JPH10236822A - 酸化亜鉛微粒子及びその製造方法 - Google Patents
酸化亜鉛微粒子及びその製造方法Info
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- JPH10236822A JPH10236822A JP6180697A JP6180697A JPH10236822A JP H10236822 A JPH10236822 A JP H10236822A JP 6180697 A JP6180697 A JP 6180697A JP 6180697 A JP6180697 A JP 6180697A JP H10236822 A JPH10236822 A JP H10236822A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】生成時の凝集が少なく、導電性に優れた酸化亜
鉛微粒子、その製造方法並びにかかる酸化亜鉛微粒子を
含有する塗料を提供すること。 【解決手段】カルボン酸亜鉛塩及びアルコールの混合液
を加熱熟成して酸化亜鉛前駆体を生成させ、前記前駆体
を金属水酸化物及び/又は水と反応して金属水酸化物を
生成させる化合物と混合した後、アルコールを留去し、
焼成することを特徴とする、平均粒子径が0.001〜
1μmである酸化亜鉛微粒子の製造方法、かかる製造方
法により得られる酸化亜鉛微粒子、及びかかる酸化亜鉛
微粒子を含有することを特徴とする塗料。
鉛微粒子、その製造方法並びにかかる酸化亜鉛微粒子を
含有する塗料を提供すること。 【解決手段】カルボン酸亜鉛塩及びアルコールの混合液
を加熱熟成して酸化亜鉛前駆体を生成させ、前記前駆体
を金属水酸化物及び/又は水と反応して金属水酸化物を
生成させる化合物と混合した後、アルコールを留去し、
焼成することを特徴とする、平均粒子径が0.001〜
1μmである酸化亜鉛微粒子の製造方法、かかる製造方
法により得られる酸化亜鉛微粒子、及びかかる酸化亜鉛
微粒子を含有することを特徴とする塗料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は酸化亜鉛微粒子、そ
の製造方法、およびかかる酸化亜鉛微粒子を含有する塗
料に関する。
の製造方法、およびかかる酸化亜鉛微粒子を含有する塗
料に関する。
【0002】
【従来の技術】酸化亜鉛は白色の半導体であり、その性
質を利用し、白色導電体として情報記録紙、プラスチッ
クの帯電防止剤等の分野に利用されている。酸化亜鉛の
導電性を向上させるために、従来から種々の方法が提案
されている。例えば米国特許第3538022号明細書
及び第3538023号明細書に開示されているよう
に、Al、Ga、In、Ge及びSnをドープする方
法、特開平3−60429号公報に開示されているよう
に酸化亜鉛粉末を針状ないし板状とする方法や、酸化亜
鉛の超微粒子を利用する方法等が挙げられる。
質を利用し、白色導電体として情報記録紙、プラスチッ
クの帯電防止剤等の分野に利用されている。酸化亜鉛の
導電性を向上させるために、従来から種々の方法が提案
されている。例えば米国特許第3538022号明細書
及び第3538023号明細書に開示されているよう
に、Al、Ga、In、Ge及びSnをドープする方
法、特開平3−60429号公報に開示されているよう
に酸化亜鉛粉末を針状ないし板状とする方法や、酸化亜
鉛の超微粒子を利用する方法等が挙げられる。
【0003】従来より、酸化亜鉛微粒子の製造方法とし
ては、乾式法と湿式法がある。このうち、乾式法には、
例えば特開平7−118133号公報に開示されている
ように、溶融された金属亜鉛を加熱、酸化する方法があ
る。しかし乾式法で得られる酸化亜鉛微粒子は、高温で
合成されるために凝集しやすいという欠点がある。
ては、乾式法と湿式法がある。このうち、乾式法には、
例えば特開平7−118133号公報に開示されている
ように、溶融された金属亜鉛を加熱、酸化する方法があ
る。しかし乾式法で得られる酸化亜鉛微粒子は、高温で
合成されるために凝集しやすいという欠点がある。
【0004】一方湿式法では、特開平4−164813
号公報及び特開平4−357114号公報に開示されて
いるように、亜鉛塩を60℃以上、最終pH9以上のア
ルカリ性下で加水分解して酸化亜鉛の沈殿物を得る方法
や、特開平4−280814号公報に開示されているよ
うに、陰イオン界面活性剤の存在下で、硫酸亜鉛、炭酸
ナトリウム及び水酸化ナトリウムの反応により塩基性炭
酸亜鉛を生成させた後、か焼して得る方法がある。しか
しこれらの場合も生成した超微粒子の凝集や凝集による
沈殿を完全に防ぐことは難しい。
号公報及び特開平4−357114号公報に開示されて
いるように、亜鉛塩を60℃以上、最終pH9以上のア
ルカリ性下で加水分解して酸化亜鉛の沈殿物を得る方法
や、特開平4−280814号公報に開示されているよ
うに、陰イオン界面活性剤の存在下で、硫酸亜鉛、炭酸
ナトリウム及び水酸化ナトリウムの反応により塩基性炭
酸亜鉛を生成させた後、か焼して得る方法がある。しか
しこれらの場合も生成した超微粒子の凝集や凝集による
沈殿を完全に防ぐことは難しい。
【0005】このような酸化亜鉛微粒子が凝集した状態
では、例えば、塗料中やプラスチック中等での分散性が
劣ったり、塗料の導電性が向上しないといった問題があ
る。
では、例えば、塗料中やプラスチック中等での分散性が
劣ったり、塗料の導電性が向上しないといった問題があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、前述の酸化亜鉛微粒子の製造方法における課題を解
決するものであり、生成時の凝集が少なく、導電性に優
れた酸化亜鉛微粒子、その製造方法並びにかかる酸化亜
鉛微粒子を含有する塗料を提供することにある。
は、前述の酸化亜鉛微粒子の製造方法における課題を解
決するものであり、生成時の凝集が少なく、導電性に優
れた酸化亜鉛微粒子、その製造方法並びにかかる酸化亜
鉛微粒子を含有する塗料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
に鑑み鋭意検討を行った結果、カルボン酸亜鉛塩及びア
ルコールの混合液を加熱熟成して酸化亜鉛前駆体を生成
させ、該前駆体を金属水酸化物と混合した後、アルコー
ルを留去し焼成することにより、生成時の凝集が少な
く、かつ導電性に優れた酸化亜鉛微粒子が得られること
を見い出した。本発明は、かかる発見に基づき更に研究
を行った結果、完成するに至ったものである。
に鑑み鋭意検討を行った結果、カルボン酸亜鉛塩及びア
ルコールの混合液を加熱熟成して酸化亜鉛前駆体を生成
させ、該前駆体を金属水酸化物と混合した後、アルコー
ルを留去し焼成することにより、生成時の凝集が少な
く、かつ導電性に優れた酸化亜鉛微粒子が得られること
を見い出した。本発明は、かかる発見に基づき更に研究
を行った結果、完成するに至ったものである。
【0008】即ち、本発明の要旨は、(1) カルボン
酸亜鉛塩及びアルコールの混合液を加熱熟成して酸化亜
鉛前駆体を生成させ、前記前駆体を金属水酸化物及び/
又は水と反応して金属水酸化物を生成させる化合物と混
合した後、アルコールを留去し、焼成することを特徴と
する、平均粒子径が0.001〜1μmである酸化亜鉛
微粒子の製造方法、(2) 前駆体を生成させる際の温
度が30〜160℃であることを特徴とする前記(1)
記載の製造方法、(3) 前駆体と金属水酸化物及び/
又は水と反応して金属水酸化物を生成させる化合物とを
混合させる際の温度が−20〜50℃であることを特徴
とする前記(1)または(2)記載の製造方法、(4)
焼成する際の温度が500〜1000℃であることを
特徴とする前記(1)〜(3)いずれか記載の製造方
法、(5) 前記(1)〜(4)いずれか記載の方法に
より得られる酸化亜鉛微粒子、(6) 体積電気抵抗が
1×106 Ωcm以下であることを特徴とする前記
(5)記載の酸化亜鉛微粒子、(7) 前記(5)また
は(6)記載の酸化亜鉛微粒子を含有することを特徴と
する塗料、ならびに(8) 表面電気抵抗が1×1013
Ω/sq以下であることを特徴とする前記(7)記載の
塗料、に関する。
酸亜鉛塩及びアルコールの混合液を加熱熟成して酸化亜
鉛前駆体を生成させ、前記前駆体を金属水酸化物及び/
又は水と反応して金属水酸化物を生成させる化合物と混
合した後、アルコールを留去し、焼成することを特徴と
する、平均粒子径が0.001〜1μmである酸化亜鉛
微粒子の製造方法、(2) 前駆体を生成させる際の温
度が30〜160℃であることを特徴とする前記(1)
記載の製造方法、(3) 前駆体と金属水酸化物及び/
又は水と反応して金属水酸化物を生成させる化合物とを
混合させる際の温度が−20〜50℃であることを特徴
とする前記(1)または(2)記載の製造方法、(4)
焼成する際の温度が500〜1000℃であることを
特徴とする前記(1)〜(3)いずれか記載の製造方
法、(5) 前記(1)〜(4)いずれか記載の方法に
より得られる酸化亜鉛微粒子、(6) 体積電気抵抗が
1×106 Ωcm以下であることを特徴とする前記
(5)記載の酸化亜鉛微粒子、(7) 前記(5)また
は(6)記載の酸化亜鉛微粒子を含有することを特徴と
する塗料、ならびに(8) 表面電気抵抗が1×1013
Ω/sq以下であることを特徴とする前記(7)記載の
塗料、に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について詳細に説
明する。本発明の酸化亜鉛微粒子の製造方法は、カルボ
ン酸亜鉛塩及びアルコールの混合液を加熱熟成して酸化
亜鉛前駆体を生成させ、前記前駆体を金属水酸化物及び
/又は水と反応して金属水酸化物を生成させる化合物と
混合した後、アルコールを留去し、焼成することを特徴
とする方法である。
明する。本発明の酸化亜鉛微粒子の製造方法は、カルボ
ン酸亜鉛塩及びアルコールの混合液を加熱熟成して酸化
亜鉛前駆体を生成させ、前記前駆体を金属水酸化物及び
/又は水と反応して金属水酸化物を生成させる化合物と
混合した後、アルコールを留去し、焼成することを特徴
とする方法である。
【0010】まず、カルボン酸亜鉛塩及びアルコールの
混合液を加熱熟成して酸化亜鉛前駆体を生成させる工程
について説明する。
混合液を加熱熟成して酸化亜鉛前駆体を生成させる工程
について説明する。
【0011】本発明に使用されるカルボン酸亜鉛塩は、
特に限定されず、炭素数1〜20の飽和又は不飽和の脂
肪族カルボン酸亜鉛塩、炭素数7〜12の飽和又は不飽
和の炭素環式カルボン酸亜鉛塩、複素環式カルボン酸亜
鉛塩のいずれでも良い。これらの亜鉛塩は、水酸基、ス
ルホン基、カルボニル基等の官能基を有していても良
い。また、溶媒中でこれらのカルボン酸亜鉛塩が生成す
るように、対応するカルボン酸と亜鉛の水酸化物又は亜
鉛塩を使用しても良い。
特に限定されず、炭素数1〜20の飽和又は不飽和の脂
肪族カルボン酸亜鉛塩、炭素数7〜12の飽和又は不飽
和の炭素環式カルボン酸亜鉛塩、複素環式カルボン酸亜
鉛塩のいずれでも良い。これらの亜鉛塩は、水酸基、ス
ルホン基、カルボニル基等の官能基を有していても良
い。また、溶媒中でこれらのカルボン酸亜鉛塩が生成す
るように、対応するカルボン酸と亜鉛の水酸化物又は亜
鉛塩を使用しても良い。
【0012】従って、本発明に使用されるカルボン酸亜
鉛塩としては、例えば飽和脂肪族カルボン酸亜鉛塩とし
ては、ギ酸亜鉛、酢酸亜鉛、プロピオン酸亜鉛、酪酸亜
鉛、イソ酪酸亜鉛、吉草酸亜鉛、イソ吉草酸亜鉛、ピバ
ル酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、パルミ
チン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛等が挙げられる。不飽和
脂肪族カルボン酸亜鉛塩としては、アクリル酸亜鉛、プ
ロピオール酸亜鉛、メタクリル酸亜鉛、クロトン酸亜
鉛、イソクロトン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、エライジン
酸亜鉛、マレイン酸亜鉛、フマル酸亜鉛、シトラコン酸
亜鉛、メサコン酸亜鉛等が挙げられる。飽和炭素環式カ
ルボン酸亜鉛塩としては、ショウノウ酸亜鉛等が挙げら
れる。不飽和炭素環式カルボン酸亜鉛塩としては、安息
香酸亜鉛、フタル酸亜鉛、イソフタル酸亜鉛、テレフタ
ル酸亜鉛、ナフトエ酸亜鉛、トルイル酸亜鉛、ヒドロア
トロパ酸亜鉛、アトロパ酸亜鉛、ケイ皮酸亜鉛等が挙げ
られる。複素環式カルボン酸亜鉛塩としては、フロ酸亜
鉛、テノイル酸亜鉛、ニコチン酸亜鉛、イソニコチン酸
亜鉛等が挙げられる。官能基を有するカルボン酸亜鉛塩
としては、乳酸亜鉛、クエン酸亜鉛、フェノールスルホ
ン酸亜鉛、アセチルアセトン亜鉛等が、またはこれらの
混合物が挙げられる。これらの亜鉛塩は、水和物、非水
和物いずれも使用することができる。
鉛塩としては、例えば飽和脂肪族カルボン酸亜鉛塩とし
ては、ギ酸亜鉛、酢酸亜鉛、プロピオン酸亜鉛、酪酸亜
鉛、イソ酪酸亜鉛、吉草酸亜鉛、イソ吉草酸亜鉛、ピバ
ル酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、パルミ
チン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛等が挙げられる。不飽和
脂肪族カルボン酸亜鉛塩としては、アクリル酸亜鉛、プ
ロピオール酸亜鉛、メタクリル酸亜鉛、クロトン酸亜
鉛、イソクロトン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、エライジン
酸亜鉛、マレイン酸亜鉛、フマル酸亜鉛、シトラコン酸
亜鉛、メサコン酸亜鉛等が挙げられる。飽和炭素環式カ
ルボン酸亜鉛塩としては、ショウノウ酸亜鉛等が挙げら
れる。不飽和炭素環式カルボン酸亜鉛塩としては、安息
香酸亜鉛、フタル酸亜鉛、イソフタル酸亜鉛、テレフタ
ル酸亜鉛、ナフトエ酸亜鉛、トルイル酸亜鉛、ヒドロア
トロパ酸亜鉛、アトロパ酸亜鉛、ケイ皮酸亜鉛等が挙げ
られる。複素環式カルボン酸亜鉛塩としては、フロ酸亜
鉛、テノイル酸亜鉛、ニコチン酸亜鉛、イソニコチン酸
亜鉛等が挙げられる。官能基を有するカルボン酸亜鉛塩
としては、乳酸亜鉛、クエン酸亜鉛、フェノールスルホ
ン酸亜鉛、アセチルアセトン亜鉛等が、またはこれらの
混合物が挙げられる。これらの亜鉛塩は、水和物、非水
和物いずれも使用することができる。
【0013】本発明に使用されるアルコールは、特に限
定されないが、炭素数1〜10のアルコール、例えば、
メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロ
パノール、1−ブタノール、2−ブタノール、t−ブタ
ノール、1−ペンタノール、1−ヘキサノール等、又は
これらの混合物が挙げられ、これらのアルコール中に水
分が含まれていても良い。
定されないが、炭素数1〜10のアルコール、例えば、
メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロ
パノール、1−ブタノール、2−ブタノール、t−ブタ
ノール、1−ペンタノール、1−ヘキサノール等、又は
これらの混合物が挙げられ、これらのアルコール中に水
分が含まれていても良い。
【0014】カルボン酸亜鉛塩及びアルコールの混合液
を加熱熟成して酸化亜鉛前駆体を生成させる際の温度
は、前駆体を十分に生成させて、酸化亜鉛微粒子の生成
を促進するために、30℃以上、好ましくは50℃以
上、さらに好ましくは60℃以上であることが望まし
く、設備上の負荷を軽減するために、160℃以下、好
ましくは120℃以下、さらに好ましくは100℃以下
であることが望ましい。
を加熱熟成して酸化亜鉛前駆体を生成させる際の温度
は、前駆体を十分に生成させて、酸化亜鉛微粒子の生成
を促進するために、30℃以上、好ましくは50℃以
上、さらに好ましくは60℃以上であることが望まし
く、設備上の負荷を軽減するために、160℃以下、好
ましくは120℃以下、さらに好ましくは100℃以下
であることが望ましい。
【0015】加熱熟成させる時間は温度等によっても異
なるが、通常5分〜5時間程度であることが好ましい。
また加熱熟成時のカルボン酸亜鉛塩の濃度は、加熱熟成
温度でのアルコールに対する溶解度以下であることが好
ましく、具体的には、0.001〜10モル/リットル
が好ましく、さらに好ましくは0.01〜1モル/リッ
トルである。
なるが、通常5分〜5時間程度であることが好ましい。
また加熱熟成時のカルボン酸亜鉛塩の濃度は、加熱熟成
温度でのアルコールに対する溶解度以下であることが好
ましく、具体的には、0.001〜10モル/リットル
が好ましく、さらに好ましくは0.01〜1モル/リッ
トルである。
【0016】次いで、得られた酸化亜鉛前駆体と金属水
酸化物とを混合させる工程について説明する。
酸化物とを混合させる工程について説明する。
【0017】本発明において、金属水酸化物は、特に限
定されないが、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化
アルミニウム、水酸化セリウム等、又はこれらの混合物
が用いられる。なかでも、溶解性の点から、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムが好ましい。また、水と反応し
て金属水酸化物を生成させる化合物、例えば、酸化マグ
ネシウム、酸化カルシウム等を使用することも可能であ
る。これらの金属水酸化物や水と反応して金属水酸化物
を生成させる化合物は、粉末のまま酸化亜鉛前駆体と混
合しても、また前記アルコールに溶解させて混合しても
良い。
定されないが、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化
アルミニウム、水酸化セリウム等、又はこれらの混合物
が用いられる。なかでも、溶解性の点から、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムが好ましい。また、水と反応し
て金属水酸化物を生成させる化合物、例えば、酸化マグ
ネシウム、酸化カルシウム等を使用することも可能であ
る。これらの金属水酸化物や水と反応して金属水酸化物
を生成させる化合物は、粉末のまま酸化亜鉛前駆体と混
合しても、また前記アルコールに溶解させて混合しても
良い。
【0018】前記金属水酸化物及び/又は水と反応して
金属水酸化物を生成させる化合物の使用量は、カルボン
酸亜鉛塩から酸化亜鉛への転化率の観点から、カルボン
酸亜鉛塩100モルに対して5モル以上、好ましくは1
0モル以上であることが望ましく、反応後の純度の観点
から、カルボン酸亜鉛塩100モルに対して200モル
以下、好ましくは150モル以下であることが望まし
い。
金属水酸化物を生成させる化合物の使用量は、カルボン
酸亜鉛塩から酸化亜鉛への転化率の観点から、カルボン
酸亜鉛塩100モルに対して5モル以上、好ましくは1
0モル以上であることが望ましく、反応後の純度の観点
から、カルボン酸亜鉛塩100モルに対して200モル
以下、好ましくは150モル以下であることが望まし
い。
【0019】また、得られる酸化亜鉛微粒子の導電性を
さらに向上させる目的で、金属水酸化物及び/又は水と
反応して金属水酸化物を生成させる化合物を混合する前
及び/又は混合後に、アルミニウム等の3価以上の金属
を塩、酸化物などの形態で液中に添加しても良い。
さらに向上させる目的で、金属水酸化物及び/又は水と
反応して金属水酸化物を生成させる化合物を混合する前
及び/又は混合後に、アルミニウム等の3価以上の金属
を塩、酸化物などの形態で液中に添加しても良い。
【0020】前駆体と金属水酸化物及び/又は水と反応
して金属水酸化物を生成させる化合物とを混合させる際
の温度は、前駆体の加水分解による酸化亜鉛微粒子の生
成を促進させるために、−20℃以上、好ましくは0℃
以上、さらに好ましくは10℃以上であることが望まし
く、生成した酸化亜鉛微粒子の凝集を抑制するために、
50℃以下、好ましくは40℃以下、さらに好ましくは
30℃以下であることが望ましい。
して金属水酸化物を生成させる化合物とを混合させる際
の温度は、前駆体の加水分解による酸化亜鉛微粒子の生
成を促進させるために、−20℃以上、好ましくは0℃
以上、さらに好ましくは10℃以上であることが望まし
く、生成した酸化亜鉛微粒子の凝集を抑制するために、
50℃以下、好ましくは40℃以下、さらに好ましくは
30℃以下であることが望ましい。
【0021】前駆体と金属水酸化物及び/又は水と反応
して金属水酸化物を生成させる化合物とを混合させる際
の時間は、温度等によっても異なるが、通常5分〜5時
間程度が好ましい。
して金属水酸化物を生成させる化合物とを混合させる際
の時間は、温度等によっても異なるが、通常5分〜5時
間程度が好ましい。
【0022】次いで、焼成する工程について説明する。
前駆体と金属水酸化物及び/又は水と反応して金属水酸
化物を生成させる化合物とを混合させて得られる酸化亜
鉛微粒子は、加熱及び/又は減圧操作により溶媒である
アルコールを留去させて粉末とした後、焼成を行う。
前駆体と金属水酸化物及び/又は水と反応して金属水酸
化物を生成させる化合物とを混合させて得られる酸化亜
鉛微粒子は、加熱及び/又は減圧操作により溶媒である
アルコールを留去させて粉末とした後、焼成を行う。
【0023】この場合焼成雰囲気は特に限定されず、空
気雰囲気中、窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気中及
び水素や炭素共存下等の還元性雰囲気中、いずれも可能
である。
気雰囲気中、窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気中及
び水素や炭素共存下等の還元性雰囲気中、いずれも可能
である。
【0024】焼成温度は、十分な焼成の効果(導電性の
向上)を得るために、500℃以上、好ましくは600
℃以上、さらに好ましくは700℃以上であることが望
ましく、得られる酸化亜鉛微粒子の凝集を抑制するため
に、1000℃以下、好ましくは900℃以下、さらに
好ましくは800℃以下であることが望ましい。特に5
00℃よりも低い温度条件下で焼成した場合には、格子
欠陥の生成が不十分であり好ましくない。焼成時間は、
十分な焼成の効果(導電性の向上)を得るために、10
分以上、好ましくは30分以上、さらに好ましくは1時
間以上であることが望ましく、得られる酸化亜鉛微粒子
の凝集を抑制するために、10時間以下、好ましくは5
時間以下、さらに好ましくは3時間以下であることが望
ましい。
向上)を得るために、500℃以上、好ましくは600
℃以上、さらに好ましくは700℃以上であることが望
ましく、得られる酸化亜鉛微粒子の凝集を抑制するため
に、1000℃以下、好ましくは900℃以下、さらに
好ましくは800℃以下であることが望ましい。特に5
00℃よりも低い温度条件下で焼成した場合には、格子
欠陥の生成が不十分であり好ましくない。焼成時間は、
十分な焼成の効果(導電性の向上)を得るために、10
分以上、好ましくは30分以上、さらに好ましくは1時
間以上であることが望ましく、得られる酸化亜鉛微粒子
の凝集を抑制するために、10時間以下、好ましくは5
時間以下、さらに好ましくは3時間以下であることが望
ましい。
【0025】このようにして得られる本発明の酸化亜鉛
微粒子の形状は、球状または米粒状であり、その平均粒
子径は、塗料等への分散のし易さの観点から、0.00
1μm以上、好ましくは0.01μm以上であることが
望ましく、塗膜の導電性の観点から、1μm以下、好ま
しくは0.1μm以下であることが望ましい。ここで、
本発明の酸化亜鉛微粒子の平均粒子径は、例えば、光散
乱式の粒度分布測定機を用いて測定することができる。
微粒子の形状は、球状または米粒状であり、その平均粒
子径は、塗料等への分散のし易さの観点から、0.00
1μm以上、好ましくは0.01μm以上であることが
望ましく、塗膜の導電性の観点から、1μm以下、好ま
しくは0.1μm以下であることが望ましい。ここで、
本発明の酸化亜鉛微粒子の平均粒子径は、例えば、光散
乱式の粒度分布測定機を用いて測定することができる。
【0026】本発明の酸化亜鉛微粒子の導電性は、例え
ば、体積電気抵抗の測定によりその定量化が可能であ
る。本発明の酸化亜鉛微粒子の体積電気抵抗は、帯電防
止性の観点から、1×106 Ωcm以下、好ましくは1
×105 Ωcm以下、さらに好ましくは1×104 Ωc
m以下であることが望ましい。このような体積電気抵抗
による評価は、具体的には後述の実施例で示すように1
00kg/cm2 以上の圧力で酸化亜鉛微粒子を圧密化
して直流電源印加後の電気抵抗を測定することにより行
われる。
ば、体積電気抵抗の測定によりその定量化が可能であ
る。本発明の酸化亜鉛微粒子の体積電気抵抗は、帯電防
止性の観点から、1×106 Ωcm以下、好ましくは1
×105 Ωcm以下、さらに好ましくは1×104 Ωc
m以下であることが望ましい。このような体積電気抵抗
による評価は、具体的には後述の実施例で示すように1
00kg/cm2 以上の圧力で酸化亜鉛微粒子を圧密化
して直流電源印加後の電気抵抗を測定することにより行
われる。
【0027】本発明の酸化亜鉛微粒子は、導電性に優れ
ていることから、帯電すると不具合を生じる用途に使用
されるプラスチックス等に利用することができる。特に
本発明の酸化亜鉛微粒子を含有する塗料は、白色であり
ながら、プラスチックス等の基体の帯電を防止すること
が出来る。
ていることから、帯電すると不具合を生じる用途に使用
されるプラスチックス等に利用することができる。特に
本発明の酸化亜鉛微粒子を含有する塗料は、白色であり
ながら、プラスチックス等の基体の帯電を防止すること
が出来る。
【0028】本発明の酸化亜鉛微粒子を含有する塗料
は、該酸化亜鉛微粒子と樹脂バインダーとを混合機を用
いて混合することにより調製することができる。
は、該酸化亜鉛微粒子と樹脂バインダーとを混合機を用
いて混合することにより調製することができる。
【0029】本発明における樹脂バインダーとしては、
通常塗料用樹脂として使用されているものが使用でき、
特に限定されず、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、UV硬化樹
脂等が挙げられる。
通常塗料用樹脂として使用されているものが使用でき、
特に限定されず、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、UV硬化樹
脂等が挙げられる。
【0030】本発明の塗料における酸化亜鉛微粒子の添
加量は、樹脂バインダー100重量部に対して、1〜2
00重量部、好ましくは10〜100重量部であること
が望ましい。本発明においては、さらに、顔料、溶剤、
可塑剤、分散剤等の公知の各種添加剤を加えてもよい。
加量は、樹脂バインダー100重量部に対して、1〜2
00重量部、好ましくは10〜100重量部であること
が望ましい。本発明においては、さらに、顔料、溶剤、
可塑剤、分散剤等の公知の各種添加剤を加えてもよい。
【0031】本発明の酸化亜鉛微粒子と前記樹脂バイン
ダーとを混合する際に使用される混合機としては、通
常、塗料用混合機として使用されているものであれば特
に限定されず、例えば、ペイントシェーカー、ホモミキ
サー、サンドミル等が挙げられる。
ダーとを混合する際に使用される混合機としては、通
常、塗料用混合機として使用されているものであれば特
に限定されず、例えば、ペイントシェーカー、ホモミキ
サー、サンドミル等が挙げられる。
【0032】本発明の酸化亜鉛微粒子を含有する塗料の
導電性は、例えば、表面電気抵抗の測定によりその定量
化が可能である。本発明の酸化亜鉛微粒子を含有する塗
料の表面電気抵抗は帯電防止性の観点から、1×1013
Ω/sq以下、好ましくは1×1011Ω/sq以下、さ
らに好ましくは1×109 Ω/sq以下であることが望
ましい。このような表面電気抵抗による評価は、具体的
にはプラスチック等の基体に塗料を塗布して直流電源印
加後の電気抵抗を測定することにより行われる。
導電性は、例えば、表面電気抵抗の測定によりその定量
化が可能である。本発明の酸化亜鉛微粒子を含有する塗
料の表面電気抵抗は帯電防止性の観点から、1×1013
Ω/sq以下、好ましくは1×1011Ω/sq以下、さ
らに好ましくは1×109 Ω/sq以下であることが望
ましい。このような表面電気抵抗による評価は、具体的
にはプラスチック等の基体に塗料を塗布して直流電源印
加後の電気抵抗を測定することにより行われる。
【0033】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例等によりな
んら限定されるものではない。
に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例等によりな
んら限定されるものではない。
【0034】実施例1 酢酸亜鉛2水和物(和光純薬工業(株)製特級試薬)2
19g及びエタノール(和光純薬工業(株)製特級試
薬)を混合して10リットルとし、原料液とした(即
ち、当該原料液の酢酸亜鉛の濃度は0.1mol/リッ
トルである)。この原料液を78℃に昇温、保持し、2
リットル/時間の速度で3時間留出させ、4リットルの
前駆体溶液を得た。続いて当該前駆体溶液を30℃迄冷
却した後、水酸化ナトリウム56g(和光純薬工業
(株)製特級試薬)を含有する6リットルのエタノール
を300ml/分の速度で加えた(即ち、水酸化ナトリ
ウムの添加量は酢酸亜鉛100モルに対して140モル
である)。得られたコロイドは透明ないし半透明で、凝
集による沈殿は24時間の間認められなかった。得られ
た粒子を、200℃で真空乾燥してアルコールを留去し
た後、空気雰囲気下800℃で1時間焼成して、酸化亜
鉛微粒子(白色粉末)80gを得た。光散乱式粒度分布
測定機(LA−700型、(株)堀場製作所製)により
測定した酸化亜鉛微粒子の平均粒子径は0.27μmで
あった。さらに得られた酸化亜鉛微粒子を300kg/
cm2 で圧密化し円盤状に成形した後、100Vで印加
してから30秒後の体積電気抵抗を高抵抗測定器(R8
340A型、アドバンテスト製)により測定したとこ
ろ、2×105 Ωcmであった。
19g及びエタノール(和光純薬工業(株)製特級試
薬)を混合して10リットルとし、原料液とした(即
ち、当該原料液の酢酸亜鉛の濃度は0.1mol/リッ
トルである)。この原料液を78℃に昇温、保持し、2
リットル/時間の速度で3時間留出させ、4リットルの
前駆体溶液を得た。続いて当該前駆体溶液を30℃迄冷
却した後、水酸化ナトリウム56g(和光純薬工業
(株)製特級試薬)を含有する6リットルのエタノール
を300ml/分の速度で加えた(即ち、水酸化ナトリ
ウムの添加量は酢酸亜鉛100モルに対して140モル
である)。得られたコロイドは透明ないし半透明で、凝
集による沈殿は24時間の間認められなかった。得られ
た粒子を、200℃で真空乾燥してアルコールを留去し
た後、空気雰囲気下800℃で1時間焼成して、酸化亜
鉛微粒子(白色粉末)80gを得た。光散乱式粒度分布
測定機(LA−700型、(株)堀場製作所製)により
測定した酸化亜鉛微粒子の平均粒子径は0.27μmで
あった。さらに得られた酸化亜鉛微粒子を300kg/
cm2 で圧密化し円盤状に成形した後、100Vで印加
してから30秒後の体積電気抵抗を高抵抗測定器(R8
340A型、アドバンテスト製)により測定したとこ
ろ、2×105 Ωcmであった。
【0035】実施例2 実施例1で得られた酸化亜鉛微粒子30.0gを、ポリ
アミド樹脂73.5gと混合し、透明板に塗布したとこ
ろ、白色の塗膜が得られた。塗料の表面電気抵抗を抵抗
測定機(ハイレジスタンスメータ4339A、ヒューレ
ットパッカード製)により測定したところ、9×1012
Ω/sqであった。
アミド樹脂73.5gと混合し、透明板に塗布したとこ
ろ、白色の塗膜が得られた。塗料の表面電気抵抗を抵抗
測定機(ハイレジスタンスメータ4339A、ヒューレ
ットパッカード製)により測定したところ、9×1012
Ω/sqであった。
【0036】実施例3 プロピオン酸亜鉛(片山化学工業(株)製1級試薬)2
1.2g及び1−プロパノール(和光純薬工業(株)製
特級試薬)を混合して1000mlとし、原料液とした
(即ち、当該原料液のプロピオン酸亜鉛の濃度は0.1
mol/リットルである)。この原料液を94℃に昇
温、保持し、200ml/時間の速度で3時間留出さ
せ、400mlの前駆体溶液を得た。続いて当該前駆体
溶液を0℃迄冷却した後、0.5mol/リットルの水
酸化カリウムのエタノール溶液(和光純薬工業(株)製
容量分析用試薬)300mlを30ml/分の速度で加
えた(即ち、水酸化カリウムの添加量はプロピオン酸亜
鉛100モルに対して150モルである)。得られたコ
ロイドは透明ないし半透明で、凝集による沈殿は24時
間の間認められなかった。得られた粒子を、200℃で
真空乾燥してアルコールを留去した後、空気雰囲気下7
00℃で1時間焼成して、酸化亜鉛微粒子(白色粉末)
8gを得た。実施例1と同様にして測定した酸化亜鉛微
粒子の平均粒子径は0.25μm、体積電気抵抗は5×
105 Ωcmであった。
1.2g及び1−プロパノール(和光純薬工業(株)製
特級試薬)を混合して1000mlとし、原料液とした
(即ち、当該原料液のプロピオン酸亜鉛の濃度は0.1
mol/リットルである)。この原料液を94℃に昇
温、保持し、200ml/時間の速度で3時間留出さ
せ、400mlの前駆体溶液を得た。続いて当該前駆体
溶液を0℃迄冷却した後、0.5mol/リットルの水
酸化カリウムのエタノール溶液(和光純薬工業(株)製
容量分析用試薬)300mlを30ml/分の速度で加
えた(即ち、水酸化カリウムの添加量はプロピオン酸亜
鉛100モルに対して150モルである)。得られたコ
ロイドは透明ないし半透明で、凝集による沈殿は24時
間の間認められなかった。得られた粒子を、200℃で
真空乾燥してアルコールを留去した後、空気雰囲気下7
00℃で1時間焼成して、酸化亜鉛微粒子(白色粉末)
8gを得た。実施例1と同様にして測定した酸化亜鉛微
粒子の平均粒子径は0.25μm、体積電気抵抗は5×
105 Ωcmであった。
【0037】実施例4 実施例3で得られた酸化亜鉛微粒子30.0gを、ポリ
アミド樹脂73.5gと混合し、透明板に塗布したとこ
ろ、白色の塗膜が得られた。塗料の表面電気抵抗を抵抗
測定機(ハイレジスタンスメータ4339A、ヒューレ
ットパッカード製)により測定したところ、1×1013
Ω/sqであった。
アミド樹脂73.5gと混合し、透明板に塗布したとこ
ろ、白色の塗膜が得られた。塗料の表面電気抵抗を抵抗
測定機(ハイレジスタンスメータ4339A、ヒューレ
ットパッカード製)により測定したところ、1×1013
Ω/sqであった。
【0038】実施例5 乳酸亜鉛3水和物(片山化学工業(株)製1級試薬)2
9.8g及び1−ヘキサノール(和光純薬工業(株)製
特級試薬)を混合して1000mlとし、原料液とした
(即ち、当該原料液の酢酸亜鉛の濃度は0.1mol/
リットルである)。この原料液を158℃に昇温、保持
し、200ml/時間の速度で3時間留出させ、400
mlの前駆体溶液を得た。続いて当該前駆体溶液を0℃
迄冷却した後、0.5mol/リットルの水酸化カリウ
ムのエタノール溶液(和光純薬工業(株)製容量分析用
試薬)300mlを30ml/分の速度で加えた(即
ち、水酸化カリウムの添加量は乳酸亜鉛100モルに対
して150モルである)。得られたコロイドは透明ない
し半透明で、凝集による沈殿は24時間の間認められな
かった。得られた粒子を、200℃で真空乾燥してアル
コールを留去した後、空気雰囲気下600℃で1時間焼
成して、酸化亜鉛微粒子(白色粉末)8gを得た。実施
例1と同様にして測定した酸化亜鉛微粒子の平均粒子径
は0.25μm、体積電気抵抗は7×105 Ωcmであ
った。
9.8g及び1−ヘキサノール(和光純薬工業(株)製
特級試薬)を混合して1000mlとし、原料液とした
(即ち、当該原料液の酢酸亜鉛の濃度は0.1mol/
リットルである)。この原料液を158℃に昇温、保持
し、200ml/時間の速度で3時間留出させ、400
mlの前駆体溶液を得た。続いて当該前駆体溶液を0℃
迄冷却した後、0.5mol/リットルの水酸化カリウ
ムのエタノール溶液(和光純薬工業(株)製容量分析用
試薬)300mlを30ml/分の速度で加えた(即
ち、水酸化カリウムの添加量は乳酸亜鉛100モルに対
して150モルである)。得られたコロイドは透明ない
し半透明で、凝集による沈殿は24時間の間認められな
かった。得られた粒子を、200℃で真空乾燥してアル
コールを留去した後、空気雰囲気下600℃で1時間焼
成して、酸化亜鉛微粒子(白色粉末)8gを得た。実施
例1と同様にして測定した酸化亜鉛微粒子の平均粒子径
は0.25μm、体積電気抵抗は7×105 Ωcmであ
った。
【0039】実施例6 実施例5で得られた酸化亜鉛微粒子30.0gを、ポリ
アミド樹脂73.5gと混合し、透明板に塗布したとこ
ろ、白色の塗膜が得られた。塗料の表面電気抵抗を抵抗
測定機(ハイレジスタンスメータ4339A、ヒューレ
ットパッカード製)により測定したところ、1×1013
Ω/sqであった。
アミド樹脂73.5gと混合し、透明板に塗布したとこ
ろ、白色の塗膜が得られた。塗料の表面電気抵抗を抵抗
測定機(ハイレジスタンスメータ4339A、ヒューレ
ットパッカード製)により測定したところ、1×1013
Ω/sqであった。
【0040】実施例7 焼成温度を500℃とした以外は、実施例1と同様の方
法で酸化亜鉛微粒子を合成した。実施例1と同様にして
測定した酸化亜鉛微粒子の平均粒子径は0.25μm、
体積電気抵抗は3×105 Ωcmであった。
法で酸化亜鉛微粒子を合成した。実施例1と同様にして
測定した酸化亜鉛微粒子の平均粒子径は0.25μm、
体積電気抵抗は3×105 Ωcmであった。
【0041】実施例8 実施例7で得られた酸化亜鉛微粒子30.0gを、ポリ
アミド樹脂73.5gと混合し、透明板に塗布したとこ
ろ、白色の塗膜が得られた。塗料の表面電気抵抗を抵抗
測定機(ハイレジスタンスメータ4339A、ヒューレ
ットパッカード製)により測定したところ、9×1012
Ω/sqであった。
アミド樹脂73.5gと混合し、透明板に塗布したとこ
ろ、白色の塗膜が得られた。塗料の表面電気抵抗を抵抗
測定機(ハイレジスタンスメータ4339A、ヒューレ
ットパッカード製)により測定したところ、9×1012
Ω/sqであった。
【0042】実施例9 焼成温度を1000℃とした以外は、実施例1と同様の
方法で酸化亜鉛微粒子を合成した。実施例1と同様にし
て測定した酸化亜鉛微粒子の平均粒子径は0.98μ
m、体積電気抵抗は1×106 Ωcmであった。
方法で酸化亜鉛微粒子を合成した。実施例1と同様にし
て測定した酸化亜鉛微粒子の平均粒子径は0.98μ
m、体積電気抵抗は1×106 Ωcmであった。
【0043】実施例10 実施例9で得られた酸化亜鉛微粒子30.0gを、ポリ
アミド樹脂73.5gと混合し、透明板に塗布したとこ
ろ、白色の塗膜が得られた。塗料の表面電気抵抗を抵抗
測定機(ハイレジスタンスメータ4339A、ヒューレ
ットパッカード製)により測定したところ、2×1013
Ω/sqであった。
アミド樹脂73.5gと混合し、透明板に塗布したとこ
ろ、白色の塗膜が得られた。塗料の表面電気抵抗を抵抗
測定機(ハイレジスタンスメータ4339A、ヒューレ
ットパッカード製)により測定したところ、2×1013
Ω/sqであった。
【0044】比較例1 酢酸亜鉛2水和物とエタノールとの混合液の加熱熟成を
行わずに、実施例1と同様の方法で水酸化ナトリウムの
エタノール溶液を混合した。得られたスラリーは白濁し
ており、固形分は酢酸亜鉛であった。
行わずに、実施例1と同様の方法で水酸化ナトリウムの
エタノール溶液を混合した。得られたスラリーは白濁し
ており、固形分は酢酸亜鉛であった。
【0045】比較例2 実施例1と同様の方法で得られた酸化亜鉛微粒子の粉末
の焼成前の体積電気抵抗を測定したところ、5×107
Ωcmであった。
の焼成前の体積電気抵抗を測定したところ、5×107
Ωcmであった。
【0046】比較例3 エタノールの代わりに水を使用したこと以外は、実施例
1と同様の方法で酸化亜鉛微粒子を合成した。得られた
スラリーは白濁しており、凝集により1時間後に沈殿が
認められた。透過型電子顕微鏡を用いて観察した結果、
板状粒子であり、平均粒子径は0.2μmであった。得
られた粒子を、200℃で真空乾燥してアルコールを留
去した後、空気雰囲気下800℃で1時間焼成して、酸
化亜鉛微粒子(白色粉末)を得た。得られた酸化亜鉛微
粒子の体積電気抵抗を実施例1と同様の方法により測定
したところ、5×106 Ωcmであった。
1と同様の方法で酸化亜鉛微粒子を合成した。得られた
スラリーは白濁しており、凝集により1時間後に沈殿が
認められた。透過型電子顕微鏡を用いて観察した結果、
板状粒子であり、平均粒子径は0.2μmであった。得
られた粒子を、200℃で真空乾燥してアルコールを留
去した後、空気雰囲気下800℃で1時間焼成して、酸
化亜鉛微粒子(白色粉末)を得た。得られた酸化亜鉛微
粒子の体積電気抵抗を実施例1と同様の方法により測定
したところ、5×106 Ωcmであった。
【0047】
【発明の効果】本発明により導電性に優れた酸化亜鉛微
粒子、及びかかる酸化亜鉛微粒子を含有する塗料を提供
することが可能となった。
粒子、及びかかる酸化亜鉛微粒子を含有する塗料を提供
することが可能となった。
Claims (8)
- 【請求項1】 カルボン酸亜鉛塩及びアルコールの混合
液を加熱熟成して酸化亜鉛前駆体を生成させ、前記前駆
体を金属水酸化物及び/又は水と反応して金属水酸化物
を生成させる化合物と混合した後、アルコールを留去
し、焼成することを特徴とする、平均粒子径が0.00
1〜1μmである酸化亜鉛微粒子の製造方法。 - 【請求項2】 前駆体を生成させる際の温度が30〜1
60℃であることを特徴とする請求項1記載の製造方
法。 - 【請求項3】 前駆体と金属水酸化物及び/又は水と反
応して金属水酸化物を生成させる化合物とを混合させる
際の温度が−20〜50℃であることを特徴とする請求
項1または2記載の製造方法。 - 【請求項4】 焼成する際の温度が500〜1000℃
であることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の製
造方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載の方法により
得られる酸化亜鉛微粒子。 - 【請求項6】 体積電気抵抗が1×106 Ωcm以下で
あることを特徴とする請求項5記載の酸化亜鉛微粒子。 - 【請求項7】 請求項5または6記載の酸化亜鉛微粒子
を含有することを特徴とする塗料。 - 【請求項8】 表面電気抵抗が1×1013Ω/sq以下
であることを特徴とする請求項7記載の塗料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6180697A JPH10236822A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 酸化亜鉛微粒子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6180697A JPH10236822A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 酸化亜鉛微粒子及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10236822A true JPH10236822A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=13181713
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6180697A Pending JPH10236822A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 酸化亜鉛微粒子及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10236822A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004058645A1 (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-15 | Cf High Tech Co., Ltd. | 導電性酸化亜鉛粉末およびその製法、並びに導電性組成物 |
| JP2008280202A (ja) * | 2007-05-09 | 2008-11-20 | Kaneka Corp | 表面修飾酸化亜鉛微粒子 |
| US9242125B2 (en) | 2005-07-21 | 2016-01-26 | Coglate-Palmolive Company | Oral composition containing non-aggregated zinc nanoparticles |
| CN116713170A (zh) * | 2023-06-09 | 2023-09-08 | 南京邮电大学 | 一种多孔ZnO薄膜的制备方法 |
-
1997
- 1997-02-27 JP JP6180697A patent/JPH10236822A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004058645A1 (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-15 | Cf High Tech Co., Ltd. | 導電性酸化亜鉛粉末およびその製法、並びに導電性組成物 |
| US7378152B2 (en) | 2002-12-25 | 2008-05-27 | Cf High Tech Co., Ltd. | Electroconductive zinc oxide powder and method for production thereof, and electroconducitve composition |
| US9242125B2 (en) | 2005-07-21 | 2016-01-26 | Coglate-Palmolive Company | Oral composition containing non-aggregated zinc nanoparticles |
| JP2008280202A (ja) * | 2007-05-09 | 2008-11-20 | Kaneka Corp | 表面修飾酸化亜鉛微粒子 |
| CN116713170A (zh) * | 2023-06-09 | 2023-09-08 | 南京邮电大学 | 一种多孔ZnO薄膜的制备方法 |
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