JPH10230825A - 自動変速機のパーキング構造 - Google Patents

自動変速機のパーキング構造

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JPH10230825A
JPH10230825A JP9054199A JP5419997A JPH10230825A JP H10230825 A JPH10230825 A JP H10230825A JP 9054199 A JP9054199 A JP 9054199A JP 5419997 A JP5419997 A JP 5419997A JP H10230825 A JPH10230825 A JP H10230825A
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parking
shaft
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winding spring
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Akinobu Aoki
彰伸 青木
Tetsuya Nagata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速機のパーキング機構を構成するパー
キングポールと該ポールを付勢する巻きバネとの組付け
作業を容易化する構造の提供を課題とする。 【解決手段】 パーキングギア141をロックするパー
キングポール145を支軸146で揺動自在に支持する
一方で、該ポール145を反パーキングギア141方向
に付勢する巻きバネ147を上記支軸146の配置位置
とは別の位置に配置したボス部10eで支持する。バネ
147の一端部147aは支軸146の周溝部146a
に嵌合し、他端部147bはパーキングポール145の
揺動端部側の孔145bに係止する。両部材145,1
47の組付け及び組付け確認が容易となると共に、支軸
146の抜け止めを図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駐車時に自動変速
機の出力軸の回転をロックするパーキング機構の構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車に搭載される自動変速機
は、トルクコンバータと遊星歯車機構とを組み合わせ、
この遊星歯車機構の動力伝達経路をクラッチやブレーキ
等の複数の摩擦要素の選択的作動により切り換えて、エ
ンジン側から駆動車輪側への動力伝達の変速比を自動的
に切り換えるように構成したものであるが、この種の自
動変速機には、運転者がシフトレバーをPレンジ(駐
車)に切り換えたときに自走防止のために該変速機の出
力軸の回転をロックするパーキング機構が備えられる。
【0003】このパーキング機構は、例えば変速機ケー
ス内に設けられ、シフトレバーの揺動操作に連動して軸
中心に回動するマニュアルシャフトと、このマニュアル
シャフトに支持されて該シャフトと一体に回動するマニ
ュアルプレートと、このマニュアルプレートに後端部が
回動自在に連結され、且つ先端部にカム部材が設けられ
たパーキングロッドとを有し、このパーキングロッド
が、運転者のシフトレバー操作による上記マニュアルシ
ャフトないしマニュアルプレートの回動を介して、ケー
ス内を仕切る隔壁部に形成された開口から進退するよう
に構成されていると共に、その隔壁部の外面側で開口の
近傍には、テーパー面を有するアクチュエータと、隔壁
部に設けられた支軸を中心に揺動自在とされたパーキン
グポールとが備えられ、シフトレバーがPレンジに切り
換えられたときには、上記パーキングロッドが開口から
突出して先端部のカム部材が上記アクチュエータのテー
パー面によって上方に押し上げられ、このとき該カム部
材が上記パーキングポールを押し上げて、該パーキング
ポールに形成された爪部によって、例えば変速機の出力
軸上や、該出力軸と差動装置との間に介在された中間伝
動機構におけるアイドル軸上等に設けられたパーキング
ギアがロックされるように構成されている。
【0004】一方、シフトレバーがPレンジ以外のRレ
ンジやDレンジ等に切り換えられたときには、上記パー
キングロッドが開口から後退してパーキングポールが下
降し、該ポールの爪とパーキングギアとの噛み合いが解
除されるようになっている。したがって、この種のパー
キング機構には、通常、該パーキングポールをパーキン
グギアと噛み合わない位置方向に常時付勢する巻きバネ
が備えられ、駐車時にのみパーキングポールが該巻きバ
ネの付勢力に抗してパーキングギアと噛み合う位置まで
押上移動するように構成されている。
【0005】その場合に、上記巻きバネは、例えば特開
平3−200458号公報に開示されているように、パ
ーキングポールの揺動支軸に支持されるのが従来より一
般的な構造となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにパーキングポールを噛合解除位置方向に付勢する巻
きバネを該ポールの揺動支軸に支持する構造とした場合
には、次のような解決すべき不具合が生じる。
【0007】すなわち、前述したように、パーキングポ
ールは変速機ケース内を仕切る隔壁部の外面側に備えら
れるので、このパーキングポール及び巻きバネの組付け
作業は、例えば隔壁部より内面側に配置される遊星歯車
機構等の組付けが完了したのちに、該隔壁部の外面側か
ら行なわれる。
【0008】そしてこのとき、図7に示すように、上記
隔壁部Xの外面側(図面上手前側)には、すでに遊星歯
車機構の出力ギヤの他、該出力ギヤの回転を後に組み付
けられる差動装置の入力ギヤG1に減速伝達するアイド
ル軸S上の複数の中間ギヤG2(遊星歯車機構の出力ギ
ヤと噛み合う),G3(後に差動装置の入力ギヤG1と
噛み合う)等が組み付けられており、且つ後に上記差動
装置の入力ギヤG1が組み付けられるので、結果的にこ
の隔壁部Xの外面側には全体として大型のギアがいくつ
も配置されることになると共に、パーキングポールPを
上記アイドル軸S上のパーキングギアG4と噛合するよ
うに揺動自在としなければならないことから、その揺動
支軸Oはいきおい変速機ケースAのリム部R付近に配置
されることになる。
【0009】したがって、図8に示すように、例えばケ
ースAのリム部Rに棚部Bを形成し、この棚部Bを上下
二段にヌスミ加工して二つのスリット部S1,S2を設
け、該スリット部S1,S2にパーキングポールPと巻
きバネCとをそれぞれ挿入した状態で揺動支軸Oを上か
ら挿通することにより、これら二つの部材P,Cを該支
軸Oで支持することになるが、このとき、作業者の目視
は棚部Bの上方(図7において手前側、図8において下
側)からしか効かず、その結果、ポールPとバネCの両
方の中心を棚部Bの孔Dと一致させて揺動支軸Oを上か
ら差し込むという作業が著しく困難なものとなって時間
がかかることになるのである。
【0010】また、バネCの一端C1はリム部Rに当接
して付勢力を受け止めることになるのであるが、バネC
の他端C2を先にポールPに係止させてから両部材P,
Cをスリット部S1,S2に挿入したときには、上記の
バネCの一端C1の方で先にリム部Rに当接してしまう
ので該バネCが自由状態でなくなり、その巻き中心を棚
部Bの孔Dと一致させることが一層困難なものとなる。
【0011】しかも、揺動支軸OがバネCの巻き中心を
通らずに組み付けられても、その挿通された揺動支軸O
によってスリット部S2が狭くなり、その結果、バネC
を引っ張っても引っ掛かって出て来ないため、バネCが
揺動支軸Oで支持されたものと誤って判断されることも
ある。
【0012】また一方、前述したように、この隔壁部X
の外面側には、いくつかの大型のギアが配置され、例え
ば、この揺動支軸Oの組付け位置の上を最も大径の差動
装置の入力ギヤG1が通過するような場合がある。そし
て、そのような入力ギヤG1の配置位置は、変速機ケー
スAのコンパクト化等から、できるだけ隔壁部Xに近付
けて配置される傾向にある。したがって、揺動支軸Oは
組付け後できるだけ棚部Bの上面から突出しないように
抜け止めを図るようにする必要がある。
【0013】なお、パーキングポールP及び巻きバネC
を変速機ケースAに組み付けたのちに、アイドル軸S上
に中間ギヤG2,G3やパーキングギアG4、あるいは
他のアッシー品を組み付けるという工程も考えられる
が、その場合には、すでに組み付けられている上記パー
キングポールPを避けながら、斜め方向から組み入れた
り、又は遊星歯車機構の出力ギヤと噛み合わせたりしな
ければならず、ギアやケースの傷、あるいは作業中の異
物混入等の問題が発生する。
【0014】そこで、本発明は、パーキングポールと、
該ポールを噛合解除位置方向に付勢する巻きバネとの組
付け作業性が改良され、併せて、パーキングポールの揺
動支軸の抜け止めが上記巻きバネを利用して効果的に行
なわれる自動変速機のパーキング機構の構造を提供する
ことを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は次のように構成される。
【0016】まず、本発明のうち請求項1に記載の発明
(以下「第1発明」という。)は、変速機ケースに立設
された支軸と、該支軸に揺動自在に支持され、運転者の
シフトレバー操作に応じて変速機の出力軸の回転を規制
する位置に揺動されるパーキングポールと、一端部がケ
ース側部材に当接され、且つ他端部が上記パーキングポ
ールに係止されて、該パーキングポールを変速機の出力
軸の回転を許容する位置方向に付勢する巻きバネ部材と
を有する自動変速機のパーキング機構の構造であって、
上記パーキングポールの揺動支軸と異なる位置に配置さ
れた第2の支軸が変速機ケースに設けられ、この第2の
支軸に上記巻きバネ部材の巻き中心が嵌合されて、該巻
きバネ部材が変速機ケースに支持されていることを特徴
とする。
【0017】また、請求項2に記載の発明(以下「第2
発明」という。)は、上記第1発明において、パーキン
グポールの揺動支軸は、変速機ケースに挿通されて立設
されていると共に、ケース側部材に当接される巻きバネ
部材の一端部は、上記揺動支軸が変速機ケースから抜け
出ないように該揺動支軸とも当接していることを特徴と
する。
【0018】さらに、請求項3に記載の発明(以下「第
3発明」という。)は、上記第2発明において、パーキ
ングポールの揺動支軸に溝部が設けられ、巻きバネ部材
の一端部は、この溝部に嵌合されて上記揺動支軸と当接
していることを特徴とする。
【0019】次に、請求項4に記載の発明(以下「第4
発明」という。)は、上記第3発明において、変速機ケ
ースに所定の厚みの棚部が設けられ、この棚部に揺動支
軸が挿通されていると共に、該棚部の所定の高さ位置に
二つのスリット部が形成され、一方のスリット部にパー
キングポールの一端部が挿入されて上記揺動支軸で揺動
自在に支持され、且つ、他方のスリット部に巻きバネ部
材の一端部が挿入されて上記揺動支軸の溝部に嵌合さ
れ、上記溝部の両側縁部は、テーパー面とされているこ
とを特徴とする。
【0020】そして、請求項5に記載の発明(以下「第
5発明」という。)は、上記第3発明又は第4発明にお
いて、巻きバネ部材の一端部は、揺動支軸の溝部との嵌
合部より先端の部分で、該巻きバネ部材用のスリット部
を形成する対向面の一方に向けて曲折されていることを
特徴とする。
【0021】このような構成により上記各発明はそれぞ
れ次のように作用する。
【0022】すなわち、第1発明によれば、変速機ケー
スに、パーキングポールを揺動自在に支持する揺動支軸
が立設されていると共に、このパーキングポールの揺動
支軸と異なる位置に第2の支軸が設けられ、この第2の
支軸に巻きバネ部材が支持されているので、パーキング
ポールと巻きバネ部材とをそれぞれ別個に変速機ケース
に組み付けることができて、これらの部材の組付け作業
性が向上し、また、各部材の組付け確認が容易に行なえ
ることになる。
【0023】そして、このように両部材の支持位置が相
互に異なることにより、第2発明のように、付勢力に対
する反力を受け止めるためにケース側部材に当接する巻
きバネ部材の一端部を上記パーキングポールの揺動支軸
にも当接させることが可能となり、これにより、該揺動
支軸が変速機ケースに挿通されて立設され、したがって
該揺動支軸の変速機ケースからの抜け止めを図る必要が
ある場合に、他の専用の部材を別に設けることなく、上
記巻きバネ部材の一端部で揺動支軸を抜け止めすること
ができる。
【0024】また、その場合に、第3発明のように、パ
ーキングポールの揺動支軸に溝部を設け、この溝部に巻
きバネ部材の一端部を嵌合させるようにしてもよい。こ
のように構成することにより、揺動支軸の変速機ケース
からの抜け止めが確実となる。また、この揺動支軸の溝
部との嵌合のみで付勢力に対する反力を受け止めること
ができるから、巻きバネ部材の一端部を他のケース側部
材に当接させないようにすることも可能となる。
【0025】そして、特に、第4発明のような構造にす
れば、パーキングポールと巻きバネ部材とを例えば次の
ようにして容易に組み付けることが可能となる。
【0026】すなわち、まず、巻きバネ部材を第2の支
軸に支持させておいたうえで、パーキングポールの一端
部を棚部におけるポール用のスリット部に挿入し、ここ
に揺動支軸を挿通させて上記パーキングポールを支持す
る。このとき、巻きバネ部材はすでに第2の支軸に支持
させているので、上記揺動支軸でパーキングポールだけ
を支持すればよく、該揺動支軸を巻きバネ部材の巻き中
心にも同時に挿通させる場合に比べて作業が簡単とな
る。
【0027】そして、次に、巻きバネ部材の他端部をパ
ーキングポールに係止させようとこの巻きバネ部材を第
2の支軸を中心に回転させると、反対側の一端部がバネ
部材用のスリット部に挿入していって揺動支軸と当接
し、ここで溝部に嵌合されることになる。その場合に、
該溝部の両側縁部がテーパー面とされているから、巻き
バネ部材の一端部が揺動支軸と当接した際に円滑に溝部
に嵌り込んでいくことになり、巻きバネ部材の一端部が
揺動支軸と当接するだけで溝部に嵌合されないというよ
うな不具合が解消される。
【0028】また、このとき、巻きバネ部材の一端部と
揺動支軸の溝部との嵌合部位がバネ部材用のスリット部
内にあるので、揺動支軸が抜け方向に動こうとしたとき
には、該揺動支軸と嵌合した巻きバネ部材の一端部がス
リット構成面と当接することになり、これにより、揺動
支軸の変速機ケースからの抜け止めがより一層確実とな
る。
【0029】さらに、第5発明によれば、巻きバネ部材
の一端部が、揺動支軸の溝部との嵌合部より先端の部分
において、バネ部材用のスリット部を形成する対向面の
一方に向けて曲折されているから、この一端部がバネ部
材用のスリット部に挿入していった際には、揺動支軸の
溝部との嵌合部がスリット部を形成する対向面から浮き
上がり、これにより、巻きバネ部材の一端部と揺動支軸
の溝部との嵌合がより一層円滑化されることになる。
【0030】また、曲折の方向が隔壁部の方向である場
合には、この一端部がスリット部に挿入していく前にお
いては、その曲折された先端の一点において上記隔壁部
の表面と接することになり、したがって、この一端部が
該隔壁部表面の凹凸に引っ掛かることなく円滑にスリッ
ト部に挿入していくことになる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0032】まず、図1の骨子図により本実施の形態に
係る自動変速機1の全体の概略構成を説明する。
【0033】この自動変速機1は、主たる構成要素とし
て、変速機ケース10内に、トルクコンバータ20と、
該コンバータ20の出力により駆動される変速歯車機構
を構成するフロント(トルクコンバータに近い側)及び
リヤ(トルクコンバータから遠い側)の遊星歯車機構3
0,40と、これらの遊星歯車機構30,40でなる動
力伝達経路を切り換える多板クラッチやワンウェイクラ
ッチでなる複数の摩擦要素50,60,70,80,9
0,100とを収納した構成で、これらによりDレンジ
における1〜4速、Sレンジにおける1〜3速及びLレ
ンジにおける1〜2速と、Rレンジにおける後退速とが
得られるようになっている。
【0034】上記トルクコンバータ20は、エンジン出
力軸2に連結されたケース21内に固設されたポンプ2
2と、該ポンプ22に対向状に配置されて該ポンプ22
により作動油を介して駆動されるタービン23と、該ポ
ンプ22とタービン23との間に介設され、かつ、変速
機ケース10にワンウェイクラッチ24を介して支持さ
れてトルク増大作用を行うステータ25と、上記ケース
21とタービン23との間に設けられ、該ケース21を
介してエンジン出力軸2とタービン23とを直結するロ
ックアップクラッチ26とで構成されている。そして、
上記タービン23の回転がタービンシャフト27を介し
て遊星歯車機構30,40側に出力されるようになって
いる。
【0035】ここで、このトルクコンバータ20の反エ
ンジン側には、該トルクコンバータ20のケース21を
介してエンジン出力軸2に駆動されるオイルポンプ11
1が配置されている。
【0036】一方、上記フロント及びリヤ遊星歯車機構
30,40は、いずれも、サンギヤ31,41と、この
サンギヤ31,41に噛み合った複数のピニオン32…
32,42…42と、これらのピニオン32…32,4
2…42を支持するピニオンキャリヤ33,43と、ピ
ニオン32…32,42…42に噛み合ったインターナ
ルギヤ34,44とで構成されている。
【0037】そして、上記タービンシャフト27とフロ
ント遊星歯車機構30のサンギヤ31との間にフォワー
ドクラッチ50が、同じくタービンシャフト27とリヤ
遊星歯車機構40のサンギヤ41との間にリバースクラ
ッチ60が、また、タービンシャフト27とリヤ遊星歯
車機構40のキャリヤ43との間に3−4クラッチ70
がそれぞれ介設されていると共に、リヤ遊星歯車機構4
0のサンギヤ41を固定する2−4ブレーキ80が備え
られている。
【0038】さらに、フロント遊星歯車機構30のイン
ターナルギヤ34とリヤ遊星歯車機構40のキャリヤ4
3とが連結されて、これらと変速機ケース10との間に
ローリバースブレーキ90とワンウェイクラッチ100
とが並列に配置されていると共に、フロント遊星歯車機
構30のキャリヤ33とリヤ遊星歯車機構40のインタ
ーナルギヤ44とが連結されて、これらに出力ギヤ11
2が接続されている。
【0039】そして、この出力ギヤ112が、中間伝動
機構120を構成するアイドルシャフト121上の第1
中間ギヤ122に噛み合わされていると共に、該アイド
ルシャフト121上の第2中間ギヤ123と差動装置1
30の入力ギヤ131とが噛み合わされて、上記出力ギ
ヤ112の回転が差動装置130のデフケース132に
入力され、該差動装置130を介して左右の車軸13
3,134が駆動されるようになっている。
【0040】ここで、上記各クラッチ、ブレーキ及びワ
ンウェイクラッチ等の摩擦要素50,60,70,8
0,90,100の作動状態と変速段との関係をまとめ
ると、次の表1に示すようになる。
【0041】なお、図2は図1の構成を具体的に記載し
たものであるが、この図2に示すように、変速機ケース
10には、タービンシャフト27と一体的に回転するフ
ォワードクラッチ50のドラム部材51の回転速度を検
出するタービン回転数センサ113や、該ケース10内
を外部に連通させるためのエアブリーザ用パイプ114
等が設けられている。
【0042】
【表1】 次に、図2ないし図5により、この自動変速機1におけ
る本案の特徴部、すなわち当該自動車の駐車時に出力ギ
ヤ112の回転を阻止して自走を防止するパーキング機
構140の構造を詳しく説明する。
【0043】最初に、このパーキング機構140が設け
られた変速機ケース10の概略の構成を説明すると、図
2に示すように、該変速機ケース10における変速機構
を収納する変速機構収納部11内には、該収納部11内
を前後(エンジン側、反エンジン側)に仕切る隔壁部1
2が設けられている。
【0044】また、この変速機ケース10の前部には、
図1に示す中間伝動機構120及び差動装置130を収
納する差動装置収納部14が連設されており、該収納部
14の後壁部15が上記変速機構収納部11における隔
壁部12と当該変速機1の軸方向においてほぼ同一位置
に配置されている。
【0045】したがって、図3に示すように、上記隔壁
部12と後壁部15とがほぼ連続して共通の壁面を構成
しており、この壁面に、上記変速機構における出力ギヤ
112やタービンシャフト27等が貫通するボス部13
内の軸受孔16と、中間伝動機構120におけるアイド
ルシャフト121の後方の軸受孔17と、差動装置13
0における車軸133の軸受孔18とが、三角形の各頂
点にそれぞれ位置するように配置され、鎖線で示すよう
に、上記ボス部13の内側に支持された出力ギヤ112
が中間伝動機構120の第1中間ギヤ122に噛み合わ
されると共に、該ギヤ122と同軸上の第2中間ギヤ1
23が差動装置130の入力ギヤ131に噛み合わされ
るようになっている。
【0046】そして、パーキング機構140は、運転者
がシフトレバーをPレンジに投入したときに、アイドル
シャフト121上に設けられたパーキングギア141を
ロックし、これにより、変速機構における出力ギヤ11
2の回転、及び差動装置130における入力ギヤ131
の回転を阻止して、駐車中の自動車の自走を防止するも
のである。
【0047】まず、このパーキング機構140は、図4
に拡大して示すように、差動装置収納部14の後壁部1
5(あるいは変速機構収納部11の隔壁部12)にボル
トで固定された支持部材142を有し、該支持部材14
2と後壁部15との間に半円環状のアクチュエータ14
3が支持されている。このアクチュエータ143の支持
位置に対応して後壁部15には図示しない開口が形成さ
れ、該開口を介してパーキングロッド144の先端部が
上記アクチュエータ143に対して臨まされている。
【0048】このパーキングロッド144は、図示しな
いが、隔壁部12より反エンジン側の変速機構収納部1
1内に配置されたマニュアルシャフトと、該マニュアル
シャフトと一体に回動するマニュアルプレートとを介し
て、運転者のシフトレバー操作に伴って上記開口から進
退するように構成されている。そして、シフトレバーが
Pレンジに切り換えられたときには、このパーキングロ
ッド144は開口から最も突出し、このとき該ロッド1
44先端部のテーパー面と、上記アクチュエータ143
のテーパー面との当接により、このロッド144が上方
に押し上げられるようになっている。
【0049】一方、アイドルシャフト121の軸受孔1
7と、差動装置130における車軸133の軸受孔18
とに近い変速機ケース10のリム10aには、該リム1
0aから連続して内側に肉厚の棚部10bが設けられて
いる。この棚部10bには、図5に示すように、その厚
み方向に二段にスリット10c,10dが形成されてお
り、そのうちの高い方、すなわちフロント側のスリット
10cに、上記パーキングギア141と噛み合う爪14
5aを有するパーキングポール145の一端部が挿入さ
れて、支軸146で揺動自在に軸支されている。そし
て、パーキングポール145の他端部は、上記支持部材
142と後壁部15との間で、アクチュエータ143の
上面に載置されている。
【0050】また、上記棚部10bのさらに内側には円
柱状のボス部10eが立設され、このボス部10eに巻
きバネ147が外嵌されている。この巻きバネ147の
一端部147aは、上記棚部10bに形成された低い
方、すなわちリア側のスリット10d内に挿入されて、
パーキングポール145を軸支する支軸146と当接し
ている。その場合に、この支軸146には、そのリア側
スリット10d内に位置する部位において周溝部146
aが設けられ、上記巻きバネ147の一端部147aは
この周溝部146aに嵌り込んでいる。また、この周溝
部146aにおいて、リア側スリット10dを相互に対
向して構成する上下面10f,10gのうちの下面10
g側の側縁部には、外方向に傾斜するテーパー面146
bが形成されていると共に、上記周溝部146aに嵌合
した巻きバネ147の一端部147aは、その嵌合部位
より先端において、上記リア側スリット10dの下面1
0g方向に曲折されている。一方、巻きバネ147の他
端部147bは、パーキングポール145の揺動端部側
に設けられた孔145bに係止されている。これによ
り、パーキングポール145はこの巻きバネ147によ
ってパーキングギア141から離反する方向に付勢され
ている。
【0051】したがって、運転者がシフトレバーをPレ
ンジに投入し、パーキングロッド144が上方に押し上
げられたときには、パーキングポール145が巻きバネ
147の付勢力に抗してパーキングギア141方向に移
動して、パーキングポール145の爪145aがパーキ
ングギア141と噛み合い、これにより、該パーキング
ギア141の回転が阻止されることになる。
【0052】次に、このパーキング機構140の構造か
ら得られる作用、特に、パーキングポール145及び巻
きバネ147の変速機ケース10への組付け時に得られ
る作用を説明する。
【0053】すなわち、まず、巻きバネ147の巻き中
心をボス部10eに外嵌することにより該巻きバネ14
7をケース10に組み付ける。このとき、該巻きバネ1
47には何ら外力が作用しないから、図4に鎖線で示す
ように、該巻きバネ147は自由形状のままである。
【0054】次に、パーキングポール145の一端部を
棚部10bにおけるポール用のスリット10cに挿入
し、ここに支軸146を棚部10b上面から挿通させて
上記パーキングポール145を揺動自在に支持する。こ
のとき、巻きバネ147はすでにボス部10eに支持さ
せているので、上記支軸146でパーキングポール14
5だけを支持すればよく、該ポール145の組付け作業
が簡単となる。そして、これで、パーキングポール14
5と巻きバネ147との両部材が変速機ケース10に組
み付けられたことになる。
【0055】次に、巻きバネ147をパーキングポール
145に係止させることになるが、この作業は、該巻き
バネ147の他端部147bをパーキングポール145
側にもっていって該ポール145の揺動端部側に形成さ
れた孔145bに係止させる作業となる。そして、ボス
部10eに嵌合されただけの自由形状の巻きバネ147
の他端部147bを、図4に鎖線で示す位置から実線で
示す位置までそのように移動させると、この巻きバネ1
47はそのボス部10eにおける巻き中心を支点に回動
し、その結果、巻きバネ147の反対側の一端部147
aがバネ用のスリット10dに自然と挿入していくこと
になる。
【0056】そして、該一端部147aは、他端部14
7bをパーキングポール145の孔145bに係止させ
る過程で、スリット10d内を挿通しているパーキング
ポール145の支軸146と当接し、自らのバネ力によ
り、該スリット10d内に位置する上記支軸146の周
溝部146aに嵌り込むことになる。
【0057】その場合に、該周溝部146aの側縁部に
テーパー面146bが形成されているから、巻きバネ1
47の一端部147aは、支軸146と当接した際に、
そのテーパー面146bに沿って円滑に上記周溝部14
6a内に嵌り込んでいくことになる。
【0058】さらに、この巻きバネ147の一端部14
7aが、その支軸146と嵌合する部位より先端の部分
において、バネ用スリット10dの下面10g方向に曲
折されていることにより、この一端部147aが全体で
上記下面10gに密着することがなくなり、上記嵌合部
位がスリット下面10gから浮き上がる。したがって、
この一端部147aにおいては、巻きバネ147をパー
キングポール145に係止させる過程で、スリット10
dへの挿入前、例えば図5に鎖線イで示すように、隔壁
部12ないし後壁部15の表面の様々な凹凸に引っ掛か
ることなく、円滑に該スリット10dに挿入していくこ
とになると共に、スリット10d内に挿入したのちにお
いては、上記嵌合部位が支軸146の周溝部146aな
いしテーパー面146bに対して位置ズレすることな
く、確実に該周溝部146aに嵌り込んでいくことにな
る。
【0059】そして、このようにパーキングポール14
5と巻きバネ147とをそれぞれ別々に支持することに
より、各組付け作業が簡単となり、また、それぞれの組
付け確認が容易に行なえることになる。さらに、巻きバ
ネ147の他端部147bをパーキングポール145に
係止させる作業をするだけで、該巻きバネ147の一端
部147a側がパーキングポール145の支軸146と
嵌合し、これにより、この巻きバネ147の付勢力に対
する反力を該支軸146で受け止めることができるばか
りでなく、該支軸146の棚部10bないしケース10
からの抜け止めを図ることが可能となる。その場合に、
巻きバネ147の一端部147aと支軸146の周溝部
146aとの嵌合部位がバネ用のスリット10d内にあ
るので、支軸146が図5に符号ウで示す抜け方向に動
こうとしたときには、巻きバネ147の一端部147a
がスリット10dを一方で構成する上面10fと当接す
ることになり、これにより、支軸146の棚部10bな
いし変速機ケース10からの抜け止めがより一層確実と
される。その結果、該支軸146が棚部10bから抜け
出て、該棚部10bないし支軸146の挿通位置上をオ
ーバーラップして通過する差動装置130の入力ギヤ1
31と干渉し合うというような不具合が、抜け止め専用
の別部材を用いることなく防止される。
【0060】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。なお、上記と同じ構成要素又は相当する構成要素に
は同じ符号を用いる。
【0061】この実施の形態においては、図6に示すよ
うに、変速機ケース10のリム10aの内側に突起部1
0hが設けられていると共に、巻きバネ147の一端部
147aは、棚部10bのスリットに挿入するのではな
く、該棚部10bの上面に密着して乗り上げられてい
る。その場合に、該一端部147aは、棚部10bに挿
通されたパーキングポール145の支軸146の頭部上
を通過して、上記突起部10hと当接している。これに
より、この巻きバネ147の付勢力に対する反力を上記
突起部10hで受け止めることができると共に、上記支
軸146の棚部10bないしケース10からの抜け止め
を図ることが可能となる。
【0062】なお、以上においては、支軸146のテー
パー面146bは、周溝部146aからリア側スリット
10dの下面10g側に形成されており、また、巻きバ
ネ147の一端部147aは、同じくリア側スリット1
0dの下面10g方向に曲折されているが、これに限ら
ず、各部材や部位の設計寸法等により、テーパー面14
6bを上面10f側に形成したり、また、両方設けても
よく、さらに、巻きバネ147の一端部147aをリア
側スリット10dの上面10f方向に曲折してもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パーキングポールを支持する支軸と巻きバネを支持する
支軸とが相互に異なる位置に配置されるので、パーキン
グポールと巻きバネとをそれぞれ別個に組み付けること
ができて、組付け作業性が向上し、また組付け確認が容
易となる。
【0064】そして、このように両部材の支持位置が相
互に異なることにより、巻きバネの一端部をパーキング
ポールの支軸に当接させることが可能となり、これによ
り、該パーキングポール用の支軸の抜け止めを図ること
ができる。
【0065】また、パーキングポールの支軸に溝部を設
けて、この溝部に巻きバネの一端部を嵌合させるように
すると、該パーキングポール用の支軸の抜け止めが確実
となると共に、このパーキングポール用の支軸で巻きバ
ネに作用する反力を受け止めることができる。
【0066】さらに、上記溝部にテーパーを施したり、
巻きバネの一端部を曲折することにより、これらの溝部
と巻きバネの一端部との嵌合がより一層容易で確実なも
のとなり、組付け作業が円滑化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る自動変速機の全体
構成を示す骨子図である。
【図2】 同自動変速機の断面図である。
【図3】 パーキング機構の組付け位置の説明図であ
る。
【図4】 同パーキング機構の拡大図である。
【図5】 図4のア−ア線矢視図である。
【図6】 第2の実施の形態に係るパーキング機構の拡
大図である。
【図7】 従来の問題点を示す説明図である。
【図8】 同じく従来の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
1 自動変速機 10 変速機ケース 10b 棚部 10c,10d スリット 10e ボス部 11 変速機構収納部 12 隔壁部 14 差動装置収納部 15 後壁部 140 パーキング機構 112 出力ギヤ 121 アイドルシャフト 122,123 中間ギヤ 131 入力ギヤ 140 パーキング機構 141 パーキングギア 145 パーキングポール 145a 爪 146 支軸 146a 周溝部 146b テーパー面 147 巻きバネ 147a バネ一端部 147b バネ他端部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機ケースに立設された支軸と、該支
    軸に揺動自在に支持され、運転者のシフトレバー操作に
    応じて変速機の出力軸の回転を規制する位置に揺動され
    るパーキングポールと、一端部がケース側部材に当接さ
    れ、且つ他端部が上記パーキングポールに係止されて、
    該パーキングポールを変速機の出力軸の回転を許容する
    位置方向に付勢する巻きバネ部材とを有する自動変速機
    のパーキング機構の構造であって、上記パーキングポー
    ルの揺動支軸と異なる位置に配置された第2の支軸が変
    速機ケースに設けられ、この第2の支軸に上記巻きバネ
    部材の巻き中心が嵌合されて、該巻きバネ部材が変速機
    ケースに支持されていることを特徴とする自動変速機の
    パーキング機構の構造。
  2. 【請求項2】 パーキングポールの揺動支軸は、変速機
    ケースに挿通されて立設されていると共に、ケース側部
    材に当接される巻きバネ部材の一端部は、上記揺動支軸
    が変速機ケースから抜け出ないように該揺動支軸とも当
    接していることを特徴とする請求項1に記載の自動変速
    機の変速操作機構。
  3. 【請求項3】 パーキングポールの揺動支軸に溝部が設
    けられ、巻きバネ部材の一端部は、この溝部に嵌合され
    て上記揺動支軸と当接していることを特徴とする請求項
    2に記載の自動変速機の変速操作機構。
  4. 【請求項4】 変速機ケースに所定の厚みの棚部が設け
    られ、この棚部に揺動支軸が挿通されていると共に、該
    棚部の所定の高さ位置に二つのスリット部が形成され、
    一方のスリット部にパーキングポールの一端部が挿入さ
    れて上記揺動支軸で揺動自在に支持され、且つ、他方の
    スリット部に巻きバネ部材の一端部が挿入されて上記揺
    動支軸の溝部に嵌合され、上記溝部の両側縁部は、テー
    パー面とされていることを特徴とする請求項3に記載の
    自動変速機の変速操作機構。
  5. 【請求項5】 巻きバネ部材の一端部は、揺動支軸の溝
    部との嵌合部より先端の部分で、該巻きバネ部材用のス
    リット部を形成する対向面の一方に向けて曲折されてい
    ることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の自動
    変速機の変速操作機構。
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