JPH10237459A - 石炭の転換方法 - Google Patents
石炭の転換方法Info
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- JPH10237459A JPH10237459A JP9043351A JP4335197A JPH10237459A JP H10237459 A JPH10237459 A JP H10237459A JP 9043351 A JP9043351 A JP 9043351A JP 4335197 A JP4335197 A JP 4335197A JP H10237459 A JPH10237459 A JP H10237459A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/54—Improvements relating to the production of bulk chemicals using solvents, e.g. supercritical solvents or ionic liquids
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- Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価な水を溶媒として用い、しかもプロセス
外からでなくプロセス内で水から生成される活性な水素
を用いて石炭を軽質化し液化する。液化工程の残渣を活
性水素を生成するために利用する。従来法の乾燥前処理
工程を不要としプロセスを簡素化し製造コストを低減す
る。 【解決手段】 前処理工程11で微粉化した石炭と水を
混合して好ましくは濃度が5〜60重量%の石炭のスラ
リーを調製する。石炭液化工程12でスラリーを超臨界
状態に維持して、石炭の加水分解反応と、石炭の熱分解
反応と、未反応の石炭と活性水素との反応とを併発して
複合的に起こさせることにより上記未反応石炭を軽質化
して液化する。分留工程13で液化工程12で生じた油
を含む超臨界水を段階的に減圧及び冷却して上記生成し
た油を分留する。
外からでなくプロセス内で水から生成される活性な水素
を用いて石炭を軽質化し液化する。液化工程の残渣を活
性水素を生成するために利用する。従来法の乾燥前処理
工程を不要としプロセスを簡素化し製造コストを低減す
る。 【解決手段】 前処理工程11で微粉化した石炭と水を
混合して好ましくは濃度が5〜60重量%の石炭のスラ
リーを調製する。石炭液化工程12でスラリーを超臨界
状態に維持して、石炭の加水分解反応と、石炭の熱分解
反応と、未反応の石炭と活性水素との反応とを併発して
複合的に起こさせることにより上記未反応石炭を軽質化
して液化する。分留工程13で液化工程12で生じた油
を含む超臨界水を段階的に減圧及び冷却して上記生成し
た油を分留する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超臨界状態にするこ
とにより石炭を油その他に転換する方法に関する。更に
詳しくは石炭に活性水素を添加することにより石炭を軽
質化し、燃料用油又は有用な化合物或いは混合物に転換
する方法に関するものである。
とにより石炭を油その他に転換する方法に関する。更に
詳しくは石炭に活性水素を添加することにより石炭を軽
質化し、燃料用油又は有用な化合物或いは混合物に転換
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、石炭に水素を添加して液化する方
法としては、Ni,Co,Fe等の触媒の存在下で分子
状水素ガスを石炭に添加して軽質化し、石炭を液化する
方法が知られている。また別の方法として、水素供与性
溶剤の利用により石炭に水素を添加し、石炭を軽質化し
液化する方法が知られている。
法としては、Ni,Co,Fe等の触媒の存在下で分子
状水素ガスを石炭に添加して軽質化し、石炭を液化する
方法が知られている。また別の方法として、水素供与性
溶剤の利用により石炭に水素を添加し、石炭を軽質化し
液化する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの技術において
必要となる水素は、重量換算で石炭重量の約5〜約8%
に及んでいる。またこれらの技術では石炭のガス化やメ
タンの改質等により製造した水素を用いることが前提と
されている。そのため石炭の液化コストに占める水素製
造のためのコストが増大し、その結果石炭転換プロセス
としてこれらに代わるコストの安い転換プロセスが望ま
れている。またこれらのプロセスは水の混入は好ましく
ないので、水分除去のための乾燥前処理工程が必要であ
り、この前処理工程のコストも無視できないことが指摘
されている。
必要となる水素は、重量換算で石炭重量の約5〜約8%
に及んでいる。またこれらの技術では石炭のガス化やメ
タンの改質等により製造した水素を用いることが前提と
されている。そのため石炭の液化コストに占める水素製
造のためのコストが増大し、その結果石炭転換プロセス
としてこれらに代わるコストの安い転換プロセスが望ま
れている。またこれらのプロセスは水の混入は好ましく
ないので、水分除去のための乾燥前処理工程が必要であ
り、この前処理工程のコストも無視できないことが指摘
されている。
【0004】本発明の目的は、安価な水を溶媒として用
い、しかもプロセス外からでなくプロセス内で水から生
成される活性な水素を用いて石炭を軽質化し液化する石
炭の転換方法を提供することにある。本発明の別の目的
は、液化工程の残渣を活性水素を生成するために利用し
得る石炭の転換方法を提供することにある。本発明の更
に別の目的は、従来法の乾燥前処理工程を不要としプロ
セスを簡素化し製造コストを低減する石炭の転換方法を
提供することにある。
い、しかもプロセス外からでなくプロセス内で水から生
成される活性な水素を用いて石炭を軽質化し液化する石
炭の転換方法を提供することにある。本発明の別の目的
は、液化工程の残渣を活性水素を生成するために利用し
得る石炭の転換方法を提供することにある。本発明の更
に別の目的は、従来法の乾燥前処理工程を不要としプロ
セスを簡素化し製造コストを低減する石炭の転換方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、微粉化した石炭と水を混合して石炭
のスラリーを調製する前処理工程11と;このスラリー
を超臨界状態に維持して、石炭の加水分解反応と、石炭
の熱分解反応と、未反応の石炭と活性水素との反応とを
併発して複合的に起こさせることにより上記未反応石炭
を軽質化して液化する石炭液化工程12と、この液化工
程12で生じた油を含む超臨界水を段階的に減圧及び冷
却して上記生成した油を分留する分留工程13と含むこ
とを特徴とする石炭の転換方法である。
図1に示すように、微粉化した石炭と水を混合して石炭
のスラリーを調製する前処理工程11と;このスラリー
を超臨界状態に維持して、石炭の加水分解反応と、石炭
の熱分解反応と、未反応の石炭と活性水素との反応とを
併発して複合的に起こさせることにより上記未反応石炭
を軽質化して液化する石炭液化工程12と、この液化工
程12で生じた油を含む超臨界水を段階的に減圧及び冷
却して上記生成した油を分留する分留工程13と含むこ
とを特徴とする石炭の転換方法である。
【0006】この石炭液化工程12における反応形態に
ついて以下に述べる。先ず超臨界水中の石炭の軽質化反
応として、石炭の加水分解反応、石炭の熱分解反応
及び水素添加反応が考えられる。高温水中では、石炭
中の水素結合等の非共有性の結合が解離し、石炭が膨張
する。これにより石炭の分解液化反応がより有効に進行
する。石炭の加水分解反応では、石炭のベンゼン環を
つないでいるヘテロ元素部分にH2OのOH-及びH+が
付加され、石炭が低分子化される。石炭の熱分解反応
では、石炭が単純に熱分解し低分子化する。更に水素
添加反応では、上記の反応中に生成したラジカルにH
が付加し、これにより熱分解種が安定する。また熱分解
しない安定な分子と水素との反応も生じる。ここで加水
分解により生成した水酸基、カルボン酸基にも水素添加
反応が起こり得るが、上記ラジカルへの水素反応の方が
優位に起こる。上記〜の反応は個別的に行われず、
互いに併発して複合的に行われ、石炭の軽質化が進行す
る。
ついて以下に述べる。先ず超臨界水中の石炭の軽質化反
応として、石炭の加水分解反応、石炭の熱分解反応
及び水素添加反応が考えられる。高温水中では、石炭
中の水素結合等の非共有性の結合が解離し、石炭が膨張
する。これにより石炭の分解液化反応がより有効に進行
する。石炭の加水分解反応では、石炭のベンゼン環を
つないでいるヘテロ元素部分にH2OのOH-及びH+が
付加され、石炭が低分子化される。石炭の熱分解反応
では、石炭が単純に熱分解し低分子化する。更に水素
添加反応では、上記の反応中に生成したラジカルにH
が付加し、これにより熱分解種が安定する。また熱分解
しない安定な分子と水素との反応も生じる。ここで加水
分解により生成した水酸基、カルボン酸基にも水素添加
反応が起こり得るが、上記ラジカルへの水素反応の方が
優位に起こる。上記〜の反応は個別的に行われず、
互いに併発して複合的に行われ、石炭の軽質化が進行す
る。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、石炭のスラリー濃度が5〜60重量%であ
る石炭の転換方法である。石炭のスラリー濃度が5重量
%未満では液化効率が劣り、60重量%を越えるとスラ
リーが流動性に欠け取扱いにくくなる。この濃度は40
〜55重量%がより好ましい。
明であって、石炭のスラリー濃度が5〜60重量%であ
る石炭の転換方法である。石炭のスラリー濃度が5重量
%未満では液化効率が劣り、60重量%を越えるとスラ
リーが流動性に欠け取扱いにくくなる。この濃度は40
〜55重量%がより好ましい。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、石炭液化工程12で残渣として生成
したチャーを含むスラリーに超臨界状態を維持したまま
酸素又は空気を加えることにより、このチャーの炭素を
一酸化炭素に部分酸化する部分酸化工程12aを含み、
この部分酸化工程12aで生成した一酸化炭素と水によ
り活性水素を生成して、この活性水素を未反応の石炭と
の反応に使用する石炭の転換方法である。この部分酸化
では、次の式(1)に示す反応を生じる。 2C + O2 → 2CO …… (1) 式(1)に示すように、石炭液化で生じた残渣であるチ
ャーを部分酸化して一酸化炭素にし、次の式(2)に示
す水性ガスシフト反応を起こさせて活性水素を生成す
る。式(2)の水性ガスシフト反応では部分酸化で生成
したCOは速やかにH2Oと反応させられる。ここでチ
ャーとは上記石炭の加水分解反応及び石炭の熱分解
反応で、それぞれ分解しきれなかったもの又は熱分解種
が再重合したものである。 CO + H2O → CO2 + H2 …… (2) 上記式(2)で生じた活性水素を上述した水素添加反
応に使用する。この結果、石炭液化工程の残渣を有効利
用し、本発明の方法による廃液の処理を容易にする。
係る発明であって、石炭液化工程12で残渣として生成
したチャーを含むスラリーに超臨界状態を維持したまま
酸素又は空気を加えることにより、このチャーの炭素を
一酸化炭素に部分酸化する部分酸化工程12aを含み、
この部分酸化工程12aで生成した一酸化炭素と水によ
り活性水素を生成して、この活性水素を未反応の石炭と
の反応に使用する石炭の転換方法である。この部分酸化
では、次の式(1)に示す反応を生じる。 2C + O2 → 2CO …… (1) 式(1)に示すように、石炭液化で生じた残渣であるチ
ャーを部分酸化して一酸化炭素にし、次の式(2)に示
す水性ガスシフト反応を起こさせて活性水素を生成す
る。式(2)の水性ガスシフト反応では部分酸化で生成
したCOは速やかにH2Oと反応させられる。ここでチ
ャーとは上記石炭の加水分解反応及び石炭の熱分解
反応で、それぞれ分解しきれなかったもの又は熱分解種
が再重合したものである。 CO + H2O → CO2 + H2 …… (2) 上記式(2)で生じた活性水素を上述した水素添加反
応に使用する。この結果、石炭液化工程の残渣を有効利
用し、本発明の方法による廃液の処理を容易にする。
【0009】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
いずれかに係る発明であって、超臨界状態が温度374
〜800℃で密度0.05〜0.9g/cm3である石
炭の転換方法である。上記温度範囲及び密度範囲の下限
値未満では反応が遅く転換効率が良くない。また上記温
度範囲及び密度範囲の上限値を越えると反応器に負荷が
かかり過ぎこれも効率的でない。この温度は400〜6
00℃がより好ましく、密度は0.1〜0.6g/cm
3がより好ましい。
いずれかに係る発明であって、超臨界状態が温度374
〜800℃で密度0.05〜0.9g/cm3である石
炭の転換方法である。上記温度範囲及び密度範囲の下限
値未満では反応が遅く転換効率が良くない。また上記温
度範囲及び密度範囲の上限値を越えると反応器に負荷が
かかり過ぎこれも効率的でない。この温度は400〜6
00℃がより好ましく、密度は0.1〜0.6g/cm
3がより好ましい。
【0010】請求項5に係る発明は、請求項1ないし4
いずれかに係る発明であって、石炭が草炭、褐炭、亜歴
青炭又は歴青炭である石炭の転換方法である。石炭であ
れば、本発明は成立する。この石炭には無煙炭も含む。
特に上記に挙げた石炭が液化効率が良く好ましい。また
埋蔵量が比較的多い上記石炭種を有効利用でき、自然環
境に適合したプロセスとなる。
いずれかに係る発明であって、石炭が草炭、褐炭、亜歴
青炭又は歴青炭である石炭の転換方法である。石炭であ
れば、本発明は成立する。この石炭には無煙炭も含む。
特に上記に挙げた石炭が液化効率が良く好ましい。また
埋蔵量が比較的多い上記石炭種を有効利用でき、自然環
境に適合したプロセスとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1に示すように、本発明の前処理
工程11では、石炭を数mm以下の粒径に微粉砕して、
これと水を混合してスラリーを調製する。好ましくは、
ポンプの能力に応じて300μm以下の粒径の石炭の微
粉末を用いる。水は石炭のスラリー濃度が5〜60重量
%になるように添加する。後述するように、石炭の転換
(液化)を促進するために本発明で生成された重質油の
一部を一緒に混合してもよい。混合する場合は、スラリ
ーの5〜10重量%の範囲で混合する。ここでは重質油
をスラリーの10重量%混合する。本発明の石炭として
は、草炭、褐炭、亜歴青炭、歴青炭等を挙げることがで
きる。
基づいて説明する。図1に示すように、本発明の前処理
工程11では、石炭を数mm以下の粒径に微粉砕して、
これと水を混合してスラリーを調製する。好ましくは、
ポンプの能力に応じて300μm以下の粒径の石炭の微
粉末を用いる。水は石炭のスラリー濃度が5〜60重量
%になるように添加する。後述するように、石炭の転換
(液化)を促進するために本発明で生成された重質油の
一部を一緒に混合してもよい。混合する場合は、スラリ
ーの5〜10重量%の範囲で混合する。ここでは重質油
をスラリーの10重量%混合する。本発明の石炭として
は、草炭、褐炭、亜歴青炭、歴青炭等を挙げることがで
きる。
【0012】前処理工程11で調製されたスラリーは高
圧ポンプ11aにより石炭液化工程12に圧送され、そ
こで更に昇圧・昇温され超臨界状態になる。この石炭液
化工程12では、平均温度420℃、平均密度0.4g
/cm3の超臨界状態にスラリーを維持して、前述した
〜の反応を互いに併発して複合的に生じさせる。超
臨界状態の水は、水素イオンと水酸基イオンへの解離が
通常の水よりも大きくまた高温であるので石炭の加水分
解反応は促進される。この加水分解は石炭のみならず一
次分解物の重質液化油等についても行われる。 上述し
た式(2)の水性ガスシフト反応は、高密度の水中では
活性化エネルギが通常の1/3程度にまで減少すると言
われており、従って超臨界水中では水性ガスシフト反応
の速度が速くなり、活性水素(H2)による石炭の軽質
化反応を促進する方向に寄与する。石炭の液化物は重質
油、中・軽質油であり、液化し切れなかったスラリーは
残渣となる。この石炭液化工程12では、上述した複数
の反応が相互に関連して行われるため石炭の軽質化が促
進される。また脱硫、脱窒素の効果を持たせることも可
能である。更に超臨界状態の水は誘電率が小さいために
石炭を膨張し、石炭そのもの或いは重質油に対してある
程度溶解力を持ち、またガスとも均一に混合し得る。こ
れらのことも軽質化の促進に寄与する。
圧ポンプ11aにより石炭液化工程12に圧送され、そ
こで更に昇圧・昇温され超臨界状態になる。この石炭液
化工程12では、平均温度420℃、平均密度0.4g
/cm3の超臨界状態にスラリーを維持して、前述した
〜の反応を互いに併発して複合的に生じさせる。超
臨界状態の水は、水素イオンと水酸基イオンへの解離が
通常の水よりも大きくまた高温であるので石炭の加水分
解反応は促進される。この加水分解は石炭のみならず一
次分解物の重質液化油等についても行われる。 上述し
た式(2)の水性ガスシフト反応は、高密度の水中では
活性化エネルギが通常の1/3程度にまで減少すると言
われており、従って超臨界水中では水性ガスシフト反応
の速度が速くなり、活性水素(H2)による石炭の軽質
化反応を促進する方向に寄与する。石炭の液化物は重質
油、中・軽質油であり、液化し切れなかったスラリーは
残渣となる。この石炭液化工程12では、上述した複数
の反応が相互に関連して行われるため石炭の軽質化が促
進される。また脱硫、脱窒素の効果を持たせることも可
能である。更に超臨界状態の水は誘電率が小さいために
石炭を膨張し、石炭そのもの或いは重質油に対してある
程度溶解力を持ち、またガスとも均一に混合し得る。こ
れらのことも軽質化の促進に寄与する。
【0013】部分酸化工程12aでは、石炭液化工程1
2で残渣として生成したチャーを含むスラリーに超臨界
状態を維持したまま酸素又は空気を加えることにより、
前記式(1)に示すように、このチャーを一酸化炭素に
部分酸化する。上述した式(1)の反応でも、高密度の
水中では活性化エネルギが通常の1/3程度にまで減少
することによって、チャーの熱分解により生成するCO
を迅速に反応させることにも寄与する。部分酸化工程の
残渣としての灰分は別途処分される。また石炭液化工程
12における反応に必要な熱は、チャーの燃焼熱により
まかなうことができ外部から特にエネルギを供給する必
要はない。なお、式(1)及び式(2)の反応におい
て、CoMo/Al2O3,NiW/Al2O3,NiW/
ゼオライトのような触媒を使用し、軽質化或いは転換油
の脱硫や脱窒素を促進させることも可能である。また硫
黄分や窒素分は反応温度が低いので、転換プロセスから
はNOx,SOxを発生せず水中にトラップされるた
め、脱硫や脱窒素のような後工程を設ける必要がなく、
プロセスが簡単となるメリットも有する。
2で残渣として生成したチャーを含むスラリーに超臨界
状態を維持したまま酸素又は空気を加えることにより、
前記式(1)に示すように、このチャーを一酸化炭素に
部分酸化する。上述した式(1)の反応でも、高密度の
水中では活性化エネルギが通常の1/3程度にまで減少
することによって、チャーの熱分解により生成するCO
を迅速に反応させることにも寄与する。部分酸化工程の
残渣としての灰分は別途処分される。また石炭液化工程
12における反応に必要な熱は、チャーの燃焼熱により
まかなうことができ外部から特にエネルギを供給する必
要はない。なお、式(1)及び式(2)の反応におい
て、CoMo/Al2O3,NiW/Al2O3,NiW/
ゼオライトのような触媒を使用し、軽質化或いは転換油
の脱硫や脱窒素を促進させることも可能である。また硫
黄分や窒素分は反応温度が低いので、転換プロセスから
はNOx,SOxを発生せず水中にトラップされるた
め、脱硫や脱窒素のような後工程を設ける必要がなく、
プロセスが簡単となるメリットも有する。
【0014】分留工程13では、背圧弁13a,13
b,13cとガス冷却器13d,13e,13fと油分
離器13g,13hを有する。ガス冷却器13d,13
e,13fの各前段には背圧弁13a,13b,13c
が設けられ、ガス冷却器13d,13eの各後段には油
分離器13g,13hが設けられる。石炭液化工程12
から圧送される流体を背圧弁13aで所定圧力に減圧
し、ガス冷却器13dで所定の温度まで降温した後、初
めに重質油を油分離器13gより抽出する。重質油の大
部分は所期の目的のために貯蔵され、その一部分は前処
理工程11におけるスラリーに混合される。次いで油分
離器13gより圧送される流体を背圧弁13bで所定圧
力に減圧し、ガス冷却器13eで所定の温度まで降温し
た後、中・軽質油を油分離器13hより抽出する。更に
油分離器13hから排出された流体は背圧弁13cで大
気圧に降圧され、ガス冷却器13fで水とガス(C
O2)に分離される。CO2は大気に排出され、水は前処
理工程11で再利用するか、或いは廃水として処分され
る。このように、得られた油は超臨界水とともに反応器
より流出し、圧力及び温度を段階的に低下させるのみ
で、転換油の分留も可能となり、従来プロセスにおいて
必要であった蒸留工程が簡略化或は省略され、プロセス
が簡素化されるメリットも有する。
b,13cとガス冷却器13d,13e,13fと油分
離器13g,13hを有する。ガス冷却器13d,13
e,13fの各前段には背圧弁13a,13b,13c
が設けられ、ガス冷却器13d,13eの各後段には油
分離器13g,13hが設けられる。石炭液化工程12
から圧送される流体を背圧弁13aで所定圧力に減圧
し、ガス冷却器13dで所定の温度まで降温した後、初
めに重質油を油分離器13gより抽出する。重質油の大
部分は所期の目的のために貯蔵され、その一部分は前処
理工程11におけるスラリーに混合される。次いで油分
離器13gより圧送される流体を背圧弁13bで所定圧
力に減圧し、ガス冷却器13eで所定の温度まで降温し
た後、中・軽質油を油分離器13hより抽出する。更に
油分離器13hから排出された流体は背圧弁13cで大
気圧に降圧され、ガス冷却器13fで水とガス(C
O2)に分離される。CO2は大気に排出され、水は前処
理工程11で再利用するか、或いは廃水として処分され
る。このように、得られた油は超臨界水とともに反応器
より流出し、圧力及び温度を段階的に低下させるのみ
で、転換油の分留も可能となり、従来プロセスにおいて
必要であった蒸留工程が簡略化或は省略され、プロセス
が簡素化されるメリットも有する。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は次の優れた
効果を有する。 (1) 水素添加反応に必要な水素は、水から発生する活性
水素によりまかなわれるので、外部からの高価な水素の
供給は必要ない。 (2) 超臨界状態では、水、ガス、転換油等が均一相で作
用するため、石炭軽質化を効率よく行える。特に水その
ものが生成物の重合反応を抑止する効果もある。 (3) 石炭を液化する際に超臨界水中での燃焼を利用する
のでプロセス全体の熱効率が極めて高い。 (4) 加熱に必要なエネルギとしてチャーの燃焼熱を利用
すれば、外部からエネルギを供給しなくてすむ。 (5) 水分除去の前処理工程が不要となり、また液化油の
分留も減圧操作のみで可能であるため液化油の蒸留分離
工程等が簡素化する。従って、従来の転換プロセスに比
べてプロセスが簡素化する。 (6) 燃焼温度が低く、また硫黄や窒素分は水中に捕集さ
れ、NOxの発生もないので従来法に見られる大型な脱
硫、脱窒素工程を必要としない。
効果を有する。 (1) 水素添加反応に必要な水素は、水から発生する活性
水素によりまかなわれるので、外部からの高価な水素の
供給は必要ない。 (2) 超臨界状態では、水、ガス、転換油等が均一相で作
用するため、石炭軽質化を効率よく行える。特に水その
ものが生成物の重合反応を抑止する効果もある。 (3) 石炭を液化する際に超臨界水中での燃焼を利用する
のでプロセス全体の熱効率が極めて高い。 (4) 加熱に必要なエネルギとしてチャーの燃焼熱を利用
すれば、外部からエネルギを供給しなくてすむ。 (5) 水分除去の前処理工程が不要となり、また液化油の
分留も減圧操作のみで可能であるため液化油の蒸留分離
工程等が簡素化する。従って、従来の転換プロセスに比
べてプロセスが簡素化する。 (6) 燃焼温度が低く、また硫黄や窒素分は水中に捕集さ
れ、NOxの発生もないので従来法に見られる大型な脱
硫、脱窒素工程を必要としない。
【図1】本発明の石炭の転換方法を示す工程図。
11 前処理工程 12 石炭液化工程 12a 部分酸化工程 13 分留工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 始 茨城県那珂郡那珂町大字向山字六人頭1002 番地の14 三菱マテリアル株式会社那珂エ ネルギー研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】 微粉化した石炭と水を混合して石炭のス
ラリーを調製する前処理工程(11)と;前記スラリーを超
臨界状態に維持して、石炭の加水分解反応と、石炭の熱
分解反応と、未反応の石炭と活性水素との反応とを併発
して複合的に起こさせることにより前記未反応石炭を軽
質化して液化する石炭液化工程(12)と;前記液化工程(1
2)で生じた油を含む超臨界水を段階的に減圧及び冷却し
て前記生成した油を分留する分留工程(13)とを含むこと
を特徴とする石炭の転換方法。 - 【請求項2】 石炭のスラリー濃度が5〜60重量%で
ある請求項1記載の石炭の転換方法。 - 【請求項3】 石炭液化工程(12)で残渣として生成した
チャーを含むスラリーを超臨界状態を維持したまま酸素
又は空気を加えることにより前記チャーの炭素を一酸化
炭素に部分酸化する部分酸化工程(12a)を含み、 前記部分酸化工程(12a)で生成した一酸化炭素と水によ
り活性水素を生成して、この活性水素を未反応の石炭と
の反応に使用する請求項1又は2記載の石炭の転換方
法。 - 【請求項4】 超臨界状態が温度374〜800℃で密
度0.05〜0.9g/cm3である請求項1ないし3
いずれか記載の石炭の転換方法。 - 【請求項5】 石炭が草炭、褐炭、亜歴青炭又は歴青炭
である請求項1ないし4いずれか記載の石炭の転換方
法。
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|---|---|---|---|
| JP04335197A JP3491663B2 (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 石炭の転換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04335197A JP3491663B2 (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 石炭の転換方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
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| JPH10237459A true JPH10237459A (ja) | 1998-09-08 |
| JP3491663B2 JP3491663B2 (ja) | 2004-01-26 |
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ID=12661439
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3491663B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003016210A1 (en) * | 2001-08-21 | 2003-02-27 | Mitsubishi Materials Corporation | Method and apparatus for recycling hydrocarbon resource |
| CN113416589A (zh) * | 2021-06-08 | 2021-09-21 | 太原理工大学 | 一种褐煤的钝化和部分脱硫工艺 |
-
1997
- 1997-02-27 JP JP04335197A patent/JP3491663B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
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| CN113416589A (zh) * | 2021-06-08 | 2021-09-21 | 太原理工大学 | 一种褐煤的钝化和部分脱硫工艺 |
| CN113416589B (zh) * | 2021-06-08 | 2022-10-11 | 太原理工大学 | 一种褐煤的钝化和部分脱硫工艺 |
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| JP3491663B2 (ja) | 2004-01-26 |
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