JPH10219418A - 高クロム合金鋼のアンモニアガス窒化方法 - Google Patents
高クロム合金鋼のアンモニアガス窒化方法Info
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- JPH10219418A JPH10219418A JP3834197A JP3834197A JPH10219418A JP H10219418 A JPH10219418 A JP H10219418A JP 3834197 A JP3834197 A JP 3834197A JP 3834197 A JP3834197 A JP 3834197A JP H10219418 A JPH10219418 A JP H10219418A
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- alloy steel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 あらかじめ前処理を施すことなしに高クロム
合金鋼の表面の不働態皮膜を還元し、窒化層が容易に形
成されるようにする。 【解決手段】 窒化炉3により加熱された反応管2内の
高温のアンモニアガス中に高クロム合金鋼1を配置し、
高クロム合金鋼1が所定の窒化温度に達した後に、アセ
トン6を水素ガスを担体ガスとして反応管2内に導入し
て、アセトン6の熱分解により活性な一酸化炭素と還元
性ラジカルとを高クロム合金鋼1上において生成するこ
とにより高クロム合金鋼1の表面の不働態皮膜を還元
し、高クロム合金鋼1のアンモニアガスによる窒化を容
易化する。
合金鋼の表面の不働態皮膜を還元し、窒化層が容易に形
成されるようにする。 【解決手段】 窒化炉3により加熱された反応管2内の
高温のアンモニアガス中に高クロム合金鋼1を配置し、
高クロム合金鋼1が所定の窒化温度に達した後に、アセ
トン6を水素ガスを担体ガスとして反応管2内に導入し
て、アセトン6の熱分解により活性な一酸化炭素と還元
性ラジカルとを高クロム合金鋼1上において生成するこ
とにより高クロム合金鋼1の表面の不働態皮膜を還元
し、高クロム合金鋼1のアンモニアガスによる窒化を容
易化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高クロム合金鋼のア
ンモニアガス窒化方法に関し、さらに詳しくは高クロム
合金鋼を前処理を施すことなしにアンモニアガスによっ
て窒化するアンモニアガス窒化方法に関する。
ンモニアガス窒化方法に関し、さらに詳しくは高クロム
合金鋼を前処理を施すことなしにアンモニアガスによっ
て窒化するアンモニアガス窒化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】耐熱鋼やステンレス鋼などの高クロム合
金鋼の窒化による表面硬化は、実用上の要求が極めて高
い。現在、高クロム合金鋼の窒化において、もっとも要
求頻度の高い機械部品は、自動車用エンジンの排気バル
ブと、カラープリンターなどの精密電子機械部品のステ
ンレス製紙送りローラーとであろう。現在、日本の自動
車生産台数は、トラック,乗用車その他を含めて年間1
千万台といわれ、エンジンの排気バルブが1台につき平
均4個必要であれば、4千万個のバルブを窒化しなけれ
ばならない。
金鋼の窒化による表面硬化は、実用上の要求が極めて高
い。現在、高クロム合金鋼の窒化において、もっとも要
求頻度の高い機械部品は、自動車用エンジンの排気バル
ブと、カラープリンターなどの精密電子機械部品のステ
ンレス製紙送りローラーとであろう。現在、日本の自動
車生産台数は、トラック,乗用車その他を含めて年間1
千万台といわれ、エンジンの排気バルブが1台につき平
均4個必要であれば、4千万個のバルブを窒化しなけれ
ばならない。
【0003】現在、鋼材の窒化に使用されている窒化方
法は、ガス窒化方法と、塩浴窒化方法とに大別される。
ガス窒化方法は、高温のアンモニアガス中でアンモニア
(NH3 )の解離により生じる発生機窒素により鋼材表
面を窒化する方法である。しかし、高クロム合金鋼の場
合には、表面にクロム(Cr)の水酸化物と酸化物(C
rO・nH2 O,Cr2 O3 ・xH2 O)とから形成さ
れている厚さ数nmのごく薄い非晶質の透明な不働態皮
膜が緻密かつ強固に存在し(日本金属学会、講座・現代
の金属学「材料編4鉄鋼材料」等参照)、この不働態皮
膜が工業的なアンモニアガスのみによる窒化を妨げ、窒
化によって均一な窒化硬化層を形成させることは実用上
不可能である。そのため、前処理(銅めっき,燐酸処
理,ハロゲン化物処理,ショットピーニングなど)を施
したり、あるいは他の気体(微量の酸素(O2 ),空
気,亜酸化窒素(N2 O)など)を添加したりすること
によって、不働態皮膜を還元あるいは機械的に除去する
方法が、多く試行されてきた。例えば、過去の研究実験
段階では、RXガス(吸熱型変成ガス:主成分(CO+
H2 )のほか微量の水(H2 O),二酸化炭素(C
O2 )を含有)の添加が窒化層形成に効果的であるとの
報告はあるが、微量の酸化成分(H2 O,CO2 )が常
に混在し、それが窒化むらをもたらして工業上の生産に
結び付いていないのが現状である。
法は、ガス窒化方法と、塩浴窒化方法とに大別される。
ガス窒化方法は、高温のアンモニアガス中でアンモニア
(NH3 )の解離により生じる発生機窒素により鋼材表
面を窒化する方法である。しかし、高クロム合金鋼の場
合には、表面にクロム(Cr)の水酸化物と酸化物(C
rO・nH2 O,Cr2 O3 ・xH2 O)とから形成さ
れている厚さ数nmのごく薄い非晶質の透明な不働態皮
膜が緻密かつ強固に存在し(日本金属学会、講座・現代
の金属学「材料編4鉄鋼材料」等参照)、この不働態皮
膜が工業的なアンモニアガスのみによる窒化を妨げ、窒
化によって均一な窒化硬化層を形成させることは実用上
不可能である。そのため、前処理(銅めっき,燐酸処
理,ハロゲン化物処理,ショットピーニングなど)を施
したり、あるいは他の気体(微量の酸素(O2 ),空
気,亜酸化窒素(N2 O)など)を添加したりすること
によって、不働態皮膜を還元あるいは機械的に除去する
方法が、多く試行されてきた。例えば、過去の研究実験
段階では、RXガス(吸熱型変成ガス:主成分(CO+
H2 )のほか微量の水(H2 O),二酸化炭素(C
O2 )を含有)の添加が窒化層形成に効果的であるとの
報告はあるが、微量の酸化成分(H2 O,CO2 )が常
に混在し、それが窒化むらをもたらして工業上の生産に
結び付いていないのが現状である。
【0004】一方、塩浴窒化方法は、シアン化アルカリ
とその酸化生成物であるシアン酸アルカリ(NaCNO
またはKCNO)とを主成分とする塩浴中で鋼材表面を
窒化する方法である。特に、塩浴中に空気を送入してN
aCN→NaCNOの酸化を積極的に進めて発生機窒素
の発生量を増加させて窒化を促進する方法が、いわゆる
タフトライド法である。現在、あらゆる産業上で要求さ
れる高クロム合金鋼の窒化は、タフトライド法によって
ほぼ100%が処理されている。
とその酸化生成物であるシアン酸アルカリ(NaCNO
またはKCNO)とを主成分とする塩浴中で鋼材表面を
窒化する方法である。特に、塩浴中に空気を送入してN
aCN→NaCNOの酸化を積極的に進めて発生機窒素
の発生量を増加させて窒化を促進する方法が、いわゆる
タフトライド法である。現在、あらゆる産業上で要求さ
れる高クロム合金鋼の窒化は、タフトライド法によって
ほぼ100%が処理されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のガス窒
化方法は、前処理を施したりあるいは他の気体を添加し
たりすることによって不働態皮膜を還元あるいは機械的
に除去する方法が多く、これらの方法はそれぞれ窒化む
ら,表面硬さの低下,多工程によるコスト高などの一長
一短があり、低コストかつ連続生産の工業レベルに見合
う品質を維持する窒化方法として確立されていないとい
う問題点があった。
化方法は、前処理を施したりあるいは他の気体を添加し
たりすることによって不働態皮膜を還元あるいは機械的
に除去する方法が多く、これらの方法はそれぞれ窒化む
ら,表面硬さの低下,多工程によるコスト高などの一長
一短があり、低コストかつ連続生産の工業レベルに見合
う品質を維持する窒化方法として確立されていないとい
う問題点があった。
【0006】また、塩浴窒化方法(タフトライド法)
は、バッチ式であるために連続生産に難点があるばかり
でなく、シアン廃液公害対策,処理後の水洗,水洗の不
完全による部品の遅れ発錆などの問題点があった。
は、バッチ式であるために連続生産に難点があるばかり
でなく、シアン廃液公害対策,処理後の水洗,水洗の不
完全による部品の遅れ発錆などの問題点があった。
【0007】本発明の目的は、熱分解により活性な一酸
化炭素(CO)と還元性ラジカルとを高クロム合金鋼上
において生成する物質(以下、還元性物質という)の蒸
気あるいは噴霧をアンモニアガス中に混合して高クロム
合金鋼を処理することにより、アンモニアと一酸化炭素
との相互作用のうえに還元性ラジカルの働きによって高
クロム合金鋼の表面の不働態皮膜を還元し、容易に窒化
層が形成されるようにした高クロム合金鋼のアンモニア
ガス窒化方法を提供することにある。
化炭素(CO)と還元性ラジカルとを高クロム合金鋼上
において生成する物質(以下、還元性物質という)の蒸
気あるいは噴霧をアンモニアガス中に混合して高クロム
合金鋼を処理することにより、アンモニアと一酸化炭素
との相互作用のうえに還元性ラジカルの働きによって高
クロム合金鋼の表面の不働態皮膜を還元し、容易に窒化
層が形成されるようにした高クロム合金鋼のアンモニア
ガス窒化方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の高クロム合金鋼
のアンモニアガス窒化方法は、高温のアンモニアガス中
に高クロム合金鋼を配置し、前記高クロム合金鋼が所定
の窒化温度に達した後に、熱分解により活性な一酸化炭
素と還元性ラジカルとを金属表面において生成する還元
性物質をアンモニアガス中に導入して前記高クロム合金
鋼の表面の不働態皮膜を還元し、前記高クロム合金鋼の
アンモニアガスによる窒化を容易にすることを特徴とす
る。
のアンモニアガス窒化方法は、高温のアンモニアガス中
に高クロム合金鋼を配置し、前記高クロム合金鋼が所定
の窒化温度に達した後に、熱分解により活性な一酸化炭
素と還元性ラジカルとを金属表面において生成する還元
性物質をアンモニアガス中に導入して前記高クロム合金
鋼の表面の不働態皮膜を還元し、前記高クロム合金鋼の
アンモニアガスによる窒化を容易にすることを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施の形態に係る高ク
ロム合金鋼のアンモニアガス窒化方法が適用されるガス
窒化装置の概略図である。このガス窒化装置は、高クロ
ム合金鋼1を収納する反応管2と、反応管2内を加熱す
る窒化炉(電気炉)3と、反応管2内の温度を測定する
熱電対5と、還元性物質であるアセトン(CH3 COC
H3 )6を収容する恒温冷却槽7と、恒温冷却槽7内に
収納されたメタノール(CH3 OH)およびドライアイ
ス(CO2 )の混合物でなる冷媒8と、水素ガス
(H2 )を導入する配管11と、水素ガスを恒温冷却槽
7に導く配管12と、配管11と配管12とを切り換え
るバルブ13と、恒温冷却槽7から水素ガスを担体ガス
としてアセトン蒸気を導出する配管14と、配管11と
配管14とを選択するバルブ15と、アンモニアガスを
導入する配管16と、アンモニアと酸素(3%O2 )と
の混合気体を導入する配管17と、配管16と配管17
とを選択的に切り換えるバルブ18と、バルブ18によ
り選択された気体を反応管2内に導く配管19とから、
その主要部が構成されている。なお、配管17およびバ
ルブ18は、本実施の形態に係る高クロム合金鋼のアン
モニアガス窒化方法と従来の酸窒化方法との結果を比較
するために設けられたものであり、本実施の形態に係る
高クロム合金鋼のアンモニアガス窒化方法のみを実施す
るためにはかならずしも必要ではない。
ロム合金鋼のアンモニアガス窒化方法が適用されるガス
窒化装置の概略図である。このガス窒化装置は、高クロ
ム合金鋼1を収納する反応管2と、反応管2内を加熱す
る窒化炉(電気炉)3と、反応管2内の温度を測定する
熱電対5と、還元性物質であるアセトン(CH3 COC
H3 )6を収容する恒温冷却槽7と、恒温冷却槽7内に
収納されたメタノール(CH3 OH)およびドライアイ
ス(CO2 )の混合物でなる冷媒8と、水素ガス
(H2 )を導入する配管11と、水素ガスを恒温冷却槽
7に導く配管12と、配管11と配管12とを切り換え
るバルブ13と、恒温冷却槽7から水素ガスを担体ガス
としてアセトン蒸気を導出する配管14と、配管11と
配管14とを選択するバルブ15と、アンモニアガスを
導入する配管16と、アンモニアと酸素(3%O2 )と
の混合気体を導入する配管17と、配管16と配管17
とを選択的に切り換えるバルブ18と、バルブ18によ
り選択された気体を反応管2内に導く配管19とから、
その主要部が構成されている。なお、配管17およびバ
ルブ18は、本実施の形態に係る高クロム合金鋼のアン
モニアガス窒化方法と従来の酸窒化方法との結果を比較
するために設けられたものであり、本実施の形態に係る
高クロム合金鋼のアンモニアガス窒化方法のみを実施す
るためにはかならずしも必要ではない。
【0011】次に、本実施の形態に係る高クロム合金鋼
のアンモニアガス窒化方法について、図1に示したガス
窒化装置の働きとともに説明する。
のアンモニアガス窒化方法について、図1に示したガス
窒化装置の働きとともに説明する。
【0012】まず、反応管2内を吸引しながらアンモニ
アガスを配管16,バルブ18,配管19を通じて反応
管2内に導いて、反応管2内をアンモニアガスで置換す
る。次に、窒化炉3により反応管2を加熱し、この加熱
によって高クロム合金鋼1が所定の窒化温度(実用的に
は400〜650°C)に達したことが熱電対5で検出
されると、バルブ13を配管11と配管12とを接続す
るように切り換えると同時にバルブ15を配管14と配
管11とを接続するように切り換え、恒温冷却槽7内に
保持したアセトン容器に水素ガスを通じて、この水素ガ
スを担体ガスとしてアセトン蒸気を反応管2内に導く。
すると、反応管2内でアセトンが熱分解することにより
活発な一酸化炭素と還元性ラジカルとが高クロム合金鋼
の表面において生成される。
アガスを配管16,バルブ18,配管19を通じて反応
管2内に導いて、反応管2内をアンモニアガスで置換す
る。次に、窒化炉3により反応管2を加熱し、この加熱
によって高クロム合金鋼1が所定の窒化温度(実用的に
は400〜650°C)に達したことが熱電対5で検出
されると、バルブ13を配管11と配管12とを接続す
るように切り換えると同時にバルブ15を配管14と配
管11とを接続するように切り換え、恒温冷却槽7内に
保持したアセトン容器に水素ガスを通じて、この水素ガ
スを担体ガスとしてアセトン蒸気を反応管2内に導く。
すると、反応管2内でアセトンが熱分解することにより
活発な一酸化炭素と還元性ラジカルとが高クロム合金鋼
の表面において生成される。
【0013】ここで、アセトンが熱分解により活発な一
酸化炭素と還元性ラジカルとを高クロム合金鋼の表面に
おいて生成する仕組みについて説明する。
酸化炭素と還元性ラジカルとを高クロム合金鋼の表面に
おいて生成する仕組みについて説明する。
【0014】低分子有機化合物、特に炭化水素の熱分解
は、一般にC−C間、C−H間結合が切れて最終的に煤
(C)と水素ガスとに変化するが、酸素,窒素,硫黄な
どを含む場合は、炭素,水素,窒素,硫黄などの酸化物
も副生される(例えば、Steinfeld・Fran
cisco・Hase著、佐藤伸訳、「化学動力学」第
493〜494頁、東京化学同人発行参照)。化合物,
加熱速度および条件,触媒の存在などにより、分解生成
物は変化し、一概には一般式で表せないが、アセトンの
場合には、少なくとも、分子構造中のメチル基CH3 -
と炭素Cとの間の結合が切れると考えられる。つまり、
高クロム合金鋼の表面において、2個のメチル基CH3
- と一酸化炭素COとが生成することになる。アセトン
の熱分解反応の一例を、(1)式に示す。
は、一般にC−C間、C−H間結合が切れて最終的に煤
(C)と水素ガスとに変化するが、酸素,窒素,硫黄な
どを含む場合は、炭素,水素,窒素,硫黄などの酸化物
も副生される(例えば、Steinfeld・Fran
cisco・Hase著、佐藤伸訳、「化学動力学」第
493〜494頁、東京化学同人発行参照)。化合物,
加熱速度および条件,触媒の存在などにより、分解生成
物は変化し、一概には一般式で表せないが、アセトンの
場合には、少なくとも、分子構造中のメチル基CH3 -
と炭素Cとの間の結合が切れると考えられる。つまり、
高クロム合金鋼の表面において、2個のメチル基CH3
- と一酸化炭素COとが生成することになる。アセトン
の熱分解反応の一例を、(1)式に示す。
【0015】 2(CH3 )=COad → 2CH3 ・ad + COad (1)
【0016】ここで、 ad は、金属表面に吸着された状
態を示す。メチル基CH3 - は、C−C間結合が切れて
残った1個の孤立電子がラジカルとして強く金属表面に
吸着し、表面の酸化物を還元する。C,Hともに金属酸
化物に対して還元性であるので、(2)式のように作用
する。
態を示す。メチル基CH3 - は、C−C間結合が切れて
残った1個の孤立電子がラジカルとして強く金属表面に
吸着し、表面の酸化物を還元する。C,Hともに金属酸
化物に対して還元性であるので、(2)式のように作用
する。
【0017】 5MO+2CH3 ・ad → 5M+2CO+3H2 O (2)
【0018】特に、高クロム合金鋼の場合、(3)式あ
るいは(4)式となる。
るいは(4)式となる。
【0019】 5/3 Cr2 O3 +2CH3 ・ad → 10/3Cr+2CO+3H2 O (3)
【0020】 4/3 Cr2 O3 +2CH3 ・ad → 8/3 Cr+2CO2 +3H2 (4)
【0021】また、COad が共存すれば、(5)式およ
び(6)式の反応が起き、高クロム合金鋼の表面の不働
態皮膜(Crの酸化物と水酸化物との水和物であるが、
水酸化物から水がとれれば酸化物となるので、反応式で
はCr2 O3 として表す)が還元される。
び(6)式の反応が起き、高クロム合金鋼の表面の不働
態皮膜(Crの酸化物と水酸化物との水和物であるが、
水酸化物から水がとれれば酸化物となるので、反応式で
はCr2 O3 として表す)が還元される。
【0022】 COad +NH3 ad → HCNad +H2 O (5)
【0023】 Cr2 O3 +6HCNad → 2Cr(CN)3 ad +3H2 O (6)
【0024】(6)式の反応で、高クロム合金鋼の表面
の不働態皮膜は、還元されるばかりなく、Cr(CN)
3 ad のCとNとはただちに合金中に溶け込み、浸炭と窒
化とが進む。ここに、CN- イオンはCl- イオンに似
ているため、(7)式に示すハロゲンイオンによるのと
同じような強い還元反応が期待できる(例えば、桐山良
一著、「構造無機化学」第74〜75頁、共立出版発行
等参照)。
の不働態皮膜は、還元されるばかりなく、Cr(CN)
3 ad のCとNとはただちに合金中に溶け込み、浸炭と窒
化とが進む。ここに、CN- イオンはCl- イオンに似
ているため、(7)式に示すハロゲンイオンによるのと
同じような強い還元反応が期待できる(例えば、桐山良
一著、「構造無機化学」第74〜75頁、共立出版発行
等参照)。
【0025】 Cr2 O3 +6HClad → 2CrCl3 +3H2 O (7)
【0026】(7)式の反応が高クロム合金鋼を窒化す
る場合の一般的な前処理の原理である。
る場合の一般的な前処理の原理である。
【0027】(2)〜(4)式および(7)式により不
働態皮膜が還元された後は、(8)式および(9)式に
示すCOad とCH3 ・ad とによる浸炭,(10)式に示す
NH 3 ad による窒化,および(11)式に示すHCNad に
よる浸炭窒化が進むと考えられる。
働態皮膜が還元された後は、(8)式および(9)式に
示すCOad とCH3 ・ad とによる浸炭,(10)式に示す
NH 3 ad による窒化,および(11)式に示すHCNad に
よる浸炭窒化が進むと考えられる。
【0028】 [Fe−Cr−M]+2COad →[FeCrM−C]+CO2 (8)
【0029】 [Fe−Cr−M]+CH3 ・ad →[FeCrM−C]+3/2 H2 (9)
【0030】 [Fe−Cr−M]+NH3 ad →[FeCrM−N]+3/2 H2 (10)
【0031】 [Fe−Cr−M]+HCNad →[FeCrM−N]+1/2 H2 (11)
【0032】ここで、[Fe−Cr−M]は高クロム合
金鋼を示し、Mは、例えばNiなどの他の金属元素であ
る。[FeCrM−C]は、浸炭後の合金を示すが、炭
素が合金中に単に溶け込んでいる場合(固溶体)と、ク
ロム炭化物として合金中に存在する場合とがある。ま
た、Mの性質により、それとの炭化物も生成する。窒化
の場合は窒化物、浸炭窒化の場合には炭化物,窒化物お
よびそれらの複合体の炭・窒化物が考えられる。いずれ
にしても、合金の表面下には、CrN,Cr3 C2 ,C
r7 C3 ,Cr23C6 (通常Crの1部分にFeが置き
換わっている)などが形成される。
金鋼を示し、Mは、例えばNiなどの他の金属元素であ
る。[FeCrM−C]は、浸炭後の合金を示すが、炭
素が合金中に単に溶け込んでいる場合(固溶体)と、ク
ロム炭化物として合金中に存在する場合とがある。ま
た、Mの性質により、それとの炭化物も生成する。窒化
の場合は窒化物、浸炭窒化の場合には炭化物,窒化物お
よびそれらの複合体の炭・窒化物が考えられる。いずれ
にしても、合金の表面下には、CrN,Cr3 C2 ,C
r7 C3 ,Cr23C6 (通常Crの1部分にFeが置き
換わっている)などが形成される。
【0033】常にアセトン蒸気を供給すれば、窒化とと
もに浸炭が進む。窒化のみを望む場合は、高クロム合金
鋼1の表面の不働態皮膜が還元された後、アセトンの供
給を止め、アンモニアガスのみで処理を継続すればよ
い。
もに浸炭が進む。窒化のみを望む場合は、高クロム合金
鋼1の表面の不働態皮膜が還元された後、アセトンの供
給を止め、アンモニアガスのみで処理を継続すればよ
い。
【0034】なお、上記実施の形態では、還元性物質と
してアセトンを使用した場合について説明したが、還元
性物質としてはアセトン等のケトン類の他に、アルデヒ
ド類のホルムアルデヒド(HCHO),アセトアルデヒ
ド(CH3 CHO)等が考えられる。また、パラ−ベン
ゾキノン(C6 H4 O2 )が考えられるが、常温で固体
(融点:約116°C)であるので、融点以上に加熱し
ながら使用するか、アセトンに溶解して使用するかしな
ければならない。なお、アセトン中にベンゼン(C6 H
6 ),トルエン(C6 H5 CH3 )等を混合すれば、そ
の量に比例して浸炭性を強くすることができる。
してアセトンを使用した場合について説明したが、還元
性物質としてはアセトン等のケトン類の他に、アルデヒ
ド類のホルムアルデヒド(HCHO),アセトアルデヒ
ド(CH3 CHO)等が考えられる。また、パラ−ベン
ゾキノン(C6 H4 O2 )が考えられるが、常温で固体
(融点:約116°C)であるので、融点以上に加熱し
ながら使用するか、アセトンに溶解して使用するかしな
ければならない。なお、アセトン中にベンゼン(C6 H
6 ),トルエン(C6 H5 CH3 )等を混合すれば、そ
の量に比例して浸炭性を強くすることができる。
【0035】また、アセトンの担体ガスとして水素ガス
を使用した場合について説明したが、露点(水分)が−
10°C以下程度に低いガス、例えば窒素ガス
(N2 ),アルゴンガス(Ar),メタンガス(C
H4 )およびこれらの混合ガス等を使用することもでき
る。また、アセトンの供給は、噴霧方式などの他の方法
でも可能である。
を使用した場合について説明したが、露点(水分)が−
10°C以下程度に低いガス、例えば窒素ガス
(N2 ),アルゴンガス(Ar),メタンガス(C
H4 )およびこれらの混合ガス等を使用することもでき
る。また、アセトンの供給は、噴霧方式などの他の方法
でも可能である。
【0036】
【実施例】以上の見地から、SUS304鋼(18Cr
−8Ni鋼)ならびに耐熱鋼であるSUH31鋼(14
Cr−15Ni−2.5W鋼)およびSUH35鋼(2
1Cr−4Ni鋼)を、本発明の高クロム合金鋼のアン
モニアガス窒化方法で処理した。この結果、前処理とし
てあらかじめ特別な不働態皮膜の還元処理を施さなくと
も十分な窒化層が形成された。
−8Ni鋼)ならびに耐熱鋼であるSUH31鋼(14
Cr−15Ni−2.5W鋼)およびSUH35鋼(2
1Cr−4Ni鋼)を、本発明の高クロム合金鋼のアン
モニアガス窒化方法で処理した。この結果、前処理とし
てあらかじめ特別な不働態皮膜の還元処理を施さなくと
も十分な窒化層が形成された。
【0037】<実施例1> SUH35鋼(21Cr−
4Ni鋼)に、従来の塩酸前処理アンモニアガス窒化方
法および酸窒化方法と、本発明の高クロム合金鋼のアン
モニアガス窒化方法(アセトン温度が373および36
8Kの場合)とを適用し、得られた高クロム合金鋼の表
面硬さ(ビッカース硬さ:Hv)の比較を行ったとこ
ろ、表1に示すような結果が得られた。なお、窒化条件
は、処理温度は773,823および853K、処理時
間が3.6,7.2および10.8キロ秒の各場合であ
る。
4Ni鋼)に、従来の塩酸前処理アンモニアガス窒化方
法および酸窒化方法と、本発明の高クロム合金鋼のアン
モニアガス窒化方法(アセトン温度が373および36
8Kの場合)とを適用し、得られた高クロム合金鋼の表
面硬さ(ビッカース硬さ:Hv)の比較を行ったとこ
ろ、表1に示すような結果が得られた。なお、窒化条件
は、処理温度は773,823および853K、処理時
間が3.6,7.2および10.8キロ秒の各場合であ
る。
【0038】
【表1】
【0039】表1から、本発明の高クロム合金鋼のアン
モニアガス窒化方法によれば、従来の塩酸前処理ガス窒
化方法に対して遜色のない表面硬さが得られたことがわ
かる。また、酸窒化方法により得られたものより表面硬
さが優れていることがわかる。図2および図3は、SU
H35鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す1333倍拡
大の図面代用写真であり、図2はアセトン温度368K
の場合、図3はアセトン温度373Kの場合をそれぞれ
示す。窒化条件は、処理温度823Kで、処理時間1
0.8キロ秒である。図2および図3からアセトン浴の
温度が窒化層の厚さに影響することがわかる。アセトン
浴の温度に応じて窒化層の厚さが変わるのは、図4に示
すアセトン蒸気圧−温度のグラフを見るとわかるよう
に、アンモニアに対するアセトンの混合比(アセトン蒸
気のパーセント)が変わるからである。なお、アセトン
蒸気をアンモニア中に混合する場合、その量を変化させ
る方法には、アセトンの温度を変える方法と、バブ
リングさせる水素ガスの流量を変える方法とがある。
モニアガス窒化方法によれば、従来の塩酸前処理ガス窒
化方法に対して遜色のない表面硬さが得られたことがわ
かる。また、酸窒化方法により得られたものより表面硬
さが優れていることがわかる。図2および図3は、SU
H35鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す1333倍拡
大の図面代用写真であり、図2はアセトン温度368K
の場合、図3はアセトン温度373Kの場合をそれぞれ
示す。窒化条件は、処理温度823Kで、処理時間1
0.8キロ秒である。図2および図3からアセトン浴の
温度が窒化層の厚さに影響することがわかる。アセトン
浴の温度に応じて窒化層の厚さが変わるのは、図4に示
すアセトン蒸気圧−温度のグラフを見るとわかるよう
に、アンモニアに対するアセトンの混合比(アセトン蒸
気のパーセント)が変わるからである。なお、アセトン
蒸気をアンモニア中に混合する場合、その量を変化させ
る方法には、アセトンの温度を変える方法と、バブ
リングさせる水素ガスの流量を変える方法とがある。
【0040】<実施例2> SUH31鋼(14Cr−
15Ni−2.5W鋼)をアセトン蒸気の供給量を変え
て窒化した。
15Ni−2.5W鋼)をアセトン蒸気の供給量を変え
て窒化した。
【0041】図5〜図7は、SUH31鋼の窒化層の光
学顕微鏡組織を表す625倍拡大の図面代用写真であ
り、図5はアセトン温度368Kの場合、図6はアセト
ン温度373Kの場合、図7はアセトン温度383Kの
場合をそれぞれ示す。窒化条件は、処理温度823K
で、処理時間10.8キロ秒である。図5〜図7から、
アセトン蒸気の供給量を多くする(アセトン浴の温度を
高くする)と、窒化層の厚さが変化するが、いずれの場
合も十分な窒化層が形成されている。
学顕微鏡組織を表す625倍拡大の図面代用写真であ
り、図5はアセトン温度368Kの場合、図6はアセト
ン温度373Kの場合、図7はアセトン温度383Kの
場合をそれぞれ示す。窒化条件は、処理温度823K
で、処理時間10.8キロ秒である。図5〜図7から、
アセトン蒸気の供給量を多くする(アセトン浴の温度を
高くする)と、窒化層の厚さが変化するが、いずれの場
合も十分な窒化層が形成されている。
【0042】<実施例3> SUS304鋼(18Cr
−8Ni鋼)をアセトン蒸気の供給量を変えて窒化し
た。
−8Ni鋼)をアセトン蒸気の供給量を変えて窒化し
た。
【0043】図8〜図10は、SUS304鋼の窒化層
の光学顕微鏡組織を表す150倍拡大の図面代用写真で
あり、図8はアセトン温度368Kの場合、図9はアセ
トン温度373Kの場合、図10はアセトン温度378
Kの場合をそれぞれ示す。窒化条件は、処理温度823
Kで、処理時間7.2キロ秒である。図8〜図10か
ら、アセトン蒸気の供給量を多くする(アセトン浴の温
度を高くする)と、窒化層の厚さが変化するが、いずれ
の場合も十分な窒化層が形成されている。
の光学顕微鏡組織を表す150倍拡大の図面代用写真で
あり、図8はアセトン温度368Kの場合、図9はアセ
トン温度373Kの場合、図10はアセトン温度378
Kの場合をそれぞれ示す。窒化条件は、処理温度823
Kで、処理時間7.2キロ秒である。図8〜図10か
ら、アセトン蒸気の供給量を多くする(アセトン浴の温
度を高くする)と、窒化層の厚さが変化するが、いずれ
の場合も十分な窒化層が形成されている。
【0044】<実施例4> 本発明の高クロム合金鋼の
アンモニアガス窒化方法を実用のSUS304鋼製の紙
送りローラーに対して適用した。この紙送りローラー
は、表面に高さの等しい多数の微小突起を微小間隔で均
一に分布させているものである。
アンモニアガス窒化方法を実用のSUS304鋼製の紙
送りローラーに対して適用した。この紙送りローラー
は、表面に高さの等しい多数の微小突起を微小間隔で均
一に分布させているものである。
【0045】図11は、SUS304鋼製の紙送りロー
ラの窒化層の光学顕微鏡組織を表す110倍拡大の図面
代用写真である。窒化条件は、処理温度は803Kで、
処理時間は1.8キロ秒である。図11からもわかるよ
うに、突起部および周辺にも使用に耐えうる十分な窒化
層の形成が認められた。
ラの窒化層の光学顕微鏡組織を表す110倍拡大の図面
代用写真である。窒化条件は、処理温度は803Kで、
処理時間は1.8キロ秒である。図11からもわかるよ
うに、突起部および周辺にも使用に耐えうる十分な窒化
層の形成が認められた。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の高クロム
合金鋼のアンモニアガス窒化方法によれば、高温のアン
モニアガス中で高クロム合金鋼が所定の窒化温度に達し
た後に、熱分解により活性な一酸化炭素と還元性ラジカ
ルとを金属表面において生成する還元性物質をアンモニ
アガス中に供給して高クロム合金鋼の表面の不働態皮膜
を還元し、高クロム合金鋼のアンモニアガスによる窒化
を容易にするようにしたことにより、気体を用いる方法
であるために連続生産が可能であるばかりでなく、塩浴
窒化方法の欠点を克服することができ、安定した品質の
管理により均一な高クロム合金鋼の窒化を容易に行うこ
とができるという効果がある。
合金鋼のアンモニアガス窒化方法によれば、高温のアン
モニアガス中で高クロム合金鋼が所定の窒化温度に達し
た後に、熱分解により活性な一酸化炭素と還元性ラジカ
ルとを金属表面において生成する還元性物質をアンモニ
アガス中に供給して高クロム合金鋼の表面の不働態皮膜
を還元し、高クロム合金鋼のアンモニアガスによる窒化
を容易にするようにしたことにより、気体を用いる方法
であるために連続生産が可能であるばかりでなく、塩浴
窒化方法の欠点を克服することができ、安定した品質の
管理により均一な高クロム合金鋼の窒化を容易に行うこ
とができるという効果がある。
【図1】本発明の一実施の形態に係る高クロム合金鋼の
アンモニアガス窒化方法が適用されたガス窒化装置の概
略構成図である。
アンモニアガス窒化方法が適用されたガス窒化装置の概
略構成図である。
【図2】アセトン温度368Kで処理した場合のSUH
35鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す1333倍拡大
の図面代用写真である。
35鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す1333倍拡大
の図面代用写真である。
【図3】アセトン温度373Kで処理した場合のSUH
35鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す1333倍拡大
の図面代用写真である。
35鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す1333倍拡大
の図面代用写真である。
【図4】アセトン蒸気圧−温度との関係を表すグラフで
ある。
ある。
【図5】アセトン温度368Kで処理した場合のSUH
31鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す625倍拡大の
図面代用写真である。
31鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す625倍拡大の
図面代用写真である。
【図6】アセトン温度373Kで処理した場合のSUH
31鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す625倍拡大の
図面代用写真である。
31鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す625倍拡大の
図面代用写真である。
【図7】アセトン温度383Kで処理した場合のSUH
31鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す625倍拡大の
図面代用写真である。
31鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す625倍拡大の
図面代用写真である。
【図8】アセトン温度368Kで処理した場合のSUS
304鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す150倍拡大
の図面代用写真である。
304鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す150倍拡大
の図面代用写真である。
【図9】アセトン温度373Kで処理した場合のSUS
304鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す150倍拡大
の図面代用写真である。
304鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す150倍拡大
の図面代用写真である。
【図10】アセトン温度378Kで処理した場合のSU
S304鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す150倍拡
大の図面代用写真である。
S304鋼の窒化層の光学顕微鏡組織を表す150倍拡
大の図面代用写真である。
【図11】SUS304鋼製紙送りローラの表面窒化層
の光学顕微鏡組織を表す110倍拡大の図面代用写真で
ある。
の光学顕微鏡組織を表す110倍拡大の図面代用写真で
ある。
1 高クロム合金鋼 2 反応管 3 窒化炉 5 熱電対 6 アセトン(還元性物質) 7 恒温冷却槽 8 冷媒(メタノール+ドライアイス) 11,12,14,16,17,19 配管 13,15,17 バルブ
Claims (5)
- 【請求項1】 高温のアンモニアガス中で高クロム合金
鋼が所定の窒化温度に達した後に、熱分解により活性な
一酸化炭素と還元性ラジカルとを金属表面において生成
する還元性物質を前記アンモニアガス中に供給して前記
高クロム合金鋼の表面の不働態皮膜を還元し、前記高ク
ロム合金鋼の前記アンモニアガスによる窒化を容易にす
ることを特徴とする高クロム合金鋼のアンモニアガス窒
化方法。 - 【請求項2】 前記還元性物質がアセトンであり、アセ
トン蒸気を担体ガスによってアンモニアガス中に導く請
求項1記載の高クロム合金鋼のアンモニアガス窒化方
法。 - 【請求項3】 前記還元性物質がアセトンであり、アセ
トンをアンモニアガス中に噴霧する請求項1記載の高ク
ロム合金鋼のアンモニアガス窒化方法。 - 【請求項4】 前記高クロム合金鋼の表面の不働態皮膜
が還元された後も前記還元性物質の供給を継続して、前
記高クロム合金鋼の窒化とともに浸炭を進める請求項1
記載の高クロム合金鋼のアンモニアガス窒化方法。 - 【請求項5】 前記高クロム合金鋼の表面の不働態皮膜
が還元された後に前記還元性物質の供給を止め、前記ア
ンモニアガスによる窒化のみを行わせる請求項1記載の
高クロム合金鋼のアンモニアガス窒化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3834197A JPH10219418A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 高クロム合金鋼のアンモニアガス窒化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3834197A JPH10219418A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 高クロム合金鋼のアンモニアガス窒化方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10219418A true JPH10219418A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12522596
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3834197A Pending JPH10219418A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 高クロム合金鋼のアンモニアガス窒化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10219418A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005068679A1 (ja) * | 2004-01-20 | 2005-07-28 | Parker Netsushori Kogyo K.K. | 金属部材表面の活性化方法 |
| JP2014181397A (ja) * | 2013-03-21 | 2014-09-29 | Denso Corp | フェライト系ステンレス鋼製品の製造方法 |
| WO2022107753A1 (ja) | 2020-11-18 | 2022-05-27 | パーカー熱処理工業株式会社 | 金属部材の処理方法及び処理装置 |
| EP4682290A1 (en) | 2024-07-15 | 2026-01-21 | Seco/Warwick S.A. | Method for diffusion treatment of corrosion-resistant steel |
-
1997
- 1997-02-06 JP JP3834197A patent/JPH10219418A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005068679A1 (ja) * | 2004-01-20 | 2005-07-28 | Parker Netsushori Kogyo K.K. | 金属部材表面の活性化方法 |
| JPWO2005068679A1 (ja) * | 2004-01-20 | 2007-12-27 | パーカー熱処理工業株式会社 | 金属部材表面の活性化方法 |
| KR100858598B1 (ko) | 2004-01-20 | 2008-09-17 | 파커 네쓰쇼리 고교 가부시키카이샤 | 금속부재 표면의 활성화 방법 |
| CN1910303B (zh) | 2004-01-20 | 2010-05-12 | 帕卡热处理工业株式会社 | 金属构件表面的活化方法 |
| JP4861703B2 (ja) * | 2004-01-20 | 2012-01-25 | パーカー熱処理工業株式会社 | 金属部材表面の活性化方法 |
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| US9738963B2 (en) | 2013-03-21 | 2017-08-22 | Denso Corporation | Method for manufacturing ferritic stainless steel product |
| DE102014103742B4 (de) | 2013-03-21 | 2019-05-23 | Denso Corporation | Verfahren zur herstellung eines ferritischen edelstahlprodukts |
| WO2022107753A1 (ja) | 2020-11-18 | 2022-05-27 | パーカー熱処理工業株式会社 | 金属部材の処理方法及び処理装置 |
| JPWO2022107753A1 (ja) * | 2020-11-18 | 2022-05-27 | ||
| KR20230088445A (ko) | 2020-11-18 | 2023-06-19 | 파커 네쓰쇼리 고교 가부시키카이샤 | 금속 부재의 처리 방법 및 처리 장치 |
| CN116457493A (zh) * | 2020-11-18 | 2023-07-18 | 帕卡热处理工业株式会社 | 金属部件的处理方法和处理装置 |
| EP4682290A1 (en) | 2024-07-15 | 2026-01-21 | Seco/Warwick S.A. | Method for diffusion treatment of corrosion-resistant steel |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
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|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051102 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060328 |