JPH10217754A - 車両暖房用熱交換器 - Google Patents
車両暖房用熱交換器Info
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- JPH10217754A JPH10217754A JP2415497A JP2415497A JPH10217754A JP H10217754 A JPH10217754 A JP H10217754A JP 2415497 A JP2415497 A JP 2415497A JP 2415497 A JP2415497 A JP 2415497A JP H10217754 A JPH10217754 A JP H10217754A
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Abstract
熱交換器に一体化されたPTCヒータの発熱量により最
大限に効率よく暖房用空気を加熱する。 【解決手段】 熱交換用コア部3において、多数本の偏
平チューブ6の設置部位のうち、一部の部位に、偏平チ
ューブ6の代わりに、所定の設定温度(T0 )にて抵抗
値が急増する正の抵抗温度特性を有するPTCヒータ9
を設置する車両暖房用熱交換器において、コルゲートフ
ィン7のうち、PTCヒータ9と偏平チューブ6との間
に位置するコルゲートフィン7の、PTCヒータ9発熱
時における温度分布に関して、偏平チューブ6内の温水
温度≧60°C、熱交換用コア部3への暖房用吸込空気
温度≦0°Cの条件において、偏平チューブ6側の端部
のフィン温度が偏平チューブ6内の温水温度TW と同等
になるように、PTCヒータ9の設定温度を設定した。
Description
機関)にて加熱された温水(エンジン冷却水)を熱源と
して空気を加熱する車両暖房用熱交換器において、所定
の設定温度にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有
する電気発熱体(以下PTCヒータと略称する)を一体
化した熱交換器に関するものである。
た熱交換器は、特開昭63−203411号公報におい
て提案されている。この従来装置によれば、温水(エン
ジン冷却水)を熱源として空気を加熱する暖房用熱交換
器にPTCヒータを一体化することにより、エンジン始
動直後のように温水温度が低いときには、PTCヒータ
への通電により、PTCヒータの発熱量を熱交換器の高
性能なコルゲートフィンを介して空気中に放熱すること
ができ、PTCヒータの放熱構造の簡略化を図ことがで
きる。
Cヒータを設置する必要がないので、PTCヒータの設
置に伴う暖房装置通風系の圧損増加を防止できる。さら
に、PTCヒータは所定の設定温度T0 にて抵抗値が急
増する正の抵抗温度特性を有しているので、その発熱温
度を前記設定温度T0 に自己制御する自己温度制御機能
を備えており、このため、温度制御回路等を別途設ける
必要がなく、電気回路構成も簡単にすむという利点があ
る。
載の従来装置では、PTCヒータの設定温度(キュリー
点温度)T0 について例えば、80°Cと例示している
のみであって、設定温度T0 の設定の考え方については
何ら開示していない。しかるに、本発明者らの実験検討
によると、PTCヒータの設定温度T0 の如何によって
はPTCヒータの発熱量を暖房用空気の加熱のために有
効利用できない場合が生じることが分かった。
は、温水が流通する偏平チューブを多数本並列配置し、
この多数本の偏平チューブ相互の間にコルゲートフィン
を接合することにより熱交換用コア部が構成されてい
る。それ故、偏平チューブの一部を廃止して、その代わ
りに、PTCヒータを設置すると、PTCヒータはコル
ゲートフィンを介在して隣接の偏平チューブと熱伝導可
能な状態となる。
いるコルゲートフィンの温度分布について考えてみる
と、温水温度が低いときにPTCヒータに通電すると、
コルゲートフィンのうち、PTCヒータ側の端部が最も
高温となり、隣接の偏平チューブ側端部が最も低温とな
る。その際、PTCヒータの設定温度T0 が高すぎる
と、コルゲートフィンのうち、最低温となる、偏平チュ
ーブ側端部でも温水温度よりフィン温度の方が高くなっ
て、PTCヒータの発熱量が温水側に吸熱されてしま
い、暖房用空気の加熱のためにPTCヒータの発熱量を
有効利用できない事態が発生する。
すぎると、PTCヒータから暖房用空気への伝熱が不十
分となり、暖房能力不足を発生する。本発明は上記点に
鑑みてなされたもので、エンジンにて加熱された温水
(エンジン冷却水)を熱源として空気を加熱する暖房用
熱交換器に、PTCヒータを一体化するものにおいて、
PTCヒータの発熱量により最大限に効率よく暖房用空
気を加熱できるようにすることを目的とする。
め、請求項1記載の発明では、車両エンジンからの温水
が流通する偏平チューブ(6)を多数本並列配置すると
ともに、この多数本の偏平チューブ(6)相互の間にフ
ィン部材(7)を配置することにより熱交換用コア部
(3)が構成され、多数本の偏平チューブ(6)が設置
される部位のうち、一部の部位に、偏平チューブ(6)
の代わりに、所定の設定温度(T0 )にて抵抗値が急増
する正の抵抗温度特性を有するPTCヒータ(9)を設
置する車両暖房用熱交換器において、フィン部材(7)
のうち、PTCヒータ(9)と偏平チューブ(6)との
間に位置するフィン部材(7)の、PTCヒータ(9)
発熱時における温度分布に関して、偏平チューブ(6)
内の温水温度(TW )≧60°C、熱交換用コア部
(3)に吸い込まれる暖房用吸込空気温度(Tair )≦
0°Cの条件において、偏平チューブ(6)側の端部の
フィン温度が偏平チューブ(6)内の温水温度(TW )
と同等になるように、PTCヒータ(9)の設定温度
(T0 )を設定したことを特徴としている。
では、周知のごとく車両窓ガラスの曇り止めのために、
通常、内気に比して低湿度の外気を導入して、車室内の
暖房を行うようにしている。従って、熱交換用コア部
(3)には外気が暖房用空気として導入されることにな
る。そこで、請求項1記載の発明では、冬期の平均的外
気温から、熱交換用コア部(3)の暖房用吸込空気温度
(Tair )≦0°Cという条件を設定している。
いディーゼルエンジン等では暖機終了後にも温水温度が
十分上昇せず、暖房熱源の不足が発生し、それ故に、補
助暖房熱源としてPTCヒータ(9)が必要となる。そ
して、このような高効率(低熱源)エンジンにおいて
は、冬期暖房時に、通常の負荷運転では、温水温度が6
0°C程度までしか上昇しない場合が発生する。
吸込空気温度(Tair )≦0°Cという条件に加えて、
偏平チューブ(6)内の温水温度(TW )≧60°Cと
いう条件を設定し、この温水温度(TW )=60°Cと
いう比較的低温においても、偏平チューブ(6)側の端
部のフィン温度が偏平チューブ(6)内の温水温度(T
W )と同等になるように、PTCヒータ(9)の設定温
度(T0 )を設定しているのである。
度(TW )が60°C付近までしか上昇しない場合で
も、PTCヒータ(9)の発熱量が温水側に吸熱される
ことがないので、暖房用空気の加熱のためにPTCヒー
タの発熱量を有効利用できる。また、上記のような考え
方に基づくPTCヒータ(9)の設定温度(T0 )は、
具体的には、請求項2のように85°C以上の温度とな
り、0°C以下の暖房用吸込空気との間に十分な温度差
を持たせることができ、PTCヒータ(9)による暖房
能力向上効果を十分発揮できる。
偏平チューブ(6)相互の間に配置されるフィン部材と
してコルゲートフィン(7)を用い、このコルゲートフ
ィン(7)のフィン高さ(hf=偏平チューブ(6)相
互間の距離)を3.9mm〜5mmにするとともに、P
TCヒータ(9)の設定温度(T0 )を85°C〜11
0°Cとしたことを特徴としている。
f)およびPTCヒータ設定温度(T0 )を上記のよう
に設定することにより、冬期暖房時における暖房用吸込
空気温度(Tair )≦0°C、偏平チューブ温水温度
(TW )≧60°Cという条件において、PTCヒータ
(9)の発熱量が温水側に吸熱されることがなく、請求
項1記載の発明と同様の作用効果を奏することができ
る。
〜5mmの範囲とすることにより、偏平チューブ(6)
とコルゲートフィン(7)との組み合わせからなる熱交
換用コア部(3)そのものの放熱性能も良好に確保でき
る。すなわち、フィン高さ(hf)を3.9mm未満に
すると、偏平チューブ(6)の設置本数に対するコルゲ
ートフィン(7)の伝熱面積が不足し、必要放熱能力を
得ることができない。
きさにすると、コルゲートフィン(7)のうち、チュー
ブ側端部に比してフィン高さ(hf)の中央部位おける
フィン温度の低下幅が大きくなって、フィン温度と空気
温度との温度差が小さくなり、熱交換効率の低下を招
く。以上の理由から、コルゲートフィン(7)のフィン
高さ(hf)は、実用上、3.9〜5.0mmの範囲に
設定することが好ましいのであり、このような範囲にフ
ィン高さ(hf)を設定することにより、コルゲートフ
ィン型の熱交換用コア部(3)の放熱性能の確保と、P
TCヒータ(9)の発熱による暖房用空気の効率的な加
熱とを両立させることができる。
交換用コア部(3)をアルミニュウム合金の一体ろう付
け構造とし、PTCヒータ(9)は、細長の平板状のP
TC素子(9a)と、このPTC(9a)の表裏両面に
配置された細長の平板状の電極板(9b、9c)とから
なる3層のサンドウイッチ構造とし、熱交換用コア部
(3)の一体ろう付けの後に、PTCヒータ(9)の両
電極板(9b、9c)をコルゲートフィン(7)の折り
曲げ頂部に接着固定することを特徴としている。
コア部(3)に対して、PTCヒータ(9)を簡単かつ
確実に組付けできる。なお、上記各手段の括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示すものである。
づいて説明する。図1は車両暖房用熱交換器の具体例を
示すもので、温水入口側タンク1と、温水出口側タンク
2と、この両タンク1、2の間に設けられた熱交換用コ
ア部3とを有している。温水入口側タンク1には図示し
ない車両エンジンからの温水(冷却水)が流入する入口
パイプ4が設けられ、温水出口側タンク2には温水を外
部へ流出させ、エンジン側に還流させる出口パイプ5が
設けられている。なお、本例の熱交換器は図1に示すよ
うに左右対称形であるので、温水入口側タンク1と温水
出口側タンク2とを左右逆転してもよい。
a、2aと、このタンク本体部1a、2aの開口端面を
閉じるシートメタル1b、2bとからなり、図1の上下
方向が長手方向となる周知のタンク構造である。そし
て、シートメタル1b、2bには偏平状のチューブ挿入
穴(図示せず)が多数個、図1の上下方向に1列または
複数列並んで形成されている。
(図1の紙面垂直方向)に対して平行な偏平状に形成さ
れた偏平チューブ6を多数個図1の上下方向に並列配置
している。そして、この多数個の偏平チューブ6相互の
間に波形状に成形されたコルゲートフィン(フィン部
材)7を配置し接合している。このコルゲートフィン7
には周知のごとく暖房用空気の流れ方向に対して所定角
度で斜めに多数のルーバ7a(図2参照)が切り起こし
成形されており、このルーバ7aの成形によりフィン熱
伝達率を向上させている。
ル1b、2bのチューブ挿入穴内にそれぞれ挿通され、
接合される。また、コア部3の最外側のコルゲートフィ
ン7のさらに外側には断面U形のサイドプレート8a、
8bが配設され、このサイドプレート8a、8bは最外
側のコルゲートフィン7およびシートメタル1b、2b
に接合される。
記各構成部品1〜8bのすべてがアルミニュウム合金に
て成形されており、部品相互間の接合はアルミニュウム
合金にクラッドされたろう材を用いて一体ろう付けで行
う。この一体ろう付けは下記のPTCヒータ9を組付け
てない状態で行う。ここで、PTCヒータ9の設置部位
(図1の例では4箇所)では、偏平チューブ6を廃止し
て、その代わりに、PTCヒータ9に相当する体格を持
ち、かつろう付けされない材質からなるダミーの板部材
を仮組付けしておいて、コルゲートフィン7の組付位置
を保持する。
宜の治具により保持しながら、炉中に搬入して、炉中に
てろう付け温度まで加熱して熱交換器全体を一体ろう付
けする。ろう付けが完了して一体構造に接合された熱交
換器のコア部3から上記ダミーの板部材を取り除いて、
その代わりに図1に示すように、PTCヒータ9をコア
部3の4箇所に等間隔で配置し、組付ける。
位を斜線部で示している。図2はPTCヒータ9の配置
部位の具体的構造を示すもので、PTCヒータ9は細長
の平板状のPTC素子(発熱体素子)9aと、このPT
C素子9aの表裏両面に配置され接合された細長の平板
状の電極板9b、9cとからなる3層のサンドウイッチ
構造になっている。ここで、PTC素子9aは所定の設
定温度T0 にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有
する抵抗体材料(例えば、チタン酸バリウム)からなる
ものであって、上記両電極板9b、9c間に車載電源か
ら電圧を加えることにより、PTC素子9aが通電され
発熱する。
れぞれ隣接するコルゲートフィン7の折り曲げ頂部に絶
縁接着剤10により接着固定される。また、PTC素子
9aの長手方向(図1の左右方向)の両端部は、シート
メタル1b、2bに絶縁接着剤10により接着固定され
る。ここで、絶縁接着剤10は電気的な絶縁作用を果た
すものであって、熱的には良好な熱伝導作用を有する、
樹脂系の接着剤からなる。従って、PTC素子9aの発
熱はコルゲートフィン7に伝導されて、このコルゲート
フィン7から暖房用空気に放熱される。
ので、4個のPTCヒータ9は電気的に並列接続され、
スイッチ11を介して車載電源12から通電される。ス
イッチ11は制御回路13により開閉される。制御回路
13にはエンジンから暖房用熱交換器に流入する温水温
度を検出する水温センサ14、暖房運転に連動するスイ
ッチ15等の信号が入力される。そして、暖房運転であ
って、かつ、温水温度が所定温度(例えば、80°C)
以下のとき、制御回路13はスイッチ11を閉成状態と
して、4個のPTCヒータ9に通電するようになってい
る。
図1の熱交換器は車両用空調装置のヒータケース(図示
せず)内に設置され、暖房時には空調用送風機が作動し
て、コア部3の偏平チューブ6とコルゲートフィン7と
の間の空隙部に暖房用空気が送風される。一方、車両用
エンジンのウォータポンプ(図示せず)の作動によりエ
ンジンから温水が入口パイプ4より温水入口側タンク1
内に流入する。そして、温水は、入口側タンク1にて多
数本の偏平チューブ6に分配され、この偏平チューブ6
を同時に流れる間にコルゲートフィン7を介して暖房用
空気に放熱する。多数本の偏平チューブ6を通過した温
水は、温水出口側タンク2に流入し、ここで集合され、
出口パイプ5から温水は熱交換器外部へ流出し、エンジ
ン側に還流する。
水の温度が低いときは、図3の電気回路においてスイッ
チ11が閉成して、4個のPTCヒータ9に通電され、
PTCヒータ9が発熱する。ここで、PTCヒータ9は
自己制御の設定温度T0 まで上昇し、その発熱量を隣接
するコルゲートフィン7を介して暖房用空気に放熱する
ことにより、温水の低温時でも暖房空気を速やかに加熱
して即効暖房を行うことができる。
用空気の加熱のために有効利用するためには、前述のご
とくPTCヒータ9の自己制御の設定温度T0 をどのよ
うに決定するかが重要となる。そこで、まず、PTCヒ
ータ9から伝熱されるコルゲートフィン7における温度
分布について考察してみると、図4はPTCヒータ9の
壁面と、隣接の偏平チューブ6の壁面との間に介在され
たコルゲートフィン7の温度分布を概略的に説明するモ
デル図である。ここで、図4の紙面垂直方向に流れて、
熱交換器に吸い込まれる暖房用吸込空気温度をTair 、
PTCヒータ9の設定温度(壁面温度)をT0 、コルゲ
ートフィン7のフィン高さをhf、コルゲートフィン7
の任意のフィン高さをxとし、この任意のフィン高さx
でのフィン温度をθとしたとき、下記の数式1、2が成
立することが知られている。
る。
達率、b:フィン板厚、λf:フィン材の熱伝導率であ
る。PTCヒータ9の発熱量を暖房用空気の加熱のため
に有効利用するためにはコルゲートフィン7のうち、偏
平チューブ6側の端部(すなわち、x=hfの部位)に
おいて、フィン温度θがチューブ壁面温度Tw(すなわ
ち、チューブ内温水温度)と同等にして、PTCヒータ
9の発熱量が温水側に吸熱されないようにすることが重
要である。
1に適用すると、数式1は下記の数式4で表すことがで
きる。
設定温度T0 を下記の数式5により算出することができ
る。
伝達率h0 =300W/m2 ・K、フィン板厚b=0.
06mm、フィン材(A3003材)の熱伝導率λf=
193W/m・Kを適用して、フィン高さhfおよび空
気温度Tair をパラメータとしてPTCヒータ9の設定
温度T0 をコンピュータシュミレーションにて算出し
た。その算出結果を図5に示す。ここで、上記数値の適
用により前記数式3にてm=227.626となる。
転時には窓ガラスの曇り止めのために通常低湿度の外気
を導入して車室内暖房を行うため、Tair は冬期の外気
温とした。また、近年における車両エンジンの燃費向上
により車両エンジンの暖機終了後においても、冬期の暖
房運転時には、チューブ内温水温度が60°C程度の温
度までしか上昇しない場合があるので、温水温度Twを
60°Cとした。
高さhfを0〜9mmの範囲で変化させた場合におい
て、上記数式5から求められるPTCヒータ9の設定温
度T0を、Tair =0°C、−10°C、−20°Cの
3つの場合について示している。図6はTw=80°C
の条件において、上記数式5から求められるPTCヒー
タ9の設定温度T0 を同様に示している。
mmの場合において、上記数式5から求められるPTC
ヒータ9の設定温度T0 を、暖房用吸込空気温度(外気
温)Tair および温水温度Twをパラメータとして示す
ものであって、温水温度Tw=60°C〜80°C、お
よび暖房用吸込空気温度(外気温)Tair =0°C以下
の範囲では、PTCヒータ9の設定温度T0 =96°C
〜126°Cとなる。
mの場合において、上記数式5から求められるPTCヒ
ータ9の設定温度T0 を、暖房用吸込空気温度(外気
温)T air および温水温度Twをパラメータとして示す
ものであって、温水温度Tw=60°C〜80°C、お
よび暖房用吸込空気温度(外気温)Tair =0°C以下
の範囲では、PTCヒータ9の設定温度T0 =87°C
〜118°Cとなる。
4.5mmの下でのフィン上の温度分布を示し、横軸は
PTCヒータ9の壁面からのフィン上の任意の距離xで
ある。また、温水温度Tw=60°C、暖房用吸込空気
温度(外気温)Tair =0°Cである。図9の条件の場
合には、PTCヒータ9の設定温度T0 を100°Cよ
り高くすると、偏平チューブ6側端部(x=4.5mm
の部位)のフィン温度が偏平チューブ6内の温水温度T
W (=60°C)より高くなり、PTCヒータ9から伝
導されたコルゲートフィン7の熱が温水側に吸熱される
ので、PTCヒータ9の発熱を暖房用吸込空気中に効果
的に放出できない。従って、図9の条件の場合にはPT
Cヒータ9の設定温度T0 を100°C以下に設定する
ことがPTCヒータ9の発熱の有効利用のために必要と
なる。
は、偏平チューブ6の長円状断面における短径方向の流
路幅は、通常、1.4mm程度であり、このような流路
幅を持つ偏平チューブ6にコルゲートフィン7を組み合
わせて熱交換用コア部3を構成する場合、本発明者らの
検討によると、コルゲートフィン7のフィン高さhf
は、空気側伝熱面積の確保のために、3.9mm以上に
設定することが好ましいことが分かっている。フィン高
さhfを3.9mm未満にすると、偏平チューブ6の設
置本数に対するコルゲートフィン7の伝熱面積が不足
し、必要放熱能力を得ることができない。
用上、5mm以下が好ましい。フィン高さhfを5mm
超の大きさにすると、コルゲートフィン7のうち、チュ
ーブ側端部に比してフィン高さhfの中央部位おけるフ
ィン温度の低下幅が大きくなって、フィン温度と空気温
度との温度差が小さくなり、熱交換効率の低下を招く。
ィン高さhfは、実用上、3.9〜5.0mmの範囲に
設定することが好ましい。そして、前述の図5におい
て、冬期暖房時での代表的な使用条件である、暖房用吸
込空気温度(外気温)Tair =0°Cの場合に、上記フ
ィン高さhf=3.9〜5.0mmの範囲を適用する
と、PTCヒータ9の設定温度T0 =85°C〜110
°Cとなる。
ューブ6にコルゲートフィン7を組み合わせて熱交換用
コア部3を構成する車両暖房用熱交換器において、熱交
換用コア部3の放熱性能を確保しつつ、冬期暖房時での
代表的な使用条件の下で、PTCヒータ9の発熱時に、
PTCヒータ9の発熱がコルゲートフィン7を経て温水
に吸熱されるのを防止して、PTCヒータ9の発熱を暖
房用吸込空気の加熱のために有効利用できる。
は、熱交換器コア部のフィン部材として、波形に成形さ
れたコルゲートフィン7を用いる場合について説明した
が、フィンとして、平板状に成形されたプレートフィン
を用いる場合でも、本発明は実施可能である。また、P
TCヒータ9の設置形態を図2の形態に限らず、暖房用
熱交換器の仕様の変化に対応して種々変更し得ることは
もちろんである。
面図である。
る。
フィンの温度分布を示すモデル図である。
ヒータの設定温度とコルゲートフィンのフィン高さとの
関係を示すグラフである。
ヒータの設定温度とコルゲートフィンのフィン高さとの
関係を示すグラフである。
TCヒータの設定温度と暖房用吸込空気温との関係を示
すグラフである。
TCヒータの設定温度と暖房用吸込空気温との関係を示
すグラフである。
フである。
トフィン、9…PTCヒータ(電気発熱体)、9a…P
TC素子(発熱体素子)、9b、9c…電極板、10…
絶縁接着剤。
Claims (3)
- 【請求項1】 車両エンジンからの温水が流通する偏平
チューブ(6)を多数本並列配置するとともに、この多
数本の偏平チューブ(6)相互の間にフィン部材(7)
を配置することにより熱交換用コア部(3)が構成され
ており、 前記多数本の偏平チューブ(6)が設置される部位のう
ち、一部の部位に、前記偏平チューブ(6)の代わり
に、所定の設定温度(T0 )にて抵抗値が急増する正の
抵抗温度特性を有する電気発熱体(9)を設置する車両
暖房用熱交換器において、 前記フィン部材(7)のうち、前記電気発熱体(9)と
前記偏平チューブ(6)との間に位置するフィン部材
(7)の、前記電気発熱体(9)発熱時における温度分
布に関して、 前記偏平チューブ(6)内の温水温度(TW )≧60°
C、前記熱交換用コア部(3)に吸い込まれる暖房用吸
込空気温度(Tair )≦0°Cの条件において、 前記偏平チューブ(6)側の端部のフィン温度が前記偏
平チューブ(6)内の温水温度(TW )と同等になるよ
うに、前記電気発熱体(9)の設定温度(T0)を設定
したことを特徴とする車両暖房用熱交換器。 - 【請求項2】 車両エンジンからの温水が流通する偏平
チューブ(6)を多数本並列配置するとともに、この多
数本の偏平チューブ(6)相互の間にコルゲートフィン
(7)を配置することにより熱交換用コア部(3)が構
成されており、 前記多数本の偏平チューブ(6)が設置される部位のう
ち、一部の部位に、前記偏平チューブ(6)の代わり
に、所定の設定温度(T0 )にて抵抗値が急増する正の
抵抗温度特性を有する電気発熱体(9)を設置する車両
暖房用熱交換器において、 前記コルゲートフィン(7)の偏平チューブ(6)相互
間の距離であるフィン高さ(hf)を3.9mm〜5m
mにするとともに、前記電気発熱体(9)の設定温度
(T0 )を85°C〜110°Cとしたことを特徴とす
る車両暖房用熱交換器。 - 【請求項3】 前記熱交換用コア部(3)はアルミニュ
ウム合金の一体ろう付け構造からなり、 前記電気発熱体(9)は、細長の平板状の発熱体素子
(9a)と、この発熱体素子(9a)の表裏両面に配置
された細長の平板状の電極板(9b、9c)とからなる
3層のサンドウイッチ構造を有し、 前記熱交換用コア部(3)の一体ろう付けの後に、前記
電気発熱体(9)を前記コルゲートフィン(7)の間に
挿入し、前記両電極板(9b、9c)を前記コルゲート
フィン(7)の折り曲げ頂部に接着固定することを特徴
とする請求項1または2に記載の車両暖房用熱交換器。
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