JPH10237748A - 重ねモアレ布帛 - Google Patents

重ねモアレ布帛

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JPH10237748A
JPH10237748A JP9006075A JP607597A JPH10237748A JP H10237748 A JPH10237748 A JP H10237748A JP 9006075 A JP9006075 A JP 9006075A JP 607597 A JP607597 A JP 607597A JP H10237748 A JPH10237748 A JP H10237748A
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JP
Japan
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fabric
cloth
pattern
fine line
fiber
Prior art date
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Pending
Application number
JP9006075A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kamemaru
賢一 亀丸
Kiyoshi Nakagawa
清 中川
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鮮明で,かつ変化に富んだ立体的なモアレ模
様を発現する重ねモアレ布帛を提供する。 【解決手段】 表生地として,下生地の細線模様と同調
する規則的に並んだ模様を有する透過率65%以上の短
繊維または短繊維調繊維布帛を用い,下生地には,一定
方向に0.1〜7mm幅の細線模様が3〜100本/吋の密
度でプリント染色された布帛を用いて,2枚の布帛を重
ね合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,鮮明で,かつ変化
に富んだ立体的なモアレ模様を発現する重ねモアレ布帛
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から,衣服にモアレ模様を発現させ
る方法としては,1枚の布帛単独にモアレ加工を行う方
法と,複数の布帛を重ねる方法が用いられている。前者
の布帛単独のモアレ加工方法では,得られるモアレ模様
の鮮明さに欠けてしまい,変化に富んだ立体的なモアレ
模様を得ることができなかった。これに対して,後者の
複数枚の布帛を重ねる方法では,例えば,2枚の重ね布
帛を用いた場合,下生地として規則的に並んだ模様を有
する布帛を用い,表生地としてはフィラメント数の少な
い糸を用いた糸間の空隙率の高い布帛を用い,下生地と
表生地に色相濃度や明度差を付与してこれらの布帛を重
ね合わせることにより,可動的なモアレ模様を得る方法
がとられていた。
【0003】しかし,上述の方法では,可動的なモアレ
模様を発現させるには十分ではあるが,ここで用いる表
生地には十分な透け感を与える必要性があり,表生地と
しては,スクリーンメッシュ調織物等の組織の粗い低密
度布帛を用いなければならず,布帛の精練や後加工等の
工程上から見て,目ズレが発生しやすい欠点を有してい
た。また,これを衣料として用いた場合,ファッション
性を有するデザインへの対応および着用時の快適性とい
った実用面に劣るという問題点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,このような
現状に鑑みて行われたもので,モアレ模様が鮮明で,か
つ変化に富んだ立体的なモアレ模様を発現し,さらに,
衣料としてのファッション性,着用快適性に優れた重ね
モアレ布帛を得ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記目的を達
成するもので,次の構成よりなるものである。すなわ
ち,本発明は,「表生地,下生地の2枚の布帛を重ね合
わせてなり,下生地は,一定方向に0.1〜7mm幅の細線
模様が3〜100本/吋の密度で配置された布帛よりな
り,表生地が上記下生地の細線模様と同調する規則的に
並んだ模様を有する透過率65%以上の短繊維または短
繊維調繊維布帛からなる構造を特徴とする重ねモアレ布
帛」を要旨とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下,本発明について詳細に説明
を行う。本発明のモアレ布帛は,表生地と下生地の2枚
の布帛が重ね合わされている。表生地として用いる繊維
布帛としては,ナイロン6やナイロン66で代表される
ポリアミド系合成繊維,ポリエチレンテレフタレートで
代表されるポリエステル系合成繊維,ポリアクリロニト
リル系合成繊維,ポリビニルアルコール系合成繊維,ト
リアセテート等の半合成繊維,レーヨン等の再生繊維や
綿,麻等の天然繊維あるいはナイロン6/木綿,ポリエ
チレンテレフタレート/木綿等の混紡繊維等の短繊維ま
たは短繊維調繊維より構成された織物,編物,不織布を
挙げることができる。ここでいう短繊維調繊維とは,上
記の長繊維に捲縮を付与したり,ループを形成させる等
の手段で短繊維の特徴である毛羽感,ふくらみ感等を表
現した長繊維加工糸を意味するものである。
【0007】本発明では,表生地として後述の下生地の
細線模様と同調する先染糸,原着糸等の着色糸またはプ
リント染色による規則的な模様を有する布帛を用いる。
ここでいう下生地の細線模様と同調する規則的に並んだ
模様とは,まず第1に,方向性が同調することであり,
下生地と表生地を整然と重ね合わせたときの細線の交わ
る角度が25°以下であることが必要で,好ましくは2
0°以下がよい。角度が25°を超えると,目的とする
優れたモアレ模様が得られなくなる。
【0008】第2に,細線の幅と吋間の本数が後述の下
生地と同範囲でなければならない。ここでいう細線の幅
とは,着色糸1本の場合は,1本の平面的な幅のこと
で,連続で着色糸を用いれば,連続のトータルの平面的
な幅のことであり,また,プリント染色の場合であれ
ば,プリントされた細線1本の平面的な幅のことであ
り,その1つの幅を1本として吋間の本数を決定する。
【0009】細線模様を付与する方法としては,着色糸
を用いる場合,例えば,織物であれば,製織時,経糸あ
るいは緯糸に原着糸または先染糸等を使用し,所望する
細線模様を得ればよく,編物であれば,編成時,細線模
様が出現するように任意に原着糸または先染糸等を用い
るとよい。また,プリント染色を行う場合であれば,例
えば,公知のフラットスクリーン捺染機,ロータリース
クリーン捺染機,ローラー捺染機を用いて,後述の下生
地に同調する細線模様をプリントすればよい。
【0010】本発明では,表生地として,上述のごと
く,下生地の細線模様と同調する規則的な模様を有し,
かつ透過率が65%以上の短繊維または短繊維調繊維布
帛を用いる。ここでいう透過率とは,可視光線波長40
0〜800nm間の平均の透過率のことであり,透過率が
65%未満では,目的とする鮮明かつ変化に富んだ立体
的なモアレ模様を得ることができない。
【0011】本発明では,用いる表生地が65%以上の
透過率を達成するために,前述の繊維布帛に公知の一般
的な透明性に優れた皮膜形成性樹脂を用いて透過率を向
上させる。ここでいう皮膜形成性樹脂とは,熱処理を行
うことにより皮膜を形成するもので,透明性に優れた皮
膜形成性樹脂としては,例えば,ポリメタクリル酸メチ
ル,ポリメタクリル酸ブチル,ポリメタクリル酸ヘキシ
ル,ポリメタクリル酸オクチル,ポリメタクリル酸2−
エチルヘキシル等のポリメタクリル酸エステル,あるい
は1,6−ヘキサンジイソシアネート,1,4−シクロヘキ
サンジイソシアネート,イソホロンジイソシアネート等
のイソシアネート成分とポリエチレングリコール,ポリ
プロピレングリコール,ポリテトラメチレングリコール
等のポリエーテルポリオールまたはエチレングリコー
ル,プロピレングリコール等のジオールとアジピン酸,
セバチン酸等の2塩基酸との反応生成物,ビスフェノー
ルAとジフェニルカーボネートのエステル交換反応によ
る生成物やカプロラクトン等の開環重合物等のポリエス
テルポリオールのポリオール成分を反応して得られるポ
リウレン樹脂等が挙げられ,これらの組成物を主体とし
た樹脂を用いればよい。
【0012】上述の皮膜形成性樹脂を付与する方法とし
ては,ナイフコータ,コンマコータ,リバースコータ等
のコーティング法やパディング法等の公知の方法で適宜
行う。
【0013】本発明では,下生地の布帛に一定方向に0.
1〜7mm幅の細線模様を3〜100本/吋の密度でプリ
ント染色したものを用いる。下生地として用いる繊維布
帛としては,前述の表生地で用いた布帛は勿論のこと,
短繊維または短繊維調繊維布帛に限定されることなく,
いかなる布帛でも用いることができる。
【0014】本発明では,下生地に細線模様のプリント
染色を行うが,プリント染色は,表生地と同様に公知の
プリント染色法を用いればよく,細線模様の細線の幅は
0.1〜7mmで,細線の本数を3〜100本/吋,好まし
くは0.3〜5mm幅で5〜80本/吋の密度の細線により
目的とする模様柄のプリントを行う。細線の幅が0.1mm
未満で,また,本数が100本/吋を超えると,得られ
る細線の明確さに欠けるとともに,結果として優れた鮮
明なモアレ模様が得られず,また,細線の幅が7mmを超
え,また,本数が3本/吋未満では,表生地と同調する
確率が極端に減少してしまうので,優れた鮮明なモアレ
模様が得られない。本発明は,以上の構成よりなるもの
である。
【0015】
【作用】一般的な短繊維または短繊維調繊維布帛は,繊
維の形状,密度,毛羽またはループの度合い等に大きく
依存するが,光の透過率は高々60%程度である。本発
明のごとく,2枚重ねの表生地として,下生地に同調す
る規則的に並んだ細線模様を有し,かつ光透過率が65
%以上の短繊維または短繊維調繊維布帛を用いると,表
生地の線模様が下生地の細線模様と重ね合わさったと
き,65%以上の良好な光透過性に起因した鮮明で,か
つ変化に富んだ立体的な優れたモアレ模様を発現するこ
とができるようになる。本発明では,樹脂加工により毛
羽,ループ等を固定することで透過率を向上させてお
り,かつ樹脂膜は透明性に優れているので布帛外観を阻
害することなく,視覚的にも好ましいのでファッション
性に優れ,かつ着用時の快適性にも優れるとともに,わ
ずかな表生地の動きでも元の模様とは異なる立体的な躍
動感あふれるモアレ模様を得ることができる。また,本
発明方法での重ね布帛では,表,下生地ともにプリント
加工により細線模様を付与することもできるので,自由
自在に所望の細線模様を得ることが可能となる。
【0016】
【実施例】以下,本発明を実施例によってさらに具体的
に説明するが,実施例における布帛の性能評価は,次の
方法で行った。
【0017】(1)透過率 表生地として用いる布帛を,日立株式会社製U−340
0自記分光光度計により,積分球(内径:60mmφ)附
属装置を用いて,測定波長範囲400〜800nm間の可
視光線透過率を測定した。
【0018】(2)モアレ模様 表生地と下生地を重ね合わせて生じるモアレ模様を肉眼
にて観察し,相対的に次の4段階の評価を行った。 ◎;鮮明で立体的な優れたモアレ模様が発現する。 ○;立体的には劣るが,ほぼ鮮明なモアレ模様が発現す
る。 △;不鮮明なモアレ模様が発現する。 ×;モアレ模様が発現しない。
【0019】(3)着用快適性 下生地をノースリーブ型ワンピースに,上生地を半袖型
ワンピースに縫製し,実際に着用した快適性を相対的に
次の2段階で評価した。 ○;快適性を感じながら,スムーズな動作ができる。 ×;スムーズな動きができず,抵抗感を憶える。
【0020】実施例1 経糸,緯糸ともに綿100番手双糸を用いた経密度85
本/吋,緯密度65本/吋の綿ボイル地織物を用意し,
これに通常の精練を行った後,下記処方1に示す固形分
25%の透明性ポリウレタン樹脂溶液をパディングし,
絞り率80%にて絞液後,100℃で2分乾燥し,17
0℃で30秒のキュアリングを行い,透過率70%の綿
ボイル地織物を得た。
【0021】処方1 エラストロン TP−16 100部 (第一工業製薬株式会社製,ポリウレタン樹脂) エラストロンキャタリスト64 5部 (第一工業製薬株式会社製,触媒) 炭酸水素ナトリウム 0.25部 (pH調整剤) 水 50部
【0022】次に,下記処方2の色糊を用いて,緯糸方
向に細線幅0.6mmで等間隔に配置された20本/吋の細
線模様をフラットスクリーン捺染機を用いてプリントし
た後,通常の高温スチーミング(170℃)および還元
洗浄を行い,規則的な青色の細線模様を有する表生地を
得た。
【0023】処方2 Kayalon Polyester Blue T−S Paste 4部 (日本化薬株式会社製,分散染料) ファインガム HT−106 60部 (第一工業製薬株式会社製,糊剤) クエン酸 0.2部 水 35.8部
【0024】さらに,下生地として,経糸,緯糸ともに
ポリエステル75デニール/36フィラメントを用い,
経密度120本/吋,緯密度100本/吋の平織物を用
意し,これに通常の方法で精練を行った。続いて,その
表面に,前述の処方2の色糊を用いて,表生地とまった
く同一の方法により,表生地同様の規則的な青色の細線
模様を有する下生地を得た。上述の表生地と下生地を重
ね合わせることにより,本発明の重ねモアレ布帛を得
た。本発明との比較のため,下記比較例1〜4により4
点の比較用の重ね布帛を得た。
【0025】比較例1 本実施例において表生地への透明性ポリウレタン樹脂加
工を省く他は,本実施例とまったく同一の方法により比
較用の重ね布帛を得た。
【0026】比較例2 本実施例において用いる表生地を,経糸,緯糸ともにナ
イロン50デニール/モノフィラメント使いの経密度9
0本/吋,緯密度80本/吋のメッシュ調織物に代えて
用いる他は,本実施例とまったく同一の方法により比較
用の重ね布帛を得た。
【0027】比較例3 本実施例において表生地,下生地に細線模様をプリント
染色する際,細線模様を0.08mm幅で等間隔に105本
/吋で行う他は,本実施例とまったく同一の方法により
比較用の重ね布帛を得た。
【0028】比較例4 本実施例において表生地,下生地に細線模様をプリント
染色する際,細線模様を8mm幅で等間隔に2本/吋で行
う他は,本実施例とまったく同一の方法により比較用の
重ね布帛を得た。本発明および比較用の重ね布帛の性能
を評価し,その結果を合わせて表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】表1より明らかなごとく,本発明の重ねモ
アレ布帛は,鮮明かつ立体的なモアレ模様が発現した重
ねモアレ布帛であった。また,モアレの発現状態の立体
性と鮮明性より,ファッション性の高い布帛であった。
着用快適性も非常に良好であった。
【0031】
【発明の効果】本発明によると,モアレ模様が鮮明で,
かつ変化に富んだ立体的なモアレ模様の発現した,衣料
としてのファッション性,着用快適性に優れた重ねモア
レ布帛を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表生地,下生地の2枚の布帛を重ね合わ
    せてなり,下生地は,一定方向に0.1〜7mm幅の細線模
    様が3〜100本/吋の密度で配置された布帛よりな
    り,表生地が上記下生地の細線模様と同調する規則的に
    並んだ模様を有する透過率65%以上の短繊維または短
    繊維調繊維布帛からなる構造を特徴とする重ねモアレ布
    帛。
JP9006075A 1996-12-26 1997-01-17 重ねモアレ布帛 Pending JPH10237748A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9006075A JPH10237748A (ja) 1996-12-26 1997-01-17 重ねモアレ布帛

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-347147 1996-12-26
JP34714796 1996-12-26
JP9006075A JPH10237748A (ja) 1996-12-26 1997-01-17 重ねモアレ布帛

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JPH10237748A true JPH10237748A (ja) 1998-09-08

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ID=26340146

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JP9006075A Pending JPH10237748A (ja) 1996-12-26 1997-01-17 重ねモアレ布帛

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JP (1) JPH10237748A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003072864A1 (en) * 2002-02-28 2003-09-04 Masako Oka Knit fabric and process for producing the same

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