JPH10239311A - 異常分娩の検出方法及び検出試薬 - Google Patents

異常分娩の検出方法及び検出試薬

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JPH10239311A
JPH10239311A JP35027097A JP35027097A JPH10239311A JP H10239311 A JPH10239311 A JP H10239311A JP 35027097 A JP35027097 A JP 35027097A JP 35027097 A JP35027097 A JP 35027097A JP H10239311 A JPH10239311 A JP H10239311A
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human ceruloplasmin
ceruloplasmin
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human
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Shuichi Hiyamuta
修一 冷牟田
Akihiko Kadota
明彦 門田
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常分娩、特に前期破水および胎児仮死の発
症の可能性を早期に簡便に検出できる検出方法及び検出
試薬を提供すること。 【解決手段】 被検試料中のヒトセルロプラスミン量ま
たは活性型ヒトセルロプラスミン量を測定する。特に、
ヒトセルロプラスミンまたは活性型ヒトセルロプラスミ
ンと特異的に反応する抗体とヒトセルロプラスミンまた
は活性型ヒトセルロプラスミンとの特異的反応を利用し
た免疫測定により被検試料中のヒトセルロプラスミン量
または活性型ヒトセルロプラスミン量を測定する。ヒト
セルロプラスミンまたは活性型ヒトセルロプラスミンと
特異的に反応する抗体からなる検出試薬を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異常分娩の可能性
を早期に簡便に検出できる検出方法および検出試薬に関
する。
【0002】
【従来の技術】セルロプラスミンは、肝臓で合成される
急性期タンパク質の一種であり、様々な疾患の存在によ
り、その量が増減することが知られている。そして、こ
の現象を利用した免疫測定による疾患の測定・検出方法
が開発されている。例えば、本願出願人は、特開平6−
265545号公報において、ウィルソン病の検出試薬
及び検出方法を開示している。
【0003】しかしながら、前期破水や胎児仮死などの
異常分娩の発生の可能性を事前に簡便に検出する検出方
法や検出試薬は知られていない。例えば、分娩予定日よ
り以前に発症する前期破水や分娩時に胎児が仮死状態に
なる胎児仮死については、各々の高危険群を選び出し、
細菌感染の有無を検査したり、エコーによる胎児のモニ
タリングを行うことにより、その発生の可能性を検出し
ているのが現状であり、検査方法の繁雑さから、すべて
の妊婦を対象とすることは困難である。このような異常
分娩は、胎児の肺血症や知能障害、母体の産褥熱などの
原因につながるため、その発生の可能性を早期に簡便に
検出する検出方法や検出試薬の開発が望まれている。
【0004】また、高血圧性妊娠中毒症は、高血圧を伴
う妊娠中毒症でむくみ等を引き起こすが、重症になると
胎児仮死等を引き起す可能性があるため、高血圧性妊娠
中毒症が現れている妊婦については、胎児仮死の可能性
を簡便に検出する検出方法や検出試薬の開発が一層望ま
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、異常分娩、特に、前期破水および胎児仮死の発症の
可能性を早期に簡便に検出できる検出方法を提供するこ
とにある。本発明の第2の目的は、前記第1の目的を達
成するとともに、発症の可能性をより簡便に迅速に検出
できる検出方法および検出試薬を提供することにある。
【0006】また、本発明の第3の目的は、高血圧性妊
娠中毒症を示す妊婦における胎児仮死の発症の可能性を
早期に簡便、迅速かつ精度よく検出できる検出方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、被検試料中のヒトセルロプラスミン量ま
たは活性型ヒトセルロプラスミン量を把握することによ
り、上記課題が解決されることを見出した。本発明は、
かかる知見にもとづいて完成させたものである。
【0008】すなわち、本発明の要旨は以下のとおりで
ある。 (1).被検試料中のヒトセルロプラスミン量または活
性型ヒトセルロプラスミン量を測定することからなる異
常分娩の可能性の検出方法。 (2).ヒトセルロプラスミンまたは活性型ヒトセルロ
プラスミンと特異的に反応する抗体とヒトセルロプラス
ミンまたは活性型ヒトセルロプラスミンとの特異的反応
を利用した免疫測定により被検試料中のヒトセルロプラ
スミン量または活性型ヒトセルロプラスミン量を測定す
ることからなる異常分娩の可能性の検出方法。 (3).異常分娩が前期破水または胎児仮死から選択さ
れるものである前記(1)又は(2)記載の検出方法。 (4).高血圧性妊娠中毒症状を示す妊婦から採取し
た、妊娠中期及び妊娠後期の被検試料中のヒトセルロプ
ラスミン量または活性型セルロプラスミン量を測定する
ことからなる胎児仮死の可能性の検出方法。 (5).ヒトセルロプラスミンまたは活性型ヒトセルロ
プラスミンと特異的に反応する抗体とヒトセルロプラス
ミンまたは活性型ヒトセルロプラスミンとの特異的反応
を利用した免疫測定により被検試料中のヒトセルロプラ
スミン量または活性型ヒトセルロプラスミン量を測定す
る前記(4)記載の検出方法。 (6).ヒトセルロプラスミンまたは活性型ヒトセルロ
プラスミンと特異的に反応する抗体からなる異常分娩の
可能性を検出する検出試薬。 (7).異常分娩が前期破水または胎児仮死から選択さ
れるものである、前記(6)記載の検出試薬。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。ヒトセルロプラスミンは、肝臓で合成される急性
期タンパク質の一種であり、活性型ヒトセルロプラスミ
ンと不活性型ヒトセルロプラスミンの存在が知られてい
る。本発明でいうヒトセルロプラスミンは、活性型ヒト
セルロプラスミンと不活性型ヒトセルロプラスミンの総
称を意味する。
【0010】本発明の第1の目的を達成する検出方法に
おいては、ヒトセルロプラスミン量または活性型ヒトセ
ルロプラスミン量を定量することにより異常分娩の可能
性を検出するが、定量方法としては公知の方法を採用す
ることができる。このような方法としては、例えば、P
PD活性測定法、レーザーネフェロメトリー法、SRI
D法、免疫測定法を挙げることができる。
【0011】被検試料としては、ヒト由来のものであれ
ば限定されないが、ヒト体液またはヒト排出液を用いる
ことができる。ヒト体液は、ヒト体内の脈管または組
織、細胞の間を満たす全ての液体の総称であり、具体的
には、血液、リンパ液、脳脊髄液等である。被検試料と
して血清を用いる場合には緩衝液等により104 〜10
5 倍に希釈したものを用いることが好ましい。
【0012】また、ヒト排出液は、ヒト体内から排出さ
れるすべての液体を意味するが、具体的には、尿、汗、
涙または分泌液等であり、分泌液とは膣などから体外へ
分泌される液を示す。被検試料として尿、汗及び涙を用
いる場合には希釈せずに測定に用いることが好ましく、
分泌液を用いる場合には緩衝液等により101 〜10 3
倍に希釈したものを用いることが好ましい。
【0013】一方、測定の時期は特に限定されないが、
妊娠中期(第21週〜第32週)あるいは妊娠後期(第
33週以降)が好ましく、特に妊娠後期の妊婦の被検試
料を用いて測定するのが好ましい。この測定において、
健常妊婦よりも高いヒトセルロプラスミン量または活性
型ヒトセルロプラスミン量が検出された場合には、前期
破水や分娩時の胎児仮死等の異常分娩が発症する可能性
が予測される。
【0014】健常妊婦よりも高いヒトセルロプラスミン
量または活性型ヒトセルロプラスミン量が検出される理
由としては、細菌感染による急性期反応としての検出値
の上昇が考えられる。ここで、健常妊婦とは、妊娠中毒
症や再生不良性貧血等の身体的異常が認められない妊婦
であって、異常分娩を引き起こさなかった妊婦を意味す
る。
【0015】前記の測定方法において、免疫測定法を採
用したのが、本発明の第2の目的を達成する方法であ
る。被検試料、測定時期については前記と同様の態様が
使用できる。この方法は、ヒトセルロプラスミンまたは
活性型ヒトセルロプラスミンと特異的に反応する抗体と
ヒトセルロプラスミンまたは活性型ヒトセルロプラスミ
ンとの特異的反応を利用した免疫測定により被検試料中
のヒトセルロプラスミンまたは活性型セルロプラスミン
を測定する検出方法である。また、この目的を達成する
検出試薬として、ヒトセルロプラスミンまたは活性型ヒ
トセルロプラスミンと特異的に反応する抗体からなる検
出試薬がある。
【0016】本発明の第2の目的を達成する試薬として
用いられる、ヒトセルロプラスミンまたは活性型ヒトセ
ルロプラスミンと特異的に反応する抗体は、ヒトセルロ
プラスミンまたは活性型ヒトセルロプラスミンと特異的
に反応することができれば、モノクローナル抗体であっ
てもポリクローナル抗体であってもよいが、モノクロー
ナル抗体が好ましい。
【0017】検出試薬として、好ましく用いられるヒト
セルロプラスミンモノクローナル抗体はヒトセルロプラ
スミンと特異的に反応する。また、活性型セルロプラス
ミンモノクローナル抗体は、活性型ヒトセルロプラスミ
ンと特異的に反応する、すなわち、活性型ヒトセルロプ
ラスミンとは反応するが不活性型ヒトセルロプラスミン
とは反応しないものである。
【0018】このようなヒトセルロプラスミン抗体とし
て、ヒトセルロプラスミンモノクローナル抗体ID−1
(Hybridoma(1994)vol.13,N
o.2,pp.139−141)がある。このID−1
を産生するハイブリドーマは工業技術院生命工学工業技
術研究所(旧名同院微生物工業技術研究所)に寄託され
ており、その受託番号はFERM BP−4133であ
る。
【0019】また、活性型セルロプラスミンモノクロー
ナル抗体としては、活性型セルロプラスミンモノクロー
ナル抗体ID−2(Hybridoma(1994)v
ol.13,No.2,pp.139−141)があ
る。このID−2を産生するハイブリドーマは工業技術
院生命工学工業技術研究所(旧名同院微生物工業技術研
究所)に寄託されており、その受託番号はFERM B
P−4145(微工研菌寄第12421号より移管)で
ある。
【0020】被検試料中のヒトセルロプラスミンの検出
は、ヒトセルロプラスミンまたは活性型ヒトセルロプラ
スミンと特異的に反応する抗体とヒトセルロプラスミン
または活性型ヒトセルロプラスミンとの特異的反応を利
用した免疫測定により行うことができる。免疫測定の方
法は周知であり、ポリクローナル抗体とモノクローナル
抗体のサンドイッチ法、モノクローナル抗体とモノクロ
ーナル抗体のサンドイッチ法、金コロイドによる染色
法、凝集法、ラテックス法、化学発光法等、現在用いら
れている抗体による検出法のいずれをも用いることがで
きる。
【0021】例えば、検体中のヒトセルロプラスミンま
たは活性型ヒトセルロプラスミンの検出は、常法である
サンドイッチエライザに基づいて行うことができる。す
なわち、例えば、ウェルに一次抗体を固相化し、次い
で、被検試料を添加して一次抗体を反応させ、洗浄後、
二次抗体を反応させ、洗浄後、該二次抗体を測定するこ
とにより行うことができる。
【0022】具体的には、一次抗体としては、ヒトセル
ロプラスミンに反応する抗体を用いることができ、二次
抗体としては、上記したヒトセルロプラスミンモノクロ
ーナル抗体または活性型ヒトセルロプラスミンモノクロ
ーナル抗体を用いることができる。なお、一次抗体と二
次抗体とはこの逆であってもよい。二次抗体の測定は、
二次抗体の由来動物の免疫グロブリンに対する標識抗体
(例えば酵素標識抗体)を反応させ、その標識物(例え
ば酵素)を測定することにより行うことができる。ある
いは、二次抗体として標識したものを用い、この標識物
を測定することによっても行うことができる。
【0023】標識物の測定については、標識物として例
えば、酵素、アイソトープ、あるいは蛍光物質を標識し
たモノクロナール抗体やポリクロナール抗体等の抗セル
ロプラスミン抗体を反応させた後に標識物の量を測定す
ることにより、被検試料中のヒトセルロプラスミンおよ
び活性型ヒトセルロプラスミンの量を測定することがで
きる。
【0024】本発明の第3の目的を達成する検出方法に
おいては、高血圧性妊娠中毒症状を示す妊婦より採取し
た被検試料中のヒトセルロプラスミンまたは活性型ヒト
セルロプラスミンの量を妊娠中期及び妊娠後期に測定す
る。その際の定量方法としては、前記本発明の第1の目
的を達成する検出方法を採用できるが、前記本発明の第
2の目的を達成する検出方法を採用するのが好ましい。
【0025】そして、この場合において、妊娠中期のヒ
トセルロプラスミンまたは活性型ヒトセルロプラスミン
の量が健常妊婦より高く、妊娠後期においては、健常妊
婦と同等以下に低下した場合に、胎児仮死の可能性が精
度良く検出される。これは、妊娠中期においては、細胞
内の防御システム(抗オキシダントシステム)により、
ヒトセルロプラスミンまたは活性型ヒトセルロプラスミ
ンの量が上昇し、妊娠後期には重症化によりこのシステ
ムが破綻し、この量が低下するためと思われる。
【0026】従って、妊娠中期、妊娠後期の意味は厳密
に解する必要はなく、高血圧性妊娠中毒症状を示す妊婦
から採取した被検試料において、ヒトセルロプラスミン
または活性型ヒトセルロプラスミンの量の異常な上昇と
その後の低下が認められる場合には、胎児仮死の可能性
が予測される。本発明の第3の目的を達成する検出方法
の採用により、高血圧性妊娠中毒症状を示す妊婦におけ
る胎児仮死の可能性を早期に簡便、迅速かつ精度よく検
出されるため、その後、例えば、エコーによるモニタリ
ングを続行して胎児仮死への対処をすることができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づきより具体的に
説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定される
ものではない。 実施例1 妊娠後期(第35週〜第37週)の妊婦より採取した血
清中のヒトセルロプラスミンについて以下の方法で測定
した。
【0028】すなわち、一次抗体としてのヒトセルロプ
ラスミンモノクローナル抗体ID−1を96ウェルマイ
クロプレートに固定した。固定は、3μg/mlの抗体
溶液を各ウェルに100μlづつ入れ、30℃で1.5
時間インキュベートすることにより行った。次いで、ウ
ェルを0.05%Tween20(和光純薬工業社製)
含有PBS(リン酸緩衝液)で3回洗浄した。
【0029】次いで、カゼイン溶液(雪印社製)を4倍
希釈し、この希釈液を各ウェルに300μlづつ入れ、
30℃で2時間又は4℃で一夜インキュベートすること
によりブロッキングを行ったのち、上記と同様にして洗
浄を行った。その後、被検試料(妊娠後期(第35週〜
第37週)の妊婦より採取した血清をPBSにて5万倍
に希釈したもの)を100μlづつ各ウェルに入れ、3
0℃で1.5時間インキュベートした。また、検量線を
作成するために、標準ヒトセルロプラスミン溶液(0、
10、20、30、40、50ng/ml)を100μ
lづつ各ウェルに入れ、同様にインキュベートした。
【0030】前記と同様にして洗浄した後、二次抗体と
して、100ng/ml濃度のペルオキシダーゼ標識ヒ
トセルロプラスミンポリクローナル抗体溶液(ヒトセル
ロプラスミンポリクローナル抗体はケミコン社製)10
0μlづつ各ウェルに加え、30℃で1.5時間インキ
ュベートした。前記と同様にして洗浄した後、発色液と
して、ABTS(2,2−アジノ−ビス(3−エチルベ
ンズチアゾリン−6−スルホン酸ジアンモニウム塩;住
友ベークライト社製)溶液を100μlづつ各ウェルに
加え、30℃で10分間反応させた。その後、反応停止
液を100μlづつ各ウェルに加え、波長415nmに
おける吸光度を測定し、ヒトセルロプラスミンの量を定
量した。
【0031】別途に、妊娠後期の健常妊婦34例の血清
中のヒトセルロプラスミン量を測定し、その測定結果よ
り求めたヒトセルロプラスミン量の分布における95%
信頼限界値の上限値91.48mg/デシリットル以上
の値を示した妊婦48例について測定後の観察を続行
し、分娩時の前期破水あるいは胎児仮死の発生状況を観
察した。
【0032】その結果を表1に示す。 実施例2 妊娠後期(第35週〜第37週)の妊婦より採取した血
清中の活性型ヒトセルロプラスミンについて以下の方法
で測定した。すなわち、一次抗体として活性型ヒトセル
ロプラスミン抗体ID−2を用いた以外は、実施例1と
全く同様に測定を行い、活性型ヒトセルロプラスミンの
量を定量した。
【0033】実施例1と同様に、別途に、妊娠後期の健
常妊婦34例の血清中の活性型ヒトセルロプラスミン量
を測定し、その測定結果より求めた活性型ヒトセルロプ
ラスミン量の分布における95%信頼限界値の上限値9
1.48mg/デシリットル以上の値を示した妊婦48
例について測定後の観察を続行し、分娩時の前期破水あ
るいは胎児仮死の発生状況を観察した。
【0034】その結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】表1において、ヒトセルロプラスミン又は
活性型ヒトセルロプラスミン量について、前記95%信
頼限界値の上限値以上の値を示した妊婦48例中、15
例に胎児仮死が認められ、同じく15例に前期破水が認
められた。以上の結果から、本発明の測定方法または測
定試薬を使用することにより、胎児仮死や早期破水の発
症の可能性が早期に簡便、迅速に検出できることが分か
る。
【0037】実施例3および比較例1、比較例2 高血圧性妊娠中毒症を示した妊婦より採取した妊娠中期
(第21週〜第29週)の血清を用いて被検試料を調製
した他は、実施例1または2と同様の方法により、ヒト
セルロプラスミン又は活性型ヒトセルロプラスミンの量
を求めた。また、測定後の観察を続行し、分娩時の胎児
仮死の発生状況を観察した。
【0038】別途に、妊娠中期の健常妊婦65例につい
て、血清中のヒトセルロプラスミン量および活性型ヒト
セルロプラスミン量を測定し、その測定結果より求めた
ヒトセルロプラスミンおよび活性型ヒトセルロプラスミ
ン量の分布における95%信頼限界値のそれぞれの上限
値91.48mg/デシリットルおよび89.83mg
/デシリットル以上を示した妊婦については、妊娠後期
(第35週〜第37週)にも血清を採取し、前記と同様
にしてヒトセルロプラスミンおよび活性型ヒトセルロプ
ラスミンの量を測定した。その後、更に観察を続行し、
分娩時の胎児仮死の発症の状況を観察した。
【0039】その結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】表2より、妊娠中期には健常妊婦の上限値
よりも高いヒトセルロプラスミン又は活性型ヒトセルロ
プラスミン量を示し、妊娠後期には健常妊婦の上限値と
同等程度またはそれ以下のヒトセルロプラスミン又は活
性型ヒトセルロプラスミン量を示した高血圧性妊娠中毒
の妊婦は、胎児仮死を発症する可能性が比較例1または
比較例2の場合より高いことが分かる。
【0042】実施例4 綿棒に吸着させた妊娠後期(第35週〜第37週)の妊
婦102例の膣分泌液を1mlのPBS(リン酸緩衝生
理食塩水)に浸漬し、抽出したあと、PBSを加え10
0倍希釈した分泌液希釈液を被検試料とし、一次抗体と
してヒトセルロプラスミンモノクローナル抗体を用い、
二次抗体として200ng/ml濃度のペルオキシダー
ゼ標識ヒトセルロプラスミンポリクローナル抗体ID−
2を用いた以外は実施例1と同様に行い、膣分泌液の活
性型ヒトセルロプラスミン量を測定した。
【0043】その後、更に観察を続行し、前期破水の発
生状況を観察した。102例のうち、前期破水の発生が
観察された妊婦25例の群とと前期破水の発生が観察さ
れなかった妊婦77例の群について、各群の測定結果よ
り活性型ヒトセルロプラスミン量の平均値とその分布に
おける95%信頼度限界値の上限値と下限値を求めた。
【0044】その結果を表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】表3より、前期破水が発生した分泌液中の
活性型ヒトセルロプラスミン量は、通常分娩を行った健
常妊婦の分泌液中の活性型ヒトセルロプラスミン量より
高い測定値を示しているとともに、それらの測定値が明
らかに互いに異なった領域に分布していた。これより、
妊娠後期(第35週〜第37週)の分泌液中の活性型ヒ
トセルロプラスミン量が高い値を示した妊婦は、前期破
水を発症する可能性が高いことが分かる。
【0047】
【発明の効果】妊婦より採取したヒトセルロプラスミン
または活性型ヒトセルロプラスミンを定量することによ
り、異常分娩、特に、前期破水、胎児仮死の発症の可能
性を早期に簡便に検出することができる。妊婦より採取
したヒトセルロプラスミンまたは活性型ヒトセルロプラ
スミンを特定の免疫測定法で、あるいは特定の免疫測定
試薬を用いた方法などにより、定量することにより、異
常分娩、特に、前期破水、胎児仮死の発症の可能性を早
期に簡便かつ迅速に検出することができる。
【0048】高血圧性妊娠中毒症者より採取したヒトセ
ルロプラスミンまたは活性型ヒトセルロプラスミンを妊
娠中期及び後期に測定することにより、胎児仮死の発症
の可能性を早期に精度よく検出できる。高血圧性妊娠中
毒症者より採取したヒトセルロプラスミンまたは活性型
ヒトセルロプラスミンを特定の免疫測定法を用いて妊娠
中期及び後期に測定することにより、胎児仮死の発症の
可能性を早期に簡便、迅速かつ精度よく検出できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検試料中のヒトセルロプラスミン量ま
    たは活性型ヒトセルロプラスミン量を測定することから
    なる異常分娩の可能性の検出方法。
  2. 【請求項2】 ヒトセルロプラスミンまたは活性型ヒト
    セルロプラスミンと特異的に反応する抗体とヒトセルロ
    プラスミンまたは活性型ヒトセルロプラスミンとの特異
    的反応を利用した免疫測定により被検試料中のヒトセル
    ロプラスミン量または活性型ヒトセルロプラスミン量を
    測定することからなる異常分娩の可能性の検出方法。
  3. 【請求項3】 異常分娩が前期破水または胎児仮死から
    選択されるものである請求項1又は2記載の検出方法。
  4. 【請求項4】 高血圧性妊娠中毒症状を示す妊婦から採
    取した、妊娠中期及び妊娠後期の被検試料中のヒトセル
    ロプラスミン量または活性型セルロプラスミン量を測定
    することからなる胎児仮死の可能性の検出方法。
  5. 【請求項5】 ヒトセルロプラスミンまたは活性型ヒト
    セルロプラスミンと特異的に反応する抗体とヒトセルロ
    プラスミンまたは活性型ヒトセルロプラスミンとの特異
    的反応を利用した免疫測定により被検試料中のヒトセル
    ロプラスミン量または活性型ヒトセルロプラスミン量を
    測定する請求項4記載の検出方法。
  6. 【請求項6】 ヒトセルロプラスミンまたは活性型ヒト
    セルロプラスミンと特異的に反応する抗体からなる異常
    分娩の可能性を検出する検出試薬。
  7. 【請求項7】 異常分娩が前期破水または胎児仮死から
    選択されるものである、請求項6記載の検出試薬。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006070734A1 (ja) * 2004-12-27 2006-07-06 National University Corporation Okayama University 妊娠中毒症の検査方法

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