ガラスバルブの内部を排気したり窒素やアル
ゴンガスなどの不活性ガスを導入排出する洗浄および不
活性ガスや水銀の導入工程があり、その給排はステムに
設けられた排気管を介して行われている。そして、この
不活性ガスの導入時、真空状態のバルブ内に供給される
ガスはフレアステムの圧潰封着部に形成した開口部から
勢いよく放出されるため、排気管開口部と対向するバル
ブ面上の蛍光体被膜に強く吹き付け、強い衝突でこの部
分の蛍光体被膜を剥離して、蛍光体被膜に斑点などを生
じて蛍光ランプの外観を低下したり、甚しい場合には発
光特性の低下を招いていた。
【0006】また、最近は照明器具の小形(薄形)化が
推進され、蛍光ランプのバルブを細径化することがはか
られている。バルブ径を細くするとステム圧潰封着部の
排気管開口部とバルブ面までの間隔が狭くなるため、バ
ルブ内へ不活性ガスを導入したとき大径のバルブに比べ
ガスが蛍光体被膜により強く吹き付けられ、強い衝突で
もってこの部分の蛍光体被膜が剥離する虞があった。
【0007】このようなことから他の手段として、フレ
ヤステムに形成する排気管開口部の向きをバルブ面に対
しより平行に近くすることによって(開口部からバルブ
面へ向かう直射距離を長くする。)、蛍光体被膜への当
たりを弱くすることが行われている。しかし、ステム製
作に際し、排気管開口部の向きを一定にすることはステ
ム管、排気管の径、ガラス肉厚、製造のための加熱バー
ナ、開口部形成のためのブロー状態によってばらつきが
あり、問題解決には至っていない。
【0008】本発明は、ステムの排気管開口部から放出
される不活性ガスや水銀によってバルブ面に形成した蛍
光体被膜の剥離を防止できる低圧水銀蒸気放電ランプお
よびこの放電ランプを備えた照明装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の低圧水銀蒸気放電ランプは、ガラスバルブと、このバ
ルブの端部に封着された排気管を有するステムと、この
ステムに植設したリード線間に継線されたコイル状のフ
ィラメント電極と、このフィラメント電極およびステム
の排気管開口部に対向してこの開口部を囲むよう配設さ
れた金属リングとを具備していることを特徴とする。
【0010】ランプの始動時や点灯時には、フィラメン
ト電極部材やこの電極に被着された電子放射性物質など
の電極被着物の蒸発物や化合物などの飛散物が金属リン
グに付着し捕捉され、バルブへ向かうのが阻止されてバ
ルブの黒化を軽減できる。また、金属リングは点灯時に
最も高温度となる電極を遮蔽して、電極が直視できなく
なり、上記黒化の軽減と相俟って、ランプの外観を向上
することができる。
【0011】また、金属リングによって、ステムの圧潰
封着部の側縁に開口した排気管の開口部を覆うようにし
たので、バルブ内の洗浄や封入する不活性ガスや水銀導
入の際に、そのガスや水銀の吹き付けが、まず、金属リ
ングに当って分散されるのでバルブの内面に強く当たる
ことがなく、バルブに不要物が付着するのを軽減でき
る。
【0012】また、上記金属リングの形状は、リング部
が長円形、楕円形や真円形などの円形あるいは長四角形
であればよい。また、ガラスバルブとしては直管状のガ
ラス管を用いたもの、直管状のガラス管をU字形、W字
形などに曲成したものや複数本の直管形バルブを接続し
たものに適用できる。
【0013】したがって、従来の金属リングの形状を少
々変えるのみの簡単な構成で、放電ランプの外観を向上
させることができるという作用を奏する。
【0014】本発明の請求項2に記載の低圧水銀蒸気放
電ランプは、内面に蛍光体膜が形成されたガラスバルブ
と、このバルブの端部に封着された排気管を有するステ
ムと、このステムに植設したリード線間に継線されたコ
イル状のフィラメント電極と、このフィラメント電極お
よびステムの排気管開口部に対向してこの開口部を囲む
よう配設された金属リングとを具備していることを特徴
とする。
【0015】上記請求項1に記載と同様な作用を奏する
ほか、バルブ内面に形成した蛍光体被膜に導入ガスや水
銀が直接に衝突しないので蛍光体被膜の剥離を防止でき
る。特に、照明器具の小形(薄形)化にあわせ開発がす
すむバルブ外径を細径化(約20mm以下)した蛍光ラ
ンプなどに好適する。
【0016】また、一般的に蛍光体被膜が形成してある
ランプのバルブは黒化が目立つが、金属リングにより黒
化を軽減できる。
【0017】本発明の請求項3に記載の低圧水銀蒸気放
電ランプは、金属リングが、フィラメント電極およびス
テムの排気管開口部を囲む筒状に形成されていることを
特徴とする。
【0018】金属リングの形状はたとえば長円形の筒状
体など、ステムの圧潰封着部の全面を覆うよう形成され
たものであって、排気管開口部の位置に係わりなく排気
管から直射される気体などの流れを受けることができ
る。このため、バルブ内壁に気体が直接に当たることが
なく、内壁を汚損したり蛍光体被膜などの剥離を防ぐこ
とができる。
【0019】また、この筒状体の場合は、サポートワイ
ヤやリード線に金属リングを接続する際に指向の制限を
少なくしてその作業が容易である。
【0020】本発明の請求項4に記載の低圧水銀蒸気放
電ランプは、金属リングが、フィラメント電極を囲む筒
状部およびステムの排気管開口部を覆うよう開口部に対
向した部位の遮蔽板部からなることを特徴とする。
【0021】従来の既存の金属リングに、ほぼ円形をな
す排気管開口部の開放方向を覆うように四角形状や円形
状などの遮蔽板部を配設し、排気管から直射される気体
などの流れを受ける。このため、バルブ内壁に気体が直
接に当たることがなく、内壁を汚損したり蛍光体被膜な
どの剥離を防ぐことができる。
【0022】また、この遮蔽板部は筒状部と一体成形し
ても別体成形して接続するようにしてもよく、また、遮
蔽板部はステムの圧潰封着面に対応するよう2か所に形
成してあってもよい。
【0023】本発明の請求項5に記載の低圧水銀蒸気放
電ランプは、金属リングが、水銀放出構体を有すること
を特徴とする低圧水銀蒸気放電ランプ。
【0024】電極遮蔽用の金属リングの表面に、アマル
ガムなどの水銀放出構体またはゲッターあるいは水銀放
出構体を形成しておくことにより、上記請求項1ないし
4に記載したと同様な作用を奏するほか、バルブ内に水
銀を液体状や塊状で導入しなくて済むので、上記不活性
ガスによると同じような水銀塊とバルブとの衝突による
不具合の発生は抑制される。
【0025】また、水銀放出構体とすることによって、
液状水銀を封入する場合に比べ高い精度での水銀秤量が
可能で、水銀の定量封入を容易に行える。
【0026】また、金属リングに直接ゲッターを形成す
ると、ゲッターを格別な部材に形成する必要がないばか
りかゲッターを最良の作動温度領域部位に容易に形成す
ることができる。
【0027】本発明の請求項6に記載の照明装置は、装
置本体と、この装置本体に設けられたソケットと、この
ソケットに装着された請求項1ないし請求項5のいずれ
か一記載の低圧水銀蒸気放電ランプと、上記装置本体に
設けられた低圧水銀蒸気放電ランプの点灯回路装置とを
具備していることを特徴とする。
【0028】上記請求項1ないし請求項5のいずれか一
記載の低圧水銀蒸気放電ランプが装着されたことによ
り、上記請求項1ないし請求項5に記載の作用を奏する
照明装置を提供できる利点を有する。
【0029】上記請求項1ないし請求項5に記載の作用
を奏する放電ランプが装着されたことにより、発光特性
の向上した照明装置が得られる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図3を参照して説明する。図1は低圧放電ランプ
たとえば直管形蛍光ランプLの一端部を示す一部断面正
面図、図2は上記図1の一部断面側面図、図3は上記図
1中の矢視A−A線に沿って断面したところの上面図で
ある。
【0031】図において、1はソーダライムガラスまた
は鉛ガラスからなる直管状のバルブで、それぞれの端部
にフレヤステム2部分が封着されることによって気密透
光性のバルブを形成している。(両端部とも同一である
ので、図では一端側のみを示す。)また、11はステム
2との封着部、3は蛍光体被膜を示す。
【0032】上記ステム2は、ソーダライムガラスまた
は鉛ガラスからなるフレア状ガラス管(ステム管)21
の一端に一対のリード線41,41、サポートワイヤ4
2および排気管5を封着した圧潰封着部22を備えてい
るとともにこの圧潰封着部22の端縁に上記排気管5の
開口部51が形成してある。また、上記リード線41,
41間にはタングステン線を巻回して形成したコイル状
のフィラメント電極6が継線されている。また、上記サ
ポートワイヤ42には、上記フィラメント電極6および
排気管5の開口部51を囲むよう長円筒状に成形した金
属リング7が溶接などの手段で接合されている。
【0033】なお、上記金属リング7は鉄、鉄にニッケ
ルメッキあるいは鉄にFe3 O4 などの酸化被膜を施し
た1枚または複数枚の帯状金属板、たとえば1枚の金属
板を周方向に溶接や過締めなどの手段で連結して構成さ
れ、コイル軸方向に沿って長く形成されたフィラメント
電極6と上記ステム2の圧潰封着部22端縁の開口部5
1とを包囲する上下両端が開放された長円筒形をなして
いる。また、コイル状のフィラメント電極6には酸化バ
リウム、酸化ストロンチウムや酸化カルシウムなどの電
子放射性物質(図示しない。)が塗布形成されている。
【0034】そして、この蛍光ランプLの製造(排気工
程)は、たとえばつぎのようにして行われる。図4およ
び図5は排気工程の説明図であって、図中91は排気ヘ
ッド、92は排気ヘッド91に接続した切換弁、93お
よび94は切換弁92に接続した真空ポンプとアルゴン
などの不活性ガス供給源である。(なお、図4は左右対
称的にランプLおよび機器が配設してあり、図中左側機
器にはa、右側機器にはb記号を付して説明する。)ま
ず、ガラスバルブ1の両端に封着されたステム2の排気
管5a,5bを排気ヘッド91a,91bに気密に接続
する。
【0035】排気作業の実施の形態1(図4参照) (1)まず、バルブ1を加熱しながら切換弁92a,9
2bを真空ポンプ93a,93bに接続してバルブ1内
を真空度が約3Torrになるまで排気する。
【0036】(2)つぎに、排気管5b側の排気を続け
ながら排気管5a側の切換弁92aを不活性ガス供給源
94a側に切換え、バルブ1内に約15Torrの平衡
圧力となる不活性ガスを約10秒間通流させ、バルブ1
内の不純ガスを通流ガスとともに排気管5b側を介し排
出する。
【0037】(3)つぎに、(2)の状態で左右両側の
フィラメント電極6a,6bに約8.5Vの電圧を約1
2秒間印加して通電し、フィラメント電極6a,6bに
塗布してある電子放射性物質などを加熱分解し、このと
き発生した放出ガスを通流ガスとともに排気管5b側を
介し排出する。
【0038】(4)つぎに、(2)の状態で左右両側の
フィラメント電極6a,6bに(2)より高い約12V
の電圧を約8秒間印加して通電し、両フィラメント電極
6a,6bにエンドグロー放電を発生させ電極6a,6
bの端部などにある電子放射性物質の分解をする。そし
て、このとき発生した放出ガスを通流ガスとともに排気
管5bを介し排出する。
【0039】(5)つぎに、排気管5a側の切換弁92
aを真空ポンプ93aに切換えて、バルブ1内を両方の
排気管5a,5bを介し真空度が約0.1Torrにな
るまで排気する。
【0040】(6)切換弁92bを閉じ、切換弁92a
を不活性ガス供給源94a側に切換えて、バルブ1内に
不活性ガスを約2.8Torr導入する。
【0041】(7)両方の排気管5a,5bをバーナな
どで加熱し気密に封切した後、バルブ1を排気ヘッド9
1a,91bから取り出し排気作業は終了する。
【0042】排気作業の実施の形態2(図4参照) (1)バルブ1を加熱しながら切換弁92a,92bを
真空ポンプ93a,93bに接続してバルブ1内を真空
度が約3Torrになるまで排気する。
【0043】(2)つぎに、排気管5b側の排気を続け
ながら排気管5a側の切換弁92aを不活性ガス供給源
94a側に切換え、バルブ1内に約15Torrの平衡
圧力となる不活性ガスを約10秒間通流させ、バルブ1
内の不純ガスを通流ガスとともに排気管5b側を介し排
出する。
【0044】(3)つぎに、(2)の状態で右側のフィ
ラメント電極6bに約8.5Vの電圧を約8秒間印加し
て通電し、右側のフィラメント電極6bに塗布してある
電子放射性物質などを加熱分解し、このとき発生した分
解ガスを通流ガスとともに排気管5b側を介し排出す
る。
【0045】(4)つぎに、排気管5a側の切換弁92
aを真空ポンプ93a側に切替え、バルブ1内を両排気
管5a,5bから排気する。そして、左側のフィラメン
ト電極6aに約8.5Vの電圧を約8秒間印加して通電
し、右側のフィラメント電極6bに塗布してある電子放
射性物質などを加熱分解し、バルブ1内の真空度が約1
Torrになるまで排気する。
【0046】(5)上記(3)および(4)の作業を必
要に応じて繰り返す。
【0047】(6)つぎに、排気管5a側の切換弁92
aを不活性ガス供給源94a側に切換え、バルブ1内に
約15Torrの平衡圧力となる不活性ガスを約6秒間
通流させ、通流ガスを排気管5b側を介し排出する。
【0048】(7)つぎに、排気管5a、5bの両者の
切換弁92a,92bを真空ポンプ93a,93bに切
換えてバルブ1内を真空度が約0.5Torrになるま
で排気するとともに左右両方のフィラメント電極6a,
6bに約12Vの電圧を約6秒間印加して通電し、フィ
ラメント電極6a,6bでエンドグロー放電を発生させ
電極6a,6bの端部などにある電子放射性物質の分解
を促進させる。そして、このとき発生した分解ガスを通
流ガスとともに両方の排気管5a,5bを介し排出す
る。
【0049】(8)バルブ1内を両方の排気管5a,5
bを介し真空度が約0.1Torrになるまで排気す
る. (9)切換弁92bを閉じ、切換弁92aを不活性ガス
供給源94a側に切換えて、バルブ1内に不活性ガスを
約2.8Torr導入する。
【0050】(10)両方の排気管5a,5bをバーナ
などで加熱し気密に封切した後、バルブ1を排気ヘッド
91a,91bから取り出し排気作業は終了する。
【0051】排気作業の実施の形態3(図5参照) (1)バルブ1を加熱しながら切換弁92a,92bを
真空ポンプ93a,93bに接続してバルブ1内を真空
度が約3Torrになるまで排気する。
【0052】(2)つぎに、排気管5b側の排気を続け
ながら排気管5a側の切換弁92aを不活性ガス供給源
94a側に切換え、バルブ1内に約15Torrの平衡
圧力となる不活性ガスを約10秒間通流させ、バルブ1
内の不純ガスを通流ガスとともに排気管5b側を介し排
出する。
【0053】(3)つぎに、(2)の状態で右側のフィ
ラメント電極6bに約8.5Vの電圧を約8秒間印加し
て通電し、右側のフィラメント電極6bに塗布してある
電子放射性物質などを加熱分解し、このとき発生した分
解ガスを通流ガスとともに排気管5b側を介し排出す
る。
【0054】(4)つぎに、排気管5a側の切換弁92
aを真空ポンプ93a側に切替えるとともに排気管5b
側の切換弁92bを不活性ガス供給源94b側に切換
え、バルブ1内に約15Torr平衡圧力となる不活性
ガスを約6秒間通流させ、バルブ1内の不純ガスを通流
ガスとともに排気管5a側を介し排出する。
【0055】(5)つぎに、(4)の状態で左側のフィ
ラメント電極6aに約8.5Vの電圧を約8秒間印加し
て通電し、左側のフィラメント電極6aに塗布してある
電子放射性物質などを加熱分解し、このとき発生した分
解ガスを通流ガスとともに排気管5a側を介し排出す
る。
【0056】(6)上記(2)ないし(5)の作業を必
要に応じて繰り返す。
【0057】(7)つぎに、排気管5a、5bの両者の
切換弁92a,92bを真空ポンプ93a,93bに切
換えてバルブ1内を真空度が約0.5Torrになるま
で排気するとともに左右両方のフィラメント電極6a,
6bに約72Vの電圧を約6秒間印加して通電し、フィ
ラメント電極6a,6bでエンドグロー放電を発生させ
電極6a,6bの端部などにある電子放射性物質の分解
を促進させる。そして、このとき発生した分解ガスを通
流ガスとともに両方の排気管5a,5bを介し排出す
る。
【0058】(8)バルブ1内を両方の排気管5a,5
bを介し真空度が約0.1Torrになるまで排気す
る. (9)切換弁92bを閉じ、切換弁92aを不活性ガス
供給源94a側に切換えて、バルブ1内に不活性ガスを
約2.8Torr導入する。
【0059】(10)両方の排気管5a,5bをバーナ
などで加熱し気密に封切した後、バルブ1を排気ヘッド
91a,91bから取り出し排気作業は終了する。
【0060】そして、上記のバルブ1は、この後封着部
11に口金(図示しない。)が、接合されてランプLと
して完成される。
【0061】このような構成の蛍光ランプLを点灯装置
により点灯すると、このランプLのバルブ1内において
は、蒸発した水銀から254nmなどの紫外線が発生
し、蛍光体被膜3を励起して所定の発光特性を示す。
【0062】そして、点灯時にフィラメント電極6a,
6bを囲む金属リング7が、電極6a,6b部材や電子
放射性物質などの電極被着物の蒸発物や化合物などの飛
来物を捕捉してバルブ1へ向かうのを阻止するとともに
点灯時に最も高温度となる電極6a,6bを遮蔽して、
電極が直視できないこととバルブ1の黒化が軽減でき
る。
【0063】また、金属リング7によって、ステム2の
圧潰封着部22の側縁に開口した排気管5の開口部51
を覆うようにしたので、バルブ1内の洗浄や封入する不
活性ガス導入の際に、そのガス吹き付けが、まず、金属
リング7に当って分散されるのでバルブ1の内面に形成
された蛍光体被膜3に強く衝突することがなく、蛍光体
被膜3に剥離を生じることを抑制できる。
【0064】したがって、従来の金属リングの形状を少
々変えるのみの簡単な構成で、放電ランプ1Lの黒化を
軽減して発光特性および外観を向上できるという作用効
果を奏する。
【0065】また、図1に示すように排気管5先端の封
切部52を、溶封時に摺接板などに当接させて排気管5
軸とは交差する方向へ曲げることによって、封切部52
のガラス肉溜まりを小さくしてクラックの発生を低減で
きる。また、排気管5を曲げればその突出長を短くで
き、ランプL長さを一定とすれば、バルブ1側の有効発
光部を増やし発光効率を向上できる利点がある。
【0066】また、ランプLの排気工程における排気作
業は、上記1ないし3の実施の形態を採ることができ
る。そして、一方の排気管から不活性ガスを導入し、他
方の排気管から排出する、不活性ガスを通流しながらが
フィラメント電極6aまたは6bに通電して電子放射性
物質を分解させる場合、ガス通流路の下側のフィラメン
ト電極の分解を行うのが好ましい。これは、分解により
放出された不純ガスが、一旦蛍光体被膜3やバルブ1壁
に吸着されると真空ポンプによる吸引では除去できず、
バルブ1内に残留してしまうとランプL点灯中に不純ガ
スとして放出され、水銀と化合して電極近傍のバルブ1
壁に付着して黒化の原因となる。
【0067】したがって、上記実施の形態1ないし3の
内、実施の形態3が最も好ましいといえる。
【0068】また、図6は本発明ランプに用いる金属リ
ングの他の実施の形態を示す斜視図で、図中、図1ない
し図3と同一部分には同一の符号を付してその説明は省
略する。この金属リング7は、コイル状のフィラメント
電極6部を囲む長円形のリング状の筒状部61は従来と
同様の形状であるが、このリング状の筒状部71に連接
して、ステム2の圧潰封着部22端縁の開口部51を覆
うように、この開口部51と対向する部位にほぼ四角形
状の遮蔽板部72が設けてある。
【0069】このように、ステム管21を覆う部分はス
テム管21の全周ではなく、最低ステム2の開口部51
に対向する部分で十分であり、開口部51が圧潰封着部
22の両面にできることもあることから、図6中に点線
で示すように対向する2か所に遮蔽板部72,73を設
けてあっても差支えなく、このような場合はサポートワ
イヤ42に取り付ける作業に際し、開口部51の位置検
出を要さず接合が容易に行える。
【0070】また、この形状の金属リング7は、リング
状の筒状部71と遮蔽板部72とを一枚の金属板からプ
レスなどで成形しても、別々に成形したものを溶接やか
しめにより接合して一体的にしたものであってもよい。
【0071】そして、この構成の金属リング7も上述し
た実施の形態と同様な作用を奏する。
【0072】また、図7は本発明ランプLに用いる金属
リングの他の実施の形態を示し、図中、図1ないし図3
と同一部分には同一の符号を付してその説明は省略す
る。この金属リング7は、2個のコ字状板材74,74
と開口部51を覆う遮蔽板部72および平板75(これ
も遮蔽板部72と同じく長くてもよい。)の4個の部材
を接合して長四角の筒状をなしている。そして、コ字状
板材74,74の内面側には、水銀とチタニウムあるい
はジルコニウムなどとの合金粉末からなる水銀合金やG
EMEDIS(商品名)などの水銀放出構体78を保持
(塗布)させてある。
【0073】この水銀放出構体78を保持させた金属リ
ング7を用いた蛍光ランプLは、特に液体状の水銀を封
入する必要はなく、バルブ1の外部から高周波誘導加熱
コイル(図示しない。)などにより金属リング7部分を
誘導加熱すると、金属板に付着してある水銀放出構体7
8が加熱されて水銀を蒸発放出し、バルブ1内に所定量
の水銀を封入することができる。
【0074】そして、この金属リング7を用いたランプ
Lは、照明器具(図示しない。)などのソケットに装着
され、点灯回路装置を介してフィラメント電極6、6へ
の通電することにより点灯される。
【0075】このランプL点灯時には、通電により高温
となったフィラメント電極6の熱によって、フィラメン
ト電極6を囲み配設された上記水銀放出構体78を保持
(塗布)している金属リング7も昇温し、水銀放出構体
78が加熱されて残存している新たな水銀を徐々にバル
ブ1内に放出し、蛍光体被膜3などに吸収される損耗分
を新たに補給することができる。
【0076】そして、上記実施の形態と同様に金属リン
グ7がフィラメント電極6とステム2の圧潰封着部22
側縁の開口部51とを囲んでいるので、フィラメント電
極6からの蒸発物や化合物を金属リング7が受け、バル
ブ1の蛍光体被膜3へ到達するのを遮断する結果、電極
6と対向するバルブ1端部の黒化を遅延させることがで
きる。
【0077】また、この金属リング7の表面にアルミニ
ウムとジルコニウムとの合金などからなるゲッター79
を塗布しておけば、ランプLの点灯時にゲッター79が
昇温してバルブ1内の不純ガスを吸着し、上記黒化の進
行をさらに軽減でき発光特性の維持率向上および長寿命
化がはかれる。また、金属リング7の内表面には水銀放
出構体78を、外表面にはゲッター79を形成するなど
のことをしてもよい。そして、上記本発明の蛍光ランプ
Lは、照明装置たとえば図8に示す照明器具8に装着さ
れて使用される。図中、81は照明器具本体で、この本
体81には建物等への取付具82、電源接続機構や安定
器どの点灯回路装置83が収納された筐体84が設けら
れている。また、この本体81内には反射板85とソケ
ット装置86,86,…が設けられ、このソケット装置
86,86,…には蛍光ランプL,Lが装着されてい
る。そして、この蛍光ランプL,Lは電源接続機構、安
定器など点灯回路装置83を通じて給電され安定した点
灯ができる。
【0078】なお、本発明は上記実施の形態に限るもの
ではなく、たとえば低圧水銀蒸気放電ランプとしては蛍
光ランプに限らず、蛍光体膜を形成していない紫外線放
射ランプまたはガラスバルブ内に水銀を封入しない希ガ
ス放電ランプなどにも適用できるものであり、その用途
も、照明用や紫外線放射用としてはもちろん、OA機器
用などに用いることができる。
【0079】
【実施例】例1、定格20Wの直管形蛍光ランプLにお
いて、外径が約20mm、長さが約580mmのガラス
バルブ1内の両端部に封着したステム2のフィラメント
電極6および圧潰封着部22を囲うように長径が約13
mm、短径が約10mm、高さが約16mmの長円形の
金属リング7を配設した。(図1に示すと同形)例2、
定格20Wの直管形蛍光ランプLにおいて、外径が約2
0mm、長さが約580mmのガラスバルブ1内の両端
部に封着したステム2のフィラメント電極6を囲うよう
に長径が約13mm、短径が約10mm、高さが約5m
mの長円形の筒状部71を形成するとともに、圧潰封着
部22の排気管開口部51を覆うように筒状部71の下
辺に幅が約8mm、高さが約11mmの遮蔽板部72を
設けた金属リング7を配設した。(図6に示すと同形)
上記例1および例2の蛍光ランプとも、バルブ1端部の
蛍光体被膜3の剥離が生じなかったとともに10000
時間点灯後の黒化(視感による)が従来品に比べて20
%程度軽減できたことを確認した。
【0080】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、フィラメン
ト電極部材や電極被着物質の蒸発物や化合物などの飛散
物およびバルブ洗浄や導入される不活性ガスあるいは水
銀などの大部分を金属リングによって一旦は遮蔽し、バ
ルブへ直接向かい付着されるのが阻止される結果、バル
ブの黒化を軽減できる。また、金属リングは電極を遮蔽
して、上記黒化を軽減して、ランプの外観を向上させ
る。
【0081】また、請求項2に記載の発明では、上記請
求項1に記載と同様な効果を奏するほか、バルブ内面に
形成した蛍光体被膜に導入ガスや水銀が直接に衝突しな
いので蛍光体被膜の剥離を防止できる。特に、照明器具
の小形(薄形)化に合わせ開発がすすむバルブ外径を細
径化(約20mm以下)した蛍光ランプなどに好適す
る。
【0082】また、請求項3に記載の発明では、上記請
求項1および2に記載と同様な効果を奏するほか、金属
リングをサポートワイヤやリード線に接続するに際し、
取付け方向の制限を少なくしてその作業が容易である。
【0083】また、請求項4に記載の発明では、上記請
求項1および2に記載と同様な効果を奏するほか、既存
の金属リングを用いることもできるので高コストとなら
ず、その取付け作業も容易である。
【0084】また、請求項5に記載の発明では、上記請
求項1および2に記載と同様な効果を奏するほか、液状
水銀を用いないので環境改善および水銀の定量封入が可
能でランプの発光特性の向上がはかれる。
【0085】また、ゲッターを格別な部材に形成する必
要がないばかりかゲッターを最良の作動温度領域部位に
容易に形成することができ、黒化の軽減がはかれ発光特
性の向上および長寿命化したランプを提供できる利点を
有する。
【0086】さらに、請求項6に記載の発明では、上記
請求項1ないし請求項5のいずれか一記載の低圧水銀蒸
気放電ランプが装着されたことにより、上記請求項1な
いし請求項5に記載の効果を有していて、発光特性およ
び寿命特性に優れた照明装置を提供できる利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低圧放電ランプたとえば直管形蛍光ラ
ンプの一端部を示す一部断面正面図である。
【図2】図1の一部断面側面図である。
【図3】図1中の矢視A−A線に沿って断面したところ
の上面図である。
【図4】排気工程の説明図である。
【図5】他の排気工程の説明図である。
【図6】本発明のランプに用いる金属リングの他の実施
の形態を示す斜視図である。
【図7】本発明のランプに用いる金属リングの他の実施
の形態を示す斜視図である。
【図8】本発明に係わる照明装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
L:低圧水銀蒸気放電ランプ(蛍光ランプ) 1:ガラスバルブ 2:ステム 3:蛍光体被膜 41:リード線 42:サポートワイヤ 5:排気管 51:開口部 6:フィラメント電極 7:金属リング 71:筒状部 72:遮蔽板部 78:水銀放出構体 79:ゲッター 8:照明装置(照明器具) 81:照明器具本体 83:点灯回路装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスバルブと;このバルブの端部に封
    着された排気管を有するステムと;このステムに植設し
    たリード線間に継線されたコイル状のフィラメント電極
    と; このフィラメント電極およびステムの排気管開口
    部に対向してこの開口部を囲うよう配設された金属リン
    グと;を具備していることを特徴とする低圧水銀蒸気放
    電ランプ。
  2. 【請求項2】 内面に蛍光体膜が形成されたガラスバル
    ブと;このバルブの端部に封着された排気管を有するス
    テムと;このステムに植設したリード線間に継線された
    コイル状のフィラメント電極と;このフィラメント電極
    およびステムの排気管開口部に対向してこの開口部を囲
    むよう配設された金属リングと;を具備していることを
    特徴とする低圧水銀蒸気放電ランプ。
  3. 【請求項3】 金属リングは、フィラメント電極および
    ステムの排気管開口部を囲む筒状に形成されていること
    を特徴とする請求項1または2記載の低圧水銀蒸気放電
    ランプ。
  4. 【請求項4】 金属リングは、フィラメント電極を囲む
    筒状部およびステムの排気管開口部を覆うよう開口部に
    対向した部位の遮蔽板部からなることを特徴とする請求
    項1または2記載の低圧水銀蒸気放電ランプ。
  5. 【請求項5】 金属リングは、水銀放出構体を有するこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の低
    圧水銀蒸気放電ランプ。
  6. 【請求項6】 装置本体と;この装置本体に設けられた
    ソケットと;このソケットに装着された請求項1ないし
    請求項5のいずれか一記載の低圧水銀蒸気放電ランプ
    と;上記装置本体に設けられた低圧水銀蒸気放電ランプ
    の点灯回路装置と;を具備していることを特徴とする照
    明装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005285721A (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Tadahiro Omi 真空管およびその製造装置と真空管の製造方法
WO2009084759A1 (en) * 2007-12-27 2009-07-09 Kumho Electric Inc. The electrode for hot cathode fluorescent lamp

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