JPH10242008A - 電気二重層キャパシタ - Google Patents

電気二重層キャパシタ

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JPH10242008A
JPH10242008A JP9078812A JP7881297A JPH10242008A JP H10242008 A JPH10242008 A JP H10242008A JP 9078812 A JP9078812 A JP 9078812A JP 7881297 A JP7881297 A JP 7881297A JP H10242008 A JPH10242008 A JP H10242008A
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JP
Japan
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electric double
layer capacitor
double layer
conductive polymer
polymer film
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JP9078812A
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Shinichi Urano
新一 浦野
Takehiko Iinuma
武彦 飯沼
Manabu Asada
学 浅田
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集電体に用いる貴金属の量を低減し、容量密
度を高めた電気二重層キャパシタを得ること。 【解決手段】 少なくとも一方の分極性電極として、高
導電性薄膜1と電解重合により製膜した導電性高分子2
との積層体を使用し、2つの分極性電極間にセパレータ
3を挟んで電気二重層キャパシタを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容量密度を高め、
コストを低減した電気二重層キャパシタに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように電気二重層キャパシタは、
一対の分極性電極と、各分極性電極の集電電極と、両分
極性電極間に介在する多孔性のセパレータとによって主
として構成されている。各分極性電極とセパレータには
電解液が含侵されている。
【0003】このような分極性電極を形成する方法とし
て、集電体上に電解重合法で製膜した導電性高分子を用
いる方法が知られている。図8は、従来の分極性電極間
にセパレータを挟みこんだ電気二重層キャパシタの概念
構成図である。図において、金、白金等の集電体9に、
電解重合法によりポリピロール等の導電性高分子膜2を
製膜して分極性電極を形成する。この分極性電極をセパ
レータ3の両側に配置して電気二重層キャパシタの電極
部を構成する。
【0004】次に、従来の分極性電極を形成するための
実験例について説明する。縦100mm、横50mm、
厚さ約50ミクロンの金箔を、縦50mmの深さまで
0.1(モル/リットル)のベンゼンスルホン酸ナトリ
ウムと0.1(モル/リットル)のピロールを含有する
水溶液に含浸し、定電位電解重合法(800mV vs
SSCE)による定電位電解重合を重合電荷量5(C/
cm)まで行った。このとき、ポリピロール膜厚は1
5ミクロンとなった。
【0005】この分極性電極をもう1つ作成して、厚さ
0.05mmのナイロン系不織布を間に挟んで固定し、
0.1(モル/リットル)のベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム水溶液に浸し、静電容量を測定したところ、3.0
ファラドであった。また、耐電圧特性は1.2Vであっ
た。
【0006】電気二重層キャパシタに用いるセパレータ
は、両分極性電極の電気的な短絡を防ぎ、電気化学的に
安定でイオン透過性が大きく、ある程度の機械強度を備
えた、絶縁性の多孔体であればよい。具体的には、不織
布あるいは多孔性のポリプロピレンフイルム、ポリエチ
レンフイルムなどが利用できる。
【0007】図9は、このような分極性電極を用いた電
気二重層キャパシタの一例を示す断面図である。図にお
いて、9は集電体、2は電解重合法により集電体上に製
膜されたポリピロール等の導電性高分子膜、3は不織布
等で形成されたセパレータ、4は缶、5はキャップ、6
はパッキンである。集電体9、導電性高分子膜2、セパ
レータ3は電解質に含浸されている。電解質としては、
プロトン、アルカリ金属イオン、4級アンモニウムイオ
ン、4級スルホニウムイオンなどの単独あるいは複数の
カチオンと、スルホン酸イオン、過塩素酸イオン、6フ
ッ化ヒ素イオン、ハロゲンイオン、リン酸イオン、硫酸
イオン、硝酸イオンの単独あるいは複数のアニオンを組
み合わせたものが使用される。
【0008】また、電気二重層キャパシタの耐電圧特性
を向上させるために、図10に示すように、電気二重層
キャパシタのユニットA,Bを積層して直列に接続する
構成のものが用いられている。各ユニットA,Bは、図
9の構成のものを使用している。
【0009】次に、図10のような2つの電気二重層キ
ャパシタを積層して直列に接続する構成とする場合の製
造工程の例について説明する。直径15E、厚さ約1m
mのステンレス鋼に0.5ミクロンの金をスパッタリン
グにより形成して電極を作製した。重合させるための配
線は電極の裏面に銅のリード線を銀ペーストで接着して
作成した。不要な反応が電極裏面で起きないように電極
の裏面はシリコン樹脂で絶縁被覆した。これを0.1
(モル/リットル)のベンゼンスルホン酸ナトリウムと
0.1(モル/リットル)のピロールを含有する水溶液
に含浸し、定電位電解重合法(800mV vs SS
CE)による定電位電解重合を重合電荷量5(C/cm
)まで行った。このときポリピロール膜厚は15ミク
ロンとなった。電極裏面のリード線とシリコン樹脂はそ
の後剥離した。
【0010】このようにして作成した電極をもう1個製
造して0.1(モル/リットル)のベンゼンスルホン酸
ナトリウム水溶液に浸した厚さ0.05mmのナイロン
系不織布を間に挟んで封缶した。このような封缶された
構造体をもう1個作成して直列に接続した。この電気二
重層キャパシタの静電容量は0.1ファラドであり、耐
電圧特性は2.4Vであった。完成品の形状は、直径が
15mm、厚さが6mmであり、全工程数は23であっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして形成
される分極性電極は、集電体の体積が構成部品中に占め
る割合が大きく、容量密度を大きくすることが困難であ
るという問題があった。また、集電体として金や白金等
の貴金属を用いているので、これらの貴金属の使用量が
増大して電気二重層キャパシタが高価になるという問題
があった。
【0012】また、耐電圧を向上させるために図10に
示したように複数の単位電気二重層キャパシタを積層し
て直列接続するものにおいては、製作工数が多くなり、
容量密度が十分に得られないという問題があった。
【0013】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、貴金属の使用量を低減することでコストを引下
げ、容量密度を増大した電気二重層キャパシタの提供を
目的とする。
【0014】また、製作工数を増大させることなく耐電
圧特性を高め、容量密度を改善した電気二重層キャパシ
タの提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題点は、対とされ
た分極性電極に電解液を含浸し、セパレータを介して構
成される電気二重層キャパシタにおいて、前記分極性電
極の少なくとも一方を、高導電性薄膜と電解重合により
製膜した導電性高分子膜との積層体により構成すること
によって達成される。
【0016】また、対とされた分極性電極に電解液を含
浸し、セパレータを介して構成される電気二重層キャパ
シタにおいて、両面に電解重合により導電性高分子膜を
製膜した基板と、集電体の一方の面に電解重合により導
電性高分子膜が生成された2つの電極とを設け、前記基
板と2つの電極の導電性高分子膜が生成された面とを対
向配置し、前記基板に生成された導電性高分子膜と各電
極の導電性高分子間にそれぞれにセパレータを介在させ
て、積層構造としたことによって達成される。
【0017】本発明の上記特徴によれば、高導電性薄膜
を形成するために使用される金等の貴金属は少量です
み、製造コストが低減できる。また、同じ電気的特性が
従来よりも小型の電気二重層キャパシタで得られるので
容量密度を増大できる。
【0018】また、耐電圧特性の大きな電気二重層キャ
パシタを製造する際の製造工数を減少でき、容量密度を
増大させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電気二重層キ
ャパシタの実施の形態について図を参照して説明する。
図3(a),(b)は本発明に係る電気二重層キャパシ
タに使用される分極性電極を生成する方法を示す説明図
である。同図(a)において、7はポリエチレン、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリスチレン等の汎用高分子
フイルムまたは紙を用いた基体、1は基体7上に、蒸
着、スパッタリング、CVD,イオンプレーティング法
等により形成された集電体としての金の膜等の高導電性
薄膜、2は定電位電解重合により形成されたポリピロー
ル膜等の導電性高分子膜である。
【0020】図3(a)に示すように、基体7上に金等
の高導電性薄膜1を形成し、次いで定電位電解重合法に
よりポリピロール等の導電性高分子膜2を製膜した後
に、同図(b)に示すように基体7を高導電性薄膜1か
ら剥離、溶解等により除去して、電気二重層キャパシタ
用の分極性電極を形成する。
【0021】次に、本発明の実験例及び本発明と特性を
対比するための実験例について説明する。
【0022】(実験例1)縦100mm、横50mm、
厚さ約10ミクロンのポリエチレンフイルム上に金を
0.05ミクロン蒸着した。これを縦50mmの深さま
で0.1(モル/リットル)のベンゼンスルホン酸ナト
リウムと0.1(モル/リットル)のピロールを含有す
る水溶液に含浸し、定電位電解重合法(800mV v
s SSCE)による定電位電解重合を重合電荷量5
(C/cm)まで行った。このとき、ポリピロール膜
厚は15ミクロンとなった。この後、ポリピロール膜を
ポリエチレンフイルムから引きはがした。金は0.05
ミクロンの厚さでポリピロール上に残存していた。この
ような構成の積層体をもう1つ作製し、厚さ0.05m
mのナイロン系不織布を間に挟んで固定し、0.1(モ
ル/リットル)のベンゼンスルホン酸ナトリウムの水溶
液に浸し、静電容量を測定したところ、3.0ファラド
であった。また、耐電圧特性は1.2Vであった。
【0023】(実験例2)縦100mm、横50mm、
厚さ約10ミクロンのポリエチレンフイルム上に金を
0.05ミクロン蒸着した。これを縦50mmの深さま
で0.1(モル/リットル)のベンゼンスルホン酸ナト
リウムと0.1(モル/リットル)のピロールを含有す
る水溶液に含浸し、定電位電解重合法(800mV v
s SSCE)による定電位電解重合を重合電荷量5
(C/cm)まで行った。このとき、ポリピロール膜
厚は15ミクロンとなった。(実験例1)とは異なり、
ポリピロール膜をポリエチレンフイルムにそのまま残し
た。このような構成の積層体をもう1つ作製し、厚さ
0.05mmのナイロン系不織布を間に挟んで固定し、
0.1(モル/リットル)のベンゼンスルホン酸ナトリ
ウムの水溶液に浸し、静電容量を測定したところ、3.
0ファラドであった。また、耐電圧特性は1.2Vであ
った。
【0024】(実験例3)縦100mm、横50mm、
厚さ約10ミクロンのポリエチレンテレフタレートフイ
ルム上に金を0.05ミクロン蒸着した。これを縦50
mmの深さまで0.1(モル/リットル)のベンゼンス
ルホン酸ナトリウムと0.1(モル/リットル)のピロ
ールを含有する水溶液に含浸し、定電位電解重合法(8
00mVvs SSCE)による定電位電解重合を重合
電荷量5(C/cm)まで行った。このとき、ポリピ
ロール膜厚は15ミクロンとなった。この後、ポリピロ
ール膜をポリエチレンテレフタレートフイルムから引き
はがした。金はポリピロール上に残存していた。このよ
うな分極性電極をもう1つ作製し、厚さ0.05mmの
ナイロン系不織布を間に挟んで固定し、0.1(モル/
リットル)のベンゼンスルホン酸ナトリウムの水溶液に
浸し、静電容量を測定したところ、3.0ファラドであ
った。また、耐電圧特性は1.2Vであった。
【0025】(実験例4)縦100mm、横50mm、
厚さ約10ミクロンのポリスチレン板上に金を0.05
ミクロン蒸着した。これを縦50mmの深さまで0.1
(モル/リットル)のベンゼンスルホン酸ナトリウムと
0.1(モル/リットル)のピロールを含有する水溶液
に含浸し、定電位電解重合法(800mV vs SS
CE)による定電位電解重合を重合電荷量5(C/cm
)まで行った。このとき、ポリピロール膜厚は15ミ
クロンとなった。この後、ポリスチレン板はアセトンで
溶かして除去した。このような分極性電極をもう1つ作
製し、厚さ0.05mmのナイロン系不織布を間に挟ん
で固定し、0.1(モル/リットル)のベンゼンスルホ
ン酸ナトリウムの水溶液に浸し、静電容量を測定したと
ころ、3.0ファラドであった。また、耐電圧特性は
1.2Vであった。
【0026】(実験例5)縦100mm、横50mm、
厚さ約2mmの金電極を縦50mmの深さまで0.1
(モル/リットル)のベンゼンスルホン酸ナトリウムと
0.1(モル/リットル)のピロールを含有する水溶液
に含浸し、定電位電解重合法(800mVvs SSC
E)による定電位電解重合を重合電荷量5(C/c
)まで行った。このとき、ポリピロール膜厚は15
ミクロンとなった。この後、ポリピロール膜を金電極か
ら引き剥がした。このポリピロール膜の片面にのみ金を
0.05mm蒸着して分極性電極を形成した。このよう
な分極性電極をもう1つ作製し、厚さ0.05mmのナ
イロン系不織布を間に挟んで固定し、0.1(モル/リ
ットル)のベンゼンスルホン酸ナトリウムの水溶液に浸
し、静電容量を測定したところ、2.8ファラドであっ
た。また、耐電圧特性は1.2Vであった。
【0027】以上の(実験例1)〜(実験例5)の結果
を表1にまとめた。
【0028】
【表1】
【0029】図2は、本発明による分極性電極を有する
電気二重層キャパシタの部分説明図である。図におい
て、1は金等の高導電性薄膜、2は導電性高分子膜、3
はセパレータである。図2の積層構造の厚みは約80ミ
クロンで形成されている。これを図8に示した従来例の
電気二重層キャパシタの積層構造の厚みと比較すると、
図8の構成では厚みが約180ミクロンであるから、積
層構造の厚さは半分以下となった。このような構造で静
電容量の値は従来例のものと変わりはないので、電気二
重層キャパシタの容量密度を増大できる。また、集電体
として金等の高導電性薄膜を使用しているので、金等の
貴金属の使用量は減少し、従来の構成と対比すると図2
のような積層体の一層あたりで金の使用量は約0.1%
にまで低減できた。
【0030】図1は、図2に示した積層構造体を用いて
電気二重層キャパシタを構成する場合の一例を示す断面
図である。この例ではセパレータ3の両側に導電性高分
子膜2、高導電性薄膜1を形成して分極性電極としてい
るが、片側のみをこのような分極性電極を使用し、対向
する側の分極性電極は従来の構成のものとしても、容量
密度の増大と金等の貴金属の使用量の低減が可能であ
る。
【0031】図6は、本発明の電気二重層キャパシタを
耐電圧特性を高めるために複数個積層する場合の説明図
である。この例では、両面に導電性高分子膜2を製膜し
た基体10と、集電体9の一方の面に導電性高分子膜2
を生膜した2つの電極を具備し、基体10と2つの電極
の導電性高分子膜2が生成された面とを対向配置し、前
記基体10に製膜された導電性高分子膜2と各電極の導
電性高分子間2にそれぞれにセパレータ3を介在させ
て、積層構造とした構成としている。
【0032】次に、図6に示したような電気二重層キャ
パシタの製造工程について説明する。直径15mm、厚
さ約1mmのステンレス鋼に0.5ミクロンの金をスパ
ッタリングにより形成して電極を作製した。重合させる
ための配線を電極の裏面に銅のリード線を銀ペーストで
接着して作製した。不要な反応が電極裏面で起きないよ
うに電極の裏面はシリコン樹脂で絶縁被覆した。これを
0.1(モル/リットル)のベンゼンスルホン酸ナトリ
ウムと0.1(モル/リットル)のピロールを含有する
水溶液に含浸し、定電位電解重合法(800mV vs
SSCE)による定電位電解重合を重合電荷量5(C
/cm)まで行った。このときポリピロール膜厚は1
5ミクロンとなった。電極裏面のリード線とシリコン樹
脂はその後剥離した。このようにして作成した電極をも
う1個製造して一対の電極を用意しておく。
【0033】次に、縦40E、横20mm、厚さ約50
ミクロンの金箔を縦20mmの深さまで0.1(モル/
リットル)のベンゼンスルホン酸ナトリウムと0.1
(モル/リットル)のピロールを含有する水溶液に含浸
し、定電位電解重合法(800mV vs SSCE)
による定電位電解重合を重合電荷量5(C/cm)ま
で金箔の両面に行い基板を作成した。このときポリピロ
ール膜厚は15ミクロンとなった。この基板を切断し、
直径15mmの円板状に成形した。
【0034】前記した一対の電極の間に上記基板を挟
み、さらにそれぞれの電極と基板との間に0.1(モル
/リットル)のベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液に
浸した厚さ0.05mmのナイロン系不織布を間に挟ん
でシールしこれを封缶した。この電気二重層キャパシタ
の静電容量は0.1ファラドであり、耐電圧特性は2.
4Vであった。完成品の形状は、直径が15mm、厚さ
が3mmであり、全工程数は13であった。このように
して、従来例のものと対比して厚さが半分になり小型化
されても電気的特性が同じものが得られるので容量密度
が改善される。また、耐電圧特性が高い電気二重層キャ
パシタが、従来よりも製造工程数を大幅に少なくして製
造することができる。
【0035】前記の例では、導電性高分子膜の材料とし
てはポリピロールのみを使用したが、ポリピロールと異
種の導電性高分子材料を併用することもできる。次に、
このようなポリピロールと異種の導電性高分子材料を併
用する例について説明する。
【0036】直径15mm、厚さ約1mmのステンレス
鋼に0.5ミクロンの金をスパッタリングにより形成し
て電極を2個作製した。重合させるための配線を電極の
裏面に銅のリード線を銀ペーストで接着して作製した。
不要な反応が電極裏面で起きないように電極の裏面はシ
リコン樹脂で絶縁被覆した。この一方の電極を0.1
(モル/リットル)のベンゼンスルホン酸テトラエチル
アンモニウムと0.1(モル/リットル)のピロールを
含有するアセトニトリル溶液に含浸し、定電位電解重合
法(800mV vs SSCE)による定電位電解重
合を重合電荷量5(C/cm)まで行った。このとき
ポリピロール膜厚は15ミクロンとなった。
【0037】他方の電極を0.1(モル/リットル)の
ベンゼンスルホン酸テトラエチルアンモニウムと0.1
(モル/リットル)のチオフェンを含有するアセトニト
リル溶液に含浸し、定電位電解重合法(800mV v
s SSCE)による定電位電解重合を重合電荷量5
(C/cm)まで行った。このときチオフェンの膜厚
は15ミクロンとなった。2個の電極裏面のリード線と
シリコン樹脂はその後剥離した。
【0038】次に、図7(a)に示すように電極の片面
をレジスト8でマスキングした後に、縦40mm、横2
0mm、厚さ約50ミクロンの金箔を縦20mmの深さ
まで0.1(モル/リットル)のベンゼンスルホン酸テ
トラエチルアンモニウムと0.1(モル/リットル)の
ピロールを含有するアセトニトリル溶液に含浸し、定電
位電解重合法(800mV vs SSCE)による定
電位電解重合を重合電荷量5(C/cm)まで行っ
た。
【0039】次いで、レジスト8を剥離し、図7(b)
に示すようにポリピロール2の面をポリエチレンとシー
ル材8’でマスクした。その後、縦20mmの深さまで
0.1(モル/リットル)のベンゼンスルホン酸テトラ
エチルアンモニウムと0.1(モル/リットル)のチオ
フェンを含有する水溶液に含浸し、続いてマスクを剥離
した。このときポリピロールとチオフェンの膜厚は共に
15ミクロンとなった。この基板を直径15mmに成形
した。
【0040】ポリピロールの膜とチオフェンの膜とが対
向するように基板と各電極とを配置し、電極と基板間に
0.1(モル/リットル)のベンゼンスルホン酸テトラ
エチルアンモニウムのアセトニトリル溶液に浸した厚さ
約0.05mmのナイロン系不織布を挟んでシールす
る。この構成は、図6で導電性高分子膜として、図示番
号2のポリピロールに代えて、図示番号(2’)として
チオフェンを表している構成である。このようにして形
成された積層体全体を封缶し静電容量を測定したとこ
ろ、0.12ファラドであった。また、耐電圧特性は
2.4Vであった。完成品の形状は、直径が15mm、
厚さが3mmであり、全工程数は18であった。
【0041】このようにして異種の導電性高分子膜を対
向配置したものも、従来例のものと対比して、厚さが半
分になって小型化されているが電気的特性がほぼ同じも
のが得られるので容量密度が改善される。また、耐電圧
特性の高い電気二重層キャパシタが、従来よりも製造工
程数を少なくして製造することができる。
【0042】図4は、図6のような構成の積層体を一体
化して電気二重層キャパシタとした例を示す断面図であ
る。図において2は導電性高分子膜、3はセパレータ、
4は缶、5はキャップ、6はパッキン、9は集電体、1
0は基板である。この例では、導電性高分子膜2はすべ
て同一の材質である例えばポリピロールで形成されてい
る。
【0043】図5は、図6の積層体により電気二重層キ
ャパシタを構成する他の例である。図4のものと同一の
図示番号のものは説明を省略し、構成が相違していると
ころのみを説明する。この例では導電性高分子膜として
それぞれ異種の材質のものを使用しており、図示番号2
はポリピロール、2’はチオフェンである。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明の電気二重層キャ
パシタは、対とされた分極性電極に電解液を含浸し、セ
パレータを介して構成される電気二重層キャパシタにお
いて、前記分極性電極の少なくとも一方を、高導電性薄
膜と電解重合により製膜した導電性高分子膜との積層体
により構成しているので、電気二重層キャパシタの容量
密度を増大できる。また、集電体として高導電性薄膜を
使用しているので、従来のものよりも金等の貴金属の使
用量を低減できるので製造コストの安い電気二重層キャ
パシタが得られる。
【0045】また、本発明の電気二重層キャパシタは、
対とされた分極性電極に電解液を含浸し、セパレータを
介して構成される電気二重層キャパシタにおいて、両面
に電解重合により導電性高分子膜を製膜した基板と、集
電体の一方の面に電解重合により導電性高分子膜が生成
された2つの電極とを設け、前記基板と2つの電極の導
電性高分子膜が生成された面とを対向配置し、前記基板
に生成された導電性高分子膜と各電極の導電性高分子間
にそれぞれにセパレータを介在させて、積層構造として
いるので、少ない製造工数で耐電圧特性が大きな、しか
も容量密度を増大した電気二重層キャパシタが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気二重層キャパシタの第1の例
の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の電気二重層キャパシタの部分説明図で
ある。
【図3】本発明の分極性電極を生成する方法の一例の説
明図である。
【図4】本発明に係る電気二重層キャパシタの第2の例
の構成を示す断面図である。
【図5】本発明に係る電気二重層キャパシタの第3の例
の構成を示す断面図である。
【図6】本発明に係る電気二重層キャパシタを積層構造
とした例の説明図である。
【図7】本発明の分極性電極を生成する方法の他の例の
説明図である。
【図8】従来の電気二重層キャパシタの概念構成図であ
る。
【図9】従来の電気二重層キャパシタの断面図である。
【図10】従来の電気二重層キャパシタを2個直列に接
続した例の断面図である。
【符号の説明】
1 高導電性薄膜 2 導電性高分子膜 3 セパレータ 4 缶 5 キャップ 6 パッキン 7 基体 8 レジスト 9 集電体 10 基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対とされた分極性電極に電解液を含浸
    し、セパレータを介して構成される電気二重層キャパシ
    タにおいて、前記分極性電極の少なくとも一方を、高導
    電性薄膜と電解重合により製膜した導電性高分子膜との
    積層体により構成したことを特徴とする電気二重層キャ
    パシタ。
  2. 【請求項2】 基体上に高導電性薄膜を蒸着してから、
    電解重合により導電性高分子膜を製膜し、基体を除去し
    て上記積層体を構成したことを特徴とする請求項1に記
    載の電気二重層キャパシタ。
  3. 【請求項3】 金属板上に、電解重合により導電性高分
    子膜を製膜し、金属板を剥離してから導電性高分子膜上
    に高導電性薄膜を形成して、上記積層体を構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  4. 【請求項4】 対とされた分極性電極に電解液を含浸
    し、セパレータを介して構成される電気二重層キャパシ
    タにおいて、両面に電解重合により導電性高分子膜を製
    膜した基板と、集電体の一方の面に電解重合により導電
    性高分子膜が生成された2つの電極とを設け、前記基板
    と2つの電極の導電性高分子膜が生成された面とを対向
    配置し、前記基板に生成された導電性高分子膜と各電極
    の導電性高分子間にそれぞれにセパレータを介在させ
    て、積層構造としたことを特徴とする電気二重層キャパ
    シタ。
  5. 【請求項5】 基板の両面に製膜される導電性高分子膜
    は、異種の材質のものであることを特徴とする、請求項
    4に記載の電気二重層キャパシタ。
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