JPH10232436A - フィルム給送装置およびこれを用いたフィルム読取装置 - Google Patents

フィルム給送装置およびこれを用いたフィルム読取装置

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JPH10232436A
JPH10232436A JP3466097A JP3466097A JPH10232436A JP H10232436 A JPH10232436 A JP H10232436A JP 3466097 A JP3466097 A JP 3466097A JP 3466097 A JP3466097 A JP 3466097A JP H10232436 A JPH10232436 A JP H10232436A
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film
speed
spool
cartridge
winding
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JP3466097A
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English (en)
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Atsushi Tachibana
淳 立花
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Canon Inc
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム巻上げ時と巻戻し時の双方でフィル
ムスキャンを行いたい。 【解決手段】 フィルムカートリッジBから引き出され
たフィルムを巻き上げる巻上げスプール27と、フィル
ムカートリッジに設けられたカートリッジ内スプールを
フィルム巻戻し方向に駆動するスプール駆動手段11
と、巻上げスプールとフィルムカートリッジとの間でフ
ィルムを巻上げ方向および巻戻し方向に送り駆動する送
りローラ22とを有するフィルム給送装置において、フ
ィルム巻上げ時には巻上げスプールによるフィルム巻上
げ速度を送りローラによるフィルム送り速度よりも速い
速度に制御し、フィルムの巻戻し時にはスプール駆動手
段およびカートリッジ内スプールによるフィルム巻戻し
速度を送りローラによるフィルム送り速度よりも速い速
度に制御する速度制御手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像済みフィルム
の画像を読み取るフィルム読取装置やフィルムへの画像
記録を行う画像記録装置に関し、さらにはこれら装置に
用いられるフィルム給送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆるスラスト式フィルムカートリッ
ジが米国特許第4,841,319号にて開示されてい
る。このフィルムカートリッジは、フィルム排出口に設
けられた遮光ドアを開けて、フィルムカートリッジ内の
フィルム供給スプールを回転させることにより上記排出
口からフィルムが排出される構造になっている。
【0003】このスラスト式カートリッジを用いる装置
(例えば、カメラ)におけるフィルム給送機構として
は、例えば特開平4−86633号公報にて提案されて
いるものがあり、このものでは、フィルムをローラ駆動
で給送し、フィルム送り量をローラの回転量で検出する
よう構成されている。また、特開平4−69634号公
報には、巻上げスプールまではローラで給送し、それ以
降はローラへの駆動力を遮断する構成が提案されてい
る。
【0004】また、スラスト式カートリッジは、フィル
ム現像後もフィルムがカートリッジ内にすべて巻き取ら
れた状態でユーザーの手元に戻ってくる。現像後のフィ
ルムを扱う製品としては、例えばフィルム画像をライン
センサー等で読み取るフィルムスキャナーがある。フィ
ルムスキャナーは、読み取った画像のデータをパソコン
に送り、画像処理を行うこと等を主な目的としている。
【0005】フィルムスキャナーにおいてフィルムをス
キャニングする際は、上述したような工程を経てカート
リッジ内からフィルムを送り出し、そのフィルムを一定
速度で送る必要がある。このためには、スッテプモータ
等の定速送りに適したアクチュエーターを用い、その駆
動力をカメラの場合と同様にローラに伝達してフィルム
を送る方法が採られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スラスト式
カートリッジは、現像後、フィルムスキャナーでフィル
ム画像を読み取った後も、フィルムをすべて巻き取った
状態でユーザーに返却しなければならない。つまり、フ
ィルムは、フィルムスキャナー内でカートリッジ外に排
出される(巻き上げられる)という工程とカートリッジ
内に巻き戻されるという工程を経ることになる。
【0007】このため、フィルムの巻上げ時と巻戻し時
との両方でスキャニングできる方が望ましい。これによ
り、例えば、巻上げ時にプリスキャンを行って画像の状
態を検知し画像の読取条件を設定して、巻戻し時に本ス
キャンを行うことができる。そして、このような双方向
スキャンを行うためには、巻上げ時と巻戻し時の両方で
フィルムの送り速度を一定にし、かつフィルムにたわみ
を生じさせないようにする必要がある。
【0008】ここで、特開平4−69634号公報にて
提案されているように、スプール駆動によりフィルムを
送る方法では、スプールがフィルムを巻き取るにしたが
って外径が大きくなってしまうため、正確なフィルム送
りが行えなくなるという問題がある。
【0009】そこで、本願発明は、フィルムにたわみを
生じさせることなく一定の送り速度で巻上げおよび巻戻
しを行えるようにしたフィルム給送装置およびこれを備
えたフィルム読取装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願発明では、フィルムカートリッジから引き出
されたフィルムを巻き上げる巻上げスプールと、フィル
ムカートリッジに設けられたカートリッジ内スプールを
フィルム巻戻し方向に駆動するスプール駆動手段と、巻
上げスプールとフィルムカートリッジとの間でフィルム
を巻上げ方向および巻戻し方向に送り駆動する送りロー
ラとを有するフィルム給送装置において、フィルム巻上
げ時には巻上げスプールによるフィルム巻上げ速度を送
りローラによるフィルム送り速度よりも速い速度に制御
し、フィルムの巻戻し時にはスプール駆動手段およびカ
ートリッジ内スプールによるフィルム巻戻し速度を送り
ローラによるフィルム送り速度よりも速い速度に制御す
る速度制御手段を設けている。
【0011】すなわち、巻上げ時には送りローラを駆動
して(スプール駆動手段およびカートリッジ内スプール
はフリーに回転させる)カートリッジから送りローラま
での間のフィルムを一定速度でかつたわみなく移動させ
ることにより、フィルム画像の正確な読取りを行えるよ
うにしている。しかも、巻上げスプールによるフィルム
巻上げ速度を送りローラによるフィルム送り速度よりも
速くすることにより、巻上げスプールによるフィルム巻
取りもフィルムのたわみなく確実に行えるようにしてい
る。一方、巻戻し時には送りローラを駆動する(巻上げ
スプールはフリーに回転させる)とともにスプール駆動
手段およびカートリッジ内スプールによるフィルム巻戻
し速度を送りローラによるフィルム送り速度よりも速く
することにより、送りローラからカートリッジまでの間
のフィルムを一定速度でかつたわみなく移動させ、正確
な画像の読取りを行えるようにしている。
【0012】なお、フィルム巻上げの際、巻上げスプー
ルにフィルムが巻き付いていきフィルム外径が大きくな
る結果、巻上スプールによるフィルム巻上げ速度が送り
ローラによるフィルム送り速度よりも速くなりすぎ、フ
ィルム送り速度が一定に保てなくなるおそれがある。そ
こで、速度制御手段に、巻上げスプールによるフィルム
巻上げ速度と送りローラによるフィルム送り速度との差
を所定範囲内に抑える速度差制限手段を設けるのが望ま
しい。
【0013】また、同様の理由から、速度制御手段に、
駆動フォークおよびカートリッジ内スプールによるフィ
ルム巻戻し速度と送りローラによるフィルム送り速度と
の差を所定範囲内に抑える速度差制限手段を設けるのが
望ましい。
【0014】そして、このようなフィルム給送装置を用
いることにより、フィルム巻上げ時および巻戻し時の双
方でフィルムスキャンを行えるフィルム読取装置を実現
することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1には、本願発明の第1実施形態で
あるフィルムスキャナーの外観を示している。このフィ
ルムスキャナーは、不図示のホストコンピュータとつな
がっており、フィルムカートリッジの出し入れ以外の動
作(例えば、フィルム画像の読込み動作)はホストコン
ピュータから入力された指示に従って行われる。
【0016】1はカートリッジトレイであり、2はこの
カートリッジトレイ1を本体からせり出させたり本体内
に収納させたりするためのEJECTボタンである。
【0017】カートリッジトレイ1は、図2および図4
に詳しく示すように構成されている。1aはラック部
(ラック歯等は省略して斜線部として示している)であ
り、不図示のモータからの駆動力がここに伝えられるこ
とにより、カートリッジトレイ1は本体からせり出した
り本体内に戻ったりする。図4に示すように、カートリ
ッジトレイ1には、上部が開口したカートリッジ室1b
が形成されており、このカートリッジ室1bに対してス
ラスト式フィルムカートリッジBが装填されたり取り出
されたりする。
【0018】3はトレイ蓋であり、ピン4によりカート
リッジトレイ1の上部に回動可能に取り付けられてい
る。このトレイ蓋3の裏面には、カートリッジ押さえ6
が形成されており、図2および図3に示すようにトレイ
蓋3が閉じられた状態のときにカートリッジBのカート
リッジ室1b内での位置決めを行う。5はトーションバ
ネであり、トレイ蓋3を開き方向に付勢している。
【0019】このように構成されたカートリッジトレイ
1は、図5に示すようにカートトレイ1からせり出す。
この状態では、トレイ蓋3はスキャナー本体のA部の影
響を受けないため、トーションバネ5の付勢力によりト
レイ蓋3が開き、カートリッジBをカートリッジ室1b
内に装填することができる。そして、図3に示すよう
に、カートリッジトレイ1がスキャナー本体に収納され
ると、トレイ蓋3はスキャナー本体のA部によって押さ
れ、トーションバネ5の付勢力に抗して閉じられる。
【0020】ここで、カートリッジBは、フィルム排出
口を開閉する遮光ドアを有し、カートリッジ室1b内で
位置決めされた状態で遮光ドアが開けられてカートリッ
ジ内のスプールが後述するフォークによって回転駆動さ
れることにより、スキャナー内の所定位置までフィルム
の先端が押し出されるものである。
【0021】このため、カートリッジトレイ1内には、
図6に示すスラスト機構が設けられている。この図にお
いて、7はスラストモータで、カートリッジトレイ1の
内部に固定され、カートリッジBからのフィルムの押出
しやカートリッジB内へのフィルムの巻戻しのための駆
動力を発生する。
【0022】8は太陽ギアで、スラストモータ7に圧入
されたピニオンギア7aから駆動力の伝達を受ける。9
a,9bは遊星ギアであり、太陽ギア8の回転軸を中心
に回動可能な遊星アーム10に回転可能に保持されてい
る。遊星ギア9a,9bは太陽ギア8に噛み合ってお
り、これらにより公知の遊星機構を構成している。
【0023】11はフォークギア(スプール駆動手段)
で、カートリッジ室1b内に装填されたカートリッジB
のカートリッジ内スプールに係合するフォーク11aを
一体に有している。
【0024】12はカートリッジBの遮光ドアに係合し
てこれを開閉駆動するためのレバーを一体に有したドア
ギヤであり、不図示のドアモータから駆動力が伝達され
る伝達ギア13に噛み合っている。
【0025】一方、スキャナー本体内には、図7に示す
フィルム送り機構が設けられている。なお、図7は、カ
ートリッジトレイ1が収納された状態を示している。
【0026】14はステッピングモータで、不図示の本
体地板に固定されている。15は減速ギアで、大ギヤ部
がステッピングモータの出力軸に圧入されたピニオンギ
ア14aに噛み合い、小ギヤ部がフリクションギアユニ
ットCの下ギヤフリクション17に噛み合って、ピニオ
ンギア14aから受けたモータ駆動力を増幅させて下フ
リクションギヤ17に伝達している。
【0027】フリクションギアユニット(速度差制限手
段)Cは、図8に詳しく示すように構成されている。1
6は後述の巻上げスプール側に駆動力を伝える上フリク
ションギアで、17は後述の送りローラ側に駆動力を伝
える下フリクションギアである。18はフリクションギ
ア軸であり、下部のフランジ18aが下フリクションギ
ア17の下側の位置規制になっており、嵌合部18bに
て本体地板に回転可能に嵌合している。
【0028】19は圧縮スプリングで、上フリクション
ギア16を上方に、下フリクションギア17を下方に付
勢している。20はワッシャーで、フリクションギア1
6,17と圧縮スプリング19との間に適当な摩擦力を
発生させている。21はEリングで、フリクションギア
軸18の溝18cに圧入されており、上フリクションギ
ア16の上側の位置を規制している。
【0029】このように構成された構成により、フリク
ションギアユニットCでは、下フリクションギア17に
伝達された駆動力は、上フリクションギア16の回転負
荷が上述の摩擦力より小さい場合にのみ上フリクション
ギア16に伝達され、それ以上の負荷が上フリクション
ギア16にかかった場合は圧縮スプリング19との間が
スリップして下フリクションギア17の駆動力は上フリ
クションギア16に伝達されなくなる。
【0030】図7の28はスプール室形成部材であり、
スキャナー本体におけるカートリッジトレイ1の収納部
と反対側にスプール室を形成する。スプール室形成部材
28には、カートリッジトレイ1側に延びるレール部2
8aが形成されている。35は圧板で、スプール室形成
部材28のレール部28aとの間にフィルム通路Dを形
成する。
【0031】22は送りローラであり、上下のゴム部2
2aとそれらを同軸で結ぶ軸部22bとを一体に有し
て、本体地板に回転可能に保持されている。23はロー
ラ駆動ギアで、送りローラ22と一体回転するよう取り
付けられている。24はサブローラで、送りローラ22
のゴム部22aとの間でフィルム通路D内を通るフィル
ムを挟むために不図示の板バネでゴム部22aに押しつ
けられている。なお、送りローラ22のゴム部22aと
サブローラ24とをフィルム通路D内に突出させるた
め、圧板35およびレール部28aの一部が切り欠かれ
ている。。
【0032】25はアイドラギアであり、26はローラ
減速ギアである。アイドラギア25は下フリクションギ
ア17とローラ減速ギア26の大ギア部とに噛み合って
おり、ローラ減速ギア26の小ギア部はローラ駆動ギア
23に噛み合っている。
【0033】27は巻上げスプールで、スプール室内に
回転可能に保持されている。この巻上げスプール27
は、送りローラ22によって送られてきたフィルムを自
身の回転により巻き取る。なお、巻上げスプール27の
上部には、スプールギヤ27aが一体形成されている。
【0034】29はスプール伝達ギアで、上フリクショ
ンギア16とクラッチ太陽ギヤ30とに噛み合ってい
る。31クラッチ遊星ギヤであり、クラッチ太陽ギヤ3
0の回転軸を中心に回動するクラッチアーム32に回転
可能に保持されている。クラッチ太陽ギヤ30、クラッ
チ遊星ギヤ31およびクラッチアーム32は、公知のワ
ンウェイクラッチ機構を構成する。すなわち、クラッチ
遊星ギヤ31は、太陽ギヤ30の回転方向に応じてスプ
ールギア27aに噛み合う位置とどのギヤにも噛み合わ
ない位置との間で公転する。
【0035】33はラインセンサーで、結像面側に設け
られた地板に固定されている。このラインセンサー33
は、撮影光学系34を通してセンサー上に結像したフィ
ルム画像を電気信号に変換し(読み取り)、この電気信
号をホストコンピュータに送る。
【0036】撮影光学系34には、不図示のバックライ
トの光が、スプール室形成部材28のレール部28aに
形成されたスリット28bと、圧板35の不図示のスリ
ットとを通して入射する位置に配設されている。このた
め、フィルム通路D内を通るフィルムのうちこれらスリ
ットに面した部分の画像が撮影光学系34を通してライ
ンセンサー33上に結像する。
【0037】36はトレイガイドバーで、カートリッジ
トレイ1のスキャナー本体に対する移動をガイドする。
【0038】次に、以上のように構成されたスキャナー
の動作について説明する。まず図1に示すEJECTボ
タン2を押すと、カートリッジトレイ1は不図示のモー
タからの駆動力をラック部1aに受け、カートトレイガ
イドバー36にガイドされながら、スキャナー外部にせ
り出す(図5参照)。そして、トレイ蓋3が開いたカー
トリッジ室1b内に上部からカートリッジBを挿入す
る。再びEJECTボタンを押すと、前述の不図示のモ
ータが逆回転を始めカートリッジトレイ1はスキャナー
本体内に収納される(図3参照)。このとき、トレイ蓋
3はA部に押圧されてトーションバネ5の付勢力に抗し
て徐々に閉まる。
【0039】次に、不図示のホストコンピュータからの
指示により、巻上げ方向へのフィルム送り動作が開始さ
れる。まず、不図示のドアモータを正転させ、図6に示
した伝達ギア13を駆動し、ドアギヤ12を正転させ
る。これによりカートリッジBの遮光ドアが開かれ、カ
ートリッジBからのフィルムの押出しが可能となる。
【0040】この状態でスラストモータ7を正転させる
と、遊星ギア9aがフォークギア11に噛み合い、これ
を回転させるので、カートリッジBからフィルムが押し
出される。
【0041】スラストモータ7を正転させるのと同時
に、ステッピングモータ14も正転させると、その駆動
力は下フリクションギア17、アイドラギア25、ロー
ラ減速ギア26およびローラ駆動ギア23を介して送り
ローラ22に伝達される。カートリッジBから送りロー
ラ22とサブローラ24とによって挟まれる位置まで押
し出されてきたフィルムは、これらローラ22,24に
よって巻上げ方向に送り駆動され始める。なお、送りロ
ーラ22のフィルム送り速度よりもフォークギア11の
フィルム押出し速度を遅くしておくことで、フォークギ
ア11がフィルムから駆動力を受ける状態となって遊星
ギア9aとフォークギア11との係合が解けるため、フ
ォークギア11はフリー回転する。従って、フィルムを
送り駆動するものは送りローラ22のみとなり、ステッ
ピングモーター14を制御することで正確なフィルム送
りを行える。しかも、送りローラ22のフィルム送り速
度よりもフォークギア11のフィルム押出し速度が遅い
ため、送りローラ22とカートリッジ内スプール(フォ
ークギア11)との間に位置するフィルムにたわみが発
生することはない。このため、ラインセンサー33によ
るフィルム画像の読取りを適正に行うことができる。
【0042】一方、下フリクションギア17の回転は、
ワッシャー20,20と圧縮スプリング19との間の摩
擦によって上フリクションギア16に伝達され、さらに
スプール伝達ギア29、クラッチ太陽ギヤ30およびス
プールギヤ27aに噛み合う位置に公転したクラッチ遊
星ギヤ31を介してスプールギヤ27aに伝達され、巻
上げスプール27を回転させる。巻上げスプール27
は、送りローラ22によってスプール室内に送られてき
たフィルムを巻き取っていく。巻上げスプール27によ
るフィルム巻上げ速度は、各ギヤのギヤ比によって送り
ローラ22によるフィルム送り速度よりも若干高速に設
定してあるため、送りローラ22と巻上げスプール27
との間に位置するフィルムはたわむことなく巻上げスプ
ール27に巻き取られていく。
【0043】ところで、巻上げスプール27へのフィル
ムの巻取り量が増えるにしたがって巻き取られたフィル
ムの外径が大きくなるため、巻上げスプール27の回転
速度が同じでもフィルム外周におけるフィルム巻上げ速
度が大きくなっていく。しかし、フィルム巻上げ速度が
送りローラ22によるフィルム送り速度に対して所定範
囲(送りローラ22によるフィルム送り駆動に影響を与
えない範囲)を超えて速くなると、送りローラ22とサ
ブローラ24とによって挟まれたフィルムを牽引する巻
上げスプール27の回転負荷が大きくなり、この負荷が
伝わる上フリクションギア16に取り付けられたワッシ
ャー20と圧縮スプリング19との間に滑りが生じ、巻
上げスプール27の回転速度が減速される。これによ
り、フィルム巻上げ速度は送りローラ22によるフィル
ム送り速度に対して常に適度な張力を生じさせる程度に
速くなるよう自動的に制御され、送りローラ22は常に
一定速度でフィルムを巻上げ方向に送り駆動することが
できる。
【0044】ホストコンピュータから巻戻し指令が入力
されると、ステッピングモータ14が逆転し始める。こ
れにより、送りローラ22が逆転してフィルムは巻戻し
方向に送り駆動される。
【0045】また、ステッピングモータ14の逆転開始
と同時にスラストモータ7も逆転を開始する。これによ
り、遊星ギア9bがフォークギア11と噛み合ってフォ
ークギア11が回転するため、フォーク11aに係合し
たカートリッジ内スプールが回転駆動されてフィルムを
巻き戻し始める。
【0046】ここで、フォークギア11(カートリッジ
内スプール)によるフィルム巻戻し速度は送りローラ2
2によるフィルム送り速度よりも若干高速に設定されて
いるため、フィルムはたわむことなくかつ一定速度でカ
ートリッジBに巻き戻されていく。
【0047】一方、ステッピングモーター14が逆転す
ると、遊星ギア31とスプールギア27aとの噛み合い
が解けるため、巻上げスプール27はフリーになる。従
って、フィルムを送り駆動するものは送りローラ22の
みとなり、ステッピングモーター14を制御することで
正確なフィルム送りを行える。しかも、送りローラ22
によるフィルム送り速度よりもフォークギア11および
カートリッジ内スプールによるフィルム巻戻し速度が速
いため、送りローラ22とカートリッジ内スプール(フ
ォークギア11)との間に位置するフィルムにたわみが
発生することはない。このため、巻戻し時においてもラ
インセンサー33によるフィルム画像の読取りを適正に
行うことができる。
【0048】なお、カートリッジ内スプールへのフィル
ムの巻取り量が増えるにしたがってフィルム巻戻し速度
が大きくなっていく場合は、フィルム巻戻し速度が送り
ローラ22のフィルム送り速度に対して所定範囲(送り
ローラ22によるフィルム送り駆動に影響を与えない範
囲)を超えて速くならないようにフォークギア11の駆
動速度を制御する手段を設けて、送りローラ22が常に
一定速度でフィルムを巻戻し方向に送り駆動することが
できるようにするのが望ましい。この場合、送りローラ
22の回転速度の検出結果に応じてスラストモータ7の
駆動速度を調整する等の方法を採ればよい。
【0049】こうしてフィルム巻戻しが終了した後は、
不図示のドアモータを逆転させて伝達ギア13を駆動
し、ドアギヤ12を逆転させることによりカートリッジ
Bの遮光ドアを閉じる。そして、EJECTボタン2を
押せば、カートリッジトレイ1がスキャナー本体からせ
り出すので、カートリッジトレイ1内からカートリッジ
Bを取り出すことができる。
【0050】なお、上記実施形態では、フィルム巻上げ
時に送りローラ22と巻上げスプール27との駆動を1
つのステッピングモータ14により行うこととし、モー
タおよびこれに付随する部品数の削減を図ったが、本願
発明は、送りローラ22と巻上げスプール27とを別々
のモータで駆動する構成のスキャナーにも適用すること
ができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明のフィル
ム給送装置によれば、フィルムの巻上げ時および巻戻し
時の両方において送りローラとカートリッジ間のフィル
ムを一定速度でかつたわみを生じさせることなく送るこ
とができる。このため、本願発明のフィルム給送装置を
用いれば、フィルム巻上げ時および巻戻し時の両方にお
いて正確なフィルム画像の読取りを行えるフィルム読取
装置を実現することができる。
【0052】なお、巻上げスプールによるフィルム巻上
げ速度と送りローラによるフィルム送り速度との差を所
定範囲内に抑える手段やカートリッジ内スプールによる
フィルム巻戻し速度と送りローラによるフィルム送り速
度との差を所定範囲内に抑える手段を設ければ、各スプ
ールに巻き付いたフィルム量にかかわらず送りローラに
よるフィルム送り速度を一定に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるフィルムスキャナ
ーの外観斜視図である。
【図2】上記フィルムスキャナーにおけるカートリッジ
トレイユニット(収納時)の斜視図である。
【図3】上記フィルムスキャナー(カートリッジトレイ
収納時)の断面図である。
【図4】上記カートリッジトレイユニット(せり出し
時)の斜視図である。
【図5】上記フィルムスキャナー(カートリッジトレイ
せり出し時)の断面図である。
【図6】上記カートリッジトレイユニットの内部構造を
示す斜視図である。
【図7】上記フィルムスキャナーの内部構造を示す斜視
図である。
【図8】上記フィルムスキャナーのフリクションギアユ
ニットの断面図である。
【符号の説明】
1:カートリッジトレイ 2:EJECTボタン 3:トレイ蓋 7:スラストモータ 11:フォークギア 12:ドアギヤ 14:ステッピングモータ 15:減速ギア 16:上フリクションギア 17:下フリクションギア 19:圧縮スプリング 20:ワッシャー 21:Eリング 22:送りローラ 24:サブローラ 27:巻上げスプール 28:スプール室形成部材 30〜32:ワンウェイクラッチ 33:ラインセンサー 34:撮影光学系 35:圧板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムカートリッジから引き出された
    フィルムを巻き上げる巻上げスプールと、前記フィルム
    カートリッジに設けられたカートリッジ内スプールをフ
    ィルム巻戻し方向に駆動するスプール駆動手段と、前記
    巻上げスプールと前記フィルムカートリッジとの間でフ
    ィルムを巻上げ方向および巻戻し方向に送り駆動する送
    りローラとを有するフィルム給送装置において、 フィルム巻上げ時には前記巻上げスプールによるフィル
    ム巻上げ速度を前記送りローラによるフィルム送り速度
    よりも速い速度に制御し、フィルム巻戻し時には前記ス
    プール駆動手段および前記カートリッジ内スプールによ
    るフィルム巻戻し速度を前記送りローラによるフィルム
    送り速度よりも速い速度に制御する速度制御手段を有す
    ることを特徴とするフィルム給送装置。
  2. 【請求項2】 前記速度制御手段は、前記巻上げスプー
    ルによるフィルム巻上げ速度と前記送りローラによるフ
    ィルム送り速度との差を所定範囲内に抑える速度差制限
    手段を有することを特徴とする請求項1に記載のフィル
    ム給送装置。
  3. 【請求項3】 前記速度制御手段は、前記スプール駆動
    手段および前記カートリッジ内スプールによるフィルム
    巻戻し速度と前記送りローラによるフィルム送り速度と
    の差を所定範囲内に抑える速度差制限手段を有すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のフィルム給送装
    置。
  4. 【請求項4】 前記速度制御手段は、前記フィルムの巻
    上げ時に駆動源の駆動力を前記巻上スプールおよび前記
    送りローラに伝達する駆動力伝達手段を有しており、 この駆動力伝達手段は、前記フィルムの巻戻し時には前
    記送りローラにのみ前記駆動源の駆動力を伝達すること
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のフィル
    ム給送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のフィ
    ルム給送装置と、 前記駆動フォークと前記送りローラとの間に位置するフ
    ィルムの画像を読み取る読取手段とを有することを特徴
    とするフィルム読取装置。
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