JPH10240428A - 超音波タッチパネル - Google Patents

超音波タッチパネル

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JPH10240428A
JPH10240428A JP6376697A JP6376697A JPH10240428A JP H10240428 A JPH10240428 A JP H10240428A JP 6376697 A JP6376697 A JP 6376697A JP 6376697 A JP6376697 A JP 6376697A JP H10240428 A JPH10240428 A JP H10240428A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低消費電力駆動で、接触位置の細密な検出を
可能にすること。 【解決手段】 すだれ状電極TX0,TX1およびTX2に電
気信号を入力すると、圧電板PTXに弾性表面波が励振さ
れ、非圧電板1の上端面に伝搬され、すだれ状電極RX0
において位相θbaseを有する電気信号に変換され出力さ
れる。同時に、すだれ状電極RX11等で位相θj(j=
1,2,……,χ)を有する電気信号Ej(j=1,
2,……,χ)に変換される。もしも、非圧電板1の上
端面において、すだれ状電極TX1とRX11との間の位置
Fj(j=1,2,……,χ)のうちの位置Fxを接触す
ると、すだれ状電極RX11において位相θを有する電気
信号Eが出力される。このとき、θbaseとθとの差から
接触位置Fxが検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は入力用すだれ状電極
を備えた圧電板および出力用すだれ状電極を備えた圧電
板を非圧電板上に設け、その非圧電板上に人指または物
体が接触したことを感知し、その位置を検出する超音波
タッチパネルに関する。
【従来の技術】超音波方式による従来のタッチパネル
は、非圧電板に弾性表面波を励振させ、その非圧電板に
接触することにより弾性表面波が減衰するということを
利用したものである。非圧電板に弾性表面波を励振する
従来の方法としては、バルク波振動子を用いたくさび形
トランスデューサにより間接的に励振する方法、圧電薄
膜トランスデューサにより直接的に励振する方法等が挙
げられる。くさび形トランスデューサは超音波による非
破壊検査等に用いられているが、くさび角の工作精度の
問題等から比較的低い周波数領域においてのみ用いられ
る。圧電薄膜トランスデューサはZnO等の圧電薄膜を
基板に蒸着しすだれ状電極により弾性表面波を励振する
方法で、すだれ状電極の構成により種々の伝送特性を示
すことから高周波デバイスとして用いられるが、UH
F,VHF帯に限られるとともに加工性や量産性に問題
がある。このようにして、従来の超音波タッチパネルで
は応答時間、感度、耐久性、工作精度、加工性、量産性
および使用しやすさ等の点で問題があり、使用周波数領
域も制限されている。そこで、これらの問題点を解決す
る超音波タッチパネルが本願発明者により特願平4−2
18336等で出願された。この超音波タッチパネル
は、圧電薄板とすだれ状電極とから成る超音波デバイス
を非圧電板の一方の板面に少なくとも2つ設けて成るも
のであり、低消費電力で効率良く弾性表面波を非圧電板
の板面に励振することができる。従って、一方の超音波
デバイスを入力用とし、もう一方の超音波デバイスを出
力用とした場合、非圧電板の一方の板面における弾性表
面波の伝搬路に人指または物体が接触すれば弾性表面波
が減衰または消滅することから、出力用超音波デバイス
におけるすだれ状電極に出力される電気信号も減衰また
は消滅する。しかし、この超音波タッチパネルを含む従
来のタッチパネルは、接触位置の細密さにいっそうの向
上を要するとともに、信号処理の仕方が複雑にならざる
を得なかった。
【発明が解決しようとする課題】従来の超音波タッチパ
ネルでは感度、工作精度、加工性、量産性、消費電力等
に問題があるばかりでなく、信号処理の仕方や回路構成
等にも問題があった。本発明の目的は、加工性、耐久性
および量産性に優れ、低消費電力駆動で応答時間が短
く、信号処理の仕方が簡単で、回路の規模も小さく、接
触位置の細密な検出が可能で、使用しやすさに優れた超
音波タッチパネルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の超音波
タッチパネルは、非圧電板と、超音波送受波手段Xおよ
びYと、前記超音波送受波手段XおよびYに接続された
情報処理部から成る超音波タッチパネルであって、前記
各超音波送受波手段は1組の入力用すだれ状電極T
0と、N組の入力用すだれ状電極Ti(i=1,2,…
…,N)と、前記すだれ状電極T0に対応する出力用す
だれ状電極R0と、前記各すだれ状電極Tiにそれぞれ対
応する少なくとも2組の出力用すだれ状電極Ri1および
Ri2(i=1,2,……,N)と、圧電板PTと、圧電
板PRから成り、前記すだれ状電極T0およびTiは前記
圧電板PTの一方の板面に設けられ、前記すだれ状電極
R0,Ri1およびRi2は前記圧電板PRの一方の板面に設
けられており、前記圧電板PTは前記圧電板PTの前記一
方の板面またはもう一方の板面を介して前記非圧電板の
上端面に固着され、前記圧電板PRは前記圧電板PRの前
記一方の板面またはもう一方の板面を介して前記非圧電
板の前記上端面に固着されており、前記すだれ状電極R
0の電極指の方向と、前記すだれ状電極T0の電極指の方
向は互いに平行で、前記すだれ状電極Ri1およびRi2の
電極指の方向と、前記すだれ状電極Tiの電極指の方向
とは互いに平行でなく、前記すだれ状電極Ri1およびR
i2の電極指の方向は、前記すだれ状電極Tiの電極指の
方向に対し角αの傾きを有し、前記すだれ状電極Ri1お
よびRi2の電極指に直交する方向での電極指の周期長P
Nは、前記すだれ状電極T0,TiおよびR0の電極周期長
Pとcosαとの積に等しく、前記すだれ状電極T0および
Tiは、前記電極周期長Pにほぼ対応する周波数の電気
信号を入力されることにより、前記圧電板PTに前記電
極周期長Pとほぼ等しい波長を有する弾性表面波を励振
し、該弾性表面波を前記非圧電板の前記上端面の表面近
傍に伝搬させた後、前記圧電板PRに伝搬させ、前記非
圧電板に伝搬される前記弾性表面波は1次以上の高次モ
ードの波で、前記1次以上の高次モードの弾性表面波の
位相速度は、前記非圧電板単体に伝搬するレイリー波の
速度とほぼ等しく、前記すだれ状電極R0は、前記すだ
れ状電極T0によって前記圧電板PTに励振され前記圧電
板PRに伝搬した弾性表面波を、位相θbaseを有する電
気信号に変換して出力し、前記各すだれ状電極Ri1およ
びRi2は、前記すだれ状電極Tiによって前記圧電板PT
に励振され前記圧電板PRに伝搬した弾性表面波を、位
相θj(j=1,2,……,χ)を有する電気信号E
j(j=1,2,……,χ)にそれぞれ変換し、 前記
電気信号Ejは前記電極周期長Pにほぼ対応する周波数
を有し、前記位相θjを合成することにより生ずる位相T
otalθjは零であり、前記電気信号Ejを合成することに
より生ずる電気信号TotalEjの振幅は零であって、前記
電気信号TotalEjは前記すだれ状電極Ri1およびRi2に
おいて検出されることはなく、前記各圧電板の厚さdは
前記電極周期長Pよりも小さく、前記非圧電板の厚さは
前記電極周期長Pのほぼ3倍以上であり、前記非圧電板
単体に伝搬する弾性表面波の位相速度は、前記各圧電板
単体に伝搬する弾性表面波の位相速度よりも大きく、前
記すだれ状電極TiおよびRi1は前記非圧電板の前記上
端面に弾性表面波の伝搬路Di1(i=1,2,……,
N)を形成し、前記各伝搬路Di1はそれぞれ微細伝搬路
Zj(j=1,2,……,χ)で成り、前記すだれ状電
極TiおよびRi2は前記非圧電板の前記上端面に弾性表
面波の伝搬路Di2(i=1,2,……,N)を形成し、
前記各伝搬路Di2はそれぞれ微細伝搬路Zj(j=1,
2,……,χ)で成り、前記非圧電板の前記上端面にお
ける位置Fj(j=1,2,……,χ)は、前記微細伝
搬路Zjに対応し、前記微細伝搬路Zjは前記位相θjに
対応し、前記情報処理部は、微細伝搬路Zxに対応する
位置Fxに人指または物体が接触したことを、前記すだ
れ状電極Ri1またはRi2のどれかにおいて位相θを有す
る電気信号Eが出力されることにより感知し、前記接触
位置Fxを、前記電気信号Eを出力した前記すだれ状電
極Ri1またはRi2を判別することと、前記位相θba seと
前記位相θとの差を検出することにより特定し、前記接
触位置Fxは位相θxを有する電気信号Exに対応し、前
記出力電気信号Eは前記電気信号TotalEjから前記電気
信号Exを除いた成分と等しく、前記位相θは前記位相T
otalθjから前記位相θxを除いた成分と等しい。請求項
2に記載の超音波タッチパネルは、前記すだれ状電極T
iにそれぞれ対応するスイッチWi(i=1,2,……,
N)を含む超音波タッチパネルであって、前記スイッチ
Wiの出力端はそれぞれ前記すだれ状電極Tiの入力端に
接続されており、前記各すだれ状電極Ri1の出力端は互
いに1つの接続点Q1で接続され、前記各すだれ状電極
Ri2の出力端は互いに1つの接続点Q2で接続され、前
記情報処理部は前記スイッチWiを順次に所定の周期で
断続し、前記位置Fxに人指または物体が接触したこと
を、前記接続点Q1またはQ2において位相θを有する電
気信号Eが出力されることにより感知し、前記接触位置
Fxを、前記出力電気信号Eが検出された前記接続点Q1
またはQ2を判別することと、前記出力電気信号Eが検
出された時に接続されていた前記スイッチWiを特定す
ることと、前記位相θbaseと前記位相θとの差を検出す
ることにより特定する。請求項3に記載の超音波タッチ
パネルは、前記各すだれ状電極Ri1およびRi2の電極指
の方向での交差幅LPの合計が、前記すだれ状電極Tiの
電極交差幅Lとsecαとの積にほぼ等しい。請求項4に
記載の超音波タッチパネルは、前記すだれ状電極Tiに
代えてすだれ状電極Mi(i=1,2,……,N)を備
えるとともに、接地電極Gi(i=1,2,……,
N)、スイッチWi(i=1,2,……,N)および移
相器Sを有する超音波タッチパネルであって、前記すだ
れ状電極Miの電極周期長および電極交差幅は前記すだ
れ状電極Tiの電極周期長Pおよび電極交差幅Lとそれ
ぞれ等しく、前記すだれ状電極Miは前記圧電基板の前
記一方の板面上において前記すだれ状電極Tiと同様な
位置に設けられており、前記接地電極Giは前記圧電板
PTのもう一方の板面の前記すだれ状電極Miに対応する
部分に設けられており、前記圧電板PTは前記接地電極
Giを介して前記非圧電板の上端面に固着されており、
前記圧電板PRは、前記圧電板PRの前記すだれ状電極R
0,Ri1およびRi2を有しない方の板面を介して前記非
圧電板の前記上端面に固着されており、前記すだれ状電
極Miは、電極Mi-1およびMi-2から成り、前記電極M
i-1の電極指と前記電極Mi-2の電極指との間の距離には
2種類あり、前記各スイッチWiは2つのスイッチWi1
およびWi2から成り、前記スイッチWi1およびWi2の出
力端は前記電極Mi-1およびMi-2の入力端にそれぞれ接
続され、前記各すだれ状電極Ri1の出力端は互いに1つ
の接続点Q1で接続され、前記各すだれ状電極Ri2の出
力端は互いに1つの接続点Q2で接続され、前記移相器
Sは少なくとも1つのコイルL1を含み、前記すだれ状
電極Ri1およびRi2の電極指の方向は、前記すだれ状電
極Miの電極指の方向に対し角αの傾きを有し、前記各
すだれ状電極Ri1およびRi2の電極指の方向での交差幅
LPの合計は、前記電極交差幅Lとsecαとの積にほぼ等
しく、前記各すだれ状電極Miおよび前記各接地電極Gi
は、前記各電極Mi-1と前記各接地電極Giとの間および
前記各電極Mi-2と前記各接地電極Giとの間に位相差2
πyを有する電気信号ViおよびV2を前記移相器Sを介
して入力されることにより、前記圧電板PTに前記電極
周期長Pとほぼ等しい波長を有する一方向性の弾性表面
波を励振し、該弾性表面波を前記非圧電板の前記上端面
の表面近傍に伝搬させた後、前記圧電板PRに伝搬さ
せ、前記電気信号V1およびV2は前記電極周期長Pにほ
ぼ対応する周波数を有し、前記電極Mi-1の電極指と前
記電極Mi-2の電極指との間の距離のうち短い方の距離
xPにおいて、x<1/2で、同時に、前記電気信号V
1とV2との間の前記位相差2πyにおいて、x+y=±
1/2が成り立ち、前記情報処理部は前記スイッチWi
を順次に所定の周期で断続し、前記位置Fxに人指また
は物体が接触したことを、前記接続点Q1またはQ2にお
いて位相θを有する電気信号Eが出力されることにより
感知し、前記接触位置Fxを、前記出力電気信号Eが検
出された前記接続点Q1またはQ2を判別することと、前
記出力電気信号Eが検出された時に接続されていた前記
スイッチWiを特定することと、前記位相θbaseと前記
位相θとの差を検出することにより特定する。請求項5
に記載の超音波タッチパネルは、前記超音波送受波手段
Xにおける前記すだれ状電極T0とR0との間の弾性表面
波の伝搬路を遅延素子とする発振器が構成されていて、
前記超音波送受波手段Xにおける前記すだれ状電極R0
の出力端は、前記超音波送受波手段XおよびYにおける
それぞれの前記すだれ状電極T0の入力端に増幅器AXを
介して接続されている。請求項6に記載の超音波タッチ
パネルは、前記超音波送受波手段Xにおける前記伝搬路
Di1およびDi2と、前記超音波送受波手段Yにおける前
記伝搬路Di1およびDi2とが互いに直交している。請求
項7に記載の超音波タッチパネルは、前記各超音波送受
波手段における前記伝搬路Di1およびDi2が互いに隣接
するかまたは一部分を重複させている。請求項8に記載
の超音波タッチパネルは、前記非圧電板の下端面が支持
基板で支持されている。請求項9に記載の超音波タッチ
パネルは、前記各圧電板が圧電セラミックで成り、該圧
電セラミックの分極軸の方向は該圧電セラミックの厚さ
方向と平行である。請求項10に記載の超音波タッチパ
ネルは、前記各圧電板がPVDFその他の圧電性高分子
化合物で成る。
【発明の実施の形態】本発明の超音波タッチパネルは、
非圧電板と、超音波送受波手段XおよびYと、その超音
波送受波手段XおよびYに接続された情報処理部から成
る。本発明の超音波タッチパネルの第1の構造は、各超
音波送受波手段が1組の入力用すだれ状電極T0と、N
組の入力用すだれ状電極Ti(i=1,2,……,N)
と、すだれ状電極T0に対応する出力用すだれ状電極R0
と、各すだれ状電極Tiにそれぞれ対応する少なくとも
2組の出力用すだれ状電極Ri1およびRi2(i=1,
2,……,N)と、圧電板PTと、圧電板PRから成るも
のである。すだれ状電極T0およびTiは圧電板PTの一
方の板面に設けられ、すだれ状電極R0,Ri1およびR
i2は圧電板PRの一方の板面に設けられている。圧電板
PTは圧電板PTのどちらか一方の板面を介して非圧電板
の上端面に固着され、圧電板PRは圧電板PRのどちらか
一方の板面を介して非圧電板の上端面に固着されてい
る。すだれ状電極R0の電極指の方向と、すだれ状電極
T0の電極指の方向は互いに平行である。すだれ状電極
Ri1およびRi2の電極指の方向と、すだれ状電極Tiの
電極指の方向とは互いに平行でなく、すだれ状電極Ri1
およびRi2の電極指の方向は、すだれ状電極Tiの電極
指の方向に対し角αの傾きを有する。すだれ状電極Ri 1
およびRi2の電極指に直交する方向での電極指の周期長
PNは、すだれ状電極T0,TiおよびR0の電極周期長P
とcosαとの積に等しくなるような大きさに設定され
る。各すだれ状電極Ri1およびRi2の電極指の方向での
交差幅LPの合計は、すだれ状電極Tiの電極交差幅Lと
secαとの積にほぼ等しくなるような大きさに設定され
る。本発明の超音波タッチパネルの第1の構造では、電
極周期長Pにほぼ対応する周波数の電気信号をすだれ状
電極T0およびTiに入力する構造を採用することによ
り、圧電板PTに電極周期長Pとほぼ等しい波長を有す
る弾性表面波を励振し、その弾性表面波を非圧電板の上
端面の表面近傍に伝搬することができる。各圧電板の厚
さdが電極周期長Pよりも小さく、非圧電板の厚さが電
極周期長Pのほぼ3倍以上であり、非圧電板単体に伝搬
する弾性表面波の位相速度が、各圧電板単体に伝搬する
弾性表面波の位相速度よりも大きいことから、非圧電板
の内部には超音波を漏洩させることなく、非圧電板の表
面近傍に効率よく弾性表面波を伝搬させることができ
る。従って、低消費電力駆動が可能となるばかりでな
く、非圧電板の支持が容易になる。非圧電板を支持する
場合には、非圧電板の上端面を除く部分の支持が可能で
ある。非圧電板の上端面に伝搬した弾性表面波は1次以
上の高次モードの波である。1次以上の高次モードの弾
性表面波の位相速度が、非圧電板単体に伝搬するレイリ
ー波の速度とほぼ等しくなるような構造を採用すること
により、すだれ状電極T0およびTiから加えられる電気
的エネルギーが弾性表面波に変換される度合を大きくす
ることができるだけでなく、圧電板PTと非圧電板との
界面での音響インピーダンスの不整合等によって生じる
反射等を除去することができる。すだれ状電極T0によ
って励振され非圧電板の上端面に伝搬された弾性表面波
は、圧電板PRに伝搬された後、すだれ状電極R0によっ
て位相θbaseを有する電気信号に変換されて出力され
る。一方、各すだれ状電極Tiによって励振され非圧電
板の上端面に伝搬された弾性表面波は、圧電板PRに伝
搬された後、各すだれ状電極Ri1およびRi2によって位
相θj(j=1,2,……,χ)を有する電気信号E
j(j=1,2,……,χ)にそれぞれ変換される。電
気信号Ejは電極周期長Pにほぼ対応する周波数を有す
る。位相θjを合成することにより生ずる位相Totalθj
は零となり、電気信号Ejを合成することにより生ずる
電気信号TotalEjの振幅は零となる。つまり、電気信号
TotalEjは各すだれ状電極Ri1およびRi2において検出
されることはない。本発明の超音波タッチパネルの第1
の構造では、非圧電板の上端面において、すだれ状電極
TiおよびRi1は弾性表面波の伝搬路Di1(i=1,
2,……,N)を形成し、すだれ状電極TiおよびRi2
は弾性表面波の伝搬路Di2(i=1,2,……,N)を
形成する。各伝搬路Di1はそれぞれ微細伝搬路Zj(j
=1,2,……,χ)で成り、各伝搬路Di2もまたそれ
ぞれ微細伝搬路Zj(j=1,2,……,χ)で成る。
微細伝搬路Zjはそれぞれ位相θjに対応している。ま
た、非圧電板の上端面における位置Fj(j=1,2,
……,χ)を、微細伝搬路Zjに対応させることができ
る。微細伝搬路Zxに対応する位置Fxに人指または物体
が接触すると、各すだれ状電極Ri1またはRi2のどれか
において位相θを有する出力電気信号Eが情報処理部に
よって検出される。つまり、非圧電板の上端面を接触し
ない場合には、各すだれ状電極Ri1またはRi2において
弾性表面波から変換される電気信号TotalEjは均衡がと
れて零であったものが、接触により超音波の微細伝搬路
Zxが遮断されると、その微細伝搬路Zxに対応する弾性
表面波が各すだれ状電極Ri1またはRi2において位相θ
xを有する電気信号Exに変換されることがないので、全
体としての均衡が崩れて各すだれ状電極Ri1またはRi2
において出力電気信号Eが検出されることになる。従っ
て、出力電気信号Eは電気信号TotalEjから電気信号E
xを除いた成分と等しくなり、出力電気信号Eの位相θ
は位相Totalθjから位相θxを除いた成分と等しくな
る。本発明の超音波タッチパネルの情報処理部では、電
気信号Eを出力したすだれ状電極Ri1またはRi2を判別
することと、位相θbaseと位相θとの差を検出すること
により、微細伝搬路Zxに対応する接触位置Fxを特定し
ている。本発明の超音波タッチパネルの第1の構造で
は、すだれ状電極Tiにそれぞれ対応するスイッチW
i(i=1,2,……,N)を備えることが可能であ
る。スイッチWiの出力端はそれぞれすだれ状電極Tiの
入力端に接続される。また、各すだれ状電極Ri1の出力
端は互いに1つの接続点Q1で接続され、各すだれ状電
極Ri2の出力端は互いに1つの接続点Q2で接続され
る。このとき、情報処理部はまず第1に、スイッチWi
を順次に所定の周期で断続する機能を有する。第2に、
位置Fxに人指または物体が接触したことを、接続点Q1
またはQ2において位相θを有する電気信号Eが出力さ
れることにより感知する。第3に、出力電気信号Eが検
出された接続点Q1またはQ2を判別する。第4に、出力
電気信号Eが検出された時に接続されていたスイッチW
iを特定する。そして第5に、位相θb aseと位相θとの
差を検出することにより、微細伝搬路Zxに対応する接
触位置Fxを特定する。本発明の超音波タッチパネルの
第2の構造は、各超音波送受波手段が1組の入力用すだ
れ状電極T0と、N組の入力用すだれ状電極Mi(i=
1,2,……,N)と、N個の接地電極Gi(i=1,
2,……,N)と、すだれ状電極T0に対応する出力用
すだれ状電極R0と、各すだれ状電極Miにそれぞれ対応
する少なくとも2組の出力用すだれ状電極Ri1およびR
i2(i=1,2,……,N)と、圧電板PTと、圧電板
PRと、N組のスイッチWi(i=1,2,……,N)
と、移相器Sから成るものである。すだれ状電極T0お
よびMiは圧電板PTの一方の板面に設けられ、接地電極
Giは圧電板PTのもう一方の板面のすだれ状電極Miに
対応する部分に設けられており、圧電板PTは接地電極
Giを介して非圧電板の上端面に固着されている。すだ
れ状電極R0は圧電板PRの一方の板面のすだれ状電極T
0に対向する部分に設けられ、すだれ状電極Ri1および
Ri2は圧電板PRの一方の板面の各すだれ状電極Miに対
向する部分に設けられており、圧電板PRは圧電板PRの
もう一方の板面を介して非圧電板の上端面に固着されて
いる。すだれ状電極Miは、電極Mi-1およびMi-2から
成り、電極Mi-1の電極指と電極Mi-2の電極指との間の
距離には2種類ある。移相器Sは少なくとも1つのコイ
ルL1を含む。すだれ状電極R0の電極指の方向と、すだ
れ状電極T0の電極指の方向は互いに平行である。すだ
れ状電極Ri1およびRi2の電極指の方向と、すだれ状電
極Miの電極指の方向とは互いに平行でなく、すだれ状
電極Ri1およびRi2の電極指の方向は、すだれ状電極M
iの電極指の方向に対し角αの傾きを有する。すだれ状
電極Ri1およびRi2の電極指に直交する方向での電極指
の周期長PNは、すだれ状電極T0,MiおよびR0の電極
周期長Pとcosαとの積に等しくなるような大きさに設
定される。すだれ状電極Ri1およびRi2の電極指の方向
での交差幅LPの合計は、すだれ状電極Miの電極交差幅
Lとsecαとの積に等しくなるような大きさに設定され
る。スイッチWiはスイッチWi-1およびスイッチWi-2
から成り、スイッチWi-1の出力端は電極Mi-1の入力端
に接続され、スイッチWi-2の出力端は電極Mi-2の入力
端に接続されている。各すだれ状電極Ri1の出力端は互
いに1つの接続点Q1で接続され、各すだれ状電極Ri2
の出力端は互いに1つの接続点Q2で接続される。本発
明の超音波タッチパネルの第2の構造では、電極周期長
Pにほぼ対応する周波数の電気信号をすだれ状電極T0
に入力することにより、圧電板PTに電極周期長Pとほ
ぼ等しい波長を有する一方向性の弾性表面波を励振し、
その弾性表面波を非圧電板の上端面の表面近傍に伝搬す
ることができる。また、各電極Mi-1と各接地電極Giと
の間および各電極Mi-2と各接地電極Giとの間に位相差
2πyを有する電気信号ViおよびV2を移相器Sを介し
て入力することにより、圧電板PTに電極周期長Pとほ
ぼ等しい波長を有する一方向性の弾性表面波を励振し、
その弾性表面波を非圧電板の上端面の表面近傍に伝搬す
ることができる。一方向性の弾性表面波の励振は、より
いっそうの低消費電力駆動を可能にする。電気信号Vi
およびV2の周波数は電極周期長Pにほぼ対応してい
る。ここで、電極Mi-1の電極指と電極Mi-2の電極指と
の間の距離のうち短い方の距離xPにおいて、x<1/
2で、同時に、電気信号ViとV2との間の位相差2πy
において、x+y=±1/2が成り立つ場合に、圧電板
PTに一方向性の弾性表面波が励振される。たとえば、
xが1/4のときにはy=1/4またはy=−3/4と
なる。つまり、距離xPをP/4とし、位相差2πyを
π/2(90°)または−3π/2(−270°)とす
る電気信号ViおよびV2を入力することにより、圧電板
PTに一方向性の弾性表面波を励振することが可能とな
る。各圧電板の厚さdが電極周期長Pよりも小さく、非
圧電板の厚さが電極周期長Pのほぼ3倍以上であり、非
圧電板単体に伝搬する弾性表面波の位相速度が、各圧電
板単体に伝搬する弾性表面波の位相速度よりも大きいこ
とから、非圧電板の内部には超音波を漏洩させることな
く、非圧電板の表面近傍に効率よく弾性表面波を伝搬さ
せることができる。従って、低消費電力駆動が可能とな
るばかりでなく、非圧電板の支持が容易になる。非圧電
板を支持する場合には、非圧電板の上端面を除く部分の
支持が可能である。非圧電板の上端面に伝搬した弾性表
面波は1次以上の高次モードの波である。この1次以上
の高次モードの弾性表面波の位相速度が非圧電板単体に
伝搬するレイリー波の速度とほぼ等しくなるような構造
を採用することにより、すだれ状電極T0およびMiから
加えられる電気的エネルギーが弾性表面波に変換される
度合を大きくすることができるだけでなく、圧電板PT
と非圧電板との界面での音響インピーダンスの不整合等
によって生じる反射等を除去することができる。すだれ
状電極T0によって励振され非圧電板の上端面に伝搬さ
れた弾性表面波は、圧電板PRに伝搬された後、すだれ
状電極R0によって位相θbaseを有する電気信号に変換
され、すだれ状電極R0から出力される。一方、各すだ
れ状電極Miおよび各接地電極Giによって励振され、非
圧電板の上端面に伝搬された一方向性の弾性表面波は、
圧電板PRに伝搬された後、各すだれ状電極Ri1および
Ri2によって位相θj(j=1,2,……,χ)を有す
る電気信号Ej(j=1,2,……,χ)にそれぞれ変
換される。電気信号Ejは電極周期長Pにほぼ対応する
周波数を有する。位相θjを合成することにより生ずる
位相Totalθjは零であり、電気信号Ejを合成すること
により生ずる電気信号TotalEjの振幅は零である。つま
り、電気信号TotalEjは各すだれ状電極Ri1およびRi2
において検出されることはない。本発明の超音波タッチ
パネルの第2の構造では、非圧電板の上端面において、
すだれ状電極MiおよびRi1は弾性表面波の伝搬路Di1
(i=1,2,……,N)を形成し、すだれ状電極Mi
およびRi2は弾性表面波の伝搬路Di2(i=1,2,…
…,N)を形成する。各伝搬路Di1はそれぞれ微細伝搬
路Zj(j=1,2,……,χ)で成り、各伝搬路Di2
もまたそれぞれ微細伝搬路Zj(j=1,2,……,
χ)で成る。微細伝搬路Zjはそれぞれ位相θjに対応し
ている。また、非圧電板の上端面における位置Fj(j
=1,2,……,χ)を、微細伝搬路Zjに対応させる
ことができる。微細伝搬路Zxに対応する位置Fxに人指
または物体が接触すると、すだれ状電極Ri1またはRi2
のどれかにおいて位相θを有する出力電気信号Eが情報
処理部によって検出される。つまり、非圧電板の上端面
を接触すると、超音波の微細伝搬路Zxが遮断されるこ
とから、その微細伝搬路Zxに対応する弾性表面波が各
すだれ状電極Ri1またはRi2において位相θxを有する
電気信号Exに変換されることがないので、全体として
の均衡が崩れて各すだれ状電極Ri1またはRi2において
出力電気信号Eが検出されることになる。従って、出力
電気信号Eは電気信号TotalEjから電気信号Exを除い
た成分と等しくなり、出力電気信号Eの位相θは位相To
talθjから位相θxを除いた成分と等しくなる。本発明
の超音波タッチパネルの情報処理部では、まず第1に、
スイッチWiを順次に所定の周期で断続する機能を有す
る。この場合、スイッチWi-1とそれに対応するスイッ
チWi-2とは常に同じ状態に置かれる。たとえば、スイ
ッチW2-1が接続していればスイッチW2-2も接続してい
る。このようにして、すだれ状電極Miに順次に所定の
周期で電気信号を入力できる。第2に、位置Fxに人指
または物体が接触したことを、接続点Q1またはQ2にお
いて位相θを有する電気信号Eが出力されることにより
感知する。第3に、出力電気信号Eが検出された接続点
Q1またはQ2を判別する。第4に、出力電気信号Eが検
出された時に接続されていたスイッチWiを特定する。
そして第5に、位相θbaseと位相θとの差を検出するこ
とにより、微細伝搬路Zxに対応する接触位置Fxを特定
する。本発明の超音波タッチパネルでは、超音波送受波
手段Xにおけるすだれ状電極T0とR0との間の弾性表面
波の伝搬路を遅延素子とする発振器を構成することが可
能である。このとき、超音波送受波手段Xにおけるすだ
れ状電極R0の出力端は、超音波送受波手段XおよびY
におけるそれぞれのすだれ状電極T0の入力端に増幅器
AXを介して接続される。このようにして、低電圧で、
低消費電力駆動が可能となる。本発明の超音波タッチパ
ネルでは、超音波送受波手段Xにおける伝搬路Di1およ
びDi2と、超音波送受波手段Yにおける伝搬路Di1およ
びDi2とを互いに直交させる構造を採用することによ
り、互いに直交するそれらの伝搬路をそれぞれX軸およ
びY軸とする2次元の座標に対応させることが可能とな
る。本発明の超音波タッチパネルでは、伝搬路Di1およ
びDi2を互いに隣接させるかまたは一部分を重複させる
構造、すなわち、伝搬路Di1,Di2,D(i+1)1,D
(i+1)2……,が互いに隣接するかまたは一部分が重複し
た構造を採用することにより、非圧電板の上端面にまん
べんなく弾性表面波を伝搬させることができる。本発明
の超音波タッチパネルでは、各圧電板として圧電セラミ
ックを採用し、その圧電セラミックの分極軸の方向と厚
さ方向とを平行にする構造を採用することにより、圧電
板PTに効率よく弾性表面波を励振し非圧電板の表面近
傍に伝搬させ、その非圧電板の表面近傍に伝搬した弾性
表面波を効率よく圧電板PRに伝搬することを可能にす
る。本発明の超音波タッチパネルでは、各圧電板として
PVDFその他の高分子圧電フィルムを採用することに
より、圧電板PTに効率よく弾性表面波を励振し非圧電
板の表面近傍に伝搬さ、その非圧電板の表面近傍に伝搬
した弾性表面波を効率よく圧電板PRに伝搬することを
可能にする。
【実施例】図1は本発明の超音波タッチパネルの第1の
実施例を示す断面図である。本実施例は非圧電板1、支
持基板2、情報処理部3、スイッチW1,W2、増幅器A
X、X軸方向の超音波送受波手段XおよびY軸方向の超
音波送受波手段Yから成る。超音波送受波手段Xはすだ
れ状電極TX0、すだれ状電極TX1,TX2、すだれ状電極
RX0、すだれ状電極RX11,RX12,RX13,RX14,R
X21,RX22,RX23,RX24、圧電板PTXおよび圧電板P
RXから成る。超音波送受波手段Yはすだれ状電極TY0、
すだれ状電極TY1,TY2、すだれ状電極RY0、すだれ状
電極RY11,RY12,RY13,RY14,RY21,RY22,R
Y23,RY24、圧電板PTYおよび圧電板PRYから成る。各
すだれ状電極はアルミニウム薄膜で成る。但し、図1で
は非圧電板1、支持基板2、圧電板PTX,圧電板PRX、
すだれ状電極TX1およびRX11のみが描かれている。各
圧電板は厚さ150μmの圧電セラミックで成る。非圧
電板1は厚さ1.5mmのガラスで成る。各圧電板は非
圧電板1の上端面に厚さ約20μmのエポキシ系樹脂に
よって固着されている。非圧電板1の下端面は支持基板
2に固着され支持されている。図2は図1の超音波タッ
チパネルの平面図である。図2では非圧電板1、各圧電
板および各すだれ状電極のみが描かれている。すだれ状
電極TX0,TX1およびTX2は圧電板PTXの上端面に設け
られ、すだれ状電極RX0,RX11,RX12,RX1 3,
RX14,RX21,RX22,RX23およびRX24は圧電板PRX
の上端面に設けられ、すだれ状電極TY0,TY1およびT
Y2は圧電板PTYの上端面に設けられ、すだれ状電極
RY0,RY11,RY12,RY13,RY14,RY21,RY22,R
Y23およびRY24は圧電板PRYの上端面に設けられてい
る。このようにして、各すだれ状電極は各圧電板の上端
面に設けられているが、下端面に設けられた構造、すな
わち各すだれ状電極が各圧電板と非圧電板1との界面に
設けられた構造も可能である。また、本実施例では各圧
電板がそれぞれ独立した構造を有しているが、隣あった
2つの圧電板どうしが結合して一体となった構造を採用
することも可能である。すだれ状電極TX0,RX0,TY0
およびRY0は同様な構造を有し、それらの電極交差幅は
すだれ状電極TX1,TX2,TY1およびTY2よりも短い。
すだれ状電極TX1,TX2,TY1およびTY2は同様な構造
を有する。また、すだれ状電極RX11,RX12,RX1 3,
RX14,RX21,RX22,RX23,RX24,RY11,RY12,
RY13,RY14,RY21,RY22,RY23およびRY24は同様
な構造を有する。すだれ状電極RX11,RX12,RX13,
RX14,RX21,RX22,RX23およびRX24の電極指の方
向と、すだれ状電極TX1およびTX2の電極指の方向とは
互いに平行ではない。すだれ状電極RY1 1,RY12,R
Y13,RY14,RY21,RY22,RY23およびRY24の電極指
の方向と、すだれ状電極TY1およびTY2の電極指の方向
とは互いに平行ではない。図3は図1の超音波タッチパ
ネルの部分拡大平面図である。図3では各すだれ状電極
の位置関係が示される。各すだれ状電極はそれぞれ10
対の電極指を有する。すだれ状電極TX0,RX0,TY0お
よびRY0の電極交差幅は1mm、電極周期長Pは400
μmである。すだれ状電極TX1,TX2,TY1およびTY2
の電極交差幅Lは12mm、電極周期長Pは400μm
である。すだれ状電極RX11,RX12,RX13およびRX14
それぞれの、すだれ状電極TX1の電極指の方向での交差
幅LNの合計は、すだれ状電極TX1の電極交差幅Lと等
しく、すだれ状電極RX21,RX22,RX23およびRX24そ
れぞれの、すだれ状電極TX2の電極指の方向での交差幅
LNの合計は、すだれ状電極TX2の電極交差幅Lと等し
い。また、すだれ状電極RY11,RY12,RY13およびR
Y14それぞれの、すだれ状電極TY1の電極指の方向での
交差幅LNの合計は、すだれ状電極TY1の電極交差幅L
と等しく、すだれ状電極RY21,RY22,RY23およびR
Y24それぞれの、すだれ状電極TY2の電極指の方向での
交差幅LNの合計は、すだれ状電極TY2の電極交差幅L
と等しい。本実施例の超音波タッチパネルでは、非圧電
板1の上端面において、すだれ状電極RX11,RX12,R
X13,RX14,RX21,RX22,RX23およびRX24における
各交差幅LNの範囲内の、すだれ状電極TX1およびTX2
の電極指の方向に沿った位置Fj(j=1,2,……,
χ)を人指または物体で接触した場合に、その位置を検
出することができる。同様にして、すだれ状電極
RY11,RY12,RY13,RY14,RY21,RY22,RY23お
よびRY24における各交差幅LNの範囲内の、すだれ状電
極TY1およびTY2の電極指の方向に沿った位置Fj(j
=1,2,……,χ)を人指または物体で接触した場合
に、その位置を検出することができる。図4はすだれ状
電極RX11を示す平面図である。すだれ状電極RX11,R
X12,RX13,RX14,RX21,RX22,RX23およびRX24
の電極指の方向はすだれ状電極TX1およびTX2の電極指
の方向に対して角αの傾きを有し、すだれ状電極
RY11,RY12,RY13,RY14,RY21,RY22,RY23お
よびRY24の電極指の方向はすだれ状電極TY1およびT
Y2の電極指の方向に対して角αの傾きを有する。すだれ
状電極RX11,RX12,RX13,RX14,RX21,RX22,R
X23,RX24,RY11,RY 12,RY13,RY14,RY21,R
Y22,RY23およびRY24の電極指に直交する方向での電
極指の周期長PNは、電極周期長Pとcosαとの積に等し
くなるような大きさに設定されている。すだれ状電極R
X11、RX12、RX13およびRX14の電極指の方向でのそれ
ぞれの交差幅LPは交差幅LNとsecαとの積に等しい。
つまり、交差幅LPの合計は、電極交差幅Lとsecαとの
積に等しくなるような大きさに設定されている。同様に
して、すだれ状電極RX21、RX22、RX23およびRX24の
電極指の方向でのそれぞれの交差幅LPの合計は、電極
交差幅Lとsecαとの積に等しくなるような大きさに設
定されている。すだれ状電極RY11、RY12、RY13およ
びRY14の電極指の方向でのそれぞれの交差幅LPの合計
は、電極交差幅Lとsecαとの積に等しくなるような大
きさに設定されている。すだれ状電極RY21、RY22、R
Y23およびRY24の電極指の方向でのそれぞれの交差幅L
Pの合計は、電極交差幅Lとsecαとの積に等しくなるよ
うな大きさに設定されている。図5は図1の超音波タッ
チパネルの駆動回路を示す図である。情報処理部3は8
つの位相比較器4、コンピュータ5およびスイッチ切り
替え器6から成る。スイッチW1の出力端はすだれ状電
極TX1およびTY1の入力端に接続され、スイッチW2の
出力端はすだれ状電極TX2およびTY2の入力端に接続さ
れている。すだれ状電極RX11とRX21、すだれ状電極R
X12とRX22、すだれ状電極RX13とRX23、およびすだれ
状電極RX14とRX24において、それぞれ2つの出力端は
互いに接続点QX1,QX2,QX3およびQX4で接続され、
各増幅器AMPを介して各位相比較器4の入力端に接続
されている。すだれ状電極RY11とRY21、すだれ状電極
RY12とRY22、すだれ状電極RY13とRY23、およびすだ
れ状電極RY14とRY24において、それぞれ2つの出力端
は互いに接続点QY1,QY2,QY3およびQY4で接続さ
れ、各増幅器AMPを介して各位相比較器4の入力端に
接続されている。図5の駆動回路において、すだれ状電
極TX0,TX1およびTX2から電極周期長Pにほぼ対応す
る周波数の電気信号を入力すると、圧電板PTXに電極周
期長Pとほぼ等しい波長を有する弾性表面波が励振さ
れ、非圧電板1の上端面の表面近傍に伝搬される。すだ
れ状電極TX0によって励振され非圧電板1の上端面の表
面近傍に伝搬された弾性表面波は、圧電板PRXに伝搬さ
れた後、すだれ状電極RX0によって位相θbaseを有する
電気信号に変換され出力される。すだれ状電極RX0によ
って出力された電気信号は増幅器AXによって増幅され
る。増幅された電気信号の一部はすだれ状電極TX0お
よびTY0に再び入力される。このようにして、すだれ状
電極TX0とRX0との間の弾性表面波の伝搬路を遅延素子
とする発振器を構成することができる。すだれ状電極R
X0から出力され、増幅された電気信号の残部は4つの
位相比較器4の入力端に接続される。すだれ状電極TX1
によって励振され非圧電板1の上端面の表面近傍に伝搬
された弾性表面波は、圧電板PRXに伝搬された後、すだ
れ状電極RX11、RX12、RX13およびRX14それぞれによ
って位相θj(j=1,2,……,χ)を有する電気信
号Ej(j=1,2,……,χ)に変換される。すだれ
状電極TX2によって励振され非圧電板1の上端面の表面
近傍に伝搬された弾性表面波は、圧電板PRXに伝搬され
た後、すだれ状電極RX21、RX22、RX23およびRX24そ
れぞれによって位相θj(j=1,2,……,χ)を有
する電気信号Ej(j=1,2,……,χ)に変換され
る。電気信号Ejは電極周期長Pにほぼ対応する周波数
を有する。位相θjを合成することにより生ずる位相Tot
alθjは零であり、電気信号Ejを合成することにより生
ずる電気信号TotalEjの振幅は零である。つまり、電気
信号TotalEjは各すだれ状電極RX11,RX12,RX13,
RX14,RX21,RX22,RX23およびRX24において検出
されることはない。図5の駆動回路において、すだれ状
電極TY0,TY1およびTY2から電極周期長Pにほぼ対応
する周波数の電気信号を入力すると、圧電板PTYに電極
周期長Pとほぼ等しい波長を有する弾性表面波が励振さ
れ、非圧電板1の上端面の表面近傍に伝搬される。すだ
れ状電極TY0によって励振され非圧電板1の上端面の表
面近傍に伝搬された弾性表面波は、圧電板PRYに伝搬さ
れた後、すだれ状電極RY0によって位相θbaseを有する
電気信号に変換され出力される。すだれ状電極RY0によ
って出力された電気信号は増幅器AYによって増幅され
る。増幅された電気信号の一部はスイッチ切り替え器
6の入力端に入力され、残部は4つの位相比較器4の
入力端に接続される。スイッチ切り替え器6はコンピュ
ータ5の指令によってスイッチW1およびW2を交互に切
り替え、電気信号をすだれ状電極TX1およびTY1と、
すだれ状電極TX2およびTY2に交互に入力する。すだれ
状電極T Y1によって励振され非圧電板1の上端面の表面
近傍に伝搬された弾性表面波は、圧電板PRYに伝搬され
た後、すだれ状電極RY11,RY12,RY13およびRY14そ
れぞれによって位相θj(j=1,2,……,χ)を有
する電気信号Ej(j=1,2,……,χ)に変換され
る。すだれ状電極TY2によって励振され非圧電板1の上
端面の表面近傍に伝搬された弾性表面波は、圧電板PRY
に伝搬された後、すだれ状電極RY21,RY22,RY23お
よびRY24それぞれによって位相θj(j=1,2,…
…,χ)を有する電気信号Ej(j=1,2,……,
χ)に変換される。電気信号Ejは電極周期長Pにほぼ
対応する周波数を有する。位相θjを合成することによ
り生ずる位相Totalθjは零であり、電気信号Ejを合成
することにより生ずる電気信号TotalEjの振幅は零であ
る。つまり、電気信号TotalEjは各すだれ状電極
RY11,RY12,RY13,RY14,RY21,RY22,RY23お
よびRY24において検出されることはない。第1の実施
例の超音波タッチパネルでは、非圧電板1の上端面にお
いて、すだれ状電極TX1およびTX2と、すだれ状電極R
X11,RX12,RX13,RX14,RX21,RX22,RX23およ
びRX24との間に弾性表面波の伝搬路DX11,DX12,D
X13,DX14,DX21,DX22,DX23およびDX24が形成さ
れる。同様にして、すだれ状電極TY1およびTY2と、す
だれ状電極RY11,RY12,RY13,RY14,RY21,
RY 22,RY23およびRY24との間に弾性表面波の伝搬路
DY11,DY12,DY13,DY14,DY21,DY22,DY23お
よびDY24が形成される。各伝搬路はそれぞれ微細伝搬
路Zj(j=1,2,……,χ)から成る。第1の実施
例の超音波タッチパネルでは、位相θjを位置Fjに対応
させることが可能である。また、位置Fjを微細伝搬路
Zjに対応させることが可能である。もしも、位置Fxを
接触すると、すだれ状電極RX11,RX12,RX13,
RX14,RX21,RX22,RX23およびRX24のどれかにお
いて位相θを有する電気信号Eが出力されるとともに、
すだれ状電極RY1 1,RY12,RY13,RY14,RY21,R
Y22,RY23およびRY24のどれかにおいて位相θを有す
る電気信号Eが出力される。接触位置Fxは、微細伝搬
路Zxに対応するとともに、位相θxを有する電気信号E
xに対応する。このとき、出力電気信号Eは電気信号Tot
alEjから電気信号Exを除いた成分と等しく(E=Tota
lEj−Ex=−Ex)、出力電気信号Eの位相θは位相To
talθjから位相θxを除いた成分と等しくなる(θ=Tot
alθj−θx=−θx)。つまり、非圧電板1の上端面を
接触しない場合には、電気信号TotalEjは均衡がとれて
零であったものが、接触により超音波の微細伝搬路Zx
が遮断されると、その微細伝搬路Zxに対応する弾性表
面波が電気信号Exに変換されることがないので、全体
としての均衡が崩れて位相θを有する電気信号Eが出力
されることになる。位相比較器4は位相θba seと位相θ
との差(θbase−θ)を検出し、コンピュータ5は、こ
の位相差(θbase−θ)から接触した微細伝搬路Zxに
対応する接触位置Fxを検出する。第1の実施例の超音
波タッチパネルでは、コンピュータ5は、スイッチ切り
替え器6に指令を出してスイッチW1およびW2を交互に
切り替えるとともに、出力電気信号Eが検出された時に
接続されていたスイッチW1またはW2を特定することが
できる。従って、接触位置Fxに対応する微細伝搬路Zx
が伝搬路DX11,DX 12,DX13,DX14,DY11,DY12,
DY13およびDY14で成るグループに含まれるのか、また
は伝搬路DX21,DX22,DX23,DX24,DY21,DY22,
DY23およびDY24で成るグループに含まれるのかが分か
る。また、位相差(θbase−θ)が検出されたときの位
相比較器4を特定することにより、接触位置Fxに対応
する微細伝搬路Zxが伝搬路DX11およびDX21で成る対
に含まれるのか、伝搬路DX12およびDX22で成る対に含
まれるのか、伝搬路DX13およびDX23で成る対に含まれ
るのか、伝搬路DX14およびDX24で成る対に含まれるの
か、伝搬路DY11およびDY21で成る対に含まれるのか、
伝搬路DY12およびDY22で成る対に含まれるのか、伝搬
路DY13およびDY23で成る対に含まれるのか、伝搬路D
Y14およびDY 24で成る対に含まれるのかが分かる。この
ようにして、出力電気信号Eが検出された時に接続され
ていたスイッチW1またはW2を特定するとともに、位相
差(θbase−θ)が検出された位相比較器4を特定する
ことにより、接触位置Fxに対応する微細伝搬路Zxを含
む伝搬路が判明する。さらに、この位相差(θbase−
θ)から接触位置Fxを特定することができる。本実施
例の超音波タッチパネルでは、超音波送受波手段Xにお
ける各伝搬路と、超音波送受波手段Yにおける各伝搬路
とが互いに直交している。従って、互いに直交するそれ
らの伝搬路をそれぞれX軸およびY軸とする2次元の座
標に対応させることができる。超音波送受波手段Xにお
ける各伝搬路どうしは互いに隣接しており、超音波送受
波手段Yにおける各伝搬路どうしは互いに隣接してい
る。従って、非圧電板1の上端面にまんべんなく弾性表
面波を伝搬させることができるので、より細密な接触位
置の検出が可能であり、非圧電板1の上端面を隙間なく
利用できる。図6は圧電板PTXの異なる2つの電気的境
界条件下での位相速度差から算出した電気機械結合係数
k2と、弾性表面波の周波数fと圧電板PTXの厚さdと
の積(fd)との関係を示す特性図である。但し、図6
では、非圧電板1が、非圧電板1単体を伝搬する弾性表
面波の横波の速度が3091m/sで縦波の速度が55
92m/sであるような材質で成る場合の特性図が示さ
れる。この横波速度3091m/sおよび縦波速度55
92m/sという値は、圧電板PTX単体の場合の横波速
度2450m/sおよび縦波速度4390m/sそれぞ
れのほぼ1.3倍である。図6では、入力用すだれ状電
極に加えられる電気的エネルギーは特に1次モードの弾
性表面波に最も効率よく変換されることが分かる。入力
用すだれ状電極に加えられる電気的エネルギーが1次モ
ードの弾性表面波に最も変換されやすいのはfd値が約
1.3MHz・mmのときで、このときk2は最大値の
約4.7%を示す。ここでのk2値は、弾性表面波用の
圧電基板として実用域にあるLiNbO3単結晶が5%
程度の値であることと比較しても評価に値することが明
らかである。図7は圧電板PTXを伝搬する弾性表面波の
速度分散曲線を示す特性図であり、fd値に対する各モ
ードの位相速度を示す図である。但し、図7では、非圧
電板1が図6と同様な材質で成る場合の特性図が示され
る。○印は、入力用すだれ状電極に加えられる電気的エ
ネルギーが各モードの弾性表面波に最も効率よく変換さ
れるfd値(図6から算出した値で、k2が最大値を示
すfd値)を示す。1次以上の高次モードの○印におけ
る位相速度はほぼ一定(約2980m/s)で、非圧電
板1単体に伝搬するレイリー波速度(2850m/s)
とほぼ等しい。図8は圧電板PTXの異なる2つの電気的
境界条件下での位相速度差から算出したk2値と、fd
値との関係を示す特性図である。但し、図8では、非圧
電板1が、非圧電板1単体を伝搬する弾性表面波の横波
の速度が4203m/sで縦波の速度が7604m/s
であるような材質で成る場合の特性図が示される。この
横波速度4203m/sおよび縦波速度7604m/s
という値は、圧電板PTX単体の場合の横波速度2450
m/sおよび縦波速度4390m/sそれぞれのほぼ
1.7倍である。図8では、入力用すだれ状電極に加え
られる電気的エネルギーは特に1次モードの弾性表面波
に最も効率よく変換されることが分かる。入力用すだれ
状電極に加えられる電気的エネルギーが1次モードの弾
性表面波に最も変換されやすいのはfd値が約0.7M
Hz・mmのときで、このときk2は最大値の約14.
0%を示す。図9は圧電板PTXを伝搬する弾性表面波の
速度分散曲線を示す特性図であり、fd値に対する各モ
ードの位相速度を示す図である。但し、図9では、非圧
電板1が図8と同様な材質で成る場合の特性図が示され
る。○印は、入力用すだれ状電極に加えられる電気的エ
ネルギーが各モードの弾性表面波に最も効率よく変換さ
れるfd値(図8から算出した値で、k2が最大値を示
すfd値)を示す。1次以上の高次モードの○印におけ
る位相速度はほぼ一定(約3800m/s)で、非圧電
板1単体に伝搬するレイリー波速度(3860m/s)
とほぼ等しい。図6〜9より、非圧電板1に効率よく伝
搬される弾性表面波は1次以上の高次モードの波である
ことが分かる。また、入力用すだれ状電極に加えられる
電気的エネルギーが1次以上の高次モードの弾性表面波
に最も変換されやすい位相速度は、非圧電板1単体に伝
搬するレイリー波速度とほぼ等しい。同様にして、出力
用すだれ状電極において1次以上の高次モードの弾性表
面波が電気信号に変換される場合、その弾性表面波の位
相速度が非圧電板1単体に伝搬するレイリー波速度とほ
ぼ等しいときに効率よく電気信号に変換される。図10
は非圧電板1の上端面の接触位置Fxと、超音波送受波
手段XまたはYにおける位相比較器4で検出される位相
差(θbase−θ)との関係を示す特性図である。但し、
位置FxとFx-1との距離は0.5mmとした。位置Fx
が零から12mmの間であるのは、すだれ状電極TX1,
TX2,TY1またはTY2の電極交差幅Lが12mmである
ことによる。位置Fxと位相差(θbase−θ)との間に
は良好な線形性があることが分かる。このようにして、
位相差(θbase−θ)から接触した位置Fxを判別する
ことが可能となる。図11は本発明の超音波タッチパネ
ルの第2の実施例を示す部分断面図である。本実施例は
第1の実施例のすだれ状電極TX1,TX2,TY1およびT
Y2がすだれ状電極MX1,MX2,MY1およびMY2に置き換
わり、スイッチW1がスイッチW11およびW12に置き換
わり、スイッチW2がスイッチW21およびW22に置き換
わるとともに、新たに接地電極GX1,GX2,GY1,GY2
および移相器Sが加わったものである。図11ではすだ
れ状電極MX1、接地電極GX1および移相器Sの関係が描
かれている。接地電極GX1,GX2,GY1およびGY2はア
ルミニウム薄膜で成り、同様な構造を成す。接地電極G
X1およびGX2は、圧電板PTXの下端面のすだれ状電極M
X1およびMX2に対応する部分にそれぞれ設けられ、接地
電極GY1およびGY2は、圧電板PTYのすだれ状電極MY1
およびMY2に対応する部分にそれぞれ設けられている。
移相器SはコイルL1を含む。図12は図11の超音波
タッチパネルの部分拡大平面図である。図12では各す
だれ状電極の位置関係が示される。すだれ状電極MX1,
MX2,MY1およびMY2はそれぞれ10対の電極指を有
し、電極交差幅Lは12mm、電極周期長Pは400μ
mである。すだれ状電極RX11,RX12,RX13およびR
X14それぞれの、すだれ状電極MX1の電極指の方向での
交差幅LNの合計は、すだれ状電極MX1の電極交差幅L
と等しく、すだれ状電極RX21,RX22,RX23およびR
X24それぞれの、すだれ状電極MX2の電極指の方向での
交差幅LNの合計は、すだれ状電極MX2の電極交差幅L
と等しい。また、すだれ状電極RY11,RY12,RY13お
よびRY14それぞれの、すだれ状電極MY1の電極指の方
向での交差幅LNの合計は、すだれ状電極MY1の電極交
差幅Lと等しく、すだれ状電極RY21,RY22,RY23お
よびRY24それぞれの、すだれ状電極MY2の電極指の方
向での交差幅LNの合計は、すだれ状電極MY2の電極交
差幅Lと等しい。本実施例の超音波タッチパネルでは、
非圧電板1の上端面において、すだれ状電極RX11,R
X12,RX13,RX14,RX2 1,RX22,RX23およびRX24
における各交差幅LNの範囲内の、すだれ状電極MX 1お
よびMX2の電極指の方向に沿った位置Fj(j=1,
2,……,χ)を人指または物体で接触した場合に、そ
の位置を検出することができる。同様にして、すだれ状
電極RY11,RY12,RY13,RY14,RY21,RY22,R
Y23およびRY24における各交差幅LNの範囲内の、すだ
れ状電極MY1およびMY2の電極指の方向に沿った位置F
j(j=1,2,……,χ)を人指または物体で接触し
た場合に、その位置を検出することができる。図13は
すだれ状電極MX1を示す平面図である。すだれ状電極M
X1は電極MX1 -1およびMX1-2から成り、電極MX1-1の電
極指と電極MX1-2の電極指との間の距離には2種類あっ
て、そのうち短い方の距離xPは100μmである。す
だれ状電極MX2,MY1およびMY2はすだれ状電極MX1と
同様な構造を成す。図14は図11の超音波タッチパネ
ルの駆動回路を示す図である。スイッチW11の出力端は
すだれ状電極MX1-1およびMY1-1の入力端に接続され、
スイッチW12の出力端はすだれ状電極MX1-2およびM
Y1-2の入力端に接続され、スイッチW21の出力端はすだ
れ状電極MX2-1およびMY2-1の入力端に接続され、スイ
ッチW22の出力端はすだれ状電極MX2-2およびMY2-2の
入力端に接続されている。すだれ状電極RX11とRX21、
すだれ状電極RX12とRX22、すだれ状電極RX13と
RX23、およびすだれ状電極RX14とRX24において、そ
れぞれ2つの出力端は互いに接続点QX1,QX2,QX3お
よびQX4で接続され、各増幅器AMPを介して各位相比
較器4の入力端に接続されている。すだれ状電極RY11
とRY21、すだれ状電極RY12とRY22、すだれ状電極R
Y13とRY23、およびすだれ状電極RY14とRY24におい
て、それぞれ2つの出力端は互いに接続点QY1,QY2,
QY3およびQY4で接続され、各増幅器AMPを介して各
位相比較器4の入力端に接続されている。図14の駆動
回路では、すだれ状電極TX0,RX0,TY0およびRY0は
図5の駆動回路と同様な機能を果たす。また、すだれ状
電極RX11,RX12,RX13,RX14,RX21,RX22,R
X23,RX24,RY11,RY12,RY13,RY14,RY21,R
Y22,RY23およびRY24についても図5の駆動回路と同
様な機能を果たす。電極MX1-1と接地電極GX1との間お
よび電極MX1-2と接地電極GX1との間に位相差が90°
または−270°の電気信号ViおよびV2が移相器Sお
よびスイッチ切り替え器6を介してスイッチW11および
W12から入力されると、圧電板PTXに電極周期長Pとほ
ぼ等しい波長を有する一方向性の弾性表面波が励振さ
れ、非圧電板1の上端面の表面近傍に伝搬される。ここ
で、電極MX1-1の電極指と電極MX1-2の電極指との間の
距離のうち短い方の距離xPにおいて、x<1/2で、
同時に、電気信号V1とV2との間の位相差2πyにおい
て、x+y=±1/2が成り立つ場合に、圧電板PTXに
一方向性の弾性表面波が励振される。たとえば、xが1
/4のときにはy=1/4またはy=−3/4となる。
つまり、距離xPをP/4とし、位相差2πyをπ/2
(90°)または−3π/2(−270°)とする電気
信号V1およびV2を入力することにより、圧電板PTXに
一方向性の弾性表面波を励振することが可能となる。こ
のようにして、すだれ状電極MX1と接地電極GX1によっ
て圧電板PTXに一方向性の弾性表面波を励振することが
できる。同様にして、すだれ状電極MX2と接地電極GX2
によって圧電板PTXに一方向性の弾性表面波を励振する
ことができる。また、すだれ状電極MY1と接地電極
GY1、およびすだれ状電極MY2と接地電極GY2によって
圧電板PTYに一方向性の弾性表面波を励振することがで
きる。電気信号は移相器Sを介してスイッチ切り替え
器6の入力端に入力される。スイッチ切り替え器6はコ
ンピュータ5の指令によってスイッチW11およびW
12と、スイッチW21およびW22とを交互に切り替え、電
気信号をすだれ状電極MX1およびMY1と、すだれ状電
極MX2およびMY2に交互に入力する。このとき、スイッ
チW11が接続されればスイッチW12も接続され、またス
イッチW21が接続されればスイッチW22も接続される。
第2の実施例の超音波タッチパネルでは、非圧電板1の
上端面において、すだれ状電極MX1およびMX2と、すだ
れ状電極RX11,RX12,RX13,RX14,RX21,RX22,
RX23およびRX24との間に弾性表面波の伝搬路DX11,
DX12,DX13,DX14,DX21,DX22,DX23およびD
X24が形成される。同様にして、すだれ状電極MY1およ
びMY2と、すだれ状電極RY11,RY12,RY13,RY14,
RY21,RY 22,RY23およびRY24との間に弾性表面波の
伝搬路DY11,DY12,DY13,DY14,DY21,DY22,D
Y23およびDY24が形成される。各伝搬路はそれぞれ微細
伝搬路Zj(j=1,2,……,χ)から成る。第2の
実施例の超音波タッチパネルでは、位相θjを位置Fjに
対応させることが可能である。また、位置Fjを微細伝
搬路Zjに対応させることが可能である。もしも、位置
Fxを接触すると、すだれ状電極RX11,RX12,RX13,
RX14,RX21,RX22,RX23およびRX24のどれかにお
いて位相θを有する電気信号Eが出力されるとともに、
すだれ状電極RY1 1,RY12,RY13,RY14,RY21,R
Y22,RY23およびRY24のどれかにおいて位相θを有す
る電気信号Eが出力される。接触位置Fxは、微細伝搬
路Zxに対応するとともに、位相θxを有する電気信号E
xに対応する。このとき、出力電気信号Eは電気信号Tot
alEjから電気信号Exを除いた成分と等しく(E=Tota
lEj−Ex=−Ex)、出力電気信号Eの位相θは位相To
talθjから位相θxを除いた成分と等しくなる(θ=Tot
alθj−θx=−θx)。位相比較器4は位相θbaseと位
相θとの差(θbase−θ)を検出し、コンピュータ5
は、この位相差(θbase−θ)から接触した微細伝搬路
Zxに対応する接触位置Fxを検出する。第2の実施例の
超音波タッチパネルでは、コンピュータ5は、スイッチ
切り替え器6に指令を出してスイッチW11およびW
12と、スイッチW21およびW22とを交互に切り替えると
ともに、出力電気信号Eが検出された時に接続されてい
たスイッチW11およびW12、またはスイッチW21および
W22を特定することができる。また、位相差(θbase−
θ)が検出された位相比較器4を特定することができ
る。従って、接触位置Fxに対応する微細伝搬路Zxを含
む伝搬路が判明するだけでなく、この位相差(θbase−
θ)から接触位置Fxを特定することができる。
【発明の効果】本発明の超音波タッチパネルは、非圧電
板と、超音波送受波手段XおよびYと、その超音波送受
波手段XおよびYに接続された情報処理部から成る簡単
な構造を有する。各超音波送受波手段は1組の入力用す
だれ状電極T0と、N組の入力用すだれ状電極Ti(i=
1,2,……,N)と、すだれ状電極T0に対応する出
力用すだれ状電極R0と、各すだれ状電極Tiにそれぞれ
対応する少なくとも2組の出力用すだれ状電極Ri1およ
びRi2(i=1,2,……,N)と、圧電板PTと、圧
電板PRから成る。すだれ状電極T0およびTiは圧電板
PTの一方の板面に設けられ、すだれ状電極R0,Ri1お
よびRi2は圧電板PRの一方の板面に設けられている。
圧電板PTは圧電板PTのどちらか一方の板面を介して非
圧電板の上端面に固着され、圧電板PRは圧電板PRのど
ちらか一方の板面を介して非圧電板の上端面に固着され
ている。すだれ状電極R0の電極指の方向と、すだれ状
電極T0の電極指の方向は互いに平行である。すだれ状
電極Ri1およびRi2の電極指の方向は、すだれ状電極T
iの電極指の方向に対し角αの傾きを有する。すだれ状
電極Ri1およびRi2の電極指に直交する方向での電極指
の周期長PNは、すだれ状電極T0,TiおよびR0の電極
周期長Pとcosαとの積に等しくなるような大きさに設
定される。各すだれ状電極Ri1およびRi2の電極指の方
向での交差幅LPの合計は、すだれ状電極Tiの電極交差
幅Lとsecαとの積にほぼ等しくなるような大きさに設
定される。本発明の超音波タッチパネルでは、電極周期
長Pにほぼ対応する周波数の電気信号をすだれ状電極T
0およびTiに入力する構造を採用することにより、圧電
板PTに電極周期長Pとほぼ等しい波長を有する弾性表
面波を励振し、その弾性表面波を非圧電板の上端面の表
面近傍に伝搬することができる。各圧電板の厚さdが電
極周期長Pよりも小さく、非圧電板の厚さが電極周期長
Pのほぼ3倍以上であり、非圧電板単体に伝搬する弾性
表面波の位相速度が、各圧電板単体に伝搬する弾性表面
波の位相速度よりも大きいことから、非圧電板の内部に
は超音波を漏洩させることなく、非圧電板の表面近傍に
効率よく弾性表面波を伝搬させることができる。従っ
て、低消費電力駆動が可能となるばかりでなく、非圧電
板の支持が容易になる。非圧電板を支持する場合には、
非圧電板の上端面を除く部分の支持が可能である。非圧
電板の上端面に伝搬した弾性表面波は1次以上の高次モ
ードの波である。1次以上の高次モードの弾性表面波の
位相速度が、非圧電板単体に伝搬するレイリー波の速度
とほぼ等しくなるような構造を採用することにより、す
だれ状電極T0およびTiから加えられる電気的エネルギ
ーが弾性表面波に変換される度合を大きくすることがで
きるだけでなく、圧電板PTと非圧電板との界面での音
響インピーダンスの不整合等によって生じる反射等を除
去することができる。すだれ状電極T0によって励振さ
れ非圧電板の上端面に伝搬された弾性表面波は、圧電板
PRに伝搬された後、すだれ状電極R0によって位相θ
baseを有する電気信号に変換されて出力される。一方、
各すだれ状電極Tiによって励振され非圧電板の上端面
に伝搬された弾性表面波は、圧電板PRに伝搬された
後、各すだれ状電極Ri1およびRi2によって位相θ
j(j=1,2,……,χ)を有する電気信号Ej(j=
1,2,……,χ)にそれぞれ変換される。電気信号E
jは電極周期長Pにほぼ対応する周波数を有する。位相
θjを合成することにより生ずる位相Totalθjは零とな
り、電気信号Ejを合成することにより生ずる電気信号T
otalEjの振幅は零となることから、電気信号TotalEj
は各すだれ状電極Ri1およびRi2において検出されるこ
とはない。本発明の超音波タッチパネルでは、非圧電板
の上端面において、すだれ状電極TiおよびRi1は弾性
表面波の伝搬路Di1(i=1,2,……,N)を形成
し、すだれ状電極TiおよびRi2は弾性表面波の伝搬路
Di2(i=1,2,……,N)を形成する。伝搬路Di1
およびDi2のそれぞれは微細伝搬路Zj(j=1,2,
……,χ)で成る。微細伝搬路Zjはそれぞれ位相θjに
対応している。また、非圧電板の上端面における位置F
j(j=1,2,……,χ)を、微細伝搬路Zjに対応さ
せることができる。微細伝搬路Zxに対応する位置Fxに
人指または物体が接触すると、各すだれ状電極Ri1また
はRi2のどれかにおいて位相θを有する出力電気信号E
が情報処理部によって検出される。非圧電板の上端面を
接触すると超音波の微細伝搬路Zxが遮断され、その微
細伝搬路Zxに対応する弾性表面波は各すだれ状電極R
i1またはRi2において位相θxを有する電気信号Exに変
換されることがないので、全体としての均衡が崩れて各
すだれ状電極Ri1またはRi2において出力電気信号Eが
検出されることになる。従って、出力電気信号Eは電気
信号TotalEjから電気信号Exを除いた成分と等しくな
り、出力電気信号Eの位相θは位相Totalθjから位相θ
xを除いた成分と等しくなる。本発明の超音波タッチパ
ネルの情報処理部では、電気信号Eを出力したすだれ状
電極Ri1またはRi2を判別することと、位相θbaseと位
相θとの差を検出することにより、微細伝搬路Zxに対
応する接触位置Fxを特定している。本発明の超音波タ
ッチパネルでは、すだれ状電極Tiにそれぞれ対応する
スイッチWi(i=1,2,……,N)を備えることが
可能である。スイッチWiの出力端はそれぞれすだれ状
電極Tiの入力端に接続される。また、各すだれ状電極
Ri1の出力端は互いに1つの接続点Q1で接続され、各
すだれ状電極Ri2の出力端は互いに1つの接続点Q2で
接続される。このとき、情報処理部はまず第1に、スイ
ッチWiを順次に所定の周期で断続する機能を有する。
第2に、位置Fxに人指または物体が接触したことを、
接続点Q1またはQ2において位相θを有する電気信号E
が出力されることにより感知する。第3に、出力電気信
号Eが検出された接続点Q1またはQ2を判別する。第4
に、出力電気信号Eが検出された時に接続されていたス
イッチWiを特定する。そして第5に、位相θbaseと位
相θとの差を検出することにより、微細伝搬路Zxに対
応する接触位置Fxを特定する。本発明の超音波タッチ
パネルでは、すだれ状電極Tiの代わりにすだれ状電極
Mi(i=1,2,……,N)を備えるとともに、新た
に接地電極Gi(i=1,2,……,N)、スイッチWi
(i=1,2,……,N)および移相器Sを備えた構造
が可能である。このとき、すだれ状電極Miの電極周期
長および電極交差幅はすだれ状電極Tiの電極周期長P
および電極交差幅Lとそれぞれ等しく、また、すだれ状
電極Miは圧電板PTの一方の板面のすだれ状電極Tiと
同様な位置に設けられている。接地電極Giは圧電板PT
のもう一方の板面のすだれ状電極Miに対応する部分に
設けられており、圧電板PTは接地電極Giを介して非圧
電板の上端面に固着されている。圧電板PRは、圧電板
PRのすだれ状電極R0,Ri1およびRi2を有しない方の
板面を介して非圧電板の上端面に固着されている。すだ
れ状電極Miは、電極Mi-1およびMi-2から成り、電極
Mi-1の電極指と電極Mi-2の電極指との間の距離には2
種類ある。スイッチWiはスイッチWi-1およびスイッチ
Wi-2から成り、スイッチWi-1の出力端は電極Mi-1の
入力端に接続され、スイッチWi-2の出力端は電極Mi-2
の入力端に接続されている。各すだれ状電極Ri1の出力
端は互いに1つの接続点Q1で接続され、各すだれ状電
極Ri2の出力端は互いに1つの接続点Q2で接続され
る。移相器Sは少なくとも1つのコイルL1を含む。す
だれ状電極Ri1およびRi2の電極指の方向は、すだれ状
電極Miの電極指の方向に対し角αの傾きを有する。す
だれ状電極Ri1およびRi2の電極指に直交する方向での
電極指の周期長PNは、電極周期長Pとcosαとの積に等
しくなるような大きさに設定される。すだれ状電極Ri1
およびRi2の電極指の方向での交差幅LPの合計は、電
極交差幅Lとsecαとの積にほぼ等しくなるような大き
さに設定される。各電極Mi-1と各接地電極Giとの間お
よび各電極Mi-2と各接地電極Giとの間に位相差2πy
を有する電気信号ViおよびV2を移相器Sを介して入力
することにより、圧電板PTに電極周期長Pとほぼ等し
い波長を有する一方向性の弾性表面波を励振し、その弾
性表面波を非圧電板の上端面の表面近傍に伝搬すること
ができる。一方向性の弾性表面波の励振は、よりいっそ
うの低消費電力駆動を可能にする。電気信号Viおよび
V2の周波数は電極周期長Pにほぼ対応している。ここ
で、電極Mi-1の電極指と電極Mi-2の電極指との間の距
離のうち短い方の距離xPにおいて、x<1/2で、同
時に、電気信号ViとV2との間の位相差2πyにおい
て、x+y=±1/2が成り立つ場合に、圧電板PTに
一方向性の弾性表面波が励振される。この一方向性の弾
性表面波は、圧電板PRに伝搬された後、各すだれ状電
極Ri1およびRi2によって位相θj(j=1,2,…
…,χ)を有する電気信号Ej(j=1,2,……,
χ)にそれぞれ変換される。非圧電板の上端面におい
て、すだれ状電極MiおよびRi1は弾性表面波の伝搬路
Di1(i=1,2,……,N)を形成し、すだれ状電極
MiおよびRi2は弾性表面波の伝搬路Di2(i=1,
2,……,N)を形成する。伝搬路Di1およびDi2のそ
れぞれは微細伝搬路Zj(j=1,2,……,χ)で成
る。微細伝搬路Zjはそれぞれ位相θjに対応している。
また、非圧電板の上端面における位置Fj(j=1,
2,……,χ)を、微細伝搬路Zjに対応させることが
できる。微細伝搬路Zxに対応する位置Fxに人指または
物体が接触すると、超音波の微細伝搬路Zxが遮断さ
れ、その微細伝搬路Zxに対応する弾性表面波が各すだ
れ状電極Ri1またはRi2において位相θxを有する電気
信号Exに変換されることがないので、全体としての均
衡が崩れて各すだれ状電極Ri1またはRi2において出力
電気信号Eが検出されることになる。情報処理部はまず
第1に、スイッチWiを順次に所定の周期で断続する機
能を有する。第2に、位置Fxに人指または物体が接触
したことを、接続点Q1またはQ2において位相θを有す
る電気信号Eが出力されることにより感知する。第3
に、出力電気信号Eが検出された接続点Q1またはQ2を
判別する。第4に、出力電気信号Eが検出された時に接
続されていたスイッチWiを特定する。そして第5に、
位相θbaseと位相θとの差を検出することにより、微細
伝搬路Zxに対応する接触位置Fxを特定する。本発明の
超音波タッチパネルでは、超音波送受波手段Xにおける
すだれ状電極T0とR0との間の弾性表面波の伝搬路を遅
延素子とする発振器を構成することが可能である。この
とき、超音波送受波手段Xにおけるすだれ状電極R0の
出力端は、超音波送受波手段XおよびYにおけるそれぞ
れのすだれ状電極T0の入力端に増幅器AXを介して接続
される。このようにして、低電圧で、低消費電力駆動が
可能となる。また、超音波送受波手段Xにおける伝搬路
Di1およびDi2と、超音波送受波手段Yにおける伝搬路
Di1およびDi2とを互いに直交させる構造を採用するこ
とにより、互いに直交するそれらの伝搬路をそれぞれX
軸およびY軸とする2次元の座標に対応させることが可
能となる。さらに、伝搬路Di1およびDi2を互いに隣接
させるかまたは一部分を重複させる構造、すなわち、伝
搬路Di1,Di2,D(i+1)1,D(i+1)2……,が互いに隣
接するかまたは一部分が重複した構造を採用することに
より、非圧電板の上端面にまんべんなく弾性表面波を伝
搬させることができる。従って、非圧電板の上端面を隙
間なく利用することが可能となる。本発明の超音波タッ
チパネルでは、各圧電板としてPVDFその他の圧電性
高分子化合物や圧電セラミックを採用することにより、
圧電板PTに効率よく弾性表面波を励振し非圧電板の表
面近傍に伝搬させ、その非圧電板の表面近傍に伝搬した
弾性表面波を効率よく圧電板PRに伝搬することを可能
にする。各圧電板として圧電セラミックを採用する場合
には、その圧電セラミックの分極軸の方向と厚さ方向と
を平行にする構造が採用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波タッチパネルの第1の実施例を
示す断面図。
【図2】図1の超音波タッチパネルの平面図。
【図3】図1の超音波タッチパネルの部分拡大平面図。
【図4】すだれ状電極RX11を示す平面図。
【図5】図1の超音波タッチパネルの駆動回路を示す
図。
【図6】圧電板PTXの異なる2つの電気的境界条件下で
の位相速度差から算出したk2値と、fd値との関係を
示す特性図。
【図7】圧電板PTXを伝搬する弾性表面波の速度分散曲
線を示す特性図。
【図8】圧電板PTXの異なる2つの電気的境界条件下で
の位相速度差から算出したk2値と、fd値との関係を
示す特性図。
【図9】圧電板PTXを伝搬する弾性表面波の速度分散曲
線を示す特性図。
【図10】非圧電板1の上端面の接触位置Fxと、超音
波送受波手段XまたはYにおける位相比較器4で検出さ
れる位相差(θbase−θ)との関係を示す特性図。
【図11】本発明の超音波タッチパネルの第2の実施例
を示す部分断面図。
【図12】図11の超音波タッチパネルの部分拡大平面
図。
【図13】すだれ状電極MX1を示す平面図。
【図14】図11の超音波タッチパネルの駆動回路を示
す図。
【符号の説明】
1 非圧電板 2 支持基板 3 情報処理部 4 位相比較器 5 コンピュータ 6 スイッチ切り替え器 AX,AY 増幅器 AMP 増幅器 W1,W2 スイッチ TX0,RX0,TY0,RY0 すだれ状電極 TX1,TX2,TY1,TY2 すだれ状電極 RX11,RX12,RX13,RX14,RX21,RX22,RX23,
RX24 すだれ状電極 RY11,RY12,RY13,RY14,RY21,RY22,RY23,
RY24 すだれ状電極 MX1,MX2,MY1,MY2 すだれ状電極 W11,W12,W21,W22 スイッチ GX1,GX2,GY1,GY2 接地電極 S 移相器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非圧電板と、超音波送受波手段Xおよび
    Yと、前記超音波送受波手段XおよびYに接続された情
    報処理部から成る超音波タッチパネルであって、 前記各超音波送受波手段は1組の入力用すだれ状電極T
    0と、N組の入力用すだれ状電極Ti(i=1,2,…
    …,N)と、前記すだれ状電極T0に対応する出力用す
    だれ状電極R0と、前記各すだれ状電極Tiにそれぞれ対
    応する少なくとも2組の出力用すだれ状電極Ri1および
    Ri2(i=1,2,……,N)と、圧電板PTと、圧電
    板PRから成り、 前記すだれ状電極T0およびTiは前記圧電板PTの一方
    の板面に設けられ、前記すだれ状電極R0,Ri1および
    Ri2は前記圧電板PRの一方の板面に設けられており、 前記圧電板PTは前記圧電板PTの前記一方の板面または
    もう一方の板面を介して前記非圧電板の上端面に固着さ
    れ、前記圧電板PRは前記圧電板PRの前記一方の板面ま
    たはもう一方の板面を介して前記非圧電板の前記上端面
    に固着されており、 前記すだれ状電極R0の電極指の方向と、前記すだれ状
    電極T0の電極指の方向は互いに平行で、 前記すだれ状電極Ri1およびRi2の電極指の方向と、前
    記すだれ状電極Tiの電極指の方向とは互いに平行でな
    く、前記すだれ状電極Ri1およびRi2の電極指の方向
    は、前記すだれ状電極Tiの電極指の方向に対し角αの
    傾きを有し、 前記すだれ状電極Ri1およびRi2の電極指に直交する方
    向での電極指の周期長PNは、前記すだれ状電極T0,T
    iおよびR0の電極周期長Pとcosαとの積に等しく、 前記すだれ状電極T0およびTiは、前記電極周期長Pに
    ほぼ対応する周波数の電気信号を入力されることによ
    り、前記圧電板PTに前記電極周期長Pとほぼ等しい波
    長を有する弾性表面波を励振し、該弾性表面波を前記非
    圧電板の前記上端面の表面近傍に伝搬させた後、前記圧
    電板PRに伝搬させ、 前記非圧電板に伝搬される前記弾性表面波は1次以上の
    高次モードの波で、前記1次以上の高次モードの弾性表
    面波の位相速度は、前記非圧電板単体に伝搬するレイリ
    ー波の速度とほぼ等しく、 前記すだれ状電極R0は、前記すだれ状電極T0によって
    前記圧電板PTに励振され前記圧電板PRに伝搬した弾性
    表面波を、位相θbaseを有する電気信号に変換して出力
    し、 前記各すだれ状電極Ri1およびRi2は、前記すだれ状電
    極Tiによって前記圧電板PTに励振され前記圧電板PR
    に伝搬した弾性表面波を、位相θj(j=1,2,…
    …,χ)を有する電気信号Ej(j=1,2,……,
    χ)にそれぞれ変換し、 前記電気信号Ejは前記電極
    周期長Pにほぼ対応する周波数を有し、 前記位相θjを合成することにより生ずる位相Totalθj
    は零であり、前記電気信号Ejを合成することにより生
    ずる電気信号TotalEjの振幅は零であって、前記電気信
    号TotalEjは前記すだれ状電極Ri1およびRi2において
    検出されることはなく、 前記各圧電板の厚さdは前記電極周期長Pよりも小さ
    く、 前記非圧電板の厚さは前記電極周期長Pのほぼ3倍以上
    であり、 前記非圧電板単体に伝搬する弾性表面波の位相速度は、
    前記各圧電板単体に伝搬する弾性表面波の位相速度より
    も大きく、 前記すだれ状電極TiおよびRi1は前記非圧電板の前記
    上端面に弾性表面波の伝搬路Di1(i=1,2,……,
    N)を形成し、前記各伝搬路Di1はそれぞれ微細伝搬路
    Zj(j=1,2,……,χ)で成り、 前記すだれ状電極TiおよびRi2は前記非圧電板の前記
    上端面に弾性表面波の伝搬路Di2(i=1,2,……,
    N)を形成し、前記各伝搬路Di2はそれぞれ微細伝搬路
    Zj(j=1,2,……,χ)で成り、 前記非圧電板の前記上端面における位置Fj(j=1,
    2,……,χ)は、前記微細伝搬路Zjに対応し、 前記微細伝搬路Zjは前記位相θjに対応し、 前記情報処理部は、微細伝搬路Zxに対応する位置Fxに
    人指または物体が接触したことを、前記すだれ状電極R
    i1またはRi2のどれかにおいて位相θを有する電気信号
    Eが出力されることにより感知し、前記接触位置F
    xを、前記電気信号Eを出力した前記すだれ状電極Ri1
    またはRi2を判別することと、前記位相θba seと前記位
    相θとの差を検出することにより特定し、 前記接触位置Fxは位相θxを有する電気信号Exに対応
    し、前記出力電気信号Eは前記電気信号TotalEjから前
    記電気信号Exを除いた成分と等しく、前記位相θは前
    記位相Totalθjから前記位相θxを除いた成分と等しい
    超音波タッチパネル。
  2. 【請求項2】 前記すだれ状電極Tiにそれぞれ対応す
    るスイッチWi(i=1,2,……,N)を含む超音波
    タッチパネルであって、 前記スイッチWiの出力端はそれぞれ前記すだれ状電極
    Tiの入力端に接続されており、 前記各すだれ状電極Ri1の出力端は互いに1つの接続点
    Q1で接続され、 前記各すだれ状電極Ri2の出力端は互いに1つの接続点
    Q2で接続され、 前記情報処理部は前記スイッチWiを順次に所定の周期
    で断続し、前記位置Fxに人指または物体が接触したこ
    とを、前記接続点Q1またはQ2において位相θを有する
    電気信号Eが出力されることにより感知し、前記接触位
    置Fxを、前記出力電気信号Eが検出された前記接続点
    Q1またはQ2を判別することと、前記出力電気信号Eが
    検出された時に接続されていた前記スイッチWiを特定
    することと、前記位相θbaseと前記位相θとの差を検出
    することにより特定する請求項1に記載の超音波タッチ
    パネル。
  3. 【請求項3】 前記各すだれ状電極Ri1およびRi2の電
    極指の方向での交差幅LPの合計は、前記すだれ状電極
    Tiの電極交差幅Lとsecαとの積にほぼ等しい請求項1
    または2に記載の超音波タッチパネル。
  4. 【請求項4】 前記すだれ状電極Tiに代えてすだれ状
    電極Mi(i=1,2,……,N)を備えるとともに、
    接地電極Gi(i=1,2,……,N)、スイッチW
    i(i=1,2,……,N)および移相器Sを有する超
    音波タッチパネルであって、 前記すだれ状電極Miの電極周期長および電極交差幅は
    前記すだれ状電極Tiの電極周期長Pおよび電極交差幅
    Lとそれぞれ等しく、前記すだれ状電極Miは前記圧電
    基板の前記一方の板面上において前記すだれ状電極Ti
    と同様な位置に設けられており、 前記接地電極Giは前記圧電板PTのもう一方の板面の前
    記すだれ状電極Miに対応する部分に設けられており、 前記圧電板PTは前記接地電極Giを介して前記非圧電板
    の上端面に固着されており、 前記圧電板PRは、前記圧電板PRの前記すだれ状電極R
    0,Ri1およびRi2を有しない方の板面を介して前記非
    圧電板の前記上端面に固着されており、 前記すだれ状電極Miは、電極Mi-1およびMi-2から成
    り、 前記電極Mi-1の電極指と前記電極Mi-2の電極指との間
    の距離には2種類あり、 前記各スイッチWiは2つのスイッチWi1およびWi2か
    ら成り、 前記スイッチWi1およびWi2の出力端は前記電極Mi-1
    およびMi-2の入力端にそれぞれ接続され、 前記各すだれ状電極Ri1の出力端は互いに1つの接続点
    Q1で接続され、 前記各すだれ状電極Ri2の出力端は互いに1つの接続点
    Q2で接続され、 前記移相器Sは少なくとも1つのコイルL1を含み、 前記すだれ状電極Ri1およびRi2の電極指の方向は、前
    記すだれ状電極Miの電極指の方向に対し角αの傾きを
    有し、 前記各すだれ状電極Ri1およびRi2の電極指の方向での
    交差幅LPの合計は、前記電極交差幅Lとsecαとの積に
    ほぼ等しく、 前記各すだれ状電極Miおよび前記各接地電極Giは、前
    記各電極Mi-1と前記各接地電極Giとの間および前記各
    電極Mi-2と前記各接地電極Giとの間に位相差2πyを
    有する電気信号ViおよびV2を前記移相器Sを介して入
    力されることにより、前記圧電板PTに前記電極周期長
    Pとほぼ等しい波長を有する一方向性の弾性表面波を励
    振し、該弾性表面波を前記非圧電板の前記上端面の表面
    近傍に伝搬させた後、前記圧電板PRに伝搬させ、 前記電気信号V1およびV2は前記電極周期長Pにほぼ対
    応する周波数を有し、 前記電極Mi-1の電極指と前記電極Mi-2の電極指との間
    の距離のうち短い方の距離xPにおいて、x<1/2
    で、同時に、前記電気信号V1とV2との間の前記位相差
    2πyにおいて、x+y=±1/2が成り立ち、 前記情報処理部は前記スイッチWiを順次に所定の周期
    で断続し、前記位置Fxに人指または物体が接触したこ
    とを、前記接続点Q1またはQ2において位相θを有する
    電気信号Eが出力されることにより感知し、前記接触位
    置Fxを、前記出力電気信号Eが検出された前記接続点
    Q1またはQ2を判別することと、前記出力電気信号Eが
    検出された時に接続されていた前記スイッチWiを特定
    することと、前記位相θbaseと前記位相θとの差を検出
    することにより特定する請求項1に記載の超音波タッチ
    パネル。
  5. 【請求項5】 前記超音波送受波手段Xにおける前記す
    だれ状電極T0とR0との間の弾性表面波の伝搬路を遅延
    素子とする発振器が構成されていて、 前記超音波送受波手段Xにおける前記すだれ状電極R0
    の出力端は、前記超音波送受波手段XおよびYにおける
    それぞれの前記すだれ状電極T0の入力端に増幅器AXを
    介して接続されている請求項1,2,3または4に記載
    の超音波タッチパネル。
  6. 【請求項6】 前記超音波送受波手段Xにおける前記伝
    搬路Di1およびDi2と、前記超音波送受波手段Yにおけ
    る前記伝搬路Di1およびDi2とは互いに直交している請
    求項1,2,3,4または5に記載の超音波タッチパネ
    ル。
  7. 【請求項7】 前記各超音波送受波手段における前記伝
    搬路Di1およびDi2は互いに隣接するかまたは一部分を
    重複させている請求項1,2,3,4,5または6に記
    載の超音波タッチパネル。
  8. 【請求項8】 前記非圧電板の下端面が支持基板で支持
    されている請求項1,2,3,4,5,6,7または8
    に記載の超音波タッチパネル。
  9. 【請求項9】 前記各圧電板が圧電セラミックで成り、
    該圧電セラミックの分極軸の方向は該圧電セラミックの
    厚さ方向と平行である請求項1,2,3,4,5,6,
    7または8に記載の超音波タッチパネル。
  10. 【請求項10】 前記各圧電板がPVDFその他の圧電
    性高分子化合物で成る請求項1,2,3,4,5,6,
    7または8に記載の超音波タッチパネル。
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