JPH10230767A - 車両用衝撃吸収シートの頭部保護方法および車両用衝撃吸収シート - Google Patents

車両用衝撃吸収シートの頭部保護方法および車両用衝撃吸収シート

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JPH10230767A
JPH10230767A JP9052525A JP5252597A JPH10230767A JP H10230767 A JPH10230767 A JP H10230767A JP 9052525 A JP9052525 A JP 9052525A JP 5252597 A JP5252597 A JP 5252597A JP H10230767 A JPH10230767 A JP H10230767A
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JP
Japan
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main frame
sub
headrest
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Application number
JP9052525A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Ogasawara
絋充 小笠原
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Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘッドレストによる頭部支持能力をより高め
ることによって、後突時における着座者の頭部および頸
部の保護の強化をはかる。 【構成】 後突時の過大な衝撃がシートバックフレーム
14に入力したとき、強度脆弱部29での座屈変形によっ
て、メインフレーム16をサブフレーム18から分離して後
傾させている。そして、初期位置に残されたサブフレー
ム18の上端のヘッドレスト20による支持によって、上体
に対する頭部の急激な後傾を抑制可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、後突時における
衝撃を吸収して、この衝撃から着座者の保護をはかる車
両用衝撃吸収シートの頭部保護方法および車両用衝撃吸
収シートに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両用シートにおいては、自
動車等の後方からの衝突、いわゆる後突時における着座
者の保護が、近年の注目課題となっている。そして、た
とえば、シートバックフレームの一部やリクライニング
装置等の一部に、強度の弱い部分、いわゆる強度脆弱部
を設け、後突時等の過大な衝撃エネルギーがシートに入
力されたとき、この強度脆弱部における座屈変形等によ
ってシートバックを強制的に後傾させ、この後傾による
衝撃エネルギーの吸収によって着座者に加わる衝撃を低
減させる、いわゆる衝撃吸収シートが、自動車等の車両
用シートとして提供されている。
【0003】このような衝撃吸収シートとして、たとえ
ば、特開平07−132767号公報に開示の構成が知られてい
る。この公知の構成においては、リクライニング装置の
ブラケットの一部に、蛇行した補強リブ部が設けられ、
この補強リブ部での座屈変形を伴うシートバックの後傾
によって、後突時における衝撃エネルギーの吸収をはか
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、停車時等で
の着座姿勢によっては、頭部をヘッドレストから離した
位置に保持することがあり、このような着座姿勢で後突
が発生すると、ヘッドレストと着座者の頭部との間の隙
間における頭部の急激な後傾、いわゆるむち打ち運動を
生じる虞れがある。
【0005】しかし、上述した公知の特開平07−132767
号公報の構成においては、補強リブ部での座屈変形に伴
うシートバックの後傾によって後突時の衝撃エネルギー
を吸収するとはいえ、このシートバックの後傾のもとで
は、着座者の胸部および腰部に作用する衝撃を吸収する
にすぎない。そして、この公知の構成においては、ヘッ
ドレストが、着座者の頭部との間の隙間を残した状態で
シートバックと一体的に後傾するため、この隙間におけ
る頭部の急激な後傾を伴いやすく、胸部、腰部の十分な
保護に対し、着座者の頭部および頸部の保護が十分でな
くなる虞れがある。
【0006】この発明は、ヘッドレストによる頭部支持
能力をより高めることによって、後突時における着座者
の頭部および頸部の保護の強化をはかる車両用衝撃吸収
シートの頭部保護方法および車両用衝撃吸収シートの提
供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明においては、後突の発生時に、その衝撃が
胸部および腰部に作用した後に、それに追従して頭部に
作用されることに着目している。
【0008】そこで、この発明の車両用衝撃吸収シート
の頭部保護方法の実施の一形態によれば、後突時の過大
な衝撃が、着座者の上体の後方移動によってシートバッ
クフレームに入力したとき、少なくとも胸部ないし腰部
からの荷重を受けるメインフレームを、上記強度脆弱部
での座屈変形によってサブフレームから分離して後傾さ
せている。そして、初期位置に残されたサブフレーム上
端のヘッドレストでの支持により、上体に対する頭部の
急激な後傾を抑制可能とするとともに、ヘッドレストで
の頭部支持後における、メインフレームに追従したサブ
フレームの後傾により、頭部での衝撃の吸収をはかって
いる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0010】図1、図2に示すように、この発明の実施
の一形態に係る車両用衝撃吸収シート10においては、シ
ートバック12を形成するシートバックフレーム14が、メ
インフレーム16とサブフレーム18とに分割されるととも
に、着座者の頭部を後方から支持するヘッドレスト20
が、サブフレームの上端に連結されている。
【0011】メインフレーム16は、たとえば、パイプ材
によって正面略矩形状に組み立てられ、その内方に、S
ばね等の架設支持部材22が架設、張設されている。そし
て、このS ばね等(架設支持部材)22の前面に、ウレタ
ンフォーム材等からなるシートパッド(図示しない)が
配置され、その全体を表皮等よりなるトリムカバー(図
示しない)で被覆することによって、着座者の上体、特
に胸部ないし腰部を背面から弾性的に支持可能とするシ
ートバック12が形成されている。
【0012】図1、図2に示すように、このシートバッ
クフレームのメインフレーム16は、たとえば、内面の上
下位置に固着ナット24の配設されたブラケット26を左右
の側端に一体的に有して形成されている。そして、この
ブラケットの固着ナット24への取り付けボルト28の螺着
のもとで、メインフレーム16が、リクライング装置30の
回動アーム32に連結されている。
【0013】なお、リクライニング装置30としては公知
のものが利用でき、このリクライニング装置自体はこの
発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。こ
の種のリクライニング装置30として、たとえば、特開昭
62−026008号公報に開示のものが例示できる。
【0014】そして、図1、図2に示すように、この実
施の形態においては、後突の際の衝撃の入力時に座屈変
形を促す強度脆弱部29が、このリクライニング装置の回
動アーム32に、長孔34の穿孔により設けられている。こ
の強度脆弱部29は、通常、着座者の腰椎に相当する高さ
に合わせて設けられる。
【0015】また、シートバックフレームのサブフレー
ム18は、たとえば、メインフレームの前面に沿って周設
可能な断面略半円形に形成され、その上端18a に、ヘッ
ドレストホルダー36を介してヘッドレスト20のステー38
の挿着される筒状のステーブラケット40が固着されてい
る。そして、このサブフレーム18の下端18b は、メイン
フレーム16の下端に、溶接等によって固着されている。
【0016】なお、サブフレーム18は、たとえば、シー
トバック12の左右サイド部分を形成するサイドブラケッ
トを兼ねるべく、左右の対応部分を前方に湾曲させて成
形されている。
【0017】図1に示すように、このサブフレーム18
は、メインフレーム16の上端の前面サイドにその上端18
a を沿わせた状態で配設される。そして、この衝撃吸収
シート10においては、サブフレーム18が、メインフレー
ム16に対しその下端18b の固着によって連結されている
ため、リクライニング装置30によるシートバック12の揺
動の際においては、メインフレーム、サブフレームの一
体的な揺動が確保できる。
【0018】このような構成の衝撃吸収シート10におい
て、自動車の後突が発生すると、その衝撃に起因して後
方移動した着座者の上体からの荷重を、まず、図1に示
す状態のシートバックフレーム14のメインフレーム16で
受ける。そして、その荷重がリクライニング装置の回動
アーム32に設けた強度脆弱部29の剛性を越えると、この
強度脆弱部での座屈変形により、メインフレーム16が、
図3に示すように、たとえば、下方の取り付けボルト28
付近を回動中心として後傾される。
【0019】ところで、自動車の後突の際においては、
着座者の胸部ないし腰部、つまりは上体の後傾からわず
かに遅れて、上体に対する頭部の後傾を生じることが、
種々の実験等により実証されている。そこで、この発明
においては、着座者の上体からの荷重のもとでメインフ
レーム16が後傾した後に、着座者頭部をヘッドレスト20
によって支持し、このヘッドレストでの頭部の支持によ
って、支持後における頭部の急激な後傾を抑制可能とし
ている。
【0020】この発明の実施の形態におけるサブフレー
ムの上端18a は、メインフレーム16の前面サイドに沿っ
て周設されているにすぎないため、後突の衝撃に伴う強
度脆弱部29の座屈変形のもとでメインフレームが急激に
後傾すると、サブフレームはもはやそれに追従できず、
サブフレーム、つまりヘッドレスト20は、その初期位置
に残される(図3参照)。つまり、サブフレーム上端の
ヘッドレスト20は、メインフレーム16の後傾に伴ってメ
インフレームの上端より前方に位置するため、衝撃の発
生に伴うメインフレームの後傾により、頭部が、ヘッド
レストによって、上体に対する急激な後傾の前に支持さ
れる。
【0021】そして、ヘッドレスト20での頭部の支持
後、サブフレーム18はメインフレーム16に追従して後傾
し、後突の衝撃に応じた座屈変形量だけ後傾したとき、
メインフレーム、ひいてはシートバックフレーム14の全
体的な後傾は完了する(図4参照)。
【0022】このように、この衝撃吸収シート10におい
ては、後突の発生の際におけるシートバックフレーム14
の後傾によって、着座者の胸部および腰部での衝撃を吸
収し、この衝撃吸収により胸部および腰部の保護効果を
高めることで、着座者のダメージの低減化をはかってい
る。
【0023】上記のように、この発明の車両用衝撃吸収
シートの頭部保護方法によれば、後突に伴う強度脆弱部
29の座屈変形によって、メインフレーム16が、ヘッドレ
スト20の連結されたサブフレーム18を残して先に後傾す
るため、頭部が、上体に対する後傾前に、ヘッドレスト
によって支持される。そのため、頭部の急激な後傾に起
因するむち打ち運動が確実に抑制でき、後突時における
頭部および頸部の保護効果の十分な向上により、着座者
のダメージが一層低減される。
【0024】また、後突の衝撃に伴う、強度脆弱部29の
座屈変形によるメインフレーム16の後傾のもとで、着座
者の胸部および腰部における衝撃は確実に吸収されるた
め、胸部、腰部に対する保護効果を損ねることがない。
【0025】そして、この発明の車両用衝撃吸収シート
10によれば、上記の頭部保護方法が適切に遂行でき、後
突時での上体に対する後傾前に頭部が確実に保護される
ため、頭部および頸部における衝撃吸収能力の向上によ
り、着座者のダメージの低減化が一層はかられる。
【0026】ここで、図1、図2に示すように、たとえ
ば、サブフレーム18の上部側端に、サブフレームの強度
脆弱部42を複数の切欠き(V ノッチ)44によって設ける
ことが好ましい。このような構成によれば、この強度脆
弱部29での座屈変形によって、ヘッドレスト20が、図4
の二点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで更に後傾
するため、ヘッドレストによる頭部の支持ばかりでな
く、その衝撃の吸収も容易にはかられる。従って、頭部
および頸部の保護効果が一層向上される。
【0027】また、この実施の形態においては、リクラ
イニング装置の回動アーム32に強度脆弱部29を設けてい
るが、後突の際の衝撃のもとでメインフレーム16を後傾
可能とすれば足りるため、これに限定されず、たとえ
ば、メインフレームのブラケット26に切欠き等による強
度脆弱部を設ける構成としてもよい。
【0028】更に、サブフレーム18は、シートバック12
のサイドブラケットを兼ねる形状として具体化されてい
るが、これに限定されず、メインフレーム16の左右の側
端に、別体のサイドブラケットを予め固着する構成とし
てもよい。しかしながら、サブフレーム18でサイドブラ
ケットを兼用すれば、全体的な部品点数が削減できるた
め、構成の煩雑化を招くことがない。
【0029】上述したこの発明の実施の一形態において
は、メインフレーム16の後傾に対してサブフレーム18お
よびヘッドレスト20を残すことによって、後突時におけ
る着座者頭部の保護および衝撃の吸収をはかっている。
これに対し、この発明の実施の別形態においては、メイ
ンフレームの後傾に連動したサブフレーム、ヘッドレス
トの前傾によって、後突時における着座者頭部の保護を
可能としている。
【0030】図5、図6に示すように、この発明の実施
の別形態に係る車両用衝撃吸収シート110 においては、
シートバックフレーム114 が、メインフレーム116 と、
サイドブラケット46と、サブフレーム118 との組み合わ
せにより形成されるとともに、着座者の頭部を後方から
支持するヘッドレスト20が、サブフレームの上端に連結
されている。
【0031】メインフレーム116 は、たとえば、一対の
左右の側壁116a間を所定の連結部材48で連結、固定した
正面略矩形状に形成され、その側壁間にS ばね等の架設
支持部材22が架設されている。そして、このメインフレ
ーム116 は、左右壁116aの内方に沿って配置されたサイ
ドブラケット46と一体的に、リクライニング装置30の回
動アーム32に固定されている。
【0032】サイドブラケット46は、たとえば、メイン
フレームの側壁116aの内方サイドに配置可能な形状であ
り、内面に配置された固着ナット50への取り付けボルト
52の螺着により、メインフレーム、サイドブラケットが
回動アーム32に対する共締めによって固定されている。
【0033】この実施の形態においては、メインフレー
ムの側壁116aに、強度脆弱部129 が設けられ、この強度
脆弱部でのメインフレーム116 の座屈変形によって、着
座者の胸部、腰部での衝撃の吸収が可能となっている。
【0034】なお、メインフレームの強度脆弱部129
は、側壁116aの側面および後面への肉抜き孔54、55 の穿
孔により形成される。
【0035】また、略コ字形状に折曲成形されたサブフ
レーム118 の側端が、たとえば、第1連結ピン58によっ
て、サイドブラケット46に枢着されるとともに、第1連
結ピンより下方に配置された第2連結ピン60を介して、
サブフレームはメインフレーム116 の座屈変形に連動可
能に連結されている。
【0036】図6に示すように、サイドブラケット46
は、第2連結ピン60の整列する位置に、たとえば、後方
に延びた長孔状の逃げ孔56を有して形成され、この逃げ
孔に第2連結ピンが挿通されている。このような構成に
おいては、サイドブラケット46に妨げられることなく、
メインフレーム116 、サブフレーム118 間の連動が確保
できる。
【0037】なお、図6に示すように、サブフレーム11
8 はその側端内面に固着ナット62を予め有して形成さ
れ、この固着ナットへの、ボルトとしてなる第1連結ピ
ン58、第2連結ピン60の螺着により、サブフレーム、サ
イドブラケット46間、および、サブフレーム、メインフ
レーム116 間がそれぞれ連結されている。
【0038】そして、サブフレーム118 は、その上端に
ステーブラケット40を有して形成され、ヘッドレストホ
ルダー36を介したステー38の挿着により、ヘッドレスト
20がサブフレームに連結されている(図5参照)。
【0039】図6に示すように、このサブフレーム18
は、メインフレーム116 、サブフレーム46に対し、上下
の第1連結ピン58、第2連結ピン60を介して連結されて
いるため、リクライニング装置30によるシートバック12
の揺動の際においては、メインフレーム、サイドブラケ
ットおよびサブフレーム、つまりはシートバックフレー
ム114 が一体的に揺動される。
【0040】このような構成の衝撃吸収シート110 にお
いて、自動車の後突が発生すると、その衝撃に起因して
後方移動した着座者の上体からの荷重を、まず、図5に
示す状態のシートバックフレーム114 のメインフレーム
116 で受け、メインフレームの強度脆弱部129 の座屈変
形によって、メインフレームが後傾する(図7参照)。
【0041】ここで、強度脆弱部129 を有するメインフ
レーム116 に対し、サイドブラケット46は、強度脆弱部
を特に持たないため、その剛性はメインフレームより高
い。つまり、自動車の後突によって、メインフレーム11
6 は、図5に示すシートバックフレーム114 の状態か
ら、サイドブラケット46に対し、強度脆弱部129 での座
屈変形のもとで下方の第2連結ピン60を後方(図中右
方)に引っ張りながら後傾するため、上方の第1連結ピ
ン58を支点として、サブフレーム118 、ひいてはサブフ
レーム上端のヘッドレスト20がサイドブラケットに対し
て前傾する(図7参照)。
【0042】図7に示すように、この、サイドブラケッ
ト46に対するメインフレーム46の後傾およびサブフレー
ム118 の前傾により、シートバックフレーム114 は、図
中略逆く字形状を呈し、これにより、着座者の頭部が上
体に対する後傾前に、ヘッドレスト20によって支持され
る。そして、その後のメインフレーム116 の更なる後
傾、および、これに伴うサイドブラケット46の座屈変形
によって、着座者の胸部および腰部での衝撃の吸収がは
かられる(図8参照)。
【0043】上記のように、この発明の実施の別形態に
係る頭部保護方法においては、後突による衝撃の発生の
もとで、シートバックフレーム114 が図中略逆く字形状
を呈し、これに伴うヘッドレスト20の前傾によって、着
座者の頭部を上体に対する後傾前に支持可能としてい
る。そのため、後突の際における頭部の過剰な後傾が確
実に防止でき、着座者頭部および頸部の支持能力が格段
に向上する。
【0044】そして、この、頭部の支持状態におけるメ
インフレーム116 、サイドブラケット46の後傾によって
後突の際の衝撃を確実に吸収するため、胸部ないし腰部
および頭部における着座者のダメージは十分に軽減され
る。
【0045】更に、この発明の車両用衝撃吸収シート11
0 によれば、上記の頭部保護方法が適切に遂行でき、胸
部ないし腰部の保護効果を損なうことなく、頭部および
頸部の安全性が一層向上される。
【0046】ここで、この実施の形態においては、第2
連結ピン60がサイドブラケットの逃げ孔64に挿通されて
いるため、メインフレーム116 の後傾に連動するサブフ
レーム118 の前傾量は、逃げ孔内での第2連結ピンの移
動範囲に限定される。このように、サブフレーム118 の
前傾量を特定の範囲に限定することによって、メインフ
レーム116 の座屈変形に連動した、ヘッドレスト20の過
度の前傾が確実に防止できる。つまり、ヘッドレスト20
が過剰に前傾しないため、このヘッドレストの前傾に起
因する着座者頭部への衝撃が確実に抑制でき、この点か
らも、着座者頭部および頸部の保護効果が確実に向上さ
れる。
【0047】また、このサブフレームの逃げ孔64によ
り、サブフレーム46に対するメインフレーム116 の後傾
量も規定される。つまり、シートバックフレーム114 の
全体的な後傾が抑制され、着座者上体の過度な後傾が防
止されるため、シート後方への着座者の飛び出し等が確
実に阻止でき、この点からも、着座者の安全性が確保さ
れる。
【0048】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0049】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る車両用衝
撃吸収シートの頭部保護方法によれば、後突に伴う強度
脆弱部の座屈変形によって、ヘッドレストがメインフレ
ームの前方に位置するため、着座者頭部が、上体に対す
る後傾前に、ヘッドレストによって支持される。そのた
め、頭部の急激な後傾に起因するむち打ち運動が確実に
抑制でき、後突時における頭部および頸部の保護効果の
確実な向上により、着座者のダメージが一層に低減され
る。
【0050】また、後突の衝撃に伴う、強度脆弱部の座
屈変形によるメインフレームの後傾のもとで、着座者の
胸部および腰部における衝撃は確実に吸収されるため、
胸部、腰部に対する保護効果を損ねることがない。
【0051】そして、この発明の車両用衝撃吸収シート
によれば、上記の頭部保護方法が適切に遂行でき、頭部
支持能力および衝撃吸収能力の向上により、着座者のダ
メージの低減化が一層はかられる。
【0052】また、メインフレームの後傾に連動してサ
ブフレームの前傾を生じる構成において、サイドブラケ
ットに対するサブフレームの前傾量およびメインフレー
ムの後傾量を限定可能とすれば、ヘッドレストの過剰な
前傾が防止できるとともに、シートバックフレームの全
体的な後傾量が抑制されるため、着座者の安全性の確保
および保護能力の向上が一層はかられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】初期状態における、この発明の実施の一形態に
係る車両用衝撃吸収シートの概略側面図である。
【図2】図1の車両用衝撃吸収シートの一部破断の概略
分解斜視図である。
【図3】図1の車両用衝撃吸収シートの作動図である。
【図4】図1の車両用衝撃吸収シートの作動図である。
【図5】初期状態における、この発明の実施の別形態に
係る車両用衝撃吸収シートの概略側面図である。
【図6】図5の車両用衝撃吸収シートの一部破断の概略
分解斜視図である。
【図7】図5の車両用衝撃吸収シートの作動図である。
【図8】図5の車両用衝撃吸収シートの作動図である。
【符号の説明】
10、110 車両用衝撃吸収シート 12 シートバック 14、114 シートバックフレーム 16、116 メインフレーム 18、118 サブフレーム 20 ヘッドレスト 29、129 強度脆弱部 56 逃げ孔 58 第1連結ピン 60 第2連結ピン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リクライニング装置の回動アームに連結
    されたシートバックフレームを、所定箇所に設けた強度
    脆弱部の座屈変形によって後傾させ、この後傾による衝
    撃の吸収によって、着座者を後突の際の衝撃から保護可
    能とする車両用衝撃吸収シートにおいて、 後突時の過大な衝撃が、着座者の上体の後方移動によっ
    てシートバックフレームに入力したとき、少なくとも胸
    部ないし腰部からの荷重を受けるメインフレームを、上
    記強度脆弱部での座屈変形によってサブフレームから分
    離して後傾させ、初期位置に残されたサブフレーム上端
    のヘッドレストでの支持により、上体に対する頭部の急
    激な後傾を抑制可能とするとともに、 ヘッドレストでの頭部支持後における、メインフレーム
    に追従したサブフレームの後傾により、頭部での衝撃を
    吸収可能としたことを特徴とする車両用衝撃吸収シート
    の頭部保護方法。
  2. 【請求項2】 ヘッドレストでの頭部支持後、サブフレ
    ームに設けられた強度脆弱部での座屈変形によって、ヘ
    ッドレストをメインフレームに対して更に後傾させる請
    求項1記載の車両用衝撃吸収シートの頭部保護方法。
  3. 【請求項3】 リクライニング装置の回動アームに連結
    されたシートバックフレームを、所定箇所に設けた強度
    脆弱部の座屈変形によって後傾させ、この後傾による衝
    撃の吸収によって、着座者を後突の際の衝撃から保護可
    能とする車両用衝撃吸収シートにおいて、 後突時の過大な衝撃が、着座者の上体の後方移動によっ
    てシートバックフレームに入力したとき、少なくとも着
    座者の胸部ないし腰部からの荷重を受けるメインフレー
    ムを、上記強度脆弱部での座屈変形によって、メインフ
    レームより剛性の高いサイドブラケットから分離して後
    傾させ、このメインフレームの後傾に連動した、サイド
    ブラケットの支点でのサブフレームの前傾に伴う、サブ
    フレーム上端のヘッドレストでの支持により、上体に対
    する頭部の急激な後傾を抑制可能とするとともに、 ヘッドレストでの頭部支持後における、シートバックフ
    レームの全体的な後傾により、頭部での衝撃を吸収可能
    としたことを特徴とする車両用衝撃吸収シートの頭部保
    護方法。
  4. 【請求項4】 メインフレームとサブフレームとを連動
    可能に連結する連結ピンの移動範囲をサイドブラケット
    に設けた長孔状の逃げ孔によって規定し、これにより、
    サイドブラケットに対するメインフレームの後傾量およ
    びサブフレームの前傾量を限定可能とした請求項3記載
    の車両用衝撃吸収シートの頭部保護方法。
  5. 【請求項5】 リクライニング装置の回動アームに連結
    されたシートバックフレームを、所定箇所に設けた強度
    脆弱部の座屈変形によって後傾させ、この後傾による衝
    撃の吸収によって、着座者を後突の際の衝撃から保護可
    能とする車両用衝撃吸収シートにおいて、 上記シートバックフレームが、正面略矩形状に組み立て
    られて、上記リクライニング装置の回動アームに連結さ
    れたメインフレームと;少なくとも、その上端をメイン
    フレームの上端の前面サイドに沿って分離可能に配置
    し、メインフレームの下端への自己の下端の固着によっ
    て、メインフレームに一体的に連結されたサブフレーム
    と;に分割され、 前記メインフレームが、その前面に配置されたシートパ
    ッドを支持する架設支持部材を有して形成されるととも
    に、着座者の頭部を後方から支持可能とするヘッドレス
    トが、前記サブフレームの上端に連結され、 後突時の過大な衝撃が入力されたとき、メインフレーム
    を上記強度脆弱部の座屈変形によってサブフレームから
    分離して後傾させ、初期位置に残されたサブフレーム上
    端のヘッドレストでの支持により、上体に対する頭部の
    急激な後傾を抑制可能としたことを特徴とする車両用衝
    撃吸収シート。
  6. 【請求項6】 サブフレームが、ヘッドレストの後傾方
    向への座屈変形の促進をはかる強度脆弱部を有して形成
    された請求項5記載の車両用衝撃吸収シート。
  7. 【請求項7】 サブフレームが、シートバックの左右サ
    イド部分を形成するサイドブラケットを兼用すべく、当
    該部分をシートバックの前方に湾曲させた形状に成形さ
    れた請求項5または6記載の車両用衝撃吸収シート。
  8. 【請求項8】 リクライニング装置の回動アームに連結
    されたシートバックフレームを、所定箇所に設けた強度
    脆弱部の座屈変形によって後傾させ、この後傾による衝
    撃の吸収によって、着座者を後突の際の衝撃から保護可
    能とする車両用衝撃吸収シートにおいて、 上記シートバックフレームが、正面略矩形状に組み立て
    られて、上記リクライニング装置の回動アームに連結さ
    れたメインフレームと;前記メインフレームの左右の側
    壁に沿った位置で、上記リクライニング装置の回動アー
    ムに対してメインフレームと一体的に連結されたサイド
    ブラケットと;上部の第1連結ピンを介してサイドブラ
    ケットに、下部の第2連結ピンを介してメインフレーム
    の前記側壁に、それぞれ枢着されたサブフレームと;に
    分割され、 前記メインフレームが、その前面に配置されたシートパ
    ッドを支持する架設支持部材を有して形成されるととも
    に、着座者の頭部を後方から支持可能とするヘッドレス
    トが、前記サブフレームの上端に連結され、 後突時の過大な衝撃が、着座者の上体の後方移動によっ
    てシートバックフレームに入力したとき、メインフレー
    ムを上記強度脆弱部での座屈変形によってメインフレー
    ムより剛性の高いサイドブラケットから分離して後傾さ
    せ、このメインフレームの後傾に下部の第2連結ピンを
    介して連動した、上部の第1連結ピンを支点としたサブ
    フレームの前傾に伴う、サブフレーム上端のヘッドレス
    トでの支持により、上体に対する頭部の急激な後傾を抑
    制可能としたことを特徴とする車両用衝撃吸収シート。
  9. 【請求項9】 サイドブラケットが、メインフレームと
    サブフレームとを連動可能に連結する下部の第2連結ピ
    ンの挿通可能な長孔状の逃げ孔を有して形成され、この
    長孔によって、サイドブラケットに対する第2連結ピン
    の移動範囲を規定可能とした請求項8記載の車両用衝撃
    吸収シート。
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