JPH1022249A - 電解イオン水洗浄装置 - Google Patents

電解イオン水洗浄装置

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JPH1022249A
JPH1022249A JP8170988A JP17098896A JPH1022249A JP H1022249 A JPH1022249 A JP H1022249A JP 8170988 A JP8170988 A JP 8170988A JP 17098896 A JP17098896 A JP 17098896A JP H1022249 A JPH1022249 A JP H1022249A
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cleaning
electrolytic
tank
substrate
water
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JP8170988A
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Tsugio Nakamura
次雄 中村
Yasumasa Shima
泰正 志摩
Masashi Nakayama
正志 中山
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Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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    • H10P72/0402Apparatus for fluid treatment
    • H10P72/0406Apparatus for fluid treatment for cleaning followed by drying, rinsing, stripping, blasting or the like
    • H10P72/0411Apparatus for fluid treatment for cleaning followed by drying, rinsing, stripping, blasting or the like for wet cleaning or washing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
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    • B08B3/08Cleaning involving contact with liquid the liquid having chemical or dissolving effect
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10PGENERIC PROCESSES OR APPARATUS FOR THE MANUFACTURE OR TREATMENT OF DEVICES COVERED BY CLASS H10
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置全体が小さく、少量の電解液で基板の洗
浄が行えるとともに、洗浄むらの発生が少なく、洗浄液
の劣化も少なく、さらに洗浄効率のよい電解イオン水洗
浄方法および装置を提供する。 【解決手段】 陰極側バッファタンク1および陽極側バ
ッファタンク2に貯留された電解液EWをそれぞれ電解
槽3の陰極側槽室3Nおよび陽極側槽室3Pにおいて電
気分解し、生成された陰イオン水NWを洗浄ユニット4
において単管ノズル41からその下方において順次搬送
される基板Wに噴射して連続枚葉式に洗浄し、洗浄処理
の使用後の陰イオン水NWを回収槽44で回収して陰極
側バッファタンク1に帰還させ、再利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、少量の電解質を
含んだ純水(以下「電解液」という)を電気分解して陽
イオン水と陰イオン水とを生成し、前記陽イオン水と前
記陰イオン水とのうちの一方を洗浄液とし、他方を非洗
浄液としつつ、前記洗浄液を使用して被処理基板の洗浄
処理を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置用ガラス基板や半導体ウエ
ハ等(以下「基板」という)の製造工程において、基板
上のパーティクル等を除去する必要がある。こういった
基板洗浄の方法の一つとして電解イオン水によって基板
を洗浄する方法がある。この電解イオン水による洗浄の
うち、たとえば、液晶表示用ガラス基板の洗浄では、電
解液を電気分解して生成される陰イオン(OH-)水に
基板を浸漬させることによって、基板の洗浄を行う。こ
のような基板の洗浄を行う基板洗浄装置としては図9に
示すようなものが代表的である。
【0003】すなわち、電解槽101には直流電源10
2に接続された陽極103および陰極104が設けられ
ており、両極の間に挟まれるようにイオン隔膜105が
設けられていることによって、電解槽101は陽極側槽
室101Pと陰極側槽室101Nとに仕切られている。
そしてその電解槽101に電解液を注入し、蓄えられた
電解液に陽極103および陰極104によって適当な電
圧を印加することによって電解液を電気分解する。
【0004】このような電気分解を行うことによって陰
極104側にH2が発生し、それに伴って電解槽101
内の陰極側槽室101N内には陰イオンを多量に含んだ
陰イオン水NWが生成される。
【0005】そして、この陰極側槽室101N内に生成
された陰イオン水NW内に複数の基板110をキャリア
等に収容して一度に浸漬するなどのバッチ方式によって
基板の洗浄を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な電解イオン水による基板の洗浄においては、電解槽1
01の陰極側槽室101N内に生成された陰イオン水N
W内に複数の基板110をカセット等に収容して一度に
浸漬して洗浄処理を行うために大きな電解槽101が必
要となり、それに伴って装置全体が大きくなっていた。
【0007】また、それにより基板110の洗浄処理を
行うための電解液が多量に必要となっていた。
【0008】また、基板110を浸漬させる際の陰極1
04の近傍の陰イオン水NWと陰極104から離れた位
置での陰イオン水NWには、陰極104の近傍では陰イ
オンの濃度が高く、逆に陰極104から離れた位置では
陰イオンの濃度が低いといった陰イオン水NWの濃度差
が生じ易く、それに伴って基板の洗浄度合いに差が生じ
て洗浄むらが生じ易いことに加えて、陰極104付近の
陰イオン濃度が高くなってくると陰イオンの生成効率が
減退するといった問題が生じていた。
【0009】また、基板110を陰極側槽室101Nに
浸漬させるため、陰極104の近傍の電気分解直後の陰
イオン水NWを基板110全体に供給できず、基板11
0の陰極104から離れた側の陰イオン水NWは劣化し
てしまっていた。
【0010】さらに、電解液およびそれにより生成され
た陰イオン水NWの温度は室温より高い温度が好ましい
が従来は室温であるため、洗浄効率が悪かった。
【0011】この発明は、従来技術における上述の問題
の克服を意図しており、装置全体が小さく、少量の電解
液で基板の洗浄が行える電解イオン水洗浄装置を提供す
ることを第1の目的とする。
【0012】また、洗浄むらの発生が少なく、洗浄液の
劣化も少ない電解イオン水洗浄装置を提供することを第
2の目的とする。
【0013】さらに、洗浄液の生成効率や洗浄効率のよ
い電解イオン水洗浄装置を提供することを第3の目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の請求項1の装置は、電解液を電気分解し
て陽イオン水と陰イオン水とを生成し、前記陽イオン水
と前記陰イオン水とのうちの一方を洗浄液とし、他方を
非洗浄液としつつ、前記洗浄液を使用して被処理基板の
洗浄処理を行う装置であって、前記電解液を貯留する第
1と第2のバッファタンクと、前記電解液を前記第1と
第2のバッファタンクのそれぞれから取り出して電気分
解し、それによって前記洗浄液と前記非洗浄液とをそれ
ぞれ生成する電解漕と、前記洗浄液をノズルから噴射し
て被処理基板の洗浄を行う洗浄処理部と、前記洗浄に使
用した後の前記洗浄液を収集して前記第1のバッファタ
ンクに戻す洗浄液帰還経路と、前記非洗浄液を前記電解
漕から前記第2のバッファタンクに戻す非洗浄液帰還経
路と、を備える。
【0015】また、請求項2の装置は請求項1の装置に
おいて、前記第1と第2のバッファタンクのうち前記第
1のバッファタンクのみに取り付けられて、前記第1の
バッファタンクに貯留している電解液のみを室温以上の
所定の温度に維持する温度調整手段、をさらに備える。
【0016】また、請求項3の装置は請求項1または請
求項2の装置において、前記第1のバッファタンクから
前記電解漕に供給する電解液の単位時間あたりの供給量
よりも、前記第2のバッファタンクから前記電解漕に供
給する電解液の単位時間あたりの供給量を少なくしたこ
とを特徴とする。
【0017】さらに、請求項4の装置は請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の装置において、(a) 前記第
1および前記第2のバッファタンクのタンク内面、(b)
前記電解漕の漕内面、および(c) 前記第1のバッファタ
ンクから前記電解漕を介して前記ノズルに至るまでの洗
浄液供給経路と、前記第2のバッファタンクから前記電
解漕を介して前記第2のバッファタンクに戻るまでの非
洗浄液循環経路とのそれぞれの経路内面、のそれぞれ
が、テフロン,ポリビニルクロリド,ポリプロピレンお
よびポリフェニレンサルファイドから選択された材料で
形成されている。
【0018】
【発明の実施の形態】
【0019】
【1.第1の実施の形態における機構的構成と装置配
列】図1は本発明の第1の実施の形態にかかる電解イオ
ン水洗浄装置を示す図である。この図1では床面に平行
な水平面をX−Y面とし、鉛直方向をZ方向とする3次
元座標系X−Y−Zが定義されている。
【0020】この電解イオン水洗浄装置は被処理基板の
1例として、液晶表示装置用ガラス基板(以下、この実
施の形態の説明中では「基板」という)の製造工程にお
いて電解槽によって生成された陰イオン水を洗浄液とし
て用いて基板を連続枚葉式に洗浄する装置であって、主
に陰極側バッファタンク1、陽極側バッファタンク2、
電解槽3、洗浄ユニット4から形成されている。
【0021】陰極側バッファタンク1には、ごく低濃度
の塩化アンモニウム水溶液である電解液EWをその内部
に貯留するタンク10を備えている。そして、タンク1
0の内壁にヒータ13および温度センサ12が配置され
るとともに、タンク10の外部にはヒータ13および温
度センサ12のそれぞれに接続された温度制御部11が
設けられ、さらに、タンク10の内側には配管6aが設
けられている。
【0022】そして、配管6aはポンプ5aを介して電
解槽3の陰極側槽室3Nに接続されている。
【0023】また、陽極側バッファタンク2も陰極側バ
ッファタンク1と同様に内部に電解液EWを貯留するタ
ンク20とその内部に設けられた配管6bを有してお
り、配管6bはポンプ5bを介して電解槽3の陽極側槽
室3Pに接続されている。
【0024】電解槽3はイオン隔膜34によって陽極側
槽室3Pと陰極側槽室3Nとに二分されている。さらに
電解槽3には直流電源31の正負両出力端子に接続され
たそれぞれ陽極32および陰極33が電解槽3の陽極側
槽室3Pおよび陰極側槽室3Nのそれぞれの内部に配置
されている。
【0025】電解槽3の陰極側槽室3Nには配管6cの
一端が設置されており、さらに配管6cは伝導度計7お
よびポンプ5cを介して洗浄ユニット4内の配管6dに
連結されている。
【0026】また、洗浄ユニット4にはX方向の両側面
にそれぞれ開孔40h,40iが設けられた筐体40の
内部には、配管6dに接続されるとともに複数の単管ノ
ズル41を備えたノズル部42a〜42e(図2参照)
が設けられている。
【0027】そして、ノズル部42a〜42eの下方に
は複数の搬送ローラ43が設けられており、さらに複数
の搬送ローラ43の下方には陰イオン水NWを回収する
回収槽44が設けられている。
【0028】さらに、回収槽44には配管6eの一端が
接続されており、この配管6eは筐体40の下面を貫通
して洗浄ユニット4の外部に伸びている。そして配管6
eの他端は陰極側バッファタンク1の上方近傍に支持さ
れている。
【0029】要部についてさらに詳細に説明する。
【0030】この第1の実施の形態の電解イオン水洗浄
装置では、電解槽3とは別に電気分解によって生成され
る陰イオン水NWの基になる電解液EWを貯留する陰極
側バッファタンク1と陽極側バッファタンク2を備えて
いる。この陰極側バッファタンク1および陽極側バッフ
ァタンク2は前者より後者の方が小さくなっているとと
もに、電解槽3は電気分解に必用な少量の電解液EWが
貯留できるだけの小容量の筐体である。
【0031】電解槽3の中央にはイオン隔膜34が、電
解槽3をほぼ等分するように設けられており、それによ
って電解槽3は陽極側槽室3Pおよび陰極側槽室3Nに
分けられている。
【0032】そして、電解槽3の陽極側槽室3Pおよび
陰極側槽室3Nは、それぞれ、配管6b,6fおよび配
管6a,6cが接続されている以外は密閉されており、
それぞれの内部において貯留される電解液EWに完全に
浸漬される高さにそれぞれ陽極32および陰極33が配
置されている。また、陽極32および陰極33は電解槽
3の外部に設けられた直流電源31のそれぞれ正および
負の出力端子に接続されている。そして陽極32、陰極
33がそれぞれ陰極側バッファタンク1および陽極側バ
ッファタンク2から供給された電解液EWに浸漬され
て、直流電源31によって陽極32および陰極33間に
直流電流が導通されることによって電解液EWは以下の
ように電気分解される。
【0033】すなわち、陰極33側にH2が発生し陰イ
オン(OH-)が陰極側槽室3N内の電解液EW内に生
成される。ところが、そうして生成された陰イオンはイ
オン隔膜34のために陽極側槽室3Pに至ることがない
ため陰極側槽室3Nに陰イオンの濃度が高くなった陰イ
オン水NWが生成される。
【0034】また、配管6fおよび6cもその一端が電
解槽3に貯留される電解液EWに浸漬する高さにおいて
それぞれ電解槽3の陽極側槽室3Pおよび陰極側槽室3
N内に配置されているとともに、さらに、配管6cは陰
極33の近傍に位置するように設けられている。
【0035】洗浄ユニット4はX方向の両側面に開孔4
0h,40iが設けられた筐体40に外周を覆われてお
り、その筐体40の内部上方に、電解槽3の陰極側槽室
3Nからの陰イオン水NWを送給する配管6dがその長
手方向がX軸の正負方向に一致するように配置され、そ
れに対してその長手方向がY方向である配管の下面に複
数の単管ノズル41を備えたノズル部42a〜42eが
接続され、筐体40内部上面に設置されている。そして
そのノズル部42a〜42eの下方にはその回転軸をY
軸の正負方向にもつ複数の搬送ローラ43がその回転軸
を中心に回転自在に配置されている。さらに、搬送ロー
ラ43の下方にはノズル部42a〜42eの範囲より広
い大きさで、上面が解放された受け皿状の回収槽44が
設けられ、さらにこの回収槽44には開孔44hを通じ
て接続され下方に伸びて筐体40を貫通する配管6eが
設けられている。
【0036】そして、この洗浄ユニット4は他の処理部
から搬送されてきた基板Wが開孔40hから搬入され、
複数の搬送ローラ43の回転によってX方向に搬送され
ながら、上方のノズル部42a〜42eから噴射された
陰イオン水NWによって洗浄された後に開孔40iから
搬出され他の処理部に搬送されるという処理を基板Wに
施すものである。
【0037】図2はノズル部42a〜42eの配置を示
す図であり、ノズル部42a〜42eを下方から見た図
である。この図2において基板Wは矢符A3の方向すな
わちXの正方向に搬送されていく。
【0038】ノズル部42a〜42eの洗浄ユニット4
内での配置は以下のようである。
【0039】その長手方向がX軸の正負方向に一致する
配管6dにノズル部42a〜42eがX−Y面内におい
て垂直にそれぞれ異なる間隔を持って接続され、さらに
ノズル部42a〜42eはY軸の正負方向に伸びてい
る。
【0040】より詳しくはノズル部42a〜42eの互
いに隣接するそれぞれの間隔D1〜D4はD1よりD
2、D2よりD3、D3よりD4とX軸の正方向に次第
に大きくなっている。すなわちノズル部42a〜42e
の間隔D1〜D4は基板Wの搬送方向の上流側より下流
側が大きくなっている。
【0041】また、ノズル部42a〜42eのそれぞれ
の下面には多数の単管ノズル41が下方に向けて設けら
れている。図3はこのノズル部42a〜42eおよびそ
れに設けられた単管ノズル41の断面図である。単管ノ
ズル41は層流を生成する層流生成ノズルであって、そ
れぞれ円筒状でありその端部は基板面近傍に位置してい
る。
【0042】配管6dから供給された陰イオン水NWは
各ノズル部42a〜42eに振り分けられ、各単管ノズ
ル41の開孔41hoから下方に噴射される。その際に
単管ノズル41から噴射された陰イオン水NWが下方で
搬送される基板W上面で層流をなして、基板W上での陰
イオン水NWの表面積が可能な限り小さくなるように開
孔41hoの内径および単管ノズル41の下端部と基板
W上面との距離FDが調節されている。
【0043】このような構成によって、配管6dから供
給された陰イオン水NWは各ノズル部42a〜42eに
振り分けられ、各単管ノズル41の開孔41hoから下
方に噴射され、その下方において複数の搬送ローラ43
によって搬送される基板Wを洗浄する。
【0044】
【2.第1の実施の形態における処理および特徴】以下
において、この実施の形態の電解イオン水洗浄装置によ
る基板洗浄処理手順について説明する。
【0045】まず、陰極側バッファタンク1内に貯留さ
れた電解液EWは配管6aを介してポンプ5aによって
電解槽3の陰極側槽室3Nに送給される。
【0046】なお、陰極側バッファタンク1の電解液E
Wは、タンク10の内壁に設けられた温度センサ12に
よるその温度を示す信号がタンク10の外部に設けられ
た温度制御部11に送られ、そこで予め設定された温度
より電解液EWの温度が低いかどうかが判定される。そ
して、電解液EWの温度が設定された温度より低い場合
には温度制御部11はヒータ13を作動させて電解液E
Wを加熱し、設定温度になれば加熱を停止するといった
温度制御を行い、電解液EWを基板Wの洗浄処理に適当
な所定の温度に維持する。
【0047】つぎに、電解槽3の陰極側槽室3Nでは、
配管6aによって供給された電解液EWに直流電源31
による適当な電圧が印加される。これにより電解液EW
が電気分解されて陰極33側にH2が発生し、それに伴
って陰極側槽室3N内には陰イオン(OH-)が生成さ
れ、それにより陰極側槽室3N内に陰イオンを多量に含
んだ陰イオン水NWが生成される。
【0048】そして、このようにして生成された陰イオ
ン水NWはポンプ5cによって洗浄ユニット4に至る。
【0049】洗浄ユニット4には外部から開孔40hに
基板Wが一枚ずつ順次矢符A1に従って搬入される。そ
して、洗浄ユニット4に搬入された基板Wは搬送ローラ
43の回転によってX方向に並進搬送されながらノズル
部42a〜42eの単管ノズル41により上方から陰イ
オン水NWを噴射される。これによって、基板W上面に
付着した正電荷を帯びたパーティクルは中和され、陰イ
オン水NWとともに下方の回収槽44に回収される。ま
た、基板Wの洗浄に用いられなかった陰イオン水NWも
そのまま洗浄ユニット4の内部下方の回収槽44に回収
される。
【0050】そしてこのような洗浄処理が終了した基板
Wは開孔40iから矢符A2のように搬出され、他の処
理部に搬送される。
【0051】なお、1枚の基板Wが洗浄され搬送される
間に、次の基板Wが開孔40hから搬入され同様の洗浄
処理を施され、同様に順次複数の処理対象となる基板W
が開孔40hから洗浄ユニット4に搬入され洗浄処理を
施された後、開孔40iを通じて洗浄ユニット4から外
部に搬出され、他の処理部に搬送される。
【0052】このように、この電解イオン水洗浄装置は
連続枚葉式に基板Wの洗浄処理を行う。
【0053】さらに、洗浄ユニット4において回収槽4
4で回収された陰イオン水NWは、開孔44hから配管
6eを通じて陰極側バッファタンク1に戻され、電解液
EWと混合される。そして再びポンプ5aによって配管
6aを介して電解槽3の陰極側槽室3Nに送給され、再
び電気分解される。陰極側バッファタンク1内の電解液
EWは電解槽3の陰極側槽室3Nでの電気分解や洗浄ユ
ニット4での洗浄処理を経て陰極側バッファタンク1に
戻るという図1に記載の循環CNのように循環使用され
る。
【0054】また、陽極側バッファタンク2内に貯留さ
れた電解液EWはポンプ5bによって配管6bを介して
電解槽3の陽極側槽室3Pに送給される。
【0055】電解槽3の陽極側槽室3Pでは、配管6b
によって供給された電解液EWに直流電源31による適
当な電圧が印加される。これにより電解液EWが電気分
解され陽極側槽室3Pに陽イオン水PWが生成される。
【0056】さらに、この電解槽3の陽極側槽室3P内
に生成された陽イオン水PWは基板Wの洗浄処理などに
使用されることなく配管6fを通じて陽極側バッファタ
ンク2に戻され、電解液EWと混合される。そして再び
ポンプ5bによって配管6bを介して電解槽3の陽極側
槽室3Pに送給され、再び電気分解される。
【0057】このように陽極側バッファタンク2内の電
解液EWは電解槽3の陽極側槽室3Pでの電気分解によ
って陽イオン水PWとなった後、基板Wの洗浄処理等に
用いられることなく陽極側バッファタンク2に戻るとい
う図1に記載の循環CPを繰返す。
【0058】以上のように、この発明の第1の実施の形
態の電解イオン水洗浄装置では他の処理部から順次搬入
される基板Wの洗浄処理を洗浄ユニット4において行
い、他の処理部へ搬出していくといった枚葉式の基板洗
浄処理を行う。
【0059】そして、この第1の実施の形態の電解イオ
ン水洗浄装置では、洗浄ユニット4内のノズル部42a
〜42eから陰イオン水NWを噴射して枚葉式の洗浄を
行う構成であるので電解槽3が多数の基板Wを浸漬させ
るほど大きなものでなくともよいため装置全体が小型化
でき、それに伴って少量の電解液でも洗浄処理が可能で
ある。
【0060】また、洗浄ユニット4において陰イオン水
NWを単管ノズル41から噴射して基板Wの洗浄を行う
構成としたので、基板W上における陰イオン水NWの濃
度むらが少なく、それに伴って基板Wの洗浄むらが生じ
にくい。
【0061】また、電解液EWを陰極側バッファタンク
1から取り出して電解槽3において電気分解し、それに
よって陰イオン水NWを生成し、それを洗浄ユニット4
に供給する構成としたので生成された陰イオン水NWが
電解槽3内の陰極33付近に停滞することがないため陰
イオン水NWの生成効率がよい。
【0062】また、この第1の実施の形態の電解イオン
水洗浄装置では、陰極側バッファタンク1から電解槽3
の陰極側槽室3Nへの電解液EWの供給量より陽極側バ
ッファタンク2から電解槽3の陽極側槽室3Pへの電解
液EWの供給量を少なくしているため、基板Wの洗浄に
使用しない陽イオン水PWが陰イオン水NWより少なく
て済むことにより陽極側バッファタンク2内の電解液E
Wが少なくて済み、電解液EWにかかるコストを抑える
ことができる。また、それに伴って陽極側バッファタン
ク2が陰極側バッファタンク1より小さくできるので装
置全体が小型化できる。
【0063】また、この第1の実施の形態の電解イオン
水洗浄装置では陰極側バッファタンク1および陽極側バ
ッファタンク2と電解槽3が分けられ、さらに電解槽3
から洗浄ユニット4へ陰イオン水NWを供給する配管6
cに伝導度計7を設けているため、洗浄処理に使用され
る直前の陰イオン水NWの濃度を測定することにより、
正確な陰イオン水NWの濃度管理ができる。
【0064】ところで、第1の実施の形態の電解イオン
水洗浄装置に対する比較技術として、以下のような装置
も考えられる。
【0065】第1の比較技術の電解イオン水洗浄装置
は、電解液を貯留できるほどの容量を持った貯留槽を兼
ねた電解槽の陰極側槽室からポンプによって洗浄ユニッ
トに陰イオン水を供給し、洗浄ユニット内で順次搬送さ
れる基板を洗浄し、洗浄後や洗浄に使用されなかった陰
イオン水は回収されて電解槽の陰極側槽室に戻され、循
環使用される。
【0066】さらに、洗浄ユニットは第1の実施の形態
の装置とほぼ同様の構成であって連続枚葉式の基板洗浄
処理を行うが、ノズル部が等間隔に配置されていること
と、単管ノズル41の代わりに図4に示すようなスプレ
ーノズル141が設けられている点が異なっており、ま
た、電解槽に設けられた温度調整手段により電解槽内の
電解液の温度調整を行うといったものである。
【0067】しかしこのような第1の比較技術では、電
解槽が電解液を貯留するタンクをも兼ねているため、電
解槽の陰極側槽室も大きくなり、そのため陰極付近で生
成された電解液を直接洗浄ユニットに供給できず、陰極
側槽室内に拡散した陰イオン水を洗浄ユニットに供給す
ることになるため、陰イオン水が劣化してしまうことが
考えられる。
【0068】これに対して、第1の実施の形態の電解イ
オン水洗浄装置では、陰極側バッファタンク1および陽
極側バッファタンク2と電解槽3を分けたことにより、
電解槽3における電気分解による生成直後の劣化の少な
い陰イオン水NWを洗浄処理を受ける基板Wに噴射する
ことができるため、劣化の少ない陰イオン水NWを基板
Wの洗浄処理に使用できる。
【0069】また、第1の比較技術の装置では、電解槽
に設けられた温度調整手段によって電解槽の陽極側槽室
および陰極側槽室に貯留された電解液全体の温度調整を
行う構成となっているが、第1の実施の形態の装置では
陰極側バッファタンク1のタンク10の内壁にヒータ1
3および温度センサ12が配置され、さらにタンク10
の外部にはヒータ13および温度センサ12のそれぞれ
に接続された温度制御部11が設けられており、それら
によって陰極側バッファタンク1内の電解液EWのみを
室温以上の所定の温度に維持する構成であるため、基板
Wの洗浄効率が良好であるとともに、基板Wの洗浄に使
用しない陽イオン水PWの温度調整は行わないため、無
駄のない温度調整ができる。
【0070】また、第1の比較技術の装置では洗浄ユニ
ット内の複数のノズル部は等間隔に設けられている。と
ころで、基板表面は洗浄ユニットに搬入された当初は乾
いており、基板洗浄処理において最初に基板表面に噴射
された陰イオン水ははじかれやすいが、基板が搬送され
ながら陰イオン水を吹き付けられるにつれて次第に基板
表面が濡れてくると陰イオン水は基板に馴染んできては
じかれにくくなる。しかし第1の比較技術の装置では洗
浄ユニット内の複数のノズル部は等間隔に設けられてお
り、基板洗浄処理中に供給される陰イオン水は上流側で
も下流側でも等量となるため基板搬送方向の下流側では
基板表面に供給された陰イオン水が過剰供給の状態にな
り無駄が多い。これに対して、第1の実施の形態の装置
ではノズル部42a〜42eの互いに隣接するそれぞれ
の間隔D1〜D4はD1よりD2、D2よりD3、D3
よりD4とX軸の正方向に次第に大きくなっている。す
なわちノズル部42a〜42eの間隔D1〜D4は基板
Wの搬送方向の上流側より下流側が大きくなっている。
そのため、基板洗浄処理中に供給される陰イオン水は基
板にはじかれやすい基板搬送方向の上流側よりも基板に
馴染みやすくなった下流側が少なく、したがって基板搬
送方向の下流側でも基板表面に供給される陰イオン水の
無駄が少なく、効率のよい基板洗浄が可能である。
【0071】さらに、第1の比較技術の装置では洗浄ユ
ニットにおいてノズル部の下面に設けられたスプレーノ
ズルによって基板表面に陰イオン水をミスト状にして噴
射するため、そのミスト状の陰イオン水は空気に触れる
表面積が大きく、空気中の二酸化炭素に曝されて劣化し
やすいが、第1の実施の形態の装置ではノズル部42a
〜42eのそれぞれの下面に多数の単管ノズル41が下
方に向けて設けられており、基板洗浄処理の際には単管
ノズル41から基板W表面に供給された陰イオン水は層
流をなすので、空気に曝される表面積がミスト状のそれ
に比べて小さいため劣化の少ない陰イオン水を基板洗浄
処理に使用できる。
【0072】なお、この発明の第1の実施の形態の電解
イオン水洗浄装置では、陰極側バッファタンク1および
陽極側バッファタンク2、電解槽3、配管6a〜6f、
ポンプ5a〜5c、伝導度計7および回収槽44の内面
がすべてテフロン(デュポン社の4フッ化エチレン重合
体の商標名)により形成されている。これは、この装置
の電解液EWや陰イオン水NW等が接する面が腐食し、
それらの液内に不良な物質が溶出するなど、基板の洗浄
に対して好ましくない影響が発生するのを防止するため
にこのような材質を用いている。このような材質を用い
ることによる上記の効果は枚葉式の電解イオン水洗浄装
置における電解液EWの循環使用においてより顕著な効
果を示す。
【0073】これを説明するために、第2の比較技術と
して陰極側バッファタンク、陽極側バッファタンクおよ
び電解槽を備え、電解槽の陰極側槽室に基板を浸漬させ
て基板を洗浄し、陰極側槽室から単位時間当たりに所定
量の電解液EWを陰極側バッファタンクに戻すといった
電解液の循環使用を行う電解イオン水洗浄装置を考え
る。
【0074】この第2の比較技術の電解イオン水洗浄装
置では浸漬方式による基板洗浄処理を行っているため、
電解液の単位時間当たりの循環量すなわち電解液の循環
速度はあまり大きくする必要がない。したがって、装置
全体の電解液が接する内面はあまり腐食されないため、
それらの面を腐食されやすく、かつ表面の流体に対する
抵抗が大きい材質で形成しても問題ない。
【0075】しかし、この発明の第1の実施の形態の電
解イオン水洗浄装置では連続枚葉式の基板洗浄処理を行
っているために電解液の循環速度は速く、したがって、
装置全体の電解液が接する内面は腐食されやすい。その
ため、この発明の第1および後述する第2〜第4の実施
の形態の電解イオン水洗浄装置では上記のように電解液
が接する内面をテフロンで形成しているのである。
【0076】
【3.第2の実施の形態における機構的構成および特
徴】図5はこの発明の第2の実施の形態の電解イオン水
洗浄装置の洗浄ユニット4内のノズル部42a〜42e
の配列を示す図である。また、図6はスリットノズル4
5を備えたノズル部42a〜42eをY軸の正方向から
見た断面図(例として断面A−A)である。
【0077】図5は下方からノズル部42a〜42eを
見上げた状態を表わしており、この第2の実施の形態の
装置では第1の実施の形態の装置と同様に、基板Wは矢
符A4の方向すなわちX軸の正方向に搬送され、ノズル
部42a〜42eはその長手方向がX軸の正負方向に一
致する配管6dからノズル部42a〜42eがY軸の正
方向に伸びている。
【0078】より詳しくはノズル部42a〜42eの互
いに隣接するそれぞれの間隔D1〜D4はD1よりD
2、D2よりD3、D3よりD4とX軸の正方向に次第
に大きくなっている。すなわちノズル部42a〜42e
の間隔D1〜D4は基板Wの搬送方向の上流側より下流
側が大きくなっている。
【0079】そして、ノズル部42a〜42eのそれぞ
れの下面には第1の実施の形態の装置では多数の単管ノ
ズル41が設けられていたが、この第2の実施の形態の
装置ではノズル部42a〜42eのそれぞれの下面に、
その長手方向に沿って長い長方形の開孔45hを備えた
スリットノズル45が設けられている。
【0080】そして、配管6dから供給された陰イオン
水NWは各ノズル部42a〜42eに振り分けられ、そ
こで各スリットノズル45から下方に噴射され、その下
方において複数の搬送ローラ43によって搬送される基
板Wを洗浄する。
【0081】このスリットノズル45も層流を生成する
層流生成ノズルであって、図6に示すようにその端部は
基板上面近傍に位置している。そして、スリットノズル
45の開孔45hから噴射された陰イオン水NWは下方
で搬送される基板W上面で層流をなして、基板W表面上
での陰イオン水NWの表面積が可能な限り小さくなるよ
うに開孔45hの幅と基板W上面との距離SDが調節さ
れている。
【0082】そして、その他の陰極側バッファタンク
1、陽極側バッファタンク2、電解槽3等の構成は第1
の実施の形態の装置と同様であり、電解液EWの電気分
解や陰イオン水NWの循環使用等も同様に行われる。
【0083】以上のような構成になっているため、この
第2の実施の形態の電解イオン水洗浄装置では、基板W
上面にむらなく陰イオン水NWを噴射でき、洗浄むらの
少ない基板洗浄処理が行える。
【0084】
【4.第3の実施の形態における機構的構成および特
徴】図7はこの発明の第3の実施の形態の電解イオン水
洗浄装置のノズル部42における単管ノズル41a〜4
1hの配列を示す図である。
【0085】図7は下方からノズル部42を見上げた状
態を表わし、洗浄ユニット4は搬入された基板Wの回転
洗浄処理を行うスピンスクラバを構成しており、この第
3の実施の形態の装置では、洗浄ユニット4のノズル部
42の下方には第1の実施の形態の装置の搬送ローラ4
3の代わりにスピンチャックが設けられている点が異な
っている。そして、洗浄ユニット4に搬入された基板W
はそのスピンチャックの上面に支持されて、そのスピン
チャックの回転に従って矢符A5のように中心NCを軸
としてX−Y面内を回転されながら洗浄される。
【0086】図示のように複数の単管ノズル41a〜4
1hはノズル部42の下面に下方に向けて設けられてお
り、それぞれは中心から外側に向かって次第に互いの間
隔が狭まるように位置している。
【0087】すなわち、互いに隣接する単管ノズル41
a〜41hのそれぞれの間隔TD1〜TD7はTD1よ
りTD2、TD2よりTD3・・・と中心NCから外側
に向けて次第に小さくなっている。
【0088】そして、スピンチャックによって基板Wを
回転しながら、図示しない配管6dからノズル部42に
供給された陰イオン水NWを上記のように設けられた単
管ノズル41a〜41hから下方の基板Wの上面に向け
て噴射することによって基板洗浄処理を行う。
【0089】この第3の実施の形態の装置においても単
管ノズル41a〜41hの下端部は基板面近傍に位置し
ており、それらから噴射された陰イオン水NWは下方の
基板W上面で層流をなして、基板W表面上での陰イオン
水NWの表面積が可能な限り小さくなるように開孔41
hoの内径および単管ノズル41a〜41hの下端部と
基板W上面との距離が調節されている。
【0090】そして、その他の陰極側バッファタンク
1、陽極側バッファタンク2、電解槽3等の構成は第1
の実施の形態の装置と同様であり、電解液EWの電気分
解や陰イオン水NWの循環使用等も同様に行われる。
【0091】以上のような構成になっているため、この
第3の実施の形態の電解イオン水洗浄装置では、基板W
上面にむらなく陰イオン水NWを噴射でき、洗浄むらの
少ない基板洗浄処理が行えるとともに、単管ノズル41
a〜41hのうち、外側のものほど隣りとの間隔が狭く
なっているので、基板Wの一定角速度の回転に対して単
位時間当たりの移動面積が小さい内側ほど陰イオン水N
Wの供給量が少ないので無駄が少ない。
【0092】なお、その他の電解液EWの循環、電気分
解等の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0093】
【5.第4の実施の形態における機構的構成および特
徴】図8はこの発明の第3の実施の形態の電解イオン水
洗浄装置のノズル部42におけるスリットノズル45の
配置を示す図である。
【0094】図8は下方からノズル部42を見上げた状
態を表わし、この第4の実施の形態の装置でも第3の実
施の形態の装置と同様に洗浄ユニット4は搬入された基
板Wの回転洗浄処理を行うスピンスクラバを構成してい
る。
【0095】また、図示のようにこの第4の実施の形態
の装置は第3の実施の形態の装置と異なり、ノズル部4
2の下面に下方に向けてスリットノズル45が設けられ
ている。さらに、このノズル部42の下方には図示しな
いスピンチャックが設けられている。そして、洗浄ユニ
ット4に搬入された基板Wはそのスピンチャックの上面
に支持されて、そのスピンチャックの回転に従って矢符
A6のように中心NCを軸としてX−Y面内を回転され
ながら洗浄される。
【0096】また、この第4の実施の形態の装置のスリ
ットノズル45は第2の実施の形態のスリットノズルと
同様の層流生成ノズルであって、ノズル部42の長手方
向に沿って長い長方形の開孔45hが設けられており、
その下方の端部は基板上面近傍に位置している。そし
て、スリットノズル45の開孔45hから噴射された陰
イオン水NWは下方で搬送される基板W上面で層流をな
して、基板W表面上での陰イオン水NWの表面積が可能
な限り小さくなるように開孔45hの幅と基板W上面と
の距離が調節されている。
【0097】そして、その他の陰極側バッファタンク
1、陽極側バッファタンク2、電解槽3等の構成は第2
の実施の形態の装置と同様であり、電解液EWの電気分
解や陰イオン水NWの循環使用等も同様に行われる。
【0098】以上のような構成になっているため、この
第4の実施の形態の電解イオン水洗浄装置でも、基板W
上面にむらなく陰イオン水NWを噴射でき、洗浄むらの
少ない基板洗浄処理が行える。
【0099】
【6.変形例】この発明の第1〜第4の実施の形態の電
解イオン水洗浄装置では、液晶表示装置用ガラス基板の
洗浄処理を行うものとしたが、この発明はこれに限られ
るものではなく、特に洗浄処理に陰イオン水を用いるも
のでなく、半導体ウエハ等の陽イオン水によって洗浄処
理を行うものを対象とすることも可能であり、その場合
には洗浄ユニット4には電解槽3の陽極側槽室3Pから
得られた陽イオン水を供給し、回収槽44によって回収
された陽イオン水を陽極側バッファタンク2に戻して再
利用する構成とする。すなわち、第1の実施の形態にお
ける陰極側と陽極側を切り換えた構成としたものであ
る。
【0100】また、この発明の第1〜第4の実施の形態
の電解イオン水洗浄装置では、陰イオン水NWの濃度管
理を伝導度計7によって管理する構成としたが、洗浄液
の濃度管理はこれに限定されるものでなく濃度計等の手
段でもよい。
【0101】また、第1および第2の実施の形態の電解
イオン水洗浄装置では、ノズル部42a〜42eの間隔
を基板搬送の下流側ほど大きい構成としたが、この発明
はそれに限定されるものではなくノズル部42a〜42
eを等間隔に設ける等の構成でもよい。
【0102】また、この発明の第1および第3の実施の
形態の電解イオン水洗浄装置では、洗浄液の基板上への
供給を円筒状の単管ノズル41a〜41hによって行う
構成としたが、は単管ノズル41は円筒に限られるもの
ではなく断面が矩形状の管でもよく、あるいはノズル部
42a〜42eに直接、開孔を設けるような構成でもよ
い。
【0103】また、この発明の第4の実施の形態の電解
イオン水洗浄装置では、スピンスクラバでのスリットノ
ズルはノズル部42a〜42eの長手方向に沿って長い
長方形の開孔45hが設けられた構成としたが、この開
孔45hはこの形状に限られるものではなく、例えば外
側ほど開孔45hを広くして外側ほど洗浄液の供給量を
多くする構成とすることも可能である。
【0104】また、この発明の第1〜第4の実施の形態
の電解イオン水洗浄装置では、陰極側バッファタンク1
および陽極側バッファタンク2、電解槽3、配管6a〜
6f、ポンプ5a〜5c、伝導度計7および回収槽44
の内面は電解液EWに対する耐薬品性のため材質をテフ
ロンとしたが、それ以外にもポリビニルクロリド(PV
C)、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルフ
ァイド(PPS)といった樹脂によって形成することも
可能である。
【0105】
【実施例】なお、この発明の第1〜第4の実施の形態の
電解イオン水洗浄装置においては、電解液EWは低濃度
の塩化アンモニウムとしたが、これは電気分解の際の純
水への電流の導通をよくするためのもので、実際の装置
では大気中への蒸発などのために陰極側バッファタンク
1および陽極側バッファタンク2のそれぞれに図示しな
い供給手段によって塩化アンモニウム水溶液を補充する
ことによって、その濃度を500ppm前後に維持して
いる。
【0106】また、この発明の第1および第2の実施の
形態の電解イオン水洗浄装置においては基板の並進搬送
速度は0.8m/minであり、これに対して5本のノ
ズル部42a〜42eのそれぞれからは陰イオン水NW
を6〜8リットル/minの割合で供給している。
【0107】また、この発明の第1〜第4の実施の形態
の電解イオン水洗浄装置においては、陰極側バッファタ
ンク1内の電解液EWを室温以上の所定温度に維持する
構成としたが、実際の装置では25〜80℃の範囲内の
温度に設定することができ、より好ましい温度として実
際には40〜50℃に維持している。この電解液EWの
温度は基板の洗浄効率の為には50℃以上の高温である
方が望ましいが、あまり高温にしすぎると陰極側バッフ
ァタンク1、陽極側バッファタンク2、電解槽3等の内
面を腐食し、電解液EW内等に不良な物質が溶出するな
どの好ましくない影響が発生してしまうためにこのよう
な温度に設定している。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の電解イ
オン水洗浄装置では、第1および第2のバッファタンク
と電解槽を分けたことにより、電解槽における電気分解
による生成直後の洗浄液を被処理基板に噴射することが
できるため、劣化の少ない洗浄液を被処理基板の洗浄処
理に使用できる。また電解槽が多数の被処理基板を浸漬
させるほど大きなものでなくともよいため装置全体が小
型化でき、それに伴って少量の電解液でも洗浄処理が可
能である。
【0109】また、洗浄液をノズルから噴射して被処理
基板の洗浄を行う構成としたので、被処理基板上におけ
る洗浄液の濃度むらが少なく、それに伴って被処理基板
の洗浄むらが生じにくい。
【0110】また、電解液を前記第1のバッファタンク
から取り出して電解漕において電気分解し、それによっ
て洗浄液を生成して洗浄処理部に供給する構成としたの
で、生成された洗浄液が停滞することがないため洗浄液
の生成効率がよい。
【0111】また、請求項2の電解イオン水洗浄装置で
は第1のバッファタンクのみに温度調整手段が備わって
おり、洗浄液を生成するための電解液のみを室温以上の
所定の温度に維持することにより洗浄液の温度を室温以
上の所定の温度に維持する構成であるため、被処理基板
の洗浄効率が良好であるとともに、被処理基板の洗浄に
使用しない非洗浄液の温度調整は行わないため効率のよ
い温度調整ができる。
【0112】さらに、請求項3の電解イオン水洗浄装置
では、洗浄液を生成するための電解液を貯留する第1の
バッファタンクから電解漕に供給する電解液の単位時間
あたりの供給量よりも、非洗浄液を生成するための電解
液を貯留する第2のバッファタンクから電解漕に供給す
る電解液の単位時間あたりの供給量を少なくしたため、
基板洗浄には不要な非洗浄液が少なくて済む。
【0113】また、請求項4の電解イオン水洗浄装置で
は、(a) 前記第1および前記第2のバッファタンクのタ
ンク内面、(b) 前記電解漕の漕内面、および(c) 前記第
1のバッファタンクから前記電解漕を介して前記ノズル
に至るまでの洗浄液供給経路と、前記第2のバッファタ
ンクから前記電解漕を介して前記第2のバッファタンク
に戻るまでの非洗浄液循環経路とのそれぞれの経路内
面、のそれぞれが、テフロン(デュポン社の4フッ化エ
チレン重合体の商標名),ポリビニルクロリド,ポリプ
ロピレンおよびポリフェニレンサルファイドから選択さ
れた材料で形成されているため、上記のそれぞれの面か
ら洗浄液が溶出しにくく、そのため不良イオンによる中
和作用によって洗浄液が劣化することが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の電解イオン水洗浄装置の構
成を示す図である。
【図2】第1の実施の形態の電解イオン水洗浄装置のノ
ズル部の配列を示す図である。
【図3】第1の実施の形態の電解イオン水洗浄装置のノ
ズル部の断面図である。
【図4】第1の比較技術のスプレーノズルの断面図であ
る。
【図5】第2の実施の形態の電解イオン水洗浄装置のス
リットノズルの配列を示す図である。
【図6】第2の実施の形態の電解イオン水洗浄装置のス
リットノズルの断面図である。
【図7】第3の実施の形態の電解イオン水洗浄装置の単
管ノズルの配列を示す図である。
【図8】第4の実施の形態の電解イオン水洗浄装置のス
リットノズルの配置を示す図である。
【図9】従来装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 陰極側バッファタンク 2 陽極側バッファタンク 3 電解槽 3N 陰極側槽室 3P 陽極側槽室 4 洗浄ユニット 5a〜5b ポンプ 6a〜6f 配管 11 温度制御部 12 温度センサ 13 ヒータ 31 直流電源 32 陽極 33 陰極 34 イオン隔膜 41 単管ノズル 42a〜42e ノズル部 43 搬送ローラ 44 回収槽 45 スリットノズル CN 陰イオン水の循環 EW 電解液 NW 陰イオン水 PW 陽イオン水 W 基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解液を電気分解して陽イオン水と陰イ
    オン水とを生成し、前記陽イオン水と前記陰イオン水と
    のうちの一方を洗浄液とし、他方を非洗浄液としつつ、
    前記洗浄液を使用して被処理基板の洗浄処理を行う装置
    において、 前記電解液を貯留する第1と第2のバッファタンクと、 前記電解液を前記第1と第2のバッファタンクのそれぞ
    れから取り出して電気分解し、それによって前記洗浄液
    と前記非洗浄液とをそれぞれ生成する電解漕と、 前記洗浄液をノズルから噴射して被処理基板の洗浄を行
    う洗浄処理部と、 前記洗浄に使用した後の前記洗浄液を収集して前記第1
    のバッファタンクに戻す洗浄液帰還経路と、 前記非洗浄液を前記電解漕から前記第2のバッファタン
    クに戻す非洗浄液帰還経路と、を備えることを特徴とす
    る電解イオン水洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の装置において、 前記第1と第2のバッファタンクのうち前記第1のバッ
    ファタンクのみに取り付けられて、前記第1のバッファ
    タンクに貯留している電解液のみを室温以上の所定の温
    度に維持する温度調整手段、をさらに備える電解イオン
    水洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の装置におい
    て、 前記第1のバッファタンクから前記電解漕に供給する電
    解液の単位時間あたりの供給量よりも、前記第2のバッ
    ファタンクから前記電解漕に供給する電解液の単位時間
    あたりの供給量を少なくしたことを特徴とする電解イオ
    ン水洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の装置において、 (a) 前記第1および前記第2のバッファタンクのタンク
    内面、 (b) 前記電解漕の漕内面、および(c) 前記第1のバッフ
    ァタンクから前記電解漕を介して前記ノズルに至るまで
    の洗浄液供給経路と、前記第2のバッファタンクから前
    記電解漕を介して前記第2のバッファタンクに戻るまで
    の非洗浄液循環経路とのそれぞれの経路内面、のそれぞ
    れが、 テフロン,ポリビニルクロリド,ポリプロピレンおよび
    ポリフェニレンサルファイドから選択された材料で形成
    されていることを特徴とする電解イオン水洗浄装置。
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