JPH10234315A - 植物性グリコーゲンおよびその製造法 - Google Patents
植物性グリコーゲンおよびその製造法Info
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- JPH10234315A JPH10234315A JP9054236A JP5423697A JPH10234315A JP H10234315 A JPH10234315 A JP H10234315A JP 9054236 A JP9054236 A JP 9054236A JP 5423697 A JP5423697 A JP 5423697A JP H10234315 A JPH10234315 A JP H10234315A
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- C08B30/042—Extraction or purification from cereals or grains
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 米に由来する植物性グリコーゲン並びにその
製造法を提供すること。 【解決手段】 米に由来し、重量平均分子量が500万
〜760万の大分子集団と重量平均分子量が30〜11
0万の小分子集団を含む多糖で、主としてグルコースの
重合物からなり、冷水および熱水に易溶であり、加水率
25〜200%のとき粘性を呈する植物性グリコーゲン
並びに微粉状の米を水または水を含む溶媒に浸漬後、固
−液分離して得た抽出液から加熱による凝固物と蛋白質
を除いた液層を得、これを有機溶媒に注加し、生じた白
濁を回収し、必要に応じて精製することを特徴とする上
記植物性グリコーゲンの製造法。
製造法を提供すること。 【解決手段】 米に由来し、重量平均分子量が500万
〜760万の大分子集団と重量平均分子量が30〜11
0万の小分子集団を含む多糖で、主としてグルコースの
重合物からなり、冷水および熱水に易溶であり、加水率
25〜200%のとき粘性を呈する植物性グリコーゲン
並びに微粉状の米を水または水を含む溶媒に浸漬後、固
−液分離して得た抽出液から加熱による凝固物と蛋白質
を除いた液層を得、これを有機溶媒に注加し、生じた白
濁を回収し、必要に応じて精製することを特徴とする上
記植物性グリコーゲンの製造法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物性グリコーゲ
ンおよびその製造法に関し、詳しくは米に存在する粘性
の重合物であり、冷水および熱水に易溶の植物性グリコ
ーゲンおよびその製造法に関する。
ンおよびその製造法に関し、詳しくは米に存在する粘性
の重合物であり、冷水および熱水に易溶の植物性グリコ
ーゲンおよびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、穀物の糖質については幾多の
研究がなされてきた。とりわけデンプンに関しては、1
940年のK.H.Meyerの画期的な研究業績を受
けて、その主成分とされたアミロースとアミロペクチン
に関連する報告が圧倒的に多い。その後に発展したデン
プン製造業も、二国二郎(二国二郎監修、澱粉科学ハン
ドブック、1977年、朝倉書店)によれば、基本的に
はその業績を引き継いで発展してきた産業である。
研究がなされてきた。とりわけデンプンに関しては、1
940年のK.H.Meyerの画期的な研究業績を受
けて、その主成分とされたアミロースとアミロペクチン
に関連する報告が圧倒的に多い。その後に発展したデン
プン製造業も、二国二郎(二国二郎監修、澱粉科学ハン
ドブック、1977年、朝倉書店)によれば、基本的に
はその業績を引き継いで発展してきた産業である。
【0003】ところで、澱粉・関連糖質実験法(生化学
実験法、19巻、22頁、1986年、学会出版センタ
ー)に記述されているように、動物の体内にはデンプン
のアミロペクチンに類似したグリコーゲンなるものが存
在し、貴重なエネルギー源となっていることが明らかに
されている。しかし、Nakamura Y.ら(PH
YSIOLOGIA PLANTARUM、97巻、4
91−498頁、1996年、Denmark)の報告
にも示されているように、植物のグリコーゲン状物質
は、特殊な実験作物、例えばトウモロコシ(未熟種
子)、トウモロコシでんぷん突然変異種(シュガリー
種、アミロースエクステンダー種)、米でんぷん突然変
異種(前記と同一変異種)などを用いることによって存
在が示唆されている。しかしながら、通常一般の食用に
供されている米に関しては、これまで全くその存在が知
られておらず、当然ながら産業的利用もなされていなか
った。
実験法、19巻、22頁、1986年、学会出版センタ
ー)に記述されているように、動物の体内にはデンプン
のアミロペクチンに類似したグリコーゲンなるものが存
在し、貴重なエネルギー源となっていることが明らかに
されている。しかし、Nakamura Y.ら(PH
YSIOLOGIA PLANTARUM、97巻、4
91−498頁、1996年、Denmark)の報告
にも示されているように、植物のグリコーゲン状物質
は、特殊な実験作物、例えばトウモロコシ(未熟種
子)、トウモロコシでんぷん突然変異種(シュガリー
種、アミロースエクステンダー種)、米でんぷん突然変
異種(前記と同一変異種)などを用いることによって存
在が示唆されている。しかしながら、通常一般の食用に
供されている米に関しては、これまで全くその存在が知
られておらず、当然ながら産業的利用もなされていなか
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、米に由来す
る植物性グリコーゲン並びにその製造法を提供すること
を目的とする。本発明者は、米由来のグリコーゲンにつ
いて研究を重ねた結果、世界中で広く生産され、大量消
費されている米の糖質の一画分が、冷水に極めてよく溶
け、しかも適度の水分含量域では強い粘性を呈する高分
岐性の多糖であること、すなわち植物性のグリコーゲン
であることを見出した。本発明はかかる知見に基づいて
完成されたものである。
る植物性グリコーゲン並びにその製造法を提供すること
を目的とする。本発明者は、米由来のグリコーゲンにつ
いて研究を重ねた結果、世界中で広く生産され、大量消
費されている米の糖質の一画分が、冷水に極めてよく溶
け、しかも適度の水分含量域では強い粘性を呈する高分
岐性の多糖であること、すなわち植物性のグリコーゲン
であることを見出した。本発明はかかる知見に基づいて
完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、米に由来し、重量平均分子量が500万〜760万
の大分子集団と重量平均分子量が30〜110万の小分
子集団を含む多糖で、主としてグルコースの重合物から
なり、冷水および熱水に易溶であり、加水率25〜20
0%のとき粘性を呈する植物性グリコーゲンである。請
求項2に記載の本発明は、微粉状の米を水または水を含
む溶媒に浸漬後、固−液分離して得た抽出液から加熱に
よる凝固物と蛋白質を除いた液層を得、これを有機溶媒
に注加し、生じた白濁を回収し、必要に応じて精製する
ことを特徴とする請求項1記載の植物性グリコーゲンの
製造法である。請求項3に記載の本発明は、上記の植物
性グリコーゲンを含有する食品または食品素材である。
請求項4に記載の本発明は、上記の植物性グリコーゲン
を含有する粘性材である。
は、米に由来し、重量平均分子量が500万〜760万
の大分子集団と重量平均分子量が30〜110万の小分
子集団を含む多糖で、主としてグルコースの重合物から
なり、冷水および熱水に易溶であり、加水率25〜20
0%のとき粘性を呈する植物性グリコーゲンである。請
求項2に記載の本発明は、微粉状の米を水または水を含
む溶媒に浸漬後、固−液分離して得た抽出液から加熱に
よる凝固物と蛋白質を除いた液層を得、これを有機溶媒
に注加し、生じた白濁を回収し、必要に応じて精製する
ことを特徴とする請求項1記載の植物性グリコーゲンの
製造法である。請求項3に記載の本発明は、上記の植物
性グリコーゲンを含有する食品または食品素材である。
請求項4に記載の本発明は、上記の植物性グリコーゲン
を含有する粘性材である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いる米は、その品種等
は限定されないが、ジャポニカ種やインデイカ種等の品
種群やウルチ種、モチ種、酒造用種等の用途型により、
含量、性状、分子量分布がやや異なる。そのため、例え
ば大分子のグリコーゲンを製造する場合は、モチ種が好
ましく、小分子のものを製造する場合は、インド型の高
アミロース種が好ましい。コメグリコーゲンは、原料米
の品種群や用途型等の差により含量が異なる。通例は、
高アミロース種で約9%(重量)、中アミロースのウル
チ種で約13%(重量)、無アミロースのモチ種で約3
2%(重量)である。コメグリコーゲンは、米ヌカ層に
はほとんど含まれない。また、米粒内部においては濃度
勾配がみられ、白米表層部より内層部へ向かうに従って
少しづつ含量が高まる。なお、本発明の植物性グリコー
ゲンを食用に供するときは、苦味や渋みを呈する原料は
避けることが望ましい。
は限定されないが、ジャポニカ種やインデイカ種等の品
種群やウルチ種、モチ種、酒造用種等の用途型により、
含量、性状、分子量分布がやや異なる。そのため、例え
ば大分子のグリコーゲンを製造する場合は、モチ種が好
ましく、小分子のものを製造する場合は、インド型の高
アミロース種が好ましい。コメグリコーゲンは、原料米
の品種群や用途型等の差により含量が異なる。通例は、
高アミロース種で約9%(重量)、中アミロースのウル
チ種で約13%(重量)、無アミロースのモチ種で約3
2%(重量)である。コメグリコーゲンは、米ヌカ層に
はほとんど含まれない。また、米粒内部においては濃度
勾配がみられ、白米表層部より内層部へ向かうに従って
少しづつ含量が高まる。なお、本発明の植物性グリコー
ゲンを食用に供するときは、苦味や渋みを呈する原料は
避けることが望ましい。
【0007】以下に、米を原料とする植物性グリコーゲ
ン並びにその製造法について説明する。玄米を原料とす
ることもできるが、玄米粒の最外層にある果皮、種皮、
糊粉層等からなるヌカ層には、上記の如く、コメグリコ
ーゲンがほとんど含まれていないので、後述のグリコー
ゲンの精製を確実、かつ容易にするため、この層を取り
除いて用いることが好ましく、特に通常の精白歩留り9
1%程度の精白米を用いることが好ましい。しかし、コ
メグリコーゲンは米粒の内部ほど多く含まれるので、本
発明では精白歩留り91%以下に精白した米や、精白米
の一部を分取した米粉も原料として用いることができ
る。
ン並びにその製造法について説明する。玄米を原料とす
ることもできるが、玄米粒の最外層にある果皮、種皮、
糊粉層等からなるヌカ層には、上記の如く、コメグリコ
ーゲンがほとんど含まれていないので、後述のグリコー
ゲンの精製を確実、かつ容易にするため、この層を取り
除いて用いることが好ましく、特に通常の精白歩留り9
1%程度の精白米を用いることが好ましい。しかし、コ
メグリコーゲンは米粒の内部ほど多く含まれるので、本
発明では精白歩留り91%以下に精白した米や、精白米
の一部を分取した米粉も原料として用いることができ
る。
【0008】精白歩留り91%程度とした米を原料とし
て用いる場合について述べると、まず米を微粉状とす
る。この処理は、例えば金剛ロールを備えた研削式精米
機もしくは同様の機能を持つ装置を使用して行うことが
できる。コメグリコーゲンは、細胞内構造物であるアミ
ロプラスト包膜内、すなわち通常数個以上のデンプン粒
が生体膜で包まれた、いわゆるデンプン複粒内に存在す
るので、微粉砕時には少なくともこのデンプン複粒構造
が破砕される必要がある。
て用いる場合について述べると、まず米を微粉状とす
る。この処理は、例えば金剛ロールを備えた研削式精米
機もしくは同様の機能を持つ装置を使用して行うことが
できる。コメグリコーゲンは、細胞内構造物であるアミ
ロプラスト包膜内、すなわち通常数個以上のデンプン粒
が生体膜で包まれた、いわゆるデンプン複粒内に存在す
るので、微粉砕時には少なくともこのデンプン複粒構造
が破砕される必要がある。
【0009】微粉砕した米粉は、水または水を含む溶媒
に浸漬する。浸漬に際して、好ましくは振とうすること
により水溶性物質を抽出する。ここで用いる溶媒は、水
系のものが好ましく、メタノールやエタノールなどの有
機溶媒を水に混合したものも使用できるが、通常は5〜
15倍量の水を用いて浸漬、抽出する。抽出操作は、3
7℃以下の温度、通常は1〜30℃、好ましくは1〜2
0℃で行い、1分〜1時間、好ましくは3〜30分間振
とうすることにより行う。40℃以上の温度で抽出を行
うと、共存する酵素によりアミロースやアミロペクチン
が糊化分解し始め、抽出効率が低下するので好ましくな
い。なお、振とう処理を行う場合は、超音波振とう機等
の常用の装置を用いて短時間ですませることが好まし
い。
に浸漬する。浸漬に際して、好ましくは振とうすること
により水溶性物質を抽出する。ここで用いる溶媒は、水
系のものが好ましく、メタノールやエタノールなどの有
機溶媒を水に混合したものも使用できるが、通常は5〜
15倍量の水を用いて浸漬、抽出する。抽出操作は、3
7℃以下の温度、通常は1〜30℃、好ましくは1〜2
0℃で行い、1分〜1時間、好ましくは3〜30分間振
とうすることにより行う。40℃以上の温度で抽出を行
うと、共存する酵素によりアミロースやアミロペクチン
が糊化分解し始め、抽出効率が低下するので好ましくな
い。なお、振とう処理を行う場合は、超音波振とう機等
の常用の装置を用いて短時間ですませることが好まし
い。
【0010】浸漬処理の終了後、自然沈降、遠心分離、
濾過などの適当な固−液分離手段によって上澄を採取す
る。遠心分離で固−液分離を行う場合、低回転ではアミ
ロースやアミロペクチン断片が上澄に残り、高回転では
目的物質の一部が沈澱する。したがって、好ましくは7
000〜10000rpm、より好ましくは8500r
pmで5〜20分間、好ましくは10分間程度とすべき
である。
濾過などの適当な固−液分離手段によって上澄を採取す
る。遠心分離で固−液分離を行う場合、低回転ではアミ
ロースやアミロペクチン断片が上澄に残り、高回転では
目的物質の一部が沈澱する。したがって、好ましくは7
000〜10000rpm、より好ましくは8500r
pmで5〜20分間、好ましくは10分間程度とすべき
である。
【0011】得られた上澄は、原料の特性にもよるが、
乾燥後重量比として通常80〜95%の粗グリコーゲン
と、そのほかにタンパク質、脂質、遊離糖、ミネラル、
原料由来の呈味成分などを含んでいる。また、その大き
な特徴の一つとして、少量の水を加えると、ガム状とな
って粘着性を示し、加水量をさらに増してゆくと、水飴
状を経て容易に水溶液となる。それ故、液状物として、
もしくは適宜乾燥してグリコーゲンを含有する粗精製物
として利用できる。さらに、使用目的などを考慮して甘
味料、香料、色素、増量材などの物質を適宜配合しても
よい。通常は、必要に応じてさらに精製操作を行い、精
製度が高められたグリコーゲンを白色の粉末ないし固結
物として得る。
乾燥後重量比として通常80〜95%の粗グリコーゲン
と、そのほかにタンパク質、脂質、遊離糖、ミネラル、
原料由来の呈味成分などを含んでいる。また、その大き
な特徴の一つとして、少量の水を加えると、ガム状とな
って粘着性を示し、加水量をさらに増してゆくと、水飴
状を経て容易に水溶液となる。それ故、液状物として、
もしくは適宜乾燥してグリコーゲンを含有する粗精製物
として利用できる。さらに、使用目的などを考慮して甘
味料、香料、色素、増量材などの物質を適宜配合しても
よい。通常は、必要に応じてさらに精製操作を行い、精
製度が高められたグリコーゲンを白色の粉末ないし固結
物として得る。
【0012】本発明の植物性グリコーゲンの精製法の1
例を示す。まず、上記の上澄を80〜100℃で5〜1
00分間、好ましくは90℃で15分間程度加熱し、生
じた熱凝固物を適当な固−液分離手段で除く。通常は、
遠心分離法、例えば3000〜5000rpmで5〜2
0分間、好ましくは4000rpmで5分間の条件で遠
心分離を行い、熱凝固物を除去する。次いで、液層から
蛋白質等の蛋白系物質を除く。この操作としては、例え
ば液層に最終濃度が5%となるようにトリクロロ酢酸を
注加し、撹拌、静置後、凝固物を適当な固−液分離手段
で除く方法がある。通常は、上記の熱凝固物を除く手段
を準用して行う。なお、精製物の用途にもよるが、除蛋
白の工程では、トリクロロ酢酸に代えて最終濃度を1%
内外に低めた食用酢酸や添加量を0.5%程度とした苦汁
を用いることもできる。
例を示す。まず、上記の上澄を80〜100℃で5〜1
00分間、好ましくは90℃で15分間程度加熱し、生
じた熱凝固物を適当な固−液分離手段で除く。通常は、
遠心分離法、例えば3000〜5000rpmで5〜2
0分間、好ましくは4000rpmで5分間の条件で遠
心分離を行い、熱凝固物を除去する。次いで、液層から
蛋白質等の蛋白系物質を除く。この操作としては、例え
ば液層に最終濃度が5%となるようにトリクロロ酢酸を
注加し、撹拌、静置後、凝固物を適当な固−液分離手段
で除く方法がある。通常は、上記の熱凝固物を除く手段
を準用して行う。なお、精製物の用途にもよるが、除蛋
白の工程では、トリクロロ酢酸に代えて最終濃度を1%
内外に低めた食用酢酸や添加量を0.5%程度とした苦汁
を用いることもできる。
【0013】このようにして得られた清澄な液を、最終
濃度20%以上、好ましくは75%以上に調整したメタ
ノール液に注加すると、白濁を生ずる。注加後5分〜1
0時間、好ましくは60分間静置したのち、白濁物を適
当な固−液分離手段で回収する。この場合も、通常は上
記の除蛋白手段を準用して行う。この後、適当な手段に
より乾燥して、白色の粉末ないしは固結物として植物性
グリコーゲンを得る。このものは原料由来の呈味性はほ
とんど有していない。なお、除蛋白後の上澄を有機溶媒
に注加して白色沈殿を得る工程では、メタノールに代え
てエタノールを用いることもできる。このようにして得
られた製品は精製度が一層高められたものである。上記
の処理により得られる精製物は、必要に応じて、適当な
有機溶媒等を用いる精製工程を追加し、さらに精製度を
高めることができる。また、揮発性の不純物は、真空凍
結乾燥法により除くことができる。これら製品は、通常
破砕し、粉末にして利用する。
濃度20%以上、好ましくは75%以上に調整したメタ
ノール液に注加すると、白濁を生ずる。注加後5分〜1
0時間、好ましくは60分間静置したのち、白濁物を適
当な固−液分離手段で回収する。この場合も、通常は上
記の除蛋白手段を準用して行う。この後、適当な手段に
より乾燥して、白色の粉末ないしは固結物として植物性
グリコーゲンを得る。このものは原料由来の呈味性はほ
とんど有していない。なお、除蛋白後の上澄を有機溶媒
に注加して白色沈殿を得る工程では、メタノールに代え
てエタノールを用いることもできる。このようにして得
られた製品は精製度が一層高められたものである。上記
の処理により得られる精製物は、必要に応じて、適当な
有機溶媒等を用いる精製工程を追加し、さらに精製度を
高めることができる。また、揮発性の不純物は、真空凍
結乾燥法により除くことができる。これら製品は、通常
破砕し、粉末にして利用する。
【0014】本発明の植物性グリコーゲンは、上記の方
法で製造することができるが、用途等に応じて精製工程
を省略し、変更し、追加することもできる。例えば、本
発明の植物性グリコーゲンを食用に供する場合、米粉に
加水し、振とうしながら抽出し、得られた抽出液を固−
液分離した後の上澄をそのまま、もしくは適当な方法に
より濃縮、乾燥してコメグリコーゲンを含む粗製物を得
る。国内産の良質ジャポニカ種を原料とするときは、適
度の水分下で粘性を示すと共に上質の甘味も呈するの
で、必要に応じて食品に適当量を添加して利用する。
法で製造することができるが、用途等に応じて精製工程
を省略し、変更し、追加することもできる。例えば、本
発明の植物性グリコーゲンを食用に供する場合、米粉に
加水し、振とうしながら抽出し、得られた抽出液を固−
液分離した後の上澄をそのまま、もしくは適当な方法に
より濃縮、乾燥してコメグリコーゲンを含む粗製物を得
る。国内産の良質ジャポニカ種を原料とするときは、適
度の水分下で粘性を示すと共に上質の甘味も呈するの
で、必要に応じて食品に適当量を添加して利用する。
【0015】本発明の植物性グリコーゲンの性状を調べ
てみると、加水量によって粘性が著しく異なる特徴があ
り、少量の加水(約25〜40%)ではガム状となり、
中量の加水(約40〜200%)では水飴状に、多量の
加水(約200〜400%)では粘凋な液となる。この
特性により、一定量の水分下において米飯に粘りをもた
らすことができる。したがって、コメグリコーゲン含量
の多い米はその米飯の粘りが強く、また含量が少ないも
のは粘りが弱い。この相関関係から、原料米のコメグリ
コーゲン含量を適当な科学的手段で計測することによ
り、その米飯の粘性を推し測ることもできる。
てみると、加水量によって粘性が著しく異なる特徴があ
り、少量の加水(約25〜40%)ではガム状となり、
中量の加水(約40〜200%)では水飴状に、多量の
加水(約200〜400%)では粘凋な液となる。この
特性により、一定量の水分下において米飯に粘りをもた
らすことができる。したがって、コメグリコーゲン含量
の多い米はその米飯の粘りが強く、また含量が少ないも
のは粘りが弱い。この相関関係から、原料米のコメグリ
コーゲン含量を適当な科学的手段で計測することによ
り、その米飯の粘性を推し測ることもできる。
【0016】本発明の植物性グリコーゲンは、動物性グ
リコーゲンと同様に、分子量の大きい群と小さい群の2
群からなっている。すなわち、重量平均分子量が500
万〜760万の大分子集団と重量平均分子量が30〜1
10万の小分子集団を含む多糖であり、主としてグルコ
ースの重合物からなっている。このグリコーゲンは、分
岐性が高く、冷水および熱水に易溶であり、加水率30
〜200%のとき粘性を呈する。
リコーゲンと同様に、分子量の大きい群と小さい群の2
群からなっている。すなわち、重量平均分子量が500
万〜760万の大分子集団と重量平均分子量が30〜1
10万の小分子集団を含む多糖であり、主としてグルコ
ースの重合物からなっている。このグリコーゲンは、分
岐性が高く、冷水および熱水に易溶であり、加水率30
〜200%のとき粘性を呈する。
【0017】
【実施例】以下に、本発明を実施例により詳しく説明す
る。 実施例1 国産の高アミロース米(ホシユタカ)、中アミロース米
(コシヒカリ)、低アミロース米(奥羽344号)およ
び無アミロース米(ヒメノモチ)の4種を原料とし、精
白歩留り91%に調製した白米を、金剛ロールを備えた
研削式精米機(チヨダエンジニアリング製、精米試験
機)にて、表層の91〜70%の間を研削採取した。次
いで、この研削微粉100gに5倍量の水を加え、20
℃で5分間浸漬処理した。なお、このとき、超音波振と
う機(NISSEI NSー600)を用いて振とうし
た。振とう操作終了後、遠心分離(8500rpm、1
0分間)を行って粗グリコーゲンを含む上澄350ml
を得た。これを加熱(90℃、15分間)して放冷後、
遠心分離(4000rpm、5分間)にて熱凝固物を除
いた。
る。 実施例1 国産の高アミロース米(ホシユタカ)、中アミロース米
(コシヒカリ)、低アミロース米(奥羽344号)およ
び無アミロース米(ヒメノモチ)の4種を原料とし、精
白歩留り91%に調製した白米を、金剛ロールを備えた
研削式精米機(チヨダエンジニアリング製、精米試験
機)にて、表層の91〜70%の間を研削採取した。次
いで、この研削微粉100gに5倍量の水を加え、20
℃で5分間浸漬処理した。なお、このとき、超音波振と
う機(NISSEI NSー600)を用いて振とうし
た。振とう操作終了後、遠心分離(8500rpm、1
0分間)を行って粗グリコーゲンを含む上澄350ml
を得た。これを加熱(90℃、15分間)して放冷後、
遠心分離(4000rpm、5分間)にて熱凝固物を除
いた。
【0018】次に、除蛋白操作として、この液に最終濃
度が5%となるようにトリクロロ酢酸を滴下し、再度遠
心分離(前回と同条件)を行い、不溶物を除いて透明な
上澄約330mlを得た。さらに、これを3倍量のメタ
ノールに注加し、生じた白濁を遠心分離(前回と同条
件)で集め、ジエチルエーテルで洗浄し、風乾して白色
の粉末ないし固結物としてコメグリコーゲンを得た。コ
メグリコーゲンの収率(原料米粉に対する重量%)を第
1表に示す。表から明らかなように、コメグリコーゲン
の収率は原料米の種類により異なり、原料米粉重量に基
づいて9.5〜32.2%であった。
度が5%となるようにトリクロロ酢酸を滴下し、再度遠
心分離(前回と同条件)を行い、不溶物を除いて透明な
上澄約330mlを得た。さらに、これを3倍量のメタ
ノールに注加し、生じた白濁を遠心分離(前回と同条
件)で集め、ジエチルエーテルで洗浄し、風乾して白色
の粉末ないし固結物としてコメグリコーゲンを得た。コ
メグリコーゲンの収率(原料米粉に対する重量%)を第
1表に示す。表から明らかなように、コメグリコーゲン
の収率は原料米の種類により異なり、原料米粉重量に基
づいて9.5〜32.2%であった。
【0019】
【表1】 第1表 コメグリコーゲンの収率 原料米の種類(品種名) (原料米粉に対する重量%) ───────────────────────────────── 高アミロース種(ホシユタカ) 9.5 中アミロース種(コシヒカリ) 13.0 低アミロース種(奥羽344) 15.8 無アミロース種(ヒメノモチ) 32.2
【0020】次に、中アミロース種(ヒノヒカリ)を供
試して米粒内の層別にコメグリコーゲン含量を調べた。
その結果を第2表に示す。表に示したように、コメグリ
コーゲンは米ヌカ層にはほとんど含有されず、白米部分
に多く含まれることが特徴である。白米内部においては
濃度勾配がみられ、白米表層で約17%であるのに対
し、精白歩留り71〜66%の精米内層では約25%
で、内部へ向かうに従って少しづつ含量が高まってい
る。
試して米粒内の層別にコメグリコーゲン含量を調べた。
その結果を第2表に示す。表に示したように、コメグリ
コーゲンは米ヌカ層にはほとんど含有されず、白米部分
に多く含まれることが特徴である。白米内部においては
濃度勾配がみられ、白米表層で約17%であるのに対
し、精白歩留り71〜66%の精米内層では約25%
で、内部へ向かうに従って少しづつ含量が高まってい
る。
【0021】
【表2】 第2表 コメグリコーゲンの含量 原料米粉の層別区分 (原料米粉に対する重量%) ─────────────────────────────────── 精白歩留り100〜91%のヌカ層の粉 1.9 精白歩留り91〜86%の白米表層の粉 17.1 精白歩留り81〜76%の精米中層の粉 23.4 精白歩留り71〜66%の精米内層の粉 25.0
【0022】さらに、これらグリコーゲンの化学特性を
比較、検討した。まず、常法によりヨウ素−ヨウ化カリ
ウム溶液で発色させたところ、通常のアミロースが呈す
る鮮青色とは異なって、淡青色乃至淡桃紫色を呈し、そ
のときの最大吸収波長(ラムダマックス)もアミロース
に比べて約30nmほど低波長側にあった。また、常法
で計測した600nmにおけるその吸光度は、アミロー
ス吸光度の約1/7〜1/25にすぎず、ヨウ素親和性
は明らかに弱かった。さらに、その分子特性をレーザー
回折式絶対分子量測定装置(昭光通商製、Shodex
−GPC付き、Wyatt DAWN型)で確かめた。
これらの結果を第3表に示す。
比較、検討した。まず、常法によりヨウ素−ヨウ化カリ
ウム溶液で発色させたところ、通常のアミロースが呈す
る鮮青色とは異なって、淡青色乃至淡桃紫色を呈し、そ
のときの最大吸収波長(ラムダマックス)もアミロース
に比べて約30nmほど低波長側にあった。また、常法
で計測した600nmにおけるその吸光度は、アミロー
ス吸光度の約1/7〜1/25にすぎず、ヨウ素親和性
は明らかに弱かった。さらに、その分子特性をレーザー
回折式絶対分子量測定装置(昭光通商製、Shodex
−GPC付き、Wyatt DAWN型)で確かめた。
これらの結果を第3表に示す。
【0023】
【表3】 第3表 大分子 小分子 原料米の種類(品種名) 色 調 最大吸収波長 分子量 分子量 ──────────────────────────────────── 高アミロース種(ホシユタカ) 淡 青 590nm 590万 31万 中アミロース種(コシヒカリ) 淡桃紫 575nm 710万 49万 低アミロース種(奥羽344) 紫 青 580nm 608万 69万 無アミロース種(ヒメノモチ) 淡桃紫 540nm 753万 107万 試薬アミロース(馬鈴薯由来) 鮮 青 610nm(測定不可)(測定不可) ──────────────────────────────────── 注)分子量は、当該分子全画分の平均値(重量平均分子量)で表示した。
【0024】また、上記レーザー回折式絶対分子量測定
装置による高アミロース種(ホシユタカ)のコメグリコ
ーゲンの計測値を図1に、中アミロース種(コシヒカ
リ)のコメグリコーゲンの計測値を図2に、低アミロー
ス種(奥羽344号)のコメグリコーゲンの計測値を図
3に、無アミロース種(ヒメノモチ)のコメグリコーゲ
ンの計測値を図4に、それぞれ示す。コメグリコーゲン
は、原料によりやや異なるが、分子量が約500万〜7
60万付近に分布中心をもつ大分子集団と、約30万〜
110万に分布中心をもつ小分子集団の2つからなって
いた。大分子集団はモチ種に多く、高アミロース種には
極く僅かしか含まれていなかった。以上の諸点から、こ
のものは既知のアミロースやアミロペクチン、あるいは
化学的手段で調製された可溶性デンプンなどとは明確に
区別できた。
装置による高アミロース種(ホシユタカ)のコメグリコ
ーゲンの計測値を図1に、中アミロース種(コシヒカ
リ)のコメグリコーゲンの計測値を図2に、低アミロー
ス種(奥羽344号)のコメグリコーゲンの計測値を図
3に、無アミロース種(ヒメノモチ)のコメグリコーゲ
ンの計測値を図4に、それぞれ示す。コメグリコーゲン
は、原料によりやや異なるが、分子量が約500万〜7
60万付近に分布中心をもつ大分子集団と、約30万〜
110万に分布中心をもつ小分子集団の2つからなって
いた。大分子集団はモチ種に多く、高アミロース種には
極く僅かしか含まれていなかった。以上の諸点から、こ
のものは既知のアミロースやアミロペクチン、あるいは
化学的手段で調製された可溶性デンプンなどとは明確に
区別できた。
【0025】実施例2 原料米として、粘性が弱い米である高アミロース種(ホ
シユタカ)、粘性が中程度の米である中アミロース種
(コシヒカリ)、粘性が強い米である低アミロース種
(奥羽344号)および粘性が極く強い米である無アミ
ロース種(ヒメノモチ)の4種を供し、実施例1に示し
た方法により、コメグリコーゲンを白色の粉末/固結物
混合物として得た。各コメグリコーゲンの収率は、実施
例1の第1表に示した通りで、高アミロース種(ホシユ
タカ)が9.5%、中アミロース種(コシヒカリ)が13.
0%、低アミロース種(奥羽344号)が15.8%、無
アミロース種(ヒメノモチ)が32.2%であり、粘性が
強いとされる米ほどコメグリコーゲンが多く回収され
た。また、実施例1で述べた通り、コメグリコーゲンに
は大分子集団と小分子集団の2群があるが、大分子集団
のものは無アミロースのモチ種に多く、小分子集団のも
のは高アミロース種に多かった。このように、原料を選
ぶことによって分子量分布の異なるものを製造すること
ができた。
シユタカ)、粘性が中程度の米である中アミロース種
(コシヒカリ)、粘性が強い米である低アミロース種
(奥羽344号)および粘性が極く強い米である無アミ
ロース種(ヒメノモチ)の4種を供し、実施例1に示し
た方法により、コメグリコーゲンを白色の粉末/固結物
混合物として得た。各コメグリコーゲンの収率は、実施
例1の第1表に示した通りで、高アミロース種(ホシユ
タカ)が9.5%、中アミロース種(コシヒカリ)が13.
0%、低アミロース種(奥羽344号)が15.8%、無
アミロース種(ヒメノモチ)が32.2%であり、粘性が
強いとされる米ほどコメグリコーゲンが多く回収され
た。また、実施例1で述べた通り、コメグリコーゲンに
は大分子集団と小分子集団の2群があるが、大分子集団
のものは無アミロースのモチ種に多く、小分子集団のも
のは高アミロース種に多かった。このように、原料を選
ぶことによって分子量分布の異なるものを製造すること
ができた。
【0026】実施例3 原料米として、中アミロース種(ヒノヒカリ)を用い、
実施例1と同様の方法にてコメグリコーゲンを製造し
た。このコメグリコーゲンに対して種々の加水率で水を
加え、加水物の性状を調べた。結果を第4表に示す。
実施例1と同様の方法にてコメグリコーゲンを製造し
た。このコメグリコーゲンに対して種々の加水率で水を
加え、加水物の性状を調べた。結果を第4表に示す。
【0027】
【表4】 第4表 コメグリコーゲンに対する加水率 加水物の性状 ───────────────────────────────── 0% 白色の粉末 30% 半透明のガム状 50% 透明で強い水飴状 75% 透明な水飴状 100% 透明でゆるい水飴状 300% 透明で粘凋な液 1000% 透明で粘凋性を感じない液
【0028】表から明らかなように、コメグリコーゲン
は、加水量が増加するに従い、ガム状を経て、やがて水
飴状となる特性を有する。引き続いて加水量を増すと、
粘凋で透明な液を経て、ほとんど粘性を呈さない透明な
水溶液となる。また、コメグリコーゲンは消化性に優
れ、ヒトのエネルギー源として有用である上に、水溶液
状のものは加熱しても糊化せず、高い流動性を保つの
で、食品素材として利用する場合、使用目的を考慮して
適量のコメグリコーゲンを使用すればよい。例えば、ス
ープ類などの流動性食品に適当量を加えて使用すること
により、上記の特性を活用できる。
は、加水量が増加するに従い、ガム状を経て、やがて水
飴状となる特性を有する。引き続いて加水量を増すと、
粘凋で透明な液を経て、ほとんど粘性を呈さない透明な
水溶液となる。また、コメグリコーゲンは消化性に優
れ、ヒトのエネルギー源として有用である上に、水溶液
状のものは加熱しても糊化せず、高い流動性を保つの
で、食品素材として利用する場合、使用目的を考慮して
適量のコメグリコーゲンを使用すればよい。例えば、ス
ープ類などの流動性食品に適当量を加えて使用すること
により、上記の特性を活用できる。
【0029】
【発明の効果】本発明により、冷水にも熱水にも易溶
で、適度の水分領域において粘性を呈する植物性グリコ
ーゲンが提供される。植物性グリコーゲンの有する、か
かる特性を利用することによって、食品素材として利用
でき、例えば飲食品、代用乳、その他様々な食品に添加
して用いることができる。そのほか生体機能調整品、医
用薬品、医用外薬品、増量剤等としても利用することが
できる。さらに、本発明の植物性グリコーゲンは、粘性
材料としての利用、例えば糊料、接着剤、固結剤等に用
いることができる。
で、適度の水分領域において粘性を呈する植物性グリコ
ーゲンが提供される。植物性グリコーゲンの有する、か
かる特性を利用することによって、食品素材として利用
でき、例えば飲食品、代用乳、その他様々な食品に添加
して用いることができる。そのほか生体機能調整品、医
用薬品、医用外薬品、増量剤等としても利用することが
できる。さらに、本発明の植物性グリコーゲンは、粘性
材料としての利用、例えば糊料、接着剤、固結剤等に用
いることができる。
【図1】 高アミロース種(ホシユタカ)由来のコメグ
リコーゲンの分別とその分子量分布を示す。
リコーゲンの分別とその分子量分布を示す。
【図2】 中アミロース種(コシヒカリ)由来のコメグ
リコーゲンの分別とその分子量分布を示す。
リコーゲンの分別とその分子量分布を示す。
【図3】 低アミロース種(奥羽344号)由来のコメ
グリコーゲンの分別とその分子量分布を示す。
グリコーゲンの分別とその分子量分布を示す。
【図4】 無アミロース種(ヒメノモチ)由来のコメグ
リコーゲンの分別とその分子量分布を示す。
リコーゲンの分別とその分子量分布を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】さらに、これらグリコーゲンの化学特性を
比較、検討した。まず、常法によりヨウ素−ヨウ化カリ
ウム溶液で発色させたところ、通常のアミロースが呈す
る鮮青色とは異なって、淡青色乃至淡桃紫色を呈し、そ
のときの最大吸収波長(ラムダマックス)もアミロース
に比べて約30nmほど低波長側にあった。また、常法
で計測した600nmにおけるその吸光度は、アミロー
ス吸光度の約1/7〜1/25にすぎず、ヨウ素親和性
は明らかに弱かった。さらに、その分子特性をレーザー
回折式絶対分子量測定装置(昭光通商製、Shodex
−GPC付き、Wyatt DAWN型、分子量の標準
物質はプルラン)で確かめた。これらの結果を第3表に
示す。
比較、検討した。まず、常法によりヨウ素−ヨウ化カリ
ウム溶液で発色させたところ、通常のアミロースが呈す
る鮮青色とは異なって、淡青色乃至淡桃紫色を呈し、そ
のときの最大吸収波長(ラムダマックス)もアミロース
に比べて約30nmほど低波長側にあった。また、常法
で計測した600nmにおけるその吸光度は、アミロー
ス吸光度の約1/7〜1/25にすぎず、ヨウ素親和性
は明らかに弱かった。さらに、その分子特性をレーザー
回折式絶対分子量測定装置(昭光通商製、Shodex
−GPC付き、Wyatt DAWN型、分子量の標準
物質はプルラン)で確かめた。これらの結果を第3表に
示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 米に由来し、重量平均分子量が500万
〜760万の大分子集団と重量平均分子量が30〜11
0万の小分子集団を含む多糖で、主としてグルコースの
重合物からなり、冷水および熱水に易溶であり、加水率
25〜200%のとき粘性を呈する植物性グリコーゲ
ン。 - 【請求項2】 微粉状の米を水または水を含む溶媒に浸
漬後、固−液分離して得た抽出液から加熱による凝固物
と蛋白質を除いた液層を得、これを有機溶媒に注加し、
生じた白濁を回収し、必要に応じて精製することを特徴
とする請求項1記載の植物性グリコーゲンの製造法。 - 【請求項3】 請求項1記載の植物性グリコーゲンを含
有する食品または食品素材。 - 【請求項4】 請求項1記載の植物性グリコーゲンを含
有する粘性材。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09054236A JP3108759B2 (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 植物性グリコーゲンおよびその製造法 |
| US08/922,184 US5895686A (en) | 1997-02-24 | 1997-09-02 | Process for producing plant glycogen |
| EP97116960A EP0860448B1 (en) | 1997-02-24 | 1997-09-30 | Rice glycogen and a process for producing the same |
| DE69730487T DE69730487D1 (de) | 1997-02-24 | 1997-09-30 | Glykogen aus Reis und Verfahren zu dessen Herstellung |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09054236A JP3108759B2 (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 植物性グリコーゲンおよびその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10234315A true JPH10234315A (ja) | 1998-09-08 |
| JP3108759B2 JP3108759B2 (ja) | 2000-11-13 |
Family
ID=12964918
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09054236A Expired - Lifetime JP3108759B2 (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 植物性グリコーゲンおよびその製造法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5895686A (ja) |
| EP (1) | EP0860448B1 (ja) |
| JP (1) | JP3108759B2 (ja) |
| DE (1) | DE69730487D1 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003048212A1 (en) * | 2001-12-07 | 2003-06-12 | Bizen Chemical Co., Ltd. | Process for physicochemically producing glycogen and glycogen obtained thereby |
| JP2016526053A (ja) * | 2013-04-26 | 2016-09-01 | ミレクサス バイオテクノロジーズ インコーポレイテッド | フィトグリコーゲンナノ粒子及びその製造方法 |
| JP2021515592A (ja) * | 2018-02-27 | 2021-06-24 | トリスコ アイキャップ プロプライアタリー リミティド | 成分 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3013632U (ja) * | 1995-01-13 | 1995-07-18 | 古河機械金属株式会社 | 駐車設備の昇降パレットの傾斜装置 |
| US6451362B1 (en) * | 1999-01-29 | 2002-09-17 | The Regents Of The University Of California | Phytoglycogen coated food and process of preparing |
| JP5118316B2 (ja) * | 2006-06-26 | 2013-01-16 | 花王株式会社 | 肥満予防・改善剤 |
| WO2013019977A2 (en) * | 2011-08-02 | 2013-02-07 | Purdue Research Foundation | Extraction, purification, and processing of phytoglycogen |
| CA2852063A1 (en) * | 2011-10-14 | 2013-04-18 | Phytoption, Llc | Phytoglycogen-based compositions, materials and methods |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FI61988C (fi) * | 1981-01-28 | 1982-11-10 | Vehnae Ab Oy | Foerfarande foer fraktionering av spannmaolsmjoel till fraktioner av livsmedelskvalitet |
| US5183677A (en) * | 1989-01-06 | 1993-02-02 | Oy Alko Ab | Beta-glucane enriched alimentary fiber |
| US5356655A (en) * | 1993-04-27 | 1994-10-18 | Iowa State University Research Foundation, Inc. | Starch-thickened acidic foodstuffs and method of preparation |
| US5695803A (en) * | 1995-06-06 | 1997-12-09 | Iowa State University Research Foundation, Inc. | Nutritional products containing modified starches |
-
1997
- 1997-02-24 JP JP09054236A patent/JP3108759B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1997-09-02 US US08/922,184 patent/US5895686A/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-09-30 DE DE69730487T patent/DE69730487D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1997-09-30 EP EP97116960A patent/EP0860448B1/en not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003048212A1 (en) * | 2001-12-07 | 2003-06-12 | Bizen Chemical Co., Ltd. | Process for physicochemically producing glycogen and glycogen obtained thereby |
| US7396543B2 (en) | 2001-12-07 | 2008-07-08 | Bizen Chemical Co., Ltd. | Process for physicochemically producing glycogen and glycogen obtained thereby |
| CN100408601C (zh) * | 2001-12-07 | 2008-08-06 | 备前化成株士会社 | 糖原的物理化学生产方法及该方法获得的糖原 |
| JP2016526053A (ja) * | 2013-04-26 | 2016-09-01 | ミレクサス バイオテクノロジーズ インコーポレイテッド | フィトグリコーゲンナノ粒子及びその製造方法 |
| JP2021515592A (ja) * | 2018-02-27 | 2021-06-24 | トリスコ アイキャップ プロプライアタリー リミティド | 成分 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0860448B1 (en) | 2004-09-01 |
| EP0860448A3 (en) | 1998-11-18 |
| DE69730487D1 (de) | 2004-10-07 |
| US5895686A (en) | 1999-04-20 |
| EP0860448A2 (en) | 1998-08-26 |
| JP3108759B2 (ja) | 2000-11-13 |
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