JPH10219045A - 樹脂成形体 - Google Patents

樹脂成形体

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JPH10219045A
JPH10219045A JP2402597A JP2402597A JPH10219045A JP H10219045 A JPH10219045 A JP H10219045A JP 2402597 A JP2402597 A JP 2402597A JP 2402597 A JP2402597 A JP 2402597A JP H10219045 A JPH10219045 A JP H10219045A
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JP
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resin
temperature
molding
olefin
resin composition
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JP2402597A
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English (en)
Inventor
Yuuta Kumano
勇太 熊野
Mitsutoshi Aritomi
充利 有富
Kenji Takasaki
研二 高崎
Osamu Nishizawa
理 西澤
Masato Onoe
真人 尾上
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高弾性率、耐熱性を有し、且つ透明性を有す
る樹脂成形体を提供する。 【解決手段】 (A)結晶性オレフィン系樹脂99〜4
0重量%、(B)重量平均分子量1,000〜10,00
0未満かつガラス転移点が140℃以上である環状オレ
フィンの重合体1〜60重量%からなる樹脂組成物を、
(Tm−20℃)〜(Tm+30℃)の温度範囲(ここ
で、Tmとは(A)結晶性オレフィン系樹脂の融点であ
る)で賦形するか、あるいは該樹脂組成物を成形した後
に前記の温度範囲で熱処理するかして樹脂成形体を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の結晶性オレ
フィン系樹脂組成物から成形される。力学的性質、耐熱
性等に優れ、且つ透明性の向上した樹脂成形体に関する
ものである。さらに詳しくは本発明は、結晶性オレフィ
ン系樹脂と特定の環状オレフィン重合体による樹脂組成
物から成形された、高弾性率、耐熱性を有し、且つ透明
性を有する樹脂成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエチレンやポリプロピレン等
の結晶性オレフィン系樹脂はコスト−性能バランスの良
さから広く用いられている。そして、更にさまざまな用
途の要求性能を満たすために、ブレンド等の手法によっ
て力学的性質の向上が図られている。しかしながら、こ
のような従来の手法においては、以下に示すような問題
点があった。即ち、オレフィン系樹脂にフィラーをブレ
ンドする場合、少量であればオレフィン系樹脂の持つ成
形性、低比重などの特性を保持したまま弾性率は向上す
るものの、その弾性率の向上には限界がある。またより
弾性率を高めようとフィラーを大量にブレンドすると、
成形性の低下や比重の増大等、オレフィン系樹脂の特性
を大きく損なってしまう。また、オレフィン系樹脂に石
油樹脂或いは水素添加石油樹脂等の脂環族系のオリゴマ
ーをブレンドすることで、室温付近の弾性率および透明
性は向上するものの、添加するオリゴマーのガラス転移
点が50〜100℃程度であり、その温度を超えると急
激に弾性率が低下してしまい、オレフィン系樹脂の持つ
耐熱性を大きく損なってしまう。このように、従来のブ
レンド等による力学的性質の向上の手法は、オレフィン
系樹脂の持つ優れた諸特性を低下させてしまうという問
題点があった。そのためにより少量の添加で、効果的に
力学的性質を向上させる手法が望まれている。本発明者
らは、本発明で用いられる樹脂組成物によって、上記問
題点を解決する手法になり得ると、既に特願平7−27
4341号公報で報告している。これらの樹脂組成物の
力学的性質は、従来の知見からは得られない優れたもの
であるが、更に、力学的性質、および透明性を向上させ
ることが望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、高弾性率、高耐熱性を有し、且つ透明性の向上した
樹脂成形体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
鑑みて鋭意研究を重ねた結果、特定の樹脂組成物を用い
成形体を製造する過程において、特定温度範囲の熱処理
を加えることによって、上記課題を解決することができ
るとの知見を得て、本発明を完成するに至った。即ち本
発明は、下記の成分(A)99〜40重量%および成分
(B)1〜60重量%からなる結晶性オレフィン系樹脂
組成物を成形して得られる樹脂成形体であって、該樹脂
組成物を(Tm−20℃)〜(Tm+30℃)の温度範
囲で賦形するか、あるいは該樹脂組成物を成形した後に
(Tm−20℃)〜(Tm+30℃)の温度範囲(ここ
で、Tmとは成分(A)結晶性オレフィン系樹脂の融点
である)で熱処理するかのいずれかの方法により得られ
る樹脂成形体: (A)結晶性オレフィン系樹脂、 (B)重量平均分子量1,000〜10,000未満かつ
ガラス転移点が140℃以上である環状オレフィンの重
合体、を提供するものである。
【0005】本発明者らは、本発明で用いられる結晶性
オレフィン系樹脂組成物において、高い室温弾性率、耐
熱性を示すという力学的性質等の向上効果について、既
に特願平7−274341号公報で報告しているが、該
樹脂組成物を用いた樹脂成形体の製造において、特定の
熱処理条件を加えることで、更に力学的性質を向上させ
ることができ、かつ透明性を発現できることは、従来の
知見からは得られない非常に驚くべきことであった。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂成形体の製造方法
は、以下に示す結晶性オレフィン系樹脂組成物を用いて
行われる。 [1]結晶性オレフィン系樹脂組成物 (1)構成成分 本発明の樹脂成形体およびその製造方法に用いられる、
結晶性オレフィン系樹脂組成物は、下記に示す構成成分
から基本的に形成されるものである。成分(A):結晶性オレフィン系樹脂 本発明で使用する結晶性オレフィン系樹脂としては、エ
チレン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブ
テン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−
ペンテン、及び1−オクテン等で代表されるα−オレフ
ィンの単独重合体、或いはα−オレフィン相互重合体、
または、上記α−オレフィン類と有機ケイ素化合物との
共重合体、或いは該オレフィン系樹脂へのグラフト重合
体を挙げることができる。これら重合体の、密度法から
計算した結晶化度は20〜100%、好ましくは30〜
90%、特に好ましくは40〜85%のものである。ま
たJIS−K7203に準拠して測定した曲げ弾性率
が、1,000〜30,000kg/cm2、好ましくは
2,000〜20,000kg/cm2、特に好ましくは
3,000〜17,000kg/cm2のものである。ま
た、重合体のメルトフローレート(MFR)については
特に制限されないが、ASTM−D1238に準拠して
230℃、2.16Kgで測定した値が通常0.001〜
200g/10分、好ましくは0.01〜100g/1
0分の範囲内であるのが最適である。
【0007】前記結晶性オレフィン系樹脂としては、例
えば、いわゆる低圧法ポリエチレン、中圧法ポリエチレ
ン、高圧法ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン等の
ポリエチレン系樹脂、立体規則性ポリプロピレン、立体
規則性ポリ−1−ブテン、立体規則性ポリ−3−メチル
−1−ブテン、立体規則性ポリ−4−メチル−1−ペン
テン等の、立体規則性ポリ−α−オレフィン系樹脂を挙
げることができる。これらの結晶性オレフィン系樹脂の
中では、立体規則性ポリプロピレン(以下、プロピレン
系樹脂と記す)が好ましい。
【0008】このプロピレン系樹脂としては、プロピレ
ンの単独重合体、或いは、プロピレン成分が70モル%
以上、好ましくは80モル%以上からなるプロピレンと
前記他のα−オレフィン類との共重合体であつて、しか
もJIS−K7203に準拠して測定した曲げ弾性率
が、1,000〜30,000kg/cm2、好ましくは
5,000〜20,000kg/cm2、特に好ましくは
8,000〜17,000kg/cm2のものである。ま
た、該重合体のメルトフローレート(MFR)について
は特に制限されないが、ASTM−D1238に準拠し
て230℃、2.16Kgで測定した値が通常0.001
〜100g/10分、好ましくは0.01〜50g/1
0分の範囲内であるのが最適である。またこれらプロピ
レン系樹脂の中でも、好ましくはプロピレン単独重合
体、プロピレンとエチレンのブロック共重合体およびラ
ンダム共重合体、特に好ましくはプロピレン単独重合体
が挙げられる。これらのプロピレン系樹脂は上記樹脂を
単独で或いは、複数種混合した混合物として使用するこ
とができ、通常、市販の樹脂の中から適宜選んで使用す
ることができる。
【0009】成分(B):環状オレフィン重合体 本発明で使用する環状オレフィン重合体としては、シク
ロブテン類、シクロペンテン類、シクロヘキセン類等の
単環式環状オレフィン、ノルボルネン類、トリシクロ−
3−デセン類等の多環式環状オレフィンから選ばれる、
環状オレフィンの単独重合体、或いは、該環状オレフィ
ンの相互共重合体であつて、その重量平均分子量が1,
000〜10,000未満、かつガラス転移温度が14
0℃以上のものが挙げられる。モノマーとして用いられ
る環状オレフィンの例としては、シクロブテン、シクロ
ペンテン、4−メチルシクロペンテン等のシクロペンテ
ン類、シクロヘキセン、3−メチルシクロヘキセン、3
−ビニルシクロヘキセン等のシクロヘキセン類等の単環
式環状オレフィン、ノルボルネン、1−メチルノルボル
ネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、メチレンノ
ルボルネン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−メチ
レン−2−ノルボルネン等のノルボルネン類、トリシク
ロ[4,3,0,12.5]−3−デセン、2−メチルトリシ
クロ[4,3,0,12.5]−3−デセン等のトリシクロ−
3−デセン類、ジシクロペンタジエン(トリシクロ
[4,3,0,12.5]−3,7−デカジエンまたはトリシ
クロ[4,3,0,12.5]−3,8−デカジエン)、7−
メチルジシクロペンタジエン等のジシクロペンタジエン
類、テトラシクロ[4,4,0,12.5,17.10]−3−ド
デセン、8−メチルテトラシクロ[4,4,0,12.5,1
7.10]−3−ドデセン、5,10−ジメチルテトラシク
ロ[4,4,0,12.5,17.10]−3−ドデセン等のテト
ラシクロ−3−ドデセン類、ペンタシクロ[6,5,1,
13.6,02.7,09.13]−4−ペンタデセン、10−メチ
ルペンタシクロ[6,5,1,13.6,02.7,09.13]−4
−ペンタデセン、ペンタシクロ[4,7,0,12.5,0
8.13,19.12]−3−ペンタデセン等のペンタシクロペ
ンタデセン類、ペンタシクロ[6,5,1,13.6,02.7,
09.13]−4,10−ペンタデカジエン、ペンタシクロ
[6,5,1,13.6,02.7,09.13]−4,11−ペンタデ
カジエン等のペンタシクロペンタデカジエン類、ヘキサ
シクロ[6,6,1,13.6,110.13,02.7,09.14]−4
−ヘプタデセン類等の多環式環状オレフィンを挙げるこ
とができる。
【0010】該環状オレフィン重合体としては、その重
合形態がビニレン重合のもの、開環重合のもの、及び開
環重合体の水素添加物、またいずれかの重合形態で重合
された高分子量の環状オレフィンの重合体を過酸化物等
で低分子量化したものが挙げられる。これらの中でも、
該環状オレフィン重合体が低分子量で高いガラス転移点
を有するためには、ビニレン重合による重合形態がより
好ましい。該ビニレン重合形態による環状オレフィン重
合体は、特定の有機遷移金属化合物と有機アルミニウム
オキシ化合物を触媒成分として用いることにより、環状
オレフィンのエチレン性不飽和結合を介して付加重合が
進行して重合体が得られ、その構造は一般式(1)に示
すものである。
【0011】
【化1】
【0012】(式中、R1〜R14 は、それぞれ独立し
て、水素原子、炭素数1〜20の炭化水素基またはハロ
ゲン原子等を含む置換基を示す。R9とR11またはR12
とは、またはR10とR11またはR12とは、互いに連結し
て環を形成していても良い。mは0または1以上の整数
である。nは1以上の整数を示す。pは2以上の整数で
ある。qは0または1以上の整数である。また、この式
で表されるユニット単位の繰り返し連鎖において、各ユ
ニット単位でR1〜R14 、mおよびpがそれぞれ異なっ
ていてもかまわない。)
【0013】該環状オレフィンのビニレン重合体の重合
方法については特に制限はなく、慣用の重合形式、例え
ば、スラリー重合法、気相重合法、塊状重合法、溶液重
合法および懸濁重合法等のいずれの方法を用いてもよい
が、スラリー重合法、溶液重合法および塊状重合法が好
適である。またバッチ式でも連続式でもよい。該環状オ
レフィン重合体の重合触媒の構成成分である有機遷移化
合物および有機アルミニウムオキシ化合物は、モノマー
の存在下あるいは非存在下を問わず、それぞれ別々に重
合系に添加して重合系内で両者を接触させて触媒系を形
成させてもよいし、重合系に添加する前に各触媒成分を
予め接触させて触媒系を形成させてから重合系内に導入
してもよい。ここで触媒系を形成させるべく各触媒成分
を接触させる場合の順序については特に制限はなく、任
意の順序によることができる。触媒系の形成は、例えば
不活性溶媒中で、不活性ガス雰囲気下、各成分を接触さ
せることにより行うことができる。
【0014】本発明の環状オレフィン重合体の製造触媒
の好適な例として、下記のものを例示することができ
る。即ち、次の2つの一般式のいずれかで表される触媒
成分とアルモキサンを含んでなる触媒系が好適に用いら
れる。 (C5Rm)X(C5Rm)MeO2 もしくは (C5Rm)XaYbMeO3-b (式中、Meは4族の遷移金属、例えばZr、Hfであ
り、各(C5Rm)はシクロペンタジエニル又は置換シク
ロペンタジエニルであり、各Rは同一もしくは異なるも
ので、水素、炭素数1〜20のアルキル、アルケニル、
アリール、アルキルアリールもしくはアリールアルキル
基からなる群から選択したものである。Xは2つの(C
5Rm)環または(C5Rm)環とYを橋かけする炭素数1
〜4のアルキレンまたはケイ素である。aは0または1
〜4の整数、bは0または1の整数であり、a−0のと
きb=0である。各Oは同一もしくは異なるもので炭素
数1〜20のアルキル、アルケニル、アリール、アルキ
ルアリール、アリールアルキル基もしくはアルキリデン
基、またはハロゲンであり、Yは酸素、窒素、リンまた
は硫黄原子である。mは0〜4の整数を示す。) なお、本発明で用いられる環状オレフィン重合体は、上
記の触媒を用いて重合する際に、所望の分子量の重合体
を得るために適当な量の水素を添加することができる。
【0015】重合温度は、通常−78〜150℃、好ま
しくは−30〜80℃の範囲である。また触媒系の構成
成分である有機遷移金属化合物および有機アルミニウム
オキシ化合物の使用量は、合目的的な範囲内において任
意である。例えば溶液重合系の場合は、有機遷移金属化
合物の使用量は10-7〜102ミリモル/リットル、特
に10-4〜10ミリモル/リットルの範囲が好ましい。
アルミニウムオキシ化合物の使用量はアルミニウム/遷
移金属のモル比が通常10〜100,000、特に10
0〜10,000となるような範囲が好ましい。モノマ
ーとして使用する環状オレフィンの使用量は、原料モノ
マー/上記遷移金属化合物のモル比が通常1〜1,00
0,000、好ましくは100〜100,000となるよ
うな範囲が好ましい。また、重合体の分子量を調節する
方法としては、各触媒成分の種類や使用量、重合温度、
重合時間等の選択、さらには水素存在下での重合による
方法等が挙げられる。
【0016】重合溶媒を用いる場合には、この種の重合
法において従来から用いられてきた重合溶媒、例えば塩
化メチレン、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭
化水素類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等
の脂肪族炭化水素類、シクロペンタン、シクロヘキサン
等の脂環族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素類、ガソリン、灯油、軽油等の石油
留分、またはこれらの混合溶媒等を用いることができ
る。これらの中でも芳香族炭化水素類が特に好ましい。
【0017】また該環状オレフィン重合体の分子量は、
ゲルパーミネーションクロマトグラフィー(GPC)で
測定した重量平均分子量(ポリプロピレン換算)が1,
000〜10,000、好ましくは1,500〜7,00
0、特に好ましくは2,000〜5,000の範囲のもの
である。この範囲以下では、結晶性オレフィン系樹脂の
耐熱性を低下させ好ましくなく、この範囲以上では本発
明の効果である高弾性率、透明性が発揮されず好ましく
ない。また該環状オレフィン重合体の示差走査型熱量計
での測定によるガラス転移温度は、140℃以上、好ま
しくは160〜600℃、好ましくは180〜400℃
の範囲のものである。この範囲以下では本発明の効果で
ある高弾性率が得られず、この範囲以上では本発明の樹
脂組成物の製造方法が煩雑となり好ましくない。これら
の環状オレフィン重合体の中では、モノマーとして多環
式環状オレフィンを主に用いた多環式環状オレフィン重
合体が本発明の効果を好適に発揮して好ましい。この多
環式環状オレフィン重合体としては、多環式環状オレフ
ィンの単独重合体、多環式環状オレフィンの相互共重合
体、或いは、多環式環状オレフィンと単環式環状オレフ
ィンの相互共重合体等が挙げられる。またモノマーとし
て用いる多環式環状オレフィンの中では、ノルボルネン
類を用いたものが、重合時の分子量制御が容易であり、
高重合活性が得られ好ましい。このノルボルネン系重合
体としては、ノルボルネン類の単独重合体、ノルボルネ
ン類の相互共重合体、或いは、ノルボルネン類と他環状
オレフィンの相互共重合体等が挙げられる。またこれら
ノルボルネン系重合体の中でも、ノルボルネン類の単独
重合体、ノルボルネン類と他環状オレフィンとの相互共
重合体が好ましく、特にノルボルネン単独重合体が重合
収率が高く好ましい。これらの環状オレフィン重合体は
上記重合体を単独で或いは、複数種混合した混合物とし
て使用することができる。
【0018】また、該環状オレフィン重合体において、
本発明の効果を損なわない範囲において、エチレン、プ
ロピレン等のα−オレフィン、スチレン、α−メチルス
チレン等の芳香族ビニル化合物等と共重合することは差
し支えない。なお、本発明のオレフィン系樹脂組成物を
構成する各成分(A)および(B)について、好ましい
ものとして上記した成分同士の組み合わせが最適のもの
であることは言うまでもない。
【0019】成分(C):付加的成分 本発明のオレフィン系樹脂組成物の中には、上記成分
(A)および(B)の外に、本発明の効果を著しく損な
わない範囲で以下に示すような付加的成分を含有させる
ことができる。該付加的成分としては、例えば添加剤類
を挙げることができ、具体例としては、パラフィンオイ
ル、石油樹脂等の可塑剤類ないしは流動性改良剤;オレ
フィン系液状ゴム、共役ジエン系液状ゴム等の軟化剤
類;着色剤類;酸化防止剤類;中和剤類;光安定剤類;
紫外線防止剤類;帯電防止剤類;滑剤類;核剤類;分散
助剤類;分子量調整剤類;架橋剤類;難燃剤類等を挙げ
ることができる。
【0020】(2)配合量比 本発明に用いる樹脂組成物を構成する上記各成分の配合
の量比としては、(A)成分の結晶性オレフィン系樹脂
と(B)成分の環状オレフィン重合体の合計に対し、通
常、(A)成分の結晶性オレフィン系樹脂は99〜40
重量部、好ましくは97〜60重量部、特に好ましくは
95〜80重量部の範囲であり、(B)成分の環状オレ
フィン重合体は1〜60重量部、好ましくは3〜40重
量部、特に好ましくは5〜20重量部の範囲である。
(B)成分がこの範囲以下であると本発明の効果である
高弾性率等が得られず、また、この範囲以上であると本
発明の効果である透明性の向上が発現されず好ましくな
い。
【0021】(3)混合 上記の各構成成分を混合することによって本発明に用い
られる樹脂組成物が製造される。これら構成成分の混合
方法には特に制限はなく、熱による溶融状態での混合
法、任意の有機溶媒中での溶解状態での混合法、重合状
態での混合法等、いずれの方法でも、もしくはいずれか
の方法を組み合わせを採用してもよい。熱による溶融状
態での混合法としては、例えばブラベンダープラストグ
ラフ、一軸または二軸押出機、強力スクリュー型混練
機、バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等の従来知
られている混練機であれば、いかなるものでも使用する
ことができる。
【0022】また、任意の有機溶媒中での溶解状態での
混合法としては、上記構成成分同時に有機溶媒に溶解、
または、各構成成分を各々有機溶媒に溶解したものを混
合し、その後有機溶媒を除く方法等がある。有機溶媒と
しては、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン等のハ
ロゲン化炭化水素類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン等の脂肪族炭化水素類、シクロペンタン、シク
ロヘキサン等の脂環族炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ガソリン、灯油、
軽油等の石油留分、またはこれらの混合溶媒等を用いる
ことができる。これらの中でも芳香族炭化水素類が特に
好ましい。重合状態での混合法としては、各構成成分を
溶液重合した重合液を混合する方法、どちらかの一成分
を重合した後に他成分を重合して混合する二段重合方法
等を挙げることができる。
【0023】いずれかの方法を組み合わせる例として
は、有機溶媒中で溶解状態で混合し溶媒を取り除いた後
にさらに溶融状態で混練する方法、溶融状態の成分
(A)の結晶性オレフィン系樹脂に、成分(B)の環状
オレフィン重合体成分を少量の有機溶媒で膨潤させたも
のを加え溶融混合しながら有機溶媒を取り除く方法、ま
たは、成分(B)の環状オレフィン重合体成分を溶解し
た有機溶媒中で、成分(A)の結晶性オレフィン系樹脂
を重合する方法等が挙げられる。
【0024】[2]樹脂成形体の製造方法 本発明の樹脂成形体は、上記結晶性オレフィン系樹脂組
成物から成形される樹脂成形体であって、その成形工程
中あるいは成形工程後に特定の温度範囲で熱処理して得
られるものであることを特徴とするものである。
【0025】(1)温度範囲 本発明における、特定の温度範囲とは、(Tm−20
℃)〜(Tm+30℃)、好ましくは(Tm−10℃)
〜(Tm+20℃)、特に好ましくは(Tm)〜(Tm
+15℃)の範囲である(ここで、Tmとは成分(A)
結晶性オレフィン系樹脂の融点である)。この範囲以下
では熱処理の効果が現れず、この範囲以上では、本発明
の効果である透明性の向上が得られずに好ましくない。
ここで結晶性オレフィン系樹脂の融点(Tm)とは、結
晶性オレフィン系樹脂を加熱して結晶相が非晶相に転移
する温度、即ち融解温度のことを指す。この融点は、J
IS K7121に準拠した示差走査型熱量計の測定
で、10℃/分の速度で昇温したときに得られる融解曲
線の融解ピークの頂点の温度で定義される。
【0026】(2)熱処理方法 本発明における、樹脂成形体を成形する過程における熱
処理とは、通常の成形方法における加熱工程の全部また
は一部の工程を上記温度範囲にすること、または通常の
成形の終了後に上記温度範囲での熱処理工程を新たに加
えることで行われる。ここで通常の成形方法とは、射出
成形、射出圧縮成形、ガスインジェクション、圧縮成型
(プレス成形、深絞り成形)、押出成形(シート成形、
フィルム成形、ブロー成形、パイプ成形)等のいずれの
成形方法であってもかまわない。本発明の樹脂成形体の
製造方法には、各種成形法が適応でき、それにより目的
とする成形体を得ることができる。
【0027】この熱処理の方法としては、例えば、射出
成形においては射出ノズル温度または金型温度を上記温
度範囲にすること、圧縮成型においてはその過程の全部
または一部で成形温度を上記温度範囲に設定すること、
押出成形においては押出機全体もしくはダイス付近の温
度を上記温度範囲に設定すること、および任意の温度で
成形された成形体を、必要であれば成形体が変形しない
ような治具を用いて、通常アニール処理といわれる方法
で、上記温度範囲で熱処理する工程を追加する方法が挙
げられる。これらの熱処理方法の中でも、射出成形にお
ける金型温度、圧縮成型における金型温度、または押出
機におけるダイス温度等、樹脂組成物を賦形する工程の
温度を上記温度範囲にする方法、および任意の方法で得
られた成形体を上記温度範囲で熱処理する工程を追加す
る方法が好ましく、圧縮成型における金型温度を上記温
度範囲に調節する方法、および得られた成形体を上記温
度範囲で熱処理する工程を追加する方法が、本発明の効
果が得やすく特に好ましい。
【0028】この熱処理時間には特に制限はなく任意で
あるが、樹脂組成物もしくは樹脂成形体自体が、30秒
以上上記温度範囲に保たれることがより好ましく、1分
以上保たれることが特に好ましい。またこの樹脂成形体
の製造過程において、上記温度範囲を超える温度工程の
ある場合、その工程が施された後に、上記温度範囲の熱
処理が実施されることが好ましい。
【0029】[3]樹脂成形体 これら樹脂成形体は、透明性が向上し、且つ弾性率、耐
熱性等がよいことから、例えば、パイプ、透明板等の各
種工業部品、インスツルメントカバー、ドアバイザー等
の自動車内外装部品、ポット、掃除機、洗濯機、冷蔵
庫、照明器具、オーディオ機器等の電気製品部品、食品
容器、飲料ボトル、収納ケース、カセットケース、事務
用品等の日用雑貨品、包装用等のフィルム類として利用
することができる。本発明の樹脂成形体およびその製造
方法において、特定構造、特定分子量の環状オレフィン
重合体を結晶性オレフィン系樹脂に添加した結晶性オレ
フィン系樹脂組成物の成形過程に特定の温度範囲の熱処
理を加えることによって、従来の該組成物成形体および
従来の高分子量環状オレフィン重合体ブレンド・アロイ
の知見からは得られない、高い室温弾性率、耐熱性を示
し、且つ透明性を向上させるという事実は、非常に驚く
べきことであった。
【0030】このような効果は、それが発現する理由は
定かではないが、以下のように考えることもできる。結
晶性オレフィン系樹脂に本発明で規定される環状オレフ
ィン重合体を添加した際、該環状オレフィン重合体が特
定構造、特定分子量であるため、結晶性オレフィン系樹
脂中の非晶部と分子相溶的に相溶する。また、この相溶
挙動においては、溶融時の温度依存性があり、溶融温度
の低いほうがより均一に相溶する。そのため、より相溶
性の高い温度範囲で熱処理することで、環状オレフィン
重合体が均一に非晶部に相溶した状態が得られ、元来は
柔らかいゴム状で耐熱性の劣る非晶部を、より硬く、耐
熱性を向上し、且つ、非晶部の比重を高くすることで、
非晶部の屈折率の差を小さくして、複屈折を抑えるため
に、従来の知見からは得られない高い室温弾性率、耐熱
性、且つ透明性の向上等の本発明の効果が得られるもの
と考える。
【0031】また、本発明で得られる力学的性質の向上
効果は、前述のフィラーブレンドおよびエンジニアプラ
スチックとのアロイ等とは、発現機構が異なると考えら
れるため、透明性を必要としない分野においては、フィ
ラーブレンド、エンジニアリングプラスチックとのアロ
イ等の技術と併用しても、該従来技術を阻害することな
く、より高性能化が図れると考えられる。
【0032】
【実施例】以下に実施例および比較例を掲げ、本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により限定
されるものではない。各実施例および比較例において製
造された樹脂組成物からの試験試料を得るための成形条
件および試験方法は以下に示すとおりである。なお、実
験例中の「部」は重量部である。
【0033】<環状オレフィン重合体の重合> 重合例1 1リットルのオートクレーブ中に、ノルボルネン(C7
H10)30gを含むトルエン溶液450ミリリット
ル、およびポリメチルアルモキサンのトルエン溶液(濃
度85ミリグラム/ミリリットル)51.3ミリリット
ル加え、70℃で15分撹拌した。次に触媒としてシク
ロペンタジエニルジルコニウムトリクロリド65.7ミ
リグラムを加え、重合温度70℃で4時間反応操作を行
った。反応混合物を、塩酸酸性メタノール溶液に添加
し、沈殿した白色個体を濾別後、洗液が中性になるまで
メタノールで繰り返し洗浄した。その後得られた白色個
体(ノルボルネンの単独重合体)を減圧乾燥させた。重
合体の収量は25.3グラムであった。GPCによる分
子量測定の結果、Mwは3200、Mw/Mnは1.5
1であった。またDSC測定の結果、ガラス転移点は2
10℃であった。13C−NMRからは、重合はランダム
に進行しており、また環構造を保持したままであること
がわかった。これを試料NBO(1)とする。
【0034】重合例2 重合例1において、ノルボルネン仕込量を50グラムと
し、ポリメチルアルモキサンの代わりにメチルイソブチ
ルアルモキサンのトルエン溶液(濃度113ミリグラム
/ミリリットル)38.4ミリリットルとした以外は、
全く同様な条件で重合操作を行って白色個体を得た。収
量は39.1グラムであった。GPCによる分子量測定
の結果、Mwは45,000、Mw/Mnは2.13であ
った。またDSC測定ではガラス転移点より先にポリマ
ーの分解が始まり、ガラス転移点は測定できなかった。
これを試料NBO(2)とする。
【0035】GPC測定条件 装置:Waters社製、GPC150C カラム:昭
和電工製、AD80M/S×3 溶媒:オルトジクロロ
ベンゼン 温度:140℃ 流速:1.0ml/分 濃度:20mg/ml IR:3.42μ 注入量:200μl 以上の条件でGPC測定から、ポリプロピレン換算の重
量平均分子量を算出した。
【0036】DSC測定条件 装置:セイコー電子社製、DSC−SS5200 昇温速度:20℃/分 サンプル量:10mg
【0037】(実施例1〜5、比較例1〜5)表1に示
した各成分を、キシレン溶媒中140℃で各成分を溶解
した後メタノール中で析出し濾別、乾燥させて組成物を
得た。乾燥前に、各成分の合計量100重量部に対して
安定剤として0.1重量部の4−メチル−2、6−ジ−
t−ブチルフェノールと、0.1重量部のイルガノック
ス1010(チバガイギー社製)を少量のキシレンに溶
かして添加した。次に得られた組成物を、表1に示した
熱処理温度にて、厚さ1mmのスペーサーを用いて、1
00kg/cm2の圧力で30分保持してプレス成形
し、厚さ1mmのシート状成形体を得た。なお、このプ
レス成形時には、表面を平滑性にするためポリイミドフ
ィルムをプレス板の内側に敷いた。
【0038】(比較例6、10)表2に示した各成分
を、ドライブレンドし、ラボプラストミル混練機(東洋
精機製作所社製)で、200℃、50rpm、3分間の
条件で混練し、さらに265℃に温度を上げて50rp
m、3分間混練した。なお溶融混練に際して、各成分の
合計量100重量部に対して、実施例1と同量の安定剤
を添加した。その後、粉砕して粒状の組成物を得た。次
に得られた組成物を表2に示した熱処理温度にて、実施
例1と同様にプレス成形し、厚さ1mmのシート状成形
体を2枚ずつ得た。
【0039】(比較例8)表2に示した成分を、キシレ
ン溶媒中140℃で各成分を溶解した後メタノール中で
析出し濾別、乾燥させて組成物を得た。乾燥前に、実施
例1同様の方法で安定剤を添加した。得られた組成物を
比較例8と同様な方法で溶融混練、粉砕し、粒状の組成
物を得た。次に得られた組成物を表2に示した熱処理温
度にて、実施例1と同様にプレス成形し、厚さ1mmの
シート状成形体を2枚得た。
【0040】(実施例6、比較例7、9)上記比較例
6、8、10で得られた厚さ1mmのシート状成形体を
それぞれ1枚ずつ再びスペーサーにはめ込み、表2に示
した熱処理温度にて、100kg/cm2の圧力で30
分保持して熱処理を施し、厚さ1mmのシート状成形体
を得た。これら得られた各成形体を、下記の方法によっ
て、その物性を測定評価した。結果を表1および表2に
示す。
【0041】(1)貯蔵弾性率 各温度で熱処理した厚さ1mmの試験片を、長さ50m
m、幅5mmに切り出し、固体粘弾性測定装置(レオメ
トリックファーイースト社製、RSA11)を用いて、
周波数1Hzの条件で貯蔵弾性率(E’)の温度依存性
を測定した。 (2)ヘイズ JIS K7105に準拠して、ヘイズメーターを用い
て測定した。
【0042】なお、表1および表2中の配合成分は次の
とおりである。 成分(A):オレフィン系樹脂 PP(1):JIS−K7203に準拠して測定した曲
げ弾性率が11,900kg/cm2、230℃、2.1
6Kgで測定したMFRが0.6g/10分であるプロ
ピレン単独重合体。DSC法で測定した融点は、16
0.9℃であった。 PP(2):JIS−K7203に準拠して測定した曲
げ弾性率が14,300kg/cm2、230℃、2.1
6Kgで測定したMFRが15g/10分であるプロピ
レン単独重合体。DSC法で測定した融点は、164.
4℃であった。
【0043】成分(B):環状オレフィン重合体 NBO(1):重合例1で製造した、GPC測定による
分子量が、Mw3200、Mw/Mn1.51、DSC
測定によるガラス転移点が210℃であるノルボルネン
単独重合体。
【0044】比較成分 NBO(2):重合例2で製造した、GPC測定による
分子量が、Mw45,000、Mw/Mnは1.54であ
るノルボルネン単独重合体。 石油樹脂:エクソンケミカルジャパン社製 Escor
ez5320Mw600/Mn340、ガラス転移点7
0℃
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】表1より、実施例1〜5と比較例1〜3を
それぞれ比較すると、本発明の範囲で熱処理された樹脂
成形体は、室温付近の弾性率が大幅に向上していること
がわかる。高温側の弾性率も向上またはほぼ同等であ
り、耐熱性の向上あるいは保持していることがわかる。
また、ヘイズの値が大幅に減少していることから、透明
性が向上していることがわかる。比較例4と5のポリプ
ロピレンのみの場合、本発明の範囲で熱処理すると、本
発明の範囲を超える熱処理物に比べ、室温弾性率が向上
しているものの、ヘイズの値も若干減少しているがその
透明性向上効果は低い。また、高温側の弾性率は、10
0℃でほぼ同等、それ以上では大きく低下していること
がわかる。このように本発明の効果である、弾性率の向
上と透明性の向上の両立は、従来のオレフィン系樹脂の
知見からは得られないものである。また、表2より、実
施例6と比較例6を比較してわかる、本発明の弾性率と
透明性の両立した向上効果は、比較例7〜10に示され
る。本発明の範囲外の環状オレフィン重合体を添加した
系においては発現されていないことがわかる。このよう
に本発明の効果は従来のオレフィン系樹脂組成物の知見
からも得られないものである。
【0048】
【発明の効果】本発明の樹脂成形体およびその製造方法
において、特定構造、特定分子量の環状オレフィン重合
体を結晶性オレフィン系樹脂に添加した結晶性オレフィ
ン系樹脂組成物の成形過程に特定の温度範囲の熱処理を
加えることによって、従来の該組成物成形体および従来
の高分子量環状オレフィン重合体ブレンド・アロイの知
見からは得られない、透明性の向上効果、且つ、高い室
温弾性率、耐熱性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西澤 理 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市総合研究所内 (72)発明者 尾上 真人 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市総合研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(A)99〜40重量%およ
    び成分(B)1〜60重量%からなる結晶性オレフィン
    系樹脂組成物を成形して得られる樹脂成形体であって、
    該樹脂組成物を(Tm−20℃)〜(Tm+30℃)の
    温度範囲で賦形するか、あるいは該樹脂組成物を成形し
    た後に(Tm−20℃)〜(Tm+30℃)の温度範囲
    (ここで、Tmとは成分(A)結晶性オレフィン系樹脂
    の融点である)で熱処理するかのいずれかの方法により
    得られる樹脂成形体: (A)結晶性オレフィン系樹脂、 (B)重量平均分子量1,000〜10,000未満かつ
    ガラス転移点が140℃以上である環状オレフィンの重
    合体。
  2. 【請求項2】 結晶性オレフィン系樹脂(A)が、プロ
    ピレンの単独重合体、プロピレンと他のα−オレフィン
    のランダム共重合体またはブロック共重合体である請求
    項1に記載の樹脂成形体。
  3. 【請求項3】 環状オレフィンの重合体(B)が、ノル
    ボルネン系重合体である請求項1に記載の樹脂成形体。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の樹脂組成物を、射出ノ
    ズルまたは金型の温度を、(Tm−20℃)〜(Tm+
    30℃)の温度範囲に調節して、射出成形して得られる
    樹脂成形体。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の樹脂組成物を、金型温
    度を(Tm−20℃)〜(Tm+30℃)の温度範囲に
    調節して、圧縮成形して得られる樹脂成形体。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の樹脂組成物を、押出機
    全体またはダイス近傍の温度を(Tm−20℃)〜(T
    m+30℃)の温度範囲に調節して、押出成形して得ら
    れる樹脂成形体。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の樹脂組成物を成形した
    後に、アニール処理により(Tm−20℃)〜(Tm+
    30℃)の温度範囲で熱処理して得られる樹脂成形体。
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