JPH10227398A - ボイルオフガスの処理設備及び方法、天然ガスの製造設備及び方法 - Google Patents

ボイルオフガスの処理設備及び方法、天然ガスの製造設備及び方法

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JPH10227398A
JPH10227398A JP3191397A JP3191397A JPH10227398A JP H10227398 A JPH10227398 A JP H10227398A JP 3191397 A JP3191397 A JP 3191397A JP 3191397 A JP3191397 A JP 3191397A JP H10227398 A JPH10227398 A JP H10227398A
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JP
Japan
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gas
boil
natural gas
lng
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JP3191397A
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Inventor
Yasuhiro Ueno
康弘 上野
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 BOGの有用化にあたって、必要コストをで
きるだけ低減化することができる技術を提供する。 【解決手段】 貯蔵設備より供給される液化天然ガス
を、昇温、昇圧して天然ガスを得る液化天然ガスライン
と、ボイルオフガスを、圧縮機により多段圧縮して、昇
圧ボイルオフガスを得るボイルオフガス処理ラインとを
備え、これらのラインから得られるガスを混合して、天
然ガスを得る製造設備にあって、ボイルオフガス処理ラ
インに於ける多段圧縮中間段に、LNG混合ラインより
流量調節を伴って液化天然ガスを混合し、天然ガスを製
造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ガス等として
利用される天然ガスの製造技術に関するものであり、原
料としての液化天然ガス(以後LNGと呼ぶ)の貯蔵設
備等から発生するボイルオフガス(以後BOGと呼ぶ)
を利用する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ガスの製造にあたっては、LNGを
主原料とし、これを気化器で昇温するとともに、その後
昇圧して、所定の温度、圧力状態の天然ガスを得る。そ
こで、LNG基地には、LNG貯蔵用の貯蔵設備が備え
られるとともに、この貯蔵設備に接続される配管系が設
けられている。このような貯蔵設備、配管系において
は、外界からの入熱のため、BOGが発生する。このB
OGの発生量は無視できない量であり、このようなBO
Gを、所定の温度、圧力状態まで、昇温、昇圧して利用
することが行われている。このような例の代表例は、図
4に示す従来例に見られるものであり、この例にあって
は、LNGタンク1から発生するBOG2を多段に圧縮
して、その圧力、温度を適切に調節して、天然ガスの製
造ラインに合流させることによって、BOG2を使用で
きるようにしている。こういった図4に示す天然ガスの
製造設備は、液化天然ガスを貯蔵する貯蔵設備(LNG
タンク1)を備え、この貯蔵設備より供給される液化天
然ガスを、昇温、昇圧して、第2温度、大気圧より高い
第2圧力の天然ガスを得る天然ガス供給ラインL−LN
Gを備えるとともに、液化天然ガスから発生するBOG
を、圧縮機により多段圧縮して、第1温度、大気圧より
高い第1圧力の昇圧ボイルオフガスを得るボイルオフガ
ス処理ラインL−BOGを備え、このラインで得られた
昇圧ボイルオフガスを、天然ガス供給ラインL−LNG
の下流側に合流して、BOGを利用できる形態としてい
る。
【0003】天然ガス供給ラインL−LNGには、気化
器7、圧力調整弁9が備えられている。一方、ボイルオ
フガス処理ラインL−BOGには、3個の圧縮機81、
82、83が備えられるとともに、第2圧縮機82と第
3圧縮機83との間にインタークーラ84が、第3圧縮
機83の下手(下流)側に、アフタークーラ85が備え
られている。このような構造を採用することにより、天
然ガス供給ラインL−LNGを経た天然ガスにBOG由
来の天然ガスを良好に混合して、以後の用に供すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなBOGの処
理には、圧縮機に対する所定の動力を要するとともに、
インタークーラ、アフタークーラ用の設備費、さらに
は、これらの熱源及び運転費も必要となる。ここで、B
OGの発生は、設備としては避けられないものであるた
め、これを有用化するためのコストはできるだけ低減化
したい。従って、本発明は、上記の希望を満足するため
のものであり、BOGの有用化にあたって、必要となる
コストをできるだけ低減化することができる技術を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための本発明による液化天然ガスから発生するBOG
を、圧縮機により多段圧縮して、第1温度、大気圧より
高い第1圧力の昇圧BOGを得るBOGの処理設備の特
徴構成は、多段圧縮の中間段にあるボイルオフガスライ
ンに対して、液化天然ガスを流量調節しながら混合でき
るLNG混合ラインを備えたことにある。圧縮機に必要
とされる動力は、この圧縮機の入り側のガス(本願の場
合はBOG及びこのBOGに混合された液化天然ガス)
の量、温度、圧力状態、及び、出側のガスの温度、圧力
状態によって変化する。また、一般に、このようなBO
Gを使用するに場合にあっては、最終段を終えたBOG
に必要とされる温度、圧力状態は一義的に決まる。従っ
て、最終段の圧縮を終えた段階で、このような温度、圧
力の状態となるように、熱交換系を含めて各圧縮段に於
ける圧縮状態を決定するのであるが、多段階の初段にお
いて、例え比較的低温の状態が得られていたとしても、
連続的な多段圧縮をおこなうと、必要以上の動力を要し
たり、温度が最終段で高すぎ、インタークーラや、アフ
タークーラを必要とする場合がある。そこで、この本願
構成にあっては、中間段にあるBOGに対して、このB
OGより低温状態にあるLNGを、流量調整しながら、
LNG混合ラインを介して混合する。この場合、LNG
の混合流量は調整される。従って、この混合部以降の圧
縮段において必要となる動力、圧縮後の温度、圧力を、
この混合流量に従って調節することができる。結果、多
段圧縮工程において、圧縮に要する動力をできるだけ低
減化できるようにしたり、最終段を経て得られるガス状
態を、以降のBOGの使用状態に見合った(例えば、そ
の状態のまま気化後の天然ガスに合流できるように)状
態とすることができる。結果、BOGガスを、効率的に
有効に利用することができる。
【0006】さて、上記の目的を達成することができる
天然ガスの製造設備としては、以下の形態を採ることが
好ましい。即ち、液化天然ガスを貯蔵する貯蔵設備を備
え、この貯蔵設備より供給される液化天然ガスを、昇
温、昇圧して、第2温度、大気圧より高い第2圧力にあ
る天然ガスを得る天然ガス供給ラインを備えるととも
に、液化天然ガスから発生するボイルオフガスを、圧縮
機により多段圧縮して、第1温度、大気圧より高い第1
圧力の昇圧ボイルオフガスを得るボイルオフガス処理ラ
インを備え、得られた昇圧ボイルオフガスを、第2温
度、圧力の天然ガスに合流して、ボイルオフガスを利用
する天然ガスの製造設備に以下の構成を追加する。ボイ
ルオフガス処理ラインに於ける多段圧縮中間段にあるボ
イルオフガスに、液化天然ガスを流量調節しながら混合
できるLNG混合ラインを天然ガス供給ラインから分岐
させて備えるのである。この設備においては、LNG混
合ラインを備える場合に、これが、天然ガス供給ライン
からLNGの供給を受け、受けたLNGをボイルオフガ
ス処理ラインに備わる多段圧縮の中間圧縮段に流量調節
しながら供給するものとする。従って、ボイルオフガス
処理ラインに関しては、先にボイルオフガスの処理設備
に関する項で説明した作用・効果を得ることができる。
さらに、この構成は、図4に示すような従来構成の天然
ガス製造プラントにおいて、所定部位に、流量調節弁等
を備えたLNG混合ラインを設けるだけで、構築でき
る。結果、従来プラントの改造等により、効率的で有用
な設備を得ることができる。
【0007】さてここで、多段圧縮に於ける初段圧縮を
除く、複数の圧縮段それぞれの中間部位に、前記LNG
混合ラインを各別に設けることが好ましい。このように
する場合は、各圧縮段に於けるBOGの圧縮状態を、圧
縮機の運転条件のみならず、各別に供給される液化天然
ガスの温度、圧力、流量等の条件から設定できるように
なり、さらに、制御できるようになる。結果、各圧縮段
に於ける圧縮を、細かく調整して設備全体の運転設定
上、好適なものとすることができる。このような設備系
を構築する場合にあっては、後にも、本願の有利な点と
して説明するように、インタークーラ(又はヒータ)、
アフタークーラ(又はヒータ)を一切必要としない設備
を構築することもできる。(効果の差はあるが、このよ
うな熱交換系を必要としない設備系の構築は、必ずしも
各圧縮段にLNG混合ラインを備えることをしない場合
にあっても可能である。)
【0008】さて、LNG混合ラインに、LPG混合ラ
インが合流されていることが好ましいが、この場合、本
管側の天然ガス供給ラインから得られる天然ガスの発熱
量調整のみならず、BOG側の発熱量調整をも良好にお
こなうことができる。
【0009】さて、先に説明したボイルオフガスの処理
設備にあっては、以下のような処理方法を採用するもの
となっている。即ち、液化天然ガスから発生するボイル
オフガスを、圧縮機により多段圧縮して、第1温度、大
気圧より高い第1圧力の昇圧ボイルオフガスを得る場合
に、この多段圧縮の中間段にあるボイルオフガスに、液
化天然ガスを流量調節しながら混合して、昇圧ボイルオ
フガスを得ることとなっている。
【0010】一方、先に説明した天然ガスの製造設備に
あっては、液化天然ガスを貯蔵する貯蔵設備を備え、前
記貯蔵設備より供給される液化天然ガスを、昇温、昇圧
して、第2温度、大気圧より高い第2圧力にある天然ガ
スを得る天然ガス供給ラインを備えるとともに、液化天
然ガスから発生するボイルオフガスを、圧縮機により多
段圧縮して、第1温度で、大気圧より高い第1圧力の昇
圧ボイルオフガスを得るボイルオフガス処理ラインを備
え、前記昇圧ボイルオフガスを、前記第2温度、圧力の
天然ガスに合流する天然ガスの製造する場合にあって、
前記ボイルオフガス処理ラインの多段圧縮中間段に、液
化天然ガスを、前記天然ガス供給ラインより分岐して、
液化天然ガスを流量調節しながら混合するものとなって
いる。
【0011】さて、ボイルオフガスの利用にあたって
は、これが熱量的に充分でないため、石油ガスを添加し
て、所謂、増熱をおこなう場合がある。このように、増
熱を行おうとする場合、従来、LPGの気化機構(これ
は、少なくともLPG気化用の気化器を備える)を設
け、この機構により得られた石油ガスをボイルオフガス
に混合するものとしていた。このような機構を必要とし
た理由は、LPGがボイルオフガス内で液滴として残留
しやすく、混合を均一にし難いためである。しかしなが
ら、このような気化機構は、設備費、運転費の点で、好
ましくない。当然、このように増熱をおこなう場合にあ
っても、ボイルオフガスの多段圧縮を伴った昇圧、昇温
は必要である。従って、このように、液化天然ガスから
発生するボイルオフガスを、圧縮機により多段圧縮する
とともに、液化石油ガスを混合して、第1温度、大気圧
より高い第1圧力の状態にあり、発熱量が高められた昇
圧増熱ボイルオフガスを得る場合にあっては、液化石油
ガスを液化天然ガスに混合して増熱混合物を得た後、こ
の増熱混合物を、多段圧縮の初段もしくは中間段にある
ボイルオフガスに混合して、昇圧され、増熱された状態
にあるボイルオフガスを得ることが好ましい。この手法
を採用する場合は、一旦、液化石油ガスを液化天然ガス
に混合し、この混合により得られる混合物を、多段圧縮
の初段もしくは中間段にあるボイルオフガスに混合する
こととなり、結果的に、圧縮工程において、高い均質な
混合状態を実現でき、良好な昇圧、増熱された状態にあ
るボイルオフガスを得ることができる。
【0012】従って、本願のような構成を採用すること
により、以下のような効果を得られるようになった。 1.ボイルオフガスの圧縮に要する動力を低減すること
ができる。 2.動力の低減化の程度が低い場合にあっても、インタ
ークーラ等の熱交換用の設備を省略できるので、設備費
を低減できる。 3.さらに、ボイリングガスの熱量調整を、少ない設
備、動力でおこなうことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、LNG取り扱い基地に設置
された本願発明に係わる天然ガスの製造設備に関して、
図面に基づいて説明する。図1に示すように、ガス原料
であるLNG3は0.05kg/cm2G、−162℃
で、貯蔵設備であるLNGタンク1に貯蔵されている。
LNGは需要に応じてLNGポンプ4の動力によりLN
G配管6を介して払い出されLNG気化器7で海水を熱
源として気化される。気化されたガスは圧力調整弁9に
よって必要な圧力に制御される。このようにして、本願
にいう第2温度圧力の天然ガスが得られる。このライン
が、本願にいう天然ガス供給ラインL−LNGであり、
ガスが都市ガス用として使用される場合はこの後、図示
していない熱量調整装置により熱量調整され、付臭装置
により付臭され需要先に送られる。
【0014】LNGタンク1の周囲には図示していない
保冷材が施工されており大気からの入熱を防いでいる。
しかしながら、完全に入熱を防止することはできず、8
0,000kLのLNGタンク1基で約2t/hのBO
G2が発生する。また、基地内のLNG配管6の中のL
NGからもBOGは発生し配管を通してLNGタンク1
に集まるような構成となっている。タンク上部に溜まっ
たBOG2は自らの圧力によりBOG配管5を介して本
願のボイルオフガス処理設備8に導かれる。このボイル
オフガス処理設備8は、第1段圧縮機81、第2段圧縮
機82、第3段圧縮機83、インタークーラー84、ア
フタークーラー85、LNG混合ラインL−mixとし
てのLNG供給配管86、LNG流量調整弁(FCV)
87、BOG/LNG混合ノズル88を備えている。こ
のボイルオフガス処理設備8を経るラインが、本願にい
うボイルオフガス処理ラインである。このようにして、
本願にいう第1温度、圧力の天然ガスが得られる。ここ
で、インタークーラー84及びアフタークーラー85は
BOGが圧縮され温度が大気温度を大きく超えるため、
海水を冷媒として冷却するために設けられている。図1
に示す例にあっては、LNG混合ラインは、インターク
ーラ84の下手側、第3段圧縮機83の上手側で、合流
が起こるように配設されている。a〜iは位置を示す符
号であり、これらの位置にあるガスの状態を説明する場
合に使用する。
【0015】設備の作動状況に関して説明すると、LN
G配管6内のLNGの圧力は第2段圧縮機82で圧縮さ
れたBOGの圧力より高いので前記混合ノズル88で容
易に混合することができる。BOGにLNGを混合すれ
ば第3段圧縮機83で圧縮すべき質量流量は増えるが吸
入温度は下がる。一般に、質量流量が増えると圧縮機の
必要負荷は増えるが、吸入温度が下がれば圧縮機の必要
負荷は下がる。従って、混入するLNG流量を適度に調
整すれば圧縮機(図1に示す例の場合は、第3段圧縮機
83)に必要な負荷は削減することができる。図1に記
したa点〜i点の流量/圧力/温度の値を表1に示す。
基地全体で発生し、処理すべきBOGは15t/hであ
る。
【0016】
【表1】
【0017】ケース1ではLNGの流入量を0t/hと
した、即ち、LNGを混入しない従来の方法に対応する
ものであり、図4に示す天然ガス製造設備の構成に対応
するものである。この場合、圧縮機に必要な負荷の合計
は2441kWとなる。一方、15t/hのBOGに対
して第2段圧縮機出側に7t/hのLNGを混入させる
ケース2では、第3段圧縮機入口側の温度が23℃から
−91℃まで下がり第3段圧縮機83の必要負荷は20
1kW減り、多段圧縮に必要な負荷の合計も201kW
減ることになる。第3段圧縮機出側のBOGの温度は−
30℃であり、このケースではアフタークーラー85は
昇温器として17℃まで加温することになる。またこの
構成にあって、第3段圧縮機側の−30℃のBOGでf
点でBOGを予冷すれば、もっと少ないLNGの混合量
で同等の圧縮機負荷の低減を図ることができる。従っ
て、本願技術を採用することで、このようにして少ない
動力で効率的にガスの圧縮を行うボイルオフガス処理設
備8の提供が可能となる。この場合、LNG混合ライン
L−mix(86)を経てBOG側に混入するLNGの
量は、g点の温度を測定しながら目標温度に近づける制
御を行う。また、LNG及びBOGの温度が安定してい
る場合は両者の比率を一定にするような制御とすること
もできる。
【0018】図1の構成に対してインタークーラー84
を設置せずに、LNGをBOGに混入することにより直
接冷やすことも可能である。この場合は前記インターク
ーラー84の設置費用の削減が可能となる。インターク
ーラー省略の仮定の下、LNGの混入量を前述のケース
2と同じとすると(この例を先に示した表1にケース2
−1として記載した)、第3段圧縮機の負荷は735k
Wになるが、これでもLNGの混入のないケース1に比
べて78kWの削減になる。
【0019】図2は、都市ガス用のLNG取り扱い基地
に設置された本願の天然ガス製造設備に於ける別の実施
形態を示したものである。図面を一見して判明するよう
に、先に説明したLNG混合ラインL−mix86に、
LPGの混合ラインL−LPG104が合流する構成と
されている。同図において、1〜8及び81〜88は図
1に示したものと同じである。101はLPGタンクで
あり、内部に蓄えられたLPG102は必要に応じてL
PGポンプ103でLPG配管104を介して、本願の
ボイルオフガス処理設備8に送られる。この時i点の発
熱量を一定に保つようにLPG流量調節弁89でLPG
流量を制御し、LNG/LPG混合ノズル90でLNG
と混合される。この後LPGとLNGの混合物はBOG
/LNG混合ノズル88でBOGと混合される。BOG
及びLNGに対して高沸点の割合が多くなるにつれ、混
合しにくくなり液滴が発生しやすくなる。本構成では、
混合した直後に第3段圧縮機83に吸い込まれ、圧縮さ
れBOGの温度が上昇する。従って、混合直後に液滴が
発生した場合でも第3段圧縮機83の中でガスとして均
一に混ざり合うことができる。
【0020】図3は、都市ガス用のLNG取り扱い基地
に設置された本願の天然ガス製造設備に於ける別の実施
形態を示したものである。図1の構成と比較すると、イ
ンタークーラ、アフタークーラを備えることなく、第2
段圧縮機82及び第3段圧縮機83の上流側に、各別に
LNG混合ラインL−mixが設けられていることに特
徴がある。各ラインを流れるガスの流量(単位t/
h)、圧力(kg/cm2 G)/温度(℃)を所要部位
に付いて、図面上に示した。この構成は、図4に示す構
成と対照が可能である。この系に於ける圧縮機の運転負
荷は、第1〜第3の順に813kW、735kW、73
5kWとなり、合計で、2283kWとなる。結果、図
4に示す従来例のものと比較して、158kWの動力低
減を図ることができる。さらに、この例にあっては、イ
ンタークーラ、アフタークーラを備える必要がないた
め、その設備コスト、運転コストを低減することができ
る。この効果は、非常に大きい。
【0021】さて、これまで説明してきた例にあって
は、昇温、昇圧後の天然ガスの圧力状態として、現行の
37kg/cm2 Gのものに関して説明してきた。しか
しながら、気化した天然ガスを遠距離の消費地に輸送す
る場合には、天然ガスの圧力を更に高める必要がある。
この場合の例として、天然ガスの圧力を72kg/cm
2 G程度まで上昇させる試みが、今日なされている。こ
の場合、図7にしめすように、圧縮機は、図4のものを
ベースとして考えると、もう1段余分に必要となる。さ
らに、同図からも明らかなように、この例の場合は、イ
ンタークーラICが2機、アフタークーラACが1機必
要である。この図にあっても、各ラインを流れるガスの
流量(単位t/h)、圧力(kg/cm2 G)/温度
(℃)を所要部位に付いて、図面上に示した。この例の
場合は、圧縮機の運転負荷は、第1〜第4の順に756
kW、755kW、755kW、755kWとなり、合
計で、3021kWとなる。
【0022】さて、比較のために、図7に示す構成に対
する本願の構成の例を図5、6にしめした。図5は、図
1に対応した例であり、複数のLNG混合ラインL−m
ixとアフターヒータAHを備えた構成とされる。一
方、図6は、図3に対応した例であり、インタークーラ
IC、アフターヒータAH(これらは所謂熱交換器であ
る)を削除した例である。これらの例に於ける必要動力
比較をおこなうと、図5に示す例にあっては、第1〜第
4の順に756kW、633kW、562kW、510
kWとなり、合計で、2491kWとなり、LNG混合
ラインL−mixを備えない例に対して、530kWの
動力削減と、インタークーラーICの削減が可能とな
る。一方、図6に示す例にあっては、第1〜第4の順に
756kW、663kW、618kW、732kWとな
り、合計で、2769kWとなり、LNG混合ラインL
−mixを備えない例に対して、252kWの動力削減
と、インタークーラーIC等の熱交換器が無しで済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の天然ガス製造設備の構成例を示す図
【図2】LPGの混合系を備えた本願の天然ガス製造設
備の構成例を示す図
【図3】熱交換器を排除した本願の天然ガス製造設備の
構成例を示す図
【図4】従来の天然ガス製造設備の構成例を示す図
【図5】本願の天然ガス製造設備の構成例を示す図
【図6】熱交換器を排除した本願の天然ガス製造設備の
構成例を示す図
【図7】従来の天然ガス製造設備の構成例を示す図
【符号の説明】
1 LNGタンク(貯蔵設備) 8 ボイルオフガス処理設備 81 第1段圧縮機 82 第2段圧縮機 83 第3段圧縮機 84 インタークーラ 85 アフタークーラ L−LNG 天然ガス供給ライン L−BOG ボイルオフガス処理ライン L−LPG LPG混合ライン L−mix LNG混合ライン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液化天然ガスから発生するボイルオフガ
    スを、圧縮機により多段圧縮して、第1温度、大気圧よ
    り高い第1圧力の昇圧ボイルオフガスを得るボイルオフ
    ガスの処理設備であって、 前記多段圧縮の中間段にあるボイルオフガスラインに、
    液化天然ガスを流量調節しながら混合できるLNG混合
    ラインを備えたボイルオフガスの処理設備。
  2. 【請求項2】 液化天然ガスを貯蔵する貯蔵設備を備
    え、 前記貯蔵設備より供給される液化天然ガスを、昇温、昇
    圧して、第2温度、大気圧より高い第2圧力の天然ガス
    を供給できる天然ガス供給ラインを備えるとともに、 液化天然ガスから発生するボイルオフガスを、圧縮機に
    より多段圧縮して、第1温度、大気圧より高い第1圧力
    の昇圧ボイルオフガスを得るボイルオフガス処理ライン
    を備え、 前記昇圧ボイルオフガスを、前記第2温度、圧力の天然
    ガスに合流させる天然ガスの製造設備であって、 前記ボイルオフガス処理ラインに於ける多段圧縮中間段
    にあるボイルオフガスに、液化天然ガスを流量調節しな
    がら混合できるLNG混合ラインを前記天然ガス供給ラ
    インから分岐させて備えた天然ガスの製造設備。
  3. 【請求項3】 多段圧縮に於ける初段圧縮を除く、複数
    の圧縮段それぞれの中間部位に、前記LNG混合ライン
    を各別に設けた請求項2記載の天然ガスの製造設備。
  4. 【請求項4】 前記LNG混合ラインに、液化石油ガス
    を合流するLPG混合ラインを備えた請求項2または3
    記載の天然ガスの製造設備。
  5. 【請求項5】 液化天然ガスから発生するボイルオフガ
    スを、圧縮機により多段圧縮して、第1温度、大気圧よ
    り高い第1圧力の昇圧ボイルオフガスを得るボイルオフ
    ガスの処理方法であって、 前記多段圧縮の中間段にあるボイルオフガスに対して、
    液化天然ガスを流量調節をしながら混合して、前記昇圧
    ボイルオフガスを得るボイルオフガスの処理方法。
  6. 【請求項6】 液化天然ガスを貯蔵する貯蔵設備を備
    え、 前記貯蔵設備より供給される液化天然ガスを、昇温、昇
    圧して、第2温度、大気圧より高い第2圧力の天然ガス
    を供給できる天然ガス供給ラインを備えるとともに、 液化天然ガスから発生するボイルオフガスを、圧縮機に
    より多段圧縮して、第1温度、大気圧より高い第1圧力
    の昇圧ボイルオフガスを得るボイルオフガス処理ライン
    を備え、 前記昇圧ボイルオフガスを、前記第2温度、圧力の天然
    ガスに合流させる天然ガスの製造方法であって、 前記ボイルオフガス処理ラインの多段圧縮中間段に、前
    記天然ガス供給ラインより分岐して、液化天然ガスを流
    量調節しながら混合する天然ガスの製造方法。
  7. 【請求項7】 液化天然ガスから発生するボイルオフガ
    スを、圧縮機により多段圧縮するとともに、液化石油ガ
    スを混合して、第1温度、大気圧より高い第1圧力の状
    態にあり、発熱量が高められた昇圧増熱ボイルオフガス
    を得るボイルオフガスの処理方法であって、 前記液化石油ガスを液化天然ガスに混合して増熱混合物
    を得た後、前記増熱混合物を、前記多段圧縮の初段もし
    くは中間段にあるボイルオフガスに混合して、前記昇圧
    増熱ボイルオフガスを得るボイルオフガスの処理方法。
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