JPH1024174A - 学習用積み木 - Google Patents

学習用積み木

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JPH1024174A
JPH1024174A JP19980696A JP19980696A JPH1024174A JP H1024174 A JPH1024174 A JP H1024174A JP 19980696 A JP19980696 A JP 19980696A JP 19980696 A JP19980696 A JP 19980696A JP H1024174 A JPH1024174 A JP H1024174A
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bar
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shaped
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JP19980696A
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Shigeko Kobayashi
繁子 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手に持って繰り返し操作でき、繰り上がりを
含んだ加算や繰り下がりを含んだ減算の概念や数の分解
・合成の概念を簡単に効率よく目で見て学習でき、種々
の形状に組み合わせて遊びながら空間把握能力を向上さ
せる造形学習ができる。 【解決手段】 それぞれ少なくとも1つの立方体の単位
積み木1、2単位棒状積み木2、3単位棒状積み木3、
4単位棒状積み木4、5単位棒状積み木5および溝なし
棒状積み木15から構成されており、2単位棒状積み木
2、3単位棒状積み木3、4単位棒状積み木4および5
単位棒状積み木5は、それぞれ、2個、3個、4個およ
び5個の単位積み木1がそれぞれ単一方向に接合された
ものであって、各接合部分には溝gが形成され、溝なし
棒状積み木15は5個の単位積み木1を単一方向に接合
されたものであって、接合部分には溝gが形成されてい
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、学習用積み木に関
する。近年、算数でおちこぼれる児童が激増している。
児童が算数を学習するにあたって、最初に躓くのは小学
校低学年における加減算の繰り上がりや繰り下がりであ
る。この初歩的段階での躓きは、その後の児童の算数能
力の伸びに深く関わるだけにこの問題を解決するのは急
務とされる。おちこぼれをなくすためには、現在のよう
な数式で答えを暗記させるようなやり方を全面的に見直
す必要がある。算数は単なる計算技術を教えこむ学科で
はない。算数と出会う初歩の段階でいかに児童や学童に
豊かな数概念を育てるかがその後の子供の算数への興味
や関心の度合を決定するのである。抽象的な数式学習に
入る前に手で操作して、例えば、5+3や11−6の数
式の持つ意味を具体的な数量の加減算として把握できる
ような教具を与える必要がある。また、数の合成と分解
に関する不変性の理解は数概念を理解する上で、重要な
学習項目である。教具とは、児童を教育するための道具
である。優れた教具の条件とは、それを手に持って何度
も繰り返し操作を行うことができ、児童がその操作をそ
のまま再現できることである。言い換えれば、児童は一
般的に何度も同じ動作を繰り返し行うことによって、そ
の教具の役割を知り、その教具を手に持って自分が行っ
ている動作の意味を体得するわけである。本発明は、積
み木を操作して、種々の形状に組み合わせて遊びながら
空間把握能力を向上させる造形学習だけでなく、5進法
で5までの数の合成や分解を操作学習でき、さらに手で
それを操作することによって10進法で10までの加減
算、10を越える加減算のしくみを具体的に目に見える
形で学習できる学習用積み木に関する。
【0002】
【従来の技術】数の概念や加減算を児童に理解させるに
は、従来より教具として算盤が用いられている。算盤
は、垂直に立てることによって過去の状態がクリアされ
て、何度も繰り返し操作を行うことができるので、児童
が行った動作をそのまま何度も再現することができる。
他方、様々な立体形状の積み木が開発されており、最近
では複数個の積み木の組み合わせが数十万通りを越える
ものも開発されている。これらの積み木は、手で持って
積み上げていくことができ、積み木を崩してしまえば、
過去の状態がクリアされて何度も繰り返し操作を行うこ
とができ、児童が行ったことをそのまま何度も再現する
ことができる。このため、積み木を使って児童の空間把
握能力を向上させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、複数の積み
木を操作して種々の形状に組み合わせることができる積
み木は多く開発されているものの、数の概念や加減算を
も目で見て操作学習できる積み木はこれまでにないとい
う問題がある。また、算盤の1の玉と5の玉とは同形状
で同じ大きさなので、1個の物が5つ集まって5個にな
ることを実経験しにくい。このため、算盤を使用する人
は、予備知識として、算盤における1の玉と5の玉とが
具体物としては同一であっても役割が異なることを理解
しておく必要がある。したがって、教具として算盤を使
用し、児童が算盤を用いて数の概念を学習するのは難し
い。とくに、5才以下の幼児にとっては算盤を用いて数
の概念を学習するのは困難であるという問題がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、手に持って繰
り返し操作でき、種々の形状に組み合わせて遊びながら
空間把握能力を向上させる造形学習ができ、しかも繰り
上がりを含んだ加算や繰り下がりを含んだ減算の概念、
ならびに数の分解・合成の概念を簡単に効率よく目で見
て学習できる学習用積み木を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の学習用積み木
は、少なくとも1つの立方体の単位積み木と、2個の該
単位積み木を側面同士で接合連結されたものであって、
接合部分には溝が形成されている少なくとも1つの2単
位棒状積み木と、少なくとも1つの溝なし棒状積み木
と、複数の溝付き棒状積み木とからなり、複数の溝付き
棒状積み木が、前記2単位棒状積み木の頭面に前記単位
積み木の底面を前記2単位棒状積み木の長手方向に順次
接合連結させたものであって、接合部分には溝が形成さ
れており、前記溝なし棒状積み木が、複数の前記単位積
み木を単一方向に接合連結させたものであって、接合部
分には溝が形成されていないことを特徴とする。請求項
2の学習用積み木は、少なくとも1つの立方体の単位積
み木と、2個の前記単位積み木を側面同士で接合連結さ
れたものであって、接合部分には前記溝が形成された少
なくとも1つの2単位棒状積み木と、3個の前記単位積
み木を側面同士で単一方向に接合されたものであって、
それぞれの接合部分には前記溝が形成された少なくとも
1つの3単位棒状積み木と、4個の前記単位積み木を側
面同士で単一方向に接合されたものであって、それぞれ
の接合部分には前記溝が形成された少なくとも1つの4
単位棒状積み木と、5個の前記単位積み木を側面同士で
単一方向に接合されたものであって、それぞれの接合部
分には前記溝が形成された少なくとも1つの5単位棒状
積み木と、5個の前記単位積み木を側面同士で単一方向
に接合されたものであって、それぞれの接合部分には前
記溝が形成されていない少なくとも1つの溝なし棒状積
み木とからなることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明の学習用積み木の一実
施形態に係わる概略斜視図である。同図に示すように、
本実施形態の学習用積み木は、単位積み木1、2単位棒
状積み木2、3単位棒状積み木3、4単位棒状積み木
4、5単位棒状積み木5および溝なし棒状積み木15から
構成されている。なお、これら単位積み木1、2単位棒
状積み木2、3単位棒状積み木3、4単位棒状積み木
4、5単位棒状積み木5および溝なし棒状積み木15は、
それぞれ少なくとも1つは必要である。逆に言えば、各
積み木1、2、3、4、5、15がそれぞれ複数個あれ
ば、積み木を組み合わせて、種々の大きさで形状の異な
る造形を行うことができるので、各積み木1、2、3、
4、5、15の数は多ければ多い程よい。さらになお、
これらの各積み木1、2、3、4、5、15の全ての辺
および頂点を面取りすれば安全なので好適である。
【0007】単位積み木1は木製の立方体で、本実施形
態の学習用積み木の最小単位の積み木である。2単位棒
状積み木2は、2個の前記単位積み木1が側面同士で接
合されたものであって、接合部分には溝gが形成されて
いる。3単位棒状積み木3は、3個の前記単位積み木1
が側面同士で単一方向に棒状に接合されたものであっ
て、接合部分にはそれぞれ溝gが形成されている。4単
位棒状積み木4は、4個の前記単位積み木1が側面同士
で単一方向に棒状に接合されたものであって、接合部分
にはそれぞれ溝gが形成されたものである。5単位棒状
積み木5は、5個の前記単位積み木1が側面同士で単一
方向に棒状に接合されたものであって、接合部分にはそ
れぞれ溝gが形成されている。各棒状積み木2、3、
4、5のそれぞれの溝gによって、一目で各棒状積み木
2、3、4、5の大きさがそれぞれ2、3、4、5であ
ることがわかる。
【0008】つぎに、本実施形態の学習用積み木の特徴
である溝なし棒状積み木15について説明する。溝なし
棒状積み木15は、前記5単位棒状積み木5と同様に、
5個の前記単位積み木1が接合されたものであるが、前
記5単位棒状積み木5と異なり、接合部分には溝gが1
つも形成されていない。溝なし棒状積み木15によっ
て、児童に5進法の計算法を教えることができ、また、
この溝なし棒状積み木15を5単位棒状積み木5の替わ
りに用いることができ、さらに、大きさ6以上の数を操
作学習によって5までの数の合成によって作ることがで
きることを児童に教えることができるが詳細は後述す
る。
【0009】なお、本実施形態においては、5単位棒状
積み木5を単位積み木1の最大結合個数の積み木として
説明するが、本発明において、最大結合個数は5だけで
なく、10や20など種々の数を採択しうる。さらにな
お、本実施形態においては、溝なし棒状積み木15の結
合個数を5とし5進法の学習について説明するが、本発
明において、溝なし棒状積み木15の結合個数は5だけ
でなく10であってもよく、溝なし棒状積み木15の結
合個数は種々の数を採択しうる。また、本実施形態の学
習用積み木は全て木製であるが、合成樹脂製であっても
よく、種々の材料を採択することができる。
【0010】つぎに、本実施形態の学習用積み木の使用
方法を説明するが、始めに、本実施形態の学習用積み木
の基本的な操作を説明する。加算を行う場合には、本実
施形態の学習用積み木のうち、加えられる数と同じ大き
さの積み木を横倒させて長手方向に沿って一直線に並べ
ておき、本実施形態の学習用積み木のうち、加える数と
同じ大きさの積み木を、前記加えられる数と同じ大きさ
の積み木の長手方向に沿って一直線に接触させて並べ
る。並べ終えた積み木の大きさが加算の結果である。減
算を行う場合には、本実施形態の学習用積み木のうち、
引かれる数と同じ大きさの積み木を横倒させて1段目と
する。もし、引かれる数と同じ大きさの積み木がない場
合には、前記加算の操作によって積み木を一直線に並べ
1段目とする。つぎに、本実施形態の学習用積み木のう
ち、引く数と同じ大きさの積み木を横倒させて長手方向
に沿って一直線に並べ、1段目の積み木の上に2段目と
して載置する。1段目と2段目との差が減算の結果であ
る。なお、加えられる数や引かれる数、加算・減算の結
果の数が10を超えた場合には、10の大きさの積み木
の横に、10より小さい大きさの積み木を置いておくと
児童が10進法における加算・減算を目で見て学習しや
すいので好適である。
【0011】図2は、本実施形態の学習用積み木を使用
した「数の合成と分解」の学習のための使用方法の説明
図である。図2(A)は、1+2=3を示している。ま
ず、単位積み木1と2単位棒状積み木2とをともに横倒
させ一直線に互いに接触させて載置し、1段目とする。
1段目の積み木の上に3単位棒状積み木3を横倒して置
いて目で見て確認すると、1段目の積み木と2段目の積
み木の大きさが同じなので、1+2=3であることがわ
かる。図2(B)は2+3=5を示している。まず、2
単位棒状積み木2と3単位棒状積み木3とをともに横倒
させ一直線に互いに接触させて載置し、1段目とする。
1段目の積み木の上に5単位棒状積み木5を横倒して置
いて目で見て確認すると、1段目の積み木と2段目の積
み木の大きさが同じなので、2+3=5であることがわ
かる。
【0012】図2(C)に示すように、1段目を、図2
(B)の2単位棒状積み木2および3単位棒状積み木3
の替わりに、単位積み木1および4単位棒状積み木4に
しても、この1段目の積み木は2段目の5単位棒状積み
木5の大きさに等しいので、1+4=5であることが目
で見てわかる。さらに、図示しないが、1段目に5個の
単位積み木1を一直線に並べておいても、この1段目の
積み木は、2段目の5単位棒状積み木5の大きさに等し
いので、1+1+1+1+1=5であることが目で見て
わかる。このため、児童は数の合成と分解に関する不変
性を理解することができる。図2(D)に示すように、
1段目を溝なし棒状積み木15としても、この1段目の
積み木は、2段目の5単位棒状積み木5の大きさに等し
いことが目で見てわかる。上記のごとき操作学習によっ
て、児童は5進法における繰り上がりの基礎的概念を理
解することができる。なお、図2(A)〜(D)の操作
学習において、1段目の積み木と2段目の積み木を入れ
換えた操作学習を行うと、児童が5進法における繰り上
がりの基礎的概念をより理解しやすくなるので好適であ
る。
【0013】5単位棒状積み木5の大きさと溝なし棒状
積み木15の大きさとが等しいことを理解させた後で、
図2(E)、(F)に示すような操作すると数の概念理
解が早くなるので好適である。つまり、図2(E)に示
すように、溝なし棒状積み木15と単位積み木1とをと
もに横倒し互いに接触させて1段目とする。この1段目
の溝なし棒状積み木15の上に5単位棒状積み木5を横
倒させて積み、1段目の単位積み木1の上にもう1つの
単位積み木1を積む。この操作学習により、5単位棒状
積み木5と単位積み木1との組み合わせであっても、溝
なし棒状積み木15と単位積み木1との組み合わせであ
っても同じ大きさ6の積み木を組み合わせて作ることが
できることを児童は目で見て理解できる。同様にして、
図2(F)に示すように、5単位棒状積み木5と2単位
棒状積み木2とを組み合わせても、あるいは溝なし棒状
積み木15と2単位棒状積み木2とを組み合わせても、
同じ大きさ7の積み木になることを積み木操作によって
児童は目で見て理解できる。図示しないが、組み合わせ
た積み木の大きさを8、9と順次増やしても、実質同様
の概念を学ぶことができる。そして、組み合わせた積み
木の大きさが10になると、2つの溝なし棒状積み木1
5を横倒させて互いに接触させ一直線に並べたものと、
2つの5単位棒状積み木5を横倒させて互いに接触させ
一直線に並べたものの大きさが同じであることがわか
る。さらに、組み合わせた積み木が10を超えた場合で
あっても、大きさが5でありさえすれば常に溝なし棒状
積み木15に置き換え可能であることを児童は目で見て
理解できる。
【0014】つぎに、繰り上がりを含んだ加算の操作学
習について、例として、4+3=5+2を用いて説明す
る。図3は繰り上がりを含んだ加算の操作学習の説明図
であって、(A)は初期状態、(B)は中間状態、
(C)は最終状態を示している。図3(A)に示すよう
に、4単位棒状積み木4と3単位棒状積み木3とをとも
に横倒させ一直線に互いに接触させて載置して1段目と
する。つぎに、前記5単位棒状積み木5を4単位棒状積
み木4と3単位棒状積み木3との上面に載置させ、3単
位棒状積み木3または4単位棒状積み木4のいづれかの
非接触端に5単位棒状積み木5の一端を一致させる。こ
の5単位棒状積み木5と4単位棒状積み木4と3単位棒
状積み木3との組み合わせたものの外形は、凸形多角形
ではなく凹部を含んでいる。そこで、図3(B)に示す
ように、この凹部を埋めるために、4単位棒状積み木4
と3単位棒状積み木3との上面において、5単位棒状積
み木5が積まれていない凹部に、2単位棒状積み木2を
積めば、凹部が解消されて、4単位棒状積み木4と3単
位棒状積み木3との他端が、5単位棒状積み木5と2単
位棒状積み木2との他端に一致することを目で見て確認
できる。つぎに、図3(C)に示すように、前記5単位
棒状積み木5を外して、5単位棒状積み木5の替わりに
溝なし棒状積み木15を載置しても、溝なし棒状積み木
15と4単位棒状積み木4と3単位棒状積み木3との組
み合わせの外形は、前記5単位棒状積み木5と4単位棒
状積み木4と3単位棒状積み木3との組み合わせたもの
の外形と変わらない。つまり、4と3との合計は5と2
との合計に等しく、5単位棒状積み木5および溝なし棒
状積み木15の数がともに同じ5であること、すなわち
5進数における繰り上がりを操作学習によって簡単に目
で見て実経験できるという効果を奏する。
【0015】つぎに、2つの数の和が11以上の繰り上
がりを含んだ加算の操作学習について、例として、8+
3=11を用いて説明する。図4は繰り上がりを含んだ
加算の他の例の説明図である。図4(A)に示すよう
に、まず溝なし棒状積み木15と3単位棒状積み木3と
をともに横倒させ一直線に互いに接触させて載置してお
く。そして、もう一本の3単位棒状積み木3を横倒させ
ておく。つぎに、図4(B)に示すように、(図中右側
の)3単位棒状積み木3の一端を、溝なし棒状積み木1
5に接触している(図中左側の)3単位棒状積み木3の
一端に接触させる。つまり、8に3を加える。そして、
図4(C)に示すように、2つの3単位棒状積み木3の
上面に、もう一本の溝なし棒状積み木15を載置する。
この状態では、上段に1単位分の凹部が残る。このた
め、図4(D)に示すように、単位積み木1を2つの3
単位棒状積み木3の残りの上面に載置すると、凹部が解
消されることを目で見て確認できる。つまり3+3=5
+1であることが目で見てわかる。最後に、下段の2つ
の3単位棒状積み木3を取り除いて、図4(E)に示す
ように、替りに上段の溝なし棒状積み木15を下段の溝
なし棒状積み木15に接触させて一直線上に置いて、単
位積み木1を溝なし棒状積み木15の横に置く。2つの
溝なし棒状積み木15は、ひとまとまりの数である「1
0」を意味する。上記のごとく、ひとまとまりの数であ
る「10」を意味する積み木の横に、「10」に満たな
い大きさの積み木を置くことによって、児童は10進法
の繰り上がりの概念を目で見て理解することができる。
上記のごとき操作によって、8+3=5+5+1=10
+1であることが目で見てわかる。つまり、2つの数の
和が11以上であっても、繰り上がりを含んだ足し算を
操作学習によって簡単に目で見て実経験できるという効
果を奏する。
【0016】つぎに、繰り下がりを含んだ引き算の操作
学習について、例として7−4=3を用いて説明する。
図5は繰り下がりを含んだ引き算の操作学習の説明図で
あって(A)は溝なし棒状積み木15と2単位棒状積み
木2との上面に4単位棒状積み木4が積まれた状態、
(B)は溝なし棒状積み木15の上面にのみ4単位棒状
積み木4が積まれた状態、(C)は減算結果の確認の状
態を示している。図5(A)に示すように、溝なし棒状
積み木15と2単位棒状積み木2とをともに横倒させ一
直線に互いに接触させて載置しておく。つぎに、4単位
棒状積み木4を溝なし棒状積み木15と2単位棒状積み
木2との上面に載置し、2単位棒状積み木2の非接触端
に4単位棒状積み木4の一端を一致させると、この溝な
し棒状積み木15と2単位棒状積み木2と4単位棒状積
み木4との組み合わせたものの外形は、凸形多角形では
なく凹部を含んでいる。この凹部に3単位棒状積み木3
を積めば、凹部が解消することを目で見て確認できる。
つまり、5に2を加えた合計7から4を差し引けば3に
なることが目で見てわかる。
【0017】つぎに、図5(B)に示すように、4単位
棒状積み木4を溝なし棒状積み木15の上面に移動さ
せ、溝なし棒状積み木15の非接触端に4単位棒状積み
木4の一端を一致させると、この溝なし棒状積み木15
と2単位棒状積み木2と4単位棒状積み木4との組み合
わせたものの外形は、凸形多角形ではなく凹部を含んで
いる。また、この状態において、この溝なし棒状積み木
15と4単位棒状積み木4との組み合わせたものの外形
もまた、凸形多角形ではなく凹部を含んでいることがわ
かる。このため、前記図2(B)で示したごとく、溝な
し棒状積み木15と4単位棒状積み木4との差が1であ
ることが目で見てわかる。
【0018】そこで、図5(C)に示すように、溝なし
棒状積み木15と2単位棒状積み木2との上面におい
て、4単位棒状積み木4が積まれていない凹部に、2単
位棒状積み木2より1だけ大きな3単位棒状積み木3を
積む。これで、凹部が解消されて、5単位棒状積み木5
と2単位棒状積み木2との他端は、4単位棒状積み木4
と3単位棒状積み木3との他端に一致することを目で見
て確認できる。以上の操作学習により、5に2を加えた
合計から4を差し引くには、いきなり7から4を差し引
くより、4より少し大きい5から4を引いて、その結果
に2を加えるというやり方がより簡単であることがわか
る。すなわち、5進数における繰り下がりの有利性を操
作学習によって簡単に目で見て実経験できるという効果
を奏する。
【0019】つぎに、10以上の数の繰り下がりを含ん
だ減算の操作学習について、例として、14−8=6を
用いて説明する。図6は繰り下がりを含んだ引き算の他
の例の説明図である。まず、図6(A)に示すように、
下段に2つの溝なし棒状積み木15を横倒させて、一直
線上に接触させて載置しておきひとまとまりの数である
「10」を意味する積み木を作り、この横に4単位棒状
積み木4を置いて14を作る。そして、もう1本の溝な
し棒状積み木15と3単位棒状積み木3とを前記下段の
溝なし棒状積み木15の上面に積む。減算を行うので、
上段の溝なし棒状積み木15と下段の溝なし棒状積み木
15とは同一の積み木であるから、両段の溝なし棒状積
み木15、15を取り除く。図6(B)に示すように、
下段に溝なし棒状積み木15と4単位棒状積み木4が載
置され、この下段の溝なし棒状積み木15の上面に3単
位棒状積み木3が載置されている。この溝なし棒状積み
木15と3単位積み木3とを組み合わせたものの外形は
凸形多角形でなく凹部を含んでいる。図6(C)に示す
ように、この凹部に2単位棒状積み木2を積めば、溝な
し棒状積み木15と3単位棒状積み木3と2単位棒状積
み木2とを組み合わせたものの外形は凹部が解消される
ことを目で見て確認できる。ついで、図6(D)に示す
ように、減算を行うので、上段の3単位棒状積み木3と
下段の溝なし棒状積み木15を取り除き、上段の残りの
2単位棒状積み木2を下段に移動する。なお、図6
(E)に示すように、2単位棒状積み木2および4単位
棒状積み木4の替わりに、溝なし棒状積み木15および
単位積み木1に置き換えてもよい。このようにして、1
4−8=(5+5+4)−(5+3)=(5+4)−3
=2+4=6であることが目で見てわかる。上記のごと
く、本実施形態の学習用積み木を用いれば、繰り上がり
を含んだ加算や繰り下がりを含んだ減算の概念、ならび
に数の分解・合成の概念を簡単に効率よく目で見て学習
できるという効果を奏する。
【0020】つぎに、本実施形態の学習用積み木を用い
て行なう造形学習について説明する。図7は、組み合わ
せの一例として、「ロボット」を示している。図8は、
組み合わせの他の例として、「山」を示している。図7
の「ロボット」は2個の2単位棒状積み木2と2個の4
単位棒状積み木4と2個の5単位棒状積み木5とから構
成されている。この「ロボット」を作るにはまず、2個
の4単位棒状積み木4を互いに少し離して立てて載置す
る。この2個の4単位棒状積み木の上に、5単位棒状積
み木5を横倒して積み、この5単位棒状積み木5の上面
にもう一つの5単位棒状積み木5を横倒して積む。この
5単位棒状積み木5の上に、2単位棒状積み木2を横倒
して積み、この2単位棒状積み木2の上面にもう一つの
2単位棒状積み木2を横倒して積む。このようにして、
「ロボット」を作ることができる。なお、この「ロボッ
ト」は、図で示した組み合わせ以外にも種々の組み合わ
せによって、その外形状を作ることができる。
【0021】つぎに、図8の「山」について説明する。
この「山」は、単位積み木1と2単位棒状積み木2と3
単位棒状積み木3と2個の5単位棒状積み木5とから構
成されている。この「山」を作るには、まず、5単位棒
状積み木5と2単位棒状積み木2とを一直線に接触させ
ておき一段目とする。この一段目の積み木の上面中央に
もう一つの5単位棒状積み木5を横倒して積んで両端に
1単位分の空間を余して配設し、2段目とする。この2
段目の積み木の上面の中央に3単位棒状積み木3を横倒
して積んで両端に1単位分の空間を余して配設し3段目
とする。この3段目の3単位棒状積み木3の上面中央に
単位積み木1を両端に1単位分の空間を余して配設し積
む。このようにして、「山」を作ることができる。な
お、この「山」は、図で示した組み合わせ以外にも種々
の組み合わせによっても、その外形状を作ることができ
る。さらになお、組み合わせの形状は「ロボット」や
「山」だけでなく種々の形状を創作できるので、児童の
創作意欲をかきたてることができる。上記のごとく、本
実施形態の学習用積み木を用いて、種々の形状に組み合
わせて遊びながら空間把握能力を向上させる造形学習を
することができるという効果を奏する。
【0022】上記のごとく、本実施形態の学習用積み木
を用いれば、手に持って繰り返し操作でき、繰り上がり
を含んだ加算や繰り下がりを含んだ減算の概念、ならび
に数の分解・合成の概念を簡単に効率よく目で見て学習
でき、種々の形状に組み合わせて遊びながら空間把握能
力を向上させる造形学習ができる。
【0023】
【発明の効果】請求項1〜2の学習用積み木によれば、
手に持って繰り返し操作でき、繰り上がりを含んだ加算
や繰り下がりを含んだ減算の概念、ならびに数の分解・
合成の概念を簡単に効率よく目で見て学習でき、種々の
形状に組み合わせて遊びながら空間把握能力を向上させ
る造形学習ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の学習用積み木の一実施形態に係わる概
略斜視図であって、(I)は単位積み木1、(II)は2
単位棒状積み木2、(III )は3単位棒状積み木3、
(IV)は4単位棒状積み木4、(V)は5単位棒状積み
木5、(VI)は溝なし棒状積み木15である。
【図2】本実施形態の学習用積み木を使用した「数の合
成と分解」の学習のための使用方法の説明図である。
【図3】本実施形態の学習用積み木の繰り上がりを含ん
だ加算の操作学習のための使用方法の説明図である。
【図4】本実施形態の学習用積み木の繰り上がりを含ん
だ加算の操作学習のための他の例の使用方法の説明図で
ある。
【図5】本実施形態の学習用積み木の繰り下がりを含ん
だ減算の操作学習のための使用方法の説明図である。
【図6】本実施形態の学習用積み木の繰り下がりを含ん
だ減算の操作学習のための他の例の使用方法の説明図で
ある。
【図7】本実施形態の学習用積み木の各積み木を組み合
わせた一例の「ロボット」の概略斜視図である。
【図8】本実施形態の学習用積み木の各積み木を組み合
わせた一例の「山」の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 単位積み木 2 2単位棒状積み木 3 3単位棒状積み木 4 4単位棒状積み木 5 5単位棒状積み木 15 溝なし棒状積み木 g 溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの立方体の単位積み木と、
    2個の該単位積み木を側面同士で接合連結されたもので
    あって、接合部分には溝が形成されている少なくとも1
    つの2単位棒状積み木と、少なくとも1つの溝なし棒状
    積み木と、複数の溝付き棒状積み木とからなり、複数の
    溝付き棒状積み木が、前記2単位棒状積み木の頭面に前
    記単位積み木の底面を前記2単位棒状積み木の長手方向
    に順次接合連結させたものであって、接合部分には溝が
    形成されており、前記溝なし棒状積み木が、複数の前記
    単位積み木を単一方向に接合連結させたものであって、
    接合部分には溝が形成されていないことを特徴とする学
    習用積み木。
  2. 【請求項2】少なくとも1つの立方体の単位積み木と、
    2個の前記単位積み木を側面同士で接合連結されたもの
    であって、接合部分には前記溝が形成された少なくとも
    1つの2単位棒状積み木と、3個の前記単位積み木を側
    面同士で単一方向に接合されたものであって、それぞれ
    の接合部分には前記溝が形成された少なくとも1つの3
    単位棒状積み木と、4個の前記単位積み木を側面同士で
    単一方向に接合されたものであって、それぞれの接合部
    分には前記溝が形成された少なくとも1つの4単位棒状
    積み木と、5個の前記単位積み木を側面同士で単一方向
    に接合されたものであって、それぞれの接合部分には前
    記溝が形成された少なくとも1つの5単位棒状積み木
    と、5個の前記単位積み木を側面同士で単一方向に接合
    されたものであって、それぞれの接合部分には前記溝が
    形成されていない少なくとも1つの溝なし棒状積み木と
    からなることを特徴とする学習用積み木。
JP19980696A 1996-07-10 1996-07-10 学習用積み木 Pending JPH1024174A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020056820A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 大和ハウス工業株式会社 設計提案ツール

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH041998U (ja) * 1990-04-19 1992-01-09

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