JPH102342A - 軸継手用ヨーク及び軸継手用ヨークの製造方法 - Google Patents

軸継手用ヨーク及び軸継手用ヨークの製造方法

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JPH102342A
JPH102342A JP15229796A JP15229796A JPH102342A JP H102342 A JPH102342 A JP H102342A JP 15229796 A JP15229796 A JP 15229796A JP 15229796 A JP15229796 A JP 15229796A JP H102342 A JPH102342 A JP H102342A
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JP
Japan
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hole
shaft
yoke
cross
plastic working
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Application number
JP15229796A
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English (en)
Inventor
Osamu Kondo
近藤  治
Takeshi Kawano
健 川野
Shoichiro Noguchi
章一郎 野口
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HAMANA BUHIN KOGYO KK
Original Assignee
HAMANA BUHIN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化及びコストの低減を図ることのできる
軸継手用ヨーク及び軸継手用ヨークの製造方法を提供す
ることにある。 【解決手段】 軸部10の一端から突出する少なくとも
2つの継手腕部2を塑性加工により形成し、前記軸部1
0の他端側から一端側に向けて断面異形状でかつ有底の
継手穴部11を塑性加工により形成してなることを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばユニバー
サルジョイントにおける十字ジョイントを回転自在に支
持する継手腕部を有する軸継手用ヨーク及び軸継手用ヨ
ークの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の軸継手用ヨークとしては、例え
ば図15及び図16に示すものが知られている。この図
に示す軸継手用ヨークは、自動車等の推進軸用のユニバ
ーサルジョイントの一部品として構成されたものであ
り、通常、熱間鍛造(熱間加工)及び機械加工によって
形成されている。
【0003】すなわち、軸部1の一端から左右対称にU
字状に突出する2つの継手腕部2を熱間鍛造により形成
し、軸部1の他端側から一端側に向けて有底の下穴を熱
間鍛造により形成する。そして、軸部1の一端部に底部
として残った部分を、他端側からドリルにより取り除い
た後、今度は一端側から、より大きな穴をドリルで加工
して貫通逃げ穴1aを形成する。さらに、この貫通逃げ
穴1aと同軸状にキャップ3を取り付けるための環状段
部1bを機械加工により形成する。
【0004】それから、ブローチ(図示せず)を用い
て、下穴にスプライン1cを形成する。なお、貫通逃げ
穴1aは、ブローチを通すために、軸部1に貫通するよ
うに形成したものである。
【0005】また、各継手腕部2には、十字ジョイント
(図示せず)を回転自在に支持する貫通孔2aが機械加
工によって形成されている。
【0006】上記キャップ3は、油漏れを防止するシー
ル性を有する接着剤で、環状端部1bに固定されている
とともに、カシメ1dによって環状端部1bに確実に固
定されている。
【0007】上記のように構成された軸継手用ヨークに
おいては、例えばトランスミッションに設けたスプライ
ン軸(図示せず)に、スプライン1cを嵌合させ、スプ
ライン軸に沿って移動するとともに、駆動力を推進軸側
に伝えるようになる。この際、トランスミッション内の
潤滑油がスプライン1cに供給され、同スプライン1c
とスプライン軸との摺動が円滑に行われる。そして、貫
通逃げ穴1aの部分がキャップ3で覆われているととも
に、このキャップ3がシール性を有する接着剤及びカシ
メ1dによって、環状端部1bに確実に固定されている
から、貫通逃げ穴1aの部分から潤滑油が漏れることが
ないように成っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記軸継手
用ヨークにおいては、貫通逃げ穴1aを機械加工によっ
て形成しているから、熱間鍛造によって形成されたファ
イバーフロー(金属材料の組織の流れ)が切断された状
態になり、強度の低下を来している。しかも、貫通逃げ
穴1aによって、ねじり方向の剛性が低下したものとな
っている。このため、貫通逃げ穴1aの周囲の肉厚を増
すなどして強度の向上を図らなければならず、重量が増
加するとともに、コスト高にもなるという問題がある。
【0009】この発明は上述した問題を解消するために
なされたもので、その目的は、軽量化及びコストの低減
を図ることのできる軸継手用ヨーク及び軸継手用ヨーク
の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、軸部(10)の一端から突
出する少なくとも2つの継手腕部(2)を塑性加工によ
り形成し、前記軸部(10)の他端側から一端側に向け
て断面異形状でかつ有底の継手穴部(11)を塑性加工
により形成してなることを特徴としている。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明において、塑性加工は冷間加工であることを特徴とし
ている。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項1又は請求
項2に係る発明において、継手穴部(11)は、スプラ
インやセレーション等の軸方向に延びる縦溝によって、
断面異形状に形成されていることを特徴としてる。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項1又は請求
項2に係る発明において、継手穴部(11)は、多角形
状の断面によって、断面異形状に形成されていることを
特徴している。
【0014】請求項5に係る発明は、軸部(10)の一
端から突出する少なくとも2つの継手腕部(2)を塑性
加工により形成し、前記軸部(10)の他端側から一端
側に向けて断面異形状でかつ有底の継手穴部(11)を
塑性加工により形成してなる軸継手用ヨークの製造方法
であって、前記軸部(10)は、他端側から所定の深さ
に達する下穴(B2a)を塑性加工により形成した後、
前記下穴(B2a)内に他端側から断面異形状のマンド
レル(M3)を圧入することによって、同下穴(B2
a)を断面異形状に塑性加工したことを特徴としてい
る。
【0015】請求項6に係る発明は、軸部(10)の一
端から突出する少なくとも2つの継手腕部(2)を塑性
加工により形成し、前記軸部(10)の他端側から一端
側に向けて断面異形状でかつ有底の継手穴部(11)を
塑性加工により形成してなる軸継手用ヨークの製造方法
であって、前記軸部(10)は、他端側から所定の深さ
に達する下穴(B2a)を塑性加工により形成した後、
前記下穴(B2a)における一端側の部分を逃げ穴(1
1b)として残し、この逃げ穴(11b)より他端側の
部分を絞りによる塑性加工によって縮径して縮径下穴
(B3a)を形成し、この縮径下穴(B3a)に他端側
から断面異形状のマンドレル(M3)を圧入することに
よって、同縮径下穴(B3a)を断面異形状に塑性加工
したことを特徴としている。
【0016】請求項7に係る発明は、軸部(10)の一
端から突出する少なくとも2つの継手腕部(2)を塑性
加工により形成し、前記軸部(10)の他端側から一端
側に向けて断面異形状でかつ有底の継手穴部(11)を
塑性加工により形成してなる軸継手用ヨークの製造方法
であって、前記軸部(10)は、他端側から所定の深さ
に達する下穴(B2a)を塑性加工により形成した後、
前記下穴(B2a)に断面異形状のマンドレル(M1
2)を挿入し、このマンドレル(M12)を挿入した部
分の外側から絞ることによって、前記下穴(B2a)を
断面異形状に塑性加工したことを特徴としている。
【0017】請求項8に係る発明は、請求項5、請求項
6又は請求項7に係る発明において、塑性加工は冷間加
工であることを特徴としている。
【0018】そして、上記のように構成された請求項1
に係る発明においては、断面異形状の継手穴部(11)
を塑性加工によって形成しているから、継手穴部(1
1)から軸部(10)の一端側へ貫通させるような穴を
形成する必要がない。すなわち、継手穴部(11)を有
底のものとして形成することができる。このため、軸部
(10)の一端側においてファイバーフローが連続し、
かつ一端部に穴があいていないから、一端側の部分の強
度を向上させることができる。したがって、軸部(1
0)の一端側及びその周辺の肉厚を薄くすることができ
るから、軽量化及びコストの低減を図ることができる。
【0019】しかも、従来形成していた貫通逃げ穴を加
工する必要がないから、この貫通逃げ穴のための機械加
工費、キャップ取付用の環状段部の機械加工費、キャッ
プを環状段部に取り付けるための作業費、キャップとし
ての部品費等が不要になる。したがって、絶大なるコス
ト低減効果がある。
【0020】請求項2に係る発明においては、塑性加工
として冷間加工を用いているから、表面が綺麗になり、
寸法精度が向上するとともに、加工硬化による強度の向
上を図ることができる。
【0021】請求項3、請求項4に係る発明において
は、上記請求項1又は請求項2に係る発明と同様の作用
効果を奏する。
【0022】請求項5に係る発明においては、断面異形
状のマンドレル(M3)を下穴(B2a)に圧入するこ
とによって、同下穴(B2a)を断面異形状に簡単に形
成することができる。
【0023】請求項6に係る発明においては、縮径下穴
(B3a)の奥に逃げ穴(11b)を設けているから、
マンドレル(M3)を、縮径下穴(B3a)の部分を突
き抜けて逃げ穴(11b)に至るように圧入することが
できる。したがって、縮径下穴(B3a)を、断面異形
状に確実に形成することができる。また、例えば断面異
形状の部分に嵌合するように設けた軸が逃げ穴(11
b)内にも入ることができるので、断面異形状の部分の
長さが短くても、前記軸に沿って移動可能なストローク
を大きくとることができる利点がある。しかも、縮径下
穴(M3a)を短くすることによって、マンドレル(M
3)の圧入抵抗が減少するので、製造能率の向上並びに
製造コストの低減を図ることができる利点がある。
【0024】請求項7に係る発明においては、マンドレ
ル(M12)を挿入した部分の外側から絞ることによっ
て、下穴(B2a)を断面異形状を形成することができ
るから、軸方向に長い断面異形状の部分を容易に形成す
ることができる。
【0025】請求項8に係る発明においては、塑性加工
として冷間加工を用いているから、表面が綺麗になり、
寸法精度が向上するとともに、加工硬化による強度の向
上を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1〜図14を参照して説明する。なお、図1〜図11は
第1実施の形態、図12〜図14は第2実施の形態を示
している。
【0027】まず、第1実施の形態を図1〜図11を参
照して説明する。ただし、図15及び図16に示す従来
例の構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、そ
の説明を簡略化する。この第1実施の形態が従来例と異
なる主な点は、逃げ穴11bが貫通していない点、スプ
ライン11aが冷間鍛造(冷間加工)によって形成され
ている点である。
【0028】すなわち、軸継手用ヨークは、軸部10の
一端から左右対称にU字状に突出する2つの継手腕部2
を冷間鍛造により形成し、軸部10の他端側から一端側
に向けてスプライン11aを有しかつ有底の継手穴部1
1を冷間鍛造により形成したものである。スプライン1
1aの奥には、このスプライン11aの谷の径より大き
な径の逃げ穴11bが形成されている。この逃げ穴11
bは、軸部10の一端側に貫通しておらず、この一端部
は一方の継手腕部2と他方の継手腕部2とを連続的につ
なぐ底部11cになっている。
【0029】次ぎに上記のように構成された軸継手用ヨ
ークの製造方法を説明する。
【0030】まず、丸棒を所定の長さに切断して素材を
造り、この素材を球状化焼鈍によって軟かくする。そし
て、ショットブラストによって素材表面のスケールを除
去し、この素材にボンデ処理(潤滑処理)を行う。これ
によって、図11(a)に示すような円柱状の素材B1
が形成される。
【0031】このように処理された素材B1を、図3〜
図9の各工程において示す冷間鍛造用のプレス機械に供
給する。まず、図3に示すように、素材B1をダイD1
内に挿入する。この時マンドレルM1はあらかじめダイ
D1内に図示したようにセットされている。そして、図
4に示すように、上側からパンチP1で素材B1を押圧
加工する。これにより、図11(b)に示すような素材
B2が冷間鍛造により形成される。この素材B2は、軸
部10に継手穴部11を形成するための下穴B2aを有
するものとなる。
【0032】次ぎに、図5に示すように、ダイD2内の
素材B2にパンチP2を圧入し、素材B2の上側にU字
状の継手腕部2を形成する。同時に、下穴B2aの一端
側の奥の部分を逃げ穴11bとして残し、この逃げ穴1
1bより他端側の部分をマンドレルM2の外径まで絞っ
て、縮径下穴B3aを形成する。これにより、図11
(c)に示すような素材B3が冷間鍛造により形成され
る。この素材B3は、継手腕部2を有するとともに、軸
部10に逃げ穴11b及び縮径下穴B3aを有するもの
となる。
【0033】次ぎに、図6に示すように、素材B3をダ
イD3内にパンチP3によって圧入する。そうすると、
ダイD3内に配置されたマンドレルM3が図7、図8、
図9に示すように、縮径下穴B3a内に入って行き、つ
いにはマンドレルM3の先端部が縮径下穴B3aを突き
抜けて、逃げ穴11bに達するようになる。
【0034】マンドレルM3の先端部外周にはスプライ
ン歯M3aが形成されており、このスプライン歯M3a
によって、縮径下穴B3aにスプライン11aを形成す
るようになっている。また、スプライン歯M3aの山の
径が逃げ穴11bの径より小さくなっているため、逃げ
穴11bにスプライン11aが形成されることがない。
【0035】以上により、図11に示すような素材B4
が冷間鍛造により形成される。この素材B4は、継手腕
部2を有し、継手穴部11にスプライン11aを有する
ものとなる。
【0036】そして、継手腕部2に貫通孔2aを機械加
工することにより、図1に示す軸継手用ヨークが完成す
る。
【0037】また、上述した各ダイD1、D2、D3
は、図10に示すように、筒状のリングRによって締め
付けられており、各素材B1、B2、B3、B4を形成
する面にあらかじめ圧縮応力を生じさせるようになって
いる。これにより、形成時に、各ダイD1、D2、D3
の形成面に発生する引張応力を緩和し、各ダイD1、D
2、D3の耐久性の向上を図っている。
【0038】以上のように構成された軸継手用ヨークに
よれば、スプライン11aを有する継手穴部11を冷間
鍛造によって形成しているから、軸部10にその一端側
を貫通させるような穴を形成する必要がない。すなわ
ち、継手穴部11を有底のものとして形成することがで
きる。このため、軸部10の一端側においてもファイバ
ーフローが連続し、かつ穴がないから、一端側の部分の
強度を向上することができる。したがって、軸部10の
一端側及びその周辺の肉厚を薄くすることができるか
ら、軽量化及びコストの低減を図ることができる。
【0039】しかも、従来形成していた貫通穴がなくな
るから、この貫通穴を加工するための機械加工費、キャ
ップ取付用の環状段部の機械加工費、キャップを環状段
部に取り付けるための作業費、キャップとしての部品費
等が不要になる。したがって、コストの低減に絶大な効
果がある。
【0040】また、冷間鍛造によって形成しているか
ら、表面が綺麗になり、かつ寸法精度が向上するととも
に、加工硬化による強度の向上を図ることができる。
【0041】さらに、スプライン歯M3aを有するマン
ドレルM3を縮径下穴B3aに圧入することによって、
スプライン11aを有する継手穴部11を簡単に形成す
ることができる。
【0042】そして、縮径下穴B3aの奥に逃げ穴11
bを設けているから、縮径下穴B3aを突き抜けるよう
にしてマンドレルM3を圧入することができる。したが
って、縮径下穴B3aの部分に、スプライン11aを確
実に形成することができる。また、継手穴部11に嵌合
するように設けたスプライン軸(図示せず)が逃げ穴1
1b内に入ることができるので、スプライン11aの長
さが短くても、スプライン軸に沿って移動可能なストロ
ークを大きくとることができる。したがって、例えばト
ランスミッションに設けたスプライン軸に深く押し込ま
なければ、軸継手用ヨークを組み付けることができない
場合に有利である。
【0043】しかも、縮径下穴B3aを短くすることに
よって、マンドレルM3の圧入抵抗が減少するので、製
造能率の向上並びに製造コストの低減を図ることができ
る利点がある。
【0044】また、最後に貫通孔2aを継手腕部2にド
リルであけることになるが、継手穴部11が一端側で閉
じた状態になっているから、貫通孔2の切削の際の切屑
が継手穴部11内に入ることがない。したがって、継手
穴部11内の洗浄が簡単になるという利点がある。
【0045】なお、上記実施の形態においては、縮径下
穴B3aを形成してから、この縮径下穴3aにスプライ
ン11aを形成したが、図4に示すような下穴B2の状
態から、同下穴B2にスプライン11aを形成するよう
に構成してもよい。この場合には、縮径下穴B3aを形
成しないですむから、その分製造コストを低減すること
ができる。ただし、軸継手用ヨークの移動範囲を大きく
とる場合には、スプライン11aを長く形成しなければ
ならず、スプライン11aの加工に大きな力が必要にな
る。
【0046】次ぎに、この発明の第2実施の形態を図1
2〜図14を参照して説明する。ただし、図4で示した
素材B2を加工するまでの工程は第1実施の形態と同じ
であるので、図4以前の製造方法に関する説明を省略す
る。
【0047】すなわち、図4において加工された素材B
2は、ダイD11、パンチP11及びマンドレルM11
によって、継手腕部2を有する素材B13に形成され
る。すなわち、素材B13は、図13に示すように、継
手腕部2を有し、軸部10に下穴B13aを有するもの
となる。
【0048】次ぎに、図14に示すように、外周面にス
プライン歯M12aを有するマンドレルM12を下穴B
13aに挿入し、このマンドレルM12及び素材B13
を一体に回転しながら、軸部10の外側からダイD12
を押し付ける。これにより、下穴B13aの一端側の奥
の部分を逃げ穴11bとして残すとともに、逃げ穴11
bより他端側の下穴B13aに、マンドレルM12のス
プライン歯M12a通りのスプライン11aを形成す
る。すなわち、マンドレルM12を挿入した部分の外側
からダイD12で絞ることによって、内面にスプライン
11aを形成する。
【0049】以上によって、継手腕部2を有するととも
に、軸部10に逃げ穴11b及びスプライン11aを有
する素材B14になる。そして、継手腕部2に貫通孔2
aを機械加工することにより、図1に示す軸継手用ヨー
クを完成する。
【0050】上記のように構成された軸継手用ヨークに
おいては、軸方向に長いスプライン11aを有する継手
穴部11を容易に形成することができる利点がある。
【0051】なお、上記各実施の形態においては、継手
穴部11にスプライン11aを形成するように構成した
が、このスプライン11aに代えてセレーション、キー
溝を形成するように構成していもよい。さらに、スプラ
イン11aに代えて、三角形、四角形、五角形・・・等
の断面多角形状の内面を形成するように構成してもよ
い。すななわち、スプライン等とは異なる断面異形状の
内面を継手穴部11に形成するように構成してもよい。
【0052】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、断面異
形状の継手穴部(11)を塑性加工によって形成してい
るから、継手穴部(11)から軸部(10)の一端側へ
貫通させるような穴を形成する必要がない。すなわち、
継手穴部(11)を有底のものとして形成することがで
きる。このため、軸部(10)の一端側においてファイ
バーフローが連続し、かつ一端部に穴があいていないか
ら、一端側の部分の強度を向上させることができる。し
たがって、軸部(10)の一端側及びその周辺の肉厚を
薄くすることができるから、軽量化及びコストの低減を
図ることができる。
【0053】しかも、従来形成していた貫通逃げ穴を加
工する必要がないから、この貫通逃げ穴のための機械加
工費、キャップ取付用の環状段部の機械加工費、キャッ
プを環状段部に取り付けるための作業費、キャップとし
ての部品費等が不要になる。したがって、絶大なるコス
ト低減効果がある。
【0054】請求項2に係る発明においては、塑性加工
として冷間加工を用いているから、表面が綺麗になり、
寸法精度が向上するとともに、加工硬化による強度の向
上を図ることができる。
【0055】請求項3、請求項4に係る発明において
は、上記請求項1又は請求項2に係る発明と同様の作用
効果を奏する。
【0056】請求項5に係る発明においては、断面異形
状のマンドレル(M3)を下穴(B2a)に圧入するこ
とによって、同下穴(B2a)を断面異形状に簡単に形
成することができる。
【0057】請求項6に係る発明においては、縮径下穴
(B3a)の奥に逃げ穴(11b)を設けているから、
マンドレル(M3)を、縮径下穴(B3a)の部分を突
き抜けて逃げ穴(11b)に至るように圧入することが
できる。したがって、縮径下穴(B3a)を、断面異形
状に確実に形成することができる。また、例えば断面異
形状の部分に嵌合するように設けた軸が逃げ穴(11
b)内にも入ることができるので、断面異形状の部分の
長さが短くても、前記軸に沿って移動可能なストローク
を大きくとることができる利点がある。しかも、縮径下
穴(M3a)を短くすることによって、マンドレル(M
3)の圧入抵抗が減少するので、製造能率の向上並びに
製造コストの低減を図ることができる利点がある。
【0058】請求項7に係る発明においては、マンドレ
ル(M12)を挿入した部分の外側から絞ることによっ
て、下穴(B2a)を断面異形状を形成することができ
るから、軸方向に長い断面異形状の部分を容易に形成す
ることができる。
【0059】請求項8に係る発明においては、塑性加工
として冷間加工を用いているから、表面が綺麗になり、
寸法精度が向上するとともに、加工硬化による強度の向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施の形態として示した軸継手
用ヨークの側断面図。
【図2】同軸継手用ヨークの平面図。
【図3】同軸継手用ヨークの製造方法を示す図であっ
て、ダイに素材を入れた状態を示す断面図。
【図4】同軸継手用ヨークの製造方法を示す図であっ
て、素材に下穴を冷間鍛造する状態を示す断面図。
【図5】同軸継手用ヨークの製造方法を示す図であっ
て、素材に継手腕部及び縮径下穴を冷間鍛造する状態を
示す断面図。
【図6】同軸継手用ヨークの製造方法を示す図であっ
て、素材にスプラインを冷間鍛造し始める状態を示す断
面図。
【図7】同軸継手用ヨークの製造方法を示す図であっ
て、素材にスプラインを冷間鍛造している途中を示す断
面図。
【図8】同軸継手用ヨークの製造方法を示す図であっ
て、素材にスプラインを冷間鍛造している途中を示す断
面図。
【図9】同軸継手用ヨークの製造方法を示す図であっ
て、素材にスプラインを冷間鍛造し終わる状態を示す断
面図。
【図10】同軸継手用ヨークの製造方法を示す図であっ
て、図5のX−X線に沿う断面図。
【図11】同軸継手用ヨークの素材を示す図であって、
(a)は冷間鍛造前の素材を示す側面図、(b)は下穴
を冷間鍛造した後の素材を示す半断面図、(c)は継手
腕部及び縮径下穴を冷間鍛造した後の素材を示す半断面
図、(d)は縮径下穴にスプラインを冷間鍛造した後の
素材を示す半断面図。
【図12】この発明の第2実施の形態として示した軸継
手用ヨークの製造方法を示す図であって、素材に継手腕
部及び下穴を冷間鍛造する状態を示す断面図。
【図13】同軸継手用ヨークの素材を示す図であって、
継手腕部及び下穴を冷間鍛造した後の素材を示す断面
図。
【図14】同軸継手用ヨークの製造方法を示す図であっ
て、下穴にスプラインを冷間鍛造する状態を示す断面
図。
【図15】従来例として示した軸継手用ヨークの断面
図。
【図16】同軸継手用ヨークの平面図。
【符号の説明】
2 継手腕部 10 軸部 11 継手穴部 11a スプライン 11b 逃げ穴 B2a 下穴 B3a 縮径下穴 M3 マンドレル M12 マンドレル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部(10)の一端から突出する少なく
    とも2つの継手腕部(2)を塑性加工により形成し、前
    記軸部(10)の他端側から一端側に向けて断面異形状
    でかつ有底の継手穴部(11)を塑性加工により形成し
    てなることを特徴とする軸継手用ヨーク。
  2. 【請求項2】 塑性加工は冷間加工であることを特徴と
    する請求項1記載の軸継手用ヨーク。
  3. 【請求項3】 継手穴部(11)は、スプラインやセレ
    ーション等の軸方向に延びる縦溝によって、断面異形状
    に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の軸継手用ヨーク。
  4. 【請求項4】 継手穴部(11)は、多角形状の断面に
    よって、断面異形状に形成されていることを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の軸継手用ヨーク。
  5. 【請求項5】 軸部(10)の一端から突出する少なく
    とも2つの継手腕部(2)を塑性加工により形成し、前
    記軸部(10)の他端側から一端側に向けて断面異形状
    でかつ有底の継手穴部(11)を塑性加工により形成し
    てなる軸継手用ヨークの製造方法であって、 前記軸部(10)は、他端側から所定の深さに達する下
    穴(B2a)を塑性加工により形成した後、前記下穴
    (B2a)内に他端側から断面異形状のマンドレル(M
    3)を圧入することによって、同下穴(B2a)を断面
    異形状に塑性加工したことを特徴とする軸継手用ヨーク
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 軸部(10)の一端から突出する少なく
    とも2つの継手腕部(2)を塑性加工により形成し、前
    記軸部(10)の他端側から一端側に向けて断面異形状
    でかつ有底の継手穴部(11)を塑性加工により形成し
    てなる軸継手用ヨークの製造方法であって、 前記軸部(10)は、他端側から所定の深さに達する下
    穴(B2a)を塑性加工により形成した後、前記下穴
    (B2a)における一端側の部分を逃げ穴(11b)と
    して残し、この逃げ穴(11b)より他端側の部分を絞
    りによる塑性加工によって縮径して縮径下穴(B3a)
    を形成し、この縮径下穴(B3a)に他端側から断面異
    形状のマンドレル(M3)を圧入することによって、同
    縮径下穴(B3a)を断面異形状に塑性加工したことを
    特徴とする軸継手用ヨークの製造方法。
  7. 【請求項7】 軸部(10)の一端から突出する少なく
    とも2つの継手腕部(2)を塑性加工により形成し、前
    記軸部(10)の他端側から一端側に向けて断面異形状
    でかつ有底の継手穴部(11)を塑性加工により形成し
    てなる軸継手用ヨークの製造方法であって、 前記軸部(10)は、他端側から所定の深さに達する下
    穴(B2a)を塑性加工により形成した後、前記下穴
    (B2a)に断面異形状のマンドレル(M12)を挿入
    し、このマンドレル(M12)を挿入した部分の外側か
    ら絞ることによって、前記下穴(B2a)を断面異形状
    に塑性加工したことを特徴とする軸継手用ヨークの製造
    方法。
  8. 【請求項8】 塑性加工は冷間加工であることを特徴と
    する請求項5、請求項6又は請求項7記載の軸継手用ヨ
    ークの製造方法。
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