JPH10223044A - ゲル状高分子固体電解質 - Google Patents

ゲル状高分子固体電解質

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JPH10223044A
JPH10223044A JP9328504A JP32850497A JPH10223044A JP H10223044 A JPH10223044 A JP H10223044A JP 9328504 A JP9328504 A JP 9328504A JP 32850497 A JP32850497 A JP 32850497A JP H10223044 A JPH10223044 A JP H10223044A
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solid electrolyte
acrylate
polymer solid
monomer
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Masaharu Shindo
藤 雅 春 進
Takako Sasano
貴 子 佐々野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いイオン導電率を有し、しかも化学的に安
定なゲル状高分子固体電解質を提供する。 【解決手段】 (a)下記一般式で表されるアクリル酸エ
ステルから誘導される構成単位を有するアクリル酸エス
テル系重合体マトリックスと、(b)非水溶媒と、(c)周期
律表第Ia族の金属塩とからなることを特徴とするゲル
状高分子固体電解質。 【化1】 (式中、R1、R2、R2'、R4〜R9は、それぞれ独立
に、水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基、R
3は炭素原子数が1〜4のアルキル基を示し、n,p,q,rは
1〜100の整数である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、一次電池、二次電池、コ
ンデンサーなどに用いられるゲル状高分子固体電解質に
関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来から、一次電池、二次電池、
コンデンサーなどの電気化学素子には液体の電解質が用
いられていた。しかしながら、液体の電解質は漏液が発
生し、長期間の信頼性に欠けるという問題点がある。
【0003】このような問題を解決する方法として、固
体の電解質を用いる方法が知られており、固体の電解質
を上記のような電気化学素子に用いると、漏液がなくな
り信頼性の高い素子を提供できるとともに、素子自体の
小型・軽量化が図れる。
【0004】近年、固体の電解質として種々の高分子固
体電解質が研究されている。高分子固体電解質は、可撓
性を有するため電極−高分子固体電解質間のイオン電子
交換反応過程で生じる体積変化にも柔軟に適用すること
ができ、かつ上記のような固体電解質の特徴を有してい
る。
【0005】このような高分子固体電解質としては、ポ
リエーテル構造を有するポリエチレンオキサイドとリチ
ウム塩などのアルカリ金属塩との複合体が知られてい
る。また特開平5−25353号公報には、ポリオキシ
アルキレンのジエステル化合物と、ポリメトキシオキシ
アルキレンのエステル化合物と、二重結合を持ったオキ
シ化合物との共重合体の架橋樹脂と無機塩とを主たる構
成成分とする高分子固体電解質が記載されている。さら
に特開平6−223842号公報には、カーボネート基
を官能基として有する有機高分子と金属塩とからなる高
分子固体電解質が記載されている。
【0006】しかしながら固体の電解質は、液体の電解
質に比べ一般的にイオン伝導度が低いため、放電特性に
優れた一次、二次電池を得ることは困難であった。この
ような状況のもと、イオン伝導度に優れ、しかも電気化
学的安定性に優れるなどの要求を満たす高分子固体電解
質の出現が望まれている。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、高いイオン伝導度を有し、し
かも化学的に安定なゲル状高分子固体電解質を提供する
ことを目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係るゲル状高分子固体電解質
は、(a) 下記一般式(I)または(II)で表されるアク
リル酸エステルから選ばれる少なくとも1種のアクリル
酸エステルから誘導される構成単位を含有するアクリル
酸エステル系重合体マトリックスと、
【0009】
【化3】
【0010】(式中、R1、R2およびR2'は、互いに同
一でも異なっていてもよく、水素原子または炭素原子数
が1〜4のアルキル基を示し、R3は、炭素原子数が1
〜4のアルキル基を示し、nは1〜100の整数であ
る。)
【0011】
【化4】
【0012】(式中、R4〜R9は、互いに同一でも異な
っていてもよく、水素原子または炭素原子数が1〜4の
アルキル基を示し、p,qおよびrは、互いに同一でも
異なっていてもよく、1〜100の整数である。)(b)
炭酸エステルからなる非水溶媒と、(c) 周期律表第Ia
族の金属塩とを含むことを特徴としている。
【0013】上記アクリル酸エステル系重合体マトリッ
クスは、一般式(I)または(II)で表されるアクリル
酸エステルから選ばれるアクリル酸エステルの単独重合
体または共重合体であることが好ましい。
【0014】また、上記アクリル酸エステル系重合体マ
トリックスは、一般式(I)または(II)で表されるア
クリル酸エステルと、一般式(I)または(II)で表さ
れるアクリル酸エステルと共重合可能なビニルモノマ
ー、ビニリデンモノマーまたはビニレンモノマーとの共
重合体であることが好ましい。
【0015】非水溶媒は、環状炭酸エステルまたは鎖状
炭酸エステルから選ばれる少なくとも1種の炭酸エステ
ルであることが好ましい。非水溶媒は、環状炭酸エステ
ルと鎖状炭酸エステルとの混合溶媒であってもよい。
【0016】周期律表第Ia族の金属塩としては、Li
ClO4、LiBF4、LiPF6、LiAsF6、LiC
3SO3、LiN(CF3SO2)2、LiC(CF3SO2)3
から選ばれる1種以上のリチウム塩が好ましい。
【0017】本発明に係るゲル状高分子固体電解質は、
周期律表第Ia族の金属塩と、炭酸エステルからなる非
水溶媒と、一般式(I)または(II)で表されるアクリ
ル酸エステルとを含む溶液を一体重合させて製造するこ
とが好ましい。
【0018】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る高分子固体電
解質について具体的に説明する。なお、本明細書におい
て「重合」という語は、単独重合だけでなく、共重合を
も包含した意味で用いられることがあり、「重合体」と
いう語は、単独重合体だけでなく、共重合体をも包含し
た意味で用いられることがある。また、本明細書におい
て「アクリル酸エステル」という語は、アクリル酸のエ
ステルだけではなく、アクリル酸の水素原子をアルキル
基で置換したたとえばメタクリル酸などのエステルをも
包含した意味で用いられる。
【0019】[アクリル酸エステル系重合体マトリック
ス]まず、本発明で用いられるアクリル酸エステル系重
合体マトリックスについて説明する。
【0020】アクリル酸エステル系重合体マトリックス
は、下記一般式(I)または(II)でで表されるアクリ
ル酸エステルから選ばれる少なくとも1種のアクリル酸
エステルから誘導される構成単位を含有している。
【0021】
【化5】
【0022】式中、R1、R2およびR2'は、互いに同一
でも異なっていてもよく、水素原子または炭素原子数が
1〜4のアルキル基を示し、好ましくは水素原子または
メチル基である。
【0023】R3は、炭素原子数が1〜4のアルキル基
を示し、好ましくはメチル基、エチル基およびt-ブチル
基である。nは1〜100の整数であり、好ましくは1
〜10の整数である。
【0024】このような一般式(I)で表されるアクリ
ル酸エステルとして具体的には、
【0025】
【化6】
【0026】2-メタクリロイルオキシ-2-メチルエチル
メチルカーボネート、2(2-メタクリロイルオキシ-2-メ
チルエトキシ)イソプロピルメチルカーボネート、2(2-
メタクリロイルオキシ-2-メチルエトキシ)2-メチルエチ
ルメチルカーボネート、2(2-メタクリロイルオキシイソ
プロポキシ)2-メチルエチルメチルカーボネート、
【0027】
【化7】
【0028】などが挙げられる。
【0029】前記一般式(I)で表されるアクリル酸エ
ステルは、たとえば下記一般式(i)で表される化合物
と、下記一般式(ii)で表される化合物とから下記のよ
うにして合成することができる。
【0030】
【化8】
【0031】式中、R1,R2,R2',R3およびnは、前記
式(I)における定義と同様である。上記の合成工程に
おいて、一般式(ii)で表される化合物は、一般式
(i)で表される化合物1モルに対し0.5〜5モルの
量で用いられる。また、上記反応においては触媒とし
て、たとえばK2CO3、Na2CO3、Li2CO3、Na
OCH3などを用いることができる。このような触媒
は、一般式(i)で表される化合物1モルに対し1×1
-5〜1×10-2モルの量で用いられる。
【0032】一般式(i)で表される化合物と、一般式
(ii)で表される化合物との反応は、通常撹拌、還流下
で生成するアルコールを除去しながら行われる。反応温
度は、通常40〜140℃、反応時間は通常2〜60時
間である。
【0033】
【化9】
【0034】式中、R4〜R9は、互いに同一でも異なっ
ていてもよく、水素原子または炭素原子数が1〜4のア
ルキル基を示し、好ましくは水素原子またはメチル基で
ある。また、p,qおよびrは、互いに同一でも異なっ
ていてもよく、1〜100の整数であり、好ましくは1
〜10の整数である。
【0035】このような一般式(II)で表されるアクリ
ル酸エステルとして具体的には、
【0036】
【化10】
【0037】
【化11】
【0038】ジ(2-メタクリロイルオキシイソプロピル)
カーボネート、ジ(2-アクリロイルオキシイソプロピル)
カーボネート、ジ(2(2-メタクリロイルオキシイソプロ
ポキシ)イソプロピル)カーボネート、ジ(2(2-アクリロ
イルオキシイソプロポキシ)イソプロピル)カーボネート
などが挙げられる。
【0039】前記一般式(II)で表されるアクリル酸エ
ステルは、たとえば下記一般式(iii)で表される化合
物と、下記一般式(iv)で表される化合物とから下記の
ようにして合成することができる。
【0040】
【化12】
【0041】式中、R4〜R9,p,qおよびrは、前記式
(II)における定義と同様である。上記の合成工程にお
いて、一般式(iv)で表される化合物は、一般式(ii
i)で表される化合物1モルに対し0.3〜2.0モル
の量で用いられる。また、上記反応においては触媒とし
て、たとえばK2CO3、Na2CO3、Li2CO3、Na
OCH3などを用いることができる。このような触媒
は、一般式(iii)で表される化合物1モルに対し1×
10-5〜1×10-2モルの量で用いられる。
【0042】一般式(iii)で表される化合物と、一般
式(iv)で表される化合物との反応は、通常撹拌、還流
下で生成するアルコールを除去しながら行われる。反応
温度は、通常40〜140℃、好ましくは40〜100
℃、反応時間は通常2〜60時間である。
【0043】アクリル酸エステル系重合体マトリクッス
は、前記一般式(I)または(II)で表されるアクリル
酸エステルから選ばれる少なくとも1種のアクリル酸エ
ステルから誘導される構成単位を含有している。
【0044】このような高分子重合体マトリックスとし
ては(i)前記一般式(I)または(II)で表されるアク
リル酸エステルの単独重合体、(ii)前記一般式(I)で
表されるアクリル酸エステルから選ばれる少なくとも2
種のアクリル酸エステルの共重合体、(iii)前記一般式
(II)で表されるアクリル酸エステルから選ばれる少な
くとも2種のアクリル酸エステルの共重合体、(iv) 前
記一般式(I)で表されるアクリル酸エステルから選ば
れる少なくとも1種のアクリル酸エステルと、前記一般
式(II)で表されるアクリル酸エステルから選ばれる少
なくとも1種のアクリル酸エステルとの共重合体、(v)
前記一般式(I)または(II)で表されるアクリル酸エ
ステルから選ばれる少なくとも1種のアクリル酸エステ
ルと、このアクリル酸エステルと共重合可能なビニルモ
ノマー、ビニリデンモノマーまたはビニレンモノマーか
ら選ばれる少なくとも1種の化合物との共重合体、など
が挙げられる。
【0045】上記のアクリル酸エステルと共重合可能な
ビニルモノマー、ビニリデンモノマーまたはビニレンモ
ノマーとしては、ビニルエステル、ビニルエーテル、
(メタ)アクリル酸エステル、アリルエーテル、アリル
エステル、環状オレフィンが好ましく、具体的には、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸エトキ
シエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエトキシエチ
ル、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ア
リルアルコール、酢酸ビニル、スチレン、α-メチルス
チレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、
フッ化ビニリデン、アクリロニトリル、シアノ酢酸ビニ
ル、アリルアミン、イソプロピルアクリルアミド、イソ
ブテン、イソプレン、ビニレンカーボネート、無水マレ
イン酸などが挙げられる。
【0046】このようなアクリル酸エステル系重合体マ
トリックスは、分子量(数平均分子量)が通常2×10
3〜1×108、好ましくは1×104〜1×107の範囲
にあるのが好ましい。
【0047】該重合体マトリックスが、前記一般式
(I)で表されるアクリル酸エステルから選ばれる少な
くとも2種のアクリル酸エステルの共重合体である場
合、あるいは前記一般式(II)で表されるアクリル酸エ
ステルから選ばれる少なくとも2種のアクリル酸エステ
ルの共重合体である場合には、前記一般式(I)または
(II)で表されるアクリル酸エステルから導かれる2種
以上の構成単位の比率は、特に限定されないが、モル比
で98/2〜2/98の範囲内にあることが望ましい。
【0048】また、重合体マトリックスが、前記一般式
(I)で表されるアクリル酸エステルから選ばれる少な
くとも1種のアクリル酸エステルと、前記一般式(II)
で表されるアクリル酸エステルから選ばれる少なくとも
1種のアクリル酸エステルとの共重合体である場合に
は、前記一般式(I)または(II)で表されるアクリル
酸エステルから導かれる2種以上の構成単位の比率は、
特に限定されないが、モル比で98/2〜2/98の範
囲内にあることが望ましい。
【0049】さらにまた、重合体マトリックスが、前記
一般式(I)または(II)で表されるアクリル酸エステ
ルと、このアクリル酸エステルと共重合可能なビニルモ
ノマー、ビニリデンモノマーまたはビニレンモノマーと
の共重合体である場合には、前記一般式(I)または
(II)で表されるアクリル酸エステルから導かれる構成
単位と、ビニルモノマー、ビニリデンモノマーまたはビ
ニレンモノマーから導かれる構成単位とのモル比は、通
常5:95〜100:0、好ましくは5:95〜95:
5、より好ましくは10:90〜90:10の範囲にあ
ることが望ましい。
【0050】前記一般式(I)または(II)で表される
アクリル酸エステルから導かれる構成単位と、共重合可
能なビニルモノマー、ビニリデンモノマーまたはビニレ
ンモノマーから導かれる構成単位とのモル比は、所望の
物理的および化学的性質に応じて上記範囲内で調整され
る。
【0051】上記のようなアクリル酸エステル系重合体
マトリックスは、常法により製造することができる。た
とえば、(i)前記一般式(I)または(II)で表される
アクリル酸エステルから選ばれる少なくとも1種、 (i
i) 前記一般式(I)で表されるアクリル酸エステルか
ら選ばれる少なくとも1種と、前記一般式(II)で表さ
れるアクリル酸エステルから選ばれる少なくとも1種、
または、(iii) 前記一般式(I)または(II)で表され
るアクリル酸エステルから選ばれる少なくとも1種と、
共重合可能なビニル化合物、ビニリデン化合物またはビ
ニレン化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物と
を、ラジカル重合法、光重合法などで重合させることに
より容易に製造することができる。
【0052】なお、このようなアクリル酸エステル系重
合体マトリックスは、前記一般式(I),(II)および
ビニル化合物、ビニリデン化合物またはビニレン化合物
から誘導される構成単位以外の構成単位を、例えば20
モル%以下の割合で含有していてもよい。
【0053】[ゲル状高分子固体電解質]本発明に係る
ゲル状高分子固体電解質は、上記のようなアクリル酸エ
ステル系重合体マトリックスと、炭酸エステルからなる
非水溶媒と、周期律表第Ia族の金属塩とを含んで形成
されている。このようなゲル状高分子固体電解質は、ア
クリル酸エステル系重合体マトリックスと炭酸エステル
からなる非水溶媒と周期律表第Ia族の金属塩とからな
るものであっても、また、必要に応じて他の成分を含む
ものであってもよい。
【0054】周期律表第Ia族の金属塩としては、Li
Br、LiI、LiSCN、LiClO4、LiBF4
LiAsF6、LiPF6、LiCF3SO3、LiAlC
4、LiN(CF3SO2)2、LiC(CF3SO2)3、N
aBr、NaSCN、NaClO4、KSCN、KCl
4などが挙げられる。これらの金属塩のなかでも、L
iClO4、LiBF4、LiPF6、LiAsF6、Li
CF3SO3、LiN(CF3SO2)2、LiC(CF3
2)3が好ましく用いられる。これらの金属塩は、単独
で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
【0055】非水溶媒としては炭酸エステルが用いら
れ、とくに環状炭酸エステルまたは鎖状炭酸エステルか
ら選ばれる少なくとも1種以上の炭酸エステルが好まし
く使用される。
【0056】環状炭酸エステルとしては、たとえば、下
記一般式(III)で表される炭酸エステルが挙げられる。
【0057】
【化13】
【0058】ここで、R10、R11は互いに同一であって
も異なっていてもよく、水素原子、直鎖状,分枝状,環状
のアルキル基を示す。直鎖状アルキル基として、好まし
くはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などの
炭素数1〜4の直鎖状アルキル基を挙げることができ
る。分枝状アルキル基として好ましくは、イソプロピル
基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基など
の炭素数1〜4の分枝状アルキル基が挙げられる。環状
アルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル
基などが挙げられる。また、環状炭酸エステルとして
は、上記式(III)で表される5員環化合物のみならず6
員環化合物であってもよい。
【0059】このような炭酸エステルとして、具体的に
は、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、
1,3-プロピレンカーボネート、1,3-ブチレンカーボネー
ト、2,4-ペンチレンカーボネート、1,3-ペンチレンカー
ボネートなどが挙げられる。
【0060】これらの環状カーボネートのうち、エチレ
ンカーボネート、プロピレンカーボネートまたはこれら
の混合物が好ましい。
【0061】鎖状炭酸エステルとしては、たとえば下記
一般式(IV)で表される炭酸エステルが挙げられる。
【0062】
【化14】
【0063】式(IV)中、R12、R13は同一でも異なっ
ていてもよく、直鎖状、分枝状、環状のアルキル基を示
し、特に好ましくは、炭素数1〜4の直鎖状、分枝状の
アルキル基、または炭素数3〜6の環状のアルキル基で
ある。
【0064】このような鎖状炭酸炭酸エステルとして、
具体的には、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネ
ート、ジn-プロピルカーボネート、ジブチルカーボネー
ト、ジイソプロピルカーボネート、メチルエチルカーボ
ネートなどが挙げられる。
【0065】このような鎖状エステルのうち、ジメチル
カーボネート、ジエチルカーボネートおよびメチルエチ
ルカーボネートが好ましく使用される。
【0066】このような鎖状炭酸エステルは2種以上を
混合して使用してもよく、特にR12、R13が同一の対称
型鎖状炭酸エステルと、R12、R13が異なる非対称型鎖
状炭酸エステルとを混合した溶媒が好ましい。対称型鎖
状炭酸エステルと、非対称型鎖状炭酸エステルとを混合
する場合、対称型鎖状炭酸エステルの体積:非対称型鎖
状炭酸エステルの体積が、20:80〜95:5、好ま
しくは30:70〜90:10にあることが望ましい。
【0067】また、本発明では、非水溶媒として、環状
炭酸エステルと鎖状炭酸エステルとの混合溶媒を用いる
のが好ましい。環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルと
の混合比は、(環状炭酸エステルの体積:鎖状炭酸エス
テルの体積)で、10:90〜90:10、好ましくは
20:80〜80:20であることが望ましい。
【0068】本発明に係るゲル状高分子固体電解質で
は、炭酸エステルの総重量とアクリル酸エステル系重合
体の総重量の比(炭酸エステルの総重量:アクリル酸エ
ステル系重合体の総重量)が40:60〜90:10、
好ましくは60:40〜85:15であることが好まし
い。また、本発明に係るゲル状高分子固体電解質におい
ては、非水溶媒として炭酸エステルを必須成分として含
むが、その他に、他の溶媒、たとえばメチルエチルケト
ン、γ-ブチロラクトン、ジメチルホルムアミドなどを
本発明に係るゲル状高分子固体電解質の物性を損なわな
い程度に少量含有していてもよい。
【0069】本発明に係るゲル状高分子固体電解質で
は、周期律表第Ia族の金属塩が、ゲル状高分子固体電
解質の全重量に対し、1〜50重量%、好ましくは2〜
40重量%の範囲で含有されているのが好ましい。
【0070】周期律表第Ia族の金属塩の含有割合が上
記の範囲外であると、イオン伝導度が低下する、重合物
の粘性・弾性が低下する、引張り強度が低下するなどの
問題が発生する場合がある。
【0071】このようなゲル状高分子固体電解質は、下
記のようにして製造することができる。一般にゲル状高
分子固体電解質は、膜状の形態で使用されるため、周期
律表第Ia族の金属塩と、非水溶媒と、一般式(I)ま
たは(II)のモノマーを含む溶液とを一体重合させて製
造することが好ましい。
【0072】具体的には、以下のような方法が採用され
る。 下記(1)〜(4)のような1種または2種以上の化合物
を、第Ia族の金属の塩の共存下に炭酸エステル溶媒に
溶解し、得られた溶液を平坦な基板上に流すかあるいは
塗布し、紫外線、放射線の照射、または熱により一体に
重合、硬化させる方法。
【0073】(1)前記一般式(I)または(II)で表さ
れるアクリル酸エステルから選ばれる少なくとも1種の
化合物。 (2)前記一般式(I)で表されるアクリル酸エステルか
ら選ばれる少なくとも1種と、前記一般式(II)で表さ
れるアクリル酸エステルおよびビニルモノマー、ビニリ
デンモノマーまたはビニレンモノマーから選ばれる少な
くとも1種の化合物。
【0074】(3)前記一般式(I)で表されるアクリル
酸エステルから選ばれる少なくとも1種と、ビニルモノ
マー、ビニリデンモノマーまたはビニレンモノマーから
選ばれる少なくとも1種の化合物。
【0075】(4)前記一般式(II)で表されるアクリル
酸エステルから選ばれる少なくとも1種と、ビニルモノ
マー、ビニリデンモノマーまたはビニレンモノマーから
選ばれる少なくとも1種の化合物。
【0076】なお、本方法において紫外線を照射して重
合させる場合には光増感剤を用いることができ、このよ
うな光増感剤としては、ベンゾフェノン、アセトフェノ
ン、2,2-ジメトキシ-2-フェニルアセトフェノンなどを
例示できる。
【0077】また、熱により重合させる場合には、熱重
合開始剤を用いることができ、このような熱重合開始剤
としては、過酸化ベンゾイル、パーオキシジカーボネー
トなどの過酸化物、2,2'-アゾビスイソブチロニトリル
などのアゾ化合物などを単独でまたは併用して使用する
ことができる。
【0078】上記(1)〜(4)に示す1種または2種以上
の化合物を、第Ia族の金属塩と重合開始剤の共存下に
炭酸エステルと他の有機溶媒との混合溶媒に溶解し、得
られた溶液を平坦な基板上に流すかあるいは塗布し、溶
液を加熱して重合、硬化させる方法。この場合、溶液を
平坦な基板上に広げた後、炭酸エステル以外の他の有機
溶媒を蒸発させてもよい。ここで用いられる溶媒として
は、メチルエチルケトン、γ−ブチロラクトン、ジメチ
ルホルムアミドなどが挙げられる。
【0079】本発明に係るゲル状高分子固体電解質は、
イオン伝導度が高く、電気化学的に安定である。このよ
うなゲル状高分子固体電解質は、たとえば一次電池、二
次電池、コンデンサー、エレクトロクロミック表示素子
などの電気化学素子、医療用アクチュエーターなどに用
いることができる。
【0080】さらに本発明に係るゲル状高分子固体電解
質は、リチウムイオン電池の有機電解液の代替として使
用することができる。さらにまた、粉末状電極材を集電
体上に分散・固定するために用いる結着剤としても利用
することができる。
【0081】このようなゲル状高分子固体電解質を電池
に使用する場合、ゲル状高分子固体電解質をあらかじめ
フィルム状に成形し、正極と負極との間に挟み込むこと
によって電池を製造することができる。
【0082】また、正極、セパレーター、負極の3層構
造を形成後に電解液を含浸する工程を有する電池製造プ
ロセスでは、電解液の代わりに、アクリル酸エステルモ
ノマーと周期律表第Ia族の金属塩と非水溶媒とからな
る溶液を含浸し、その後硬化させることが可能であり、
プロセスの改造を最小限に抑えることができる。
【0083】
【発明の効果】本発明に係るゲル状高分子固体電解質
は、アクリル酸エステル系重合体を高分子マトリックス
とし、特定の非水溶媒を含んでいるので、イオン伝導度
が高く、電気化学的に安定であり、たとえば一次電池、
二次電池、コンデンサー、エレクトロクロミック表示な
どの電気化学素子、医療用アクチュエーターなどに用い
ることができる。
【0084】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0085】
【実施例1】アクリル酸エステルモノマーとして2-メタ
クリロイルオキシエチルメチルカーボネート(下記式
(V))を使用し、2-メタクリロイルオキシエチルメチル
カーボネート50重量%と、プロピレンカーボネート5
0重量%との混合物に、第Ia族の金属塩(LiN(C
3SO2)2)をカーボネートユニットに対して2モル
%、パーロイルIPP50(日本油脂(株)製)をアクリ
ル酸エステルモノマーに対して1モル%を添加して均一
にした液を、ガラス板状にキャストして、不活性ガス雰
囲気中、ホットプレート上70℃で30分加熱して硬化
させ、厚さ約1mmのゲル状高分子固体電解質を製造し
た。
【0086】
【化15】
【0087】このゲル状高分子固体電解質を10mmφの
円盤状に打ち抜き、伝導度測定ホルダーに設けられた電
極にはさみ、この電極をペルチェ素子により25℃にコ
ントロールして、インピーダンスアナライザー(HP4
285A)で複素インピーダンス測定(測定電圧10m
V)を行い、解析的にイオン伝導度を測定した。
【0088】結果を表1に示す。
【0089】
【実施例2】実施例1において、アクリル酸エステルと
して2-メタクリロイルオキシエチルメチルカーボネート
と2(2-メタクリロイルオキシエトキシ)エチルメチル
カーボネート(下記式(VI))とをモル比が5:5となる
ように混合したアクリル酸エステルモノマーを用いた以
外は実施例1と同様にしてゲル状高分子電解質を測定し
た。
【0090】
【化16】
【0091】得られたゲル状高分子固体電解質につい
て、実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。結
果を表1に示す。
【0092】
【実施例3】実施例1において、2-メタクリロイルオキ
シエチルメチルカーボネート50重量%とプロピレンカ
ーボネート50重量%との混合物に代えて、ジ(2-メタ
クリロイルオキシエチル)カーボネート(下記式(VI
I))30重量%とプロピレンカーボネート70重量%の
混合物を用いた以外は実施例1と同様にしてゲル状高分
子固体電解質を製造した。
【0093】
【化17】
【0094】得られたゲル状高分子固体電解質につい
て、実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。結
果を表1に示す。
【0095】
【実施例4】実施例3において、第Ia族の金属塩(L
iN(CF3SO2)2)をLiPF6に代えた以外は、実施
例3と同様にしてゲル状高分子固体電解質を製造した。
【0096】得られたゲル状高分子固体電解質につい
て、実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。結
果を表1に示す。
【0097】
【実施例5】アクリル酸エステルモノマーとしてジ(2-
メタクリロイルオキシエチル)カーボネートを使用し、
ジ(2-メタクリロイルオキシエチル)カーボネート2
2.2重量部、プロピレンカーボネート66.5重量部、
第Ia族の金属塩(LiPF6)11.3重量部を混合
し、アクリル酸エステルモノマーの重合性二重結合に対
してベンゾフェノンを2モル%添加して均一にした液
を、ガラス板上にキャストし、不活性ガス雰囲気中、紫
外線照射装置(ウシオ電機(株)製:UIS−2510
2、光ファイバーユニット:SF−101Q)を用い、
基板上7cmの位置から紫外線を30分照射して硬化さ
せ、厚さ約0.5mmのゲル状高分子固体電解質を製造
した。
【0098】得られたゲル状高分子固体電解質につい
て、実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。結
果を表1に示す。
【0099】
【実施例6】アクリル酸エステルモノマーとしてジ(メ
タクリロイルテトラ(オキシエチレン))カーボネート
(下式(VIII))を使用し、ジ(メタクリロイルテトラ
(オキシエチレン))カーボネート33.3重量部と、
エチレンカーボネートとプロピレンカーボネートとを重
量比1:1に混合した溶媒にLiPF6を1mol/リット
ルの濃度で溶解した電解液66.7重量部とを混合し、
さらにアクリル酸エステルモノマーの重合性二重結合に
対してパーロイルIPP−50を2モル%添加して均一
にした液を、ガラス板上にキャストして、不活性ガス雰
囲気中、ホットプレート上70℃で30分加熱硬化させ
て厚さ約0.5mmのゲル状高分子固体電解質を製造し
た。
【0100】
【化18】
【0101】得られたゲル状高分子固体電解質につい
て、実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。結
果を表1に示す。
【0102】
【実施例7】アクリル酸エステルモノマーとしてジ(2-
アクリロイルオキシプロピル)カーボネート(ただしプ
ロピル基は分枝状プロピル基である,下式(IX))を使用
し、ジ(2-アクリロイルオキシイソプロピル)カーボネ
ート25.0重量部と、エチレンカーボネートとプロピ
レンカーボネートを重量比1:1に混合した溶媒にLi
PF6を1mol/リットルの濃度で溶解した電解液75.
0重量部とを混合し、さらにアクリル酸エステルモノマ
ーの重合性二重結合に対してパーロイルIPP−50を
2モル%添加して均一にした液を、ガラス板上にキャス
トして、不活性ガス雰囲気中、ホットプレート上70℃
で30分加熱硬化させて厚さ約0.5mmのゲル状高分
子固体電解質を製造した。
【0103】
【化19】
【0104】(R14、R15は一方がメチル基で、他方が
水素原子である。またR16、R17も一方がメチル基で、
他方が水素原子である。) 得られたゲル状高分子固体電解質について、実施例1と
同様にしてイオン伝導度を測定した。結果を表1に示
す。
【0105】
【実施例8】実施例7において、ジ(2-アクリロイルオ
キシイソプロピル)カーボネートを、ジ(アクリロイル
テトラ(オキシエチレン))カーボネート(下式(X))に
代えた以外は実施例7と同様にしてゲル状高分子固体電
解質を製造した。
【0106】
【化20】
【0107】得られたゲル状高分子固体電解質につい
て、実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。結
果を表1に示す。
【0108】
【実施例9】実施例6において、ジ(メタクリロイルテ
トラ(オキシエチレン))カーボネートの代わりに、ジ
(2-メタクリロイルオキシエチル)カーボネートとジ
(メタクリロイルテトラ(オキシエチレン))カーボネー
トとを、重量比3:1で混合した混合物を用いた以外は
実施例6と同様にしてゲル状高分子固体電解質を製造し
た。
【0109】得られたゲル状高分子固体電解質につい
て、実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。結
果を表1に示す。
【0110】
【実施例10】実施例1において、2-メタクリロイルオ
キシエチルメチルカーボネート50重量%とプロピレン
カーボネート50重量%との混合物に代えて、2-メタク
リロイルオキシエチルメチルカーボネートとジ2−メタ
クリロイルオキシエチルカーボネートとをモル比=1:
9で混合したアクリル酸エステルモノマー30重量%
と、プロピレンカーボネート70重量%との混合物を使
用した以外は、実施例1と同様にしてゲル状高分子固体
電解質を製造した。
【0111】得られたゲル状高分子固体電解質につい
て、実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。結
果を表1に示す。
【0112】
【実施例11】実施例3において、ジ(2-メタクリロイ
ルオキシエチル)カーボネートに代えて、ジ(2-メタク
リロイルオキシエチル)カーボネートとメトキシジエチ
レングリコールメタクリレート(下式(XI))の重量比
1:1にした以外は実施例3と同様にしてゲル状高分子
固体電解質を製造した。
【0113】
【化21】
【0114】得られたゲル状高分子固体電解質につい
て、実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。結
果を表1に示す。
【0115】
【実施例12】実施例3において、2-メタクリロイルオ
キシエチルメチルカーボネートの代わりに、ジ2−メタ
クリロイルオキシエチルカーボネート50重量%とアク
リロニトリル50重量%との混合物を用い、第Ia族の
金属塩(LiN(CF3SO2)2)をLiPF6に代えた以
外は実施例3と同様にしてゲル状高分子固体電解質を製
造した。
【0116】得られたゲル状高分子固体電解質につい
て、実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。結
果を表1に示す。
【0117】
【実施例13】実施例5において、アクリル酸エステル
モノマーとして、ジ(2-メタクリロイルオキシエチル)
カーボネート45.5重量部、NKエステルM−40G
(下式(XII),新中村化学工業(株)製)45.5重量
部、NKエステルTMPT(下式(XIII),新中村化学工
業(株)製)9.0重量部との混合物を用いた以外は実
施例5と同様にしてゲル状高分子固体電解質を製造し
た。
【0118】
【化22】
【0119】得られたゲル状高分子固体電解質につい
て、実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。結
果を表1に示す。
【0120】
【実施例14】実施例3において、プロピレンカーボネ
ートの代わりに、プロピレンカーボネートとジメチルカ
ーボネートを1:1(重量比)で混合した溶媒を用い、
第Ia族の金属塩(LiN(CF3SO2)2)をLiPF6
に代えた以外は、実施例3と同様にしてゲル状高分子電
解質を製造した。
【0121】得られたゲル状高分子固体電解質について
実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。結果を
表1に示す。
【0122】
【実施例15】実施例3において、プロピレンカーボネ
ートの代わりに、プロピレンカーボネートとジメチルカ
ーボネートとメチルエチルカーボネートとを2:2:1
(重量比)で混合した溶媒を用い、第Ia族の金属塩
(LiN(CF3SO2)2)をLiPF6に代えた以外は実
施例3と同様にしてゲル状高分子固体電解質を製造し
た。
【0123】得られたゲル状高分子固体電解質について
実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。結果を
表1に示す。
【0124】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 3/00 C08K 3/00 C08L 33/14 C08L 33/14 H01G 9/028 H01M 6/18 E H01M 6/18 6/22 C 6/22 10/40 B 10/40 H01G 9/02 331G

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)下記一般式(I)または(II)で表さ
    れるアクリル酸エステルから選ばれる少なくとも1種の
    アクリル酸エステルから誘導される構成単位を含有する
    アクリル酸エステル系重合体マトリックスと、 【化1】 (式中、R1、R2およびR2'は、互いに同一でも異なっ
    ていてもよく、水素原子または炭素原子数が1〜4のア
    ルキル基を示し、R3は、炭素原子数が1〜4のアルキ
    ル基を示し、nは1〜100の整数である。) 【化2】 (式中、R4〜R9は、互いに同一でも異なっていてもよ
    く、水素原子または炭素原子数が1〜4のアルキル基を
    示し、p,qおよびrは、互いに同一でも異なっていて
    もよく、1〜100の整数である。) (b) 炭酸エステルからなる非水溶媒と、 (c) 周期律表第Ia族の金属塩とを含むことを特徴とす
    るゲル状高分子固体電解質。
  2. 【請求項2】上記アクリル酸エステル系重合体マトリッ
    クスが、一般式(I)または(II)で表されるアクリル
    酸エステルから選ばれるアクリル酸エステルの単独重合
    体または共重合体であることを特徴とする請求項1に記
    載のゲル状高分子固体電解質。
  3. 【請求項3】上記アクリル酸エステル系重合体マトリク
    ッスが、 一般式(I)または(II)で表されるアクリル酸エステ
    ルと、 一般式(I)または(II)で表されるアクリル酸エステ
    ルと共重合可能なビニルモノマー、ビニリデンモノマー
    またはビニレンモノマーとの共重合体であることを特徴
    とする請求項1に記載のゲル状高分子固体電解質。
  4. 【請求項4】上記ビニルモノマー、ビニリデンモノマー
    またはビニレンモノマーが、ビニルエステル、ビニルエ
    ーテル、(メタ)アクリル酸エステル、アリルエーテ
    ル、アリルエステルまたは環状オレフィンであることを
    特徴とする請求項3に記載のゲル状高分子固体電解質。
  5. 【請求項5】非水溶媒が、環状炭酸エステルまたは鎖状
    炭酸エステルから選ばれる少なくとも1種の炭酸エステ
    ルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載のゲル状高分子固体電解質。
  6. 【請求項6】環状炭酸エステルが、エチレンカーボネー
    ト、プロピレンカーボネートまたはこれらの混合物であ
    り、 鎖状炭酸エステルが、ジメチルカーボネート、ジエチル
    カーボネート、メチルエチルカーボネート、メチルプロ
    ピルカーボネートまたはこれらの混合物であることを特
    徴とする請求項5に記載のゲル状高分子固体電解質。
  7. 【請求項7】非水溶媒が、環状炭酸エステルと鎖状炭酸
    エステルとの混合溶媒であることを特徴とする請求項5
    または6に記載のゲル状高分子固体電解質。
  8. 【請求項8】環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルとの
    体積比(環状炭酸エステル:鎖状炭酸エステル)が、1
    0:90〜90:10であることを特徴とする請求項5
    〜7のいずれかに記載のゲル状高分子固体電解質。
  9. 【請求項9】鎖状炭酸エステルが、対称型鎖状炭酸エス
    テルと非対称型鎖状炭酸エステルとの混合物であること
    を特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載のゲル状高
    分子固体電解質。
  10. 【請求項10】対称型鎖状炭酸エステルと非対称型鎖状
    炭酸エステルの体積比(対称型鎖状炭酸エステル:非対
    称型鎖状炭酸エステル)が、20:80〜95:5であ
    ることを特徴とする請求項9に記載のゲル状高分子固体
    電解質。
  11. 【請求項11】非水溶媒の総重量とアクリル酸エステル
    系重合体の総重量との比が、(非水溶媒の総重量:アク
    リル酸エステル系重合体の総重量)で、40:60〜9
    0:10であることを特徴とする請求項1〜10のいず
    れかに記載のゲル状高分子固体電解質。
  12. 【請求項12】周期律表第Ia族の金属塩が、LiCl
    4、LiBF4、LiPF6、LiAsF6、LiCF3
    SO3、LiN(CF3SO2)2、LiC(CF3SO2)3
    ら選ばれる1種以上のリチウム塩である請求項1〜11
    のいずれかに記載のゲル状高分子固体電解質。
  13. 【請求項13】周期律表第Ia族の金属塩と、炭酸エス
    テルからなる非水溶媒と、一般式(I)または(II)の
    モノマーとを含む溶液を、一体重合させることを特徴と
    する請求項1〜12のいずれかに記載のゲル状高分子固
    体電解質の製造方法。
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