JPH10227161A - 車両用電波ユニット - Google Patents

車両用電波ユニット

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JPH10227161A
JPH10227161A JP3023397A JP3023397A JPH10227161A JP H10227161 A JPH10227161 A JP H10227161A JP 3023397 A JP3023397 A JP 3023397A JP 3023397 A JP3023397 A JP 3023397A JP H10227161 A JPH10227161 A JP H10227161A
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典利 古田
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史生 浅倉
Mitsugi Otsuka
貢 大塚
Hiroto Kamisaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低コストで取付スペースが小さい多機能型の電
波ユニットを提供する。 【解決手段】自動車には車外用電波ユニット3と車内用
電波ユニットとが備えられている。車外用電波ユニット
には、IDコードの照合にてドアをアンロックするスマ
ートエントリ機能および車両側面の接近物を検知する近
接センサ機能兼用の送受信アンテナ10,11が設けら
れ、車内用電波ユニットにはIDコードの照合にてエン
ジン始動可能にするスマートエントリ機能および車内へ
の侵入者を検知する侵入検知機能兼用の送受信アンテナ
が設けられている。車外用電波ユニット3のマイコン1
7は、車両の状態や乗員の有無にて機能を切り替える。
車内用電波ユニットのマイコンは、車両の状態や乗員の
有無にて機能を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両に搭載さ
れ、電波により各種の動作を行う車両用電波ユニットに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両用電波ユニットとして、
スマートエントリ装置(パッシブエントリ装置)や近接
センサ(バックソナー等)や侵入検知センサなどが用い
られている。これら装置について説明を加えると、以下
のようになる。
【0003】スマートエントリ装置(パッシブエントリ
装置)は、運転者がスマートカードを携帯し車両に近づ
いたとき、車両から送信する電波でスマートカードを認
識し、カードから応答されるIDコードを判定して、ド
アをアンロックするものである。この装置のアンテナ
は、ドアガラスやピラー内部やドアミラー内部や後部の
トランクのノブ付近に設置される。又、スマートカード
を携帯した正当な運転者が運転席に着座したときに、カ
ードのIDコードを認識して、エンジン始動可能状態に
する室内ユニットもある。この装置のアンテナは、フロ
ントパネルや中央コンソール付近に設置される。
【0004】又、近接センサは、車両の前方や後方や側
面にある物体を検出して、検出結果に応じて、運転者へ
の警報やブレーキシステムの制御を行うものであり、パ
ルスレーダやFM−CWレーダ等を用いている。このセ
ンサは、車両前方のバンパ内や外部ミラー内部や後方の
バンパ内部に設置される。
【0005】さらに、侵入検知センサは、車室内への侵
入者を検知するもので、電波の受信電界の変化により検
知する。つまり、送信機から発信された無変調の電波
は、人間等がその電波路に入り込むと、受信機側の受信
電界が変化するため、受信機の検波出力が追従して変化
する。この変化を検出することにより、車室内への侵入
者を検知することができる。同センサは車室内の中央コ
ンソール等に設置されている。
【0006】これらの装置は、いづれも、検知エリアや
通信エリアを限定するために、送信源としてマイクロ波
等を使用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な各システムは、同じような電波送信源を使用している
にも関わらず、システムは別体であり、3つのシステム
を車両に取り付けた場合、車外にスマートエントリ用
(パッシブエントリ用)のアンテナと近接センサのアン
テナが取り付けられ、車室内にスマートエントリ用(パ
ッシブエントリ用)のアンテナと侵入検知センサのアン
テナが取り付けられることになり、非常にコスト高で、
取付スペースが大きくなる。
【0008】そこで、この発明の目的は、低コストで、
取付スペースが小さくなる、多機能の車両用電波ユニッ
トを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、切替え手段により、動作許可判定手段の機能と
近接状態検出手段の機能が切り替えられる。
【0010】そして、動作許可判定手段は、送信アンテ
ナを用いて電波を送信するとともに当該電波に応答して
携帯用送受信機から送られてくる電波を受信アンテナを
用いて受信し、この受信電波によるIDコードが予め登
録されたIDコードと一致すると所定の動作を許可す
る。即ち、IDコードが一致すればドアのアンロック動
作等が行われる。このようにしてスマートエントリ装置
(パッシブエントリ装置)として機能する。
【0011】又、近接状態検出手段は、送信アンテナを
用いて電波を送信するとともに当該電波に対する被検出
対象による反射波を受信アンテナを用いて受信し、受信
した電波に基づいて被検出対象の状況を検知する。即
ち、車両に対し障害物が接近しすぎると警報を行う等し
て近接センサとして機能する。
【0012】つまり、スマートエントリ用(パッシブエ
ントリ用)の車外アンテナは、運転者が車室内にいない
とき作動するもであり、近接センサは走行中に作動すも
のであるから、両者が同時に作動することはない。よっ
て、スマートエントリ(パッシブエントリ)のための送
受信アンテナと、近接センサのための送受信アンテナと
を共通化して、切替え手段により両機能を使い分けて、
低コスト化、小スペース化が図られる。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、切替え手
段は、車両の状態により機能の切り替えを行う。請求項
3に記載の発明によれば、切替え手段は、乗員を検知し
たときには動作許可判定手段の機能に、また、乗員を検
知しないときには近接状態検出手段の機能に切り替えを
行う。このように乗員の有無を考慮した機能切替えを行
うと最適化できる。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、切替え手
段により、動作許可判定手段の機能と侵入検知手段の機
能が切り替えられる。そして、動作許可判定手段は、携
帯用送信機から送られてくる電波を受信アンテナを用い
て受信し、この受信電波によるIDコードが予め登録さ
れたIDコードと一致すると所定の動作を許可する。即
ち、IDコードが一致すれば車載エンジンを始動可能な
状態にする等が行われる。このようにしてスマートエン
トリ装置(パッシブエントリ装置)として機能する。
【0015】又、侵入検知手段は、送信アンテナを用い
て電波を送信するとともに当該電波を受信アンテナを用
いて受信し、受信した電波から電界の乱れに基づく車内
への侵入者を検知する。このように侵入検知センサとし
て機能する。
【0016】つまり、スマートエントリ用(パッシブエ
ントリ用)の車内アンテナは、正当な手段でドアがアン
ロックされた後で作動するものであり、侵入検知センサ
は正当な手段でドアがアンロックされるまで動作するも
のであるから、両者が同時に作動することはない。よっ
て、スマートエントリ(パッシブエントリ)のための送
受信アンテナと、侵入検知センサのための送受信アンテ
ナとを共通化して、切替え手段により両機能を使い分け
て、低コスト化、小スペース化が図られる。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、切替え手
段は、車両の状態により機能の切り替えを行う。請求項
6に記載の発明によれば、切替え手段は、乗員を検知し
たときには動作許可判定手段の機能に、また、乗員を検
知しないときには侵入検知手段の機能に切り替えを行
う。このように乗員の有無を考慮した機能切替えを行う
と最適化できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
の形態を図面に従って説明する。図1には車両用電波ユ
ニットを搭載した乗用車の右側面図を示し、図2には同
じく乗用車を後ろから見た図を示す。
【0019】図1,2において、車両のドアミラー2の
内部には車外用電波ユニット3が装着されている。つま
り、図3に示すように、ドアミラー2においては、ミラ
ーボディ5に鏡4が取り付けられ、ミラーボディ5はド
ア(車両本体)1に固定されている回動軸6により回動
可能に支持されている。鏡4の裏面におけるミラーボデ
ィ5内にはモータ収納室7が形成され、モータ収納室7
に駆動モータや駆動機構等が配置されている。この駆動
モータは、ドアミラー2を格納するモータや鏡4の上下
方向の向きを変更するモータや鏡4の左右方向の向きを
変更するモータを含む。又、ミラーボディ5の表層部に
車外用電波ユニット3が埋設されている。
【0020】車外用電波ユニット3は、スマートエント
リ機能と側面近接センサ機能とを有し、スマートエント
リ機能によりスマートエントリカードを携帯した運転者
が車両に近づいたときカードから応答されるIDコード
を判定してドアをアンロック状態にされ、近接センサ機
能により車両の側面にある物体を検出して運転者への警
報が行われる。
【0021】図4に示すように、車室内における天井部
中央に設けられたマップランプ8内には車内用電波ユニ
ット9が取付けられている。この車内用電波ユニット9
は、スマートエントリ機能と侵入検知機能とを有し、ス
マートエントリ機能によりスマートエントリカードを携
帯した正当な運転者が運転席に着座したときにエンジン
始動可能状態にされ、侵入検知機能により車室内への侵
入者が検知される。
【0022】図5には、車外用電波ユニット3の電気的
構成を示す。車外用電波ユニット3は、車外に向かって
電波を送信する送信アンテナ10、および車外からの電
波を受信する受信アンテナ11を備えている。送信アン
テナ10には発振部12が接続され、発振部12にてア
ンテナ10から2.45GHzの電波が送信できるよう
になっている。受信アンテナ11には受信部13を介し
て検波部14が接続されている。検波部14はスマート
エントリモード時にはIDコードを検波し、近接センサ
モード時には遅延信号を検出する。
【0023】発振部12には変調部15が接続され、変
調部15にてスマートエントリモードに先立ち呼出符号
を変調してアンテナ10から送信することができるとと
もに、近接センサモードに先立ち疑似ランダム信号を変
調してアンテナ10から発信することができるようにな
っている。又、発振部12および検波部14には遅延部
16が接続され、遅延部16は近接センサモード時に作
動する。
【0024】車外用電波ユニット3にはマイコン17が
備えられ、マイコン17は発振部12、変調部15、検
波部14と接続され、これらを制御する。本実施形態に
おいてはマイコン17にてアンロック処理手段と近接状
態検出手段と切替え手段とを構成している。
【0025】又、マイコン17は状態信号インターフェ
イス回路18から車両の状態および乗員の有無を示す各
種信号を入力する。具体的には、ドアの開閉を示すドア
開閉信号、車載エンジンにおけるスタート/ストップを
示すエンジン状態信号、ドアのロック状態を示すロック
/アンロック信号、乗員の検知信号を入力する。ドア開
閉信号はドア開閉スイッチから発せられ、ロック/アン
ロック信号はドアコントロールスイッチから発せられ、
乗員検知信号はシートに設けた荷重センサから発せられ
る。これら信号によりマイコン17はドアの開閉、エン
ジン状態、ドアのロック/アンロック、乗員の有無を検
知することができる。
【0026】又、マイコン17は出力回路19を介して
アンロック指令信号および近接物検知信号を出力する。
出力回路19にはボデーECUが接続され、ボデーEC
Uはドアロック/アンロック用アクチュエータ、警報ブ
ザーに接続されている。
【0027】尚、マイコン17は電源20と接続され、
電源20から電力の供給を受ける。図6には、携帯用送
受信機であるスマートエントリ用のカード21の電気的
構成を示す。同カード21は、カスタムIC22と変調
部23と送受信アンテナ24と電源25からなる。変調
部23は受信電波を変調する。カスタムIC22は受信
電界レベルがある閾値以上になると反応して応答を開始
する。
【0028】次に、このように構成した車外用電波ユニ
ット3の作用を説明する。図7には、マイコン17によ
る機能切替え処理を実行するためのフローチャートを示
す。
【0029】まず、マイコン17はステップ101でド
アの開閉をチェックし、ドア閉の時はステップ102に
移行してステップ102で乗員の有無をチェックし、乗
員が無いときはステップ103へ進み、乗員検知の時は
ステップ104へ進む。マイコン17はステップ104
ではエンジンの始動/停止をチェックし、停止の時は、
ステップ101に戻る。
【0030】マイコン17はステップ104においてエ
ンジン始動の時にはステップ105に移行して図5の変
調部15を制御して疑似ランダム符号信号(電波)をア
ンテナ10から送信させる。その後、マイコン17はス
テップ106で近接センサモードを設定する。これによ
り、電波ユニット3は近接センサとして作動する。
【0031】一方、マイコン17は乗員非検知時にステ
ップ103においてエンジンの始動/停止をチェック
し、エンジン始動の時はステップ101に戻る。マイコ
ン17はエンジンストップの時はステップ107に移行
してドアのロック/アンロックをチェックする。マイコ
ン17はロックの時はステップ108に移行して図5の
変調部15を制御してアンテナ10から呼出符号信号
(電波)を送信させる。その後、マイコン17はステッ
プ109でスマートエントリモードを設定する。これに
より、電波ユニット3はスマートエントリ装置として作
動する。
【0032】スマートエントリモードでは、呼出符号の
送信後における図6のスマートエントリカード21から
の応答を待つ。そして、スマートエントリカード21を
携帯した人が通信エリア内に入ると、スマートエントリ
カード21のIC22が、電波ユニット3からの電波に
応答してIDコードを送信する。送信されたIDコード
は電波ユニット3の受信アンテナ11を通して受信部1
3で受信され、検波部14を介してマイコン17に受信
IDコードが送られる。
【0033】マイコン17では、受信したIDコードと
予め登録されたIDコードとを照合して両コードが一致
すると(IDコードが正しければ)、図5の出力回路1
9よりアンロック指令信号をボデーECUに送信する。
この信号に応答してボデーECUはドアをアンロック駆
動する。その結果、ドアがアンロックされる。
【0034】次に、近接センサモード時の作動を説明す
る。図7のステップ105にて送信される疑似ランダム
信号は、図5の遅延部16により遅延され、被検出対象
が車両の近傍に存在すればその電波が反射され、受信ア
ンテナ11にて反射波が受信される。そして、マイコン
17は検波部14の受信信号と遅延部16の出力との相
関を検出する。受信信号と遅延信号が一致しているとき
は遅延部16による遅延量が電波を反射した物体と車両
との距離を表している。マイコン17は当該遅延量に対
応する反射信号が受信信号に含まれているか否かを検出
する。そして、受信信号に物体の反射信号が含まれてい
ると、その旨の信号を出力回路19に出力する。この近
接物検知信号によりボディECUは警報ブサーから警報
音を発して乗員に知らせる。つまり、受信信号と遅延部
16の出力が一致しているときは、遅延量が電波を反射
した物体との距離を表しているので、近接する物体の有
無を調べ、ある閾値以上の接近が確認されると(車両が
塀などに近づいた時や走行中に他の車両が近づいたこと
を検知し)、検出信号を出力して警報ブザーを駆動す
る。
【0035】尚、近接物検知の際に、ブレーキシステム
を制御してもよい。また、近接物検知の際に、側突用エ
アバッグをスタンバイ状態にすることにより、エアバッ
グの誤動作を無くすことができる。
【0036】このようにマイコン17は、ステップ10
1,102,103,104,107の処理にて車両の
状態(ドアの開閉状態、エンジン状態、ドアのロック/
アンロック)及び乗員の有無により近接センサ機能とス
マートエントリ機能とを切り替える。
【0037】次に、車内用電波ユニット9について説明
する。図8に車内用電波ユニット9の電気的構成図を示
す。車内用電波ユニット9は、車内に向かって電波を送
信する送信アンテナ30、および車内での電波を受信す
る受信アンテナ31を備えている。送信アンテナ30に
は発振部32が接続され、発振部32にて2.45GH
zの電波がアンテナ30から送信できるようになってい
る。受信アンテナ31には受信部33を介して検波部3
4が接続されている。検波部34はスマートエントリモ
ード時にはIDコードを検波し、侵入検知モード時に
は、疑似ランダム信号を検出する。
【0038】発振部32には変調部35が接続され、変
調部35にてスマートエントリモードに先立ち呼出符号
を変調してアンテナ30から送信することができるとと
もに、侵入検知モードに先立ち疑似ランダム信号を変調
してアンテナ30から送信することができるようになっ
ている。
【0039】車内用電波ユニット9にはマイコン36が
備えられ、マイコン36は発振部32、変調部35、検
波部34と接続され、これらを制御する。本実施形態に
おいてはマイコン36にてエンジン始動許可手段と侵入
検知手段と切替え手段とを構成している。
【0040】又、マイコン36は状態信号インターフェ
イス回路37から車両の状態および乗員の有無を示す各
種信号を入力する。具体的には、ドアの開閉を示すドア
開閉信号、ドアのロック状態を示すロック/アンロック
信号、乗員の検知信号を入力する。ドア開閉信号はドア
開閉スイッチから発せられ、ロック/アンロック信号は
ドアコントロールスイッチから発せられ、乗員検知信号
はシートに設けた荷重センサから発せられる。これら信
号によりマイコン36はドアの開閉、ドアのロック/ア
ンロック、乗員の有無を検知することができる。
【0041】又、マイコン36は出力回路38を介して
エンジン始動許可信号および侵入検知信号を出力する。
出力回路38には盗難防止ECUが接続され、盗難防止
ECUはエンジン制御用ECUおよび警報ブザーに接続
されている。
【0042】尚、マイコン36は電源39と接続され、
電源39から電力の供給を受ける。図9には、携帯用送
受信機であるスマートエントリ用のカード40の電気的
構成を示す。同カード40は、カスタムIC41と変調
部42と送受信アンテナ43と電源44からなる。変調
部42は受信電波を変調する。カスタムIC41は受信
電界レベルがある閾値以上になると反応して応答を開始
する。
【0043】次に、このように構成した車内用電波ユニ
ット9の作用を説明する。図10には、マイコン36に
よる機能切替え処理を実行するためのフローチャートを
示す。
【0044】まず、マイコン36はステップ201でド
アの開閉をチェックし、ドア閉の時はステップ202へ
進む。マイコン36はステップ202では乗員の有無を
チェックし、乗員検知の時はステップ203に進み、ス
マートエントリの呼出符号信号(電波)をアンテナ30
から送信させる。その後、マイコン36はステップ20
4でスマートエントリモードを設定する。
【0045】一方、マイコン36はステップ202にお
いて乗員非検知の時は、ステップ205へ進みドアのロ
ック/アンロックをチェックする。マイコン36はロッ
クの時はステップ206へ進み、疑似ランダム符号信号
(電波)をアンテナ30から送信させる。その後、マイ
コン36はステップ207で侵入検知モードを設定す
る。
【0046】次に、スマートエントリモード時の作動に
ついて説明する。図8の送信アンテナ30を通して発振
部32から呼出符号を送信した後においてスマートエン
トリカード40を携帯した運転者が運転席に着座してい
ると、図9のIC41はIDコードをカード40から送
信する。
【0047】車内用電波ユニット9のマイコン36は受
信アンテナ31を通して電波を受信し、受信したIDコ
ードと予め用意したIDコードとを照合して両コードが
一致すると正当なIDコードであると判定して出力回路
38からエンジン始動許可信号を盗難防止ECUへ送信
する。この許可信号の出力にてエンジンが始動可能な状
態にされる。その結果、エンジンの始動を行うことがで
きるようになる。
【0048】又、不正なコード信号を受信したとき、ま
たはコード信号が受信されなかったときは、エンジン始
動禁止信号を出力回路38から盗難防止ECUへ送信す
る。この禁止信号の出力にてエンジン始動が禁止され
る。その結果、エンジンの始動を行うことができなくな
る。
【0049】次に、侵入検知モード時の作動を説明す
る。図10のステップ206の処理にて送信された疑似
ランダム符号は、図8のアンテナ31を通して受信部3
3で受信され、同受信された信号は検波部34で検波さ
れ、送信原信号が得られる。ここで、ディジタル変調に
おいては復調したディジタル原信号の符号誤り率と受信
電波のC/N比(搬送波/ノイズ比)との間に一定の関
係があることは良く知られている。当然に、C/N比が
悪化するほど符号誤り率は大きくなる。
【0050】そして、同C/N比は電波伝搬路の状態に
よる電界変動により変動する。そのため、侵入物体がな
い車室内では、符号誤り率は、ほとんど一定値となり変
動はない。侵入物体等がある場合は、車室内の電界の乱
れにより、C/N比が悪くなる。
【0051】マイコン36はある閾値以上のC/Nとな
ったとき、「侵入あり」として検出する。そして、マイ
コン36は侵入検知信号を出力回路38に出力して、エ
ンジン始動を許可せず、警報ブザーから警報音を発す
る。
【0052】つまり、侵入検知の際に、疑似乱数を変調
して送信し、受信後復調して信号を取り出すが、この
際、符号誤り率と受信電波のC/N比(搬送波/ノイズ
比)との間に一定の関係があり、C/N比が悪くなるほ
ど符号誤り率は大きくなりC/N比は電波伝搬路の状態
による電界変動により変化するので、変動誤り率がある
閾値より大きい場合は、侵入有りと判断することができ
る。
【0053】このようにマイコン17は、図10のステ
ップ201,202,205の処理にて車両の状態(ド
アの開閉状態、ドアのロック/アンロック)及び乗員の
有無により侵入検知機能とスマートエントリ機能とを切
り替える。
【0054】これまで説明したように、スマートエント
リカード21を携帯し、車両に近づくだけでドアをアン
ロックできるスマートエントリシステムと近接センサ機
能を備えた車外用電波ユニット3により、現状よりも省
スペース、低コストでアンロック装置と近接センサを実
現することができる。又、侵入検知機能とスマートエン
トリ機能を待った車内用電波ユニット9によりスマート
エントリ車室内ユニットを用いて高性能な盗難防止装置
を低コストで提供することができる。
【0055】つまり、車両側面に、側面近接センサ機能
とドアアンロック用スマートエントリ機能とを備えた車
外アンテナユニット3を設置するとともに、車室内の天
井部に、侵入検知機能と乗員認証用スマートエントリ機
能とを備えた車内アンテナユニット9を設置することに
より、安全性、セキュリティ性の機能を備えたインテリ
ジェントな車両制御装置とすることができる。
【0056】換言すれば、スマートエントリ装置の車外
アンテナユニットと近接センサを一体とし、また、スマ
ートエントリ装置の車内アンテナユニットと侵入検知セ
ンサを一体とし、車外スマートエントリ機能と近接セン
サ機能、および車内スマートエントリ機能と侵入検知機
能を車両状態等により切り替えて作動させることによ
り、各機能を有する電波ユニットを4個別体で設ける場
合に比べ、低コストで、取付スペースが小さくなる。
【0057】このように本実施の形態は、下記の特徴を
有する。 (イ)図5の車外用電波ユニット3において、マイコン
17により、IDコードの照合にてドアをアンロックす
るスマートエントリ機能と、被検出対象の状況検出を行
う近接センサ機能とを切り替えて、送受信アンテナ1
0,11を共通化して両機能を使い分けて、低コスト
化、小スペース化を図ることができる。又、車両の状態
や乗員の有無により機能(モード)を切り替えることに
より自動切替え制御を行うことができる。 (ロ)図8の車内用電波ユニット9において、マイコン
36により、IDコードの照合にてエンジンを始動可能
な状態にするスマートエントリ機能と、車内への侵入者
を検知する侵入検知機能を切り替えて、送受信アンテナ
30,31を共通化して両機能を使い分けて、低コスト
化、小スペース化を図ることができる。又、車両の状態
や乗員の有無により機能(モード)を切り替えることに
より自動切替え制御を行うことができる。
【0058】これまで述べてきた実施の形態以外にも、
下記のように実施してもよい。侵入検知および近接検知
で、無変調の電波を利用した検知方法を用いてもよい。
この方法を用いると、低コストで実現することができ
る。
【0059】又、図3に示す本例では車外用電波ユニッ
ト3をドアミラー2に埋設しているが、車両の側面での
他の車外用電波ユニットの設置場所としては、図1にお
いて車外用電波ユニット3’にて示すように窓ガラス部
(センターピラーの横)でもよい。
【0060】さらに、車両の側面以外の車外用電波ユニ
ットの設置場所としては、図2において車外用電波ユニ
ット3’’にて示すように、車両における後部トランク
部でもよい。車外用電波ユニット3’’を後部トランク
部に設けた場合には、後方近接センサの機能とトランク
オープン用のスマートエントリ機能を持つことになる。
【0061】さらには、図4に示す本例では車内用電波
ユニットをマップランプ8内に設けたが、他の車内用電
波ユニットの設置場所としては、図4において車内用電
波ユニット9’にて示すように中央パネルでもよい。こ
のような場所(マップランプ8や中央パネル部)に設置
すると、侵入検知モードの際に車室内全体に指向性を持
たせることができる。
【0062】又、車外用電波ユニット3と車内用電波ユ
ニット9の両方を搭載した車両について述べたが、一方
のユニットのみ車両に搭載してもよい。さらに、マイコ
ンにて機能(モード)の切替えを行ったが、手動スイッ
チにより切り替えてもよい。
【0063】さらには、車外アンテナを用いたスマート
エントリとしてドアまたはトランクをアンロックする場
合について説明し、又、車内アンテナを用いたスマート
エントリとしてエンジンの始動を許可する場合について
説明したが、他の所定の動作に対し許可を与える処理と
してもよい。また、車内アンテナを用いたスマートエン
トリとして電波を送信して該電波に応答してカードから
送られてくる電波を受信する場合について説明したが、
カードから送られてくる電波を受信してコード照合する
ものであってもよい。即ち、少なくとも受信機能があれ
ばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態における車両用電波ユニットを搭
載した車両の右側面図。
【図2】 同じく車両用電波ユニットを搭載した車両を
後ろから見た図。
【図3】 ドアミラーの断面図。
【図4】 車室内を示す図。
【図5】 車外用電波ユニットの電気的構成図。
【図6】 スマートエントリ用カードの電気的構成図。
【図7】 車外用電波ユニットの作用を説明するための
フローチャート。
【図8】 車内用電波ユニットの電気的構成図。
【図9】 スマートエントリ用カードの電気的構成図。
【図10】 車内用電波ユニットの作用を説明するため
のフローチャート。
【符号の説明】
3…車外用電波ユニット、9…車内用電波ユニット、1
0…送信アンテナ、11…受信アンテナ、17…マイコ
ン、30…送信アンテナ、31…受信アンテナ、36…
マイコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 貢 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 上坂 廣人 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車外に向かって電波を送信する送信アン
    テナと、 車外からの電波を受信する受信アンテナと、 前記送信アンテナを用いて電波を送信するとともに当該
    電波に応答して携帯用送受信機から送られてくる電波を
    前記受信アンテナを用いて受信し、この受信電波による
    IDコードが予め登録されたIDコードと一致すると所
    定の動作を許可する動作許可判定手段と、 前記送信アンテナを用いて電波を送信するとともに当該
    電波に対する被検出対象による反射波を前記受信アンテ
    ナを用いて受信し、受信した電波に基づいて被検出対象
    の状況を検知する近接状態検出手段と、 前記動作許可判定手段の機能と前記近接状態検出手段の
    機能を切り替える切替え手段とを備えたことを特徴とす
    る車両用電波ユニット。
  2. 【請求項2】 切替え手段は、車両の状態により機能の
    切り替えを行うものである請求項1に記載の車両用電波
    ユニット。
  3. 【請求項3】 切替え手段は、乗員を検知したときには
    動作許可判定手段の機能に、また、乗員を検知しないと
    きには近接状態検出手段の機能に切り替えを行うもので
    ある請求項1に記載の車両用電波ユニット。
  4. 【請求項4】 車内に向かって電波を送信する送信アン
    テナと、 車内での電波を受信する受信アンテナと、 携帯用送信機から送られてくる電波を前記受信アンテナ
    を用いて受信し、この受信電波によるIDコードが予め
    登録されたIDコードと一致すると所定の動作を許可す
    る動作許可判定手段と、 前記送信アンテナを用いて電波を送信するとともに当該
    電波を前記受信アンテナを用いて受信し、受信した電波
    から電界の乱れに基づく車内への侵入者を検知する侵入
    検知手段と、 前記動作許可判定手段の機能と前記侵入検知手段の機能
    を切り替える切替え手段とを備えたことを特徴とする車
    両用電波ユニット。
  5. 【請求項5】 切替え手段は、車両の状態により機能の
    切り替えを行うものである請求項4に記載の車両用電波
    ユニット。
  6. 【請求項6】 切替え手段は、乗員を検知したときには
    動作許可判定手段の機能に、また、乗員を検知しないと
    きには侵入検知手段の機能に切り替えを行うものである
    請求項4に記載の車両用電波ユニット。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001214652A (ja) * 1999-11-10 2001-08-10 Valeo Securite Habitacle 自動車用のハンドフリーアクセス装置及びエンジン始動装置
JP2003500957A (ja) * 1999-05-25 2003-01-07 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 遠隔アクセス制御方法および装置
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JP2018536570A (ja) * 2015-09-11 2018-12-13 ヴァレオ、コンフォート、アンド、ドライビング、アシスタンスValeo Comfort And Driving Assistance 自動車両を制御するための電子ユニット及び携帯端末を用いて自動車両の機能を監視する方法

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