JPH10232205A - 亜鉛イオン測定方法及び測定試薬 - Google Patents

亜鉛イオン測定方法及び測定試薬

Info

Publication number
JPH10232205A
JPH10232205A JP9052489A JP5248997A JPH10232205A JP H10232205 A JPH10232205 A JP H10232205A JP 9052489 A JP9052489 A JP 9052489A JP 5248997 A JP5248997 A JP 5248997A JP H10232205 A JPH10232205 A JP H10232205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
porphyrin
measuring
sample
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9052489A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Sato
佐藤  誠
Hajime Yoshimura
一 芳村
Emiko Kaneko
恵美子 金子
Takao Yotsuyanagi
隆夫 四ツ柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINOTESUTO KK
Shino Test Corp
Original Assignee
SHINOTESUTO KK
Shino Test Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHINOTESUTO KK, Shino Test Corp filed Critical SHINOTESUTO KK
Priority to JP9052489A priority Critical patent/JPH10232205A/ja
Publication of JPH10232205A publication Critical patent/JPH10232205A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 室温下でも短時間で測定可能な、試料中の亜
鉛イオン濃度の測定方法及び測定試薬の提供。 【解決手段】 水溶性ポルフィリン化合物及びプリン骨
格又はピリミジン骨格を有する化合物を含む、試料中の
亜鉛イオンの測定試薬及びこれを用いた測定方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、亜鉛イオンを含む
試料に水溶性ポルフィリン化合物及びプリン骨格又はピ
リミジン骨格を有する化合物を添加し、形成された亜鉛
ポルフィリン錯体を測定することにより、試料中の亜鉛
イオンを測定する測定方法及び測定試薬に関し、短時間
で正確に測定が行える測定方法及び測定試薬であり、臨
床検査分野及び分析化学分野において特に重要である。
【0002】
【従来の技術】亜鉛イオンは、生体内の酸化還元に直接
関与し、体内物質の代謝、DNAの合成、またそれにつ
づくタンパク質の合成に深く関与して、生命の維持に重
要な役割を果たしている。また亜鉛イオンは、タンパク
質と結合して、糖尿病、癌、動脈硬化等の発症に関与す
る活性酸素種を消去し生体を防御する働きを担ってい
る。
【0003】乳幼児の静脈栄養投与期の亜鉛イオン等の
微量元素の欠乏及び、また最近は、超極小未熟児におけ
る亜鉛イオンの欠乏が注目されている。
【0004】微量の亜鉛イオンの測定には主に原子吸光
装置が用いられてきた。しかしながら、この方法は、下
記の欠点を有する。 原子吸光装置は、大変高価であり、またその設置に
は広いスペースと、配管や換気装置が必要であり、設置
場所が制限される。 血清等の生体試料中の亜鉛イオンを原子吸光装置に
より測定するときは、生体試料中に含まれる種々の物質
(マトリックス)の影響を受けて、測定値に誤差が生じ
る場合がある。 原子吸光装置による測定は、電力消費量が非常に大
きいので、ランニングコストがかさむ。
【0005】そのために、より高感度な測定方法とし
て、水溶性ポルフィリン化合物と錯体を形成させ、この
亜鉛ポルフィリン錯体を測定することにより試料中の亜
鉛イオンを測定する方法が開発された。この方法は、亜
鉛イオンと水溶性ポルフィリン化合物を混合し反応さ
せ、形成された亜鉛ポルフィリン錯体の吸光(例えば、
吸光度)又は蛍光(例えば、蛍光強度)を測定すること
により試料中の亜鉛イオンを測定するというものであ
る。この際、形成した亜鉛ポルフィリン錯体と未反応の
水溶性ポルフィリン化合物を分離するため、高速液体ク
ロマトグラフィー(HPLC)等の分離方法も併用され
ている〔五十嵐,「超高感度分析試薬としてのポルフィ
リン」,BUNSEKI KAGAKU,46巻,1〜23頁,199
7年発行、田端,「金属ポルフィリンの生成反応機構−
触媒反応からの考察−」,Dojin News,45号,3〜8
頁,1988年発行〕。
【0006】しかしながら、この水溶性ポルフィリン化
合物を使用する測定方法は、測定感度は高いものの、亜
鉛イオンと水溶性ポルフィリン化合物の錯体形成に時間
がかかり、例えば、室温下では1時間以上もかかり、臨
床検査、食品分析又は環境分析等の現場において日常の
分析手法として採用しうるものではなかった。また、水
銀及びピリジン、又はカドミウムと水溶性ポルフィリン
化合物との錯体を予め形成させて、試料中の亜鉛イオン
を短時間のうちに測定する方法も開発されたが、これら
の方法は毒性の高い物質を使用しなければならないの
で、測定者の健康上及び環境上好ましいものではなかっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の試料中の亜鉛イオンの測定方法における問題点
を解決するために創案されたものであり、室温下にお
いても短時間で測定が行え、生体試料等の種々の物質
(マトリックス)を含む試料においても妨害を受けるこ
となく低濃度まで高感度に測定でき、有害な物質を使
用することなく測定が行え、特殊な装置を必要とせず
汎用されている装置で測定を行うことができ、簡便な
操作で正確に測定を行うことができる、試料中の亜鉛イ
オンの測定方法及び測定試薬を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、亜鉛イオンを
含む試料に水溶性ポルフィリン化合物を添加して、形成
された亜鉛ポルフィリン錯体を測定することにより試料
中の亜鉛イオンを測定する方法において、亜鉛ポルフィ
リン錯体形成時にプリン骨格又はピリミジン骨格を有す
る化合物を共存させる、試料中の亜鉛イオンの測定方法
である。また、本発明は、水溶性ポルフィリン化合物及
びプリン骨格又はピリミジン骨格を有する化合物を含
む、試料中の亜鉛イオンの測定試薬である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の測定方法で用いられ、本
発明の測定試薬中に含まれる水溶性ポルフィリン化合物
は、試料中の亜鉛イオンと結合して亜鉛ポルフィリン錯
体を形成するものであれば特に限定されない。好ましい
ものとして、α,β,γ,δ−テトラキス(4−カルボ
キシフェニル)ポルフィン〔α,β,γ,δ-Tetrakis
(4-Carboxyphenyl)Porphine;TCPP〕、α,β,
γ,δ−テトラキス(4−スルホフェニル)ポルフィン
〔α,β,γ,δ-Tetrakis(4-Sulfophenyl)Porphine;
TPPS若しくはTPPS4 〕、又はα,β,γ,δ−
テトラフェニルポルフィントリスルホン酸〔α,β,
γ,δ-Tetraphenylporphinetrisulfonic acid;TPP
3〕等が挙げられる。
【0010】本発明の測定方法で用いられ、本発明の測
定試薬中に含まれるプリン骨格又はピリミジン骨格を有
する化合物は特に限定されないが、好ましくは、核酸塩
基(アデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシ
ル)、ヌクレオシド(例えば、アデノシン、グアノシ
ン、シチジン、チミジン、ウリジン、デオキシシチジ
ン)、尿酸、ヒポキサンチン、キサンチン、カフェイ
ン、テオブロミン、テオフィリン、オロト酸、チオウラ
シル、アロキサン、キサントシン、ワイオシン、ゼアト
シン及びイノシン等が挙げられる。
【0011】亜鉛イオンと水溶性ポルフィリン化合物の
錯体形成時に、プリン骨格又はピリミジン骨格を有する
化合物を共存させることにより、亜鉛ポルフィリン錯体
の形成反応が加速、促進される。この機構は現在のとこ
ろ定かではないが、試料中の亜鉛イオンがプリン骨格又
はピリミジン骨格を有する化合物に一旦配位結合し、こ
の亜鉛イオンを配位したプリン骨格又はピリミジン骨格
を有する化合物がパイ電子相互作用により水溶性ポルフ
ィリン化合物のポルフィリン環の表面に接近し、そして
亜鉛イオンをプリン骨格又はピリミジン骨格を有する化
合物から水溶性ポルフィリン化合物に受け渡すという機
構をとることにより、亜鉛ポルフィリン錯体の形成反応
が加速、促進されているのではないかと推察される。
【0012】次に、試料中の亜鉛イオン濃度を測定する
手順について説明する。
【0013】錯体形成反応工程 本発明により分析可能な試料は特に限定されず、場合に
より希釈又は濃縮して用いる。例えば、生体試料(血
液、血清、血漿、尿、髄液、精液、唾液、涙などの体
液、脳、肝臓、腎臓などの臓器の抽出液、毛髪、爪、皮
膚などの組織の抽出液、糞便)、食品(穀物、野菜、果
物、魚介類、加工食品)、飲料(水、茶、牛乳、果汁な
ど)及び環境分析用試料(飲料水、河川水、湖沼水、海
水、土壌など)などが挙げられる。上記試料(又は希釈
試料)に水溶性ポルフィリン化合物を添加し、同時にあ
るいは次いでプリン骨格又はピリミジン骨格を有する化
合物を添加し、混合する。
【0014】水溶性ポルフィリン化合物の反応混液中に
おける濃度は、反応混液中における試料由来の亜鉛イオ
ンの濃度の当量以上であればよく、好ましくは10倍当
量以上である。例えば、ヒト血清試料中の亜鉛イオン濃
度の基準的な範囲は、100ppb 〜1ppm 、つまり、
1.5μM 〜15μM である。このような試料を蒸留水
で10倍に希釈した血清試料50μl を反応混液量50
0μl の反応系で錯体形成させる場合には、この反応混
液中における亜鉛イオンの濃度は通常15nM〜150nM
となるので、水溶性ポルフィリン化合物の反応混液中に
おける濃度は150nM以上であればよく、好ましくは
1.5μM 以上である。また、このプリン骨格又はピリ
ミジン骨格を有する化合物の反応混液中における濃度
(共存させる濃度)も特に限定されないが、好ましくは
0.1mM〜20mMの範囲である。その他、反応時間に関
しては、水溶性ポルフィリン化合物の種類に応じて適宜
選択すればよく、例えばTCPPを用いた場合には30
分以上、TPPSを用いた場合には10分以上確保する
ことが好ましい。
【0015】亜鉛ポルフィリン錯体と未反応の水溶性ポ
ルフィリン化合物の分離工程 一般に用いられるクロマトグラフィー手法を用いて分離
を行うことができる。例えば、高速液体クロマトグラフ
ィー(HPLC)、オープンカラムによる液体クロマト
グラフィー、薄層クロマトグラフィー(TLC)、ペー
パークロマトグラフィー、電気泳動又はキャピラリー電
気泳動等が挙げられる。特に、HPLCを用いて分離操
作を行う場合、逆相、順相又はイオン交換等のモードを
用いて行うことができる。この際、流速は、直径が4.
6mmの汎用の分析用カラムの場合は、1ml/min程度が適
当であり、直径が1.5mmのセミマイクロタイプの分析
用カラムの場合は、100μl/min 程度が適当である。
【0016】亜鉛ポルフィリン錯体の測定工程 試料中の亜鉛イオン濃度は、亜鉛ポルフィリン錯体の吸
光(例えば、吸光度)又は蛍光(例えば、蛍光強度)等
を測定することにより決定される。亜鉛ポルフィリン錯
体の測定においては、亜鉛ポルフィリン錯体の蛍光を測
定する方が、亜鉛ポルフィリン錯体の吸光を測定するよ
りも10〜100倍高感度である。亜鉛ポルフィリン錯
体の蛍光を測定する場合、励起波長及び輻射波長は水溶
性ポルフィリン化合物の種類に応じて適当な波長を選択
すればよい。例えば、TCPP及びTPPSのいずれの
場合も、励起波長422nm、輻射波長606nmを用いる
ことができる。亜鉛ポルフィリン錯体の吸光を測定する
場合、波長は水溶性ポルフィリン化合物の種類に応じて
適当な波長を選択すればよいが、非常に大きな分子吸光
係数を示すソーレー帯(Soret band)と呼ばれる400
nm近辺の波長を用いると、得られる吸光が高くなるので
有利である。例えば、TCPPの場合は429nm、TP
PSの場合は420nmで吸光を測定する。
【0017】
【発明の効果】本発明の試料中の亜鉛イオンの測定方法
及び測定試薬によれば、1.室温下においても短時間で測
定ができ、2.生体試料等の種々の物質(マトリックス)
を含む試料においても妨害を受けることなく低濃度(ppb
レベル)まで高感度に測定でき、3.有害な物質を使用す
ることなく測定でき、4.特殊な装置を必要とせず汎用さ
れている装置で測定でき、5.簡便な操作で正確に測定で
きる。
【0018】
【実施例】1.蛍光測定(TCPPの使用例) i)血清試料 1.8ppm の亜鉛イオンを含む血清試料について、図1
に示す手順により亜鉛ポルフィリン錯体形成反応を行わ
せ、そして表1に示す設定条件下で、HPLCにより亜
鉛ポルフィリン錯体の分離及び測定を行い血清試料中の
亜鉛イオンを測定した。なお、プリン骨格又はピリミジ
ン骨格を有する化合物(反応促進剤)としてアデニンを
用いた。
【0019】
【表1】
【0020】このクロマトグラムを図2(a)に示し
た。
【0021】ii)標準液試料 原子吸光測定用亜鉛イオン標準液(1,000ppm)〔関
東化学社製〕を0.01M 硝酸で希釈した、1.0ppm
の亜鉛イオンを含む標準液試料を、血清試料の代わりに
使用した以外は、上記i)と同じ手順で試料中の亜鉛イ
オンを測定した。このクロマトグラムを図2(b)に示
した。
【0022】iii)試薬ブランク 0.01M 硝酸を、血清試料の代わりに使用した以外
は、上記i)と同じ手順で測定を行った。このクロマト
グラムを図2(c)に示した。
【0023】2.吸光測定 (1)TPPSの使用例 i)標準液試料 原子吸光測定用亜鉛イオン標準液(1,000ppm)〔関
東化学社製〕を0.01M 硝酸で希釈して、1.0ppm
の亜鉛イオンを含む標準液試料を調製した。この標準液
試料を図3に示す手順により亜鉛ポルフィリン錯体形成
反応を行わせ、そして表1に示す設定条件下で、HPL
Cにより亜鉛ポルフィリン錯体の分離及び測定を行い標
準液試料中の亜鉛イオンを測定した。なお、プリン骨格
又はピリミジン骨格を有する化合物(反応促進剤)とし
てアデニンを用いた。このクロマトグラムを図4(a)
に示した。
【0024】ii)試薬ブランク 0.01M 硝酸を、標準液試料の代わりに使用した以外
は、上記2.(1)i)と同じ手順で測定を行った。ク
ロマトグラムを図4(b)に示した。
【0025】(2)TCPPの使用例 i)標準液試料 原子吸光測定用亜鉛イオン標準液(1,000ppm)〔関
東化学社製〕を0.01M 硝酸で希釈して、1.0ppm
の亜鉛イオンを含む標準液試料を調製した。この標準液
試料を図5に示す手順により亜鉛ポルフィリン錯体形成
反応を行わせ、そして表1に示す設定条件下で、HPL
Cにより亜鉛ポルフィリン錯体の分離及び測定を行い、
標準液試料中の亜鉛イオンを測定した。なお、プリン骨
格又はピリミジン骨格を有する化合物(反応促進剤)と
してアデニンを用いた。このクロマトグラムを図6
(a)に示した。
【0026】ii)試薬ブランク 0.01M 硝酸を、標準液試料の代わりに使用した以外
は、上記2.(2)i)と同じ手順で測定を行った。こ
のクロマトグラムを図6(b)に示した。
【0027】3.亜鉛ポルフィリン錯体形成反応時間の
検討 (1)蛍光測定(TCPPの使用例)における反応時間
の検討 室温(25℃)での放置時間を、5分間、30分間、6
0分間、120分間、240分間とし、上記1.i)〜
iii)の蛍光強度を測定し、これらの測定結果を図7に示
した。血清試料及び標準液試料のいずれにおいても、亜
鉛ポルフィリン錯体形成反応は30分の時点で終了して
いた。
【0028】(2)吸光測定(TPPSの使用例)にお
ける反応時間の検討 室温(25℃)での放置時間を、10分間、20分間、
30分間とし、上記2.(1)i)の吸光測定を行っ
た。なお、比較のため、アデニン濃度が0mMのものも同
様の操作を行い、これらの測定結果を図8に示した。錯
体形成反応時にプリン骨格又はピリミジン骨格を有する
化合物(反応促進剤)であるアデニンが共存している場
合には、10分以内に錯体形成反応が終了したが、アデ
ニンが共存していない場合は30分経過しても反応は終
了しなかった。
【0029】(3)吸光測定(TCPPの使用例)にお
ける反応時間の検討 室温(25℃)での放置時間を、10分間、20分間、
30分間、40分間、50分間、60分間とし、上記
2.(2)i)の吸光を測定した。また、比較のためア
デニン濃度が0mMのものも同様の操作を行い、これらの
測定結果を図9に示した。錯体形成反応時にプリン骨格
又はピリミジン骨格を有する化合物(反応促進剤)であ
るアデニンが共存している場合には、ほぼ20分で錯体
形成反応が終了したが、アデニンが共存していない場合
は60分経過しても反応は終了しなかった。
【0030】4.各種反応促進剤の錯体形成反応促進効
反応促進剤(プリン骨格又はピリミジン骨格を有する化
合物)として、アデニン、及びアデニンの代わりに、ア
デノシン、グアニン、グアノシン、チミン、チミジン、
シトシン、シチジン、ウリジン、尿酸、イノシン、アデ
ノシン一リン酸をそれぞれ用い、上記2.(1)i)及
び上記2.(2)i)の吸光を測定した。また、比較の
ため反応促進剤の濃度を0mMとした対照についても同様
にして操作を行った。なお、共存による錯体形成反応促
進効果を示す数値(パーセント)は以下のようにして求
めた。 (1)TPPSの場合は10分間、TCCPの場合は3
0分間錯体形成反応を行った標準液試料のピークの面積
から対照のピークの面積を差し引いた値を求める。 (2)次に、反応促進剤がアデニンである場合の上記
(1)の値を100%として、各種反応促進剤における
上記(1)の値を相対値(パーセント)で表す。(反応
促進剤がアデニンである時に、錯体形成反応が終了して
平衡に達していることは確認している。) これらの各種反応促進剤の錯体形成反応促進効果の測定
結果を表2に示した。
【0031】
【表2】
【0032】反応促進剤(プリン骨格又はピリミジン骨
格を有する化合物)を錯体形成反応時に共存させること
により、これらの化合物を共存させない対照に比べて、
ピークの面積が増大したこと、つまり亜鉛ポルフィリン
錯体形成反応が促進されたことが分かる。
【0033】5.検量線の直線性の検討 (1)TPPSの使用例 200ppb 、400ppb 、600ppb 、800ppb 及び
1,000ppb の亜鉛イオンを含む標準液試料並びに試
料ブランク(0.01M 硝酸)をそれぞれ調製し、上記
2.(1)i)の吸光測定を行い、これらの測定結果を
図10に示した。0〜1,000ppb の間において検量
線に直線性があり、定量的に測定が行えることが確認さ
れた。
【0034】(2)TCCPの使用例 200ppb 、400ppb 、600ppb 、800ppb 及び
1,000ppb の亜鉛イオンを含む標準液試料並びに試
料ブランク(0.01M 硝酸)をそれぞれ調製し、上記
2.(2)i)の吸光を測定し、これらの測定結果を図
11に示した。0〜1,000ppb の間において検量線
に直線性があり、定量的に測定が行えることが確認され
た。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】各種試料の処理手順を示した図である。
【図2】蛍光強度に関する、各種試料のクロマトグラム
である(TCPP使用)。
【図3】標準液試料の処理手順を示した図である(TP
PS使用)。
【図4】吸光に関する、標準液試料のクロマトグラムで
ある(TPPS使用)。
【図5】標準液試料の処理手順を示した図である(TC
PP使用)。
【図6】吸光に関する、標準液試料のクロマトグラムで
ある(TCPP使用)。
【図7】各種試料における、蛍光強度と錯体形成反応時
間との関係を示した図である(TCPP使用)。
【図8】吸光と錯体形成反応時間との関係を示した図で
ある(TPPS使用)。
【図9】吸光と錯体形成反応時間との関係を示した図で
ある(TCPP使用)。
【図10】各種濃度の標準液試料についての検量線の直
線性を示した図である(TPPS使用)。
【図11】各種濃度の標準液試料についての検量線の直
線性を示した図である(TCPP使用)。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜鉛イオンを含む試料に水溶性ポルフィ
    リン化合物を添加して、形成された亜鉛ポルフィリン錯
    体を測定することにより試料中の亜鉛イオンを測定する
    方法において、亜鉛ポルフィリン錯体形成時にプリン骨
    格又はピリミジン骨格を有する化合物を共存させること
    を特徴とする、試料中の亜鉛イオンの測定方法。
  2. 【請求項2】 形成された亜鉛ポルフィリン錯体の測定
    が、この亜鉛ポルフィリン錯体の吸光又は蛍光を測定す
    ることにより行うものである、請求項1記載の測定方
    法。
  3. 【請求項3】 プリン骨格又はピリミジン骨格を有する
    化合物が、核酸塩基である、請求項1又は2記載の測定
    方法。
  4. 【請求項4】 プリン骨格又はピリミジン骨格を有する
    化合物が、ヌクレオシドである、請求項1又は2記載の
    測定方法。
  5. 【請求項5】 ヌクレオシドが、アデノシン、グアノシ
    ン、シチジン、チミジン又はウリジンである、請求項4
    記載の測定方法。
  6. 【請求項6】 プリン骨格又はピリミジン骨格を有する
    化合物が、尿酸、ヒポキサンチン又はイノシンである、
    請求項1又は2記載の測定方法。
  7. 【請求項7】 水溶性ポルフィリン化合物が、α,β,
    γ,δ−テトラキス(4−カルボキシフェニル)ポルフ
    ィンである、請求項1〜6のいずれか1項記載の測定方
    法。
  8. 【請求項8】 水溶性ポルフィリン化合物が、α,β,
    γ,δ−テトラキス(4−スルホフェニル)ポルフィン
    である、請求項1〜6のいずれか1項記載の測定方法。
  9. 【請求項9】 水溶性ポルフィリン化合物及びプリン骨
    格又はピリミジン骨格を有する化合物を含むことを特徴
    とする、試料中の亜鉛イオンの測定試薬。
  10. 【請求項10】 プリン骨格又はピリミジン骨格を有す
    る化合物が、核酸塩基である、請求項9記載の測定試
    薬。
  11. 【請求項11】 プリン骨格又はピリミジン骨格を有す
    る化合物が、ヌクレオシドである、請求項9記載の測定
    試薬。
  12. 【請求項12】 ヌクレオシドが、アデノシン、グアノ
    シン、シチジン、チミジン又はウリジンである、請求項
    11記載の測定試薬。
  13. 【請求項13】 プリン骨格又はピリミジン骨格を有す
    る化合物が、尿酸、ヒポキサンチン又はイノシンであ
    る、請求項9記載の測定試薬。
  14. 【請求項14】 水溶性ポルフィリン化合物が、α,
    β,γ,δ−テトラキス(4−カルボキシフェニル)ポ
    ルフィンである、請求項9〜13のいずれか1項記載の
    測定試薬。
  15. 【請求項15】 水溶性ポルフィリン化合物が、α,
    β,γ,δ−テトラキス(4−スルホフェニル)ポルフ
    ィンである、請求項9〜13のいずれか1項記載の測定
    試薬。
JP9052489A 1997-02-19 1997-02-19 亜鉛イオン測定方法及び測定試薬 Withdrawn JPH10232205A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9052489A JPH10232205A (ja) 1997-02-19 1997-02-19 亜鉛イオン測定方法及び測定試薬

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9052489A JPH10232205A (ja) 1997-02-19 1997-02-19 亜鉛イオン測定方法及び測定試薬

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10232205A true JPH10232205A (ja) 1998-09-02

Family

ID=12916138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9052489A Withdrawn JPH10232205A (ja) 1997-02-19 1997-02-19 亜鉛イオン測定方法及び測定試薬

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10232205A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006242691A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Kowa Co 鉛濃度の測定法
JP2010276567A (ja) * 2009-06-01 2010-12-09 Kowa Co 有害金属測定試薬及び測定方法
CN102735662A (zh) * 2012-07-19 2012-10-17 贵州大学 一种锌离子的高灵敏、高选择荧光发射光谱分析法
CN104597015A (zh) * 2015-01-09 2015-05-06 东南大学 锌离子检测用量子点比率荧光探针及其检测方法
CN113234235A (zh) * 2021-06-22 2021-08-10 浙江理工大学 一种用于检测铅的中-四(4-羧基苯基)锌卟啉-mof材料的制备方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006242691A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Kowa Co 鉛濃度の測定法
JP2010276567A (ja) * 2009-06-01 2010-12-09 Kowa Co 有害金属測定試薬及び測定方法
CN102735662A (zh) * 2012-07-19 2012-10-17 贵州大学 一种锌离子的高灵敏、高选择荧光发射光谱分析法
CN104597015A (zh) * 2015-01-09 2015-05-06 东南大学 锌离子检测用量子点比率荧光探针及其检测方法
CN113234235A (zh) * 2021-06-22 2021-08-10 浙江理工大学 一种用于检测铅的中-四(4-羧基苯基)锌卟啉-mof材料的制备方法
CN113234235B (zh) * 2021-06-22 2022-04-01 浙江理工大学 一种用于检测铅的中-四(4-羧基苯基)锌卟啉-mof材料的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Brown et al. Current state of the art in the HPLC analyses of free nucleotides, nucleosides, and bases in biological fluids
Gehrke et al. Patterns of urinary excretion of modified nucleosides
Struys et al. Determination of S-adenosylmethionine and S-adenosylhomocysteine in plasma and cerebrospinal fluid by stable-isotope dilution tandem mass spectrometry
Tao et al. Sensitive determination of inosine RNA modification in single cell by chemical derivatization coupled with mass spectrometry analysis
Lačná et al. Sensitive determination of malondialdehyde in exhaled breath condensate and biological fluids by capillary electrophoresis with laser induced fluorescence detection
Alves et al. Long-term exposure assessment to phthalates: how do nail analyses compare to commonly used measurements in urine
Chien et al. Optical isopropanol biosensor using NADH-dependent secondary alcohol dehydrogenase (S-ADH)
Inagaki et al. Analysis of DNA adducts of acetaldehyde by liquid chromatography–mass spectrometry
Wrońska et al. Application of GC–MS technique for the determination of homocysteine thiolactone in human urine
Leelasattarathkul et al. Combination of distance-based paper analytical devices with ionic liquid-based dispersive liquid-liquid microextraction for enzyme-free bilirubin quantification
JPH10232205A (ja) 亜鉛イオン測定方法及び測定試薬
Yoshida et al. Use of 4-bromomethyl-7-methoxycoumarin for derivatization of pyrimidine compounds in serum analysed by high-performance liquid chromatography with fluorimetric detection
JPH04210599A (ja) 体液中の二酸化炭素の定量アッセイのための方法及び要素
Di Gioia et al. Quantitative analysis of human salivary glucose by gas chromatography–mass spectrometry
Ševčík et al. A rapid and simple screening method for detection of orotic aciduria by capillary zone electrophoresis
Bosch et al. Ribavirin: analytical determinations since the origin until today
Papežová et al. Determination of cyanide in microliter samples by capillary electrophoresis and in-capillary enzymatic reaction with rhodanese
Ali et al. Ratio derivative-zero crossing and successive derivative of ratio spectra for simultaneous determination of urea, creatinine, and uric acid in human urine samples
Davis et al. Rapid colorimetric determination of adenine compounds
Brown Current high performance liquid chromatographic methodology in analysis of nucleotides, nucleosides, and their bases. II
Craig et al. Citrate analysis using capillary electrophoresis and complexation with Eu3+-tetracycline
Quraishi et al. Effect of storage temperature on cholesterol measurement from dried blood
JP2857607B2 (ja) 魚介類の鮮度測定方法及び装置
Baños et al. A novel clean-up method for urine analysis of low-molecular mass aldehydes by capillary electrophoresis with laser-induced fluorescence detection
EP0022757B1 (en) Method for determining creatine kinase in samples containing atp

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040511