JPH10237166A - 脂肪族ポリエステルエラストマーおよびその製造方法 - Google Patents
脂肪族ポリエステルエラストマーおよびその製造方法Info
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- JPH10237166A JPH10237166A JP5837397A JP5837397A JPH10237166A JP H10237166 A JPH10237166 A JP H10237166A JP 5837397 A JP5837397 A JP 5837397A JP 5837397 A JP5837397 A JP 5837397A JP H10237166 A JPH10237166 A JP H10237166A
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- Japan
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- aliphatic polyester
- polyester elastomer
- hard segment
- segment
- soft segment
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- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 成形加工性、柔軟性、耐衝撃性および生分解
性を有する低融点の脂肪族ポリエステルエラストマーを
提供すること 【解決手段】 ポリエステルエラストマーを構成するハ
ードセグメント(A)およびソフトセグメント(B)が
異なる脂肪族ポリエステルからなることを特徴とする脂
肪族ポリエステルエラストマーおよびその製造方法
性を有する低融点の脂肪族ポリエステルエラストマーを
提供すること 【解決手段】 ポリエステルエラストマーを構成するハ
ードセグメント(A)およびソフトセグメント(B)が
異なる脂肪族ポリエステルからなることを特徴とする脂
肪族ポリエステルエラストマーおよびその製造方法
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低融点で、成形加
工性、柔軟性、耐衝撃性を有する脂肪族ポリエステルエ
ラストマーに関する。更に詳しくは、ハードセグメン
ト、ソフトセグメント共に脂肪族ポリエステルからな
り、低融点で加工性に優れ、ホース、チューブ、ベル
ト、コネクター、タンク、ソケット、コード被覆、バン
パー等の外装、天井部等の内装等の自動車部品に好まし
く用いられる脂肪族ポリエステルエラストマーおよびそ
の製造方法に関する。
工性、柔軟性、耐衝撃性を有する脂肪族ポリエステルエ
ラストマーに関する。更に詳しくは、ハードセグメン
ト、ソフトセグメント共に脂肪族ポリエステルからな
り、低融点で加工性に優れ、ホース、チューブ、ベル
ト、コネクター、タンク、ソケット、コード被覆、バン
パー等の外装、天井部等の内装等の自動車部品に好まし
く用いられる脂肪族ポリエステルエラストマーおよびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルエラストマー、特に芳香族
ポリエステルをハードセグメントとし、脂肪族ポリエス
テルをソフトセグメントに有するタイプのものは、耐熱
性、耐油性、耐候性、耐摩耗性等に優れたエラストマー
材料として自動車部品等に用いられている。しかしなが
ら、硬度が高いことにより、成形加工性、柔軟性、耐衝
撃性等を必要とされるバンパーや天井内装部等には使用
されることが殆ど無かった。 通常のポリオレフィン、
ポリスチレン系等のエラストマーであれば、ソフトセグ
メントの割合を増加させることで硬度を低く調整するこ
とが可能である。一方、前述のポリエステルエラストマ
ーの場合、ソフトセグメントの脂肪族ポリエステルの割
合が50wt%を上回るとソフトセグメントの結晶化が
起こり、硬度を低くしたり、耐衝撃性を向上させるには
至らなかった。
ポリエステルをハードセグメントとし、脂肪族ポリエス
テルをソフトセグメントに有するタイプのものは、耐熱
性、耐油性、耐候性、耐摩耗性等に優れたエラストマー
材料として自動車部品等に用いられている。しかしなが
ら、硬度が高いことにより、成形加工性、柔軟性、耐衝
撃性等を必要とされるバンパーや天井内装部等には使用
されることが殆ど無かった。 通常のポリオレフィン、
ポリスチレン系等のエラストマーであれば、ソフトセグ
メントの割合を増加させることで硬度を低く調整するこ
とが可能である。一方、前述のポリエステルエラストマ
ーの場合、ソフトセグメントの脂肪族ポリエステルの割
合が50wt%を上回るとソフトセグメントの結晶化が
起こり、硬度を低くしたり、耐衝撃性を向上させるには
至らなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、成形
加工性、柔軟性、耐衝撃性、生分解性を有する低融点の
脂肪族ポリエステルエラストマーを提供することにあ
る。
加工性、柔軟性、耐衝撃性、生分解性を有する低融点の
脂肪族ポリエステルエラストマーを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題の解決のため鋭意検討した結果、ポリエステルエラス
トマーを構成するハードセグメント(A)およびソフト
セグメント(B)が異なる脂肪族ポリエステルからなる
脂肪族ポリエステルエラストマーがかかる課題を解決し
うることを見い出し、本発明を完成するに至った。すな
わち本発明は、ポリエステルエラストマーを構成するハ
ードセグメント(A)およびソフトセグメント(B)が
異なる脂肪族ポリエステルからなる脂肪族ポリエステル
エラストマーを提供する。本発明は、前記発明の脂肪族
ポリエステルエラストマーにさらに、ハードセグメント
(A)とソフトセグメント(B)との重量比(A/B)
が55/45から95/5の範囲にあり、融点が90℃か
ら200℃の範囲にあるという条件を具備した脂肪族ポ
リエステルエラストマーを提供する。また、前記発明に
加え平均ブロック鎖長が1,000から10,000の
範囲にあるハードセグメント(A)と平均ブロック鎖長
が500から5,000の範囲にあるソフトセグメント
(B)からなり、数平均分子量が40,000から20
0,000の範囲にある脂肪族ポリエステルエラストマ
ーを提供する。本発明は、前記ポリエステルエラストマ
ーがさらに示差走査熱量測定(DSC)で90℃から2
00℃の間に一つの吸熱ピークを有する脂肪族ポリエス
テルエラストマーを提供する。
題の解決のため鋭意検討した結果、ポリエステルエラス
トマーを構成するハードセグメント(A)およびソフト
セグメント(B)が異なる脂肪族ポリエステルからなる
脂肪族ポリエステルエラストマーがかかる課題を解決し
うることを見い出し、本発明を完成するに至った。すな
わち本発明は、ポリエステルエラストマーを構成するハ
ードセグメント(A)およびソフトセグメント(B)が
異なる脂肪族ポリエステルからなる脂肪族ポリエステル
エラストマーを提供する。本発明は、前記発明の脂肪族
ポリエステルエラストマーにさらに、ハードセグメント
(A)とソフトセグメント(B)との重量比(A/B)
が55/45から95/5の範囲にあり、融点が90℃か
ら200℃の範囲にあるという条件を具備した脂肪族ポ
リエステルエラストマーを提供する。また、前記発明に
加え平均ブロック鎖長が1,000から10,000の
範囲にあるハードセグメント(A)と平均ブロック鎖長
が500から5,000の範囲にあるソフトセグメント
(B)からなり、数平均分子量が40,000から20
0,000の範囲にある脂肪族ポリエステルエラストマ
ーを提供する。本発明は、前記ポリエステルエラストマ
ーがさらに示差走査熱量測定(DSC)で90℃から2
00℃の間に一つの吸熱ピークを有する脂肪族ポリエス
テルエラストマーを提供する。
【0005】また、本発明はハードセグメント(A)を
構成する脂肪族ポリエステルとソフトセグメント(B)
を構成する脂肪族ポリエステルまたはそれを構成する単
量体とを溶融状態で反応させることを特徴とする前記脂
肪族ポリエステルエラストマーの製造方法を提供する。
さらに、前記製造方法の発明においてハードセグメント
(A)を構成する脂肪族ポリエステルの融点が100℃
から200℃の範囲にあり、ソフトセグメント(B)を
構成する脂肪族ポリエステルの融点が40℃から80℃
である脂肪族ポリエステルエラストマーの製造方法を提
供する。
構成する脂肪族ポリエステルとソフトセグメント(B)
を構成する脂肪族ポリエステルまたはそれを構成する単
量体とを溶融状態で反応させることを特徴とする前記脂
肪族ポリエステルエラストマーの製造方法を提供する。
さらに、前記製造方法の発明においてハードセグメント
(A)を構成する脂肪族ポリエステルの融点が100℃
から200℃の範囲にあり、ソフトセグメント(B)を
構成する脂肪族ポリエステルの融点が40℃から80℃
である脂肪族ポリエステルエラストマーの製造方法を提
供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の脂肪族ポリエステルエラストマーのハードセグ
メントは、好ましくは融点が100℃から200℃、さ
らに好ましくは120℃から180℃の範囲である脂肪
族ポリエステルであり、炭素数2〜4の脂肪族ジカルボ
ン酸と炭素数2〜4のグリコールとの縮合ポリエステ
ル、炭素数2〜4のヒドロキシカルボン酸の自己縮合ポ
リマーおよびグリコリドやラクチドの重合ポリエステル
等が挙げられる。さらに具体的には、ポリブチレンサク
シネート、ポリ(3−ヒドロキシブチレート)およびポ
リ乳酸等が例示できる。
本発明の脂肪族ポリエステルエラストマーのハードセグ
メントは、好ましくは融点が100℃から200℃、さ
らに好ましくは120℃から180℃の範囲である脂肪
族ポリエステルであり、炭素数2〜4の脂肪族ジカルボ
ン酸と炭素数2〜4のグリコールとの縮合ポリエステ
ル、炭素数2〜4のヒドロキシカルボン酸の自己縮合ポ
リマーおよびグリコリドやラクチドの重合ポリエステル
等が挙げられる。さらに具体的には、ポリブチレンサク
シネート、ポリ(3−ヒドロキシブチレート)およびポ
リ乳酸等が例示できる。
【0007】本発明の脂肪族ポリエステルエラストマー
において、ハードセグメントの平均ブロック鎖長は好ま
しくは1,000から10,000、さらに好ましくは
2,000から5,000である。
において、ハードセグメントの平均ブロック鎖長は好ま
しくは1,000から10,000、さらに好ましくは
2,000から5,000である。
【0008】本発明の脂肪族ポリエステルエラストマー
のソフトセグメントは、単独ポリマーでは融点が好まし
くは40から80℃である結晶性の脂肪族ポリエステル
であり、ポリカプロラクトンやアジピン酸系ポリエステ
ル等が例示できる。ソフトセグメントの平均ブロック鎖
長は好ましくは500から5,000、さらに好ましく
は1,000から3,000の範囲である。
のソフトセグメントは、単独ポリマーでは融点が好まし
くは40から80℃である結晶性の脂肪族ポリエステル
であり、ポリカプロラクトンやアジピン酸系ポリエステ
ル等が例示できる。ソフトセグメントの平均ブロック鎖
長は好ましくは500から5,000、さらに好ましく
は1,000から3,000の範囲である。
【0009】通常の射出成形等の冷却条件下において
は、本発明の脂肪族ポリエステルエラストマーは、ハー
ドセグメント成分のみが結晶化し、ソフトセグメントは
結晶化しないことでエラストマー性を発現することを特
徴とする。
は、本発明の脂肪族ポリエステルエラストマーは、ハー
ドセグメント成分のみが結晶化し、ソフトセグメントは
結晶化しないことでエラストマー性を発現することを特
徴とする。
【0010】ハードセグメントを形成する脂肪族ポリエ
ステルとソフトセグメントを形成する脂肪族ポリエステ
ルの混合物では、両者の融点が観測される。一方、ハー
ドセグメント、ソフトセグメントの脂肪族ポリエステル
を形成するモノマー単位を共重合して得られる共重合脂
肪族ポリエステルでは、融点が全く観察されない非晶ポ
リエステルか、低結晶化度の低融点脂肪族ポリエステル
が得られる。また、ソフトセグメントの平均ブロック鎖
長が5,000を上回るようなブロック共重合体の場合
は、両者の融点が観察されることなどから、同じ構造単
位を有するものでも、ポリマーの構造が異なることによ
り発現する物性が異なることを示している。
ステルとソフトセグメントを形成する脂肪族ポリエステ
ルの混合物では、両者の融点が観測される。一方、ハー
ドセグメント、ソフトセグメントの脂肪族ポリエステル
を形成するモノマー単位を共重合して得られる共重合脂
肪族ポリエステルでは、融点が全く観察されない非晶ポ
リエステルか、低結晶化度の低融点脂肪族ポリエステル
が得られる。また、ソフトセグメントの平均ブロック鎖
長が5,000を上回るようなブロック共重合体の場合
は、両者の融点が観察されることなどから、同じ構造単
位を有するものでも、ポリマーの構造が異なることによ
り発現する物性が異なることを示している。
【0011】本発明の脂肪族ポリエステルエラストマー
のハード/ソフトセグメントの重量割合としては、55
/45から95/5、好ましくは60/40から90/1
0の範囲でありハードセグメントの割合が55wt%を
下回る場合には、ハードセグメント成分が結晶化しにく
くなり、逆に95wt%を上回る場合には、ハードセグ
メント脂肪族ポリエステルと物性的に変わらず、エラス
トマー性に乏しくなるため好ましくない。
のハード/ソフトセグメントの重量割合としては、55
/45から95/5、好ましくは60/40から90/1
0の範囲でありハードセグメントの割合が55wt%を
下回る場合には、ハードセグメント成分が結晶化しにく
くなり、逆に95wt%を上回る場合には、ハードセグ
メント脂肪族ポリエステルと物性的に変わらず、エラス
トマー性に乏しくなるため好ましくない。
【0012】本発明の脂肪族ポリエステルエラストマー
自体の融点(ハードセグメント成分のみが結晶化する)
は好ましくは90℃から200℃、さらに好ましくは1
10℃から180℃の間である。示差走査熱量測定(D
SC)では90℃から200℃の温度範囲に一つの吸熱
ピークが認められる。融点が90℃を下回ると耐熱性が
不十分であり、逆に200℃を上回る場合は柔軟性や耐
衝撃性が低下するため好ましくない。
自体の融点(ハードセグメント成分のみが結晶化する)
は好ましくは90℃から200℃、さらに好ましくは1
10℃から180℃の間である。示差走査熱量測定(D
SC)では90℃から200℃の温度範囲に一つの吸熱
ピークが認められる。融点が90℃を下回ると耐熱性が
不十分であり、逆に200℃を上回る場合は柔軟性や耐
衝撃性が低下するため好ましくない。
【0013】本発明の脂肪族ポリエステルエラストマー
自体の数平均分子量としては40,000から200,
000、好ましくは60,000から150,000の
範囲であり、40,000を下回る場合には、柔軟性や
耐衝撃性が不十分であり200,000を上回る場合に
は、加工性が著しく低下するため好ましくない。
自体の数平均分子量としては40,000から200,
000、好ましくは60,000から150,000の
範囲であり、40,000を下回る場合には、柔軟性や
耐衝撃性が不十分であり200,000を上回る場合に
は、加工性が著しく低下するため好ましくない。
【0014】本発明の脂肪族ポリエステルエラストマー
製造に際し、両原料(ハードセグメントおよびソフトセ
グメント)は、溶融状態で反応させる。またはハードセ
グメントとソフトセグメントを構成する単量体を、ハー
ドセグメントを溶融する状態で反応させる。反応温度
は、ハードセグメント、ソフトセグメント、生成する樹
脂が実際に溶融する温度であればよい。通常170から
280℃の温度で行われる。反応温度が高い場合にはハ
ードセグメント、ソフトセグメント、生成する樹脂の熱
分解に注意する必要があり、反応温度が低い場合には結
晶化や反応速度の低下に注意する必要がある。混練時間
は1から100分程度であり、混合方式や温度、その他
の条件により決定される。好ましくは2から60分に設
定する。また、前記反応の際、触媒としてスズテトラア
セテート、モノブチルスズヒドロキシオキサイド、モノ
ブチルスズトリス(2−エチルヘキサノエート)、ジブ
チルスズオキサイド、ジブチルスズジラウレート、スズ
ジオクタノエート等の有機錫を用いることも好ましい。
製造に際し、両原料(ハードセグメントおよびソフトセ
グメント)は、溶融状態で反応させる。またはハードセ
グメントとソフトセグメントを構成する単量体を、ハー
ドセグメントを溶融する状態で反応させる。反応温度
は、ハードセグメント、ソフトセグメント、生成する樹
脂が実際に溶融する温度であればよい。通常170から
280℃の温度で行われる。反応温度が高い場合にはハ
ードセグメント、ソフトセグメント、生成する樹脂の熱
分解に注意する必要があり、反応温度が低い場合には結
晶化や反応速度の低下に注意する必要がある。混練時間
は1から100分程度であり、混合方式や温度、その他
の条件により決定される。好ましくは2から60分に設
定する。また、前記反応の際、触媒としてスズテトラア
セテート、モノブチルスズヒドロキシオキサイド、モノ
ブチルスズトリス(2−エチルヘキサノエート)、ジブ
チルスズオキサイド、ジブチルスズジラウレート、スズ
ジオクタノエート等の有機錫を用いることも好ましい。
【0015】本発明により実施される反応は、酸素や空
気の雰囲気下でも行うことができるが、生成する樹脂の
着色を防止する観点から不活性ガスの雰囲気下で行うの
が好ましい。具体的には窒素、ヘリウム、アルゴン、メ
タン等が挙げられる。圧力は反応温度および用いる原
料、必要に応じて添加される耐熱安定剤、酸化防止剤な
どの添加剤、触媒等の物性により変化するが,好ましく
は0.001〜10Torr、さらに好ましくは0.0
1〜2Torrの範囲内が望ましい。試薬類の留出が問
題となる場合は高い圧力を保ち、逆に残存する低沸点成
分を取り除くためには0.1Torr以下に保つとよ
い。
気の雰囲気下でも行うことができるが、生成する樹脂の
着色を防止する観点から不活性ガスの雰囲気下で行うの
が好ましい。具体的には窒素、ヘリウム、アルゴン、メ
タン等が挙げられる。圧力は反応温度および用いる原
料、必要に応じて添加される耐熱安定剤、酸化防止剤な
どの添加剤、触媒等の物性により変化するが,好ましく
は0.001〜10Torr、さらに好ましくは0.0
1〜2Torrの範囲内が望ましい。試薬類の留出が問
題となる場合は高い圧力を保ち、逆に残存する低沸点成
分を取り除くためには0.1Torr以下に保つとよ
い。
【0016】ハードセグメントおよびソフトセグメン
ト、その他の添加物および触媒を溶融状態で混練、反応
する方法は、それぞれを異なる方法で行ってもよい。ま
た、その方法は回分式、半連続式、連続式のいずれであ
ってもよい。また装置の形式も特に制限はなく、撹拌型
反応器、ニーダー型反応器、押出機型反応器等が使用で
きる。さらに前記の方法、装置を繰り返し、または2種
以上組み合わせて用いてもよい。
ト、その他の添加物および触媒を溶融状態で混練、反応
する方法は、それぞれを異なる方法で行ってもよい。ま
た、その方法は回分式、半連続式、連続式のいずれであ
ってもよい。また装置の形式も特に制限はなく、撹拌型
反応器、ニーダー型反応器、押出機型反応器等が使用で
きる。さらに前記の方法、装置を繰り返し、または2種
以上組み合わせて用いてもよい。
【0017】本発明により得られるポリエステルエラス
トマーは、押出成形、射出成形、ブロー成形等の種々の
成形方法が適用でき、各種成形品、例えばチューブ、ホ
ース、フィルム、シート、パッキン、ボトル、ロール、
ベルト、ギア、ネームプレート、カバー、フック、スイ
ッチ、樹脂バネ、ファスナー、自動車外装部品、防振制
振材等の成形品あるいはコーティング剤として使用し得
る。
トマーは、押出成形、射出成形、ブロー成形等の種々の
成形方法が適用でき、各種成形品、例えばチューブ、ホ
ース、フィルム、シート、パッキン、ボトル、ロール、
ベルト、ギア、ネームプレート、カバー、フック、スイ
ッチ、樹脂バネ、ファスナー、自動車外装部品、防振制
振材等の成形品あるいはコーティング剤として使用し得
る。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 (測定および評価方法) 1.数平均分子量:GPC(50℃,流量1ml/
分)、クロロホルム/ヘキサフルオロイソプロパノール=
9/1(容量比)を溶媒に用い、GPC測定により算出
された標準ポリスチレン換算数平均分子量 2.平均ブロック鎖長:13C−NMRから算出、参考文
献「高分子論文集」Voi.49,No.7,p561-568(Jul.1992) なお、平均ブロック鎖長とは、この文献中でいう平均連
鎖長のことであり、平均連鎖数とそれぞれの繰り返し単
位の分子量の積で求められるものである。 3.溶融粘度:島津製作所(株)製メルトフローテスタ
ー使用,240℃,10kg/cm2 4.引張強度50%モジュラス(kg/cm2):JIS
K7113 5.破断強度(kg/cm2):JIS K7113 6.破断伸度(%):JIS K7113 7.融点(℃):JIS K7121 8.結晶温度(℃):JIS K7121 9.硬度(ショアD):JIS K7215
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 (測定および評価方法) 1.数平均分子量:GPC(50℃,流量1ml/
分)、クロロホルム/ヘキサフルオロイソプロパノール=
9/1(容量比)を溶媒に用い、GPC測定により算出
された標準ポリスチレン換算数平均分子量 2.平均ブロック鎖長:13C−NMRから算出、参考文
献「高分子論文集」Voi.49,No.7,p561-568(Jul.1992) なお、平均ブロック鎖長とは、この文献中でいう平均連
鎖長のことであり、平均連鎖数とそれぞれの繰り返し単
位の分子量の積で求められるものである。 3.溶融粘度:島津製作所(株)製メルトフローテスタ
ー使用,240℃,10kg/cm2 4.引張強度50%モジュラス(kg/cm2):JIS
K7113 5.破断強度(kg/cm2):JIS K7113 6.破断伸度(%):JIS K7113 7.融点(℃):JIS K7121 8.結晶温度(℃):JIS K7121 9.硬度(ショアD):JIS K7215
【0019】(実施例1)攪拌機、窒素導入管、減圧設
備を備えた20リットル回分式反応槽にハードセグメン
トを形成する脂肪族ポリエステルとしてポリ乳酸(島津
製作所(株)製ラクティー1012,融点190℃)を
12kg、カプロラクトンモノマー8kgおよび重合触
媒としてモノブチルスズトリス(2−エチルヘキサノエ
ート)2gを仕込み、反応槽内を十分に窒素置換した
後、窒素を流しながら200℃に加熱溶融した。温度を
200℃に保ち、窒素を流した状態で100Torrに
減圧して2時間攪拌混合した。混合後、減圧をほどき、
2気圧の圧力をかけ、内容物のストランドを引き水槽で
冷却し、ペレタイザーでカッティングした。得られたペ
レットは、チッ素を流しながら、120℃で5時間乾燥
しポリエステルエラストマー(1)を得た。このものの
GPCで測定した数平均分子量、溶融粘度、融点、結晶
化温度、引張試験結果および硬度を表1に示した。
備を備えた20リットル回分式反応槽にハードセグメン
トを形成する脂肪族ポリエステルとしてポリ乳酸(島津
製作所(株)製ラクティー1012,融点190℃)を
12kg、カプロラクトンモノマー8kgおよび重合触
媒としてモノブチルスズトリス(2−エチルヘキサノエ
ート)2gを仕込み、反応槽内を十分に窒素置換した
後、窒素を流しながら200℃に加熱溶融した。温度を
200℃に保ち、窒素を流した状態で100Torrに
減圧して2時間攪拌混合した。混合後、減圧をほどき、
2気圧の圧力をかけ、内容物のストランドを引き水槽で
冷却し、ペレタイザーでカッティングした。得られたペ
レットは、チッ素を流しながら、120℃で5時間乾燥
しポリエステルエラストマー(1)を得た。このものの
GPCで測定した数平均分子量、溶融粘度、融点、結晶
化温度、引張試験結果および硬度を表1に示した。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば互いに異な
る脂肪族ポリエステルから構成されたハードセグメント
およびソフトセグメントからなる低融点の脂肪族ポリエ
ステルエラストマーを得ることができる。これらのエラ
ストマーは成形加工性、柔軟性、耐衝撃性および生分解
性を有する脂肪族ポリエステルエラストマーである。
る脂肪族ポリエステルから構成されたハードセグメント
およびソフトセグメントからなる低融点の脂肪族ポリエ
ステルエラストマーを得ることができる。これらのエラ
ストマーは成形加工性、柔軟性、耐衝撃性および生分解
性を有する脂肪族ポリエステルエラストマーである。
Claims (6)
- 【請求項1】 ポリエステルエラストマーを構成するハ
ードセグメント(A)およびソフトセグメント(B)が
異なる脂肪族ポリエステルからなることを特徴とする脂
肪族ポリエステルエラストマー。 - 【請求項2】 ハードセグメント(A)とソフトセグメ
ント(B)との重量比(A/B)が55/45から95/
5の範囲にあり、融点が90℃から200℃の範囲にあ
ることを特徴とする請求項1記載の脂肪族ポリエステル
エラストマー。 - 【請求項3】 平均ブロック鎖長が1,000から1
0,000の範囲にあるハードセグメント(A)と平均
ブロック鎖長が500から5,000の範囲にあるソフ
トセグメント(B)からなり、数平均分子量が40,0
00から200,000の範囲にある請求項1または2
記載の脂肪族ポリエステルエラストマー。 - 【請求項4】 示差走査熱量測定(DSC)で90℃か
ら200℃の間に一つの吸熱ピークを有する請求項1か
ら3のいずれかに記載の脂肪族ポリエステルエラストマ
ー。 - 【請求項5】 ハードセグメント(A)を構成する脂肪
族ポリエステルとソフトセグメント(B)を構成する脂
肪族ポリエステルまたはそれを構成する単量体とを溶融
状態で反応させることを特徴とする請求項1から4のい
ずれかに記載の脂肪族ポリエステルエラストマーの製造
方法。 - 【請求項6】 ハードセグメント(A)を構成する脂肪
族ポリエステルの融点が100℃から200℃の範囲に
あり、ソフトセグメント(B)を構成する脂肪族ポリエ
ステルの融点が40℃から80℃である請求項5記載の
脂肪族ポリエステルエラストマーの製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5837397A JPH10237166A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | 脂肪族ポリエステルエラストマーおよびその製造方法 |
| EP97950429A EP0893463A4 (en) | 1996-12-30 | 1997-12-26 | POLYERTER ELASTOMERS, METHOD FOR THEIR PRODUCTION AND COMPOSITION OF THESE ELASTOMERS |
| PCT/JP1997/004890 WO1998029470A1 (en) | 1996-12-30 | 1997-12-26 | Polyester elastomers, processes for preparing the same, and compositions of the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5837397A JPH10237166A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | 脂肪族ポリエステルエラストマーおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10237166A true JPH10237166A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=13082535
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5837397A Pending JPH10237166A (ja) | 1996-12-30 | 1997-02-26 | 脂肪族ポリエステルエラストマーおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10237166A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005523355A (ja) * | 2002-04-22 | 2005-08-04 | ノバモント・ソシエタ・ペル・アチオニ | 非晶質−結晶質ブロックコポリマー |
| JP2008223002A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-09-25 | Tokyo Institute Of Technology | 生分解性樹脂組成物 |
| JP2009513747A (ja) * | 2003-07-16 | 2009-04-02 | アイドゲネッシシェ テクニシェ ホッホシューレ チューリヒ | 分解可能で生体適合性があるブロックコポリマー |
-
1997
- 1997-02-26 JP JP5837397A patent/JPH10237166A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005523355A (ja) * | 2002-04-22 | 2005-08-04 | ノバモント・ソシエタ・ペル・アチオニ | 非晶質−結晶質ブロックコポリマー |
| JP2009513747A (ja) * | 2003-07-16 | 2009-04-02 | アイドゲネッシシェ テクニシェ ホッホシューレ チューリヒ | 分解可能で生体適合性があるブロックコポリマー |
| US8362159B2 (en) | 2003-07-16 | 2013-01-29 | Eidgenossische Technische Hochschule Zurich | Degradable biocompatible block copolymer |
| JP2008223002A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-09-25 | Tokyo Institute Of Technology | 生分解性樹脂組成物 |
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