JPH10237228A - 放熱シート及び放熱板 - Google Patents

放熱シート及び放熱板

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JPH10237228A
JPH10237228A JP4306797A JP4306797A JPH10237228A JP H10237228 A JPH10237228 A JP H10237228A JP 4306797 A JP4306797 A JP 4306797A JP 4306797 A JP4306797 A JP 4306797A JP H10237228 A JPH10237228 A JP H10237228A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】膜厚を薄くさせた場合でもタック性がなく、熱
抵抗が小さく放熱性に優れた放熱シートや放熱板を得
る。 【解決手段】(1)重量平均分子量が20万〜200万
で、Tg(ガラス転移温度)が20℃以下のゴム100
重量部および(2)重量平均分子量が500〜10万で
Tgが20℃以下のシリコーン樹脂20重量部〜100
重量部、(3)カップリング剤0.1重量部〜5重量部
を含みかつ(4)無機フィラーを、樹脂100体積部に
対して50〜250体積部配合して得られる放熱シー
ト。この放熱シートを金属箔または金属板に設けた放熱
板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器等の発熱
部材からの放熱や熱伝導に優れた放熱シート及び放熱板
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の発達に伴い、多層配線
板及び半導体パッケージ用配線板に対する配線の高密度
化、電子部品の搭載密度の向上の要求が著しく、また半
導体素子の単位面積あたりの発熱量の増大が著しい。こ
のため、電子装置、半導体パッケージからの熱放散性の
向上が望まれている。そこで、放熱性を向上させる目的
で銅やアルミニウム等の放熱板を設置することが行われ
ている。電子装置と放熱板の間にこれらの接触性を向上
させる目的で放熱シリコーンゲルシート、熱伝導性粘接
着材が使用されている。このようなものとして特開昭5
2−118300号公報及び米国特許第4071652
号公報があり、エチレンプロピレン弾性体及びイソブチ
レン系弾性体の混合物に熱伝導フィラーを添加した粘着
テープが提案されている。また、特開平6−88061
号公報に熱伝導性電気絶縁テープがあり、アクリル系接
着剤100重量部に対して熱伝導粒子を20〜400重
量部添加している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の放
熱シリコーンゲルシート、熱伝導性粘接着材では無機フ
ィラーの添加量を増大させた場合、弾性率が大きくな
り、追従性、クッション性が低下するという問題があっ
た。また、これらは膜厚が厚いため熱抵抗が大きいとい
う問題点もある。さらに膜厚を薄くさせた場合、表面に
タック性がありフィルム同士が張り付き作業性が悪化す
るという問題が生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、これらの問
題について鋭意検討の結果、これらの問題を解決する放
熱シートを得ることができた。すなわち、本発明は、
(1)重量平均分子量が20万〜200万で、Tg(ガ
ラス転移温度)が20℃以下のゴム100重量部および
(2)重量平均分子量が500〜10万でTgが20℃
以下のシリコーン樹脂20重量部〜100重量部、
(3)カップリング剤0.1重量部〜5重量部を含みか
つ(4)無機フィラーを、樹脂100体積部に対して5
0〜250体積部配合してなる放熱シートである。ま
た、本発明は、上記の放熱シートを金属箔または金属板
に設けた放熱板である。
【0005】本発明の放熱シートは表面にしみ出たシリ
コーン樹脂が表面の凹凸に追随するため、適度な流動性
を有し、充填性、クッション性に優れ、さらに接触熱抵
抗の低減を図ることができる。また、表面にしみ出たシ
リコーン樹脂の重量平均分子量が500〜10万である
ため、表面にシリコーン樹脂が析出した場合でもタック
性が小さく、フィルム同士が張り付くことがなく、薄い
フィルムを扱う場合でも作業しやすくなる。また、溶剤
に溶解したワニスを塗工、乾燥するため、膜厚精度が良
く、熱抵抗のばらつきが少なくなる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用するシリコーン樹脂
は、分子量が500〜10万のシリコーンオイルが使用
される。分子量が500未満の場合、塗工、乾燥工程に
おいて、シリコーン成分が相分離し、過剰に表面にしみ
出てきて、タック性が大きくなるので好ましくない。分
子量が10万を超えた場合、シリコーン成分の流動性が
小さく、無機フィラーの充填性が低下するので好ましく
ない。このようなシリコーンオイルとして、例えばジメ
チルシリコーンオイルであるSH200(東レダウコー
ニングシリコーン株式会社製商品名)がある。本発明で
用いるシリコーン樹脂の添加量は、20重量部〜100
重量部であるが、20重量部未満であると、無機フィラ
ーの充填性、可とう性が少なくなるため好ましくない。
また、100重量部を超えると、放熱シートの強度が小
さくなるため好ましくない。
【0007】本発明で使用する無機フィラーとしては、
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マ
グネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、アル
ミナ粉末、窒化アルミニウム、ほう酸アルミウイスカ、
窒化ホウ素、結晶性シリカ、非晶性シリカ、炭化ケイ素
などが挙げられる。特に、熱伝導性をよくするために
は、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、結晶性
シリカ、非晶性シリカ、炭化ケイ素が好ましい。これら
の内、アルミナは、熱伝導性が良く、耐熱性、絶縁性が
良好であり特に好適である。フィラーの形状としては、
球形フィラーが好ましく、このようなものとして、AS
−50、AS−40、AS−30(昭和電工株式会社製
商品名)が挙げられる。
【0008】本発明で使用するゴムは、放熱シートとし
ての強度を付与するため、重量平均分子量が20万以上
であることが必要である。また、重量平均分子量が、2
00万を超えると、溶解性に劣り、濃度を低くしないと
溶解しにくくなるので、使用する溶剤の量が多くなり経
済的に好ましくない。本発明で使用するゴムは、取扱性
とシリコーン樹脂との混合性からTg(ガラス転移温
度)が20℃以下である必要がある。このようなゴムと
しては、アクリロニトリルーブタジエンゴムやアクリル
ゴムおよびこれらにカルボキシル基やエポキシ基等の官
能基を付加したゴムが挙げられる。耐熱性に優れる点か
らアクリルゴムおよびこれにエポキシ基等の官能基を付
加したゴムが好ましい。アクリルゴムは、HTR−60
0LB(重量平均分子量150万、Tg−42℃)、S
G−790(重量平均分子量48万、Tg−38℃)、
HTR−811(重量平均分子量42万、Tg−43
℃)という商品名で帝国化学産業株式会社から市販され
ており、使用することが出来る。また、エポキシ基含有
アクリルゴムはHTR−860P−3(重量平均分子量
80万、Tg−7℃)という商品名で帝国化学産業株式
会社から市販され、使用することが出来る。
【0009】本発明では、異種材料間の界面結合を向上
させ、分散性、塗膜の均一性を向上させるために、カッ
プリング剤を配合することが必要である。カップリング
剤としては、(アルキルアセトアセタト)アルミニウム
ジイソプロピレート等のアルミニウム系カップリング
剤、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イ
ソプロピルトリ−n−ドデシルベンゼンスルホニルチタ
ネート、イソプロピルトリス(ジオクチルピロホスフェ
ート)チタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチ
ルフォスファイト)チタネート、テトラオクチルビス
(ジトリデシルホスファイト)チタネート、テトラ
(2、2−ジアリルオキシメチル−1−ブチル)ビス
(ジ−トリデシル)ホスファイトチタネート、ビス(ジ
オクチルピロホスフェート)オキシアセテートチタネー
ト、イソプロピルトリオクタノイルチタネート、イソプ
ロピルジメタクリロイルイソステアロイルチタネート、
イソプロピルイソステアロイルジアクリルチタネート、
イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)チタネー
ト、イソプロピルトリクミルフェニルチタネート、イソ
プロピルトリ(N−アミノエチル−アミノエチル)チタ
ネート等のチタネート系カップリング剤、シランカップ
リング剤が挙げられ、この中でシランカップリング剤が
好ましい。 シランカップリング剤としては、γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシ
ラン、N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン等が挙げられる。前記したシランカップ
リング剤は、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ランがNUC A−187、γ−メルカプトプロピルト
リメトキシシランがNUC A−189、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシランがNUC A−1100、γ
−ウレイドプロピルトリエトキシシランがNUC A−
1160、N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピル
トリメトキシシランがNUC A−1120という商品
名で、いずれも日本ユニカ−株式会社から市販され使用
することが出来る。カップリング剤は、0.1重量部〜
5重量部を使用する。0.1重量部未満では、効果が少
なく、5重量部を超えると耐熱性に劣るので好ましくな
い。
【0010】本発明の放熱シートの原料は、各成分を溶
剤に溶解・分散してワニスとし、ベースフィルム上に塗
布し、加熱して溶剤を除去してベースフィルムから剥が
して使用する。得られる放熱シートの膜厚は、40〜3
00μmが好ましい。 ベースフィルムとしては、テフ
ロンフィルム、ポリエチレンフィフィルム、ポリプロピ
レンフィルム、ルミラー(東レ、デュポン社製商品名)
やピューレックス(帝人株式会社製商品名)等のポリエ
チレンテレフタレートフィルムもしくは離型処理したポ
リエチレンテレフタレートフィルムなどを使用すること
ができる。
【0011】溶剤としてはシリコーン樹脂、ゴムともに
溶解するトルエン等の芳香族炭化水素が使用できる。ま
た、本発明では、銅箔やアルミニウム箔をベースフィル
ムとして、本発明の放熱シートのワニスを塗布すること
により、放熱シート付き金属箔である放熱板、さらに、
アルミニウム板、銅板、鋼板等の金属板の上にスクリー
ン印刷または塗布し加熱して放熱板とする。放熱シート
を作製し、これを金属箔や金属板に貼り付け放熱板とす
ることもできる。これらに使用する金属箔は、マット面
処理等の粗化処理を行っていることが好ましい。このよ
うな放熱シート付き金属箔または放熱シート付き金属板
は、放熱シートと放熱金属板を一括して加工、積層作業
ができるという利点がある。
【0012】
【実施例】
(実施例1)ゴムとして、エポキシ基含有アクリルゴム
(重量平均分子量100万、Tg、-7℃、HTR−8
60P−3、帝国化学産業株式会社製商品名)100重
量部、シリコーン樹脂として、ジメチルシリコーン(重
量平均分子量1万、Tg、―50℃、SH200、東レ
ダウコーニングシリコーン株式会社製商品名)30重量
部、シランカップリング剤としてγ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン(NUC A−187、日本ユ
ニカー株式会社製商品名)からなる組成物にトルエンを
加え、さらに無機フィラーとして平均粒径5μmの球形
アルミナフィラー(AS−50、昭和電工株式会社製商
品名)を樹脂(ゴム、シリコーン樹脂とシランカップリ
ング剤を合計したもの)100体積部に対して100体
積部になるように加えた。これをビーズミルで混合し、
さらにトルエンを加えて粘度を調整し、真空脱気した。
得られたワニスを、厚さ70μmの離型処理ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に塗布し、110℃で15
分間加熱乾燥して、膜厚が0.07mmの塗膜を形成し
これを離型処理ポリエチレンテレフタレートフィルムか
ら剥離して放熱シートを作製した。
【0013】(実施例2)ゴムとしてエポキシ基含有ア
クリルゴム(重量平均分子量100万、Tg、-7℃、
HTR−860P−3、帝国化学産業株式会社製商品
名)のかわりにアクリルゴム(重量平均分子量150
万、Tg−42℃、HTR−600LB、帝国化学産業
株式会社製商品名)を用いたほかは実施例1と同様にし
て放熱シートを作製した。
【0014】(実施例3)厚さ70μmの離型処理ポリ
エチレンテレフタレートフィルム上に塗布し膜厚が0.
07mmの塗膜を形成しこれを離型処理ポリエチレンテ
レフタレートフィルムから剥離して放熱シートを作製す
るかわりに、厚さ70μmの銅箔の上に塗布し、110
℃で15分間加熱乾燥して膜厚が0.07mmの塗膜が
形成された放熱シート付き銅箔である放熱板を作製し
た。
【0015】(比較例1)シリコーンゴムとしてSE4
440(フィラー入り放熱用シリコーンペースト、東レ
ダウコーニングシリコーン株式会社製商品名)を用い、
120℃で1時間硬化させ、厚さ2mmのシリコーンゴ
ム製放熱シートを作製した。
【0016】(比較例2)比較例1と同様にして厚さ
0.07mmのシリコーンゴム製放熱シートを作製し
た。
【0017】実施例及び比較例で得られた放熱シートや
放熱板を用いて、熱抵抗、充填性、タック性を下記のよ
うにして測定し、その結果を表1に示した。 熱抵抗:放熱シート(膜厚0.07mm)を、厚さ35
μm、10mm×14mmの銅箔と厚さ2mm、30m
m×30mmのアルミニウム板との間に積層し、温度1
00℃、圧力1.96MPaで30分間加熱加圧して試
験片を得た。この試験片の銅はくにトランジスタ(2S
C2233)をはんだで固着し、アルミニウム板側が放
熱ブロックと接するようにして放熱ブロックの上におい
て、トランジスタに電流を通じた。そして、トランジス
タの温度(T1)と、放熱ブロックの温度(T2)を測
定し、測定値と印加電力(W)から、次の数1によって
熱抵抗(X)を算出した。
【0018】
【数1】 X=(T1―T2)/W ……………………(数1)
【0019】熱伝導率:迅速熱伝導率計QTM−500
(京都電子工業株式会社製商品名)を用いて測定した。 充填性:ガラス布基材エポキシ樹脂両面銅張積層板(基
材厚さ200μm、銅箔厚さ18μm)をもちい、積層
板の両面に常法によりパターン幅0.5mmでパターン
間距離0.5mmのパターンをエッチングにより形成
し、このパターンの上に、それぞれ100mm×100
mmの放熱シート(膜厚0.07mm)を重ね、さらに
その上に厚さ2mmで100mm×100mmのアルミ
ニウム板とを重ね、温度100℃、圧力1.96MPa
で30分間加熱加圧して成形し、積層板を得た。この積
層板をダイヤモンドカッターで切断し、断面を光学顕微
鏡で観察し、ガラス布基材エポキシ樹脂両銅張積層板の
パターン、放熱シート、アルミニウム板間にボイドが発
生していないものを良好と判定しボイドが発生している
ものを不良と判定した。 タック性:放熱シート同士を温度20℃、圧力1.96
MPaで張り付けた後、50mm/秒の速さで剥離した
際、放熱シートに亀裂が生じないものを良好、亀裂が生
じるものを不良と判定した。
【0020】
【表1】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 項目 単位 実施例1 実施例2 実施例3 比較例1 比較例2 ---------------------------------------------------------------------- 熱伝導率 W/mK 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 熱抵抗 ℃/W 0.3 0.3 0.3 8.0 0.3 充填性 − 良好 良好 良好 良好 不良 タック性 良好 良好 良好 良好 不良 ----------------------------------------------------------------------
【0021】
【発明の効果】本発明の放熱シートは、表面にしみ出た
シリコーン樹脂が表面の凹凸の追随するため、適度な流
動性を有し、充填性、クッション性に優れ、さらに接触
熱抵抗の低減を図ることができる。また、表面にしみ出
たシリコーン樹脂の重量平均分子量が500〜10万で
あるため、表面にシリコーンが析出した場合でもタック
性が小さく、フィルム同士が張り付くことがないため、
薄いフィルムを扱う場合でも作業しやすい。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05K 7/20 H01L 23/36 M

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)重量平均分子量が20万〜200
    万で、Tg(ガラス転移温度)が20℃以下のゴム10
    0重量部および(2)重量平均分子量が500〜10万
    でTgが20℃以下のシリコーン樹脂20重量部〜10
    0重量部、(3)カップリング剤0.1重量部〜5重量
    部を含みかつ(4)無機フィラーを、樹脂100体積部
    に対して50〜250体積部配合してなる放熱シート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の放熱シートを金属箔また
    は金属板に設けた放熱板。
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