JPH10237978A - 吸音材及びその製造方法 - Google Patents

吸音材及びその製造方法

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JPH10237978A
JPH10237978A JP5828397A JP5828397A JPH10237978A JP H10237978 A JPH10237978 A JP H10237978A JP 5828397 A JP5828397 A JP 5828397A JP 5828397 A JP5828397 A JP 5828397A JP H10237978 A JPH10237978 A JP H10237978A
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JP
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fiber
core
powder
sheath structure
sound
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Application number
JP5828397A
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English (en)
Inventor
Isato Inada
勇人 稲田
Koichi Nogami
晃一 野上
Seishiro Yamakawa
清志郎 山河
Kenji Onishi
兼司 大西
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低周波数域においても良好な吸音特性を有
し、粉体の移動等による偏りによって吸音性能が劣化す
ることを防ぐことができる吸音材を提供する。 【解決手段】 芯材の表面を芯材の融点よりも低い融点
の被覆材で被覆した芯鞘構造の繊維3と、この芯鞘構造
の繊維3より形状復元力の大きい繊維6とが共存する繊
維集合材7に粉体4が混合されている。そして芯鞘構造
の繊維3の被覆材によって繊維と繊維及び粉体4の少な
くとも一部と繊維が融着されている。繊維3に粉体を融
着させることによって粉体4の移動を防ぐことができ
る。また形状復元力の大きい繊維6によって嵩高さを保
持した吸音材を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リスニングルーム
や楽器練習室等の音響処理や、空調ダクト内を伝搬する
騒音の低減等のために使用される吸音材及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】吸音材は、室内の音響特性が問題になる
リスニングルームや楽器練習室等において室内残響特性
や反射特性等を制御する内装材や、遮音性能が要求され
る部屋の二重構造に形成した壁や天井に充填される充填
材や、空調ダクトの側に張って騒音の伝搬を防ぐ内張り
材や、騒音を発生する機器の防音カバーの内側に張る内
張り材等として使用されている。
【0003】このような用途に使用される吸音材として
は、グラスウール、ロックウール、発泡ポリウレタン等
の多孔質吸音材が従来から主として使用されている。こ
れらの多孔質吸音材は内部に連通した空隙を有するため
に、空隙内に音波が入射すると、空隙内を伝播する途中
でファイバーの表面やウレタン気泡壁面との間で粘性摩
擦等が生じ、音波エネルギーが材料内に吸収されること
によって吸音がなされるのである。
【0004】しかし、これらの多孔質吸音材は高周波域
では十分な吸音率を有するが、音の周波数が低くなるに
つれて吸音率が低くなり、低周波域では十分な吸音率を
得ることができないという問題がある。多孔質吸音材の
厚みを増せば低周波域の吸音率は高くなるが、吸音材が
非常に嵩高になり、例えば部屋の内装材として使用する
場合には部屋が狭くなる等の問題が生じ、空調ダクトの
内張りとして使用する場合には空気の通路が狭くなる等
の問題が生じる。
【0005】そこで、厚みが薄くても低周波域で優れた
吸音性能を有する吸音材として、シリカ粉体等の粉体層
から形成したものが提供されている。この吸音材では、
粉体層に音が入射すると粉体粒子が振動し、音波エネル
ギーがこの振動に吸収されて吸音作用が発現するもので
ある。しかしながら、この粉体を材料とする吸音材は、
例えば箱状の容器中に粉体を充填して粉体層を形成し、
音波透過性が良好なフィルム等で蓋をすることによって
形成することができるが、容器に粉体を均一に充填して
も使用過程で粉体が徐々に移動して粉体が偏り、吸音性
能が変化するおそれがあるという問題がある。またグラ
スウール等の非常に目の粗い多孔質材の空隙に粉体を充
填して保持させることによって吸音材を形成することも
できるが、この場合も、当初は粉体を均一に充填してあ
っても使用過程で粉体が徐々に移動して偏り、同様に吸
音性能が変化するおそれがある。
【0006】さらに特開平5−323973号公報、特
開平6−110468号公報、特開平6−158748
号公報等に、粉体層を繊維層と交互に積層した構造の吸
音材が提供されている。しかしこのものでも粉体層の粉
体はフリーな状態のままであり、粉体の移動による問題
は解決されていない。これらに対して、特開平8−39
596号公報では、繊維の空隙に発泡性樹脂バインダー
を介在させ、この発泡性樹脂バインダーで粉体を保持す
るようにした吸音材が提供されている。しかしこのもの
では、吸音材中に占める粉体の割合が発泡性樹脂バイン
ダーによって小さくなるために、粉体による低周波域で
の吸音特性が低下するという問題があり、また繊維と粉
体の他に発泡性樹脂バインダーを用いるために、製造が
煩雑になるという問題もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、低周
波数域においても良好な吸音特性を有し、粉体の移動等
による偏りによって吸音性能が劣化することを防ぐこと
ができる吸音材を提供することを目的とし、またこのよ
うな吸音材を容易に製造することができる吸音材の製造
方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
吸音材は、芯材1の表面を芯材1の融点よりも低い融点
の被覆材2で被覆した芯鞘構造の繊維3と、この芯鞘構
造の繊維3より形状復元力の大きい繊維6とが共存する
繊維集合材7に粉体4が混合され、芯鞘構造の繊維3の
被覆材2によって繊維と繊維及び粉体4の少なくとも一
部と繊維が融着されていることを特徴とするものであ
る。
【0009】本発明の請求項2に係る吸音材は、芯材1
の表面を芯材1の融点よりも低い融点の被覆材2で被覆
した芯鞘構造の繊維3と、この芯鞘構造の繊維3より形
状復元力の大きい繊維6とが共存する繊維集合材7に粉
体4が混合され、芯鞘構造の繊維3の被覆材2によって
繊維と繊維及び粉体4の少なくとも一部と繊維が融着接
合されていると共に、繊維集合材7の表面に表面材8が
接合されていることを特徴とするものである。
【0010】また請求項3の発明は、上記の粉体4はタ
ルクであることを特徴とするものである。また請求項4
の発明は、上記の粉体4はシラスバルーンであることを
特徴とするものである。また請求項5の発明は、上記の
吸音材が、多孔質材料9と積層されていることを特徴と
するものである。
【0011】本発明の請求項6に係る吸音材の製造方法
は、芯材1の表面を芯材1の融点よりも低い融点の被覆
材2で被覆した芯鞘構造の繊維3と、この芯鞘構造の繊
維3より形状復元力の大きい繊維6とが共存する繊維集
合材7に粉体4を混合し、これを芯鞘構造の繊維3の被
覆材2の溶融温度以上の温度で加熱することによって、
繊維と繊維及び粉体4の少なくとも一部と繊維を被覆材
2の融着によって接合させることを特徴とするものであ
る。
【0012】本発明の請求項7に係る吸音材の製造方法
は、芯材1の表面を芯材1の融点よりも低い融点の被覆
材2で被覆した芯鞘構造の繊維3と、この芯鞘構造の繊
維3より形状復元力の大きい繊維6とが共存する繊維集
合材7に粉体4を混合し、さらにこの繊維集合材7の表
面に表面材8を重ね、これを芯鞘構造の繊維3の被覆材
2の溶融温度以上の温度で加熱することによって、繊維
と繊維及び粉体4の少なくとも一部と繊維を被覆材2の
融着によって接合させると共に繊維集合材7の表面に表
面材8を接合させることを特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項8に係る吸音材の製造方法
は、芯材1の表面を芯材1の融点よりも低い融点の被覆
材2で被覆した芯鞘構造の繊維3と、この芯鞘構造の繊
維3より形状復元力の大きい繊維6とが共存する繊維集
合材7の片側の表面に表面材8を接着した後、この繊維
集合材7に粉体4を混合し、これを芯鞘構造の繊維3の
被覆材2の溶融温度以上の温度で加熱することによっ
て、繊維と繊維及び粉体4の少なくとも一部と繊維を被
覆材2の融着によって接合させることを特徴とするもの
である。
【0014】また請求項9の発明は、芯材1の表面を芯
材1の融点よりも低い融点の被覆材2で被覆した芯鞘構
造の繊維3と、この芯鞘構造の繊維3より形状復元力の
大きい繊維6とが共存する繊維集合材7を、その厚み方
向で繊維密度が変化するものとして作製し、この繊維集
合材7に粉体4を混合することを特徴とするものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明で用いる芯鞘構造の繊維3は、繊維本体と
なる芯材1の外周に被覆材2を被覆することによって図
2のように2層構造に形成したものである。芯材1は有
機繊維や無機繊維で形成することができるものであり、
有機繊維としてはポリエステル、ナイロン、ポリアクリ
ロニトリル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化
ビニル等の合成樹脂繊維や、木質ファイバー、木綿、
麻、竹、リンター、絹、羊毛等の天然繊維や、レーヨン
等の再生繊維を例示することができ、無機繊維としては
ロックファイバー、ガラス、アルミナ、炭化ケイ素、炭
素、スチール等の繊維を例示することができる。
【0016】この有機繊維や無機繊維からなる芯材1に
被覆される被覆材2は、芯材1の融点よりも低い融点を
有する材料で形成されるものである。被覆材2は芯材1
よりも融点が低い材料であれば特に制限されるものでは
なく、例えば上記の有機繊維材料で形成することができ
るが、被覆材2の融点が芯材1の融点よりも10〜10
0℃程度低いものであることが好ましく、40〜60℃
低いものであることがより好ましい。芯鞘構造の繊維3
の芯材1と被覆材2は、30:70〜50:50の範囲
の重量比率のものが好ましい。
【0017】またこの芯材1の外周に被覆材2を被覆し
た芯鞘構造の繊維3は、特に限定されるものではない
が、1〜15デニールの範囲の繊維径のものを用いるの
が好ましく、繊維長は5〜100mmの範囲のものを用
いるのが好ましい。一方、この芯鞘構造の繊維3よりも
形状復元力が大きい繊維6とは、芯鞘構造の繊維3より
もいわゆる腰が強いものであり、例えば、芯鞘構造の繊
維3の芯材1を構成する繊維と同材質の繊維であって、
芯鞘構造の繊維3よりもデニールが大きいものを用いる
ことができる。
【0018】一方、本発明において粉体4としては、特
に制限されることなく使用することができるが、金マイ
カ、シリカ、アクリル樹脂、タルク、シラスバルーン、
珪酸カルシウム、フッ素樹脂、パーライト、溶融シリ
カ、黒鉛、結晶セルロース、炭化ケイ素、珪藻土、ナイ
ロン、ポリエステル、炭素繊維、二酸化チタン、炭酸カ
ルシウム、ポリ塩化ビニル、ポリメタクル酸メチル、バ
リウムフェライト、シリコーン等の粉末を例示すること
ができ、これらの中から1種あるいは複数種を組み合わ
せて用いることができる。これらの中でも低周波数域の
吸音効果を高く得る上で、粉体4としてタルクを用いる
のが好ましい。またシラスバルーンを用いることによっ
て、特に中低周波数域の吸音効果を高く得ることができ
る。これらの粉体4は粒径が0.1〜1000μmの範
囲のものが好ましく、粉体4の嵩密度は0.1〜1.5
g/cm3 程度の範囲が好ましい。
【0019】上記の芯鞘構造の繊維3と形状復元力が大
きい繊維6と粉体4を用いて吸音材Aを製造するにあた
っては、まず芯鞘構造の繊維3と形状復元力が大きい繊
維6を絡み合わせるようにして集合させてウェブ(シー
ト)にし、芯鞘構造の繊維3と形状復元力の大きい繊維
6とが共存する繊維集合材7を調製する。次にこのウェ
ブ状の繊維集合材7に粉体4を上方から振りかけ、繊維
集合材7に機械的な振動を与えることによって粉体4を
繊維集合材7の内部の空隙へと充填させ、繊維集合材7
の繊維3,6と粉体4とを混合する。
【0020】ここで、芯鞘構造の繊維3のみを集合させ
てウェブ状の繊維集合材7を調製する場合、芯鞘構造の
繊維3は表面の融点の低い被覆材2の影響で腰が弱く形
状復元力が小さいために、繊維集合材7は厚みを保持す
ることができず厚みが薄くなって嵩高さが小さくなる。
従ってこのものでは繊維集合材7の繊維間の空隙が小さ
くなって、粉体4は繊維集合材7内に入っていき難くな
り、繊維集合材7内に粉体4を均一に分散させて混合す
ることが難しくなる。そこで本発明では、芯鞘構造の繊
維3より形状復元力の大きい繊維6を共存させて繊維集
合材7を調製するようにしており、形状復元力の大きい
繊維6によって繊維集合材7の厚みを保持して、繊維集
合材7の嵩高さを高くすることができるようにしてあ
る。従って本発明の繊維集合材7は繊維間の空隙が大き
くなっており、粉体4は繊維集合材7の内部に容易に入
るようになり、繊維集合材7内に粉体4を均一に分散さ
せて混合することができるものである。芯鞘構造の繊維
3と形状復元力の大きい繊維6との混合比率は、重量比
で5:5〜3:7の範囲が好ましい。
【0021】またウェブ状の繊維集合材7に対する粉体
4の混合量は、繊維集合材7が100重量部に対して粉
体4が100〜5000重量部の範囲になるように設定
するのが好ましい。上記のように繊維集合材7に粉体4
を混合した後、これを芯鞘構造の繊維3の被覆材2の融
点よりも30〜40℃程度高い温度で加熱する。加熱温
度は芯鞘構造の繊維3の芯材1の融点や形状復元力の大
きい繊維6の融点よりも低い温度(且つ粉体4の融点よ
りも低い温度)に設定されるものであり、芯材1や形状
復元力の大きい繊維6は溶融しないが、被覆材2は溶融
するので、絡み合っている繊維3,6はその交点におい
て被覆材2が融着し、繊維3,6同士を接合させてミク
ロなネットワーク構造に形成することができる。またこ
の加熱による被覆材2の溶融で粉体4は被覆材2に融着
し、繊維3に付着して保持される。粉体4の総てが繊維
3に融着保持されることが理想的であるが、必ずしもそ
の必要はない。少なくとも一部の粉体4が繊維3に融着
されていればよく、粉体4のうち10重量%程度以上の
ものが繊維3に融着保持されていればよい。
【0022】上記のようにして、繊維3,6同士及び繊
維3と粉体4の少なくとも一部を融着させた図1のよう
な吸音材Aを得ることができるものであり、この吸音材
Aでは粉体4が繊維集合材7の空隙内に保持されてお
り、使用過程での振動によって粉体4が移動することを
抑制することができ、粉体4による低周波吸音特性を活
かしながら、粉体4の移動・偏りによる吸音性能の劣化
を防ぐことができるものである。またこの吸音材Aの繊
維集合材7には芯鞘構造の繊維3より形状復元力の大き
い繊維6が共存しているため、吸音材Aは嵩高い厚みを
保持することができ、吸音材Aの厚みが薄くなって吸音
特性が劣化することを防ぐことができるものである。
【0023】図3は繊維集合材7の表面に表面材8を接
合して作製した吸音材Aの実施の形態の一例を示すもの
である。表面材8は粉体4を通過させることがないもの
であれば何でもよく、合成樹脂繊維やガラス繊維の不織
布や、紙、フィルムなどのシート材を用いることができ
る。また表面材8は繊維集合材7の片面に接合するよう
にしても、繊維集合材7の両面に接合するようにしても
いずれでもよいが、両面を表面材7で覆うようにするの
が好ましい。
【0024】このように繊維集合材7の表面を表面材8
で覆った吸音材Aは、繊維集合材7の表面において繊維
3,6間の空隙が表面材8で塞がれており、粉体4が繊
維集合材7の空隙から脱落したり移動したりすることを
防ぐことができ、粉体4の移動による偏りを一層低減す
ることができるものである。また表面材8は繊維集合材
7の表面において繊維3,6に接合しているために各繊
維3,6につなぎ止められており、表面材8が弛むこと
によって繊維3,6との間に生じる空間に粉体4が移動
することを防ぐことができ、粉体4の偏りをこの点でさ
らに低減することができるものである。
【0025】このような繊維集合材7の表面に表面材8
を接合した吸音材Aを作製するにあたっては、上記のよ
うに繊維集合材7に粉体4を混合した後、繊維集合材7
の片側あるいは両側の表面に表面材8を重ね、この状態
で芯鞘構造の繊維3の被覆材2の融点よりも高い温度
(且つ芯鞘構造の繊維3の芯材1、形状復元力の大きい
繊維6、粉体4、表面材8の融点よりも低い温度)で加
熱することによって行なうことができるものであり、芯
鞘構造の繊維3を表面材8に融着させて繊維集合材7の
表面に表面材8を接合することができるものである。勿
論、このように芯鞘構造の繊維3に対する融着を利用し
て繊維集合材7の表面に表面材8を接合する他、接着剤
を用いて繊維集合材7の表面に表面材8を接着するよう
にしてもよい。
【0026】また繊維集合材7の表面に表面材8を接合
した吸音材Aを作製するにあたっては、まず上記のよう
に芯鞘構造の繊維3と形状復元力の大きい繊維6とを混
合して両繊維3,6が共存するウェブ状の繊維集合材7
を調製した後、この繊維集合材7の片面に表面材8を接
合接着し、そしてこの表面材8を下側にして、繊維集合
材7に上方から粉体4を散布して混合し、この後に、必
要に応じて繊維集合材7に上面に他の表面材8を重ね、
これを芯鞘構造の繊維3の被覆材2の融点よりも高い温
度(且つ芯鞘構造の繊維3の芯材1、形状復元力の大き
い繊維6、粉体4、表面材8の融点よりも低い温度)で
加熱することによって行なうようにしてもよい。このよ
うに繊維集合材7に粉体4を散布混合するに先立って、
繊維集合材7の下面側に予め表面材8を接合しておけ
ば、繊維集合材7に上面側から散布した粉体4が繊維集
合材7を通過して繊維集合材7と表面材8の間に浸入し
て、芯鞘構造の繊維3の被覆材2の融着による繊維集合
材7と表面材8の接合が阻害されることを防止すること
ができるものである。このため、繊維集合材7と表面材
8の接合が確実に達成され、表面材8が弛むことによっ
て繊維3,6との間に生じる空間に粉体4が移動するこ
とを防いで粉体4の偏りを防止することができるもので
ある。
【0027】芯鞘構造の繊維3と形状復元力の大きい繊
維6とが共存するウェブ状(不織布状)の繊維集合材7
として、その厚み方向で繊維密度が変化するものを用い
ることができる。そしてこの厚み方向で繊維密度が変化
するように作製した繊維集合材7は、その繊維密度が高
い側を下に、その繊維密度が低い側を上にして配置し、
繊維集合材7に上方から粉体4を散布して繊維集合材7
内に粉体4を分散・混合させるようにするものであり、
繊維集合材7は上部が繊維密度が低く粗であって繊維間
の空隙が大きいために、粉体4は良好に繊維集合材7内
に入り込んで分散されると共に、繊維集合材7は下部が
繊維密度が高く密であって繊維間の空隙が小さいため
に、粉体4が繊維集合材7の下部に局所的に溜まるよう
なことがなく、繊維集合材7に粉体4を均一に分散混合
することができるものである。
【0028】繊維密度の変化は、例えば0.5g/cm
3 と0.01g/cm3 の間で変化させるようにするこ
とができる。またこのような厚み方向で繊維密度が変化
する繊維集合材7は例えば次のようにして作製すること
ができる。すなわち、芯鞘構造の繊維3と形状復元力の
大きい繊維6とを混合したウェブを2枚のプレートで挟
んで、一方のプレートは例えば150℃程度の温度で加
熱すると共に他方のプレートは加熱しないで、0.35
〜1.0g/cm2 程度の圧力で加圧することによっ
て、加熱したプレートの側では繊維集合材7中の芯鞘構
造の繊維3の被覆材2で繊維3,6が融着されるために
繊維密度が高くなり、加熱しないプレートの側の繊維密
度は低くなる。このようにして厚み方向で繊維密度が変
化する繊維集合材7を作製することができるものであ
る。
【0029】図4の吸音材Bは、図3のように得られた
吸音材Aをグラスウールやロックウール、発泡ポリウレ
タン、フェルト、不織布、紙などの多孔質材料9と積層
して作製したものである。高周波数域の吸音特性は優れ
ているが低周波数域の吸音特性が低い多孔質材料7に、
低周波数域の吸音特性が高い上記の吸音材Aを積層する
ことによって、低周波数域から、高周波数域に至るまで
吸音特性に優れた吸音材Bを得ることができるものであ
る。またこのように多孔質材料9を積層一体化すること
によって、吸音材Bの機械的強度を高めることもできる
ものであり、さらに多孔質材料9が背後空気層としての
作用をして低周波数域の吸音特性を一層向上させること
ができるものである。ここで吸音材Aと多孔質材料9と
は、接着剤等で接着して積層一体化するようにしても、
単に重ね合わせて積層するようにしても、いずれでもよ
い。またこの吸音材Bは図2で得た表面材8付きの吸音
材Aの代わりに、図1で得た表面材8のない吸音材Aを
積層して形成することもできる。
【0030】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 (実施例1)芯鞘構造の繊維として芯材がポリエステル
(融点150℃)、被覆材が低融点ポリエステル(融点
110℃)のユニチカ株式会社製「メルティ<4080
>」(繊維径4デニール、平均長さ51mm)を用い、
また形状復元力の大きい繊維としてユニチカ株式会社製
ポリエステル繊維「コンジュ捲縮線<H38F>」(繊
維径6デニール、平均長さ51mmのポリエステル繊維
28.6重量%と、繊維径13デニール、平均長さ51
mmのポリエステル繊維72.4重量%からなる)を用
い、芯鞘構造の繊維を30重量%、形状復元力の大きい
繊維を70重量%の割合で混合して集積することによっ
て、面密度が800g/m2 のウェブ状の繊維集合材を
形成した。この繊維集合材の上に平均粒径20μmのタ
ルク粉を6500g/m2 の散布量で均一に散布し、さ
らに機械的に振動させてタルク粉を繊維集合材の内部へ
落とし込むようにした。次にこの繊維集合材とタルク粉
との混合体を厚み30mmになるように加圧しながら1
50℃で30分間加熱処理することによって、図1のよ
うな厚み30mmの吸音材を得た。
【0031】(実施例2)実施例1と同様にして作製し
た繊維集合材とタルク粉との混合体の上下両面を、ポリ
エステル不織布(ユニチカ株式会社製「メルティ<40
80>」(繊維径1.5デニール、平均長さ50mm)
を114℃の熱ロール処理して作製した面密度が70g
/m2 のもの)からなる表面材で挟み、そしてこれを厚
み30mmになるように加圧しながら150℃で30分
間加熱処理することによって、図3のような表面材で被
覆した厚み30mmの吸音材を得た。
【0032】(実施例3)実施例1と同じ芯鞘構造の繊
維を30重量%、実施例1と同じ形状復元力の大きい繊
維を70重量%の割合で混合して集積することによっ
て、面密度が100g/m2 のウェブ状の繊維集合材を
形成した。この繊維集合材の上に平均粒径20μmのタ
ルク粉を1000g/m2 の散布量で均一に散布し、さ
らに機械的に振動させてタルク粉を繊維集合材の内部へ
落とし込むようにした。この繊維集合材とタルク粉との
混合体の上下両面を、実施例2と同じポリエステル不織
布からなる表面材で挟み、これを厚み3mmになるよう
に加圧しながら150℃で30分間加熱処理することに
よって図3の構造の厚み3mmの吸音材を得た。そして
この吸音材を連続気泡の発泡ポリウレタン(密度16k
g/m3 、厚さ30mm)からなる多孔質材料の上に重
ねることによって、図4のような合計厚み33mmの吸
音材を得た。
【0033】(実施例4)実施例1と同じ芯鞘構造の繊
維を30重量%、実施例1と同じ形状復元力の大きい繊
維を70重量%の割合で混合して集積することによっ
て、面密度が100g/m2 のウェブ状の繊維集合材を
形成した。この繊維集合材の上に平均粒径200μmの
シラスバルーン粉を500g/m2 の散布量で均一に散
布し、さらに機械的に振動させてシラスバルーン粉を繊
維集合材の内部へ落とし込むようにした。この繊維集合
材とシラスバルーン粉との混合体の上下両面を、実施例
2と同じポリエステル不織布からなる表面材で挟み、こ
れを厚み5mmになるように加圧しながら150℃で3
0分間加熱処理することによって図3の構造の厚み5m
mの吸音材を得た。そしてこの吸音材を実施例3と同じ
発泡ポリウレタン(密度16kg/m3 、厚み30m
m)からなる多孔質材料の上に重ねることによって、図
4のような合計厚み35mmの吸音材を得た。
【0034】(実施例5)実施例1と同じ芯鞘構造の繊
維を30重量%、実施例1と同じ形状復元力の大きい繊
維を70重量%の割合で混合して集積することによっ
て、面密度が100g/m2 のウェブを形成した。この
ウェブの片面に実施例2と同じポリエステル不織布から
なる表面材を重ね、これを2枚の金属プレートの間に挟
み、0.55kg/cm2 の圧力で加圧しながら表面材
の側の金属プレートを150℃の温度で1分間加熱する
ことによって、片面に表面材を接着すると共に、表面材
を接着した側の繊維密度が高く反対側の繊維密度が低く
なるように繊維密度が厚み方向で変化する繊維集合材を
作製した。この繊維集合材を表面材が下側になるように
配置して、繊維集合材の上に平均粒径20μmのタルク
粉末を1000g/m2の散布量で均一に散布し、さら
に機械的に振動させてタルク粉末を繊維集合材の内部へ
落とし込むようにした。さらにこの繊維集合材の上面に
実施例2と同じ表面材を重ね、これを厚み3mmになる
ように加圧しながら150℃で30分間加熱処理するこ
とによって図3の構造の厚み3mmの吸音材を得た。
【0035】(比較例1)厚み30mmの連続気泡の発
泡ポリウレタン(密度16kg/m3 )をそのまま吸音
材とした。 (比較例2)2枚のポリエステル不織布(ユニチカ株式
会社製「エルベス」;50g/m2)の間にタルク粉末
(平均粒径20μm)の嵩密度0.5g/cm3 の層を
30mmの厚みで挟むことによって、吸音材を得た。
【0036】(比較例3)2枚のポリエステル不織布
(ユニチカ株式会社製「エルベス」;50g/m2)の
間にシラスバルーン粉末(平均粒径200μm)の嵩密
度0.2g/cm3の層を30mmの厚みで挟むことに
よって、吸音材を得た。 (比較例4)芯鞘構造の繊維として芯材がポリエステル
(融点150℃)、被覆材が低融点ポリエチレン(融点
115℃)のユニチカ株式会社製「メルティ<6080
>」(繊維径2デニール、平均長さ51mm)を用い、
これを集積して面密度100g/m2 のウェブを形成し
た。このウェブの上に平均粒径20μmのタルク粉を1
000g/m2 の散布量で均一に散布し、さらに機械的
に振動させてタルク粉をウェブの内部へ落とし込むよう
にした。このウェブとタルク粉との混合体の上下両面
を、ポリエステル不織布(ユニチカ株式会社製「エルベ
ス」;50g/m2 )からなる表面材で挟み、これを厚
み3mmになるように加圧しながら150℃で30分間
加熱処理することによって厚み3mmの吸音材を得た。
【0037】上記の実施例1〜4及び比較例1〜3で得
た各吸音材について、吸音特性をJIS A 1405
「管内法による建築材料の垂直入射吸音率測定方法」に
基づいて測定した。結果を図5、図6、図7に示す。図
5、図6、図7にみられるように、実施例1〜4のもの
はいずれも、多孔質吸音材である比較例1のものよりも
低周波数域で優れた吸音特性を示している。比較例2及
び3では粉体のみで吸音材を構成しているため、いずれ
も吸音特性が特定の周波数で鋭いピークを示すものにな
っており、特に比較例2は吸音ピーク周波数が特に低
く、吸音率も高いが、吸収する周波数の幅が極端に狭
い。これに対して、実施例1及び2の吸音材では、比較
例2と同様のタルク粉末を用いているが、吸音ピークの
周波数が高くなりはするものの吸音特性が広い周波数範
囲に及んでいる。さらに実施例3及び4においても同様
のことが言え、また、吸音率も大幅に向上している。さ
らに、実施例1及び2は、約7kg/m2 の重さである
が、同様にタルク粉末を用いる比較例2の重さは30m
m厚で約15kg/m2 の重量である。また、実施例3
及び4においては発泡ポリウレタンとの組み合わせによ
り、厚さ約3mmから5mmで優れた吸音特性を発現
し、大幅な重量の軽減を達成するとともに、大幅な吸音
特性の向上が認められた。特に、実施例4は約0.7k
g/m2 の重さであり、実施例1、2及び3と比較して
も大きく軽量化することができる。また、比較例2、3
及び4は粉体をポリエステル不織布で挟んだだけである
ので、傾けたり、揺すったりすると粉体が偏ったり飛び
散ったりするが、各実施例の吸音材では内部の粉体の偏
り、飛散は認められず、安定した特性が得られた。
【0038】また、実施例5及び比較例4の吸音材から
縦10cm、横10cm、厚さ3mmのサンプルを作製
し、サンプルの面方向と平行にレシプロシェーカーにて
5分間の震動を与え、加震前と加震後の各サンプルに光
を透過させ、この透過光を撮影することによって、粉体
の移動の様子を観察した。この撮影写真をコンピュータ
で画像処理して濃淡の階調を段階的に表現したものを図
6に示す。図6において濃い箇所が粉体の多い部分であ
り、薄い箇所が粉体の少ない部分である。実施例5では
ウェブ内部で粉体粒子が均一に分散し、繊維と繊維、繊
維と粉体が有効に接合しているため、内部の粉体が移動
した様子はほとんど認められないが、比較例4では粉体
のウェブ内部での分散性が悪く、局所的に粉体が存在す
るため繊維と繊維の接合を阻害され、しかも繊維と粉体
との有効な接合が十分に形成されないため、5分間の加
震で粉体がかなり移動している様子が認められる。
【0039】上記のように、各実施例の吸音材は、従釆
の吸音材に対して、低周波数域においても良好な吸音特
性を示し、粉体のこぼれ、偏り等による性能劣化を生じ
難いものであった。
【0040】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る吸
音材は、芯材の表面を芯材の融点よりも低い融点の被覆
材で被覆した芯鞘構造の繊維と、この芯鞘構造の繊維よ
り形状復元力の大きい繊維とが共存する繊維集合材に粉
体が混合され、芯鞘構造の繊維の被覆材によって繊維と
繊維及び粉体の少なくとも一部と繊維が融着されている
ことを特徴とするものであり、繊維に粉体を融着させる
ことによって粉体の移動を防ぐことができ、粉体による
低周波数域の吸音特性を生かしながら、粉体の偏りによ
る吸音特性の劣化を防止することができると共に、さら
に形状復元力の大きい繊維によって嵩高さを保持した吸
音材を得ることができ、嵩高さの低下によって吸音特性
が劣化することを防ぐこともできるものである。
【0041】本発明の請求項2に係る吸音材は、芯材の
表面を芯材の融点よりも低い融点の被覆材で被覆した芯
鞘構造の繊維と、この芯鞘構造の繊維より形状復元力の
大きい繊維とが共存する繊維集合材に粉体が混合され、
芯鞘構造の繊維の被覆材によって繊維と繊維及び粉体の
少なくとも一部と繊維が融着接合されていると共に、繊
維集合材の表面に表面材が接合されていることを特徴と
するものであり、繊維に粉体を融着させることによって
粉体の移動を防ぐことができると共に、繊維間の空隙を
表面材で塞いで粉体が繊維間から脱落したりすることを
防ぐことができ、粉体の偏りによる吸音特性の劣化を効
果高く防止することができると共に、さらに形状復元力
の大きい繊維によって嵩高さを保持した吸音材を得るこ
とができ、嵩高さの低下によって吸音特性が劣化するこ
とを防ぐこともできるものである。
【0042】また請求項3の発明は、粉体としてタルク
を用いるので、特に低い周波数域の吸音効果を高く得る
ことができるものである。また請求項4の発明は、粉体
としてシラスバルーンを用いるので、特に中低周波数域
の吸音効果を高く得ることができるものである。また請
求項5の発明は、上記の吸音材を、多孔質材料と積層す
るようにしたので、多孔質材料による補強作用で機械的
強度の高い吸音材を得ることができるものであり、また
多孔質材料の持つ吸音特性と粉体の持つ吸音特性、さら
に多孔質材料による背後空気層の効果の相乗で、広い周
波数域で吸音特性を有する吸音材を得ることができるも
のである。
【0043】本発明の請求項6に係る吸音材の製造方法
は、芯材の表面を芯材の融点よりも低い融点の被覆材で
被覆した芯鞘構造の繊維と、この芯鞘構造の繊維より形
状復元力の大きい繊維とが共存する繊維集合材に粉体を
混合し、これを芯鞘構造の繊維の被覆材の溶融温度以上
の温度で加熱することによって、繊維と繊維及び粉体の
少なくとも一部と繊維を被覆材の融着によって接合させ
ることを特徴とするものであり、繊維集合材に粉体を混
合して加熱するだけで、繊維と繊維及び粉体と繊維が融
着した吸音材を簡単な工程で製造することができるもの
であり、しかも形状復元力の大きい繊維によって繊維集
合材の嵩高さを保つことができ、繊維集合材の内部への
粉体の分散を容易に、かつ、均一に行うことができるも
のである。
【0044】本発明の請求項7に係る吸音材の製造方法
は、芯材の表面を芯材の融点よりも低い融点の被覆材で
被覆した芯鞘構造の繊維と、この芯鞘構造の繊維より形
状復元力の大きい繊維とが共存する繊維集合材に粉体を
混合し、さらにこの繊維集合材の表面に表面材を重ね、
これを芯鞘構造の繊維の被覆材の溶融温度以上の温度で
加熱することによって、繊維と繊維及び粉体の少なくと
も一部と繊維を被覆材の融着によって接合させると共に
繊維集合材の表面に表面材を接合させることを特徴とす
るものであり、繊維集合材に粉体を混合すると共に繊維
集合材に表面材を重ねて加熱するだけで、繊維と繊維及
び粉体と繊維、さらに繊維集合材と表面材が融着した吸
音材を簡単な工程で製造することができるものであり、
しかも形状復元力の大きい繊維によって繊維集合材の嵩
高さを保つことができ、繊維集合材の内部への粉体の分
散を容易に、かつ、均一に行うことができるものであ
る。
【0045】本発明の請求項8に係る吸音材の製造方法
は、芯材の表面を芯材の融点よりも低い融点の被覆材で
被覆した芯鞘構造の繊維と、この芯鞘構造の繊維より形
状復元力の大きい繊維とが共存する繊維集合材の片側の
表面に表面材を接着した後、この繊維集合材に粉体を混
合し、これを芯鞘構造の繊維の被覆材の溶融温度以上の
温度で加熱することによって、繊維と繊維及び粉体の少
なくとも一部と繊維を被覆材の融着によって接合させる
ことを特徴とするものであり、繊維集合材に粉体を混合
する際に、表面材と繊維集合材の間に粉体が侵入するこ
とを妨ぐことができ、表面材と繊雑集積材の接合性が向
上し、これによって粉体が移動しうる空間を減少させて
扮体の移動や偏りを一層確実に防止することができるも
のである。
【0046】また請求項9の発明は、芯材の表面を芯材
の融点よりも低い融点の被覆材で被覆した芯鞘構造の繊
維と、この芯鞘構造の繊維より形状復元力の大きい繊維
とが共存する繊維集合材を、その厚み方向で繊維密度が
変化するものとして作製し、この繊維集合材に粉体を混
合するようにしたので、繊維集合材を繊維密度が高い側
を下に、繊維密度が低い側を上にして、上方から粉体を
散布して繊維集合材内に粉体を分散・混合させるにあた
って、繊維密度が低く繊維間の空隙が大きい繊維集合材
の上部に粉体は良好に入り込んで分散されると共に、繊
維密度が高く繊維間の空隙が小さい繊維集合材の下部に
粉体が局所的に溜まるようなことがなく、繊維集合材に
粉体を均一に分散混合することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す概略図であ
る。
【図2】本発明で用いる芯鞘構造の繊維の拡大した一部
切欠斜視図である。
【図3】本発明の他の実施の形態の一例を示す概略図で
ある。
【図4】本発明のさらに他の実施の形態の一例を示す概
略図である。
【図5】実施例1,2及び比較例1,2の吸音特性(吸
音率と周波数の関係)を示すグラフである。
【図6】実施例3及び比較例1,2の吸音特性(吸音率
と周波数の関係)を示すグラフである。
【図7】実施例4及び比較例1,3の吸音特性(吸音率
と周波数の関係)を示すグラフである。
【図8】吸音材サンプルの透過光を撮影した写真をコン
ピュータで画像処理して印刷した図である。
【符号の説明】
1 芯材 2 被覆材 3 芯鞘構造繊維 4 粉体 6 形状復元力が大きい繊維 7 繊維集合材 8 表面材 9 多孔質材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 兼司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材の表面を芯材の融点よりも低い融点
    の被覆材で被覆した芯鞘構造の繊維と、この芯鞘構造の
    繊維より形状復元力の大きい繊維とが共存する繊維集合
    材に粉体が混合され、芯鞘構造の繊維の被覆材によって
    繊維と繊維及び粉体の少なくとも一部と繊維が融着され
    ていることを特徴とする吸音材。
  2. 【請求項2】 芯材の表面を芯材の融点よりも低い融点
    の被覆材で被覆した芯鞘構造の繊維と、この芯鞘構造の
    繊維より形状復元力の大きい繊維とが共存する繊維集合
    材に粉体が混合され、芯鞘構造の繊維の被覆材によって
    繊維と繊維及び粉体の少なくとも一部と繊維が融着接合
    されていると共に、繊維集合材の表面に表面材が接合さ
    れていることを特徴とする吸音材。
  3. 【請求項3】 粉体はタルクであることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の吸音材。
  4. 【請求項4】 粉体はシラスバルーンであることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の吸音材。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかの吸音材が、
    多孔質材料と積層されていることを特徴とする吸音材。
  6. 【請求項6】 芯材の表面を芯材の融点よりも低い融点
    の被覆材で被覆した芯鞘構造の繊維と、この芯鞘構造の
    繊維より形状復元力の大きい繊維とが共存する繊維集合
    材に粉体を混合し、これを芯鞘構造の繊維の被覆材の溶
    融温度以上の温度で加熱することによって、繊維と繊維
    及び粉体の少なくとも一部と繊維を被覆材の融着によっ
    て接合させることを特徴とする請求項1に記載の吸音材
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 芯材の表面を芯材の融点よりも低い融点
    の被覆材で被覆した芯鞘構造の繊維と、この芯鞘構造の
    繊維より形状復元力の大きい繊維とが共存する繊維集合
    材に粉体を混合し、さらにこの繊維集合材の表面に表面
    材を重ね、これを芯鞘構造の繊維の被覆材の溶融温度以
    上の温度で加熱することによって、繊維と繊維及び粉体
    の少なくとも一部と繊維を被覆材の融着によって接合さ
    せると共に繊維集合材の表面に表面材を接合させること
    を特徴とする請求項2に記載の吸音材の製造方法。
  8. 【請求項8】 芯材の表面を芯材の融点よりも低い融点
    の被覆材で被覆した芯鞘構造の繊維と、この芯鞘構造の
    繊維より形状復元力の大きい繊維とが共存する繊維集合
    材の片側の表面に表面材を接着した後、この繊維集合材
    に粉体を混合し、これを芯鞘構造の繊維の被覆材の溶融
    温度以上の温度で加熱することによって、繊維と繊維及
    び粉体の少なくとも一部と繊維を被覆材の融着によって
    接合させることを特徴とする請求項2に記載の吸音材の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 芯材の表面を芯材の融点よりも低い融点
    の被覆材で被覆した芯鞘構造の繊維と、この芯鞘構造の
    繊維より形状復元力の大きい繊維とが共存する繊維集合
    材を、その厚み方向で繊維密度が変化するものとして作
    製し、この繊維集合材に粉体を混合することを特徴とす
    る請求項6乃至8のいずれかに記載の吸音材の製造方
    法。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009179896A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Toyota Boshoku Corp 繊維複合体の製造方法
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US11541626B2 (en) 2015-05-20 2023-01-03 Zephyros, Inc. Multi-impedance composite
CN116135534A (zh) * 2021-11-18 2023-05-19 精工爱普生株式会社 缓冲材料
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