JPH1023095A - 無線送信回路 - Google Patents
無線送信回路Info
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- JPH1023095A JPH1023095A JP8170231A JP17023196A JPH1023095A JP H1023095 A JPH1023095 A JP H1023095A JP 8170231 A JP8170231 A JP 8170231A JP 17023196 A JP17023196 A JP 17023196A JP H1023095 A JPH1023095 A JP H1023095A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 送信電力を可変させる場合に、増幅器で発生
する非線形歪を効果的に抑圧できるようにする。 【解決手段】 電力増幅器16として送信電力制御信号
により送信電力が制御される非線形増幅器を使用し、こ
の送信電力制御信号及び送信信号から算出される値に従
って非線形歪の逆成分を送信信号に対して予め加えるプ
レディストータ30を送信回路に設けるようにした。
する非線形歪を効果的に抑圧できるようにする。 【解決手段】 電力増幅器16として送信電力制御信号
により送信電力が制御される非線形増幅器を使用し、こ
の送信電力制御信号及び送信信号から算出される値に従
って非線形歪の逆成分を送信信号に対して予め加えるプ
レディストータ30を送信回路に設けるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば無線電話装
置の送信系に適用して好適な無線送信回路に関する。
置の送信系に適用して好適な無線送信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線送信回路として、プレディス
トータと称される回路を使用して、送信信号の非線形歪
を補償して送信処理する回路がある。図6は、このプレ
ディストータ回路を使用した送信回路の一例を示す図
で、この例では送信信号はデジタルIデータとデジタル
Qデータとの2系統のデータとされ、このデジタルIデ
ータ及びデジタルQデータが入力端子81I及び81Q
に得られる。それぞれの入力端子81I及び81Qに得
られるデジタルIデータ及びデジタルQデータは、FI
Rフィルタ82I及び82Qを介してプレディストータ
83に供給され、後述する電力増幅器89で発生する非
線形歪の逆成分が重畳される。
トータと称される回路を使用して、送信信号の非線形歪
を補償して送信処理する回路がある。図6は、このプレ
ディストータ回路を使用した送信回路の一例を示す図
で、この例では送信信号はデジタルIデータとデジタル
Qデータとの2系統のデータとされ、このデジタルIデ
ータ及びデジタルQデータが入力端子81I及び81Q
に得られる。それぞれの入力端子81I及び81Qに得
られるデジタルIデータ及びデジタルQデータは、FI
Rフィルタ82I及び82Qを介してプレディストータ
83に供給され、後述する電力増幅器89で発生する非
線形歪の逆成分が重畳される。
【0003】そして、このプレディストータ83で非線
形歪の逆成分が重畳されたデジタルIデータ及びデジタ
ルQデータを、デジタル/アナログ変換器84に供給し
て、アナログI信号及びアナログQ信号とし、このI信
号及びQ信号を変調器85に供給し、発振器86が出力
する変調波を使用して、I信号とQ信号とを直交変調す
る。そして、この変調された送信信号を混合器87に供
給し、周波数シンセサイザ88が出力する周波数信号を
混合して、所定の送信周波数に周波数変換し、この周波
数変換された送信信号を電力増幅器89により電力増幅
した後、アンテナ90に供給して無線送信させる。
形歪の逆成分が重畳されたデジタルIデータ及びデジタ
ルQデータを、デジタル/アナログ変換器84に供給し
て、アナログI信号及びアナログQ信号とし、このI信
号及びQ信号を変調器85に供給し、発振器86が出力
する変調波を使用して、I信号とQ信号とを直交変調す
る。そして、この変調された送信信号を混合器87に供
給し、周波数シンセサイザ88が出力する周波数信号を
混合して、所定の送信周波数に周波数変換し、この周波
数変換された送信信号を電力増幅器89により電力増幅
した後、アンテナ90に供給して無線送信させる。
【0004】ここで、電力増幅器89としては、一般に
は効率の良い増幅を行うために、非線形歪の生じる増幅
器を使用することが多い。即ち、本来は低歪な増幅動作
が望ましいのであるが、低歪な増幅動作を行う電力増幅
器としては、A級動作を行う増幅器が必要で、消費電力
などの効率の点からA級動作を行う増幅器を採用するこ
とは好ましくない。
は効率の良い増幅を行うために、非線形歪の生じる増幅
器を使用することが多い。即ち、本来は低歪な増幅動作
が望ましいのであるが、低歪な増幅動作を行う電力増幅
器としては、A級動作を行う増幅器が必要で、消費電力
などの効率の点からA級動作を行う増幅器を採用するこ
とは好ましくない。
【0005】従って、電力増幅器89として増幅動作自
体は効率が良いが非線形歪の生じる増幅器を使用するの
が一般的である。そして、この場合に図6の送信回路に
おいては、電力増幅器89で生じる非線形歪を、ベース
バンド部に接続されたプレディストータ83で補償する
ようにして、歪のない線形化信号の送信ができるように
してある。
体は効率が良いが非線形歪の生じる増幅器を使用するの
が一般的である。そして、この場合に図6の送信回路に
おいては、電力増幅器89で生じる非線形歪を、ベース
バンド部に接続されたプレディストータ83で補償する
ようにして、歪のない線形化信号の送信ができるように
してある。
【0006】ここで、プレディストータで歪が補償され
る状態を、図7を参照して説明する。この図7は、プレ
ディストータによる歪補償状態をI−Qベクトル平面上
で説明したものである。
る状態を、図7を参照して説明する。この図7は、プレ
ディストータによる歪補償状態をI−Qベクトル平面上
で説明したものである。
【0007】図中vはI−Q平面上の増幅されるベース
バンド複素信号ベクトル、Avは望まれる電力増幅器の
線形出力である。非線形電力増幅器で発生する歪はAM
−AM変調を引き起こす振幅成分及びAM−PM変調を
引き起こす位相成分に分けられる。これらの歪は極座標
−直交座標変換により複素平面上での複素利得として表
現される。プレディストータの原理式は次に集約され
る。
バンド複素信号ベクトル、Avは望まれる電力増幅器の
線形出力である。非線形電力増幅器で発生する歪はAM
−AM変調を引き起こす振幅成分及びAM−PM変調を
引き起こす位相成分に分けられる。これらの歪は極座標
−直交座標変換により複素平面上での複素利得として表
現される。プレディストータの原理式は次に集約され
る。
【0008】
【数1】 G(|F(x)|・x)・F(x)・v=A・v
【0009】
【数2】x=|v|2
【0010】ただし、Aは電力増幅器の線形複素利得、
F(・)はプレディストータの複素利得、G(・)は電
力増幅器の複素利得、xは電力増幅器に入力される信号
の電力である。
F(・)はプレディストータの複素利得、G(・)は電
力増幅器の複素利得、xは電力増幅器に入力される信号
の電力である。
【0011】G(・)の引数が実数成分しか持たないの
は、増幅器の非線形特性が入力信号のレベルにのみ依存
し位相には関係しないからである。あらかじめ〔数1〕
式を満たすようなプレディストータ特性F(・)を計算
し保存する。線形出力の上限は電力増幅器の飽和出力で
ある。〔数1〕式は、G(・)の実数部をGr(・)、
虚数部をGi(・)、F(・)の実数部をF1(・)、
虚数部をF2(・)、Aの実数部をAr、虚数部をAi
とすると、
は、増幅器の非線形特性が入力信号のレベルにのみ依存
し位相には関係しないからである。あらかじめ〔数1〕
式を満たすようなプレディストータ特性F(・)を計算
し保存する。線形出力の上限は電力増幅器の飽和出力で
ある。〔数1〕式は、G(・)の実数部をGr(・)、
虚数部をGi(・)、F(・)の実数部をF1(・)、
虚数部をF2(・)、Aの実数部をAr、虚数部をAi
とすると、
【0012】
【数3】Gr(x′)・F1(x)−Gi(x′)・F
2(x)=Ar
2(x)=Ar
【0013】
【数4】Gr(x′)・F2(x)−Gi(x′)・F
1(x)=Ai
1(x)=Ai
【0014】
【数5】 x1 =sqrt{F12 (x)+F22 (x)}・x
【0015】のように実部及び虚部に分解できる。プレ
ディストータの特性を求めることとはF1(x)、F2
(x)を計算することである。xの値をアドレスとして
F1(x)、F2(x)をメモリに保存しておく。
ディストータの特性を求めることとはF1(x)、F2
(x)を計算することである。xの値をアドレスとして
F1(x)、F2(x)をメモリに保存しておく。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プレディス
トータの逆歪特性は電力増幅器の入力レベルを逆算して
決めるため、プレディストータと電力増幅器間の変換利
得は常に一定でなければならない。従って、従来のプレ
ディストータを使用する送信回路の場合には、電力増幅
器での増幅利得は一定に設定してあり、プレディストー
タで歪補償を行う場合には電力増幅器での増幅利得を変
化させることは困難であった。
トータの逆歪特性は電力増幅器の入力レベルを逆算して
決めるため、プレディストータと電力増幅器間の変換利
得は常に一定でなければならない。従って、従来のプレ
ディストータを使用する送信回路の場合には、電力増幅
器での増幅利得は一定に設定してあり、プレディストー
タで歪補償を行う場合には電力増幅器での増幅利得を変
化させることは困難であった。
【0017】ところが、無線電話システムなどの無線通
信システムにおいては、送信電力を可変させる必要のあ
るシステムが多々あり、送信電力を可変させる場合に
も、増幅器で発生する非線形歪の抑圧ができるようにす
ることが要請されている。
信システムにおいては、送信電力を可変させる必要のあ
るシステムが多々あり、送信電力を可変させる場合に
も、増幅器で発生する非線形歪の抑圧ができるようにす
ることが要請されている。
【0018】本発明はかかる点に鑑み、送信電力を可変
させる場合に、増幅器で発生する非線形歪を効果的に抑
圧できるようにすることを目的とする。
させる場合に、増幅器で発生する非線形歪を効果的に抑
圧できるようにすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、電力増幅器と
して送信電力制御信号により送信電力が制御されるもの
を使用し、この送信電力制御信号及び送信信号から算出
される値に従って非線形歪の逆成分を送信信号に対して
予め加えるプレディストータを送信回路に設けるように
したものである。
して送信電力制御信号により送信電力が制御されるもの
を使用し、この送信電力制御信号及び送信信号から算出
される値に従って非線形歪の逆成分を送信信号に対して
予め加えるプレディストータを送信回路に設けるように
したものである。
【0020】かかる構成によると、プレディストータで
送信電力制御状態と送信信号の状態とを判断すること
で、電力増幅器での非線形歪の発生状態が判断でき、そ
の判断した非線形歪の発生状態に基づいて、非線形歪の
逆成分を生成させることができ、その逆成分により電力
増幅器での非線形歪を抑圧することができる。
送信電力制御状態と送信信号の状態とを判断すること
で、電力増幅器での非線形歪の発生状態が判断でき、そ
の判断した非線形歪の発生状態に基づいて、非線形歪の
逆成分を生成させることができ、その逆成分により電力
増幅器での非線形歪を抑圧することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を、図1
〜図4を参照して説明する。
〜図4を参照して説明する。
【0022】本例においては、無線電話装置の送信回路
に適用したものである。図1は本例の無線送信回路の回
路構成を示す図で、この例では送信信号はデジタルIデ
ータとデジタルQデータとの2系統のデータとされ、こ
のデジタルIデータ及びデジタルQデータが入力端子1
1I及び11Qに得られる。それぞれの入力端子11I
及び11Qに得られるデジタルIデータ及びデジタルQ
データは、FIRフィルタ12I及び12Qを介してプ
レディストータ30に供給され、後述する可変電力増幅
器16で発生する非線形歪の逆成分が重畳されたデジタ
ルIデータ及びデジタルQデータ(以下この非線形歪の
逆成分が重畳されたデータをI′データ及びQ′データ
と称する)を得る。ここで、このプレディストータ30
には、Iデータ,Qデータの他に、後述する送信電力制
御器21から送信電力制御信号が供給されて、この送信
電力制御信号とIデータ,Qデータとに基づいた演算処
理で、非線形歪の逆成分を算出し、その算出した逆成分
をIデータ及びQデータに重畳するものである。なお、
本例のプレディストータ30の構成の詳細については後
述する。
に適用したものである。図1は本例の無線送信回路の回
路構成を示す図で、この例では送信信号はデジタルIデ
ータとデジタルQデータとの2系統のデータとされ、こ
のデジタルIデータ及びデジタルQデータが入力端子1
1I及び11Qに得られる。それぞれの入力端子11I
及び11Qに得られるデジタルIデータ及びデジタルQ
データは、FIRフィルタ12I及び12Qを介してプ
レディストータ30に供給され、後述する可変電力増幅
器16で発生する非線形歪の逆成分が重畳されたデジタ
ルIデータ及びデジタルQデータ(以下この非線形歪の
逆成分が重畳されたデータをI′データ及びQ′データ
と称する)を得る。ここで、このプレディストータ30
には、Iデータ,Qデータの他に、後述する送信電力制
御器21から送信電力制御信号が供給されて、この送信
電力制御信号とIデータ,Qデータとに基づいた演算処
理で、非線形歪の逆成分を算出し、その算出した逆成分
をIデータ及びQデータに重畳するものである。なお、
本例のプレディストータ30の構成の詳細については後
述する。
【0023】そして、プレディストータ30が出力する
I′データ及びQ′データを、デジタル/アナログ変換
器13に供給して、アナログI信号及びアナログQ信号
とし、このI信号及びQ信号を変調器14に供給し、発
振器15が出力する変調波を使用して、I信号とQ信号
とを直交変調する。また、本例の場合には送信方式とし
てCDMA方式(Code Division Multiple Access:符号
分割多元接続方式)を適用してあり、このCDMA方式
のための拡散変調を、変調器14で行うようにしてあ
る。
I′データ及びQ′データを、デジタル/アナログ変換
器13に供給して、アナログI信号及びアナログQ信号
とし、このI信号及びQ信号を変調器14に供給し、発
振器15が出力する変調波を使用して、I信号とQ信号
とを直交変調する。また、本例の場合には送信方式とし
てCDMA方式(Code Division Multiple Access:符号
分割多元接続方式)を適用してあり、このCDMA方式
のための拡散変調を、変調器14で行うようにしてあ
る。
【0024】そして、この拡散変調された送信信号を可
変電力増幅器16に供給する。この可変電力増幅器16
は、送信電力制御器21から供給される送信電力制御信
号により、増幅利得が決まる可変増幅器であり、その増
幅利得により非線形歪が生じる増幅器としてあり、例え
ば約80dBに及ぶ利得調整が行われる。そして、可変
電力増幅器16で所定の利得で増幅された送信信号を混
合器17に供給し、周波数シンセサイザ18が出力する
周波数信号を混合して、所定の送信周波数に周波数変換
し、この周波数変換された送信信号を電力増幅器19
(この増幅器は増幅利得が一定)により増幅した後、ア
ンテナ20に供給して無線送信させる。
変電力増幅器16に供給する。この可変電力増幅器16
は、送信電力制御器21から供給される送信電力制御信
号により、増幅利得が決まる可変増幅器であり、その増
幅利得により非線形歪が生じる増幅器としてあり、例え
ば約80dBに及ぶ利得調整が行われる。そして、可変
電力増幅器16で所定の利得で増幅された送信信号を混
合器17に供給し、周波数シンセサイザ18が出力する
周波数信号を混合して、所定の送信周波数に周波数変換
し、この周波数変換された送信信号を電力増幅器19
(この増幅器は増幅利得が一定)により増幅した後、ア
ンテナ20に供給して無線送信させる。
【0025】なお、送信電力制御器21から出力される
送信電力制御信号は、端子22から送信電力制御器21
に供給される電力制御情報ビットと、端子23から送信
電力制御器21に供給される受信レベル情報信号とに基
づいて生成されるものである。ここで、電力制御情報ビ
ットは、この無線電話装置が通信を行う相手から伝送さ
れて受信した信号に含まれる電力制御情報ビットのデー
タであり、この電力制御情報ビットによる電力制御はク
ローズドループ制御と称される制御である。また、受信
レベル情報信号は、この無線電話装置が通信を行う相手
から伝送されて受信した信号の受信レベルの情報であ
り、この受信レベルによる電力制御は、オープンループ
制御と称される。
送信電力制御信号は、端子22から送信電力制御器21
に供給される電力制御情報ビットと、端子23から送信
電力制御器21に供給される受信レベル情報信号とに基
づいて生成されるものである。ここで、電力制御情報ビ
ットは、この無線電話装置が通信を行う相手から伝送さ
れて受信した信号に含まれる電力制御情報ビットのデー
タであり、この電力制御情報ビットによる電力制御はク
ローズドループ制御と称される制御である。また、受信
レベル情報信号は、この無線電話装置が通信を行う相手
から伝送されて受信した信号の受信レベルの情報であ
り、この受信レベルによる電力制御は、オープンループ
制御と称される。
【0026】次に、本例のプレディストータ30の構成
を、図2に示す。Iデータ入力端子31及びQデータ入
力端子32は、FIRフィルタ82I及び82QからI
データ及びQデータが供給される端子で、両入力端子3
1及び32に得られるIデータ及びQデータを、演算回
路33に供給する。また、送信電力制御器21から出力
される送信電力制御信号を、演算回路33に供給する。
そして、演算回路33では、次式の演算を行って、変数
xを得る。
を、図2に示す。Iデータ入力端子31及びQデータ入
力端子32は、FIRフィルタ82I及び82QからI
データ及びQデータが供給される端子で、両入力端子3
1及び32に得られるIデータ及びQデータを、演算回
路33に供給する。また、送信電力制御器21から出力
される送信電力制御信号を、演算回路33に供給する。
そして、演算回路33では、次式の演算を行って、変数
xを得る。
【0027】
【数6】x=(I2 +Q2 )・PC・IG 但し、PCは送信電力制御信号、IGはプレディストー
タ30の出力から電力増幅器16までの変換利得に相当
する定数である。
タ30の出力から電力増幅器16までの変換利得に相当
する定数である。
【0028】そして、この〔数6〕式により算出された
変数xを使用して、プレディストータ特性F1(x),
F2(x)を記憶したメモリ34,35からのデータの
読出しを行う。ここで、メモリ34は、実数部のプレデ
ィストータ特性F1(x)を記憶するメモリで、メモリ
35は、虚数部のプレディストータ特性F2(x)を記
憶するメモリで、それぞれのメモリ34,35には該当
するプレディストータ特性(電力増幅器16に対する逆
歪特性)が予め算出されて各アドレスに記憶させてあ
る。そして、変数xをメモリ34,35の読出しアドレ
スとして、そのアドレスに記憶されたプレディストータ
特性を読出す。
変数xを使用して、プレディストータ特性F1(x),
F2(x)を記憶したメモリ34,35からのデータの
読出しを行う。ここで、メモリ34は、実数部のプレデ
ィストータ特性F1(x)を記憶するメモリで、メモリ
35は、虚数部のプレディストータ特性F2(x)を記
憶するメモリで、それぞれのメモリ34,35には該当
するプレディストータ特性(電力増幅器16に対する逆
歪特性)が予め算出されて各アドレスに記憶させてあ
る。そして、変数xをメモリ34,35の読出しアドレ
スとして、そのアドレスに記憶されたプレディストータ
特性を読出す。
【0029】そして、入力端子31に得られるIデータ
と、F1用メモリ34から読出した実数部のプレディス
トータ特性F1(x)とを、乗算器36に供給して乗算
し、乗算された信号を加算器40に供給する。また、入
力端子32に得られるQデータと、F2用メモリ35か
ら読出した虚数部のプレディストータ特性F2(x)と
を、乗算器37に供給して乗算し、乗算された信号を減
算器40に供給する。そして、減算器40では、乗算器
36の出力から乗算器37の出力を減算し、その減算信
号を、I′データ出力端子42からデジタル/アナログ
変換器13側に供給する。
と、F1用メモリ34から読出した実数部のプレディス
トータ特性F1(x)とを、乗算器36に供給して乗算
し、乗算された信号を加算器40に供給する。また、入
力端子32に得られるQデータと、F2用メモリ35か
ら読出した虚数部のプレディストータ特性F2(x)と
を、乗算器37に供給して乗算し、乗算された信号を減
算器40に供給する。そして、減算器40では、乗算器
36の出力から乗算器37の出力を減算し、その減算信
号を、I′データ出力端子42からデジタル/アナログ
変換器13側に供給する。
【0030】また、入力端子32に得られるQデータ
と、F2用メモリ35から読出した虚数部のプレディス
トータ特性F2(x)とを、乗算器38に供給して乗算
し、乗算された信号を加算器41に供給する。また、入
力端子31に得られるIデータと、F1用メモリ34か
ら読出した実数部のプレディストータ特性F1(x)と
を、乗算器39に供給して乗算し、乗算された信号を加
算器41に供給する。そして、加算器41では、乗算器
38の出力と乗算器39の出力とを加算し、その加算信
号を、Q′データ出力端子42からデジタル/アナログ
変換器13側に供給する。
と、F2用メモリ35から読出した虚数部のプレディス
トータ特性F2(x)とを、乗算器38に供給して乗算
し、乗算された信号を加算器41に供給する。また、入
力端子31に得られるIデータと、F1用メモリ34か
ら読出した実数部のプレディストータ特性F1(x)と
を、乗算器39に供給して乗算し、乗算された信号を加
算器41に供給する。そして、加算器41では、乗算器
38の出力と乗算器39の出力とを加算し、その加算信
号を、Q′データ出力端子42からデジタル/アナログ
変換器13側に供給する。
【0031】このプレディストータ内の乗算器36〜3
9と減算器40と加算器41での演算処理は、I,Qベ
クトルとプレディストータ関数との複素数での乗算によ
る演算処理である。
9と減算器40と加算器41での演算処理は、I,Qベ
クトルとプレディストータ関数との複素数での乗算によ
る演算処理である。
【0032】このように構成されるプレディストータ3
0を備えることで、電力増幅器16として増幅利得が変
化するものを使用したが、その増幅利得の変化に伴って
生じる非線形歪の逆成分が、プレディストータ30内で
生成されて、その逆成分がI,Qデータに乗算される。
従って、電力増幅器16で増幅利得の調整を行っても、
常時その増幅に伴って生じる非線形歪の逆成分がプレデ
ィストータ30で乗算されて、歪が相殺されて、結果的
に線形な送信信号がアンテナ20から無線送信される。
このようにプレディストータ30での処理で、非線形歪
の補償が行われることで、可変電力増幅器16として非
線形歪が発生するものが使用でき、増幅器16として電
力効率の高い増幅器が使用可能になり、少ない電力で良
好な信号が効率良く伝送できる。
0を備えることで、電力増幅器16として増幅利得が変
化するものを使用したが、その増幅利得の変化に伴って
生じる非線形歪の逆成分が、プレディストータ30内で
生成されて、その逆成分がI,Qデータに乗算される。
従って、電力増幅器16で増幅利得の調整を行っても、
常時その増幅に伴って生じる非線形歪の逆成分がプレデ
ィストータ30で乗算されて、歪が相殺されて、結果的
に線形な送信信号がアンテナ20から無線送信される。
このようにプレディストータ30での処理で、非線形歪
の補償が行われることで、可変電力増幅器16として非
線形歪が発生するものが使用でき、増幅器16として電
力効率の高い増幅器が使用可能になり、少ない電力で良
好な信号が効率良く伝送できる。
【0033】特に本例の場合には、CDMA方式の無線
電話装置の送信回路に適用したが、このCDMA方式の
無線電話システムの場合には、各端末からの送信電力を
厳密に管理する必要があり、本例のプレディストータを
適用することで、CDMA方式の無線電話システムで規
定された送信電力の良好な制御が、簡単な構成の送信回
路で実現できることになる。
電話装置の送信回路に適用したが、このCDMA方式の
無線電話システムの場合には、各端末からの送信電力を
厳密に管理する必要があり、本例のプレディストータを
適用することで、CDMA方式の無線電話システムで規
定された送信電力の良好な制御が、簡単な構成の送信回
路で実現できることになる。
【0034】ここで、可変電力増幅器16として使用さ
れる非線形増幅器の特性の一例を図3に示す(aが入力
対振幅の特性、bが入力対位相の特性)と共に、その非
線形増幅器の特性に対応したプレディストータ30の特
性の一例を図4に示す(cが入力対振幅の特性、dが入
力対位相の特性)。この図3及び図4に示す特性は、送
信信号の周波数が約1880MHzの場合の特性であ
る。両図を比較すると判るように、振幅,位相のいずれ
についても、増幅器の特性とプレディストータの特性と
は、ほぼ逆特性となっている。
れる非線形増幅器の特性の一例を図3に示す(aが入力
対振幅の特性、bが入力対位相の特性)と共に、その非
線形増幅器の特性に対応したプレディストータ30の特
性の一例を図4に示す(cが入力対振幅の特性、dが入
力対位相の特性)。この図3及び図4に示す特性は、送
信信号の周波数が約1880MHzの場合の特性であ
る。両図を比較すると判るように、振幅,位相のいずれ
についても、増幅器の特性とプレディストータの特性と
は、ほぼ逆特性となっている。
【0035】なお、プレディストータ30としては、デ
ジタルシグナルプロセッサ(DSP)と称される集積回
路で構成される演算回路によっても実現できる。即ち、
例えば図5に示すように、デジタルシグナルプロセッサ
51に、所定ビット数のIデータ及びQデータを供給す
ると共に、所定ビット数の送信電力制御データを供給す
る。そして、このデジタルシグナルプロセッサ51に、
F1用メモリ52とF2用メモリ53とを接続し、デジ
タルシグナルプロセッサ51と各メモリ52,53に、
クロック入力端子54から所定の周波数のクロックを供
給する。そして、デジタルシグナルプロセッサ51で、
上述した〔数6〕に基づいた演算処理を行って該当する
プレディストータ特性のデータをメモリ52,53から
読出して、Iデータ及びQデータに乗算させ、その乗算
結果としてのI′データ及びQ′データをデジタルシグ
ナルプロセッサ51から出力させて、後段の回路(デジ
タル/アナログ変換器)に供給する構成とする。
ジタルシグナルプロセッサ(DSP)と称される集積回
路で構成される演算回路によっても実現できる。即ち、
例えば図5に示すように、デジタルシグナルプロセッサ
51に、所定ビット数のIデータ及びQデータを供給す
ると共に、所定ビット数の送信電力制御データを供給す
る。そして、このデジタルシグナルプロセッサ51に、
F1用メモリ52とF2用メモリ53とを接続し、デジ
タルシグナルプロセッサ51と各メモリ52,53に、
クロック入力端子54から所定の周波数のクロックを供
給する。そして、デジタルシグナルプロセッサ51で、
上述した〔数6〕に基づいた演算処理を行って該当する
プレディストータ特性のデータをメモリ52,53から
読出して、Iデータ及びQデータに乗算させ、その乗算
結果としてのI′データ及びQ′データをデジタルシグ
ナルプロセッサ51から出力させて、後段の回路(デジ
タル/アナログ変換器)に供給する構成とする。
【0036】このようにデジタルシグナルプロセッサを
使用することで、集積回路化された簡単な構成で本例の
プレディストータが構成できる。
使用することで、集積回路化された簡単な構成で本例の
プレディストータが構成できる。
【0037】なお、プレディストータは、図2,図5の
いずれの構成の場合でも、プレディストータ特性を保存
するメモリのサイズを、必要とする歪補償精度を考慮し
て決める必要がある。即ち、〔数6〕式で求まる変数x
の値を細かく求めるようにすれば、プレディストータで
の補償精度は向上するが、メモリのアドレスも対応して
大きくする必要が生じるので、必要とする補償精度に応
じてメモリの容量を決める必要がある。
いずれの構成の場合でも、プレディストータ特性を保存
するメモリのサイズを、必要とする歪補償精度を考慮し
て決める必要がある。即ち、〔数6〕式で求まる変数x
の値を細かく求めるようにすれば、プレディストータで
の補償精度は向上するが、メモリのアドレスも対応して
大きくする必要が生じるので、必要とする補償精度に応
じてメモリの容量を決める必要がある。
【0038】また、上述実施例では、図1の送信回路中
の最終段の電力増幅器19は、増幅利得を一定とした
が、この電力増幅器19の増幅利得を可変として、その
増幅利得に応じたプレディストータ30での補償を行う
ようにしても良い。
の最終段の電力増幅器19は、増幅利得を一定とした
が、この電力増幅器19の増幅利得を可変として、その
増幅利得に応じたプレディストータ30での補償を行う
ようにしても良い。
【0039】また、プレディストータを設ける位置は、
図1の例に限定されるものではなく、電力増幅器の前段
であれば、他の位置に設けるようにしても良い。但し、
デジタルデータの段階でプレディストータにより処理す
ることで、プレディストータ内での処理がデジタル演算
で比較的簡単に精度良く行え、環境の変化などの要因で
補償特性が変動しない安定した歪補償ができる。
図1の例に限定されるものではなく、電力増幅器の前段
であれば、他の位置に設けるようにしても良い。但し、
デジタルデータの段階でプレディストータにより処理す
ることで、プレディストータ内での処理がデジタル演算
で比較的簡単に精度良く行え、環境の変化などの要因で
補償特性が変動しない安定した歪補償ができる。
【0040】さらに、上述実施例ではCDMA方式が適
用される無線電話装置の送信回路に適用したが、非線形
増幅器で増幅が行われる他の伝送方式用の各種無線送信
回路にも本発明を適用できることは勿論である。
用される無線電話装置の送信回路に適用したが、非線形
増幅器で増幅が行われる他の伝送方式用の各種無線送信
回路にも本発明を適用できることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】本発明によると、増幅利得が変化する電
力増幅器での非線形歪の発生状態をプレディストータで
正確に判断でき、その判断した非線形歪の発生状態に基
づいて、非線形歪の逆成分を生成させることができ、そ
の逆成分により電力増幅器での非線形歪を効果的に抑圧
することができる。従って、非線形歪が生じる電力増幅
器での増幅利得を変化させた場合でも、その増幅利得に
対応した正確な歪補償が常時可能になり、送信電力が制
御された歪のない良好な信号を送信させることができ
る。
力増幅器での非線形歪の発生状態をプレディストータで
正確に判断でき、その判断した非線形歪の発生状態に基
づいて、非線形歪の逆成分を生成させることができ、そ
の逆成分により電力増幅器での非線形歪を効果的に抑圧
することができる。従って、非線形歪が生じる電力増幅
器での増幅利得を変化させた場合でも、その増幅利得に
対応した正確な歪補償が常時可能になり、送信電力が制
御された歪のない良好な信号を送信させることができ
る。
【0042】この場合、プレディストータは、信号処理
演算手段及びデジタルメモリを備えて、複素数での演算
を行うことにより、非線形歪の逆成分を加えて非線形歪
補償を行うようにしたことで、簡単な演算処理で良好な
非線形歪補償ができる。
演算手段及びデジタルメモリを備えて、複素数での演算
を行うことにより、非線形歪の逆成分を加えて非線形歪
補償を行うようにしたことで、簡単な演算処理で良好な
非線形歪補償ができる。
【0043】また、上述した場合に、CDMA変調によ
り無線送信される送信信号を扱うようにしたことで、送
信されるCDMA変調信号の電力を所定の状態に制御し
た上で、送信信号の歪をなくすことが可能になり、CD
MA変調による無線送信を良好に行うことができる。
り無線送信される送信信号を扱うようにしたことで、送
信されるCDMA変調信号の電力を所定の状態に制御し
た上で、送信信号の歪をなくすことが可能になり、CD
MA変調による無線送信を良好に行うことができる。
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】一実施例のプレディストータを示す構成図であ
る。
る。
【図3】一実施例の非線形増幅器の特性図である。
【図4】一実施例のプレディストータの特性図である。
【図5】プレディストータの他の例を示す構成図であ
る。
る。
【図6】従来のプレディストータを使用した送信回路の
一例を示す構成図である。
一例を示す構成図である。
【図7】プレディストータの原理を示す特性図である。
11I Iデータ入力端子、11Q Qデータ入力端
子、16 可変電力増幅器、21 送信電力制御器、2
2 電力制御情報ビット入力端子、23 受信レベル情
報信号入力端子、30 プレディストータ、33 演算
回路、34 F1用メモリ、35 F2用メモリ、3
6,37,38,39 乗算器、40 減算器、41
加算器
子、16 可変電力増幅器、21 送信電力制御器、2
2 電力制御情報ビット入力端子、23 受信レベル情
報信号入力端子、30 プレディストータ、33 演算
回路、34 F1用メモリ、35 F2用メモリ、3
6,37,38,39 乗算器、40 減算器、41
加算器
Claims (3)
- 【請求項1】 送信信号電力を制御するための送信電力
制御信号を生成する送信電力制御手段と、 上記送信電力制御信号により増幅利得が決められて送信
信号を増幅する可変利得増幅器と、 上記電力増幅器よりも前段に位置し、上記送信電力制御
信号及び送信信号から算出される値に従って非線形歪の
逆成分を送信信号に対して予め加えるプレディストータ
とを備えた無線送信回路。 - 【請求項2】 上記プレディストータは、信号処理演算
手段及びデジタルメモリを備え、 複素数での演算を行うことにより、上記非線形歪の逆成
分を加えて非線形歪補償を行うようにした請求項1記載
の無線送信回路。 - 【請求項3】 CDMA変調により無線送信される送信
信号を扱うようにした請求項1記載の無線送信回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8170231A JPH1023095A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 無線送信回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8170231A JPH1023095A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 無線送信回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1023095A true JPH1023095A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=15901106
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8170231A Pending JPH1023095A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 無線送信回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1023095A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002232328A (ja) * | 2001-02-05 | 2002-08-16 | Sony Corp | 非線形位相歪補償装置 |
| US6587513B1 (en) | 1998-08-24 | 2003-07-01 | Nec Corporation | Predistorter |
| US6741867B1 (en) | 1999-11-30 | 2004-05-25 | Nec Corporation | Non-linear distortion compensation circuit, transmitter device to be employed in the same and mobile communication unit |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP8170231A patent/JPH1023095A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6587513B1 (en) | 1998-08-24 | 2003-07-01 | Nec Corporation | Predistorter |
| US6741867B1 (en) | 1999-11-30 | 2004-05-25 | Nec Corporation | Non-linear distortion compensation circuit, transmitter device to be employed in the same and mobile communication unit |
| JP2002232328A (ja) * | 2001-02-05 | 2002-08-16 | Sony Corp | 非線形位相歪補償装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040423 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040511 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040928 |