JPH10231605A - 外壁部材の支持構造 - Google Patents

外壁部材の支持構造

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JPH10231605A
JPH10231605A JP5233997A JP5233997A JPH10231605A JP H10231605 A JPH10231605 A JP H10231605A JP 5233997 A JP5233997 A JP 5233997A JP 5233997 A JP5233997 A JP 5233997A JP H10231605 A JPH10231605 A JP H10231605A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設の外壁上に建築物の躯体に必要以上の負
担をかけずに、容易に外壁部材を取り付け得、かつ地震
等の揺れにも強い外壁部材の支持構造の提供。 【解決手段】 複数枚の固定板1を、所定間隔で木造建
築物の外壁11面に縦方向に並べ、かつビス12で背後
の間柱13又は柱に固定する。固定板1と外壁11との
間には必要に応じて不陸調整用のスペーサsを挿入して
おく。固定板1の前面に、溝部側をその前面に向けた支
持金具3を縦向き当接状態に配し、固定板1に固設した
一対の保持板2の前部保持片2cをその結合スリット3
hに挿入する。支持金具3の溝部の底部3bに固設した
ゴムブロック4は、一対の保持板2の前部保持片2cの
先端間に挟まれた状態になる。複数列の支持金具3に
は、下地板15を固設し、これにタイルTを配すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型又は小型のタ
イル、石材板又はパネルあるいはボード等の外壁部材
を、木造、ALC下地の鉄骨造り、鉄筋コンクリート造
等の建築物の壁面、特にそれらの既設の外壁面上に取付
ける場合に、それらの外壁部材を適切に支持するのに好
都合な外壁部材の支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の改修等に際して、大型又
は小型のタイル、石材板又はパネル、あるいはボード等
の外壁部材を建築物の外壁、特に既設の建築物の外壁に
施す場合には、既設のタイルその他の外壁部材を下地板
又はその他の取付手段とともに取り除いた上で、該建築
物の躯体に下地板を取り付け、その前面に外壁部材を配
するか、又は躯体にその他の適当な取付手段を介して外
壁部材を取り付けることが行なわれていた。
【0003】このような従来技術によれば、既設の外壁
部材を除去する作業がなかなか手間のかかる仕事であ
り、かつその過程で既設の構造に損傷を生じさせる虞が
ないとは云えない問題もある。
【0004】しかして建築物の既設の外壁を取り除くこ
となく、外壁面に更に新たな外壁部材を施すことが考え
得るが、この場合は、既設の外壁部材に加えて新たな外
壁部材の荷重がかかることとなるので、特に、木造建築
物等では、その荷重に耐え得ない可能性もある。またR
C造等で躯体が充分前記外壁部材の荷重に耐えられるも
のであっても、上記のような構成の場合は、既設の外壁
部材に新たに施す外壁部材の負荷がかかってしまうの
で、それらが剥離し、それらとともに新しくその上に施
した外壁部材もまた脱落することになる問題点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の問題
点を解決し、既設の外壁を取り除くことなく、かつ対象
の建築物の躯体に必要以上の負担をかけることなく、容
易に外壁部材を取り付け得、更には地震等の揺れに対し
ても、これを容易に吸収して外壁部材の脱落等を防止し
得る外壁部材の支持構造を提供することを解決の課題と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、単位支持構造
を、建築物の外壁面に相互に間隔をあけて縦方向に並べ
て配した複数の固定板であって、前記建築物の躯体に固
設した固定板と、上記固定板の内、最下部に配した固定
板の下部から前方に突出した金具受け片であって、後記
支持部材の下端を受ける金具受け片と、上記各固定板の
前面に横方向に並べて配した一対の保持板であって、各
々立上り部を介して延長した前部保持片の先端が相互に
向き合うように、各後部取付片を固定板に固設した一対
の保持板と、前記縦方向に並んだ固定板に沿って、かつ
溝部側を該固定板に対面させて配した溝形長尺の支持部
材であって、各固定板に配した前記保持板で、前後方向
には動かず、かつ横方向には一定範囲の動きが許容され
得るように、保持された支持部材と、上記支持部材の横
方向の動きを弾力的に制限する弾性部材と、で構成し、
複数の単位支持構造を建築物の外壁面に横方向に適宜間
隔で配設し、それらの支持部材に外壁部材を取り付ける
こととした外壁部材の支持構造である。
【0007】前記固定板は、建築物の躯体に固設してお
き、これ及び前記保持板を介して前記支持部材を、躯体
で、前後方向の動きが生じないように、支持するための
ものである。必要な強度を有する金属板等が適当であ
る。特定の形状に限定されないが、前記支持部材をその
前面に縦方向に配すること、及び支持部材を保持する一
対の保持板を横方向に固設することからほぼ十字状の板
材に構成するのが適当である。またこの固定板は、躯体
には種々の手段で固定し得るが、例えば、躯体に届く長
さを持ったビスやボルト・ナット等を用いて固定するこ
とができる。木造建築物に適用する場合等は、固定板
は、例えば、その上からサイディング等を通じて柱や間
柱にビスをねじ込んで固定することができる。
【0008】前記保持板は、特定の材質に限定されない
が、必要な強度を有する、例えば、金属板で構成するの
が適当である。前記したように、保持板は、後部取付片
と、立上り部と、前部保持片とで構成するものである
が、後部取付片で固定板に取り付けた場合に、前部保持
片が固定板の前面と平行になるように構成するのが適当
である。
【0009】前記支持部材は、溝型長尺の部材であり、
充分な強度を有する金属材で構成するのが好ましい。支
持部材は、具体的には、溝型鋼を採用するのが適当であ
る。また前記弾性部材は、適当な弾力性を有する合成ゴ
ムのブロック等を採用することができ、上記支持部材の
横方向の動きを弾力的に制限すべく、その動く方向の部
材間の間隙等に挿入するのが適当である。また前記弾性
部材は、弾力性を有する接着剤、例えば、弾性エポキシ
接着剤又は変成シリコン系接着剤、あるいはゴム系のコ
ーキング材等を、前記のように、予めブロックに構成し
た合成ゴム等の弾性部材を挿入する部位に、充填して固
化させることにより構成することもできる。
【0010】しかして本発明の外壁部材の支持構造によ
れば、支持部材に種々の取付手段を介して又は下地板を
介してタイルや石材板のような外壁部材を取り付けた場
合には、それらの荷重は、固定板を介して躯体で支持さ
れるので、既存の外壁部材上に配した場合のように、既
存の外壁部材に必要以上の負担をかけることがなく、そ
の剥離脱落の虞が殆どないものとなる。
【0011】また支持部材の前後方向への動きも、躯体
で規制することになるが、その負担は外壁部材の荷重と
比べて僅かのものであるため、躯体に対する負担はこの
面では極めて僅かなものとなる。更にまた地震等に際し
ては、支持部材の横方向の揺れは、弾性部材によって減
衰されつつ一定の範囲で許容されているため、該揺れが
適切に吸収され、外壁部材の脱落防止に寄与することと
なっている。
【0012】以上の本発明に於いて、前記固定板の内、
最下部に配した固定板を建築物の土台又は基礎に固設し
た構成を採用することができ、このように構成した場合
は、前記支持部材の最下端は前記固定板の内、最下部に
配した固定板の下部から前方に突出した金具受け片上に
載るようになっているので、より重荷重に耐えられる充
分な余裕を持った土台又は基礎によってそれらの荷重が
受け止められることとなる。それ故、特に木造建築物で
は、基礎や土台より上部の躯体に必要以上の負担をかけ
ることがないので、好都合である。
【0013】前記固定板に於ける各一対の保持板の前部
保持片を、前記支持部材の溝部の両側板部にそれぞれ形
成した結合孔に挿入した構成にすることができ、このよ
うに構成した場合には、支持部材を、前後方向にはほぼ
完全に固定し、横方向には若干動き得る構成とすること
ができる。
【0014】支持部材の保持板との結合を以上のように
構成した場合に於て、前記弾性部材を、前記各固定板に
於ける各一対の保持板の前部保持片の先端間に位置させ
るべく、支持部材の溝部の底部に固設した構成とするこ
とができ、このように構成した場合には、地震の際等の
支持部材の横方向の動きを前記弾性部材で減衰させつつ
若干許容することができるものとすることができる。
【0015】また前記支持部材を、前記各固定板の前面
と該各固定板に於ける各一対の保持板の前部保持片との
間に配した構成とすることができ、このように構成した
場合は、支持部材を、前後方向にはほぼ完全に固定し、
横方向には若干動き得る構成とすることができる。
【0016】支持部材の保持板との結合を以上のように
構成した場合に於て、前記弾性部材を、前記支持部材の
両側板部とその両側の保持板の立上り部との間に各々位
置させた構成とすることができ、このように構成した場
合は、地震の際等の支持部材の横方向の動きを前記弾性
部材で減衰させつつ若干許容することができるものとす
ることができる。
【0017】前記支持部材の溝部の背面に下地板を固設
し、この下地板上に複数の外壁部材を取り付けることと
することができ、このように構成した場合は、外壁部材
中、特にタイル類を取り付けるのに好都合である。
【0018】前記支持部材の溝部の背面に取付手段を固
設し、前記支持部材に前記取付手段を介して複数の外壁
部材を取り付けることとすることができ、このように構
成した場合は、外壁部材中、大型の石材板等を取り付け
るのに好都合である。
【0019】前記弾性部材を、前記支持部材の両側部と
保持板の立上り部と前部保持片と固定板とで囲まれた空
間内に弾性接着剤又は弾性コーキング材を充填して固化
させることにより構成することができ、このように構成
した場合は、弾性部材の取付位置を予め定めておく必要
がないので、設計が自由になり好都合である。なお弾性
接着剤としては変成シリコン系接着剤や弾性エポキシ接
着剤その他の弾力性を有する接着剤を用いることができ
るし、弾性コーキング材としてはゴム系のそれを用いる
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を実施例
に基づいて添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図1
〜図4は本発明についての実施例1を示しており、図1
はその横断平面図、図2は一部切欠正面図、図3は支持
金具に保持板を係合させた状態の概略背面斜視図、図4
はタイルを取り付けた状態の一部切欠縦断概略側面図で
ある。図5〜図7は、本発明についての実施例2を示し
ており、図5はその横断平面図、図6は一部切欠正面
図、図7は石材プレートを取り付けた状態の一部切欠縦
断概略側面図である。
【0021】(実施例1)この実施例1は、木造建築物
の外壁として、下地板15を介してタイルT、T…を取
り付けることとした外壁部材の支持構造に関するもので
ある。図1及び図2に示すように、この外壁部材の支持
構造は、固定板1と、固定板1に固設する一対の保持板
2、2と、保持板2、2を介して固定板1に取り付ける
支持金具(支持部材)3と、支持金具3の溝部の底部3
bに固定するゴムブロック(弾性部材)4とを基本的構
成要素とするものである。
【0022】前記固定板1は、特に図1及び図2に示す
ように、正面から見てほぼ十字状に構成した金属板であ
り、その中央縦方向に5個のビス孔1h、1h…を連設
開口し、かつ中央部の両側に各一個のネジ孔1sを各々
形成したものである。
【0023】前記各保持板2は、図1〜図3に示すよう
に、後部取付片2aと、その前端から立上った立上り部
2bと、その上端から延長した前部保持片2cとで構成
したものであり、全体は金属部材により一体に構成して
ある。後部取付片2aと、前部保持片2cとはその延長
方向が平行であるように構成してある。また後部取付片
2aにはネジ用通孔2dが形成してある。
【0024】前記支持金具3は、溝型鋼をそれとして採
用し、前記固定板1、1…を外壁11面に設置する際の
隣接する固定板1、1間の間隔で、特に図3に示すよう
に、その両側板3a、3aに各々結合スリット(結合
孔)3hを形成しておくものとする。また支持金具3の
溝の底部3bには、上記結合スリット3h、3hを形成
した側板3a、3aの間に位置させて、図3に示すよう
に、ゴムブロック4を固設する。このゴムブロック4
は、合成ゴムで直方体状に成形したものであり、その幅
方向の寸法は、対応する一対の保持板2、2の後述する
ように向き合う前部保持片2c、2c間の間隔とほぼ一
致する寸法とする。
【0025】しかして前記固定板1は、その複数枚を、
所定間隔で対象の木造建築物の外壁11面(この場合
は、サイディング面)に縦方向に並べて配し、各々の固
定板1に於いて、前記ビス孔1h、1h…を利用して外
壁11を通じて大小のビス12、12…を背後の間柱1
3又は柱までねじ込み、これらを建築物の躯体に支持さ
せつつ外壁11面に固定する。
【0026】なお外壁11面の最下部に配する固定板1
は、図4に示すように、その下端が直角に前方に折曲し
た金具受け片1aを備えたものとし、かつ該固定板1
は、前記ビス孔1h、1h…を利用して外壁11を通じ
て大小のビス12、12…を背後の土台14にねじ込
み、該土台14で支持させつつ外壁11面に固定する。
また以上の固定板1、1…と木造建築物の外壁11との
間には予め不陸調整用のスペーサsを必要に応じて挿入
しておくものとする。
【0027】縦方向に並んだ固定板1、1…の前面に、
図1及び図2に示すように、縦向きでその溝部側を固定
板1、1…側に向けた支持金具3を当接状態に配する。
この状態で、上記各固定板1に一対の保持板2、2を、
その各前部保持片2cを各々上記支持金具3の結合スリ
ット3h、3hに挿入させ、かつ相互に対向させつつ、
横向きに配する。そうした上で、該一対の保持板2、2
は、それぞれの後部取付片2aを、そのネジ用通孔2d
を通じて固定板1のネジ孔1sにねじ込んだ雄ネジ5に
よって固定板1に固定する。
【0028】こうして固定板1、1…への各一対の保持
板2、2の固定と同時に支持金具3の取り付けが行なわ
れることとなるものである。なおこのとき支持金具3の
溝部の底部3bに固設してあるゴムブロック4、4…
は、前記のようにその間隔が定めてあるので、各固定板
1毎に、一対の保持板2、2の前部保持片2c、2cの
先端間に挟まれた状態になるものである。
【0029】以上の固定板1、1…と、固定板1毎の一
対の保持板2、2と、支持金具3と、ゴムブロック4、
4…とによる構造、即ち、単位支持構造は、対象の建築
物の外壁11面に適当な間隔で横方向に複数列設ける。
【0030】しかして以上の複数列の単位支持構造の各
支持金具3には、図1及び図4に示すように、下地板1
5、15…を固設して、これにタイルT、T…を配する
ことができる。上記下地板15は、云うまでもなく、既
存のそれを用いることができる。支持金具3への該下地
板15の固設は種々の技法によって行なうことができる
が、予め支持金具3にネジ孔を形成しておき、図1に示
すように、雄ネジ16を、下地板15の前面側から支持
金具3のネジ孔にねじ込んで固定するのが適当である。
またタイルT、T…は、従来の技法により適当な接着剤
により下地板15の前面に固定することができる。なお
図4中、1aは基礎である。
【0031】しかしてこの実施例の外壁部材の支持構造
によれば、支持金具3、3…に容易に下地板15を固設
することができ、この下地板15を介してタイルT、T
…を容易に支持金具3、3…に固設することができるも
のである。
【0032】そしてタイルT、T…や下地板15、15
…及び支持金具3、3…それ自体の荷重は、前記のよう
に、各支持金具3の下端が最下部の各固定板1の下端に
構成した金具受け片1aで受けられており、かつ最下部
の各固定板1は、土台14に固設されているので、その
荷重は、土台14で受けられるようになっており、対象
の木造建築物の間柱13等の躯体上部にはそれらの荷重
による負担がかからないようになっている。したがって
タイルT等の比較的重量のあるものでも安心して設置す
ることができるものである。
【0033】また支持金具3、3…等の前後方向の負荷
は、前記間柱13や柱等で固定するようになっている
が、その負荷は、荷重と異なり、極めて軽度のものなの
で、対象の木造建築物の躯体に無用の負担をかけること
のないものである。
【0034】また地震等に際しては、支持金具3、3…
の横方向の揺れは、前記ゴムブロック4によって減衰さ
れつつ一定の範囲で許容されているため、適切に吸収さ
れ、タイルT、T…の脱落防止に寄与することとなって
いる。
【0035】しかしてこの実施例の外壁部材の支持構造
によれば、既存の木造建築物の外壁にそれ自体に負担を
かけることなく、タイル等を容易に配することができる
ものである。
【0036】(実施例2)この実施例2は、木造建築物
の外壁として、取付金具類を介して石材プレートpを取
り付けることとした外壁部材の支持構造に関するもので
ある。図5及び図6に示すように、この外壁部材の支持
構造は、固定板21と、固定板21に固設する一対の保
持板22、22と、保持板22、22を介して固定板2
1に取り付ける支持金具(支持部材)23と、支持金具
23の両側板23a、23aの外面に接合したゴムブロ
ック(弾性部材)24とを基本的構成部材とするもので
ある。
【0037】前記固定板21は、特に図5及び図6に示
すように、正面から見てほぼ十字状に構成した金属板で
あり、その中央縦方向に5個のビス孔21h、21h…
を連設開口し、かつ中央部の両側にネジ孔21sを各々
形成したものである。
【0038】前記各保持板22は、図5及び図6に示す
ように、後部取付片22aと、その前端から立上った立
上り部22bと、その上端から延長した前部保持片22
cとで構成したものであり、全体は金属部材により一体
に構成したものである。後部取付片22aと、前部保持
片22cとはその延長方向が平行となるように構成した
ものである。また後部取付片22aにはネジ用通孔22
dが形成してある。
【0039】前記支持金具23は、図5及び図6に示す
ように、溝型鋼をそれとして採用したものである。また
前記支持金具23の両側板23a、23aの外面には、
特に図5及び図6に示すように、前記複数の固定板2
1、21…を外壁面に設置する間隔で、複数のゴムブロ
ック24、24…を固設する。上記ゴムブロック24
は、合成ゴムで直方体状に成形したものであり、その幅
方向の寸法は、各側板23aと対面する前記保持板22
の立上り部22bとの間隔とほぼ一致する寸法とする。
【0040】したがって、以上の説明から理解されるよ
うに、固定板21及び保持板22は前記実施例1の固定
板1及び保持板2とそれぞれ全く同様である。
【0041】しかして前記固定板21は、その複数枚
を、所定間隔で対象の木造建築物の外壁11面(この場
合は、サイディング面)に縦方向に並べて配し、各々の
固定板21に於いて、前記ビス孔21h、21h…を利
用して外壁11を通じて大小のビス32、32…を背後
の間柱13又は柱までねじ込み、これらを建築物の躯体
に支持させつつ外壁11面に固定する。
【0042】なお外壁11面の最下部に配する固定板2
1は、図7に示すように、その下端が直角に前方に折曲
延長した金具受け片21aを備えたものとし、かつ該固
定板21は、前記ビス孔21h、21h…を利用して外
壁11を通じて大小のビス32、32…を背後の土台1
4にねじ込み、該土台14で支持させつつ外壁11面に
固定する。また以上の固定板21、21…と木造建築物
の外壁11との間には予め不陸調整用のスペーサsを必
要に応じて挿入しておくものとする。
【0043】縦方向に並んだ固定板21、21…の前面
に、図5及び図6に示すように、縦向きでその溝部側を
固定板21、21…側に向けた支持金具23を当接状態
に配する。この状態で、上記各固定板21に一対の保持
板22、22を、その前部保持片22cを各々上記支持
金具23の背面を抑えるように当接させかつ相互に対向
させつつ、横向きに配し、かつそれぞれの後部取付片2
2aを、固定板21に、固設する。この固設は、雄ネジ
25を、ネジ用通孔22dを通じて前記固定板21のネ
ジ孔21sにねじ込むことにより行なう。
【0044】こうして固定板21、21…への各一対の
保持板22、22の固定と同時に支持金具23の取り付
けが行なわれることとなるものである。なおこのとき支
持金具23の両側板23a、23aに、それぞれ固設し
てあるゴムブロック24、24は、前記のように、各固
定板21毎に、保持板22の立上り部22bとの間に挟
まれた状態になるものである。
【0045】以上の固定板21、21…と、固定板21
毎の一対の保持板22、22と、支持金具23と、ゴム
ブロック24、24…とによる構造、即ち、単位支持構
造は、対象の建築物の外壁11面に適当な間隔で横方向
に複数列設ける。
【0046】しかして以上の複数列の単位支持構造の支
持金具23には、図7に示すように、受け金具26、連
結金具27及び接着剤28を介して石材プレートpを配
することができる。前記受け金具26は、図7に示すよ
うに、石材プレートpの下端を受け止める受け片26a
と該石材プレートpの背面に接する当接片26bとを有
する金具であり、最下部では受け片26aが下になるよ
うにして、ビスbで支持金具23の背面に固定し、それ
より上方では、受け片26aを上になるようにして、同
様に支持金具23の背面に固定する。上下に隣接する受
け金具26、26間は相互の受け片26a、26aの間
隔が設置する石材プレートpの縦方向の寸法より僅かに
広い程度の寸法とする。
【0047】前記連結金具27は、図7に示すように、
前記受け金具26の受け片26aにビス等で結合する基
部片27aとその先端でその上下に延ばした結合片27
bとを有する金具である。
【0048】前記石材プレートpは、その上下端に前記
連結金具27の結合片27bを嵌入し得る溝hを形成し
ておくこととする。図7に示すように、先ず最下部の石
材プレートpは、例えば、受け金具26の付近に予め接
着剤28を付着させた上で、下端を対応する下方の受け
金具26の受け片26a上に載せつつ背面を支持金具2
3と平行になるように押し付け、接着剤28を押し潰
し、かつ受け金具26の当接片26bに押し付ける。こ
うして該石材プレートpの上端は上方の受け金具26の
受け片26aの直下に装入された状態となる。
【0049】更に上記上方の受け金具26の受け片26
aには、前記連結金具27の基部片27aをビス等によ
って固定し、その先端の結合片27bの下方に垂下する
部分を前記石材プレートpの上端の溝hに挿入する。
【0050】その上方に順次石材プレートpを配する。
直上の石材プレートpは、上記連結金具27の結合片2
7bの上方に立上る部分を、下端の溝hに挿入しつつ該
下端を受け金具26の受け片26aに載せる。予め対応
する部位の受け金具26の付近に予め接着剤28を付着
させておくものとする。その後の手順は前記したのと同
様である。しかしてこうして建築物の外面には石材プレ
ートp、p…を容易にセットすることができる。なお図
7中、21aは基礎である。
【0051】したがってこの実施例の外壁部材の支持構
造によれば、支持金具23、23…に受け金具26、連
結金具27及び接着剤28を介して容易に石材プレート
p、p…を配することができる。
【0052】そして石材プレートp、p…や、受け金具
26及び連結金具27それら自体の荷重は、前記のよう
に、各支持金具23の下端が最下部の各固定板21の下
端に構成した金具受け片21aで受けられており、かつ
最下部の各固定板21は、土台14に固設されているの
で、その荷重は、土台14で受けられるようになってお
り、対象の木造建築物の間柱13等の躯体上部にはそれ
らの荷重による負担がかからない。したがって石材プレ
ートp等の比較的重量のあるものでも安心して設置する
ことができるものである。
【0053】また支持金具3、3…等の前後方向の負荷
は、前記間柱13や柱等で固定するようになっている
が、その負荷は、荷重と異なり、極めて軽度のものなの
で、対象の木造建築物の躯体に無用の負担をかけること
のないものである。
【0054】また地震等に際しては、支持金具23、2
3…の横方向の揺れは、前記ゴムブロック24、24に
よって減衰されつつ一定の範囲で許容されているため、
適切に吸収され、石材プレートp、p…の脱落防止に寄
与することとなっている。
【0055】しかしてこの実施例の外壁部材の支持構造
によれば、既存の木造建築物の外壁にそれ自体に負担を
かけることなく、石材プレートp、p…等を容易に配す
ることができるものである。
【0056】
【発明の効果】したがって本発明の外壁部材の支持構造
によれば、支持部材に種々の取付手段を介して又は下地
板を介してタイルや石材板のような外壁部材を取り付け
た場合には、それらの荷重は、固定板を介して躯体で支
持されるので、既存の外壁部材上に配した場合のよう
に、既存の外壁部材に必要以上の負担をかけることがな
く、その剥離脱落の虞が殆どないものとなる。
【0057】また支持部材の前後方向への支持も、躯体
で行なうことになるが、その負担は外壁部材の荷重と比
べて僅かのものであるため、躯体に対する負担はこの面
では極めて僅かなものとなる。更にまた地震等に際して
は、支持部材の横方向の揺れは、弾性部材によって減衰
されつつ一定の範囲で許容されているため、該揺れが適
切に吸収され、外壁部材の脱落防止に寄与することとな
っている。
【0058】以上の本発明に於いて、前記固定板の内、
最下部に配した固定板を建築物の土台又は基礎に固設し
た構成を採用した場合は、前記支持部材の最下端は前記
固定板の内、最下部に配した固定板の下部から前方に突
出した金具受け片上に載るようになっているので、より
重荷重に耐えられる充分な余裕を持った土台又は基礎に
よってそれらの荷重が受け止められることとなる。それ
故、特に木造建築物では、基礎や土台より上部の躯体に
必要以上の負担をかけることがないので、好都合であ
る。
【0059】前記固定板に於ける各一対の保持板の前部
保持片を、前記支持部材の溝部の両側板部にそれぞれ形
成した結合孔に挿入した構成にした場合には、支持部材
を、前後方向にはほぼ完全に固定し、横方向には若干動
き得る構成とすることができる。
【0060】支持部材の保持板との結合を以上のように
構成した場合に於て、前記弾性部材を、前記各固定板に
於ける各一対の保持板の前部保持片の先端間に位置させ
るべく、支持部材の溝部の底部に固設した場合には、地
震の際等の支持部材の横方向の動きを前記弾性部材で減
衰させつつ若干許容することができるものとすることが
できる。
【0061】また前記支持部材を、前記各固定板の前面
と該各固定板に於ける各一対の保持板の前部保持片との
間に配した場合には、支持部材を、前後方向にはほぼ完
全に固定し、横方向には若干動き得る構成とすることが
できる。
【0062】支持部材の保持板との結合を以上のように
構成した場合に於て、前記弾性部材を、前記支持部材の
両側板部とその両側の保持板の立上り部との間に各々位
置させた場合は、地震の際等の支持部材の横方向の動き
を前記弾性部材で減衰させつつ若干許容することができ
るものとすることができる。
【0063】前記支持部材の溝部の背面に下地板を固設
し、この下地板上に複数の外壁部材を取り付けることと
した場合は、外壁部材中、特にタイル類を取り付けるの
に好都合である。
【0064】前記支持部材の溝部の背面に取付手段を固
設し、前記支持部材に前記取付手段を介して複数の外壁
部材を取り付ける構成を採用した場合は、外壁部材中、
大型の石材板等を取り付けるのに好都合である。
【0065】前記弾性部材を、前記支持部材の両側部と
保持板の立上り部と前部保持片と固定板とで囲まれた空
間内に弾性接着剤又は弾性コーキング材を充填して固化
させることにより構成することとした場合は、弾性部材
の取付位置を予め定めておく必要がないので、設計が自
由になり好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の横断平面図。
【図2】実施例1の一部切欠正面図。
【図3】実施例1の支持金具に保持板を係合させた状態
の概略背面斜視図。
【図4】実施例1に於いてタイルを取り付けた状態の一
部切欠縦断概略側面図。
【図5】実施例2の横断平面図。
【図6】実施例2の一部切欠正面図。
【図7】実施例2に於ける石材プレートを取り付けた状
態の一部切欠縦断概略側面図。
【符号の説明】
1、21 固定板 1a、21a 金具受け片 1h、21h ビス孔 1s、21s ネジ孔 2、22 保持板 2a、22a 後部取付片 2b、22b 立上り部 2c、22c 前部保持片 2d、22d ネジ用通孔 3、23 支持金具(支持部材) 3a、23a 側板 3b 底部 3h 結合スリット(結合孔) 4、24 ゴムブロック(弾性部材) 5、25 雄ネジ 11 外壁 12、32 ビス 13 間柱 14 土台 15 下地板 16 雄ネジ 17 基礎 26 受け金具 26a 受け片 26b 当接片 27 連結金具 27a 基部片 27b 結合片 28 接着剤 h 溝 p 石材プレート s スペーサ T タイル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単位支持構造を、 建築物の外壁面に相互に間隔をあけて縦方向に並べて配
    した複数の固定板であって、前記建築物の躯体に固設し
    た固定板と、 上記固定板の内、最下部に配した固定板の下部から前方
    に突出した金具受け片であって、後記支持部材の下端を
    受ける金具受け片と、 上記各固定板の前面に横方向に並べて配した一対の保持
    板であって、各々立上り部を介して延長した前部保持片
    の先端が相互に向き合うように、各後部取付片を固定板
    に固設した一対の保持板と、 前記縦方向に並んだ固定板に沿って、かつ溝部側を該固
    定板に対面させて配した溝形長尺の支持部材であって、
    各固定板に配した前記保持板で、前後方向には動かず、
    かつ横方向には一定範囲の動きが許容され得るように、
    保持された支持部材と、 上記支持部材の横方向の動きを弾力的に制限する弾性部
    材と、 で構成し、 複数の単位支持構造を建築物の外壁面に横方向に適宜間
    隔で配設し、それらの支持部材に外壁部材を取り付ける
    こととした外壁部材の支持構造。
  2. 【請求項2】 前記固定板の内、最下部に配した固定板
    を建築物の土台又は基礎に固設した請求項1の外壁部材
    の支持構造。
  3. 【請求項3】 前記固定板に於ける各一対の保持板の前
    部保持片を、前記支持部材の溝部の両側板部にそれぞれ
    形成した結合孔に挿入した請求項1又は2の外壁部材の
    支持構造。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材を、前記各固定板に於ける
    各一対の保持板の前部保持片の先端間に位置させるべ
    く、支持部材の溝部の底部に固設した請求項3の外壁部
    材の支持構造。
  5. 【請求項5】 前記支持部材を、前記各固定板の前面と
    該各固定板に於ける各一対の保持板の前部保持片との間
    に配した請求項1の外壁部材の支持構造。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材を、前記支持部材の両側板
    部とその両側の保持板の立上り部との間に各々位置させ
    た請求項5の外壁部材の支持構造。
  7. 【請求項7】 前記支持部材の溝部の背面に下地板を固
    設し、この下地板上に複数の外壁部材を取り付けること
    とした請求項1、2、3又は4の外壁部材の支持構造。
  8. 【請求項8】 前記支持部材の溝部の背面に取付手段を
    固設し、前記支持部材に前記取付手段を介して複数の外
    壁部材を取り付けることとした請求項1、2、3、4、
    5、6又は7の外壁部材の支持構造。
  9. 【請求項9】 前記弾性部材を、前記支持部材の両側部
    と保持板の立上り部と前部保持片と固定板とで囲まれた
    空間内に弾性接着剤又は弾性コーキング材を充填して固
    化させることにより構成した請求項1の外壁部材の支持
    構造。
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