JPH10231430A - 圧電材料 - Google Patents

圧電材料

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JPH10231430A
JPH10231430A JP9036159A JP3615997A JPH10231430A JP H10231430 A JPH10231430 A JP H10231430A JP 9036159 A JP9036159 A JP 9036159A JP 3615997 A JP3615997 A JP 3615997A JP H10231430 A JPH10231430 A JP H10231430A
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piezoelectric
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JP9036159A
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Yasuyuki Ohira
康幸 大平
Mitsuo Hori
光雄 堀
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CCI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 延伸、分極といった処理を必要とせず、しか
も優れた圧電性能を有する安価な圧電材料を提供するこ
と。 【解決手段】 母材中に、前記母材における双極子モー
メント量を増加させる活性成分が配合されていることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力が加わること
で信号を発生するタッチパネルや電子楽器のキーボード
などに使用されるセンサー類、電圧の大小によって変位
を調整し、精密位置決めを行うアクチュエーター、ある
いは超音波モータの材料として使用される圧電材料に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
圧電材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、
チタン酸バリウムなどの圧電セラミックスを焼成し、分
極処理を行ったものがあった。
【0003】ところがこの圧電材料は、大面積の加工が
難しく脆いという欠点があり、しかも分極処理が必要で
あり、きわめて高価な材料となっていた。
【0004】別の圧電材料としては、PVDF等のフッ
素系の樹脂を延伸し、これに分極処理を行った圧電ポリ
マーも提案されている。
【0005】ところがこの圧電材料は、脆性の改善はみ
られるものの、前記圧電セラミックスに比べたときその
性能は低く、しかも延伸、分極といった処理が必要で、
これも高価な材料となっていた。
【0006】さらに別の圧電材料として、前記圧電セラ
ミックスと圧電ポリマーとを組み合わせた複合材料も提
案されている。
【0007】ところがこの圧電材料にあっても、前述の
圧電材料の欠点を解消し得るものではなかった。
【0008】本発明者らは、上記従来の圧電材料におけ
る欠点を解消すべく、該圧電材料について鋭意研究を重
ねた結果、圧電材料における双極子モーメント量が、当
該圧電材料の圧電性能に深い関係を持っており、圧電材
料における双極子モーメント量を多くすることで、当該
圧電材料の圧電性能を飛躍的に向上させることができる
ことを見い出した。
【0009】さらに発明者は、この研究を通して圧電材
料を構成する母材の誘電損率と圧電性能とについても相
関があり、誘電損率が高いものほど、圧電性能が高いと
いうことを見い出したのである。
【0010】本発明は、上述の知見に基づくことで完成
されたものであり、延伸、分極といった処理を必要とせ
ず、しかも優れた圧電性能を有する安価な圧電材料を提
供することを目的とするものである。
【0011】本発明の別の目的は、使用温度領域におい
て良好な圧電性能が発揮される圧電材料を提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、母材中に、前記母材におけ
る双極子モーメント量を増加させる活性成分が配合され
ていることを特徴とする圧電材料をその要旨とした。
【0013】請求項2記載の発明は、母材が、ポリ塩化
ビニル、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、アクリロ
ニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、及びクロロプレンゴムから選ばれる極性高分子より
なることを特徴とする圧電材料をその要旨とした。
【0014】請求項3記載の発明は、母材が使用温度域
にガラス転移点を有する高分子よりなることを特徴とす
る圧電材料をその要旨とした。
【0015】請求項4記載の発明は、活性成分が母材1
00重量部に対して10〜200重量部の割合で配合さ
れていることを特徴とする圧電材料をその要旨とした。
【0016】請求項5記載の発明は、活性成分が、メル
カプトベンゾチアジル基を含む化合物の中から選ばれた
1種若しくは2種以上であることを特徴とする圧電材料
をその要旨とした。
【0017】請求項6記載の発明は、メルカプトベンゾ
チアジル基を含む化合物が、N、N−ジシクロヘキシル
ベンゾチアジル−2−スルフェンアミドであることを特
徴とする圧電材料をその要旨とした。
【0018】請求項7記載の発明は、メルカプトベンゾ
チアジル基を含む化合物が、2−メルカプトベンゾチア
ゾールであることを特徴とする圧電材料をその要旨とし
た。
【0019】請求項8記載の発明は、メルカプトベンゾ
チアジル基を含む化合物が、ジベンゾチアジルスルフィ
ドであることを特徴とする圧電材料をその要旨とした。
【0020】請求項9記載の発明は、活性成分が、ベン
ゾトリアゾール基を持つ化合物の中から選ばれた1種若
しくは2種以上であることを特徴とする圧電材料をその
要旨とした。
【0021】請求項10記載の発明は、ベンゾトリアゾ
ール基を持つ化合物が、2−{2′−ハイドロキシ−
3′−(3″,4″,5″,6″テトラハイドロフタリ
ミデメチル)−5′−メチルフェニル}−ベンゾトリア
ゾールであることを特徴とする圧電材料をその要旨とし
た。
【0022】請求項11記載の発明は、ベンゾトリアゾ
ール基を持つ化合物が、2−{2′−ハイドロキシ−
5′−メチルフェニル}−ベンゾトリアゾールであるこ
とを特徴とする圧電材料をその要旨とした。
【0023】請求項12記載の発明は、ベンゾトリアゾ
ール基を持つ化合物が、2−{2′−ハイドロキシ−
3′−t−ブチル−5′−メチルフェニル}−5−クロ
ロベンゾトリアゾールであることを特徴とする圧電材料
をその要旨とした。
【0024】請求項13記載の発明は、ベンゾトリアゾ
ール基を持つ化合物が、2−{2′−ハイドロキシ−
3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル}−5−クロロベ
ンゾトリアゾールであることを特徴とする圧電材料をそ
の要旨とした。
【0025】請求項14記載の発明は、活性成分が、ジ
フェニルアクリレート基を持つ化合物の中から選ばれた
1種若しくは2種以上であることを特徴とする圧電材料
をその要旨とした。
【0026】請求項15記載の発明は、ジフェニルアク
リレート基を持つ化合物が、エチル−2−シアノ−3,
3−ジ−フェニルアクリレートであることを特徴とする
圧電材料をその要旨とした。
【0027】請求項16記載の発明は、圧電材料の周波
数110Hzにおける誘電損率が50以上であることを
特徴とする圧電材料をその要旨とした。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の圧電材料について
さらに詳しく説明する。本発明の圧電材料は、母材中
に、前記母材における双極子モーメント量を増加させる
活性成分が配合されていることを特徴とするものであ
る。
【0029】この圧電材料における母材成分としては、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−酢ビ共重合体、ポリメタク
リル酸メチル、ポリフッ化ビニリデン、ポリイソプレ
ン、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン−アクリロニ
トリル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、ス
チレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム
(BR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)
などの高分子、これらをブレンドしたものなどを挙げる
ことができる。中でもポリ塩化ビニルは、成形性がよ
く、安価である点で好ましい。
【0030】次に、このような高分子を母材成分とする
圧電材料における双極子モーメント量と圧電性能との間
の関係について説明する。一般に圧電材料は、該圧電材
料に応力が加わると、それに比例して該圧電材料の両端
面に反対符号の電荷が現れる、すなわち電気分極という
現象を生じ、逆に該圧電材料を伝場に入れる(電界を加
える)ことで、それに比例した歪みを生じるという性質
(圧電性能)を有するものとして知られている。特に高
分子よりなる圧電材料にあっては、高分子の主鎖や側鎖
の双極子モーメントの配向凍結による分極により圧電効
果が生じることが知られている。
【0031】上述の性質は、分極した圧電材料における
エネルギー変換により生じているのであるが、本発明者
らは、圧電材料における圧電性能のメカニズムを研究し
ていく過程で、圧電材料における双極子がある程度の自
由度をもって変位し、その後元の状態に復元するという
作用によってエネルギーが変換され、ここに従来にない
優れた圧電性能が生じるということを発見した。
【0032】以下にその詳細を示す。図1にはエネルギ
ー(応力)が伝わる前の圧電材料1内部における双極子
2の配置状態を示した。この双極子2の配置状態は安定
な状態にあると言える。ところが、これにエネルギー
(応力)が伝わることで、圧電材料1内部に存在する双
極子2には変位が生じ、図2に示すように、圧電材料1
内部における各双極子2は不安定な状態に置かれること
になり、各双極子2は、図1に示すような安定な状態に
戻ろうとする。
【0033】このとき、エネルギーの変換が生じること
になる。こうした、圧電材料1内部における双極子の変
位、双極子の復元作用によるエネルギーの変換を通じ
て、圧電性能が生じているものと考えられる。
【0034】上述の圧電性能が生じるメカニズムから、
図1及び図2に示すような圧電材料1内部における双極
子モーメントの量が大きくなればなる程、その圧電材料
1の持つ圧電性能も高くなると考えられる。
【0035】このことから、圧電材料を構成する母材成
分として、分子内部における双極子モーメント量がもと
もと大きな素材を用いることは、より高い圧電性能を確
保する上で大変有用なことである。
【0036】分子内部における双極子モーメント量がも
ともと大きなものとしては、極性高分子を挙げることが
できる。この極性高分子として、具体的には、ポリ塩化
ビニル、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム(AC
R)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、
スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、及びクロロプレ
ンゴム(CR)などを挙げることができる。
【0037】また本発明の圧電材料をセンサー類やアク
チュエーター、あるいは超音波モータとして適用したと
きの使用時の温度(以下使用温度域という。)は、おお
よそ−20°C〜40°Cの範囲である。その使用温度
域においてガラス転移点を有する高分子を母材成分とし
て用いることは大変に有用なことである。なぜならば、
発明者らの実験によれば、高分子のガラス転移点付近で
圧電性能が最も発揮されるからである。
【0038】使用温度域にガラス転移点を有する高分子
としては、具体的にはポリ塩化ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−酢ビ共重合体、ポリメタク
リル酸メチル、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン−
アクリロニトリル共重合体などの高分子に、ジ−2−エ
チルヘキシルフタレート(DOP)、ジブチルフタレー
ト(DBP)、ジイソノニルフタレート(DINP)な
どの可塑剤を添加して、使用温度域にガラス転移点(T
g)を移動させたもの、あるいは高分子そのものが使用
温度域にガラス転移点(Tg)を有するアクリルゴム
(ACR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NB
R)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエ
ンゴム(BR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム
(IR)、クロロプレンゴム(CR)、塩素化ポリエチ
レンなどの高分子などを挙げることができる。
【0039】尚、母材成分の選択に際しては、前記分子
内部における双極子モーメント量や使用温度域の他、取
り扱い性、成形性、入手容易性、温度性能(耐熱性や耐
寒性)、耐候性、価格なども考慮するのが望ましい。
【0040】また本発明の圧電材料において、母材中に
配合される活性成分とは、該圧電材料の双極子モーメン
トの量を飛躍的に増加させる成分であり、当該活性成分
そのものも双極子モーメント量が大きいもの、あるいは
活性成分そのものの双極子モーメント量は小さいが、当
該活性成分が含まれることで、双極子モーメント量が飛
躍的に増加するような成分をいう。
【0041】例えば所定の温度条件、エネルギーの大き
さとしたときの、圧電材料1内部に生じる双極子モーメ
ントの量が、圧電材料1に活性成分が含まれることで、
図3に示すように、同じ条件の下で3倍とか、10倍と
かいった量に増加することになるのである。これに伴っ
て、エネルギーが伝達されたときの双極子2の復元作用
によるエネルギー消費量も飛躍的に増大することにな
り、予測を遥かに超えた圧電性能が生じることになると
考えられる。
【0042】このような作用効果を導く活性成分として
は、例えばN、N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−
2−スルフェンアミド(DCHBSA)、2−メルカプ
トベンゾチアゾール(MBT)、ジベンゾチアジルスル
フィド(MBTS)、N−シクロヘキシルベンゾチアジ
ル−2−スルフェンアミド(CBS)、N−tert−
ブチルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(BB
S)、N−オキシジエチレンベンゾチアジル−2−スル
フェンアミド(OBS)、N、N−ジイソプロピルベン
ゾチアジル−2−スルフェンアミド(DPBS)などの
メルカプトベンゾチアジル基を含む化合物、
【0043】ベンゼン環にアゾール基が結合したベンゾ
トリアゾールを母核とし、これにフェニル基が結合した
2−{2′−ハイドロキシ−3′−(3″,4″,
5″,6″テトラハイドロフタリミデメチル)−5′−
メチルフェニル}−ベンゾトリアゾール(2HPMM
B)、2−{2′−ハイドロキシ−5′−メチルフェニ
ル}−ベンゾトリアゾール(2HMPB)、2−{2′
−ハイドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチルフェ
ニル}−5−クロロベンゾトリアゾール(2HBMPC
B)、2−{2′−ハイドロキシ−3′,5′−ジ−t
−ブチルフェニル}−5−クロロベンゾトリアゾール
(2HDBPCB)などのベンゾトリアゾール基を持つ
化合物、
【0044】あるいは、エチル−2−シアノ−3,3−
ジ−フェニルアクリレートなどのジフェニルアクリレー
ト基を含む化合物の中から選ばれた1種若しくは2種以
上を挙げることができる。
【0045】上述の活性成分の含有量としては、母材1
00重量部に対して10〜200重量部の割合が好まし
い。例えば活性成分の含有量が10重量部を下回る場
合、双極子モーメントの量を増大させるという十分な効
果が得られず、活性成分の含有量が200重量部を上回
る場合には、十分に相溶しなかったり、十分な機械的強
度が得られなかったりすることがある。
【0046】尚、前記母材に配合する活性成分を決定す
るに当たり、前述の双極子モーメントの量以外に、活性
成分と母材成分との相溶し易さ、すなわちSP値を考慮
し、その値の近いものを選択すると良い。
【0047】尚、双極子モーメントの量は、前述の母材
成分や活性成分の種類により様々に異なっている。また
同じ成分を用いたとしても、エネルギーが伝達されたと
きの温度により、その双極子モーメントの量は変わる。
また、伝達されるエネルギーの大小によっても、双極子
モーメントの量は変わる。このため、適用時の温度やエ
ネルギーの大きさなどを考慮して、そのとき最も大きな
双極子モーメント量となるように、母材成分や活性成分
を適宜選択して用いるのが望ましい。
【0048】また、上記母材中には活性成分の他に、圧
電材料の機械的強度を高める目的で、また増量剤として
該圧電材料のコストの低減化を計るため、マイカ鱗片、
ガラス片、グラスファイバー、カーボンファイバー、炭
酸カルシウム、バライト、沈降硫酸バリウム等のフィラ
ーを充填することもできる。この場合、フィラーの充填
量は、10〜80重量%が好ましい。例えばフィラーの
充填量が10重量%を下回る場合には、フィラーを充填
しても強度の向上がみられず、反対にフィラーの充填量
を80重量%を上回る量としても、現実に充填できなか
ったり、圧電材料の強度がかえって低下してしまったり
するといった弊害を招くことになる。
【0049】本発明の圧電材料は、上記母材成分に活性
成分、その他必要に応じてフィラー、分散剤、増粘剤な
どを配合した配合物を、ディゾルバー、バンバリーミキ
サー、プラネタリーミキサー、グレンミル、オープンニ
ーダ、真空ニーダなどの従来公知の混合分散機によって
分散混合して製造できる。
【0050】上記の如く母材中に活性成分を配合するこ
とで、双極子モーメントの量が飛躍的に増加し、もって
該圧電材料は高い圧電性能を発揮するに至るのである
が、母材に活性成分を配合した圧電材料における双極子
モーメントの量は、図4に示すA−B間における誘電率
(ε′)の差として表される。すなわち図4に示すA−
B間における誘電率(ε′)の差が大きければ大きいほ
ど、双極子モーメントの量が大きいということになる。
【0051】さて、図4は誘電率(ε′)と誘電損率
(ε″)との関係を示したグラフであるが、このグラフ
に示す誘電率(ε′)と誘電損率(ε″)との間には、
誘電損率(ε″)=誘電率(ε′)×誘電正接(tan
δ)といった関係が成り立っている。
【0052】本発明者らは、圧電材料についての研究を
通して、ここでいう誘電損率(ε″)が高ければ高いほ
ど、エネルギー吸収性、圧電性能も高いということを見
い出したのである。
【0053】この知見に基づいて、上述の圧電材料にお
ける誘電損率(ε″)を調べたところ、周波数110H
zにおける誘電損率が50以上であるとき、該圧電材料
は優れた圧電性能を有していることが解った。
【0054】
【実施例】
実施例1 ポリ塩化ビニル100重量部に対しDCHBSA(この
時の試料温度は22°C)を100重量部の割合で配合
し、これを厚さ1mm、縦150mm×横50mmの板
形状に成形し、その両表面に銀ペーストによる電極(株
式会社アサヒ化学研究所、LS−506J、縦140m
m×横40mm)を形成してサンプルとした。
【0055】実施例2 ポリ塩化ビニル100重量部に対し2HPMMBを10
0重量部の割合で配合した以外は実施例1と同様にして
サンプルを作製した。
【0056】実施例3 ポリ塩化ビニル100重量部に対しECDPAを100
重量部の割合で配合した以外は実施例1と同様にしてサ
ンプルを作製した。
【0057】比較例 ポリ塩化ビニル単独で実施例1と同様にしてサンプルを
作製した。
【0058】まず、上記実施例1〜3、並びに比較例の
各サンプルについて、誘電正接(tanδ)、誘電損率
(ε″)及び誘電率(ε′)を測定したところ、表1の
ような結果となった。尚、誘電正接(tanδ)、誘電
損率(ε″)及び誘電率(ε′)は、各サンプルのガラ
ス転移点で測定した。
【0059】
【0060】次に、上記実施例1〜3、並びに比較例の
各サンプルについて、その圧電性能を測定した。測定
は、図5に示すように、サンプル11両面の電極と電圧
計12とを電気的に接続し、これを基台10上に置き、
このサンプル11上に200mmの高さから、鉄球13
(径20mm、重さ32.6g)を落下させ、そのとき
にサンプル11に生じた最大電圧を電圧計12により読
みとるという操作を5回行い、その平均値を圧電性能を
表示する値として表2に示した。尚、比較のため、上記
実施例1〜3、並びに比較例の各サンプルについてポー
リング処理(分極処理)を行い、これらについて同様に
圧電性能を測定した。尚、ポーリング処理は、各サンプ
ルを100°Cのオイルバス中で1KVの直流電流を1
時間印荷し、その状態のまま室温まで冷却し印荷を外す
という方法で行った。
【0061】
【0062】表2から、比較例のものが1.36mVま
たは1.88mVと、分極の有無に拘わらず、低い値と
なっているのに対し、分極していない実施例1〜3のも
のが、約90から110mVと桁外れの高い値を示し
た。また、ポーリング処理を行った実施例2のもの数値
は、同じくポーリング処理を行った比較例のものに比べ
て約70倍となっており、該圧電材料におけるDCHB
SAや2HPMMBなどの活性成分が圧電性能の向上に
大きく寄与していることが解った。
【0063】
【発明の効果】本発明の圧電材料は、従来の圧電材料の
持つ圧電性能からは予測できない程の優れた圧電性能を
有しており、しかもその製造に延伸、分極といった処理
を必要としないので、きわめて安価である。
【0064】また、周波数110Hzにおける誘電損率
が50以上の場合、その圧電材料は、優れた圧電性能を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧電材料における双極子を示した模式図。
【図2】エネルギーが伝わったときの圧電材料における
双極子の状態を示した模式図。
【図3】母材中に活性成分が配合されたときの圧電材料
における双極子の状態を示した模式図。
【図4】圧電材料における誘電率(ε′)と誘電損率
(ε″)との関係を示したグラフ。
【図5】実施例1〜3、並びに比較例の各圧電材料の圧
電性能を測定する装置を模式的に示した模式図。
【符号の説明】
1・・・圧電材料 2・・・双極子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 23/28 C08L 23/28 27/06 27/06 H01L 41/193 H01L 41/18 102

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母材中に、前記母材における双極子モー
    メント量を増加させる活性成分が配合されていることを
    特徴とする圧電材料。
  2. 【請求項2】 前記母材が、ポリ塩化ビニル、塩素化ポ
    リエチレン、アクリルゴム、アクリロニトリル−ブタジ
    エンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、及びクロロプレ
    ンゴムから選ばれる極性高分子よりなることを特徴とす
    る請求項1記載の圧電材料。
  3. 【請求項3】 前記母材が使用温度域にガラス転移点を
    有する高分子よりなることを特徴とする請求項1記載の
    圧電材料。
  4. 【請求項4】 前記活性成分が母材100重量部に対し
    て10〜200重量部の割合で含まれていることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の圧電材料。
  5. 【請求項5】 前記活性成分が、メルカプトベンゾチア
    ジル基を含む化合物の中から選ばれた1種若しくは2種
    以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の圧電材料。
  6. 【請求項6】 前記メルカプトベンゾチアジル基を含む
    化合物が、N、N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−
    2−スルフェンアミドであることを特徴とする請求項5
    記載の圧電材料。
  7. 【請求項7】 前記メルカプトベンゾチアジル基を含む
    化合物が、2−メルカプトベンゾチアゾールであること
    を特徴とする請求項5記載の圧電材料。
  8. 【請求項8】 前記メルカプトベンゾチアジル基を含む
    化合物が、ジベンゾチアジルスルフィドであることを特
    徴とする請求項5記載の圧電材料。
  9. 【請求項9】 前記活性成分が、ベンゾトリアゾール基
    を持つ化合物の中から選ばれた1種若しくは2種以上で
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    圧電材料。
  10. 【請求項10】 前記ベンゾトリアゾール基を持つ化合
    物が、2−{2′−ハイドロキシ−3′−(3″,
    4″,5″,6″テトラハイドロフタリミデメチル)−
    5′−メチルフェニル}−ベンゾトリアゾールであるこ
    とを特徴とする請求項9記載の圧電材料。
  11. 【請求項11】 前記ベンゾトリアゾール基を持つ化合
    物が、2−{2′−ハイドロキシ−5′−メチルフェニ
    ル}−ベンゾトリアゾールであることを特徴とする請求
    項9記載の圧電材料。
  12. 【請求項12】 前記ベンゾトリアゾール基を持つ化合
    物が、2−{2′−ハイドロキシ−3′−t−ブチル−
    5′−メチルフェニル}−5−クロロベンゾトリアゾー
    ルであることを特徴とする請求項9記載の圧電材料。
  13. 【請求項13】 前記ベンゾトリアゾール基を持つ化合
    物が、2−{2′−ハイドロキシ−3′,5′−ジ−t
    −ブチルフェニル}−5−クロロベンゾトリアゾールで
    あることを特徴とする請求項9記載の圧電材料。
  14. 【請求項14】 前記活性成分が、ジフェニルアクリレ
    ート基を持つ化合物の中から選ばれた1種若しくは2種
    以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の圧電材料。
  15. 【請求項15】 前記ジフェニルアクリレート基を持つ
    化合物が、エチル−2−シアノ−3,3−ジ−フェニル
    アクリレートであることを特徴とする請求項14記載の
    圧電材料。
  16. 【請求項16】 圧電材料の周波数110Hzにおける
    誘電損率が50以上であることを特徴とする請求項1〜
    15のいずれかに記載の圧電材料。
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