JPH10227249A - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置

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JPH10227249A
JPH10227249A JP9030484A JP3048497A JPH10227249A JP H10227249 A JPH10227249 A JP H10227249A JP 9030484 A JP9030484 A JP 9030484A JP 3048497 A JP3048497 A JP 3048497A JP H10227249 A JPH10227249 A JP H10227249A
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fuel injection
inductance
pzt actuator
injection valve
temperature
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千尋 西川
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/20Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils
    • F02D41/2096Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils for controlling piezoelectric injectors

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、PZTアクチュエータにより駆動
される燃料噴射弁を備える燃料噴射装置に関し、燃料噴
射弁の動作音が運転者に違和感を与えるのを防止すると
共に、燃料噴射弁の応答性が温度に依存して変化するの
を防止することを目的とする。 【解決手段】 PZTアクチュエータ14は充電コイル
34、放電コイル36を備える共振回路により駆動され
る。充電コイル34及び放電コイル36のインダクタン
スLはインダクタンス制御装置42により変化される。
本発明の第1の実施例において、インダクタンス制御装
置42はエンジン回転数Ne及びアクセル開度Oaに基
づいてインダクタンスLを変化させる。また、本発明の
第2の実施例において、インダクタンス制御装置42は
温度に応じたパラメータ、例えば、充電電流のピーク値
等に基づいてインダクタンスLを変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料噴射装置に関
し、特に、PZTアクチュエータにより駆動される燃料
噴射弁を備えた燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特公平7−72513
号に開示される如く、PZTアクチュエータにより駆動
される燃料噴射弁を備えた燃料噴射装置が公知である。
燃料噴射弁は、PZTアクチュエータの伸縮変形に応じ
て変位される弁体と、該弁体の変位に応じて開閉される
ノズルとを備えている。従って、PZTアクチュエータ
の伸縮変形に応じてノズルが開閉されることで、燃料噴
射のオンオフが制御される。一般に、PZTアクチュエ
ータは高い時間応答性を有している。このため、上記従
来の燃料噴射装置によれば、燃料噴射のオン・オフが高
速で切り替えられることで、燃料噴射量を広い範囲で正
確に制御することが可能とされる。
【0003】ところで、一般にPZTアクチュエータは
温度の低下に応じて静電容量が小さくなる特性を有して
いる。また、PZTアクチュエータの伸び量は充電され
た電荷量に比例している。従って、PZTアクチュエー
タに一定の電圧が付与された場合、温度の低下に応じて
チャージされた電荷量が減少し、これに応じて、PZT
アクチュエータの変形量は小さくなる。かかるPZTア
クチュエータの温度依存性を補償するため、上記従来の
燃料噴射装置においては、PZTアクチュエータの温度
上昇に応じてPZTアクチュエータに付与する電圧を減
少させることとしている。従って、上記従来の燃料噴射
装置によれば、温度変化にかかわらずPZTアクチュエ
ータの伸縮変形量が一定に維持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、PZTア
クチュエータは高い時間応答性を有している。このた
め、上記従来の燃料噴射装置において、PZTアクチュ
エータは高速で収縮変形し、これに伴って、弁体による
ノズルの開閉も高速で行なわれる。このように、燃料噴
射弁が高速で動作することによって大きな動作音が発生
し、特に、アイドル運転時等の比較的静寂な車両の運転
状態において、運転者に違和感を与えてしまうことにな
る。
【0005】また、上述の如く、PZTアクチュエータ
の静電容量は温度に依存して変化する。PZTアクチュ
エータの静電容量が変化すると、PZTアクチュエータ
を駆動する駆動回路の時定数も変化する。このため、上
記従来の燃料噴射装置によれば、温度変化に応じてPZ
Tアクチュエータの動作速度が変化し、燃料噴射弁の応
答性が一定に保たれなくなってしまう。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、PZTアクチュエータにより駆動される燃料噴
射弁を備えた燃料噴射装置において、PZTアクチュエ
ータの動作速度を制御することにより、燃料噴射弁の動
作音により運転者に違和感を与えるのを防止すると共
に、温度変化にかかわらず燃料噴射弁の応答性を一定に
維持することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、PZTアクチュエータにより駆動され
る燃料噴射弁と、前記PZTアクチュエータを駆動する
共振回路とを備える燃料噴射装置であって、車両の運転
状態を検出する運転状態検出手段と、該運転状態検出手
段により検出された車両の運転状態に基づいて、前記共
振回路の共振周波数を変化させる共振周波数変化手段と
を備える燃料噴射装置により達成される。
【0008】本発明において、PZTアクチュエータの
動作速度は共振回路の共振周波数に応じて変化する。P
ZTアクチュエータの動作速度が高速になると、燃料噴
射弁の動作音は大きくなる。かかる動作音は、車両が静
寂であるほど運転者に違和感を与える。車両の静寂性は
車両の運転状態に応じて変化する。従って、共振周波数
変化手段が、車両の運転状態に基づいて共振回路の共振
周波数を変化させることで、車両の静寂性に応じて燃料
噴射弁の動作音が変化される。
【0009】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、PZTアクチュエータにより駆動される燃料噴射
弁と、前記PZTアクチュエータを駆動する共振回路と
を備える燃料噴射装置であって、PZTアクチュエータ
の温度に応じた情報を検出する温度情報検出手段と、該
温度情報検出手段により検出された情報に基づいて、前
記共振回路の共振周波数を変化させる共振周波数変化手
段とを備える燃料噴射弁により達成される。
【0010】本発明において、共振回路の共振周波数は
PZTアクチュエータの静電容量に依存して変化する。
一般に、PZTアクチュエータの静電容量は温度変化に
応じて変化する。従って、温度変化に応じて共振回路の
共振周波数は変化する。共振周波数変化手段は温度に応
じた情報に基づいて、共振回路の共振周波数を変化させ
る。この結果、静電容量の変化に起因する共振周波数の
変化が補償される。PZTアクチュエータの応答性は共
振回路の共振周波数に応じて変化する。従って、温度変
化に伴ってPZTアクチュエータの応答性が変化するこ
とが防止され、これにより、燃料噴射弁の応答性は温度
変化にかかわらず一定に維持される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施例である燃料噴射装置について説明する。図1は、
本実施例の燃料噴射装置が備える燃料噴射弁10の構成
図である。図1に示す如く、燃料噴射弁10はハウジン
グ12を備えている。ハウジング12はその内部の図1
中上部にピストン室12aを備えていると共に、図1中
下面に開口するノズル室12bを備えている。ピストン
室12aとノズル室12bとは通路12cにより互いに
連通されている。
【0012】ハウジング12のピストン室12aの内部
の図1中上底面にはPZTアクチュエータ14が固定さ
れている。PZTアクチュエータの図1中下面にはピス
トン16が連結されている。PZTアクチュエータ14
は端子14a、14b間に電圧が付与されると図1中上
下方向に伸びるように構成されている。従って、端子1
4a、14b間に付与される電圧がオンオフされること
により、PZTアクチュエータ14に伸縮変形が生じ、
かかる伸縮変形に伴ってピストン16は図1中上下方向
に変位する。
【0013】ハウジング12のノズル室12bにはノズ
ル18が図1中下向きに突出して伸びるように取り付け
られている。ノズル18の図1中下端部には噴射口18
aが設けられている。ノズル18の内部にはプランジャ
20が図1中上下方向に摺動可能に、かつ、ノズル18
の内面との間に僅かな流体の流れを許容する隙間を形成
するように配設されている。ノズル18の内部のプラン
ジャ20より図1中下方にはノズル室18bが画成され
ている。なお、ピストン16とプランジャ20との間に
画成された空間を、以下、液圧室22と称する。
【0014】プランジャ20と、ハウジング12のノズ
ル室12bの底面との間にはスプリング24が配設され
ている。スプリング24はプランジャ20を図1中下向
きに付勢している。また、プランジャ20の図1中下端
面にはニードル26が連結されている。ニードル26の
先端部には弁体26aが固定されている。ニードル26
がプランジャ20と共に図1中上下方向に変位すること
で、弁体26aが噴射口18aを開閉させる。ノズル1
8には、ノズル室18bと、図示しない燃料ポンプとを
連通する燃料供給通路28が連通している。ノズル室1
8bには燃料供給通路28を介して高圧の燃料が供給さ
れる。
【0015】次に、燃料噴射弁10の動作について説明
する。なお、常態において、PZTアクチュエータ14
の端子14a、14bには所定の電圧が付与されてお
り、従って、PZTアクチュエータ14は伸張状態にあ
る。上述の如く、プランジャ20とノズル18の内面と
の間には僅かな流体の流れを許容する隙間が形成されて
いる。このため、ノズル室18bに燃料が供給された場
合、定常的にはノズル室18b及び液圧室22の液圧は
互いに等しく維持される。かかる状態では、プランジャ
20はスプリング24の発する付勢力によって、弁体2
6aが噴射口18aを閉塞するように、図1中下向きに
変位されるため、燃料の噴射は遮断されている。
【0016】この状態から、PZTアクチュエータ14
の端子14a、14bへ付与された電圧がオフされる
と、PZTアクチュエータ14は収縮し、ピストン16
は図1中上向きに変位する。この場合、液圧室22内の
圧力が急速に低下することでプランジャ20に作用する
力の均衡が崩れ、プランジャ20はニードル26と共に
図1中上向きに変位する。このため、弁体26aが噴射
孔18aから離脱し、噴射口18aが開放されること
で、ノズル室18b内の燃料が噴射口18aから噴射さ
れる。この状態から、再びPZTアクチュエータ14の
端子14a、14b間に電圧が付与されると、液圧室2
2の圧力は上昇し、プランジャ20が図1中下向きに変
位されることで、燃料噴射は遮断される。
【0017】このように、燃料噴射弁10においてはP
ZTアクチュエータ14の端子14a、14bに付与す
る電圧がオフされると、PZTアクチュエータ14が収
縮変形することで燃料が噴射口18aから噴射され、一
方、端子14a、14bに付与される電圧がオンされる
と、PZTアクチュエータ14が伸張変形することで燃
料の噴射が停止される。一般に、PZTアクチュエータ
は高い時間応答性を有している。このため、燃料噴射弁
10によれば、短い周期で燃料噴射をオンオフさせるこ
とができる。
【0018】図2に、本実施例の燃料噴射弁10、及
び、従前の電磁式燃料噴射弁について、燃料噴射を指令
した期間の長さ(以下、指示噴射期間Tと称す)と、1
回の噴射当たりの燃料噴射量Qとの関係を、それぞれ○
印及び◆印で示す。なお、燃料噴射弁10においては、
指示噴射期間Tは、PZTアクチュエータ14の端子1
4a、14bに付与する電圧をオフする期間の長さに相
当している。
【0019】図2に示す如く、燃料噴射弁10及び電磁
式燃料噴射弁の何れにおいても、1回の噴射当たりの燃
料噴射量Qは指示噴射期間Tに比例して変化している。
従って、指示噴射期間Tを変化させることで、燃料噴射
量Qを制御することができる。しかしながら、図2に示
す如く、電磁式燃料噴射弁によれば、指示噴射期間Tが
0.5msec以下の領域では、噴射弁が燃料噴射の指
令に対して追従することができず、指示噴射期間Tと燃
料噴射量Qとの間の直線性が損なわれている。一方、燃
料噴射弁10については、PZTアクチュエータ14が
高い応答性を有していることで、図2に示す如く、指示
噴射期間Tが0.2msec以下の領域においても、指
示噴射期間Tと燃料噴射量Qとの間の直線性が維持され
ている。このように、本実施例の燃料噴射弁10によれ
ば、電磁弁式燃料噴射弁と比較して、指示噴射期間Tの
より短い領域まで燃料噴射量Qを正確に制御することが
できる。
【0020】また、図2からわかるように、燃料噴射弁
10と電磁弁式燃料噴射弁とを比較すると、同一の指示
噴射期間Tに対する燃料噴射量Qは燃料噴射弁10の方
が大きい。即ち、燃料噴射弁10においては、噴射口1
8aの開口面積を増大させることにより単位時間当たり
の燃料噴射量を増加させているのである。一方、上述の
如く、燃料噴射量Qを制御可能な指示噴射期間Tの下限
値が低減されていることで、燃料噴射量Qの最小値は小
さく抑制されている。このように、本実施例の燃料噴射
弁10によれば、従前の電磁式燃料噴射弁と比較して、
燃料噴射量Qを広範囲で制御することができる。
【0021】次に、図3及び図4を参照して、燃料噴射
弁10のPZTアクチュエータ14を駆動する駆動回路
の構成及びその動作について説明する。図3は、PZT
アクチュエータ14を駆動する駆動回路30の回路図を
示す。図3に示す如く、駆動回路30はDC−DCコン
バータ32を備えている。DC−DCコンバータ32は
端子32a、32bを備えている。DC−DCコンバー
タ32は、制御装置33から付与される制御信号に応じ
て0V又は所定の正の電圧E0 の何れかの電圧をとる出
力電圧Eを端子32a、32b間に出力するように構成
されている。DC−DCコンバータ32の端子32aに
は、充電コイル34の一端が接続されている。充電コイ
ル34の他端は充電サイリスタ36を介して、PZTア
クチュエータ14の端子14aに接続されている。一
方、DC−DCコンバータ32の端子32aにはPZT
アクチュエータ14の端子14bが接続されている。ま
た、PZTアクチュエータの端子14aと端子14bと
の間には、放電コイル38及び放電サイリスタ40が直
列に接続されている。
【0022】充電サイリスタ36及び放電サイリスタ4
0は、それぞれの制御端子36a、及び40aに電圧パ
ルスが付与されることによりオン状態に切り替えられて
電流を流通させると共に、オン状態において流通する電
流の値がゼロとなった時点でオフ状態に復帰するように
構成されている。また、制御装置33により、DC−D
Cコンバータ32の出力電圧Eの立ち上がり、及び、立
ち下がりに同期して、それぞれ、充電サイリスタ36及
び放電サイリスタ40の制御端子36a、及び40aに
電圧パルスが付与される。
【0023】充電コイル34及び放電コイル38は、イ
ンダクタンス制御装置42に接続されている。インダク
タンス制御装置42には、エンジン回転数Neを検出す
る回転数センサ43、及び、アクセル開度Oaを検出す
るアクセル開度センサ44が接続されている。後述する
如く、充電コイル34及び放電コイル38のインダクタ
ンスLは、インダクタンス制御装置42によって変化さ
れる。
【0024】図4は、PZTアクチュエータ14の動作
タイムチャートを示す。図4には、上段から順に、
(a)DC−DCコンバータ32の出力電圧E(以下、
制御電圧Eと称す)、(b)充電サイリスタ36のオン
・オフ状態、(c)放電サイリスタ40のオン・オフ状
態、(d)PZTアクチュエータ14に供給される電流
(充電電流を正、放電電流を負で示す)、及び(e)P
ZTアクチュエータ14の端子14a、14b間の電圧
Vが示されている。
【0025】図4(a)に示す如く、時刻t1 以前にお
いて、制御電圧Eは電圧E0 に維持されている。時刻t
1 において制御電圧Eが0Vに立ち下がると、(c)に
示す如くこれに同期して放電サイリスタ40がオンされ
る。放電サイリスタ40がオンされると、放電コイル3
8のインダクタンスL、PZTアクチュエータ14の静
電容量C、及び回路抵抗RからなるLCR共振回路Cd
が形成される。このため、PZTアクチュエータ14に
充電されていた電荷が放電されることにより放電電流が
共振回路Cd を循環する。この場合、放電電流は次式で
表される周期を有する発振電流となる。
【0026】 t=2πL/√(4L/C−R2 ) (1) ただし、上述の如く、放電サイリスタ40は、オン状態
に切り替えられた後、流通する電流値がゼロとなるとオ
フ状態に復帰する。このため、図4(d)に示す如く、
放電電流は時刻t1 から1周期分が流れた後ゼロにな
る。この場合、図4(e)に示す如く、PZTアクチュ
エータ14から電荷が放電されることにより端子14
a、14b間の電圧Vは低下する。これに伴い、PZT
アクチュエータ14が収縮し、燃料噴射弁10から燃料
が噴射される。この場合、PZTアクチュエータ14の
収縮変形速度は、共振の周期tが短くなるほど大きくな
る。従って、制御電圧が立ち下がった時刻t1 から燃料
の噴射が開始されるまでの遅れ時間は、上記時間tが小
さくなるのに応じて短縮される。
【0027】時刻t2 において、制御電圧Eが0Vから
0 Vに立ち上がると、これに同期して図4(b)に示
す如く充電サイリスタ36がオンされる。充電サイリス
タ36がオンされると、充電コイル34のインダクタン
スL、PZTアクチュエータ14の静電容量C、及び回
路抵抗RからなるLCR共振回路Cc が形成される。こ
のため、DC−DCコンバータ32からPZTアクチュ
エータ14に対して充電電流が供給される。
【0028】上述の如く、充電サイリスタ36は、オン
状態に切り替えられた後、流通する電流値がゼロとなる
とオフ状態に復帰する。このため、図4(d)に示す如
く、充電電流は時刻t2 から1周期分のみが流れた後ゼ
ロになる。かかる充電電流がPZTアクチュエータ14
に供給されることで、図4(e)に示す如く、PZTア
クチュエータ14の端子14a、14b間の電圧Vは上
昇する。これに伴ってPZTアクチュエータ14が伸張
変形することで、燃料噴射弁10からの燃料の噴射は遮
断される。この場合、燃料噴射を開始する場合と同様
に、制御電圧Eが立ち上がった時刻t2 から燃料噴射が
停止されるまでの遅れ時間は、周期tが短くなるのに応
じて短縮される。なお、上述の如く、時間tは、PZT
アクチュエータ14の変形速度、即ち、燃料噴射弁10
の応答性を示すパラメータとみなすことができる。この
ため、以下、上記時間tを応答時間tとも称する。
【0029】上述の如く、PZTアクチュエータ14は
高い時間応答性を備えている。このため、応答時間tを
短く設けることで、制御電圧Eの変化に対してPZTア
クチュエータ14の伸縮変形を高速で追従させることが
できる。従って、制御電圧Eを0Vに維持する期間、即
ち、噴射指示時間Tを短く設定することで、燃料噴射期
間を短い領域まで制御することができ、これにより、燃
料噴射量Qを小さな値まで正確に制御することができ
る。
【0030】なお、一般に、PZTアクチュエータに一
定電圧が付与された状態での変形量は、温度が上昇する
につれて増加する。そこで、本実施例においては、温度
上昇に応じてDC−DCコンバータ32の出力する電圧
0 を減少させることにより、PZTアクチュエータ1
4の変形量が温度に依存して変化することを防止してい
る。
【0031】ところで、燃料噴射弁10の動作時には、
PZTアクチュエータ14の伸縮変形に伴ってPZTア
クチュエータ14自身から音が発生し、また、噴射口1
8aが開閉される際に、弁体26aと噴射口18aとの
衝突に伴う衝突音が発生する。更に、PZTアクチュエ
ータ14の伸縮変形に伴うハウジング12の変形や、ニ
ードル室18a内の燃料の圧力変化に伴う音も発生す
る。燃料噴射弁10の動作時に生ずるこれらの動作音の
レベルは、PZTアクチュエータ14が高速で駆動され
るほど高くなる。このため、特に、アイドリング運転時
の如く、車両が比較的静粛な状態で運転されている状態
で、PZTアクチュエータ14が高速で変形されると、
上記した燃料噴射弁10の動作音が騒音として耳につき
やすくなり、運転者に違和感を与えることになる。
【0032】これに対して、本実施例の燃料噴射装置
は、車両の運転状態に応じて上記共振回路Cd 、Cc
共振の周期t、即ち、応答時間tを変化させることで、
運転者に違和感を与えるのを防止し得る点に特徴を有し
ている。即ち、本実施例においては、アイドリング運転
時等の静粛な運転状態において、応答時間tを増加させ
ることでPZTアクチュエータ14の変形速度を低下さ
せ、これにより、燃料噴射弁10の動作音のレベルを低
減させる。
【0033】上記(1)式からわかるように、応答時間
tは、インダクタンスL、静電容量C、及び回路抵抗R
によって定められる。従って、L,C、又はRの何れか
を変化させることにより、応答時間tを変化させること
ができる。この場合、静電容量Cは、例えば共振回路C
d 、Cc に可変コンデンサを付加することにより変化さ
せることができ、また、回路抵抗Rは回路に可変抵抗を
付加することにより変化させることができる。しかしな
がら、回路抵抗Rを変化させると、抵抗による熱損失が
変化する。このため、PZTアクチュエータ14に付与
されるエネルギーが変化することで、PZTアクチュエ
ータ14の伸縮量が変化してしまう。また、(1)式か
らわかるように、静電容量Cを変化させるよりも、イン
ダクタンスLを変化させる方が、応答時間tを大きく変
化させることができる。そこで、本実施例においては、
インダクタンス制御装置42によって充電コイル34及
び放電コイル38のインダクタンスLを変化させること
により応答時間tを制御することとしている。
【0034】以下、図5を参照して、充電コイル34、
放電コイル38、及び、インダクタンス制御装置42の
構成を説明する。なお、充電コイル34及び放電コイル
38の構成は同一であるため、以下、充電コイル34に
ついて代表的に説明する。図5に示す如く、充電コイル
34はサブコイル51、52、及び53を備えている。
サブコイル51、52、53は、それぞれ、インダクタ
ンスL1 、L2 、L3 を有している。サブコイル51の
一端は端子34aに接続され、他端はスイッチング素子
55を介してサブコイル52の一端に接続されている。
サブコイル52の他端はスイッチング素子56を介して
サブコイル53の一端に接続されている。また、サブコ
イル53の他端は端子34bに接続されている。
【0035】スイッチング素子55及び56は、それぞ
れ、制御端子55a、56aに通電されない状態(オフ
状態)では、サブコイル51及び52を端子34b側に
接続し、通電された状態(オン状態)では、サブコイル
51及び52をそれぞれ隣接するサブコイル52及び5
3側に接続するように構成されている。スイッチング素
子55及び56の制御端子55a及び56aはインダク
タンス制御装置42に接続されている。従って、インダ
クタンス制御装置42によってスイッチング素子55及
び56のオンオフ状態を切り替えることができる。
【0036】表1に、スイッチング素子55、56のオ
ン・オフ状態の各組み合わせに対する端子34a、34
b間のインダクタンスLを示す。スイッチング素子5
5、56が共にオフ状態の場合(表1に示す状態I)に
おいては、端子34a、34b間にサブコイル51のみ
が接続される。従って、この場合、インダクタンスLは
1 となる。スイッチング素子55がオン状態、スイッ
チング素子56がオフ状態とされた場合(状態II) にお
いては、端子34a、34b間にサブコイル51、52
が直列接続される。従って、この場合、インダクタンス
Lは(L1 +L2)となる。更に、スイッチング素子5
5、56が共にオン状態とされた場合(状態III)におい
ては、端子34a、34b間にサブコイル51、52、
53が直列接続される。従って、この場合、インダクタ
ンスLは(L1 +L2 +L3 )となる。
【0037】
【表1】
【0038】インダクタンス制御装置42は、上記状態
I〜III の何れかが実現されるように、スイッチング素
子55、56のオン・オフを制御する。これにより、イ
ンダクタンスLは、L1 、(L1 +L2 )、及び、(L
1 +L2 +L3 )の3段階に切り替えられる。なお、ス
イッチング素子55、56はサイリスタの組み合わせ
や、リードリレー等により構成することができる。この
場合、サイリスタあるいはリードリレーの動作速度は高
速であるため、インダクタンスLの切り替えを高速に行
なうことができる。
【0039】上述の如く、本実施例において、インダク
タンスLはL1 〜(L1 +L2 +L 3 )の範囲で変化す
るため、L1 〜L3 を適切に選択することにより、広範
囲のインダクタンスLの変化を容易に実現することがで
きる。なお、本実施例においては、3個のサブコイルを
用いてインダクタンスLを3段階に切り替えることとし
ているが、これに限らず、4個以上のサブコイルを用い
てインダクタンスLを4段階以上に切り替えることによ
って、より細かく、かつ広範囲のインダクタンスLの変
化を実現することとしてもよい。あるいは、装置の簡単
化のため、2個のサブコイルを用いてインダクタンスL
を2段階に切り替えることとしてもよい。 本実施例の
燃料噴射装置において、インダクタンス制御装置42
は、回転数センサ43から出力されるエンジン回転数N
e、及び、アクセル開度センサ44から出力されるアク
セル開度Oaに基づいて車両の運転状態の静寂性を判断
する。そして、その判断結果に基づいてインダクタンス
Lを変化させることにより、車両の静寂性に応じて燃料
噴射弁10の動作音を適正に制御する。
【0040】表2は、上記機能を実現するべくインダク
タンス制御装置42が参照する表である。表2に示す如
く、エンジンの回転数Neは、所定値未満Nの低回転領
域と、所定値N以上の高回転数領域とに区分されてい
る。また、アクセル開度Oaは、所定値A1 未満の低開
度領域、所定値A1 以上所定値A2 未満の中開度領域、
及び、所定値A2 以上の高開度領域に区分されている。
インダクタンス制御装置42はエンジン回転数Ne及び
アクセル開度Oaがそれぞれ何れの領域にあるかを判別
し、表2に基づいて、上記状態I、II、及びIII の何れ
かを実現することによりインダクタンスを「小」、
「中」、「大」の3段階に変化させる。
【0041】
【表2】
【0042】表2において、エンジン回転数Neが低回
転数領域にあり、かつ、アクセル開度Oaが低開度領域
にある場合には、車両はアイドリング運転等の比較的静
寂な状態で運転されており、従って、燃料噴射弁10の
動作音は抑制されるべきと判断される。この場合、イン
ダクタンス制御装置42は、インダクタンスLを「大」
とすることにより、即ち、状態III を実現することによ
り応答時間tを増加させることで、燃料噴射弁10の動
作音を抑制する。かかる処理により、車両が静寂な状態
で運転されている場合に、燃料噴射弁10の動作音によ
り運転者に違和感を与えることが防止される。
【0043】また、アクセル開度Oaが高開度領域にあ
る場合、及び、エンジン回転数Neが高回転領域にあ
り、かつ、アクセル開度Oaが中開度領域にあると判別
された場合には、車両の運転音は大きく、燃料噴射弁1
0から多少の動作音が生じても運転者に違和感を与える
ことはないと判断される。また、エンジン回転数Neが
高くなると、燃料噴射が可能な時間は短く制約されるた
め、燃料噴射弁10の応答性を過度に低下させるのは好
ましくない。従って、この場合には、インダクタンス制
御装置42はインダクタンスLを「小」とすることによ
り、即ち、状態Iを実現することにより、応答時間tを
減少させる。
【0044】更に、エンジン回転数Neが高回転数領域
にあり、かつ、アクセル開度Oaが低開度領域にある場
合、及び、Neが低回転数領域にあり、かつ、Oaが中
開度領域にある場合には、車両の運転音は中程度であ
り、従って、燃料噴射弁10の動作音も中程度に抑制す
るべきと判断される。この場合、インダクタンス制御装
置42はインダクタンスLを「中」とすることにより、
即ち、表1に示す状態IIを実現することにより、応答時
間tを中間値に設定する。。
【0045】以上のように、本実施例によれば、インダ
クタンス制御装置42がエンジン回転数Ne及びアクセ
ル開度Oaに基づいて車両の静寂性を判断し、その結果
に応じて燃料噴射弁10の動作音を変化させることで、
燃料噴射弁10の動作音により運転者に違和感を与える
のを防止することができる。なお、本実施例において上
記所定値は、例えば、Nを1500rpm、A1 を15
%、A2 を30%としている。ただし、所定値N、
1 、A2 はエンジン回転数Ne及びアクセル開度Oa
と車両の運転音との関係より実験的に定められる値であ
り、エンジンの仕様に応じて変化する。また、エンジン
回転数Ne及びアクセル開度Oaの組み合わせと、車両
の運転音との間の関係は、運転者の運転操作によって変
化することもある。従って、運転者の運転操作の特徴を
学習し、その特徴に応じてこれらの所定値を最適に設定
することとしてもよい。
【0046】また、上記実施例において、エンジン回転
数Neを2つの領域、アクセル開度Oaを3つの領域に
区分しているが、これに限らず任意の数の領域に区分し
てもよい。また、上記実施例においては、Ne及びOa
の各領域の組み合わせに応じてインダクタンスLを3段
階に切り替えることとしているが、上記した如く、充電
コイル34、放電コイル38を構成するサブコイルの数
を変更することで、任意の数の段階で切り替えることと
してもよい。
【0047】また、本実施例においては、エンジン回転
数Ne及びアクセル開度Oaに基づいて車両の静寂性を
判断することとしたが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、車速やエンジン負荷等に基づいて車両の静寂
性を判断してもよい。あるいは、騒音センサを設けて、
運転室内の音響レベルを直接検出することとしてもよ
い。
【0048】なお、インダクタンスLを変化させて応答
時間tを変化させた場合、PZTアクチュエータ14に
付与される充電電流のピーク値も変化する。充電電流の
ピーク値が増加した場合、回路抵抗による熱損失が増加
するため、PZTアクチュエータ14に供給される有効
エネルギーが減少し、その結果、PZTアクチュエータ
14の伸び量も減少することとなる。従って、本実施例
の構成によれば、インダクタンスLを変化させることに
よって、PZTアクチュエータ14の変形量を制御する
ことも可能である。
【0049】ところで、充電コイル34及び放電コイル
38のインダクタンスLを変化させるための構成は図5
に示す例に限られるものではなく、図6及び図7に示す
構成によっても同様の目的を達成するとができる。図6
は、充電コイル34のインダクタンスLを変化させる構
成の別の例を示す。図6に示す如く、インダクタンス制
御装置42にはモータ60が接続されている。モータ6
0の回転シャフト60aにはレバー62が連結されてい
る。モータ60がインダクタンス制御装置42から駆動
信号が付与されることにより駆動されると、レバー62
は回転シャフト60aを回転軸として回転する。レバー
62の回転シャフト60a側の端部は、端子34aに接
続されている。
【0050】モータ60の回転シャフト60aの周囲に
は、相異なるインダクタンスLa 〜Lh を有する8個の
コイル66a〜66hが放射状に配設されている。レバ
ー62が回転されるとその回転位置に応じて、レバー6
2の外径側端部と、コイル66a〜66hのうち何れか
1つの内径側の端部とが接続される。コイル66a〜6
6hの外径側端部は共に端子34bへ接続されている。
従って、レバー62の回転位置に応じて、端子34a、
34b間にコイル66a〜66hのうちの何れか1つの
コイルが接続される。
【0051】このように、図6に示す構成においては、
インダクタンス制御装置42によりモータ60の回転角
度、即ち、レバー62の回転角度を制御することで、充
電コイル34のインダクタンスLをLa 〜Lh の8段階
に切り替えることができる。なお、本構成においては8
個のコイルを用いてインダクタンスLを8段階に切り替
えることとしているが、これに限らず、任意の数のコイ
ルを用いてインダクタンスLを任意の段階に切り替える
ことができる。
【0052】次に、図7は、充電コイル34のインダク
タンスLを変化させる更に別の構成を示す。図7におい
て、充電コイル34は鉄心70を備えている。鉄心70
はコの字型の鉄心本体70aと、アーム70bとより構
成されている。鉄心本体70aには巻線72が巻回され
ている。巻線72の両端は端子34a、34bに接続さ
れている。アーム部70bは鉄心本体70aの一方の端
部に軸70cの周りに回動可能に連結されていると共
に、鉄心本体70aの他方の端部との間にギャップGを
形成している。軸70cにはモータ74の回転シャフト
が連結されている。モータ74はインダクタンス制御装
置42に接続されており、インダクタンス制御装置42
から駆動信号が付与されることで駆動される。モータ7
4が駆動されると、アーム70bが軸70cを中心とし
て回動されることによりギャップGが変化される。ギャ
ップGが増加すると、巻線72に通電された際に巻線7
2と鎖交する磁束の大きさが減少する。このため、充電
コイル34のインダクタンスLは減少する。同様に、ギ
ャップGが減少すると、インダクタンスLは増加する。
このように、図7に示す構成においては、インダクタン
ス制御装置42からモータ70へ付与する制御信号に応
じて、充電コイル34のインダクタンスLを変化させる
ことができる。
【0053】本構成においては、ギャップGに応じてイ
ンダクタンスLが変化するため、インダクタンスLを連
続的に変化させることができる。また、図5及び図6に
示す構成と異なり、複数のコイルを設けることが不要で
あるため装置コストが低減されている。更に、本構成に
おいては、機械的な接点が存在しないため、装置の信頼
性、耐久性が向上されている。
【0054】なお、上記実施例においては、駆動回路3
0が請求項1に記載した共振回路に、回転数センサ43
及びアクセル開度センサ44が請求項1に記載した運転
状態検出手段に、充電コイル34、放電コイル38、及
びインダクタンス制御装置42が請求項1に記載した共
振周波数変化手段に、それぞれ相当している。ただし、
上記したように、運転状態として回転数Ne、アクセル
開度Oaの他、車速、エンジン負荷、運転室内の音響レ
ベル等を用いることができる。
【0055】次に、本発明の第2実施例の燃料噴射装置
について説明する。本実施例の燃料噴射装置は、インダ
クタンス制御装置42が実行する処理の内容を除いて上
記第1実施例の燃料噴射装置と同一の構成を有してい
る。上述の如く、図3に示す駆動回路30において、温
度変化にかかわらずPZTアクチュエータ14の伸縮量
を一定に維持するため、DC−DCコンバータ32の出
力する電圧E0 を温度上昇に応じて減少させることとし
ている。しかしながら、PZTアクチュエータ14は、
温度の上昇に応じてその静電容量Cが増加する特性を有
している。このため、温度変化が生ずると、上記(1)
式からわかるように、静電容量Cの変化に応じて応答時
間tが変化し、PZTアクチュエータ14の動作速度は
変化してしまう。
【0056】本実施例の燃料制御弁は、温度変化が生じ
た場合に、PZTアクチュエータ14の伸び量を一定に
維持するのみならず、その動作速度をも一定に維持し得
る点に特徴を有している。以下、かかる特徴部について
説明する。図8は、PZTアクチュエータ14に付与さ
れる充電電流の波形が温度に応じて変化する様子を示し
ている。図8に示す如く、低温になるほどPZTアクチ
ュエータ14の静電容量Cが減少することで、応答時間
tが短くなっている。この場合、上述の如く、PZTア
クチュエータ14の伸び量は一定に維持されるため、P
ZTアクチュエータ14への充電量、即ち、充電電流の
積分値は一定に維持される。このため、温度が低下して
共振周期tが短くなるのに応じて、電流のピーク値Pは
増大することになる。そこで、本実施例においては、イ
ンダクタンス制御装置42により充電電流のピーク値P
を検出し、ピーク値Pと予め実験的に定めた所定の閾値
a及びbとの大小関係に基づいてインダクタンスLを変
化させることにより、応答時間tの変化を抑制すること
としている。
【0057】即ち、インダクタンス制御装置42はピー
ク値Pが所定の閾値aを上回った場合には、温度低下に
伴って応答時間tが小さくなっていると判断し、表1に
示す状態III を実現することによりインダクタンスLを
「大」とする。一方、ピーク値Pが第2の所定の閾値b
(b<a)を下回った場合には温度上昇に伴って応答時
間tが長くなっていると判断し、状態Iを実現すること
によりインダクタンスLを「小」とする。更に、ピーク
値Pがb以上a以下である場合には、状態IIを実現する
ことによりインダクタンスLを「中」とする。従って、
PZTアクチュエータ14に温度変化が生じた場合、静
電容量Cの変化を補償するようにインダクタンスLが増
減されることで、応答時間tの変動が抑制される。
【0058】このように、本実施例によれば、温度変化
に起因するPZTアクチュエータ14の応答速度の変化
を抑制することができ、これにより、燃料噴射弁10の
応答性を温度変化にかかわらず一定に維持することがで
きる。なお、上記第2実施例において、充電電流のピー
ク値Pに基づいてインダクタンスLを変化させることと
しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
PZTアクチュエータ14の温度変化に応じて変化する
任意の情報をインダクタンスLを変化させる際の基準と
して用いることができる。例えば、図8に示す如く、応
答時間tは温度の低下に応じて減少する。従って、応答
時間tを充電電流の信号波形より検出し、応答時間tが
所定値ta を上回った場合にインダクタンスLを減少さ
せ、tが所定値tb (tb <ta )を下回った場合にイ
ンダクタンスLを増加させることとしてもよい。
【0059】また、図4(e)に示す如く、PZTアク
チュエータ14の端子14a、14b間の電圧にはオー
バーシュートが生ずる。図9は、端子14a、14bの
電圧波形の温度による変化を示している。図9に示す如
く、PZTアクチュエータ14が低温になるほど、応答
時間tが減少することに起因してオーバシュート量Sは
増加する。従って、端子14a、14b間の電圧波形よ
りオーバシュート量Sを検出し、オーバシュート量Sが
所定値Sa を上回った場合にインダクタンスLを増加さ
せ、Sが所定値Sb (Sb <Sa )を下回った場合にイ
ンダクタンスLを減少させることとしてもよい。
【0060】あるいは、PZTアクチュエータ14の温
度Tpを検出する温度センサを設け、温度Tpが所定値
a を上回った場合にインダクタンスLを増加させ、温
度Tpが所定値Tb (Tb <Ta )を下回った場合にイ
ンダクタンスLを減少させることとしてもよい。この
他、外気温等、PZTアクチュエータ14の温度と相関
をもって変化する任意の環境パラメータに基づいてイン
ダクタンスLを変化させてもよい。
【0061】なお、上記第2実施例においては、駆動回
路30が請求項2に記載した共振回路に、充電コイル3
4、放電コイル38、及びインダクタンス制御装置42
が請求項2に記載した共振周波数変化手段に、それぞれ
相当している。また、インダクタンス制御装置42が充
電電流又はPZTアクチュエータ14の端子間電圧に基
づいてピークP、時間t、又はオーバシュートSを検出
することにより、あるいは、温度センサの出力に基づい
て温度Tpを検出することにより、請求項2に記載した
温度情報検出手段が実現されている。
【0062】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、燃料噴射弁の動作音により運転者に違和感を与える
のを防止することができる。また、請求項2記載の発明
によれば、温度変化に伴って燃料噴射弁の応答性が変化
するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である燃料噴射装置が備える
燃料噴射弁の構成図である。
【図2】本実施例の燃料噴射弁の指示噴射期間と燃料噴
射量との関係を従前の電磁式燃料噴射弁の場合と共に示
す図である。
【図3】本実施例において燃料噴射弁を駆動するPZT
アクチュエータの駆動回路の構成図である。
【図4】図3に示す駆動回路の動作のタイムチャートで
ある。
【図5】充電コイル(又は放電コイル)の構成をインダ
クタンス制御装置との接続関係と共に示す図である。
【図6】充電コイル(又は放電コイル)の別の構成を示
す図である。
【図7】充電コイル(又は放電コイル)の更に別の構成
を示す図である。
【図8】PZTアクチュエータに付与される充電電流の
温度に応じた変化を示す図である。
【図9】PZTアクチュエータの端子間電圧の温度に応
じた変化を示す図である。
【符号の説明】
10 燃料噴射弁 14 PZTアクチュエータ 30 駆動回路 34 充電コイル 38 放電コイル 42 インダクタンス制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PZTアクチュエータにより駆動される
    燃料噴射弁と、前記PZTアクチュエータを駆動する共
    振回路とを備える燃料噴射装置であって、 車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 該運転状態検出手段により検出された車両の運転状態に
    基づいて、前記共振回路の共振周波数を変化させる共振
    周波数変化手段とを備えることを特徴とする燃料噴射装
    置。
  2. 【請求項2】 PZTアクチュエータにより駆動される
    燃料噴射弁と、前記PZTアクチュエータを駆動する共
    振回路とを備える燃料噴射装置であって、 PZTアクチュエータの温度に応じた情報を検出する温
    度情報検出手段と、 該温度情報検出手段により検出された情報に基づいて、
    前記共振回路の共振周波数を変化させる共振周波数変化
    手段とを備えることを特徴とする燃料噴射装置。
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