JPH10222165A - 音響効果付加装置 - Google Patents

音響効果付加装置

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JPH10222165A
JPH10222165A JP9035676A JP3567697A JPH10222165A JP H10222165 A JPH10222165 A JP H10222165A JP 9035676 A JP9035676 A JP 9035676A JP 3567697 A JP3567697 A JP 3567697A JP H10222165 A JPH10222165 A JP H10222165A
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Tsutomu Saito
勉 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、複数の記憶手段を用いて音響効果
の切換時には効果信号を読み出す記憶手段を切り換える
ことにより、速やかに切れ目なく音響効果を付加できる
音響効果付加装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明は、デジタルシグナルプロセッサ
を用いて、入力された楽音元信号に応じた遅延信号を生
成して効果を付加する機能を有する音響効果付加装置に
おいて、入力された楽音元信号に基づく効果信号を時分
割して時系列に記憶可能な複数の記憶手段と、音響効果
の切り換えが指示されると効果信号を読み出す記憶手段
を複数の記憶手段間で選択的に切り換える切換手段と、
効果信号を読み出し中の記憶手段からのフィードバック
信号を楽音元信号に付加する演算手段と、入力された楽
音元信号と切換手段で設定されている記憶手段から読み
出された遅延楽音信号を混合する調整手段とを有し、複
数の記憶手段の何れか一方は演算手段により生成された
効果信号を記憶し、他方は楽音元信号を記憶し、切換手
段が切り換わると前記複数の記憶手段の機能及び接続が
連動して切り換わるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音響効果付加手段
としてデジタルシグナルプロセッサ(以下、DSPとい
う)を用いた電子楽器の音響効果付加装置に関し、各音
響効果毎に設けられて前記音響効果付加装置を構成して
いる音響効果付加器が、複数の記憶手段を用いて音響効
果の切換時には効果信号を読み出す記憶手段を切り換え
ることにより、速やかに切れ目なく音響効果を付加でき
る音響効果付加装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器には、遅延信号を付加してディ
レイ、アンサンブル、コーラス、フェイザー、リバーブ
等の音響効果を付与する手段としてDSPを用いたもの
が近年多く用いられている。
【0003】係るDSPにより生成される楽音の遅延時
間は、その楽音の種類や付与すべき効果により異なるも
のであり、しかも、これらのディレイ、コーラス、アン
サンブル等の効果は演奏間にしばしば変更される。
【0004】しかしながら、変更される効果は種類や演
奏条件により遅延時間が異なるため、先に読み出されて
いた記憶内容をクリアしないで効果のみを変更した場合
には、変更前の遅延信号と変更後の遅延信号の位相がズ
レることによりノイズ発生の原因となることがある。
【0005】特に、ディレイのようにフィードバックを
持つ効果は、遅延出力信号を遅延装置にフィードバック
するのでノイズが循環してしまい、その影響が大であっ
た。
【0006】このため、効果切り換え時にノイズが発生
しないように、新たに設定されたディレイ長(ディレイ
時間)分だけはディレイ効果を掛けた信号を出力しない
でゲートする方法(特開平5ー61493)が提案され
ている。
【0007】ここでは、遅延時間が途中で変更されたと
きには、新たな遅延時間が経過するまでは遅延回路から
読み出した効果信号をマスクして、古いデータによるノ
イズを防止する方法が提案されている。
【0008】この方法によれば、例えば、今まで0.5
msに遅延時間が設定されていたのを0.2msに設定
し直した場合には、既に遅延信号が作られているのでメ
モリに記憶されているデータを読み出せばよいので直ち
に切り換えることができる。
【0009】しかしながら、逆に0.8msに設定し直
された場合には、未だ遅延信号は作られていないので、
所望の遅延信号が作られるまではマスキングして待つ必
要がある。
【0010】また、前記の0.2msに設定し直した場
合であっても、フィードバックが掛かっているときは、
既に作られている遅延信号には今まで発音されていた楽
音のフィードバック信号が混入しているため、フィード
バック時間が0.5msから0.2msに変化したこと
に対応できない。
【0011】このように、上記特開平5−61493に
開示された方法によれば遅延時間を切り換える際のノイ
ズは防止できるが、基本的には所望の遅延信号が出力さ
れるまで遅延信号をマスクするため効果音の応答が遅れ
る欠点がある。
【0012】このため、もっと速やかに連続的でノイズ
のない音響効果が付加できる音響効果付加装置が求めら
れている。
【0013】一方、最近の半導体技術の進歩は著しく、
入力信号や演算結果を記憶する手段として用いられるD
RAMやS−RAM等の外部メモリの容量は、4Mビッ
ト、16Mビット、64Mビット・・・と低価格で大容
量のものが主流となりつつあり記憶容量に余裕ができて
いるが、実際に音響効果装置に用いられる記憶容量は2
Mビット程度とそれほど多くないので無駄が生じてい
る。
【0014】また、CPUやDSPも高性能・低価格化
しておりCPUやDSPの処理能力にも余裕ができてお
り、該CPUやDSPの機能の有効利用も求められてい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に
鑑みなされたものであり、DSPに入力された楽音元信
号や生成された効果信号を時分割して時系列に従って記
憶できる記憶手段を複数有し、一方には生成された効果
信号を、他方には楽音元信号を記憶させ、音響効果の切
り換え時には記憶手段の機能とともに効果信号を読み出
す記憶手段の接続先を切り換えることにより、迅速かつ
切れ目なく音響効果を付加できる音響効果付加装置を提
供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、デジタルシグ
ナルプロセッサを用いて、入力された楽音元信号に応じ
た遅延信号を生成して効果を付加する機能を有する音響
効果付加装置において、入力された楽音元信号に基づく
効果信号を時分割して時系列に記憶可能な複数の記憶手
段A,Bと、音響効果の切り換えが指示されると、効果
信号を読み出す記憶手段A,Bを前記複数の記憶手段
A,B間で選択的に切り換える切換手段46と、前記効
果信号を読み出し中の記憶手段AまたはBからのフィー
ドバック信号を楽音元信号に付加する前記演算手段44
と、入力された楽音元信号と、前記切換手段46で設定
されている記憶手段AまたはBから読み出された遅延楽
音信号を混合する調整手段45とを有し、前記複数の記
憶手段A,Bの何れか一方は前記演算手段44により生
成された効果信号を記憶し、他方は楽音元信号を記憶
し、前記切換手段46が切り換わると前記複数の記憶手
段A,Bの機能及び接続が連動して切り換わるように構
成される。
【0017】また、前記複数の記憶手段A,Bは、外部
メモリとして使用されるDRAMまたはS−RAMに設
けられていることを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明は、DRAMやS−RAM等の大容量化
に伴い生じた空きメモリと高性能化されたCPU1やD
SP9の機能を有効利用して、音響効果の切り換えは効
果信号を読み出す記憶手段A,Bを切り換えことにより
行ない、音響効果の付与された信号を迅速かつ切れ目な
く送出するものである。
【0019】このため、本発明の音響効果付加装置の各
音響効果付加器40は、ディレイ用メモリとして設けら
れた同じ構成の複数の記憶手段A,Bと、音響効果の切
り換えが指示されると、生成された効果信号の入力先と
効果信号を読み出し元を連動させて切り換える切換手段
46と、楽音元信号にフィードバック信号を付加する演
算手段44と、楽音元信号と効果信号を合成する調整手
段45で構成される。
【0020】切換手段46はスイッチング動作により音
響効果信号を読み出したり、演算手段44により生成さ
れた効果信号を記憶する記憶手段A,Bを切り換えるも
のである。
【0021】該切換手段46が切り換えられると図2に
例示するような構成により入出力回路が切り換えられ、
演算手段44によりフィードバック信号を付加された楽
音信号は効果信号を出力中の記憶手段AまたはBに入力
されるようになっている。
【0022】従って、双方の記憶手段A,Bに同じ楽音
元信号が同じタイミングで送られるが、効果信号を出力
中の記憶手段AまたはBにはフィードバック信号の付加
された楽音信号が、他方の記憶手段BまたはAには楽音
元信号がそのまま記憶され、該他方の記憶手段Bまたは
Aに記憶された楽音元信号は所定のタイミングになると
カラ読みされて逐次破棄される。
【0023】係る構成により、音響効果の切り換え時に
は、効果信号の読み出し先の記憶手段A,Bが切り換え
られるため、先に発音されていた音響効果の影響を受け
ることなくノイズのない効果信号を迅速かつ切れ目なく
読み出すことが可能となる。
【0024】従って、従来技術のように音響効果切り換
え時に、新たな効果信号が生成されるまで効果をゲート
したり、本出願人が先に提案した特願平8ー37686
のように、音響効果切換時及び所定の効果信号が生成さ
れた際に、スイッチングにより読み出し先を切り換えて
連続的に音響効果を付与する必要はなく構造も簡単であ
る。
【0025】また、本発明によれば、大容量化したDR
AMやS−RAMの空き領域を記憶手段として使用し、
処理はプログラムにより制御されるので、特に新たなハ
ード等を設ける必要はなく性能のよい音響効果付加装置
が低価格で提供できる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の音響効果付加装
置を備えた電子楽器の概略構成を示すブロック図であ
る。以下図面を参照しながら本発明の音響効果付加装置
の構成について説明する。
【0027】図において、1はCPUであり、2はRO
M,3はRAMである。また、4は鍵盤、5は操作パネ
ル、6はMIDI入出力装置、7はフロッピー入出力装
置、8は音源回路、9はDSP、10はD/A変換器、
11はスピーカである。
【0028】CPU1は、ROM2の図示しないプログ
ラムメモリ部に記憶された制御プログラムに従って当該
電子楽器の各部を制御するものであり、該CPU1には
制御部21が設けらており、設定されたモードの各制御
値への変換、及び各音響効果付加器40を制御するため
のDSPプログラムや乗算係数の転送を制御する。
【0029】なお、CPU1に設けられている制御部2
1はプログラムで実現されるものであり、当該電子楽器
全般を制御する他、設定されている音色や効果に応じた
乗算係数を制御テーブル22から読み出して、DSP9
を構成する各音響効果付加器40に設けられている各乗
算器41に与える制御を行うものである。
【0030】ROM2は、上述したCPU1を動作させ
る制御プログラムの他、音色データ、その他、種々の固
定データを記憶している。なお、該ROM2に設けられ
ている制御テーブル22には、操作パネル5で設定され
た音色や効果に応じてDSP9を構成する各音響効果付
加器40の演算部44を制御するための制御データが記
憶されている。
【0031】RAM3は、CPU1の作業用領域、当該
電子楽器を制御するための各種レジスタ、カウンタ、フ
ラグ、バッファ等が定義されている他、ROM2に記憶
されているデータのうち必要なデータが転送されて一時
格納されるデータエリアを有している。
【0032】また、操作パネル5の各スイッチの設定状
態に対応して放音に必要なデータがセットされた複数の
レジスタ、音源回路8の各楽音発生回路を未使用チャン
ネルに割り付けるためのデータを記憶するアサイナメモ
リ、楽音情報を記憶する記憶領域、各乗算器41A,4
1B,41C,41Dを制御するためのデータを一時記
憶するレジスタ等も該RAM3に設けられている。
【0033】鍵盤4は押鍵情報としての鍵番号をCPU
1に送るものであり、複数のキーと、これらのキーの押
鍵・離鍵動作に連動して開閉するキースイッチとで構成
され、演奏者の押鍵・離鍵動作は図示しないキースキャ
ン回路によって検出され、検出されたオン/オフ情報
は、その鍵番号とともにRAM3の所定の領域に一時記
憶され、所定のタイミングになると読み出されて音源回
路8に送られる。
【0034】操作パネル5は、音色の選択、音響効果の
設定、エディットパラメータの選択、エディットデータ
のライトリクエスト情報の設定等を行なうものであり、
該操作パネル5には、電源スイッチの他、音色選択スイ
ッチ、効果選択スイッチ、リズム選択スイッチ等の各種
のスイッチや表示器が設けられている。
【0035】操作パネル5の各スイッチのセット/リセ
ット状態は内部に含まれるパネルスキャン回路によって
検出され、検出されたスイッチのセット状態に関するデ
ータは制御部21の制御のもとRAM3の所定の領域に
記憶される。
【0036】なお、本発明に直接関係する各音色や効果
の設定スイッチ類は、該操作パネル5上に設けられてお
り、設定されている効果はパネルスキャン回路により検
出され、制御部21が、検出された信号に基づきROM
2の制御テーブル22から制御値を読み出してRAM3
の所定の領域に一時記憶させ、所定のタイミングになる
と読み出してDSP9に送る。
【0037】MIDI入出力装置6は、MIDI出力処
理を行うものであり、キーオンに対応する演奏情報等を
MIDI情報として、MIDIインタフェース回路を介
して外部装置に送出する。これにより、外部装置で発音
や音色の変更を行なったり、あるいは録音等が行われる
ことになる。
【0038】フロッピー入出力装置7は、演奏情報等を
記憶するものであり、例えば操作パネル5から演奏開始
が指示されると演奏情報が読み出されて音楽が演奏され
る。このため、該フロッピー入出力装置7には記憶媒体
としてのフロッピーディスクが装着されるようになって
いる。
【0039】音源回路8は、CPU1から送られた信号
に対応する楽音波形データを図示しない波形メモリから
読み出し、読み出された楽音波形データにエンベロープ
を付加して楽音信号として出力するものである。
【0040】DSP9は、音源回路8で生成された楽音
元信号に所望の遅延を加えて音響効果を付加するもので
あり、音源回路8から送られたサンプリングタイミング
ごとにデジタル化された楽音信号を高速処理してメモリ
に書込み/読出しすることにより、メモリの有する記憶
段数分の遅延を実現するものである。
【0041】DSP9のプログラムによって構成される
各音響効果付加器40の演算部44は、乗算器41A,
41Bと加算器42Aとからなり、音源回路8から送ら
れた楽音元信号や、効果信号を出力中の記憶部Aまたは
Bからのフィードバック信号に所定の乗算係数を乗じて
効果を付与して、楽音元信号に効果を付加するものであ
る。
【0042】該音響効果付加器40は、プログラムによ
って種々の複雑な遅延やフィードバックの組み合わせが
実現可能となっている。なお、音響効果付加器40の構
成と動作については図2の説明で詳述する。
【0043】D/A変換器10は、入力されたデジタル
楽音信号をアナログ楽音信号に変換するものである。こ
のD/A変換器10でアナログ変換された楽音信号は、
図示しない増幅器で所定の利得に増幅されてスピーカ1
1に供給される。
【0044】スピーカ11は、増幅器より送られた電気
信号としてのアナログ楽音信号を音響信号に変換するも
のである。つまり、発生された楽音信号に応じて楽音を
放音するものである。
【0045】図2は、モノラル装置のDSP9がプログ
ラム処理によって各音響効果別の効果信号を生成する際
に使用される音響効果付加器40の構成と動作を説明す
る図である。以下、図2のモノラルの装置の場合を例に
音響効果付加器40の構成と動作について説明をする。
【0046】音響効果付加器40は、各音響効果ごとの
遅延信号を生成するものであり、複数の記憶回路A,B
と、演算部44、切換部46、調整部45で構成され、
該音響効果付加器40で生成された各音響効果毎の楽音
信号は加算器43で合成される。
【0047】複数の記憶回路A,Bは同様の構成であ
り、いずれか一方は、楽音元信号とフィードバック信号
に基づいて時分割されて時系列に従って生成された効果
信号を記憶するものであり、例えばD−RAMの空きメ
モリを利用して各音響効果付加器40ごとに設けられて
いる。
【0048】一方、前記複数の記憶回路A,Bの他方は
裏メモリとして使用されるものであり、楽音元信号がそ
のまま入力されて、時分割されて時系列に従って記憶さ
れる。このため、該記憶回路Aへのフィードバック回路
は切換部46によりオフされている。
【0049】なお、本発明の記憶回路A,Bが必要とす
る記憶容量は、最も長い遅延時間を必要とするディレイ
に対応できる容量があればよい。ディレイが必要とする
最長の遅延時間は通常1.0〜1.2秒程度であり、ス
テレオ使用でサンプリング密度が44.1KHzの場
合、1.0秒程度の遅延時間を得るために必要とする記
憶容量は約2Mビット程度である。
【0050】従って、近年のDRAMの容量が4Mビッ
トから16Mビット、さらには64Mビットに移行しつ
つある現状を考慮すれば、現状の4MビットのDRAM
の容量で余った部分に常に楽音元信号を記憶すること
で、任意の遅延時間の入力信号を即利用することができ
る。
【0051】これにより、遅延時間の長い遅延効果にお
いても、新たな効果が選択されると直ちに効果信号を読
み出す記憶回路AまたはBを切り換えることにより、従
来よりも格段に早く新しい効果信号が出力できる。
【0052】なお、前記複数の記憶回路A,Bの構成及
び機能は、後述する切換部46の動作により相互に互換
可能になっている。
【0053】演算部44は乗算器41A,41Bと加算
器42Aからなり、楽音元信号に所定の効果を付加する
ものである。即ち、音源回路8より送られた楽音元信号
は、乗算器41Aで所定の係数が乗算されて効果が付加
されるとともに、フィードバック信号には乗算器41B
により所定の係数が乗算されて効果が付加される。
【0054】乗算器41A及び乗算器41Bにより効果
の付加された信号は、加算器42Aで加算されて一つの
楽音信号に合成されて、切換部46により設定されてい
る記憶回路AまたはBに送られて記憶される。
【0055】切換部46は、音響効果信号を読み出す記
憶回路A,Bや演算部44で生成された効果信号を記憶
させる記憶回路AまたはBを切り換えるものであり、S
W1,SW2,SW3からなり連動して動作するように
構成されている。
【0056】例えば、図2に例示するスイッチの状態で
記憶回路Bから音響効果信号を出力中の場合は、各記憶
回路A,Bへの入力信号を制御する入力回路のスイッチ
SW1,SW2は上方にセッティングされており、出力
信号を制御する出力回路のスイッチSW3は下方にセッ
ティングされている。
【0057】従って、演算部44で合成された楽音信号
を記憶回路Aに送る回路のスイッチはオフされているの
で、音源回路8より送られた楽音元信号の一部は、何ら
の処理も施されずそのまま記憶回路Aに送られて記憶さ
れる。
【0058】この際、該記憶回路Aからの出力回路もS
W3によりオフされているので、該記憶回路Aからの出
力はなく、フィードバック信号も送られない。従って、
該記憶回路Aに記憶されている楽音元信号は所定のタイ
ミングになるとカラ読みされて破棄されることになる。
【0059】一方、SW2は上方にセットされているの
で、演算部44で合成された効果信号は時分割され所定
のタイミングになると記憶回路Bに送られて記憶され
る。この際、SW3が連動して下方にセットされている
ので、効果信号は該記憶回路Bから順次読み出されて調
整部45に送られる。
【0060】また、記憶回路Bから出力された信号の一
部はフィードバック信号となり演算部44に送られ、乗
算器41Bで所定の効果が加えられたのち、加算器42
Aで乗算器41Aで生成された楽音に付加されて記憶回
路Bに記憶される。
【0061】そして、音響効果切り換えのため切換部4
6が切り換えられると、スイッチの設定は逆転してSW
1,SW2のスイッチは下方にセッティングされ、SW
3は上方にセットされる。従って、演算部44で合成さ
れた効果信号は記憶回路Aに記憶され、楽音元信号は記
憶回路Bにそのまま記憶されることになる。
【0062】このような構成により、効果の切り換えが
指示されると、切換部46の各スイッチSW1,SW
2、SW3が切り換えられるので、フィードバック信号
は常に効果信号を出力中の記憶回路から読み出されて演
算部44に送られて楽音元信号に合成されたのち、該効
果信号を出力中の記憶回路に記憶されることになる。
【0063】従って、音響効果の切り換えの際に、今ま
で発音中の音響効果の影響を受けることなく、直ちに新
たに切り換えられた音響効果の出力が可能となり、従来
の電子楽器のように所定の効果音が生成されるまで、効
果をゲートしたりマスクする必要はない。
【0064】調整部45は、乗算器41D,41Cと加
算器42Bからなり、演奏者が楽音元信号と遅延された
効果信号の混合比を調整するものであり、例えば可変式
のスライダボリューム等を用いて設定された混合比に調
整された信号は加算器42Bで加算されて加算器43に
送られる。
【0065】加算器43は、ディレイ、コーラス、アン
サンブル等の各音響効果付加器40ごとに生成された各
効果別の効果信号を合成するものであり、該加算器43
により合成された楽音信号はD/A変換器10に送られ
る。
【0066】かかる構成により、新たな遅延時間や効果
が設定されると、直ちに切換部46のスイッチを切り換
えることにより、音響効果信号を読み出す記憶部Aまた
はBが切り換えられ、フィードバック信号も該記憶部A
またはBから出力された信号が該記憶部AまたはBにフ
ィードバックされることになる。
【0067】従って、古い音響効果信号の残っているメ
モリに新たな音響効果信号を生成する必要はなく、効果
切換時にも即、新たな効果を付加することが可能であ
り、新たな効果信号が形成されるまでゲートしたり、遅
延段数の変化に応じた切り換えを行なう必要はなく、し
かも、切り換え時に発生する過渡的なノイズや不連続な
効果音の発音を防止できる。
【0068】また、本発明によれば、大容量化して余裕
のできたDRAMやS−RAM等の空きメモリを使用し
ソフト的に制御されるので、特に新たにメモリを設ける
必要はなく、高性能化されたCPU1やDSP9の余剰
能力を利用したメモリへの書込み/読み出しや演算処理
が行なわれる。
【0069】従って、特に新たにハードウエアを設ける
必要はなく、低価格で高機能の音響効果付加装置を提供
できる。なお、本発明の音響効果音付加装置は、本実施
例に限定されるものではなく、例えばオーディオアン
プ、カラオケ、カーステレオ等、その他の音響機器にも
適用可能である。
【0070】なお、本実施例では分かりやすくするため
SW1,SW2,SW3とも単純な切換器(セレクタ)
を使用した場合を図示しているが、実際のスイッチは演
算部44と同様、乗算器と加算器で構成されており、オ
ンする側には乗算係数1を、オフする側には乗算係数0
を乗ずることによりオン/オフの制御を行なう。
【0071】従って、図2に例示するSW3に上述の乗
算器及び加算器を使用した場合、例えばSW3の記憶回
路B側の乗算器には100ms単位で最大値から0に減
衰するデータを乗算係数として与え、記憶回路A側の乗
算器には100ms単位で0から最大値に増加するデー
タを乗算係数として順次与えることによりエンベロープ
を付加することも可能となる。
【0072】また、記憶回路A,Bに送られる楽音元信
号は、音源回路8で生成された楽音元信号の他、楽音元
信号を例えばフィルタリングして高調波をカットした信
号のような元信号に近い信号とすることができる。
【0073】また、該楽音元信号を加工して記憶させる
ように構成してもよい。さらには、各音響効果付加器4
0へ入力される楽音元信号も同様のフィルタリングされ
た信号であってもよい。
【0074】図3は上記音響効果付加器40をステレオ
装置のDSP9に適用した場合を示しており、図2に例
示している音響効果付加器40と同様の構成の装置が左
右それぞれごとに設けられている。
【0075】従って、該ステレオ装置の場合の各音響効
果付加器40の構成や動作は、前述したモノラルの場合
の構成や動作と同じであるので説明を省略する。
【0076】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る装置に
よれば、音響効果の切り換えが指示されると、切換部の
スイッチング動作により効果信号を読み出す記憶部が切
り換えられて、直ちに新たな音響効果が読み出されるの
で、所定の遅延時間が経過するまで待つ必要はなく迅速
に切れ目なく、しかもノイズのない音響効果を付加でき
る。
【0077】従って、本発明によれば、簡単な構成で自
然で違和感のない音響効果を付加できる音響効果付加装
置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音響効果付加装置を備えた電子楽
器の全体構成を説明する図である。
【図2】本発明に係る音響効果付加装置をモノラル装置
に適用した場合の構成と動作を説明する図である。
【図3】本発明に係る音響効果付加装置をステレオ装置
に適用した場合の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 4 鍵盤 5 操作パネル・表示器 6 MIDI入出力装置 7 フロッピー入出力装置 8 音源回路 9 デジタルシグナルプロセッサ(DSP・・音響効
果付加装置) 10 D/A変換器 11 スピーカ 21 制御部 22 制御テーブル 40 音響効果付加器 41A,41B,41C,41D,41LA,41L
B,41LC,41LD,41RA,41RB,41R
C,41RD 乗算器 42A,42B,42LA,42LB,42RA,42
RB 加算器 43,43L,43R 加算器 44,44L,44R 演算部(演算手段) 45,45L,45R 調整部(調整手段) 46 切換部(切換手段) A,B,L1,L2,R1,R2 記憶回路(記憶手
段) SW1,SW2,SW3,SWL1,SWL2,SWL
3,SWR1,SWR2,SWR3 切換スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルシグナルプロセッサを用いて、
    入力された楽音元信号に応じた遅延信号を生成して効果
    を付加する機能を有する音響効果付加装置において、 入力された楽音元信号に基づく効果信号を時分割して時
    系列に記憶可能な複数の記憶手段と、 音響効果の切り換えが指示されると、効果信号を読み出
    す記憶手段を前記複数の記憶手段間で選択的に切り換え
    る切換手段と、 前記効果信号を読み出し中の記憶手段からのフィードバ
    ック信号を楽音元信号に付加する演算手段と、 入力された楽音元信号と、前記切換手段で設定されてい
    る記憶手段から読み出された遅延楽音信号を混合する調
    整手段とを有し、前記複数の記憶手段の何れか一方は、
    前記演算手段により生成された効果信号を記憶し、他方
    は楽音元信号を記憶し、前記切換手段が切り換わると前
    記複数の記憶手段の機能及び接続が連動して切り換わる
    ことを特徴とする音響効果付加装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の記憶手段は、外部メモリとし
    て使用されるDRAMまたはS−RAMに設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の音響効果付加装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008003509A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Korg Inc 効果付加装置
CN104269165A (zh) * 2014-09-10 2015-01-07 韩熠 吉他数字延时效果器
WO2022049760A1 (ja) * 2020-09-07 2022-03-10 AlphaTheta株式会社 音声信号処理装置、音声信号処理方法およびプログラム

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