JPH10240265A - 楽音信号発生装置 - Google Patents

楽音信号発生装置

Info

Publication number
JPH10240265A
JPH10240265A JP9059845A JP5984597A JPH10240265A JP H10240265 A JPH10240265 A JP H10240265A JP 9059845 A JP9059845 A JP 9059845A JP 5984597 A JP5984597 A JP 5984597A JP H10240265 A JPH10240265 A JP H10240265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
signal
tone
envelope
tone signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9059845A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Saito
勉 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd
Priority to JP9059845A priority Critical patent/JPH10240265A/ja
Publication of JPH10240265A publication Critical patent/JPH10240265A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の楽音信号を時分割で発生する楽音信号発
生装置において、異なる再生周波数で楽音信号を発生で
き、しかも同時に発生する楽音信号数を極力多くするこ
とのできる楽音信号発生装置を提供する。 【解決手段】複数の楽音信号を発生する楽音信号発生装
置であって、該複数の楽音信号の発生に用いる再生周波
数をモード信号MODと、モード信号MODの指定に応
じて、発生される楽音信号の数を自動的に変更する制御
手段11〜18、とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子楽器、
カラオケ装置、DTM(Desk Top Musi
c)システム等に好適な楽音信号発生装置に関し、特に
複数の再生周波数を用いて楽音信号を発生する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオ分野においては、デジ
タル信号を取り扱うオーディオ機器が増加している。こ
のデジタルオーディオ機器では、アナログ信号を所定の
サンプリング周波数でサンプリングすることによって得
られたデジタル符号が波形メモリに記憶される。そし
て、この波形メモリに記憶されたデジタル符号は、発音
指示に応じて順次読み出され、所定の処理が加えられて
楽音信号が形成される。そして、この楽音信号が例えば
スピーカに供給されることにより楽音が発生される。
【0003】このようなデジタルオーディオ機器では、
アナログ信号をデジタル信号に変換するに際し、サンプ
リング定理に基づいて、人間の可聴帯域の音を完全に再
生することのできるサンプリング周波数が用いられる。
例えば、CDのサンプリング周波数は44.1kHz、
標準モードのDATは48kHz、衛星放送の音声はA
モードで32kHz、Bモードで48kHzといった具
合である。
【0004】電子楽器は複数の波形データを記憶してい
る。この波形データは、例えば楽器音をマイクロフォン
でアナログ電気信号に変換し、これを例えば音色毎・音
域毎に異なるサンプリング周波数でサンプリングし、量
子化し、符号化することによって作成される。このよう
にサンプリング周波数を一定にせずに音色・音域によっ
て変えるのは波形データの量を少なくするためである。
各音色及び音域の波形データを作成する際は、これら各
音色及び音域に対応する波形が有する高調波成分を再生
できる最低限のサンプリング周波数が用いられる。な
お、1つのサンプリングによって得られるデータを以下
サンプリングデータと言い、波形データは、このサンプ
リングデータの集合で構成されている。
【0005】ところが、上記のようにして作成された波
形データを処理する周波数は何れの楽音信号発生装置に
おいても固定である。この周波数が、例えば44.1k
Hzの周波数に固定されていれば、波形データは22.
68μsの周期で処理される。このような波形データを
処理する周期に対応する周波数を、本明細書では「再生
周波数」といい、アナログ電気信号をサンプリングし、
量子化し、符号化する際のサンプリング周波数と区別す
る。
【0006】一方、近年の楽音信号発生装置は、複数の
楽音信号を同時に発生できるように構成されている。こ
こで、1つの楽音信号を発生するための構成を「チャン
ネル」と呼ぶ。従来の多くの楽音信号発生装置では、ハ
ードウェア量を減らすために、上記22.68μsの周
期を複数のタイムスロットに分割し、各タイムスロット
にチャンネルを割り当て、各タイムスロット(チャンネ
ル)を時分割で動作させることにより複数の楽音信号を
同時に発生するように構成されている。
【0007】ところで、上記時分割数、つまり同時動作
可能なチャンネル数は、1タイムスロットの時間によっ
て決定される。この1タイムスロットの時間は、1つの
サンプリングデータの処理時間によって決定される。こ
の処理時間に影響を与える要因としては波形メモリのア
クセスタイム、処理回路の遅延時間、回路構成等が挙げ
られる。従って、同時動作可能なチャンネル数は、これ
らの要因によって自ずから決定されることになる。例え
ば、近年の44.1kHzの再生周波数を用いて楽音信
号を生成する楽音信号生成装置では、32チャンネルを
有するものが開発されている。この場合、1タイムスロ
ットは、約0.7μsとなる。
【0008】従来の楽音信号発生装置では、この1タイ
ムスロットの時間幅(例えば0.7μsに基づいて同時
発音(時分割)可能なチャンネル数が決定され、そのチ
ャンネル数は固定であった。即ち、再生周波数を変更し
て動作させるという発想は存在しなかった。なお、音色
によっては1音を発生するために2チャンネルを使用す
る場合があるが、このような場合であっても、1つの楽
音信号発生装置あたりのチャンネル数は固定であった。
【0009】また、従来、低位機種等では、希に44.
1kHzの再生周波数で動作し、32チャンネルで楽音
を発生できる楽音信号発生装置を、33.0kHz程度
の再生周波数に落として動作させるものもある。この楽
音信号発生装置は、同時発音可能なチャンネル数は32
チャンネルのままで、単にマスタークロックを落として
動作させるだけであった。この楽音信号発生装置は、
0.7μsのタイムスロットで波形データを処理する能
力があるのにも拘わらず0.95μsのタイムスロット
で波形データを処理していることになり、該楽音信号発
生装置の能力が十分に発揮されていないことになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、人間の聴覚
は約20kHz以下の音しか聞き分けることが出来ない
と言われている。従って、サンプリング定理によれば、
40kHz程度のサンプリング周波数を用いて波形デー
タを作成し、同じ値の再生周波数を用いて楽音を再生す
れば十分である。しかしながら、44.1kHzのサン
プリング周波数及び再生周波数を用いて得られた楽音と
例えば88.2kHzのサンプリング周波数及び再生周
波数を用いて得られた楽音とを実際に聞き比べてみる
と、後者の楽音がより豊かに感じられることが多い。こ
れは20kHz以上の音が人の感性に影響を与えている
ことが考えられる。そこで、近年、例えばCD等で利用
されている44.1kHzの2倍の88.2kHzのサ
ンプリング周波数で録音し、同じ値の再生周波数で再生
できるデジタル録音再生装置等が出現している。
【0011】このような考え方に基づき、88.2kH
zの再生周波数を楽音信号発生装置に適用すると、上述
したように1チャンネルあたりに0.7μsのタイムス
ロットが必要なことは変わらないので、同時発音可能な
チャンネル数は16チャンネルとなる。この場合、この
楽音信号発生装置を44.1kHzの再生周波数に落と
して使用した場合も同時発音数は16チャンネルのまま
である。このように、従来の楽音信号発生装置において
は、例えば再生周波数を88.2kHzと44.1kH
zとを切り換えて使用するとしても、同時発音可能なチ
ャンネル数は変更されない。
【0012】また、従来の楽音信号発生装置は、上述し
たように44.1kHz又は88.2kHzの再生周波
数の何れかを用いて択一的に楽音信号を発生できるだけ
である。しかしながら、例えばシンバル音のように高周
波成分を多く含む楽音は再生周波数88.2kHzを用
い、他の楽音は再生周波数44.1kHzを用いて楽音
信号を発生し、しかも、これらを同時に発生させたい場
合がある。しかし、従来の楽音信号発生装置では、この
ような複数の再生周波数を用いて楽音信号を同時に発生
することはできない。
【0013】本発明の目的は、このような問題を解消す
るためになされたものであり、複数の楽音信号を時分割
で発生する楽音信号発生装置において、異なる再生周波
数で楽音信号を発生でき、しかも同時に発生する楽音信
号数を極力多くすることのできる楽音信号発生装置を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様に係る楽音信号発生装置は、複
数の楽音信号を発生する楽音信号発生装置であって、該
複数の楽音信号の発生に用いる再生周波数を指定する指
定手段と、該指定手段の指定に応じて、発生される楽音
信号の数を自動的に変更する制御手段、とを備えてい
る。ここで、「再生周波数」は、上述した従来の技術の
欄で定義した通りである。
【0015】この第1の態様に係る本楽音信号発生装置
は、具体的には、波形データを記憶する記憶手段を更に
有し、前記指定手段は、前記再生周波数としてSkHz
又はTkHz(但し、T>S)の何れかを指定し、前記
制御手段は、該指定手段で再生周波数としてSkHzが
指定された場合に、該記憶手段からの波形データに基づ
いてM個のタイムスロットの時分割で楽音信号を発生
し、該指定手段で再生周波数としてTkHzが指定され
た場合に、該タイムスロットの時間を変更することな
く、該記憶手段からの波形データに基づいてM・(S/
T)個以下のタイムスロットの時分割で楽音信号を発生
するように構成できる。
【0016】上記記憶手段に記憶する波形データは、S
kHz又はTkHzのサンプリング周波数でサンプリン
グして作成したものに限らず、如何なるサンプリング周
波数によってサンプリングして作成したものであっても
構わない。以下における波形データについても同じであ
る。サンプリング周波数と再生周波数とが異なる場合
は、例えば記憶手段から読み出された波形データをフィ
ルタリングするフィルタを設け、該フィルタのフィルタ
係数を適宜調整することにより、サンプリング周波数と
再生周波数とが同じ場合に得られる楽音信号と同様の楽
音信号を発生できる。
【0017】この楽音信号発生装置では、再生周波数が
SkHzからTkHzに上がった場合に、各タイムスロ
ットの時間を変更することなく、時分割のタイムスロッ
ト数がM・(S/T)以下に減らされる。この構成によ
り、同時に発生される楽音信号の数は減少するが、複数
の再生周波数で動作可能な楽音信号発生装置を実現でき
る。また、各タイムスロットの時間は元のままであるの
で動作マージンの低下を防止でき、しかも、楽音信号発
生装置の持つ処理能力を常にフル活用できる。
【0018】この楽音信号発生装置は、より具体的に
は、前記(S/T)を1/2とすることができる。この
場合、例えば44.1kHzの再生周波数では32タイ
ムスロットの時分割で32音を発生するものとすれば、
88.2kHzの再生周波数では16タイムスロットの
時分割で16音の発生が可能となる。この構成によれ
ば、現在主流の44.1kHzの再生周波数及び将来増
加するであろう88.2kHzの再生周波数の何れも取
り扱うことができるので、利用価値の高い楽音信号発生
装置を提供できる。
【0019】また、本発明の第2の態様に係る楽音信号
発生装置は、複数の楽音信号を発生する楽音信号発生装
置であって、該複数の楽音信号の発生に用いる再生周波
数を指定する指定手段と、該指定手段の指定に拘わら
ず、各楽音信号のエンベロープが一定形状になるように
制御する制御手段、とを備えている。
【0020】この第2の態様に係る本楽音信号発生装置
は、具体的には、波形データを記憶する記憶手段を更に
有し、前記指定手段は、前記再生周波数としてSkHz
又はTkHz(但し、T>S)の何れかを指定し、前記
制御手段は、該指定手段で再生周波数としてSkHzが
指定された場合に、該記憶手段からの波形データにエン
ベロープスピードESで変化するエンベロープを付加
し、該指定手段で再生周波数としてTkHzが指定され
た場合に、該記憶手段からの波形データに該エンベロー
プスピードES・(S/T)で変化するエンベロープを
付加し、以て楽音信号を発生するように構成できる。
【0021】この楽音信号発生装置は、再生周波数がS
kHzからTkHzに上がった場合に、処理されるサン
プリングデータの数が(T/S)倍に増えるので、エン
ベロープスピードESをエンベロープスピードES(S
/T)に落として動作する。この構成により、再生周波
数SkHz及び再生周波数TkHzの何れの場合も、1
つのエンベロープスピードESを指定するデータから同
一形状のエンベロープを作成できるので、エンベロープ
スピードを指定するためのデータを各再生周波数毎に備
えておく必要がない。
【0022】上記第1及び第2の態様に係る楽音信号発
生装置の指定手段は、例えば制御信号線で構成すること
ができる。この場合、該制御信号線を例えば接地して論
理「0」にすることにより再生周波数SkHzで動作す
べき旨を、該制御信号線を例えば電源に接続して論理
「1」することにより再生周波数TkHzで動作すべき
旨を各々指示するように構成できる。なお、これらの論
理レベルは上記と逆であっても構わない。また、上記制
御信号線には、楽音信号発生装置が適用された電子楽器
の内部で使用されるフラグ又は操作パネルに設けられた
スイッチから論理「0」又は「1」の信号を出力するよ
うに構成してもよい。
【0023】また、上記第1及び第2の態様に係る楽音
信号発生装置の前記制御手段は、前記記憶手段からの波
形データをフィルタリングするフィルタ手段を含み、該
フィルタ手段は前記指定手段の指定に応じて異なるフィ
ルタ特性でフィルタリングするように構成できる。この
構成によれば、各再生周波数SkHz及びTkHzの各
々に好適なフィルタ特性でフィルタリングすることがで
きる。
【0024】また、本発明の第3の態様に係る楽音信号
発生装置は、複数の楽音信号を発生する楽音信号発生装
置であって、2種類以上の再生周波数を用いて発生され
た各楽音信号を合成して出力する制御手段、を備えてい
る。
【0025】この第3の態様に係る本楽音信号発生装置
は、具体的には、波形データを記憶する記憶手段を更に
有し、前記制御手段は、該記憶手段からの波形データに
基づいて、SkHzの再生周波数を用いてM−N(但
し、M>N)種類の楽音信号を発生し、TkHzの再生
周波数を用いてN/a種類の楽音信号を発生し、これら
を合成して出力するように構成できる。
【0026】この楽音信号発生装置では、前記S<Tと
し、且つ前記aを「2」とすることができる。この場
合、例えばM=32、N=4、S=44.1及びT=8
8.2とすると、この楽音信号発生装置は、44.1k
Hzの再生周波数を用いて28種類の楽音信号を生成
し、88.2kHzをの再生周波数を用いて2種類の楽
音信号を生成する。上記2種類の楽音信号に、例えばシ
ンバル音等の高域の伸びが音色に大きな影響を与える楽
器の音を割り当てれば、その音を心地よく響かすことが
できる。この場合、同時発音数は28+2=30とな
る。
【0027】なお、88.2kHzの再生周波数で発生
する楽音信号が1つでも含まれる場合、楽音信号発生装
置は、全てが88.2kHzの再生周波数で発生された
楽音信号と同様の楽音信号を出力する。従って、この楽
音信号発生装置の出力側に接続されるD/A変換器等も
それに合ったものを用いるのが好ましい。なお、この楽
音信号発生装置は、各再生周波数毎に楽音信号を出力す
るように構成できる。この場合、D/A変換器は各再生
周波数に対応する楽音信号毎に設け、各D/A変換器の
出力を混合するように構成できる。
【0028】この楽音信号発生装置では、前記S>Tと
し、且つ前記aを「1/2」とすることができる。この
場合、例えばM=32、N=8、=44.1及びT=2
2とすると、この楽音信号発生装置は、44.1kHz
の再生周波数を用いて24種類の楽音信号を生成し、2
2kHzの再生周波数を用いて16種類の楽音信号を生
成する。上記16種類の楽音信号には、例えば音声を割
り当てることができる。これは、音声に含まれる高調波
は数kHzまでに限定されるからである。この場合、同
時発音数は24+16=40となる。なお、上記では、
a=1/2としたが、1/4、1/8、その他の任意の
値とすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の楽音信号発生装置
の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0030】(実施の形態1)先ず、本発明の理解を容
易にするために、本発明の楽音信号発生装置が適用され
た電子楽器について簡単に説明する。図1は、この電子
楽器を示すブロック図である。
【0031】図1において、中央処理装置(以下、「C
PU」という)1には、制御プログラムや種々の固定デ
ータを記憶するリードオンリメモリ(以下、「ROM」
という)、CPU1が処理するデータを一時記憶するラ
ンダムアクセスメモリ(以下、「RAM」という)が含
まれている。このCPU1は、制御プログラムに従って
電子楽器の全体を制御する。このCPU1には、キーボ
ード2、操作パネル3、MIDIインタフェース回路
4、シーケンサ5及び楽音信号発生装置6が接続されて
いる。
【0032】キーボード2は複数の鍵を有しており、各
鍵には2つのキースイッチが設けられている。キーボー
ド2は、各鍵のキースイッチの開閉を検出し、この検出
結果に基づいて鍵操作の有無を表す鍵データ及び鍵タッ
チの強さを表すタッチデータを生成する。これら鍵デー
タ及びタッチデータはCPU10に供給される。
【0033】操作パネル3には、図示しない複数の操作
子、インジケータ、ディスプレイ装置等が設けられてい
る。該複数の操作子の中にはモードスイッチ31が含ま
れる。このモードスイッチ31は、楽音信号発生装置6
を44.1kHzサンプリングモード(44.1kHz
の再生周波数で動作するモード)で動作させるか88.
2kHzサンプリングモード(88.2kHzの再生周
波数で動作するモード)で動作させるかを指定するスイ
ッチである。このモードスイッチ31の設定状態は、R
AMに設けられたモードフラグによって記憶される。操
作パネル3は各操作子の操作状態を検出し、この検出結
果に基づいてパネルデータを生成する。このパネルデー
タはCPU10に供給される。
【0034】MIDIインタフェース回路4は、この電
子楽器と外部装置との間のMIDIデータの受け渡しを
制御する。外部装置としては、例えば他の電子楽器、コ
ンピュータ、シーケンサ等を使用することができる。シ
ーケンサ5は、キーボード2及び操作パネル3を操作す
ることにより発生された情報を記憶する。このシーケン
サ5に記憶された情報は、CPU10により読み出され
て楽音を発生するために使用される。これにより、ユー
ザが演奏した楽音を録音・再生できるようになってい
る。
【0035】楽音信号発生装置6は、CPU10からの
指示に応じてデジタル楽音信号を発生する。即ち、CP
U10は、楽音信号発生装置6に対して楽音パラメータ
及びモード信号MODを送出する。これにより、楽音信
号発生装置は、波形メモリ7から楽音パラメータに応じ
た波形データを読み出し、これをモード信号MODに応
じて処理することによりデジタル楽音信号を発生する。
この楽音信号発生装置6で発生されたデジタル楽音信号
はD/A変換器8に供給される。この楽音信号発生装置
6の構成及び動作については後に詳述する。
【0036】波形メモリ7は、サンプリング周波数4
4.1kHzでサンプリングすることにより得られた波
形データ又はサンプリング周波数88.2kHzでサン
プリングすることにより得られた波形データの何れかが
記憶される。何れの波形データが記憶されるかは本楽音
信号発生装置を何れのサンプリングモードで動作させる
かによって決定される。なお、この波形メモリ7には、
上記両波形データを記憶することもできる。この場合、
何れの波形データが楽音信号を発生するために使用され
るかは、モード信号MODによって決定される。
【0037】また、波形メモリ7に記憶する波形データ
としては、所定のサンプリング周波数でサンプリングす
ることにより得られた1つの波形データを各サンプリン
グモードで共通に使用することができる。この場合、波
形メモリ7から読み出された波形データをフィルタリン
グするローパスフィルタ16(詳細は後述)の係数を適
宜調整することで、折り返しノイズのでない楽音信号を
得ることができる。
【0038】ここで、各波形データは、例えば図2に示
すように、アタック部とリピート部とで構成されてい
る。アタック部は楽音の立ち上がり部分の波形データで
あり、リピート部は楽音の定常部分の波形データであ
る。波形メモリ7に格納された状態では、アタック部の
先頭はスタートアドレスSA、リピート部の先頭はルー
プトップアドレスLT、リピート部の最後尾はループエ
ンドアドレスLEによって各々指定される。この波形デ
ータに基づき楽音信号を発生するときは、アタック部が
1回読み出された後にリピート部が繰り返して読み出さ
れる。これにより、図2に示すような時間的に変化する
1つの音色の波形データが形成される。
【0039】D/A変換器8は、楽音信号発生装置6か
らのデジタル楽音信号をアナログの楽音信号に変換し、
増幅器9に供給する。増幅器9は、D/A変換器8から
のアナログ楽音信号を増幅し、スピーカ10に供給す
る。これによりスピーカ10から楽音が発生される。
【0040】次に、本発明の楽音信号発生装置の実施の
形態1について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0041】図3は、サンプリングモードとチャンネル
数との関係を説明するための図である。図3(A)は、
44.1kHzサンプリングモード(MOD=0)の場
合、図3(B)は、88.2kHzサンプリングモード
(MOD=1)の場合の各チャンネル数を示す。
【0042】44.1kHzサンプリングモードでは、
再生周波数44.1kHzで楽音信号が発生される。こ
の場合、1サンプリング周期(再生周波数の逆数を言
い、以下においても同じ)は22.68μsであるの
で、波形データは、少なくとも22.68μs周期で処
理される。このモードでは、楽音信号発生装置は32チ
ャンネルの時分割で動作し、32個の楽音信号を発生す
る。この場合、1タイムスロットは、約0.7μsとな
るので、この楽音信号発生装置は、約0.7μsでサン
プリングデータを波形メモリから読み出し、フィルタリ
ングし、エンベロープを付加して出力する処理を行う。
【0043】これに対し、88.2kHzサンプリング
モードでは、再生周波数88.2kHzで楽音信号が発
生される。この場合、1サンプリング周期は11.34
μsであるので、波形データは、少なくとも11.34
μs周期で処理される。ところで、1つのサンプリング
データを波形メモリから読み出し、フィルタリングし、
エンベロープを付加して出力する処理は、約0.7μs
で行うようにハードウェアが最適化されているので、1
タイムスロットの時間を短くすることはできない。そこ
で、このモードでは、楽音信号発生装置は、1タイムス
ロットの時間は元のままで、16チャンネルの時分割で
動作し、16個の楽音信号を発生する。上記各モードに
おける1処理サイクル(1サンプリング周期に等しい)
は、動作モードに応じてその周期が22.68μs又は
11.34μsに変化するタイミング信号LRCKによ
って規定される。
【0044】(1−1)楽音信号発生装置の全体構成 図4は、楽音信号発生装置の概略的な構成を示すブロッ
ク図である。この楽音信号発生装置は、タイミング発生
回路11、アドレス発生器12、アサイメントメモリ1
3、Fナンバ累算器14、エンベロープ発生器15、ロ
ーパスフィルタ16、乗算器17及び系列加算器18の
各ブロックから構成されている。
【0045】この楽音信号発生装置には、CPU1から
楽音パラメータ及びモード信号MODが送られてくる。
楽音パラメータはアサイメントメモリ13に供給され、
モード信号MODはアドレス発生器12、エンベロープ
発生器15及び系列加算器18に供給される。楽音パラ
メータは、発生すべき楽音の音色、音高、音の強さ等を
指定するためのデータである(詳細は後述する)。モー
ド信号MODはサンプリングモードを指定するための信
号であり、論理「0」で44.1kHzサンプリングモ
ード、論理「1」で88.2kHzサンプリングモード
を各々表す。
【0046】この楽音信号発生装置の各ブロックについ
ては後に詳述するが、概略は以下の機能を有する。
【0047】タイミング発生回路11は、図示しないク
ロック発振回路からのクロック信号CKに基づいて、本
楽音信号発生装置で使用する各種タイミング信号を生成
する。このタイミング信号は、上記各ブロックに供給さ
れる。アドレス発生器12は、1サンプリング周期で循
環しながら順次増加するアドレスを発生する。この場
合、1サンプリング周期は16タイムスロット又は32
タイムスロットで構成される。このアドレス発生器12
で発生されたアドレスはアサイメントメモリ13に供給
される。
【0048】アサイメントメモリ13は、例えばRAM
で構成されており、CPU1から送られてくる、各チャ
ンネルに対応する楽音パラメータを記憶する。各楽音パ
ラメータは、図5に示すように、Fナンバ、スタートア
ドレスSA、ループトップアドレスLT、ループエンド
アドレスLE、イネーブルEN1、ラウドネス、エンベ
ロープ目標EL、エンベロープスピードES及びイネー
ブルEN2と呼ばれるデータで構成されている。
【0049】ここで、「Fナンバ」は、この楽音信号発
生装置で発生されるデジタル楽音信号の周波数を指定す
るためのデータである。このFナンバは、押された鍵の
キーナンバに応じた値を有する。なお、キーナンバはキ
ーボード2から得られる鍵データに基づいて作成され
る。「スタートアドレスSA」はアタック部の先頭を指
すアドレスである。「ループトップアドレスLT」はリ
ピート部の先頭を指すアドレスであり、スタートアドレ
スSAからの相対値で表されている。「ループエンドア
ドレスLE」はリピート部の最後尾のアドレスであり、
スタートアドレスSAからの相対値で表されている。イ
ネーブルEN1は、その値が「1」のときはFナンバ累
算器14で生成される波形アドレスWAの変化(Fナン
バのFACCメモリ144への累算)を許可し、「0」
のときはFACCメモリ144内の累算値をクリアする
ために使用される。
【0050】「ラウドネス」は、デジタル楽音信号全体
の振幅を指定するためのデータである。「エンベロープ
目標EL」は到達すべきエンベロープのレベルを規定す
るためのデータである。「エンベロープスピードES」
はエンベロープ目標ELに到達するまでの時間を規定す
るためのデータであり、「1」以下の値を有する。「イ
ネーブルEN2」は、その値が「1」のときはエンベロ
ープ発生器15で発生されるエンベロープデータENV
の変化(エンベロープ値のEACCメモリ155への累
算)を許可し、「0」のときはEACCメモリ155内
の累算値をクリアするために使用される。これらのう
ち、Fナンバ、スタートアドレスSA、ループトップア
ドレスLT、ループエンドアドレスLE及びイネーブル
EN1はFナンバ累算器14に供給される。また、ラウ
ドネス、エンベロープ目標EL、エンベロープスピード
ES及びイネーブルEN2は、エンベロープ発生器15
に供給される。
【0051】1つの音を発生する場合に、CPU1は、
楽音パラメータを2回アサイメントメモリ13に転送す
る。最初に転送される楽音パラメータの中のFナンバ、
エンベロープ目標EL、イネーブルEN1及びイネーブ
ルEN2はゼロである。これにより、FACCメモリ1
44及びEACCメモリ155の内容がクリアされる。
2回目に転送される楽音パラメータの中のFナンバ及び
エンベロープ目標ELは本来の値であり、イネーブルE
N1及びイネーブルEN2は「1」である。なお、楽音
パラメータ中の上記以外のデータは、1回目も2回目も
同じである。
【0052】Fナンバ累算器14は、各タイムスロット
別にアサイメントメモリ13からのFナンバを累算す
る。この累算は1処理サイクル毎に行われる。従って、
モード信号MODが論理「0」の場合は32タイムスロ
ット毎、モード信号MODが論理「1」の場合は16タ
イムスロット毎に累算が行われることになる。この累算
結果は、波形アドレスWAとして波形メモリ7に供給さ
れる。
【0053】エンベロープ発生器15は、楽音パラメー
タに基づいてエンベロープデータENVを発生する。こ
のエンベロープデータENVは乗算器17に供給され
る。ローパスフィルタ16は、波形メモリ7から読み出
された波形データWDをフィルタリングする。このロー
パスフィルタ16でフィルタリングされた波形データF
WDは乗算器17に供給される。
【0054】乗算器17は、ローパスフィルタ16から
のフィルタリングされた波形データFWDと、エンベロ
ープ発生器15からのエンベロープデータENVとを乗
算する。この乗算によりエンベロープが付加された波形
データEWDは系列加算器18に供給される。系列加算
器18は、1処理サイクル中の各タイムスロットで発生
された波形データEWDを加算し、タイミング信号LR
CKに同期して出力する。この系列加算器18から出力
される信号は、デジタル楽音信号としてD/A変換器8
に供給される。
【0055】(1−2)タイミング発生回路 タイミング発生回路11の詳細な構成を図6に示す。タ
イミング発生回路11は、256進のカウンタ110、
3入力のANDゲート111、8ビットのシフトレジス
タ112、2入力のORゲート114、5入力のAND
ゲート114、32ビットのシフトレジスタ115、イ
ンバータ116及びセレクタ117で構成されている。
【0056】カウンタ110は、この楽音信号発生装置
で使用される各種タイミング信号を生成するためのクロ
ック信号CK1〜CK8を生成する。このカウンタ11
0には、図示しないクロック発振回路からクロック信号
CKが供給されている。カウンタ110は、このクロッ
ク信号CKに同期してカウントアップを行い、256ま
でカウントした後はゼロにラウンドし、再度カウントア
ップを行う。
【0057】クロック信号CK1〜CK3は、1タイム
スロット内で使用されるタイミング信号t0〜t7を生
成するために使用される。即ち、カウンタ110の出力
端子O1、O2及びO3からは、各々図6に示すような
クロック信号CK1、CK2及びCK3が出力される。
これら各クロック信号CK1、CK2及びCK3はAN
Dゲート111に供給される。なお、クロック信号CK
3は、シフトクロック信号SCKとして他の回路に供給
される。ANDゲート111は、クロック信号CK1、
CK2及びCK3が全て論理「1」の時に論理「1」の
信号を出力する。このANDゲート111の出力は、シ
フトレジスタ112の初段のフリップフロップ1120
のD入力端子に供給される。
【0058】シフトレジスタ112は8個のフリップフ
ロップ1120〜1127で構成されており、クロック信
号CKに同期して入力データを順次シフトする。これに
より、図7に示すように、各々位相が異なる8個のタイ
ミング信号t0〜t7が生成され、本楽音信号発生装置
の各部に供給される。
【0059】クロック信号CK4〜CK8は、32個の
タイムスロットを規定するタイミング信号CH0〜CH
1Fを生成するために使用される。カウンタ110の出
力端子O4〜O7からのクロック信号CK4〜CK7は
ANDゲート114に供給される。また、カウンタ11
0の出力端子O8からのクロック信号CK8はORゲー
ト113の一方の入力端子に供給される。このORゲー
ト113の他方の入力にはモード信号MODが供給され
ている。このORゲート113の出力はANDゲート1
14に供給される。
【0060】従って、モード信号MODが論理「0」の
場合、つまり44.1kHzサンプリングモードの場合
は、カウンタ110の出力端子O8からのクロック信号
CK8が直接ANDゲート114に供給された場合と同
様に作用する。従って、このANDゲート114は、ク
ロック信号CK4〜CK8が全て論理「1」の時に論理
「1」の信号を出力する。一方、88.2kHzサンプ
リングモードの場合は、ORゲート113は常に論理
「1」の信号を出力する。従って、このANDゲート1
14は、クロック信号CK8の状態に拘わらず、クロッ
ク信号CK4〜CK7が全て論理「1」の時に論理
「1」の信号を出力する。このANDゲート114の出
力は、シフトレジスタ115の初段のフリップフロップ
1150のD入力端子に供給される。
【0061】シフトレジスタ112は32個のフリップ
フロップ1150〜1151Fで構成されており、シフト
クロック信号SCKに同期して入力データを順次シフト
する。上位側の16個のフリップフロップ1150〜1
15Fのリセット端子は論理「1」に保持されており、
下位側の16個のフリップフロップ11510〜1151F
のリセット端子にはモード信号MODをインバータ11
6で反転した信号が供給されている。従って、フリップ
フロップ1150〜115Fは、モード信号MODが論理
「0」の場合、つまり44.2kHzサンプリングモー
ドの場合は動作するが、モード信号MODが論理「1」
の場合、つまり88.2kHzサンプリングモードの場
合は動作しない。この場合、タイミング信号CH10〜
CH1Fは常に論理「0」になる。
【0062】また、セレクタ117は、セレクト端子S
に入力される信号が論理「0」の場合はA入力端子に供
給されている信号を、論理「1」の場合はB入力端子に
供給されている信号を通過させる。従って、モード信号
MODが論理「0」の時はクロック信号CK8が、論理
「1」の時はクロック信号CK7がタイミング信号LR
CKとして出力される。
【0063】以上により、44.1kHzサンプリング
モードの時は、図8に示すように、各々位相が異なる3
2個のタイミング信号CH0〜CH1F及び22.68
μsを一周期とするタイミング信号LRCKが生成さ
れ、本楽音信号発生装置の各部に供給される。一方、8
8.2kHzサンプリングモードの時は、図9に示すよ
うに、各々位相が異なる16個のタイミング信号CH0
〜CHF及び11.34μsを一周期とするタイミング
信号LRCKが生成され、本楽音信号発生装置の各部に
供給される。
【0064】(1−3)アドレス発生器及びアサイメン
トメモリ アドレス発生器12及びアサイメントメモリ13の詳細
な構成を図10に示す。アドレス発生器12は、256
進のカウンタ120、8ビットのラッチ121、インバ
ータ122及び2入力のANDゲート123で構成され
ている。カウンタ120の構成及び動作は、上述したタ
イミング発生回路11のカウンタ110のそれと同一で
ある。従って、カウンタ110からのクロック信号CK
1〜CK8をラッチ121及びANDゲート123に供
給するように構成すれば、このカウンタ120は省略で
きる。
【0065】ANDゲート123は、カウンタ120か
らのクロック信号CK8とモード信号MODをインバー
タ122で反転した信号との論理積をとって出力する。
従って、44.1kHzサンプリングモードのときはク
ロック信号CK8がANDゲート123を通過してラッ
チ121に供給される。一方、88.2kHzサンプリ
ングモードの時は、ANDゲート123は常に論理
「0」の信号を出力する。
【0066】ラッチ121は、カウンタ120からのク
ロック信号CK1〜CK7及びANDゲート123から
の信号を、クロック信号CKに同期してラッチする。こ
のラッチ121からの出力信号はアサイメントメモリ1
3のアドレス入力端子A0〜A7に供給される。
【0067】以上により、44.1kHzサンプリング
モードの時は、0〜255を循環しながらインクリメン
トするアドレスが生成される。このアドレスの下位3ビ
ットは1タイムスロット内の0〜7の8個の状態に対応
し、上位5ビットは1サンプリング周期内の0〜31の
32個のタイムスロットに対応する。同様に、88.2
kHzサンプリングモードの時は、0〜127を循環し
ながらインクリメントするアドレスが生成される。この
アドレスの下位3ビットは、上記と同様に、1タイムス
ロット内の0〜7の8個の状態に対応し、上位4ビット
は1サンプリング周期内の0〜15の16個のタイムス
ロットに対応する。
【0068】アサイメントメモリ13は、0〜31の各
タイムスロット(チャンネル)に対応する楽音パラメー
タを記憶する。このアサイメントメモリ13の内容は、
上記アドレス発生器12からのアドレスによって順次読
み出される。即ち、44.1kHzサンプリングモード
の時は、タイムスロット0→タイムスロット1→・・・
タイムスロット31→タイムスロット0→・・・の順番
で各タイムスロットに割り当てられた楽音パラメータが
順次読み出される。また、88.2kHzサンプリング
モードの時は、タイムスロット0→タイムスロット1→
・・・タイムスロット15→タイムスロット0→・・・
の順番で各タイムスロットに割り当てられた楽音パラメ
ータが順次読み出される。
【0069】また、各タイムスロット内では、Fナンバ
→スタートアドレスSA→ループトップアドレスLT→
ループエンドアドレスLE→ラウドネス→エンベロープ
目標EL→エンベロープスピードES→イネーブルEN
1及びイネーブルEN2の順番で各データが読み出され
る。これらのデータは、上述したように、Fナンバ累算
器14及びエンベロープ発生器15に供給される。
【0070】なお、図10では、アサイメントメモリ1
3にCPU1から送られてくる楽音パラメータを書き込
むための書込回路の構成は省略されている。この書込回
路としては、周知の回路を使用することができる。
【0071】(1−4)Fナンバ累算器 Fナンバ累算器14の詳細な構成を図11に示す。Fナ
ンバ累算器14は、ラッチ1400〜1404、加算器1
41、セレクタ142、比較器143、Fナンバアキュ
ムレータ(FACC)メモリ144、ゲート回路145
及び加算器146で構成されている。なお、この図11
に示す各回路はそれぞれ1つの回路で構成されており、
これらが時分割で動作する。但し、FACCメモリ14
4は32チャンネル分の記憶領域を有しており、各記憶
領域は、上述したアサイメントメモリ13と同様に、時
分割でアクセスされる。
【0072】ラッチ1400は、アサイメントメモリ1
3からのスタートアドレスSAをタイミング信号t1に
同期してラッチする。このラッチされたスタートアドレ
スSAは加算器146の一方の入力に供給される。ラッ
チ1401は、同じくループエンドアドレスLEをタイ
ミング信号t3に同期してラッチする。このラッチされ
たループエンドアドレスLEは比較器143の一方の入
力に供給される。
【0073】ラッチ1402は、同じくゼロ(1回目)
又はFナンバ(2回目)をタイミング信号t0に同期し
てラッチする。このラッチされたデータは加算器141
の一方の入力に供給される。ラッチ1403は、同じく
ループトップアドレスLTをタイミング信号t2に同期
してラッチする。このラッチされたループトップアドレ
スLTはセレクタ142のB入力端子に供給される。ラ
ッチ1404は、同じく値「0」(1回目)又は値
「1」(2回目)を有するイネーブルEN1をタイミン
グ信号t7に同期してラッチする。このラッチされたイ
ネーブルEN1はゲート回路145に供給される。
【0074】加算器141は、ラッチ1402からのデ
ータとゲート回路145からのデータとを加算する。こ
の加算結果は、セレクタ142のA入力端子及び比較器
143の他方の入力端子に供給される。比較器143
は、ラッチ1401からのループエンドアドレスLEと
加算器141からのデータとを比較する。そして、加算
器141からのデータがループエンドアドレスLEより
大きければ論理「1」、そうでなければ論理「0」の信
号を出力する。この信号はセレクタ142のセレクト端
子Sに供給される。
【0075】セレクタ142は、セレクト端子Sに供給
される信号が論理「0」の場合は、A入力端子に供給さ
れている信号を通過させ、論理「1」の場合はB入力端
子に供給されている信号を通過させる。換言すれば、セ
レクタ142は、加算器141からのデータがループエ
ンドアドレスLE以下であれば該加算器141からのデ
ータを出力し、加算器141からのデータがループエン
ドアドレスLEより大きければ該ループトップアドレス
LTを出力する。このセレクタ142の出力は加算器1
46の他方の入力端子及びFACCメモリ144に供給
される。
【0076】加算器146は、ラッチ1400からのス
タートアドレスSAとセレクタ142からのデータとを
加算する。この加算結果は、波形アドレスWAとして波
形メモリ7に供給される。FACCメモリ144は、例
えばRAMで構成されており、各タイムスロットに対応
する32個の記憶領域を有している。何れの記憶領域に
アクセスするかは、ラッチ121からのアドレス(図示
しない)によって決定される。このFACCメモリ14
4の選択された記憶領域は、セレクタ142からのデー
タを記憶する。このFACCメモリ144から読み出さ
れたデータはゲート回路145に供給される。
【0077】ゲート回路145は、ラッチ1404から
のイネーブルEN1が論理「1」であればFACCメモ
リ144からのデータを通過させ、論理「0」であれば
ゼロを出力する。このゲート回路145の出力は加算器
141の他方の入力端子に供給される。
【0078】なお、このゲート回路145は加算器14
1の出力側に設けてもよい。この構成によれば、イネー
ブルEN1を制御するだけで、ラッチ1402の内容と
は無関係に、FACCメモリ144に初期値としてのゼ
ロを書き込むことができる。
【0079】以上の構成において、このFナンバ累算器
14の動作を説明する。アサイメントメモリ13からの
最初の楽音パラメータがラッチ1400〜1404にセッ
トされると、このFナンバ累算器14は動作を開始す
る。最初の楽音パラメータの中のFナンバ及びイネーブ
ルEN1は双方ともゼロであるので、加算器141はゼ
ロを出力する。この加算器141の出力は比較器143
及びセレクタ142のA入力端子に供給される。ここ
で、ループエンドアドレスLEはゼロより大きくなるよ
うに設定されるので、比較器143は論理「0」の信号
を出力する。これにより、セレクタ142はA入力端子
に供給されている加算器141からのゼロデータを加算
器146及びFACCメモリ144に供給する。従っ
て、加算器146はスタートアドレスSAを波形アドレ
スWAとして波形メモリ7へ供給する。同時に、FAC
Cメモリ144にはゼロが書き込まれる。
【0080】次に、アサイメントメモリ13からの2回
目の楽音パラメータがラッチ1400〜1404にセット
される。これにより、ラッチ1402にはFナンバがセ
ットされ、ゲート回路145はFACCメモリ144か
らのデータを通過させる状態になる。その後、当該チャ
ンネルのタイムスロットが到来すると、加算器141
は、FACCメモリ144からゲート回路145を経由
して送られてくるゼロとラッチ1402からのFナンバ
とを加算し、その結果を比較器143の他方の入力端子
及びセレクタ142のA入力端子に供給する。比較器1
43では加算器141からのデータがループエンドアド
レスLE以下であることが判断される(通常、スタート
アドレスSAの次のアドレスがループエンドアドレスL
Eになることはない)。従って、比較器143は論理
「0」の信号を出力する。これにより、セレクタ142
はA入力端子に供給されている加算器141からのFナ
ンバを加算器146及びFACCメモリ144に供給す
る。従って、加算器146はスタートアドレスSAにF
ナンバを加えた値を波形アドレスWAとして波形メモリ
7へ供給する。同時に、FACCメモリ144にはFナ
ンバが格納される。
【0081】以下、加算器141からのデータ(Fナン
バの累算値)がループエンドアドレスLEより大きくな
るまで上記の動作が繰り返される。これにより、加算器
146からはFナンバを増分として順次増加する波形ア
ドレスWAが生成される。同様に、FACCメモリ14
4にはFナンバの累算結果が順次記憶される。
【0082】上記繰り返しの結果、加算器141からの
データがループエンドアドレスLEより大きくなると、
即ちアタック部の先頭からリピート部の最後までの波形
アドレスWAの生成が一通り完了すると、比較器143
は論理「1」の信号を出力する。従って、セレクタ14
2はB入力端子に供給されているループトップアドレス
LTを加算器146及びFACCメモリ144に供給す
る。これにより、加算器146はスタートアドレスSA
にループトップアドレスLTを加えたアドレスを波形ア
ドレスWAとして波形メモリ7へ供給する。同時に、F
ACCメモリ144にはループトップアドレスLTが格
納される。
【0083】次に、当該チャンネルのタイムスロットが
到来すると、加算器141は、FACCメモリ144か
らゲート回路145を経由して送られてくるループトッ
プアドレスLTとラッチ1402からのFナンバとを加
算し、その結果を比較器143の他方の入力端子及びセ
レクタ142のA入力端子に供給する。ここで、比較器
143では加算器141からのデータがループエンドア
ドレスLE以下であることが判断される(通常、スター
トアドレスSAの次のアドレスがループエンドアドレス
LEになることはない)。従って、比較器143は論理
「0」の信号を出力する。これにより、セレクタ142
はA入力端子に供給されている加算器141からのルー
プトップアドレスLTにFナンバを加えたアドレスを加
算器146及びFACCメモリ144に供給する。従っ
て、加算器146はスタートアドレスSAにループトッ
プアドレスLT及びFナンバを加えたアドレスを波形ア
ドレスWAとして波形メモリ7へ供給する。同時に、F
ACCメモリ144にはループトップアドレスLTにF
ナンバを加えたアドレスが格納される。以下、同様にし
てループトップアドレスLTとループエンドアドレスL
Eとの間でFナンバを増分としてインクリメントする波
形アドレスWAが順次生成される。
【0084】(1−5)エンベロープ発生器 エンベロープ発生器15の詳細な構成を図12に示す。
エンベロープ発生器15は、ラッチ1500〜1503
減算器151、乗算器152、加算器153、セレクタ
154、エンベロープアキュムレータ(EACC)メモ
リ155、ゲート回路156及び乗算器157で構成さ
れている。なお、この図12に示す各回路はそれぞれ1
つの回路で構成されており、これらが時分割で動作す
る。但し、EACCメモリ155は32チャンネル分の
記憶領域を有しており、各記憶領域は、上述したアサイ
メントメモリ13と同様に、時分割でアクセスされる。
【0085】ラッチ1500は、アサイメントメモリ1
3からのラウドネスをタイミング信号t4に同期してラ
ッチする。このラッチされたラウドネスデータは乗算器
157の一方の入力に供給される。ラッチ1501は、
ゼロ(1回目)又はエンベロープ目標EL(2回目)を
タイミング信号t5に同期してラッチする。このラッチ
されたデータは減算器151のA入力端子に供給され
る。
【0086】ラッチ1502は、同じくエンベロープス
ピードESをタイミング信号t6に同期してラッチす
る。このラッチされたエンベロープスピードESはセレ
クタ154に供給される。ラッチ1403は、同じく値
「1」(1回目)又は値「1」(2回目)を有するイネ
ーブルEN2をタイミング信号t7に同期してラッチす
る。このラッチされたイネーブルEN2はゲート回路1
56に供給される。
【0087】減算器151は、ラッチ1501からのエ
ンベロープ目標ELからゲート回路156からのデータ
を減算する。この減算結果は、乗算器152の一方の入
力端子に供給される。
【0088】セレクタ154は、セレクト端子Sに供給
されるモード信号MODが論理「0」の場合は、A入力
端子に供給されている信号を通過させ、論理「1」の場
合はB入力端子に供給されている信号を通過させる。換
言すれば、セレクタ154は、44.1kHzサンプリ
ングモードであればラッチ1502からのエンベロープ
スピードESを出力し、88.2kHzサンプリングモ
ードであればエンベロープスピードES/2を出力す
る。ここで、エンベロープスピードES/2はエンベロ
ープスピードESの半分の値を有するデータを表し、具
体的にはラッチ1502からのデータを重みの小さい方
へ1ビットシフトしたデータをセレクタ154のB入力
端子に供給することにより実現される。このセレクタ1
54の出力信号は乗算器152の他の入力端子に供給さ
れる。
【0089】乗算器152は、減算器151からのデー
タとセレクタ154からのデータとを乗算する。この乗
算器152からの出力は加算器153の一方の入力端子
に供給される。加算器153は、乗算器152からのデ
ータとゲート回路156からのデータとを加算する。こ
の加算器153からのデータは、乗算器157及びEA
CCメモリ155に供給される。
【0090】乗算器157は、ラッチ1500からのラ
ウドネスと加算器153からのデータとを乗算する。こ
の乗算結果は、エンベロープデータENVとして乗算器
17に供給される。EACCメモリ155は、例えばR
AMで構成されており、各タイムスロットに対応する3
2個の記憶領域を有している。何れの記憶領域にアクセ
スするかは、ラッチ121からのアドレス(図示しな
い)によって決定される。このEACCメモリ155の
選択された記憶領域は、加算器153からのデータを記
憶する。このEACCメモリ155から読み出されたデ
ータはゲート回路156に供給される。
【0091】ゲート回路156は、ラッチ1503から
のイネーブルEN2が論理「1」であればEACCメモ
リ155からのデータを通過させ、論理「0」であれば
ゼロを出力する。このゲート回路156の出力は減算器
151の他方の入力端子に供給される。
【0092】なお、ゲート回路156は加算器153の
出力側に設けてもよい。この構成によれば、イネーブル
EN2を制御するだけで、ラッチ1501の内容とは無
関係に、EACCメモリ155に初期値としてのゼロを
書き込むことができる。
【0093】以上の構成において、このエンベロープ発
生器15の動作を説明する。先ず、44.1kHzサン
プリングモードにおける動作を説明する。この場合、モ
ード信号MODは論理「0」であるので、セレクタ15
4のA入力端子側が選択される。従って、セレクタ15
4からはエンベロープスピードESが出力される。
【0094】アサイメントメモリ13からの最初の楽音
パラメータがラッチ1500〜1503にセットされる
と、このエンベロープ発生器15は動作を開始する。最
初の楽音パラメータの中のエンベロープ目標EL及びイ
ネーブルEN2は両方ともゼロであるので、減算器15
1はゼロを出力する。従って、乗算器152及び加算器
153もゼロを出力し、乗算器157はゼロのデータを
エンベロープデータENVとして乗算器17へ供給す
る。また、EACCメモリ155にはゼロが書き込まれ
る。
【0095】次に、アサイメントメモリ13からの2回
目の楽音パラメータがラッチ1500〜1503にセット
される。これにより、ラッチ1501にはエンベロープ
目標ELがセットされ、ゲート回路156はEACCメ
モリ155からのデータを通過させる状態になる。その
後、当該チャンネルのタイムスロットが到来すると、減
算器151は、ラッチ1501からのエンベロープ目標
ELから、EACCメモリ155からゲート回路156
を経由して送られてくるデータ(ゼロ)を減算し、その
結果を乗算器152の一方の入力端子に供給する。一
方、セレクタ154はエンベロープスピードESを乗算
器152の他方の入力端子に供給する。乗算器152は
エンベロープ目標ELとエンベロープスピードESとを
乗算する。この乗算結果は、前回のエンベロープレベル
からの変化分を表す。例えばエンベロープスピードES
が「0.5」であればエンベロープ目標ELの半分の値
が変化分となり、「0.1」であればエンベロープ目標
ELの1/10の値が変化分となる。
【0096】加算器153は、乗算器152からの変化
分とEACCメモリ155からゲート回路156を経由
して送られてくるデータ(ゼロ)とを加算する。この加
算結果は、当該処理サイクルで波形データに付すべきエ
ンベロープのレベル(以下、「今回のエンベロープレベ
ル」と略する)を表す。この加算器153からのエンベ
ロープレベルを表すデータは乗算器157に供給され、
ラウドネスが乗算されて最終的なエンベロープデータE
NVが生成される。同時に、加算器153からのエンベ
ロープレベルを表すデータは、EACCメモリ155に
格納される。
【0097】次に、当該チャンネルのタイムスロットが
到来すると、減算器151は、ラッチ1501からのエ
ンベロープ目標ELから、EACCメモリ155からゲ
ート回路156を経由して送られてくるデータを減算
し、その結果を乗算器152の一方の入力端子に供給す
る。この減算結果は、エンベロープ目標ELと前回のエ
ンベロープレベルとの差分を表す。乗算器152は減算
器151からの差分を表すデータとエンベロープスピー
ドESとを乗算する。この乗算結果は、前回のエンベロ
ープレベルからの変化分を表す。
【0098】加算器153は、乗算器152からの変化
分とEACCメモリ155からゲート回路156を経由
して送られてくるデータ(前回のエンベロープレベル)
とを加算する。この加算結果は、上述したように、今回
のエンベロープのレベルを表す。この加算器153から
のエンベロープレベルを表すデータは乗算器157に供
給され、ラウドネスが乗算されて最終的なエンベロープ
データENVが生成される。同時に、加算器153から
のエンベロープレベルを表すデータは、EACCメモリ
155に格納される。
【0099】以下、同様の動作が繰り返されることによ
り、エンベロープスピードESに応じた割合で変化しな
がら徐々にエンベロープ目標ELに漸近するエンベロー
プデータENVが生成されることになる。
【0100】次に、88.2kHzサンプリングモード
における動作を説明する。この場合、モード信号MOD
は論理「1」であるので、セレクタ154のB入力端子
側が選択される。従って、セレクタ154からはエンベ
ロープスピードES/2が出力される。
【0101】この88.2kHzサンプリングモードに
おいても、エンベロープ生成の動作は上記44.1kH
zサンプリングモードと同じである。しかし、88.2
kHzサンプリングモードでは1サンプリング周期は1
6タイムスロットであるので、44.1kHzサンプリ
ングモードの場合の2倍の速度で波形データの処理が行
われる。従って、エンベロープスピードESをそのまま
用いてエンベロープデータを生成すると、エンベロープ
レベルは、44.1kHzサンプリングモードの場合の
半分の時間で目標レベルに到達してしまう。
【0102】そこで、88.2kHzサンプリングモー
ドの場合は、エンベロープスピードES/2を用いてエ
ンベロープデータを生成するようにしている。これによ
り、44.1kHzサンプリングモードの場合同一の時
間でエンベロープレベルが目標レベルに到達する。換言
すれば、44.1kHzサンプリングモードで発生され
るエンベロープ形状と88.2kHzサンプリングモー
ドで発生されるエンベロープ形状とは同一になる。
【0103】以上の例では、セレクタ154は、44.
1kHzサンプリングモードのときはエンベロープスピ
ードES、88.2kHzサンプリングモードのときは
エンベロープスピードES/2を選択して出力する。こ
れにより、何れのサンプリングモードにおいても同一時
間でエンベロープ目標に到達できるようになっている。
この機能は以下の構成で達成することもできる。
【0104】即ち、セレクタ154を除去してラッチ1
502からのエンベロープスピードESを直接乗算器1
52の他の入力端子に供給するように接続し、更に乗算
器152と加算器153との間に演算間引き用のゲート
回路を設ける。このゲート回路の制御端子には、モード
信号MODとクロック信号CK8との論理積をとって反
転した信号が供給される。この構成により、44.1k
Hzサンプリングモードでは、ゲート回路の制御端子に
は常に論理「1」の信号が供給されるので乗算器152
の出力は常に加算器153に供給される。しかし、8
8.2kHzサンプリングモードでは、ゲート回路の制
御端子にはクロック信号CK8の前半の間だけ論理
「1」の信号が供給されるので乗算器152の出力は2
サンプリング周期に1回だけ加算器153に供給され
る。これにより、図12に示した構成の場合と同様のエ
ンベロープデータを生成できる。
【0105】(1−6)ローパスフィルタ ローパスフィルタ16の詳細な構成を図13に示す。ロ
ーパスフィルタ16は、2次のIIR型フィルタが直列
に3段接続されて構成されている。各IIR型フィルタ
は、ラッチブロック160、161、166及び16
7、乗算器162、163、164、168及び169
並びに加算器165で構成されている。
【0106】ラッチブロック160、161、166及
び167は、各々32個のラッチで構成されており、タ
イミング信号CH0〜CH1Fで順次選択されるように
なっている。このラッチブロック160、161、16
6及び167は単位遅延器として動作する。乗算器16
2、163、164、168及び169には、各々フィ
ルタ係数m0、m1、m2、m3及びm4が供給され
る。これらフィルタ係数m0、m1、m2、m3及びm
4は1セットとして、例えばROM(図示しない)に記
憶されている。
【0107】波形メモリ7から読み出された波形データ
WDは、乗算器162及びラッチブロック160に供給
される。乗算器162は、この波形データWDとフィル
タ係数m0とを乗算し、その乗算結果を加算器165に
供給する。また、ラッチブロック160の出力は、乗算
器163及びラッチブロック161に供給される。乗算
器163は、ラッチブロック160からの前回の波形デ
ータWDとフィルタ係数m1とを乗算し、その乗算結果
を加算器165に供給する。ラッチブロック161の出
力は乗算器164に供給される。乗算器163は、ラッ
チブロック160からの前々回の波形データWDとフィ
ルタ係数m2とを乗算し、その乗算結果を加算器165
に供給する。
【0108】加算器165は、乗算器162、163及
び164並びに後述する乗算器168及び19からの各
データを加算する。この加算器165の出力は次階段の
IIR型フィルタ及びラッチブロック166に供給され
る。ラッチブロック166の出力は、乗算器168及び
ラッチブロック167に供給される。乗算器168は、
ラッチブロック166からの前回の波形データWDとフ
ィルタ係数m3とを乗算し、その乗算結果を加算器16
5に供給する。ラッチブロック167の出力は乗算器1
69に供給される。乗算器163は、ラッチブロック1
67からの前々回の波形データWDとフィルタ係数m4
とを乗算し、その乗算結果を加算器165に供給する。
【0109】以上、この実施の形態1で使用するIIR
型フィルタの構成を説明したが、その動作は周知である
ので説明は省略する。3段目のIIR型フィルタの出力
が、フィルタリングされた波形データFWDとして乗算
器17に供給される。
【0110】なお、上記の例では、ローパスフィルタ1
6に供給するフィルタ係数m0、m1、m2、m3及び
m4は、1セットとしてROMに予め記憶しておくよう
に構成したが、各サンプリングモードに対して各々1セ
ットのフィルタ係数を用意しておき、サンプリングモー
ドに応じて選択的に使用するように構成できる。この構
成によれば、各再生周波数に好適なフィルタ特性でフィ
ルタリングすることができる。また、上記ローパスフィ
ルタ16はIIR型に限らずFIR型であってもよい。
【0111】また、上記の例では、フィルタ係数をRO
Mに記憶するように構成したが、RAMに記憶するよう
に構成し、アサイメントメモリ13からロードするよう
に構成してもよい。この構成によれば、フィルタ特性を
任意に変更することが可能になる。
【0112】(1−7)系列加算器 系列加算器18の詳細な構成を図14に示す。系列加算
器18は、加算器180、ラッチ181、ラッチ182
及びゲート回路183で構成されている。
【0113】加算器180は、乗算器17からのエンベ
ロープが付加された波形データEWDとゲート回路18
3からのデータとを加算する。この加算結果はラッチ1
81に供給される。ラッチ181は、加算器180から
のデータをシフトクロック信号SCKに同期して記憶す
る。このラッチ181の出力はラッチ182及びゲート
回路183に供給される。
【0114】ゲート回路183は、タイミング信号CH
0が論理「1」であればゼロを出力し、そうでなければ
ラッチ181からのデータを通過させる。このゲート回
路183の出力は加算器180の他方の入力端子に供給
される。ラッチ182は、ラッチ181からのデータを
タイミング信号LRCKに同期して記憶する。このラッ
チ182の出力はD/A変換器8へ供給される。
【0115】以上の構成において、この系列加算器18
の動作を説明する。先ず、タイミング信号CH0が論理
「1」である場合、即ちチャンネル0のタイムスロット
ではゲート回路183はゼロを出力する。従って、当該
タイムスロットでエンベロープが付加された波形データ
EWDが生成されると、加算器180は、該波形データ
EWDとゼロとを加算する。この加算結果は当該タイム
スロットの最後のエッジでラッチ181にラッチされ
る。
【0116】次に、タイミング信号CH1が論理
「1」、即ちチャンネル1のタイムスロットでエンベロ
ープが付加された波形データEWDが生成されると、加
算器180は、該波形データEWDとラッチ181に記
憶されているチャンネル0の波形データEWDとを加算
する。この加算結果は当該タイムスロットの最後のエッ
ジでラッチ181にラッチされる。以下同様にして、ラ
ッチ181に各チャンネルの波形データEWDが累算さ
れる。
【0117】このラッチ181に累算された波形データ
は、タイミング信号LRCKに同期してラッチ182に
記憶される。従って、44.1kHzサンプリングモー
ドでは、チャンネル0〜1Fの32個の波形データを加
算した結果がラッチ182に記憶されることになる。一
方、88.2kHzサンプリングモードでは、チャンネ
ル0〜Fの16個の波形データを加算した結果がラッチ
182に記憶されることになる。このラッチ182の出
力が最終的なデジタル楽音信号としてD/A変換器8へ
供給される。
【0118】なお、上記の例では、全てのチャンネルの
波形データを1系列のデジタル楽音信号に集約するよう
に構成したが、複数の系列に分離してデジタル楽音信号
を生成するように構成することもできる。この場合、ア
サイメントメモリ13に、各チャンネルが何れの系列に
属するかを表すデータを記憶しておき、該データに従っ
て各チャンネルの波形データを区分して累算するように
構成すればよい。
【0119】また、上記の例では、再生周波数が44.
1kHzと88.2kHzとの双方で動作する場合につ
いて説明したが、再生周波数が22kHzの場合も動作
するように構成できる。これは、例えば、上記各回路
を、後述する実施の形態2における22kHzで動作す
るための構成と同じになるように変更することにより実
現できる。
【0120】更に上記の例では、操作パネル3上のモー
ドスイッチ31によりサンプリングモードを指定するよ
うにしているが、操作パネル3から指定された音色に基
づき自動的にサンプリングモードを変更するように構成
できる。例えば、音色としてピアノが選択されたら8
8.2kHz、チェロが選択されたら44.1kHz、
コーラス(ボイス)が選択されたら22kHzといった
各再生周波数で動作するように構成できる。
【0121】(実施の形態2)この実施の形態2の楽音
信号発生装置は、システムモード0、1及び2といった
3種類のモードで動作する。ここで、「システムモード
0」は、再生周波数44.1kHzのみで動作するモー
ドである。「システムモード1」は、再生周波数44.
1kHzと88.2kHzとが混在して動作するモード
である。「システムモード2」は、再生周波数44.1
kHzと22kHzとが混在して動作するモードであ
る。
【0122】上記動作モードは、CPU1からのシステ
ムモード信号SMODによって決定される。システムモ
ード信号SMODは、MD0、MD1及びMD2といっ
た3つのモード信号から成り、同時には何れか1つのモ
ード信号のみがアクティブになる。この楽音信号発生装
置は、モード信号MD0がアクティブにされた場合はシ
ステムモード0に、モード信号MD1がアクティブにさ
れた場合はシステムモード1に、モード信号MD2がア
クティブにされた場合はシステムモード2に、それぞれ
移行する。
【0123】また、各タイムスロットに割り当てられた
楽音信号を発生するための再生周波数は、タイムスロッ
トデータTSによって規定される。タイムスロットデー
タTSは32個のタイムスロットの各々に対応する32
ビットのデータで構成されている。
【0124】システムモード0では、このタイムスロッ
トデータTSの全ビットは「0」である。この場合、全
タイムスロットにおいて再生周波数44.1kHzで楽
音信号が発生される。システムモード1では、タイムス
ロットデータTSには「0」及び「1」が混在してい
る。この場合、「0」に対応するタイムスロットでは再
生周波数44.1kHzで楽音信号が発生され、「1」
に対応するタイムスロットでは再生周波数88.2kH
zで楽音信号が発生される。同様に、システムモード2
では、タイムスロットデータには「0」及び「1」が混
在しており、「0」に対応するタイムスロットでは再生
周波数44.1kHzで楽音信号が発生され、「1」に
対応するタイムスロットでは再生周波数22kHzで楽
音信号が発生される。
【0125】図15は、各システムモードにおけるタイ
ムスロットの利用状況の一例を説明するための図であ
る。なお、以下においては、タイミング信号CHi(i
=0、1、・・・、1F)に対応するタイムスロットを
単に「タイムスロットCHi」という。図15(A)は
システムモード0の場合のタイムスロットの利用状況を
示す。タイムスロットデータTSは全て「0」であるの
で、全タイムスロットにおいて、再生周波数44.1k
Hzで楽音信号が発生される。この場合、32個のタイ
ムスロットが時分割で動作するので、32音を同時に発
生できる。
【0126】図15(B)はシステムモード1の場合の
タイムスロットの利用状況を示す。例示されたタイムス
ロットデータTSは、タイムスロットCH0、CH1、
CH10及びCH11に対応するビットが「1」であり
その他は「0」である。従って、タイムスロットCH
0、CH1、CH10及びCH11では再生周波数8
8.2kHzで楽音信号が発生され、その他のタイムス
ロットでは再生周波数44.1kHzで楽音信号が発生
される。このシステムモード1では、タイムスロットC
H0及びCH10は1つの楽音信号を、タイムスロット
CH1及びCH11は他の1つの楽音信号をそれぞれ発
生させるために使用される。従って、再生周波数44.
1kHzで発生される楽音信号が28音、再生周波数8
8.2kHzで発生される楽音信号が2音となるので、
合計30音を同時に発生できる。
【0127】図15(C)は、システムモード2の場合
のタイムスロットの利用状況を示す。例示されたタイム
スロットデータTSはタイムスロットCH0、CH1、
CH2、CH3、CH10、CH11、CH12及びC
H13に対応するビットが「1」でありその他は「0」
である。従って、タイムスロットCH0、CH1、CH
2、CH3、CH10、CH11、CH12及びCH1
3では再生周波数20kHzで楽音信号が発生され、そ
の他のタイムスロットでは再生周波数44.1kHzで
楽音信号が発生される。このシステムモード2では、タ
イムスロットデータTSは2回繰り返して使用される。
従って、再生周波数44.1kHzで発生される楽音信
号が24音、再生周波数22kHzで発生される楽音信
号が16音となるので、合計40音を同時に発生でき
る。
【0128】次に、実施の形態2に係る楽音信号発生装
置が適用された電子楽器について説明する。この電子楽
器は、以下の点を除き、実施の形態1で説明した電子楽
器(図1参照)と同じである。即ち、CPU1は、上記
実施の形態1におけるモード信号MODの代わりに、シ
ステムモード信号SMOD及びタイムスロットデータT
Sを楽音信号発生装置6に送る。楽音信号発生装置6
は、これらに基づいて制御される。
【0129】また、波形メモリ7は、サンプリング周波
数22kHzでサンプリングすることにより得られた波
形データ、サンプリング周波数44.1kHzでサンプ
リングすることにより得られた波形データ及びサンプリ
ング周波数88.2kHzでサンプリングすることによ
り得られた波形データの3種類を記憶する。各タイムス
ロットで何れの波形データが使用されるかは、上述した
ように、システムモード信号SMOD及びタイムスロッ
トデータTSによって決定される。なお、波形メモリ7
に記憶される波形データとしては、上記実施の形態2の
場合と同様に、所定のサンプリング周波数でサンプリン
グすることにより得られた1つの波形データを各システ
ムモードで共通に使用することもできる。
【0130】(2−1)楽音信号発生装置の全体構成 次に、本発明の楽音信号発生装置について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図16は、実施の形態2に係る
楽音信号発生装置の全体の構成を示すブロック図であ
る。この楽音信号発生装置は、タイミング発生回路2
1、アドレス発生器22、アサイメントメモリ23、F
ナンバ累算器24、エンベロープ発生器25、ローパス
フィルタ26、乗算器27及び系列加算器28の各ブロ
ックから構成されている。これら各ブロックの詳細は後
述するが、概略機能は以下の通りである。
【0131】この楽音信号発生装置には、CPU1から
楽音パラメータ、システムモード信号SMOD及びタイ
ムスロットデータTSが送られてくる。楽音パラメータ
はアサイメントメモリ23に供給され、システムモード
信号SMODはタイミング発生回路21、アドレス発生
器22、Fナンバ累算器24及びエンベロープ発生器2
5に供給される。また、タイムスロットデータTSはタ
イミング発生器21に供給される。
【0132】タイミング発生回路21は、図示しないク
ロック発振回路からのクロック信号CK、CPU1から
のシステムモード信号SMOD及びタイムスロットデー
タTSに基づいて、この楽音信号発生装置で使用する各
種タイミング信号を発生する。このタイミング発生回路
21は、1処理サイクルは32タイムスロットとして動
作する。このタイミング発生回路21で発生された各種
タイミング信号は、楽音信号発生装置の各部に供給され
る。
【0133】アドレス発生器22は、1サンプリング周
期で循環しながら順次増加するアドレスを発生する。こ
の場合、1サンプリング周期は、システムモード信号S
MODに応じて、16タイムスロット、32タイムスロ
ット又は64タイムスロットの何れかになる。このアド
レス発生器22で発生されたアドレスはアサイメントメ
モリ23に供給される。
【0134】アサイメントメモリ23は、その記憶容量
が2倍になっている点を除けば、実施の形態1のアサイ
メントメモリ13と同じである。即ち、このアサイメン
トメモリ23の前半分の領域には、実施の形態1の場合
と応用に同様に、再生周波数44.1kHz及び88.
1kHz用の楽音パラメータが記憶される。アサイメン
トメモリ23の他の後半分の領域には、再生周波数22
kHz用の楽音パラメータが記憶される。
【0135】Fナンバ累算器24は、上記実施の形態1
のFナンバ累算器14と同様に、各タイムスロット別に
アサイメントメモリ23からのFナンバを累算する。し
かし、このFナンバ累算器24では、累算結果の格納位
置がシステムモード信号SMOD及びタイムスロットデ
ータTSによって決定される点が上記実施の形態1と異
なる(詳細は後述する)。この累算結果は、波形アドレ
スWAとして波形メモリ7に供給される。
【0136】エンベロープ発生器25は、上記実施の形
態1のエンベロープ発生器15と同様に、楽音パラメー
タに基づいてエンベロープデータENVを発生する。し
かし、このエンベロープ発生器25では、エンベロープ
演算の結果の格納位置がシステムモード信号SMOD及
びタイムスロットデータTSによって決定される点が上
記実施の形態1と異なる(詳細は後述する)。この演算
により発生されたエンベロープデータENVは乗算器2
7に供給される。
【0137】ローパスフィルタ26は、実施の形態1に
おけるローパスフィルタ16と同じである。このローパ
スフィルタ26でフィルタリングされた波形データFW
Dは乗算器27に供給される。乗算器27は、実施の形
態1における乗算器17と同様に、ローパスフィルタ2
6からのフィルタリングされた波形データFWDと、エ
ンベロープ発生器25からのエンベロープデータENV
とを乗算する。この乗算によりエンベロープが付加され
た波形データEWDは系列加算器28に供給される。
【0138】系列加算器28は、上記実施の形態1の系
列加算器18と同様に、1処理サイクル中の各タイムス
ロットで発生された波形データEWDを加算し、タイミ
ング信号LRCKに同期して出力する。しかし、上記波
形データEWDの加算は波形データの種類別に行われる
点で異なる。この系列加算器28から出力される信号
は、デジタル楽音信号としてD/A変換器8に供給され
る。
【0139】(2−2)タイミング発生回路 タイミング発生回路21の詳細な構成を図17及び図1
8に示す。タイミング発生回路21は、512進のカウ
ンタ210、3入力のANDゲート111、8ビットの
シフトレジスタ112、5入力のANDゲート114、
32ビットのシフトレジスタ115、セレクタ217及
び32ビットのシフトレジスタ218で構成されてい
る。なお、実施の形態1のタイミング発生回路11(図
6参照)と同一部分及び相当部分には同一の参照符号を
付し、その説明は簡単化又は省略する。
【0140】カウンタ210は、実施の形態1のカウン
タ110に対応する。カウンタ110が256進カウン
タでありクロック信号CK1〜CK8を生成するのに対
し、このカウンタ210は512進カウンタであり、ク
ロック信号CK1〜CK9を生成する。このカウンタ2
10は、クロック信号CKに同期してカウントアップを
行い、512までカウントした後はゼロにラウンドし、
再度カウントアップを行う。
【0141】カウンタ210の下位3ビット(CK1〜
CK3)、ANDゲート111及びシフトレジスタ11
2で形成される回路は、実施の形態1の対応する回路と
同じである。この回路により、8個のタイミング信号t
0〜t7が生成され、本楽音信号発生装置の各部に供給
される。
【0142】カウンタ210の中位5ビット(CK4〜
CK8)は、32個のタイムスロットを規定するタイミ
ング信号CH0〜CH1Fを生成するために使用され
る。このうち、クロック信号CK8は、タイミング信号
CCKとして、後述するアドレス発生器22に供給され
る。カウンタ210の上位1ビット(CK9)は、タイ
ミング信号LRCKを生成するために使用される。カウ
ンタ210の出力端子O4〜O8からのクロック信号C
K4〜CK8はANDゲート114に供給される。従っ
て、ANDゲート114は、1処理サイクルの最後のタ
イムスロットCH1Fで論理「1」になる信号を出力す
る。このANDゲート114の出力は、シフトレジスタ
115の初段のフリップフロップ1150のD入力端子
に供給される。
【0143】シフトレジスタ115を形成する32個の
フリップフロップ1150〜1151 Fのリセット端子は
常時論理「1」に保持されている。従って、32個のフ
リップフロップ1150〜1151Fは常に動作可能状態
にある。これは、実施の形態1におけるモード信号MO
Dが論理「0」の時、つまり44.2kHzサンプリン
グモードの場合の動作と同一である。以上の構成によ
り、1処理サイクルは32タイムスロットで動作するよ
うになっている。
【0144】セレクタ217は、セレクト端子Sに入力
されるシステムモード信号SMODに応じて、A入力端
子、B入力端子又はC入力端子の何れかに供給されてい
る信号を通過させる。具体的には、システムモード信号
SMOD中のモード信号MD0がアクティブであればA
入力端子に供給されているクロック信号CK8を、モー
ド信号MD1がアクティブであればB入力端子に供給さ
れているクロック信号CK7を、モード信号MD2がア
クティブであればC入力端子に供給されているクロック
信号CK9を、それぞれタイミング信号LRCKとして
出力する。
【0145】シフトレジスタ218(図18参照)は、
パラレルイン−シリアルアウトの機能を有する。このシ
フトレジスタ218には、CPU1から32ビットのタ
イムスロットデータTSがセットされる。このシフトレ
ジスタ218は、シフトクロック信号SCKに同期して
順次ダウンシフト(図中右側へのシフト)を行う。そし
て、このシフトの結果、最下位ビット(タイムスロット
CH1Fに対応するビット)から溢れたデータTSDは
最上位ビット(タイムスロットCH0に対応するビッ
ト)に循環する。また、最下位ビットから溢れたデータ
TSDは、本楽音信号発生装置の各部に供給され、各タ
イムスロットに割り当てられている波形データの種類を
判断するために使用される。
【0146】(2−3)アドレス発生器及びアサイメン
トメモリ アドレス発生器22及びアサイメントメモリ23の詳細
な構成を図19に示す。アドレス発生器22は、512
進のカウンタ220、9ビットのラッチ221、AND
ゲート222、NANDゲート223、ANDゲート2
24及びANDゲート225で構成されている。カウン
タ220の構成及び動作は、上述したタイミング発生回
路21のカウンタ210のそれと同一である。従って、
カウンタ210からのクロック信号CK1〜CK9をラ
ッチ221、ANDゲート224及びANDゲート22
5に供給するように構成すれば、このカウンタ220は
省略できる。
【0147】ANDゲート222は、シフトレジスタ2
18からのデータTSDとモード信号MD1との論理積
をとって出力する。従って、ANDゲート222は、楽
音信号発生装置がシステムモード1にされており、且つ
タイムスロットデータTS中の「1」であるビットがシ
フトアウトされた時に論理「1」を出力する。NAND
ゲート223は、このANDゲート222からの信号と
タイミング発生回路21からのタイミング信号CCKと
の論理積をとった結果を反転して出力する。タイミング
信号CCKは、タイムスロットCH10〜CH1Fの間
だけ論理「1」となる信号である。
【0148】従って、NANDゲート223は、タイム
スロットCH10〜CH1Fの何れかであって、楽音信
号発生装置がシステムモード1にされており、且つタイ
ムスロットデータTS中の「1」であるビットがシフト
アウトされたという条件が成立した時に論理「0」を出
力する。このNANDゲート223の出力はANDゲー
ト224に供給される。ANDゲート224は、上記条
件が成立した場合は論理「0」の信号を出力し、それ以
外の場合はクロック信号CK8を通過させる。
【0149】例えば、図15(B)に示す例では、AN
Dゲート224は、タイムスロットCH10及びCH1
1で論理「0」の信号を出力し、それ以外の場合はクロ
ック信号CK8を通過させる。このことは、タイムスロ
ットCH10及びCH11では、タイムスロットCH0
及びCH1と同一のアドレスが生成されることを意味す
る。従って、タイムスロットCH10及びCH11で
は、タイムスロットCH0及びCH1の楽音パラメータ
がアサイメントメモリ23から読み出されるので、アサ
イメントメモリ23のタイムスロットCH10及びCH
11に対応する楽音パラメータを記憶しておく必要がな
い。
【0150】ANDゲート225は、カウンタ220か
らのクロック信号CK9とモード信号MD2との論理積
をとって出力する。従って、楽音信号発生装置がシステ
ムモード2にあるときはクロック信号CK9がANDゲ
ート225を通過してラッチ221に供給される。楽音
信号発生装置がシステムモード0及びシステムモード1
にあるときは、ANDゲート225は常に論理「0」の
信号を出力する。
【0151】ラッチ221は、カウンタ220からのク
ロック信号CK1〜CK8及びANDゲート225から
の信号を、クロック信号CKに同期してラッチする。こ
のラッチ221からの出力信号はアサイメントメモリ2
3のアドレス入力端子A0〜A8に供給される。
【0152】以上により、システムモード0及びシステ
ムモード1の時は、0〜255を循環しながらインクリ
メントするアドレスが生成される。同様に、システムモ
ード2の時は、0〜511を循環しながらインクリメン
トするアドレスが生成される。このアドレスの下位3ビ
ットは、1タイムスロット内の0〜7の8個の状態に対
応し、上位5ビットは1サンプリング周期内の0〜31
の32個のタイムスロットに対応する。
【0153】アサイメントメモリ23は、0〜31の各
タイムスロット(チャンネル)に対応する楽音パラメー
タを記憶する。このアサイメントメモリ23の内容は、
上記アドレス発生器22からのアドレスによって順次読
み出される。即ち、システムモード0及びシステムモー
ド1の時は、アサイメントメモリ23の前半分の領域の
楽音パラメータが、タイムスロット0→タイムスロット
1→・・・タイムスロット31→タイムスロット0→・
・・の順番で順次読み出される。同様に、システムモー
ド2の時は、上記前半分に引き続いて、アサイメントメ
モリ23の後半分の領域の楽音パラメータが、上記の順
番で順次読み出される。各タイムスロット内での各デー
タの読出順番は、上記実施の形態1の場合と同じであ
る。これらの読み出されたデータは、上述したように、
Fナンバ累算器24及びエンベロープ発生器25に供給
される。
【0154】(2−4)Fナンバ累算器 Fナンバ累算器24の詳細な構成を図20に示す。Fナ
ンバ累算器24は、FACCメモリ244の構成を除
き、実施の形態1のFナンバ累算器14と同じである。
【0155】Fナンバ累算器14におけるFACCメモ
リ144は、各タイムスロットに対応する32個の記憶
領域を有しており、セレクタ142からのデータをラッ
チ121からのアドレスによって選択され記憶領域に記
憶する。これに対し、Fナンバ累算器24におけるFA
CCメモリ244は、各タイムスロットに対応する32
個の記憶領域を2つ、つまり64個の記憶領域を有して
いる。何れの記憶領域にアクセスするかは、ラッチ22
1からのアドレス(図示しない)、並びにタイミング信
号CCK、タイミング信号LRCK、システムモード信
号SMOD及びデータTSDに応じて決定される。この
FACCメモリ244の選択された記憶領域は、セレク
タ142からのデータを記憶する。
【0156】より具体的には、システムモード0の場合
は、上記実施の形態1の場合と同様に、セレクタ142
からのデータはFACCメモリ244の前半部の各タイ
ムスロットに対応する位置に記憶される。
【0157】システムモード1の場合は、データTSD
が論理「1」であり、且つタイミング信号CCKが論理
「1」である場合は、セレクタ142からのデータは1
6タイムスロット前のタイムスロットに対応する位置に
記憶される。それ以外の場合は、各タイムスロットに対
応する位置に記憶される。
【0158】例えば、図15(B)に示した例では、タ
イムスロットCH10を実行中にセレクタ142から送
られたきたデータは、タイムスロットCH0に対応する
位置に記憶される。同様に、タイムスロットCH11を
実行中にセレクタ142から送られたきたデータは、タ
イムスロットCH1に対応する位置に記憶される。タイ
ムスロットCH2〜CHF及びCH12〜CH1Fを実
行中にセレクタ142から送られたきたデータは、各々
タイムスロットCH2〜CHF及びCH12〜CH1F
に対応する位置に記憶される。
【0159】以上の構成により、システムモード1の場
合は、データTSDが論理「0」、つまり再生周波数4
4.1kHzで動作する場合は、波形データは1処理サ
イクル毎に累算されるが、データTSDが論理「1」、
つまり再生周波数88.2kHzで動作する場合は、波
形データはその半分の周期で累算される。
【0160】システムモード2の場合は、データTSD
が論理「1」でありタイミング信号LRCKが論理
「1」である場合は、セレクタ142からのデータは3
2タイムスロット後ろのタイムスロットに対応する位置
に記憶される。それ以外の場合は、各タイムスロットに
対応する位置に記憶される。
【0161】例えば、図15(C)に示した例では、タ
イミング信号LRCKが論理「0」の間のタイムスロッ
トCH0〜CH3及びCH10〜CH13を実行中にセ
レクタ142から送られたきたデータは、各々タイムス
ロットCH0〜CH3及びCH10〜CH13に記憶さ
れるが、タイミング信号LRCKが論理「1」の間のタ
イムスロットCH0〜CH3及びCH10〜CH13を
実行中にセレクタ142から送られたきたデータは、3
2タイムスロット後ろに対応する位置に各々に記憶され
る。
【0162】以上の構成により、システムモード2の場
合は、データTSDが論理「0」、つまり再生周波数4
4.1kHzで動作する場合は、波形データは1処理サ
イクル毎に累算されるが、データTSDが論理「1」、
つまり再生周波数22kHzで動作する場合は、波形デ
ータはその2倍の周期で累算される。
【0163】かかる構成により、異なる再生周波数で複
数の楽音信号を発生する場合であっても、それぞれの再
生周波数に応じた周期で波形アドレスWAが生成される
ことになる。
【0164】(2−5)エンベロープ発生器 エンベロープ発生器25の詳細な構成を図21に示す。
エンベロープ発生器25は、セレクタ254及びEAC
Cメモリ255の構成を除き、実施の形態1のエンベロ
ープ発生器15と同じである。
【0165】セレクタ254は、セレクト端子Sに供給
されるタイミング信号CCK、タイミング信号LRC
K、システムモード信号SMOD及びデータTSDに応
じてA入力端子に供給されているエンベロープスピード
ES、B入力端子に供給されているエンベロープスピー
ドES/2又はC入力端子に供給されているエンベロー
プスピードES*2信号の何れかを通過させる。ここ
で、エンベロープスピードES/2はエンベロープスピ
ードESの半分の値を有するデータを表し、具体的には
ラッチ1502からのデータを重みの小さい方へ1ビッ
トシフトしたデータをセレクタ254のB入力端子に供
給することにより実現される。エンベロープスピードE
S*2はエンベロープスピードESの2倍の値を有する
データを表し、具体的にはラッチ1502からのデータ
を重みの大きい方へ1ビットシフトしたデータをセレク
タ254のC入力端子に供給することにより実現され
る。
【0166】具体的には、システムモード0の場合は、
セレクタ254は、A入力端子に供給されているエンベ
ロープスピードESを通過させる。
【0167】システムモード1の場合は、データTSD
が論理「1」である場合は、セレクタ254は、B入力
端子に供給されているエンベロープスピードES/2を
通過させる。それ以外の場合は、A入力端子に供給され
ているエンベロープスピードESを通過させる。
【0168】システムモード2の場合は、データTSD
が論理「1」である場合は、セレクタ254は、C入力
端子に供給されているエンベロープスピードES*2を
通過させる。それ以外の場合は、A入力端子に供給され
ているエンベロープスピードESを通過させる。
【0169】以上の構成により、再生周波数44.1k
Hzで楽音信号を発生するタイムスロットではエンベロ
ープスピードESが、再生周波数88.2Hzで楽音信
号を発生するタイムスロットではエンベロープスピード
ES/2が、再生周波数22kHzで楽音信号を発生す
るタイムスロットではエンベロープスピードES*2が
それぞれ使用されてエンベロープデータENVが生成さ
れることになる。
【0170】エンベロープ発生器15におけるEACC
メモリ155は32個の記憶領域を有しており、加算器
153からのデータを各タイムスロットに対応する位置
に記憶する。これに対し、エンベロープ発生器25にお
けるEACCメモリ255は各タイムスロットに対応す
る32個の記憶領域を2つ、つまり64個の記憶領域を
有している。何れの記憶領域にアクセスするかは、ラッ
チ221からのアドレス(図示しない)、並びにタイミ
ング信号CCK、タイミング信号LRCK、システムモ
ード信号SMOD及びデータTSDに応じて決定され
る。このEACCメモリ255の選択された記憶領域
は、加算器153からのデータを記憶する。
【0171】より具体的には、システムモード0の場合
は、上記実施の形態1の場合と同様に、加算器153か
らのデータはEACCメモリ255の前半部の各タイム
スロットに対応する位置に記憶される。
【0172】システムモード1の場合は、データTSD
が論理「1」であり、且つタイミング信号CCKが論理
「1」である場合は、加算器153からのデータは16
タイムスロット前のタイムスロットに対応する位置に記
憶される。それ以外の場合は、各タイムスロットに対応
する位置に記憶される。
【0173】例えば、図15(B)に示した例では、タ
イムスロットCH10を実行中に加算器153から送ら
れたきたデータは、タイムスロットCH0に対応する位
置に記憶される。同様に、タイムスロットCH11を実
行中に加算器153から送られたきたデータは、タイム
スロットCH1に対応する位置に記憶される。タイムス
ロットCH2〜CHF及びCH12〜CH1Fを実行中
に加算器153から送られたきたデータは、各々タイム
スロットCH2〜CHF及びCH12〜CH1Fに対応
する位置に記憶される。
【0174】以上の構成により、システムモード1の場
合は、データTSDが論理「0」、つまり再生周波数4
4.1kHzで楽音信号を発生する場合はエンベロープ
スピードESでエンベロープ目標ELに漸近するが、デ
ータTSDが論理「1」、つまり再生周波数88.2k
Hzで楽音信号を発生する場合は、その半分のエンベロ
ープスピードES/2でエンベロープ目標ELに漸近す
る。従って、実際に生成されるデジタル楽音信号のエン
ベロープ形状は、再生周波数44.1kHzで楽音信号
を発生する場合と再生周波数88.2kHzで楽音信号
を発生する場合とで同じになる。
【0175】システムモード2の場合は、データTSD
が論理「1」でありタイミング信号LRCKが論理
「1」である場合は、加算器153からのデータは32
タイムスロット後ろのタイムスロットに対応する位置に
記憶される。それ以外の場合は、各タイムスロットに対
応する位置に記憶される。
【0176】例えば、図15(C)に示した例では、タ
イミング信号LRCKが論理「0」の間のタイムスロッ
トCH0〜CH3及びCH10〜CH13を実行中にセ
レクタ142から送られたきたデータは、各々タイムス
ロットCH0〜CH3及びCH10〜CH13に記憶さ
れるが、タイミング信号LRCKが論理「1」の間のタ
イムスロットCH0〜CH3及びCH10〜CH13を
実行中に加算器153から送られたきたデータは、32
タイムスロット後ろに対応する位置に各々に記憶され
る。
【0177】以上の構成により、システムモード2の場
合は、データTSDが論理「0」、つまり再生周波数4
4.1kHzで楽音信号を発生する場合はエンベロープ
スピードESでエンベロープ目標ELに漸近するが、デ
ータTSDが論理「1」、つまり再生周波数22kHz
で楽音信号を発生する場合は、その2倍のエンベロープ
スピードES*2でエンベロープ目標ELに漸近する。
従って、実際に生成されるデジタル楽音信号のエンベロ
ープ形状は、再生周波数44.1kHzで楽音信号を発
生する場合と再生周波数22kHzで楽音信号を発生す
る場合とで同じになる。
【0178】かかる構成により、異なる再生周波数で複
数の楽音信号を発生する場合であっても、それぞれの再
生周波数に応じたエンベロープスピードでエンベロープ
が作成されるので、再生周波数が異なっても同一形状の
エンベロープデータが得られることになる。
【0179】以上の例では、セレクタ254として3入
力のセレクタを用いているが、上記実施の形態1と同様
に演算間引き用のゲート回路を設ければ、2入力のセレ
クタを用いることができる。
【0180】(2−6)ローパスフィルタ ローパスフィルタ26の構成及び動作は、実施の形態1
のローパスフィルタ16(図13参照)と同じであるの
で、説明は省略する。
【0181】(2−7)系列加算器 系列加算器28の詳細な構成を図22に示す。系列加算
器28は、ANDゲート2801〜2802、ゲート回路
2810〜2812、加算器2820〜2822、ゲート回
路2830〜2832、ラッチ2840〜2842、ラッチ
285、加算器286、ラッチ287、加算器288、
インバータ289、ORゲート290、インバータ29
1及びANDゲート292で構成されている。
【0182】この系列加算器28では、各タイムスロッ
トで発生された波形データがその種類毎に加算される。
再生周波数44.1kHzで発生された波形データを累
算する部分を第1の回路、再生周波数88.2kHzで
発生された波形データを累算する部分を第2の回路、再
生周波数22kHzで発生された波形データを累算する
部分を第3の回路という。
【0183】第1の回路はインバータ289、ゲート回
路2810、加算器2820、ゲート回路2830、ラッ
チ2840及びラッチ285で構成されている。
【0184】ゲート回路2810は、乗算器27からの
エンベロープが付加された波形データEWDを通過させ
るかどうかを、その制御端子に供給される信号によって
制御する。インバータ289は、データTSDを反転し
てゲート回路2810の制御端子に供給する。従って、
ゲート回路2810は、データTSDが論理「0」の場
合に、乗算器27からの波形データEWDを加算器28
0の一方の入力端子に供給し、そうでない場合はゼロ
を供給する。
【0185】加算器2820は、ゲート回路2810から
のデータとゲート回路2830からのデータとを加算す
る。この加算結果はラッチ2840に供給される。ラッ
チ2840は、加算器2820からのデータをシフトクロ
ック信号SCKに同期して記憶する。このラッチ284
0の出力はラッチ285及びゲート回路2830に供給さ
れる。
【0186】ゲート回路2830は、タイミング信号C
H0が論理「1」であればゼロを出力し、そうでなけれ
ばラッチ2840からのデータを通過させる。このゲー
ト回路2830の出力は加算器2820の他方の入力端子
に供給される。ラッチ285は、ラッチ2840からの
データをタイミング信号CCKに同期して記憶する。こ
のラッチ285の出力は加算器288の一方の入力端子
に供給される。
【0187】第2の回路は、ANDゲート2801、ゲ
ート回路2811、加算器2821、ゲート回路28
1、ラッチ2841及びORゲート290で構成されて
いる。
【0188】ゲート回路2811は、乗算器27からの
エンベロープが付加された波形データEWDを通過させ
るかどうかを、その制御端子に供給される信号によって
制御する。ANDゲート2901は、モード信号MD1
とデータTSDとの論理積をとり、ゲート回路2811
の制御端子に供給する。従って、ゲート回路281
1は、楽音信号発生装置がシステムモード1にされてお
り、且つデータTSDが論理「1」の場合に、乗算器2
7からの波形データEWDを、そうでない場合はゼロを
加算器2821の一方の入力端子に供給する。
【0189】加算器2821は、ゲート回路2811から
のデータとゲート回路2831からのデータとを加算す
る。この加算結果はラッチ2841に供給される。ラッ
チ2841は、加算器2821からのデータをシフトクロ
ック信号SCKに同期して記憶する。このラッチ284
1の出力は加算器286及びゲート回路2831に供給さ
れる。
【0190】ゲート回路2831は、ORゲート290
からの信号が論理「1」であればゼロを出力し、そうで
なければラッチ2841からのデータを通過させる。O
Rゲート290はタイミング信号CH0又はCH10の
何れかが論理「1」であれば論理「1」の信号を出力す
る。このゲート回路2831の出力は加算器2821の他
方の入力端子に供給される。
【0191】第3の回路は、ANDゲート2802、ゲ
ート回路2812、加算器2822、ゲート回路28
2、ラッチ2842、インバータ291及びANDゲー
ト292で構成されている。
【0192】ゲート回路2812は、乗算器27からの
エンベロープが付加された波形データEWDを通過させ
るかどうかを、その制御端子に供給される信号によって
制御する。ANDゲート2802は、モード信号MD2
とデータTSDとの論理積をとり、ゲート回路2812
の制御端子に供給する。従って、ゲート回路281
2は、楽音信号発生装置がシステムモード2にされてお
り、且つデータTSDが論理「1」の場合に、乗算器2
7からの波形データEWDを、そうでない場合はゼロを
加算器2822の一方の入力端子に供給する。
【0193】加算器2822は、ゲート回路2812から
のデータとゲート回路2832からのデータとを加算す
る。この加算結果はラッチ2842に供給される。ラッ
チ2842は、加算器2821からのデータをシフトクロ
ック信号SCKに同期して記憶する。このラッチ284
2の出力は加算器286及びゲート回路2832に供給さ
れる。
【0194】ゲート回路2832は、ANDゲート29
2からの信号が論理「1」であればゼロを出力し、そう
でなければラッチ2842からのデータを通過させる。
ANDゲート292はタイミング信号CH0が論理
「1」であり、且つタイミング信号LRCKをインバー
タ291で反転した信号が論理「1」であれば論理
「1」の信号を出力する。このゲート回路2832の出
力は加算器2822の他方の入力端子に供給される。
【0195】上記加算器286は、ラッチ2841から
のデータとラッチ2842からのデータとを加算する。
この加算結果はラッチ287に供給される。
【0196】ラッチ287は、加算器286からのデー
タをタイミング信号LRCKに同期して記憶する。この
ラッチ287の出力は加算器288の他方の入力端子に
供給される。加算器288は、ラッチ285からのデー
タとラッチ287からのデータとを加算する。この加算
結果は、D/A変換器8へ供給される。
【0197】以上の構成において、この系列加算器28
の動作を説明する。先ず、システムモード0の場合の動
作について説明する。この場合、第2及び第3の回路は
動作しない。従って、ラッチ287には常にゼロがセッ
トされる。一方、第1の回路は、タイムスロットデータ
TSは全てゼロであるので、乗算器27からの波形デー
タはEWDは、ゲート回路2810を経由して加算器2
820に供給される。従って、この第1の回路の動作
は、上述した実施の形態1の動作と同じになる。即ち、
ラッチ285には、各タイムスロットの波形データが累
算される。
【0198】このラッチ2840に累算された波形デー
タは、タイミング信号CCKに同期してラッチ285に
記憶される。従って、32個のタイムスロットの全波形
データを加算したデータがラッチ285に記憶されるこ
とになる。このラッチ285の出力は加算器288を通
過(該加算器288の他方の入力はゼロになっている)
して最終的なデジタル楽音信号としてD/A変換器8へ
供給される。
【0199】次に、システムモード1の場合の動作につ
いて説明する。この場合、第1の回路及び第2の回路が
動作し、第3の回路は動作しない。従って、ラッチ28
2には常にゼロがセットされる。
【0200】第1の回路は、タイムスロットデータTS
の「0」に対応するタイムスロット、即ち再生周波数4
4.1kHzで発生された波形データのみをラッチ28
0に累算する。これは、タイムスロットデータTSの
「1」に対応するタイムスロットでは、ゲート回路28
0の出力をゼロにすることにより実現されている。こ
のラッチ2840に累算された波形データは、タイミン
グ信号CCKに同期してラッチ285に記憶される。従
って、32個のタイムスロットのうち、タイムスロット
データTSの「0」に対応するタイムスロットの全波形
データを加算したデータがラッチ285に記憶されるこ
とになる。
【0201】一方、第2の回路は、タイムスロットデー
タTSの「1」に対応するタイムスロット、即ち再生周
波数88.2kHzで発生された波形データのみをラッ
チ2841に累算する。これは、タイムスロットデータ
TSの「0」に対応するタイムスロットでは、ゲート回
路2811の出力をゼロにすることにより実現されてい
る。このラッチ2841に累算された波形データは、加
算器286を通過(該加算器286の他方の入力はゼロ
になっている)して、タイミング信号LRCKに同期し
てラッチ287に記憶される。従って、16タイムスロ
ット毎に、タイムスロットデータTSの「1」に対応す
るタイムスロットの全波形データを加算したデータが該
ラッチ287にラッチされることになる。
【0202】ラッチ285にラッチされた再生周波数4
4.1kHzで発生された波形データ及びラッチ287
にラッチされた再生周波数88.2kHzで発生された
波形データは、加算器288で加算されて最終的なデジ
タル楽音信号としてD/A変換器8へ供給される。
【0203】次に、システムモード2の場合の動作につ
いて説明する。この場合、第1の回路及び第3の回路が
動作し、第2の回路は動作しない。従って、ラッチ28
1には常にゼロがセットされる。
【0204】第1の回路では、上記システムモード1の
場合と同様にして、32個のタイムスロットのうち、タ
イムスロットデータTSの「0」に対応するタイムスロ
ットの全波形データを加算したデータがラッチ285に
記憶される。
【0205】一方、第3の回路は、タイムスロットデー
タTSの「1」に対応するタイムスロットで生成された
波形データのみ、即ち再生周波数22kHzで発生され
た波形データのみをラッチ2842に累算する。これ
は、タイムスロットデータTSの「0」に対応するタイ
ムスロットでは、ゲート回路2812の出力をゼロにす
ることにより実現されている。このラッチ2842に累
算された波形データは、加算器286を通過(該加算器
286の一方の入力はゼロになっている)して、タイミ
ング信号LRCKに同期してラッチ287に記憶され
る。従って、64タイムスロット毎に、タイムスロット
データTSの「1」に対応するタイムスロットの全波形
データを加算したデータが該ラッチ287にラッチされ
ることになる。
【0206】ラッチ285にラッチされた再生周波数4
4.1kHzで発生された波形データ及びラッチ287
にラッチされた再生周波数22kHzで発生された波形
データは、加算器288で加算されて最終的なデジタル
楽音信号としてD/A変換器8へ供給される。
【0207】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
複数の楽音信号を時分割で発生する楽音信号発生装置に
おいて、異なる再生周波数で楽音信号を発生でき、しか
も同時に発生する楽音信号数を極力多くすることのでき
る楽音信号発生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の楽音信号発生装置が適用された電子楽
器の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態で使用される波形データの
構成を説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるサンプリングモ
ードとチャンネル数との関係を説明するための図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態1の楽音信号発生装置の概
略的な構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態1及び実施の形態2で使用
される楽音パラメータの構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態1の楽音信号発生装置にお
けるタイミング発生回路の構成を示す回路図である。
【図7】図6に示したタイミング発生回路で発生される
タイミング信号を説明するための図である。
【図8】図6に示したタイミング発生回路で発生される
タイミング信号を説明するための図である。
【図9】図6に示したタイミング発生回路で発生される
タイミング信号を説明するための図である。
【図10】本発明の実施の形態1の楽音信号発生装置に
おけるアドレス発生器とアサイメントメモリの構成を示
す回路図である。
【図11】本発明の実施の形態1の楽音信号発生装置に
おけるFナンバ累算器の構成を示す回路図である。
【図12】本発明の実施の形態1の楽音信号発生装置に
おけるエンベロープ発生器の構成を示す回路図である。
【図13】本発明の実施の形態1及び実施の形態2の楽
音信号発生装置におけるローパスフィルタの構成を示す
回路図である。
【図14】本発明の実施の形態1の楽音信号発生装置に
おける系列加算器の構成を示す回路図である。
【図15】本発明の実施の形態2におけるタイムスロッ
トの利用状況を説明するための図である。
【図16】本発明の実施の形態2の楽音信号発生装置の
概略的な構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の実施の形態2の楽音信号発生装置に
おけるタイミング発生回路(その1)の構成を示す回路
図である。
【図18】本発明の実施の形態2の楽音信号発生装置に
おけるタイミング発生回路(その2)の構成を示す回路
図である。
【図19】本発明の実施の形態2の楽音信号発生装置に
おけるアドレス発生器とアサイメントメモリの構成を示
す回路図である。
【図20】本発明の実施の形態2の楽音信号発生装置に
おけるFナンバ累算器の構成を示す回路図である。
【図21】本発明の実施の形態2の楽音信号発生装置に
おけるエンベロープ発生器の構成を示す回路図である。
【図22】本発明の実施の形態2の楽音信号発生装置に
おける系列加算器の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 キーボード 3 操作パネル 4 MIDIインタフェース回路 5 シーケンサ 6 楽音信号発生装置 7 波形メモリ 8 D/A変換部 9 増幅器 10 スピーカ 11、21 タイミング発生回路 12、22 アドレス発生器 13、23 アサイメントメモリ 14、24 Fナンバ累算器 15、25 エンベロープ発生器 16、26 ローパスフィルタ 17、18 乗算器 18、28 系列加算器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の楽音信号を発生する楽音信号発生装
    置であって、 該複数の楽音信号の発生に用いる再生周波数を指定する
    指定手段と、 該指定手段の指定に応じて、発生される楽音信号の数を
    自動的に変更する制御手段、とを備えた楽音信号発生装
    置。
  2. 【請求項2】波形データを記憶する記憶手段を更に有
    し、 前記指定手段は、前記再生周波数としてSkHz又はT
    kHz(但し、T>S)の何れかを指定し、 前記制御手段は、該指定手段で再生周波数としてSkH
    zが指定された場合に、該記憶手段からの波形データに
    基づいてM個のタイムスロットの時分割で楽音信号を発
    生し、該指定手段で再生周波数としてTkHzが指定さ
    れた場合に、該タイムスロットの時間を変更することな
    く、該記憶手段からの波形データに基づいてM・(S/
    T)個以下のタイムスロットの時分割で楽音信号を発生
    する請求項1に記載の楽音信号発生装置。
  3. 【請求項3】複数の楽音信号を発生する楽音信号発生装
    置であって、 該複数の楽音信号の発生に用いる再生周波数を指定する
    指定手段と、 該指定手段の指定に拘わらず、各楽音信号のエンベロー
    プが一定形状になるように制御する制御手段、とを備え
    た楽音信号発生装置。
  4. 【請求項4】波形データを記憶する記憶手段を更に有
    し、 前記指定手段は、前記再生周波数としてSkHz又はT
    kHz(但し、T>S)の何れかを指定し、 前記制御手段は、該指定手段で再生周波数としてSkH
    zが指定された場合に、該記憶手段からの波形データに
    エンベロープスピードESで変化するエンベロープを付
    加し、該指定手段で再生周波数としてTkHzが指定さ
    れた場合に、該記憶手段からの波形データに該エンベロ
    ープスピードES・(S/T)で変化するエンベロープ
    を付加し、以て楽音信号を発生する請求項3に記載の楽
    音信号発生装置。
  5. 【請求項5】前記(S/T)は1/2である請求項2又
    は請求項4に記載の楽音信号発生装置。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、前記記憶手段からの波形
    データをフィルタリングするフィルタ手段を含み、 該フィルタ手段は前記指定手段の指定に応じて異なるフ
    ィルタ特性でフィルタリングする請求項2又は請求項4
    に記載の楽音信号発生装置。
  7. 【請求項7】複数の楽音信号を発生する楽音信号発生装
    置であって、 2種類以上の再生周波数を用いて発生された各楽音信号
    を合成して出力する制御手段、を備えた楽音信号発生装
    置。
  8. 【請求項8】波形データを記憶する記憶手段を更に有
    し、 前記制御手段は、該記憶手段からの波形データに基づい
    て、SkHzの再生周波数を用いてM−N(但し、M>
    N)種類の楽音信号を発生し、TkHzの再生周波数を
    用いてN/a種類の楽音信号を発生し、これらを合成し
    て出力する請求項7の楽音信号発生装置。
  9. 【請求項9】前記S<Tであり、且つ前記aは「2」で
    あることを特徴とする請求項8に記載の楽音信号発生装
    置。
  10. 【請求項10】前記S>Tであり、且つ前記aは「1/
    2」であることを特徴とする請求項8に記載の楽音信号
    発生装置。
JP9059845A 1997-02-27 1997-02-27 楽音信号発生装置 Pending JPH10240265A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9059845A JPH10240265A (ja) 1997-02-27 1997-02-27 楽音信号発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9059845A JPH10240265A (ja) 1997-02-27 1997-02-27 楽音信号発生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10240265A true JPH10240265A (ja) 1998-09-11

Family

ID=13124963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9059845A Pending JPH10240265A (ja) 1997-02-27 1997-02-27 楽音信号発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10240265A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010522362A (ja) * 2007-03-22 2010-07-01 クゥアルコム・インコーポレイテッド オーディオ・デバイスにおける参照波形の検索のための帯域幅制御

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010522362A (ja) * 2007-03-22 2010-07-01 クゥアルコム・インコーポレイテッド オーディオ・デバイスにおける参照波形の検索のための帯域幅制御

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5625158A (en) Musical tone generating apparatus
CN101149916B (zh) 滤波装置以及使用滤波装置的电子乐器
JP3482685B2 (ja) 電子楽器の音源装置
JP2722795B2 (ja) 楽音合成装置
CA2134308C (en) Audio synthesizer time-sharing its first memory unit between two processors
JPH10240265A (ja) 楽音信号発生装置
JP3016470B2 (ja) 音源装置
JPH07306681A (ja) 楽音生成装置
JPS6113239B2 (ja)
JP2580814B2 (ja) 楽音信号発生装置
JPS6211357B2 (ja)
JP3104873B2 (ja) 音源装置
JP2910632B2 (ja) 波形メモリ音源装置
JP3520553B2 (ja) 音源装置
JP3027831B2 (ja) 楽音波形発生装置
JP2611406B2 (ja) デジタル音声信号発生装置
JP2529227Y2 (ja) 電子楽器
US5127304A (en) Envelope signal generating apparatus
JP2580795B2 (ja) 電子楽器
JP2897680B2 (ja) 楽音信号発生装置
JP2822293B2 (ja) 楽音発生装置
JPS6335994B2 (ja)
JPH021314B2 (ja)
JPH08297490A (ja) 電子楽曲発生装置
JPH10187155A (ja) カラオケ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040528