JPH10237314A - 木質系成形品の製造方法 - Google Patents

木質系成形品の製造方法

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JPH10237314A
JPH10237314A JP4073897A JP4073897A JPH10237314A JP H10237314 A JPH10237314 A JP H10237314A JP 4073897 A JP4073897 A JP 4073897A JP 4073897 A JP4073897 A JP 4073897A JP H10237314 A JPH10237314 A JP H10237314A
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JP
Japan
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wood
molding material
thermoplastic resin
coupling agent
mixture
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JP4073897A
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English (en)
Inventor
Masamitsu Muto
正光 武藤
Katsuhiro Edo
克洋 恵土
Tomoaki Adachi
智明 足立
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CCI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性樹脂に木粉を高充填した混合物を主
発原料としても、優れた機械強度をもつ木質系成形品が
簡単に製造できる成形材料を提供するとともに、該成形
材料を使用して優れた機械強度をもつ木質系成形品を簡
単に製造できる木質系成形品の製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 木質系成形品を製造すべく使用する成形
材料であって、熱可塑性樹脂と木粉の混合物に、アミノ
アルキル基若しくはN−置換アミノアルキル基をもつシ
ラン系カップリング剤を混合、均一化してなることを構
成特徴とする成形材料であり、該成形材料を、押出成
形、射出成形、プレス成形等公知の成形方法で成形加工
するところに特徴を有する木質系成形品の製造方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木質系成形品の製造
方法及び該製造方法に使用可能な成形材料に関するもの
であり、特には、熱可塑性樹脂と木粉との混合物に、ア
ミノアルキル基若しくはN−置換アミノアルキル基をも
つシラン系カップリング剤を混合し、均一化してなる成
形材料を成形するところに構成特徴を有する木質系成形
品の製造方法、及び前記成形材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、良好な木質感を付与するとい
う性能の向上という観点から、あるいは増量材として使
用することによってその製造コストの低減を図るという
観点から、熱可塑性樹脂の一部を木粉に置き換えて木質
系成形品が製造されている(例えば特公昭52−265
34号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の製造方法にあっては、前記熱可塑性樹脂に充填す
る木粉量は増量できるものの、木粉が高充填されると、
混合物の溶融粘度が増加するとか、最終成形品の機械的
強度が劣化するとか、しなやかさの指標である靱性が悪
くなるという問題があった。
【0004】この問題を解消するため、疎水性である熱
可塑性樹脂と親水性である木粉間の親和性の向上を図る
べく分散剤を添加する試みや、当該熱可塑性樹脂の末端
基を改質して木粉との親和性を向上させるべくカップリ
ング剤で処理する試みがなされている。なお、前記分散
剤としては、パラフィンワックス、長鎖カルボン酸及び
そのエステル、ミネラルオイル、ポリエチレンワックス
などが知られており、そして、前記カップリング剤とし
ては、イソシアナート、シラン、トリアジン類、ジメチ
ロールメラミン、有機金属化合物、さらにはマレイン酸
無水物やマレイン化ポリプロピレン等が知られている。
【0005】しかし、前記分散剤を添加することによっ
て両者の分散を向上させても必ずしも機械的特性に反映
しないことが明らかとなり、また、熱可塑性樹脂の末端
基を改質すべく前記カップリング剤で当該末端基を処理
する方法には、熱可塑性樹脂の末端基をカップリング剤
で予め処理する工程が必須であるために工程数が増加す
る等の問題があった。
【0006】本発明はこのような事情に鑑み鋭意研究さ
れた結果完成されたものであって、その解決すべき課題
は、従来の木質系成形品の製造方法の具有する上述した
不具合や問題を解消することであり、その目的とすると
ころは、熱可塑性樹脂に木粉を高充填した混合物を主発
原料としても、優れた機械強度をもつ木質系成形品が簡
単に製造できる製造方法を提供せんとするものであり、
前記混合物に、アミノアルキル基若しくはN−置換アミ
ノアルキル基をもつシラン系カップリング剤を混合、均
一化して成形材料となし、該成形材料を成形するところ
にその構成特徴がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の採った手段の要
旨とするところは、叙上の特許請求の範囲の欄に記載の
通りである。
【0008】すなわち、請求項1記載の発明の要旨とす
るところは、「熱可塑性樹脂と木粉との混合物を主発原
料として成形品を製造する木質系成形品の製造方法にお
いて、前記混合物に、アミノアルキル基若しくはN−置
換アミノアルキル基をもつシラン系カップリング剤を混
合、均一化して成形材料となし、該成形材料を成形する
ことを特徴とする木質系成形品の製造方法」にあり、請
求項2記載の発明の要旨とするところは、「前記木質系
成形品の製造方法において、前記シラン系カップリング
剤は、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメ
トキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピ
ルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、又はγ−アニリノプロピルトリメトキシ
シランのいずれかであることを特徴とする請求項1記載
の木質系成形品の製造方法」にある。
【0009】このように構成した請求項1乃至2記載の
発明に係る木質系成形品の製造方法によれば、熱可塑性
樹脂と木粉との混合物に、アミノアルキル基若しくはN
−置換アミノアルキル基をもつシラン系カップリング剤
を混合、均一化して成形材料となし、ついで、この成形
材料を成形するから、従来のように予めカップリング剤
で熱可塑性樹脂の末端基を処理する別途の工程が不要と
なり、しかも疎水性である熱可塑性樹脂と親水性である
木粉との間の親和性の向上を図ることができる。すなわ
ち、優れた機械強度を有すると共に、しなやかさの指標
である靱性に優れた木質系成形品が簡単に製造できる。
【0010】請求項3記載の発明の要旨とするところ
は、「前記木質系成形品の製造方法において、前記木粉
の粒径が50μm〜2mmであり、かつ、前記熱可塑性
樹脂に混合する木粉の割合が全体当たり10〜90重量
%の範囲内であることを特徴とする請求項1又は2記載
の木質系成形品の製造方法」にあり、請求項4記載の発
明の要旨とするところは、「前記木質系成形品の製造方
法において、前記熱可塑性樹脂と木粉との混合物に混合
される前記シラン系カップリング剤の量が、全体当たり
0.1〜5.0重量%の範囲内であることを特徴とする
請求項1〜3のいずれか記載の木質系成形品の製造方
法」にある。
【0011】このように構成した請求項3乃至4記載の
発明に係る木質系成形品の製造方法によれば、請求項1
乃至2記載の発明に係る木質系成形品の製造方法の具有
する作用に加えて、前記木粉の粒径が50μm〜2mm
であるから、充填した木粉を熱可塑性樹脂中に均一に分
散させることができ、そして、当該熱可塑性樹脂に充填
する木粉量の増量ができる。
【0012】次に、請求項5記載の発明の要旨とすると
ころは、「木質系成形品を製造すべく使用する成形材料
であって、熱可塑性樹脂と木粉の混合物に、アミノアル
キル基若しくはN−置換アミノアルキル基をもつシラン
系カップリング剤を混合、均一化してなることを特徴と
する成形材料」にあり、請求項6記載の発明の要旨とす
るところは、「前記成形材料において、前記シラン系カ
ップリング剤は、γ−(2−アミノエチル)アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、又はγ−アニリノプロピルト
リメトキシシランのいずれか、若しくは2種以上の混合
物であることを特徴とする請求項5記載の成形材料」に
ある。
【0013】このように構成した請求項5乃至6記載の
発明に係る成形材料によれば、熱可塑性樹脂と木粉との
混合物に、アミノアルキル基若しくはN−置換アミノア
ルキル基をもつシラン系カップリング剤が混合均一化さ
れて、疎水性である熱可塑性樹脂と親水性である木粉と
の間の親和性が向上しているから、この成形材料を成形
加工することによって、優れた機械強度を有すると共
に、しなやかさの指標である靱性に優れた木質系成形品
を簡単に製造できる。
【0014】請求項7記載の発明の要旨とするところ
は、「前記成形材料において、前記木粉の粒径が50μ
m〜2mmであり、前記熱可塑性樹脂に混合する木粉の
割合が、全体当たり10〜90重量%の範囲内であるこ
とを特徴とする請求項5又は6記載の成形材料」にあ
り、請求項8記載の発明の要旨とするところは、「前記
成形材料において、前記熱可塑性樹脂と木粉との混合物
に混合される前記シラン系カップリング剤の量が、全体
当たり0.1〜5.0重量%の範囲内であることを特徴
とする請求項5〜7のいずれか記載の成形材料」にあ
る。
【0015】このように構成した請求項7乃至8記載の
発明に係る成形材料によれば、請求項5乃至6記載の発
明に係る成形材料の具有する作用に加えて、前記木粉の
粒径が50μm〜2mmであるから、充填した木粉を熱
可塑性樹脂中に均一に分散させることができ、熱可塑性
樹脂に充填する木粉量の増量ができる。また、疎水性で
ある熱可塑性樹脂と親水性である木粉との間の親和性が
向上しているから、この成形材料を成形加工することに
よって、優れた機械強度を有すると共に、しなやかさに
優れた木質系成形品を簡単に製造できる。すなわち、木
質系成形品を製造するための出発材料として使用でき
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る木質系成形品の製造
方法の実施の形態を、実施例に基いてさらに詳細に説明
するが、これは代表的なものを示したものであり、その
要旨を越えない限り、以下の実施例により本発明が限定
されるものではない。
【0017】ところで、本発明に係る製造方法を実施す
るにあたり、ベースとして使用される熱可塑性合成樹脂
としては、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC樹脂)、ポリエ
チレン樹脂(PE樹脂)、ポリプロピレン樹脂(PP樹
脂)、ポリスチレン樹脂(PS樹脂)、アクリロニトリ
ル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS樹脂)、ポリメ
タクリル酸メチル樹脂、又は可塑性ポリウレタン樹脂等
に代表される熱可塑性樹脂の全てを含む概念を意味する
ものであり、これらの単独であっても、2種以上の混合
物であっても構わない。さらに、これら樹脂に、顔料や
滑剤、発泡剤、難燃剤等の添加物を適宜配合し混練した
ものでもよい。
【0018】前記木粉は、文字通りの木粉に限定するも
のではなく、例えばセルロースの粉末、木質繊維、或い
は、表面をアセチル化、グラフト共重合等の化学反応
や、プラズマ、コロナ放電、電子ビーム照射等の処理を
施したものを全て含む概念を意味するものであり、これ
らの単独であっても、2種以上の混合物であっても構わ
ない。前記木粉等の粒径は、前記熱可塑性樹脂に均一に
分散させることができれば特に限定するものではない
が、超微粉末化すると非極性の合成樹脂のマトリックス
と容易に混合せず毛玉状分散となり易く、また、粒径が
大きすぎても樹脂に均一に分散させ難い。そして、樹脂
中に木粉等が均一に分散していないと応力の分散が十に
行われず、最終成形品の機械的性能が劣る。よって、木
粉の好ましい粒径は50μ〜2mmであり、更に好適に
は100〜500μmである。
【0019】ところで、前記熱可塑性樹脂に混合する木
粉量を特に制限するものではないが、その混合割合が全
体当たり10重量%以下であると、最終成形品に良好な
木質感を付与するという性能向上の点と、増量材として
使用することによってその製造コストの低減を図るとい
う点の両目的を達成することができない。また、その混
合割合を全体当たり90重量%以上にすると、最終成形
品に良好な木質感を付与するという性能の向上の点と、
増量材として使用することによってその製造コストの低
減を図るという点の両目的を達成することができるもの
の、木粉は、吸湿による膨潤収縮があり寸法安定性に欠
けるとか、生分解性であるために耐久性に欠けるとか、
可燃性となるとか、機械強度が低下する等の欠点が顕在
化するようになる。よって、熱可塑性樹脂に混合する木
粉の割合は、全体当たり10〜90重量%であることが
好ましく、20〜70重量%であるとさらに好適であ
る。
【0020】前記シラン系カップリング剤は、アミノア
ルキルトリアルコキシシラン化合物、アミノアルキルジ
アルコキシシラン化合物、及びこれら化合物のN−置換
誘導体であり、より具体的には、γ−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−ア
ミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、又はγ−アニ
リノプロピルトリメトキシシラン等が例示できる。これ
らの単独、若しくは2種以上の混合物であってもよい。
【0021】このシラン系カップリング剤の添加量もま
た特に制限するものではないが、その混合割合が全体当
たり0.1重量%以下であると、前記樹脂と前記木粉の
混合物に添加して混合しても全体に対してこのシラン系
カップリング剤を均一分散させることができず、均質な
組織を持った最終成形品を製造することができないから
十分な機械強度を得ることができない。また、その混合
割合を全体当たり5重量%以上にすると、余剰のシラン
系カップリング剤が存在するためか、成形性が著しく損
なわれる。よって、最終成形品に良好な木質感を付与す
るという性能の向上の点と、増量材として使用すること
によってその製造コストの低減を図るという点の両目的
を達成することができるものの、木粉は、吸湿による膨
潤収縮があり寸法安定性に欠けるとか、生分解性である
ために耐久性に欠けるとか、可燃性となるとか、機械強
度が低下する等の欠点が顕在化するようになる。よっ
て、前記樹脂と前記木粉の混合物に添加するシラン系カ
ップリング剤は、全体当たり0.1〜5重量%であるこ
とが好ましく、0.5〜1重量%の範囲であるとさらに
好適である。
【0022】木質系成形品は、押出成形、射出成形、プ
レス成形等公知の成形方法で成形加工できるものを全て
含む広い概念を意味するものである、なお、前記公知の
成形方法の詳細は所謂等業者周知のことであるから、以
下の実施例においては、便宜上、押出成形による場合の
みを説明する。
【0023】
【実施例】本発明の木質系成形品の製造方法を具体化し
た実施例に基づいてさらに詳細に説明する。
【0024】実施例1 可塑剤としてジ−2−エチルヘキシルフタレート(DO
P)を40部の割合で添加したポリ塩化ビニル樹脂50
重量%と、粉砕した後100メッシュ篩を通過させた鋸
屑木粉50重量%との混合を、双腕加圧ニーダ(DSI
−3GHH:森山製作所製)に投入し、表1に示す各シ
ラン系カップリング剤を表2に示す量づつ添加したもの
をそれぞれ、温度雰囲気が165℃の加圧槽内で加熱混
練した後冷却し、ついで粉砕してペレット化した。な
お、得られたペレットは、本発明でいう成形材料の一実
施態様に相当するものである。
【0025】
【表1】
【0026】ついで、この各ペレットを材料にして、シ
リンダー径が40mmの押出成形機(FS−40:池貝
鉄工所製)を使用して、シリンダー温度160℃、金型
温度140℃で、外径が18mm、内径が10mmの円
筒状の成形品をそれぞれ製造した。なお、前記カップリ
ング剤を添加せずに上記と同様の方法で成形品を成形
し、これを比較例とした。
【0027】得られた円筒状の成形品のそれぞれについ
て、破断時の最大強度とそのときのたわみを、3点曲げ
材料試験装置(UTM−〓−500:テンシロン社製)
を使用して測定し、その結果を表2に示した。
【0028】
【表2】
【0029】表2から、γ−(2−アミノエチル)アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、又はγ−アニリノプロ
ピルトリメトキシシランを添加してなる成形材料を成形
した成形品の曲げ強度は、比較例のそれよりも1.4〜
2.0倍に向上すること、及び靱性を示す指標であるた
わみ量は、比較例のそれよりも1.2〜1.3倍に改善
されることが解った。また、メチルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメト
キシシラン、又はビニルトリメトキシシランを添加して
なる成形材料を成形した成形品の曲げ強度、及びたわみ
量は、いずれの場合も比較例のそれらと同程度であり、
成形品の機械強度と靱性を改善できないことが解った。
【0030】なお、結果は示さないが、前記DOPに代
えて、ジブチルフタレート(DBP)或いはジイソニル
フタレートを可塑剤として使用し、上記と同様に成形し
た成形品であっても、程度の差こそあれ、成形品の機械
強度と靱性を改善できた。
【0031】つぎに、可塑剤としてジ−2−エチルヘキ
シルフタレート(DOP)を40部の割合で添加したポ
リ塩化ビニル樹脂と、粉砕した後100メッシュ篩を通
過させた鋸屑木粉と混合割合を4:6、5:5及び6:
5の割合で混合した混合物のそれぞれに、γ−(2−ア
ミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランを外割
1重量%となるように添加し、上記と同様に操作して成
形した、外径が18mm、内径が10mmの円筒状の成
形品のそれぞについて、破断時の最大強度とそのときの
たわみを測定した。その結果を表3に示す。なお、カッ
プリング剤を添加せずに上記と同様の方法で成形品を成
形し、これを比較例とした。
【0032】
【表3】
【0033】表3から、いずれの成形品であっても、曲
げ強度と靱性を示す指標であるたわみ量は、比較例のそ
れよりも優れていることが解った。なお、結果は示さな
いが、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、或いはγ−アニリノプロピルトリメトキシシラン
を外割1重量%となるように添加して成形した外径が1
8mm、内径が10mmの円筒状の成形品にあっても、
曲げ強度と靱性を示す指標であるたわみ量は、比較例の
それよりも優れていた。
【0034】つぎに、軟質ポリ塩化ビニル樹脂と硬質ポ
リ塩化ビニル樹脂とを混合してなる硬度の異なるポリ塩
化ビニル樹脂50重量%と、前記木粉50重量%の混合
物のそれぞれに、γ−(2−アミノエチル)アミノプロ
ピルトリメトキシシランを外割1重量%となるように添
加し、上記と同様に操作して成形した外径が18mm、
内径が10mmの円筒状の成形品のそれぞについて、破
断時の最大強度とそのときのたわみを測定した。その結
果を表4に示す。なお、カップリング剤を添加せずに上
記と同様の方法で成形品を成形し、これを比較例とし
た。
【0035】
【表4】
【0036】表4から、いずれの成形品であっても、曲
げ強度と靱性を示す指標であるたわみ量は、比較例のそ
れよりも優れていることが解った。なお、結果は示さな
いが、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、或いはγ−アニリノプロピルトリメトキシシラン
を外割1重量%となるように添加して成形した外径が1
8mm、内径が10mmの円筒状の成形品にあっても、
曲げ強度と靱性を示す指標であるたわみ量は、比較例の
それよりも優れていた。
【0037】実施例2 ポリスチレン樹脂50重量%と、粉砕した後100メッ
シュ篩を通過させた鋸屑木粉50重量%との混合に、γ
−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシ
ランを外割1重量%となるように添加し、上記と同様に
操作して成形した、外径が18mm、内径が10mmの
円筒状の成形品のそれぞについて、破断時の最大強度と
そのときのたわみを測定した。その結果を表5に示す。
なお、前記カップリング剤を添加せずに上記と同様の方
法で成形品を成形し、これを比較例とした。
【0038】ところで、中間体として得られるペレット
は、本発明でいう成形材料の一実施態様に相当するもの
である。
【0039】
【表5】
【0040】表5から、この成形品は、曲げ強度と靱性
を示す指標であるたわみ量はいずれも、比較例のそれら
よりも優れていることが解った。
【0041】なお、結果は示さないが、γ−(2−アミ
ノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ
−アミノプロピルトリエトキシシランプロピルトリメト
キシシランを外割1重量%となるように添加して成形し
た外径が18mm、内径が10mmの円筒状の成形品に
あっても、曲げ強度と靱性を示す指標であるたわみ量
は、比較例のそれよりも優れていた。
【0042】以上述べた結果より、成形品の機械強度と
靱性を改善する作用の得られるシラン系カップリング剤
と、作用の得られないシラン系カップリング剤とを対比
すると、以下に示す部分化学構造(式1)を共通して有
するカップリング剤に成形品の機械強度と靱性を改善す
る作用があることが解り、これらは、アミノアルキルト
リアルコキシシラン化合物、アミノアルキルジアルコキ
シシラン化合物、及びこれら化合物のN−置換誘導体の
いずれかであった。その作用メカニズムについては現在
のところ不明である。 −NH−CH2 ・・・ 式1
【0043】ところで、本発明を実施する場合におい
て、最終製品たる成形品は何であってもよく、その全体
の外観形状や寸法形状などを限定するものではなく、本
発明の要旨を変更しない範囲内で適宜設計変更可能であ
る。また、上述した中間体として得られる前記ペレット
を出発の成形材料として使用しても構わない。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1乃至4記載
の発明に係る木質系成形品の製造方法によれば、従来の
ように予めカップリング剤で熱可塑性樹脂の末端基を処
理する別途の工程が不要となり、しかも疎水性である熱
可塑性樹脂と親水性である木粉との間の親和性の向上を
図ることができるから、優れた機械強度を有すると共
に、しなやかさの指標である靱性に優れた木質系成形品
が簡単に製造できる。
【0045】特に、請求項3乃至4記載の発明に係る木
質系成形品の製造方法によれば、請求項1乃至2記載の
発明に係る木質系成形品の製造方法で得られる作用効果
に加えて、充填した木粉を熱可塑性樹脂中に簡単に均一
分散させることができ、当該熱可塑性樹脂に充填する木
粉量の増量ができるという優れた作用効果が得られる。
【0046】次に、請求項5乃至8記載の発明に係る成
形材料は、熱可塑性樹脂と木粉の混合物に、アミノアル
キル基若しくはN−置換アミノアルキル基をもつシラン
系カップリング剤を混合、均一化してあるから、この成
形材料を成形加工することによって、優れた機械強度を
有すると共に、しなやかさの指標である靱性に優れた木
質系成形品を簡単に製造できる。すなわち、木質系成形
品を製造するための出発材料として使用できる。
【0047】特に、請求項7乃至8記載の発明に係る成
形材料によれば、請求項5乃至6記載の発明に係る成形
材料で得られる作用効果に加えて、充填した木粉を熱可
塑性樹脂中に均一に分散させることができ、熱可塑性樹
脂に充填する木粉量の増量ができる。また、疎水性であ
る熱可塑性樹脂と親水性である木粉との間の親和性が向
上しているから、この成形材料を成形加工することによ
って、優れた機械強度を有するとともに、しなやかさに
優れた木質系成形品を製造できる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂と木粉との混合物を主発原
    料として成形品を製造する木質系成形品の製造方法にお
    いて、 前記混合物に、アミノアルキル基若しくはN−置換アミ
    ノアルキル基をもつシラン系カップリング剤を混合、均
    一化して成形材料となし、該成形材料を成形することを
    特徴とする木質系成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記木質系成形品の製造方法において、 前記シラン系カップリング剤は、γ−(2−アミノエチ
    ル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−ア
    ミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
    γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、又はγ−アニ
    リノプロピルトリメトキシシランのいずれかであること
    を特徴とする請求項1記載の木質系成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記木質系成形品の製造方法において、 前記木粉の粒径が50μm〜2mmであり、かつ、前記
    熱可塑性樹脂に混合する木粉の割合が全体当たり10〜
    90重量%の範囲内であることを特徴とする請求項1又
    は2記載の木質系成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記木質系成形品の製造方法において、 前記熱可塑性樹脂と木粉との混合物に混合される前記シ
    ラン系カップリング剤の量が、全体当たり0.1〜5.
    0重量%の範囲内であることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか記載の木質系成形品の製造方法。
  5. 【請求項5】 木質系成形品を製造すべく使用する成形
    材料であって、 熱可塑性樹脂と木粉の混合物に、アミノアルキル基若し
    くはN−置換アミノアルキル基をもつシラン系カップリ
    ング剤を混合、均一化してなることを特徴とする成形材
    料。
  6. 【請求項6】 前記成形材料において、 前記シラン系カップリング剤は、γ−(2−アミノエチ
    ル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−ア
    ミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
    γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、又はγ−アニ
    リノプロピルトリメトキシシランのいずれか、若しくは
    2種以上の混合物であることを特徴とする請求項5記載
    の成形材料。
  7. 【請求項7】 前記成形材料において、 前記木粉の粒径が50μm〜2mmであり、かつ前記熱
    可塑性樹脂に混合される木粉の割合が全体当たり10〜
    90重量%の範囲内であることを特徴とする請求項5又
    は6記載の成形材料。
  8. 【請求項8】 前記成形材料において、 前記熱可塑性樹脂と木粉との混合物に混合される前記シ
    ラン系カップリング剤の量が、全体当たり0.1〜5.
    0重量%の範囲内であることを特徴とする請求項5〜7
    のいずれか記載の成形材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002113822A (ja) * 2000-10-12 2002-04-16 Fukuvi Chem Ind Co Ltd 外観特性に優れた樹脂成形体
KR100371448B1 (ko) * 1999-11-29 2003-02-07 김광식 목분을 이용한 인조목의 제조방법
JP2007504304A (ja) * 2003-08-29 2007-03-01 バテル・メモリアル・インスティテュート 増加した弾性率を有する構造コンポジット

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