JPH10230016A - 医療器具の位置検出方法と、それに用いる医療器具セットと、それらに使用する医療器具、医療器具先端位置検出用部材及び医療器具先端位置検出装置 - Google Patents

医療器具の位置検出方法と、それに用いる医療器具セットと、それらに使用する医療器具、医療器具先端位置検出用部材及び医療器具先端位置検出装置

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JPH10230016A
JPH10230016A JP9258013A JP25801397A JPH10230016A JP H10230016 A JPH10230016 A JP H10230016A JP 9258013 A JP9258013 A JP 9258013A JP 25801397 A JP25801397 A JP 25801397A JP H10230016 A JPH10230016 A JP H10230016A
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JP
Japan
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magnetic field
medical instrument
detecting
tip position
medical
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JP9258013A
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Masahiro Ogami
正裕 大上
Hiroshi Sasaki
宏 佐々木
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Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/06Devices, other than using radiation, for detecting or locating foreign bodies ; Determining position of diagnostic devices within or on the body of the patient
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61B5/061Determining position of a probe within the body employing means separate from the probe, e.g. sensing internal probe position employing impedance electrodes on the surface of the body
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、レントゲン撮影を行うことなく、線
状の医療器具の先端が所望の体内位置にセットされたの
かを検出できるようにすることを目的とする。 【解決手段】カテーテルのような線状の医療器具の先端
に、磁界発生源を備える構成を採ったり、そのような医
療器具に挿入されることで、そのような医療器具の先端
に磁界発生源をセットする線状の検出用部材を用意する
ことで、カテーテルのような線状の医療器具の先端に磁
界発生源を配設する構成を採る。そして、体外に設ける
磁気センサを使って、そのような医療器具の先端が正規
の体内位置に挿入されたのか否かを検出する構成を採る
ことで、レントゲン撮影を行うことなく、カテーテルの
ような線状の医療器具の先端が所望の体内位置にセット
されたのかを検出できるようにする。ここで、医療器具
や検出用部材の先端に磁気センサを配設し、体外に磁界
発生源を配設する構成を採ってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一部分が体内に挿
入される形態で使用される医療器具の位置検出方法と、
それに用いる医療器具セットと、それらに使用する医療
器具、医療器具先端位置検出用部材及び医療器具先端位
置検出装置とに関し、特に、レントゲン撮影を行うこと
なく、医療器具の先端が所望の位置にセットされたのか
を検出できるようにする医療器具の位置検出方法と、そ
れに用いる医療器具セットと、それらに使用する医療器
具、医療器具先端位置検出用部材及び医療器具先端位置
検出装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】医療現場では、様々な用途で、患者の体
内に医療器具を挿入して治療を行っている。その1つと
して中心静脈栄養法がある。
【0003】この中心静脈栄養法は、患者の鎖骨近傍の
静脈からカテーテルを挿入し、その先端を心臓付近の中
心静脈に位置させて栄養液を注入する方法で、通常の点
滴よりも高い濃度の栄養液を与えることができる。
【0004】図17ないし図22に従って、この中心静
脈栄養法で用いられるカテーテルの挿入方法について説
明する。なお、このとき使用される器具は予め減菌処理
されており、挿入作業は無菌的に行われる。
【0005】カテーテルを患者の体内に挿入するために
は、図17に示すようなカニューレ1と呼ばれる補助器
具が用いられる。このカニューレ1は、この図に示すよ
うに、軟質プラスチック性のチューブで構成されてお
り、一端に、分割可能なプラスチック成形品の把手2が
付いている。この把手2を持って外側に開くと、図中に
示す破線に従って、カニューレ1を2つに分割できる。
【0006】カテーテルを患者の体内に挿入するときに
は、図18に示すように、注射器3の金属刺針4を把手
2の側からカニューレ1に挿入し、その状態で、図19
に示すように、注射器3の金属刺針4をカニューレ1と
ともに患者の血管に刺す。
【0007】続いて、カニューレ1から金属刺針4を抜
き出して、その代わりに、図20に示すように、カテー
テル5を所定の長さ挿入することで、カテーテル5の先
端を心臓付近の中心静脈に位置させる。続いて、図21
に示すように、カニューレ1を分割しながら患者の体か
ら取り去る。
【0008】このようにして、カテーテル5の先端が患
者の心臓付近の中心静脈位置に挿入されると、図22に
示すように、カテーテル5の接続部6に栄養液容器を接
続することで、患者に高い濃度の栄養液を供給すること
が可能になる。
【0009】しかるに、このカテーテル5を挿入すると
きに、血管の合流部分や分岐部分により、図23に示す
ように、カテーテル5の先端が心臓付近の中心静脈(図
中のB)に挿入されないで、頸静脈(図中のC)のよう
な目的とは異なる方向の血管に挿入されてしまうことが
ある。
【0010】そこで、従来では、カテーテル5の挿入後
にレントゲン撮影を行うことで、カテーテル5の先端が
正しい挿入位置である心臓付近の中心静脈に挿入された
のかを確認するようにしている。
【0011】そして、従来では、中心静脈栄養法に限ら
ずに、カテーテル5のような線状の医療器具を患者の体
内に挿入するときには、その医療器具の挿入後にレント
ゲン撮影を行うことで、その医療器具の先端が正しい位
置に挿入されたのかを確認するようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術に従っていると、カテーテル5の先端が正
しい位置に挿入されたのかを調べるために、レントゲン
撮影を行わなくてはならないという問題点があった。
【0013】通常の病院では、管理や費用等の都合上、
レントゲン室とカテーテル挿入を行う病室とが別室にな
っており、これから、従来技術に従っていると、図20
に示した状態で刺入部を減菌状態に保ったまま、一旦患
者を病室から出してレントゲン室に運ばなければなら
ず、作業が煩雑になる。
【0014】ポータルブル型のレントゲンを使用して、
病室内でレントゲン撮影をするという方法を採っても、
現像室でレントゲン写真を現像しなければならず手間が
かかる。
【0015】更に、レントゲン写真で、カテーテル5の
先端位置の不都合が確認されるときには、カテーテル5
を一旦抜き去って正しい位置に挿入し直さなくてはなら
ないが、カテーテル5を一旦抜き去ると、刺入部の減菌
状態が保てなくなることもあり、作業を最初からやり直
さなければならないこともある。
【0016】このような場合、患者の苦痛はもちろんの
こと、一度使用したカテーテル5を廃棄して、減菌処理
した新しいカテーテル5を使用しなければならないため
経済的な問題も生ずる。
【0017】以上に説明した従来技術の問題点は、中心
静脈法でのカテーテル5の挿入に限られずに、カテーテ
ル5のような線状の医療器具を患者の体内に挿入し、そ
の挿入位置をレントゲン写真により確認していく場合に
は必ず発生する問題点である。
【0018】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、一部分が体内に挿入される形態で使用される
医療器具の先端が所望の位置にセットされたのかを、レ
ントゲン撮影を行うことなく検出できるようにする新た
な医療器具の位置検出方法の提供と、それに用いる新た
な医療器具セットの提供と、それらに使用する新たな医
療器具、医療器具先端位置検出用部材及び医療器具先端
位置検出装置の提供とを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明では、一部分が体内に挿入される形態で使用
される線状の医療器具の先端に、磁界発生源を備える構
成を採る。
【0020】そして、その医療器具の備える磁界発生源
の発生する磁界を、磁気センサを使って検出すること
で、その医療器具の先端位置を検出する医療器具先端位
置検出装置を用意する構成を採る。
【0021】このように構成される本発明では、先端に
磁界発生源を備えるカテーテルのような線状の医療器具
が患者の体内に挿入されると、医療器具先端位置検出装
置は、その磁界発生源の発生する磁界を検出すること
で、その医療器具の先端位置を検出する。
【0022】これにより、患者の体内に挿入されるカテ
ーテルのような線状の医療器具の先端位置を、レントゲ
ン撮影を行うことなく、その挿入時にリアルタイムで検
出できるようになることから、従来技術の有する問題点
を一挙に解決できるようになる。
【0023】また、本発明では、規定以上の挿入を抑止
する係止部材と先端に磁界発生源とを備えて、一部分が
体内に挿入される形態で使用されるチューブ状の医療器
具に挿入されることで、その医療器具の先端位置に磁界
発生源をセットする線状の医療器具先端位置検出用部材
を用意する構成を採る。
【0024】そして、その医療器具先端位置検出用部材
の備える磁界発生源の発生する磁界を、磁気センサを使
って検出することで、その医療器具先端位置検出用部材
の挿入先となる医療器具の先端位置を検出する医療器具
先端位置検出装置を用意する構成を採る。
【0025】このように構成される本発明では、一部分
が体内に挿入される形態で使用されるカテーテルのよう
なチューブ状の医療器具が患者の体内に挿入されると、
先端に磁界発生源を備える医療器具先端位置検出用部材
がその医療器具に挿入されることで、その医療器具の先
端に磁界発生源がセットされ、医療器具先端位置検出装
置は、その磁界発生源の発生する磁界を検出すること
で、その医療器具の先端位置を検出する。
【0026】これにより、患者の体内に挿入されるカテ
ーテルのようなチューブ状の医療器具の先端位置を、レ
ントゲン撮影を行うことなく、その挿入時にリアルタイ
ムで検出できるようになることから、従来技術の有する
問題点を一挙に解決できるようになる。
【0027】また、本発明では、一部分が体内に挿入さ
れる形態で使用される線状の医療器具の先端に、磁気セ
ンサ手段を備える構成を採る。そして、その医療器具の
備える磁気センサ手段の検出値を使って、体外に設ける
規定の磁界発生源の発生する磁界を検出することで、そ
の医療器具の先端位置を検出する医療器具先端位置検出
装置を用意する構成を採る。
【0028】このように構成される本発明では、先端に
磁気センサ手段を備えるカテーテルのような線状の医療
器具が患者の体内に挿入されると、医療器具先端位置検
出装置は、その磁気センサ手段の検出値を使って、体外
に設ける規定の磁界発生源の発生する磁界を検出するこ
とで、その医療器具の先端位置を検出する。
【0029】これにより、患者の体内に挿入されるカテ
ーテルのような線状の医療器具の先端位置を、レントゲ
ン撮影を行うことなく、その挿入時にリアルタイムで検
出できるようになることから、従来技術の有する問題点
を一挙に解決できるようになる。
【0030】また、本発明では、規定以上の挿入を抑止
する係止部材と先端に磁気センサ手段とを備えて、一部
分が体内に挿入される形態で使用されるチューブ状の医
療器具に挿入されることで、その医療器具の先端位置に
磁気センサ手段をセットする線状の医療器具先端位置検
出用部材を用意する構成を採る。
【0031】そして、その医療器具先端位置検出用部材
の備える磁気センサ手段の検出値を使って、体外に設け
る規定の磁界発生源の発生する磁界を検出することで、
その医療器具の先端位置を検出する医療器具先端位置検
出装置を用意する構成を採る。
【0032】このように構成される本発明では、一部分
が体内に挿入される形態で使用されるカテーテルのよう
なチューブ状の医療器具が患者の体内に挿入されると、
先端に磁気センサ手段を備える医療器具先端位置検出用
部材がその医療器具に挿入されることで、その医療器具
の先端に磁気センサ手段がセットされ、医療器具先端位
置検出装置は、その磁気センサ手段の検出値を使って、
体外に設ける規定の磁界発生源の発生する磁界を検出す
ることで、その医療器具の先端位置を検出する。
【0033】これにより、患者の体内に挿入されるカテ
ーテルのようなチューブ状の医療器具の先端位置を、レ
ントゲン撮影を行うことなく、その挿入時にリアルタイ
ムで検出できるようになることから、従来技術の有する
問題点を一挙に解決できるようになる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に従って本発明
を詳細に説明する。図1に、本発明の一実施例を図示す
る。ここで、図中、図17ないし図22で示したものと
同じものについては同一の記号で示してある。
【0035】この図に示すように、この実施例に従う本
発明では、カテーテル5を患者の体内に挿入した後、そ
のカテーテル5の中空部分に、可撓性を持つステンレス
ワイヤ10を挿入する構成を採る。
【0036】このステンレスワイヤ10は、カテーテル
5と概略同一長を有して、その挿入先の先端部分に永久
磁石11を備えるとともに、挿入元の端部にカテーテル
5の接続部6と係止することでその挿入を抑止するスト
ッパ12と、そのストッパ12から突出するつまみ13
とを備えている。
【0037】この構成に従って、ステンレスワイヤ10
がストッパ12の位置までカテーテル5に挿入される
と、永久磁石11がカテーテル5の先端位置にセットさ
れることになる。
【0038】そして、患者の体表面に当接する形で、こ
のステンレスワイヤ10の持つ永久磁石11の発生する
磁界を検出する磁気センサ20を備える構成を採る。こ
の磁気センサ20は、例えば、図2(a)に示すよう
に、患者の寝るベッドに固定されて配設されたり、図2
(b)に示すように、患者の体に直接載置されて配設さ
れることになる。ここで、図中に示す30は、磁気セン
サ20の検出値の信号処理を実行する磁気検出本体装置
である。
【0039】磁気センサ20の配設位置は、カテーテル
5の挿入先位置により決められる。例えば、中心静脈法
の場合には、磁気センサ20は、患者の心臓付近の中心
静脈の指す位置に配設されることになる。
【0040】ステンレスワイヤ10は、可撓性を持つな
らば、単線であっても、より線であってもよいが、その
材質は、先端に備える永久磁石11の発生する磁界に影
響を与えない非磁性系(常磁性)のものが望ましい。ま
た、その太さは、カテーテル5の寸法に合わせたものに
なる。例えば、カテーテル5の寸法が14ゲージである
ときには、ワイヤ径は0.97mm程度となり、16ゲー
ジであるときには0.89mm程度となり、18ゲージで
あるときには0.64mm程度となる。
【0041】ステンレスワイヤ10の先端に備えられる
永久磁石11は、使用中に折れる恐れのないものである
ならば、どのようなものであってもよいが、溶接が可能
である点と可撓性の点とから、金属系永久磁石が望まし
い。
【0042】この永久磁石11は、溶接熱によりキュリ
ー点以上の高温になることで磁気を失う可能性があるこ
とを考慮して、例えば、ステンレスワイヤ10に溶接さ
れた後に着磁されることで、ステンレスワイヤ10の先
端に取り付けられることになる。着磁を先にする場合に
は、接着により取り付けることでもよい。また、永久磁
石11とステンレスワイヤ10との間の接続を強固なも
のとするために、その接続部分にゴムチューブや熱収縮
チューブを被せたり、その接続部分にコーティングを施
すなどの処理を行うことが好ましい。
【0043】このときの着磁方向は、図3(a)に示す
ような軸方向であってもよく、また、図3(b)に示す
ようなラジアル方向であってもよい。前者の着磁方向に
従うと、磁極間の距離を長くできるので、パーミアンス
係数が高くなって磁石の形成する磁界が強くなるという
特徴がある。更に、ステンレスワイヤ10を軸方向(図
3(a)に示すα方向)に揺動させることで、磁気セン
サ20の検出対象となる磁界強度を変化できるという特
徴がある。
【0044】一方、後者の着磁方向に従うと、ステンレ
スワイヤ10を周方向(図3(b)に示すβ方向)に回
転させることで、磁気センサ20の検出対象となる磁界
強度を変化できるという特徴がある。特に、この後者の
着磁方向では、ステンレスワイヤ10の回転に伴って、
磁気センサ20に対して、磁石のN極とS極とが交互に
現れることになるので、磁気センサ20の検出対象とな
る磁界強度を大きく変化できることになる。
【0045】なお、カテーテル5の内壁を傷つけないよ
うにするために、永久磁石11のエッジ部分は面取りが
されている。また、永久磁石11/ストッパ12/つま
み13を持つステンレスワイヤ10については、予め減
菌処理されており、使い捨てで使用されることもある。
【0046】磁気センサ20は、ステンレスワイヤ10
の持つ永久磁石11の発生する磁界を検出するために用
意されるものである。この磁気センサ20としては、一
般に広く使われているフラックスゲート型磁気センサ
や、磁気抵抗効果素子(例えば、米国Honeywell INC.
の製造するHMC1001) や、ホール素子などを使うこと
ができる。また、後述するように、永久磁石11に代え
て、コイル50を使って交流磁界を発生する構成を採る
ときには、誘導起電力により交流磁界を検出するサーチ
コイルを使うこともできる。
【0047】図4に、磁気検出本体装置30(図2に示
したもの)の装置構成の一例を図示する。この図に示す
ように、磁気検出本体装置30は、磁気センサ20の出
力電圧を増幅するアンプと、そのアンプの出力電圧をデ
ィジタル信号に変換するA/D変換器と、A/D変換器
の出力するディジタル信号を信号処理するCPUと、検
出した磁界の強さを外部に表示する複数のLEDと、C
PUに対して周囲環境の持つ磁界の検出を指示するリセ
ットスイッチとを備える構成を採る。
【0048】この構成に従い、磁気検出本体装置30
は、図5(a)に示すように、カテーテル5を挿入する
医者からリセットスイッチが操作されることで、周囲環
境の持つ磁界強度の検出指示が発行されると、磁気セン
サ20の出力電圧を読み取ることで、周囲環境の持つ磁
界強度(y)を検出し、続いて、ステンレスワイヤ10
の持つ永久磁石11の発生する磁界強度の検出処理に入
って、例えば、周期的に、磁気センサ20の出力電圧を
読み取ることで、その時点の磁界強度(x)を検出する
とともに、その検出した磁界強度(x)から、先に検出
した周囲環境の持つ磁界強度(y)を差し引くことで、
ステンレスワイヤ10の持つ永久磁石11の発生する磁
界強度(z)を検出する。
【0049】そして、その検出したステンレスワイヤ1
0の持つ永久磁石11の発生する磁界強度(z)の大き
さに従って、図5(b)に示すように、いずれか1つの
LEDを点灯することで、カテーテル5を挿入する医者
に対して、その磁界強度(z)の大きさを表示する処理
を行う。
【0050】次に、このように構成される図1に示す実
施例について説明する。カテーテル5を挿入する医者
は、先ず最初に、カテーテル5の挿入前に、磁気検出本
体装置30の持つリセットスイッチをONすることで、
周囲環境の持つ磁界強度の検出指示を発行する。
【0051】この指示を受け取ると、磁気検出本体装置
30は、磁気センサ20の検出する磁界強度を読み取る
ことで、周囲環境の持つ磁界強度(地磁気など)を検出
する。
【0052】続いて、医者は、上述した図17ないし図
22で説明した手順に従って、カテーテル5を患者の体
内に挿入した後に、そのカテーテル5の中空部分にステ
ンレスワイヤ10を挿入する。この挿入は、ステンレス
ワイヤ10のストッパ12が、カテーテル5の接続部6
に係止するまで行われ、これが完了すると、ステンレス
ワイヤ10の持つ永久磁石11が、カテーテル5の先端
位置にセットされることになる。
【0053】この永久磁石11を受けて、磁気検出本体
装置30は、磁気センサ20の検出する磁界強度から、
先に検出した周囲環境の持つ磁界強度を差し引くこと
で、永久磁石11の発生する磁界強度を読み取って対応
するLEDを点灯する。
【0054】カテーテル5が正規の体内位置に挿入され
ているときには、磁気センサ20が永久磁石11の発生
する磁界を検出することで、このとき点灯するLEDが
強い磁界強度を示し、これにより、医者は、カテーテル
5が正規の体内位置に挿入されたことを確認できる。
【0055】一方、カテーテル5が正規の位置に挿入さ
れていないときには、磁気センサ20が永久磁石11の
発生する磁界を検出できないことで、このとき点灯する
LEDが弱い磁界強度を示し、これにより、医者は、カ
テーテル5が正規の体内位置に挿入されていないことを
確認できる。
【0056】このとき、医者は、永久磁石11の着磁方
向が図3(a)に示すような軸方向である場合には、ス
テンレスワイヤ10を軸方向(図中のα方向)に揺動さ
せて、点灯されるLEDが変化するのか否かをチェック
していくことで、磁気センサ20が永久磁石11の発生
する磁界強度を検出しているのか否かを確認していくこ
とになる。
【0057】また、永久磁石11の着磁方向が図3
(b)に示すようなラジアル方向である場合には、ステ
ンレスワイヤ10を周方向(図中のβ方向)に回転させ
て、点灯されるLEDが変化するのか否かをチェックし
ていくことで、磁気センサ20が永久磁石11の発生す
る磁界強度を検出しているのか否かを確認していくこと
になる。
【0058】すなわち、周囲環境の持つ磁界強度は、ス
テンレスワイヤ10が回転したり揺動しても変化しない
ので、ステンレスワイヤ10の回転や揺動により磁気セ
ンサ20の検出値が変動するということは、とりも直さ
ず、磁気センサ20が永久磁石11の発生する磁界を検
出していることを意味する。これから、医者は、ステン
レスワイヤ10を回転させたり揺動させることで、磁気
センサ20が本当に永久磁石11の発生する磁界強度を
検出しているのか否かを確認していくことができる。
【0059】この実施例の説明では、カテーテル5を患
者の体内に挿入した後に、カテーテル5の中空部分にス
テンレスワイヤ10を挿入することで説明したが、予め
ステンレスワイヤ10をカテーテル5に挿入しておい
て、それを一緒に患者の体内に挿入していくことでもよ
い。
【0060】また、この実施例の説明では、図2で説明
したように、磁気センサ20を固定位置に予め配設して
おく構成を採ったが、移動可能とする構成を採れば、患
者の体内のどこにカテーテル5が挿入されたのかという
ことや、患者の体内のどの位置にカテーテル5が挿入中
であるのかということを検出できることになる。
【0061】また、一般に、磁気センサ20は感度軸を
有し、磁界の方向に応じて検出感度が異なるという特性
を示す。これから、例えば、2つの磁気センサ20を用
意し、その2つの磁気センサ20を例えば最大検出感度
方向が直交する形で配設して、例えば、その2つの磁気
センサ20の検出する磁界強度の内の大きい方を使って
処理を行っていく構成を採ったり、1つの磁気センサ2
0を回転させて、例えば、そのときに検出される最大の
磁界強度を使って処理を行っていく構成を採ることにな
る。なお、前者の構成に従う場合、複数の磁気センサ2
0が1チップにマウントされているものを使用すると実
装が簡単になる。
【0062】図1の実施例では、永久磁石11を先端に
持つステンレスワイヤ10を使って、カテーテル5の先
端に永久磁石11を配設する構成を採ったが、ステンレ
スワイヤ10を使わずに、カテーテル5の先端部分に永
久磁石11を直接配設する構成を採ることでも、本発明
を実現できる。
【0063】すなわち、図6(a)に示すような内部の
空洞が1つであるシングルルーメンと呼ばれるカテーテ
ル5の先端の肉厚部分に永久磁石11を埋め込んだり、
図6(b)に示すような内部の空洞が2つであるダブル
ルーメンと呼ばれるカテーテル5の先端の肉厚部分に永
久磁石11を埋め込む構成を採ることでも、図1の実施
例と同様に、カテーテル5が正規の体内位置に挿入され
たことを確認できるのである。
【0064】図7に、磁気検出本体装置30の装置構成
の他の実施例を図示する。この実施例の磁気検出本体装
置30は、三軸型磁気センサ20aを使用するときに用
いられるものである。なお、この磁気検出本体装置30
は、永久磁石11を先端に持つステンレスワイヤ10を
使う場合と、先端部分に永久磁石11を配設するカテー
テル5を使う場合の双方に適用可能である。
【0065】三軸型磁気センサ20aは、図8に示すよ
うに、X軸に感度を持つ磁気センサ20xと、Y軸に感
度を持つ磁気センサ20yと、Z軸に感度を持つ磁気セ
ンサ20zとを備えることで、磁界がどのような向きを
示すときにも、その磁界の大きさを正確に検出する機能
を有するものである。
【0066】図7に示す磁気検出本体装置30は、この
三軸型磁気センサ20aを用いるために、磁気センサ2
0xの出力電圧を増幅するアンプ40xと、磁気センサ
20yの出力電圧を増幅するアンプ40yと、磁気セン
サ20zの出力電圧を増幅するアンプ40zと、アンプ
40xの出力信号から不要なノイズ分を除去するローパ
スフィルタ41xと、アンプ40yの出力信号から不要
なノイズ分を除去するローパスフィルタ41yと、アン
プ40zの出力信号から不要なノイズ分を除去するロー
パスフィルタ41zと、ローパスフィルタ41x,y,
zの出力信号を選択するマルチプレクサ42と、マルチ
プレクサ42の出力電圧をディジタル信号に変換するA
/D変換器43と、A/D変換器43の出力するディジ
タル信号を入力として、図示しないプログラムを実行す
ることで三軸型磁気センサ20aの検出する磁界の大き
さを算出するCPU44と、CPU44の検出した磁界
の大きさを外部に表示する複数のLED45と、CPU
44に対して周囲環境の持つ磁界の検出を指示するリセ
ットスイッチ46とを備える構成を採る。
【0067】ここで、ローパスフィルタ41x,y,z
を設けるのは、商用電源周波数に大きな成分を持つ外乱
交流磁界による影響を取り除き、永久磁石11の発生す
る直流磁界のみを検出するためであるが、医者がステン
レスワイヤ10や、先端部分に永久磁石11を配設する
カテーテル5を回転させたり揺動させたりすることを考
慮して、例えば10Hzまで通過させるフィルタリング
特性を持つことになる。
【0068】図9に、この実施例構成を採るときに実行
する磁気検出本体装置30の処理フローの一実施例を図
示する。すなわち、磁気検出本体装置30は、三軸型磁
気センサ20aを用いるときには、この図9の処理フロ
ーに示すように、先ず最初に、ステップ1で、必要な初
期化処理を行うと、ステップ2に進んで、規定の周期に
従って、リセットスイッチ46が操作されたのか否かの
監視処理に入る。
【0069】このステップ2で、リセットスイッチ46
が操作されることを検出すると、周囲環境の持つ磁界の
検出処理に入って、ステップ3で、マルチプレクサ42
を制御することで、磁気センサ20xの出力電圧を読み
込んでディジタル信号に変換して変数x0 に格納し、続
くステップ4で、マルチプレクサ42を制御すること
で、磁気センサ20yの出力電圧を読み込んでディジタ
ル信号に変換して変数y 0 に格納し、続くステップ5
で、マルチプレクサ42を制御することで、磁気センサ
20zの出力電圧を読み込んでディジタル信号に変換し
て変数z0 に格納する。
【0070】一方、ステップ2で、リセットスイッチ4
6が操作されないことを検出するときには、永久磁石1
1の発生する磁界の検出処理に入って、ステップ6で、
マルチプレクサ42を制御することで、磁気センサ20
xの出力電圧を読み込んでディジタル信号に変換して変
数x1 に格納し、続くステップ7で、マルチプレクサ4
2を制御することで、磁気センサ20yの出力電圧を読
み込んでディジタル信号に変換して変数y1 に格納し、
続くステップ8で、マルチプレクサ42を制御すること
で、磁気センサ20zの出力電圧を読み込んでディジタ
ル信号に変換して変数z1 に格納する。
【0071】続いて、ステップ9で、例えば、 d=[(x1 −x0 )2+(y1 −y0 )2+(z1
0 )2]1/2 の算出式に従って、周囲環境の発生する磁界に影響を受
けない形で、永久磁石11の発生する磁界強度dを算出
する。そして、続くステップ10で、その算出した磁界
強度dに応じてLED45を点灯する。
【0072】これにより、医者は、カテーテル5が正規
の体内位置に挿入されたのか否かを確認できることにな
る。このとき、医者は、上述したように、ステンレスワ
イヤ10や、先端部分に永久磁石11を配設するカテー
テル5を回転したり揺動することで、永久磁石11の発
生する磁界であることを確認していくことになるが、こ
のときの磁界強度の変動量を検出して、その検出した磁
界強度の変動量に応じてLED45を点灯する構成を採
ってもよい。
【0073】この構成を採るときには、ローパスフィル
タ41x,y,zに代えて、例えば0.1〜10Hzの通
過帯域を持つバンドパスフィルタを用意することで、検
出される磁界強度の直流分をカットするとともに、医者
の操作に伴って変動するその磁界強度の変動量を検出す
る構成を採ることになる。
【0074】ここで、バンドパスフィルタは、ローパス
フィルタとハイパスフィルタとの組み合わせで実現でき
るので、ローパスフィルタ41x,y,zをそのまま用
いる構成を採って、CPU44のディジタル信号処理に
よるハイパスフィルタと組み合わせることで、バンドパ
スフィルタを実現するという構成を採ってもよい。この
場合には、図7の実施例の回路構成をそのまま用いるこ
とになる。なお、ディジタル信号処理によるハイパスフ
ィルタは、無限長インパルス応答(IIR)フィルタ
や、有限長インパルス応答(FIR)フィルタなどのよ
うな、ディジタル信号処理で広く使われている手法を用
いればよい。
【0075】永久磁石11を用いるときに特に問題とな
るのは地磁気である。この地磁気の影響を取り除くため
に、リセットスイッチ46の操作をトリガにして、周囲
環境の発生する磁界を検出する構成を採って、検出され
る磁界からそれを差し引くという構成を採ったが、この
ときの除去精度を一層高めるために、図10に示すよう
に、三軸型磁気センサ20aを2つ用意し、その感度軸
(図8のX/Y/Z軸)を合わせつつ、患者の体表面に
例えば20cm程度離して備える構成を採ることが有効
である。
【0076】患者の体内部に挿入される永久磁石11
は、三軸型磁気センサ20aの近距離に位置し、これが
ために、永久磁石11の発生する磁界は、2つの三軸型
磁気センサ20a上で、異なる方向で異なる強さを示す
ことになる。これに対して、地磁気は、無限遠で発生す
ることから、2つの三軸型磁気センサ20a上で、ほと
んど同一方向で同一の強さを示すことになる。これか
ら、2つの三軸型磁気センサ20aの検出値の差分値を
算出することで、地磁気の影響を更に高精度に取り除け
ることになる。
【0077】この構成を採る場合には、磁気検出本体装
置30は、図11に示すように、2つの三軸型磁気セン
サ20aのそれぞれに対応付けて、アンプ40x,y,
zとローパスフィルタ41x,y,zとを備える構成を
採ることになる。
【0078】図12に、この実施例構成を採るときに実
行する磁気検出本体装置30の処理フローの一実施例を
図示する。すなわち、磁気検出本体装置30は、第1の
三軸型磁気センサ20aと第2の三軸型磁気センサ20
aとを感度軸を合わせつつ隣接して配置する構成を採る
ときには、この図12の処理フローに示すように、先ず
最初に、ステップ1で、必要な初期化処理を行うと、ス
テップ2に進んで、規定の周期に従って、リセットスイ
ッチ46が操作されたのか否かの監視処理に入る。
【0079】このステップ2で、リセットスイッチ46
が操作されることを検出すると、周囲環境の持つ磁界の
検出処理に入って、ステップ3で、マルチプレクサ42
を制御することで、第1の三軸型磁気センサ20aの磁
気センサ20xの出力電圧を読み込んでディジタル信号
に変換して変数x10に格納し、続くステップ4で、マル
チプレクサ42を制御することで、第1の三軸型磁気セ
ンサ20aの磁気センサ20yの出力電圧を読み込んで
ディジタル信号に変換して変数y10に格納し、続くステ
ップ5で、マルチプレクサ42を制御することで、第1
の三軸型磁気センサ20aの磁気センサ20zの出力電
圧を読み込んでディジタル信号に変換して変数z10に格
納する。続いて、ステップ6で、マルチプレクサ42を
制御することで、第2の三軸型磁気センサ20aの磁気
センサ20xの出力電圧を読み込んでディジタル信号に
変換して変数x20に格納し、続くステップ7で、マルチ
プレクサ42を制御することで、第2の三軸型磁気セン
サ20aの磁気センサ20yの出力電圧を読み込んでデ
ィジタル信号に変換して変数y20に格納し、続くステッ
プ8で、マルチプレクサ42を制御することで、第2の
三軸型磁気センサ20aの磁気センサ20zの出力電圧
を読み込んでディジタル信号に変換して変数z20に格納
する。
【0080】一方、ステップ2で、リセットスイッチ4
6が操作されないことを検出するときには、永久磁石1
1の発生する磁界の検出処理に入って、ステップ9で、
マルチプレクサ42を制御することで、第1の三軸型磁
気センサ20aの磁気センサ20xの出力電圧を読み込
んでディジタル信号に変換して変数x11に格納し、続く
ステップ10で、マルチプレクサ42を制御すること
で、第1の三軸型磁気センサ20aの磁気センサ20y
の出力電圧を読み込んでディジタル信号に変換して変数
11に格納し、続くステップ11で、マルチプレクサ4
2を制御することで、第1の三軸型磁気センサ20aの
磁気センサ20zの出力電圧を読み込んでディジタル信
号に変換して変数z11に格納する。
【0081】続いて、ステップ12で、マルチプレクサ
42を制御することで、第2の三軸型磁気センサ20a
の磁気センサ20xの出力電圧を読み込んでディジタル
信号に変換して変数x21に格納し、続くステップ13
で、マルチプレクサ42を制御することで、第2の三軸
型磁気センサ20aの磁気センサ20yの出力電圧を読
み込んでディジタル信号に変換して変数y21に格納し、
続くステップ14で、マルチプレクサ42を制御するこ
とで、第2の三軸型磁気センサ20aの磁気センサ20
zの出力電圧を読み込んでディジタル信号に変換して変
数z21に格納する。
【0082】続いて、ステップ15で、例えば、 d= [((x11−x21)−(x10−x20))2+((y11−y
21)−(y10−y20))2+((z11−z21)−(z10−z
20))2]1/2 という算出式や、 d=|(x11−x21)−(x10−x20)|+|(y11
21)−(y10−y20)|+|(z11−z21)−(z10
−z20)| という算出式や、 d=|[(x11 2 +y11 2 +z11 2 1/2 -(x21 2 +y21
2 +z21 2 1/2]−[(x10 2 +y10 2 +z10 2 1/2-(
20 2 +y20 2 +z20 2 1/2]| という算出式に従って、周囲環境の発生する磁界に影響
を受けない形で、永久磁石11の発生する磁界強度に応
じた磁界強度d(第1の三軸型磁気センサ20aにより
検出される永久磁石11の磁界強度と、第2の三軸型磁
気センサ20aにより検出される永久磁石11の磁界強
度との差分値に相当する)を算出する。そして、続くス
テップ15で、その算出した磁界強度dに応じてLED
45を点灯する。
【0083】これにより、医者は、カテーテル5が正規
の体内位置に挿入されたのか否かを確認できることにな
る。ここで、2つの三軸型磁気センサ20aは、上述し
たようにほとんど同一の地磁気を検出する。すなわち、
2つの三軸型磁気センサ20aの感度が同一であれば、
「x10=x20,y10=y20,z10=z20」となるので、
ステップ3ないしステップ8の処理については省略する
ことも可能である。
【0084】この構成を採るときに、医者は、上述した
ように、ステンレスワイヤ10や、先端部分に永久磁石
11を配設するカテーテル5を回転したり揺動すること
で、永久磁石11の発生する磁界であることを確認して
いくことになるが、ローパスフィルタ41x,y,zに
代えてバンドパスフィルタを用意することで、このとき
の磁界強度の変動量だけを検出して、その検出した磁界
強度の変動量に応じてLED45を点灯する構成を採っ
てもよい。
【0085】なお、図10の実施例では、三軸型磁気セ
ンサ20aを2つ用いる方法を採ったが、1つの感度軸
しか持たない磁気センサ20を2つ用いる方法を採って
もよい。
【0086】地磁気の影響を完全に取り除くには、ステ
ンレスワイヤ10やカテーテル5の先端に、交流磁界発
生源を備える構成を採ることになる。例えば、図13に
示すように、カテーテル5の先端に、エナメル線などで
構成されるコイル50を埋め込み、このコイル50に例
えば280Hzの電流を流すことで、交流磁界を発生す
る構成を採ることになる。以下、説明の便宜上、コイル
50はカテーテル5に配設されることを想定する。
【0087】なお、コイル50に280Hzの電流を流
すのは、日本国内における商用電源周波数が50Hzや
60Hzであり、この商用電源周波数から発生される交
流磁界の影響を避けるためである。
【0088】図14に、この構成を採る場合の磁気検出
本体装置30の装置構成の一実施例を図示する。図中、
図7で説明したものと同じものについては同一の記号で
示してある。
【0089】この実施例の磁気検出本体装置30は、カ
テーテル5の持つコイル50に280Hzの交流電流を
流す交流電源60と、交流電源60の出力する交流信号
と同相の方形波を生成する同期信号生成回路61と、ア
ンプ40xの出力信号の持つ280Hz成分を抽出する
バンドパスフィルタ62xと、アンプ40yの出力信号
の持つ280Hz成分を抽出するバンドパスフィルタ6
2yと、アンプ40zの出力信号の持つ280Hz成分
を抽出するバンドパスフィルタ62zと、バンドパスフ
ィルタ62xの出力信号と同期信号生成回路61の生成
する同期信号とを乗算するPSD63xと、バンドパス
フィルタ62yの出力信号と同期信号生成回路61の生
成する同期信号とを乗算するPSD63yと、バンドパ
スフィルタ62zの出力信号と同期信号生成回路61の
生成する同期信号とを乗算するPSD63zと、PSD
63xの出力する不要な交流成分を遮断するローパスフ
ィルタ64xと、PSD63yの出力する不要な交流成
分を遮断するローパスフィルタ64yと、PSD63z
の出力する不要な交流成分を遮断するローパスフィルタ
64zとを備える構成を採る。
【0090】ここで、バンドパスフィルタ62x,y,
zの通過帯域は、医者がコイル50を持つカテーテル5
を回転させたり揺動させたりすることを考慮して、例え
ば280±10Hzに設定される。
【0091】また、ローパスフィルタ64x,y,z
は、PSD(Phase Sensitive Detector) 63x,y,
zが入力信号と同期信号とを乗算することで、その2つ
の信号の和の周波数を持つ信号と、その2つの信号の差
の周波数を持つ信号とを出力するので、同期成分となる
その差の周波数を持つ信号を抽出するために設けられ
る。従って、ローパスフィルタ64x,y,zの出力信
号は、三軸型磁気センサ20aの検出する交流磁界の大
きさに応じた直流電圧(但し、カテーテル5の動きに連
動する交流成分を持つ)を示すことになる。
【0092】図15に、この実施例構成を採るときに実
行する磁気検出本体装置30の処理フローの一実施例を
図示する。すなわち、磁気検出本体装置30は、この図
15の処理フローに示すように、先ず最初に、ステップ
1で、必要な初期化処理を行い、続くステップ2で、規
定の検出周期に達したのか否かを判断する。
【0093】ステップ2で検出周期に達したことを判断
すると、続くステップ3で、マルチプレクサ42を制御
することで、三軸型磁気センサ20aの磁気センサ20
xの出力電圧を読み込んでディジタル信号に変換して変
数xに格納し、続くステップ4で、マルチプレクサ42
を制御することで、三軸型磁気センサ20aの磁気セン
サ20yの出力電圧を読み込んでディジタル信号に変換
して変数yに格納し、続くステップ5で、マルチプレク
サ42を制御することで、三軸型磁気センサ20aの磁
気センサ20zの出力電圧を読み込んでディジタル信号
に変換して変数zに格納する。
【0094】続いて、ステップ6で、例えば、 d=〔(x)2 +(y)2 +(z)2 1/2 の算出式に従って、ローパスフィルタ64x,y,zの
出力信号の大きさを算出することで、コイル50により
もたらされる三軸型磁気センサ20aの配置場所におけ
る磁界強度dを算出する。この磁界強度dは、カテーテ
ル5の動きに連動する交流成分を持つ。
【0095】そして、続くステップ7で、その算出した
変動磁界強度dに応じてLED45を点灯してから、ス
テップ2に戻って、次の検出周期での検出処理に入るこ
とになる。
【0096】これにより、医者は、カテーテル5が正規
の体内位置に挿入されたのか否かを確認できることにな
る。なお、図14の実施例では、三軸型磁気センサ20
aを用いる方法を採ったが、1つの感度軸しか持たない
磁気センサ20を用いる方法を採ってもよい。
【0097】以上に説明した実施例では、ステンレスワ
イヤ10やカテーテル5の先端に、磁界発生源となる永
久磁石11やコイル50を配設するとともに、体外に、
磁気センサ20を配設する構成を採ったが、ステンレス
ワイヤ10やその代わりとなる線状部材やカテーテル5
の先端に、磁気センサ20を配設するとともに、体外
に、磁界発生源となる永久磁石11やコイル50を配設
する構成を採ってもよい。
【0098】例えば、図16に示すように、先端に三軸
型磁気センサ20aを配設するとともに、その三軸型磁
気センサ20aのリード線を樹脂などで被覆することで
構成される線状部材70を用意して、これをカテーテル
5に挿入する構成を採るとともに、体外に、永久磁石1
1やコイル50などで構成される磁界発生源71を備え
る構成を採ってもよい。
【0099】微細な磁気センサ20が市場に提供される
ようになってきており、この構成を採ることが可能であ
る。例えば、米国Honeywell INC. の製造するHMC10
01のセンサチップ部分は、現在でも、0.76 mm×0.7
6 mm程度であり十分適用可能である。
【0100】この構成を採る場合、上述した実施例と
は、磁気センサ20と磁界発生源71との位置関係が逆
となるだけであることから、上述した実施例の磁気検出
本体装置30がそのまま適用できることになる。
【0101】なお、図16の実施例では、三軸型磁気セ
ンサ20aを用いる方法を採ったが、1つの感度軸しか
持たない磁気センサ20を用いる方法を採ってもよい。
図示実施例に従って本発明を説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではない。例えば、実施例では、カテ
ーテル5に挿入するものとしてステンレスワイヤ10を
用いたが、線状体であれば、ステンレスワイヤ10に限
られることなくどのようなものであってもよい。
【0102】また、実施例では、LEDを使って、検出
した磁界強度を表示する構成を採ったが、メータを使っ
て表示したり、音を使って表示することでもよい。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
患者の体内に挿入されるカテーテルのような線状の医療
器具の先端位置を、レントゲン撮影を行うことなく検出
できるようになる。そして、その医療器具の先端位置
を、その挿入時にリアルタイムに検出できるようにな
る。
【0104】これから、中心静脈栄養法に用いるカテー
テルの先端位置を、レントゲン撮影を行うことなく、し
かもリアルタイムに検出できるようになるし、血管造影
のためのカテーテルの先端位置を、レントゲン撮影を行
うことなく、しかもリアルタイムに検出できるようにな
るし、体内に挿入したドレナージチューブの先端位置
を、レントゲン撮影を行うことなく、しかもリアルタイ
ムに検出できるようになる。
【0105】そして、体内に挿入される圧力や温度等を
測定するセンサの先端位置を、レントゲン撮影を行うこ
となく、しかもリアルタイムに検出できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である。
【図2】磁気センサの配設方法の説明図である。
【図3】永久磁石の説明図である。
【図4】磁気検出本体装置の装置構成図である。
【図5】磁気検出本体装置の処理説明図である。
【図6】本発明の他の実施例である。
【図7】磁気検出本体装置の装置構成図である。
【図8】三軸型磁気センサの説明図である。
【図9】磁気検出本体装置の実行する処理フローであ
る。
【図10】磁気センサの配置の説明図である。
【図11】磁気検出本体装置の装置構成図である。
【図12】磁気検出本体装置の実行する処理フローであ
る。
【図13】交流磁界発生源の説明図である。
【図14】磁気検出本体装置の装置構成図である。
【図15】磁気検出本体装置の実行する処理フローであ
る。
【図16】本発明の他の実施例である。
【図17】カニューレの説明図である。
【図18】カテーテルの挿入説明図である。
【図19】カテーテルの挿入説明図である。
【図20】カテーテルの挿入説明図である。
【図21】カテーテルの挿入説明図である。
【図22】カテーテルの挿入説明図である。
【図23】カテーテルの挿入説明図である。
【符号の説明】
1 カニューレ 2 把手 3 注射器 4 金属刺針 5 カテーテル 6 接続部 10 ステンレスワイヤ 11 永久磁石 12 ストッパ 13 つまみ 20 磁気センサ 30 磁気検出本体装置

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部分が体内に挿入される形態で使用さ
    れて、先端に磁界発生源を備える線状の医療器具の発生
    する磁界を検出する第1の過程と、 上記第1の過程で検出した磁界の大きさを表示すること
    で、上記医療器具の先端位置を検出する第2の過程とを
    備えることを、 特徴とする医療器具の位置検出方法。
  2. 【請求項2】 一部分が体内に挿入される形態で使用さ
    れて、先端に磁界発生源を備える線状の医療器具と、 上記医療器具の備える磁界発生源の発生する磁界を検出
    することで、上記医療器具の先端位置を検出する医療器
    具先端位置検出装置とを備えることを、 特徴とする医療器具セット。
  3. 【請求項3】 一部分が体内に挿入される形態で使用さ
    れる線状の医療用部材と、 上記医療用部材の先端に配設されて磁界を発生する磁界
    発生源とを備えることを、 特徴とする医療器具。
  4. 【請求項4】 一部分が体内に挿入される形態で使用さ
    れて、先端に磁界発生源を備える線状の医療器具の先端
    位置の検出用に用いられる医療器具先端位置検出装置で
    あって、 磁界を検出する磁気センサ手段と、 上記磁気センサ手段の検出値から、上記医療器具の備え
    る磁界発生源の発生する磁界を検出することで、上記医
    療器具の先端位置を検出する医療器具先端位置検出手段
    とを備えることを、 特徴とする医療器具先端位置検出装置。
  5. 【請求項5】 規定以上の挿入を抑止する係止部材と先
    端に磁界発生源とを備えて、一部分が体内に挿入される
    形態で使用されるチューブ状の医療器具に挿入されるこ
    とで、該医療器具の先端位置に該磁界発生源をセットす
    る線状の医療器具先端位置検出用部材の発生する磁界を
    検出する第1の過程と、 上記第1の過程で検出した磁界の大きさを表示すること
    で、上記医療器具の先端位置を検出する第2の過程とを
    備えることを、 特徴とする医療器具の位置検出方法。
  6. 【請求項6】 規定以上の挿入を抑止する係止部材と先
    端に磁界発生源とを備えて、一部分が体内に挿入される
    形態で使用されるチューブ状の医療器具に挿入されるこ
    とで、該医療器具の先端位置に該磁界発生源をセットす
    る線状の医療器具先端位置検出用部材と、 上記医療器具先端位置検出用部材の備える磁界発生源の
    発生する磁界を検出することで、上記医療器具の先端位
    置を検出する医療器具先端位置検出装置とを備えること
    を、 特徴とする医療器具セット。
  7. 【請求項7】 一部分が体内に挿入される形態で使用さ
    れるチューブ状の医療器具に挿入されて使用される線状
    の医療器具挿入部材と、 上記医療器具挿入部材の先端に配設されて磁界を発生す
    る磁界発生源と、 上記医療器具挿入部材に配設されて、上記医療器具挿入
    部材の規定以上の挿入を抑止することで、上記医療器具
    の先端位置に上記磁界発生源をセットする係止手段とを
    備えることを、 特徴とする医療器具先端位置検出用部材。
  8. 【請求項8】 一部分が体内に挿入される形態で使用さ
    れるチューブ状の医療器具の先端位置の検出用に用いら
    れる医療器具先端位置検出装置であって、 磁界を検出する磁気センサ手段と、 上記磁気センサ手段の検出値から、規定以上の挿入を抑
    止する係止部材と先端に磁界発生源とを備えて、上記医
    療器具に挿入されることで、上記医療器具の先端位置に
    該磁界発生源をセットする線状の医療器具先端位置検出
    用部材の発生する磁界を検出することで、上記医療器具
    の先端位置を検出する医療器具先端位置検出手段とを備
    えることを、 特徴とする医療器具先端位置検出装置。
  9. 【請求項9】 一部分が体内に挿入される形態で使用さ
    れて、先端に磁気センサ手段を備える線状の医療器具の
    出力する磁界検出値から、体外に設けられる規定の磁界
    発生源の発生する磁界を検出する第1の過程と、 上記第1の過程で検出した磁界の大きさを表示すること
    で、上記医療器具の先端位置を検出する第2の過程とを
    備えることを、 特徴とする医療器具の位置検出方法。
  10. 【請求項10】 一部分が体内に挿入される形態で使用
    されて、先端に磁気センサ手段を備える線状の医療器具
    と、 上記医療器具の備える磁気センサ手段の検出値から、体
    外に設けられる規定の磁界発生源の発生する磁界を検出
    することで、上記医療器具の先端位置を検出する医療器
    具先端位置検出装置とを備えることを、 特徴とする医療器具セット。
  11. 【請求項11】 一部分が体内に挿入される形態で使用
    される線状の医療用部材と、 上記医療用部材の先端に配設されて磁界を検出する磁気
    センサ手段とを備えることを、 特徴とする医療器具。
  12. 【請求項12】 一部分が体内に挿入される形態で使用
    されて、先端に磁気センサ手段を備える線状の医療器具
    の先端位置の検出用に用いられる医療器具先端位置検出
    装置であって、 磁界を発生する磁界発生源と、 上記医療器具の備える磁気センサ手段の検出値を入力す
    る入力手段と、 上記入力手段の入力する検出値から、上記磁界発生源の
    発生する磁界を検出することで、上記医療器具の先端位
    置を検出する医療器具先端位置検出手段とを備えること
    を、 特徴とする医療器具先端位置検出装置。
  13. 【請求項13】 規定以上の挿入を抑止する係止部材と
    先端に磁気センサ手段とを備えて、一部分が体内に挿入
    される形態で使用されるチューブ状の医療器具に挿入さ
    れることで、該医療器具の先端位置に該磁気センサ手段
    をセットする線状の医療器具先端位置検出用部材の出力
    する磁界検出値から、体外に設けられる規定の磁界発生
    源の発生する磁界を検出する第1の過程と、 上記第1の過程で検出した磁界の大きさを表示すること
    で、上記医療器具の先端位置を検出する第2の過程とを
    備えることを、 特徴とする医療器具の位置検出方法。
  14. 【請求項14】 規定以上の挿入を抑止する係止部材と
    先端に磁気センサ手段とを備えて、一部分が体内に挿入
    される形態で使用されるチューブ状の医療器具に挿入さ
    れることで、該医療器具の先端位置に該磁気センサ手段
    をセットする線状の医療器具先端位置検出用部材と、 上記医療器具先端位置検出用部材の備える磁気センサ手
    段の検出値から、体外に設けられる規定の磁界発生源の
    発生する磁界を検出することで、上記医療器具の先端位
    置を検出する医療器具先端位置検出装置とを備えること
    を、 特徴とする医療器具セット。
  15. 【請求項15】 一部分が体内に挿入される形態で使用
    されるチューブ状の医療器具に挿入されて使用される線
    状の医療器具挿入部材と、 上記医療器具挿入部材の先端に配設されて磁界を検出す
    る磁気センサ手段と、 上記医療器具挿入部材に配設されて、上記医療器具挿入
    部材の規定以上の挿入を抑止することで、上記医療器具
    の先端位置に上記磁気センサ手段をセットする係止手段
    とを備えることを、 特徴とする医療器具先端位置検出用部材。
  16. 【請求項16】 一部分が体内に挿入される形態で使用
    されるチューブ状の医療器具の先端位置の検出用に用い
    られる医療器具先端位置検出装置であって、 磁界を発生する磁界発生源と、 規定以上の挿入を抑止する係止部材と先端に磁気センサ
    手段とを備えて、上記医療器具に挿入されることで、上
    記医療器具の先端位置に該磁気センサ手段をセットする
    線状の医療器具先端位置検出用部材の出力する磁界検出
    値を入力する入力手段と、 上記入力手段の入力する検出値から、上記磁界発生源の
    発生する磁界を検出することで、上記医療器具の先端位
    置を検出する医療器具先端位置検出手段とを備えること
    を、 特徴とする医療器具先端位置検出装置。
  17. 【請求項17】 請求項4、8、12又は16記載の医
    療器具先端位置検出装置において、 医療器具先端位置検出手段は、検出磁界の変動量を抽出
    することで、医療器具の先端位置を検出することを、 特徴とする医療器具先端位置検出装置。
  18. 【請求項18】 請求項4、8、12又は16記載の医
    療器具先端位置検出装置において、 医療器具先端位置検出手段は、磁気センサ手段の検出値
    から規定の周波数成分を取り出すことで、磁界発生源の
    発生する磁界を検出することを、 特徴とする医療器具先端位置検出装置。
  19. 【請求項19】 請求項4、8、12又は16記載の医
    療器具先端位置検出装置において、 医療器具先端位置検出手段は、磁気センサ手段の検出値
    から予め検出される周囲環境の発生磁界を差し引くこと
    で、磁界発生源の発生する磁界を検出することを、 特徴とする医療器具先端位置検出装置。
  20. 【請求項20】 請求項4、8、12又は16記載の医
    療器具先端位置検出装置において、 磁気センサ手段として、感度軸が同一方向を向く2つの
    ものが用意され、 医療器具先端位置検出手段は、2つの磁気センサ手段の
    検出値の差分情報を使って、磁界発生源の発生する磁界
    を検出することを、 特徴とする医療器具先端位置検出装置。
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