JPH10215009A - 変位制御アクチュエータ - Google Patents
変位制御アクチュエータInfo
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- JPH10215009A JPH10215009A JP9327353A JP32735397A JPH10215009A JP H10215009 A JPH10215009 A JP H10215009A JP 9327353 A JP9327353 A JP 9327353A JP 32735397 A JP32735397 A JP 32735397A JP H10215009 A JPH10215009 A JP H10215009A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】大きい変位量を有し、しかも変位量、共振周波
数などの特性ばらつきの極めて小さい小型の精密変位制
御アクチュエータは従来存在しなかった。 【解決手段】相対する主面を有する厚み50μm、幅1
mm 、長さ 8mmの長方形状のニオブ酸リチウム(L
iNbO3)からなる圧電基板2a、2bは、分極軸の
向きが互いに逆方向となるように、主面同士が直接接合
されており、これにより圧電素子2が構成されている。
この圧電素子2の相対する2つの主面には、厚み0.2
μmのクロム−ニッケルからなる電極3a、3bがそれ
ぞれ形成され、バイモルフ型の機械−電気変換子1より
なる精密変位制御アクチュエータが構成されている。
数などの特性ばらつきの極めて小さい小型の精密変位制
御アクチュエータは従来存在しなかった。 【解決手段】相対する主面を有する厚み50μm、幅1
mm 、長さ 8mmの長方形状のニオブ酸リチウム(L
iNbO3)からなる圧電基板2a、2bは、分極軸の
向きが互いに逆方向となるように、主面同士が直接接合
されており、これにより圧電素子2が構成されている。
この圧電素子2の相対する2つの主面には、厚み0.2
μmのクロム−ニッケルからなる電極3a、3bがそれ
ぞれ形成され、バイモルフ型の機械−電気変換子1より
なる精密変位制御アクチュエータが構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、例えば、高信頼性
を確保しながら、比較的大きな変位量を有し、その変位
量を精度良く制御可能な変位制御アクチュエータに関す
るものである。
を確保しながら、比較的大きな変位量を有し、その変位
量を精度良く制御可能な変位制御アクチュエータに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の圧電アクチュエータには、直線変
位型と屈曲変位型があり、その直線変位型には単板型と
積層型が、屈曲変位型にはバイモルフ型がある。直線変
位型、特に積層型はその構成上、大きな変位を得ること
は困難であるが、大きな力を得ることが出来るため、精
密機器の微動アクチュエータ等として利用されてきた。
ところが、圧電体と電極を多数積層するため高価なアク
チュエータとなりがちであった。また、屈曲変位型のバ
イモルフ型は機械−電気変換子同士を貼り合わせ、また
機械−電気変換子と金属板とを貼り合わせる事により構
成されている。このアクチュエータは変位量が極めて大
きく、安価であるため、多くの分野で利用されている。
位型と屈曲変位型があり、その直線変位型には単板型と
積層型が、屈曲変位型にはバイモルフ型がある。直線変
位型、特に積層型はその構成上、大きな変位を得ること
は困難であるが、大きな力を得ることが出来るため、精
密機器の微動アクチュエータ等として利用されてきた。
ところが、圧電体と電極を多数積層するため高価なアク
チュエータとなりがちであった。また、屈曲変位型のバ
イモルフ型は機械−電気変換子同士を貼り合わせ、また
機械−電気変換子と金属板とを貼り合わせる事により構
成されている。このアクチュエータは変位量が極めて大
きく、安価であるため、多くの分野で利用されている。
【0003】バイモルフ型のアクチュエータは具体的に
は、図28に示すように、圧電効果を利用したバイモル
フ型機械−電気変換子50は、電極52a、52bを形
成した圧電セラミック51a、51bをエポキシ樹脂等
の接着剤53により貼り合わせて形成される。
は、図28に示すように、圧電効果を利用したバイモル
フ型機械−電気変換子50は、電極52a、52bを形
成した圧電セラミック51a、51bをエポキシ樹脂等
の接着剤53により貼り合わせて形成される。
【0004】また、図29に示すように、バイモルフ型
機械−電気変換子50の片持ち梁構造は、バイモルフ型
機械−電気変換子50の一端を導電性接着剤54などに
よって固定部材55に接着固定したものである。片持ち
梁構造のバイモルフ型機械−電気変換子は、その共振周
波数が個々の変換子でばらつくために共振周波数から離
れた低い周波数で使用する分野や、個々の変換子で駆動
周波数を適切に選択する事が可能な分野で使用されてい
る。
機械−電気変換子50の片持ち梁構造は、バイモルフ型
機械−電気変換子50の一端を導電性接着剤54などに
よって固定部材55に接着固定したものである。片持ち
梁構造のバイモルフ型機械−電気変換子は、その共振周
波数が個々の変換子でばらつくために共振周波数から離
れた低い周波数で使用する分野や、個々の変換子で駆動
周波数を適切に選択する事が可能な分野で使用されてい
る。
【0005】また、光偏向器に圧電セラミックスを使用
した例としては、従来、圧電素子を積層して構成したア
クチュエータに鏡を取り付け、このアクチュエータに電
圧を印加して鏡の方向を変えるもの(V.J.Fowler & J.S
chlafer.Proc . IEEE.,VOL.54(1966),p.1437)がある。
しかしながらこの光偏向器は積層型のアクチュエータを
使用するため印加電圧に対する光の偏向角度を大きくす
ることができないという不都合があった。
した例としては、従来、圧電素子を積層して構成したア
クチュエータに鏡を取り付け、このアクチュエータに電
圧を印加して鏡の方向を変えるもの(V.J.Fowler & J.S
chlafer.Proc . IEEE.,VOL.54(1966),p.1437)がある。
しかしながらこの光偏向器は積層型のアクチュエータを
使用するため印加電圧に対する光の偏向角度を大きくす
ることができないという不都合があった。
【0006】また、他の光偏向器(特開昭58ー957
10号)においては、バイモルフ型アクチュエータを利
用して鏡を回転させていた。しかしながら、この光偏向
器においては、複数のバイモルフ型アクチュエータと鏡
の回転軸とを機械的に結合していたため構造が極めて複
雑になるという不都合があった。
10号)においては、バイモルフ型アクチュエータを利
用して鏡を回転させていた。しかしながら、この光偏向
器においては、複数のバイモルフ型アクチュエータと鏡
の回転軸とを機械的に結合していたため構造が極めて複
雑になるという不都合があった。
【0007】また、他の光偏向器(特開昭58ー189
618号)においては、バイモルフ型アクチュエータの
圧電素子の電極を複数に分割し、電圧を印加する電極の
数を制御することによって圧電素子の変形量を制御して
いた。しかしながら、この光偏向器においては偏向量の
制御が複雑になるという不都合があった。
618号)においては、バイモルフ型アクチュエータの
圧電素子の電極を複数に分割し、電圧を印加する電極の
数を制御することによって圧電素子の変形量を制御して
いた。しかしながら、この光偏向器においては偏向量の
制御が複雑になるという不都合があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のこのよ
うな圧電セラミックを用いた精密変位制御アクチュエー
タでは、駆動周波数を素子の共振周波数より遥かに低い
周波数に設定した場合でも、破壊限界の10%より高い
印加電圧では、変位との関係に大きな非線形性を示し、
変位を厳密に制御することが困難であることや、圧電セ
ラミック自体が、種々の原料を混合し焼成して製作され
るために、単結晶材料に比べて材料定数のばらつきが大
きくなるため、精密変位制御アクチュエータの変位量が
大きくばらつくことが課題となっていた。
うな圧電セラミックを用いた精密変位制御アクチュエー
タでは、駆動周波数を素子の共振周波数より遥かに低い
周波数に設定した場合でも、破壊限界の10%より高い
印加電圧では、変位との関係に大きな非線形性を示し、
変位を厳密に制御することが困難であることや、圧電セ
ラミック自体が、種々の原料を混合し焼成して製作され
るために、単結晶材料に比べて材料定数のばらつきが大
きくなるため、精密変位制御アクチュエータの変位量が
大きくばらつくことが課題となっていた。
【0009】また、このような従来のアクチュエータで
は、圧電セラミックの接着にエポキシ樹脂等からなる接
着剤が用いられているのが常であり、圧電セラミックの
ヤング率5×1010N/m2〜15×1010N/m2に比
べてエポキシ樹脂のヤング率は0.5×1010N/m2
以下と非常に小さいため、駆動電圧が加わることによる
機械−電気変換子の歪みがエポキシ樹脂等によって吸収
され、変位量が低下してしまうという課題もあった。
は、圧電セラミックの接着にエポキシ樹脂等からなる接
着剤が用いられているのが常であり、圧電セラミックの
ヤング率5×1010N/m2〜15×1010N/m2に比
べてエポキシ樹脂のヤング率は0.5×1010N/m2
以下と非常に小さいため、駆動電圧が加わることによる
機械−電気変換子の歪みがエポキシ樹脂等によって吸収
され、変位量が低下してしまうという課題もあった。
【0010】さらに、接着層の厚みを均一にして圧電セ
ラミックを接着することは困難であるため、機械−電気
変換子の特性、特に変位量や共振周波数にばらつきが生
じるといった課題もある。
ラミックを接着することは困難であるため、機械−電気
変換子の特性、特に変位量や共振周波数にばらつきが生
じるといった課題もある。
【0011】加えて、矩形状のバイモルフ型機械−電気
変換子の変位量を安定化させるためには、その共振周波
数を安定にすることが必要である。この場合、機械−電
気変換子の固定状態を安定なものとすることが必要であ
るが、実際には、機械的にあるいは温度変化などによっ
て発生する応力に起因して、金属等の支持部又は固定部
材で支持又は固定している部分にずれが生じる。例え
ば、接着剤を用いて機械−電気変換子を固定する場合に
は、接着剤の塗布範囲によってその固定位置が変わって
しまい、機械−電気変換子の共振周波数がばらついてし
まう。また、接着剤の温度変化によって機械−電気変換
子の固定状態が変動してしまい、安定な固定状態を維持
することが困難となる。
変換子の変位量を安定化させるためには、その共振周波
数を安定にすることが必要である。この場合、機械−電
気変換子の固定状態を安定なものとすることが必要であ
るが、実際には、機械的にあるいは温度変化などによっ
て発生する応力に起因して、金属等の支持部又は固定部
材で支持又は固定している部分にずれが生じる。例え
ば、接着剤を用いて機械−電気変換子を固定する場合に
は、接着剤の塗布範囲によってその固定位置が変わって
しまい、機械−電気変換子の共振周波数がばらついてし
まう。また、接着剤の温度変化によって機械−電気変換
子の固定状態が変動してしまい、安定な固定状態を維持
することが困難となる。
【0012】機械−電気変換子を利用した光偏向器でも
先で述べた機械−電気変換子の特性上、大きな偏向角を
得るには高い駆動電圧が必要であったり、光偏向器の偏
向角が大きくばらつくという課題も有った。
先で述べた機械−電気変換子の特性上、大きな偏向角を
得るには高い駆動電圧が必要であったり、光偏向器の偏
向角が大きくばらつくという課題も有った。
【0013】本発明は、上記従来の装置のこのような課
題を解決するためになされたものであり、簡単な構成
で、大きい変位量を有し、しかも変位量等の特性ばらつ
きが極めて小さく、変位量を高精度で制御可能な変位制
御アクチュエータを提供することを目的とする。
題を解決するためになされたものであり、簡単な構成
で、大きい変位量を有し、しかも変位量等の特性ばらつ
きが極めて小さく、変位量を高精度で制御可能な変位制
御アクチュエータを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、相対する第1と第2の主
面を有する少なくとも2つの圧電基板の前記第1の主面
同士が直接接合を利用して接合された圧電素子と、前記
それぞれの圧電素子の前記第2の主面に形成された電極
とを有する機械−電気変換子と、前記機械−電気変換子
を支持する支持体とを備えた変位制御アクチュエータで
ある。
め、請求項1記載の本発明は、相対する第1と第2の主
面を有する少なくとも2つの圧電基板の前記第1の主面
同士が直接接合を利用して接合された圧電素子と、前記
それぞれの圧電素子の前記第2の主面に形成された電極
とを有する機械−電気変換子と、前記機械−電気変換子
を支持する支持体とを備えた変位制御アクチュエータで
ある。
【0015】請求項2記載の本発明は、上記2つの圧電
基板の前記第1の主面同士は、前記2つの圧電基板の構
成原子が、酸素及び水酸基からなる群から選ばれる少な
くとも一つを介して相互に結合することにより直接接合
されている請求項1に記載の変位制御アクチュエータで
ある。
基板の前記第1の主面同士は、前記2つの圧電基板の構
成原子が、酸素及び水酸基からなる群から選ばれる少な
くとも一つを介して相互に結合することにより直接接合
されている請求項1に記載の変位制御アクチュエータで
ある。
【0016】この様な構成により、より強固な結合が得
られ、基板の境界面での損失を極小にすることができ、
大きな変位量を確保することができる。
られ、基板の境界面での損失を極小にすることができ、
大きな変位量を確保することができる。
【0017】請求項3記載の本発明は、上記2つの圧電
基板は、分極軸の向きが互いに逆方向となるように接合
されている請求項1に記載の変位制御アクチュエータで
ある。
基板は、分極軸の向きが互いに逆方向となるように接合
されている請求項1に記載の変位制御アクチュエータで
ある。
【0018】この様な構成により、例えば、それぞれの
圧電基板が効果的にたわみ振動を励振するため、大きな
変位量を有する事が出来る。
圧電基板が効果的にたわみ振動を励振するため、大きな
変位量を有する事が出来る。
【0019】請求項4記載の本発明は、前記2つの圧電
基板の内の一方の圧電基板に形成されたバッファ層と、
前記2つの圧電基板の内の他方の圧電基板とが直接接合
されている請求項1記載の変位制御アクチュエータであ
る。
基板の内の一方の圧電基板に形成されたバッファ層と、
前記2つの圧電基板の内の他方の圧電基板とが直接接合
されている請求項1記載の変位制御アクチュエータであ
る。
【0020】この様な構成により、例えば、接合面状態
のばらつきを無視することが出来たり、接合が困難な材
料の接合を可能にすることができたりする。
のばらつきを無視することが出来たり、接合が困難な材
料の接合を可能にすることができたりする。
【0021】請求項5記載の本発明は、上記機械−電気
変換子の一端が支持体に支持されている請求項1に記載
の変位制御アクチュエータである。
変換子の一端が支持体に支持されている請求項1に記載
の変位制御アクチュエータである。
【0022】この様な構成により、例えば、変位量取り
出しの効率を向上する事が出来る。
出しの効率を向上する事が出来る。
【0023】請求項6記載の本発明は、上記圧電基板
が、結晶構造3m族の単結晶圧電材料からなり、前記単
結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記Y軸となす角が+12
9°〜+152°の軸に垂直であり、かつ、X軸を含
み、前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前
記X軸に垂直である請求項1に記載の変位制御アクチュ
エータである。
が、結晶構造3m族の単結晶圧電材料からなり、前記単
結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記Y軸となす角が+12
9°〜+152°の軸に垂直であり、かつ、X軸を含
み、前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前
記X軸に垂直である請求項1に記載の変位制御アクチュ
エータである。
【0024】この様な構成により、例えば、変位量ばら
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
【0025】請求項7記載の本発明は、上記圧電基板
が、結晶構造3m族の単結晶圧電材料からなり、前記単
結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記Y軸となす角が−26
°〜+26°の軸に垂直であり、かつ、前記X軸を含
み、前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前
記X軸と平行である請求項1に記載の変位制御アクチュ
エータである。
が、結晶構造3m族の単結晶圧電材料からなり、前記単
結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記Y軸となす角が−26
°〜+26°の軸に垂直であり、かつ、前記X軸を含
み、前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前
記X軸と平行である請求項1に記載の変位制御アクチュ
エータである。
【0026】この様な構成により、例えば、変位量ばら
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
【0027】請求項8記載の本発明は、上記圧電基板
が、結晶構造32族の単結晶圧電材料からなり、前記単
結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が前記X軸に垂直であり、前記
圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前記Z軸と
+52°〜+86°の角度をなす請求項1に記載の変位
制御アクチュエータである。
が、結晶構造32族の単結晶圧電材料からなり、前記単
結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が前記X軸に垂直であり、前記
圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前記Z軸と
+52°〜+86°の角度をなす請求項1に記載の変位
制御アクチュエータである。
【0028】この様な構成により、例えば、変位量ばら
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
【0029】請求項9記載の本発明は、上記圧電基板
が、結晶構造32族の単結晶圧電材料からなり、前記単
結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記X軸となす角が−26
°〜+26°の軸に垂直であり、かつ、前記Y軸を含
み、前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前
記Y軸に平行である請求項1に記載の変位制御アクチュ
エータである。
が、結晶構造32族の単結晶圧電材料からなり、前記単
結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記X軸となす角が−26
°〜+26°の軸に垂直であり、かつ、前記Y軸を含
み、前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前
記Y軸に平行である請求項1に記載の変位制御アクチュ
エータである。
【0030】この様な構成により、例えば、変位量ばら
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
【0031】請求項10記載の本発明は、上記圧電基板
が、結晶構造32族の単結晶圧電材料からなり、前記単
結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記X軸となす角が+82
°〜+98°の軸に垂直であり、且つ、前記Z軸を含
み、前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前
記Z軸に垂直である請求項1に記載の変位制御アクチュ
エータである。
が、結晶構造32族の単結晶圧電材料からなり、前記単
結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記X軸となす角が+82
°〜+98°の軸に垂直であり、且つ、前記Z軸を含
み、前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前
記Z軸に垂直である請求項1に記載の変位制御アクチュ
エータである。
【0032】この様な構成により、例えば、変位量ばら
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
【0033】請求項11記載の本発明は、上記圧電基板
が、結晶構造4mm族の単結晶圧電材料からなり、前記
単結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記Y軸となす角が+22
°〜+41°の軸に垂直であり、かつ、前記X軸を含
み、前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前
記X軸に垂直である請求項1に記載の変位制御アクチュ
エータである。
が、結晶構造4mm族の単結晶圧電材料からなり、前記
単結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記Y軸となす角が+22
°〜+41°の軸に垂直であり、かつ、前記X軸を含
み、前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前
記X軸に垂直である請求項1に記載の変位制御アクチュ
エータである。
【0034】この様な構成により、例えば、変位量ばら
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
【0035】請求項12記載の本発明は、上記圧電基板
が、結晶構造4mm族の単結晶圧電材料からなり、前記
単結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記Z軸となす角が+49
°〜+68°の軸に垂直であり、かつ、前記Y軸を含
み、前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前
記Y軸に垂直である請求項1に記載の変位制御アクチュ
エータである。
が、結晶構造4mm族の単結晶圧電材料からなり、前記
単結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記Z軸となす角が+49
°〜+68°の軸に垂直であり、かつ、前記Y軸を含
み、前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前
記Y軸に垂直である請求項1に記載の変位制御アクチュ
エータである。
【0036】この様な構成により、例えば、変位量ばら
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
【0037】請求項13記載の本発明は、上記圧電基板
が、結晶構造4mm族の単結晶圧電材料からなり、前記
単結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記Z軸と垂直である請求
項1に記載の変位制御アクチュエータである。
が、結晶構造4mm族の単結晶圧電材料からなり、前記
単結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記Z軸と垂直である請求
項1に記載の変位制御アクチュエータである。
【0038】この様な構成により、例えば、変位量ばら
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
【0039】請求項14記載の本発明は、上記圧電基板
が、結晶構造6mm族の単結晶圧電材料からなり、前記
単結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記Y軸となす角が+23
°〜+51°の軸に垂直であり、かつ、前記X軸を含
み、前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前
記X軸に垂直である請求項1に記載の変位制御アクチュ
エータである。
が、結晶構造6mm族の単結晶圧電材料からなり、前記
単結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記Y軸となす角が+23
°〜+51°の軸に垂直であり、かつ、前記X軸を含
み、前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前
記X軸に垂直である請求項1に記載の変位制御アクチュ
エータである。
【0040】この様な構成により、例えば、変位量ばら
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
【0041】請求項15記載の本発明は、上記圧電基板
が、結晶構造6mm族の単結晶圧電材料からなり、前記
単結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記Z軸となす角が+46
°〜+66°の軸に垂直であり、かつ、前記Y軸を含
み、前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前
記Y軸に垂直である請求項1に記載の変位制御アクチュ
エータである。
が、結晶構造6mm族の単結晶圧電材料からなり、前記
単結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸としたとき
に、前記圧電基板の主面が、前記Z軸となす角が+46
°〜+66°の軸に垂直であり、かつ、前記Y軸を含
み、前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前
記Y軸に垂直である請求項1に記載の変位制御アクチュ
エータである。
【0042】この様な構成により、例えば、変位量ばら
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
つきを小さく抑えながら、大変位量を確保することが可
能である。
【0043】請求項16記載の本発明は、相対する第1
と第2の主面を有する少なくとも2つの圧電基板の前記
第1の主面同士が直接接合を利用して接合された圧電素
子と、前記それぞれの圧電素子の前記第2の主面に形成
された電極とを有する機械−電気変換子と、前記機械−
電気変換子を支持する支持体とを備え、前記機械−電気
変換子と前記支持体とが直接接合を利用して接合されて
いる変位制御アクチュエータである。
と第2の主面を有する少なくとも2つの圧電基板の前記
第1の主面同士が直接接合を利用して接合された圧電素
子と、前記それぞれの圧電素子の前記第2の主面に形成
された電極とを有する機械−電気変換子と、前記機械−
電気変換子を支持する支持体とを備え、前記機械−電気
変換子と前記支持体とが直接接合を利用して接合されて
いる変位制御アクチュエータである。
【0044】請求項17記載の本発明は、上記機械−電
気変換子を構成する前記圧電基板と前記支持体とは、前
記圧電基板の構成原子と前記支持体の構成原子が酸素及
び水酸基からなる群から選ばれる少なくとも一つを介し
て相互に結合することにより、直接接合されている請求
項16に記載の変位制御アクチュエータである。
気変換子を構成する前記圧電基板と前記支持体とは、前
記圧電基板の構成原子と前記支持体の構成原子が酸素及
び水酸基からなる群から選ばれる少なくとも一つを介し
て相互に結合することにより、直接接合されている請求
項16に記載の変位制御アクチュエータである。
【0045】この様な構成により、例えば、より強固な
結合が得られ、接合面での条件の変化が極小となり、如
何なる環境下でも、変位量ばらつきを小さくすることが
できる。
結合が得られ、接合面での条件の変化が極小となり、如
何なる環境下でも、変位量ばらつきを小さくすることが
できる。
【0046】請求項18記載の本発明は、上記圧電基板
と前記支持体とが同一の材料により構成されている請求
項16に記載の変位制御アクチュエータである。
と前記支持体とが同一の材料により構成されている請求
項16に記載の変位制御アクチュエータである。
【0047】この様な構成により、例えば、より接合面
の条件の変化を小くし、変位量ばらつきを小さくするこ
とができる。
の条件の変化を小くし、変位量ばらつきを小さくするこ
とができる。
【0048】請求項19記載の本発明は、相対する第1
と第2の主面を有する少なくとも2つの圧電基板の前記
第1の主面同士が直接接合を利用して接合された圧電素
子と、前記それぞれの圧電素子の前記第2の主面に形成
された電極とを有する機械−電気変換子と、前記機械−
電気変換子を支持する支持体とを備え、前記機械−電気
変換子と前記支持体とが直接接合を利用して接合されて
おり、前記機械−電気変換子の自由端に反射板が取り付
けられている変位制御アクチュエータである。
と第2の主面を有する少なくとも2つの圧電基板の前記
第1の主面同士が直接接合を利用して接合された圧電素
子と、前記それぞれの圧電素子の前記第2の主面に形成
された電極とを有する機械−電気変換子と、前記機械−
電気変換子を支持する支持体とを備え、前記機械−電気
変換子と前記支持体とが直接接合を利用して接合されて
おり、前記機械−電気変換子の自由端に反射板が取り付
けられている変位制御アクチュエータである。
【0049】請求項20記載の本発明は、相対する第1
と第2の主面を有する少なくとも2つの圧電基板の前記
第1の主面同士が直接接合を利用して接合された圧電素
子と、前記それぞれの圧電素子の前記第2の主面に形成
された電極とを有する機械−電気変換子と、前記機械−
電気変換子を支持する支持体とを備え、前記機械−電気
変換子と前記支持体とが直接接合を利用して接合されて
おり、前記圧電素子を構成する一方の圧電基板の長さが
他方より長く、その長い方の圧電基板の内、前記他方の
圧電基板の先端部から突出した部位の表面に、反射膜が
形成されている変位制御アクチュエータである。
と第2の主面を有する少なくとも2つの圧電基板の前記
第1の主面同士が直接接合を利用して接合された圧電素
子と、前記それぞれの圧電素子の前記第2の主面に形成
された電極とを有する機械−電気変換子と、前記機械−
電気変換子を支持する支持体とを備え、前記機械−電気
変換子と前記支持体とが直接接合を利用して接合されて
おり、前記圧電素子を構成する一方の圧電基板の長さが
他方より長く、その長い方の圧電基板の内、前記他方の
圧電基板の先端部から突出した部位の表面に、反射膜が
形成されている変位制御アクチュエータである。
【0050】請求項21記載の本発明は、相対する第1
と第2の主面を有する少なくとも2つの圧電基板の前記
第1の主面同士が直接接合を利用して接合された圧電素
子と、前記それぞれの圧電素子の前記第2の主面に形成
された電極とを有する機械−電気変換子と、前記機械−
電気変換子を支持する支持体とを備え、前記機械−電気
変換子と前記支持体とが直接接合を利用して接合されて
おり、前記圧電基板の表面に反射膜が形成されている変
位制御アクチュエータである。
と第2の主面を有する少なくとも2つの圧電基板の前記
第1の主面同士が直接接合を利用して接合された圧電素
子と、前記それぞれの圧電素子の前記第2の主面に形成
された電極とを有する機械−電気変換子と、前記機械−
電気変換子を支持する支持体とを備え、前記機械−電気
変換子と前記支持体とが直接接合を利用して接合されて
おり、前記圧電基板の表面に反射膜が形成されている変
位制御アクチュエータである。
【0051】請求項22記載の本発明は、上記機械−電
気変換子を構成する前記圧電基板と前記支持体とは、前
記圧電基板の構成原子と前記支持体の構成原子が酸素及
び水酸基からなる群から選ばれる少なくとも一つを介し
て相互に結合することにより、直接接合されている請求
項19、20又は21に記載の変位制御アクチュエータ
である。
気変換子を構成する前記圧電基板と前記支持体とは、前
記圧電基板の構成原子と前記支持体の構成原子が酸素及
び水酸基からなる群から選ばれる少なくとも一つを介し
て相互に結合することにより、直接接合されている請求
項19、20又は21に記載の変位制御アクチュエータ
である。
【0052】この様な構成により、例えば、より強固な
結合が得られ、接合面での条件の変化が極小となり、如
何なる環境下でも、変位量ばらつきを小さくすることが
できる。
結合が得られ、接合面での条件の変化が極小となり、如
何なる環境下でも、変位量ばらつきを小さくすることが
できる。
【0053】請求項23記載の本発明は、上記圧電基板
に形成されたバッファ層と、前記支持体とが直接接合さ
れている、又は、前記支持体に形成されたバッファ層
と、前記圧電基板とが直接接合されている請求項16、
19、20、又は21に記載の変位制御アクチュエータ
である。
に形成されたバッファ層と、前記支持体とが直接接合さ
れている、又は、前記支持体に形成されたバッファ層
と、前記圧電基板とが直接接合されている請求項16、
19、20、又は21に記載の変位制御アクチュエータ
である。
【0054】この様な構成により、例えば、接合面状態
のばらつきを無視することが出来たり、接合が困難な材
料の接合を可能にすることができたりする。
のばらつきを無視することが出来たり、接合が困難な材
料の接合を可能にすることができたりする。
【0055】請求項24記載の本発明は、上記圧電基板
と前記支持体とが同一の材料により構成されている請求
項19、20又は21に記載の変位制御アクチュエータ
である。
と前記支持体とが同一の材料により構成されている請求
項19、20又は21に記載の変位制御アクチュエータ
である。
【0056】この様な構成により、例えば、より接合面
の条件の変化を小くし、変位量ばらつきを小さくするこ
とができる。
の条件の変化を小くし、変位量ばらつきを小さくするこ
とができる。
【0057】請求項25記載の本発明は、上記電極の全
部又は一部が反射膜を兼ねている請求項21に記載の変
位制御アクチュエータである。
部又は一部が反射膜を兼ねている請求項21に記載の変
位制御アクチュエータである。
【0058】この様な構成により、例えば、構造をより
簡単にすることができる。
簡単にすることができる。
【0059】上記構成により、例えば、簡単な構成で、
大きい変位量を有し、しかも変位量等の特性ばらつきが
極めて小さく、変位量を高精度で制御可能な変位制御ア
クチュエータを提供することができる。
大きい変位量を有し、しかも変位量等の特性ばらつきが
極めて小さく、変位量を高精度で制御可能な変位制御ア
クチュエータを提供することができる。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を用いて本発明
をさらに具体的に説明する。 〈第1の実施の形態〉図1は本発明の第1の実施の形態
における精密変位制御アクチュエータに用いる機械−電
気変換子を示す斜視図である。図1に示すように、相対
する2つの主面を有する厚み50μm、幅1mm、長さ
8mmの長方形状のニオブ酸リチウム(LiNbO3)
からなる圧電基板2a、2bは、その主面同士が直接接
合さ れており、これにより圧電素子2が構成されてい
る。ここで、圧電基板2aと圧電基板2bは、分極軸の
向きが互いに逆方向となるように接合されている。圧電
素子2の相対する2つの主面には、厚み0.2μmのク
ロム−ニッケルからなる電極3a、3bがそれぞれ形成
されている。これにより、バイモルフ型の機械−電気変
換子1が構成されている。
をさらに具体的に説明する。 〈第1の実施の形態〉図1は本発明の第1の実施の形態
における精密変位制御アクチュエータに用いる機械−電
気変換子を示す斜視図である。図1に示すように、相対
する2つの主面を有する厚み50μm、幅1mm、長さ
8mmの長方形状のニオブ酸リチウム(LiNbO3)
からなる圧電基板2a、2bは、その主面同士が直接接
合さ れており、これにより圧電素子2が構成されてい
る。ここで、圧電基板2aと圧電基板2bは、分極軸の
向きが互いに逆方向となるように接合されている。圧電
素子2の相対する2つの主面には、厚み0.2μmのク
ロム−ニッケルからなる電極3a、3bがそれぞれ形成
されている。これにより、バイモルフ型の機械−電気変
換子1が構成されている。
【0061】以下に、上記のような構成を有する機械−
電気変換子の製造方法の一例について説明する。
電気変換子の製造方法の一例について説明する。
【0062】図2(a)〜(c)は本発明の第1の実施
の形態における精密変位制御アクチュエータに用いる機
械−電気変換子の製造方法における直接接合の各段階の
圧電基板の界面状態を示す説明図である。図2(a)〜
(c)において、L1、L2、L3は圧電基板間の距離を
示している。
の形態における精密変位制御アクチュエータに用いる機
械−電気変換子の製造方法における直接接合の各段階の
圧電基板の界面状態を示す説明図である。図2(a)〜
(c)において、L1、L2、L3は圧電基板間の距離を
示している。
【0063】まず、圧電基板2a、2bである2枚のL
iNbO3基板の両面を鏡面研磨した。次いで、これら
の圧電基板2a、2bを、アンモニアと過酸化水素と水
の混合液(アンモニア水:過酸化水素水:水=1:1:
6(容量比))で洗浄することにより、圧電基板2a、
2bに親水化処理を施した。図2(a)に示すように、
前記混合液で洗浄された圧電基板2a、2bの表面は水
酸基(−OH基)で終端され、親水性になった。図2
(a)は、接合の前の状態を示している。
iNbO3基板の両面を鏡面研磨した。次いで、これら
の圧電基板2a、2bを、アンモニアと過酸化水素と水
の混合液(アンモニア水:過酸化水素水:水=1:1:
6(容量比))で洗浄することにより、圧電基板2a、
2bに親水化処理を施した。図2(a)に示すように、
前記混合液で洗浄された圧電基板2a、2bの表面は水
酸基(−OH基)で終端され、親水性になった。図2
(a)は、接合の前の状態を示している。
【0064】次いで、図2(b)に示すように、親水化
処理を施した2枚の圧電基板(LiNbO3)2a、2
bを、分極軸の向きが互いに逆方向となるようにして接
合 した(L1>L2)。これにより、脱水が起こり、圧
電基板(LiNbO3)2aと圧電基板(LiNbO3)
2bは、−OH重合や水素結合などの引力により引き合
って接合された。
処理を施した2枚の圧電基板(LiNbO3)2a、2
bを、分極軸の向きが互いに逆方向となるようにして接
合 した(L1>L2)。これにより、脱水が起こり、圧
電基板(LiNbO3)2aと圧電基板(LiNbO3)
2bは、−OH重合や水素結合などの引力により引き合
って接合された。
【0065】次いで、上記のようにして接合した圧電基
板(LiNbO3)2a、2bに 、450℃の温度で熱
処理を施した。これにより、図2(c)に示すように、
圧電基板(LiNbO3)2aの構成原子と圧電基板
(LiNbO3)2bの構成原子との間が酸素(O)を
介して共有結合した状態となり(L2>L3)、圧電基板
2a、2bが原子レベルで強固に直接接合された。すな
わち、接合の界面に接着剤などの接着層の存在しない結
合状態が得られた。あるいは、圧電基板(LiNb
O3)2aの構成原子と圧電基板(LiNbO3)2bの
構成原子との間が水酸基を介して共有結合した状態とな
り、圧電基板2a、2bが原子レベルで強固に直接接合
される場合もある。
板(LiNbO3)2a、2bに 、450℃の温度で熱
処理を施した。これにより、図2(c)に示すように、
圧電基板(LiNbO3)2aの構成原子と圧電基板
(LiNbO3)2bの構成原子との間が酸素(O)を
介して共有結合した状態となり(L2>L3)、圧電基板
2a、2bが原子レベルで強固に直接接合された。すな
わち、接合の界面に接着剤などの接着層の存在しない結
合状態が得られた。あるいは、圧電基板(LiNb
O3)2aの構成原子と圧電基板(LiNbO3)2bの
構成原子との間が水酸基を介して共有結合した状態とな
り、圧電基板2a、2bが原子レベルで強固に直接接合
される場合もある。
【0066】LiNbO3のキュリー点は1210℃で
あり、これに近い温度履歴によっ て特性が劣化するた
め、熱処理温度はキュリー点以下であるのが望ましい。
あり、これに近い温度履歴によっ て特性が劣化するた
め、熱処理温度はキュリー点以下であるのが望ましい。
【0067】ちなみに、接合したいものの鏡面研磨され
た面同士を表面処理して、接触させることにより、接着
剤などの接着層を介さずに界面間に直接生ずる接合を
「直接接合」と呼ぶ。一般的には、熱処理を施すことに
より、分子間力による接合から共有結合やイオン結合な
どの原子レベルの強力な接合となる。
た面同士を表面処理して、接触させることにより、接着
剤などの接着層を介さずに界面間に直接生ずる接合を
「直接接合」と呼ぶ。一般的には、熱処理を施すことに
より、分子間力による接合から共有結合やイオン結合な
どの原子レベルの強力な接合となる。
【0068】次いで、直接接合した圧電基板(LiNb
O3)2a、2b、すなわち圧電素子2の相対する2つ
の主面に、真空蒸着法によってクロム−ニッケルを蒸着
し、電極3a、3bを形成した(図1参照)。
O3)2a、2b、すなわち圧電素子2の相対する2つ
の主面に、真空蒸着法によってクロム−ニッケルを蒸着
し、電極3a、3bを形成した(図1参照)。
【0069】最後に、ダイシングソーを用いて所定の大
きさの短冊状に切断加工し、バイモルフ型の機械−電気
変換子1を作製した。
きさの短冊状に切断加工し、バイモルフ型の機械−電気
変換子1を作製した。
【0070】図3に示すように、一方の圧電基板に酸化
珪素薄膜などからなるバッファ層46を直接接合し、再
度、その圧電基板ともう一方の圧電基板を直接接合する
ことも可能である。すなわち、圧電基板2aの一方の主
面に厚み0.1μmの酸化珪素薄膜などからなバッファ
層46を直接接合し、このバッファ層46と他の圧電基
板2bに親水化処理を施した後、両者を重ね合わせて熱
処理を施すことにより、圧電基板2bの構成原子とバッ
ファ層46の構成原子が酸素又は水酸基を介して接合さ
れる。
珪素薄膜などからなるバッファ層46を直接接合し、再
度、その圧電基板ともう一方の圧電基板を直接接合する
ことも可能である。すなわち、圧電基板2aの一方の主
面に厚み0.1μmの酸化珪素薄膜などからなバッファ
層46を直接接合し、このバッファ層46と他の圧電基
板2bに親水化処理を施した後、両者を重ね合わせて熱
処理を施すことにより、圧電基板2bの構成原子とバッ
ファ層46の構成原子が酸素又は水酸基を介して接合さ
れる。
【0071】接合面にうねりや凹凸がある場合、又は接
合面にゴミなどの異物が付着している場合でも、バッフ
ァ層46が凹凸などを吸収してくれるので、直接接合を
容易に行うことができる。
合面にゴミなどの異物が付着している場合でも、バッフ
ァ層46が凹凸などを吸収してくれるので、直接接合を
容易に行うことができる。
【0072】また、親水化処理によって表面に酸素や水
酸基が形成され難い材料を接合する場合にも、バッファ
層46を直接接合することにより、接合を容易に行うこ
とができる。この場合、バッファ層46は、接合予定面
の一方側だけに接合しても、両方の面に接合しても構わ
ない。
酸基が形成され難い材料を接合する場合にも、バッファ
層46を直接接合することにより、接合を容易に行うこ
とができる。この場合、バッファ層46は、接合予定面
の一方側だけに接合しても、両方の面に接合しても構わ
ない。
【0073】尚、バッファ層の材料としては、酸化珪素
の他に、例えば、窒化珪素、金属珪化物などを用いるこ
とができる。
の他に、例えば、窒化珪素、金属珪化物などを用いるこ
とができる。
【0074】又、上記実施の形態では、バッファ層46
を一方の圧電基板に直接接合する場合について説明した
がこれに限らず例えば、バッファ層46を、成膜技術を
用いて、一方の圧電基板に形成し、その圧電基板上のバ
ッファ層ともう一方の圧電基板とを直接接合した構成て
も勿論良い。これにより直接接合しにくい圧電基板同士
の場合の組合せでも、バッファ層を介することにより直
接接合が可能となり、圧電基板の材料の選択の幅が広が
るという付随的効果もある。 〈第2の実施の形態〉図4は本発明の第2の実施の形態
における精密変位制御アクチュエータを示す斜視図、図
5はその断面図である。図4、図5に示すように、相対
する2つの主面を有する厚み50μm、幅1mm、長さ
8mmの長方形状のLiNbO3からなる圧電基板2
a、2bは、その主面同士が直接接合されており、これ
により機械−電気変換子1が構成されている。ここで、
圧電基板2aと圧電基板2bは、分極軸の向きが互いに
逆方向となるように接合されている。機械−電気変換子
1の一端は、LiNbO3からなる支持体4a、4bに
挟持された状態で固定されている。ここで、機械−電気
変換子1は、支持体4a、4bに直接接合されている。
この場合、例えば、図27に示すように、機械−電気変
換子1と支持体4a、4bとの接合は、酸化珪素薄膜な
どからなるバッファ層を介してする直接接合でもよい。
機械−電気変換子1の相対する2つの主面には、厚み
0.2μmのクロム−ニッケルからなる電極3a、3b
がそれぞれ形成されており、これらの電極3a、3bは
電極取り出しを容易にするために、支持体4a、4bに
も連続して形成されている。これにより、精密変位制御
アクチュエータ100が構成されている。
を一方の圧電基板に直接接合する場合について説明した
がこれに限らず例えば、バッファ層46を、成膜技術を
用いて、一方の圧電基板に形成し、その圧電基板上のバ
ッファ層ともう一方の圧電基板とを直接接合した構成て
も勿論良い。これにより直接接合しにくい圧電基板同士
の場合の組合せでも、バッファ層を介することにより直
接接合が可能となり、圧電基板の材料の選択の幅が広が
るという付随的効果もある。 〈第2の実施の形態〉図4は本発明の第2の実施の形態
における精密変位制御アクチュエータを示す斜視図、図
5はその断面図である。図4、図5に示すように、相対
する2つの主面を有する厚み50μm、幅1mm、長さ
8mmの長方形状のLiNbO3からなる圧電基板2
a、2bは、その主面同士が直接接合されており、これ
により機械−電気変換子1が構成されている。ここで、
圧電基板2aと圧電基板2bは、分極軸の向きが互いに
逆方向となるように接合されている。機械−電気変換子
1の一端は、LiNbO3からなる支持体4a、4bに
挟持された状態で固定されている。ここで、機械−電気
変換子1は、支持体4a、4bに直接接合されている。
この場合、例えば、図27に示すように、機械−電気変
換子1と支持体4a、4bとの接合は、酸化珪素薄膜な
どからなるバッファ層を介してする直接接合でもよい。
機械−電気変換子1の相対する2つの主面には、厚み
0.2μmのクロム−ニッケルからなる電極3a、3b
がそれぞれ形成されており、これらの電極3a、3bは
電極取り出しを容易にするために、支持体4a、4bに
も連続して形成されている。これにより、精密変位制御
アクチュエータ100が構成されている。
【0075】図4に示す精密変位制御アクチュエータ1
00は、LiNbO3等からなる機械−電気変換子1の
電極3aと3b間に駆動信号が印加されるが、圧電基板
2aと圧電基板2bは分極軸の向きが互いに逆方向とな
るように接合されているため、圧電基板2aに伸びよう
とするひずみあるいは、縮もうとするひずみが発生し、
圧電基板2bには圧電基板2aと反対のひずみが発生す
る。従って、機械−電気変換子1は支持体4a、4bに
より支持された端を基準としてたわみ振動を励振する
(図6参照)。
00は、LiNbO3等からなる機械−電気変換子1の
電極3aと3b間に駆動信号が印加されるが、圧電基板
2aと圧電基板2bは分極軸の向きが互いに逆方向とな
るように接合されているため、圧電基板2aに伸びよう
とするひずみあるいは、縮もうとするひずみが発生し、
圧電基板2bには圧電基板2aと反対のひずみが発生す
る。従って、機械−電気変換子1は支持体4a、4bに
より支持された端を基準としてたわみ振動を励振する
(図6参照)。
【0076】本実施の形態は圧電特性の安定なLiNb
O3からなる圧電基板2a、2bを使用しているため、
印加電圧に対する変位の線形性も優れている。具体的に
は、破壊限界の85%以上まで線形性を示している(図
19参照)。その結果、高い制御性を有する精密変位制
御アクチュエータを実現することが出来る。また、従来
の圧電セラミック基板を利用した機械−電気変換子での
線形性は、破壊限界の10%までにとどまっている(図
20参照)。さらに、材料ばらつきが小さいLiNbO
3からなる圧電基板2a、2bを使用しているため、精
密変位制御アクチュエータの変位量のばらつきも小さ
い。
O3からなる圧電基板2a、2bを使用しているため、
印加電圧に対する変位の線形性も優れている。具体的に
は、破壊限界の85%以上まで線形性を示している(図
19参照)。その結果、高い制御性を有する精密変位制
御アクチュエータを実現することが出来る。また、従来
の圧電セラミック基板を利用した機械−電気変換子での
線形性は、破壊限界の10%までにとどまっている(図
20参照)。さらに、材料ばらつきが小さいLiNbO
3からなる圧電基板2a、2bを使用しているため、精
密変位制御アクチュエータの変位量のばらつきも小さ
い。
【0077】一方、圧電セラミック基板を接着して作製
した従来の機械−電気変換子の場合には、圧電基板間に
圧電基板よりも柔らかい接着剤が介在しているため、機
械−電気変換子に駆動信号が印加された際に、各圧電基
板に発生するひずみは接着剤により吸収され、たわみに
有効な実効ひずみを小さくする。このため、機械−電気
変換子に励振されるたわみ振動の振幅は小さくなる。
した従来の機械−電気変換子の場合には、圧電基板間に
圧電基板よりも柔らかい接着剤が介在しているため、機
械−電気変換子に駆動信号が印加された際に、各圧電基
板に発生するひずみは接着剤により吸収され、たわみに
有効な実効ひずみを小さくする。このため、機械−電気
変換子に励振されるたわみ振動の振幅は小さくなる。
【0078】しかし、本実施の形態の機械−電気変換子
1は、圧電基板2a、2bを直接接合することによって
作製されているため、圧電基板2a、2b間に接着剤な
どの接着層は存在しない。すなわち、駆動信号を印加
し、圧電基板2a、2bにひずみを発生させたとき、こ
のひずみを吸収するものが存在しないため、損失なくた
わみ振動に変換される。その結果、大きい変位量を有す
る精密変位制御アクチュエータを実現する事が出来る。
1は、圧電基板2a、2bを直接接合することによって
作製されているため、圧電基板2a、2b間に接着剤な
どの接着層は存在しない。すなわち、駆動信号を印加
し、圧電基板2a、2bにひずみを発生させたとき、こ
のひずみを吸収するものが存在しないため、損失なくた
わみ振動に変換される。その結果、大きい変位量を有す
る精密変位制御アクチュエータを実現する事が出来る。
【0079】また、圧電基板2a、2b間に接着層が介
在しないため、温度変化によって機械−電気変換子1の
振動特性が変化することはない。
在しないため、温度変化によって機械−電気変換子1の
振動特性が変化することはない。
【0080】さらに、圧電基板2a、2bの接合状態が
均一となるため、機械−電気変換子1の共振周波数や変
位量のばらつきが極めて小さくなる。
均一となるため、機械−電気変換子1の共振周波数や変
位量のばらつきが極めて小さくなる。
【0081】一方、LiNbO3基板の厚み方向をY’
軸方向、長手方向をZ’軸方向に設定すると、圧縮応力
や引っ張り応力はZ’軸方向に働き、電荷はY’軸方向
に発生することになる。この場合、発生する電荷量は圧
電定数d23’に大きく依存する。また、この圧電定数d
23’の大きさは、Y’軸、Z’軸を結晶軸に対してどの
方向にとるかによって大きく変化する。つまり、Y’軸
とZ’軸の方向によって精密変位制御アクチュエータの
変位量は大きく変化する。Y’軸及びZ’軸を適切に設
定し、圧電定数d23’の大きさの絶対値が最も大きくな
るようにカット角を選んだ場合に、最も変位量の大きい
精密変位制御アクチュエータが得られる。 図7に、L
iNbO3基板の結晶軸とカット角との関係を示す。図
7において、X軸、Y軸、Z軸はLiNbO3の結晶軸
の方向を示し、X’軸(=X軸 )、Y’軸、Z’軸は
X軸を中心にY軸を角θだけ回転させた場合の直交軸を
示している。すなわち、X’軸(=X軸)、Y’軸、
Z’軸は、LiNbO3基板のカット方向を示してい
る。図7に示すように各軸の方向を設定すると、LiN
bO3基板の厚み方向をX’軸方向、長手方向をY’軸
方向に設定した場合には、圧電定数d12’が精密変位制
御アクチュエータの変位量に大きく関与する。
軸方向、長手方向をZ’軸方向に設定すると、圧縮応力
や引っ張り応力はZ’軸方向に働き、電荷はY’軸方向
に発生することになる。この場合、発生する電荷量は圧
電定数d23’に大きく依存する。また、この圧電定数d
23’の大きさは、Y’軸、Z’軸を結晶軸に対してどの
方向にとるかによって大きく変化する。つまり、Y’軸
とZ’軸の方向によって精密変位制御アクチュエータの
変位量は大きく変化する。Y’軸及びZ’軸を適切に設
定し、圧電定数d23’の大きさの絶対値が最も大きくな
るようにカット角を選んだ場合に、最も変位量の大きい
精密変位制御アクチュエータが得られる。 図7に、L
iNbO3基板の結晶軸とカット角との関係を示す。図
7において、X軸、Y軸、Z軸はLiNbO3の結晶軸
の方向を示し、X’軸(=X軸 )、Y’軸、Z’軸は
X軸を中心にY軸を角θだけ回転させた場合の直交軸を
示している。すなわち、X’軸(=X軸)、Y’軸、
Z’軸は、LiNbO3基板のカット方向を示してい
る。図7に示すように各軸の方向を設定すると、LiN
bO3基板の厚み方向をX’軸方向、長手方向をY’軸
方向に設定した場合には、圧電定数d12’が精密変位制
御アクチュエータの変位量に大きく関与する。
【0082】また、LiNbO3基板の厚み方向をX’
軸方向、長手方向をZ’軸方向に設定した場合には、圧
電定数d13’が精密変位制御アクチュエータの変位量に
大きく関与する。
軸方向、長手方向をZ’軸方向に設定した場合には、圧
電定数d13’が精密変位制御アクチュエータの変位量に
大きく関与する。
【0083】また、LiNbO3基板の厚み方向をY’
軸方向、長手方向をX’軸方向に設定した場合には、圧
電定数d21’が精密変位制御アクチュエータの変位量に
大きく関与する。
軸方向、長手方向をX’軸方向に設定した場合には、圧
電定数d21’が精密変位制御アクチュエータの変位量に
大きく関与する。
【0084】また、LiNbO3基板の厚み方向をY’
軸方向、長手方向をZ’軸方向に設定した場合には、圧
電定数d23’が精密変位制御アクチュエータの変位量に
大きく関与する。
軸方向、長手方向をZ’軸方向に設定した場合には、圧
電定数d23’が精密変位制御アクチュエータの変位量に
大きく関与する。
【0085】また、LiNbO3基板の厚み方向をZ’
軸 方向、長手方向をX’軸方向に設定した場合には、
圧電定数d31’が精密変位制御アクチュエータの変位量
に大きく関与する。
軸 方向、長手方向をX’軸方向に設定した場合には、
圧電定数d31’が精密変位制御アクチュエータの変位量
に大きく関与する。
【0086】また、LiNbO3基板の厚み方 向をZ’
軸方向、長手方向をY’軸方向に設定した場合には、圧
電定数d32’が精密変位制御アクチュエータの変位量に
大きく関与する。
軸方向、長手方向をY’軸方向に設定した場合には、圧
電定数d32’が精密変位制御アクチュエータの変位量に
大きく関与する。
【0087】図8に、LiNbO3基板のカット角と圧
電定数との関係を示す。図8に示 すように、カット角
140°の場合に、圧電定数d23’は最も大きな値を有
する。実際にカット角を変えて精密変位制御アクチュエ
ータを作製した場合の実験結果を、下記(表1)と図9
に示す。
電定数との関係を示す。図8に示 すように、カット角
140°の場合に、圧電定数d23’は最も大きな値を有
する。実際にカット角を変えて精密変位制御アクチュエ
ータを作製した場合の実験結果を、下記(表1)と図9
に示す。
【0088】
【表1】
【0089】上記(表1)に示すように、圧電定数の最
も大きいY−cut140°基板を用いてZ’軸方向を
長手方向とした精密変位制御アクチュエータが最も大き
い変位量が得られることが確かめられた。
も大きいY−cut140°基板を用いてZ’軸方向を
長手方向とした精密変位制御アクチュエータが最も大き
い変位量が得られることが確かめられた。
【0090】図10に、このときの精密変位制御アクチ
ュエータのカット角の関係を示す。図10に示すような
X軸を中心にY軸を140°回転し、Y’軸に垂直な面
に電極を設け、長手方向をZ’軸方向に設定した精密変
位制御アクチュエータが、最も大きい変位量を示した。
ュエータのカット角の関係を示す。図10に示すような
X軸を中心にY軸を140°回転し、Y’軸に垂直な面
に電極を設け、長手方向をZ’軸方向に設定した精密変
位制御アクチュエータが、最も大きい変位量を示した。
【0091】LiNbO3の結晶構造は、三方晶系の3
m族であり、Z軸を中心に3回対 称構造をとる。この
ため、同一の圧電定数を有するカット角はいくつも存在
する。例えば、図8に示すように、カット角50°及び
230°の圧電定数d32’とカット角140°及び32
0°の圧電定数d23’は同じ値となる。このことは、結
晶の対称性を考慮すれば明らかである。
m族であり、Z軸を中心に3回対 称構造をとる。この
ため、同一の圧電定数を有するカット角はいくつも存在
する。例えば、図8に示すように、カット角50°及び
230°の圧電定数d32’とカット角140°及び32
0°の圧電定数d23’は同じ値となる。このことは、結
晶の対称性を考慮すれば明らかである。
【0092】さらに、変位量の最も大きくなる最適カッ
ト角付近のカット角では、圧電定数のカット角依存性が
小さく、厳密にカット角を最適化しなくてもほぼ同じ変
位量が得られる。厳密にカット角を最適化しようとする
と、むしろ、厳密にカット角を規定することによる加工
の高精度化、バラツキを抑えるための工程の複雑化によ
る加工費用の増加や、歩留まりの悪化による単価の増加
が問題となってくる。
ト角付近のカット角では、圧電定数のカット角依存性が
小さく、厳密にカット角を最適化しなくてもほぼ同じ変
位量が得られる。厳密にカット角を最適化しようとする
と、むしろ、厳密にカット角を規定することによる加工
の高精度化、バラツキを抑えるための工程の複雑化によ
る加工費用の増加や、歩留まりの悪化による単価の増加
が問題となってくる。
【0093】一方、本発明では、単結晶材のような、圧
電定数のばらつきが非常に小さい材料を使用し、ばらつ
きの小さいデバイスの開発を目標の1つにしている。従
って、製造面と性能面の双方の妥協点として、本明細書
では、圧電定数の最大値を100%とした場合、圧電定
数のばらつきの許容範囲を、最大値の90%以上の範囲
としている。
電定数のばらつきが非常に小さい材料を使用し、ばらつ
きの小さいデバイスの開発を目標の1つにしている。従
って、製造面と性能面の双方の妥協点として、本明細書
では、圧電定数の最大値を100%とした場合、圧電定
数のばらつきの許容範囲を、最大値の90%以上の範囲
としている。
【0094】圧電定数d23’に関して言うと、図8に示
すように、最適カット角は140°であるが、圧電定数
が最大値の90%になるカット角は、129°(図8中
において符号81を付した)と152°(図8中におい
て符号82を付した)である。従って、カット角が12
9°〜152°の範囲内にあれば、圧電定数は最大値の
90〜100%の値となり、変位量の劣化による問題が
生じることはない。また、LiNbO3基板の厚み方向
をY’軸方向、長手方向をX軸方向に設定した場合、精
密変位制御アクチュエータの変位量は圧電定数d21’に
依存する。図8に示すように、圧電定数d21’のカット
角依存性は圧電定数d23’のものよりも小さくなる。し
かし、この場合、カット角は、−26°〜+26°の範
囲内にあれば、圧電定数は最大値の90〜100%の値
となり、圧電定数のカット角依存性が非常に小さいた
め、変位量のばらつきによる問題も生じることはない。
すように、最適カット角は140°であるが、圧電定数
が最大値の90%になるカット角は、129°(図8中
において符号81を付した)と152°(図8中におい
て符号82を付した)である。従って、カット角が12
9°〜152°の範囲内にあれば、圧電定数は最大値の
90〜100%の値となり、変位量の劣化による問題が
生じることはない。また、LiNbO3基板の厚み方向
をY’軸方向、長手方向をX軸方向に設定した場合、精
密変位制御アクチュエータの変位量は圧電定数d21’に
依存する。図8に示すように、圧電定数d21’のカット
角依存性は圧電定数d23’のものよりも小さくなる。し
かし、この場合、カット角は、−26°〜+26°の範
囲内にあれば、圧電定数は最大値の90〜100%の値
となり、圧電定数のカット角依存性が非常に小さいた
め、変位量のばらつきによる問題も生じることはない。
【0095】従って、カット角を高精度に仕上げなくて
も、大変位量の精密変位制御アクチュエータを作製する
ことが可能となるので、加工費用が安価になる。2枚の
圧電基板のカット角に差があると、圧電基板の焦電効果
による発生する電荷が打ち消されないという問題がある
ので、2枚の圧電基板のカット角の差は小さい方が好ま
しいが、圧電定数のカット角依存性が大きくないので、
機械−電気変換子を構成する2枚の圧電基板のカット角
の差は1°以内であればよい。
も、大変位量の精密変位制御アクチュエータを作製する
ことが可能となるので、加工費用が安価になる。2枚の
圧電基板のカット角に差があると、圧電基板の焦電効果
による発生する電荷が打ち消されないという問題がある
ので、2枚の圧電基板のカット角の差は小さい方が好ま
しいが、圧電定数のカット角依存性が大きくないので、
機械−電気変換子を構成する2枚の圧電基板のカット角
の差は1°以内であればよい。
【0096】圧電特性の安定なLiNbO3単結晶から
なる圧電基板2a 、2bを使用しているため、基板に
印加される電荷の変化に対して、定数、特に圧電定数、
弾性定数が一定であるため、素子印加電圧に対する変位
の線形性が優れている。
なる圧電基板2a 、2bを使用しているため、基板に
印加される電荷の変化に対して、定数、特に圧電定数、
弾性定数が一定であるため、素子印加電圧に対する変位
の線形性が優れている。
【0097】具体的には、素子破壊限界の電圧の85%
以上まで線形性を示している(図19参照)。その結
果、電圧のみの制御で変位量を制御することが出来る高
い制御性を有する精密変位制御アクチュエータを実現す
ることが出来る。また、従来の圧電セラミック基板を利
用した機械−電気変換子での線形性は、破壊限界の10
%までにとどまっている。
以上まで線形性を示している(図19参照)。その結
果、電圧のみの制御で変位量を制御することが出来る高
い制御性を有する精密変位制御アクチュエータを実現す
ることが出来る。また、従来の圧電セラミック基板を利
用した機械−電気変換子での線形性は、破壊限界の10
%までにとどまっている。
【0098】さらに、このLiNbO3は単結晶である
ため、圧電定数、誘電率、弾 性定数などのばらつきが
極めて小さい。圧電セラミックの場合、これらの材料定
数は通常20%程度のばらつきを有する。このため、圧
電セラミックを用いた精密変位制御アクチュエータの変
位量や共振周波数は20%程度のばらつきを有する。し
かし、LiNbO3基板を直接接合して作製した本実施
の形態の精密変位制御 アクチュエータでは、変位量、
共振周波数ともにそのばらつきを5%以下に抑えること
ができた。
ため、圧電定数、誘電率、弾 性定数などのばらつきが
極めて小さい。圧電セラミックの場合、これらの材料定
数は通常20%程度のばらつきを有する。このため、圧
電セラミックを用いた精密変位制御アクチュエータの変
位量や共振周波数は20%程度のばらつきを有する。し
かし、LiNbO3基板を直接接合して作製した本実施
の形態の精密変位制御 アクチュエータでは、変位量、
共振周波数ともにそのばらつきを5%以下に抑えること
ができた。
【0099】圧電セラミックは経時変化が大きく、安定
性に欠ける。このため、圧電セラミックを用いた精密変
位制御アクチュエータは、変位量が時間とともに10〜
15%程度変化するという問題点を有していた。しか
し、LiNbO3基板を直接接合して作製した本実施の
形態の精密変位制御アクチュエータは、極めて安定で経
時変化は2%以下であった。
性に欠ける。このため、圧電セラミックを用いた精密変
位制御アクチュエータは、変位量が時間とともに10〜
15%程度変化するという問題点を有していた。しか
し、LiNbO3基板を直接接合して作製した本実施の
形態の精密変位制御アクチュエータは、極めて安定で経
時変化は2%以下であった。
【0100】機械−電気変換子1の長さ、厚さ及び幅
は、駆動周波数を考慮して決定される。通常、駆動周波
数が機械−電気変換子の共振周波数に近づくほど、精密
変位制御アクチュエータの変位量は大きくなる。
は、駆動周波数を考慮して決定される。通常、駆動周波
数が機械−電気変換子の共振周波数に近づくほど、精密
変位制御アクチュエータの変位量は大きくなる。
【0101】厚さ50μmの2枚のLiNbO3基板が
直接接合され、先端から支持体までの長さが8mmに設
定された片持ち梁構造の機械−電気変換子1の共振周波
数は1.25kHzであった。
直接接合され、先端から支持体までの長さが8mmに設
定された片持ち梁構造の機械−電気変換子1の共振周波
数は1.25kHzであった。
【0102】機械−電気変換子1の共振周波数は、その
長さと厚さによって決まる。従来の圧電セラミックを用
いた精密変位制御アクチュエータの場合、機械−電気変
換子の支持は接着剤を介して行われている。接着剤の塗
布量を制御することは困難であり、接着剤のはみ出しな
どによって機械−電気変換子の実質的な長さが短くなる
など、ばらつきが大きい。
長さと厚さによって決まる。従来の圧電セラミックを用
いた精密変位制御アクチュエータの場合、機械−電気変
換子の支持は接着剤を介して行われている。接着剤の塗
布量を制御することは困難であり、接着剤のはみ出しな
どによって機械−電気変換子の実質的な長さが短くなる
など、ばらつきが大きい。
【0103】従って、従来の小型の圧電セラミックを用
いた精密変位制御アクチュエータの場合には、機械−電
気変換子の共振周波数がばらつくため、駆動周波数領域
での変位量にばらつきが生じるなどの問題があった。
いた精密変位制御アクチュエータの場合には、機械−電
気変換子の共振周波数がばらつくため、駆動周波数領域
での変位量にばらつきが生じるなどの問題があった。
【0104】本実施の形態の場合には、支持体4a、4
b(図5参照)を機械−電気変換子1に直接接合してい
るので、機械−電気変換子1の長さのばらつきが極めて
小さくなる。その結果、機械−電気変換子1の共振周波
数のばらつきは極めて小さくなる。
b(図5参照)を機械−電気変換子1に直接接合してい
るので、機械−電気変換子1の長さのばらつきが極めて
小さくなる。その結果、機械−電気変換子1の共振周波
数のばらつきは極めて小さくなる。
【0105】図9の変位量と駆動周波数の測定結果に見
られるように、駆動周波数が1kHz以上の場合には、
機械−電気変換子1の共振周波数に近づくため、変位量
が著しく大きくなった。言い換えると、この1kHz以
上の周波数領域では共振の影響を受け、不安定になりが
ちであり、精密な変位制御を行うことは困難であった。
られるように、駆動周波数が1kHz以上の場合には、
機械−電気変換子1の共振周波数に近づくため、変位量
が著しく大きくなった。言い換えると、この1kHz以
上の周波数領域では共振の影響を受け、不安定になりが
ちであり、精密な変位制御を行うことは困難であった。
【0106】ところが、本実施の形態に示す場合は、機
械−電気変換子1の接合や機械−電気変換子1と支持体
4a、4bの接合に直接接合を用いているため、その長
さと厚さのばらつきがきわめて小さい。その結果、先に
述べたように、共振周波数のばらつきが5%以下とな
り、共振周波数近傍での変位量ばらつきもきわめて小さ
くなっている。
械−電気変換子1の接合や機械−電気変換子1と支持体
4a、4bの接合に直接接合を用いているため、その長
さと厚さのばらつきがきわめて小さい。その結果、先に
述べたように、共振周波数のばらつきが5%以下とな
り、共振周波数近傍での変位量ばらつきもきわめて小さ
くなっている。
【0107】従って、大きな変位量を必要とする用途で
は、共振周波数近傍に駆動周波数を設定することによ
り、変位量ばらつきを小さく抑えながら、大きな変位量
を取り出すことが出来る。
は、共振周波数近傍に駆動周波数を設定することによ
り、変位量ばらつきを小さく抑えながら、大きな変位量
を取り出すことが出来る。
【0108】また、大きな変位量が必要でない用途で
は、共振周波数を駆動周波数から十分に離すことによ
り、駆動周波数範囲において共振周波数の影響を受けな
いようにし、変位量ばらつきを著しく小さくすることが
出来る。このためには、例えば、共振周波数が駆動周波
数の1.5倍以上の周波数となるように、機械−電気変
換子1を設計すればよい。
は、共振周波数を駆動周波数から十分に離すことによ
り、駆動周波数範囲において共振周波数の影響を受けな
いようにし、変位量ばらつきを著しく小さくすることが
出来る。このためには、例えば、共振周波数が駆動周波
数の1.5倍以上の周波数となるように、機械−電気変
換子1を設計すればよい。
【0109】圧電基板2a、2bの材料としては、直接
接合が可能な単結晶圧電材料であればよく、LiNbO
3の他にタンタル酸リチウム(LiTaO3)、水晶、ラ
ンガイサト型圧電結晶、四ホウ酸リチウム(Li2B4O
7)、ニオブ酸カリ(KNbO3)、PZT圧電単結晶な
どを用いることも可能である。ランガサイト型圧電結晶
としては、La3 Ga5 SiO14、La3 Ga5.5
Nb0.5 O14、La3 Ga5.5 Ta0.5 O14などが
ある。
接合が可能な単結晶圧電材料であればよく、LiNbO
3の他にタンタル酸リチウム(LiTaO3)、水晶、ラ
ンガイサト型圧電結晶、四ホウ酸リチウム(Li2B4O
7)、ニオブ酸カリ(KNbO3)、PZT圧電単結晶な
どを用いることも可能である。ランガサイト型圧電結晶
としては、La3 Ga5 SiO14、La3 Ga5.5
Nb0.5 O14、La3 Ga5.5 Ta0.5 O14などが
ある。
【0110】LiTaO3 の結晶構造は、LiNbO3
と同様に三方晶系の3m族であり、その最適カット角は
LiNbO3と同じである。また、水晶やランガサイト
型圧電結晶の結晶構造は、三方晶系の32族であり、L
i2B4O7は正方晶系の4mm族であり、KNbO3やP
ZT圧電単結晶は六方晶系の6mm族である。
と同様に三方晶系の3m族であり、その最適カット角は
LiNbO3と同じである。また、水晶やランガサイト
型圧電結晶の結晶構造は、三方晶系の32族であり、L
i2B4O7は正方晶系の4mm族であり、KNbO3やP
ZT圧電単結晶は六方晶系の6mm族である。
【0111】図11〜図13に、32族の結晶構造を有
する水晶基板のカット角と圧電定数との関係を、図21
〜図23に、4mm族の結晶構造を有するLi2B4O7
基板のカット角と圧電定数との関係を、図24〜図26
に、6mm族の結晶構造を有するKNbO3基板のカッ
ト角と圧電定数との関係を示す。
する水晶基板のカット角と圧電定数との関係を、図21
〜図23に、4mm族の結晶構造を有するLi2B4O7
基板のカット角と圧電定数との関係を、図24〜図26
に、6mm族の結晶構造を有するKNbO3基板のカッ
ト角と圧電定数との関係を示す。
【0112】図11は、水晶基板のX軸を回転軸として
回転した場合のカット角と圧電定数との関係、図12は
Y軸を回転軸として回転した場合のカット角と圧電定数
との関係、図13はZ軸を回転軸として回転した場合の
カット角と圧電定数との関係をそれぞれ示している。
尚、ランガサイト型圧電結晶からなる基板のカット角と
圧電定数との関係も同様である。図21は、4mm族の
Li2B4O7基板のX軸を回転軸として回転した場合の
カット角と圧電定数との関係、図22はY軸を回転軸と
して回転した場合のカット角と圧電定数との関係、図2
3はZ軸を回転軸として回転した場合のカット角と圧電
定数との関係をそれぞれ示している。
回転した場合のカット角と圧電定数との関係、図12は
Y軸を回転軸として回転した場合のカット角と圧電定数
との関係、図13はZ軸を回転軸として回転した場合の
カット角と圧電定数との関係をそれぞれ示している。
尚、ランガサイト型圧電結晶からなる基板のカット角と
圧電定数との関係も同様である。図21は、4mm族の
Li2B4O7基板のX軸を回転軸として回転した場合の
カット角と圧電定数との関係、図22はY軸を回転軸と
して回転した場合のカット角と圧電定数との関係、図2
3はZ軸を回転軸として回転した場合のカット角と圧電
定数との関係をそれぞれ示している。
【0113】図24は、6mm族のKNbO3基板のX
軸を回転軸として回転した場合のカット角と圧電定数と
の関係、図25はY軸を回転軸として回転した場合のカ
ット角と圧電定数との関係、図26はZ軸を回転軸とし
て回転した場合のカット角と圧電定数との関係をそれぞ
れ示している。尚、PZT圧電単結晶からなる基板のカ
ット角と圧電定数との関係も同様である。
軸を回転軸として回転した場合のカット角と圧電定数と
の関係、図25はY軸を回転軸として回転した場合のカ
ット角と圧電定数との関係、図26はZ軸を回転軸とし
て回転した場合のカット角と圧電定数との関係をそれぞ
れ示している。尚、PZT圧電単結晶からなる基板のカ
ット角と圧電定数との関係も同様である。
【0114】下記(表2)に、図11〜図13から求め
た32族の結晶構造を有する単結晶圧電材料の最適カッ
ト角を、先に述べた3m族の結晶構造を有する単結晶圧
電材料、4mm族の結晶構造を有する単結晶圧電材料、
6mm族の結晶構造を有する単結晶圧電材料の場合と併
せて示す。
た32族の結晶構造を有する単結晶圧電材料の最適カッ
ト角を、先に述べた3m族の結晶構造を有する単結晶圧
電材料、4mm族の結晶構造を有する単結晶圧電材料、
6mm族の結晶構造を有する単結晶圧電材料の場合と併
せて示す。
【0115】
【表2】
【0116】上記(表2)中、最適カット角の欄に記載
したオイラー角の3つの数字は、順にX軸、Y軸、Z軸
を中心とする回転角を示してい。また、上記(表2)に
は、最大となる圧電定数も示している。上記(表2)に
示すように、32族の結晶構造を有する圧電体をX軸を
回転軸として70°回転した場合、最大となる圧電定数
はd13’である。このことは、32族の結晶構造を有す
る圧電体をX軸を回転軸として70°回転した場合に
は、回転後のX’軸(=X軸)方向に垂直に圧電基板を
切り出し、Z’軸方向に圧電基板の長手方向を設定した
場合に、最も変位量が大きくなることを示している。
したオイラー角の3つの数字は、順にX軸、Y軸、Z軸
を中心とする回転角を示してい。また、上記(表2)に
は、最大となる圧電定数も示している。上記(表2)に
示すように、32族の結晶構造を有する圧電体をX軸を
回転軸として70°回転した場合、最大となる圧電定数
はd13’である。このことは、32族の結晶構造を有す
る圧電体をX軸を回転軸として70°回転した場合に
は、回転後のX’軸(=X軸)方向に垂直に圧電基板を
切り出し、Z’軸方向に圧電基板の長手方向を設定した
場合に、最も変位量が大きくなることを示している。
【0117】また、オイラー角が(0,0,0)の場
合、最大となる圧電定数はd12’である。このことは、
オイラー角が(0,0,0)の場合には、回転後のX’
軸(=X軸)方向に垂直に圧電基板を切り出し、Y’軸
方向に圧電基板の長手方向を設定した場合に、最も変位
量が大きくなることを示している。また、オイラー角が
(0,0,90)の場合、最大となる圧電定数はd21’
である。このことは、オイラー角が(0,0,90)の
場合には、回転後のY’軸方向に垂直に圧電基板を切り
出し、X’軸方向に圧電基板の長手方向を設定した場合
に、最も変位量が大きくなることを示している。
合、最大となる圧電定数はd12’である。このことは、
オイラー角が(0,0,0)の場合には、回転後のX’
軸(=X軸)方向に垂直に圧電基板を切り出し、Y’軸
方向に圧電基板の長手方向を設定した場合に、最も変位
量が大きくなることを示している。また、オイラー角が
(0,0,90)の場合、最大となる圧電定数はd21’
である。このことは、オイラー角が(0,0,90)の
場合には、回転後のY’軸方向に垂直に圧電基板を切り
出し、X’軸方向に圧電基板の長手方向を設定した場合
に、最も変位量が大きくなることを示している。
【0118】また、例えば32族の結晶構造を有する圧
電基板(水晶、ランガサイト型圧電結晶など)の場合、
図11〜図13に示すように、d13’については+52
°〜+86°の範囲(図11中において、最大値の位置
に符号110を付した)で、d12’については±26°
の範囲(図12中において、符号120を付した)で、
d21’については+82°〜+98°の範囲(図13中
において、符号130を付した)で圧電定数が最大値を
基準として90〜100%の値となり、変位量の劣化に
よる問題が生じることはない。従って、カット角を高精
度に仕上げなくても、大変位量の精密変位制御アクチュ
エータを作製することが可能となるので、加工費用が安
価になる。
電基板(水晶、ランガサイト型圧電結晶など)の場合、
図11〜図13に示すように、d13’については+52
°〜+86°の範囲(図11中において、最大値の位置
に符号110を付した)で、d12’については±26°
の範囲(図12中において、符号120を付した)で、
d21’については+82°〜+98°の範囲(図13中
において、符号130を付した)で圧電定数が最大値を
基準として90〜100%の値となり、変位量の劣化に
よる問題が生じることはない。従って、カット角を高精
度に仕上げなくても、大変位量の精密変位制御アクチュ
エータを作製することが可能となるので、加工費用が安
価になる。
【0119】同様に4mm族の結晶構造を有する圧電基
板(Li2B4O7等)の場合、d23’については、+2
2°〜+41°の範囲(図21中において、符号210
を付した)で、又、d31’については、+49°〜+6
8°の範囲(図22中において、符号220を付した)
で、それぞれ、圧電定数が最大値の90〜100%の値
になる。更に、Z軸を回転した場合、d31’、d32’
は、最大値の85%程であるが、回転角に関係なく一定
である。従って、カット角を一切気にせず、大変位量の
変位制御アクチュエータを実現することができる(図2
3参照)。
板(Li2B4O7等)の場合、d23’については、+2
2°〜+41°の範囲(図21中において、符号210
を付した)で、又、d31’については、+49°〜+6
8°の範囲(図22中において、符号220を付した)
で、それぞれ、圧電定数が最大値の90〜100%の値
になる。更に、Z軸を回転した場合、d31’、d32’
は、最大値の85%程であるが、回転角に関係なく一定
である。従って、カット角を一切気にせず、大変位量の
変位制御アクチュエータを実現することができる(図2
3参照)。
【0120】また、6mm族の結晶構造を有する圧電基
板(KNbO3、PZT圧電単結晶など)の場合、
d23’については、+23°〜+51°の範囲(図24
中において、符号240を付した)で、d31’について
は、+46°〜+66°の範囲(図25中において、符
号250を付した)で、圧電定数が最大値の90〜10
0%の値になり、変位量劣化による問題が生じることは
ない。
板(KNbO3、PZT圧電単結晶など)の場合、
d23’については、+23°〜+51°の範囲(図24
中において、符号240を付した)で、d31’について
は、+46°〜+66°の範囲(図25中において、符
号250を付した)で、圧電定数が最大値の90〜10
0%の値になり、変位量劣化による問題が生じることは
ない。
【0121】以上のように、本実施の形態によれば、単
結晶圧電材料からなる圧電基板2a、2bを強固に直接
接合することによって機械−電気変換子1を形成したの
で、印加電圧に対する変位量の線形性の優れた、制御性
のよい精密変位制御アクチュエータを実現することがで
きる。接着剤等の接着層を用いることなく、圧電基板2
a、2bを強固に直接接合することによって機械−電気
変換子1を形成したので、特性のばらつきやひずみのロ
スなどが無く、大きい変位量を有する精密変位制御アク
チュエータを実現することもできる。また、接着剤を用
いることなく、機械−電気変換子1を支持体4a、4b
に直接接合するようにしたので、機械−電気変換子1の
位置合わせを高精度に行うことができる。
結晶圧電材料からなる圧電基板2a、2bを強固に直接
接合することによって機械−電気変換子1を形成したの
で、印加電圧に対する変位量の線形性の優れた、制御性
のよい精密変位制御アクチュエータを実現することがで
きる。接着剤等の接着層を用いることなく、圧電基板2
a、2bを強固に直接接合することによって機械−電気
変換子1を形成したので、特性のばらつきやひずみのロ
スなどが無く、大きい変位量を有する精密変位制御アク
チュエータを実現することもできる。また、接着剤を用
いることなく、機械−電気変換子1を支持体4a、4b
に直接接合するようにしたので、機械−電気変換子1の
位置合わせを高精度に行うことができる。
【0122】その結果、片持ち梁の長さや支持状態にば
らつきがなく、しかも安定性が高く、特性ばらつきが極
めて小さい小型の精密変位制御アクチュエータを実現す
ることができる。
らつきがなく、しかも安定性が高く、特性ばらつきが極
めて小さい小型の精密変位制御アクチュエータを実現す
ることができる。
【0123】尚、本実施の形態においては、電極3a、
3bの材料としてクロム−ニッケルを用いているが、必
ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、金、ク
ロム、銀又は合金材料を用いてもよい。 〈第3の実施の形態〉図14は本発明の第3の実施の形
態における精密変位制御アクチュエータを示す断面図で
ある。図14に示すように、相対する2つの主面を有す
る厚み50μm、幅1mm、長さ8mmの長方形状のL
iNbO3 からなる圧電基板2a、2bは、その主面
同士が直接接合されており、これにより機械−電気変換
子1が構成されている。ここで、圧電基板2aと圧電基
板2bは、分極軸の向きが互いに逆方向となるように接
合されている。機械−電気変換子1の一端は、LiNb
O3 からなる支持体4a、4bに挟持された状態で固
定されている。ここで、機械−電気変換子1は、支持体
4a、4bに直接接合されている。又、機械−電気変換
子1の自由端には、光の反射を目的とする、例えばステ
ンレス表面に金がメッキされている反射板5aが取り付
けられている。
3bの材料としてクロム−ニッケルを用いているが、必
ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、金、ク
ロム、銀又は合金材料を用いてもよい。 〈第3の実施の形態〉図14は本発明の第3の実施の形
態における精密変位制御アクチュエータを示す断面図で
ある。図14に示すように、相対する2つの主面を有す
る厚み50μm、幅1mm、長さ8mmの長方形状のL
iNbO3 からなる圧電基板2a、2bは、その主面
同士が直接接合されており、これにより機械−電気変換
子1が構成されている。ここで、圧電基板2aと圧電基
板2bは、分極軸の向きが互いに逆方向となるように接
合されている。機械−電気変換子1の一端は、LiNb
O3 からなる支持体4a、4bに挟持された状態で固
定されている。ここで、機械−電気変換子1は、支持体
4a、4bに直接接合されている。又、機械−電気変換
子1の自由端には、光の反射を目的とする、例えばステ
ンレス表面に金がメッキされている反射板5aが取り付
けられている。
【0124】この場合、機械−電気変換子1と支持体4
a、4bとの接合は、酸化珪素薄膜などからなるバッフ
ァ層を介した直接接合でもよい。機械−電気変換子1の
相対する2つの主面には、厚み0.2μmのクロム−ニ
ッケルからなる電極3a、3bがそれぞれ形成されてお
り、これらの電極3a、3bは支持体4a、4bにも連
続して形成されている。これにより、光偏向用の精密変
位制御アクチュエータ100が構成されている。
a、4bとの接合は、酸化珪素薄膜などからなるバッフ
ァ層を介した直接接合でもよい。機械−電気変換子1の
相対する2つの主面には、厚み0.2μmのクロム−ニ
ッケルからなる電極3a、3bがそれぞれ形成されてお
り、これらの電極3a、3bは支持体4a、4bにも連
続して形成されている。これにより、光偏向用の精密変
位制御アクチュエータ100が構成されている。
【0125】図14に示す精密変位制御アクチュエータ
100は、LiNbO3 等からなる機械−電気変換子
1の電極3aと3b間に駆動信号が同一方向に印加され
るが、圧電基板2aと圧電基板2bは分極軸の向きが互
いに逆方向となるように接合されているため、圧電基板
2aに伸びようとするひずみあるいは、縮もうとするひ
ずみが発生し、圧電基板2bには圧電基板2aと反対の
ひずみが発生する。従って、機械−電気変換子1は支持
体4a、4bにより支持された端を基準として、たわみ
振動を励振し、同一方向から入射してくる入射光(矢印
参照)を反射板5aで反射し、素子印加電圧で任意の角
度で光を偏向することができる(図15参照)。
100は、LiNbO3 等からなる機械−電気変換子
1の電極3aと3b間に駆動信号が同一方向に印加され
るが、圧電基板2aと圧電基板2bは分極軸の向きが互
いに逆方向となるように接合されているため、圧電基板
2aに伸びようとするひずみあるいは、縮もうとするひ
ずみが発生し、圧電基板2bには圧電基板2aと反対の
ひずみが発生する。従って、機械−電気変換子1は支持
体4a、4bにより支持された端を基準として、たわみ
振動を励振し、同一方向から入射してくる入射光(矢印
参照)を反射板5aで反射し、素子印加電圧で任意の角
度で光を偏向することができる(図15参照)。
【0126】本実施の形態は圧電特性の安定なLiNb
O3からなる圧電基板2a 、2bを使用しているため、
印加電圧に対する変位の線形性も優れている。具体的に
は、破壊限界の85%以上まで線形性を示している。そ
の結果、高い制御性を有する精密変位制御アクチュエー
タを実現することが出来る。また、従来の圧電セラミッ
ク基板を利用した機械−電気変換子での線形性は、破壊
限界の10%までにとどまっている。さらに、材料ばら
つきが小さいLiNbO3からなる圧電基板2a、2b
を使用しているため、精密変位制御アクチュエータの変
位量のばらつきも小さい。
O3からなる圧電基板2a 、2bを使用しているため、
印加電圧に対する変位の線形性も優れている。具体的に
は、破壊限界の85%以上まで線形性を示している。そ
の結果、高い制御性を有する精密変位制御アクチュエー
タを実現することが出来る。また、従来の圧電セラミッ
ク基板を利用した機械−電気変換子での線形性は、破壊
限界の10%までにとどまっている。さらに、材料ばら
つきが小さいLiNbO3からなる圧電基板2a、2b
を使用しているため、精密変位制御アクチュエータの変
位量のばらつきも小さい。
【0127】一方、圧電セラミック基板を接着して作製
した従来の機械−電気変換子の場合には、圧電基板間に
圧電基板よりも柔らかい接着剤が介在しているため、機
械−電気変換子に駆動信号が印加された際に、各圧電基
板に発生するひずみは接着剤により吸収され、たわみに
有効な実効ひずみを小さくする。このため、機械−電気
変換子に励振されるたわみ振動の振幅は小さくなる。
した従来の機械−電気変換子の場合には、圧電基板間に
圧電基板よりも柔らかい接着剤が介在しているため、機
械−電気変換子に駆動信号が印加された際に、各圧電基
板に発生するひずみは接着剤により吸収され、たわみに
有効な実効ひずみを小さくする。このため、機械−電気
変換子に励振されるたわみ振動の振幅は小さくなる。
【0128】しかし、本実施の形態の機械−電気変換子
1は、第2の実施の形態と同様に、圧電基板2a、2b
を直接接合することによって作製されているため、圧電
基板2a、2b間に接着剤などの接着層は存在しない。
すなわち、駆動信号を印加し、圧電基板2a、2bにひ
ずみを発生させたとき、このひずみを吸収するものが存
在しないため、損失なくたわみ振動に変換される。その
結果、大きい変位量を有する精密変位制御アクチュエー
タを実現する事が出来る。
1は、第2の実施の形態と同様に、圧電基板2a、2b
を直接接合することによって作製されているため、圧電
基板2a、2b間に接着剤などの接着層は存在しない。
すなわち、駆動信号を印加し、圧電基板2a、2bにひ
ずみを発生させたとき、このひずみを吸収するものが存
在しないため、損失なくたわみ振動に変換される。その
結果、大きい変位量を有する精密変位制御アクチュエー
タを実現する事が出来る。
【0129】また、第2の実施の形態と同様に、圧電基
板2a、2bの接合状態が均一となるため、機械−電気
変換子1の共振周波数や変位量のばらつきが極めて小さ
くなる。
板2a、2bの接合状態が均一となるため、機械−電気
変換子1の共振周波数や変位量のばらつきが極めて小さ
くなる。
【0130】さらに、圧電基板2a、2b間に接着層が
介在しないため、温度変化によって機械−電気変換子1
の振動特性が変化することはない。
介在しないため、温度変化によって機械−電気変換子1
の振動特性が変化することはない。
【0131】加えて、カット角と特性ばらつきや変位量
の関係も第2の実施の形態と同様である。 〈第4の実施の形態〉図16は本発明の第4の実施の形
態における精密変位制御アクチュエータを示す断面図で
ある。図16に示すように、相対する2つの主面を有す
る厚み50μm、幅1mm、長さ8mmの長方形状のL
iNbO3からなり、やや全長が長 い圧電基板2aと、
やや全長が短い圧電基板2bは、その主面同士が直接接
合されており、これにより機械−電気変換子1が構成さ
れている。ここで、圧電基板2aと圧電基板2bは、分
極軸の向きが互いに逆方向となるように接合されてい
る。機械−電気変換子1の一端は、LiNbO3からな
る支持体4a、4bに 挟持された状態で固定されてい
る。ここで、機械−電気変換子1は、支持体4a、4b
に直接接合されている。
の関係も第2の実施の形態と同様である。 〈第4の実施の形態〉図16は本発明の第4の実施の形
態における精密変位制御アクチュエータを示す断面図で
ある。図16に示すように、相対する2つの主面を有す
る厚み50μm、幅1mm、長さ8mmの長方形状のL
iNbO3からなり、やや全長が長 い圧電基板2aと、
やや全長が短い圧電基板2bは、その主面同士が直接接
合されており、これにより機械−電気変換子1が構成さ
れている。ここで、圧電基板2aと圧電基板2bは、分
極軸の向きが互いに逆方向となるように接合されてい
る。機械−電気変換子1の一端は、LiNbO3からな
る支持体4a、4bに 挟持された状態で固定されてい
る。ここで、機械−電気変換子1は、支持体4a、4b
に直接接合されている。
【0132】この場合、機械−電気変換子1と支持体4
a、4bとの接合は、酸化珪素薄膜などからなるバッフ
ァ層を介した直接接合でもよい。機械−電気変換子1の
相対する2つの主面には、特に、圧電基板2aについて
は圧電基板2bの先端部と同じ位置まで厚み0.2μm
のクロム−ニッケルからなる電極3a、3bがそれぞれ
形成されており、これらの電極3a、3bは支持体4
a、4bにも連続して形成されている。そして、圧電基
板2aの電極3aより先端は張り出し部を構成し、そこ
には、光の反射を目的とする厚み0.1μmの金からな
る反射膜5bが形成され、これにより、光偏向用の精密
変位制御アクチュエータ100が構成されている。
a、4bとの接合は、酸化珪素薄膜などからなるバッフ
ァ層を介した直接接合でもよい。機械−電気変換子1の
相対する2つの主面には、特に、圧電基板2aについて
は圧電基板2bの先端部と同じ位置まで厚み0.2μm
のクロム−ニッケルからなる電極3a、3bがそれぞれ
形成されており、これらの電極3a、3bは支持体4
a、4bにも連続して形成されている。そして、圧電基
板2aの電極3aより先端は張り出し部を構成し、そこ
には、光の反射を目的とする厚み0.1μmの金からな
る反射膜5bが形成され、これにより、光偏向用の精密
変位制御アクチュエータ100が構成されている。
【0133】図16に示す精密変位制御アクチュエータ
100は、LiNbO3等からな る機械−電気変換子1
の電極3aと3b間に駆動信号が同一方向に印加される
が、圧電基板2aと圧電基板2bは分極軸の向きが互い
に逆方向となるように接合されているため、圧電基板2
aに伸びようとするひずみあるいは、縮もうとするひず
みが発生し、圧電基板2bには圧電基板2aと反対のひ
ずみが発生する。従って、機械−電気変換子1は支持体
4a、4bにより支持された端を基準としてたわみ振動
を励振し、同一方向から入射してくる入射光を反射膜5
bにおいて素子印加電圧で任意の角度で偏向することが
できる。
100は、LiNbO3等からな る機械−電気変換子1
の電極3aと3b間に駆動信号が同一方向に印加される
が、圧電基板2aと圧電基板2bは分極軸の向きが互い
に逆方向となるように接合されているため、圧電基板2
aに伸びようとするひずみあるいは、縮もうとするひず
みが発生し、圧電基板2bには圧電基板2aと反対のひ
ずみが発生する。従って、機械−電気変換子1は支持体
4a、4bにより支持された端を基準としてたわみ振動
を励振し、同一方向から入射してくる入射光を反射膜5
bにおいて素子印加電圧で任意の角度で偏向することが
できる。
【0134】本実施の形態は圧電特性の安定なLiNb
O3からなる圧電基板2a、2bを使用しているため、
印加電圧に対する変位の線形性も優れている。具体的に
は、破壊限界の85%以上まで線形性を示している。そ
の結果、高い制御性を有する精密変位制御アクチュエー
タを実現することが出来る。また、従来の圧電セラミッ
ク基板を利用した機械−電気変換子での線形性は、破壊
限界の10%までにとどまっている。さらに、材料ばら
つきが小さいLiNbO3からなる圧電基板2a 、2b
を使用しているため、精密変位制御アクチュエータの変
位量のばらつきも小さい。
O3からなる圧電基板2a、2bを使用しているため、
印加電圧に対する変位の線形性も優れている。具体的に
は、破壊限界の85%以上まで線形性を示している。そ
の結果、高い制御性を有する精密変位制御アクチュエー
タを実現することが出来る。また、従来の圧電セラミッ
ク基板を利用した機械−電気変換子での線形性は、破壊
限界の10%までにとどまっている。さらに、材料ばら
つきが小さいLiNbO3からなる圧電基板2a 、2b
を使用しているため、精密変位制御アクチュエータの変
位量のばらつきも小さい。
【0135】一方、圧電セラミック基板を接着して作製
した従来の機械−電気変換子の場合には、圧電基板間に
圧電基板よりも柔らかい接着剤が介在しているため、機
械−電気変換子に駆動信号が印加された際に、各圧電基
板に発生するひずみは接着剤により吸収され、たわみに
有効な実効ひずみを小さくする。このため、機械−電気
変換子に励振されるたわみ振動の振幅は小さくなる。
した従来の機械−電気変換子の場合には、圧電基板間に
圧電基板よりも柔らかい接着剤が介在しているため、機
械−電気変換子に駆動信号が印加された際に、各圧電基
板に発生するひずみは接着剤により吸収され、たわみに
有効な実効ひずみを小さくする。このため、機械−電気
変換子に励振されるたわみ振動の振幅は小さくなる。
【0136】しかし、本実施の形態の機械−電気変換子
1は、第2の実施の形態と同様に、圧電基板2a、2b
を直接接合することによって作製されているため、圧電
基板2a、2b間に接着剤などの接着層は存在しない。
すなわち、駆動信号を印加し、圧電基板2a、2bにひ
ずみを発生させたとき、このひずみを吸収するものが存
在しないため、損失なくたわみ振動に変換される。その
結果、大きい変位量を有する精密変位制御アクチュエー
タを実現する事が出来る。
1は、第2の実施の形態と同様に、圧電基板2a、2b
を直接接合することによって作製されているため、圧電
基板2a、2b間に接着剤などの接着層は存在しない。
すなわち、駆動信号を印加し、圧電基板2a、2bにひ
ずみを発生させたとき、このひずみを吸収するものが存
在しないため、損失なくたわみ振動に変換される。その
結果、大きい変位量を有する精密変位制御アクチュエー
タを実現する事が出来る。
【0137】また、第2の実施の形態と同様に、圧電基
板2a、2bの接合状態が均一となるため、機械−電気
変換子1の共振周波数や変位量のばらつきが極めて小さ
くなる。
板2a、2bの接合状態が均一となるため、機械−電気
変換子1の共振周波数や変位量のばらつきが極めて小さ
くなる。
【0138】さらに、圧電基板2a、2b間に接着層が
介在しないため、温度変化によって機械−電気変換子1
の振動特性が変化することはない。
介在しないため、温度変化によって機械−電気変換子1
の振動特性が変化することはない。
【0139】加えて、カット角と特性ばらつきや変位量
の関係も第2の実施の形態と同様である。 〈第5の実施の形態〉図17は本発明の第5の実施の形
態における精密変位制御アクチュエータを示す断面図で
ある。図17に示すように、相対する2つの主面を有す
る厚み50μm、幅1mm、長さ8mmの長方形状のL
iNbO3からなり、圧電基板2a と2bは、その主面
同士が直接接合されており、これにより機械−電気変換
子1が構成されている。ここで、圧電基板2aと圧電基
板2bは、分極軸の向きが互いに逆方向となるように接
合されている。機械−電気変換子1の一端は、LiNb
O3からなる支持体4a、4bに挟持された状態で固定
されている。ここで 、機械−電気変換子1は、支持体
4a、4bに直接接合されている。
の関係も第2の実施の形態と同様である。 〈第5の実施の形態〉図17は本発明の第5の実施の形
態における精密変位制御アクチュエータを示す断面図で
ある。図17に示すように、相対する2つの主面を有す
る厚み50μm、幅1mm、長さ8mmの長方形状のL
iNbO3からなり、圧電基板2a と2bは、その主面
同士が直接接合されており、これにより機械−電気変換
子1が構成されている。ここで、圧電基板2aと圧電基
板2bは、分極軸の向きが互いに逆方向となるように接
合されている。機械−電気変換子1の一端は、LiNb
O3からなる支持体4a、4bに挟持された状態で固定
されている。ここで 、機械−電気変換子1は、支持体
4a、4bに直接接合されている。
【0140】この場合、機械−電気変換子1と支持体4
a、4bとの接合は、酸化珪素薄膜などからなるバッフ
ァ層を介した直接接合でもよい。機械−電気変換子1の
相対する2つの主面には、厚み0.2μmのクロム−金
からなる反射膜5bの役割を兼ね備えた、電極3a、3
bがそれぞれ形成されており、これらの電極3a、3b
は支持体4a、4bにも連続して形成されている。これ
により、光偏向用の精密変位制御アクチュエータ100
が構成されている。
a、4bとの接合は、酸化珪素薄膜などからなるバッフ
ァ層を介した直接接合でもよい。機械−電気変換子1の
相対する2つの主面には、厚み0.2μmのクロム−金
からなる反射膜5bの役割を兼ね備えた、電極3a、3
bがそれぞれ形成されており、これらの電極3a、3b
は支持体4a、4bにも連続して形成されている。これ
により、光偏向用の精密変位制御アクチュエータ100
が構成されている。
【0141】図17に示す精密変位制御アクチュエータ
100は、LiNbO3等からな る機械−電気変換子1
の電極3aと3b間に駆動信号が同一方向に印加される
が、圧電基板2aと圧電基板2bは分極軸の向きが互い
に逆方向となるように接合されているため、圧電基板2
aに伸びようとするひずみあるいは、縮もうとするひず
みが発生し、圧電基板2bには圧電基板2aと反対のひ
ずみが発生する。従って、機械−電気変換子1は支持体
4a、4bにより支持された端を基準としてたわみ振動
を励振し、同一方向から入射してくる入射光を反射膜5
b(電極3b)において素子印加電圧で任意の角度で偏
向することができる。
100は、LiNbO3等からな る機械−電気変換子1
の電極3aと3b間に駆動信号が同一方向に印加される
が、圧電基板2aと圧電基板2bは分極軸の向きが互い
に逆方向となるように接合されているため、圧電基板2
aに伸びようとするひずみあるいは、縮もうとするひず
みが発生し、圧電基板2bには圧電基板2aと反対のひ
ずみが発生する。従って、機械−電気変換子1は支持体
4a、4bにより支持された端を基準としてたわみ振動
を励振し、同一方向から入射してくる入射光を反射膜5
b(電極3b)において素子印加電圧で任意の角度で偏
向することができる。
【0142】本実施の形態は圧電特性の安定なLiNb
O3からなる圧電基板2a、2bを使用しているため、
印加電圧に対する変位の線形性も優れている。具体的に
は、破壊限界の85%以上まで線形性を示している。そ
の結果、高い制御性を有する精密変位制御アクチュエー
タを実現することが出来る。また、従来の圧電セラミッ
ク基板を利用した機械−電気変換子での線形性は、破壊
限界の10%までにとどまっている。さらに、材料ばら
つきが小さいLiNbO3からなる圧電基板2a 、2b
を使用しているため、精密変位制御アクチュエータの変
位量のばらつきも小さい。
O3からなる圧電基板2a、2bを使用しているため、
印加電圧に対する変位の線形性も優れている。具体的に
は、破壊限界の85%以上まで線形性を示している。そ
の結果、高い制御性を有する精密変位制御アクチュエー
タを実現することが出来る。また、従来の圧電セラミッ
ク基板を利用した機械−電気変換子での線形性は、破壊
限界の10%までにとどまっている。さらに、材料ばら
つきが小さいLiNbO3からなる圧電基板2a 、2b
を使用しているため、精密変位制御アクチュエータの変
位量のばらつきも小さい。
【0143】一方、圧電セラミック基板を接着して作製
した従来の機械−電気変換子の場合には、圧電基板間に
圧電基板よりも柔らかい接着剤が介在しているため、機
械−電気変換子に駆動信号が印加された際に、各圧電基
板に発生するひずみは接着剤により吸収され、たわみに
有効な実効ひずみを小さくする。このため、機械−電気
変換子に励振されるたわみ振動の振幅は小さくなる。
した従来の機械−電気変換子の場合には、圧電基板間に
圧電基板よりも柔らかい接着剤が介在しているため、機
械−電気変換子に駆動信号が印加された際に、各圧電基
板に発生するひずみは接着剤により吸収され、たわみに
有効な実効ひずみを小さくする。このため、機械−電気
変換子に励振されるたわみ振動の振幅は小さくなる。
【0144】しかし、本実施の形態の機械−電気変換子
1は、第2の実施の形態と同様に、圧電基板2a、2b
を直接接合することによって作製されているため、圧電
基板2a、2b間に接着剤などの接着層は存在しない。
すなわち、駆動信号を印加し、圧電基板2a、2bにひ
ずみを発生させたとき、このひずみを吸収するものが存
在しないため、損失なくたわみ振動に変換される。その
結果、大きい変位量を有する精密変位制御アクチュエー
タを実現する事が出来る。
1は、第2の実施の形態と同様に、圧電基板2a、2b
を直接接合することによって作製されているため、圧電
基板2a、2b間に接着剤などの接着層は存在しない。
すなわち、駆動信号を印加し、圧電基板2a、2bにひ
ずみを発生させたとき、このひずみを吸収するものが存
在しないため、損失なくたわみ振動に変換される。その
結果、大きい変位量を有する精密変位制御アクチュエー
タを実現する事が出来る。
【0145】また、第2の実施の形態と同様に、圧電基
板2a、2bの接合状態が均一となるため、機械−電気
変換子1の共振周波数や変位量のばらつきが極めて小さ
くなる。
板2a、2bの接合状態が均一となるため、機械−電気
変換子1の共振周波数や変位量のばらつきが極めて小さ
くなる。
【0146】さらに、圧電基板2a、2b間に接着層が
介在しないため、温度変化によって機械−電気変換子1
の振動特性が変化することはない。
介在しないため、温度変化によって機械−電気変換子1
の振動特性が変化することはない。
【0147】加えて、カット角と特性ばらつきや変位量
の関係も第2の実施の形態と同様である。
の関係も第2の実施の形態と同様である。
【0148】また、本実施の形態は、図18に示すよう
に、機械−電気変換子1の電極3aと3b間に駆動信号
を印加することにより、機械−電気変換子1にたわみ振
動を励振する。このたわみにより電極3aと3bにクロ
ム−金などの高効率反射材を用いることにより擬似的な
凹面鏡を作ることができる。これにより、集光装置とし
て利用することも可能である。
に、機械−電気変換子1の電極3aと3b間に駆動信号
を印加することにより、機械−電気変換子1にたわみ振
動を励振する。このたわみにより電極3aと3bにクロ
ム−金などの高効率反射材を用いることにより擬似的な
凹面鏡を作ることができる。これにより、集光装置とし
て利用することも可能である。
【0149】尚、上記第1〜第5の実施の形態における
アクチュエータの機械−電器変換子は、たわみ振動をさ
せることも出来るし、又、一定の変形状態を保持させる
ことも出来るものである。
アクチュエータの機械−電器変換子は、たわみ振動をさ
せることも出来るし、又、一定の変形状態を保持させる
ことも出来るものである。
【0150】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、簡単な構成でより大きい変位量が確保出来ると
いう長所を有する。
発明は、簡単な構成でより大きい変位量が確保出来ると
いう長所を有する。
【図1】本発明の第1の実施の形態における精密変位制
御アクチュエータに用いる機械−電気変換子を示す斜視
図
御アクチュエータに用いる機械−電気変換子を示す斜視
図
【図2】(a)〜(c):本発明の第1の実施の形態に
おける精密変位制御アクチュエータに用いる機械−電気
変換子の製造方法における直接接合の各段階の圧電基板
の界面状態を示す説明図
おける精密変位制御アクチュエータに用いる機械−電気
変換子の製造方法における直接接合の各段階の圧電基板
の界面状態を示す説明図
【図3】本発明の第1の実施の形態における精密変位制
御アクチュエータに用いる機械−電気変換子の他の例を
示す斜視図
御アクチュエータに用いる機械−電気変換子の他の例を
示す斜視図
【図4】本発明の第1の実施の形態における精密変位制
御アクチュエータを示す斜視図
御アクチュエータを示す斜視図
【図5】本発明の第1の実施の形態における精密変位制
御アクチュエータを示す断面図
御アクチュエータを示す断面図
【図6】本発明の第1の実施の形態における片持ち梁構
造のバイモルフ型機械−電気変換子に撓み振動励振する
様子を示す説明図
造のバイモルフ型機械−電気変換子に撓み振動励振する
様子を示す説明図
【図7】圧電基板の結晶軸とカット角との関係を示す図
【図8】LiNbO3基板のカット角と圧電定数との関
係を示す図
係を示す図
【図9】本発明の第1の実施の形態における精密変位制
御アクチュエータの周波数特性図
御アクチュエータの周波数特性図
【図10】本発明の第1の実施の形態における精密変位
制御アクチュエータのカット角を示す図
制御アクチュエータのカット角を示す図
【図11】水晶基板のカット角と圧電定数との関係を示
す図
す図
【図12】水晶基板のカット角と圧電定数との関係を示
す図
す図
【図13】水晶基板のカット角と圧電定数との関係を示
す図
す図
【図14】本発明の第3の実施の形態における精密変位
制御アクチュエータを示す断面図
制御アクチュエータを示す断面図
【図15】本発明の第3の実施の形態における精密変位
制御アクチュエータに撓み振動が励振し、偏向する様子
を示す説明図
制御アクチュエータに撓み振動が励振し、偏向する様子
を示す説明図
【図16】本発明の第4の実施の形態における精密変位
制御アクチュエータを示す断面図
制御アクチュエータを示す断面図
【図17】本発明の第5の実施の形態における精密変位
制御アクチュエータを示す断面図
制御アクチュエータを示す断面図
【図18】本発明の第5の実施の形態における精密変位
制御アクチュエータを集光装置に利用した時の集光する
様子を示す説明図
制御アクチュエータを集光装置に利用した時の集光する
様子を示す説明図
【図19】本発明の第2の実施の形態における精密変位
制御アクチュエータのアクチュエータ特性図
制御アクチュエータのアクチュエータ特性図
【図20】従来技術における片持ち梁構造のバイモルフ
型アクチュエータのアクチュエータ特性図
型アクチュエータのアクチュエータ特性図
【図21】本発明の第2の実施の形態におけるLi2B4
O7のカット角と圧電定数との関係を示す図
O7のカット角と圧電定数との関係を示す図
【図22】同実施の形態におけるLi2B4O7のカット
角と圧電定数との関係を示す図
角と圧電定数との関係を示す図
【図23】同実施の形態におけるLi2B4O7のカット
角と圧電定数との関係を示す図
角と圧電定数との関係を示す図
【図24】同実施の形態におけるKNbO3のカット角
と圧電定数との関係を示す図
と圧電定数との関係を示す図
【図25】同実施の形態におけるKNbO3のカット角
と圧電定数との関係を示す図
と圧電定数との関係を示す図
【図26】同実施の形態におけるKNbO3のカット角
と圧電定数との関係を示す図
と圧電定数との関係を示す図
【図27】本発明の第2の実施の形態における精密変位
制御アクチュエータを示す断面図
制御アクチュエータを示す断面図
【図28】従来技術におけるバイモルフ型機械−電気変
換子を示す斜視図
換子を示す斜視図
【図29】従来技術における片持ち梁構造のバイモルフ
型アクチュエータを示す断面図
型アクチュエータを示す断面図
1 機械−電気変換子 2a、2b 圧電基板 3a、3b 電極 4a、4b 支持体 5a 反射板 5b 反射膜 46 バッファ層 100 精密変位制御アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 佳宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 川▲さき▼ 修 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (25)
- 【請求項1】 相対する第1と第2の主面を有する少な
くとも2つの圧電基板の前記第1の主面同士が直接接合
を利用して接合された圧電素子と、前記それぞれの圧電
素子の前記第2の主面に形成された電極とを有する機械
−電気変換子と、 前記機械−電気変換子を支持する支持体と、を備えたこ
とを特徴とする変位制御アクチュエータ。 - 【請求項2】 前記2つの圧電基板の前記第1の主面同
士は、前記2つの圧電基板の構成原子が、酸素及び水酸
基からなる群から選ばれる少なくとも一つを介して相互
に結合することにより直接接合されていることを特徴と
する請求項1に記載の変位制御アクチュエータ。 - 【請求項3】 前記2つの圧電基板は、分極軸の向きが
互いに逆方向となるように接合されていることを特徴と
する請求項1に記載の変位制御アクチュエータ。 - 【請求項4】 前記2つの圧電基板の内の一方の圧電基
板に形成されたバッファ層と、前記2つの圧電基板の内
の他方の圧電基板とが直接接合されていることを特徴と
する請求項1に記載の変位制御アクチュエータ。 - 【請求項5】 前記機械−電気変換子の一端が支持体に
支持されていることを特徴とする請求項1に記載の変位
制御アクチュエータ。 - 【請求項6】 前記圧電基板が、結晶構造3m族の単結
晶圧電材料からなり、 前記単結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸とした
ときに、前記圧電基板の主面が、前記Y軸となす角が+
129°〜+152°の軸に垂直であり、かつ、X軸を
含み、 前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前記X
軸に垂直であることを特徴とする請求項1に記載の変位
制御アクチュエータ。 - 【請求項7】 前記圧電基板が、結晶構造3m族の単結
晶圧電材料からなり、 前記単結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸とした
ときに、前記圧電基板の主面が、前記Y軸となす角が−
26°〜+26°の軸に垂直であり、かつ、前記X軸を
含み、 前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前記X
軸と平行であることを特徴とする請求項1に記載の変位
制御アクチュエータ。 - 【請求項8】 前記圧電基板が、結晶構造32族の単結
晶圧電材料からなり、 前記単結晶圧電材料の結晶軸をX軸、Y軸、Z軸とした
ときに、前記圧電基板の主面が前記X軸に垂直であり、 前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前記Z
軸と+52°〜+86°の角度をなすことを特徴とする
請求項1に記載の変位制御アクチュエータ。 - 【請求項9】 前記圧電基板が、結晶構造32族の単結
晶圧電材料からなり、前記単結晶圧電材料の結晶軸をX
軸、Y軸、Z軸としたときに、前記圧電基板の主面が、
前記X軸となす角が−26°〜+26°の軸に垂直であ
り、かつ、前記Y軸を含み、 前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前記Y
軸に平行であることを特徴とする請求項1に記載の変位
制御アクチュエータ。 - 【請求項10】 前記圧電基板が、結晶構造32族の単
結晶圧電材料からなり、前記単結晶圧電材料の結晶軸を
X軸、Y軸、Z軸としたときに、前記圧電基板の主面
が、前記X軸となす角が+82°〜+98°の軸に垂直
であり、且つ、前記Z軸を含み、 前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前記Z
軸に垂直であることを特徴とする請求項1に記載の変位
制御アクチュエータ。 - 【請求項11】 前記圧電基板が、結晶構造4mm族の
単結晶圧電材料からなり、前記単結晶圧電材料の結晶軸
をX軸、Y軸、Z軸としたときに、前記圧電基板の主面
が、前記Y軸となす角が+22°〜+41°の軸に垂直
であり、かつ、前記X軸を含み、 前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前記X
軸に垂直であることを特徴とする請求項1に記載の変位
制御アクチュエータ。 - 【請求項12】 前記圧電基板が、結晶構造4mm族の
単結晶圧電材料からなり、前記単結晶圧電材料の結晶軸
をX軸、Y軸、Z軸としたときに、前記圧電基板の主面
が、前記Z軸となす角が+49°〜+68°の軸に垂直
であり、かつ、前記Y軸を含み、 前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前記Y
軸に垂直であることを特徴とする請求項1に記載の変位
制御アクチュエータ。 - 【請求項13】 前記圧電基板が、結晶構造4mm族の
単結晶圧電材料からなり、前記単結晶圧電材料の結晶軸
をX軸、Y軸、Z軸としたときに、前記圧電基板の主面
が、前記Z軸と垂直であることを特徴とする請求項1に
記載の変位制御アクチュエータ。 - 【請求項14】 前記圧電基板が、結晶構造6mm族の
単結晶圧電材料からなり、前記単結晶圧電材料の結晶軸
をX軸、Y軸、Z軸としたときに、前記圧電基板の主面
が、前記Y軸となす角が+23°〜+51°の軸に垂直
であり、かつ、前記X軸を含み、 前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前記X
軸に垂直であることを特徴とする請求項1に記載の変位
制御アクチュエータ。 - 【請求項15】 前記圧電基板が、結晶構造6mm族の
単結晶圧電材料からなり、前記単結晶圧電材料の結晶軸
をX軸、Y軸、Z軸としたときに、前記圧電基板の主面
が、前記Z軸となす角が+46°〜+66°の軸に垂直
であり、かつ、前記Y軸を含み、 前記圧電基板の重心と支持部中心とを結ぶ線が、前記Y
軸に垂直であることを特徴とする請求項1に記載の変位
制御アクチュエータ。 - 【請求項16】 相対する第1と第2の主面を有する少
なくとも2つの圧電基板の前記第1の主面同士が直接接
合を利用して接合された圧電素子と、前記それぞれの圧
電素子の前記第2の主面に形成された電極とを有する機
械−電気変換子と、 前記機械−電気変換子を支持する支持体とを備え、 前記機械−電気変換子と前記支持体とが直接接合を利用
して接合されていることを特徴とする変位制御アクチュ
エータ。 - 【請求項17】 前記機械−電気変換子を構成する前記
圧電基板と前記支持体とは、前記圧電基板の構成原子と
前記支持体の構成原子が酸素及び水酸基からなる群から
選ばれる少なくとも一つを介して相互に結合することに
より、直接接合されていることを特徴とする請求項16
に記載の変位制御アクチュエータ。 - 【請求項18】 前記圧電基板と前記支持体とが同一の
材料により構成されていることを特徴とする請求項16
に記載の変位制御アクチュエータ。 - 【請求項19】 相対する第1と第2の主面を有する少
なくとも2つの圧電基板の前記第1の主面同士が直接接
合を利用して接合された圧電素子と、前記それぞれの圧
電素子の前記第2の主面に形成された電極とを有する機
械−電気変換子と、 前記機械−電気変換子を支持する支持体とを備え、 前記機械−電気変換子と前記支持体とが直接接合を利用
して接合されており、 前記機械−電気変換子の自由端に反射板が取り付けられ
ていることを特徴とする変位制御アクチュエータ。 - 【請求項20】 相対する第1と第2の主面を有する少
なくとも2つの圧電基板の前記第1の主面同士が直接接
合を利用して接合された圧電素子と、前記それぞれの圧
電素子の前記第2の主面に形成された電極とを有する機
械−電気変換子と、 前記機械−電気変換子を支持する支持体とを備え、 前記機械−電気変換子と前記支持体とが直接接合を利用
して接合されており、 前記圧電素子を構成する一方の圧電基板の長さが他方よ
り長く、その長い方の圧電基板の内、前記他方の圧電基
板の先端部から突出した部位の表面に、反射膜が形成さ
れていることを特徴とする変位制御アクチュエータ。 - 【請求項21】 相対する第1と第2の主面を有する少
なくとも2つの圧電基板の前記第1の主面同士が直接接
合を利用して接合された圧電素子と、前記それぞれの圧
電素子の前記第2の主面に形成された電極とを有する機
械−電気変換子と、 前記機械−電気変換子を支持する支持体とを備え、 前記機械−電気変換子と前記支持体とが直接接合を利用
して接合されており、 前記圧電基板の表面に反射膜が形成されていることを特
徴とする変位制御アクチュエータ。 - 【請求項22】 前記機械−電気変換子を構成する前記
圧電基板と前記支持体とは、前記圧電基板の構成原子と
前記支持体の構成原子が酸素及び水酸基からなる群から
選ばれる少なくとも一つを介して相互に結合することに
より、直接接合されていることを特徴とする請求項1
9、20又は21に記載の変位制御アクチュエータ。 - 【請求項23】 前記圧電基板に形成されたバッファ層
と、前記支持体とが直接接合されている、又は、前記支
持体に形成されたバッファ層と、前記圧電基板とが直接
接合されていることを特徴とする請求項16、19、2
0、又は21に記載の変位制御アクチュエータ。 - 【請求項24】 前記圧電基板と前記支持体とが同一の
材料により構成されていることを特徴とする請求項1
9、20又は21に記載の変位制御アクチュエータ。 - 【請求項25】 前記電極の全部又は一部が反射膜を兼
ねていることを特徴とする請求項21に記載の変位制御
アクチュエータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9327353A JPH10215009A (ja) | 1996-11-29 | 1997-11-28 | 変位制御アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31844596 | 1996-11-29 | ||
| JP8-318445 | 1996-11-29 | ||
| JP9327353A JPH10215009A (ja) | 1996-11-29 | 1997-11-28 | 変位制御アクチュエータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10215009A true JPH10215009A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=26569368
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9327353A Withdrawn JPH10215009A (ja) | 1996-11-29 | 1997-11-28 | 変位制御アクチュエータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10215009A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004295130A (ja) * | 2003-03-27 | 2004-10-21 | Lg Electron Inc | レーザー表示装置及びその制御方法 |
| JP2010528573A (ja) * | 2007-05-21 | 2010-08-19 | コンチネンタル オートモーティヴ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 延長エレメントを備えた固体−曲げアクチュエータ |
| KR101024997B1 (ko) * | 2009-01-16 | 2011-03-25 | 한국전기연구원 | 압전 소자를 이용한 각도 조절 장치 |
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