JPH10220547A - 振動の少ない運動変換機構、内燃機関及びレシプロ型圧縮機 - Google Patents
振動の少ない運動変換機構、内燃機関及びレシプロ型圧縮機Info
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- JPH10220547A JPH10220547A JP5821997A JP5821997A JPH10220547A JP H10220547 A JPH10220547 A JP H10220547A JP 5821997 A JP5821997 A JP 5821997A JP 5821997 A JP5821997 A JP 5821997A JP H10220547 A JPH10220547 A JP H10220547A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/06—Engines with means for equalising torque
- F02B75/065—Engines with means for equalising torque with double connecting rods or crankshafts
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 往復直線運動と円運動を変換する振動の少な
い運動変換機構、及びこの運動変換機構を利用した振動
が少なく、シリンダーとピストンの摩擦、摩耗の少ない
内燃機関及びレシプロ型圧縮機を提供する。 【解決手段】 往復直線運動する部分と2本の連結棒に
よってつながった、等しい慣性モーメントを持った2つ
の円運動をする部分よりなり、2つの円運動が互いに逆
向き等速度であることを特徴とする往復直線運動と円運
動を変換する運動変換機構並びにこの運動変換機構を有
する内燃機関及びレシプロ型圧縮機。
い運動変換機構、及びこの運動変換機構を利用した振動
が少なく、シリンダーとピストンの摩擦、摩耗の少ない
内燃機関及びレシプロ型圧縮機を提供する。 【解決手段】 往復直線運動する部分と2本の連結棒に
よってつながった、等しい慣性モーメントを持った2つ
の円運動をする部分よりなり、2つの円運動が互いに逆
向き等速度であることを特徴とする往復直線運動と円運
動を変換する運動変換機構並びにこの運動変換機構を有
する内燃機関及びレシプロ型圧縮機。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は往復直線運動と円運
動を変換する振動の少ない運動変換機構、およびこの運
動変換機構を利用した振動が少なく、シリンダーとピス
トンの摩擦の少ない内燃機関およびレシプロ型圧縮機に
関する。
動を変換する振動の少ない運動変換機構、およびこの運
動変換機構を利用した振動が少なく、シリンダーとピス
トンの摩擦の少ない内燃機関およびレシプロ型圧縮機に
関する。
【0002】
【従来の技術】往復直線運動と円運動を変換することは
現在広く一般に行われている。とりわけ、内燃機関、レ
シプロ型のポンプまたは圧縮機には必須的に用いられて
いる。ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンのような
内燃機関の場合は、燃料の燃焼による気体の膨脹をシリ
ンダーとピストンによって直線運動エネルギーに変え、
この直線運動をさらに運動変換機構によって円運動に変
換するものである。レシプロ型のポンプまたは圧縮機の
場合はその逆で、円運動を運動変換機構によって往復直
線運動に変え、これによって流体を輸送、圧縮するもの
である。
現在広く一般に行われている。とりわけ、内燃機関、レ
シプロ型のポンプまたは圧縮機には必須的に用いられて
いる。ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンのような
内燃機関の場合は、燃料の燃焼による気体の膨脹をシリ
ンダーとピストンによって直線運動エネルギーに変え、
この直線運動をさらに運動変換機構によって円運動に変
換するものである。レシプロ型のポンプまたは圧縮機の
場合はその逆で、円運動を運動変換機構によって往復直
線運動に変え、これによって流体を輸送、圧縮するもの
である。
【0003】特に内燃機関及びレシプロ型の圧縮機にお
いて深刻な問題は、稼働時の振動が大きいこと、ピスト
ンとシリンダーの摩擦、摩耗が大きいことである。この
振動を減少させるために、一般に4気筒、6気筒、V8
気筒などの多気筒化が行われるが、構造が複雑になり重
量が増加する。また、ピストンとシリンダーの摩擦、摩
耗を防ぐためには、材質、潤滑に多大の工夫が必要であ
る。
いて深刻な問題は、稼働時の振動が大きいこと、ピスト
ンとシリンダーの摩擦、摩耗が大きいことである。この
振動を減少させるために、一般に4気筒、6気筒、V8
気筒などの多気筒化が行われるが、構造が複雑になり重
量が増加する。また、ピストンとシリンダーの摩擦、摩
耗を防ぐためには、材質、潤滑に多大の工夫が必要であ
る。
【0004】本発明者はこの振動および摩擦、摩耗が、
従来の往復直線運動と円運動の変換方法に起因している
ことに着目し本発明に達したものである。以下、内燃機
関を例にとって、従来の運動変換機構による問題点を説
明する。
従来の往復直線運動と円運動の変換方法に起因している
ことに着目し本発明に達したものである。以下、内燃機
関を例にとって、従来の運動変換機構による問題点を説
明する。
【0005】図1は従来の内燃機関を示したものであ
る。今燃料が燃焼し、燃焼ガスが黒矢印のようにピスト
ンを押し下げようとすると、ピストンからシリンダーに
対して白矢印の力が発生する。この白矢印の横向きの力
は直線運動が円運動に与えるトルクに比例する。4サイ
クルエンジンを例にとれば、一周期のうち燃焼、ガス膨
脹時のみこの大きな白矢印の力が加わり、吸入、圧縮、
排気の時にはむしろ小さい逆方向の力が加わる。このよ
うな1周期内の横向きの力の変動、換言すればトルクの
変動が、エンジンの横方向の振動の大きな原因となって
いる。
る。今燃料が燃焼し、燃焼ガスが黒矢印のようにピスト
ンを押し下げようとすると、ピストンからシリンダーに
対して白矢印の力が発生する。この白矢印の横向きの力
は直線運動が円運動に与えるトルクに比例する。4サイ
クルエンジンを例にとれば、一周期のうち燃焼、ガス膨
脹時のみこの大きな白矢印の力が加わり、吸入、圧縮、
排気の時にはむしろ小さい逆方向の力が加わる。このよ
うな1周期内の横向きの力の変動、換言すればトルクの
変動が、エンジンの横方向の振動の大きな原因となって
いる。
【0006】振動のもう一つの原因は、直線運動を回転
運動に換えるために生じる、ピストンと連結棒(以下
「ピストン等」という。)の周期的な往復直線運動に伴
う加速度の変化で、これがエンジンの縦方向の振動を起
こす。
運動に換えるために生じる、ピストンと連結棒(以下
「ピストン等」という。)の周期的な往復直線運動に伴
う加速度の変化で、これがエンジンの縦方向の振動を起
こす。
【0007】また上記の横向きの力によって生じるピス
トンとシリンダーの摩擦、摩耗は、特にトルクの大きい
ディーゼルエンジンにおいて深刻である。この横向きの
力に耐えるようにシリンダー、ピストンの材質を選び、
形状を工夫し、高度な潤滑を施さなければならない。
トンとシリンダーの摩擦、摩耗は、特にトルクの大きい
ディーゼルエンジンにおいて深刻である。この横向きの
力に耐えるようにシリンダー、ピストンの材質を選び、
形状を工夫し、高度な潤滑を施さなければならない。
【0008】レシプロ型圧縮機においても、逆に円運動
を往復直線運動に変換するだけで、同様の問題のあるこ
とは、図1の入力側と出力側を逆にして考えれば明らか
である。
を往復直線運動に変換するだけで、同様の問題のあるこ
とは、図1の入力側と出力側を逆にして考えれば明らか
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の運動
変換機構が持つこれらの多くの問題点を解決するため、
新規な往復直線運動と円運動を変換する機構を提供し、
これを利用した振動が少なく、ピストン、シリンンダー
の摩擦、摩耗の少ない内燃機関やレシプロ型圧縮機等を
提供するものである。
変換機構が持つこれらの多くの問題点を解決するため、
新規な往復直線運動と円運動を変換する機構を提供し、
これを利用した振動が少なく、ピストン、シリンンダー
の摩擦、摩耗の少ない内燃機関やレシプロ型圧縮機等を
提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの目的であ
る、上記横向きの力を無くすることは、往復直線運動す
る部分と2本の連結棒によってつながった、等しい慣性
モーメントを持った2つの円運動をする部分よりなり、
2つの円運動が互いに逆向き等速度であることを特徴と
する往復直線運動と円運動を変換する運動変換機構を用
いることによって達成される。
る、上記横向きの力を無くすることは、往復直線運動す
る部分と2本の連結棒によってつながった、等しい慣性
モーメントを持った2つの円運動をする部分よりなり、
2つの円運動が互いに逆向き等速度であることを特徴と
する往復直線運動と円運動を変換する運動変換機構を用
いることによって達成される。
【0011】またもう一つの目的である、ピストン等の
加速度変化による振動を防ぐことも、本発明の機構に若
干の改造を加えた機構を用いることにより、すなわち2
つの円運動する部分と共に回転する2つの偏心重りを有
し、これらの偏心重りの往復直線運動と平行な成分の加
速度は往復直線運動の加速度を相殺し、往復直線運動と
垂直な成分の加速度は2つの偏心重り同志で相殺するよ
うに改造した運動変換機構を用いることによって達成さ
れる。
加速度変化による振動を防ぐことも、本発明の機構に若
干の改造を加えた機構を用いることにより、すなわち2
つの円運動する部分と共に回転する2つの偏心重りを有
し、これらの偏心重りの往復直線運動と平行な成分の加
速度は往復直線運動の加速度を相殺し、往復直線運動と
垂直な成分の加速度は2つの偏心重り同志で相殺するよ
うに改造した運動変換機構を用いることによって達成さ
れる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下まず内燃機関を例にとり、図
によって詳細に本発明の実施の形態および作用を説明す
る。図2は本発明の内燃機関の主要部分の図である。1
0はピストンと棒2をつなぐジョイントであり、11
a、11b、12a、12bはピンの回りを自由に回転
できるジョイントである。1a、1bはピストン3の往
復運動を、2本のシャフト6a、6bの円運動に変換す
る連結棒である。2は連結棒1a1bがシリンダー4に
当たるのを防ぐため、ピストンの運動の位置を下に下げ
るための棒である。2本のシャフト6a、6bは互いに
噛み合う歯車7a、7bによって逆方向、同回転速度で
回転すると共に等しい慣性モーメントを持っている。図
3は本発明の内燃機関を下から見た図であるが、16
a、16bが弾み車を表し、14a、14b、15a、
15bは軸6a、6bの軸受けを表している。本発明の
運動変換機構は、往復直線運動をするピストン3、棒
2、2本の連結棒1a、1b、円運動するクランク5
a、5b、円運動を調整する歯車7a、7b、適当な慣
性モーメントを与える弾み車16a、16bより成り立
っている。
によって詳細に本発明の実施の形態および作用を説明す
る。図2は本発明の内燃機関の主要部分の図である。1
0はピストンと棒2をつなぐジョイントであり、11
a、11b、12a、12bはピンの回りを自由に回転
できるジョイントである。1a、1bはピストン3の往
復運動を、2本のシャフト6a、6bの円運動に変換す
る連結棒である。2は連結棒1a1bがシリンダー4に
当たるのを防ぐため、ピストンの運動の位置を下に下げ
るための棒である。2本のシャフト6a、6bは互いに
噛み合う歯車7a、7bによって逆方向、同回転速度で
回転すると共に等しい慣性モーメントを持っている。図
3は本発明の内燃機関を下から見た図であるが、16
a、16bが弾み車を表し、14a、14b、15a、
15bは軸6a、6bの軸受けを表している。本発明の
運動変換機構は、往復直線運動をするピストン3、棒
2、2本の連結棒1a、1b、円運動するクランク5
a、5b、円運動を調整する歯車7a、7b、適当な慣
性モーメントを与える弾み車16a、16bより成り立
っている。
【0013】今、このエンジンを稼働させたとき、図2
中の黒矢印で示した燃焼ガスの圧力によって、図1の従
来の内燃機関にみられた横向きの白矢印の力が全くかか
らないのは明らかである。軸6a、6bにどのようなト
ルクがかかっても、歯車7a、7b間には力がかかる
が、シリンダー、ピストン間には全く力がかからない。
中の黒矢印で示した燃焼ガスの圧力によって、図1の従
来の内燃機関にみられた横向きの白矢印の力が全くかか
らないのは明らかである。軸6a、6bにどのようなト
ルクがかかっても、歯車7a、7b間には力がかかる
が、シリンダー、ピストン間には全く力がかからない。
【0014】ピストン3とクランク5をつなぐ機構につ
いて更に詳細に述べる。まず、ジョイント10は、ピス
トン3と棒2を固定的につないでも良いが、何らかの事
故などで左右のバランスが少し狂ったような時、ジョイ
ント10がピンの回りを回転可能な方がピストンに無理
な力を与えないという利点がある。しかし、ジョイント
10が回転可能であると、ジョイント11a、11bが
横方向に動き本発明のエンジンの機能を根本から損なう
可能性がある。この横方向の動きは、連結棒1a、1
b、棒2の長さ、ジョイント11a、11b、ジョイン
ト12a、12bの中心間距離の幾何学的関係を考慮し
て、ジョイント12a、12bの最も近付いた時の中心
間距離をジョイント11a、11bの中心間距離より必
要なだけ広くとることで防止できる。
いて更に詳細に述べる。まず、ジョイント10は、ピス
トン3と棒2を固定的につないでも良いが、何らかの事
故などで左右のバランスが少し狂ったような時、ジョイ
ント10がピンの回りを回転可能な方がピストンに無理
な力を与えないという利点がある。しかし、ジョイント
10が回転可能であると、ジョイント11a、11bが
横方向に動き本発明のエンジンの機能を根本から損なう
可能性がある。この横方向の動きは、連結棒1a、1
b、棒2の長さ、ジョイント11a、11b、ジョイン
ト12a、12bの中心間距離の幾何学的関係を考慮し
て、ジョイント12a、12bの最も近付いた時の中心
間距離をジョイント11a、11bの中心間距離より必
要なだけ広くとることで防止できる。
【0015】また、ジョイント10がピンの回りを回転
可能であるとき、ジョイント11a、11bが横方向に
動くことを防止するもう一つの方法は、ジョイント11
a、11b、連結棒1a、1bの動きの左右対称性をよ
り確実なものとすることである。例えばジョイント11
a、11bに同形の歯車を配し、これらを互いに噛み合
わせることで左右対称性を確保し、横方向の動きを防ぐ
ことができる。例として、ジョイント11a、11bの
互いに向き合う面に互いに噛み合う歯を設けることによ
り、本発明の運動変換機構の左右対称性をより確実にで
き、横方向の動きを防止することができる。
可能であるとき、ジョイント11a、11bが横方向に
動くことを防止するもう一つの方法は、ジョイント11
a、11b、連結棒1a、1bの動きの左右対称性をよ
り確実なものとすることである。例えばジョイント11
a、11bに同形の歯車を配し、これらを互いに噛み合
わせることで左右対称性を確保し、横方向の動きを防ぐ
ことができる。例として、ジョイント11a、11bの
互いに向き合う面に互いに噛み合う歯を設けることによ
り、本発明の運動変換機構の左右対称性をより確実にで
き、横方向の動きを防止することができる。
【0016】あるいは、ジョイント10の回転可能、不
可能にかかわらず、棒2の保持装置を設けることもでき
る。ジョイント11a、11bを2つに分けずに一体と
してもかまわない。この場合、ジョイント10が回転可
能であってもジョイント11が横方向に動くことはな
い。しかし、図4(イ)に横から見た図を示すように、
ピストン3に捩じり方向の力が働かないようにするため
構造が若干複雑になる。
可能にかかわらず、棒2の保持装置を設けることもでき
る。ジョイント11a、11bを2つに分けずに一体と
してもかまわない。この場合、ジョイント10が回転可
能であってもジョイント11が横方向に動くことはな
い。しかし、図4(イ)に横から見た図を示すように、
ピストン3に捩じり方向の力が働かないようにするため
構造が若干複雑になる。
【0017】ジョイント10が固定されていていたり、
棒2に保持装置を設けたりした場合、左右のバランスの
狂いを修正するため、図4(ロ)のように棒2と、ジョ
イント11a、11bの間に回転可能なジョイント13
を設けてもよい。
棒2に保持装置を設けたりした場合、左右のバランスの
狂いを修正するため、図4(ロ)のように棒2と、ジョ
イント11a、11bの間に回転可能なジョイント13
を設けてもよい。
【0018】またストロークの長さに比べシリンダーの
径が十分大きく、連結棒1a、1bがシリンダーに当た
らない場合は棒2を用いる必要はなく、図4(ハ)のよ
うにジョイント11を直接ピストンに取り付けてもよ
い。
径が十分大きく、連結棒1a、1bがシリンダーに当た
らない場合は棒2を用いる必要はなく、図4(ハ)のよ
うにジョイント11を直接ピストンに取り付けてもよ
い。
【0019】また2本の連結棒という意味は、同じ働き
をする連結棒が2組という意味で、例えば図4(イ)、
(ハ)の連結棒1bのようにそれぞれの連結棒が2本に
別れて同じ働きをしても良い。
をする連結棒が2組という意味で、例えば図4(イ)、
(ハ)の連結棒1bのようにそれぞれの連結棒が2本に
別れて同じ働きをしても良い。
【0020】図3には弾み車16a、16bを設けてい
るが、歯車7a、7bの重量を増やしてこれらを弾み車
と兼用してもよい。
るが、歯車7a、7bの重量を増やしてこれらを弾み車
と兼用してもよい。
【0021】2つの等しい重量の偏心重り9a、9bを
ピストン等の加速度を相殺するように、位置および重量
を調整して軸6a、6bに取り付けることで、ピストン
等の加速度による振動を防ぐことができる。図1のよう
な従来の内燃機関であってもこのような偏心重りによっ
てピストン等の縦方向の加速度を相殺することができ
る。従来の内燃機関では一般に、図1の8のようなクラ
ンクと連結棒の偏心運動を補償する補償重りを設けてク
ランク等の偏心運動を補償している。しかし、それ以上
にピストン等の縦方向の加速度を補償する図1の9のよ
うな偏心重りを設けると、縦方向の加速度は補償できる
が、新たにこの偏心重りによる横向きの加速度が生じ、
これが新たな振動の原因となる。本発明の場合は、両偏
心重りの動きが本発明のエンジンの対称面に対して鏡面
対象であるから、横向きの加速度は互いに相殺し合うた
め横向きの振動を生じず上下の振動を防ぐことができ
る。
ピストン等の加速度を相殺するように、位置および重量
を調整して軸6a、6bに取り付けることで、ピストン
等の加速度による振動を防ぐことができる。図1のよう
な従来の内燃機関であってもこのような偏心重りによっ
てピストン等の縦方向の加速度を相殺することができ
る。従来の内燃機関では一般に、図1の8のようなクラ
ンクと連結棒の偏心運動を補償する補償重りを設けてク
ランク等の偏心運動を補償している。しかし、それ以上
にピストン等の縦方向の加速度を補償する図1の9のよ
うな偏心重りを設けると、縦方向の加速度は補償できる
が、新たにこの偏心重りによる横向きの加速度が生じ、
これが新たな振動の原因となる。本発明の場合は、両偏
心重りの動きが本発明のエンジンの対称面に対して鏡面
対象であるから、横向きの加速度は互いに相殺し合うた
め横向きの振動を生じず上下の振動を防ぐことができ
る。
【0022】但し、厳密に議論すれば、ピストン等の重
心の上下動は、連結棒1a、1bの長さが短い程、時間
に対して正弦曲線から外れ、一方、偏心重りの上下動成
分は時間に対して正弦曲線を描くため、完全に両者が補
償し合うことはない。しかしそれでも、偏心重りによっ
て上下振動の大部分を相殺することができる。なお偏心
重りはクランク部分に直接付ける必要はなく、弾み車な
ど別の場所に取り付けても良い。
心の上下動は、連結棒1a、1bの長さが短い程、時間
に対して正弦曲線から外れ、一方、偏心重りの上下動成
分は時間に対して正弦曲線を描くため、完全に両者が補
償し合うことはない。しかしそれでも、偏心重りによっ
て上下振動の大部分を相殺することができる。なお偏心
重りはクランク部分に直接付ける必要はなく、弾み車な
ど別の場所に取り付けても良い。
【0023】シリンダーとピストンを2組持ち、それぞ
れが周期を同じくして、互いに反対方向で同回転速度の
2本の軸を回す場合も、構造は複雑となるが本発明の範
疇に入る。この場合には、ピストンにかかる力の周期を
正確に合わせる調整が必要である。
れが周期を同じくして、互いに反対方向で同回転速度の
2本の軸を回す場合も、構造は複雑となるが本発明の範
疇に入る。この場合には、ピストンにかかる力の周期を
正確に合わせる調整が必要である。
【0024】本発明の運動変換機構を用いた内燃機関、
レシプロ型圧縮機等は、さらに振動を押さえるために軸
に沿って多気筒化してもよいことはいうまでもない。
レシプロ型圧縮機等は、さらに振動を押さえるために軸
に沿って多気筒化してもよいことはいうまでもない。
【0025】
【実施例】本発明の運動変換機構を応用した内燃機関お
よびレシプロ型圧縮機の実施例を以下に示す。本発明の
運動変換機構を応用した内燃機関を、最も振動少なく用
いる方法は、2本の軸6a、6bから等しい動力を得る
ことである。ただしこの場合、動力を受ける側は両方と
も等しい慣性モーメントを持っていなければならない。
この場合は、内燃機関をアイドリングさせた時と同様、
互いに噛み合う歯車7a、7b間には理論上力が掛から
ない。このような使用例を以下の実施例で説明する。
よびレシプロ型圧縮機の実施例を以下に示す。本発明の
運動変換機構を応用した内燃機関を、最も振動少なく用
いる方法は、2本の軸6a、6bから等しい動力を得る
ことである。ただしこの場合、動力を受ける側は両方と
も等しい慣性モーメントを持っていなければならない。
この場合は、内燃機関をアイドリングさせた時と同様、
互いに噛み合う歯車7a、7b間には理論上力が掛から
ない。このような使用例を以下の実施例で説明する。
【0026】本発明の実施の形態の項で説明した図2お
よび図3は、本発明の運動変換機構を使用した最も典型
的な内燃機関の実施例である。この内燃機関の運転中の
振動は従来のものに比べて少なく、ピストン、シリンン
ダーの摩擦、摩耗も少ない
よび図3は、本発明の運動変換機構を使用した最も典型
的な内燃機関の実施例である。この内燃機関の運転中の
振動は従来のものに比べて少なく、ピストン、シリンン
ダーの摩擦、摩耗も少ない
【0027】図5は、本発明の運動変換機構を船舶用の
エンジンに使用した実施例である。エンジン18の軸6
a、6bからクラッチ兼回転方向変換装置19a、19
bを通し、ユニバーサルジョイント20a、21a、2
0b、21bを経由して2つのスクリュー22a、22
bを回すものである。エンジンの2本の軸で直接、対称
型の同形の2本のスクリューを回すことによって振動の
少ない運転ができる。
エンジンに使用した実施例である。エンジン18の軸6
a、6bからクラッチ兼回転方向変換装置19a、19
bを通し、ユニバーサルジョイント20a、21a、2
0b、21bを経由して2つのスクリュー22a、22
bを回すものである。エンジンの2本の軸で直接、対称
型の同形の2本のスクリューを回すことによって振動の
少ない運転ができる。
【0028】図6は図2と同様の構造を持つ内燃機関に
おいて、図2の歯車7a、7bの代わりに、同じ軸間距
離を持つギアーポンプ23を軸6a、6bに取り付けた
ものである。このギアーポンプは軸6a、6bを逆方
向、同速度に回転させると共に、エンジンの動力を油圧
エネルギーに変換する。
おいて、図2の歯車7a、7bの代わりに、同じ軸間距
離を持つギアーポンプ23を軸6a、6bに取り付けた
ものである。このギアーポンプは軸6a、6bを逆方
向、同速度に回転させると共に、エンジンの動力を油圧
エネルギーに変換する。
【0029】図7は図2の内燃機関の軸6a、6bで同
容量の油圧ポンプ24a、24bを回し、しかもそれぞ
れのポンプの出口と入り口を共通として、両軸に等しい
トルクがかかるようにした実施例である。
容量の油圧ポンプ24a、24bを回し、しかもそれぞ
れのポンプの出口と入り口を共通として、両軸に等しい
トルクがかかるようにした実施例である。
【0030】実施例5 図8は図2の内燃機関の軸6a、6bで同容量の2台の
発電機25a、25bを回し、それぞれから等しい電力
を得るようにした実施例である。
発電機25a、25bを回し、それぞれから等しい電力
を得るようにした実施例である。
【0031】一方、本発明の内燃機関の一方の軸からの
み動力を取り出す場合、あるいは両軸から等しくない動
力を取り出す場合には、互いに噛み合う歯車間に力がか
かることになる。内燃機関の2本の軸を中心とする回転
部分の慣性モーメントに比べ、動力を受け取る側の慣性
モーメントが十分小さくない場合には、この歯車間にか
かる力は内燃機関から発生するトルクの脈動に従って変
化し、これが内燃機関を回転させる方向、すなわち横向
きの振動を発生する。これを防ぐためには次のような方
法をとることができる。
み動力を取り出す場合、あるいは両軸から等しくない動
力を取り出す場合には、互いに噛み合う歯車間に力がか
かることになる。内燃機関の2本の軸を中心とする回転
部分の慣性モーメントに比べ、動力を受け取る側の慣性
モーメントが十分小さくない場合には、この歯車間にか
かる力は内燃機関から発生するトルクの脈動に従って変
化し、これが内燃機関を回転させる方向、すなわち横向
きの振動を発生する。これを防ぐためには次のような方
法をとることができる。
【0032】一つの方法は、動力を受け取る側の慣性モ
ーメントに等しい慣性モーメントの弾み車を、出力軸で
ない方の軸に取り付けるものである。すなわち全体とし
ては両軸が等しい慣性モーメントを持つようにするもの
である。このような実施例を次に示す。
ーメントに等しい慣性モーメントの弾み車を、出力軸で
ない方の軸に取り付けるものである。すなわち全体とし
ては両軸が等しい慣性モーメントを持つようにするもの
である。このような実施例を次に示す。
【0033】図9は、図2の内燃機関の一方の出力軸6
aによって発電機25を回し、この発電機の回転子など
の慣性モーメントに等しい慣性モーメントを持つ弾み車
17をもう一方の軸6bに取り付けた使用例である。こ
の場合両歯車間には、動力消費量に従って力がかかる。
aによって発電機25を回し、この発電機の回転子など
の慣性モーメントに等しい慣性モーメントを持つ弾み車
17をもう一方の軸6bに取り付けた使用例である。こ
の場合両歯車間には、動力消費量に従って力がかかる。
【0034】もう一つの方法は、出力軸と動力を受け取
る軸の間に、内燃機関のトルクの脈動に由来する出力軸
の回転速度の脈動を吸収できる程度の、例えばバネのよ
うな緩衝装置を設けることである。こうすることで、回
転速度の脈動の反作用としての振動を抑えることができ
る。この場合も動力消費量に従って力が両歯車にかか
る。
る軸の間に、内燃機関のトルクの脈動に由来する出力軸
の回転速度の脈動を吸収できる程度の、例えばバネのよ
うな緩衝装置を設けることである。こうすることで、回
転速度の脈動の反作用としての振動を抑えることができ
る。この場合も動力消費量に従って力が両歯車にかか
る。
【0035】図10は図2の内燃機関の一方の出力軸6
aから緩衝装置26を通して動力を取り出す使用例を示
したものである。
aから緩衝装置26を通して動力を取り出す使用例を示
したものである。
【0036】図11は本発明の運動変換機構を利用した
2サイクルエンジンの実施例を示す図である。本発明の
2サイクルエンジンの特徴は、シリンダーの下部に棒2
の貫通した壁27を設け、気体の予備圧縮室29を設け
ることである。棒2と壁27の間は気密が保たれ、気密
を保つため棒2の断面は円形であることが望ましい。こ
の2サイクルエンジンは従来の2サイクルエンジンと異
なり、圧縮室29が連結棒、クランク等の構造部分と分
離しており、その体積を自由に変えることができるた
め、室29の気体の圧力を自由に調整できる。またその
構造部分を自由に設計、潤滑することができる。またピ
ストンとシリンダー間の横向きの力が生じないため容易
に高圧縮比が得られ、燃料噴射ノズル33を設けること
で2サイクルディーゼルエンジンに好ましく用いられ
る。このタイプの2サイクルエンジンはピストンにつな
がる棒2が横向きの動きをしない運動変換機構を有する
限り応用可能であるが、特に本発明の運動変換機構を利
用した場合、同時に振動も大幅に減らすことができる。
2サイクルエンジンの実施例を示す図である。本発明の
2サイクルエンジンの特徴は、シリンダーの下部に棒2
の貫通した壁27を設け、気体の予備圧縮室29を設け
ることである。棒2と壁27の間は気密が保たれ、気密
を保つため棒2の断面は円形であることが望ましい。こ
の2サイクルエンジンは従来の2サイクルエンジンと異
なり、圧縮室29が連結棒、クランク等の構造部分と分
離しており、その体積を自由に変えることができるた
め、室29の気体の圧力を自由に調整できる。またその
構造部分を自由に設計、潤滑することができる。またピ
ストンとシリンダー間の横向きの力が生じないため容易
に高圧縮比が得られ、燃料噴射ノズル33を設けること
で2サイクルディーゼルエンジンに好ましく用いられ
る。このタイプの2サイクルエンジンはピストンにつな
がる棒2が横向きの動きをしない運動変換機構を有する
限り応用可能であるが、特に本発明の運動変換機構を利
用した場合、同時に振動も大幅に減らすことができる。
【0037】図12は、本発明の運動変換機構を利用し
た内燃機関18によって、クラッチ19a、19bを通
して本発明の運動変換機構を利用したレシプロ型圧縮機
を、振動が少なく、摩耗も少ない運転を行う実施例であ
る。なお、この例に限って言えば、両軸を逆向き同回転
速度で回す歯車、弾み車は、エンジンのみに設置し、圧
縮機の歯車、弾み車を省くことができる。この場合は圧
縮機のシリンダー径をエンジンのシリンダー径より大き
くしているが、ストロークは同じにしている。
た内燃機関18によって、クラッチ19a、19bを通
して本発明の運動変換機構を利用したレシプロ型圧縮機
を、振動が少なく、摩耗も少ない運転を行う実施例であ
る。なお、この例に限って言えば、両軸を逆向き同回転
速度で回す歯車、弾み車は、エンジンのみに設置し、圧
縮機の歯車、弾み車を省くことができる。この場合は圧
縮機のシリンダー径をエンジンのシリンダー径より大き
くしているが、ストロークは同じにしている。
【0038】
【発明の効果】本発明の運動変換機構は往復直線運動と
回転運動を滑らかに変換し、内燃機関やレシプロ型圧縮
機に利用して、振動を少なくし、シリンダーやピストン
の摩擦、摩耗を少なくすることができる。さらにより効
率的な2サイクルエンジンに応用することもできる。
回転運動を滑らかに変換し、内燃機関やレシプロ型圧縮
機に利用して、振動を少なくし、シリンダーやピストン
の摩擦、摩耗を少なくすることができる。さらにより効
率的な2サイクルエンジンに応用することもできる。
【図1】従来の内燃機関の図である。
【図2】内燃機関の実施例を示す図である。
【図3】図2の内燃機関を下から見た図である。
【図4】ピストンとクランクをつなぐ機構の実施態様を
示す図である。
示す図である。
【図5】船舶用エンジンの実施例を示す図である。
【図6】歯車の代わりに、ギアーポンプを軸に取り付け
た内燃機関の実施例を示す図である。
た内燃機関の実施例を示す図である。
【図7】同容量の2台のポンプを回す内燃機関の実施例
を示す図である。
を示す図である。
【図8】同容量の2台の発電機を回す内燃機関の実施例
を示す図である。
を示す図である。
【図9】1台の発電機を回す弾み車を有する内燃機関の
実施例を示す図である。
実施例を示す図である。
【図10】一方の出力軸から緩衝装置を通して動力を取
り出す内燃機関の実施例を示す図である。
り出す内燃機関の実施例を示す図である。
【図11】2サイクルエンジンの実施例を示す縦断面図
である。
である。
【図12】内燃機関によりレシプロ型圧縮機を運転する
実施例を示す図である。
実施例を示す図である。
1、1a、1b 連結棒 2 棒 3 ピストン 4 シリンダー 5、5a、5b クランク 6、6a、6b 軸 7a、7b 歯車 8 補償重り 9、9a、9b 偏心重り 10 ジョイント 11、11a、11b、12、12a、12b、13
ピンの回りを自由に回るジョイント 14a、14b、15a、15b 軸受け 16a、16b、17 弾み車 18 内燃機関 19a、19b クラッチ兼回転方向転換装置 20a、20b、21a、21b ユニバーサルジョイ
ント 22a、22b スクリュー 23 ギアーポンプ 24a、24b 油圧ポンプ 25、25a、25b 発電機 26 緩衝装置 27 壁 28 シール 29 予備圧縮室 30 排気管 31 吸入管 32 気体導入通路 33 燃料噴射装置 34 気体圧縮機
ピンの回りを自由に回るジョイント 14a、14b、15a、15b 軸受け 16a、16b、17 弾み車 18 内燃機関 19a、19b クラッチ兼回転方向転換装置 20a、20b、21a、21b ユニバーサルジョイ
ント 22a、22b スクリュー 23 ギアーポンプ 24a、24b 油圧ポンプ 25、25a、25b 発電機 26 緩衝装置 27 壁 28 シール 29 予備圧縮室 30 排気管 31 吸入管 32 気体導入通路 33 燃料噴射装置 34 気体圧縮機
Claims (4)
- 【請求項1】 往復直線運動する部分と2本の連結棒に
よってつながった、等しい慣性モーメントを持った2つ
の円運動をする部分よりなり、2つの円運動が互いに逆
向き等速度であることを特徴とする往復直線運動と円運
動を変換する運動変換機構。 - 【請求項2】 2つの円運動する部分と共に回転する2
つの偏心重りを有し、これらの偏心重りの往復直線運動
と平行な成分の加速度は往復直線運動の加速度を相殺
し、往復直線運動と垂直な成分の加速度は2つの偏心重
り同志で相殺することを特徴とする請求項1の運動変換
機構。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2の運動変換機構
を有する内燃機関。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2の運動変換機構
を有するレシプロ型圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5821997A JPH10220547A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 振動の少ない運動変換機構、内燃機関及びレシプロ型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5821997A JPH10220547A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 振動の少ない運動変換機構、内燃機関及びレシプロ型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10220547A true JPH10220547A (ja) | 1998-08-21 |
Family
ID=13077968
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5821997A Pending JPH10220547A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 振動の少ない運動変換機構、内燃機関及びレシプロ型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10220547A (ja) |
Cited By (19)
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-
1997
- 1997-02-06 JP JP5821997A patent/JPH10220547A/ja active Pending
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