JPH10219486A - 酸洗液および酸洗方法 - Google Patents
酸洗液および酸洗方法Info
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- JPH10219486A JPH10219486A JP2298497A JP2298497A JPH10219486A JP H10219486 A JPH10219486 A JP H10219486A JP 2298497 A JP2298497 A JP 2298497A JP 2298497 A JP2298497 A JP 2298497A JP H10219486 A JPH10219486 A JP H10219486A
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Abstract
ごとく酸洗処理時に窒素酸化物(NOxガス)の発生の
おそれがなく、廃液中の溶存窒素濃度が高くならず、廃
液規制を十分に満たしうる状態にて、難脱スケール材の
脱スケールを良好に行うことができる酸洗液、およびこ
の酸洗液を用いた酸洗方法を提供する。 【解決手段】 塩酸または硫酸あるいは両者の混合液を
主成分とし、非水溶性のカルボン酸と界面活性剤を少な
くとも含む混酸からなり、場合によってはさらに、弗酸
や、窒素酸化物(NOxガス)を発生しない少量の硝酸
または硝酸化合物や、水溶性のカルボン酸を配合した酸
洗液、およびこの酸洗液を用いた酸洗方法。
Description
金属材料の熱間圧延や熱処理などにより生成するスケー
ルの中で、通常の方法の代替としてはもちろんのこと、
通常の方法では除去することが困難である材質および熱
履歴のスケールを酸洗して除去する(すなわち、脱スケ
ールする)のに好適な酸洗液および酸洗方法に関するも
のである。
ールに際しては、通常の場合、溶融塩によるスケールの
弛緩処理(以下、「ソルト処理」とする)と、硝酸+弗
酸の混酸による酸洗との組み合わせで実施されているこ
とが多い。
弗酸の混酸は、酸洗時に窒素酸化物(NOxガス)を発
生する場合がありうると共に、廃液中の溶存窒素量が多
いため廃液処理基準を満たすことが困難であるという問
題点があり、従来の硝酸+弗酸の酸洗のごとく酸洗中に
窒素酸化物(NOxガス)を発生しないようにしそして
また廃液中の溶存窒素量を少なくして廃液処理の困難性
を回避し、廃液中の溶存窒素量の規制を容易にクリヤで
きるようにすることが課題としてあった。
がみてなされたものであって、酸洗中に窒素酸化物(N
Oxガス)を発生しないようにできると共に、廃液処理
も容易にできて廃液処理基準を満たし、スケール性状に
よってはソルト処理無しでも良好な脱スケールが可能で
ある酸洗液および酸洗方法を提供することを目的として
いる。
は、請求項1に記載しているように、塩酸または硫酸あ
るいは両者の混合液を主成分とし、非水溶性のカルボン
酸と界面活性剤を少なくとも含む混酸からなるものとし
たことを特徴としている。
2に記載しているように、請求項1に記載の混酸に弗酸
を含む混酸からなるものとすることができ、あるいは、
請求項3に記載しているように、請求項1または2に記
載の混酸に少量の(すなわち、酸洗時に窒素酸化物(N
Oxガス)を発生しない程度の量の)硝酸または硝酸化
合物を含む混酸からなるものとすることができ、あるい
は、請求項4に記載しているように、請求項1,2また
は3に記載の混酸に水溶性のカルボン酸を含む混酸から
なるものとすることができる。
載しているように、塩酸または硫酸あるいは両者の混合
液を主成分とし、非水溶性のカルボン酸と界面活性剤を
少なくとも含む混酸を用いるようにしたことを特徴とし
ている。
項6に記載しているように、請求項5に記載の混酸に弗
酸を含む混酸を用いるようにすることができ、あるい
は、請求項7に記載しているように、請求項5または6
に記載の混酸に少量の(すなわち、酸洗時に窒素酸化物
(NOxガス)を発生しない程度の量の)硝酸または硝
酸化合物を含む混酸を用いるようにすることができ、あ
るいは、請求項8に記載しているように、請求項5,6
または7に記載の混酸に水溶性のカルボン酸を含む混酸
を用いるようにすることができ、場合によっては請求項
5ないし8に記載の酸洗方法を適宜繰り返しあるいは適
宜組合わせて実施することができる。
上述した構成を有するものであるが、以下、さらに詳細
に説明する。
FeOやスケール直下の素地の溶解に寄与するので、酸
洗液中の主成分としている。
合酸における配合量が少ないと酸洗に要する時間が長く
なる傾向となるので、5wt/vol%以上とすること
がより望ましく、他方、配合量が多すぎても酸洗速度の
向上はさほど得られない傾向となるので、30wt/v
ol%以下とすることがより望ましく、10〜25wt
/vol%とすることがさらに望ましい。
化することによって、溶解した金属イオンとキレートを
形成することにより、素地表面近傍の金属イオンの濃縮
に起因する肌荒れおよびピッチングの発生を防止するの
に寄与する剤であるので、酸洗液中に適量配合すること
としている。
としては、表1に例示するような第一群(ベンゼン核を
有するもの)および第二群(直鎖状を有するもの)の中
から適宜に選んで使用することができる。
が少ないと、素地表面近傍の金属イオンの濃縮に起因す
る肌荒れおよびピッチングを防止する作用が十分でなく
なるので、0.01wt/vol%以上とすることがよ
り望ましく、0.1wt/vol%以上とすることがさ
らに望ましいが、必要以上に配合すると泡立ちが多くな
ってしまうことから、1.0wt/vol%以下とする
ことがより望ましく、0.2wt/vol%以下とする
ことがさらに望ましい。
する成分であるので、酸洗液中に適宜配合することとし
ている。
表2に例示するようなアニオン系やノニオン系のものの
中から適宜に選んで配合することができる。
性のカルボン酸の水溶性化に必要な量、すなわち、非水
溶性のカルボン酸の濃度と同等以上とすることが望まし
いが、必要以上に配合すると泡立ちが多くなるので、非
水溶性カルボン酸の濃度の3倍以下程度とすることがよ
り望ましい。
水溶性のカルボン酸と界面活性剤を少なくとも含む混酸
中に、弗酸を添加した酸洗液とすることもできるが、こ
の弗酸は、スケール中のSiO2等の弗酸可溶成分の溶
解、混酸の浸透性の向上に寄与するものである。
酸中に適量配合することもできるが、配合量が多すぎて
もさほど効果の向上は得られないので、10wt/vo
l%以下(すなわち、0〜10wt/vol%の範囲)
とすることが望ましく、経済性の面からは5wt/vo
l%以下(すなわち、0〜5wt/vol%の範囲)と
することが望ましい。
水溶性のカルボン酸と界面活性剤を少なくとも含む混酸
中に、そして場合によっては上記の如く弗酸をも含む混
酸中に、少量の硝酸または硝酸化合物を配合した酸洗液
とすることもできるが、この硝酸または硝酸化合物は、
酸化還元電位(ORP)の制御に有効であって、酸化還
元電位を活性溶解電位領域に保つのに寄与するものであ
る。
としては、表3に例示するようなものの中から適宜に選
んで配合することができる。
が多すぎると、酸洗時に窒素酸化物(NOxガス)を発
生したり、溶存窒素濃度の高い廃液となって廃液処理基
準を満たし得ないものとなったりすることから、溶存窒
素対策が必要となるので、硝酸根として少量すなわち窒
素酸化物(NOxガス)の発生レベルよりも少ない1w
t/vol%以下(すなわち、0〜1wt/vol%の
範囲)とすることがより望ましく、0.1〜0.2wt
/vol%程度とすることがさらに望ましい。
水溶性のカルボン酸と界面活性剤を少なくとも含む混酸
中に、そして場合によっては上記の如く弗酸および/ま
たは硝酸または硝酸化合物をも含む混酸中に、水溶性の
カルボン酸を配合した酸洗液とすることもできるが、こ
の水溶性のカルボン酸は、溶解した金属イオンと錯塩を
形成することによって、酸洗液の寿命を向上するのに寄
与するものである。
しては、表4に例示するようなものの中から適宜に選ん
で配合することができる。
多すぎてもさほど効果の向上はもたらされず、経済性を
も考慮すると10wt/vol%以下(すなわち、0〜
10wt/vol%の範囲)とすることがより望まし
い。
す。
ト系ステンレス鋼SUS 304,SUS XM7,S
US 316を対象鋼とし、また、表6に示すようなフ
ェライト系ステンレス鋼SUS 430,マルテンサイ
ト系ステンレス鋼SUS 403を対象鋼として、それ
ぞれ表5および表6に示す履歴(すなわち、固溶化熱処
理,熱間圧延,焼鈍)をもつ鋼材に対して、同じく表5
および表6に示す組成の混酸を用いて酸洗処理を実施し
た。
えて酸洗処理を行った後の脱スケール状態を調べたとこ
ろ、同じく表5および表6に示す結果であった。
る酸洗液を用いた酸洗方法では、難脱スケール性ステン
レス鋼の酸洗(脱スケール)をソルト処理なしで良好に
実施することが可能であった。
った場合を示す。
ト系ステンレス鋼SUS XM7,SUS 310Sを
対象鋼とし、また、表8に示すようなフェライト系ステ
ンレス鋼SUS 430,マルテンサイト系ステンレス
鋼SUS 403を対象鋼として、それぞれ表7および
表8に示す履歴(すなわち、熱間圧延,固溶化熱処理,
焼鈍)をもつ鋼材に対して、同じく表7および表8に示
す組成の混酸を用いて酸洗処理を実施した。
えて酸洗処理を行った後の脱スケール状態を調べたとこ
ろ、同じく表7および表8に示す結果であった。
る酸洗液を用いた酸洗方法では、難脱スケール性ステン
レス鋼の酸洗(脱スケール)をソルト処理と共に良好に
実施することが可能であった。
いて酸洗を実施した場合を示す。
ト系耐熱鋼AMS 5735,マルテンサイト系耐熱鋼
SUH 11,オーステナイト系耐熱鋼SUH 660
を対象鋼として、また、表10に示すような高速度工具
鋼SKH 51,SKH 59,耐食耐熱超合金NCF
750を対象鋼として、それぞれ表9および表10に
示す履歴(すなわち、固溶化熱処理,焼鈍,ソルト,熱
間圧延)をもつ材料に対して、同じく表9および表10
に示す組成の混酸を用いて酸洗処理を実施した。
えて酸洗処理を行った後の脱スケール状態を調べたとこ
ろ、同じく表9および表10に示す結果であった。
よる酸洗液を用いた酸洗方法では、難脱スケール性材料
の酸洗(脱スケール)を良好に実施することが可能であ
った。
載しているように、塩酸または硫酸あるいは両者の混合
液を主成分とし、非水溶性のカルボン酸と界面活性剤を
含む混酸からなるものとしたから、従来の硝酸+弗酸の
混酸を用いて酸洗を行う場合のように、酸洗処理中に窒
素酸化物(NOxガス)の発生を来すことなく、また、
廃液中の溶存窒素濃度を高めることなく、廃液処理規制
を十分に満足しうる状態にして、難脱スケール性のステ
レンス鋼,耐熱鋼,高速度工具鋼,高合金鋼,チタン等
の金属材料表面の脱スケールを著しく容易に行うことが
可能であり、ソルト処理を省略した脱スケールも可能と
なってこの場合にはソルト処理の省略によるエネルギ使
用量の軽減とスラッジ処理費の低減化が可能となり、表
面品質、とくに肌荒れおよびピッチングの発生を防止し
て良好な表面品質のものとすることが可能であるという
非常に優れた効果がもたらされる。
請求項1に記載の混酸に弗酸を含む混酸からなるものと
することによって、スケール中のSiO2等の弗酸可溶
成分の溶解、混酸の浸透性の向上をはかることが可能と
なるという著しく優れた効果がもたらされる。
求項1または2に記載の混酸に少量の硝酸または硝酸化
合物を含む混酸からなるものとすることによって、酸化
還元電位の制御が可能であると共に、酸化還元電位を活
性溶解電位領域に保つことが可能になるという著しく優
れた効果がもたらされる。
に、請求項1,2または3に記載の混酸に水溶性のカル
ボン酸を含む混酸からなるものとすることによって、溶
解した金属イオンと錯塩を形成することにより、酸洗液
の寿命を向上させることが可能であるという著しく優れ
た効果がもたらされる。
載しているように、塩酸または硫酸あるいは両者の混合
液を主成分とし、非水溶性のカルボン酸と界面活性剤を
含む混酸を用いるようにしたから、前述した請求項1に
もとづく記載の効果がもたらされる。
請求項5に記載の混酸に弗酸を含む混酸を用いるように
することによって、前述した請求項2にもとづく記載の
効果がもたらされる。
に、請求項5または6に記載の混酸に少量の硝酸または
硝酸化合物を含む混酸を用いるようにすることによっ
て、前述した請求項3にもとづく記載の効果がもたらさ
れる。
に、請求項5,6または7に記載の混酸に水溶性のカル
ボン酸を含む混酸を用いるようにすることによって、前
述した請求項4にもとづく記載の効果がもたらされる。
Claims (8)
- 【請求項1】 塩酸または硫酸あるいは両者の混合液を
主成分とし、非水溶性のカルボン酸と界面活性剤を含む
混酸からなることを特徴とする酸洗液。 - 【請求項2】 請求項1に記載の混酸に弗酸を含む混酸
からなることを特徴とする酸洗液。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の混酸に少量の
硝酸または硝酸化合物を含む混酸からなることを特徴と
する酸洗液。 - 【請求項4】 請求項1,2または3に記載の混酸に水
溶性のカルボン酸を含む混酸からなることを特徴とする
酸洗液。 - 【請求項5】 塩酸または硫酸あるいは両者の混合液を
主成分とし、非水溶性のカルボン酸と界面活性剤を含む
混酸を用いることを特徴とする酸洗方法。 - 【請求項6】 請求項5に記載の混酸に弗酸を含む混酸
を用いることを特徴とする酸洗方法。 - 【請求項7】 請求項5または6に記載の混酸に少量の
硝酸または硝酸化合物を含む混酸を用いることを特徴と
する酸洗方法。 - 【請求項8】 請求項5,6または7に記載の混酸に水
溶性のカルボン酸を含む混酸を用いることを特徴とする
酸洗方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2298497A JPH10219486A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 酸洗液および酸洗方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2298497A JPH10219486A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 酸洗液および酸洗方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10219486A true JPH10219486A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12097820
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2298497A Pending JPH10219486A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 酸洗液および酸洗方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10219486A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1873852A1 (en) * | 2006-06-30 | 2008-01-02 | L'AIR LIQUIDE, Société Anonyme pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude | Conducting plates for fuel cell elements |
| CN105063642A (zh) * | 2015-08-24 | 2015-11-18 | 无锡贺邦金属制品有限公司 | 一种对有色金属铸件具有保护功能的除锈液 |
-
1997
- 1997-02-05 JP JP2298497A patent/JPH10219486A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1873852A1 (en) * | 2006-06-30 | 2008-01-02 | L'AIR LIQUIDE, Société Anonyme pour l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude | Conducting plates for fuel cell elements |
| WO2008000662A3 (en) * | 2006-06-30 | 2008-05-02 | Air Liquide | Conducting plates for fuel cell elements |
| CN105063642A (zh) * | 2015-08-24 | 2015-11-18 | 无锡贺邦金属制品有限公司 | 一种对有色金属铸件具有保护功能的除锈液 |
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Effective date: 20041214 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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