JPH10235425A - 高温鋼板の冷却装置 - Google Patents
高温鋼板の冷却装置Info
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- JPH10235425A JPH10235425A JP4199097A JP4199097A JPH10235425A JP H10235425 A JPH10235425 A JP H10235425A JP 4199097 A JP4199097 A JP 4199097A JP 4199097 A JP4199097 A JP 4199097A JP H10235425 A JPH10235425 A JP H10235425A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱間圧延された高温鋼板をその板幅方向に吐
出口の設けられたノズルから吐出される冷却水によって
冷却するに際し、冷却水の停止指令が出されてから、実
際に鋼板に対する冷却水の注水が停止されるまでの時間
を短縮して鋼板に対する冷却制御性を改善し、焼むらに
よる材質欠陥等の発生を防止する。 【解決手段】 テーブルロール上を移送される高温の鋼
板の板幅方向に設けられたヘッダー管3に接続されてい
るスリットノズル4と、ヘッダー管3に冷却水を供給す
るための、送水制御用バルブ1を有する冷却水供給管2
とからなり、冷却水供給管2およびヘッダー管3を経
て、ノズル4から噴射される冷却水により鋼板を冷却す
る装置において、ヘッダー管3に空気導入管8を取付
け、送水制御用バルブ1による冷却水供給管2からの冷
却水送水停止と同期して、空気導入管8からヘッダー管
3内に空気を吹込み、ヘッダー管3およびノズル4内に
残存する冷却水を排出し、鋼板に対する注水を停止させ
る。
出口の設けられたノズルから吐出される冷却水によって
冷却するに際し、冷却水の停止指令が出されてから、実
際に鋼板に対する冷却水の注水が停止されるまでの時間
を短縮して鋼板に対する冷却制御性を改善し、焼むらに
よる材質欠陥等の発生を防止する。 【解決手段】 テーブルロール上を移送される高温の鋼
板の板幅方向に設けられたヘッダー管3に接続されてい
るスリットノズル4と、ヘッダー管3に冷却水を供給す
るための、送水制御用バルブ1を有する冷却水供給管2
とからなり、冷却水供給管2およびヘッダー管3を経
て、ノズル4から噴射される冷却水により鋼板を冷却す
る装置において、ヘッダー管3に空気導入管8を取付
け、送水制御用バルブ1による冷却水供給管2からの冷
却水送水停止と同期して、空気導入管8からヘッダー管
3内に空気を吹込み、ヘッダー管3およびノズル4内に
残存する冷却水を排出し、鋼板に対する注水を停止させ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱間圧延された
高温鋼板の冷却装置に関するものである。
高温鋼板の冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延された高温の厚鋼板の冷却に関
し、近年、材質制御の要求から、鋼板をオンラインにお
いて大水量で焼入れ処理するいわゆるDQプロセスなど
の急速冷却が求められている。
し、近年、材質制御の要求から、鋼板をオンラインにお
いて大水量で焼入れ処理するいわゆるDQプロセスなど
の急速冷却が求められている。
【0003】一般に圧延直後の鋼板を、例えば鋼板の板
幅方向に設けられた冷却水噴射ノズルとしてのスリット
ノズルからなる冷却装置に通して冷却する際、冷却装置
入側における鋼板の長手方向の温度は、図1に示すよう
な分布を有している。均一な材質の鋼板を得るために
は、鋼板の冷却停止温度を、板内で均一にすることが重
要であるが、そのためには、冷却装置入側における鋼板
の温度差が打ち消されるように、冷却を鋼板長手方向に
制御する必要がある。
幅方向に設けられた冷却水噴射ノズルとしてのスリット
ノズルからなる冷却装置に通して冷却する際、冷却装置
入側における鋼板の長手方向の温度は、図1に示すよう
な分布を有している。均一な材質の鋼板を得るために
は、鋼板の冷却停止温度を、板内で均一にすることが重
要であるが、そのためには、冷却装置入側における鋼板
の温度差が打ち消されるように、冷却を鋼板長手方向に
制御する必要がある。
【0004】このような鋼板長手方向に対する冷却の制
御は、鋼板に対する冷却装置例えばスリットノズルから
の冷却水の流量を変え、冷却能力を変更することによっ
て行われているが、特に、鋼板の先端および後端の温度
降下の著しい部分に対しては、ヘッダー管からスリット
ノズルに対する冷却水の注水を中止する必要があり、そ
のためには、冷却水の供給を制御するバルブ等のオンオ
フ特性が重要である。即ち、冷却水の供給指令が出され
てから、実際に冷却水が鋼板に注水されるまでの時間、
および、冷却水の停止指令を出されてから、実際に冷却
水の注水が停止されるまでの時間が、十分に短いことを
必要とする。
御は、鋼板に対する冷却装置例えばスリットノズルから
の冷却水の流量を変え、冷却能力を変更することによっ
て行われているが、特に、鋼板の先端および後端の温度
降下の著しい部分に対しては、ヘッダー管からスリット
ノズルに対する冷却水の注水を中止する必要があり、そ
のためには、冷却水の供給を制御するバルブ等のオンオ
フ特性が重要である。即ち、冷却水の供給指令が出され
てから、実際に冷却水が鋼板に注水されるまでの時間、
および、冷却水の停止指令を出されてから、実際に冷却
水の注水が停止されるまでの時間が、十分に短いことを
必要とする。
【0005】このような、オンオフ特性の優れた冷却水
の供給機構に関し、例えば、次のような技術が開示され
ている。 特公昭58−5730号:ヘッダー管に対する冷却
水の供給停止と同時に、水槽内の冷却水の落下、遮断を
行い得るようにした冷却装置であって、スリットノズル
出口に設けられた回転柱を回動っさせることによって、
冷却水のオンオフ制御を行う(以下、先行技術1とい
う)。
の供給機構に関し、例えば、次のような技術が開示され
ている。 特公昭58−5730号:ヘッダー管に対する冷却
水の供給停止と同時に、水槽内の冷却水の落下、遮断を
行い得るようにした冷却装置であって、スリットノズル
出口に設けられた回転柱を回動っさせることによって、
冷却水のオンオフ制御を行う(以下、先行技術1とい
う)。
【0006】 特公昭57−3736号:水槽内部に
設けられたシール装置によって、スリットノズルを水中
でシールする(以下、先行技術2という)。
設けられたシール装置によって、スリットノズルを水中
でシールする(以下、先行技術2という)。
【0007】 特公昭63−9887号:スリットノ
ズルの下流側に可動枠を設けると共に、ノズル出口にス
リットノズルを遮蔽し得る遮蔽蓋を設け、冷却水の流下
を防止してオフ特性を改善する(以下、先行技術3とい
う)。
ズルの下流側に可動枠を設けると共に、ノズル出口にス
リットノズルを遮蔽し得る遮蔽蓋を設け、冷却水の流下
を防止してオフ特性を改善する(以下、先行技術3とい
う)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】先行技術1および2の
ように、スリットノズル出口や水槽内部で水流を遮蔽す
る方式では、長年のノズルの使用によってシール部分が
損傷し、シールが不完全になって、十分な遮蔽効果が得
られない。特に、板幅が5mにも及ぶ厚鋼板を冷却する
ための幅広のスリットノズルの場合には、遮蔽機構が構
造的に難しく、実用的ではない。
ように、スリットノズル出口や水槽内部で水流を遮蔽す
る方式では、長年のノズルの使用によってシール部分が
損傷し、シールが不完全になって、十分な遮蔽効果が得
られない。特に、板幅が5mにも及ぶ厚鋼板を冷却する
ための幅広のスリットノズルの場合には、遮蔽機構が構
造的に難しく、実用的ではない。
【0009】また、先行技術3のように、スリットノズ
ルの下流側に可動枠を設け、冷却水の落下を防止する方
法は、可動枠の機構が複雑になり、多額の設備費が必要
になる。従って、この発明の目的は、上述した問題を解
決し、冷却水の停止指令が出されてから、実際に鋼板に
対する冷却水の注水が停止されるまでの時間が十分に短
くなって、鋼板に対する冷却制御性が大幅に改善され、
これによって、鋼板の長手方向の焼きむらによって生ず
る材質欠陥がなくなり、製品歩留りを向上することがで
きる、オンオフ特性の優れた冷却装置を提供することに
ある。
ルの下流側に可動枠を設け、冷却水の落下を防止する方
法は、可動枠の機構が複雑になり、多額の設備費が必要
になる。従って、この発明の目的は、上述した問題を解
決し、冷却水の停止指令が出されてから、実際に鋼板に
対する冷却水の注水が停止されるまでの時間が十分に短
くなって、鋼板に対する冷却制御性が大幅に改善され、
これによって、鋼板の長手方向の焼きむらによって生ず
る材質欠陥がなくなり、製品歩留りを向上することがで
きる、オンオフ特性の優れた冷却装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、テーブルロール上を移送される高温の鋼板の板幅方
向に水平に設けられたヘッダー管に接続されている冷却
水噴射ノズルと、前記ヘッダー管内に冷却水を供給する
ための、前記ヘッダー管に取り付けられた、送水制御用
バルブを有する冷却水供給管とからなり、前記冷却水供
給管および前記ヘッダー管を経て、前記ノズルから噴射
される冷却水により前記鋼板を冷却する、高温鋼板の冷
却装置において、前記ヘッダー管には空気導入管が接続
されており、前記送水制御用バルブによる前記冷却水供
給管からの冷却水の送水停止と同期し、前記空気導入管
から前記ヘッダー管内に空気が導入されるようになって
いることに特徴を有するものである。
は、テーブルロール上を移送される高温の鋼板の板幅方
向に水平に設けられたヘッダー管に接続されている冷却
水噴射ノズルと、前記ヘッダー管内に冷却水を供給する
ための、前記ヘッダー管に取り付けられた、送水制御用
バルブを有する冷却水供給管とからなり、前記冷却水供
給管および前記ヘッダー管を経て、前記ノズルから噴射
される冷却水により前記鋼板を冷却する、高温鋼板の冷
却装置において、前記ヘッダー管には空気導入管が接続
されており、前記送水制御用バルブによる前記冷却水供
給管からの冷却水の送水停止と同期し、前記空気導入管
から前記ヘッダー管内に空気が導入されるようになって
いることに特徴を有するものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記空気導入管
には開閉弁が設けられており、前記送水制御用バルブに
よる冷却水供給管からの冷却水の送水停止と同期して、
前記開閉弁が開くことにより、空気導入管からヘッダー
管内に空気が導入されるようになっていることに特徴を
有するものである。
には開閉弁が設けられており、前記送水制御用バルブに
よる冷却水供給管からの冷却水の送水停止と同期して、
前記開閉弁が開くことにより、空気導入管からヘッダー
管内に空気が導入されるようになっていることに特徴を
有するものである。
【0012】請求項3に記載の発明は、下記式で求めら
れる、前記ヘッダー管の水抜き時間tが所要の水抜き時
間tn よりも短くなるように、空気導入管の長さ、内径
および本数を決定することに特徴を有するものである。
れる、前記ヘッダー管の水抜き時間tが所要の水抜き時
間tn よりも短くなるように、空気導入管の長さ、内径
および本数を決定することに特徴を有するものである。
【0013】tn >t=0.0253SH-0.57 L0.57
d-2.70 n-1.0 但し、 t:水抜き時間(s) S:ヘッダー管内の残存冷却水量(m3 ) H:冷却水噴射ノズル吐出口とヘッダー管上部との高さ
の差(水頭)(m) L:空気導入管の長さ(m) d:空気導入管の内径(m) n:空気導入管の本数 tn :所要の水抜き時間
d-2.70 n-1.0 但し、 t:水抜き時間(s) S:ヘッダー管内の残存冷却水量(m3 ) H:冷却水噴射ノズル吐出口とヘッダー管上部との高さ
の差(水頭)(m) L:空気導入管の長さ(m) d:空気導入管の内径(m) n:空気導入管の本数 tn :所要の水抜き時間
【0014】そして、請求項4に記載の発明は、前記空
気導入管の高さを、前記ヘッダー管の内圧に相当する水
頭以上とすることに特徴を有するものである。
気導入管の高さを、前記ヘッダー管の内圧に相当する水
頭以上とすることに特徴を有するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】鋼板の板幅方向に均等に冷却水を
注水するスリットノズルなどに対する、冷却水供給管か
らの冷却水の供給は、一般に一定断面積を有する円管状
のヘッダー管を介して行われており、板幅方向に均等に
冷却水が行き渡るように構成されている。
注水するスリットノズルなどに対する、冷却水供給管か
らの冷却水の供給は、一般に一定断面積を有する円管状
のヘッダー管を介して行われており、板幅方向に均等に
冷却水が行き渡るように構成されている。
【0016】図2は、厚鋼板を冷却するための代表的な
冷却水噴射ノズルであるスリットノズルによる冷却装置
の一例を示す概略斜視図である。図2に示すように、鋼
板6の上面には、矢印に示す鋼板移動方向の上流側から
下流側に向けたスリットノズル4が鋼板の板幅方向に設
けられている。
冷却水噴射ノズルであるスリットノズルによる冷却装置
の一例を示す概略斜視図である。図2に示すように、鋼
板6の上面には、矢印に示す鋼板移動方向の上流側から
下流側に向けたスリットノズル4が鋼板の板幅方向に設
けられている。
【0017】スリットノズル4は、これに冷却水を供給
する水平な円管状のヘッダー管3に接続されており、ヘ
ッダー管3には、冷却水を送水しまたは停止する送水制
御用バルブ1を有する1本の冷却水供給管2と、空気を
導入しまたは遮断する開閉弁7を有する複数本の空気導
入管8が各々垂直に接続されている。
する水平な円管状のヘッダー管3に接続されており、ヘ
ッダー管3には、冷却水を送水しまたは停止する送水制
御用バルブ1を有する1本の冷却水供給管2と、空気を
導入しまたは遮断する開閉弁7を有する複数本の空気導
入管8が各々垂直に接続されている。
【0018】冷却水供給管2からヘッダー管3内に供給
された冷却水は、ヘッダー管3内を鋼板の板幅方向に流
れた後、ヘッダー管3に接続されたスリットノズル4の
吐出口5から鋼板6上に吐出されて鋼板6を冷却する。
された冷却水は、ヘッダー管3内を鋼板の板幅方向に流
れた後、ヘッダー管3に接続されたスリットノズル4の
吐出口5から鋼板6上に吐出されて鋼板6を冷却する。
【0019】この発明の装置においては、冷却水供給管
2に設けられた送水制御用バルブ1を閉にすると、これ
と同期して空気導入管8に設けられた開閉弁7が開にな
り、空気導入管8からヘッダー管3内に空気が導入され
るようになっている。
2に設けられた送水制御用バルブ1を閉にすると、これ
と同期して空気導入管8に設けられた開閉弁7が開にな
り、空気導入管8からヘッダー管3内に空気が導入され
るようになっている。
【0020】従って、送水制御用バルブ1を閉にするこ
とによって、冷却水供給管2からの冷却水の供給は停止
されると共に、開閉弁7が開き空気導入管8からヘッダ
ー管3内に空気が吹込まれる結果、ヘッダー管3内およ
びスリットノズル4内に残存する冷却水は、スリットノ
ズル4の吐出口5から排出され、鋼板6に対する冷却水
の注水が直ちに停止される。
とによって、冷却水供給管2からの冷却水の供給は停止
されると共に、開閉弁7が開き空気導入管8からヘッダ
ー管3内に空気が吹込まれる結果、ヘッダー管3内およ
びスリットノズル4内に残存する冷却水は、スリットノ
ズル4の吐出口5から排出され、鋼板6に対する冷却水
の注水が直ちに停止される。
【0021】冷却装置のオフ特性は、ヘッダー管3内お
よびスリットノズル4内に残存する冷却水が流出する時
間によって決定される。即ち、空気導入管8から導入さ
れる空気の流量によって、ヘッダー管3内およびスリッ
トノズル4内に残存する冷却水の流出時間(水抜き時
間)が左右される。
よびスリットノズル4内に残存する冷却水が流出する時
間によって決定される。即ち、空気導入管8から導入さ
れる空気の流量によって、ヘッダー管3内およびスリッ
トノズル4内に残存する冷却水の流出時間(水抜き時
間)が左右される。
【0022】即ち、図2に示した、スリットノズル4の
吐出口5とヘッダー管3の高さとの差H、空気導入管8
の内径d、空気導入管8の長さL、空気導入管8の本数
n、および、冷却水の供給を停止した際にヘッダー管3
およびスリットノズル4内に残留する冷却水の水量S
が、ヘッダー管3内およびスリットノズル4内に残存す
る冷却水の水抜き時間tに関係する。
吐出口5とヘッダー管3の高さとの差H、空気導入管8
の内径d、空気導入管8の長さL、空気導入管8の本数
n、および、冷却水の供給を停止した際にヘッダー管3
およびスリットノズル4内に残留する冷却水の水量S
が、ヘッダー管3内およびスリットノズル4内に残存す
る冷却水の水抜き時間tに関係する。
【0023】冷却水の流出については、理論的に次のよ
うに考えられる。即ち、空気導入管8を通してヘッダー
管3内に導かれる空気が受ける、空気導入管8内の配管
抵抗による損失水頭hL は、下記(1) 式によって表され
る。
うに考えられる。即ち、空気導入管8を通してヘッダー
管3内に導かれる空気が受ける、空気導入管8内の配管
抵抗による損失水頭hL は、下記(1) 式によって表され
る。
【0024】 hL =λ・(L/d)・(v2 ・2g)・・・・・(1)
【0025】また、空気導入管8の内面が滑らかな場合
の配管抵抗は、下記(2) 式で表される。 λ=0.281Re-0.24 ・・・・・・・・・・(2) ここで、 L :空気導入管の長さ(m) v :空気導入管内の空気流速(m/s) g :重力加速度(=9.8)(m/s2 ) Re:(vd/ν) d :空気導入管の内径(m)
の配管抵抗は、下記(2) 式で表される。 λ=0.281Re-0.24 ・・・・・・・・・・(2) ここで、 L :空気導入管の長さ(m) v :空気導入管内の空気流速(m/s) g :重力加速度(=9.8)(m/s2 ) Re:(vd/ν) d :空気導入管の内径(m)
【0026】空気の動粘性係数として20℃における
値、ν=0.16×10-4m2 /sを用いると、損失水
頭hL は下記 (3)式で表される。 hL =1.013×10-3Ld-1.24 v1.76・・・(3)
値、ν=0.16×10-4m2 /sを用いると、損失水
頭hL は下記 (3)式で表される。 hL =1.013×10-3Ld-1.24 v1.76・・・(3)
【0027】一方、残存する冷却水の体積は、ヘッダー
管、スリットノズルおよび冷却水供給管内の総内容積
で、これを仮にSとすると、冷却水のオフ特性即ち水抜
き時間t(s)は、下記(4) 式で表される。
管、スリットノズルおよび冷却水供給管内の総内容積
で、これを仮にSとすると、冷却水のオフ特性即ち水抜
き時間t(s)は、下記(4) 式で表される。
【0028】 t=(4S)/(π・d2 v・n)・・・・・・・(4) 但し、n:空気導入管の本数
【0029】空気を導入する駆動力は、ヘッダー管内に
残存する冷却水の有する水頭である。ここでは、大まか
な近似として、水頭をスリットノズルの吐出口とヘッダ
ー管の高さとの差に等しいと考えHで表す。この空気導
入の駆動力が(1) 式で表された空気導入の際の空気導入
管の配管抵抗による損失水頭と等しくなるように、下式
により空気導入速度vが決定される。
残存する冷却水の有する水頭である。ここでは、大まか
な近似として、水頭をスリットノズルの吐出口とヘッダ
ー管の高さとの差に等しいと考えHで表す。この空気導
入の駆動力が(1) 式で表された空気導入の際の空気導入
管の配管抵抗による損失水頭と等しくなるように、下式
により空気導入速度vが決定される。
【0030】 hL =H・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5)
【0031】(5) 式に上記 (3)式を代入すると下記(6)
式になる。 1.013×10-3Ld-1.24 v1.76=H・・・・(6) 上記(6) 式から、空気導入管の空気流速vは下記(7) 式
により求められる。
式になる。 1.013×10-3Ld-1.24 v1.76=H・・・・(6) 上記(6) 式から、空気導入管の空気流速vは下記(7) 式
により求められる。
【0032】 v=50.28H0.57L-0.57 d0.70・・・・・・(7)
【0033】上記(4) 式および(7) 式より、ヘッダー管
の水抜き時間tは下記(8) 式によって求められる。 t=0.0253SH-0.57 L0.57d-2.70 n-1.0・・・・(8)
の水抜き時間tは下記(8) 式によって求められる。 t=0.0253SH-0.57 L0.57d-2.70 n-1.0・・・・(8)
【0034】上記関係式を定量的に評価するために、表
1に示すように、4種類の内径を有するヘッダー管3お
よび空気導入管と、2種類の長さの空気導入管8とから
なる試験用ヘッダーを使用して実際に冷却水を噴射し
た。次いで、冷却水の噴射を停止すると共に、空気導入
管8の開閉弁7を開にしてヘッダー管3内に空気を導入
し、スリットノズル4の吐出口5から冷却水が排出し終
わるまでの水抜き時間を計測した。計測結果を、表1お
よび図3に示す。
1に示すように、4種類の内径を有するヘッダー管3お
よび空気導入管と、2種類の長さの空気導入管8とから
なる試験用ヘッダーを使用して実際に冷却水を噴射し
た。次いで、冷却水の噴射を停止すると共に、空気導入
管8の開閉弁7を開にしてヘッダー管3内に空気を導入
し、スリットノズル4の吐出口5から冷却水が排出し終
わるまでの水抜き時間を計測した。計測結果を、表1お
よび図3に示す。
【0035】
【表1】
【0036】表1から明らかなように、上記(8) 式によ
り算出された水抜き時間の予測値と実測値とはほぼ一致
している。なお、(7) 式には、空気の動粘性係数を、2
0℃における一定値とし、また、水抜き中時々刻々と変
化する、スリットノズル口とヘッダー管との高さの差H
を一定値として扱う等の仮定や近似が含まれているにも
かかわらず、冷却水の水抜き時間を、十分な精度で予測
することができた。
り算出された水抜き時間の予測値と実測値とはほぼ一致
している。なお、(7) 式には、空気の動粘性係数を、2
0℃における一定値とし、また、水抜き中時々刻々と変
化する、スリットノズル口とヘッダー管との高さの差H
を一定値として扱う等の仮定や近似が含まれているにも
かかわらず、冷却水の水抜き時間を、十分な精度で予測
することができた。
【0037】これは、スリットノズルの吐出口とヘッダ
ー管との高さの差Hは、水抜きが進むに従って小さくな
るが、残留水は殆どヘッダー管内に残存しており、ヘッ
ダー管内の残留水が排出し終わるまで、Hはあまり変化
しないので、Hを一定として水抜き時間を求めても大き
な誤差は生じないとためであると考えられる。
ー管との高さの差Hは、水抜きが進むに従って小さくな
るが、残留水は殆どヘッダー管内に残存しており、ヘッ
ダー管内の残留水が排出し終わるまで、Hはあまり変化
しないので、Hを一定として水抜き時間を求めても大き
な誤差は生じないとためであると考えられる。
【0038】従って、上記(8) 式を使用すれば、ヘッダ
ー管の実際の水抜き時間が所要水抜き時間よりも短くな
るように、空気導入管の内径、長さおよび本数を決定す
ることができる。
ー管の実際の水抜き時間が所要水抜き時間よりも短くな
るように、空気導入管の内径、長さおよび本数を決定す
ることができる。
【0039】
【実施例】次に、この発明を実施例により説明する。 〔実施例1〕冷却水噴射ノズルとして、図2に示したス
リットノズルからなる下記仕様の冷却装置を使用し、鋼
板を冷却した。
リットノズルからなる下記仕様の冷却装置を使用し、鋼
板を冷却した。
【0040】
【0041】ヘッダー管に垂直に接続された空気導入管
8は、その設置スペースを考慮し、内径d:0.052
9m(50A)、長さL:0.5mであり、開閉弁7と
しては配管抵抗が少なくオンオフ特性に優れた電磁弁を
使用した。なお、スリットノズル4の吐出口5とヘッダ
ー管3との高さの差Hは0.5mであった。また、冷却
水の供給が停止されたときのヘッダー管3およびスリッ
トノズル4内に残存している冷却水の水量Sは、0.1
895m3 であった。
8は、その設置スペースを考慮し、内径d:0.052
9m(50A)、長さL:0.5mであり、開閉弁7と
しては配管抵抗が少なくオンオフ特性に優れた電磁弁を
使用した。なお、スリットノズル4の吐出口5とヘッダ
ー管3との高さの差Hは0.5mであった。また、冷却
水の供給が停止されたときのヘッダー管3およびスリッ
トノズル4内に残存している冷却水の水量Sは、0.1
895m3 であった。
【0042】冷却水供給管2の送水制御用バルブ1を閉
にすると、同時に空気導入管8の開閉弁7が開になり、
空気導入管8を通して空気が導入され、ヘッダー管3お
よびスリットノズル4内に残存する冷却水は、スリット
ノズル4の吐出口5から排出され、鋼板6に対する冷却
水の注水が停止された。
にすると、同時に空気導入管8の開閉弁7が開になり、
空気導入管8を通して空気が導入され、ヘッダー管3お
よびスリットノズル4内に残存する冷却水は、スリット
ノズル4の吐出口5から排出され、鋼板6に対する冷却
水の注水が停止された。
【0043】このスリットノズル4を使用した厚鋼板の
冷却に際し、鋼板の移動速度および鋼板端部の温度降下
量から、スリットノズルのオフ特性としてtn を4秒以
下に設定し、前記(8) 式を用いてtを算出した結果、空
気導入管8の本数nを4本にすることにより、tは3.
52秒になり、スリットノズルのオフ特性を4秒以下に
することができた。
冷却に際し、鋼板の移動速度および鋼板端部の温度降下
量から、スリットノズルのオフ特性としてtn を4秒以
下に設定し、前記(8) 式を用いてtを算出した結果、空
気導入管8の本数nを4本にすることにより、tは3.
52秒になり、スリットノズルのオフ特性を4秒以下に
することができた。
【0044】実際に、各々開閉弁を有する4本の空気導
入管を設け、バルブ1を止めてから冷却水がストップす
るまでの水抜き時間を実測した結果、t=3.6秒であ
り、上記(8) 式により算出された値にほぼ近かった。
入管を設け、バルブ1を止めてから冷却水がストップす
るまでの水抜き時間を実測した結果、t=3.6秒であ
り、上記(8) 式により算出された値にほぼ近かった。
【0045】なお、上述したように、予め空気導入管の
内径および長さを決定してからその本数を定めるほか、
予め空気導入管の本数nおよび長さLを定めてから内径
dを決定してもよく、あるいは、空気導入管の本数nお
よびその内径dを定めてから、長さLを決定してもよ
い。
内径および長さを決定してからその本数を定めるほか、
予め空気導入管の本数nおよび長さLを定めてから内径
dを決定してもよく、あるいは、空気導入管の本数nお
よびその内径dを定めてから、長さLを決定してもよ
い。
【0046】上述したように、この実施例によれば、オ
フ特性に優れたスリットノズルの設計を、比較的簡単な
手段で決定することができ、本発明の装置により鋼板を
冷却すれば、冷却水の注水停止指令が出されてから、実
際に冷却水の注水が止まるまでの時間が短縮され、冷却
の制御性を大幅に改善することができた。また、冷却水
のオフ特性が改善されたことによって、鋼板長手方向の
焼むらから生ずる材質欠陥がなくなり、材質はずれが少
なくなって、製品歩留りが向上した。
フ特性に優れたスリットノズルの設計を、比較的簡単な
手段で決定することができ、本発明の装置により鋼板を
冷却すれば、冷却水の注水停止指令が出されてから、実
際に冷却水の注水が止まるまでの時間が短縮され、冷却
の制御性を大幅に改善することができた。また、冷却水
のオフ特性が改善されたことによって、鋼板長手方向の
焼むらから生ずる材質欠陥がなくなり、材質はずれが少
なくなって、製品歩留りが向上した。
【0047】〔実施例2〕冷却水噴射ノズルとして、図
4に示した、鋼板の板幅方向に設けられたヘッダー管3
の下面に、鋼板に向けて複数本の円管ラミナーノズル9
が設けられた下記仕様の冷却装置を使用し、鋼板を冷却
した。
4に示した、鋼板の板幅方向に設けられたヘッダー管3
の下面に、鋼板に向けて複数本の円管ラミナーノズル9
が設けられた下記仕様の冷却装置を使用し、鋼板を冷却
した。
【0048】
【0049】ヘッダー管に垂直に接続された空気導入管
8は、その設置スペースを考慮し、内径d:0.080
9m(80A)、長さL:1.0mであり、開閉弁7と
しては配管抵抗が少なくオンオフ特性に優れた電磁弁を
使用した。なお、スリットノズル4の吐出口5とヘッダ
ー管3との高さの差Hは0.3mであった。また、冷却
水の供給が停止されたときのヘッダー管3およびスリッ
トノズル4内に残存している冷却水の水量Sは、0.1
69m3 であった。
8は、その設置スペースを考慮し、内径d:0.080
9m(80A)、長さL:1.0mであり、開閉弁7と
しては配管抵抗が少なくオンオフ特性に優れた電磁弁を
使用した。なお、スリットノズル4の吐出口5とヘッダ
ー管3との高さの差Hは0.3mであった。また、冷却
水の供給が停止されたときのヘッダー管3およびスリッ
トノズル4内に残存している冷却水の水量Sは、0.1
69m3 であった。
【0050】冷却水供給管2の送水制御用バルブ1を閉
にすると、同時に空気導入管8の開閉弁7が開になり、
空気導入管8を通して空気が導入され、ヘッダー管3お
よび円管ラミナーノズル9内に残存する冷却水は、円管
ノズル9の吐出口10から排出され、鋼板6に対する冷
却水の注水が停止された。
にすると、同時に空気導入管8の開閉弁7が開になり、
空気導入管8を通して空気が導入され、ヘッダー管3お
よび円管ラミナーノズル9内に残存する冷却水は、円管
ノズル9の吐出口10から排出され、鋼板6に対する冷
却水の注水が停止された。
【0051】この円管ラミナーノズル9を使用した厚鋼
板の冷却に際し、鋼板の移動速度および鋼板端部の温度
降下量から、スリットノズルのオフ特性としてtn を2
秒以下に設定し、前記(8) 式を用いてtを算出した結
果、空気導入管8の本数nを4本にすることにより、t
は1.9秒になり、スリットノズルのオフ特性を2秒以
下にすることができた。
板の冷却に際し、鋼板の移動速度および鋼板端部の温度
降下量から、スリットノズルのオフ特性としてtn を2
秒以下に設定し、前記(8) 式を用いてtを算出した結
果、空気導入管8の本数nを4本にすることにより、t
は1.9秒になり、スリットノズルのオフ特性を2秒以
下にすることができた。
【0052】実際に、各々開閉弁を有する4本の空気導
入管を設け、バルブ1を止めてから冷却水がストップす
るまでの水抜き時間を実測した結果、t=1.7秒であ
り、上記(8) 式により算出された値にほぼ近かった。
入管を設け、バルブ1を止めてから冷却水がストップす
るまでの水抜き時間を実測した結果、t=1.7秒であ
り、上記(8) 式により算出された値にほぼ近かった。
【0053】上述したように、この実施例によれば、オ
フ特性に優れた円管ラミナーノズルの設計を、比較的簡
単な手段で決定することができ、本発明の装置により鋼
板を冷却すれば、冷却水の注水停止指令が出されてか
ら、実際に冷却水の注水が止まるまでの時間が短縮さ
れ、冷却の制御性を大幅に改善することができた。ま
た、冷却水のオフ特性が改善されたことによって、鋼板
長手方向の焼むらから生ずる材質欠陥がなくなり、材質
はずれが少なくなって、製品歩留りが向上した。
フ特性に優れた円管ラミナーノズルの設計を、比較的簡
単な手段で決定することができ、本発明の装置により鋼
板を冷却すれば、冷却水の注水停止指令が出されてか
ら、実際に冷却水の注水が止まるまでの時間が短縮さ
れ、冷却の制御性を大幅に改善することができた。ま
た、冷却水のオフ特性が改善されたことによって、鋼板
長手方向の焼むらから生ずる材質欠陥がなくなり、材質
はずれが少なくなって、製品歩留りが向上した。
【0054】〔実施例3〕冷却水噴射ノズルとして、図
5に示した、外管3aと内管3bとからなる二重管状の
ヘッダー管3にスリットノズル4が接続された下記仕様
の冷却装置を使用し、鋼板を冷却した。
5に示した、外管3aと内管3bとからなる二重管状の
ヘッダー管3にスリットノズル4が接続された下記仕様
の冷却装置を使用し、鋼板を冷却した。
【0055】
【0056】ヘッダー管に垂直に接続された空気導入管
8は、その設置スペースを考慮し、内径d:0.080
9m(80A)、長さL:1.0mであり、開閉弁7と
しては配管抵抗が少なくオンオフ特性に優れた電磁弁を
使用した。なお、スリットノズル4の吐出口5とヘッダ
ー管3との高さの差Hは0.5mであった。また、冷却
水の供給が停止されたときのヘッダー管3およびスリッ
トノズル4内に残存している冷却水の水量Sは、0.2
35m3 であった。
8は、その設置スペースを考慮し、内径d:0.080
9m(80A)、長さL:1.0mであり、開閉弁7と
しては配管抵抗が少なくオンオフ特性に優れた電磁弁を
使用した。なお、スリットノズル4の吐出口5とヘッダ
ー管3との高さの差Hは0.5mであった。また、冷却
水の供給が停止されたときのヘッダー管3およびスリッ
トノズル4内に残存している冷却水の水量Sは、0.2
35m3 であった。
【0057】冷却水供給管2の送水制御用バルブ1を閉
にすると、同時に空気導入管8の開閉弁7が開になり、
空気導入管8を通して空気が導入され、ヘッダー管3お
よびスリットノズル4内に残存する冷却水は、スリット
ノズル4の吐出口5から排出され、鋼板6に対する冷却
水の注水が停止された。
にすると、同時に空気導入管8の開閉弁7が開になり、
空気導入管8を通して空気が導入され、ヘッダー管3お
よびスリットノズル4内に残存する冷却水は、スリット
ノズル4の吐出口5から排出され、鋼板6に対する冷却
水の注水が停止された。
【0058】このスリットノズル4を使用した厚鋼板の
冷却に際し、鋼板の移動速度および鋼板端部の温度降下
量から、スリットノズルのオフ特性としてtn を2秒以
下に設定し、前記(8) 式を用いてtを算出した結果、空
気導入管8の本数nを4本にすることにより、tは2.
0秒になり、スリットノズルのオフ特性を2秒以下にす
ることができた。
冷却に際し、鋼板の移動速度および鋼板端部の温度降下
量から、スリットノズルのオフ特性としてtn を2秒以
下に設定し、前記(8) 式を用いてtを算出した結果、空
気導入管8の本数nを4本にすることにより、tは2.
0秒になり、スリットノズルのオフ特性を2秒以下にす
ることができた。
【0059】実際に、各々開閉弁を有する4本の空気導
入管を設け、バルブ1を止めてから冷却水がストップす
るまでの水抜き時間を実測した結果、t=1.8秒であ
り、上記(8) 式により算出された値にほぼ近かった。
入管を設け、バルブ1を止めてから冷却水がストップす
るまでの水抜き時間を実測した結果、t=1.8秒であ
り、上記(8) 式により算出された値にほぼ近かった。
【0060】上述したように、この実施例によれば、オ
フ特性に優れた2重管状のヘッダー管に接続されたスリ
ットノズルの設計を、比較的簡単な手段で決定すること
ができ、本発明の装置により鋼板を冷却すれば、冷却水
の注水停止指令が出されてから、実際に冷却水の注水が
止まるまでの時間が短縮され、冷却の制御性を大幅に改
善することができた。また、冷却水のオフ特性が改善さ
れたことによって、鋼板長手方向の焼むらから生ずる材
質欠陥がなくなり、材質はずれが少なくなって、製品歩
留りが向上した。
フ特性に優れた2重管状のヘッダー管に接続されたスリ
ットノズルの設計を、比較的簡単な手段で決定すること
ができ、本発明の装置により鋼板を冷却すれば、冷却水
の注水停止指令が出されてから、実際に冷却水の注水が
止まるまでの時間が短縮され、冷却の制御性を大幅に改
善することができた。また、冷却水のオフ特性が改善さ
れたことによって、鋼板長手方向の焼むらから生ずる材
質欠陥がなくなり、材質はずれが少なくなって、製品歩
留りが向上した。
【0061】〔実施例4〕冷却水噴射ノズルとして、図
6に示したスリットノズルからなる下記仕様の冷却装置
を使用し、鋼板を冷却した。
6に示したスリットノズルからなる下記仕様の冷却装置
を使用し、鋼板を冷却した。
【0062】
【0063】ヘッダー管3に垂直に接続された空気導入
管8は、長さ:2m、内径d:0.0529m(50
A)であって、この実施例においては、空気を導入しま
たは遮断する開閉弁は設けられていない。
管8は、長さ:2m、内径d:0.0529m(50
A)であって、この実施例においては、空気を導入しま
たは遮断する開閉弁は設けられていない。
【0064】冷却水を噴射中のヘッダー管内の圧力は約
0.09Kg/cm2G であって、空気導入管8内に高さ90
cmの位置まで冷却水が上昇しバランスしている。 冷
却水供給管2の送水制御用バルブ1を閉にすると、同時
に空気導入管8を通して空気が導入され、空気導入管8
内に高さ90cmの位置まで上昇していた冷却水と、ヘ
ッダー管3およびスリットノズル4内に残存する冷却水
は、スリットノズル4の吐出口5から排出され、鋼板6
に対する冷却水の注水が停止された。
0.09Kg/cm2G であって、空気導入管8内に高さ90
cmの位置まで冷却水が上昇しバランスしている。 冷
却水供給管2の送水制御用バルブ1を閉にすると、同時
に空気導入管8を通して空気が導入され、空気導入管8
内に高さ90cmの位置まで上昇していた冷却水と、ヘ
ッダー管3およびスリットノズル4内に残存する冷却水
は、スリットノズル4の吐出口5から排出され、鋼板6
に対する冷却水の注水が停止された。
【0065】このスリットノズルにおいて、空気導入管
8の内径d、長さL、本数nを以下のようにして決定し
た。冷却水の供給が停止されたときのヘッダー管3およ
びスリットノズル4内に残存する冷却水の水量Sは、
0.2283m3 であり、この中には、冷却水注水時に
空気導入管内に満たされている冷却水 7(π0.05292/4)
×0.09 m3 を含んでいる。なお、スリットノズル4の吐
出口5とヘッダー管3の高さとの差Hは1mであった。
8の内径d、長さL、本数nを以下のようにして決定し
た。冷却水の供給が停止されたときのヘッダー管3およ
びスリットノズル4内に残存する冷却水の水量Sは、
0.2283m3 であり、この中には、冷却水注水時に
空気導入管内に満たされている冷却水 7(π0.05292/4)
×0.09 m3 を含んでいる。なお、スリットノズル4の吐
出口5とヘッダー管3の高さとの差Hは1mであった。
【0066】このスリットノズル4を使用した厚鋼板の
冷却に際し、鋼板の移動速度および鋼板端部の温度降下
量から、スリットノズルのオフ特性としてtn を4秒以
下に設定し、前記(8) 式を用いてtを算出した結果、空
気導入管8の本数nを7本にすることにより、tは3.
4秒になり、スリットノズルのオフ特性を4秒以下にす
ることができた。
冷却に際し、鋼板の移動速度および鋼板端部の温度降下
量から、スリットノズルのオフ特性としてtn を4秒以
下に設定し、前記(8) 式を用いてtを算出した結果、空
気導入管8の本数nを7本にすることにより、tは3.
4秒になり、スリットノズルのオフ特性を4秒以下にす
ることができた。
【0067】実際に、7本の空気導入管を設け、バルブ
1を止めてから冷却水がストップするまでの水抜き時間
を実測した結果、t=3.5秒であり、上記(8) 式によ
り算出された値にほぼ近かった。
1を止めてから冷却水がストップするまでの水抜き時間
を実測した結果、t=3.5秒であり、上記(8) 式によ
り算出された値にほぼ近かった。
【0068】上述したように、この発明によれば、オフ
特性に優れたスリットノズルの設計を、比較的簡単な手
段で決定することができ、本発明の装置により鋼板を冷
却すれば、冷却水の注水停止指令が出されてから、実際
に冷却水の注水が止まるまでの時間が短縮され、冷却の
制御性を大幅に改善することができた。また、冷却水の
オフ特性が改善されたことによって、鋼板長手方向の焼
むらから生ずる材質欠陥がなくなり、材質はずれが少な
くなって、製品歩留りが向上した。
特性に優れたスリットノズルの設計を、比較的簡単な手
段で決定することができ、本発明の装置により鋼板を冷
却すれば、冷却水の注水停止指令が出されてから、実際
に冷却水の注水が止まるまでの時間が短縮され、冷却の
制御性を大幅に改善することができた。また、冷却水の
オフ特性が改善されたことによって、鋼板長手方向の焼
むらから生ずる材質欠陥がなくなり、材質はずれが少な
くなって、製品歩留りが向上した。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の装置によ
れば、冷却水の停止指令が出されてから、実際に鋼板に
対する冷却水の注水が停止されるまでの時間が十分に短
くなって、鋼板に対する冷却制御性が大幅に改善され、
これによって、鋼板の長手方向の焼きむらによって生ず
る材質欠陥がなくなり、製品歩留りを向上することがで
きる等、工業上有用な効果がもたらされる。
れば、冷却水の停止指令が出されてから、実際に鋼板に
対する冷却水の注水が停止されるまでの時間が十分に短
くなって、鋼板に対する冷却制御性が大幅に改善され、
これによって、鋼板の長手方向の焼きむらによって生ず
る材質欠陥がなくなり、製品歩留りを向上することがで
きる等、工業上有用な効果がもたらされる。
【図1】圧延後の厚鋼板の冷却装置入側における温度分
布を示す図である。
布を示す図である。
【図2】この発明の装置の一例を示す概略斜視図であ
る。
る。
【図3】水抜き時間の実測値と計算値との関係を示した
図である。
図である。
【図4】この発明の実施例2において使用した装置の概
略斜視図である。
略斜視図である。
【図5】この発明の実施例3において使用した装置の概
略斜視図である。
略斜視図である。
【図6】この発明の実施例4において使用した装置の概
略斜視図である。
略斜視図である。
1 送水制御用バルブ 2 冷却水供給管 3 ヘッダー管 3a 外管 3b 内管 4 スリットノズル 5 スリットノズル吐出口 6 鋼板 7 開閉弁 8 空気導入管 9 円管ラミナーノズル 10 円管ラミナーノズル吐出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 義隆 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 藤田 米章 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 内村 孝 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 テーブルロール上を移送される高温の鋼
板の板幅方向に水平に設けられたヘッダー管に接続され
ている冷却水噴射ノズルと、前記ヘッダー管内に冷却水
を供給するための、前記ヘッダー管に取り付けられた、
送水制御用バルブを有する冷却水供給管とからなり、前
記冷却水供給管および前記ヘッダー管を経て、前記ノズ
ルから噴射される冷却水により前記鋼板を冷却する、高
温鋼板の冷却装置において、 前記ヘッダー管には空気導入管が接続されており、前記
送水制御用バルブによる前記冷却水供給管からの冷却水
の送水停止と同期し、前記空気導入管から前記ヘッダー
管内に空気が導入されるようになっていることを特徴と
する、高温鋼板の冷却装置。 - 【請求項2】前記空気導入管には開閉弁が設けられてお
り、前記送水制御用バルブによる前記冷却水供給管から
の冷却水の送水停止と同期して、前記開閉弁が開くこと
により、前記空気導入管から前記ヘッダー管内に空気が
導入される、請求項1記載の装置。 - 【請求項3】 下記式で求められる、前記ヘッダー管の
水抜き時間tが所要の水抜き時間tn よりも短くなるよ
うに、空気導入管の長さ、内径および本数を決定する、
請求項1または2記載の装置。 tn >t=0.0253SH-0.57 L0.57d-2.70 n
-1.0 但し、 t:水抜き時間(s) S:ヘッダー管内の残存冷却水量(m3 ) H:冷却水噴射ノズル吐出口とヘッダー管上部との高さ
の差(水頭)(m) L:空気導入管の長さ(m) d:空気導入管の内径(m) n:空気導入管の本数 tn :所要の水抜き時間 - 【請求項4】 前記空気導入管の高さが、前記ヘッダー
管の内圧に相当する水頭以上である、請求項3記載の装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4199097A JPH10235425A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | 高温鋼板の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4199097A JPH10235425A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | 高温鋼板の冷却装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10235425A true JPH10235425A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=12623641
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4199097A Pending JPH10235425A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | 高温鋼板の冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10235425A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100685031B1 (ko) | 2005-07-14 | 2007-02-20 | 주식회사 포스코 | 강판 냉각용 가스 노즐 장치 |
| JP2010514567A (ja) * | 2006-12-27 | 2010-05-06 | シーメンス・ヴィエーアイ・メタルズ・テクノロジーズ・リミテッド | 制御された冷却のための装置及び方法 |
| JP2011167738A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Jfe Steel Corp | 熱鋼板の冷却装置および冷却方法 |
| JP2011183405A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-09-22 | Jfe Steel Corp | 熱鋼板の冷却装置および冷却方法 |
| JP2013052399A (ja) * | 2011-09-01 | 2013-03-21 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | 冷却装置及びその使用方法 |
| KR101259285B1 (ko) | 2010-12-27 | 2013-05-06 | 주식회사 포스코 | 후판 냉각장치 |
| KR101510274B1 (ko) * | 2013-02-27 | 2015-04-08 | 주식회사 포스코 | 강판의 드롭마크 발생 방지 기능을 갖는 냉각장치 및 이를 이용한 강판의 드롭마크 발생 방지 방법 |
| CN104775012A (zh) * | 2014-01-10 | 2015-07-15 | 宝山钢铁股份有限公司 | 均匀加热带钢的宽幅面感应加热方法及装置 |
| WO2020178125A1 (de) * | 2019-03-06 | 2020-09-10 | Sms Group Gmbh | Vorrichtung zum kühlen eines bandförmigen produkts und verfahren zum betreiben einer solchen vorrichtung |
-
1997
- 1997-02-26 JP JP4199097A patent/JPH10235425A/ja active Pending
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100685031B1 (ko) | 2005-07-14 | 2007-02-20 | 주식회사 포스코 | 강판 냉각용 가스 노즐 장치 |
| US9358597B2 (en) | 2006-12-27 | 2016-06-07 | Siemens Plc | Apparatus and method for controlled cooling |
| JP2014111281A (ja) * | 2006-12-27 | 2014-06-19 | Siemens Vai Metals Tech Ltd | 制御された冷却のための装置及び方法 |
| JP2010514567A (ja) * | 2006-12-27 | 2010-05-06 | シーメンス・ヴィエーアイ・メタルズ・テクノロジーズ・リミテッド | 制御された冷却のための装置及び方法 |
| JP2011167738A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Jfe Steel Corp | 熱鋼板の冷却装置および冷却方法 |
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| KR101259285B1 (ko) | 2010-12-27 | 2013-05-06 | 주식회사 포스코 | 후판 냉각장치 |
| JP2013052399A (ja) * | 2011-09-01 | 2013-03-21 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | 冷却装置及びその使用方法 |
| KR101510274B1 (ko) * | 2013-02-27 | 2015-04-08 | 주식회사 포스코 | 강판의 드롭마크 발생 방지 기능을 갖는 냉각장치 및 이를 이용한 강판의 드롭마크 발생 방지 방법 |
| CN104775012A (zh) * | 2014-01-10 | 2015-07-15 | 宝山钢铁股份有限公司 | 均匀加热带钢的宽幅面感应加热方法及装置 |
| WO2020178125A1 (de) * | 2019-03-06 | 2020-09-10 | Sms Group Gmbh | Vorrichtung zum kühlen eines bandförmigen produkts und verfahren zum betreiben einer solchen vorrichtung |
| CN113557095A (zh) * | 2019-03-06 | 2021-10-26 | Sms集团有限公司 | 用于冷却带形产品的设备和用于运行这种设备的方法 |
| JP2022524750A (ja) * | 2019-03-06 | 2022-05-10 | エス・エム・エス・グループ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | ストリップ状の製品を冷却するための冷却装置とこのような冷却装置を操作するための方法 |
| CN113557095B (zh) * | 2019-03-06 | 2023-11-21 | Sms集团有限公司 | 用于冷却带形产品的设备和用于运行这种设备的方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040608 |