JPH10227208A - 自動車用排気消音装置 - Google Patents

自動車用排気消音装置

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JPH10227208A
JPH10227208A JP9030480A JP3048097A JPH10227208A JP H10227208 A JPH10227208 A JP H10227208A JP 9030480 A JP9030480 A JP 9030480A JP 3048097 A JP3048097 A JP 3048097A JP H10227208 A JPH10227208 A JP H10227208A
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tube
chamber
pass tube
volume chamber
valve
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Satoru Sasaki
哲 佐々木
Kazushige Maeda
和茂 前田
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01N1/00Silencing apparatus characterised by method of silencing
    • F01N1/16Silencing apparatus characterised by method of silencing by using movable parts
    • F01N1/166Silencing apparatus characterised by method of silencing by using movable parts for changing the flow path through the silencer or for adjusting the dimensions of a chamber or a pipe

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用排気消音装置において、排気圧力損
失を増大させることなく、排気騒音を十分に低減する。 【解決手段】 インレットチューブ7とテールチューブ
10が共に連通する拡張室2と、拡張室2と第一パスチ
ューブ11を介して連通する第一容積室3と、拡張室2
と第三パスチューブ13を介して連通する第二容積室4
と、第一容積室3と第二容積室4を連通する第二パスチ
ューブ12と、拡張室2に対する第一容積室3または第
二容積室4の圧力差が大きくなるのに伴って第一パスチ
ューブ11または第三パスチューブ13を開くバルブ1
4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に備えら
れるエンジンの排気系から発する騒音の低減をはかるた
めの自動車用排気消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来の自動車用排気消音装置
としては、エンジンの低回転域から高回転域にわたっ
て、排気圧力損失を増大させることなく、排気騒音を低
減させるように、排気圧力に応動するバルブを設けて、
排気ガスの流路を変えるようにしたものがある。
【0003】この種の自動車用排気消音装置の先行技術
としては、WO95/13460号公報として開示され
たものや、図24に示すようなものがある。
【0004】これについて説明すると、筒状をしたマフ
ラ201の内部は各端板205、206により第一拡張
室202、第二拡張室203と、容積室204にそれぞ
れ仕切られる。
【0005】図示しないエンジンからの排気ガスをマフ
ラ201へ導く排気導入管路として設けられるインレッ
トチューブ207は、その一端が第一拡張室202に開
口し、エンジンからの排気ガスを第一拡張室202に導
く。
【0006】マフラ201からの排気ガスを外部に導く
排出管路として設けられるテールチューブ210は、そ
の一端が第二拡張室203に開口し、第二拡張室203
の排気ガスを外部に導く。
【0007】共鳴要素として、容積室204は2本の首
管214を介して第一拡張室202に連通し、所定の周
波数の排気音を減衰する。
【0008】第一拡張室202と第二拡張室203を連
通するパスチューブ213を備える。
【0009】容積室204と第二拡張室203を連通す
るパスチューブ215を備え、パスチューブ215を排
気圧力により開閉するバルブ216を備える。
【0010】バルブ216が閉弁するエンジンの低回転
域に、第一拡張室202に流入した排気ガスの全量はパ
スチューブ213から第二拡張室203を経てテールチ
ューブ210を通って排出される。このとき、容積室2
04は首管214を介して第一拡張室202に連通し、
所定の周波数の排気音を減衰する共鳴要素として働く。
【0011】エンジンの高回転域にバルブ216が開弁
すると、第一拡張室202に流入した排気ガスの一部は
第一首管を通って容積室204に流入し、容積室204
からパスチューブ215を通って第二拡張室203に流
入し、第二拡張室203からテールチューブ210を通
って外部へと排出される。第一拡張室202に流入した
排気ガスの残りはパスチューブ213を通って第二拡張
室203に流入し、第二拡張室203からテールチュー
ブ210を通って外部へと排出される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置にあっては、限られたマフラ201の容積
のなかで二つの拡張室202と203を画成する構造の
ため、各拡張室202,203の容積がそれぞれ小さく
なり、低周波数の排気音を十分に低減することが難し
い。
【0013】また、低周波数の排気音を低減するため
に、パスチューブ213を小径化することも考えられる
が、高回転時にマフラ201を通過する排気ガス量が多
くなると、小径のパスチューブ213を通過する排気ガ
スの気流音が大きくなり、結果としてテールチューブ2
10から外部に放出される排気音が大きくなってしま
う。
【0014】バルブ216が開いたときの音響経路は、
インレットチューブ207→第一拡張室202→パスチ
ューブ213→第二拡張室203→テールチューブ21
0となる音響経路1と、インレットチューブ207→第
一拡張室202→各首管214→容積室204→パスチ
ューブ215→第二拡張室203→テールチューブ21
0となる音響経路2がある。
【0015】音響経路2の共鳴系は音響経路1に対して
略1自由度系の共鳴器として作用することになり、その
反共鳴により圧力ピークが発生する。その反共鳴と同一
周波数で音響経路2にも圧力ピークが発生する。音響経
路1と音響経路2の位相関係を見ると、共鳴周波数を境
に、音響経路1側の位相が略180度ずれるため、音響
経路1と音響経路2の圧力波は略逆相である。それぞれ
の音圧レベルを比べると、反共鳴以降の音響経路2で発
生している音圧レベルは急激に小さくなる。したがっ
て、それぞれの音響経路1,2の圧力波が合成される合
流部では位相が逆相であるにもかかわらず、音圧レベル
差が大きいため、合成圧力波の音圧レベルは小さくなら
ず、結果としてテールチューブ210から外部に放出さ
れる排気音が大きくなってしまう。
【0016】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、自動車用排気消音装置において、排気圧力損
失を増大させることなく、排気騒音を十分に低減するこ
とを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の自動車
用排気消音装置は、エンジンの排気ガスを導入するイン
レットチューブと、排気ガスを外部に排出するテールチ
ューブと、インレットチューブとテールチューブが共に
連通する拡張室と、拡張室と第一パスチューブを介して
連通する第一容積室と、拡張室と第三パスチューブを介
して連通する第二容積室と、第一容積室と第二容積室を
連通する第二パスチューブと、拡張室に対する第一容積
室または第二容積室の圧力差が大きくなるのに伴って第
一パスチューブまたは第三パスチューブを開くバルブと
を備えるものとした。
【0018】請求項2に記載の自動車用排気消音装置
は、請求項1に記載の発明において、前記第一パスチュ
ーブをインレットチューブと一体的に形成し、インレッ
トチューブに拡張室に開口する複数の小孔を形成し、各
小孔の開口率を第一パスチューブを開くバルブを備える
場合に第一パスチューブの圧力が第一容積室より上昇す
るように、また第三パスチューブを開くバルブを備える
場合に第三パスチューブの圧力が第一容積室より上昇す
るようにそれぞれ設定するものとした。
【0019】請求項3に記載の自動車用排気消音装置
は、請求項1に記載の発明において、前記第一パスチュ
ーブをインレットチューブと別体で形成し、第一パスチ
ューブをインレットチューブと同軸上に配置し、第一パ
スチューブとインレットチューブの間に間隙を画成し、
拡張室に対する第二容積室の圧力差が大きくなるのに伴
って第三パスチューブを開くバルブを備え、間隙の開口
率を第三パスチューブの圧力が第一容積室より上昇する
ように設定するものとした。
【0020】請求項4に記載の自動車用排気消音装置
は、請求項1に記載の発明において、前記第一パスチュ
ーブをインレットチューブと一体的に形成し、インレッ
トチューブに第一容積室に開口する複数の小孔を形成
し、拡張室に対する第二容積室の圧力差が大きくなるの
に伴って第三パスチューブを開くバルブを備え、各小孔
の開口率を第三パスチューブの圧力が拡張室より上昇す
るように設定するものとした。
【0021】請求項5に記載の自動車用排気消音装置
は、請求項1に記載の発明において、前記第一パスチュ
ーブをインレットチューブから分岐して形成するものと
した。
【0022】請求項6に記載の自動車用排気消音装置
は、請求項1から5のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記第二容積室を拡張室と第一容積室の間に配置
し、第一パスチューブを第二容積室を貫通して設けるも
のとした。
【0023】請求項7に記載の自動車用排気消音装置
は、請求項1から5のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記拡張室を第二容積室と第一容積室の間に配置
し、第二パスチューブを拡張室を貫通して設けるものと
した。
【0024】請求項8に記載の自動車用排気消音装置
は、請求項1から6のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記第二容積室を拡張室と第一容積室の間に配置
し、第二パスチューブと第三パスチューブをテールチュ
ーブの同軸上に配置するものとした。
【0025】請求項9に記載の自動車用排気消音装置
は、請求項1から6のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記容積室を仕切る端板を備え、前記バルブは端板
から突出する管状の弁座と、弁座に着座する弁体と、弁
体を閉弁方向に付勢するリターンスプリングとを備え、
弁座の内側に第一パスチューブまたは第三パスチューブ
を連通させるものとした。
【0026】請求項10に記載の自動車用排気消音装置
は、請求項9に記載の発明において、前記弁体を回動可
能に支持する軸と、軸を支持するブラケットを備え、ブ
ラケットを弁座に一体的に形成するものとした。
【0027】請求項11に記載の自動車用排気消音装置
は、請求項1から8のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記容積室を仕切る端板を備え、前記バルブは端板
と一体的に形成される弁座と、弁座に着座する弁体と、
弁体を閉弁方向に付勢するリターンスプリングとを備
え、弁座の内側に第一パスチューブまたは第三パスチュ
ーブを連通させるものとした。
【0028】請求項12に記載の自動車用排気消音装置
は、請求項11に記載の発明において、前記第一パスチ
ューブまたは第三パスチューブを弁体と一体的に形成す
るものとした。
【0029】
【発明の作用および効果】請求項1に記載の自動車用排
気消音装置において、バルブが閉弁するエンジン低回転
域に、インレットチューブから拡張室に流入した排気ガ
スの全部は拡張室からテールチューブを通って排出さ
れ、拡張室は排気音を減衰する拡張要素として働く。
【0030】インレットチューブとテールチューブが共
通の拡張室に開口するため、拡張室の容積を限られたマ
フラの容積の範囲内で最大限に確保できる。このため、
インレットチューブから拡張室へとつながる容積の拡張
比が大きく、排気音を拡張作用により低減する効果を高
められる。
【0031】このとき、第二容積室が第三パスチューブ
を介して拡張室に連通して所定の周波数の排気音を減衰
する一段目の共鳴器を構成する場合、第一容積室が第二
パスチューブを介して第二容積室に連通して所定の周波
数の排気音を減衰する二段目の共鳴器を構成する。ま
た、第一容積室が第一パスチューブを介して拡張室に連
通して所定の周波数の排気音を減衰する一段目の共鳴器
を構成する場合、第二容積室が第二パスチューブを介し
て第一容積室に連通して所定の周波数の排気音を減衰す
る二段目の共鳴器を構成する。すなわち、拡張室に対し
て二つの共鳴器が直列に接続されているため、連結され
た共鳴要素の消音周波数をかなり低周波数に設定するこ
とが可能となる。こうして、バルブが閉弁することによ
り、エンジンの低回転時に同期した低次数成分に対する
消音特性を高めて、車室内の排気こもり音を低減するこ
とができる。
【0032】エンジンの高回転域にバルブが開弁する
と、拡張室に流入した排気ガスの一部はテールチューブ
を通って外部へと排出される一方、拡張室に流入した排
気ガスの残りは第一パスチューブを通って第一容積室に
流入し、第一容積室から第二パスチューブを通って第二
容積室に流入し、第二容積室から第三パスチューブを通
って拡張室へと流入し、拡張室からテールチューブを通
って外部へと排出される。これにより、排気圧力損失の
増大を抑えられ、エンジンの出力向上がはかれる。
【0033】バルブが開いたときの音響経路は、インレ
ットチューブ→拡張室→テールチューブとなる音響経路
1と、インレットチューブ→拡張室→第一パスチューブ
→第一容積室→第二パスチューブ→第二容積室→第三パ
スチューブ→拡張室→テールチューブとなる音響経路2
がある。この二つの音響経路1、2は共通の拡張室に対
して音響的に開口端を有し、音響経路2は音響経路1に
対して略2自由度系の共鳴器として作用することになる
ため、拡張室にて位相が180度ずれ、かつ音圧レベル
が略同等の圧力波を干渉させて、相殺することが可能と
なり、排気騒音の増大を抑えることができる。
【0034】請求項2に記載の自動車用排気消音装置に
おいて、第一パスチューブをインレットチューブと一体
的に形成することにより、第一パスチューブの長さおよ
び開口径を十分に大きく設定することが可能となる。共
鳴器を構成する第一パスチューブの長さおよび開口径に
対する設定自由度が大きく確保されることにより、エン
ジンの低回転時に同期した低次数成分に対する消音特性
を高めて、車室内の排気こもり音を低減することができ
る。
【0035】また、第一パスチューブとインレットチュ
ーブを一体化することにより、加工費や組立費用を安価
にすることができる。
【0036】各小孔の開口率を第一パスチューブを開く
バルブを備える場合に第一パスチューブの圧力が第一容
積室より上昇するように、また第三パスチューブを開く
バルブを備える場合に第三パスチューブの圧力が第一容
積室より上昇するようにそれぞれ設定することにより、
エンジンの高回転域にバルブが開弁すると、インレット
チューブから導かれる排気ガスの一部は拡張室からテー
ルチューブを通って外部へと排出される一方、排気ガス
の残りは第一パスチューブを通って第一容積室に流入
し、第一容積室から第二パスチューブを通って第二容積
室に流入し、第二容積室から第三パスチューブを通って
拡張室へと流入し、拡張室からテールチューブを通って
外部へと排出される。このようにして、排気ガスはマフ
ラ内で2系統に分流することにより、排気圧力損失の増
大を抑えられ、エンジンの出力向上がはかれる。
【0037】請求項3に記載の自動車用排気消音装置に
おいて、バルブが閉弁するエンジン低回転域に、インレ
ットチューブから第一パスチューブとの間隙を通って拡
張室に流入した排気ガスの全部は拡張室からテールチュ
ーブを通って排出され、拡張室は排気音を減衰する拡張
要素として働く。
【0038】インレットチューブと第一パスチューブの
間に画成される間隙は、その長さを大きく設定すること
が可能となる。これにより、小径のパイプをインレット
チューブと拡張室の間に配置した場合と同様に、インレ
ットチューブから拡張室にかけての拡張作用により排気
音を減衰する効果を高められる。
【0039】このとき、第一容積室は、第一パスチュー
ブを介して拡張室に連通し、所定の周波数の排気音を減
衰する第一共鳴器を構成する。
【0040】第一パスチューブはインレットチューブと
別体で形成され、インレットチューブに嵌合する構造の
ため、第一パスチューブの長さおよび開口径を十分に大
きく設定することが可能となり、低周波数の消音特性を
向上できる。
【0041】請求項4に記載の自動車用排気消音装置に
おいて、第一パスチューブをインレットチューブと一体
的に形成することにより、第一パスチューブの長さおよ
び開口径を十分に大きく設定することが可能となる。共
鳴器を構成する第一パスチューブの長さおよび開口径に
対する設定自由度が大きく確保されることにより、エン
ジンの低回転時に同期した低次数成分に対する消音特性
を高めて、車室内の排気こもり音を低減することができ
る。
【0042】各小孔の開口率を第三パスチューブの圧力
が拡張室より上昇するように設定したため、エンジンの
高回転域にバルブが開弁すると、インレットチューブか
ら導かれる排気ガスの一部は拡張室からテールチューブ
を通って外部へと排出される一方、排気ガスの残りは小
孔を通って第一容積室に流入し、第一容積室から第二パ
スチューブを通って第二容積室に流入し、第二容積室か
ら第三パスチューブを通って拡張室へと流入し、拡張室
からテールチューブを通って外部へと排出される。この
ようにして、排気ガスはマフラ内で2系統に分流するこ
とにより、排気圧力損失の増大を抑えられ、エンジンの
出力向上がはかれる。
【0043】請求項5に記載の自動車用排気消音装置に
おいて、第一パスチューブはインレットチューブから分
岐して形成される構造のため、第一パスチューブの長さ
および開口径に対する設定自由度が拡がり、低周波数の
消音特性を向上できる。
【0044】請求項6に記載の自動車用排気消音装置に
おいて、第一パスチューブを第二容積室を貫通して設け
たため、その長さを大きくして、共鳴周波数をより低周
波側に設定することが可能となり、エンジンの低回転時
に同期した低次数成分に対する消音特性を高めて、車室
内の排気こもり音を低減することができる。
【0045】請求項7に記載の自動車用排気消音装置に
おいて、第二パスチューブは拡張室を貫通して設けられ
るため、その長さを大きく設定することが可能となり、
音響経路2の消音特性が向上し、高回転域における排気
騒音の低減がはかれる。
【0046】請求項8に記載の自動車用排気消音装置に
おいて、第二パスチューブと第三パスチューブをテール
チューブの同軸上に配置することにより、バルブが開弁
するエンジン高回転域に、第一容積室に流入した排気ガ
スは第二パスチューブ、第三パスチューブ、テールチュ
ーブと順に通って直線的に流れるため、排気圧力損失を
低減できる。
【0047】請求項9に記載の自動車用排気消音装置に
おいて、バルブは、端板から突出する管状の弁座を備
え、弁座の内側に第一パスチューブまたは第三パスチュ
ーブが連通する構造により、異なる径の第一パスチュー
ブまたは第三パスチューブに対して共通の弁座を用いる
ことが可能となり、異なるエンジンに対して弁座を共通
化して生産性を高めることができる。
【0048】請求項10に記載の自動車用排気消音装置
において、バルブは軸を支持するブラケットを弁座と一
体的に形成することにより、バルブを端板等と独立した
ユニット部品として設けることが可能となり、バルブの
品質向上がはかれる。
【0049】請求項11に記載の自動車用排気消音装置
において、弁座が端板と一体的に形成される構造によ
り、部品数を減らして、軽量化がはかれる。
【0050】請求項12に記載の自動車用排気消音装置
において、第一パスチューブまたは第三パスチューブが
弁体と一体的に形成される構造により、部品数を減らし
て、軽量化がはかれる。
【0051】
【発明の実施形態】以下、本発明の第一の実施形態を添
付図面に基づいて説明する。
【0052】図1に示すように、筒状をしたマフラ1の
内部は各端板5、6により第二容積室4、拡張室2、第
一容積室3にそれぞれ仕切られる。この実施形態では、
拡張室2が第二容積室4と第一容積室3の間に配置され
る。
【0053】図示しないエンジンからの排気ガスをマフ
ラ1へ導く排気導入管路としてインレットチューブ7が
設けられる。インレットチューブ7は、後述する第一パ
スチューブ11と一体的に形成され、その途中に形成さ
れた多数の小孔8を介して拡張室2に連通し、エンジン
からの排気ガスを拡張室2に導く。
【0054】マフラ1からの排気ガスを外部に導く排出
管路として設けられるテールチューブ10は、その一端
が拡張室2に開口し、拡張室2の排気ガスを外部に導
く。
【0055】テールチューブ7の途中には吸音チャンバ
9が設けられる。吸音チャンバ9は多孔質管の周囲を包
む吸音材と、吸音材の周囲を覆う外筒を備えて、テール
チューブ7を通過する過程で排気音が吸音材により減衰
されるようになっている。
【0056】共鳴要素として、第二容積室4は第三パス
チューブ13を介して拡張室2に連通する。拡張室2の
脈動圧力が第三パスチューブ13を介して第二容積室4
に導かれ、所定の周波数の排気音を減衰する。第三パス
チューブ13は、端板5,6を貫通して設けられる。
【0057】上記共鳴要素に対して直列に接続する共鳴
要素として、第一容積室3は第二パスチューブ12を介
して第二容積室4に連通する。第二容積室4の脈動圧力
が第二パスチューブ12を介して第一容積室3に導か
れ、所定の周波数の排気音を減衰する。
【0058】第一容積室3は第一パスチューブ11を介
して拡張室2に連通し、第一パスチューブ11を排気圧
力により開閉するバルブ14を備える。第一パスチュー
ブ11は端板6を貫通して設けられる。
【0059】各小孔8の開口率は第一パスチューブ11
の圧力が拡張室2より上昇するように設定される。
【0060】バルブ14は後述するようにエンジンの低
回転域にリターンスプリングの付勢力により閉弁し、エ
ンジンの高回転域に拡張室2と第一容積室3の圧力差が
所定値を超えて上昇するとリターンスプリングに抗して
開弁するようになっている。図2、図3にも示すよう
に、バルブ14は第一パスチューブ11の第一容積室3
に開口する端部を開閉するように設けられる。
【0061】端板6から第一容積室3に突出する管状の
弁座20が設けられる。弁座20は端板6に固着され
る。第一パスチューブ11は端板6を貫通し、弁座20
の内側に嵌合している。
【0062】なお、弁座20は第一パスチューブ11と
一体的に形成してよい。この場合、部品数を減らして、
軽量化がはかれる。
【0063】ラッパ状に拡径した弁座20に着座する弁
体22が設けられる。円盤状をした弁体22の一端は軸
18を介して回動可能に支持される。
【0064】軸18を支持するブラケット19が設けら
れ、ブラケット19はその一端が端板6に溶接等により
結合される。
【0065】弁体22を弁座20に押し付け付勢するリ
ターンスプリング17が設けられる。コイル状をしたリ
ターンスプリング17は軸18を挿通して設けられる。
リターンスプリング17はその一端が弁体22に当接
し、その他端がブラケット19に当接し、その弾性復元
力により弁体22を弁座20に押し付けるようになって
いる。第一容積室3と第一容積室3の圧力差が所定値を
超えて上昇すると、リターンスプリング17に抗して弁
体22が、図3に2点鎖線で示すように、弁座21から
離れるようになっている。
【0066】弁座21の弁体22に対する接合部には緩
衝材21が取付けられる。環状をした緩衝材21は弾性
材により形成され、弁体22が弁座21に着座するとき
の衝撃を吸収し、打音を小さくしている。緩衝材21を
設けなくても、弁体22が弁座21に着座するときに生
じる打音が十分に小さい場合は、緩衝材21を廃止して
もよい。
【0067】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0068】バルブ14が閉弁するエンジン低回転域
に、拡張室2に流入した排気ガスの全部は拡張室2から
テールチューブ10を通って排出される。すなわち、排
気ガスの流れる経路は、インレットチューブ7→小孔8
→拡張室2→テールチューブ10となり、拡張室2は排
気音を減衰する拡張要素として働く。
【0069】インレットチューブ7とテールチューブ1
0が共通の拡張室2に開口しているため、拡張室2の容
積を限られたマフラ1の容積の範囲内で最大限に確保す
ることができる。このため、インレットチューブ7から
各小孔8を介して拡張室2へとつながる容積の拡張比が
大きく、排気音をマフラ1内における拡張作用により低
減する効果を高められる。
【0070】このとき、第二容積室4は、第三パスチュ
ーブ13を介して拡張室2に連通し、所定の周波数の排
気音を減衰する一段目の共鳴器を構成する。そして、第
一容積室3は、第二パスチューブ12を介して第二容積
室4に連通し、所定の周波数の排気音を減衰する二段目
の共鳴器を構成する。すなわち、拡張室2に対して二つ
の共鳴器が直列に接続されているため、連結された共鳴
要素の消音周波数をかなり低周波数に設定することが可
能となる。こうして、バルブ14が閉弁することによ
り、エンジンの低回転時に同期した低次数成分に対する
消音特性を高めて、車室内の排気こもり音を低減するこ
とができる。
【0071】第一パスチューブ11はインレットチュー
ブ7に一体的に形成されているため、その長さおよび開
口径を十分に大きく設定することが可能となり、低周波
数の消音特性を向上できる。
【0072】各小孔8の開口率を第一パスチューブ11
の圧力が第一容積室3より上昇するように設定すること
により、エンジンの高回転域にバルブが開弁すると、イ
ンレットチューブ7から導かれる排気ガスの一部は拡張
室2からテールチューブ10を通って外部へと排出され
る一方、排気ガスの残りは第一パスチューブ11を通っ
て第一容積室3に流入し、第一容積室3から第二パスチ
ューブ12を通って第二容積室4に流入し、第二容積室
4から第三パスチューブ13を通って拡張室2へと流入
し、拡張室2からテールチューブを通って外部へと排出
される。このように排気ガスがマフラ1内で2系統に分
流することにより、排気圧力損失の増大を抑えられ、エ
ンジンの出力向上がはかれる。
【0073】バルブ14が開いたときの音響経路は、イ
ンレットチューブ7→小孔8→拡張室2→テールチュー
ブ10となる経路1と、インレットチューブ7→第一パ
スチューブ11→第一容積室3→第二パスチューブ12
→第二容積室4→第三パスチューブ13→拡張室2→テ
ールチューブ10となる経路2がある。この二つの音響
経路は共通の拡張室2に対して音響的に開口端を有する
ため、二つの共鳴系がお互いの音響経路に作用し合う。
音響経路2は音響経路1に対し、略2自由度系の共鳴器
として作用することになり、二つの共鳴周波数が存在す
る。そのうちの一つの共鳴周波数はバルブ14がマフラ
1内部の圧力に応じて開く開度によって決定され、バル
ブ14の開度が大きくなるにつれ、高周波へ移動し、反
共鳴のピークも移動する。反共鳴の圧力ピークが移動す
ることにより、音響経路2の反共鳴以降の音圧レベルが
大きくなるため、音響経路1と音圧レベルが同等となる
領域が二つの反共鳴ピーク間となる。位相関係を見る
と、1自由度の場合と同様に、最初の共鳴周波数を境に
音響経路1の位相が180度ずれ、次の共鳴周波数を境
にさらに180度ずれるため同相となる。したがって、
反共鳴ピーク間では位相が逆相で、かつ音圧レベルが略
同等となることから、この反共鳴ピーク間での周波数帯
の圧力波はテールチューブ10内の音響経路1と音響経
路2の合流部である拡張室2にて干渉し、相殺し合うこ
とで合成された圧力は非常に小さくなる。結果として、
テールチューブ10から発生する排気騒音が大幅に低減
され、バルブ14が開いても排気騒音の増大を防止で
き、かつ排気圧力損失を増大させないため、エンジンの
出力向上がはかれる。
【0074】バルブ14は、端板6から突出する管状の
弁座20が設けられ、弁座20の内側に第一パスチュー
ブ11が連通する構造により、異なる径の第一パスチュ
ーブ11に対して共通の弁座20を用いることが可能と
なり、異なるエンジンに対して弁座20を共通化して生
産性を高めることができる。
【0075】なお、他の実施形態として、図4、図5に
も示すように、バルブ14は軸18を支持するブラケッ
ト29を弁座20と一体的に形成してもよい。
【0076】これにより、バルブ14を端板6等と独立
したユニット部品として設けることが可能となり、バル
ブ14の品質向上がはかれる。
【0077】他の実施形態として、図6に示すように、
第三パスチューブ13を排気圧力により開閉するバルブ
14を備えてもよい。
【0078】インレットチューブ7は、第一パスチュー
ブ11と一体的に形成され、その途中に形成された多数
の小孔8を介して拡張室2に連通し、エンジンからの排
気ガスを拡張室2に導く。各小孔8の開口率は第一パス
チューブ11の圧力が拡張室2より上昇するように設定
される。
【0079】バルブ14はエンジンの低回転域にリター
ンスプリングの付勢力により閉弁し、エンジンの高回転
域に拡張室2と第二容積室4の圧力差が所定値を超えて
上昇するとリターンスプリングに抗して開弁するように
なっている。
【0080】バルブ14が閉弁するエンジン低回転域
に、第一容積室3は、第一パスチューブ11を介して拡
張室2に連通し、所定の周波数の排気音を減衰する一段
目の共鳴器を構成する。そして、第二容積室4は、第二
パスチューブ12を介して第一容積室3に連通し、所定
の周波数の排気音を減衰する二段目共鳴器を構成する。
すなわち、拡張室2に対して二つの共鳴器が直列に接続
されているため、連結された共鳴要素の消音周波数をか
なり低周波数に設定することが可能となる。この場合、
インレットチューブ7の排気脈動が第一パスチューブ1
1内に直接伝わるため、消音効果を高められる。
【0081】第二パスチューブ12は拡張室2を貫通し
て設けられるため、その長さを大きく設定することが可
能となり、音響経路2の消音特性が向上し、高回転域に
おける排気騒音の低減がはかれる。
【0082】次に、図7に示す実施形態について説明す
る。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0083】マフラ1の内部は各端板5、6により拡張
室2、第二容積室4、第一容積室3にそれぞれ仕切られ
る。この実施形態では、第二容積室4が拡張室2と第一
容積室3の間に配置される。すなわち、前記実施形態と
は、第一容積室3と第二容積室4の位置が入れ替わって
いる。
【0084】共鳴要素として、第二容積室4は第三パス
チューブ13を介して拡張室2に連通するとともに、第
一容積室3は第二パスチューブ12を介して第二容積室
4に連通している。
【0085】この場合、テールチューブ10は第二容積
室4および第一容積室3を貫通して設けられているた
め、その長さを大きくして、消音効果を高められる。
【0086】次に、図8に示す実施形態について説明す
る。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0087】マフラ1の内部は各端板5、6により拡張
室2、第一容積室3、第二容積室4にそれぞれ仕切られ
る。この実施形態では、第一容積室3が拡張室2と第二
容積室4の間に配置される。
【0088】共鳴要素として、第一容積室3は第一パス
チューブ11を介して拡張室2に連通するとともに、第
二容積室4は第二パスチューブ12を介して第一容積室
3に連通している。
【0089】インレットチューブ7は、第一パスチュー
ブ11と一体的に形成され、その途中に形成された多数
の小孔8を介して拡張室2に連通し、エンジンからの排
気ガスを拡張室2に導く。各小孔8の開口率は第一パス
チューブ11の圧力が拡張室2より上昇するように設定
される。
【0090】第二容積室4と第一容積室1を連通する第
三パスチューブ13を備え、第三パスチューブ13を排
気圧力により開閉するバルブ14を備える。バルブ14
はエンジンの低回転域にリターンスプリングの付勢力に
より閉弁し、エンジンの高回転域に拡張室2と第二容積
室4の圧力差が所定値を超えて上昇するとリターンスプ
リングに抗して開弁するようになっている。
【0091】バルブ14が閉弁するエンジン低回転域
に、第一容積室3は、第一パスチューブ11を介して拡
張室2に連通し、所定の周波数の排気音を減衰する一段
目の共鳴器を構成する。そして、第二容積室4は、第二
パスチューブ12を介して第一容積室3に連通し、所定
の周波数の排気音を減衰する二段目の共鳴器を構成す
る。すなわち、拡張室2に対して二つの共鳴器が直列に
接続されているため、連結された共鳴要素の消音周波数
をかなり低周波数に設定することが可能となる。この場
合も、インレットチューブ7の排気脈動が第一パスチュ
ーブ11内に直接伝わるため、消音効果を高められる。
【0092】他の実施形態として、図9に示すように、
バルブ14が第一パスチューブ11を開閉するように構
成してもよい。
【0093】この場合、バルブ14が閉弁するエンジン
低回転域に、第二容積室4は、第三パスチューブ13を
介して拡張室2に連通し、所定の周波数の排気音を減衰
する一段目の共鳴器を構成する。そして、第一容積室3
は、第二パスチューブ12を介して第二容積室4に連通
し、所定の周波数の排気音を減衰する二段目の共鳴器を
構成する。この場合、一段目の共鳴器を構成する第三パ
スチューブ13の長さが二段目の共鳴器を構成する第二
パスチューブ12より大きいため、連結された共鳴要素
の消音周波数をかなり低周波数に設定することが可能と
なる。
【0094】次に、図10に示す実施形態について説明
する。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0095】マフラ1の内部は各端板5、6により拡張
室2、第二容積室4、第一容積室3にそれぞれ仕切られ
る。この実施形態では、第二容積室4が拡張室2と第一
容積室3の間に配置される。
【0096】共鳴要素として、第一容積室3は第一パス
チューブ11を介して拡張室2に連通するとともに、第
二容積室4は第二パスチューブ12を介して第一容積室
3に連通している。
【0097】インレットチューブ7は、第一パスチュー
ブ11と一体的に形成され、その途中に形成された多数
の小孔8を介して拡張室2に連通し、エンジンからの排
気ガスを拡張室2に導く。各小孔8の開口率は第一パス
チューブ11の圧力が拡張室2より上昇するように設定
される。
【0098】第三パスチューブ13を排気圧力により開
閉するバルブ14を備える。バルブ14が閉弁するエン
ジン低回転域に、第一容積室3は、第一パスチューブ1
1を介して拡張室2に連通し、所定の周波数の排気音を
減衰する一段目の共鳴器を構成する。そして、第二容積
室4は、第二パスチューブ12を介して第一容積室3に
連通し、所定の周波数の排気音を減衰する二段目の共鳴
器を構成する。すなわち、拡張室2に対して二つの共鳴
器が直列に接続されているため、連結された共鳴要素の
消音周波数をかなり低周波数に設定することが可能とな
る。この場合も、インレットチューブ7の排気脈動が第
一パスチューブ11内に直接伝わるため、消音効果を高
められる。
【0099】次に、図11に示す実施形態について説明
する。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0100】マフラ1の内部は各端板6、5により第二
容積室4、第一容積室3、拡張室2にそれぞれ仕切られ
る。この実施形態では、第二容積室4が第一容積室3と
拡張室2の間に配置される。
【0101】排気導入管路として設けられるインレット
チューブ7は、その開口端が栓体15を介して閉塞さ
れ、その途中に形成された多数の小孔16を介して第一
容積室3に連通するとともに、小孔8を介して拡張室2
に連通する。すなわち、第一容積室3と拡張室2は、小
孔16とインレットチューブ7の一部として設けられる
第一パスチューブ11および小孔8を介して互いに連通
する。
【0102】各小孔16と小孔8の開口率は第一パスチ
ューブ11の圧力が拡張室2より上昇するように設定さ
れる。
【0103】第三パスチューブ13を排気圧力により開
閉するバルブ14を備える。バルブ14が閉弁するエン
ジン低回転域に、第一容積室3は、小孔16と第一パス
チューブ11および小孔8を介して拡張室2に連通し、
所定の周波数の排気音を減衰する一段目の共鳴器を構成
する。そして、第二容積室4は第二パスチューブ12を
介して第一容積室3に連通し、所定の周波数の排気音を
減衰する二段目の共鳴器を構成する。すなわち、拡張室
2に対して二つの共鳴器が直列に接続されているため、
連結された共鳴要素の消音周波数をかなり低周波数に設
定することが可能となる。この場合も、インレットチュ
ーブ7の排気脈動が第一パスチューブ11内に直接伝わ
るため、低周波数域の消音を行うプリマフラに適用する
ことにより、消音効果を高められる。
【0104】他の実施形態として、図12に示すよう
に、マフラ1の内部は各端板6、5により第一容積室
3、第二拡張室4、拡張室2にそれぞれ仕切ってもよ
い。この実施形態では、第一容積室3が第二容積室4と
拡張室2の間に配置される。
【0105】共鳴要素として、第一容積室3は第一パス
チューブ11を介して拡張室2に連通するとともに、第
二容積室4は第二パスチューブ12を介して第一容積室
3に連通している。
【0106】この場合、第二パスチューブ12と第三パ
スチューブ13およびテールチューブ10は同軸上に配
置されているため、バルブ14が開弁するエンジン高回
転域に、第一容積室3に流入した排気ガスは第二パスチ
ューブ12、第三パスチューブ13、テールチューブ1
0と順に通って直線的に流れるため、排気圧力損失をさ
らに低減できる。
【0107】次に、図13に示す実施形態について説明
する。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0108】マフラ1の内部は各端板6、5により第二
容積室4、第一容積室3、拡張室2にそれぞれ仕切られ
る。この実施形態では、第二容積室4が第一容積室3と
拡張室2の間に配置される。
【0109】排気導入管路として設けられるインレット
チューブ7は、その開口端が栓体15を介して閉塞さ
れ、その途中から分岐した第一パスチューブ11を介し
て第一容積室3に連通するとともに、小孔8を介して拡
張室2に連通する。
【0110】各小孔8の開口率は第一パスチューブ11
の圧力が拡張室2より上昇するように設定される。
【0111】拡張室2と第二容積室4を連通する第三パ
スチューブ13を備え、第三パスチューブ13を排気圧
力により開閉するバルブ14を備える。バルブ14が閉
弁するエンジン低回転域に、第一容積室3は、第一パス
チューブ11および小孔8を介して拡張室2に連通し、
所定の周波数の排気音を減衰する一段目の共鳴器を構成
する。そして、第二容積室4は第二パスチューブ12を
介して第一容積室3に連通し、所定の周波数の排気音を
減衰する二段目の共鳴器を構成する。
【0112】この場合、第一パスチューブ11はインレ
ットチューブ7から分岐して形成される構造のため、第
一パスチューブ11の長さおよび開口径に対する設定自
由度が拡がり、低周波数の消音特性を向上できる。
【0113】他の実施形態として、図14に示すよう
に、マフラ1の内部は各端板6、5により第一容積室
3、第二拡張室4、拡張室2にそれぞれ仕切ってもよ
い。この実施形態では、第一容積室3が第二容積室4と
拡張室2の間に配置される。
【0114】インレットチューブ7は、その開口端が栓
体15を介して閉塞され、その途中から分岐した第一パ
スチューブ11を介して第一容積室3に連通するととも
に、小孔8を介して拡張室2に連通する。
【0115】第一パスチューブ11を開閉するバルブ1
4が設けられる。バルブ14が閉弁するエンジン低回転
域に、第二容積室4は、第三パスチューブ13を介して
拡張室2に連通し、所定の周波数の排気音を減衰する一
段目の共鳴器を構成する。そして、第一容積室3は、第
二パスチューブ12を介して第二容積室4に連通し、所
定の周波数の排気音を減衰する二段目の共鳴器を構成す
る。
【0116】この場合、第一パスチューブ11はインレ
ットチューブ7から分岐して形成される構造のため、第
一パスチューブ11の長さおよび開口径に対する設定自
由度が拡がり、低周波数の消音特性を向上できる。
【0117】共鳴要素として、第一容積室3は第一パス
チューブ11を介して拡張室2に連通するとともに、第
二容積室4は第二パスチューブ12を介して第一容積室
3に連通している。
【0118】拡張室2と第二容積室4を連通する第三パ
スチューブ13を備え、第三パスチューブ13を排気圧
力により開閉するバルブ14を備える。バルブ14が閉
弁するエンジン低回転域に、第一容積室3は、第一パス
チューブ11および小孔8を介して拡張室2に連通し、
所定の周波数の排気音を減衰する一段目の共鳴器を構成
する。そして、第二容積室4は第二パスチューブ12を
介して第一容積室3に連通し、所定の周波数の排気音を
減衰する二段目の共鳴器を構成する。
【0119】この場合、第二パスチューブ12と第三パ
スチューブ13およびテールチューブ10は同軸上に配
置されているため、バルブ14が開弁するエンジン高回
転域に、第一容積室3に流入した排気ガスはこれらを通
って直線的に流れ、排気圧力損失を低減できる。
【0120】他の実施形態として、図15に示すよう
に、バルブ14を第一パスチューブ11を開閉するよう
にしてもよい。
【0121】バルブ14が閉弁するエンジン低回転域
に、第二容積室4は、第三パスチューブ13を介して拡
張室2に連通し、所定の周波数の排気音を減衰する一段
目の共鳴器を構成する。そして、第一容積室3は、第二
パスチューブ12を介して第二容積室4に連通し、所定
の周波数の排気音を減衰する二段目の共鳴器を構成す
る。
【0122】この場合、一段目の共鳴器を構成する第三
パスチューブ13はテールチューブ10と同軸上に並ん
で設けられているため、脈動圧力が直接的に伝わり、直
列二段共鳴器の消音効果を高められる。
【0123】他の実施形態として、図16に示すよう
に、マフラ1の内部は各端板6、5により第一容積室
3、第二拡張室4、拡張室2にそれぞれ仕切ってもよ
い。この実施形態では、第一容積室3が第二容積室4と
拡張室2の間に配置される。
【0124】第二パスチューブ12と第三パスチューブ
13およびテールチューブ10は同軸上に配置されてい
る。このため、バルブ14が開弁するエンジン高回転域
に、第一容積室3に流入した排気ガスはこれらを通って
直線的に流れ、排気圧力損失を低減できる。
【0125】次に、図17に示す実施形態について説明
する。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0126】マフラ1の内部は各端板5、6により拡張
室2、第二容積室4、第一容積室3にそれぞれ仕切られ
る。この実施形態では、拡張室2が第一容積室3と第二
容積室4の間に配置される。
【0127】排気導入管路としてインレットチューブ7
が設けられる。インレットチューブ7は、第一パスチュ
ーブ11と別体で形成され、その端部が第一パスチュー
ブ11の内側に間隙28を持って嵌合される。
【0128】第二容積室4と拡張室2を連通する第三パ
スチューブ13を備え、第三パスチューブ13を排気圧
力により開閉するバルブ14を備える。
【0129】バルブ14が閉弁するエンジン低回転域
に、第一容積室3は第一パスチューブ11を介して拡張
室2に連通し、所定の周波数の排気音を減衰する一段目
の共鳴器を構成する。そして、第二容積室4は第二パス
チューブ12を介して第一容積室3に連通し、所定の周
波数の排気音を減衰する二段目の共鳴器を構成する。
【0130】第一パスチューブ11はインレットチュー
ブ7と同軸上に配置されているため、その長さおよび開
口径を十分に大きく設定することが可能となり、低周波
数の消音特性を向上できる。
【0131】第一パスチューブ11は第二容積室4を貫
通して設けられるため、その長さを大きくして、共鳴周
波数をより低周波側に設定することが可能となり、エン
ジンの低回転時に同期した低次数成分に対する消音特性
を高めて、車室内の排気こもり音を低減することができ
る。
【0132】バルブ14が閉弁するエンジン低回転域
に、拡張室2に流入した排気ガスの全部は拡張室2から
テールチューブ10を通って排出される。すなわち、排
気ガスの流れる経路は、インレットチューブ7→間隙2
8→拡張室2→テールチューブ10となり、拡張室2は
排気音を減衰する拡張要素として働く。
【0133】間隙28はインレットチューブ7と第一パ
スチューブ11の間に画成されるため、間隙28の長さ
を大きく設定することが可能となる。これにより、小径
のパイプをインレットチューブ7と拡張室2の間に配置
したのと同様に、上記間隙28から拡張室2にかけての
拡張作用により排気音を減衰する効果を高められる。
【0134】間隙28と各小孔8の開口率を第一パスチ
ューブ11の圧力が第一容積室3より上昇するように設
定する。これにより、エンジンの高回転域にバルブが開
弁すると、インレットチューブ7から導かれる排気ガス
の一部は拡張室2からテールチューブ10を通って外部
へと排出される一方、排気ガスの残りは第一パスチュー
ブ11を通って第一容積室3に流入し、第一容積室3か
ら第二パスチューブ12を通って第二容積室4に流入
し、第二容積室4から第三パスチューブ13を通って拡
張室2へと流入し、拡張室2からテールチューブ10を
通って外部へと排出される。このように排気ガスがマフ
ラ1内で2系統に分流することにより、排気圧力損失の
増大を抑えられ、エンジンの出力向上がはかれる。
【0135】バルブ14が開いたときの音響経路は、イ
ンレットチューブ7→間隙28→拡張室2→テールチュ
ーブ10となる経路1と、インレットチューブ7→第一
パスチューブ11→第一容積室3→第二パスチューブ1
2→第二容積室4→第三パスチューブ13→拡張室2→
テールチューブ10となる経路2がある。
【0136】この二つの音響経路1、2は共通の拡張室
2に対して音響的に開口端を有し、音響経路2は音響経
路1に対して略2自由度系の共鳴器として作用すること
になるため、拡張室2にて位相が180度ずれ、かつ音
圧レベルが略同等の圧力波を干渉させて、相殺すること
が可能となる。
【0137】他の実施形態として、図18に示すよう
に、第二容積室4を第一容積室3と拡張室2の間に配置
し、第一パスチューブ11はインレットチューブ7の途
中から分岐して形成してもよい。
【0138】この場合も、第一パスチューブ11はイン
レットチューブ7から分岐して形成される構造のため、
第一パスチューブ11の長さおよび開口径に対する設定
自由度が拡がり、低周波数の消音特性を向上できる。
【0139】次に、図19に示す実施形態について説明
する。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0140】第二容積室4と第一容積室1を連通する第
三パスチューブ13を備え、第三パスチューブ13を排
気圧力により開閉するバルブ14を備える。
【0141】図20、21に示すように、バルブ14は
エンジンの低回転域にリターンスプリングの付勢力によ
り閉弁し、エンジンの高回転域に拡張室2と第二容積室
4の圧力差が所定値を超えて上昇するとリターンスプリ
ングに抗して開弁するようになっている。
【0142】バルブ14は、端板5と一体的に形成され
る弁座30を備える。弁座30はラッパ状に拡径してい
る。
【0143】弁体22から筒部31が一体的に突出形成
され、筒部31の内側に第三パスチューブ13が嵌合し
ている。
【0144】弁座30に着座する弁体22が設けられ
る。弁座21の弁体22に対する接合部には緩衝材21
が取付けられる。
【0145】円盤状をした弁体22の一端は軸18を介
して回動可能に支持される。軸18を支持するブラケッ
ト39が設けられ、ブラケット39はその一端が端板5
に溶接等により結合される。
【0146】弁体22を弁座30に押し付け付勢するリ
ターンスプリング17が軸18に挿通して設けられる。
【0147】この場合、弁座20が端板5と一体的に形
成される構造により、部品数を減らして、軽量化がはか
れる。
【0148】また、弁座20の内側に第二パスチューブ
12が連通する構造により、異なる径の第二パスチュー
ブ12に対して共通の弁座20を用いることが可能とな
り、異なるエンジンに対して弁座20を共通化して生産
性を高めることができる。
【0149】次に、図22に示す実施形態について説明
する。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0150】マフラ1の内部は各端板5、6により拡張
室2、第二容積室4、第一容積室3にそれぞれ仕切られ
る。
【0151】図23にも示すように、端板5と一体的に
形成される弁座30が設けられる。弁座30はラッパ状
に拡径している。
【0152】弁座30に着座する弁体22が設けられ
る。弁座21の弁体22に対する接合部には緩衝材21
が取付けられる。
【0153】第一容積室3と第二容積室4を連通する第
三パスチューブ(開口部)36を備え、第三パスチュー
ブ36が端板5と一体的に形成される。第三パスチュー
ブ36は弁体22から筒状に突出して形成される。
【0154】この場合、弁座20と共に第三パスチュー
ブ36が端板5と一体的に形成される構造により、さら
に部品数を減らして、軽量化がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すマフラの断面図。
【図2】同じくバルブの正面図。
【図3】同じく図2のA−A線に沿う断面図。
【図4】他の実施形態を示すバルブの正面図。
【図5】同じく図4のA−A線に沿う断面図。
【図6】さらに他の実施形態を示すマフラの断面図。
【図7】さらに他の実施形態を示すマフラの断面図。
【図8】さらに他の実施形態を示すマフラの断面図。
【図9】さらに他の実施形態を示すマフラの断面図。
【図10】さらに他の実施形態を示すマフラの断面図。
【図11】さらに他の実施形態を示すマフラの断面図。
【図12】さらに他の実施形態を示すマフラの断面図。
【図13】さらに他の実施形態を示すマフラの断面図。
【図14】さらに他の実施形態を示すマフラの断面図。
【図15】さらに他の実施形態を示すマフラの断面図。
【図16】さらに他の実施形態を示すマフラの断面図。
【図17】さらに他の実施形態を示すマフラの断面図。
【図18】さらに他の実施形態を示すマフラの断面図。
【図19】さらに他の実施形態を示すマフラの断面図。
【図20】同じくバルブの正面図。
【図21】同じく図14のA−A線に沿う断面図。
【図22】さらに他の実施形態を示すマフラの断面図。
【図23】同じくバルブ等の断面図。
【図24】従来例を示すマフラの断面図。
【符号の説明】
1 マフラ 2 拡張室 3 第一容積室 4 第二容積室 5 端板 6 端板 7 インレットチューブ 8 小孔 9 吸音チャンバ 10 テールチューブ 11 第一パスチューブ 12 第二パスチューブ 13 第三パスチューブ 14 バルブ 15 栓体 17 リターンスプリング 18 軸 19 ブラケット 20 弁座 28 間隙

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの排気ガスを導入するインレット
    チューブと、 排気ガスを外部に排出するテールチューブと、 インレットチューブとテールチューブが共に連通する拡
    張室と、 拡張室と第一パスチューブを介して連通する第一容積室
    と、 拡張室と第三パスチューブを介して連通する第二容積室
    と、 第一容積室と第二容積室を連通する第二パスチューブ
    と、 拡張室に対する第一容積室または第二容積室の圧力差が
    大きくなるのに伴って第一パスチューブまたは第三パス
    チューブを開くバルブと、 を備えたことを特徴とする自動車用排気消音装置。
  2. 【請求項2】前記第一パスチューブをインレットチュー
    ブと一体的に形成し、 インレットチューブに拡張室に開口する複数の小孔を形
    成し、 各小孔の開口率を第一パスチューブを開くバルブを備え
    る場合に第一パスチューブの圧力が第一容積室より上昇
    するように、また第三パスチューブを開くバルブを備え
    る場合に第三パスチューブの圧力が第一容積室より上昇
    するようにそれぞれ設定したことを特徴とする請求項1
    に記載の自動車用排気消音装置。
  3. 【請求項3】前記第一パスチューブをインレットチュー
    ブと別体で形成し、 第一パスチューブをインレットチューブと同軸上に配置
    し、 第一パスチューブとインレットチューブの間に間隙を画
    成し、 拡張室に対する第二容積室の圧力差が大きくなるのに伴
    って第三パスチューブを開くバルブを備え、 間隙の開口率を第三パスチューブの圧力が第一容積室よ
    り上昇するように設定したことを特徴とする請求項1に
    記載の自動車用排気消音装置。
  4. 【請求項4】前記第一パスチューブをインレットチュー
    ブと一体的に形成し、 インレットチューブに第一容積室に開口する複数の小孔
    を形成し、 拡張室に対する第二容積室の圧力差が大きくなるのに伴
    って第三パスチューブを開くバルブを備え、 各小孔の開口率を第三パスチューブの圧力が拡張室より
    上昇するように設定したことを特徴とする請求項1に記
    載の自動車用排気消音装置。
  5. 【請求項5】前記第一パスチューブをインレットチュー
    ブから分岐して形成したことを特徴とする請求項1に記
    載の自動車用排気消音装置。
  6. 【請求項6】前記第二容積室を拡張室と第一容積室の間
    に配置し、 第一パスチューブを第二容積室を貫通して設けたことを
    特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の自動
    車用排気消音装置。
  7. 【請求項7】前記拡張室を第二容積室と第一容積室の間
    に配置し、 第二パスチューブを拡張室を貫通して設けたことを特徴
    とする請求項1から5のいずれか一つに記載の自動車用
    排気消音装置。
  8. 【請求項8】前記第二容積室を拡張室と第一容積室の間
    に配置し、 第二パスチューブと第三パスチューブをテールチューブ
    の同軸上に配置したことを特徴とする請求項1から6の
    いずれか一つに記載の自動車用排気消音装置。
  9. 【請求項9】前記容積室を仕切る端板を備え、 前記バルブは端板から突出する管状の弁座と、 弁座に着座する弁体と、 弁体を閉弁方向に付勢するリターンスプリングとを備
    え、 弁座の内側に第一パスチューブまたは第三パスチューブ
    を連通させたことを特徴とする請求項1から6のいずれ
    か一つに記載の自動車用排気消音装置。
  10. 【請求項10】前記弁体を回動可能に支持する軸と、 軸を支持するブラケットを備え、 ブラケットを弁座に一体的に形成したことを特徴とする
    請求項9に記載の自動車用排気消音装置。
  11. 【請求項11】前記容積室を仕切る端板を備え、 前記バルブは端板と一体的に形成される弁座と、 弁座に着座する弁体と、 弁体を閉弁方向に付勢するリターンスプリングとを備
    え、 弁座の内側に第一パスチューブまたは第三パスチューブ
    を連通させたことを特徴とする請求項1から6のいずれ
    か一つに記載の自動車用排気消音装置。
  12. 【請求項12】前記第一パスチューブまたは第三パスチ
    ューブを弁体と一体的に形成したことを特徴とする請求
    項11に記載の自動車用排気消音装置。
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