JPH10226343A - 電動式パワーステアリングシステムの異常検出制御装置 - Google Patents

電動式パワーステアリングシステムの異常検出制御装置

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JPH10226343A
JPH10226343A JP3378897A JP3378897A JPH10226343A JP H10226343 A JPH10226343 A JP H10226343A JP 3378897 A JP3378897 A JP 3378897A JP 3378897 A JP3378897 A JP 3378897A JP H10226343 A JPH10226343 A JP H10226343A
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assist
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久純 石川
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好典 小木曽
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和弘 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操舵トルク、アシストトルクを機械的変位量
として直接比較して、故障検出機構及びアシスト禁止機
構を一体化した異常検出制御装置を提供する。 【解決手段】 電動式パワーステアリングシステムにお
いて、操舵トルクを検出する第1の検出手段20と、ア
シストモータ10の付加トルクを検出する第2の検出手
段30と、第1の検出手段20の検出信号に応じて変位
する第1の電極及びこの第1の電極に対して正常時は通
電状態にあり第2の検出手段30の検出信号に応じて変
位する第2の電極とからなり、前記操舵トルクと前記付
加トルクとの比が所定の範囲を越えたとき第1及び第2
の電極が相対的に変位して断電状態に切り換わり前記付
加トルクを零にする比較手段40を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールを操作したとき、その操舵トルクにアシストトルク
を付加して操作性を良くする電動式パワーステアリング
システムの異常検出制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動式パワーステアリングシステ
ムにおいては、例えば、特開昭64−56274号公報
或いは特開平2−293260号公報等に開示されてい
るように、操舵トルクとアシストトルクを電気信号に変
換し、これらを電気制御ユニット(以下ECUと云う)
により制御している。ECUには、これらの制御回路と
ともに、故障検出機構及びアシスト禁止機構が設けられ
ている。即ち、操舵トルクとアシストトルクの関係が許
容範囲を越えたときこれらをソフト的に比較して故障検
出を行い、さらに、この検出信号に基づいてアシスト禁
止の制御を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の電動式パワーステアリングシステムのECUに
おいては、操舵トルクからアシストトルクを演算する制
御回路とともに、電気的に構成された故障検出機構及び
アシスト禁止機構が設けられているので、これらを構成
するハードやソフトが必要であり、システムが複雑にな
ってコスト高になるという問題がある。
【0004】また、車両を安全に運行するために、高速
時におけるアシストトルクは、低速時におけるアシスト
トルクよりも小さく設定することが考えられるが、この
ように車速に応じて2種類のアシストトルクが適用され
た場合の故障検出機構及びアシスト禁止機構の開発が要
望されている。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、操舵トルク及びアシストトルクを機
械的変位量として直接比較して、故障検出機構及びアシ
スト禁止機構を一体化するとともに、アシストトルクの
異なる高速時及び低速時にも適用し得る電動式パワース
テアリングシステムの異常検出制御装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に請求項1の発明が採った手段は、実施例で使用する符
号を付して説明すると、ステアリングホイール1の操舵
トルクを検出し、この検出信号に応じて低速時において
は所定の関係でアシストモータ10のトルクを付加し、
高速時には低速時よりも小なる比率でアシストモータ1
0のトルクを付加する電動式パワーステアリングシステ
ムにおいて、前記操舵トルクを検出する第1の検出手段
20と、前記アシストモータ10の付加トルクを検出す
る第2の検出手段30と、前記第1の検出手段20の検
出信号に応じて変位する第1の電極44b及びこの電極
44bに対して正常時は通電状態にあり低速時の第2の
検出手段30の検出信号に応じて変位する第1のブラシ
45aからなる低速比較部41と、前記第1の検出手段
20の検出信号に応じて変位する第2の電極44c及び
この電極44cに対して正常時は通電状態にあり高速時
の前記第2の検出手段の検出信号に応じて変位する第2
のブラシ45bからなる高速比較部42とを備え、前記
操舵トルクと前記付加トルクとの関係が所定の範囲を越
えたとき前記第1、第2の電極44b,44c及び前記
第1、第2のブラシ45a,45bが相対的に変位して
断電状態に切り換わり前記付加トルクを零にする比較手
段40と、車速を検知して低速比較部41又は高速比較
部42の何れか一方を選択する車速スイッチ43とを備
えたところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明が採った手段は、前記高速
比較部42における第2のブラシ45bの変位は、前記
低速比較部41における第1のブラシ45aの変位に対
して、前記アシストトルクの比率に反比例して拡大され
ているところに特徴を有する。
【0008】請求項3の発明が採った手段は、前記高速
比較部42における第2の電極44cの通電範囲は、前
記低速比較部41における第1の電極44bの通電範囲
に対して、アシストトルクの比率に反比例して拡大され
ているところに特徴を有する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き図1〜14図を参照して説明する。まず、電動式パワ
ーステアリングシステムに関して図1を参照して説明す
る。ステアリングホイール1を操作すると、その操舵ト
ルクはギヤーケース2の入力軸3に伝達され、出力軸4
の下端のピニオンを介してラック5を駆動する。このラ
ック5は操舵リンク6を介して車輪7の方向を変える。
【0010】一方、ギヤーケース2に取付けられたトル
クセンサ8が操舵トルクを検出し、その電気信号が電気
制御装置(以下ECUと云う)9に入力される。そし
て、ECU9からの信号に基づいてアシストモータ10
が駆動される。このアシストモータ10のトルクは、電
磁クラッチ11を介してギヤーケース12の入力軸13
に伝達され、出力軸14の下端のピニオンを介してラッ
ク5を駆動する。このラック5は、ステアリングホイー
ル1の出力軸4とともに、アシストモータ10の出力軸
14により駆動されるので、操作性が著しく改善され
る。
【0011】ここで、電磁クラッチ11は、図2に示す
ように、アシストモータ10の端面に取着されたソレノ
イド15と、モータ軸10aに連結された第1のデイス
ク16及びピニオン軸17に連結された第2のデイスク
18とから構成されており、ソレノイド15が通電され
ると、第1のデイスク16及び第2のデイスク18が一
体化されてアシストモータ10のトルクがピニオン軸1
7、ギヤ19を介して入力軸13に伝達されるようにな
っている。
【0012】つぎに、操舵トルクを検出する第1の検出
手段として、トーションバー方式の第1の検出装置20
について図2,3及び4を参照して説明する。入力軸3
及び出力軸4は、それぞれギヤーケース2に回転可能に
取付けられている。トーションバー21は上端部がピン
22により入力軸3に一体化され、下端が出力軸4の孔
部4aに一体的に圧入されている。従って、入力軸3に
入力されたトルクは、トーションバー21を介して出力
軸4に伝達される。
【0013】一方、入力軸3の外側にはスリーブ23が
嵌合されている。このスリーブ23には軸方向に平行な
長溝24と、傾斜溝25が形成されている。そして、長
溝24には出力軸4に固定されたピン26が挿入され、
傾斜溝25には入力軸3に固定されたピン27が挿入さ
れている。即ち、スリーブ23は出力軸4に対して軸方
向には移動するが、円周方向には回転しない。
【0014】ここで操舵トルクが入力軸3から出力軸4
へ伝達されるとき、トーションバー21にねじり角が発
生して、入力軸3と出力軸4との間に円周方向のずれが
発生する。従って、入力軸3に固定されたピン27は傾
斜溝25内を移動して、スリーブ23がその軸方向へ所
定量例えば寸法Hだけ上昇する。第1の検出装置20
は、この寸法Hを検出量として取り出すもので、スリー
ブ23の外周面には溝28が形成されている。
【0015】一方、アシストモータ10の付加トルクを
検出する第2の検出手段としての第2の検出装置30
は、アシストモータ10の伝達力を検知するためにギヤ
ーケース12に設けられたもので、これは、第1の検出
装置20と同じ構成のトーションバー式であり、入力軸
13の外周部にスリーブ23が設けられている。そし
て、前述と同様に、スリーブ23の変位量がアシストモ
ータ10の付加トルクとして検出される。
【0016】つぎに、比較手段40を機械的に構成した
I/Oスイッチ40について、図1、図2、図4〜図7
及び図14を参照して説明する。比較手段40は、低速
比較部41と、高速比較部42とから構成されている。
これらは、車速を検出する車速検出手段からの信号によ
り車速スイッチ43が切換えられ、低速比較部41また
は高速比較部42の何れか一方が選択される。
【0017】低速比較部41は、図7に示すように、絶
縁基板44aの中央部に貼付けた第1の電極44bと、
第1の電極44bの表面を摺動する第1のブラシ45a
とから構成されている。第1の電極44bはレバー46
が図4に示すように第1の検出装置20のスリーブ23
の溝28に嵌合して、スリーブ23の変位量に応じて移
動される。なお、この移動は、直線的に摺動させてもよ
く、また、円周方向に回動させてもよい。
【0018】高速比較部42は、絶縁基板44aの中央
部に貼付けた第2の電極44cと、第2の電極44cの
表面を摺動する第2のブラシ45bとから構成されてい
る。この第2の電極44cは、低速比較部41の第1の
電極44bと同じ距離を変位する。
【0019】低速比較部41は、操舵トルクを検出する
第1の検出装置20の検出信号に応じて変位する第1の
電極44bと、アシストモータ10の付加トルクを検出
する第2の検出装置30に応じて変位する第1のブラシ
45aとが、図5に制御線31として示す所定の関係で
変位するものであり、高速比較部42は、第2の電極4
4cと第2のブラシ45bが図14に示す制御線33に
沿って変位する。即ち、高速時における第2の検出装置
30の変位量は、低速時における第2の検出装置30の
変位量よりも小さく、低速時の1/Nである。
【0020】第1のブラシ45aは、変位レバー47を
介して移動される。この変位レバー47は支点47aを
中心に回動され、これの中間点47bに低速比較部41
の第1のブラシ45aが連結され、先端47cに高速比
較部42の第2のブラシ45bが連結されており、反対
側の端部47dにプッシュプルワイヤ48が連結されて
いる。このプッシュプルワイヤ48は第2の検出装置3
0の検出量に応じて変位レバー47を回動させる。そし
て、支点47aから先端47cまでの長さは、支点47
aから中間点47bまでの長さのN倍に設定されてい
る。
【0021】高速時における変位レバー47の端部47
dの変位は、低速時の端部47dの変位の1/Nに減少
するが、第2のブラシ45bの変位は変位レバー47に
より低速時の第1のブラシ45aのN倍に拡大されるの
で、基準位置ににおける第2の電極44cと第2のブラ
シ45bの関係位置は、高速時においても低速時と同様
に維持される。また、第2の電極44cの通電範囲(電
極44cとブラシ45bが接触している範囲)は、第2
のブラシ45bの移動量に応じて低速比較部41の第1
の電極44bのN倍に拡大されている。
【0022】ここで、比較手段40の基本的な作用に関
して、図5〜図11を参照して説明する。低速比較部4
1及び高速比較部42の何れの場合も同じであるので、
低速比較部41の場合について説明する。
【0023】操舵トルクによる第1の検出装置20の検
出量即ち第1の電極44bの移動量と、アシストトルク
による第2検出装置30の検出量即ち第1のブラシ45
aの移動量との関係は、図5に示す制御線31に沿って
制御される。この際、図5において、制御許容範囲であ
る所定の範囲32,32間は、正常状態で稼働されるこ
とを示し、範囲32,32を越えた斜線部分が異常範囲
(フェールエリア)となることを示すものである。
【0024】低速比較部41は、正常時は第1のブラシ
45aが第1の電極44bに接触して電源ラインが通電
状態にあり、第2の検出装置30の検出量が図5に示す
所定の範囲を越えると、即ちフェールエリアに入ると第
1のブラシ45aが第1の電極44bから逸脱して電源
ラインが断電状態に切換わるのである。尚、第1の電極
44bの幅寸法を変化させれば、図5に示す所定の範囲
32,32を適宜に変更することができる。
【0025】先ず図5〜図7において、 1,操舵トルク及びアシストトルクがともに加わってい
ない場合(図6のSTEP10)は、図5におけるO点
(制御許容範囲)に相当し、図7に示すように、第1の
電極44bの中心に第1のブラシ45aが接触してい
る。この第1の電極44b及び第1のブラシ45aの基
準位置をそれぞれA1,A2と表示する。
【0026】つぎに、操舵トルクが右方向へ作用して第
1の電極44bが右方向へ寸法H1移動した場合を例に
とり、アシストトルクが各種の場合について説明する。 2,操舵トルクとアシストトルクが正常関係にある場合
(STEP11、図8) 第1のブラシ45aが寸法L1だけ移動するので、図5
に示すA点(制御許容範囲)に相当して、第1のブラシ
45aは第1の電極44bに接触し、電源は通電状態を
維持する。尚、第1のブラシ45aが、所定の範囲3
2,32間に入るように寸法La〜Lbの範囲(第1の電
極44bの幅寸法に相当する)移動されたときも電源は
通電状態を維持する。
【0027】3,操舵トルクよりもアシストトルクが大
き過ぎる場合(STEP12、図9) 第1のブラシ45aが寸法L2だけ移動して図5に示す
B点(フェールエリア)に位置する。第1のブラシ45
aは第1の電極44bを通過して絶縁基板44a上に移
動して、電源が断電状態となり、故障を検出する。
【0028】4,操舵トルクよりもアシストトルクが小
さ過ぎる場合(STEP12、図10) 第1のブラシ45aが寸法L3だけ移動して図5に示す
C点(フェールエリア)に位置する。第1の電極44b
の第1のブラシ45aに対する相対的な移動距離が大き
いので、第1のブラシ45aが絶縁基板44a上に移動
して、電源が断電状態となる。
【0029】5,アシストトルクが逆方向に作用した場
合(STEP13、図11) 第1のブラシ45aが反対方向に寸法L4だけ移動し
て、図5に示すD点(フェールエリア)に位置する。第
1のブラシ45aは絶縁基板44a上に移動して電源が
断電状態となる。
【0030】つぎに、これらの制御回路及びフェールセ
ーフ機能について図12,13を参照して説明する。イ
グニッションスイッチ52をオンにすると、エンジンス
タータ連動リレーの接点51がオンされて、直流電源5
3が回路に接続される。エンジンスタータ接点51には
リレーコイル54が直列に接続されており、イグニッシ
ョンスイッチ52をオフにしてもその接点55及び接点
56が自己保持される。
【0031】接点55は、車速スイッチ43、I/Oス
イッチ40の低速比較部41と高速比較部42との並列
回路及びリレーコイル54に直列に接続されており、ま
た、接点56はアシストモータ10のトルクをギヤ−ケ
ース12に伝達するか否かを制御する電磁クラッチ11
のソレノイド11aに直列に接続されている。尚、リレ
ー54と並列にコンデンサ57が接続されている。
【0032】つぎに、図13において、車両がスタート
すると車速が低速であることを検知して(STEP2
0)、車速検出手段により車速スイッチ43が切換えら
れ、まず、I/Oスイッチ40の低速比較部41が選択
される(STEP21)。また、ステアリングホイール
1を操作すると、第1の検出装置20が操舵トルクを検
出し、また、第2の検出装置30がアシストトルクを検
出する。そして、両者をI/Oスイッチ40で比較して
(STEP22)、その関係が正常範囲であれば、I/
Oスイッチ40が通電状態を保持し(STEP26)、
パワーアシストが継続される。
【0033】一方、その関係が異常範囲になると、即ち
フェールエリアに入ると、前述のように、I/Oスイッ
チ40が断電状態となり、故障を検出する。すると、リ
レー54がオフとなるので(STEP23)、その接点
55及び接点56も同時にオフとなる。これにより、ソ
レノイド11aが断電されて(STEP24)、電磁ク
ラッチ11が遮断されて、アシストモータ10のトルク
はギヤーケース12に伝達されないので、アシストトル
クは零となって、アシスト禁止を実施する。即ち、異常
を検出するとフェールセーフ機能が働いてマニュアルス
テアリングに切換えられるのである(STEP25)。
【0034】つぎに、車速が増加して高速状態になる
と、ECU9からの信号により車速スイッチ43が切換
えられて、高速比較部42が選択される(STEP2
1)。操舵トルクとアシストトルクの関係は図14の制
御線33のようになる。ここで、アシストトルクが小さ
くなることにより、第2の検出装置30の検知量は低速
時の1/Nに減少するが、第2のブラシ45bの変位量
は変位レバー47によりN倍に拡大してあるので、制御
線33に沿った状態における第2の電極44cと第2の
ブラシ45bとの関係位置は低速時における関係位置と
同様に設定される。従って、高速比較部42におけるフ
ェールセーフ機能は低速比較部41と同様であって、上
述の説明中、第1の電極44b、第1のブラシ45a
を、それぞれ第2の電極44c、第2のブラシ45bと
読み変えれば同様に理解される。
【0035】第1の実施例においては、高速比較部42
における第2のブラシ45bの移動量が低速比較部41
における第1のブラシ45aの移動量よりも大きく設定
されているが、これに対応して第2の電極44cを第1
の電極44bよりも大きく設定したので、制御線34の
管理限界の幅は、制御線32の管理限界と同じ幅に管理
できる。
【0036】尚、本実施例においては、急ハンドルや振
動等によりI/Oスイッチ40が瞬間的に断電状態とな
っても、コンデンサ57の容量に応じた時間だけ接点5
5及び接点56が自己保持されるので、その分、誤フェ
ールの発生が未然に防止できる。
【0037】上記した第1の実施例によれば、つぎの効
果を奏する。 (1)比較手段としてのI/Oスイッチ40に低速比較
部41及び高速比較部42を設け、車速に応じて何れか
一方を選択するので、高速走行時においても適切なパワ
ーステアリング制御を行なうことができる。 (2)I/Oスイッチ40を互いに相対的に移動する第
1の電極44b,第2の電極44cと第1のブラシ45
a,第2のブラシ45bで構成し、故障検出機構とアシ
スト禁止機構を一体化したので、構造が簡単にすること
ができコストを低減し得て、しかも信頼性を向上させる
ことができる。 (3)フェールセーフ機能はI/Oスイッチ40により
制御しECU9に対して別個に設けているので、たとえ
ECU9に故障が発生してもフェールセーフが可能であ
る。
【0038】(4)I/Oスイッチ40は、第1の電極
44bと第1のブラシ45aまたは第2の電極44cと
第2のブラシ45bとの機械的変位を直接比較するの
で、電極の寸法を変えることにより、フェールセーフの
調整範囲を変化できる。 (5)高速比較部42の第2の電極44cを、第2のブ
ラシ45bの変位量に応じて低速比較部41の第1の電
極44bよりも大きく設定したので、低速時及び高速時
のフェールセーフの調整範囲を同じ管理限界で管理でき
る。
【0039】図15〜図18は本発明の第2の実施例を
示すもので、第1の実施例との相違点を説明する。第2
の実施例においては、アシストモータ10のモータ軸1
0aにウォームギヤー61が連結されており、これに噛
み合うウォームホィール62と、ウォームホィール62
と一体化された図示しないピニオンを介してアシストト
ルクがラック5に伝達される。
【0040】また、第2の検出手段として、アシストモ
ータ10に直列に接続された比例ソレノイド70が使用
されている。この比例ソレノイド70は、アシストモー
タ10の回路電流が流れるソレノイドと、このソレノイ
ドの内部を移動するプランジャとから構成されている。
そして、このプランジャをI/Oスイッチ40の低速比
較部41の第1のブラシ45aに連結して、プランジャ
の移動距離に対応して第1のブラシ45aを移動させて
いる。
【0041】このプランジャは、ソレノイドの電流が大
になると移動距離が大となり、ソレノイドの電流が小に
なれど移動距離も小となる。即ち、アシストモータ10
のアシストトルクが大となって電流が大となると、プラ
ンジャの移動距離も大となり、アシストトルクが小とな
って電流が小となると、プランジャの移動距離も小とな
る。また、比例ソレノイド70に並列に車速スイッチ4
3及び低速比較部として機能する抵抗72が接続されて
いる。
【0042】尚、第2の検出手段は、比例ソレノイドに
限らず、アシストモータ10の回路電流に関連して作動
するモータによっても良く、要はアシストモータ10の
アシストトルクを機械的変位に変換できる手段であれば
特に限定されない。
【0043】比較手段40としては、第1の実施例にお
ける低速比較部41のみが使用されている。
【0044】つぎに、第2の実施例の作用について図1
6〜図18を参照して説明する。アシストモータ10の
回路には、比例ソレノイド70とリレー54により自己
保持される接点71が直列に接続されている。車両がス
タートすると、図18において、車速が低速であること
を検知して(STEP30)、ECU9からの信号によ
り車速スイッチ43がオンとなり(STEP31)、ア
シストモータ10の電流は、比例ソレノイド70と抵抗
72とに分流する。
【0045】ステアリングホイール1を操作すると、第
1の検出装置20が操舵トルクを検出して第1の電極4
4bが変位する。また、アシストモータ10のトルクに
応じて比例ソレノイド70のプランジャが移動して第1
のブラシ45aを変位させる。そして、両者をI/Oス
イッチ40で比較して(STEP32)、その関係が正
常範囲であれば、I/Oスイッチ40が通電状態を保持
し(STEP36)、パワーアシストが継続される。
【0046】その関係が異常範囲になると、前述のよう
に、I/Oスイッチ40が断電状態となる。すると、リ
レー54がオフとなるので(STEP33)、その接点
55及び接点71も同時にオフとなる。これにより、ア
シストモータ10が断電されて(STEP34)、アシ
ストトルクは零となる。即ち、異常を検出するとフェー
ルセーフ機能が働いてマニュアルステアリングに切換え
られるのである(STEP35)。
【0047】つぎに、車速が増加して高速状態になる
と、アシストトルクは図14の制御線33のように変化
する。一方、ECU9からの信号により車速スイッチ4
3がオフに切換えられて、アシストモータ10の電流が
比例ソレノイド70に流れる(STEP31)。この場
合、比例ソレノイド70が検出する変位量は、比例ソレ
ノイド70と抵抗72とが並列に接続されている低速時
の変位量のN倍になるように設定されている。そして、
フェールセーフ機能に関しては第1の実施例と同様に制
御される。
【0048】尚、上記第2の実施例においては、低速時
及び高速時において同じ第1の電極44bを使用した
が、第1の電極44bの通電範囲を適宜に切換えれば、
第1の実施例と同様に高速時においても低速時と同じ管
理限界で制御できる。
【0049】この第2の実施例においては、第1の実施
例の効果に加えて、ギヤケース12内の構成部品が少な
くなり、コストダウンが達成でき、しかも、アシストモ
ータ10の取付け位置が自由に選択できるという効果を
奏するものである。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
あっては、比較手段に低速比較部並びに高速比較部を設
け、それぞれ、操舵トルクとアシストトルクを機械的変
位として直接比較して故障検出を行い、この故障検出と
同時に機械的に電源非導通としてアシスト禁止の制御を
行っている。このため、故障検出機構及びアシスト禁止
機構を一体化することができて、低速時及び高速時にお
いても、最適なパワーステアリング制御を実施できる。
しかも、簡単な構成で信頼性を向上させ、コストを低減
することができ、さらに、電気制御ユニットも簡単にす
ることができるという効果を奏するものである。さら
に、比較手段により機械的変位を直接比較するため、通
電範囲の変更のみでフェールエリアの変更を容易に行う
ことができるという優れた効果も奏する。
【0051】また、請求項2,3の発明にあっては、低
速時及び高速時においてアシストトルクの比率を変化さ
せる場合であっても、故障検出機構及びアシスト禁止機
構を一体化することができて、簡単な構成で信頼性を向
上させ、コストを低減することができるという効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例のシステムを説明するブロック
図である。
【図2】 第1の実施例における要部の縦断正面図であ
る。
【図3】 第1の検出装置の縦断正面図である。
【図4】 第1の検出装置のスリーブの正面図である。
【図5】 低速時におけるアシスト特性及びフェールエ
リアを示すグラフである。
【図6】 比較手段の制御形態を示すフローチャートで
ある。
【図7】 比較手段の機械的変位の第1の状態を示す図
である。
【図8】 比較手段の機械的変位の第2の状態を示す図
である。
【図9】 比較手段の機械的変位の第3の状態を示す図
である。
【図10】 比較手段の機械的変位の第4の状態を示す
図である。
【図11】 比較手段の機械的変位の第5の状態を示す
図である。
【図12】 第1の実施例における制御回路図である。
【図13】 第1の実施例における制御を示すフローチ
ャートである。
【図14】 高速時におけるアシスト特性及びフェール
エリアを示すグラフである。
【図15】 第2の実施例における要部の縦断正面図で
ある。
【図16】 第2の実施例のシステムを説明するブロッ
ク図である。
【図17】 第2の実施例における制御回路図である。
【図18】 第2の実施例における制御を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 9 電気制御装置(ECU) 10 アシストモータ 11 電磁クラッチ 20 第1の検出装置(第1の検出手段) 30 第2の検出装置(第2の検出手段) 40 I/0スイッチ(比較手段) 41 低速比較部 42 高速比較部 43 車速スイッチ 44b第1の電極 44c第2の電極 45a第1のブラシ 45b第2のブラシ 70 比例ソレノイド(第2の検出手段) 72 抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールの操舵トルクを検
    出し、この検出信号に応じて低速時においては所定の関
    係でアシストモータのトルクを付加し、高速時には低速
    時よりも小なる比率でアシストモータのトルクを付加す
    る電動式パワーステアリングシステムにおいて、 前記操舵トルクを検出する第1の検出手段と、 前記アシストモータの付加トルクを検出する第2の検出
    手段と、 前記第1の検出手段の検出信号に応じて変位する第1の
    電極及びこの電極に対して正常時は通電状態にあり低速
    時の第2の検出手段の検出信号に応じて変位する第1の
    ブラシからなる低速比較部と、前記第1の検出手段の検
    出信号に応じて変位する第2の電極及びこの電極に対し
    て正常時は通電状態にあり高速時の前記第2の検出手段
    の検出信号に応じて変位する第2のブラシからなる高速
    比較部とを備え、前記操舵トルクと前記付加トルクとの
    関係が所定の範囲を越えたとき前記第1、第2の電極及
    び前記第1、第2のブラシが相対的に変位して断電状態
    に切り換わり前記付加トルクを零にする比較手段と、 車速を検知して前記低速比較部又は高速比較部の何れか
    一方を選択する車速スイッチとを備えたことを特徴とす
    る電動式パワーステアリングシステムの異常検出制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記比較手段の高速比較部における第2
    のブラシの変位は、前記低速比較部における第1のブラ
    シの変位に対して、前記アシストトルクの比率に反比例
    して拡大されていることを特徴とする請求項1記載の電
    動式パワーステアリングシステムの異常検出制御装置。
  3. 【請求項3】 前記比較手段の高速比較部における第2
    の電極の通電範囲は、前記低速比較部における第1の電
    極の通電範囲に対して、前記アシストトルクの比率に反
    比例して拡大されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の電動式パワーステアリングシステムの異常検
    出制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010100286A (ja) * 2004-01-28 2010-05-06 Hitachi Automotive Systems Ltd レゾルバ/デジタル変換器及びこれを用いた制御システム
JP2019089355A (ja) * 2017-11-10 2019-06-13 Kyb株式会社 パワーステアリング装置

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